JP2021120595A - 調理装置、情報処理装置、プログラムおよび制御方法 - Google Patents

調理装置、情報処理装置、プログラムおよび制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適切に調理を進行させる。【解決手段】調理装置は、食品を加熱する調理装置であって、食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットと、センサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、食品から発生される匂いを判定する判定部と、連続して食品の匂いの判定結果を取得し、食品に対する加熱を開始した後に食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、調理装置、情報処理装置、プログラムおよび制御方法に関する。
近年、匂いセンサ素子の開発が広く行われている。例えば、匂いセンサ素子として、水晶振動子の表面に、匂いの原因物質を吸着する膜を設けたQCM(Quartz Crystal Microbalance)センサが知られている。ATカットされた水晶振動子は、質量変化により共振周波数が変化する。QCMセンサは、ATカットされた水晶振動子を振動させて共振周波数の変化量を検出することにより、原因物質の質量を検出する。
また、それぞれが異なる原因物質の質量を検出する複数の匂いセンサ素子を備えるセンサ装置も知られている。このようなセンサ装置は、複数の原因物質のそれぞれの質量を出力することができる。情報処理装置は、このようなセンサ装置から出力された複数の原因物質のそれぞれの量を受け取り、受け取った複数の原因物質のそれぞれの量のパターンを予め登録されたパターンと比較する。これにより、情報処理装置は、匂いの種類を特定することができる。
また、匂いセンサにより調理中の食品の匂いを検出して、加熱量を調整する調理装置が知られている。例えば、特許文献1には、匂いセンサおよび温度センサのセンサ出力により食品の加熱量を決定する調理制御装置が記載されている。特許文献2には、匂いセンサからの匂い情報に基づいて食品の発火を検出して加熱手段の動作を停止させる加熱調理器が記載されている。特許文献3には、ガスセンサアレイが検出した信号により加熱調理プロセスまたは洗浄プロセスを制御する加熱調理器が記載されている。
特開平3−5622号公報 特開平5−18539号公報 特表2008−525755号公報
ところで、食品を加熱した場合、調理の段階毎に、食品から発せられる匂いが異なる。例えば、調理の初期段階と、調理の終了段階とで食品から異なる匂いが発せられる。調理者は、このような匂いを感じて熱量を調整したり、加熱の終了タイミングを判断したりする。しかし、発生する匂いの種類およびタイミングは、食品の内容によって異なる。従って、食品の匂いを検出して調理を自動化して進行させることは非常に困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切に調理を進行させることができる調理装置、情報処理装置、プログラムおよび制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る調理装置は、食品を加熱する調理装置であって、前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットと、前記センサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する判定部と、連続して前記食品の匂いの判定結果を取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御部と、を備える。
本発明によれば、適切に調理を進行させることができる。
図1は、調理装置の外観を示す図である。 図2は、調理装置の構成を示す図である。 図3は、センサユニットの構成を示す図である。 図4は、第1匂いセンサの構成の一例を示す図である。 図5は、情報処理部の機能構成を示す図である。 図6は、信号処理部の機能構成を示す図である。 図7は、匂いの判定処理を説明するための図である。 図8は、第1の制御処理の流れを示す状態遷移図である。 図9は、第2の制御処理の流れを示す状態遷移図である。 図10は、第3の制御処理の流れを示す状態遷移図である。 図11は、第4の制御処理の流れを示す状態遷移図である。 図12は、第5の制御処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、第1変形例に係る情報処理部の機能構成を示す図である。 図14は、制御情報記憶部に登録されているテーブルの一例を示す図である。 図15は、新たな制御情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、第2変形例に係る調理装置を示す図である。 図17は、情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る調理装置10について説明する。
