JP2017032115A - 軸受装置および回転機械 - Google Patents

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康 川井
学 辻村
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学 辻村
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Junichi Hayakawa
淳一 早川
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Abstract

【課題】潤滑油を適切な量で均等かつ安定的に複列玉軸受へ供給することができる、オイルリングを用いた軸受装置を提供する。
【解決手段】軸受装置9は、回転軸1のスラスト方向に作用する荷重を受ける複列転がり軸受9Aと、複列転がり軸受9Aの下方に配置される潤滑油貯槽10と、回転軸1に支持され、該回転軸1の回転に伴って潤滑油貯槽10に貯留される潤滑油をかき上げるオイルリング20と、を備える。オイルリング20は、複列転がり軸受9Aの両側に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、横軸ポンプなどの回転機械に用いられる軸受装置に係り、特に、潤滑油を適切に軸受に供給することができる軸受装置に関する。また、本発明はこのような軸受装置を備えたポンプなどの回転機械に関する。
回転軸が水平に設置された横軸式の回転機械(例えば、横軸ポンプ)には、回転軸を回転自在に支持するために、回転軸の端部近傍に軸受装置が配置される。さらに、軸受を潤滑および冷却するための潤滑油が貯留される潤滑油貯槽が、軸受装置の内部または外部に設けられる。潤滑油貯槽から軸受へ潤滑油を供給する手段としては、外部動力を用いた強制給油装置、または外部動力を用いない自己潤滑装置が挙げられる。強制給油装置は、軸受装置の外部に配置された潤滑油貯槽から外部動力を用いて、軸受装置内部に配置された軸受に潤滑油を供給する。自己潤滑装置では、軸受装置内部で回転軸の下部に配置された潤滑油貯槽から回転軸の回転力を利用して潤滑油をかき上げて潤滑油を軸受へ供給する。
強制給油装置の一例が、図7乃至図9に示される。図7は、強制給油装置を用いる場合における軸受装置を示す断面図である。図8は、強制給油装置の配管及び計器系統図である。図9(a)および図9(b)は、強制給油装置を用いた場合におけるポンプの配置を示す概略側面図および概略平面図である。
図7に示すように、横軸ポンプ100の回転軸1は水平に延びており、回転軸1の端部は軸受9A,9Bに回転自在に支持される。図8に示すように、横軸ポンプ100の外部には強制給油装置26が配置されている。軸受9A,9Bには、強制給油装置26から潤滑油が強制的に供給される。強制給油装置26は、潤滑油ポンプ21、フィルター24、潤滑油冷却器23、複数の油圧監視計器25、および潤滑油タンク22等の複数の構成機器を備えている。そのため、強制給油装置26のコストが高くなってしまう。
さらに、図9(a)および図9(b)に示すように、横軸ポンプ100やこの横軸ポンプ100を駆動するための電動機200の設置スペースに加えて、強制給油装置26の設置スペースが必要となる。この場合、強制給油装置26を構成する各構成要素の体積が大きいため、強制給油装置26用の設置スペースも大きくなる。結果として、ポンプシステム全体で必要とされる設置スペースが大型化し、回転機械としての市場における製品競争力を低下させる原因となりうる。
次に、自己潤滑装置を用いた従来の軸受装置の一例を図10に示す。図10に示されるように、回転軸1の端部は軸受9A,9Bに回転自在に支持される。潤滑油が貯留される潤滑油貯槽10は、軸受9A,9Bの下方に配置されている。この潤滑油貯槽10内の潤滑油をかき上げるための自己潤滑装置として、オイルリング20が設けられている。オイルリング20は回転軸1の外周面を囲むように配置されており、回転軸1の回転に伴って回転する。そして、回転するオイルリング20によって潤滑油貯槽10内の潤滑油をかき上げることで、潤滑油を軸受9A,9Bに供給する。このようなオイルリング20を用いた自己潤滑装置は、オイルリング式自己潤滑装置として従来から知られている。
