JP2010249889A - 液晶表示装置及びその検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲートドライバ一体型の液晶表示装置の表示不良の際に、不良原因がゲートドライバ側にあるか否かの切り分けを容易にする液晶表示装置を提供する。
【解決手段】表示ゲート線72e及び表示画素部と同じダミーゲート線72d及びダミー画素部10zと、ダミーゲート線72dに接続されたモニタ端子75を設ける。モニタ端子75は表示画素部には接続されていないため、表示に影響を与えることがなく不良原因の特定が容易となる。また、ダミーゲート線72d上のダミーゲート信号にかかる負荷は、表示ゲート線72e上の表示ゲート信号にかかる負荷と分布定数回路的に同一となるため、ダミーゲート信号をモニタすることにより、表示ゲート信号を間接的に検査することが可能となり、表示ゲート信号に重畳するノイズを高い精度で検査することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置及びその検査方法に関し、特に、ゲートドライバ一体型の液晶表示装置及びその検査方法に関する。
現在、アクティブマトリックス型の液晶表示装置が表示装置として広く利用されている。このような液晶表示装置は、セル・アレイ基板と対向基板との間に液晶を挟持した液晶パネルを含み、セル・アレイ基板の表示領域にはマトリックス状に配置された複数の画素部が設けられ、各画素部には薄膜トランジスタ及びこれに接続され液晶を駆動する画素電極等が設けられている。そして、セル・アレイ基板の表示領域の周辺には、画素部にゲート信号(走査信号)を供給するゲートドライバ(走査線駆動装置)及び画像信号に応じた表示データを供給するデータドライバ(データ線駆動装置)が配設される。
そして、このようなドライバは、従来、別個独立したICやLSIによって構成されていたが、近年、ゲートドライバについては、画素部の薄膜トランジスタと同様に、ゲートドライバも薄膜トランジスタを用いてセル・アレイ基板に内蔵させて一体のものとして形成するGOA(Gate Driver On Array)と呼ばれる技術が進んでいる。このGOAによれば、ゲートドライバを構成する薄膜トランジスタをセル・アレイ基板上に直接に作りこむことができるため、いわゆるドライバIC等のICチップ(半導体集積装置)を用いたTAB(Tape Automated Bonding)やCOG(Chip On Glass)等の実装方式に比べて、液晶表示装置の実装コストを著しく低減させることができる(特許文献1)。
特開2001−222260号公報
しかしながら、GOAのように、ゲートドライバがセル・アレイ基板に内蔵され一体化されている場合には、ゲートドライバが正常に動作しているかどうかの確認や検査が困難である。即ち、従来のように、ドライバICのような別個独立した半導体集積装置をゲートドライバ部品として用い、互いに分離されたセル・アレイ基板とドライバICとを一体のものとして実装するような場合には、例えば表示不良等が生じたときにドライバICとセル・アレイ基板とを別々に検査することによって、表示不良等の原因がドライバICに起因するものか、セル・アレイ基板に起因するものかの区別、即ち不良原因の切分けが容易である。しかし、ゲートドライバがセル・アレイ基板に内蔵され一体のものとして形成されているようなGOAの場合には、表示不良のいくつかはその原因を切り分けることが困難である。
ゲートドライバはゲート線(走査線)の数に相当する多数のレジスタから構成される多段シフトレジスタを含み、GOAの場合にはこのようなレジスタは多数の薄膜トランジスタから構成される。従って、セル・アレイ基板の製造工程の変動によって、各レジスタを含むゲートドライバから出力されるゲート信号の波形や出力タイミングが正常でなかったり、又は、ゲート信号のハイレベル(以下、「Hレベル」という)の電圧やローレベル(以下、「Lレベル」という)の電圧に異常が生じたりすることがある。
また、ゲート信号には、他のゲート線に供給されるゲート信号とのクロストークや、シフトクロック信号のスイッチングノイズ、画素部の薄膜トランジスタの動作に起因するノイズ又は電源変動によるノイズ等の様々なノイズが重畳され、ゲート信号のHレベル又はLレベル、特にLレベルの電圧が不規則的に又はシフトクロックに同期して変動して不安定となることがある。
このようなゲート信号に重畳するノイズは、そのノイズの重畳の程度によっては、液晶表示装置を実際に表示動作させた場合であっても特に問題とならない場合もあるが、薄膜トランジスタ等の経時変化により表示品質を低下させるおそれがある。例えば、アモルファスのn型薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧は、薄膜トランジスタのゲート電極の電圧がドレイン電極の電圧よりも高くバイアスされた状態が長く続くとスレッシュホールド電圧も高くなる方向にシフトしドレイン電流が減少する傾向があり、それに従って薄膜トランジスタを用いたゲートドライバの動作にも影響を及ぼす。
この点について、便宜上、ゲート信号が選択期間ではHレベルであり非選択期間でLレベルであるようなノーマルローの信号である場合を例として説明する。例えば、ゲート信号にLレベルを供給するための薄膜トランジスタMのドレイン電極がゲートドライバの出力部、即ちゲート線に接続されるとともに、ソース電極がLレベル用電源に接続され、ゲート信号をLレベルとするときはこの薄膜トランジスタMをオン状態にすることによりゲート信号をLレベルにするような回路においては、ゲート信号がLレベルのとき即ち非選択期間では、薄膜トランジスタMはプルダウン抵抗として機能していることになる。そして、このような場合、薄膜トランジスタMは上記のようなバイアス状態となり、また、非選択期間は選択期間に比べて著しく長く一走査期間のうちのほとんどの期間は非選択期間であるため、プルダウン用薄膜トランジスタMのスレッシュホールド電圧が経時変化により次第に高くなり、その結果、ドレイン電流が減少しプルダウン抵抗が大きくなる。その結果、ゲート信号のLレベルの安定性が低下し、非選択期間においてはゲート信号にノイズが重畳されやすくなる。そして、経時変化によってノイズの影響が増大し、画素部を適正に選択して所定の画素部に所定のデータ信号を供給することができなくなり、液晶表示装置の表示品質の低下のおそれが生じることになる。
このような表示品質の経時的低下を事前に検査するためには、液晶表示装置の製造工程の途中で又は検査工程でゲート信号の波形を直接にモニタできるようにすることが望ましい。即ち、ゲート信号が論理回路的に所定のタイミングで単にHレベル及びLレベルが出力されているかどうかを検査するだけでなく、ゲート信号の波形、特に非選択期間(上記の例でいえばLレベル)の波形や電圧を定量的に高い精度で検査を行い、ノイズが重畳されていてもどの程度の大きさのノイズであれば許容できるかというような定量的な判断を可能とし、また、そのような検査を容易にすることができるようにしておくことが望ましい。このようなゲート信号波形をモニタし検査する方法として、一般に、複数本からなるゲート線のうちの1本のゲート線からモニタ配線を分岐させて引き出し、これに接続されたモニタ端子を設け、このようなモニタ端子に計測器のプローブ等を接続してモニタすることが知られている。
しかし、この方法では、単にゲート線から分岐して引き出したモニタ配線及びモニタ端子を設けたとしても、分岐元であるそのゲート線には表示に寄与する画素部(以下、「表示画素部」という)が接続されているため、モニタ端子に接続された計測器が持つ負荷の影響により、モニタ端子と接続されている表示画素部の表示品質が低下し、他の画素部の表示品質と異なってしまう。また、モニタ端子が表示画素部用のゲート線と常に接続された構成となるため、静電気が表示画素部に進入しやすくなり、表示品質に影響を与える。また、モニタ端子はモニタ可能とするために通常露出しているため、モニタ端子が何らかの原因で電源と短絡するようなことが生ずれば、モニタ端子に接続されたゲート線にかかる表示画素部の表示にも影響を及ぼすことになり問題が大きい。このように、この方法は、表示に対する影響が大きく、表示不良の原因をゲートドライバに起因するものとそれ以外の原因によるものとに切り分けることが困難である。
他の方法として、ゲートドライバを構成するシフトレジスタ内のレジスタの段数を、表示に必要とするゲート線の数(表示画素部の行の数)よりも多く設け、このように余分に設けたレジスタの出力にはゲート線も画素部も接続せずモニタ端子のみを接続する、という方法も考えられる。この方法では、表示画素部に接続されたゲート線のゲート信号に影響を与えることがないため表示への影響は少ないが、モニタするレジスタの出力にはゲート線も表示画素部も接続されていないため、このようなモニタをしても表示画素部が接続されたゲート線上のゲート信号波形をモニタしていることにはならない。即ち、モニタしている信号にかかる負荷が、表示画素部が接続されたゲート線に供給されるゲート信号にかかる負荷(ゲート線の配線長、配線幅、レイアウト、接続される表示画素部の数及び画素部当たりの容量等に応じて生ずる負荷等)と異なることになり、同一の条件の下でゲート信号をモニタすることができない。そのため、表示画素部が接続された他のゲート線に供給されるゲート信号とのクロストーク、シフトクロック信号のスイッチングノイズ、画素部の薄膜トランジスタの動作に起因するノイズ又は電源変動によるノイズ等の様々なノイズが重畳されたゲート信号を高い精度で定量的にモニタすることは困難である。従って、このような方法では、モニタの精度が不足し、好ましくない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、表示不良がゲートドライバに起因するものなのか否かの切分けを容易にした液晶表示装置を提供することを目的とする。また、本発明は、ゲートドライバのゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度を、表示に影響を与えることなく、高い精度で定量的にモニタして検査することができる液晶表示装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、かかる検査を行うことにより、表示品質の経時的な低下が少ない液晶表装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる液晶表示装置は、複数の画素部とゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、表示ゲート線とダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタを含み該複数のゲート線に接続されそれぞれの該ゲート線に該ゲート信号を順次出力する該ゲートドライバと、該ダミーゲート線に接続されたモニタ配線と、該モニタ配線に接続されたゲート信号モニタ端子とを含むことを特徴とする。
本発明は、かかる構成をとることにより、有効表示領域内に設けられた表示画素部及び表示ゲート線に加えて、少なくとも1本のダミーゲート線と、ダミーゲート線に接続されダミー表示領域内に設けられたダミー画素部とを備え、また、ダミーゲート線及び表示ゲート線からなるゲート線に接続されゲート線にゲート信号を順次に出力するゲートドライバを備えることになる。そして、このようなダミーゲート線に接続されたモニタ配線とこれに接続されたゲート信号モニタ端子とを備える。しかも、このようなダミーゲート線及びダミー画素部は、有効表示領域に隣接したダミー表示領域内に設けられ、表示ゲート線及び表示画素部と同一形状及び同一工程で形成されてなるものであるため、ダミーゲート信号にかかる負荷は表示ゲート信号にかかる負荷と同一となり、ゲート信号モニタ端子でモニタされるダミーゲート信号の波形や電圧は、表示ゲート信号の波形や電圧と同一のものとなる。従って、表示ゲート線を直接モニタすることなく、ダミーゲート信号をモニタすることにより、表示ゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度まで、高い精度で定量的にかつ間接的に検査することが可能となる。例えば、ダミーゲート線をモニタすることによって、他のゲート線等から受ける干渉によって生ずるクロストーク、シフトクロック信号のスイッチングノイズ、画素部の薄膜トランジスタの動作に起因するノイズ又は電源変動によるノイズ等の様々なノイズがどの程度表示ゲート線に重畳しているかを検査することが可能となる。従って、従来のように、ダミーのゲート信号がモニタ可能であってもそのゲート信号には表示ゲート線にかかる負荷と同一の負荷がかかっていないために同一の条件の下で表示ゲート信号をモニタしていることにならない、という不具合は生じない。