図1は、調理装置10の外観を示す図である。調理装置10は、食品を加熱する。本実施形態においては、調理装置10は、筐体の内部の加熱室22に食品を収納して、加熱室22の内部において食品を加熱する。なお、調理装置10は、ガスコンロ等の加熱室22を有さない装置であってもよい。
また、調理装置10は、表示部12と、操作入力部14とを有する。表示部12は、筐体の外部に設けられ、ユーザに情報を通知する。操作入力部14は、筐体の外部に設けられ、ユーザからの操作入力を受け付ける。例えば、操作入力部14は、加熱時間等を設定するための回転式操作部16、加熱開始を受け付けるスタートボタン18および加熱終了を受け付けるストップボタン20等を含む。
図2は、調理装置10の構成を示す図である。調理装置10は、加熱部24と、センサユニット30と、温度センサ32と、湿度センサ34と、情報処理部40とを有する。
加熱部24は、加熱室22内の食品を加熱する。加熱部24は、電熱線により食品を加熱してもよいし、金属製の調理器具を介して電磁力で食品を加熱してもよいし、食品にマイクロ波を照射して加熱してもよい。
センサユニット30は、第1匂いセンサ42と、フィルタ44と、第2匂いセンサ46とを有する。センサユニット30は、食品の近傍に設けられる。本実施形態においては、センサユニット30は、加熱室22内の空気に含まれる物質が検出可能に設けられる。
第1匂いセンサ42は、食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含む。各検出素子は、匂いの原因物質の量として、原因物質の質量を検出する。これに代えて、各検出素子は、原因物質の量として、原因物質の体積または分子量を検出してもよい。
複数の検出素子のそれぞれは、互いに異なる種類の素子である。例えば、第1匂いセンサ42に含まれる何れか2つの検出素子は、互いに異なる種類の匂いの原因物質の量を検出する。例えば、第1の検出素子は、物質Xの量を検出し、第2の検出素子は、物質Yの量を検出する。また、例えば、第1匂いセンサ42に含まれる何れか2つの検出素子は、同一の種類の匂いの原因物質の量を、異なる感度で検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xの量を第1の感度で検出し、第2の検出素子は、物質Xの量を第1の感度より低い第2の感度で検出する。
また、例えば、第1匂いセンサ42に含まれる何れか2つの検出素子は、互いに異なる種類の組み合わせの複数の匂いの原因物質の量を検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を検出し、第2の検出素子は、物質Xと物質Zとの合計量を検出する。また、例えば、第1匂いセンサ42に含まれる何れか2つの検出素子は、同一の種類の組み合わせの複数の匂いの原因物質の量を、異なる感度で検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を第1の感度で検出し、第2の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を第1の感度より低い第2の感度で検出してもよい。
フィルタ44は、第2匂いセンサ46の前段に設けられる。フィルタ44は、食品の周囲から第2匂いセンサ46へと与えられる空気中に存在する匂いの原因物質を除去する。
第2匂いセンサ46は、フィルタ44を通過した空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含む。第2匂いセンサ46は、第1匂いセンサ42と同一構成である。従って、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46は、同一種類の複数の検出素子を含む。
このようなセンサユニット30は、第1匂いセンサ42に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号を情報処理部40に送信する。さらに、センサユニット30は、第2匂いセンサ46に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号を情報処理部40に送信する。
