JP2021122905A - テープ切断装置およびブレードの調整方法 - Google Patents

テープ切断装置およびブレードの調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリアテープの厚さが異なっていても、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断する。【解決手段】テープ切断装置は、カバーテープ104に接触するテープ押さえ面24bを備えるテープ押さえ部材24と、テープ押さえ面24bに対して対向する刃先32aを備えるブレード32と、テープ押さえ面24bと刃先32aの対向方向に移動可能にブレード32を支持しつつ、テープ押さえ部材24に向かって移動するブレード支持部材22と、ブレード支持部材22に設けられ、テープ押さえ部材24に向かってブレード32を付勢する付勢部材と、テープ押さえ部材24とブレード支持部材22が最も接近した状態のときにブレード32の刃先32aとテープ押さえ面24bとの間の距離がカバーテープ104の厚さと略一致するように、ブレード32をブレード支持部材22に固定するブレード固定部材とを有する。【選択図】図15B

Description

本開示は、部品供給装置に使用される部品供給テープを切断するテープ切断装置およびテープ切断装置におけるブレードの刃先位置を調整する調整方法に関する。
例えば、特許文献1には、部品供給テープを使用する部品供給装置が開示されている。部品供給テープは、部品がそれぞれ収容された複数の凹部(部品ポケット)を備えるキャリアテープと、その複数の凹部を覆うようにキャリアテープに貼り付けられたカバーテープとから構成される。
特開2020−9931号公報
ところで、特許文献1に記載の部品供給装置の場合、部品供給テープは、カバーテープの長手方向の先端側部分がキャリアテープの長手方向の先端を越えて延在している必要がある。しかし、サプライヤなどから供給される部品供給テープは、キャリアテープの先端とカバーテープの先端とが揃っている。そのため、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断する必要がある。
しかしながら、キャリアテープの厚さは種類によって異なる。
そこで、本開示は、キャリアテープとそのキャリアテープに貼り付けられたカバーテープとから構成される部品供給テープにおいて、キャリアテープの厚さが異なっていても、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本開示の一態様によれば、
キャリアテープと前記キャリアテープに貼り付けられたカバーテープとを含む部品供給テープにおいて前記キャリアテープを切断するテープ切断装置であって、
前記カバーテープに接触するテープ押さえ面を備えるテープ押さえ部材と、
前記テープ押さえ部材のテープ押さえ面に対して対向する刃先を備えるブレードと、
前記テープ押さえ面と前記刃先の対向方向に移動可能に前記ブレードを支持しつつ、前記テープ押さえ部材に向かって前記対向方向に相対的に移動するブレード支持部材と、
前記ブレード支持部材に設けられ、前記テープ押さえ部材に向かって前記ブレードを付勢する付勢部材と、
前記テープ押さえ部材と前記ブレード支持部材が最も接近した状態のときに前記ブレードの刃先と前記テープ押さえ面との間の距離が前記カバーテープの厚さと略一致するように、前記ブレードをブレード支持部材に固定するブレード固定部材と、を有する、テープ切断装置が提供される。
また、本開示の別態様によれば、
上述のテープ切断装置において、部品供給テープを切断するブレードの刃先の位置調整を行うブレードの調整方法であって、
カバーテープと同一厚さのシムプレートをテープ押さえヘッドのテープ押さえ面と前記ブレードの刃先との間に配置し、
前記テープ押さえ部材とブレード支持部材とを最も接近させて前記ブレードの刃先を前記シムプレートに接触させ、
前記シムプレートに前記ブレードの刃先が接触した状態で、ブレード固定部材によって前記ブレードを前記ブレード支持部材に固定する、ブレードの調整方法が提供される。
本開示によれば、キャリアテープとそのキャリアテープに貼り付けられたカバーテープとから構成される部品供給テープにおいて、キャリアテープの厚さが異なっていても、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断することができる。
本開示の一実施の形態に係るテープ切断装置の斜視図 テープ切断装置の側面図 本開示の一実施の形態に係るテープ切断装置によって切断される一例の部品供給テープの斜視図 テープ切断装置によってキャリアテープとカバーテープの両方が切断された状態の一例の部品供給テープの斜視図 テープ切断装置によってキャリアテープのみが切断された状態の一例の部品供給テープの斜視図 テープ切断装置における切断ユニットの斜視図 切断ユニットの前方分解斜視図 切断ユニットの後方分解斜視図 ブレード支持ブロックの分解斜視図 切断ユニットにおけるテープ押さえヘッドのテープ押さえ面を示す斜視図 部品供給テープを保持した状態のテープホルダの上面図 部品供給テープがセットされた状態の切断ユニットの側面図 図10Aに対応する切断ユニットの断面図 部品供給テープがクランプされた状態の切断ユニットの側面図 図11Aに対応する切断ユニットの断面図 樹脂プレートが存在する場合における、第2のブレードによって切断されたキャリアテープを示す図 樹脂プレートが存在しない場合における、第2のブレードによって切断されたキャリアテープを示す図 第1のブレードが部品供給テープの切断を開始し始めた状態の切断ユニットの側面図 図13Aに対応する切断ユニットの断面図 第1のブレードが部品供給テープを切断している途中の切断ユニットの側面図 図14Aに対応する切断ユニットの断面図 第2のブレードがキャリアテープの切断を完了した状態の切断ユニットの側面図 図15Aに対応するテープ切断機能の断面図 第2のブレードの刃先位置の調整工程を説明するための図 図16Aに続く、第2のブレードの刃先位置の調整工程を説明するための図 図16Bに続く、第2のブレードの刃先位置の調整工程を説明するための図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、本開示の一実施の形態に係るテープ切断装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の一実施の形態に係るテープ切断装置の斜視図である。