JP2021127812A - 軸封装置および回転機械 - Google Patents

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【課題】潤滑油の漏洩を確実に防止することができる軸封装置が提供される。【解決手段】軸封装置50は、回転部51と、静止部52と、を備える。回転部51は、その外周面51bに形成され、かつ回転軸1の回転によって飛散した潤滑油を保持する溝60を有する。回転部51は、その回転によって、溝60に保持された潤滑油を静止部52に衝突させる。【選択図】図3

Description

本発明は、軸封装置、および該軸封装置を備えた回転機械に関する。
ポンプは、ケーシング内に配置された羽根車が回転することによって水などの液体を圧送する回転機械である。ポンプは、一般に、吸込口および吐出口を有するケーシングと、ケーシングの内部に配置された羽根車と、羽根車が固定された回転軸とを備えている。羽根車が回転軸とともに回転すると、ケーシングの吸込口から液体が吸い込まれる。液体は、羽根車の回転に伴ってケーシング内で昇圧され、吐出口から吐き出される。
回転軸は軸受によって回転自在に支持されている。軸受はケーシングに隣接して設けられた軸受ハウジング内に収容されている。軸受ハウジング内には、軸受を潤滑および冷却するための潤滑油が貯留されており、軸受の下部は潤滑油に浸漬されている。軸受の内輪が回転すると、潤滑油は軸受の全体に供給される。
これと同時に、潤滑油は、軸受の回転に起因する攪拌作用により、ミスト状となって、軸受ハウジングの内部に充満される。結果として、ミスト状の潤滑油は、軸受に、全体的に万遍なく供給される。
特開平10−30730号公報 特開2017−160861号公報
回転軸は、軸受ハウジングを貫通して延びているため、回転軸の外周面と軸受ハウジングとの間に隙間が必然的に存在する。そこで、この隙間からの潤滑油の漏洩を防止するために、回転軸の外周面と軸受ハウジングとの間にラビリンスシールなどの非接触型シールを設けることが考えられる。しかしながら、このような非接触型シールを設けても、この隙間から潤滑油(特に、ミスト状の潤滑油)が僅かに漏洩する場合がある。また、この隙間を極めて小さくした場合、回転機械の運転時に、非接触型シールが接触するおそれがあり、最悪の場合、回転機械が破損してしまう。
そこで、本発明は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる軸封装置を提供することを目的とする。本発明は、該軸封装置を備えた回転機械を提供することを目的とする。
一態様では、軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置が提供される。軸封装置は、回転軸側に配置された回転部と、前記回転部に対向して配置された静止部と、を備え、前記回転部は、その外周面に形成され、かつ前記回転軸の回転によって飛散した潤滑油を保持する溝を有しており、前記回転部は、その回転によって、前記溝に保持された潤滑油を、前記静止部に衝突させる。
一態様では、前記静止部は、前記軸受に隣接して配置可能であり、前記静止部は、前記静止部の内径が前記軸受に向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面を有しており、前記傾斜面は、前記溝に対向して配置されている。
一態様では、前記回転部は、前記軸受に隣接して配置可能であり、前記回転部は、前記回転部の外径が前記軸受に向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面を有している。
一態様では、前記溝は、前記回転部の円周方向に延びている。
一態様では、前記溝は、前記回転部の円周方向に対して傾斜して延びている。
一態様では、前記溝は、勾配形状の底部を有する。
一態様では、羽根車と、前記羽根車が収容されたケーシングと、前記羽根車が固定された回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受を収容する軸受ハウジングと、上記軸封装置と、を備えている、回転機械が提供される。
一態様では、前記回転部は、前記回転軸とは別部材であり、前記静止部は、前記軸受ハウジングとは別部材である。
一態様では、前記回転部は、前記回転軸に取り外し可能に装着されており、前記静止部は、前記軸受ハウジングに取り外し可能に装着されている。
