JP2021121555A - 原稿搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化やコストアップすることなく、ステイプラなどで綴じられた原稿束を検出し、原稿の破損を防止する。【解決手段】原稿を載置する原稿載置台1と、原稿を搬送する搬送部6と、搬送部6を駆動制御する搬送制御部と、原稿表面を撮像することで原稿の移動量を検知可能な移動量検知部111とを備え、移動量検知部111は、搬送部6の上流に位置する原稿載置台1に載置された原稿の移動量を検知可能な位置に配置され、移動量検知部111の出力に基づいて、搬送部6により搬送された原稿が跳ね上がる挙動を検知することを特徴とする。【選択図】図9
Description
本発明は、原稿を搬送可能な原稿搬送装置における搬送状態の異常を検知する技術に関する。
従来、用紙を所定量搬送する原稿搬送装置において原稿が正常に搬送されているかどうかを検知することを目的として、原稿の搬送方向を知る為に、原稿の搬送方向への移動量を検知するエンコーダと、搬送方向に直交しない特定の検出方向(第一の検出方向)への変位量を計測する光学センサを用いて、光学センサから搬送方向への変位量と、第一の検出方向及び第二の検出方向の変位量から斜行量を求め、この斜行量とエンコーダからの変位量を用いて、搬送方向への変位量を求めていた(特許文献1)。
また、シートの幅方向よりも外側に跳ね上がり検知用発光/受光センサを設けるとともに、原稿積載面に置かれた原稿を検知する為の光学センサからの光を導光体により導光し、跳ね上がり検知センサの受光素子側に受光させ、ステイプラ等で綴じられた原稿束の上位の原稿が跳ね上がり、光路をさえぎることで搬送の異常を検出し搬送を停止している(特許文献2)。
特許文献1については、搬送されている原稿の変位量を知る為に、光学センサの他にエンコーダを設けている為に、各デバイスを配置するスペースが必要となり、装置の大型化につながってしまう。同時に、デバイスを追加することになるので、コストアップになる。
特許文献2については、跳ね上がり検知センサをシートの幅方向よりも外側に配置する必要があるため装置の大型化が懸念される。また、搬送方向に折れまがった原稿、例えば封筒に3つ折りにして入れられていた原稿などを搬送する際に、原稿の跳ね上がりと誤検知してしまうことが懸念される。
上記を鑑み、本発明に係る原稿搬送装置は、
原稿を載置する原稿載置台と、
上記原稿を搬送する搬送部と、
上記搬送部を駆動制御する搬送制御部と、
上記原稿表面を撮像することで上記原稿の移動量を検知可能な移動量検知部と
を備え、
上記移動量検知部は、上記搬送部の上流に位置する上記原稿載置台に載置された上記原稿の移動量を検知可能な位置に配置され、
上記移動量検知部の出力に基づいて、上記搬送部により搬送された上記原稿が跳ね上がる挙動を検知することを特徴とする。
原稿を載置する原稿載置台と、
上記原稿を搬送する搬送部と、
上記搬送部を駆動制御する搬送制御部と、
上記原稿表面を撮像することで上記原稿の移動量を検知可能な移動量検知部と
を備え、
上記移動量検知部は、上記搬送部の上流に位置する上記原稿載置台に載置された上記原稿の移動量を検知可能な位置に配置され、
上記移動量検知部の出力に基づいて、上記搬送部により搬送された上記原稿が跳ね上がる挙動を検知することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の跳ね上がりを検知することによって、ステイプル綴じされた原稿束が搬送されることを検出可能な原稿搬送装置を実現することができる。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置(画像読取装置)の構成を概略的に示す部分断面図であり、図2は、図1の原稿搬送装置の主要部の構成を概略的に示す模式図である。
図1及び図2において、原稿搬送装置200は、シート取込装置101を備える。シート積載台(原稿載置台)1にはシートが複数枚積載されており、シート積載台1は昇降自在に構成されている。シート積載台駆動モータ2は、シート積載台1を昇降させる。シート検知センサ3は、シート積載台1に積載されたシートがシート取込位置にあることを検知する。シート積載検知センサ12はシート積載台1のシート積載面1aにシートが積載されているのを検知する。
原稿給紙部101はピックアップローラ4、ピックアップモータ5、ピックアップ昇降モータ250、不図示のピックアップモータ制御部、不図示のピックアップ昇降制御部、不図示の原稿台昇降制御部などを含む。原稿給紙部の一例としてのピックアップローラ4はシート載置台1に載置されたシートを搬送方向下流側に向けて送出するような方向に回転する。ピックアップローラ4はピックアップモータ制御部からの指示を受けたピックアップモータ5で回転制御される。また、シート載置台の最も上部にあるシートにピックアップローラ4が接するようにピックアップ昇降制御部の指示に従ってピックアップ昇降モータ250によりピックアップローラ4の上下動の制御がされている。これによりシート載置台1から原稿搬送部へ原稿を送り出す。なお、これらの制御部は、装置全体を制御するCPUなどの一機能として構成されても良く、原稿搬送部の駆動制御を行う搬送制御部などの機能を有していても良い。