また、図2は、そのテープ切断装置の側面図である。なお、図面には、本開示の理解を容易にするために、X−Y−Z直交座標系が示されている。X軸方向は部品供給テープの幅方向(テープ幅方向)を示し、Y軸方向は長手方向(テープ長手方向)を示し、Z軸方向は厚さ方向(テープ厚さ方向)を示している。このX−Y−Z座標系は、本開示の実施の形態を限定するものではない。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るテープ切断装置10は、部品供給テープ100を切断するように構成されている。そのテープ切断装置10の構造を説明する前に、まず、テープ切断装置10による部品供給テープの切断について図3A〜図3Cを参照しながら説明する。
図3Aは、本開示の一実施の形態に係るテープ切断装置によって切断される一例の部品供給テープの斜視図である。また、図3Bは、テープ切断装置によってキャリアテープとカバーテープの両方が切断された状態の一例の部品供給テープの斜視図である。そして、図3Cは、テープ切断装置によってキャリアテープのみが切断された状態の一例の部品供給テープの斜視図である。
図3Aに示すように、部品供給テープ100は、キャリアテープ102と、そのキャリアテープ102に貼り付けられたカバーテープ104とから構成されている。
具体的には、キャリアテープ102は、例えば樹脂材料や紙材料から作製され、第1の表面102aとその反対側の第2の表面102bとを備える。第1の表面102aには、部品(図示せず)を収容する凹部状の複数の部品ポケット102cが形成されている。複数の部品ポケット102cは、キャリアテープ102のテープ長手方向(Y軸方向)に並んでいる。また、キャリアテープ102は、テープ長手方向に並び、部品供給装置のスプロケットと係合する複数の送り孔102dを備える。
カバーテープ104は、例えば樹脂材料から作製され、複数の部品ポケット102cを覆うように、キャリアテープ102の第1の表面102aに貼り付けられている。
本実施の形態の場合、図3Bに示すように、テープ切断装置10は、部品供給テープ100の先端側部分、すなわちキャリアテープ102の先端側部分102eとその部分に貼り付けられたカバーテープ104の先端側部分104aとを切断するように構成されている。これは、部品供給テープ100に、新規の先端100aを作製するためである。
また、本実施の形態の場合、図3Cに示すように、新規の先端100aが作製された部品供給テープ100において、テープ切断装置10は、カバーテープ104を切断することなく、キャリアテープ102の新規の先端側部分102fを切断するように構成されている。これにより、カバーテープ104の新規の先端側部分104bが、キャリアテープ102の新規の先端102gを越えてテープ長手方向(Y軸方向)に延在する状態にされる。
なお、図3A〜図3Cに示す部品供給テープ100は、キャリアテープ102の第2の表面102bが平面で構成されている。しかしながら、本実施の形態に係るテープ切断装置10は、図2に示すように、キャリアテープ102’の第2の表面102b’に、テープ長手方向(Y軸方向)に並んだ複数のエンボス部102h’を備えた部品供給テープ100’も切断可能に構成されている。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るテープ切断装置10は、部品供給テープ100を切断するための切断ユニット20を有する。
図4は、切断ユニットの斜視図である。また、図5は、切断ユニットの前方分解斜視図である。そして、図6は、切断ユニットの後方分解斜視図である。
図4〜図6に示すように、本実施の形態の場合、切断ユニット20は、大略、3つのパーツから構成される。具体的には、切断ユニット20は、ブレード支持ブロック(ブレード支持部材)22と、テープ押さえヘッド(テープ押さえ部材)24と、テープホルダ(テープ保持部材)26とを備える。
ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24は、テープ厚さ方向(Z軸方向)に対向するように配置され、詳細は後述するが、テープ厚さ方向に互いに接近または離間する。テープホルダ26は、詳細は後述するが、ブレード支持ブロック22に対してテープ厚さ方向に移動可能に設けられている。まず、これら3つの構成要素の詳細について説明する。
図7は、ブレード支持ブロック22の分解斜視図である。
本実施の形態の場合、切断ユニット20におけるブレード支持ブロック22は、第1のブレード30と第2のブレード32とを支持する、概ね直方体形状のブロック体である。一方の第1のブレード30は、図3Bに示すように、キャリアテープ102とカバーテープ104の両方を切断するためのブレードである。他方の第2のブレード32は、図3Cに示すように、キャリアテープ102のみを切断するためのブレードである。
本実施の形態の場合、第1および第2のブレード30、32は共通の正方形状のブレードであって、直線状の刃先30a、32aを備える。また、第1および第2のブレード30、32は、テープ厚さ方向(Z軸方向)視で平行な状態で、ブレード支持ブロック22に支持されている。しかしながら、第1および第2のブレード30、32は、テープ長手方向(Y軸方向視)で異なる姿勢で且つ異なる位置でブレード支持ブロック22に設けられている。この理由については後述する。
また、第1のブレード30は、移動不可能にブレード支持ブロック22に支持(固定)されている。具体的には、本実施の形態の場合、第1のブレード30は、貫通穴30bを備える。その貫通穴30bとプレートワッシャ34とを通過する固定ねじ36がブレード支持ブロック22に形成されたねじ穴に係合することにより、第1のブレード30はブレード支持ブロック22に固定されている。
