JP2021125229A - 表示装置、及び集積回路 - Google Patents

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大二 北川
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Abstract

【課題】画像表示とタッチ検出とを行う表示装置を提供する。【解決手段】表示装置は、複数のセンサ電極113と、複数のセンサ電極113と接続された複数のセンサ配線114と、一部のセンサ配線と接続された疑似検査回路116,117と、センサ電極の電位を制御してセンサ電極における容量をセンサ配線を介して検出する制御回路115とを備える。疑似検査回路116、117によって、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしている不良状態と、一部のセンサ配線が断線している不良状態の少なくとも一方の不良状態が疑似的に形成される。疑似的に形成された不良状態におけるセンサ電極の容量が制御回路115で検出され、その検出結果が検査基準の決定に利用され得る。【選択図】図4

Description

以下に開示する発明は、タッチ検出機能を有する表示装置と、集積回路とに関する。
タッチセンサがアクティブマトリクス基板に設けられたインセル型のタッチパネルを有する表示装置が特開2017−504139号公報に開示されている。この表示装置では、アクティブマトリクス基板に複数の自己容量電極が設けられ、1フレームを表示期間とタッチ期間とに分割して、表示期間とタッチ期間のそれぞれに応じて自己容量電極が駆動される。
特開2017−504139号公報
ところで、上記のようなインセル型のタッチパネルを有する表示装置の製造過程では、隣接するセンサ電極間のショートや、センサ電極と接続されたセンサ配線の断線等の不良の有無が検査される。不良の有無を判断するための検査基準を決めるために、通常、上記のショートや断線等が実際に生じている不良品のサンプルが用意される。そして、不良品のサンプルを用いてセンサ電極の容量を検出し、検出結果を基に不良とされる基準が決められる。より正確な検査基準を決めるためには、断線やショートのパターンや程度が異なる多彩な不良品のサンプルが必要となる。しかしながら、このような不良品が自然に発生するのは稀であり、このような不良品が発生するのを待っている間は検査基準を決められず、検査を行えない。また、このような不良品を人工的に作製することも考えられるが、高度な技術や精度が要求されるため人工的に作製することは難しい。
本願発明は、センサ配線の断線やセンサ電極間のショート等を有する不良品のサンプルを検査工程前に用意することなく、検査工程の検査基準を迅速に決め得る技術を提供する。
上記課題に鑑みてなされた表示装置は、表示領域に画像を表示し、ユーザのタッチを検出する表示装置であって、前記表示領域においてマトリクス状に配置された複数のセンサ電極と、前記複数のセンサ電極と接続された複数のセンサ配線と、前記複数のセンサ配線のうちの一部のセンサ配線と接続された疑似検査回路であって、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしている不良状態と、前記一部のセンサ配線が断線している不良状態の少なくとも一方の不良状態を疑似的に形成する疑似検査回路と、前記複数のセンサ電極の電位を制御し、前記複数のセンサ電極における容量を前記複数のセンサ配線を介して検出する制御回路と、を備える。
上記構成によれば、センサ配線の断線やセンサ電極間のショート等を有する不良品のサンプルを検査工程の前に用意することなく、検査工程の検査基準を迅速に決めることができる。
図1は、実施形態における表示装置の概略断面図である。 図2は、アクティブマトリクス基板における画素の等価回路図である。 図3Aは、アクティブマトリクス基板における一部領域を拡大した概略平面図である。 図3Bは、センサ電極の配置例を模式的に表した概略平面図である。 図4は、図3Bにおけるコントローラ内の概略構成を模式的に示した平面図である。 図5は、断線不良を疑似的に形成する疑似検査回路の等価回路図である。 図6は、図4においてX軸方向に隣接するセンサ電極間のショート不良を疑似的に形成する疑似検査回路の等価回路図である。 図7は、図4においてY軸方向に隣接するセンサ電極間のショート不良を疑似的に形成する疑似検査回路の模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施形態における表示装置の概略断面図である。図1に示すように、表示装置10は、表示パネルとして、アクティブマトリクス基板110と、対向基板120と、アクティブマトリクス基板110と対向基板120との間に挟持された液晶層130とを備える。また、図示を省略するが、この表示装置10において、アクティブマトリクス基板110と対向基板120とを挟むように一対の偏光板が設けられ、アクティブマトリクス基板110側にバックライトが設けられている。