回転部は、その外周面に形成された溝を有している。したがって、回転部は、その回転によって、溝に保持された潤滑油(特に、ミスト状の潤滑油)を静止部側にはじき飛ばす。結果として、軸封装置は、潤滑油の、軸受ハウジングの外部への漏洩を確実に防止することができる。
軸封装置の一実施形態を備えたポンプ装置を示す断面図である。 図1に示す軸受組立体の拡大断面図である。 軸封装置の一実施形態を示す図である。 回転部を回転軸に装着し、静止部をカバー部材に装着する様子を示す図である。 回転部を回転軸に装着し、静止部をカバー部材に装着する様子を示す図である。 回転部を回転軸に装着し、静止部をカバー部材に装着する様子を示す図である。 軸封装置の部分拡大図である。 回転部に形成された溝を示す図である。 軸封装置に浸入したミスト状の潤滑油の流れを示す図である。 勾配形状の底部を有する溝を示す図である。 溝の他の実施形態を示す図である。 溝のさらに他の実施形態を示す図である。 溝のさらに他の実施形態を示す図である。 溝のさらに他の実施形態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態において、回転機械の一例としてのポンプについて説明するが、回転機械はポンプに限定されない。回転機械の他の例として、コンプレッサやブロワなどを挙げることができる。
図1は、軸封装置の一実施形態を備えたポンプ装置PAを示す断面図である。図1に示される回転機械としてのポンプ装置PAは、ポンプPA1と、駆動装置PA2と、を備えている。ポンプPA1は、羽根車2と、この羽根車2が固定される回転軸1と、羽根車2が収容されたケーシング5と、を備えている。回転軸1は水平に延びており、回転軸1の軸線方向CLは、水平方向と一致している。
回転軸1の一端は電動機などの駆動機10(より具体的には、駆動機10の駆動軸10a)に連結されており、この駆動機10によって回転軸1および羽根車2が回転される。駆動機10は、駆動装置PA2の構成要素の少なくとも一部である。
図1に示すケーシング5は、その内部に渦巻き室5aを有しており、羽根車2は渦巻き室5aの内側に配置されている。羽根車2が回転軸1とともに回転すると、吸込口3から水などの液体が吸い込まれ、羽根車2と渦巻き室5aの作用により液体の圧力が上昇されて、液体が吐出口4から吐き出される。
回転軸1とケーシング5との間の隙間は、メカニカルシールなどの軸封シール11によって封止されている。軸封シール11は、ケーシング5と回転軸1との間の隙間からのケーシング5内の液体の漏洩を防止することができる。
図2は、図1に示す軸受組立体9の拡大断面図である。図2に示すように、回転軸1は、軸受組立体9によって支持されている。軸受組立体9は、回転軸1を回転自在に支持する軸受9A,9Bと、軸受9A,9Bが収容される軸受ハウジング36と、を備えている。本実施形態では、軸受9A,9Bは転がり軸受である。軸受ハウジング36の内部には潤滑油が貯留されている。軸受ハウジング36内の潤滑油の液面は、回転軸1の下方に位置している。
軸受9A,9Bは同一の構成を有しているため、以下、軸受9Aの構成について説明する。軸受9Aは、軸受ハウジング36に固定された外輪30と、回転軸1の外周面に固定された内輪31と、外輪30と内輪31との間に配置された複数の転動体32と、を備えている。回転軸1とともに内輪31が回転すると、複数の転動体32は外輪30と内輪31との間で回転する。軸受9Aの下部は潤滑油中に浸漬されている。したがって、内輪31が回転軸1とともに回転すると、軸受9Aの全体に潤滑油が供給される。
軸受ハウジング36は、潤滑油が保持されたハウジング本体38と、ハウジング本体38の両側の開口端を閉じるカバー部材37,37と、を備えている。回転軸1は、カバー部材37,37を貫通して延びている。軸受9Aに隣接して配置されたカバー部材37は、ハウジング本体38の一方の開口端を閉じつつ、軸封シール11を覆っている。軸受9Bに隣接して配置されたカバー部材37は、ハウジング本体38の他方の開口端を閉じている。
ポンプ装置PAの運転により、回転軸1が回転すると、軸受ハウジング36内の潤滑油は、軸受9A,9Bのそれぞれに供給される。軸受9A,9Bのそれぞれに供給された潤滑油の一部は、軸受9A,9Bのそれぞれを通過してカバー部材37,37に向かって流れる。そこで、軸受組立体9は、潤滑油がカバー部材37と回転軸1との間の隙間から漏洩することを防止するための軸封装置50,50を備えている。軸封装置50,50のそれぞれは、軸受9A,9Bのそれぞれに隣接している。これら2つの軸封装置50,50は、同一の構成を有しているため、以下、軸受9Aに隣接して配置された軸封装置50について説明する。