第1のブレード30と異なり、本実施の形態の場合、第2のブレード32は、移動可能に、特にテープ厚さ方向(Z軸方向)に移動可能にブレード支持ブロック22に支持されている。これは、第2のブレード32は、キャリアテープ102とカバーテープ104の両方を切断する第1のブレード30と異なり、キャリアテープ102のみを切断するからである。すなわち、カバーテープ104を切断せずにキャリアテープ102のみを切断するように、ブレード支持ブロック22に対するテープ厚さ方向の第2のブレード32の位置を調整する必要があるからである。
具体的には、第2のブレード32の位置を調整するための構成要素として、ブレード支持ブロック22には、第2のブレード32をテープ押さえヘッド24に向かって付勢する付勢部材38が設けられている。なお、本実施の形態の場合、付勢部材38は圧縮ばねである。
また、本実施の形態の場合、付勢部材38は、ブレード受け部材40を介して、第2のブレード32を付勢する。ブレード受け部材40は、刃先32aとは反対側の第2のブレード32の端32bを受ける部材であって、ブレード支持ブロック22にテープ厚さ方向(Z軸方向)に移動可能に設けられている。具体的には、ブレード受け部材40は、テープ厚さ方向に長い長穴40aを有し、その長穴40aを通過するガイドねじ42によってテープ厚さ方向に移動可能に支持されている。なお、ガイドねじ42は、頭部と、頭部から延在するガイドピン部と、ガイドピン部の先端に設けられたおねじ部とを備えるねじである。このようなブレード受け部材40を介することにより、付勢部材38は、薄い第2のブレード32を付勢することができる。
さらに、本実施の形態の場合、第2のブレード32は、ブレード支持ブロック22に対する位置調整が完了した後、その調整された位置を維持するために、ブレード固定部材44によってブレード支持ブロック22に固定される。本実施の形態の場合、ブレード固定部材44は固定ねじである。固定ねじ44は、第2のブレード32の貫通穴32cとプレートワッシャ46を通過し、ブレード支持ブロック22に形成されたねじ穴に係合する。また、第2のブレード32の貫通穴32cは、固定ねじ44のねじ部の径に対して十分に大きい径を備える。
したがって、固定ねじ44を締め付けることによって第2のブレード32がブレード支持ブロック22に固定される。一方、緩めることによって第2のブレード32がテープ厚さ方向(Z軸方向)に移動可能になる。すなわち、第2のブレード32が、テープ厚さ方向に移動可能にブレード支持ブロック22に支持された状態にされる。
このような付勢部材38、ブレード受け部材40、および固定ねじ44を用いたブレード支持ブロック22に対する第2のブレード32の位置調整の方法については後述する。
図4〜図6に示すように、テープ押さえヘッド24は、ブレード支持ブロック22、すなわちブレード支持ブロック22に設けられた第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aに対して、テープ厚さ方向(Z軸方向)に対向する。部品供給テープ100は、カバーテープ104がテープ押さえヘッド24に対向した状態で、テープ押さえヘッド24と、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aとの間に配置される。この状態で、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが互いに接近することにより、部品供給テープ100が第1および第2のブレード30、32によって切断される。
なお、本実施の形態の場合、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24の接近は、作業者の手動によって実行される。
そのために、図1および図2に示すように、テープ切断装置10は、ブレード支持ブロック22に回動可能に連結された第1のアーム12Aと、テープ押さえヘッド24に回動可能に連結された第2のアーム12Bと、作業者が掴んで操作する第1および第2の操作レバー14A、14Bと、第1のアーム12Aと第2の操作レバー14Bとを連結する第1のリンク16Aと、第2のアーム12Bと第1の操作レバー14Aとを連結する第2のリンク16Bとを有する。第1のリンク16Aと第2のリンク16Bは、その中央部分がテープ長手方向(Y軸方向)に延在する回転中心線を中心にして互いに回動可能に連結され、X−リンク機構を構成している。
第1のアーム12Aの先端には、テープ長手方向(Y軸方向)に延在する回転中心線を中心にして回動可能にブレード支持ブロック22が連結されている。第1のアーム12Aは、X−リンク機構の第1のリンク16Aの一端に、テープ長手方向に延在する回転中心線を中心として回動可能に且つテープ幅方向(X軸方向)に移動可能に連結している。
第2のアーム12Bの先端には、テープ長手方向(Y軸方向)に延在する回転中心線を中心にして回動可能にテープ押さえヘッド24が連結されている。第2のアーム12Bは、Xリンク機構の第2のリンク16Bの一端に、テープ長手方向に延在する回転中心線を中心にして回動可能に且つテープ幅方向(X軸方向)に移動可能に連結している。
第1の操作レバー14Aは、第2のリンク16Bの他端に、テープ長手方向(Y軸方向)に延在する回転中心線を中心にして回動可能に連結されている。
第2の操作レバー14Bは、第1のリンク16Aの他端に、テープ長手方向(Y軸方向)に延在する回転中心線を中心にして回動可能に連結されている。
このような第1および第2のアーム12A、12Bと第1および第2の操作レバー14A、14Bの連結によれば、第1および第2の操作レバー14A、14Bが作業者の操作によって互いに接近すると、第1および第2のアーム12A、12Bも接近する。その結果、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが互いに接近する。