表示装置10は、画像を表示する画像表示機能と、ユーザの指等による接触を検出するタッチ検出機能とを有する。表示装置10は、タッチ検出を行うために必要な素子がアクティブマトリクス基板110に設けられた、いわゆるインセル型タッチパネル表示装置である。
本実施形態において、液晶層130に含まれる液晶分子の駆動方式は横電界駆動方式である。横電界駆動方式を実現するため、後述する画素電極及びセンサ電極(対向電極)は、アクティブマトリクス基板110に設けられている。
対向基板120は、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の各色のカラーフィルタをそれぞれ複数備える。また、対向基板120は、光の反射を防止するためのブラックマトリクスを備える。
次に、アクティブマトリクス基板110の構成について具体的に説明する。図2は、アクティブマトリクス基板110における画素の等価回路図である。図3Aは、アクティブマトリクス基板110における一部領域を拡大した概略平面図である。
図2及び図3Aに示すように、アクティブマトリクス基板110は、複数のゲート線GLと、複数のゲート線GLと交差する複数のデータ線SLとを備える。
ゲート線GLとデータ線SLとで規定される画素PIXには、画素電極112が設けられている。また、図3Aでは図示が省略されているが、画素PIXには、図2に示すように、ゲート線GLとデータ線SLと画素電極112とに接続されたスイッチング素子111が設けられている。本実施形態において、スイッチング素子111は、例えば、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)で構成されている。TFTのゲートはゲート線GLと接続され、ソースはデータ線SLと接続され、ドレインは画素電極112と接続されている。
また、図3Aでは図示されていないが、アクティブマトリクス基板110は、表示制御回路と、ゲートドライバと、ソースドライバと、を備えている。表示制御回路は、ゲートドライバ及びソースドライバにクロック信号や画像を書き込むタイミングを示す同期信号(垂直同期信号、水平同期信号)等の制御信号を供給する。ゲートドライバは、複数のゲート線GLに走査電圧を順次印加する。ソースドライバは、制御信号に基づいて、表示画像の階調を示すデータ電圧をデータ線SLに印加する。ゲート線GLが走査されると、そのゲート線GLと接続されたスイッチング素子111がオンになり、データ線SLを介して画素電極112にデータ電圧が印加される。
図3Aに示すように、複数のセンサ電極113が設けられており、各センサ電極113は複数の画素と平面視で重なっている。つまり、センサ電極113は、複数の画素に設けられた各画素電極112と絶縁膜(図示略)を介して重なるように配置されている。
ここで、アクティブマトリクス基板110におけるセンサ電極113の配置例を模式的に表した概略平面図を図3Bに示す。図3Bに示すように、アクティブマトリクス基板110の基板100上に、複数のセンサ電極113がマトリクス状に配列されている。複数のセンサ電極113のそれぞれは、一のセンサ配線114と接続されている。つまり、センサ電極113と同数のセンサ配線114がアクティブマトリクス基板110に設けられている。
センサ配線114は、図3Aに示すように、Y軸方向に延伸し、データ線SLと平面視で重なる部分(以下、延伸部)と、延伸部からX軸方向に突出し、ゲート線GLと平面視で重なる部分(以下、突出部)とを有する。センサ配線114の突出部は、白丸Tで示される位置において、当該センサ配線114に対応するセンサ電極113と接続されている。
また、図3Aに示すように、センサ電極113は、画素電極112との間で横電界を形成するための複数のスリット1131が画素電極112と平面視で重なる位置に形成されている。