原稿給紙部101は様々な紙種に対応するため複数の制御方式が選択可能である。例えば通常の紙では、シート載置台1の最上部にあるシートに当接するようにピックアップローラ4を搬送開始前にピックアップ昇降モータ250によって下降させ、シート載置台1からシートが下流側に搬送されるようにピックアップモータ5によってピックアップローラ4を回転し(図中、反時計周り)、後述する原稿搬送部に対して搬送しているシートが到達されるまで回転を継続する。シートが原稿搬送部に到達後は回転を停止させる。シートが原稿搬送部に到達したことは検知センサによって検知しても良い。続けて、原稿搬送部にシートがなくなったことを検知した後に再度ピックアップモータ5を回転開始する。
また別の例では、薄く搬送ジャムを起こしやすい紙(薄紙)の場合は、ピックアップローラ4は搬送開始時に一度、ピックアップ昇降モータ250によりシートに接しない位置に上昇させる。続いてピックアップローラ4をピックアップ昇降モータ250により下降させ、下降完了後に通常の紙を搬送する場合より低速でピックアップローラ4を回転させ原稿搬送部にシートを送出する。送出後はピックアップローラ4の回転を停止し、ピックアップ昇降モータ250でピックアップローラ4をシートに接しない位置に上昇させる。このように原稿給紙部は、あらかじめ決められた複数の給紙制御から選択された給紙制御によって給紙を行う。
原稿搬送部の一例としての原稿給送ローラ6は、給送モータ8によって、シートを搬送方向下流側に給送する方向に回転するよう駆動されている。分離ローラ7は、シートを搬送方向上流側に押し戻す方向に回転する回転力を不図示のトルクリミッタ(スリップクラッチ)を介して分離モータ9から常時受けている。給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが1枚存在するときは、上記トルクリミッタが伝達する分離ローラ7がシートを上流側に押し戻す方向の回転力の上限値より、給送ローラ6によって下流側に送られるシートと分離ローラ7との間の摩擦力によってシートが下流側に給送される方向への回転力が上回り、分離ローラ7は給送ローラ6に追従して回転する(連れ回りする)。
一方、給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが複数枚存在するときは、分離ローラ7によるシートを上流側に押し戻す方向の回転力が、給送ローラ6に当接するシートとそれ以外のシートとの間の摩擦力を上回り、最も上位のシート以外が下流側に搬送されない。
このように給送ローラ6がシートを下流側に給送する作用と、分離ローラ7のシートを下流側に搬送されないようにする作用とによって、シートが重なって給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部に送り込まれたとき、最も上位のシートのみが下流側に給送され、それ以外のシートは下流側に搬送されないようにされることで、重なったシートが分離給送される。よって、給送ローラ6と分離ローラ7とは、一対の分離ローラ対42(原稿分離部)を構成する。なお、本実施形態では、分離ローラ対42を使用しているが、分離ローラ対42の代わりに分離ローラと給送ローラのどちらか一方をベルトにした、分離ベルトローラ対を使用してもよい。また、分離ローラを分離パッドに置き換え、シートに当接することで下流側へ複数枚のシートが搬送されることを防ぐようにしてもよい。
また、分離された原稿が通過する位置に重送検知センサ30を備えることで、原稿分離部によって原稿が一枚ずつに分離できているかを検知することができる。本実施形態においては重送検知センサ30として超音波の送受信部を用いた検出装置を用いており、搬送路を跨いだ送受信部間における超音波の減衰量によって重送を検知することができる。
搬送モータ10は、原稿分離後のシートを、画像読取センサ14、15によって原稿の画像の読み取りが行われる画像読取位置まで搬送し、更に排出位置まで搬送するため、その他のローラ(原稿搬送部)を駆動する。また、搬送モータ10は、シートの読み取りに最適な速度や、シートの解像度等の設定に応じてシートの搬送速度を変更できるよう各ローラを駆動する。
ニップ隙間調整モータ11は、給送ローラ6と分離ローラ7との隙間、或いは分離ローラ7に対してシートを介して給送ローラ6が圧接する圧接力を調整する。これにより、シートの厚みに適合した隙間、或いは圧接力が調整され、シートを分離することができる。
レジストクラッチ19は、搬送モータ10の回転駆動力をレジストローラ18(原稿搬送部)に伝達、又は当該伝達を遮断する。レジストローラ17、18で構成されるレジストローラ対の回転を停止することにより、給送されるシートの先端をレジストローラ対のニップ部に突き当てて、シートの斜行を補正する。
搬送ローラ20、21で構成される搬送ローラ対、搬送ローラ22、23で構成される搬送ローラ対、及び図1に示すさらに下流側のローラ対は、シートを排出積載部44に搬送する。上ガイド板40と下ガイド板41との2つのガイド板は、分離ローラ対、レジストローラ対、各搬送ローラ対及び下流側のローラ対により搬送されるシートを案内する。
レジスト前センサ32は、レジストローラ17、18で構成されるレジストローラの上流側に配設され、搬送されるシートを検知する。レジスト後センサ33は、レジストローラ17、18で構成されるレジストローラ対の下流側に配設され、搬送されるシートを検知する。
ここで、図3および図4で本発明の実施形態の要部の詳細について述べる。シート積載台1と対向する位置に搬送され、原稿の挙動を検知可能な光学センサ111が実装されている基板100が、シート積載台1と平行に取り付けられている。すなわち、光学センサ111の撮像面がシート積載台1の表面(対向面)と平行になるように取り付けられている。ここで、光学センサ111にはエリアイメージセンサを使用する。本実施形態の場合には、光学センサ111の撮像面がシート積載台1の表面と平行になるようにするとは、光学センサ111が実装されている基板100がシート積載台1の表面と平行になることと同義である。ここで、原稿の異常搬送状態をより早く検出し、搬送異常による原稿の破損等を防ぐため、搬送方向におけるできるだけ上流側に光学センサ111が配置されることが望ましい。本実施形態においては、ピックアップローラ4の上流側に配置している。
