JPWO2016189738A1 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

スクロール圧縮機(1)は、外殻を構成し、下部に油溜り(3a)が形成されたシェル(2)と、シェル(2)に収容され、油溜り(3a)から油を吸い上げる油ポンプ(3)と、シェル(2)の内部に固定された固定スクロール(30)と、固定スクロール(30)と共に圧縮室(5a)を形成する揺動スクロール(40)と、を有する圧縮部(5)と、シェル(2)に固定され、圧縮部(5)を支持するフレーム(6)と、フレーム(6)に支持され、油ポンプ(3)に吸い上げられた油が流通する油通路(7a)が内部に形成された軸部(7)と、軸部(7)を回転駆動させるモータ(4)と、軸部(7)の回転運動を揺動スクロール(40)の揺動運動に変換するオルダムリング(15)と、を備え、フレーム(6)には、オルダムリング(15)を収納するオルダムリング空間(15b)が形成されており、オルダムリング空間(15b)の内側には、揺動スクロール(40)のスラスト荷重を支持するスラスト軸受(6b)が設けられ、外側には、油の漏れを防ぐシール部(6e)が設けられている。

Description

本発明は、作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機に関するものである。
冷凍機または空調機などに用いられる従来のスクロール圧縮機において、スラスト軸受の摩耗および凝着を抑制したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとを有しており、揺動スクロールは、固定スクロールに対して公転旋回運動(揺動運動)を行う。固定スクロールと揺動スクロールとは、互いに向き合った面に渦巻き状のラップ部が形成された部材であり、双方のラップ部により圧縮室が形成されている。また、揺動スクロールの台板の下面は、スラスト荷重を支持するスラスト面であり、このスラスト面の下側にはスラスト軸受が設けられている。そして、揺動スクロールが揺動することにより、圧縮室の内部容積が変化して、圧縮室に流入した作動ガスを圧縮する。
特許文献1では、軸の回転運動を揺動スクロールの揺動運動に変換するオルダムリングを、揺動スクロールの台板の上面側に配置しており、スラスト軸受の面積を広くして面圧を低下させることで、スラスト軸受の摩耗および凝着を抑制している。
特許第4749136号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクロール圧縮機において、オルダムリングの摺動部への給油が必要であるが、オルダムリングが揺動スクロールの台板の上面側に配置されているため、オルダムリングを潤滑した油は、揺動スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部とにより形成された圧縮室に吸い込まれる。これによって、圧縮機の外に持ち出される油の量(油上がり)が増加し、圧縮機内の油枯渇、オイルセパレータ大型化によるコストアップなどが発生するという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、スラスト軸受の摩耗および凝着を抑制しつつ、油上がりの増加を抑制したスクロール圧縮機を提供することを目的としている。
本発明に係るスクロール圧縮機は、外殻を構成し、下部に油溜りが形成されたシェルと、前記シェルに収容され、前記油溜りから油を吸い上げる油ポンプと、前記シェルの内部に固定された固定スクロールと、前記固定スクロールと共に作動ガスを圧縮する圧縮室を形成する揺動スクロールと、を有する圧縮部と、前記シェルに固定され、前記圧縮部を支持するフレームと、前記フレームに支持され、前記油ポンプに吸い上げられた油が流通する油通路が内部に形成された軸部と、前記軸部を回転駆動させるモータと、前記軸部の回転運動を前記揺動スクロールの揺動運動に変換するオルダムリングと、を備え、前記フレームは、前記オルダムリングを収納するオルダムリング空間が形成されており、前記オルダムリング空間の内側には、前記揺動スクロールのスラスト荷重を支持するスラスト軸受が設けられており、前記オルダムリング空間の外側には、油の漏れを防ぐシール部が設けられているものである。
本発明に係るスクロール圧縮機によれば、スラスト軸受をオルダムリング空間の内側に配置することで、スラスト荷重による揺動スクロールの台板の変形量を抑制することができる。そして、微小なテーパ状の隙間を持った、揺動スクロールのスラスト面とフレームのスラスト軸受との間で油膜が形成されるため、小さなスラスト面積であっても、良好な摺動特性を得ることができ、スラスト軸受での摺動による摩耗および凝着を抑制することができる。