図3Bに示すように、アクティブマトリクス基板110には、各センサ配線114の一方の端部と接続されたコントローラ115が設けられている。コントローラ115は、画像表示時とタッチ検出時においてそれぞれに応じた所定の電圧信号をセンサ配線114に供給する。具体的には、例えば、コントローラ115は、1フレーム期間に画像表示とタッチ検出の各処理を時分割で行う。コントローラ115は、画像表示期間において、各センサ配線114を介して全てのセンサ電極113に共通電圧を印加する。一方、タッチ検出期間において、コントローラ115は、各センサ配線114を介して全てのセンサ電極113にタッチ検出用パルスを印加する。ユーザの指等の誘電体が表示面に接触していないとき、タッチ検出用パルスが印加された状態において、各センサ電極113は、隣接するセンサ電極113との間に寄生容量を有する。ユーザの指等が表示面に接触すると、接触した位置近傍のセンサ電極113における容量が変化する。コントローラ115は、所定のタッチ検出時間内に、センサ配線114を介して容量変化に応じた信号を受け付けると、ユーザによるタッチを検出する。
表示装置10は、上述の画像表示及びタッチ検出を行う通常モードに加え、疑似検査モードを有する。疑似検査モードは、表示装置1の検査工程で用いる検査基準を迅速に決めるために、断線やショート等の不良状態を疑似的に作り、センサ電極113における容量を検出するモードである。
コントローラ115は、疑似検査を行うための疑似検査回路を備えている。ここで、図4〜図6を用いて疑似検査回路について説明する。図4は、図3Bにおけるコントローラ115内の概略構成を模式的に示した平面図である。図4に示すように、センサ配線114は、その一方の端部がコントローラ115内に配置されるようにコントローラ115まで延伸されている。
コントローラ115は、疑似検査回路116(116a、116b)と、疑似検査回路117(117a、117b)とを備える。
図4の例において、疑似検査回路116aは、センサ電極113aと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114a)と接続されている。また、疑似検査回路116bは、センサ電極113bと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114b)と接続されている。一方、疑似検査回路117aは、センサ電極113gと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114g)、及びセンサ電極113hと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114h)と接続されている。また、疑似検査回路117bは、センサ電極113c〜113fのそれぞれと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114c〜114f)と接続されている。
疑似検査回路116は、センサ配線114a、114bとコントローラ115との間の導通状態を制御し、センサ配線114a、114bが断線した状態と断線していない状態の間を切り替える。また、疑似検査回路117は、センサ配線114gと114hの間、センサ配線114c〜114fの間の導通状態を制御し、センサ電極113gと113hの間、センサ電極113c〜113fの間がショートした状態とショートしていない状態との間を切り替える。つまり、疑似検査回路116、117によって、一部のセンサ配線が断線した断線不良と、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしているショート不良が疑似的に形成される。以下、疑似検査回路116、117の具体的な構成について説明する。
図5は、疑似検査回路116の等価回路図を示している。疑似検査回路116は、センサ配線114a又は114bとコントローラ115との間において、3つの疑似断線回路1161〜1163と、非断線回路1164とが並列に接続されて構成されている。
疑似断線回路1161は、直列に接続されたトランジスタTr1と抵抗R1とを有する。疑似断線回路1162は、直列に接続されたトランジスタTr2と抵抗R2とを有する。疑似断線回路1163は、直列に接続されたトランジスタTr3と抵抗R3とを有する。非断線回路1164は、トランジスタTr4を有する。
トランジスタTr1〜Tr4のドレインはセンサ配線114a又は114bと接続され、トランジスタTr1〜Tr3のソースは抵抗R1、R2、R3とそれぞれ接続されている。抵抗R1〜R3とトランジスタTr4のそれぞれの一方の端部はコントローラ115と接続されている。