また、モニタ配線及びゲート信号モニタ端子には表示に寄与する画素部である表示画素部が接続されていない。従って、ゲート信号モニタ端子に接続された計測器が持つ負荷の影響により、ゲート信号モニタ端子と接続されている表示画素部の表示品質が低下し、他の画素部の表示品質と異なってしまうということは生じない。また、ゲート信号モニタ端子が表示画素部用のゲート線と常に接続された構成とはならず、静電気が表示画素部に進入して表示品質に影響を与えるようなことはない。また、ゲート信号モニタ端子が何らかの原因で電源と短絡しても、表示画素部の表示に影響を及ぼすことがない。従って、本発明によれば、表示に対する影響がないため、表示の不良原因をゲートドライバとゲートドライバ以外とに切り分けることが容易となる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記多段シフトレジスタは前記ゲート線が接続されたレジスタを複数段含み、各段の該レジスタは該ゲート線と電源との間に接続され前記ゲート信号の非選択期間においてプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタをそれぞれ備えること特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、上述のようにゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度までモニタすることが可能となるだけでなく、ゲート信号を出力するレジスタの出力に接続されたプルダウン抵抗用の薄膜トランジスタの特性をモニタして検査することができる。
例えば、ノーマルローのゲート信号が用いられる場合には、このような薄膜トランジスタはゲート線とLレベル供給用電源との間に接続される。そして、非選択期間においては、このような薄膜トランジスタはオン状態となることによりプルダウン抵抗として動作し、ゲート信号がLレベルとなる。しかし、薄膜トランジスタは、一般に、ゲート電極の電圧がドレイン電極の電圧よりも高くバイアスされた状態においては、このようなバイアス状態が長時間続くとスレッシュホールド電圧も高くなる方向にシフトする性質があり、本発明の上記薄膜トランジスタもこのようなバイアスがかかった状態にあるため、スレッシュホールド電圧のシフトが生じやすい。また、ゲート信号がLレベルである期間とはそのゲート線が非選択の期間であるから、このようなプルダウン抵抗用の薄膜トランジスタは一走査期間のうちのほとんどの期間でオン状態となっているといえる。
そのため、このようなプルダウン抵抗用の薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧は経時変化により次第に高くなりやすく、ドレイン電流が減少してプルダウン抵抗用薄膜トランジスタのオン抵抗即ちプルダウン抵抗も次第に高くなる。そのため、非選択期間においてプルダウン抵抗用トランジスタとしての機能が不十分となり、ゲート信号のLレベルにはノイズが重畳されやすくなり、ノイズの大きさによっては、画素部を適正に選択して所定の画素部に所定のデータ信号を供給できなくなり、液晶表示装置の表示品質が低下することになる。
しかし、本発明によれば、上述のとおり、ダミーゲート信号を直接モニタすることができるだけではなく、表示ゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度まで、高い精度で定量的にかつ間接的に検査することが可能となるものであるから、このようなモニタをすることにより、プルダウン抵抗として動作するこのような薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧が経時変化によりシフトしていないかどうかをも検査することができる。なお、ゲートドライバの多段シフトレジスタを構成する複数段のレジスタは、同じ製造工程で同じ条件で形成された薄膜トランジスタによって構成されているから、ダミーゲート線に接続されたプルダウン抵抗用薄膜トランジスタをモニタすれば他の段のレジスタのゲート線に接続されたプルダウン抵抗用薄膜トランジスタの特性も把握することができる。
なお、ゲート信号の非選択期間においてプルダウン抵抗として動作するとは、非選択期間のすべてにわたってプルダウン抵抗として動作するものに限られず、非選択期間のほとんどをプルダウン抵抗として動作するものを含む。従って、例えば、当該段のゲート信号の選択期間及び前段のゲート信号の選択期間以外の期間において当該段のゲート線と電源との間でプルダウン抵抗として動作する場合も含まれる。このような動作をする薄膜トランジスタも一走査期間のうちのほとんどの期間でプルダウン抵抗として動作するものであるため、スレッシュホールド電圧がシフトしやすい。従って、このような液晶表示装置においても上記のとおりの効果を奏する。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記基板は外部端子を設ける端子領域を備えてなり、前記ゲート信号モニタ端子は該端子領域に設けられていることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、基板、即ち画素部やゲートドライバが一体となったセル・アレイ基板のような基板の端子領域に、例えば、外部端子を設ける領域にゲート信号モニタ端子が設けられた液晶表示装置を提供することができる。端子領域とは、例えば、データ線を接続するための外部端子が設けられた端子領域であり、これにより、他の外部端子の信号のモニタも容易となる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記基板上の前記データ線に前記データ信号を供給するデータドライバが設けられた中継基板を備え、前記ゲート信号モニタ端子は該中継基板に設けられていることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、データドライバが上記セル・アレイ基板ではなく中継基板に実装されている場合に、ゲート信号モニタ端子も中継基板に設けた液晶表示装置を提供することができる。中継基板とセル・アレイ基板とは電気的に接続されており、モニタ配線も他の配線とともに両基板間で接続がとられる。これにより、上記と同様の効果を奏するだけでなく、液晶表示装置の組み立て工程の途中の工程においても、モニタ作業が容易となり、モニタ作業の作業性も向上する。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記基板上の前記データ線に前記データ信号を供給するデータドライバが設けられた中継基板と、該中継基板及び該基板に前記ゲート信号及び前記データ信号を生成するための信号を供給する装置を備えるプリント基板とを備え、前記ゲート信号モニタ端子は該プリント基板に設けられていることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、ゲート信号モニタ端子をプリント基板に設けた液晶表示装置を提供することができる。プリント基板には、中継基板及びセル・アレイ基板にゲート信号及びデータ信号を生成するための信号を供給するタイミングコントローラ等の装置を備えることができるため、これにより、さらにモニタ作業が容易となる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記モニタ配線が前記ゲートドライバと該ゲートドライバに最も近接した位置にある前記ダミー画素部との間で前記ダミーゲート線から分岐されてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、ゲート信号モニタ端子でモニタされる波形は、ゲートドライバの出力端子での波形、即ちゲート信号の送電端の波形に近いものとなる。そして、ゲート信号にかかる負荷はゲート線等が持つ分布定数的な負荷であるため、モニタの精度がモニタ位置によって影響を受けることがあるが、このような位置で分岐してモニタ端子に接続することにより、ダミーゲート線上の波形を送電端において直接モニタし検査することができるとともに、表示ゲート線の送電端におけるゲート信号の波形を間接的に検査することができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記モニタ配線が前記ダミー画素部のうちの前記ゲートドライバから最も遠隔した位置にあるダミー画素部と前記ダミーゲート線との接続部の近傍から延びてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、ダミーゲート線の終端におけるゲート信号の波形を直接にモニタし、また、表示ゲート線の終端におけるゲート信号の波形を間接的に検査することができる。また、終端をモニタすることにより最も厳しい負荷条件のもとでのゲート信号波形をモニタすることができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記モニタ配線が前記ダミーゲート線の中央近傍から分岐されてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、上記と同様に、ゲート線の中央部分のゲート信号波形を直接に又は間接的にモニタし検査することができる。特に、ゲート信号がゲート線の両端から供給されるような構造を備える液晶表示装置において、即ち、ゲート線の両端にゲートドライバをそれぞれ備え、この両端に接続されている一対のゲートドライバが同一のゲート線を駆動するような液晶表示装置においては、かかる構成をとることにより、両ゲートドライバの動作及びゲート信号の検査を一度に検査することができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記ダミーゲート線は前記多段シフトレジスタの各段のうち初段に接続されてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることによりダミーゲート線が初段に接続されることになるため、一行目の画素部に接続されるゲート線がダミーゲート線となり、一般にモニタ配線の配線長を短くすることができる。また、データ線及び他のゲート線と交差することなくモニタ配線を設けることが容易となる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記ダミーゲート線は前記多段シフトレジスタの最終段に接続されてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、多段シフトレジスタの最終段をモニタすることができ、多段シフトレジスタのすべての段のシフト動作を簡易な方法で検査することが可能となる。