また、オルダムリング空間の外側にシール部を設けることで、オルダムリングを潤滑した油がシール部の内側に閉じ込められるため、油が圧縮室に吸入され、油上がりの増加を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の軸方向断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機のオルダムリングを示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の揺動スクロールを示す下面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機のフレームを示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機のフレームを示す側断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の揺動スクロールを示す軸方向断面模式図である。 従来のスクロール圧縮機の揺動スクロールを示す軸方向断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機のフレームを示す側断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機の揺動スクロールを示す軸方向断面模式図である。 本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機のフレームを示す側断面模式図である。 本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機の揺動スクロールを示す軸方向断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1の軸方向断面模式図である。
以下、図1に基づいて、スクロール圧縮機1について説明する。
スクロール圧縮機1は、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の状態にして吐出するものである。スクロール圧縮機1は、シェル2と、油ポンプ3と、モータ4と、圧縮部5と、フレーム6と、軸部7と、を有している。さらに、スクロール圧縮機1は、吸入管11と、吐出管12と、吐出チャンバ13と、マフラー14と、オルダムリング15と、スライダ16と、スリーブ17と、第1のバランサ18と、第2のバランサ19と、サブフレーム20と、排油パイプ21と、を有している。
シェル2は、スクロール圧縮機1の外殻を構成し、下部に油溜り3aが形成されたものである。また、シェル2は、例えば有底円筒状をなしており、ドーム状のアッパーシェル2aによって上部が塞がれている。また、シェル2は、ロアーシェル2bに載置されている。
油ポンプ3は、シェル2に収容され、油溜り3aから油を吸い上げるものである。この油ポンプ3は、シェル2の下部に設けられている。そして、油ポンプ3は、油溜り3aから吸い上げた油を、スクロール圧縮機1の内部の軸受部を潤滑する。また、揺動軸受を潤滑した後の油はフレーム6の内部空間6d(後述する図4参照)に蓄えられた後、スラスト軸受6bに設けられた放射状の給油溝6cを通り、オルダムリング空間15bに流れてオルダムリング15を潤滑する。オルダムリング空間15bには、排油パイプ21が設けてあり、排油パイプ21を通って油は油溜り3aに戻される。
モータ4は、シェル2の内部に設けられ、例えばフレーム6とサブフレーム20との間に設置されており、軸部7を回転させるものである。モータ4は、ロータ4aとステータ4bとを有している。ロータ4aは、ステータ4bの内周側に設けられており、軸部7に取り付けられている。そして、ロータ4aは、自らが回転することにより、軸部7を回転させるものである。ステータ4bは、インバータ(図示せず)から供給された電力によって、ロータ4aを回転させるものである。
圧縮部5は、シェル2の内部に設けられ、モータ4によって駆動して作動ガスを圧縮するものである。圧縮部5は、固定スクロール30と揺動スクロール40とを有している。固定スクロール30は、シェル2の内部に固定されており、圧縮された作動ガスを吐出チャンバ13に流出させるものである。
揺動スクロール40は、固定スクロール30に対して公転旋回運動(揺動運動)を行い、オルダムリング15によって自転運動が規制されている。固定スクロール30と揺動スクロール40とは、夫々互いに向き合った面に渦巻き状のラップ部31とラップ部41とが形成された部材であり、固定スクロール30のラップ部31と揺動スクロール40のラップ部41とが噛み合った空間に圧縮室5aが形成されている。揺動スクロール40が軸部7によって揺動運動され、形成された圧縮室5aにおいて作動ガスが圧縮される。
フレーム6は、シェル2に固定され、圧縮部5を収容するものであり、例えば主軸受8aを介して軸部7を回転自在に支持している。フレーム6には、吸入ポート6aが形成されており、作動ガスは、吸入ポート6aを通って圧縮部5に流入する。軸部7は、フレーム6に支持され、油ポンプ3に吸い上げられた油が流通する油通路7aが内部に形成されており、モータ4と圧縮部5とを接続してモータ4の回転力を圧縮部5に伝達するものである。