第1匂いセンサ42、フィルタ44および第2匂いセンサ46は、近傍に配置される。第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46は、同一の筐体内に配置されてもよいし、互いに独立に設けられてもよい。
温度センサ32は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の近傍に設けられる。温度センサ32は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の温度を検出する。温度センサ32は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の温度を表す温度信号を情報処理部40に送信する。
湿度センサ34は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の近傍に設けられる。湿度センサ34は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の湿度を検出する。湿度センサ34は、第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の湿度を表す湿度信号を情報処理部40に送信する。
情報処理部40は、操作入力部14を介してユーザにより入力された操作情報を取得する。情報処理部40は、取得した操作情報に基づき、加熱部24を制御する。また、情報処理部40は、表示部12に情報を表示させる。
情報処理部40は、第1匂いセンサ42に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号と、第2匂いセンサ46に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号との差を算出して、複数の検出信号を生成する。情報処理部40は、同一種類の検出素子どうしの第1出力信号と第2出力信号との差を算出して、検出信号を生成する。さらに、情報処理部40は、温度センサ32から送信された温度信号および湿度センサ34から送信された湿度信号により、複数の検出信号を補正する。
さらに、情報処理部40は、補正された複数の検出信号に基づき、加熱対象の食品から発生される匂いを判定する。そして、情報処理部40は、匂いの判定結果に基づき、各種の制御を実行する。例えば、情報処理部40は、匂いの判定結果に基づき、表示部12に表示させる情報の制御および加熱部24の加熱制御を実行する。なお、情報処理部40については、図5を参照してさらに説明する。
図3は、センサユニット30の構成の一例を示す図である。センサユニット30は、第1匂いセンサ42と、フィルタ44と、第2匂いセンサ46と、通信部48と、制御部50とを含む。
第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46は、例えば、同一の筐体内に配置される。第1匂いセンサ42には、フィルタ44を通過していない空気が与えられる。第1匂いセンサ42は、フィルタ44を通過していない空気中の匂いを表す複数の第1出力信号を出力する。第2匂いセンサ46には、フィルタ44を通過した空気が与えられる。第2匂いセンサ46は、フィルタ44を通過した空気中の匂いを表す複数の第2出力信号を出力する。
通信部48は、第1匂いセンサ42から出力された複数の第1出力信号を情報処理部40に送信する。また、通信部48は、第2匂いセンサ46から出力された複数の第2出力信号を情報処理部40に送信する。
制御部50は、第1匂いセンサ42、第2匂いセンサ46および通信部48の動作を管理および制御する。なお、センサユニット30の構成は一例であり、どのような構成であってもよい。
図4は、第1匂いセンサ42の構成の一例を示す図である。本実施形態において、第1匂いセンサ42は、空気に含まれる微小物質の質量を検出可能なQCMセンサである。なお、第1匂いセンサ42は、QCMセンサに限らず、半導体薄膜を用いたガスセンサ等の他の方式のセンサであってもよい。なお、第1匂いセンサ42の構成の一例を説明するが、第2匂いセンサ46も第1匂いセンサ42と同一の構成である。
第1匂いセンサ42は、一例として、支持部58と、複数のガス検出素子60と、駆動検出回路62とを有する。支持部58は、複数のガス検出素子60が取り付けられる。
ガス検出素子60は、検出素子の一例である。図4の例では、第1匂いセンサ42は、異なる種類の6個のガス検出素子60−A〜60−Fを有する。例えば、6個のガス検出素子60−A〜60−Fのそれぞれは、異なる種類の匂いの原因物質を検出する。
それぞれのガス検出素子60は、圧電効果により振動可能にカットされた水晶振動子と、水晶振動子の両側の平面に設けられた2つの電極と、水晶振動子の平面の少なくとも一方に設けられた吸着膜とを含む。