図3は、軸封装置50の一実施形態を示す図である。図3に示すように、軸封装置50は、回転軸1側に配置された回転部51と、回転部51に対向して配置された静止部52と、を備えている。回転部51は、回転軸1に取り外し可能に装着されており、回転部51と回転軸1との間には、Oリングなどのシール部材55が配置されている。静止部52は、軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)側に配置されている。
図3に示す実施形態では、回転部51は、回転軸1とは別部材であり、回転軸1に固定可能に構成されている。したがって、回転部51は、回転部材51と呼ばれてもよい。一実施形態では、回転部51は、回転軸1と一体的に構成されてもよい。
図3に示す実施形態では、静止部52は、軸受ハウジング36とは別部材であり、軸受ハウジング36に取り外し可能に装着されている。したがって、静止部52は、静止部材52と呼ばれてもよい。一実施形態では、静止部52は、軸受ハウジング36と一体的に構成されてもよい。
回転部51は、回転軸1と同心状に配置されており、回転軸1と一体に回転する。静止部52は、回転部51および回転軸1と同心状に配置されており、カバー部材37に装着されている。静止部52と、回転軸1および回転部51と、の間には、僅かな隙間が形成されているため、静止部52は、回転軸1と一体に回転しない。
図4乃至図6は、回転部51を回転軸1に装着し、静止部52をカバー部材37に装着する様子を示す図である。図4に示すように、回転部51は、回転軸1の外周面に密着可能な内周面51aと、内周面51aの反対側の外周面51bと、を有する環状部材である。シール部材55は、回転部51の内周面51aに形成されたシール溝56に装着されている。
静止部52は、回転軸1の外周面に隣接する内周面52aと、内周面52aの反対側の外周面52bと、を有する環状部材である。静止部52の外周面52bは、カバー部材37に密着可能である。
図4に示すように、シール部材55を回転部51に装着した状態で、回転部51を軸線方向CLに移動し、回転部51を回転軸1に装着する。回転部51は、回転部51が回転軸1に装着されたとき、軸受9Aから離間する方向に延びる環状凸部57を有している。環状凸部57の外周面は、回転部51の外周面51bの一部である。
図5に示すように、回転部51が回転軸1に装着された状態で、静止部52を軸線方向CLに移動し、静止部52をカバー部材37に装着する。静止部52は、内周面52aと外周面52bとの間に形成された環状凹部58を有している。環状凹部58は、回転部51の環状凸部57が挿入可能なサイズを有している。したがって、図6に示すように、静止部52をカバー部材37に装着したとき、環状凸部57は、環状凹部58に挿入される。
図4乃至図6に示すように、軸封装置50は、回転軸1から取り外し可能に構成された回転部51と、軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)から取り外し可能に構成された静止部52と、を備えている。したがって、軸封装置50を交換する場合、ポンプ装置PAの他の構成部品を交換することなく、軸封装置50のみを交換することができる。言い換えれば、ポンプ装置PAの他の構成部品を交換する場合であっても、軸封装置50を交換する必要はない。結果として、軸封装置50は、メンテナンス性を向上させることができ、コスト低減を達成することができる。
図7は、軸封装置50の部分拡大図である。図8は、回転部51に形成された溝60を示す図である。図7では、図面を見やすくするために、溝60は簡略的に描かれている。図7および図8に示すように、回転部51は、その外周面51bに形成され、かつ回転軸1の回転によって飛散した潤滑油を保持する溝60を有している。図7および図8に示す実施形態では、回転部51は、多数の溝60を有しているが、回転部51は、少なくとも1つの溝60を有してもよい。
一実施形態では、1つの溝60が設けられる場合、溝60は、回転部51の軸方向に螺旋状に延びるスクリュー溝であってもよい。回転部51の軸方向については、後述する。
図7に示すように、静止部52の環状凹部58には、環状凸部57の半径方向内側に配置された内側環状面58aと、環状凸部57の半径方向外側に配置された外側環状面58bと、が形成されている。外側環状面58bは、回転部51の外周面51bに対向している。回転部51の外周面51bに形成された溝60は、静止部52の外側環状面58bに対向して配置されている。したがって、回転部51の溝60に対向する外側環状面58bは、「溝対向面」と呼ばれてもよい。