本発明にかかる液晶表示装置は、複数の画素部と該複数の画素部の両側に設けられた一対のゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、表示ゲート線とダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタをそれぞれ備えてなり該複数のゲート線に接続され該ゲート線の両端に該ゲート信号を出力する該一対のゲートドライバと、該ダミーゲート線の中央近傍に接続され該データ線の一部と第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子に延びてなる第1モニタ配線と、該ダミーゲート線の一方の端部近傍に接続され該第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるように該データ線の他の一部と第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子に延びてなる第2モニタ配線とを含むことを特徴とする。
本発明にかかる液晶表示装置は、かかる構成をとることにより、ダミー表示領域、ダミーゲート線及びこれに接続された第1及び第2ゲート信号モニタ端子を備えるため、いずれのゲート信号モニタ端子においても、ダミーゲート線上のゲート信号を直接的にモニタすることができるだけでなく、表示ゲート線上のゲート信号を間接的に検査することができる。そして、本発明においては、第2モニタ配線は、第1モニタ配線の交差容量と同じ容量を生じるように、第2の交差をする位置において敢えてデータ線の他の一部と交差をさせながら第2ゲート信号モニタ端子にまで延ばして配線されているため、各モニタ配線が持つ交差容量は同一となる。従って、第1ゲート信号モニタ端子でダミーゲート線の中央部をモニタする場合においても第2ゲート信号モニタ端子でモニタするのと同一の交差容量の下でモニタすることが可能となり、モニタ配線が持つ交差容量の違いによってモニタされる波形や電圧が異なるようなことがないため、モニタの精度が向上する。また、交差部における交差の数を調整することにより交差容量の総量を調整することも可能である。
本発明にかかる液晶表示装置は、複数の画素部と該複数の画素部の両側に設けられた一対のゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、該一対のゲートドライバにそれぞれ両端が接続されてなる表示ゲート線と該一対のゲートドライバの一方に一端が接続され他端がダミー表示領域のほぼ中央で終端してなるダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタをそれぞれ備えてなり該複数のゲート線に接続され該ゲート信号を該表示ゲート線の両端及び該ダミーゲート線の一端に出力する該一対のゲートドライバと、該ダミーゲート線の該他端の近傍に接続され該データ線の一部と第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子に延びてなる第1モニタ配線と、該ダミーゲート線の該一端の近傍に接続され該第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるように該データ線の他の一部と第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子に延びてなる第2モニタ配線とを含むことを特徴とする。
本発明にかかる液晶表示装置は、ダミー表示領域の中央で終端しているダミーゲート線を備える。即ち、ダミーゲート線は、一対のゲートドライバ70のうちの一方のゲートドライバに一端が接続され、他端はダミー表示領域のほぼ中央に設けられている。そして他端の近傍の接続部において第1モニタ配線に接続されている。そして、ダミーゲート線には、表示ゲート線に接続された表示画素部の数の半分の数のダミー画素部が接続されている。従って、表示ゲート線については一対のゲートドライバによって表示ゲート線の両端部から駆動されるが、ダミーゲート線についてはダミーゲート線の一端に接続されている一方のゲートドライバのみから駆動される。さらに、本発明にかかる液晶表示装置は、ダミーゲート線の他端の近傍の接続部からデータ線の一部と第1の交差をする位置において第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子に延びてなる第1モニタ配線と、ダミーゲート線の一端の近傍の接続部から、第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるようにデータ線の他の一部と第2の交差する位置において第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子に延ばした第2モニタ配線とを備える。
かかる構成をとることにより、第2モニタ配線は、第1モニタ配線の交差容量と同じ容量が生じるように、第2の交差する位置において敢えてデータ線の他の一部と交差をするように形成されているため、両モニタ配線の交差容量は同一となり、上記とほぼ同様な効果を奏する。また、このような構造のダミー表示領域とダミーゲート線とを一対のゲートドライバのうちの他方のゲートドライバ側にも設けておくことができる。この場合には、上記2つのダミーゲート線はダミー表示領域の中央近傍で分断されたような構成となるため、表示不良を解析する際に、これらのダミーゲート線の他端の近傍をそれぞれモニタすることにより、一対のゲートドライバのうちいずれのゲートドライバが不良なのかどうか等を容易に特定することができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記ダミー表示領域内に前記ダミーゲート線と前記データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部に代えて、前記ダミー表示領域内に前記ダミーゲート線と前記データ線との交差の一部に対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部を備えることを特徴とする。本発明にかかる液晶表示装置は、かかる構成をとることにより、ダミーゲート線に接続されるダミー画素部の数を表示ゲート線に接続される表示画素部の数よりも少なくすることができる。このようにすることにより、接続されなかったダミー画素部の持つ容量分だけダミーゲート信号にかかる負荷が減少する。従って、モニタ配線やゲート信号モニタ端子が持つ容量及びモニタ配線とデータ線との交差によって生ずる容量等によって増加したダミーゲート信号にかかる負荷容量を、その分だけ減少させることができ、そのため、ダミーゲート信号にかかる負荷と表示ゲート信号にかかる負荷をほぼ同じにすることができる。また、モニタ配線をダミー表示領域の中央近傍から引き出す場合に、中央近傍にはダミー画素部を設けないようにすることにより、モニタ配線を設けるスペースを確保することができる。従って、例えば、ダミー画素部がダミーゲート線に対してデータドライバの配設位置と反対側に設けられていない場合、即ち、ダミー画素部がダミーゲート線に対してデータドライバの配設位置と同じ側に設けられている場合であっても、本発明を適用することができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、前記ダミー画素部に代えて、集中定数回路素子からなり前記表示画素部と等価な負荷回路が該ダミーゲート線に接続されてなることを特徴とする。本発明は、かかる構成をとることにより、ダミー表示領域やダミー画素部を形成することなく、表示画素部と等価で容量素子と抵抗素子とからなる負荷回路をダミーゲート線に接続された負荷として形成でき、ダミーゲート信号にかかる負荷は表示ゲート信号にかかる負荷とほぼ同じになる。従って、上記とほぼ同様の効果を奏する。そして、表示画素部と等価な集中定数抵抗や集中定数容量でもって負荷を実現できるため、小さなスペースで負荷回路を構成することができる。
本発明にかかる液晶表示装置の検査方法は、複数のゲート線と、該複数のゲート線と交差し画像信号に応じた表示のデータ信号が供給される複数のデータ線と、マトリックス状に配列され該交差のそれぞれに対応して設けられ該ゲート線及び該データ線に接続された画素部と、該複数のゲート線に接続されゲート信号をそれぞれの該ゲート線に順次出力するゲートドライバとが一体として形成されたセル・アレイ基板を備えるアクティブマトリックス型の液晶表示装置の検査方法であって、該液晶表示装置は、該複数のゲート線のうちの少なくとも1本のゲート線であるダミーゲート線と、該ダミーゲート線に接続されたモニタ配線と、該モニタ配線に接続されたゲート信号モニタ端子と、該画素部のうち該ダミーゲート線に接続され該表示に寄与しない画素部であるダミー画素部とを備えてなり、該ゲート信号モニタ端子における信号の波形又は電圧をモニタすることにより該ダミーゲート線以外のゲート線に供給されるゲート信号に重畳するノイズを間接的に検査することを特徴とする。本発明にかかる液晶表示装置の検査方法は、かかる構成をとるため、ダミーゲート線をモニタすることにより、表示不良がゲートドライバに起因するものなのか否かの切分けが容易となり、また、ゲートドライバのゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度を、表示に影響を与えることなく、高い精度で定量的にモニタして検査することができる。
本発明にかかる液晶表示装置の検査方法は、前記液晶表示装置は前記ゲート線のそれぞれと電源との間に接続され該ゲート線に供給されるゲート信号の非選択期間における電圧レベルを該電源の電圧となすプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタを備えてなり、前記ノイズを検査することにより該薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧を検査することを特徴とする。
本発明は、かかる構成をとることにより、表示不良がゲートドライバに起因するものなのか否かの切分けを容易にした液晶表示装置を提供することができる。また、本発明は、ゲートドライバのゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度を、表示に影響を与えることなく、高い精度で定量的にモニタして検査することができる液晶表示装置を提供することができる。さらに、本発明は、かかる検査を行うことにより、表示品質の経時的な低下が少ない液晶表装置を提供することができる。
本発明の実施の形態である液晶表示装置の模式的な平面構成図である。 本発明の実施の形態である液晶表示装置の模式的な断面構成図である。 本発明の実施の形態である画素部等の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態であるゲートドライバの構成図である。 本発明の実施の形態であるレジスタの構造及びタイミングチャートを示す図である。 本発明の実施の形態の変形例である液晶表示装置の模式的な平面構成図である。 本発明の実施の形態の他の変形例である液晶表示装置の模式的な平面構成図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
[全体構成]
図1及び図2に基づいて、本実施の形態にかかるアクティブマトリックス型の液晶表示装置100の全体構成を説明する。図1は、本実施の形態にかかるアクティブマトリックス型の液晶表示装置の模式的な平面的な構成図である。図2は、図1のA−A’線における矢視方向の模式的な断面構成図である。本実施の形態にかかる液晶表示装置100は、セル・アレイ基板101と対向基板103とこれらの基板の間に挟持された液晶99とからなる液晶パネルを含み、さらに、中継基板50及びプリント基板58とを含んで構成される。なお、液晶パネル、中継基板50及びプリント基板58はそれぞれ別体の基板であるが、後述のように所定の電気的接続がなされている。