図4〜図6に示すように、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とをテープ幅方向(X軸方向)およびテープ長手方向(Y軸方向)に互いに位置決めするために、テープ押さえヘッド24は、ガイドロッド48を備える。ガイドロッド48は、テープ厚さ方向(Z軸方向)にブレード支持ブロック22に向かって延在し、ブレード支持ブロック22に設けられたガイド穴22aに係合する。このガイドロッド48とガイド穴22aとが係合することにより、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24は平行移動して互いに接近する。
さらに位置決めの構成要素として、ブレード支持ブロック22は、複数の位置決めピン50を備える。複数の位置決めピン50は、テープ厚さ方向(Z軸方向)にテープ押さえヘッド24に向かって延在する。
図8は、切断ユニットにおけるテープ押さえヘッドのテープ押さえ面を示す斜視図である。
図8に示すように、テープ押さえヘッド24は、ブレード支持ブロック22と対向する表面に、ブレード支持ブロック22に設けられた複数の位置決めピン50と係合する複数の位置決め穴24aを備える。これらの位置決めピン50と位置決め穴24aは、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とがある程度接近すると、例えば、ブレード支持ブロック22の第1のブレード30が部品供給テープ100の切断を開始するタイミング直前で、係合する。
図8に示すように、テープ押さえヘッド24は、ブレード支持ブロック22に支持された第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aと対向するテープ押さえ面24bを備える。テープ押さえ面24bは、部品供給テープ100のカバーテープ104に接触する。それにより、ブレード支持ブロック22の第1および第2のブレード30、32がキャリアテープ102の第2の表面102bから部品供給テープ100を切断するときに、その部品供給テープ100をテープ押さえ面24bが支持する。
なお、テープ押さえヘッド24は、そのテープ押さえ面24bでカバーテープ104に接触するが、そのカバーテープ104の厚みによってキャリアテープ102の第1の表面102aには接触しない。そのため、テープ押さえヘッド24がカバーテープ104に接触した状態とき、そのカバーテープ104が貼り付けられていないキャリアテープ102の第1の表面102aの部分とテープ押さえヘッド24との間に隙間が生じる。この隙間を埋める隙間埋め部を、テープ押さえヘッド24は備える。
本実施の形態の場合、テープ押さえヘッド24の隙間埋め部として、樹脂プレート52がテープ押さえヘッド24に設けられている。樹脂プレート52は、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bがカバーテープ104に接触した状態のときに、キャリアテープ102に接触する接触面52aを備える。なお、この樹脂プレート52の役割については後述する。
また、テープ押さえヘッド24は、詳細は後述するが、部品供給テープ100を切断した後の第1のブレード30の刃先30aを収容する凹部、例えば溝24cを備える。
図4〜図6に示すように、テープホルダ26は、部品供給テープ100を保持し、それにより部品供給テープ100をブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24との間で維持するための部材である。
図9は、部品供給テープを保持した状態のテープホルダの上面図である。
図9に示すように、テープホルダ26は、テープ押さえヘッド24側の端に、部品供給テープ100を保持する、すなわち載置される第1および第2のテープ保持面26a、26bを備える。第1および第2のテープ保持面26a、26bは、テープ長手方向(Y軸方向)に間隔をあけて並んでいる。この第1および第2のテープ保持面26a、26bの間を、ブレード支持ブロック22の第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aが通過する。
なお、本実施の形態の場合、図5および図6に示すように、第1のテープ保持面26aは、テープ幅方向(X軸方向)に二分割されている。同様に、第2のテープ保持面26bも二分割されている。これは、本実施の形態に係るテープ切断装置10が、図2に示すように、キャリアテープ102’の第2の表面102b’に、テープ長手方向(Y軸方向)に並んだ複数のエンボス部102h’を備えた部品供給テープ100’にも対応するからである。すなわち、エンボス部102h’との接触を回避するための凹部状の逃げ部26cが、第1および第2のテープ保持面26a、26bそれぞれがテープ幅方向に二分割されることによって形成されている。テープ切断装置10がエンボス部を備える部品供給テープに対応しない場合、第1および第2のテープ保持面26a、26bそれぞれは、二分割されることなく、連続した面であってもよい。
また、図4〜図6に示すように、二分割された第1のテープ保持面26aの一方には、テープ厚さ方向(Z軸方向)に延在し、キャリアテープ102の送り孔102dと係合する複数の位置決めピン54が設けられている。この位置決めピン54が送り孔102dに係合することにより、部品供給テープ100が、テープ幅方向(X軸方向)およびテープ長手方向(Y軸方向)について、テープホルダ26に対して位置決めされる。
図4〜図6に示すように、本実施の形態の場合、テープホルダ26は、テープ厚さ方向(Z軸方向)視でスクウェアブラケット状であって、テープ厚さ方向視でブレード支持ブロック22を少なくとも部分的に覆うように該ブレード支持ブロック22に設けられる。すなわち、テープホルダ26は、ブレード支持ブロック22に支持された第1および第2のブレード30、32を、テープ厚さ方向視で少なくとも部分的に囲むようにブレード支持ブロック22に設けられている。
また、テープホルダ26は、テープ厚さ方向(Z軸方向)に移動可能に、ブレード支持ブロック22に設けられている。具体的には、テープホルダ26にはテープ厚さ方向(Z軸方向)に長いガイド穴26dが形成されている。そのガイド穴26dを通過してブレード支持ブロック22のめねじ穴に係合するガイドねじ56が、ブレード支持ブロック22に設けられている。これにより、テープホルダ26は、テープ厚さ方向(Z軸方向)に移動可能に、ブレード支持ブロック22に保持されている。