ところで、従来のオイルリング式自己潤滑装置では、ラジアル軸受として用いられる軸受9Bはすべり軸受であるため、軸受内にオイルリングを比較的均等に配置してすべり軸受のすべり面全体に均等に潤滑油を分配することが可能であった。しかしながら、スラスト軸受として用いられる軸受9Aは、回転軸1の両方向に作用するスラスト力を支持できるように、複列玉軸受であるため、そのままでは、軸受内部にオイルリングを配置することができなかった。また、転がり軸受の内輪の位置決めのため、回転軸の直径は、該回転軸の端部で小さくなっているので、スラスト軸受9Aの両端部近傍にオイルリングを配置することはできなかった。このため、スラスト軸受9Aに潤滑油を供給する従来のオイルリング式自己潤滑装置では、オイルリング20は、スラスト軸受9Aの軸端部側にのみ配置されていた。したがって、潤滑油は、オイルリング20に近い転がり軸受には供給されても、オイルリングから遠い転がり軸受には、十分な量の潤滑油を供給できず、さらに、温度が上昇した潤滑油が供給されていた。
特許文献1には、オイルリングによりかき上げられたオイルを軸受へ導く技術が開示されている。しかしながら、複列転がり軸受へ均等に潤滑油を供給するための課題とそれに対する対策については全く言及されていない。
特開昭58−63050号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、潤滑油を適切な量で均等かつ安定的に複列転がり軸受へ供給することができる、オイルリングを用いた軸受装置を提供することを目的とする。また、本発明はこのような軸受装置を備えた回転機械を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、回転軸のスラスト方向に作用する荷重を受ける複列転がり軸受と、前記複列転がり軸受の下方に配置される潤滑油貯槽と、前記回転軸に支持され、前記回転軸の回転に伴って前記潤滑油貯槽に貯留される潤滑油をかき上げるオイルリングと、を備え、前記オイルリングは、前記複列転がり軸受の両側に配置されていることを特徴とする軸受装置である。
本発明の別の態様は、回転軸のスラスト方向に作用する荷重を支持する複列転がり軸受と、前記複列転がり軸受の下方に配置される潤滑油貯槽と、前記回転軸に支持され、前記回転軸の回転に伴って前記潤滑油貯槽に貯留される潤滑油をかき上げるオイルリングと、を備え、前記オイルリングは、前記複列転がり軸受を構成する2つの軸受の間に配置されていることを特徴とする軸受装置である。
さらに、本発明の他の態様は、回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する上記軸受装置と、を備えたことを特徴とする回転機械である。
さらに、本発明の他の態様は、回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記回転軸を回転自在に支持する上記軸受装置と、を備えたことを特徴とするポンプである。
本発明によれば、潤滑油を適切な量で均等かつ安定的に複列転がり軸受へ供給することができる、オイルリングを用いた軸受装置を提供することができる。また、本発明はこのような軸受装置を備えたポンプなどの回転機械を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸単段ポンプの一例を示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸多段ポンプの一例を示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る自己潤滑式軸受装置の構造を示した断面図である。 図4は、図3のA−A線断面図である。 図5は、本発明の別の実施形態に係る自己潤滑式軸受装置の構造を示した断面図である。 図6は、図5に示されるスラスト軸受の部分破断斜視図である。 図7は、強制給油装置を用いる場合における軸受装置を示す断面図である。 図8は、強制給油装置の配管及び計器系統図である。 図9(a)は、強制給油装置を用いた場合におけるポンプの配置を示す概略側面図であり、図9(b)は、強制給油装置を用いた場合におけるポンプの配置を示す概略平面図である。 図10は、自己潤滑装置を用いた従来の軸受装置の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸単段ポンプの一例を示す断面図である。図1に示される回転機械としての横軸単段ポンプ100は、羽根車2と、この羽根車2が固定される回転軸1とを有している。回転軸1は水平に延びている。回転軸1の一端は図示しない電動機などの駆動機に連結されており、この駆動機によって回転軸1および羽根車2が回転されるようになっている。また、回転軸1は、その両端部近傍に設けられた軸受装置9,9に回転自在に支持されている。