セル・アレイ基板101は、透明性と絶縁性とを備えるガラス等からなる基板に形成された(m+1)×n個の画素部10及びゲートドライバ70等を含んで構成される。セル・アレイ基板101には、X(行)方向に延びシフトレジスタ71を含むゲートドライバ70から出力され画素部10内の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された複数本(m+1本)のゲート線72を備えている。ゲート線72は、1本のダミーゲート線72dと、m本の表示ゲート線72eとから構成される。ダミーゲート線72dはゲート線72の一部であり、表示ゲート線72eと同じように形成されている。
ゲートドライバ70には、複数の配線からなるゲート配線群73が接続されている。電源Vss、各種クロック信号CLK、CLKB、及び各種制御信号等がゲート配線群73の配線を介してそれぞれゲートドライバ70に供給される。ゲート配線群73は、プリント基板58及び中継基板50を経由して図示しないゲートドライバ制御部及び電源部等に接続されている。ゲートドライバ70はこれらの信号を入力として、ゲート信号を所定のタイミングで所定のゲート線72に出力する。ゲート信号は、1本のゲート線に接続された複数(n個)の画素部内の薄膜トランジスタを行単位で選択的にスイッチングするための信号である。
また、セル・アレイ基板101には、Y(列)方向に延びデータ線外部端子84と画素部10内の薄膜トランジスタのドレイン電極とに接続された複数本(n本)のデータ線82が形成されている。画像信号に基づき表示に応じたデータ信号が、データ線82を介して、ゲート信号によって選択された薄膜トランジスタに供給される。なお、セル・アレイ基板101の端部近くのデータ線側端子領域101bには、複数本のデータ線82に対応する複数のデータ線外部端子84がX方向に沿って設けられている。そして、ゲート線72とデータ線82の各交差のそれぞれに対応して、ゲート線72とデータ線82とによって区画された領域に画素部10がマトリックス状に配列されている。このようにマトリックス状に配置された画素部が占める領域が画素領域となる。
本実施の形態においては、マトリックス状に配列されている(m+1)×n個の複数の画素部10は、有効な表示を行い表示に寄与するm×n個の表示画素部と、ダミーとして形成され表示に寄与しない1×n個の画素部10z(「ダミー画素部」という)とから構成される。そして、表示画素部10a等は有効表示領域107eに、ダミー画素部10zは有効表示領域107eに隣接するダミー表示領域107dに設けられる。ダミー画素部10zは、XGA(Extended Graphics Array)規格等の規格における正規の表示には寄与しないものであり、例えば、ダミー表示領域107dの上部に設けた図示しない遮光層等によって覆われる。
シフトレジスタ71を備えるゲートドライバ70からは、ゲート信号G0からGmが、m+1本のゲート線72のそれぞれに供給される。ゲート信号G0はダミーゲート線72dに供給されるゲート信号(以下、「ダミーゲート信号」という)であり、ゲート信号G1からGmまでは、表示画素部に接続されている表示ゲート線72eに供給されるゲート信号(以下、「表示ゲート信号」という)である。例えば、XGA規格の場合では、m=768であり、本実施の形態においては、ゲート線72はゲート信号G0にかかるダミーゲート線72dを含むため、ゲート線72の総数はXGAの場合には769本となる。なお、参照番号10a、10b及び10cはそれぞれ表示画素部の一つであり、表示画素部10b及び10cは表示画素部10a(注目画素部ともいう)に隣接する隣接画素部でもある。ダミー画素部10zを含め、画素部10の内部については後述する。また、図1では容量線28等の図示を省略している。
対向基板103は、絶縁性と透明性を備えるガラス基板等からなる基板を含んで構成される。対向基板103は、図示しないカラーフィルタや遮光層等を備え、また、セル・アレイ基板101と同様に図示しない配向膜等を備えている。参照番号103aは対向基板103の外縁である。また、同図に示す本実施の形態においては、セル・アレイ基板101は、対向基板103に対して、平面視で中継基板50と接続される側、即ちデータ線外部端子84が設けられる側がはみ出たような形状を備えており、このようなはみ出した領域であるデータ線側端子領域101bは、他の外部端子等を設けることも可能な端子領域となる。セル・アレイ基板101と対向基板103及びシール部105によって閉じられた空間に液晶99が封止される。
中継基板50は、絶縁性のある例えばフレキシブル基板等を含んで構成される。中継基板50は、セル・アレイ基板101とプリント基板58とを中継する基板である。中継基板50は、TAB又はCOF等の実装方法によって中継基板上に実装されたデータドライバ80を含んで構成される。データドライバ80は、プリント基板58上の図示しないデータドライバ制御部等からデータ配線群83によって供給される画像信号、各種クロック信号及び各種制御信号等を入力とし、画像信号に対応するデータ信号D1、D2、…、Dnを所定のタイミングで所定のデータ線82に出力する。nの総本数は、例えば、カラーのXGAの場合であれば1024×3本である。なお、データドライバ80の実装面は中継基板50の表側でも裏側でもよい。また、中継基板50とセル・アレイ基板101との接続部61aにおいて、ゲートドライバ70にかかるゲート配線群73は、ACF(異方性導電体)等の導電部材60を介して基板間の接続が行われ導通がとられる。また、データドライバ80からのデータ信号D1からDnを供給するデータ線82も、同様に、接続部61bにおいて接続され基板間の導通がとられる。
プリント基板58は、ゲートドライバ制御部やデータドライバ制御部等を含んで構成される基板であり、少なくともデータドライバ制御部を含む基板であって、一般に、中継基板50と同様、セル・アレイ基板101のデータ線外部端子84が設けられている側に設けられる。プリント基板58には、図示しない階調電源回路、ゲート電源回路及びコモン電圧回路等のほか、いわゆるTCON(図示せず)と呼ばれる半導体集積装置を含むことができる。TCONは、例えば、画像プロセッサの信号を受けて、液晶パネルが正しく画像や色を表現できるフォーマットにデータを並び替えたり、ドライバに供給するシフトクロック等の各種クロックを供給したりするタイミングコントローラである。ゲート配線群73及びデータ配線群83は、プリント基板58と中継基板50との接続部61cにおいて、ACF等の導電部材60を介して両基板間の接続がなされ導通がとられている。
また、プリント基板58には、ダミーゲート信号G0が供給されるゲート信号モニタ端子75が設けられており、ダミーゲート線72dの接続部pから分岐したモニタ配線72mがこれに配線接続されている。ゲート信号モニタ端子75、モニタ配線72m及び接続部pの詳細は後述する。また、図1に記載されている接続部q、r、及びs、ゲート信号モニタ端子75b及び75cについても後述する。なお、本実施の形態にかかる液晶表示装置は、この他にも、図示しない偏光板、バックライト等の部材を備えている。
次に、図3に基づいて、スイッチング素子として薄膜トランジスタを用いた画素部及びその周辺部の構成を説明する。図3は、本実施の形態にかかる画素部10及びその周辺の概略の等価回路図である。なお、表示画素部及びダミー画素部はいずれも同一の構成を備えている。図3に示す一つの画素部10は、薄膜トランジスタ20及び画素電極32を含んで構成される。薄膜トランジスタ20は、ゲート線72とデータ線82との交差部の近傍に設けられる。薄膜トランジスタ20は、セル・アレイ基板101の基板上に形成されゲート線72に接続されたゲート電極12と、ITO(インジウムスズ酸化物:Indium Tin Oxide)等からなる透明導電層から形成された透明な画素電極32に接続されたソース電極25と、データ線82に接続されたドレイン電極26とを含んで構成される。
薄膜トランジスタ20の半導体層の材質としては、アモルファスシリコン、低温ポリシリコン又は高温ポリシリコン等が用いられ、また、In、Ga及びZn等を含むアモルファス透明酸化物半導体を使用することもできる。本実施の形態においては、特に限定するものではないが、例としてアモルファスシリコンを半導体層とする薄膜トランジスタの場合を説明する。また、コモン電極34は、例えば、TN(Twisted Nematic)モード又はVA(Vertical Alignment)モード等で動作する液晶表示装置においては、対向基板103上にパターニング形成され各画素部に共通の透明電極である。なお、例えば、IPS(In-Plane Switching)モード又はFFS(Fringe Field Switching)モードで動作する液晶表示装置においては、コモン電極34は、セル・アレイ基板101上の各画素部のそれぞれに対応してパターニング形成される。コモン配線(共通電極線ともいう)35は、コモン電極34に接続されており、所定の電圧のコモン信号をコモン電極34に供給する。なお、図3に示す参照番号27は画素電極32と容量線28との間に形成された保持容量Csであり、容量線28には所定の電圧が供給される。また、参照番号38及び39は、それぞれゲート・ソース間寄生容量Cgs及びゲート・ドレイン間寄生容量Cgdである。
このような画素部10を備える液晶表示装置100の動作は次のとおりである。ゲートドライバ70は、液晶表示装置100に入力される図示しない画像信号の同期信号その他の情報に基づいて、データ線82からのデータ信号を書き込むべき画素部10を行単位で選択するゲート信号G0、G1、・・・、Gmを順次出力する。データドライバ80は、画像信号の輝度情報等に基づいて、ゲート信号に同期して動作し、選択された画素部10にデータ信号D1、D2、・・・、Dnを供給する。そして、選択された画素部10内にある薄膜トランジスタ20を介して、データ信号に応じた電圧が画素電極32に印加される。これによって、画素電極32とコモン電極34とからなる一対の電極の間に電界が生じ、この電界によって液晶99の分子の向き(液晶分子の配向)が制御される。そして、この配向変化を利用することにより液晶を透過する光を変調することで画像等の表示作用が行われる。このようにして液晶表示装置が構成される。
[ゲートドライバ]
次に、図4及び図5に基づいて、本実施の形態にかかるゲートドライバ70について説明する。図4は、ゲートドライバ70が備えるシフトレジスタ71の構成を示すブロック図である。また、図5はシフトレジスタ71を構成するレジスタREG71aを説明する図であり、同図(a)はレジスタREGの回路図であり、同図(b)はその動作を説明するためのタイミングチャートである。ゲートドライバ70は、画素部に設けられる薄膜トランジスタと同時に同一の製造工程によって製造され、例えば、アモルファスシリコンを半導体層とする薄膜トランジスタによって構成される。
図4に示すように、シフトレジスタ71は、m+1個のレジスタREG0、REG1、・・・REGmを備え、これらの複数のレジスタがカスケード接続されており、シリアル動作をするm+1段からなる多段構成のシフトレジスタである。シフトレジスタ71には、ゲート配線群73を構成する各配線を介して、クロック信号CLK、CLKB、スタートパルス信号SP、エンドパルス信号EP、電源Vss等が供給される。
シフトレジスタ71の各段を構成するレジスタREG0からREGmは、それぞれ、クロック信号CLK又はCLKBを入力する端子CK、Vssを入力する端子であるVSS、ゲート線へ接続されゲート信号を出力する出力端子であるOUTを備えている。また、各レジスタREGは、前段のレジスタの出力端子OUTからの出力であるゲート信号を入力する端子INと、後段のレジスタの出力端子OUTからの出力であるゲート信号を入力する端子CTとを備えている。
クロック信号CLKとCLKBは、互いに位相が反転した信号であり、レジスタREGからの出力をシフトして後段のレジスタREGに転送するいわゆるシフトクロックである。クロック信号CLKは、偶数段目のレジスタREG0、REG2、・・・に入力され、CLKBは奇数段目のレジスタREG1、REG3、・・・ に入力されている。スタートパルス信号SPは、シフトレジスタ71の一段目(初段)のレジスタREG0のIN端子にのみ入力され、ゲート信号G0の出力を開始するための信号である。エンドパルス信号EPは最終段のレジスタREGmのCT端子にのみ入力され、ゲート信号GmがHレベルであるその選択期間経過後にGmをLレベルに戻すための信号であり、このような最終段の動作が完了することで一走査期間におけるシフトレジスタ71のシフト動作が終了する。