さらに、本実施の形態の場合、テープホルダ26は、引っ張りばね58を介して、ブレード支持ブロック22に吊り下げられている。ブレード支持ブロック22のテープ押さえヘッド24側の部分に、引っ張りばね58の一端が引っ掛かる吊り下げピン60が設けられている。一方、テープ押さえヘッド24から遠いテープホルダ26の端部には、引っ張りばね58の他端が引っ掛かるフック部26eが設けられている。
この引っ張りばね58により、テープホルダ26は、テープ幅方向(X軸方向)およびテープ長手方向(Y軸方向)視で、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aに重なる状態で維持される。その結果、テープホルダ26は、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aを保護するとともに、刃先30a、32aと作業者との接触を抑制するカバー部材として機能する。また、詳細は後述するが、ブレード支持ブロック22がテープ押さえヘッド24に向かう移動中にテープホルダ26がテープ押さえヘッド24に接触すると、テープホルダ26がブレード支持ブロック22に対して相対移動し、テープ幅方向およびテープ長手方向視で、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aがテープホルダ26から突出する。
ここまでは、テープ切断装置10における切断ユニットの構造について説明してきた。ここからは、切断ユニットの動作について説明するとともに、切断ユニットの構成要素の更なる特徴についても説明する。
図10Aおよび図10Bは、部品供給テープがセットされた状態の切断ユニットの側面図および断面図である。
図10Aおよび図10Bに示すように、部品供給テープ100は、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が離れた状態で、テープホルダ26の第1および第2のテープ保持面26a、26bにセットされる(載置される)。また、部品供給テープ100は、カバーテープ104がテープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対向するようにセットされる。なお、図10Aおよび図10Bは、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が最も離れた状態を示している。
図10Aに示すように、本実施の形態の場合、第1のブレード30の刃先30aは、第2のブレード32の刃先32aに比べて、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24b側に位置する。これにより、第1のブレード30の刃先30aが、キャリアテープ102とカバーテープ104の両方を切断した後に、第2のブレード32の刃先32aがキャリアテープ102の切断を開始することができる。その結果、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aが同時にキャリアテープ102を切断する場合に比べて、切削抵抗を低減することができる。本実施の形態の場合、作業者が、小さい力で部品供給テープ100を切断することができる。
また、第1のブレード30の刃先30aは、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対して非平行である。本実施の形態の場合、刃先30aは、テープ長手方向(Y軸方向)視で、テープ押さえ面24bに対して傾斜した直線状である。これにより、刃先30aが、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対して平行である場合に比べて、切削抵抗を低減することができる。その理由は、刃先30aが平行である場合、キャリアテープ102をその幅方向(X軸方向)全体を同時に切断するために、切削抵抗が大きいからである。なお、第1のブレード30の刃先30aは、直線状に限らず、例えば円弧状であってもよい。
これに対して、第2のブレード32の刃先32aは、第1のブレード30の刃先30aと異なり、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対して平行である、すなわちテープ押さえ面24bに接触しているカバーテープ104に対して平行である。これは、カバーテープ104を切断することなく、キャリアテープ102を確実に切断するためである。
さらに、図10Aおよび図10Bに示すように、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aは、テープ幅方向(X軸方向)およびテープ長手方向(Y軸方向)視で、テープホルダ26に重なる。すなわち、テープホルダ26のテープ保持面26a、26bに対して、第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aは、テープ押さえヘッド24の反対側に位置する。その結果として、部品供給テープ100をテープホルダ26の第1および第2のテープ保持面26a、26bにセットするときに、作業者の指が刃先30a、32aに接触することが抑制されている。
なお、図10Aおよび図10Bに示すようにブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が最も離れているとき、テープホルダ26が第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aに対して重なる状態を維持するために、テープ押さえヘッド24にフック62が設けられている。フック62は、テープホルダ26に引っ掛かり、テープホルダ26がテープ押さえヘッド24から離れる方向に移動することを制限する。それにより、テープホルダ26が移動して第1および第2のブレード30、32の刃先30a、32aが該テープホルダ26から突出することがなく、作業者の指と刃先30a、32aとの接触が抑制される。
