JP2019044957A - 軸受装置および回転機械 - Google Patents

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Yasushi Kawai
康 川井
隼人 池田
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Abstract

【課題】回転軸の回転速度が高速化しても、潤滑油を適切かつ安定的に軸受に供給することができる軸受装置を提供する。【解決手段】軸受装置は、直列に並ぶ第1軸受21および第2軸受22と、第1軸受21と第2軸受22との間に配置された間座23と、第1軸受21と第2軸受22の下方に配置された潤滑油貯槽45と、回転軸1に支持され、下部が潤滑油貯槽45内に位置するオイルリング40と、第1軸受21、第2軸受22、および間座23を囲む軸受カバー30と、オイルリング40の上方に配置され、第1軸受21の軸方向の移動を制限する軸受ストッパー35と、軸受カバー35の外面に設けられた傾斜流路51とを備える。軸受カバー30は油導入孔55を有する。傾斜流路51は油導入孔55に接続され、かつ油導入孔55に向かって下方に傾斜している。油導入孔26は、間座23の油流路55に連通している。【選択図】図3

Description

本発明は、横軸ポンプ等の回転機械に用いられる軸受装置に係り、特に、回転軸の回転速度が高速化しても、適切に潤滑油を軸受に供給することができる軸受装置に関する。また、本発明はこのような軸受装置を備えた回転機械に関する。
回転軸が水平に設置された横軸式の回転機械(例えば、横軸ポンプ、タービン、コンプレッサ)には、回転軸を回転自在に支持するために、回転軸の端部近傍に軸受装置が配置される。さらに、軸受を潤滑および冷却するための潤滑油が貯留される潤滑油貯槽が、軸受装置の内部に設けられる。自己潤滑式の軸受装置は、外部動力を用いないで、潤滑油貯槽から軸受へ潤滑油を供給するタイプの軸受装置である。すなわち、自己潤滑式の軸受装置は、回転軸の下部に配置された潤滑油貯槽から回転軸の回転力を利用して潤滑油をかき上げて潤滑油を軸受へ供給する。
従来の自己潤滑式の軸受装置の一例を図17に示す。図17に示されるように、回転軸200の端部は軸受201A,201Bに回転自在に支持される。潤滑油が貯留される潤滑油貯槽210は、軸受201A,201Bの下方に配置されている。この潤滑油貯槽210内の潤滑油をかき上げるために、オイルリング220が設けられている。オイルリング220は回転軸200の外面を囲むように配置されており、回転軸200の回転に伴って回転する。そして、回転するオイルリング220によって潤滑油貯槽210内の潤滑油をかき上げることで、潤滑油を軸受201A,201Bに供給する。
特開2017−32115号公報
しかしながら、回転軸200が高速(例えば3000min−1)で回転すると、遠心力が支配的となり、軸受201A,201Bには潤滑油が流れにくくなる。また、軸受201A,201Bの内輪と外輪との間に挟まれた転動体(ボール)が回転軸200の周りを高速で回転し、潤滑油が軸受201A,201B内に流入することを妨げてしまう。結果として、軸受201A,201B、特にオイルリング220から離れている軸受201Bには充分な潤滑油が供給されず、軸受201A,201Bの温度が高くなってしまっていた。
そこで、本発明は、回転軸の回転速度が高速化しても、潤滑油を適切かつ安定的に軸受に供給することができる軸受装置を提供する。また、本発明はこのような軸受装置を備えた回転機械を提供する。
本発明の第1の態様によれば、回転軸を支持する軸受装置が提供される。この軸受装置は、直列に並ぶ第1軸受および第2軸受と、前記第1軸受と前記第2軸受との間に配置された間座と、前記第1軸受と前記第2軸受の下方に配置された潤滑油貯槽と、前記回転軸に支持され、下部が前記潤滑油貯槽内に位置するオイルリングと、前記第1軸受、前記第2軸受、および前記間座を囲む軸受カバーと、前記オイルリングの上方に配置され、前記第1軸受の軸方向の移動を制限する軸受ストッパーと、前記軸受カバーの外面に設けられた傾斜流路とを備え、前記軸受カバーは、その外面から内面まで延びる油導入孔を有しており、前記傾斜流路は前記油導入孔に接続され、かつ前記油導入孔に向かって下方に傾斜しており、前記間座は、その外面から内面まで延びる少なくとも1つの油流路を有しており、前記油導入孔は、前記油流路に連通していることを特徴とする。
本発明の一態様では、前記油導入孔は、前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線よりも高い位置にあり、かつ前記軸受カバーの外面の最頂部よりも低い位置にある。
本発明の一態様では、前記軸受ストッパーは、前記オイルリングによって前記潤滑油貯槽からかき上げられた潤滑油を前記傾斜流路に導くための傾斜側面を有している。
本発明の一態様では、前記傾斜側面は、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜している。
本発明の一態様では、前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に形成された溝から構成されている。
本発明の一態様では、前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に固定された樋によって形成されている。
本発明の一態様では、前記油流路は複数設けられており、前記複数の油流路は、前記間座の中心軸線の周りに配列されており、前記間座の外面には、該間座の周方向に延びる環状溝が形成されており、前記複数の油流路の外側開口端は、前記環状溝に接続されている。