本実施形態においては、光学センサ111を撮像素子として用いて搬送される原稿の画像を取得してその画像情報に基づいて移動量を検出することで、原稿の挙動を検知する。光学センサ111は、原稿が搬送される搬送路内における撮像基準面から所定距離離れるように配置されている。撮像基準面とは、撮像素子である光学センサ111と対向する、光学センサ111による撮像の基準となる面であり、本実施形態では、撮像対象物である原稿(シート)が搬送される搬送路(シート積載台1)の表面が撮像基準面として定められる。但し、原稿がシート積載台1に複数枚載置された状況においては、搬送される原稿の表面に相当する位置が撮像基準面となる。
すなわち、原稿を給送するときのシート積載台1の昇降範囲における最上位の位置でのシート積載台1の表面が概ね撮像基準面と一致する。光学センサ111を撮像基準面から所定距離D離すことによって、原稿の種類や光学センサ111が配置される位置に依らずに原稿の画像を適切な間隔で取得することができる。従って、光学センサ111としては、所定距離D離れた原稿に対し撮像焦点の合うものを用いることが好ましい。本実施形態においては、所定距離Dとして20mmから30mm程度、撮像基準面から光学センサ111を離して配置している。
本実施形態においては、光学センサ111で原稿の画像を取得し、光学センサ111が実装される基板100に設けられたICによって所定の時間間隔ごとの画像(もしくは所定の移動量間隔に基づいた画像)を比較することによって移動量を判定しており、基板100に実装されるICが移動量検出部として動作している。但し、光学センサ111によって取得した画像を外部装置に送信し、外部装置上で移動量の判定を行ってもよく、その場合、外部装置を含めて移動量検出部を構成していると言える。その場合、外部装置における移動量の判定を行っている部分を含めて本実施形態における原稿搬送装置を構成していることとなる。
なお、図1、2に示すように、シート積載台1には、搬送方向に対する幅方向の両端側にそれぞれ移動可能な規制部材51が設けられており、シートの幅方向を規制している。規制部材51を幅方向に移動して搬送する原稿の幅に合わせることによって、搬送中にシートが斜行することを防止できる。本実施形態においては、光学センサ111を規制部材51に対して取り付けてもよく、本体の外装に取り付けてもよい。
また、図4(a)の様に光学センサ111の前に不図示のプリズムやレンズなどの光学部材を配置し、対向する原稿に対して正対させた場合に、光学センサ111が受光する光量が最大となる様に配置する。動作上問題が無い場合には、小型化やコストを優先して、これらの光学部材を省略できる。
本発明の実施形態において、光学センサ111が原稿の移動量を検知可能なセンサである場合について説明をする。
この場合、光学センサ111が撮像対象物の移動量または移動方向を検知可能な不図示の移動量検知部を備えている。光学センサ111によりエリアイメージを取得して、不図示のA/D変換部でデジタル信号に変換して得られた画像を、移動量検知部にて順次比較しながら撮像対象物(本実施形態の場合、シート)の移動量または移動方向を検知する。
本実施形態における光学センサ111は、レーザで赤外線レーザ光を照射して、またはLEDによる発光を用いて、原稿などによる反射光を受光することで原稿の表面画像を取得するものが好ましい。特に、レーザ方式を用いれば、より詳細に原稿の移動量を検知可能となるため、好適である。なお、レーザ方式を用いる場合、レーザ光の波長を適切に選択することによって、搬送中の原稿のばたつきに起因した、移動量の検知精度の低下を軽減することが可能である。例えば、高さ約2mm程の搬送路内を搬送される原稿に対し、原稿の搬送面から光学センサ111までの距離Dが20mm程度である場合、約850nmの波長を有する赤外線レーザ光を用いることで、搬送中の原稿にばたつきが発生しても移動量の検知精度を維持できることが実験的に明らかとなっている。
本実施形態では、光学センサ111内部でTG(Timing Generator)によりイメージセンサを駆動して画像信号を取得するとともに、A/D変換ならびに画像信号を解析し、撮像対象物の移動量または移動方向を検知する構成となっている。例えば、図4(b)に示すように、光学センサ111内部にはイメージセンサ、TG、AFE(Analog Front End)、DSP(Digital Signal Processor)を備えており、TGがイメージセンサで撮像対象のイメージ画像を取得し、AFEにて取得した画像信号に対してA/D変換を実行し、デジタル画像信号に基づいてDSPにて撮像対象物の移動量を検知する(いわゆるシステム・オン・チップ(SoC)になっている)。すなわち、DSPが移動量検出部として機能している。別のケースとしては、光学センサ111は画像信号の取得のみ行い、不図示の画像信号処理デバイスが別デバイスとして存在し、この画像信号処理デバイスによってA/D変換ならびに画像信号の解析を行い、撮像対象物の移動量または移動方向を検知する構成にしてもよい。本実施形態では光学センサ111における画像信号の取得は、原稿に光を照射し、反射した光を受光部によって受光して光電変換することによって行う。