トランジスタTr1〜Tr4は、例えばn型トランジスタ(NMOS:negative-channel metal oxide semiconductor)で構成される。但し、トランジスタTr1〜Tr4はこれに限定されず、p型トランジスタ(PMOS:positive-channel metal oxide semiconductor)で構成されてもよい。
トランジスタTr1〜Tr4のそれぞれのゲートはコントローラ115と接続されている。コントローラ115からゲートに印加されるゲートオン電圧又はゲートオフ電圧に応じて、トランジスタTr1〜Tr4はオン又はオフに切り替えられる。
抵抗R1〜R3は、例えばデジタル可変抵抗等で構成され、それぞれ異なる抵抗値が設定されている。具体的には、例えば、抵抗R1の抵抗値は100kΩ程度、抵抗R2の抵抗値は20kΩ程度、抵抗R3の抵抗値は5kΩ程度である。
コントローラ115は、疑似検査において、トランジスタTr1〜Tr3のいずれかにゲートオン電圧を印加してトランジスタTr1〜Tr3を一つずつオンに切り替え、センサ電極113における容量を検出するためのタッチ検出用パルスを全てのセンサ配線114に供給する。
トランジスタTr1にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタTr2〜Tr4にゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114a、114bとコントローラ115との間に殆ど電流が流れない完全断線状態となる。そのため、センサ配線114a、114bからコントローラ115に電流が流れず、センサ電極113a、113bにおいて容量が無いものとして検出される。
また、トランジスタTr2にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタTr1、Tr3、Tr4にゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114a、114bとコントローラ115との間は、抵抗R1が設けられている場合よりも電流は流れやすいが抵抗R2が設けられていない場合よりも電流が流れにくい(以下、この状態を断線状態Hと称する)。そのため、所定のタッチ検出時間内にセンサ配線114a、114bからコントローラ115へ出力される容量の検出結果は、完全断線状態よりも大きくなるが、抵抗R2が設けられていない場合よりも小さくなる。
また、トランジスタTr3にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタTr1、Tt2、Tr4にゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114a、114bとコントローラ115との間は、抵抗R2が設けられている場合よりも電流は流れやすいが、抵抗R3が設けられない場合よりも電流が流れにくい(以下、この状態を断線状態Lと称する)。そのため、所定のタッチ検出時間内にセンサ配線114a、114bからコントローラ115へ出力される容量の検出結果は、断線状態Hに比べてより小さくなる。
なお、コントローラ115は、通常モードにおいて、トランジスタTr4にゲートオン電圧を印加し、他のトランジスタTr1〜Tr3にゲートオフ電圧を印加する。これにより、センサ配線114a、114bとコントローラ115との間は、断線状態Lよりも電流がより流れやすい状態(以下、通常状態)となる。通常状態は、コントローラ115が所定のタッチ検出時間内に、センサ電極113における容量をセンサ配線114を介して検出できる程度にセンサ配線114とコントローラ115との間に電流が流れる状態である。
つまり、センサ配線114a,114bとコントローラ115の間の導電状態は、疑似断線回路1161〜1163及び非断線回路1164によって、抵抗が異なる複数パターンの断線状態と非断線状態との間で切り替えられる。
次に、疑似検査回路117の構成について説明する。図6は、疑似検査回路117aの等価回路図を示している。図6において、疑似検査回路116と同様の構成には疑似検査回路116と同じ符号が付されている。図6に示すように、疑似検査回路117aは、センサ配線114gと114hとの間において、非ショート回路1171と、3つの疑似ショート回路1172〜1174とが並列に接続されている。
非ショート回路1171は、直列に接続されたトランジスタTr1と抵抗R1とを有する。疑似ショート回路1172は、直列に接続されたトランジスタTr2と抵抗R2とを有する。疑似ショート回路1173は、直列に接続されたトランジスタTr3と抵抗R3とを有する。疑似ショート回路1174は、トランジスタTr4を有する。