本発明の一態様では、前記軸受カバーを収容する軸受ケーシングと、前記軸受ケーシングの内面に固定されたオイルガイドベーンをさらに備え、前記オイルガイドベーンは、前記軸受カバーおよび前記オイルリングの上方に位置している。
本発明の一態様では、前記オイルガイドベーンは、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜している。
本発明の一態様では、前記軸受カバーは、その端面から軸方向外側に突出する突出部を有しており、前記傾斜流路の一部は、突出部の外面に形成されている。
本発明の一態様では、前記突出部は、前記オイルガイドベーンの下方に位置している。
本発明の一態様では、前記突出部は、前記オイルリングの上方に位置している。
本発明の第2の態様によれば、回転軸を支持する軸受装置が提供される。この軸受装置は、直列に並ぶ第1軸受および第2軸受と、前記第1軸受と前記第2軸受との間に配置された間座と、前記第1軸受と前記第2軸受の下方に配置された潤滑油貯槽と、前記回転軸に支持され、下部が前記潤滑油貯槽内に位置するオイルリングと、前記第1軸受、前記第2軸受、および前記間座を囲む軸受カバーと、前記軸受カバーを収容する軸受ケーシングと、前記軸受ケーシングの内面に固定されたオイルガイドベーンとを備え、前記オイルガイドベーンは、前記オイルリングの上方に位置しており、前記軸受カバーは、その外面から内面まで延びる油導入孔を有しており、前記間座は、その外面から内面まで延びる少なくとも1つの油流路を有しており、前記油導入孔は、前記油流路に連通していることを特徴とする。
本発明の一態様では、前記オイルガイドベーンは、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜している。
本発明の一態様では、前記油導入孔は、前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線よりも高い位置にあり、かつ前記軸受カバーの外面の最頂部よりも低い位置にある。
本発明の一態様では、前記軸受カバーの外面に設けられた傾斜流路をさらに備え、前記傾斜流路は前記油導入孔に接続され、かつ前記油導入孔に向かって下方に傾斜している。
本発明の一態様では、前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に形成された溝から構成されている。
本発明の一態様では、前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に固定された樋によって形成されている。
本発明の一態様では、前記軸受カバーは、その端面から軸方向外側に突出する突出部を有しており、前記傾斜流路の一部は、突出部の外面に形成されている。
本発明の一態様では、前記突出部は、前記オイルガイドベーンの下方に位置している。
本発明の一態様では、前記突出部は、前記オイルリングの上方に位置している。
本発明の一態様では、前記油流路は複数設けられており、前記複数の油流路は、前記間座の中心軸線の周りに配列されており、前記間座の外面には、該間座の周方向に延びる環状溝が形成されており、前記複数の油流路の外側開口端は、前記環状溝に接続されている。
本発明の一態様によれば、回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する上記軸受装置とを備えたことを特徴とする回転機械が提供される。
上記第1の態様によれば、オイルリングによってかき上げられた潤滑油は、傾斜流路を通って油導入孔まで導かれる。潤滑油は、油導入孔を通って間座の油流路に流入し、第1軸受と第2軸受との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受および第2軸受の内側からこれらの軸受に供給される。潤滑油は、第1軸受の転動体の間の隙間、および第2軸受の転動体の間の隙間を通って外側に流れる。
このような構成によれば、回転軸が高速で回転しているときであっても、潤滑油は油導入孔および油流路を通って確実に第1軸受と第2軸受に供給され、第1軸受および第2軸受を十分に潤滑し、かつ冷却することができる。
上記第2の態様によれば、オイルリングによってかき上げられた潤滑油は、オイルガイドベーンによってその進行方向を転換され、滴下し、軸受カバーの外面に落ちる。潤滑油は軸受カバーの外面上を下方に流れ、第1軸受および第2軸受は、軸受カバーの外面上を流れる潤滑油によって冷却される。さらに、軸受カバーの外面を流れる潤滑油の一部は、油導入孔内に流入する。潤滑油は、油導入孔を通って間座の油流路に流入し、第1軸受と第2軸受との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受および第2軸受の内側からこれらの軸受に供給される。潤滑油は、第1軸受の転動体の間の隙間、および第2軸受の転動体の間の隙間を通って外側に流れる。
このような構成によれば、回転軸が高速で回転しているときであっても、潤滑油は油導入孔および油流路を通って確実に第1軸受と第2軸受に供給され、第1軸受および第2軸受を十分に潤滑し、かつ冷却することができる。