吸入管11は、シェル2の側部に設けられており、作動ガスをシェル2の内部に吸入する管である。吐出管12は、シェル2の上部に設けられており、作動ガスをシェル2の外部に吐出する管である。吐出チャンバ13は、圧縮部5の上部に設けられており、圧縮部5から流入した作動ガスを収容するものである。マフラー14は、吐出チャンバ13の上方に設けられており、吐出チャンバ13から吐出された作動ガスの脈動を抑えるものである。
図2は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1のオルダムリング15を示す上面図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1の揺動スクロール40を示す下面図である。
オルダムリング15は、図2に示すように揺動スクロール40に取り付けられた環状の部材であり、揺動スクロール40の自転運動を規制するものである。オルダムリング15は、オルダム爪15cを有し、図3に示す揺動スクロール40の台板43の下面に形成されたオルダム溝15aに嵌入されている。
スライダ16は、軸部7の上部の外周面に取り付けられた筒状の部材であり、揺動スクロール40の下部の内面に位置している。すなわち、揺動スクロール40は、スライダ16を介して軸部7に取り付けられており、軸部7の回転に伴って揺動スクロール40も回転する。なお、揺動スクロール40とスライダ16との間には、揺動軸受8cが設けられている。スリーブ17は、フレーム6と主軸受8aとの間に設けられた筒状の部材であり、フレーム6と軸部7との傾斜を吸収するものである。
第1のバランサ18は、軸部7に取り付けられており、フレーム6とロータ4aとの間に位置している。第1のバランサ18は、揺動スクロール40およびスライダ16によって生じるアンバランスを相殺するものである。なお、第1のバランサ18は、バランサカバー18aに収容されている。また、第2のバランサ19は、軸部7に取り付けられており、ロータ4aとサブフレーム20との間に位置し、ロータ4aの下面に取り付けられている。第2のバランサ19は、揺動スクロール40およびスライダ16によって生じるアンバランスを相殺するものである。
サブフレーム20は、シェル2の内部におけるモータ4の下方に設けられ、副軸受8bを介して軸部7を回転自在に支持するものである。排油パイプ21は、フレーム6と揺動スクロール40との間の空間と、フレーム6とサブフレーム20との間の空間とを接続する管である。排油パイプ21は、フレーム6と揺動スクロール40との間の空間に流通する油のうち、過剰な油を、フレーム6とサブフレーム20との間の空間に流出させる。フレーム6とサブフレーム20との間の空間に流出した油は、サブフレーム20を通過して油溜り3aに戻る。
次に、圧縮部5について詳細に説明する。
圧縮部5は、上記の通り、固定スクロール30と揺動スクロール40とを有している。固定スクロール30は、シェル2の内部に固定され、外周縁部がフレーム6の上部に載置されている。揺動スクロール40は、下面にスラスト荷重を支持するスラスト面40aが設けられており、フレーム6のスラスト面40aと対向する面の内、内周側にはスラスト荷重を支持するスラスト軸受6bが設けられている。
スラスト軸受6bは、例えば熱処理がされていたり、給油溝6cが設けられていたりして、良好な摺動性が確保されている。摺動性の良い別部材をスラスト軸受6bとして配置しても良い。スラスト軸受6bの外周にはオルダムリング空間15bが設けられており、オルダムリング空間15bにはオルダムリング15が収納される。オルダムリング空間15bの外周には、シール部6eが設けられており、その上面にはシール面6fが形成されている。シール部6eと、シール面6fに対向する揺動スクロール40の台板43とで、オルダムリング空間15bから油が外周に流れ出て圧縮室5aに吸入されることを抑制している(後述する図4参照)。
図4は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1のフレーム6を示す上面図であり、図5は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1のフレーム6を示す側断面模式図である。
フレーム6内にはスラスト軸受6bが設けられており、その外周側には、油が外周に漏れるのを防ぐためのシール部6eが設けられており、スラスト軸受6bとシール部6eとの間には、オルダムリング空間15bが形成されている。そして、そのオルダムリング空間15bに、オルダムリング空間15b内で往復運動するオルダムリング15が収納されている。
ここで、スクロール圧縮機1の回転中心からスラスト軸受6bの外周面までの距離をR tho、スクロール圧縮機1の回転中心からシール部6eの内周面までの距離をRsea liとした時、Rtho<r<Rsealiの範囲にオルダムリング15が収納されることになる。
スラスト軸受6bには、給油溝6cが放射状に設けられており、スラスト軸受6bよりも内側の内部空間6dに蓄えられた油が給油溝6cを通ることで、スラスト軸受6bおよびオルダムリング15の潤滑を行う。
フレーム6には、オルダムリング空間15bと連通した排油穴15eが形成されており、オルダムリング空間15bに溜まった油は、その排油穴15eを通って排油パイプ21から排出される。