そして、各レジスタREGの出力であるゲート信号G0、G1、・・・、Gmは、シフトクロックに同期して、初段のゲート信号G0から最終段のゲート信号Gmまで順次Hレベルとなり、これらの信号はゲートドライバ70が出力するゲート信号として出力され、画素部が行単位で順次選択されてゆくことになる。次に、図5に基づいて、レジスタREG71a及びシフトレジスタ71の動作を説明する。まず、レジスタREGi(i=0からmまでの整数)の構成を説明する。T1ないしT7はシフトクロックCLKの各期間を示す。各期間の時間幅Twがすべて同じ場合には、シフトクロックの周期は2×Twであり、その半周期はTwとなる。なお、Lレベルの電位とはVssの電位をいうものとする。
REGiは、n型のアモルファスシリコンの薄膜トランジスタであるM1ないしM5を含んで構成される。薄膜トランジスタM2のゲート電極とドレイン電極には、前段のレジスタREGi−1の出力であるゲート信号Gi−1がIN端子から入力され、ソース電極は、ノードbにおいて薄膜トランジスタM3のドレイン電極に接続されている。薄膜トランジスタM3のゲート電極には、CT端子から後段のレジスタREGi+1の出力であるGi+1が入力され、ソース電極はVssに接続されている。薄膜トランジスタM1は出力トランジスタであり、そのゲート電極はノードbに接続され、ドレイン電極にはCK端子からCLK信号又はCLKB信号が入力される。薄膜トランジスタM1のソース電極は当該段レジスタであるREGiの出力端子OUTに接続されており、出力端子OUTからREGiの出力信号であるゲート信号Giが出力される。薄膜トランジスタM4のゲート電極には、CT端子から入力される後段のレジスタREGi+1の出力であるゲート信号Gi+1が入力され、ドレイン電極はOUT端子に、ソースはVssに、それぞれ接続されている。薄膜トランジスタM5は、プルダウン抵抗用薄膜トランジスタであり、そのゲート電極には制御信号CT2が入力され、そのドレイン電極は出力端子OUTに、ソース電極はVssに、それぞれ接続されている。また、ノードbと出力端子OUTとの間にはブートストラップ動作を行う容量Cbが形成されている。
次に、このようなレジスタREGi(i=1、・・・、m−1)の動作を、同図(b)のタイミングチャートを参照して説明する。なお、制御信号CT2は、前段のレジスタのゲート信号Gi−1又は当該段のゲート信号GiがHレベル、即ち選択期間であるときにLレベルとなる信号であり、図示しない回路から出力される。制御信号CT2は、従って、ゲート信号Giの選択期間及び該選択期間の直前の半周期TwにおいてLレベルとなり、それ以外の期間ではHレベルとなる。従って、制御信号CT2は、一走査期間のほとんどの期間でHレベルとなっている。期間T1においては、薄膜トランジスタM1ないしM4はいずれもオフ状態にある。CT2はHレベルであるため、M5はオン状態であり、ゲート信号GiはLレベルである。
期間T2において、前段のレジスタREGi−1の出力であるゲート信号Gi−1のHレベルがレジスタREGiのIN端子に入力されると、薄膜トランジスタM2はオン状態となり、ノードbにはGi−1のHレベルが現れ始める。そのため、容量Cbが充電され、ノードbの電位はVbまで上昇する。これにより、薄膜トランジスタM1のゲート電圧も上昇し薄膜トランジスタM1もオン状態となるため、CK端子に入力されているCLK信号のLレベルがOUT端子に現れ、ゲート信号GiはLレベルに維持される。なお、CT2はLレベルに変化して薄膜トランジスタM5はオフ状態となる。薄膜トランジスタM3及びM4はオフ状態を維持する。なお、Vbの大きさは、高々、ゲート信号Gi−1のHレベルの電圧よりも薄膜トランジスタM2のスレッシュホールド電圧だけ低い値となる。
次の期間T3において、CLK信号が立ち上がると、ゲート信号Gi−1はLレベルとなるため薄膜トランジスタM2はオフ状態となる。ノードbの電位は、CLK信号の立上がり時においてはVbであるため薄膜トランジスタM1はオン状態を維持し、しかもCLK信号がHレベルとなるため、OUT端子にはCLK信号のHレベルが出力されゲート信号GiはLレベルからHレベルとなる。また、ゲート信号GiがLレベルからHレベルに立ち上がる時に、容量Cbに蓄えられていた電荷は急には変わらないため、ブートストラップ効果により、ノードbの電位VbはOUT端子がLレベルからHレベルに上昇した分(即ち、概ねCLKの波高値の分)だけさらに高くなり、そのため、薄膜トランジスタM1のオン状態はますます確実なものとなる。なお、この期間においては、薄膜トランジスタM2、M3及びM4はオフ状態のままである。また、薄膜トランジスタM5もオフ状態である。なお、後段のREGi+1のCK端子にはクロック信号CLKの反転信号であるCLKBが入力されており、後段のREGi+1は、期間T3において、上述のREGiの期間T2における動作と同様の動作が行われる。
次の期間T4において、クロックCLKがLレベルに立ち下ると、OUT端子も立下りLレベルとなりGiも立下がってLレベルとなる。そして、この期間T4おいては、後段であるREGi+1は上述したREGiの期間T3における動作と同様な動作が行われるため、REGi+1の出力信号であるGi+1はHレベルとなり、これがREGiのCT端子に入力されてレジスタREGiのCT端子はHレベルとなる。これにより、薄膜トランジスタM3及びM4がオン状態となり、容量Cbに蓄えられた電荷は放電してVbはVssと同じレベルとなる。そのため、M1はオフ状態となるが、M4はオン状態であるため、OUT端子はLレベルとなりゲート信号GiはLレベルとなる。この期間T4では、CT2も立ち上がってHレベルになっているため、薄膜トランジスタM5もオン状態となり、薄膜トランジスタM5がプルダウン抵抗として機能し、ゲート信号GiのLレベルはますます確実なものとなる。なお、この期間T4では薄膜トランジスタM1及びM2はオフしている。このように、この期間T4においては、レジスタREGiには後段のゲート信号Gi+1が帰還され、ゲート信号Gi+1の立ち上がりに同期してREGiはリセットされ、ゲート信号GiはLレベルに戻ることになる。
次の期間T5においては、Gi+1はLレベルとなるため薄膜トランジスタM3及びM4はオフ状態となる。そして、薄膜トランジスタM1及びM2はオフ状態のままである。しかし、CT2がHレベルのままであるため、薄膜トランジスタM5はオン状態のままであり、REGiの出力端子OUTはLレベルのままとなり、GiはLレベルが維持される。この期間のGiのLレベルは、従って、薄膜トランジスタM5のプルダウン抵抗的な機能によってもたらされる。次の期間T6以降の期間も同様である。
このようにして、シフトクロックCLKの立ち上がり及び立下りのタイミングに同期して、レジスタREGiの出力Giが初段から順にHレベルとなる。そして、ゲート信号GiがHレベルの期間(選択期間)においてはゲート信号Giが供給されるゲート線72に接続された画素部の薄膜トランジスタ20がすべてオン状態となり、この選択期間にデータ信号が画素電極32に書き込まれる。ゲート信号GiがLレベルの期間(非選択期間)では、ゲート信号Giが供給されるゲート線72に接続された画素部の薄膜トランジスタ20がすべてオフ状態となり、画素電極32は保持容量27とともに、次の走査期間においてゲート信号Giの選択期間が到来することによって再びデータ信号の書き込みがなされるまで、書き込まれたデータ信号に対応する電荷を保持する。なお、このようにゲート信号Giはノーマルローの信号と考えることができる。
なお、初段のREG0の動作は、上記の説明において、ゲート信号Gi−1に代えてスタートパルス信号SPを用いることにより、初段のレジスタとしての動作が上記と同様に行われる。また、最終段のREGmの動作は、上記の説明において、ゲート信号Gi+1に代えてエンドパルス信号EPを用いることにより最終段のレジスタとしての動作が上記と同様に行われる。このように、多段シフトレジスタ71はカスケード接続された複数段のレジスタ71aから構成されてなり、各段のレジスタ71aは、レジスタ71aの出力に接続されたゲート線72と電源Vssとの間に接続された薄膜トランジスタM5をそれぞれ備えており、プルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタM5は、ゲート信号の非選択期間において当該段のゲート信号の電圧レベルを電源の電圧Vssにさせる抵抗、即ちLレベルにさせるプルダウン抵抗として動作する。
次に、再び図1に基づいて、ゲート信号モニタ端子75について説明する。本実施の形態にかかる液晶表示装置には、上述のように、ゲート信号G0が供給されるゲート信号モニタ端子75がプリント基板58上に設けられている。モニタ配線72mは、ダミーゲート線72dの接続部pで分岐し、ゲート信号モニタ端子75にまで延びて形成されている。接続部pは、本実施の形態においては、ゲートドライバ70とこれに最も近接したダミー画素部10zとの間に設けられている。モニタ配線72mは、セル・アレイ基板101と中継基板50との接続部61dを介して中継基板50に至り、さらに中継基板50とプリント基板58との接続部61eを介して中継基板50からプリント基板58上のゲート信号モニタ端子75まで延びている。
そして、ゲート信号G0にかかるダミーゲート線72dは、n個のダミー画素部10zに接続されている。ダミー画素部10zは表示画素部と同一の構成を供えるため、ダミー画素部のインピーダンスと表示画素部のインピーダンスは同じである。ダミーゲート線72dも表示画素部が接続されている他のゲート線即ち表示ゲート線72eと同一に形成されており、その金属配線の寸法や材質等も同じである。このようなダミーゲート線及びダミー画素部は、有効表示領域に隣接したダミー表示領域内に設けられ、また、表示ゲート線及び表示画素部と同一形状及び同一工程で形成されてなるものであるため、本実施の形態におけるダミーゲート線72dが持つインピーダンスは、表示ゲート線72eが持つインピーダンスと同じとなる。また、表示ゲート線72e及びダミーゲート線72dに接続される画素部の数は同じである。従って、ダミーゲート信号にかかる負荷は、分布定数回路モデルで考えた場合でも、表示ゲート信号にかかる負荷と同じとなる。
なお、ゲート信号にかかる負荷には、主に、ゲート線自体が持つインピーダンス及び画素部が持つインピーダンスがある。配線であるゲート線自体が持つインピーダンスは、その配線抵抗と配線容量であり、ゲート信号の送電端からゲート線の最終端(データ線Dnにかかる画素部付近)までに分布定数回路的に存在する抵抗及び容量である。画素部が持つインピーダンスとは、画素部が持つ容量性及び抵抗性の負荷であり、ゲート線に接続されている薄膜トランジスタ20のゲート・ソース間容量Cgs38やゲート・ドレイン間容量Cgd39等も含まれる。なお、ゲート信号にかかる総負荷は、例えば、32インチ程度のXGAの液晶表示装置においては数kオーム及び数百pFである。ゲート線にモニタ配線が接続されている場合には、さらにモニタ配線自体が持つインピーダンスである配線抵抗及び配線容量がゲート信号の負荷として加わるが、その値はこれに比べて非常に小さい。