本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸単段ポンプの一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸多段ポンプの一例を示す断面図である。 スラスト軸受ユニットの一実施形態を示した断面図である。 軸受カバー、軸受ストッパー、およびオイルリングを示す上面図である。 軸受カバー、軸受ストッパー、およびオイルリングを示す斜視図である。 軸受カバーの油導入孔の位置での断面図である。 スラスト軸受ユニットの他の実施形態を示した断面図である。 図7に示す軸受カバー、軸受ストッパー、およびオイルリングを示す斜視図である。 スラスト軸受ユニットのさらに他の実施形態を示した断面図である。 図9に示す軸受カバー、軸受ストッパー、オイルリング、およびガイドベーンを示す上面図である。 図9に示す軸受カバー、軸受ストッパー、オイルリング、およびガイドベーンを示す斜視図である。 スラスト軸受ユニットのさらに他の実施形態を示した断面図である。 図12に示す軸受カバー、オイルガイドベーン、およびオイルリングを示す上面図である。 図12に示す軸受カバー、オイルガイドベーン、およびオイルリングを示す斜視図である。 複数の油流路を有する間座を示す正面図である。 図15に示す間座の断面図である。 従来の自己潤滑式の軸受装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を横軸ポンプに適用した例を示す図である。以下、図1および図2について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸単段ポンプの一例を示す断面図である。図1に示される回転機械としての横軸単段ポンプ100は、羽根車2と、この羽根車2が固定される回転軸1とを有している。回転軸1は水平に延びている。回転軸1の一端は図示しない電動機などの駆動機に連結されており、この駆動機によって回転軸1および羽根車2が回転されるようになっている。また、回転軸1は、その両端部近傍に設けられた軸受装置9,9に回転自在に支持されている。
羽根車2はポンプケーシング5内に配置されている。図1に示すポンプケーシング5はその内部に渦巻き室5aを有しており、羽根車2は渦巻き室5aの内部に配置されている。回転軸1の回転とともに羽根車2が回転すると、吸込口3から水などの液体が吸い込まれ、羽根車2と渦巻き室5aの作用により液体の圧力が上昇されて、液体が吐出口4から吐き出される。
図示した例における羽根車2は、その両側から液体を吸い込む両吸込構造を有している。羽根車2の液体入口には、口金2A,2Bがそれぞれ取り付けられている。これら口金2A,2Bの直径を互いに異なるように設計することで、圧力差によるスラスト力を回転軸1の一方向に作用させ、回転軸1を安定させた状態で回転させることができる。このスラスト力は、軸受装置9のスラスト軸受ユニット10で支持されるようになっている。
このスラスト軸受ユニット10に加えて、回転軸1の両側端部近傍には2つのラジアル軸受ユニット11,11が配置されている。これら2つのラジアル軸受ユニット11,11と、1つのスラスト軸受ユニット10の合計3つの軸受ユニットで回転軸1は支持される。本実施形態では、ラジアル軸受ユニット11,11にはスリーブ型のすべり軸受が用いられている。このスリーブ型のラジアル軸受ユニット11,11は、オイルリング13を備えた従来の自己潤滑式軸受装置である。スラスト軸受ユニット10には、後述する本発明の構成が適用される。
図2は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸多段ポンプの一例を示す断面図である。図2に示される回転機械としての横軸多段ポンプ100は、複数の羽根車2と、これら羽根車2が固定される回転軸1を有している。回転軸1は水平に延びている。複数の羽根車2は、回転軸1上に直列に配列されていて、これら羽根車2のそれぞれを囲むようにディフューザ6が配置される。回転軸1の一端は図示しない電動機などの駆動機に連結されており、この駆動機によって回転軸1および羽根車2が回転されるようになっている。また、回転軸1は、その両端部近傍に設けられた軸受装置9,9に回転自在に支持されている。
羽根車2はポンプケーシング5内に配置されている。回転軸1の回転とともに複数の羽根車2が回転すると、吸込口3から水などの液体が吸込まれ、羽根車2とディフューザ6との作用により、液体の圧力が上昇されて液体が吐出口4から吐き出される。複数の羽根車2は同じ方向を向いて配列されているため、隣り合う羽根車2間の圧力差により生じるスラスト力が羽根車2の枚数分重なりあい、大きなスラスト力が発生する。このスラスト力は、横軸多段ポンプ100内に設けられたバランス装置7により相殺されるが、過渡運転時などにはある程度のスラスト力が残留する。この残留スラスト力は、軸受装置9のスラスト軸受ユニット10で支持される。
このスラスト軸受ユニット10に加えて、回転軸1の両側端部近傍には2つのラジアル軸受ユニット11,11が配置されている。これら2つのラジアル軸受ユニット11,11と、1つのスラスト軸受ユニット10の合計3つの軸受ユニットで回転軸1は支持される。本実施形態では、ラジアル軸受ユニット11,11にはスリーブ型のすべり軸受が用いられている。このスリーブ型のラジアル軸受ユニット11,11は、オイルリング13を備えた従来の自己潤滑式軸受装置である。スラスト軸受ユニット10には、後述する本発明の構成が適用される。
図1および図2に示した横軸ポンプ100いずれにおいても、回転軸1はポンプケーシング5を貫通して延びている。回転軸1とポンプケーシング5との間の隙間は、メカニカルシールなどの軸封装置8,8によってシールされている。したがって、羽根車2によって昇圧された液体が軸受装置9,9に浸入することはない。
図3は、軸受装置9のスラスト軸受ユニット10の一実施形態を示した断面図である。スラスト軸受ユニット10は、自己潤滑式の軸受装置である。図3に示されるように、このスラスト軸受ユニット10は、水平に延びる回転軸1を回転可能に支持する第1軸受21および第2軸受22を有する。本実施形態では、第1軸受21および第2軸受22は、玉軸受などの転がり軸受であり、より具体的には回転軸1の軸方向荷重および半径方向荷重を支持することができるアンギュラ玉軸受である。