図5に光学センサ111から得られる画像に対して信号処理を実行した画像の概略図を示す。ある時刻(t=0とする)に撮像された画像に対して、特徴点として抽出した点を黒マスで表わす。ここでは例として1マス=1画素(つまり、光学センサ111の画素数は5×5=25マス)としているが、複数の画素の平均値または特定の演算を行った後に代表して1マスを形成してもよい。例として、特徴点として他のマスと比較して明るい、または暗い点を抽出する。特徴点としては、原稿表面の凹凸や傷を抽出することができる。この状態から時刻がt'だけ経過した時点で、光学センサ111が再び画像を取得して、黒マスを抽出し、黒マス(特徴点)がどの様に移動しているかを比較して、時刻0からt’までの移動量を算出する。図5の例では、右に1マス、上に1マス移動したと判定する。なお、移動量の算出は、上述したように、光学センサ111内部のDSPによって行ってもよいし、光学センサ111とは別に設けた画像信号処理デバイス内で行ってもよい。この、時刻0からt’までの間に移動した移動量から移動速度を算出できる。なお、原稿の搬送方向の移動量、原稿の幅方向の移動量から、それぞれの方向への移動速度を算出しても良い。なお、以下の説明において移動速度として説明する場合には、搬送方向における移動速度、幅方向における移動速度、それらを合算した原稿の移動方向における移動速度(あるいはその累計)のいずれでも良く、特に、原稿の移動方向における移動速度のことであって良い。
ここで、上述したように、光学センサ111の撮像面(受光面)と原稿の表面は、互いに平行になる様に配置している。図6を用いて光学センサの特性について説明すると、本実施形態で用いる光学センサは、一般的には図6(a)に示す通り、光学センサの受光面と原稿が互いに平行になっている配置A(図6(b)左側)のときに、受光面と原稿が傾いている配置B(図6(b)右側)のときに比べて撮像対象である原稿の移動速度がより速い領域まで追従できる特性になっている。
次に、再び図3を使用して光学センサ111の配置の詳細について説明をする。
光学センサ111とシート積載台1間の距離Dについては、光学センサ111の撮像領域のうち、搬送方向に対する撮像範囲をL、センサの画像取得間隔時間をT、原稿搬送部の搬送速度の最大値をVとしたときに、L≧T×Vを満たす距離になる様に、距離Dを調整する。なお、以下の説明において、Lを撮像領域と表現することもある。なお、撮像領域とは、光学センサ111の撮像基準面における光学センサ111の視野角のことを示しており、撮像基準面に撮像対象(原稿)があれば、撮像領域内の画像を取得することができる。ここで言う搬送方向とは、実際に原稿(シート)が搬送される方向ではなく、装置によって搬送しようとする方向、すなわち、給送ローラや搬送ローラの回転方向に沿う方向(各ローラの軸と垂直な方向)である。なお、センサの画像取得間隔時間をTとしたが、実際には、光学センサ111が取得した画像に基づいてシートの移動量を検出する移動量検出部を有し、その移動量検出部における移動量の取得間隔がTとなればよい。すなわち、センサの画像取得間隔時間としてはTよりも短い間隔で取得しつつ、移動量検出部における移動量の検出をT間隔で行い、それ以外の取得データは無視するか、移動量検出部に対して入力自体しないものであってもよい。以下では説明上センサの画像取得間隔時間Tとして説明するが、ここで説明したことと同義であり、移動量取得間隔時間Tと読み換えればよい。
ここで、光学センサ111と光学部材を合わせた画角(視野角)が大きくなると、1回で撮像できる領域が大きくなる為に、Lは大きい値を持つことになる。また、光学センサ111はある程度の視野角を持っているため、距離Dを大きくすることによってもLは大きい値を持つことができる。
画像取得間隔時間Tに関しては、光学センサ111が画像を取得するのに要する時間が短ければ小さい値を持つ。具体的には、光学センサ111の画像読出しクロックが早ければ、光学センサ111が画像信号を読み出す為の時間が短くなる。または光学センサ111の画素数が小さければそれだけ画像信号を読み出す為の時間が短くなる。ただし、画素数が小さくなる場合は、前述のLの値に対しても影響を与える(小さくなる)ことがある。
前述の通り説明した原稿の移動量検知について、移動量を検知する為に光学センサ111から得られる画像を複数平均する必要がある場合は、検知までの時間が必要になる。この場合は、画像取得間隔時間Tを移動量検知間隔時間T'に置き換えてL≧T'×Vを満たす様に光学センサ111とシート積載台1間の距離Dを調整する必要がある。
ただし、L≧T×V(またはL≧T'×V)は最低条件である為、本発明ではより最適な配置について言及する。例えば、図5に示した5×5画素の光学センサを用いた場合は、光学センサが1回画像を取り込むのに対して、原稿が1画素以下の変位量であれば極めて精度の良い検知が可能となる。すなわち、L≧T×V×5を満たせばよい。この関係式から、精度良く検知するための原稿搬送速度の上限値Vmaxとして、L/5Tを得る。
この上限値Vmaxでの運用が困難な場合を想定し、図7と図8を用いて別の形態について言及する。図7は、ある時刻t1と別の時刻t2(>t1)における原稿の撮像領域の重なり度合い(重複率)を模式的に表したものである。時刻t1と時刻t2とで、光学センサ111が撮像した領域のうち、両画像において重複する領域が大きければ大きいほど、前述した特徴点の数をより多く検出、追跡することができる為、移動量をより正確に検知できる。この場合、図7中のαL(αは撮像領域の重なり度合いを示し、α<1)を用いて、αL≧T×Vを満たすように光学センサ111を配置し、搬送速度Vを設定する。すなわち、この関係式から原稿搬送速度の上限値Vmaxとして、αL/Tを得る。