図10Aおよび図10Bに示すように部品供給テープ100が切断ユニット20にセットされた後、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが互いに接近する。本実施の形態の場合、作業者の第1および第2の操作レバー14A、14を互いに接近させる操作により、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが互いに接近する。
図11Aおよび図11Bは、部品供給テープがクランプされた状態の切断ユニットの側面図および断面図である。
ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが互いに接近すると、図11Aおよび図11Bに示すように、ブレード支持ブロック22に設けられているテープホルダ26がテープ押さえヘッド24に接触する。本実施の形態の場合、テープホルダ26は、保持する部品供給テープ100を介してテープ押さえヘッド24に接触する。これにより、部品供給テープ100は、テープ押さえヘッド24とテープホルダ26とによってクランプ(挟持)される。
図11Aに示すように、部品供給テープ100がクランプされた状態のとき、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bがカバーテープ104に接触している。また、カバーテープ104が貼り付けられていないキャリアテープ102の部分には、樹脂プレート52が接触している。この樹脂プレート52により、部品供給テープ100は、その全体がテープ押さえヘッド24側に変位不可能な状態で、クランプされている。この樹脂プレート52の効果について具体的に説明する。
図12Aは、樹脂プレート52が存在する場合における、第2のブレードによって切断されたキャリアテープを示している。また、図12Bは、樹脂プレート52が存在しない場合における、第2のブレードによって切断されたキャリアテープを示している。
上述したように、第2のブレード32は、キャリアテープ102のみを切断する。その際、樹脂プレート52が存在しない場合、キャリアテープ102の切り残しが発生する可能性がある。
具体的に説明すると、カバーテープ104が貼り付けられているキャリアテープ102の部分は、カバーテープ104を介してテープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに接触している。そのために、その部分は、第2のブレード32に押されてもテープ押さえ面24b側に逃げることができない。そのため、カバーテープ104が貼り付けられているキャリアテープ102の部分は、第2のブレード32刃先32aによって切断される。
これに対して、図12Bに示すように、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分は、テープ押さえヘッド24との間にスペースSを形成する。そのために、その部分は、第2のブレード32に押されてテープ押さえ面24b側に逃げることができる。その結果、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分に切り残しが発生する可能性がある。
その対処として、図12Aに示すように、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分とテープ押さえヘッド24との間の隙間に、その隙間を埋める樹脂プレート52が設けられている。この樹脂プレート52により、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分は、第2のブレード32に押されてもテープ押さえヘッド24側に逃げることができない。その結果、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分は、第2のブレード32の刃先32aによって切断される。
また、図10Aに示すように、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bからキャリアテープ102に接触する樹脂プレート52の接触面52aまでの距離Dは、カバーテープ104の厚さに等しいまたはそれ以上が好ましい。例えば、カバーテープ104の厚さが50μmの場合、距離Dは100μmである。樹脂プレート52の厚さがカバーテープ104の厚さに比べて大きい場合、樹脂プレート52およびキャリアテープ102の少なくとも一方が変形する。これにより、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分の切り残しの発生の可能性がより低減される。
さらに、図9に示すように、樹脂プレート52の接触面52aは、キャリアテープ102のテープ幅方向(X軸方向)の端を越えて延在するのが好ましい。これにより、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分が第2のブレード32に押されて逃げることがより確実に抑制される。その結果、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分の切り残しの発生の可能性がよりさらに低減される。
なお、カバーテープ104が貼り付けられてないキャリアテープ102の部分とテープ押さえヘッド24との間の隙間を埋める隙間埋め部材は、第2のブレード32の刃先32aを傷めない部材であれば樹脂プレートに限らない。また、隙間埋め部材は、テープ押さえヘッド24の別部品ではなく、テープ押さえヘッド24の一部として(隙間埋め部として)設けられてもよい。
図11Aおよび図11Bに示すようにテープホルダ26が部品供給テープ100を介してテープ押さえヘッド24に接触した後、ブレード支持ブロック22が、テープホルダ26に対して相対的に移動し、それによりテープ押さえヘッド24に向かう。その結果、ブレード支持ブロック22に支持された第1のブレード30の刃先30aが部品供給テープ100の切断を開始する。
図13Aおよび図13Bは、第1のブレードが部品供給テープの切断を開始し始めた状態の切断ユニットの側面図および断面図である。