第1軸受21および第2軸受22は、回転軸1に沿って直列に配列されている。第1軸受21と第2軸受22との間には、環状の間座23が配置されている。間座23は、第1軸受21の外輪と第2軸受22の外輪との間に挟まれている。間座23は、その外周面から内周面まで延びる油流路26を有しており、油流路26は間座23をその半径方向に貫通して延びている。第1軸受21、第2軸受22、および間座23は、軸受カバー30内に収容されている。軸受カバー30は円筒形状を有しており、第1軸受21、第2軸受22、および間座23は、軸受カバー30の内面に保持されている。
第1軸受21、間座23、および第2軸受22は、回転軸1および羽根車2を含む回転体が軸方向に自由に移動しないように、軸受ケーシング38の垂直壁38aと軸受ストッパー35によって軸方向の移動を制限されている。より具体的には、ポンプを構成している各異質材部品の熱伸び量の違いや、ポンプの運転点の変化に伴って回転体が僅かに軸方向に移動できるように、軸受ストッパー35の先端と、第1軸受21の外輪との間には僅かな隙間が設けられている。第1軸受21、間座23、および第2軸受22は、軸受ストッパー35と軸受ケーシング38の垂直壁38aとの間に配置されている。このような配置により、第1軸受21、間座23、および第2軸受22の軸方向の移動が制限される。
第1軸受21、間座23、および第2軸受22の軸方向外側には、オイルリング40が配置されている。オイルリング40、第1軸受21、間座23、および第2軸受22は、この順に配列されている。第1軸受21、間座23、第2軸受22、軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40は、軸受ケーシング38内に収容されている。軸受ストッパー35は、オイルリング40の上方に配置されている。軸受ストッパー35は、フランジ44に接続されている。本実施形態では、軸受ストッパー35とフランジ44は一体形成物である。フランジ44は、ねじ46によって軸受ケーシング38に固定されている。
オイルリング40は回転軸1に支持されており、回転軸1の外周面を囲んでいる。オイルリング40は回転軸1に単に支持されているのみであり、回転軸1に固定されていない。回転軸1が回転すると、オイルリング40と回転軸1との間に作用する摩擦力により、オイルリング40は回転軸1よりも低い回転速度で回転する。本実施形態では、回転軸1およびオイルリング40は、図3の矢印で示す方向に回転する。
オイルリング40は、黄銅などの金属材料から構成されてもよいし、焼結金属やセラミックスなどの多孔質材料から構成されてもよい。また、オイルリング40の周縁部には、様々な起伏形状を設けてもよい。起伏形状によって、オイルリング40がかき上げる潤滑油の量を増加させることができる。
第1軸受21、間座23、および第2軸受22の下方には、潤滑油貯槽45が配置されている。この潤滑油貯槽45は潤滑油で満たされている。潤滑油貯槽45の下方には冷却ジャケット47が設けられており、冷却ジャケット47を流れる冷却液によって潤滑油貯槽45内の潤滑油が冷却される。冷却ジャケット47の代わりにフィンつきの空冷構造を採用してもよい。あるいは、潤滑油貯槽45内に、冷却液チューブを挿入して潤滑油を直接冷やす構造としてもよい。
オイルリング40の下部は潤滑油貯槽45内に位置している。したがって、オイルリング40の下部は、潤滑油貯槽45内に保持されている潤滑油に浸される。オイルリング40は、回転軸1の回転に伴って回転し、これにより、潤滑油貯槽45に保持されている潤滑油をかき上げて、第1軸受21および第2軸受22に潤滑油を供給する。
軸受ストッパー35は、オイルリング40の上方に配置されているので、オイルリング40によってかき上げられた潤滑油は、軸受ストッパー35に衝突する。軸受ストッパー35は、潤滑油を軸受カバー30の外面上に導くための傾斜側面36を有している。潤滑油が高い速度エネルギーを持って傾斜側面36に衝突すると、潤滑油の進行方向が軸受カバー30に向かう方向に転換される。潤滑油は、軸受カバー30の外面に付着し、軸受カバー30の外面上を下方に流れる。
軸受カバー30の外面には、傾斜流路51が設けられている。さらに、軸受カバー30は、その外面から内面に延びる油導入孔55を有している。油導入孔55は、間座23の油流路26に連通している。油導入孔55の軸方向の位置は、油流路26の軸方向の位置に一致する。図3では、図示の都合上、傾斜流路51および油導入孔55は、軸受カバー30の外面の最頂部に位置しているが、本実施形態の傾斜流路51および油導入孔55は、軸受カバー30の外面の最頂部よりも下方に位置している。また、図3では、図示の都合上、傾斜流路51は水平に延びているが、本実施形態の傾斜流路51は、軸受カバー30の端面30aから油導入孔55に向かって下方に傾斜している。
図4は、軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40を示す上面図であり、図5は、軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40を示す斜視図である。図4に示すように、軸受ストッパー35の傾斜側面36は、上方から見たときに、軸受カバー30に近づくに従い第1軸受21および第2軸受22の中心軸線CLに向かって傾斜している。中心軸線CLは、回転軸1の中心軸線に一致する。したがって、中心軸線CLは、回転軸1の中心軸線と言い換えることができる。オイルリング40は、図5の矢印で示す方向に回転する。
本実施形態の傾斜流路51は、軸受カバー30の外面に形成された溝から構成されている。傾斜流路51の上端51aは、軸受カバー30の端面30aに接続され、傾斜流路51の下端51bは油導入孔55に接続されている。傾斜流路51の上端51aは、軸受ストッパー35の傾斜側面36と同じ高さにあり、油導入孔55は傾斜側面36よりも低い位置にある。傾斜流路51は、軸受カバー30の端面30aから油導入孔55に向かって下方に傾斜している。