以上のとおり、本実施の形態にかかる液晶表示装置は、かかる構成をとることにより、有効表示領域107e内に設けられた表示画素部10a等及び表示ゲート線72eに加えて、少なくとも1本のダミーゲート線72dと、ダミーゲート線72dに接続されダミー表示領域107d内に設けられたダミー画素部10zとを備え、また、ダミーゲート線72d及び表示ゲート線72eからなるゲート線72に接続されゲート線72にゲート信号を順次に出力するゲートドライバ70を備えることになる。そして、このようなダミーゲート線72dに接続されたモニタ配線72mとこれに接続されたゲート信号モニタ端子75とを備える。しかも、このようなダミーゲート線72d及びダミー画素部10zは、有効表示領域107eに隣接したダミー表示領域107d内に設けられ、表示ゲート線72e及び表示画素部10a等と同一形状及び同一工程で形成されてなるものであるため、ダミーゲート信号にかかる負荷は表示ゲート信号にかかる負荷と同一となり、ゲート信号モニタ端子75でモニタされるダミーゲート信号の波形や電圧は、表示ゲート信号の波形や電圧と同一のものとなる。
従って、表示ゲート線72eを直接モニタすることなく、ダミーゲート線72dのゲート信号をモニタすることにより、表示ゲート線72eに供給されるゲート信号のノイズの大きさや重畳の程度まで、高い精度で定量的にかつ間接的に検査することが可能となる。例えば、ダミーゲート線72dをモニタすることによって、他のゲート線等から受ける干渉によって生ずるクロストーク、シフトクロック信号のスイッチングノイズ、画素部の薄膜トランジスタの動作に起因するノイズ又は電源変動によるノイズ等の様々なノイズがどの程度表示ゲート線に重畳しているかを検査することが可能となる。従って、従来のように、ダミーのゲート信号がモニタ可能であってもそのゲート信号には表示ゲート線にかかる負荷と同一の負荷がかかっていないために同一の条件の下で表示ゲート信号をモニタしていることにならない、という不具合は生じない。
また、モニタ配線72m及びゲート信号モニタ端子75には表示に寄与する画素部である表示画素部が接続されていない。従って、ゲート信号モニタ端子に接続された計測器が持つ負荷の影響により、ゲート信号モニタ端子と接続されている表示画素部の表示品質が低下し、他の画素部の表示品質と異なってしまうということは生じない。また、ゲート信号モニタ端子が表示画素部用のゲート線と常に接続された構成とはならず、静電気が表示画素部に進入して表示品質に影響を与えるようなことはない。また、ゲート信号モニタ端子が何らかの原因で電源と短絡しても、表示画素部の表示に影響を及ぼすことがない。従って、本発明によれば、表示に対する影響がないため、表示の不良原因をゲートドライバとゲートドライバ以外とに切り分けることが容易となる。
[プルダウン用薄膜トランジスタ]
このように本実施の形態にかかる液晶表示装置においては、ダミーゲート信号G0の波形や電圧をモニタすることにより、表示ゲート信号を直接モニタすることなく表示ゲート信号を定量的に高い精度で間接的に検査することができるため、特にゲートドライバを構成する薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧のシフトに起因するゲート信号のノイズの重畳の程度を定量的に把握することができる。
ゲート信号Giは、前述のように、非選択期間においては、即ち、ゲート信号GiがLレベルのときには制御信号CT2はほとんどの期間においてHレベルであるため、プルダウン用薄膜トランジスタM5はオン状態が維持され、これにより、ゲート信号Giが供給される走査線72はLレベル即ちVssの電位が保たれることになる。しかし、一般に、薄膜トランジスタは、ゲート電極の電圧がドレイン電極の電圧よりも高くバイアスされた状態が長く続くとスレッシュホールド電圧も高くなる方向にシフトする性質があり、本実施の形態における薄膜トランジスタM5もそのようにバイアスされていることから、薄膜トランジスタM5のスレッシュホールド電圧は経時変化により、次第に高くなり、薄膜トランジスタM5のドレイン電流が減少し、薄膜トランジスタM5のオン抵抗即ちプルダウン抵抗も次第に高くなる。そのため、非選択期間においてプルダウン抵抗としての機能が不十分となり、ゲート信号Giにはノイズが重畳されやすくなり、ノイズの大きさによっては、画素部を適正に選択して所定の画素部に所定の画像信号を供給できなくなり、液晶表示装置の表示品質の経時的低下が生じることになる。
このようなノイズの大きさや重畳の程度は、近傍の他のゲート線72に供給されるゲート信号の挙動、電源インピーダンス、配線インピーダンス及びそのゲート線72に接続された負荷の状況によっても異なるため、単に、ゲート線72にゲート信号がデジタル的に出力されていることをモニタできるだけでは、ノイズの大きさや重畳の程度、スレッシュホールド電圧の変化具合を定量的に把握してどの程度まで許容できるかを判断することができない。
しかし、本実施の形態によれば、ゲートドライバの多段シフトレジスタを構成する複数段のレジスタは、同じ製造工程で同じ条件で形成された薄膜トランジスタによって構成されているから、ダミーゲート線に接続されたプルダウン抵抗用薄膜トランジスタをモニタすれば他の段のレジスタのゲート線に接続されたプルダウン抵抗用薄膜トランジスタの特性も把握することができる。また、他のゲート信号に影響を与えず、他のゲート信号(表示ゲート信号)にかかる負荷と同じ負荷を持つダミーゲート信号G0をモニタすることができる。従って、ノイズの大きさや重畳の程度、スレッシュホールド電圧の変化具合を定量的に把握してどの程度まで許容できるかを判断することができる。
なお、図5に示した薄膜トランジスタM5は、当該段のゲート信号の選択期間及び前段のゲート信号の選択期間以外の期間において当該段のゲート線と電源との間でプルダウン抵抗として動作する。従って、このような動作をする薄膜トランジスタも非選択期間のほとんどの期間でプルダウン抵抗として動作するものであるため、スレッシュホールド電圧がシフトしやすい。従って、非選択期間のすべてにわたってプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタに限られず、非選択期間のほとんどをプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタについても上記と同様の効果を奏する。
[モニタ]
なお、本実施の形態にかかる液晶表示装置においては、ゲート信号モニタ端子75をいずれの基板にも設けることができる。本実施の形態にかかる図1においては、ゲート信号モニタ端子75がプリント基板58に設けた例が示されている。プリント基板58には、中継基板50及びセル・アレイ基板101にゲート信号及びデータ信号を生成するための信号を供給する図示しないタイミングコントローラ等の装置を備えることができるため、これにより、液晶表示装置の組み立て工程の途中の工程においても、モニタ作業が容易となる。なお、この場合にはモニタ配線72mの配線長が増加するが、モニタ配線72mが持つ配線抵抗や容量等のインピーダンスは、ゲート線自体が持つ配線抵抗、配線容量及び画素部の容量性負荷等のインピーダンスに比べて非常に小さいためその影響は少なく、上記と同様の効果を奏する。また、プリント基板58や中継基板58には、セル・アレイ基板101のように絶縁性のあるオーバーコート膜が形成されないため、このようにゲート信号モニタ端子75をプリント基板に設けるほうがセル・アレイ基板に設けるよりも利用しやすい。
また、データドライバ50がセル・アレイ基板101ではなく中継基板50に実装されている場合に、同図の参照番号75bに示すように、ゲート信号モニタ端子75bを中継基板50に設けることもできる。これにより、上記と同様な効果を奏する。また、同図の参照番号75cに示すように、例えば、セル・アレイ基板101の一部であって外部端子を設けることができる領域である端子領域、例えば、データ線を接続するための外部端子が設けられた端子領域101bに、ゲート信号モニタ端子75cを設けることもできる。この場合には他の外部端子の信号のモニタも容易となる。
また、本実施の形態にかかる図1においては、モニタ配線72mは、ゲートドライバ70とゲートドライバ70に最も近接した位置にあるダミー画素部10zとの間である接続部pにおいてダミーゲート線75dから分岐している。これにより、ゲート信号モニタ端子75でモニタされる波形は、ゲートドライバの出力端子での波形、即ちゲート信号の送電端の波形に近いものとなる。従って、このような位置にある接続部pのゲート信号波形をモニタすることにより、ダミーゲート信号を直接にモニタできるだけでなく、表示ゲート線72eの送電端におけるゲート信号の波形を間接的に検査することができる。
また、同図に示された接続部qのように、ダミー画素部のうちのゲートドライバ70から最も遠隔した位置にあるダミー画素部とダミーゲート線72dとの接続部qの近傍からモニタ配線を延ばしてもよい。接続部qにおいてダミーゲート線72dをモニタすることにより、ダミーゲート線72dの終端におけるダミーゲート信号を直接にモニタできるだけでなく、表示ゲート線72eの終端における表示ゲート信号の波形を間接的に検査することができる。この場合には送電端から最も遠い位置でモニタすることになる。
また、同様に、同図に示された接続部rのように、ダミーゲート線72dの中央近傍の接続部rからモニタ配線が分岐されてもよい。このようにすることにより、上記と同様にゲート線の中央付近のゲート信号波形を直接に又は間接的にモニタし検査することができる。特に、ゲート信号がゲート線の両端から供給されるような構造を備える液晶表示装置において、即ち、ゲート線の両端にゲートドライバをそれぞれ備え、この両端に接続されている一対のゲートドライバが同一のゲート線を駆動するような液晶表示装置においては、かかる構成をとることにより、両ゲートドライバの動作及びゲート信号の検査を一度に検査することができる。
また、本実施の形態においては、図1に示すように、ダミーゲート線72dは、多段シフトレジスタ71の各段のうちの初段、即ち図1のゲート信号G0が供給されるゲート線に接続されている。このようにすることにより、一行目の画素部がダミー画素部を含むダミー表示領域107dとなり、これに接続されるゲート線がダミーゲート線となる。同図に示すとおり、一般に、ゲート配線群73を接続するゲート線外部端子74及びデータ線外部端子84に近接した位置にあるゲート線からモニタ配線を引き出すことにより、モニタ配線の配線長を短くすることができる場合が多い。また、このようにすることにより、データ線及び他のゲート線と交差することなくモニタ配線を設けることが容易となる。
また、モニタ配線は、多段シフトレジスタ71の最終段、即ち同図のゲート信号Gmが供給されるゲート線に接続してもよい。このようにすることにより、最終段から出力されるゲート信号がダミーゲート信号となり、最終段に接続されたゲート線がダミーゲート線となり、これに接続された画素部がダミー画素部となる。このような構成をとることにより、多段シフトレジスタ71の最終段をモニタすることができるため、多段シフトレジスタのすべての段のシフト動作を簡易な方法で検査することが可能となる。
[変形例1]
本発明は、ゲート信号モニタ端子を複数設けた液晶表示装置や一対のゲートドライバが画素部の両側に備えられた液晶表示装置など、他の態様を備える液晶表示装置にも適用することが可能であり、このような場合の実施の形態を一変形例として図面に基づいて説明する。図6は、本変形例にかかる液晶表示装置100の概略の平面図である。本変形例においては、画素部の両側に設けられた一対のゲートドライバを備える点、ゲート信号モニタ端子の数及びモニタ配線の配線レイアウトなどいくつかの点で相違するに過ぎないため、このような相違点を中心に説明するとともに、前記実施の形態で説明した構成要素と同一又は相当するものには同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、図6においては基板間接続部等、細部の記載を一部省略している。
本変形例にかかる液晶表示装置100は、セル・アレイ基板101とプリント基板58とを接続する複数の中継基板50を備えている。また、データ線82は複数のグループに分けられ各グループのデータ線が各中継基板50上のデータドライバ80h、80f及び80gに接続されている。なお、データドライバ80h及び80gは、それぞれゲートドライバ70a及び70bに最も近接するデータドライバの例示であり、データドライバ80fはダミー表示領域107dのほぼ中央に設けられたものであり、3個に限定されるものではない。また、本変形例においては、これらの3個のデータドライバ全体が前記実施の形態で説明したデータドライバ80に相当する。