図8に示すように、各溝60は、回転部51の円周方向に延びている長方形溝である。回転部51の円周方向は、軸線方向CLと垂直な方向である。回転部51の軸方向は、軸線方向CLと平行な方向である。
複数の溝60は、回転部51の軸方向に沿って隣接する第1溝群60Aと、第2溝群60Bと、に大別される。第2溝群60Bに属する溝60の数は、第1溝群60Aに属する溝60の数よりも多い。図8に示す実施形態では、第2溝群60Bに属する溝60の数は、3つであり、第1溝群60Aに属する溝60の数は、2つである。
一実施形態では、第1溝群60Aに属する溝60の数は、少なくとも1つであってもよい。同様に、第2溝群60Bに属する溝60の数は、少なくとも1つであってもよい。したがって、例えば、第1溝群60Aに属する溝60の数と、第2溝群60Bに属する溝60の数と、は、同数であってもよい。
図8に示す実施形態では、第1溝群60Aおよび第2溝群60Bは、回転部51の円周方向に沿って交互に配置されている。このような配置により、第1溝群60Aに属する溝60および第2溝群60Bに属する溝60は、回転部51の円周方向において、互いにずれて配置される。このような配置は、言い換えれば、「千鳥配置」と呼ばれる。
図9は、軸封装置50に浸入したミスト状の潤滑油の流れを示す図である。上述したように、回転軸1が回転すると、軸受ハウジング36内で飛散した潤滑油は、回転部51と静止部52との間の隙間を通じて、回転部51の溝60に浸入する。
回転部51は回転軸1とともに回転するため、溝60に保持された潤滑油には、遠心力が作用する。結果として、回転部51は、溝60内の潤滑油を回転部51の半径方向外側にはじき飛ばす。図9に示すように、回転部51の外周面51bに形成された溝60は、静止部52の外側環状面58bに対向して配置されている。したがって、はじき飛ばされた潤滑油は、外側環状面58bに衝突し、外側環状面58bに付着する。
外側環状面58bに付着した潤滑油は、重力の作用により、外側環状面58bの最下面(すなわち、鉛直方向における最も低い位置)に移動し、ハウジング本体38側に戻される。図9に示す実施形態では、外側環状面58bは、静止部52の内径(すなわち、環状凹部58の直径)が軸受9Aに向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面(静止部側傾斜面)である。したがって、外側環状面58bの最下面に集められた潤滑油は、外側環状面58bを流下し、効率よく、ハウジング本体38側に戻される。
図9に示す実施形態では、回転部51の外周面51bは、外側環状面58bと平行に延びている。より具体的には、外周面51bは、回転部51の外径が軸受9Aに向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面(回転部側傾斜面)である。静止部52の外側環状面58bおよび回転部51の外周面51bは、互いに平行である。したがって、回転部51と静止部52との間の隙間を小さくすることができる。
本実施形態によれば、回転部51は、その外周面51bに形成された凹状の溝60を有している。したがって、回転部51は、その回転によって、回転部51と静止部52との間の隙間に浸入した潤滑油(特に、ミスト状の潤滑油)を静止部52側にはじき飛ばし、潤滑油の、軸受ハウジング36の外部への漏洩を確実に防止することができる。さらに、静止部52の外側環状面(すなわち、溝対向面)58bを傾斜させることにより、潤滑油の漏洩をより確実に防止することができる。
図10は、勾配形状の底部60aを有する溝60を示す図である。図10では、回転軸1の上方に位置する回転部51の一部が描かれている。図9および図10に示すように、溝60は、勾配形状の底部60aを有してもよい。溝60の底部60aを勾配形状にすることにより、溝60に浸入したミスト状の潤滑油は、底部60aの最下面まで移動し、底部60aの最下面に集められる。底部60aの最下面に集められた潤滑油は、比較的大きなサイズの粒子(すなわち、液体状の潤滑油)となり、液体状の潤滑油には、より大きな遠心力が作用する。結果として、潤滑油は、より確実に、静止部52に向かってはじき飛ばされる。
図11は、溝60の他の実施形態を示す図である。図11に示すように、溝60は、回転部51の円周方向に対して傾斜して延びてもよい。言い換えれば、溝60は、円周方向に向かって延びつつ、軸線方向CL(すなわち、回転部51の軸方向)に向かって斜めに配置されている。したがって、回転部51が回転すると、溝60の外側にはじき飛ばされる潤滑油には、回転部51の円周方向における力(円周方向力)と、回転部51の軸方向における力(軸方向力)と、が作用する。結果として、潤滑油は、ハウジング本体38側に向かって、より積極的にはじき飛ばされ、潤滑油の漏洩がより確実に防止される。