水晶振動子は、側面の一部が、振動可能に支持部58に保持される。2つの電極は、駆動検出回路62から交流電圧が印加される。吸着膜は、周囲の空気中に存在する特定の原因物質を吸着する。複数のガス検出素子60のそれぞれは、互いに異なる物質を吸着する吸着膜を含む。具体的には、複数のガス検出素子60のそれぞれは、センサユニット30の検出対象となる原因物質を吸着する吸着膜を含む。
このようなガス検出素子60は、2つの電極に共振周波数の交流電圧が印加されると、圧電効果により水晶振動子が振動する。水晶振動子の基本共振周波数は、質量および粘弾性により定まる。従って、吸着膜に原因物質が吸着されて質量が変化した場合、ガス検出素子60は、吸着した物質の質量の変化に応じて、基本共振周波数が変化する。
駆動検出回路62は、制御部50の制御に応じて、複数のガス検出素子60のそれぞれに交流電圧を印加して、複数のガス検出素子60のそれぞれの基本共振周波数の変化を検出する。これにより、駆動検出回路62は、複数のガス検出素子60のそれぞれ毎に、与えられた空気に含まれる匂いの原因物質の質量を検出することができる。駆動検出回路62は、複数のガス検出素子60のそれぞれが検出した原因物質の質量を表す第1出力信号を、通信部48に与える。
図5は、情報処理部40の機能構成を示す図である。情報処理部40は、信号処理部70と、匂いパターン記憶部72と、判定部74と、制御情報記憶部78と、調理制御部80とを有する。
信号処理部70は、第1匂いセンサ42に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号と、第2匂いセンサ46に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号との差を算出して、複数の検出信号を生成する。信号処理部70は、同一種類の検出素子どうしの第1出力信号と第2出力信号との差を算出して、検出信号を生成する。さらに、信号処理部70は、温度センサ32から送信された温度信号および湿度センサ34から送信された湿度信号により、複数の検出信号を補正する。信号処理部70は、複数の検出信号を判定部74に送信する。なお、信号処理部70については、図6を参照してさらに説明する。
匂いパターン記憶部72は、複数の種類の匂い毎に、1以上の基準パターンを紐付けて記憶する。判定部74は、調理中(例えば加熱開始時から加熱終了時まで)において、複数の検出信号の値を信号処理部70から取得する。例えば、判定部74は、調理中において、複数の検出信号の値に基づき連続して匂いを判定する。判定部74は、判定結果を調理制御部80に与える。なお、判定処理については、図7を参照してさらに説明をする。
制御情報記憶部78は、予め登録された制御情報を記憶する。制御情報は、調理装置10の状態の遷移パターンと、調理装置10に対する制御内容とが示される。
ある。
制御情報に示される調理装置10の状態は、食品から発生する匂いを含む。また、調理装置10の状態は、加熱室22の温度および湿度も含む。また、調理装置10の状態は、加熱開始からの経過時間、および、所定の状態に達してからの経過時間も含む。また、調理装置10の状態は、ユーザにより入力された操作内容も含む。調理装置10の状態の遷移パターンは、このような状態がどのように遷移するかを表す。例えば、調理装置10の状態の遷移パターンは、状態遷移図等により表すことが可能である。
制御情報に示される制御内容は、調理装置10の表示部12への情報の表示制御の内容、および、加熱部24に対する加熱制御(加熱の停止および温度の調整)の内容等を含む。
調理制御部80は、操作入力部14を介してユーザにより入力された操作情報を取得する。また、調理制御部80は、表示部12を制御して、表示部12に所定の情報を表示させる。また、調理制御部80は、加熱部24を制御して、加熱温度を変更したり、加熱を開始したり、停止させたりする。
調理制御部80は、調理中において、判定部74から連続して食品の匂いの判定結果を取得する。そして、調理制御部80は、食品に対する加熱を開始した後に食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する。
本実施形態においては、調理制御部80は、食品に対する加熱を開始した後に、連続して調理装置10の状態をモニタリングする。具体的には、調理制御部80は、判定部74による匂いの判定結果、加熱室22内の温度および湿度、加熱を開始してからの経過時刻、および、所定の状態に達してからの経過時間をモニタリングする。さらに、調理制御部80は、ユーザによる操作内容もモニタリングしてもよい。