図8に示す通り、撮像領域の重なり度合いを上昇させていくと光学センサの検知精度は上昇する特性を示す。検知アルゴリズムとして所定の撮像領域の重なり度合いα1で検知精度が飽和するように構成した場合には、撮像領域の重なり度合いがα1となるようにVmaxを設定すればよい。
一例として、移動量の検知精度をある程度の高さとするために、撮像画素として重複エリアαLがN以上となることが好ましいとする。この場合、光学センサとして、搬送方向に対する画素数がLとすると、搬送方向の画素としてαL重複するようにすればよく、この場合、L−V×T≧N(=αL)となる。したがって、この場合には、V≦(L−N)/Tを満たすように搬送速度を設定することによって、精度良く移動量を検出することができる。具体的な例としては、図5に示す光学センサを用いた場合、重複エリアが4画素分以上(α=4/5=0.8)となればよいとすると、V≦(5−4)/T=1/Tとなるように搬送速度Vを設定すればよい。
本実施形態においては、図8に示すように、重なり度合いがα1=0.8となる辺りから検知精度が飽和気味に上昇してくるが、移動量の検知自体は画像取得間隔時間ごとに行っており、必ずしも連続して検知に成功する必要はない。概ね移動量を検知できている程度すなわち重なり度合いが第1閾値としてのα1となる程度の搬送速度に設定することで、搬送のスループットを向上できる。本実施形態においては、α=α1=0.6(重複率60%)に設定した場合に良好に検出が可能であるとともに処理部への負荷を抑えることができており、その場合、N=αL=0.6×5=3.0であるから、V≦2/Tとなる。
なお、上記は一例であり、使用する光学センサによって検知精度の特性は異なるが、検知精度が飽和し始める辺り、あるいは若干飽和するような撮像領域の重なり度合いα1を設定するのが好ましく、本実施形態においてはα=0.6となっているが、前後しても構わない。
搬送速度Vに関しては、原稿搬送装置が原稿を搬送する速度であるので、原稿搬送開始から所定の速度に到達するまで、段階的に(あるいは、モータの種類によっては無段階的に)速度が上昇することになる。逆に原稿の搬送停止時には、所定の速度から停止状態(V=0)に向けてやはり段階的に(または無段階的に)速度が低下する。
上述した搬送速度Vの設定値としては、原稿搬送開始後に、搬送速度が所定の速度に到達した時点での速度V1が上記の関係式を満たすようにしておくことで、立ち上がりや立下りにおいて速度がV1よりも遅い場合でも、光学センサの検知精度が低下することはなく、好適に移動量を検知することができる。
ここで、例えば、装置にスペースの余裕が無ければ、画角の大きな光学部材を光学センサ111の前に配置し、搬送方向に対する撮像領域Lを大きくすることが考えられる。この構成によって、より大きな搬送速度Vに対応できることになる。
または、搬送速度Vの変化に連動して、光学センサ111の画像取得間隔時間Tを変化させてもよい。ターゲットとなる撮像重なり領域(αL)を決め、搬送速度Vが変化しても、撮像重なり領域が常に一定となるように画像取得間隔時間Tを前述のTGが制御する。この制御を行うことで、搬送速度Vが変化しても、光学センサの検知精度が常に一定となる。
同様に、本実施形態において、上述したように搬送速度Vを設定する代わりに、画像取得間隔時間Tを調整することで、撮像領域の重なり度合いαが所定の値となるように調整してもよい。重なり度合いαがα1となるようにすれば効率よく光学センサの検知精度を向上することができるが、これに限られず、ある程度の重なり度合いαを保てるような画像取得間隔時間Tとなっていればよい。
光学センサの出力としては、所定の画像取得間隔時間Tで出力を処理するICなどに対して出力してもよいが、以下には別の例を示す。
例えば、光学センサにおける移動量の検知量が所定の値を上回ると移動量を出力する光学センサを使用した場合に、A4原稿の搬送として、150枚/分の搬送を行う場合について示す。原稿間隔距離を考慮しても搬送速度Vは1000mm/秒前後となる。この場合、画像取得間隔時間Tの一例として、光学センサの解像度が1500cpi、すなわち1インチ当たり1500カウントの出力を行う設定とすれば、1カウント当たり1/1500インチ、つまり0.017mm程の移動があると1カウントの出力を行うものである。搬送速度V=1000mm/秒に対しては、1秒当たり1000/0.017≒60000カウント、すなわち、1/60000秒で1カウント出力される。
光学センサとしては、図6(a)に示すように、所定の搬送速度以上になると、設定された解像度の性能を発揮できなくなる特性がある(検知精度が下がる)。これに対し、原稿搬送装置として設定可能な搬送速度に対して同等の検知精度を発揮できるように、解像度の設定値として1500cpi程度にすることによって、実際に使用される搬送速度V=1000mm/秒程の条件に対しては、解像度を下げずに、検知精度を一定に保ったまま使用することができる。特に、図6(b)で説明したように、原稿の表面と光学センサの撮像面が平行となるように配置すること(図6(b)左側)によって、設定された解像度の性能を発揮しやすくなる、すなわち、搬送速度を速くしても設定された解像度の性能を維持することができ、光学センサの検知精度を維持することができる。
また、光学センサとしては解像度として5000cpiやそれ以上となるものもあり、解像度を上げれば光学センサの検知精度は向上するが、その分光学センサを高速に動作させる必要があり、光学センサ内部の動作クロック周波数を上げることになるので、光学センサの出力を処理するIC等にかかる負荷や消費電力も増えることとなる。ここで示すような原稿の搬送状態を検知することを考えると、解像度を1500cpi程度とすることによって、搬送速度として要求される100枚/分程度の搬送速度Vに対しては十分な検知精度を確保することができ、処理にかかる負荷などを抑えることができる。