図13Aおよび図13Bに示すように、テープ押さえヘッド24とテープホルダ26とによってクランプされた状態の部品供給テープ100を、第1のブレード30の刃先30aが切断し始める。このとき、第1のブレード30の刃先30aは、部品供給テープ100(キャリアテープ102とカバーテープ104の両方)のテープ幅方向(X軸方向)の一端から切断し始める。なお、部品供給テープ100を切断して通過した刃先30aは、テープ押さえヘッド24の溝24cに収容される。一方、第2のブレード32の刃先32aは、キャリアテープ102に到達しておらず、切断を開始していない。
ブレード支持ブロック22がテープ押さえヘッド24にさらに接近するにしたがい、第1のブレード30の刃先30aがさらに部品供給テープ100(キャリアテープ102とカバーテープ104の両方)を切断する。
図14Aおよび図14Bは、第1のブレード30が部品供給テープ100を切断している途中の切断ユニットの側面図および断面図である。
図14Aおよび図14Bは、第1のブレード30の刃先30aが、部品供給テープ100を半分以上切断した状態を示している。一方、第2のブレード32の刃先32aは、キャリアテープ102に到達しておらず、切断を開始していない。
ブレード支持ブロック22がテープ押さえヘッド24にさらに接近すると、第1のブレード30の刃先30aは、部品供給テープ100(キャリアテープ102とカバーテープ104の両方)を完全に切断する。その結果、図3Bに示すように、部品供給テープ100に新規の先端100aが作製される。そして、第2のブレード32の刃先32aがキャリアテープ102の切断を開始する。
図15Aおよび図15Bは、第2のブレードがキャリアテープの切断を完了した状態の切断ユニットの側面図および断面図である。
図15Aおよび図15Bに示すように、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が最も接近したタイミングに、第2のブレード32の刃先32aは、キャリアテープ102の切断を完了する。すなわち、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が最も接近した状態のとき、第2のブレード32の刃先32aは、カバーテープ104の厚さと略等しい距離をあけてテープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対向する。略等しい距離とは、カバーテープ104の厚さをtとすると、第2のブレード32の刃先32aとテープ押さえ面24bとの間の距離がt×0.9以上かつt以下であることを意味する。
このようにブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24が最も接近した状態のときに、刃先32aがカバーテープ104の厚さと略等しい距離をあけてテープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bに対向するように、ブレード支持ブロック22に対する第2のブレード32の刃先位置が調整されている。その位置調整方法について説明する。
図16A〜図16Cは、第2のブレードの刃先位置の調整工程を説明するための図である。
図16Aに示すように、第2のブレード32の刃先位置を調整するとき、テープホルダ26がブレード支持ブロック22から取り外される。また、部品供給テープ100のカバーテープ104と同一の厚さtを備える金属製のシムプレートSPが用意され、テープ押さえヘッド24のテープ押さえ面24bと第2のブレード32の刃先32aとの間に配置される。
まず、第2のブレード32がブレード支持ブロック22に対して相対的に移動可能な状態にするために、固定ねじ44が緩められる。これにより、第2のブレード32が、付勢部材38によってブレード受け部材40を介してテープ押さえヘッド24に向かって付勢される。
次に、図16Bに示すように、ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24とが最も接近した状態にされる。これにより、第2のブレード32の刃先32aがシムプレートSPに接触する。その接触により、第2のブレード32が、付勢部材38の付勢力に逆らってテープ押さえヘッド24から離れる方向に移動する。
そして、シムプレートSPに第2のブレード32の刃先32aが接触した状態で、固定ねじ44が締められる。それにより、図16Cに示すように、ブレード支持ブロック22とテープ押さヘッド24が最も接近した状態のときに第2のブレード32の刃先32aとテープ押さえ面24bとの間の距離がカバーテープ104の厚さtと略一致するように、第2のブレード32がブレード支持ブロック22に固定される。当該距離は、カバーテープ104の厚さtと一致することが望ましいが、t×0.9以上かつt以下であってもよい。
このような第2のブレード32のブレード支持ブロック22に対する位置調整により、図15Bに示すように、第2のブレード32の刃先32aは、カバーテープ104を切断することなく、キャリアテープ102のみを切断することができる。
以上のような本実施の形態によれば、キャリアテープとそのキャリアテープに貼り付けられたカバーテープとから構成される部品供給テープにおいて、キャリアテープの厚さが異なっていても、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断することができる。すなわち、カバーテープと接触するテープ押さえ面と第2のブレードの刃先との間の距離を調整することが可能であるため、カバーテープを切断することなく、キャリアテープの先端側部分のみを切断することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて説明したが、本開示の実施の形態は上述の実施の形態に限らない。
例えば、上述の実施の形態の場合、テープ切断装置10においてブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24は、作業者の手動によって互いに接近する。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。ブレード支持ブロック22とテープ押さえヘッド24は、例えばエアシリンダなどの駆動源によって駆動されてもよい。