潤滑油貯槽45内の潤滑油は、次のようにして第1軸受21および第2軸受22に供給される。回転軸1の回転に伴ってオイルリング40が回転すると、オイルリング40は潤滑油貯槽45内の潤滑油をかき上げる。潤滑油は、高い速度エネルギーを持って軸受ストッパー35の傾斜側面36に衝突し、潤滑油の進行方向は軸受カバー30に向かう方向に転換される。潤滑油は、軸受カバー30の外面に付着し、軸受カバー30の外面上を下方に流れる。
第1軸受21および第2軸受22は、軸受カバー30の外面上を流れる潤滑油によって冷却される。軸受カバー30の外面を流れる潤滑油の一部は、傾斜流路51に流入し、傾斜流路51を通って油導入孔55内に流入する。潤滑油は、油導入孔55を通って間座23の油流路26に流入し、第1軸受21と第2軸受22との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受21および第2軸受22の内側からこれらの軸受21,22に供給される。潤滑油は、第1軸受21の転動体(例えばボール)の間の隙間、および第2軸受22の転動体(例えばボール)の間の隙間を通って外側に流れる。
本実施形態によれば、回転軸1が高速(例えば3000min−1)で回転しているときであっても、潤滑油は油導入孔55および油流路26を通って確実に第1軸受21と第2軸受22に供給され、第1軸受21および第2軸受22を十分に潤滑し、かつ冷却することができる。
一実施形態では、軸受ストッパー35の傾斜側面36は、鉛直方向と平行である。この実施形態は実験結果に基づくものである。すなわち、本発明者は、傾斜側面36の鉛直方向に対する角度によって、軸受カバー30に向かう潤滑油の流量が変化するかを調べる実験を行った。実験では、鉛直方向と平行な傾斜側面36は、鉛直方向に対して傾いた傾斜側面に比べて、より高い流量で潤滑油を軸受カバー30に案内できることが観察された。この実験結果に基づき、一実施形態では、傾斜側面36は鉛直方向と平行である。
図6は、軸受カバー30の油導入孔55の位置での断面図である。油導入孔55への潤滑油の流入を確実とするために、油導入孔55は、中心軸線CLよりも高い位置にあり、かつ軸受カバー30の外面の最頂部よりも低い位置にある。好ましくは、油導入孔55の最下端は、中心軸線CLよりも高い位置にある。一実施形態では、中心軸線CLから水平に延び、かつ中心軸線CLに垂直な基準垂線RLと、中心軸線CLから油導入孔55の中心まで延び、かつ中心軸線CLに垂直な垂線HLとのなす角度θは、0°よりも大きく、かつ45°以下である(0°<θ≦45°)。一実施形態では、角度θは、5°以上であり、かつ30°以下である(5°≦θ≦30°)。
オイルリング40は、回転軸1には固定されていないので、オイルリング40は回転軸1よりも低い回転速度で回転する。低速で回転するオイルリング40は、回転軸と同じ回転速度で回転するオイルディスクと比較すると、潤滑油貯槽45内の潤滑油内に気泡をあまり発生させずに潤滑油をかき上げることができる。一般に、潤滑油に多くの気泡が含まれると、潤滑油が酸化されて潤滑油の劣化が促進される。また、潤滑油中の気泡の存在に起因して、潤滑油の潤滑性能は低下する。この点、オイルリング40は回転軸1よりも低い回転速度で回転するので、潤滑油貯槽45内の潤滑油内にあまり気泡を発生させない。結果として、潤滑油の劣化および潤滑性能の低下を防止することができる。
オイルリング40は回転軸1と摺接するので、オイルリング40は徐々に摩耗する。オイルリング40から発生する摩耗粉は、潤滑油に混ざり、軸受21,22を劣化させる。本実施形態によれば、1つのオイルリング40で第1軸受21および第2軸受22の両方に潤滑油を均等に供給することができる。すなわち、第1軸受21および第2軸受22の両方に潤滑油を均等に供給するために、第1軸受21および第2軸受22の両側に2つのオイルリングを配置する必要はない。したがって、本実施形態のスラスト軸受ユニット10は、2つのオイルリングを配置した構成に比べて、より少ない摩耗粉の混入量で、第1軸受21および第2軸受22に均等かつ十分に潤滑油を供給することができる。
上述したようにオイルリング40は徐々に摩耗するので、オイルリング40は消耗品である。したがって、オイルリング40は定期的に交換する必要がある。図3に示すように、オイルリング40は、第1軸受21および第2軸受22よりも軸方向において外側に配置されているので、第1軸受21および第2軸受22を外すことなく、オイルリング40を簡単に交換することができる。
図7は、スラスト軸受ユニット10の他の実施形態を示した断面図であり、図8は、図7に示す軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40を示す斜視図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図3乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態では、傾斜流路51は、軸受カバー30の外面に形成された溝ではなく、軸受カバー30の外面に固定された樋60によって形成されている。図7では、図示の都合上、樋60は、軸受カバー30の外面の最頂部に位置しているが、本実施形態の樋60は、図8に示すように、軸受カバー30の外面の最頂部よりも低い位置に固定されている。また、図7では、図示の都合上、樋60は水平に延びているが、本実施形態の樋60は、図8に示すように、軸受カバー30の端面30aから油導入孔55に向かって下方に傾斜している。