疑似ショート回路1172〜1174のトランジスタTr2〜Tr4のゲート電圧はコントローラ115によって制御され、センサ配線114gと114hとの間の導通状態が切り替えられる。
具体的には、トランジスタTr4にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタTr1〜Tr3にゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114gと114hとの間が完全に導通された状態となる。つまり、この場合、図4において、X軸方向に隣接するセンサ電極113gとセンサ電極113hとの間が完全にショートしている状態(以下、完全ショート状態と称する)が作られる。
また、トランジスタTr3にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタTr1、Tr2、Tr4にゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114gと114hとの間は完全ショート状態より高抵抗であるが導通している状態となる。つまり、センサ電極113gとセンサ電極113hとの間は完全ショート状態よりも電流が流れにくいショート状態Hが作られる。
トランジスタTr4にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタにゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114gと114hとの間はショート状態Hよりも高抵抗であるが導通している状態となる。つまり、センサ電極113gとセンサ電極113hとの間はショート状態Hよりも電流が流れにくいショート状態Lが作られる。
トランジスタTr1にゲートオン電圧が印加され、他のトランジスタにゲートオフ電圧が印加される場合、センサ配線114gと114hとの間は殆ど電流が流れない状態となる。つまり、センサ電極113gとセンサ電極113hとの間は非ショート状態が作られる。
このように、隣接するセンサ電極113gと113hの間の導電状態は、疑似検査回路117の疑似ショート回路1172〜1174によって、抵抗が異なる複数パターンのショート状態と非ショート状態との間で切り替えられる。
コントローラ115は、疑似検査モードにおいて、トランジスタTr2〜Tr4を一つずつオンに切り替え、例えば、センサ配線114gに所定のタッチ検出用パルスを印加する。そして、コントローラ115は、タッチ検出用パルスが印加されなかったセンサ配線114hを介してセンサ電極113hにおける容量を検出する。例えば、センサ電極113gと113hとの間が完全ショート状態である場合において、センサ配線114gにタッチ検出用パルスが印加されると、センサ電極113gと113hは略同電位となる。この場合、センサ電極113hにおける容量は、センサ電極113gと113hとの間が非ショート状態である場合よりも大きくなる。つまり、センサ電極113gと113hとの間に電流が流れやすいほど、センサ電極113hにおける容量は大きくなる。より具体的には、非ショート状態、ショート状態L、ショート状態H、及び完全ショート状態のそれぞれの状態におけるセンサ電極113hにおける容量の大きさをC1〜C4とした場合、C4>C3>C2>C1の関係が満たされる。
なお、コントローラ115は、通常モードにおいて、トランジスタTr1にゲートオン電圧を印加し、他のトランジスタTr2〜Tr4にゲートオフ電圧を印加する。これにより、センサ配線114gと114hとの間に電流が流れない非ショート状態、すなわち、通常状態となる。
次に、疑似検査回路117bについて説明する。図7は、図4に示す疑似検査回路117bの概略構成を示す模式図である。図7に示すように、疑似検査回路117bは、図4に示すY軸方向に並ぶセンサ電極113c〜113fのそれぞれと接続されたセンサ配線114(以下、センサ配線114c〜114f)と接続されている。より具体的には、疑似検査回路117bは、疑似検査回路117b_1〜117b_4を含む。疑似検査回路117b_1は、センサ配線114cと114dとの間に接続され、疑似検査回路117b_2は、センサ配線114dと114eとの間に接続され、疑似検査回路117b_3は、センサ配線114eと114fとの間に接続されている。