羽根車2はポンプケーシング5内に配置されている。図1に示すポンプケーシング5はその内部に渦巻き室5aを有しており、羽根車2は渦巻き室5aの内部に配置されている。回転軸1の回転とともに羽根車2が回転すると、吸込口3から水などの液体が吸い込まれ、羽根車2と渦巻き室5aの作用により液体の圧力が上昇されて、液体が吐出口4から吐き出される。
図示した例における羽根車2は、その両側から液体を吸い込む両吸込構造を有している。羽根車2の液体入口には、口金2A,2Bがそれぞれ取り付けられている。これら口金2A,2Bの直径を互いに異なるように設計することで、圧力差によるスラスト力を回転軸1の一方向に作用させ、回転軸1を安定させた状態で回転させることができる。このスラスト力は、軸受装置9のスラスト軸受ユニット9Aで支持されるようになっている。スラスト軸受ユニット9Aは、回転軸1の両方向に作用するスラスト力を受けることができる複列転がり軸受である。このスラスト軸受ユニット9Aにはスラスト力が負荷として作用するので、適正な量の潤滑油をスラスト軸受ユニット9Aに供給して、スラスト軸受ユニット9Aを潤滑しながら冷却する必要がある。
このスラスト軸受ユニット9Aに加えて、回転軸1の両側端部近傍には2つのラジアル軸受ユニット9B,9Bが配置されている。これら2つのラジアル軸受ユニット9B,9Bと、1つのスラスト軸受ユニット9Aの合計3つの軸受ユニットで回転軸1は支持される。本実施形態では、ラジアル軸受ユニット9B,9Bにはスリーブ型のすべり軸受が用いられており、このスリーブ型のラジアル軸受ユニット9B,9Bには、オイルリング20を備えた従来型の自己潤滑給油装置が採用されている。スラスト軸受ユニット9Aには、後述する本発明の構成が適用される。
図2は、本発明の一実施形態に係る軸受装置を備えた横軸多段ポンプの一例を示す断面図である。図2に示される回転機械としての横軸多段ポンプ100は、複数の羽根車2と、これら羽根車2が固定される回転軸1を有している。回転軸1は水平に延びている。複数の羽根車2は、回転軸1上に直列に配列されていて、これら羽根車2のそれぞれを囲むようにディフューザ6が配置される。回転軸1の一端は図示しない電動機などの駆動機に連結されており、この駆動機によって回転軸1および羽根車2が回転されるようになっている。また、回転軸1は、その両端部近傍に設けられた軸受装置9,9に回転自在に支持されている。
羽根車2はポンプケーシング5内に配置されている。回転軸1の回転とともに複数の羽根車2が回転すると、吸込口3から水などの液体が吸込まれ、羽根車2とディフューザ6との作用により、液体の圧力が上昇されて液体が吐出口4から吐き出される。複数の羽根車2は同じ方向を向いて配列されているため、隣り合う羽根車2間の圧力差により生じるスラスト力が羽根車2の枚数分重なりあい、大きなスラスト力が発生する。このスラスト力は、横軸多段ポンプ100内に設けられたバランス装置7により相殺されるが、過渡運転時などにはある程度のスラスト力が残留する。この残留スラスト力は、軸受装置9のスラスト軸受ユニット9Aで支持される。スラスト軸受ユニット9Aは、回転軸1の両方向に作用するスラスト力を受けることができる複列転がり軸受である。このスラスト軸受ユニット9Aには、残留スラスト力が負荷として作用するので、適正な量の潤滑油をスラスト軸受ユニット9Aに供給して、スラスト軸受ユニット9Aを潤滑しながら冷却する必要がある。
このスラスト軸受ユニット9Aに加えて、回転軸1の両側端部近傍には2つのラジアル軸受ユニット9B,9Bが配置されている。これら2つのラジアル軸受ユニット9B,9Bと、1つのスラスト軸受ユニット9Aの合計3つの軸受ユニットで回転軸1は支持される。本実施形態では、ラジアル軸受ユニット9B,9Bにはスリーブ型のすべり軸受が用いられており、このスリーブ型のラジアル軸受ユニット9B,9Bには、オイルリング20を備えた従来型の自己潤滑給油装置が採用されている。スラスト軸受ユニット9Aには、後述する本発明の構成が適用される。これらの回転軸1の両端部近傍に配置される軸受装置9,9の構成は、図1に示した横軸単段ポンプと同様である。
図1および図2に示した横軸ポンプ100いずれの場合も、回転軸1はポンプケーシング5を貫通して延びている。回転軸1とポンプケーシング5との間の隙間は、メカニカルシールなどの軸封装置8,8によってシールされている。したがって、羽根車2によって昇圧された液体が軸受装置9,9に浸入することはない。