そして、調理制御部80は、調理装置10の状態が、制御情報記憶部78に記憶された制御情報に示された遷移パターンで遷移した場合、制御情報に示された制御内容の制御を実行する。例えば、調理制御部80は、調理装置10の状態(例えば食品の匂い)が制御情報に示された遷移パターンで遷移した場合、表示部12に所定のメッセージを表示させたり、加熱部24による加熱温度を変更したり、加熱部24による加熱を開始させたり、停止させたりする。
図6は、信号処理部70の機能構成を示す図である。信号処理部70は、第1出力信号取得部84と、第2出力信号取得部86と、温度信号取得部88と、湿度信号取得部90と、差分算出部92と、補正部94とを有する。
第1出力信号取得部84は、センサユニット30の第1匂いセンサ42に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号を取得する。第2出力信号取得部86は、センサユニット30の第2匂いセンサ46に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号を取得する。
温度信号取得部88は、温度センサ32から出力された温度信号を取得する。湿度信号取得部90は、湿度センサ34から出力された湿度信号を取得する。
差分算出部92は、第1匂いセンサ42に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号と、第2匂いセンサ46に含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号との差を算出して、複数の検出信号を生成する。差分算出部92は、同一種類の検出素子どうしの第1出力信号と第2出力信号との差を算出する。
本実施形態においては、差分算出部92は、第1匂いセンサ42に含まれる6個のガス検出素子60−A〜60−Fにより検出された6個の第1出力信号と、第2匂いセンサ46に含まれる6個のガス検出素子60−A〜60−Fにより検出された6個の第2出力信号との差を算出する。そして、差分算出部92は、6個のガス検出素子60−A〜60−Fのそれぞれに対応する6個の検出信号を出力する。
補正部94は、温度信号により表された第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の空気の温度に基づき、差分算出部92により生成された複数の検出信号を補正する。さらに、補正部94は、湿度信号により表された第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46の周囲の空気の湿度に基づき、差分算出部92により生成された複数の検出信号を補正する。なお、補正部94は、温度または湿度に何れか一方に基づき、差分算出部92により生成された複数の検出信号を補正してもよい。
第1匂いセンサ42および第2匂いセンサ46内に含まれる回路および材料は、周囲の温度および湿度によって特性が変化する。従って、差分算出部92により生成された複数の検出信号は、温度および湿度によって変化する。補正部94は、このような温度および湿度による値の変動を無くすように、検出された温度および湿度に応じて、差分算出部92により生成された複数の検出信号を補正する。
なお、補正部94は、差分算出部92の前段において、信号を補正してもよい。すなわち、補正部94は、第1出力信号および第2出力信号を温度および湿度に応じて補正してもよい。このようにしても、補正部94は、差分算出部92により生成された複数の検出信号を補正することと同様の効果を得られる。
信号処理部70は、生成した複数の検出信号を判定部74に送信する。本実施形態においては、信号処理部70は、6個のガス検出素子60−A〜60−Fに対応する6個の検出信号を判定部74に送信する。
信号処理部70は、デジタル処理回路により実現されてもよいし、アナログ処理回路により実現されてもよい。また、信号処理部70は、プログラムを実行するプロセッサおよびメモリにより実現されてもよい。
また、信号処理部70は、センサユニット30内に一体的に設けられてもよい。また、信号処理部70は、差分算出部92または補正部94の一方がセンサユニット30内に一体的に設けられてもよい。
図7は、匂いの判定処理を説明するための図である。判定部74は、例えば、信号処理部70から複数の検出信号の値を取得する。例えば、図7の例においては、判定部74は、ガス検出素子60−A、ガス検出素子60−B、ガス検出素子60−C、ガス検出素子60−D、ガス検出素子60−Eおよびガス検出素子60−Fのそれぞれに対応する6個の検出信号の値を取得する。