疑似検査回路117b_1〜117b_3のそれぞれの回路構成は、上述した疑似検査回路117aと同じである。つまり、疑似検査回路117b_1〜117b_3のそれぞれは、図6に示す非ショート回路1171と、3つの疑似ショート回路1172〜1174とが並列に接続されて構成されている。
センサ配線114cと114dの間、センサ配線114dと114eとの間、及びセンサ配線114eと114fとの間は、疑似検査回路117b_1〜117b_3によって、完全ショート状態、ショート状態H、ショート状態L、及び非ショート状態のいずれかの状態にされる。
つまり、例えば、これらセンサ配線114c〜114fの間が同時に完全ショート状態にされてもよいし、ショート状態H又はショート状態Lにされてもよい。または、センサ配線114c〜114fの間が全て同じ状態ではなく、完全ショート状態、ショート状態H、ショート状態L、及び非ショート状態のうちの2つ又は3つの状態をセンサ配線114c〜114fの間に同時に発生させてもよい。具体的には、例えば、センサ配線114cと114dの間を非ショート状態、センサ配線114d〜114fの間を完全ショート状態、ショート状態H及びショート状態Lのいずれかの状態にしてもよい。または、センサ配線114c〜114eの間を非ショート状態、センサ配線114eと114fの間を完全ショート状態、ショート状態H、ショート状態Lのいずれかの状態にしてもよい。
本実施形態において、疑似検査は、表示領域に所定画像が表示された状態で行われる。コントローラ115は、例えば、表示パネルの外部に設けられたパーソナルコンピューター等の外部装置(図示略)と接続されている。疑似検査において、外部装置からコントローラ115を介して疑似検査回路116、117におけるトランジスタTr1〜Tr4のオン/オフが任意に制御される。外部装置は、疑似検査回路116、117によって疑似的に作られた不良状態におけるセンサ電極113の容量を疑似検査結果としてコントローラ115を介して取得し、記憶する。
このように、上記実施形態では、検査工程の前の疑似検査において、コントローラ115によって疑似検査回路116、117におけるトランジスタTr1〜Tr4のゲート電圧を制御し、複数パターンの断線状態とショート状態とを疑似的に作り、センサ電極113における容量を検出する。コントローラ115で検出された容量、すなわち、疑似検査結果は、外部装置(図示略)によって読み出され、実際の検査工程における検査基準を決める際に用いられる。そのため、検査員は、断線不良やショート不良を有する不良品のサンプルを用意することなく、疑似検査によって検出されたセンサ電極113の容量を基に不良品の検査基準を決めることができ、迅速に検査工程を進めることができる。また、上記実施形態では、疑似検査回路116、117によって、抵抗が異なる複数パターンの断線状態とショート状態が疑似的に作られる。そのため、断線状態とショート状態のパターンが1つしかない場合と比べ、より精度の高い検査基準を定めることが可能となる。
以上、発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。以下、上述した実施の形態の変形例について説明する。
(1)上述した実施形態では、疑似検査回路117aによって、X軸方向に隣接する2つのセンサ電極113gと113hの間を疑似的にショートさせ、疑似検査回路117bによって、Y軸方向に並ぶ4つのセンサ電極113c〜113fの間に疑似的なショート状態を形成する例を説明した。しかしながら、疑似的にショートさせるセンサ電極113の数はこれに限定されない。例えば、X軸方向に並ぶ3つ以上のセンサ電極113の間に疑似的なショート状態を形成してもよいし、Y軸方向に並ぶ4つ未満、又は5つ以上のセンサ電極113の間に疑似的なショート状態を形成してもよい。
(2)上述した実施形態において、疑似検査回路116、117は、コントローラ115内に設けられている例を説明したが、コントローラ115の外側に疑似検査回路116、117が形成されていてもよい。この場合、疑似検査回路116、117のトランジスタTr1〜Tr4はコントローラ115と接続され、コントローラ115からトランジスタTr1〜Tr4にゲート電圧が印加されるようにする。
(3)上述した実施形態において、コントローラ115は、センサ電極113の電位を制御してタッチ検出を行うための論理回路等を含む集積回路であってもよい。コントローラ115は、上述した実施形態のように、タッチ検出を行うためのセンサ電極113及びセンサ配線114等の素子が形成された表示パネルに搭載されて流通されてもよいし、コントローラ115単体で流通されてもよい。