樋60は、断面L字型の部材であり、樋60の全体は上方に開口している。樋60は、軸受カバー30の端面30aから油導入孔55に向かって下方に傾斜している。軸受カバー30の外面を流れる潤滑油の一部は、樋60の内側に形成された傾斜流路51に流入し、傾斜流路51を通って油導入孔55内に流入する。潤滑油は、油導入孔55を通って間座23の油流路26に流入し、第1軸受21と第2軸受22との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受21および第2軸受22の内側からこれらの軸受21,22に供給される。潤滑油は、第1軸受21の転動体の間の隙間、および第2軸受22の転動体の間の隙間を通って外側に流れる。
図9は、スラスト軸受ユニット10のさらに他の実施形態を示した断面図であり、図10は、図9に示す軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40を示す上面図であり、図11は、図9に示す軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40を示す斜視図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図3乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態では、傾斜流路51は設けられていない。代わりに、軸受ケーシング38の内面に固定されたオイルガイドベーン65が設けられている。オイルガイドベーン65は、軸受カバー30、軸受ストッパー35、およびオイルリング40の上方に位置している。図10に示すように、オイルガイドベーン65は、上方から見たときに、軸受カバー30に近づくに従い第1軸受21および第2軸受22の中心軸線CLに向かって傾斜している。
図9では、図示の都合上、オイルガイドベーン65の全体は軸受カバー30の上方に位置しているが、本実施形態のオイルガイドベーン65の全体または大部分は、図11に示すように、軸受カバー30の外面の最頂部よりも下方に位置している。また、図9では、図示の都合上、オイルガイドベーン65は水平に延びているが、本実施形態のオイルガイドベーン65は、図11に示すように、軸受カバー30に向かって上方に傾斜している。
オイルリング40によってかき上げられた潤滑油は、高い速度エネルギーを持ってオイルガイドベーン65に衝突し、潤滑油の進行方向は軸受カバー30に向かう方向に転換される。潤滑油は、軸受カバー30の外面に付着し、軸受カバー30の外面上を下方に流れる。第1軸受21および第2軸受22は、軸受カバー30の外面上を流れる潤滑油によって冷却される。さらに、軸受カバー30の外面を流れる潤滑油の一部は、油導入孔55内に流入する。潤滑油は、油導入孔55を通って間座23の油流路26に流入し、第1軸受21と第2軸受22との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受21および第2軸受22の内側からこれらの軸受21,22に供給される。潤滑油は、第1軸受21の転動体の間の隙間、および第2軸受22の転動体の間の隙間を通って外側に流れる。
本実施形態によれば、回転軸1が高速(例えば3000min−1)で回転しているときであっても、潤滑油は油導入孔55および油流路26を通って確実に第1軸受21と第2軸受22に供給され、第1軸受21および第2軸受22を十分に潤滑し、かつ冷却することができる。一実施形態では、オイルガイドベーン65は、第1軸受21および第2軸受22の中心軸線CLと平行であってもよい。この場合でも、オイルリング40によってかき上げられた潤滑油は、高い速度エネルギーを持ってオイルガイドベーン65に衝突し、オイルガイドベーン65から軸受カバー30上に落下し、軸受カバー30の外面を流れる。軸受カバー30の外面上の潤滑油の一部は油導入孔55内に流入する。
図3乃至図5に示す溝から形成された傾斜流路51、または図7および図8に示す樋60から形成された傾斜流路51は、図9乃至図11に示す実施形態に適用してもよい。
図12は、スラスト軸受ユニット10のさらに他の実施形態を示した断面図であり、図13は、図12に示す軸受カバー30、オイルガイドベーン65、およびオイルリング40を示す上面図であり、図14は、図12に示す軸受カバー30、オイルガイドベーン65、およびオイルリング40を示す斜視図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図3乃至図11を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態では、軸受カバー30の外面に傾斜流路51が形成されており、さらに、傾斜流路51の上方にオイルガイドベーン65が配置されている。オイルガイドベーン65は、軸受ケーシング38の内面に固定されている。図12に示すように、軸受カバー30とオイルガイドベーン65との間には隙間が形成されている。本実施形態では、オイルガイドベーン65は第1軸受21および第2軸受22の中心軸線CLと平行であるが、一実施形態では、図9乃至図11に示す実施形態のように、オイルガイドベーン65は第1軸受21および第2軸受22の中心軸線CLに対して傾いてもよい。
軸受カバー30は、その端面30aから軸方向外側に突出する突出部67を有している。傾斜流路51の一部は突出部67の外面(上面)に形成されている。傾斜流路51の上端51aは、突出部67上に位置している。オイルガイドベーン65は、オイルリング40の上方に位置しており、かつ突出部67に形成されている傾斜流路51に近接している。突出部67は、オイルガイドベーン65の下方に位置しており、オイルガイドベーン65に衝突した潤滑油の少なくとも一部は突出部67上に落下するようになっている。本実施形態では、突出部67は、オイルリング40の上方に位置している。本実施形態では、軸受ストッパー35は、図4および図5に示す傾斜側面36を有さないが、傾斜側面36を有してもよい。