スラスト軸受6bの上面とシール部6eのシール面6fとは同一平面上に存在する。揺動スクロール40の台板43の半径をRos、公転半径をRとした時、Ros−(R+Rseal)>0の寸法関係にすることで、揺動スクロール40の台板43の下面と、フレーム6のシール部6eのシール面6fとが揺動スクロール40のクランク角に拠らず重なり、油のシール性を確保することができる。
図6は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機1の揺動スクロール40を示す軸方向断面模式図である。図7は、従来のスクロール圧縮機の揺動スクロール140を示す軸方向断面模式図である。
図6に示す本実施の形態1に係るスクロール圧縮機1では、図7に示す従来のスクロール圧縮機と比較して、スラスト荷重の支持スパンDが短い。ここで、スクロール圧縮機1の回転中心からスラスト軸受6bの内周面までの距離をRthiとすると、D=2Rth である。
本実施の形態1では、スラスト軸受6bをオルダムリング空間15bの内側に配置することで、従来に比べてスラスト荷重の支持スパンDが短いため、スラスト荷重による揺動スクロール40の台板43の変形を抑制することができる。そして、微小なテーパ状の隙間を持った、揺動スクロール40のスラスト面40aとスラスト軸受6bとの間に、楔効果および絞り膜効果により大きな油膜圧力が発生し、油膜が形成されるため、小さなスラスト面積であっても、良好な摺動特性を得ることができ、スラスト軸受6bでの摺動による摩耗および凝着を抑制することができる。その結果、スラスト軸受6bの信頼性を改善することができる。
また、オルダムリング空間15bの外側にシール部6eを設けることで、オルダムリング15を潤滑した油がシール部6eの内側に閉じ込められるため、油が圧縮室5aに吸入され、油上がりの増加を抑制することができる。
なお、図7の構成の場合でも、揺動スクロール140の台板143を厚くすることで、台板143の撓み量を抑制することはできるが、この場合、揺動スクロール140の重量が増加し、主軸受、副軸受、スクロールラップ面の荷重増加という問題が発生する。
また、スラスト軸受6bの上面の面積について、油膜圧力が主に発生するのはスラスト軸受6bの内周側であり、スラスト軸受6bの外周側の面積を削減しても、スラスト軸受6bの信頼性への影響は小さい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図8は、本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機1のフレーム6を示す側断面模式図である。
本実施の形態2では、スラスト軸受6bの上部が、その上部以外の部分(およびフレーム6)とは別部材6gで形成されている。ここで、別部材6gは、例えば摺動性の高い合金、樹脂で作られたリング型の軸受メタルなどであり、スラスト軸受6bの上部を、その上部以外の部分(およびフレーム6)とは別部材6gで形成することにより、耐摩耗性、耐焼付き性をさらに改善することができる。スラスト軸受6bの上面は確実に、シール部6eのシール面6fよりも高くする必要があり、シール部6eのシール面6fからスラスト軸受6bの上面までの高さh1を0〜50μmに設定することで、良好なシール性を得ることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3について説明するが、実施の形態1および2と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1および2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図9は、本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機1の揺動スクロール40を示す軸方向断面模式図である。
本実施の形態3では、フレーム6のスラスト軸受6bよりもシール部6eが高くなっている。つまり、スラスト軸受6bの上面よりも、シール部6eのシール面6fが上側に配置されている。そして、揺動スクロール40の台板43の、シール面6fと対向する部分の肉厚が薄く(薄肉化)されており、シール面6fと対向する面に揺動側シール面40bが形成されている。シール面6fと揺動側シール面40bとの隙間h2を0〜50μm程度に設定することで、油のシール性を確保する。
スクロール圧縮機1のように、揺動スクロール40の外周側から作動ガスを吸入し、内周側で圧縮する圧縮機においては、外周側は揺動スクロール40の台板43にかかる荷重が小さいため、台板43の肉厚を薄くしても変形量が小さく、より効果的である。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4について説明するが、実施の形態1〜3と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1〜3と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図10は、本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機1のフレーム6を示す側断面模式図であり、図11は、本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機1の揺動スクロール40を示す軸方向断面模式図である。