(4)上述した実施形態では、アクティブマトリクス基板110上に、一部のセンサ配線114に対して疑似的な断線状態を作る疑似検査回路116と、隣接するセンサ電極113とセンサ電極113との間に疑似的なショート状態を作る疑似検査回路117とを備える例を説明したが、少なくとも一方の不良状態を作る疑似検査回路が設けられていればよい。
(5)上述した実施形態では、疑似検査回路116、117におけるトランジスタTr1〜Tr4のうち、一のトランジスタのみをオン、他のトランジスタがオフとなるようにゲートオン電圧が印加されるタイミングがそれぞれ異なる例を説明した。しかしながら、例えば、トランジスタTr1〜Tr3と接続される抵抗R1〜R3に設定される抵抗値に応じて、複数のトランジスタに同時にゲートオン電圧が印加されてもよい。これにより、疑似検査回路の回路素子を増やすことなく、より多くの断線不良又はショート不良のパターンを形成することができる。
(6)上述した実施形態では、抵抗R1〜R3の抵抗値が予め設定されている例を説明したが、抵抗R1〜R3がデジタル可変抵抗で構成される場合、コントローラ115と接続された外部装置(図示略)から抵抗R1〜R3の抵抗値を制御してもよい。
上述した表示装置と集積回路(コントローラ)は以下のように説明することができる。
第1の構成に係る表示装置は、表示領域に画像を表示し、ユーザのタッチを検出する表示装置であって、前記表示領域においてマトリクス状に配置された複数のセンサ電極と、前記複数のセンサ電極と接続された複数のセンサ配線と、前記複数のセンサ配線のうちの一部のセンサ配線と接続された疑似検査回路であって、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしている不良状態と、前記一部のセンサ配線が断線している不良状態の少なくとも一方の不良状態を疑似的に形成する疑似検査回路と、前記複数のセンサ電極の電位を制御し、前記複数のセンサ電極における容量を前記複数のセンサ配線を介して検出する制御回路と、を備える。
第1の構成によれば、画像の表示とタッチ検出とを行う表示装置は、複数のセンサ電極と、複数のセンサ配線と、一部のセンサ配線と接続された疑似検査回路と、センサ電極の電位を制御して、センサ電極における容量を検出する制御回路とを備える。表示装置は、疑似検査回路により、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしている不良状態と、一部のセンサ配線が断線している不良状態の少なくとも一方を疑似的に作る。不良状態におけるセンサ電極の容量を制御回路によって検出することにより、センサ配線の断線やセンサ電極間のショート等の不良品のサンプルを用意することなく、検査工程で用いる検査基準を決めることが可能となり、迅速に検査工程を進めることができる。
第1の構成において、前記疑似検査回路は、前記隣接する少なくとも2つのセンサ電極のそれぞれと接続された少なくとも2本のセンサ配線の間に設けられた疑似ショート回路を有し、前記疑似ショート回路は、前記隣接する少なくとも2本のセンサ配線の間を導通させるショート状態と、前記隣接する少なくとも2本のセンサ配線の間を導通させない非ショート状態との間を切り替えることとしてもよい(第2の構成)。
第2の構成によれば、疑似ショート回路によって、隣接するセンサ電極の間をショート状態と非ショート状態との間で切り替え、制御回路によってそれぞれの状態におけるセンサ電極の容量を検出することができる。そのため、隣接するセンサ電極の間が実際にショートした不良品を用意することなく、ショート不良に対する検査基準を決めることができる。
第1の構成における前記ショート状態は、前記少なくとも2本のセンサ配線の間の電流の流れやすさが異なる複数パターンのショート状態を含み、前記疑似ショート回路は、それぞれのパターンのショート状態に切り替えることとしてもよい(第3の構成)。
第3の構成によれば、疑似ショート回路によって、隣接するセンサ電極の間に電流の流れやすさが異なる複数パターンのショート状態を作り出すことが可能となる。そのため、制御回路によってショートの程度が異なる不良状態における容量を検出することで、より精度の高いショート不良に対する検査基準を定めることができる。
第1から第3のいずれかの構成において、前記疑似検査回路は、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間を導通させる非断線状態と、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間を導通させない断線状態との間を切り替える疑似断線回路を有することとしてもよい(第4の構成)。