オイルリング40によってかき上げられた潤滑油は、高い速度エネルギーを持ってオイルガイドベーン65に衝突する。潤滑油は、オイルガイドベーン65から、突出部67を含む軸受カバー30上に落下し、軸受カバー30の外面に付着する。第1軸受21および第2軸受22は、軸受カバー30の外面上を流れる潤滑油によって冷却される。さらに、軸受カバー30の外面を流れる潤滑油の一部は、傾斜流路51を通って下方に流れ、油導入孔55内に流入する。潤滑油は、油導入孔55を通って間座23の油流路26に流入し、第1軸受21と第2軸受22との間の空間に到達する。潤滑油は、第1軸受21および第2軸受22の内側からこれらの軸受21,22に供給される。潤滑油は、第1軸受21の転動体の間の隙間、および第2軸受22の転動体の間の隙間を通って外側に流れる。
図7および図8に示す樋60から形成された傾斜流路51は、図12乃至図14に示す実施形態に適用してもよい。
上述した各実施形態の間座23は、油導入孔55に連通する1つの油流路26を有している。一実施形態では、間座23は、油導入孔55に連通する複数の油流路26を有していてもよい。図15は、複数の油流路26を有する間座23を示す正面図であり、図16は図15に示す間座23の断面図である。図15および図16に示すように、間座23は、間座23の中心軸線Fの周りに配列された複数の油流路26を有する。間座23の外面には、該間座23の周方向に延びる環状溝70が形成されており、複数の油流路26の外側開口端26aは、環状溝70に接続されている。複数の油流路26は、等間隔に配列されている。全ての油流路26は、環状溝70を通じて上述した油導入孔55に連通している。図示はしないが、複数の油流路26は、周方向に不等間隔に配置されてもよいし、各油流路26の中心線は中心軸線Fと交差しなくてもよい。
間座23は、回転軸1の回転に伴って、中心軸線Fを中心に徐々に回転することがある。本実施形態によれば、間座23が徐々に回転しても、油導入孔55を通過した潤滑油は、複数の油流路26のうちの少なくとも1つに流入する。したがって、潤滑油は、第1軸受21と第2軸受22との間の空間に到達し、第1軸受21および第2軸受22を潤滑かつ冷却することができる。
スラスト軸受ユニット10の上述した各実施形態は、第1軸受21および第2軸受22を備えるが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。例えば、スラスト軸受ユニット10は、第1軸受21および第2軸受22に直列に並ぶ1つまたはそれよりも多い軸受をさらに備えてもよい。この場合も、油流路26を有する間座23が隣接する2つの軸受の間に配置され、これら油流路26にそれぞれ連通する油導入孔55が軸受カバー30に形成される。
スラスト軸受ユニット10の上述した各実施形態は、図1および図2に示す横軸ポンプのみならず、タービン、コンプレッサなどの他の横軸型の回転機械にも適用することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1,200 回転軸
2 羽根車
2A,2B 口金
3 吸込口
4 吐出口
5 ポンプケーシング
5a 渦巻き室
7 バランス装置
8 軸封装置
9,9 軸受装置
10 スラスト軸受ユニット
11 ラジアル軸受ユニット
13 オイルリング
21,201A 第1軸受
22,201B 第2軸受
23 間座
26 油流路
30 軸受カバー
35 軸受ストッパー
36 傾斜側面
38 軸受ケーシング
40 オイルリング
44 フランジ
45 潤滑油貯槽
46 ねじ
47 冷却ジャケット
51 傾斜流路
55 油導入孔
60 樋
65 オイルガイドベーン
67 突出部
70 環状溝
100 横軸単段ポンプ,横軸多段ポンプ

Claims (23)

  1. 回転軸を支持する軸受装置であって、
    直列に並ぶ第1軸受および第2軸受と、
    前記第1軸受と前記第2軸受との間に配置された間座と、
    前記第1軸受と前記第2軸受の下方に配置された潤滑油貯槽と、
    前記回転軸に支持され、下部が前記潤滑油貯槽内に位置するオイルリングと、
    前記第1軸受、前記第2軸受、および前記間座を囲む軸受カバーと、
    前記オイルリングの上方に配置され、前記第1軸受の軸方向の移動を制限する軸受ストッパーと、
    前記軸受カバーの外面に設けられた傾斜流路とを備え、
    前記軸受カバーは、その外面から内面まで延びる油導入孔を有しており、
    前記傾斜流路は前記油導入孔に接続され、かつ前記油導入孔に向かって下方に傾斜しており、
    前記間座は、その外面から内面まで延びる少なくとも1つの油流路を有しており、
    前記油導入孔は、前記油流路に連通していることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記油導入孔は、前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線よりも高い位置にあり、かつ前記軸受カバーの外面の最頂部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記軸受ストッパーは、前記オイルリングによって前記潤滑油貯槽からかき上げられた潤滑油を前記傾斜流路に導くための傾斜側面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 前記傾斜側面は、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の軸受装置。