そして、有効表示領域107e及びダミー表示領域107dの両側には、画素部と一体に形成され、一方のゲートドライバ70aと他方のゲートドライバ70bとからなる一対のゲートドライバ70が設けられ、ダミーゲート線72d及び表示ゲート線72eとからなる複数のゲート線の一端がゲートドライバ70aに、他端がゲートドライバ70bに接続されている。一方のゲートドライバ70aと他方のゲートドライバ70bは、同一の構成を備えており、両ゲートドライバ内に備えられている図示しないm+1段の多段シフトレジスタが表示画素部10a等及びダミー画素部10zを行単位で選択するゲート信号を生成し、これをゲートドライバ70がそれぞれのゲート線に順次出力する。従って、一のゲート線は両ゲートドライバによってゲート線の両端から駆動されることになる。なお、参照番号73a及び73bは、それぞれゲートドライバ70a及び70bにかかるゲート配線群である。
また、本変形例にかかる液晶表示装置100は、第1ゲート信号モニタ端子75fと、ダミーゲート線72dの中央の近傍の接続部rから分岐され第1ゲート信号モニタ端子75fにまで延びた第1モニタ配線72fとを備えている。第1モニタ配線72fは、データ線82の一部であってデータドライバ80fに接続されたデータ線との交差部fにおいて図示しない絶縁層を挟んで交差するため、第1モニタ配線72fとデータ線82との交差部fにおいて容量(以下、「交差容量」という)を生ずる。また、液晶表示装置100は、第2ゲート信号モニタ端子75hと、ダミーゲート線72dの一方の端部近傍の接続部pから第2ゲート信号モニタ端子75hに延びた第2モニタ配線72hとを備えている。そして、第2モニタ配線72hは、第1モニタ配線72fの交差部fが持つ配線間の交差容量と同じ容量を生じるように、データ線82の他の一部であってデータドライバ80hに接続されたデータ線と交差部hにおいて交差するように形成されている。
本変形例にかかる液晶表示装置は、かかる構成をとることにより、ダミー表示領域107d、ダミーゲート線72d及びこれに接続された第1及び第2ゲート信号モニタ端子75f及び75hを備えるため、いずれのゲート信号モニタ端子においても、ダミーゲート線72d上のゲート信号を直接的にモニタすることができるだけでなく、表示ゲート線72e上のゲート信号を間接的に検査することができる。
即ち、本変形例においては、第1モニタ配線72fと第2モニタ配線72hとを備えており、第1モニタ配線72fは、データ線82との交差を回避することができないため、データ線82と第1モニタ配線72fとの交差部fに配線間の交差容量が生ずる。一方、第2モニタ配線72hはこのような交差を回避して配線をすることが可能であるが、そうすると、第1モニタ配線72fには、第2モニタ配線72hと比べて、かかる交差部fに生じた交差容量分だけ容量が増加することとなり、各モニタ配線が持つ容量がそれぞれ異なってしまうことになる。
しかし、本変形例によれば、第2モニタ配線72hは、第1モニタ配線72fの交差容量と同じ容量を生じるように、交差部hにおいて敢えてデータ線82と交差をさせながら第2ゲート信号モニタ端子75hにまで延ばして配線したものであるため、各モニタ配線72f及び72hが持つ交差容量は同一となる。従って、第1ゲート信号モニタ端子75fでダミーゲート線72dの中央部をモニタする場合においても第2ゲート信号モニタ端子75hでモニタするのと同一の交差容量の下でモニタすることが可能となり、モニタ配線が持つ交差容量の違いによってモニタされる波形や電圧が異なるようなことがないため、モニタの精度が向上する。
なお、ダミーゲート線72dには、表示ゲート線72eに比べてこのような交差容量分及びモニタ配線の長さによる容量分が増加するが、これらの容量はゲート線や画素部が持つ容量に比べて小さいため、このような構成においても、表示ゲート線72eのゲート信号をダミーゲート線72dに接続された第1ゲート信号モニタ端子75f及び第2ゲート信号モニタ端子75hにおいて間接的に検査することができ、前記実施の形態で説明した効果とほぼ同様の効果を奏する。また、複数のゲート信号モニタ端子を備えることができ、作業性も向上する。また、交差部における交差の数を調整することにより交差容量の総量を調整することが可能である。従って、ゲート信号モニタ端子の一つを例えばプリント基板に設け、他のゲート信号モニタ端子を中継基板又はセル・アレイ基板に設け、どのゲート信号モニタ端子においてもモニタ配線がもつ容量が同じとなるように交差部の数即ち交差容量を調整することができる。
なお、同図に示すように、本変形例にかかる液晶表示装置は、他方のゲートドライバ70bについても同様な構成を備えている。即ち、第3ゲート信号モニタ端子75gと、ダミーゲート線72dの他方の端部近傍の接続部qから第3ゲート信号モニタ端子75gに延びた第3モニタ配線72gとを備えている。そして、第3モニタ配線72gは、第2モニタ配線72hと同じように、第1モニタ配線72fの交差部fが持つ配線間の交差容量と同じ容量を生じるように、データ線82の他の一部であってデータドライバ80gに接続されたデータ線との交差部gにおいて交差するように形成されている。従って、かかる構成をとることにより、第3ゲート信号モニタ端子75gにおいてモニタすることができ、上記と同様な効果を奏することができる。
[変形例2]
他の変形例を図7に基づいて説明する。図7は、本変形例にかかる液晶表示装置100の概略の平面図である。本変形例においては、変形例1と比べ、ダミーゲート線の態様等のいくつかの点で相違するに過ぎないため、このような相違点を中心に説明するとともに、前記実施の形態又は変形例1で説明した構成要素と同一又は相当するものには同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、図7においては変形例1の図6と同様、基板間接続部等、細部の記載を一部省略している。
本変形例にかかる液晶表示装置100は、変形例1と比べ、ダミーゲート線がダミー表示領域107dの中央で分断されダミーゲート線72d1とダミーゲート線72d2とを備える。即ち、ダミーゲート線72d1は、ゲートドライバ70a及び70bとで構成される一対のゲートドライバ70のうちの一方のゲートドライバ70aに一端が接続され、他端はダミー表示領域107dのほぼ中央に設けられている。そして他端の近傍の接続部uにおいて第1モニタ配線72f1に接続されている。そして、ダミーゲート線72d1には、表示ゲート線72eに接続された表示画素部の数の半分の数のダミー画素部10zが接続されている。従って、表示ゲート線72eについては一対のゲートドライバ70によって表示ゲート線72eの両端部から駆動されるが、ダミーゲート線72d1についてはダミーゲート線72d1の一端に接続されている一方のゲートドライバ70aのみから駆動される。
これ以外の点は変形例1と同様であり、本変形例にかかる液晶表示装置100が、ダミーゲート線72d1の他端の近傍の接続部uからデータ線82の一部と交差部f1において第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子75f1に延びてなる第1モニタ配線72f1と、ダミーゲート線72d1の一端の近傍の接続部pから、第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるようにデータ線82の他の一部と交差部hにおいて第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子75hに延ばした第2モニタ配線72hとを備える点も変形例1と同様である。
本変形例にかかる液晶表示装置は、かかる構成をとることにより、第2モニタ配線72hは、第1モニタ配線72f1の交差容量と同じ容量が生じるように、交差部hにおいて敢えてデータ線82の他の一部と交差をするように形成してあるため、各モニタ配線の交差容量は同一となり、変形例1とほぼ同様な効果を奏する。
なお、ダミーゲート信号にかかる負荷は、表示ゲート信号にかかる負荷に比べて、ダミーゲート線の長さとこれに接続されるダミー画素部の数が少なくなった分だけ小さくなるが、ゲートドライバ70aの駆動能力についてみれば、ダミーゲート信号は、表示ゲート信号のようにゲートドライバ70a及び70bの両方によって駆動されるものではなく、一方のゲートドライバ70aからのみ即ち片側駆動され半分の駆動能力で駆動されるものであるため、相当の精度でモニタすることができる。
なお、同図に示すように、本変形例にかかる液晶表示装置は、他方のゲートドライバ70bについても同様な構成を備えている。即ち、ダミーゲート線72d2の他端の近傍の接続部wからデータ線82の一部と交差部f2において第1の交差を経て第3ゲート信号モニタ端子75f2に延びてなる第3モニタ配線72f2と、第4ゲート信号モニタ端子75gと、ダミーゲート線72d2の一方の端部近傍の接続部qから第4ゲート信号モニタ端子75gに延びた第4モニタ配線72gとを備えている。そして、第4モニタ配線72gは、第2モニタ配線72hと同じように、第3モニタ配線72f2の交差部f2が持つ配線間の交差容量と同じ容量を生じるように、データ線82の他の一部であってデータドライバ80gに接続されたデータ線との交差部gにおいて交差するように形成されている。従って、かかる構成をとることにより、第4ゲート信号モニタ端子75gにおいてモニタすることもできる。このような構成をとることにより、他方のゲートドライバ70bについても、いずれのゲート信号モニタ端子においても同一の交差容量の下でゲート信号をモニタすることが可能となり、変形例1とほぼ同様な効果を奏する。また、ダミーゲート線72d1と72d2とは分離されているため、表示不良を解析する際にこれらのダミーゲート線の他端の近傍u及びwをモニタすることにより、ゲートドライバ70a及び70bのいずれが不良なのかどうか等を容易に特定することができる。なお、上記実施の形態、変形例1及び2においては、ダミー画素部10zは、ダミー表示領域107d内にダミーゲート線72dとデータ線82との交差のそれぞれに対応して設けられているが、これに代えて、ダミー表示領域107d内にダミーゲート線72dとデータ線82との交差の一部に対応して設けてもよい。
このようにすることにより、ダミーゲート線に接続されるダミー画素部の数を表示ゲート線に接続される表示画素部の数よりも少なくすることができる。このようにすることにより、接続されなかったダミー画素部の持つ容量分だけダミーゲート信号にかかる負荷が減少する。従って、モニタ配線やゲート信号モニタ端子が持つ容量及びモニタ配線とデータ線との交差によって生ずる容量等によって増加したダミーゲート信号にかかる負荷容量を、その分だけ減少させることができ、そのため、ダミーゲート信号にかかる負荷と表示ゲート信号にかかる負荷とをほぼ同じにすることができ、上記とほぼ同様な効果を奏する。また、モニタ配線をダミー表示領域の中央近傍から引き出す場合に、中央近傍にはダミー画素部を設けないようにすることにより、モニタ配線を設けるスペースを確保することができる。例えば、上記実施の形態、変形例1及び2においては図1等に示したようにダミー画素部10zがダミーゲート線72dに対してデータドライバ80の配設位置の反対側に設けられているが、このようなスペースを確保することにより、ダミー画素部がダミーゲート線に対してデータドライバの配設位置と同じ側に設けられている場合であっても、本発明を適用することができる。