匂いパターン記憶部72は、所定の種類の匂いが発生した場合に取得される、複数の検出信号の値を表す基準パターンを記憶している。例えば、図7の例においては、匂いパターン記憶部72は、第1の調理臭、第2の調理臭およびコゲ臭のそれぞれが検出された場合におけるガス検出素子60−A〜60−Fのそれぞれに対応する6個の検出信号の値を表す基準パターンを記憶している。
判定部74は、複数の検出信号の値を表す検出パターンと、予め記憶している基準パターンとを比較する。そして、判定部74は、検出パターンが基準パターンとマッチングする場合、センサユニット30に与えられた空気の匂いが、所定の種類の匂いであると判定する。判定部74は、複数の種類の匂いについて基準パターンを記憶しておき、1つの検出パターンが何れの匂いの基準パターンにマッチングするかを判定してもよい。例えば、図7の例においては、判定部74は、センサユニット30に与えられた空気の匂いが、第2の調理臭であると判定している。
なお、パターンがマッチングする場合とは、2つのパターンが完全に一致した場合のみならず、所定の誤差以下で一致する場合、または、複数の基準パターンのうち最も近い基準パターンを選択する場合等を含む。
判定部74は、それぞれの種類の匂いについて、匂いの強さを判定してもよい。例えば、判定部74は、匂いの種類毎且つ匂いの強さ毎に基準パターンを記憶しておき、検出パターンと、予め記憶している匂いの種類毎且つ匂いの強さ毎の基準パターンとをマッチングしてもよい。
判定部74は、このようなパターンマッチングに限らず、他の方法で匂いの種類および匂いの強さを判定してもよい。例えば、判定部74は、ニューラルネットワーク等を用いて検出パターンにマッチングする匂いの種類および匂いの強さを判定してもよい。
ここで、調理臭は、調理時に食品から発生する匂いである。調理臭は、食品ごとに異なる場合がある。例えば、食品から発生する匂いとしては、例えば、アルコール臭、ピリジン系のロースト臭、カラメル化反応により生じるフラン系の匂い、肉等から発生するアルデヒド系の匂い、および、芳香族および脂肪族炭化水素系の匂いであるコゲ臭等が挙げられる。匂いパターン記憶部72は、これらの匂いが発生した場合における複数の検出信号の値を表す基準パターンを記憶する。これにより、判定部74は、食品から発生する匂いを判定することが可能となる。
図8は、第1の制御処理の流れを示す状態遷移図である。例えば、パンを加熱する場合、加熱の開始段階において、パンからアルコール臭が発生する。そして、加熱の終了段階において、カラメル化反応により生じるフラン系の匂いがパンから発生する。このように、加熱の初期段階と終了段階とで食品から異なる調理臭が発生する場合がある。そこで、調理制御部80は、予め定められた第1の調理臭を検出した後に、予め定められた第2の調理臭を検出した場合、調理の終了を示すメッセージを出力させる。
このような制御をする場合、調理制御部80は、調理装置10の状態を図8に示すように遷移させる。まず、調理制御部80は、加熱開始の操作がされた場合、調理装置10を第1状態ST1に遷移させる。続いて、第1状態ST1において、調理制御部80は、第1の調理臭を検出した場合、調理装置10を第2状態ST2に遷移させる。続いて、第2状態ST2において、調理制御部80は、第2の調理臭を検出した場合、調理が終了したことをユーザに通知するための調理終了メッセージを表示部12に出力させる。そして、調理制御部80は、調理装置10を終了状態Eに遷移させる。このような制御をすることにより、調理制御部80は、食品の調理が終了したことをユーザに知らせることができる。
図9は、第2の制御処理の流れを示す状態遷移図である。例えば、食品を加熱する場合、加熱の開始段階において、初期段階の調理臭が発生し、加熱の終了段階において、食品が焦げたコゲ臭が発生する場合がある。そこで、調理制御部80は、予め定められた第1の調理臭を検出した後に、食品が焦げたコゲ臭を検出した場合、調理の終了を示すメッセージを出力させる。
このような制御をする場合、調理制御部80は、調理装置10の状態を図9に示すように遷移させる。まず、調理制御部80は、加熱開始の操作がされた場合、調理装置10を第3状態ST3に遷移させる。続いて、第3状態ST3において、調理制御部80は、第1の調理臭を検出した場合、調理装置10を第4状態ST4に遷移させる。続いて、第4状態ST4において、調理制御部80は、食品が焦げたコゲ臭を検出した場合、調理が終了したことをユーザに通知するための調理終了メッセージを表示部12に出力させる。そして、調理制御部80は、調理装置10を終了状態Eに遷移させる。このような制御をすることにより、調理制御部80は、食品の調理が終了したことをユーザに知らせることができる。
図10は、第3の制御処理の流れを示す状態遷移図である。例えば、食品を加熱する場合、例えば食品に与える熱量が多すぎて、食品が焦げてしまう場合がある。そこで、調理制御部80は、予め定められた強さ以上の食品が焦げたコゲ臭を検出した場合、食品の加熱を停止させる。