  5. 前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に形成された溝から構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸受装置。
  6. 前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に固定された樋によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸受装置。
  7. 前記油流路は複数設けられており、
    前記複数の油流路は、前記間座の中心軸線の周りに配列されており、
    前記間座の外面には、該間座の周方向に延びる環状溝が形成されており、
    前記複数の油流路の外側開口端は、前記環状溝に接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の軸受装置。
  8. 前記軸受カバーを収容する軸受ケーシングと、
    前記軸受ケーシングの内面に固定されたオイルガイドベーンをさらに備え、
    前記オイルガイドベーンは、前記軸受カバーおよび前記オイルリングの上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の軸受装置。
  9. 前記オイルガイドベーンは、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜していることを特徴とする請求項8に記載の軸受装置。
  10. 前記軸受カバーは、その端面から軸方向外側に突出する突出部を有しており、
    前記傾斜流路の一部は、突出部の外面に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の軸受装置。
  11. 前記突出部は、前記オイルガイドベーンの下方に位置していることを特徴とする請求項10に記載の軸受装置。
  12. 前記突出部は、前記オイルリングの上方に位置していることを特徴とする請求項10または11に記載の軸受装置。
  13. 回転軸を支持する軸受装置であって、
    直列に並ぶ第1軸受および第2軸受と、
    前記第1軸受と前記第2軸受との間に配置された間座と、
    前記第1軸受と前記第2軸受の下方に配置された潤滑油貯槽と、
    前記回転軸に支持され、下部が前記潤滑油貯槽内に位置するオイルリングと、
    前記第1軸受、前記第2軸受、および前記間座を囲む軸受カバーと、
    前記軸受カバーを収容する軸受ケーシングと、
    前記軸受ケーシングの内面に固定されたオイルガイドベーンとを備え、
    前記オイルガイドベーンは、前記オイルリングの上方に位置しており、
    前記軸受カバーは、その外面から内面まで延びる油導入孔を有しており、
    前記間座は、その外面から内面まで延びる少なくとも1つの油流路を有しており、
    前記油導入孔は、前記油流路に連通していることを特徴とする軸受装置。
  14. 前記オイルガイドベーンは、上方から見たときに、前記軸受カバーに近づくに従い前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線に向かって傾斜していることを特徴とする請求項13に記載の軸受装置。
  15. 前記油導入孔は、前記第1軸受および前記第2軸受の中心軸線よりも高い位置にあり、かつ前記軸受カバーの外面の最頂部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項13または14に記載の軸受装置。
  16. 前記軸受カバーの外面に設けられた傾斜流路をさらに備え、
    前記傾斜流路は前記油導入孔に接続され、かつ前記油導入孔に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一項に記載の軸受装置。
  17. 前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に形成された溝から構成されていることを特徴とする請求項16に記載の軸受装置。
  18. 前記傾斜流路は、前記軸受カバーの外面に固定された樋によって形成されていることを特徴とする請求項16に記載の軸受装置。
  19. 前記軸受カバーは、その端面から軸方向外側に突出する突出部を有しており、
    前記傾斜流路の一部は、突出部の外面に形成されていることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一項に記載の軸受装置。
  20. 前記突出部は、前記オイルガイドベーンの下方に位置していることを特徴とする請求項19に記載の軸受装置。
  21. 前記突出部は、前記オイルリングの上方に位置していることを特徴とする請求項19または20に記載の軸受装置。
  22. 前記油流路は複数設けられており、
    前記複数の油流路は、前記間座の中心軸線の周りに配列されており、
    前記間座の外面には、該間座の周方向に延びる環状溝が形成されており、
    前記複数の油流路の外側開口端は、前記環状溝に接続されていることを特徴とする請求項13乃至21のいずれか一項に記載の軸受装置。
  23. 回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する軸受装置とを備え、
    前記軸受装置は、請求項1乃至22のいずれか一項に記載の軸受装置であることを特徴とする回転機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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