なお、上記実施の形態、変形例1及び2において、ダミーゲート線72dについては上述のように配設しておき、これにダミー画素部10zを接続する代わりに、表示画素部が持つ容量及び抵抗と等価な容量及び抵抗を含む集中定数素子からなる負荷回路をダミーゲート線72dに接続してもよい。このようにすることにより、ダミー表示領域107dやダミー画素部10zを形成することなく、表示画素部と等価な容量素子及び抵抗素子からなる負荷回路がダミーゲート線72dに接続され、ダミーゲート信号にかかる負荷は表示ゲート信号にかかる負荷とほぼ同じになる。従って、上記とほぼ同様の効果を奏する。なお、このような画素部と等価な集中定数負荷回路を設けるにあたっては、ダミーゲート線については、表示ゲート線と同一のものを配設すればダミーゲート線自体が持つ分布抵抗及び分布容量については考慮する必要がない。従って、表示画素部と等価な集中定数負荷回路を形成してこれをダミーゲート線に接続すればよい。そして、表示画素部と等価な集中定数抵抗や集中定数容量でもって負荷を実現できるため、小さなスペースで負荷回路を構成することができる。
なお、図1ないし図7は本実施の形態を説明するために、本実施の形態に関連する主要な部材や部材間の関係を簡略化して記載したに過ぎないものである。ここまでの説明で言及した以外にも、薄膜トランジスタや液晶表示装置を構成するには多くの部材が使われる。しかしそれらは当業者には周知であるので、ここでは詳しく言及しない。また、本実施の形態で説明した液晶表示装置はあくまで一例に過ぎず、それら以外の液晶表示装置であっても、当業者が任意に選択することができる範囲においては本発明の範囲に含まれる。
図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10…画素部
10a、10b、10c…表示画素部
10z…ダミー画素部
20…薄膜トランジスタ
50…中継基板
58…プリント基板
61、61a、61b、61c、61d、61e…接続部
70、70a、70b…ゲートドライバ
71…シフトレジスタ
71a…レジスタ
72…ゲート線
72e…表示ゲート線
72d…ダミーゲート線
72m、72h、72f、72f1、72f2、72g…モニタ配線
73…ゲート配線群
74…ゲート線外部端子
75、75h、75g、75f、75f1、75f2…ゲート信号モニタ端子
80、80h、80f、80g…データドライバ
82…データ線
83…データ配線群
84…データ線外部端子
101…セル・アレイ基板
107d…ダミー表示領域
107e…有効表示領域

Claims (16)

  1. 複数の画素部とゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、
    表示ゲート線とダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、
    該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、
    該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、
    該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、
    該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタを含み該複数のゲート線に接続されそれぞれの該ゲート線に該ゲート信号を順次出力する該ゲートドライバと、
    該ダミーゲート線に接続されたモニタ配線と、
    該モニタ配線に接続されたゲート信号モニタ端子と
    を含むことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記多段シフトレジスタは前記ゲート線が接続されたレジスタを複数段含み、
    各段の該レジスタは該ゲート線と電源との間に接続され前記ゲート信号の非選択期間においてプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタをそれぞれ備えること特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記基板は外部端子を設ける端子領域を備えてなり、
    前記ゲート信号モニタ端子は該端子領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記基板上の前記データ線に前記データ信号を供給するデータドライバが設けられた中継基板を備え、
    前記ゲート信号モニタ端子は該中継基板に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記基板上の前記データ線に前記データ信号を供給するデータドライバが設けられた中継基板と、
    該中継基板及び該基板に前記ゲート信号及び前記データ信号を生成するための信号を供給する装置を備えるプリント基板とを備え、
    前記ゲート信号モニタ端子は該プリント基板に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
  6. 前記モニタ配線が前記ゲートドライバと該ゲートドライバに最も近接した位置にある前記ダミー画素部との間で前記ダミーゲート線から分岐されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記モニタ配線が前記ダミー画素部のうちの前記ゲートドライバから最も遠隔した位置にあるダミー画素部と前記ダミーゲート線との接続部の近傍から延びてなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記モニタ配線が前記ダミーゲート線の中央近傍から分岐されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記ダミーゲート線は前記多段シフトレジスタの各段のうち初段に接続されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 前記ダミーゲート線は前記多段シフトレジスタの最終段に接続されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 複数の画素部と該複数の画素部の両側に設けられた一対のゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、
    表示ゲート線とダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、
    該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、
    該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、
    該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、
    該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタをそれぞれ備えてなり該複数のゲート線に接続され該ゲート線の両端に該ゲート信号を出力する該一対のゲートドライバと、
    該ダミーゲート線の中央近傍に接続され該データ線の一部と第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子に延びてなる第1モニタ配線と、
    該ダミーゲート線の一方の端部近傍に接続され該第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるように該データ線の他の一部と第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子に延びてなる第2モニタ配線と
    を含むことを特徴とする液晶表示装置。
  12. 複数の画素部と該複数の画素部の両側に設けられた一対のゲートドライバとが一体に形成された基板を備え画像を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置であって、
    該一対のゲートドライバにそれぞれ両端が接続されてなる表示ゲート線と該一対のゲートドライバの一方に一端が接続され他端がダミー表示領域のほぼ中央で終端してなるダミーゲート線とからなる複数のゲート線と、
    該複数のゲート線と交差し該表示に応じたデータ信号が供給される複数のデータ線と、
    該複数の画素部の一部であって該表示を行う有効表示領域内に該表示ゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該表示ゲート線及び該データ線に接続された表示画素部と、
    該複数の画素部の他の一部であって該有効表示領域に隣接し該表示に寄与しないダミー表示領域内に該ダミーゲート線と該データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部と、
    該画素部を行単位で選択するゲート信号を生成する多段シフトレジスタをそれぞれ備えてなり該複数のゲート線に接続され該ゲート信号を該表示ゲート線の両端及び該ダミーゲート線の一端に出力する該一対のゲートドライバと、
    該ダミーゲート線の該他端の近傍に接続され該データ線の一部と第1の交差を経て第1ゲート信号モニタ端子に延びてなる第1モニタ配線と、
    該ダミーゲート線の該一端の近傍に接続され該第1の交差が持つ容量と同じ容量を生じるように該データ線の他の一部と第2の交差をしながら第2ゲート信号モニタ端子に延びてなる第2モニタ配線と
    を含むことを特徴とする液晶表示装置。
  13. 前記ダミー表示領域内に前記ダミーゲート線と前記データ線との交差のそれぞれに対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部に代えて、前記ダミー表示領域内に前記ダミーゲート線と前記データ線との交差の一部に対応して設けられ該ダミーゲート線及び該データ線に接続されたダミー画素部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の液晶表示装置。
  14. 前記ダミー画素部に代えて、集中定数回路素子からなり前記表示画素部と等価な負荷回路が該ダミーゲート線に接続されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の液晶表示装置。
  15. 複数のゲート線と、該複数のゲート線と交差し画像信号に応じた表示のデータ信号が供給される複数のデータ線と、マトリックス状に配列され該交差のそれぞれに対応して設けられ該ゲート線及び該データ線に接続された画素部と、該複数のゲート線に接続されゲート信号をそれぞれの該ゲート線に順次出力するゲートドライバとが一体として形成されたセル・アレイ基板を備えるアクティブマトリックス型の液晶表示装置の検査方法であって、
    該液晶表示装置は、該複数のゲート線のうちの少なくとも1本のゲート線であるダミーゲート線と、該ダミーゲート線に接続されたモニタ配線と、該モニタ配線に接続されたゲート信号モニタ端子と、該画素部のうち該ダミーゲート線に接続され該表示に寄与しない画素部であるダミー画素部とを備えてなり、
    該ゲート信号モニタ端子における信号の波形又は電圧をモニタすることにより該ダミーゲート線以外のゲート線に供給されるゲート信号に重畳するノイズを間接的に検査することを特徴とする液晶表示装置の検査方法。
  16. 前記液晶表示装置は前記ゲート線のそれぞれと電源との間に接続され該ゲート線に供給されるゲート信号の非選択期間における電圧レベルを該電源の電圧となすプルダウン抵抗として動作する薄膜トランジスタを備えてなり、
    前記ノイズを検査することにより該薄膜トランジスタのスレッシュホールド電圧を検査することを特徴とする請求項15記載の液晶表示装置の検査方法。
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