ここで図9を用いステイプラ、クリップ、糊付け等によって束状に閉じられた原稿束が誤って給紙されるときの挙動について説明する。原稿束Fは綴じ位置SP1の位置をステイプラで綴じられている。給送ローラ6によって給送される際、原稿束Fも1枚ずつ分離して給送される。最上位の原稿F1は給紙ローラ6によって給送され、その他の原稿は分離ローラ7によりその場にとどまる方向に力を受けるため、原稿F1はSP1を中心に跳ね上げられる。
図10、11は光学センサ111と原稿F1との距離の関係と、光学センサ111が検出している原稿の移動速度を示している。図10(a)のように正常に原稿が搬送されている場合、原稿の移動速度は一定となるので、光学センサ111からは図10(b)のような波形が得られる。図11(a)の点線のように原稿が浮き、光学センサ111に近づくような挙動となると、光学センサ111は特徴点を見失い、速度を検出できなくなったり、特徴点を含む部分が原稿F1の厚み方向にも移動することにより、原稿の搬送方向、幅方向に対する特徴点の移動速度が変化したりして、図11(b)に示すような速度の増減が連続したような出力となり、原稿の搬送に異常があったことが検知できる。図9で説明したように原稿束Fがステイプラで綴じられていた場合、最上位の原稿F1が跳ね上げられ、光学センサ111に近づくため、これを検出することができ、換言すると、移動速度として特定の推移パターンを検出することによって、原稿の跳ね上がりを検知することができる。
ステイプラで綴じられた原稿束が検出されると、原稿の搬送は停止される。ステイプラで綴じられた原稿束Fがこのまま搬送されてしまうと、給紙ローラ6により搬送方向に力を受けている最上位の原稿F1と、分離ローラ7によりその場にとどまる残りの原稿束は引き裂かれて破損してしまうため、原稿の搬送を停止することで原稿束Fの破損を防止することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。基本的構成は第1の実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
次に、第2の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。基本的構成は第1の実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図12及び図13を用いて、光学センサ111の配置方法の詳細について説明する。図12は、原稿搬送装置を給紙面に正対する形で見たときに、光学センサ111とピックアップローラ4と給紙ローラ6を抽出した図である。本実施形態においては、図13に示すように、ピックアップローラ4を保持している部材である上部開閉ユニット201が延出し、光学センサ111を保持する。図13は、図12の構成物に関するA−A断面図であり、光学センサ111がケース体112によって覆われている例を示している。光学センサ111の検知領域を最大限に拡大することを目的として、光学センサ111はピックアップローラ4を撮像しない向きに配置して、原稿のみ撮像する構成にするのが望ましい(撮像領域の一部にでも原稿以外の領域があると、移動量または移動方向を検知する為の情報量が少なくなり、検知精度を低下させる要因になる)。
但し、光学センサ111の周囲を覆っているケース体112の壁面のうち、給紙面との距離が短い方の壁面が上流側に配置される向きに光学センサ111を配置する図13の向きに対し、その反対、すなわち、ケース体112の壁面のうち、給紙面との距離が短い方の壁面が下流側に配置される向きに光学センサ111を配置するようにしたときにも、光学センサ111の検知領域に原稿のみが含まれるように構成できる場合には、ピックアップローラ4や分離ローラ7における紙粉の発生を考慮して、給紙面との距離が短い方の壁面が下流側に配置される向きに光学センサ111を配置するようにするのが好ましい。このように配置すれば、光学センサ111に対向する面(透光板112c)に対する紙粉の付着を低減することができる。
シート積載台1に載置された原稿束を搬送路の上流に設けられた原稿給紙口に連続搬送するときに、複数の原稿が同時に通過可能な位置に光学センサ111を設けることで、搬送する原稿の後端を撮像して後端検出が可能となる。なお、本実施形態においては、原稿の後端の検知としては、先行する原稿の後端が次の原稿に対して影を形成することによって、出力が変動することを利用することができる。
具体的な光学センサ111の配置としては、シート積載台1におけるシートが積載される位置の先端よりもわずかに上流である。つまり、シート積載台1先端側でシート積載台1と対向する位置である。また、光学センサ111を、ピックアップローラ4や給送ローラ6を有する給紙ユニットの高さよりも低く配置することで、装置本体の大型化を抑えることができる。
本実施形態の構成によれば、1つの光学センサで原稿の搬送状態を検知可能であり、かつ原稿が規制されてからの搬送状態を検知する構成になっている。その為、付加的な処理を実行することなく原稿の搬送状態を検知可能な為に、処理時間を増大させることがない。
よって、装置の大型化やコストアップすることなく、処理時間についても不要に増加しない装置を提供できる。