図3は、本発明の一実施形態に係る自己潤滑式軸受装置の構造を示した断面図である。図3に示されるように、この軸受装置9は、水平に延びる回転軸1の軸方向荷重および半径方向荷重を支持するスラスト軸受ユニット9Aと、回転軸1の半径方向荷重を支持するラジアル軸受ユニット9Bと、を有する。本実施形態のスラスト軸受ユニット9Aには、2つのアンギュラ玉軸受を備えた複列転がり軸受が使用される。
スラスト軸受ユニット9Aおよびラジアル軸受ユニット9Bの下方には、潤滑油貯槽10が配置されており、この潤滑油貯槽10に貯留される潤滑油の油面が、符号10Aが付された点線で示されている。なお、潤滑油貯槽10内の油面10Aが一定になるように、潤滑油量は管理されている。潤滑油貯槽10の下方には冷却ジャケット27が設けられており、冷却ジャケット27を流れる冷却液によって潤滑油貯槽10内の潤滑油が冷却される。冷却ジャケット27の代わりにフィンつきの空冷構造を採用してもよい。あるいは、潤滑油貯槽10内に、冷却液チューブを挿入して潤滑油を直接冷やす構造としてもよい。
図3に示されるように、軸受装置9は、複列転がり軸受であるスラスト軸受ユニット9Aの両側に隣接して配置された2つのオイルリング20を備える。回転軸1は、その直径が縮小した縮径部1Aを有し、この縮径部1Aは、回転軸1の外端から、スラスト軸受ユニット9Aとラジアル軸受ユニット9Bとの間の所定の位置Pまで延びる。縮径部1Aの直径は、スラスト軸受ユニット9Aを構成する複列転がり軸受の回転側である内輪の内径と同一である。以下の説明では、スラスト軸受ユニット9Aを、複列転がり軸受9Aということがある。
軸受装置9は、複列転がり軸受9Aを挟むように縮径部1Aに配置された2つのオイルリング受け15を有する。オイルリング受け15は円環形状を有し、オイルリング受け15の内径は、複列転がり軸受9Aの回転側である内輪の内径と同一である。オイルリング受け15の外周面には、環状凹部が形成され、この環状凹部に、オイルリング20が支持される。オイルリング20は、オイルリング受け15により、回転軸1の軸方向における一定の位置に支持される。
複列転がり軸受9Aを回転軸1に取り付けるときは、一方のオイルリング受け15を回転軸1に嵌め、このオイルリング受け15にオイルリング20を支持させる。次に、複列転がり軸受9Aを回転軸1に嵌める。さらに、他方のオイルリング受け15を回転軸1に嵌め、このオイルリング受け15にオイルリング20を支持させる。複列転がり軸受9Aの軸方向の位置は、オイルリング受け15の軸方向の長さにより決まる。
図4は、図3のA−A線断面図である。図3に示されるように、オイルリング20は、複列転がり軸受9Aの外輪を固定する固定部材16に形成された隙間16Aを通された状態で、オイルリング受け15に回転可能に支持される。オイルリング20は、潤滑油貯槽10(図3参照)に貯留される潤滑油にその下部を浸した状態で、オイルリング受け15を介して回転軸1に支持される。オイルリング20は、回転軸1の回転に伴って回転し、これにより、潤滑油貯槽10に貯留される潤滑油をかき上げる。
オイルリング20は、黄銅などの金属材料から構成されてもよいし、焼結金属やセラミックスなどの多孔質材料から構成されてもよい。また、オイルリング20の周縁部には、様々な起伏形状を設けてもよい。起伏形状によって、オイルリング20がかき上げる潤滑油の量を増加させることができる。
潤滑油貯槽10からオイルリング20にかき上げられた潤滑油は、複列転がり軸受9Aの軸方向の両側に隣接するオイルリング受け15を介して回転軸1に供給される。2つのオイルリング20は、それぞれ、2つのアンギュラ玉軸受から構成される複列転がり軸受9Aの軸方向の両側に隣接しているので、潤滑油は、複列転がり軸受9Aの両側から回転軸1を伝って複列転がり軸受9Aを構成するアンギュラ玉軸受に供給される。したがって、従来のように、どちらか一方のアンギュラ玉軸受が優先的に潤滑油を供給されることがなく、両方のアンギュラ玉軸受に適切な量で均等かつ安定的に潤滑油が供給される。