図12乃至図14は、溝60のさらに他の実施形態を示す図である。図10に示す実施形態では、溝60は、勾配形状を有する底部60aを有しているが、溝60の底部60aの形状は、図10に示す実施形態には限定されない。図12に示すように、溝60の底部60aは、円弧形状を有してもよい。図13に示すように、溝60の底部60aは、丸みを帯びた四角形状を有してもよい。図14に示すように、溝60の底部60aは、三角形状を有してもよい。
このように、溝60の底部60aの形状は、特に限定されない。上述した実施形態に示すように、溝60の断面形状の一例として、勾配形状(図10参照)、円弧形状(図12参照)、丸みを帯びた四角形状(図13参照)、三角形状(図14参照)が挙げられる。図示しないが、溝60の断面形状として、台形形状、楕円形状などを採用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 回転軸
2 羽根車
3 吸込口
4 吐出口
5 ケーシング
5a 渦巻き室
9 軸受組立体
9A,9B 軸受
10 駆動機
11 軸封シール
30 外輪
31 内輪
32 転動体
36 軸受ハウジング
37 カバー部材
38 ハウジング本体
50 軸封装置
51 回転部
51a 内周面
51b 外周面
52 静止部
52a 内周面
52b 外周面
55 シール部材
56 シール溝
57 環状凸部
58 環状凹部
58a 内側環状面
58b 外側環状面
60 溝
60a 底部
60A 第1溝群
60B 第2溝群
PA ポンプ装置
PA1 ポンプ
PA2 駆動装置
CL 軸線方向

Claims (9)

  1. 軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置であって、
    回転軸側に配置された回転部と、
    前記回転部に対向して配置された静止部と、を備え、
    前記回転部は、その外周面に形成され、かつ前記回転軸の回転によって飛散した潤滑油を保持する溝を有しており、
    前記回転部は、その回転によって、前記溝に保持された潤滑油を、前記静止部に衝突させる、軸封装置。
  2. 前記静止部は、前記軸受に隣接して配置可能であり、
    前記静止部は、前記静止部の内径が前記軸受に向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面を有しており、
    前記傾斜面は、前記溝に対向して配置されている、請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記回転部は、前記軸受に隣接して配置可能であり、
    前記回転部は、前記回転部の外径が前記軸受に向かうにつれて、徐々に大きくなるように、傾斜する傾斜面を有している、請求項1または請求項2に記載の軸封装置。
  4. 前記溝は、前記回転部の円周方向に延びている、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の軸封装置。
  5. 前記溝は、前記回転部の円周方向に対して傾斜して延びている、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の軸封装置。
  6. 前記溝は、勾配形状の底部を有する、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の軸封装置。
  7. 羽根車と、
    前記羽根車が収容されたケーシングと、
    前記羽根車が固定された回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受を収容する軸受ハウジングと、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の軸封装置と、を備えている、回転機械。
  8. 前記回転部は、前記回転軸とは別部材であり、
    前記静止部は、前記軸受ハウジングとは別部材である、請求項7に記載の回転機械。
  9. 前記回転部は、前記回転軸に取り外し可能に装着されており、
    前記静止部は、前記軸受ハウジングに取り外し可能に装着されている、請求項7または請求項8に記載の回転機械。
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