〔第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。図14は、本実施形態に係る原稿搬送装置を給紙面に正対する形で見たときに、光学センサ111a、111bとピックアップローラ4と給紙ローラ6を抽出した図である。本実施形態では光学センサを搬送方向に対し垂直な方向に2つ設けている。
次に、第3の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。図14は、本実施形態に係る原稿搬送装置を給紙面に正対する形で見たときに、光学センサ111a、111bとピックアップローラ4と給紙ローラ6を抽出した図である。本実施形態では光学センサを搬送方向に対し垂直な方向に2つ設けている。
図15は第1の実施形態の図9と同様にステイプラ、クリップ、糊付け等によって束状に閉じられた原稿束が誤って給紙されたときの原稿F1の挙動を示した図である。第1の実施形態で説明したように、原稿F1は綴じ位置SP1を中心に跳ね上げられる。この時綴じ位置SP1付近の原稿F1の挙動を検出する光学センサ111bと給送ローラを挟んで綴じ位置SP1と反対側の原稿F1の挙動を検出する光学センサ111aでは出力波形が異なる。
光学センサ111b付近の原稿F1の挙動は、原稿F1以外の原稿束Fが分離ローラ7によって止められているため、綴じ位置SP1と同様に搬送方向への移動が止められるか、搬送速度が落ちる。光学センサ111bが搬送方向だけでなく、搬送方向以外へ動いたことを検出可能であれば、原稿F1が綴じ位置SP1を中心に回転している挙動を検出することもできる。また、光学センサ111a付近の原稿F1の挙動は、第1の実施形態で示したように跳ね上げられ、光学センサ111aに近づくため、光学センサ111aは図11(b)のような出力波形となる。
図16に示すような折れ曲がった原稿が搬送された場合、折り曲げ部が矯正されずに原稿が光学センサ111a、111bに近づきため、光学センサ111a、111bは図11(b)のような波形を出力するが、搬送路の左右に配置された2つの光学センサから同じ波形が出力されるため、図15を用いて説明したような綴じられた原稿束が搬送された場合と区別することが可能となる。
図16に示すような折れ曲がった原稿が搬送された場合、折り曲げ部が矯正されずに原稿が光学センサ111a、111bに近づきため、光学センサ111a、111bは図11(b)のような波形を出力するが、搬送路の左右に配置された2つの光学センサから同じ波形が出力されるため、図15を用いて説明したような綴じられた原稿束が搬送された場合と区別することが可能となる。
本実施形態においては、光学センサ111a、111bの2つを幅方向に配置したが、3つ以上の光学センサ111を幅方向に並べて配置しても良く、それぞれの光学センサ111は、搬送方向に対してずれた位置に配置されていても良い。
〔第4の実施形態〕
次に、第4の実施形態を用いて、光学センサ111と上部開閉ユニット201の外装部との取付方法について説明する。なお、原稿搬送装置200の基本的構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、第4の実施形態を用いて、光学センサ111と上部開閉ユニット201の外装部との取付方法について説明する。なお、原稿搬送装置200の基本的構成は、第1の実施形態と同様である。
図17は光学センサ111の部分概略図である。光学センサ111が実装されている基板100に対してケース体112が設けられ、光学センサ111を取り囲むようになっている。ケース体112は光学センサに対する外乱となる外光を排除するために設けられる。
ケース体112を含む光学センサ111は不図示の光学センサ保持部材を介して上部開閉ユニット201の内部に固定されている。ここで光学センサ保持部材は前述の緩衝部材を含んでいても良い。光学センサ111は上部開閉ユニット201の内部に固定されているが、上部開閉ユニット201の外にある原稿の変位量を測定しなくてはならないため、上部開閉ユニット201の外装部材151に光学センサ111用に開口部が設けられている。ここで、外装部材151に設けられた開口部は光学センサ111、ケース体112、光学センサ保持部材を含む光学センサに干渉しないように開口されている。もし開口部が光学センサに干渉するような開口であった場合、上部開閉ユニット120の外装部材151に加えられた衝撃・振動によって光学センサ111に振動が伝搬してしまう。本実施形態では開口部が干渉しないようになっているため、外装部材151に加えられた衝撃・振動は光学センサ111に直接伝搬しないため、光学センサ111の検出した変位量に衝撃・振動の影響が出ない。
以上説明した実施形態において、移動量検知部としての光学センサ111は、原稿における搬送方向の移動量と搬送方向と直交する原稿の幅方向の移動量のそれぞれを検知することができる。原稿の移動量としては、それらの移動量を合算した移動量ベクトルを求めることによって算出することができる。上記実施形態で説明した、原稿が跳ね上げられたことを検知する跳ね上げ検知処理においては、図11を用いて説明したような移動量(移動速度)の変化に基づいて行うが、搬送方向または幅方向のいずれかの移動量においてのみ図11で説明した異常を検知した場合に原稿の跳ね上がりを検知しても良いし、両方向において異常を検知した場合に跳ね上がりを検知するようにしても良い。また、実際の計測においては、搬送方向における移動量の異常の方が幅方向よりも早く現れる傾向があることから、幅方向における移動量において異常を検知した場合のみ、原稿の跳ね上がりを検知しても良いし、タイミングをずらして搬送方向と幅方向との移動量において異常を検知した場合に、原稿の跳ね上がりを検知しても良い。なお、異常の例としては、通常の搬送速度に対して所定量以上大きい速度に到達したことなどが挙げられる。