図5は、本発明の別の実施形態に係る自己潤滑式軸受装置の構造を示した断面図であり、図6は、図5に示されるスラスト軸受ユニット9Aの部分破断斜視図である。図5および図6に示されるように、この実施形態のスラスト軸受ユニット9Aは、回転軸1上に直列に配置された2つのアンギュラ玉軸受31,32と、これらのアンギュラ玉軸受31,32の間に配置された環状の間座(スペーサ)19とを有した複列転がり軸受である。アンギュラ玉軸受31,32は、回転軸1の軸方向荷重および半径方向荷重の両方を受けることができる。間座19の内側には、その内径がアンギュラ玉軸受31,32の内輪の内径と同一であり、外周面にオイルリング20を支持する環状凹部が形成された円環形状のオイルリング受け15が配置される。このオイルリング受け15は、回転軸1に嵌め込まれている。間座19とオイルリング受け15との間には空間が形成され、この空間に、オイルリング20が通されている。尚、図4に示した押圧部材16と同様に、間座19には、周方向に延びる隙間が形成されており、オイルリング20は、その隙間を通った状態で、回転軸1の回転に伴って回転する。
このような構成により、潤滑油貯槽10からオイルリング20にかき上げられる潤滑油は、2つのアンギュラ玉軸受31,32の間に設けられたオイルリング受け15を介して回転軸1に供給される。オイルリング20は、複列転がり軸受9Aを構成するアンギュラ玉軸受31、32の間に配置されているので、オイルリング20によってかき上げられた潤滑油は、回転軸1を伝って隣接するアンギュラ玉軸受31,32に供給される。したがって、従来のように、どちらか一方のアンギュラ玉軸受31,32が優先的に潤滑油を供給されることなく、両方のアンギュラ玉軸受31,32に適切な量で均等かつ安定的に潤滑油が供給される。
尚、間座19の配置部分にオイルリング20を設けるこの構成によれば、3つ以上の転がり軸受が軸方向に並ぶ複列転がり軸受の場合でも、隣接する2つの軸受の間にオイルリング20を配置することができる。したがって、各転がり軸受に均等に潤滑油を供給することが可能となる。また、図3に示される実施形態の構成と、図5に示される実施形態の構成を組み合わせることにより、潤滑油をさらに均等に転がり軸受に供給することができる。
これまで、横軸ポンプの軸受装置を例として、本発明の実施形態に係る軸受装置9を説明してきた。しかしながら、この軸受装置9は、横軸ポンプ以外の回転機械にも適用することができる。例えば、本発明の軸受装置9は、ブロワーなどの回転機械にも適用することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 回転軸
2 羽根車
3 吸込口
4 吐出口
5 ポンプケーシング
6 ディフューザ
7 バランス装置
8 軸封装置(メカニカルシール)
9 軸受装置
9A スラスト軸受ユニット(複列転がり軸受)
9B ラジアル軸受ユニット
10 潤滑油貯槽
10A 潤滑油面
15 オイルリング受け
16 固定部材
19 間座
20 オイルリング
27 冷却ジャケット
31,32 軸受
100 横軸ポンプ

Claims (4)

  1. 回転軸のスラスト方向に作用する荷重を受ける複列転がり軸受と、
    前記複列転がり軸受の下方に配置される潤滑油貯槽と、
    前記回転軸に支持され、前記回転軸の回転に伴って前記潤滑油貯槽に貯留される潤滑油をかき上げるオイルリングと、を備え、
    前記オイルリングは、前記複列転がり軸受の両側に配置されていることを特徴とする軸受装置。
  2. 回転軸のスラスト方向に作用する荷重を支持する複列転がり軸受と、
    前記複列転がり軸受の下方に配置される潤滑油貯槽と、
    前記回転軸に支持され、前記回転軸の回転に伴って前記潤滑油貯槽に貯留される潤滑油をかき上げるオイルリングと、を備え、
    前記オイルリングは、前記複列転がり軸受を構成する2つの軸受の間に配置されていることを特徴とする軸受装置。
  3. 回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持する請求項1または2に記載の軸受装置と、を備えたことを特徴とする回転機械。
  4. 回転軸と、
    前記回転軸に固定された羽根車と、
    前記回転軸を回転自在に支持する請求項1または2に記載の軸受装置と、を備えたことを特徴とするポンプ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110762026A (zh) * 2019-11-04 2020-02-07 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种动力驱动轴系系统

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