本実施の形態4では、図10に示すように、シール部6eのシール面6fにシール材6hが設けられている。ここで、シール材6hは、例えば摺動性のよいリング型の樹脂製のものであり、図11に示すように、内側の流出しようとする油の圧力で、漏れ隙間を埋めるように変形するものである。このようにシール材6hを設けることで、油のシール性を向上させることができる。
1 スクロール圧縮機、2 シェル、2a アッパーシェル、2b ロアーシェル、3
油ポンプ、3a 油溜り、4 モータ、4a ロータ、4b ステータ、5 圧縮部、5a 圧縮室、6 フレーム、6a 吸入ポート、6b スラスト軸受、6c 給油溝、6d 内部空間、6e シール部、6f シール面、6g 別部材、6h シール材、7
軸部、7a 油通路、8a 主軸受、8b 副軸受、8c 揺動軸受、11 吸入管、12 吐出管、13 吐出チャンバ、14 マフラー、15 オルダムリング、15a オルダム溝、15b オルダムリング空間、15c オルダム爪、15e 排油穴、16
スライダ、17 スリーブ、18 第1のバランサ、18a バランサカバー、19 第2のバランサ、20 サブフレーム、21 排油パイプ、30 固定スクロール、31
ラップ部、40 揺動スクロール、40a スラスト面、40b 揺動側シール面、41 ラップ部、43 台板、106 フレーム、106b スラスト軸受、115b オルダムリング空間、140 揺動スクロール、143 台板。
本発明に係るスクロール圧縮機は、外殻を構成し、下部に油溜りが形成されたシェルと、記シェルの内部に固定された固定スクロールと、前記固定スクロールと共に作動ガスを圧縮する圧縮室を形成する揺動スクロールと、を有する圧縮部と、前記シェルに固定され、前記圧縮部を支持するフレームと、前記フレームに支持され、前記油溜りから吸い上げられた油が流通する油通路が内部に形成された軸部と、記軸部の回転運動を前記揺動スクロールの揺動運動に変換するオルダムリングと、を備え、前記フレームは、前記オルダムリングを収納するオルダムリング空間が形成されており、前記オルダムリング空間の内側には、前記揺動スクロールのスラスト荷重を支持するスラスト軸受が設けられており、前記オルダムリング空間の外側には、油の漏れを防ぐシール部が設けられているものである。

Claims (6)

  1. 外殻を構成し、下部に油溜りが形成されたシェルと、
    前記シェルに収容され、前記油溜りから油を吸い上げる油ポンプと、
    前記シェルの内部に固定された固定スクロールと、前記固定スクロールと共に作動ガスを圧縮する圧縮室を形成する揺動スクロールと、を有する圧縮部と、
    前記シェルに固定され、前記圧縮部を支持するフレームと、
    前記フレームに支持され、前記油ポンプに吸い上げられた油が流通する油通路が内部に形成された軸部と、
    前記軸部を回転駆動させるモータと、
    前記軸部の回転運動を前記揺動スクロールの揺動運動に変換するオルダムリングと、を備え、
    前記フレームは、
    前記オルダムリングを収納するオルダムリング空間が形成されており、
    前記オルダムリング空間の内側には、前記揺動スクロールのスラスト荷重を支持するスラスト軸受が設けられており、前記オルダムリング空間の外側には、油の漏れを防ぐシール部が設けられている
    スクロール圧縮機。
  2. 前記スラスト軸受には、前記フレームの内部空間に蓄えられた油が前記オルダムリング空間に流れる給油溝が形成されており、
    前記フレームには、前記オルダムリング空間と連通した排油穴が形成されている
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記スラスト軸受の上面は、前記シール部の上面よりも高い
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記スラスト軸受は、上部と該上部以外の部分とが別部材で形成されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記揺動スクロールは、下面が前記フレームと対向する台板を有し、
    前記スラスト軸受の上面よりも、前記シール部の上面を上側に配置し、前記揺動スクロールの前記台板の前記シール部の上面と対向する部分が薄肉化されている
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記シール部の上面にシール材が設けられている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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