第4の構成によれば、疑似断線回路によって、一部のセンサ配線を断線状態と非断線状態との間で切り替え、制御回路によって、それぞれの状態におけるセンサ電極の容量を検出することができる。そのため、一部のセンサ配線が実際に断線した不良品を用意することなく、断線不良に対する検査基準を決めることができる。
第4の構成における前記断線状態は、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間の電流の流れやすさが異なる複数パターンの断線状態を含み、前記疑似断線回路は、それぞれのパターンの断線状態に切り替えることとしてもよい(第5の構成)。
第5の構成によれば、疑似断線回路によって、一部のセンサ配線と制御回路との間に、電流の流れやすさが異なる複数パターンの断線状態を作り出すことが可能となる。そのため、制御回路によって断線の程度が異なる不良状態における容量を検出することで、より精度の高い断線不良に対する検査基準を定めることができる。
第6の構成に係る集積回路は、第1の構成における前記制御回路及び前記疑似検査回路を備える。
第6の構成によれば、画像の表示とタッチ検出とを行う表示装置であって、複数のセンサ電極と、複数のセンサ電極と接続された複数のセンサ配線とを備える表示装置に集積回路が組み込まれることで、センサ配線の断線とセンサ電極間のショートの少なくとも一方の不良状態を疑似的に作り出すことができる。その結果、検査工程の前に、センサ配線の断線やセンサ電極間のショート等の不良品のサンプルを用意することなく、断線やショート等の不良状態におけるセンサ電極の容量を検出することができ、その検出結果を用いて検査工程で用いる検査基準を決めることができる。

Claims (6)

  1. 表示領域に画像を表示し、ユーザのタッチを検出する表示装置であって、
    前記表示領域においてマトリクス状に配置された複数のセンサ電極と、
    前記複数のセンサ電極と接続された複数のセンサ配線と、
    前記複数のセンサ配線のうちの一部のセンサ配線と接続された疑似検査回路であって、隣接する少なくとも2つのセンサ電極の間がショートしている不良状態と、前記一部のセンサ配線が断線している不良状態の少なくとも一方の不良状態を疑似的に形成する疑似検査回路と、
    前記複数のセンサ電極の電位を制御し、前記複数のセンサ電極における容量を前記複数のセンサ配線を介して検出する制御回路と、
    を備える表示装置。
  2. 前記疑似検査回路は、前記隣接する少なくとも2つのセンサ電極のそれぞれと接続された少なくとも2本のセンサ配線の間に設けられた疑似ショート回路を有し、
    前記疑似ショート回路は、前記隣接する少なくとも2本のセンサ配線の間を導通させるショート状態と、前記隣接する少なくとも2本のセンサ配線の間を導通させない非ショート状態との間を切り替える、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記ショート状態は、前記少なくとも2本のセンサ配線の間の電流の流れやすさが異なる複数パターンのショート状態を含み、
    前記疑似ショート回路は、それぞれのパターンのショート状態に切り替える、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記疑似検査回路は、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間を導通させる非断線状態と、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間を導通させない断線状態との間を切り替える疑似断線回路を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記断線状態は、前記一部のセンサ配線と前記制御回路との間の電流の流れやすさが異なる複数パターンの断線状態を含み、
    前記疑似断線回路は、それぞれのパターンの断線状態に切り替える、請求項4に記載の表示装置。
  6. 請求項1に記載の前記制御回路及び前記疑似検査回路を備える、集積回路。
JP2020195110A 2020-02-07 2020-11-25 表示装置、及び集積回路 Pending JP2021125229A (ja)

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