また、上述の実施の場合、図3Bに示すように、部品供給テープ100に新規の先端100aを作製するために、テープ切断装置10は、キャリアテープ102とカバーテープ104の両方を切断する第1のブレード30を有する。しかしながら、新規の先端を部品供給テープ100に作製する必要がない場合、第1のブレード30を省略してもよい。
さらに、上述の実施の形態の場合、部品供給テープ100は、ブレード支持ブロック22に取り付けられたテープホルダ26によって保持される。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。部品供給テープ100は、テープ押さえ面24bにカバーテープ104が接触した状態で、テープ押さえヘッド24に固定されてもよい。
すなわち、本開示の実施の形態に係るテープ切断装置は、広義には、キャリアテープと前記キャリアテープに貼り付けられたカバーテープとを含む部品供給テープにおいて前記キャリアテープを切断するテープ切断装置であって、前記カバーテープに接触するテープ押さえ面を備えるテープ押さえ部材と、前記テープ押さえ部材のテープ押さえ面に対して対向する刃先を備えるブレードと、前記テープ押さえ面と前記刃先の対向方向に移動可能に前記ブレードを支持しつつ、前記テープ押さえ部材に向かって前記対向方向に相対的に移動するブレード支持部材と、前記ブレード支持部材に設けられ、前記テープ押さえ部材に向かって前記ブレードを付勢する付勢部材と、前記テープ押さえ部材と前記ブレード支持部材が最も接近した状態のときに前記ブレードの刃先と前記テープ押さえ面との間の距離が前記カバーテープの厚さと略一致するように、前記ブレードをブレード支持部材に固定するブレード固定部材と、を有する。
以上のように、本開示における技術の例示として、上述の実施の形態を説明してきた。そのために、図面および詳細な説明を提供している。したがって、図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上述の技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
本開示は、キャリアテープとそのキャリアテープに貼り付けられたカバーテープとから構成される部品供給テープを切断する装置に適用可能である。
22 ブレード支持部材(ブレード支持ブロック)
24 テープ押さえ部材(テープ押さえヘッド)
24b テープ押さえ面
32 ブレード(第2のブレード)
32a 刃先
38 付勢部材(圧縮ばね)
44 ブレード固定部材(固定ねじ)
104 カバーテープ

Claims (9)

  1. キャリアテープと前記キャリアテープに貼り付けられたカバーテープとを含む部品供給テープにおいて前記キャリアテープを切断するテープ切断装置であって、
    前記カバーテープに接触するテープ押さえ面を備えるテープ押さえ部材と、
    前記テープ押さえ部材のテープ押さえ面に対して対向する刃先を備えるブレードと、
    前記テープ押さえ面と前記刃先の対向方向に移動可能に前記ブレードを支持しつつ、前記テープ押さえ部材に向かって前記対向方向に相対的に移動するブレード支持部材と、
    前記ブレード支持部材に設けられ、前記テープ押さえ部材に向かって前記ブレードを付勢する付勢部材と、
    前記テープ押さえ部材と前記ブレード支持部材が最も接近した状態のときに前記ブレードの刃先と前記テープ押さえ面との間の距離が前記カバーテープの厚さと略一致するように、前記ブレードをブレード支持部材に固定するブレード固定部材と、を有するテープ切断装置。
  2. 前記刃先とは反対側の前記ブレードの端を受け、前記ブレード支持部材に前記対向方向に移動可能に設けられたブレード受け部材を、さらに有し、
    前記付勢部材が、前記ブレード受け部材を介して、前記ブレードを付勢する、請求項1に記載のテープ切断装置。
  3. 前記付勢部材が、ばねである、請求項2に記載のテープ切断装置。
  4. 前記ブレードが、前記ブレード支持部材との対向方向に貫通する貫通穴を備え、
    前記ブレード固定部材が、前記ブレードの前記貫通穴を通過して前記ブレード支持部材に形成されためねじ穴と係合する固定ねじである、請求項1から3のいずれか一項に記載のテープ切断装置。
  5. 前記ブレード支持部材に対して前記対向方向に移動可能に設けられ、前記テープ押さえ部材側の端に前記部品供給テープを保持するテープ保持面を備えるテープ保持部材と、をさらに有し、
    前記テープ保持部材が、前記テープ保持面に保持された部品供給テープを介して、前記テープ押さえ部材に接触する、請求項1から4のいずれか一項に記載のテープ切断装置。
  6. 前記キャリアテープがエンボス部を備える場合、前記テープ保持面が前記エンボス部との接触を回避する逃げ部を備える、請求項5に記載のテープ切断装置。
  7. 前記テープ保持面が、前記キャリアテープの送り孔に係合する位置決めピンを備える、請求項5または6に記載のテープ切断装置。
  8. 前記テープ押さえ面に対して対向する刃先を備え、前記キャリアテープと前記カバーテープの両方を切断するさらなるブレードをさらに有し、
    前記ブレード支持部材が、前記さらなるブレードを支持する、請求項5から7のいずれか一項に記載のテープ切断装置。
  9. 請求項1に記載のテープ切断装置において、部品供給テープを切断するブレードの刃先の位置調整を行うブレードの調整方法であって、
    カバーテープと同一厚さのシムプレートをテープ押さえヘッドのテープ押さえ面と前記ブレードの刃先との間に配置し、
    前記テープ押さえヘッドとブレード支持部材とを最も接近させて前記ブレードの刃先を前記シムプレートに接触させ、
    前記シムプレートに前記ブレードの刃先が接触した状態で、ブレード固定部材によって前記ブレードを前記ブレード支持部材に固定する、ブレードの調整方法。
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