このような制御をする場合、調理制御部80は、調理装置10の状態を図10に示すように遷移させる。まず、調理制御部80は、加熱開始の操作がされた場合、調理装置10を第5状態ST5に遷移させる。続いて、第5状態ST5において、調理制御部80は、所定の強さ以上の焦げ臭を検出した場合、加熱部24を制御して加熱停止させる。そして、調理制御部80は、調理装置10を終了状態Eに遷移させる。このような制御をすることにより、調理制御部80は、食品が焦げてしまった場合に、加熱を停止することができる。
図11は、第4の制御処理の流れを示す状態遷移図である。例えば、食品を加熱する場合、食品に加える熱量の設定を誤った場合または故障等により、食品に与える熱量が少なすぎたり、食品に熱量が与えられなかったりする場合がある。そこで、調理制御部80は、食品に対する加熱を開始して所定時間経過後に、第1の調理臭を検出せずに、食品の周囲が所定温度以下である場合、異常を示すメッセージを出力させる。
このような制御をする場合、調理制御部80は、調理装置10の状態を図11に示すように遷移させる。まず、調理制御部80は、加熱開始の操作がされた場合、調理装置10を第6状態ST6に遷移させる。続いて、第6状態ST6において、調理制御部80は、第1の調理臭を検出した場合、調理装置10を第7状態ST7に遷移させる。続いて、第7状態ST7において、調理制御部80は、第2の調理臭を検出した場合、調理終了メッセージを表示部12に出力させて、調理装置10を終了状態Eに遷移させる。
また、第6状態ST6において、調理制御部80は、第1の調理臭を検出する前に、所定時間が経過した場合、調理装置10を第8状態ST8に遷移させる。第8状態ST8において、調理制御部80は、食品の周囲が所定温度より高い場合には、調理装置10の状態を第8状態ST8で維持する。そして、第8状態ST8において、調理制御部80は、第1の調理臭を検出した場合、調理装置10を第7状態ST7に遷移させる。
また、第8状態ST8において、調理制御部80は、食品の周囲が所定温度以下である場合、設定の異常または故障等を示す異常メッセージを表示部12に出力させる。そして、調理制御部80は、調理装置10を終了状態Eに遷移させる。このような制御をすることにより、調理制御部80は、設定が異常であることまたは故障していることをユーザに知らせることができる。
図12は、第5の制御処理の流れを示すフローチャートである。例えば、加熱室22を長期間清掃しなかった場合、加熱室22が汚れて加熱室22の匂いが強くなる。このような制御をする場合、図12に示すような処理を、定期的(例えば1日毎)に実行する。
まず、S111において、調理制御部80は、加熱中か否かを判断する。加熱中である場合(S111のYes)、調理制御部80は、本フローを終了する。加熱中ではない場合(S111のNo)、調理制御部80は、処理をS112に進める。
S112において、調理制御部80は、センサユニット30を起動して、動作させる。続いて、S113において、調理制御部80は、判定部74に、匂いを判定させる。これにより、調理制御部80は、食品が載置される位置の周囲の匂いを判定部74に判定させることができる。
続いて、S114において、調理制御部80は、予め定められた強さ以上の匂いが発生しているか否かを判断する。この場合、調理制御部80は、特定の種類の匂いについて、予め定められた強さ以上の匂いが発生しているか否かを判断してもよいし、種類を特定せずに、予め定められた強さ以上の匂いが発生しているか否かを判断してもよい。
予め定められた強さ以上の匂いが発生していないと判断する場合(S114のNo)、調理制御部80は、本フローを終了する。予め定められた強さ以上の匂いが発生している場合(S114のYes)、調理制御部80は、処理をS115に進める。
S115において、調理制御部80は、清掃をすべきことを示す清掃メッセージを表示部12に出力させる。S115を終了すると、調理制御部80は、本フローを終了する。
このように、調理制御部80は、食品を加熱していないタイミングにおいて、センサユニット30を動作させ、判定部74に、食品が載置される位置の周囲の匂いを判定させる。そして、調理制御部80は、食品が載置される位置の周囲が予め定められた匂いである場合、清掃メッセージを出力させる。これにより、調理制御部80は、加熱室22を長期間清掃しなかった場合、ユーザに掃除をすることを促すことができる。