以上、本発明の原稿搬送装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をすることができる。
1 シート積載台
1a シート積載面
2 シート積載台駆動モータ
3 シート検知センサ
4 ピックアップローラ
5 ピックアップローラ駆動モータ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
8 給送モータ
9 分離モータ
10 搬送モータ
11 ニップ隙間調整モータ
12 シート積載検知センサ
14、15 画像読取センサ
17、18 レジストローラ
19 レジストクラッチ
20、21、22、23 搬送ローラ
30 重送検知センサ
32 レジスト前センサ
33 レジスト後センサ
40 上ガイド板
41 下ガイド板
42 分離ローラ対(原稿分離部)
44 排出積載部
100 基板
101 原稿給紙部
102 光源
111 光学センサ
112 ケース体
151 外装部材
200 原稿搬送装置
201 上部開閉ユニット
F 原稿束
F1 上位原稿
1a シート積載面
2 シート積載台駆動モータ
3 シート検知センサ
4 ピックアップローラ
5 ピックアップローラ駆動モータ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
8 給送モータ
9 分離モータ
10 搬送モータ
11 ニップ隙間調整モータ
12 シート積載検知センサ
14、15 画像読取センサ
17、18 レジストローラ
19 レジストクラッチ
20、21、22、23 搬送ローラ
30 重送検知センサ
32 レジスト前センサ
33 レジスト後センサ
40 上ガイド板
41 下ガイド板
42 分離ローラ対(原稿分離部)
44 排出積載部
100 基板
101 原稿給紙部
102 光源
111 光学センサ
112 ケース体
151 外装部材
200 原稿搬送装置
201 上部開閉ユニット
F 原稿束
F1 上位原稿
Claims (6)
- 原稿を載置する原稿載置台と、
上記原稿を搬送する搬送部と、
上記搬送部を駆動制御する搬送制御部と、
上記原稿表面を撮像することで上記原稿の移動量を検知可能な移動量検知部と
を備え、
上記移動量検知部は、上記搬送部の上流に位置する上記原稿載置台に載置された上記原稿の移動量を検知可能な位置に配置され、
上記移動量検知部の出力に基づいて、上記搬送部により搬送された上記原稿が跳ね上がる挙動を検知することを特徴とする原稿搬送装置。 - 上記移動量検知手段は、
検知した上記移動量において特定の推移パターンを検出した際に上記原稿の跳ね上がりを検知することを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。 - 上記移動量検知手段は、
検知した上記移動量が、速度の増減を繰り返した際に上記特定の推移パターンを検出したと判定することを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 上記移動量検知手段は、
上記原稿の搬送方向と該搬送方向と直交する原稿の幅方向とのそれぞれにおける上記移動量を検知可能であり、
上記幅方向における上記移動量として上記特定の推移パターンを検出した際に、上記原稿の跳ね上がりを検知することを特徴とする請求項1または2に記載の原稿搬送装置。 - 上記移動量検知手段は、
上記原稿の搬送方向と該搬送方向と直交する原稿の幅方向とのそれぞれにおける上記移動量を検知可能であり、
上記搬送方向と上記幅方向とのそれぞれにおける上記移動量として、タイミングをずらして上記特定の推移パターンを検出した際に、上記原稿の跳ね上がりを検知することを特徴とする請求項1または2に記載の原稿搬送装置。 - 上記移動量検知手段は、原稿の搬送方向と垂直な上記原稿の幅方向に複数配置され、複数の上記移動量検知手段の検出した上記移動量が異なる場合に、
上記搬送部の搬送を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020014677A JP2021121555A (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 原稿搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020014677A JP2021121555A (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 原稿搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021121555A true JP2021121555A (ja) | 2021-08-26 |
Family
ID=77364792
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020014677A Pending JP2021121555A (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 原稿搬送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021121555A (ja) |
-
2020
- 2020-01-31 JP JP2020014677A patent/JP2021121555A/ja active Pending
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