以上のように、本実施形態に係る調理装置10は、例えば食品の匂いを含む調理装置10の状態をモニタリングし、調理装置10の状態が予め定められた遷移パターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する。これにより、本実施形態に係る調理装置10によれば、適切に調理の終了等を判断することができる。従って、本実施形態に係る調理装置10によれば、適切に調理を進行させることができる。
(第1変形例)
つぎに、第1変形例に係る調理装置10について説明する。第1変形例に係る調理装置10は、図1から図12を参照して説明した実施形態に係る調理装置10と略同一の機能および構成を有するので、略同一の機能および構成を有するブロックに同一の符号を付けて、相違点を除き詳細な説明を省略する。第2変形例以降も同様である。
図13は、第1変形例に係る情報処理部40の機能構成を示す図である。図14は、制御情報記憶部78に登録されているテーブルの一例を示す図である。
第1変形例に係る情報処理部40は、選択受付部122と、記録部124と、生成部126と、設定部128とをさらに有する。
第1変形例において、制御情報記憶部78は、複数の食品のそれぞれについて、制御情報を記憶する。制御情報記憶部78は、例えば、図14に示すような、食品毎に制御情報が登録されたテーブルを記憶する。
選択受付部122は、食品を加熱する場合、加熱に先だって、ユーザによる加熱対象食品の選択を受け付ける。例えば、選択受付部122は、図14に示されるテーブルに登録された複数の食品の中から何れか1つの食品の選択を受け付ける。
第1変形例において、調理制御部80は、ユーザにより選択された加熱対象食品に対応する制御情報を、制御情報記憶部78から取得する。調理制御部80は、食品の加熱を開始した後、連続して食品の匂いの判定結果を取得する。そして、調理制御部80は、調理装置10の状態が、取得した制御情報に示された遷移パターンで遷移した場合、取得した制御情報に示された制御内容の制御を実行する。これにより、調理制御部80は、ユーザにより選択された食品の調理を適切に進行させることができる。
記録部124は、ユーザから、新たな制御情報の生成指示を受け付ける。ユーザは、新たな制御情報の生成指示をした場合、調理装置10を用いて、対象の食品の加熱を開始する。続いて、ユーザは、食品の状態を観察しながら、食品の匂いが変化するタイミング等において、匂いの取得を指示する取得操作を行う。そして、記録部124は、取得操作を受け付けたタイミングにおける、食品から発生される匂いの判定結果を記憶する。
生成部126は、ユーザによる調理終了指示を受け付けた場合、記録部124により記録された判定結果の時系列パターンに基づき制御情報を生成する。例えば、生成部126は、記録部124により記録された順に匂いが遷移した場合に、調理終了メッセージを出力させる制御情報を生成する。
設定部128は、ユーザによる食品名の入力を受け付け、受け付けた食品名および生成した制御情報を対応付けて制御情報記憶部78に設定する。例えば、設定部128は、図14に示すテーブルに、受け付けた食品および生成した制御情報を登録する。
図15は、新たな制御情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。情報処理部40は、新たな制御情報の生成指示を受け付けた場合、図15に示す処理を実行する。
まず、S141において、情報処理部40は、加熱の開始の指示があったか否かを判断する。加熱開始の指示が無い場合(S141のNo)、情報処理部40は、処理をS141で待機する。加熱開始の指示があった場合(S141のYes)、情報処理部40は、処理をS142に進める。
S142において、情報処理部40は、匂いの取得操作を受け付けたか否かを判断する。取得操作を受け付けていない場合(S142のNo)、S143において、情報処理部40は、ユーザによる調理の終了操作がされたか否かを判断する。調理の終了操作がされていない場合(S143のNo)、情報処理部40は、処理をS142に戻す。従って、情報処理部40は、匂いの取得操作を受け付けたか、または、終了操作がされるまで、S142およびS143の処理を繰り返す。
取得操作を受け付けた場合(S142のYes)、情報処理部40は、処理をS144に進める。S144において、情報処理部40は、匂いを判定する。続いて、S145において、情報処理部40は、判定した匂いを一時的に記録する。S145を終了すると、情報処理部40は、処理をS142に戻す。
調理の終了操作がされた場合(S143のYes)、情報処理部40は、処理をS146に進める。S146において、情報処理部40は、記録された匂いの判定結果の時系列パターンに基づき新たな制御情報を生成する。例えば、情報処理部40は、記録した順に匂いが遷移した場合に、調理終了メッセージを出力させる制御情報を生成する。
続いて、S147において、情報処理部40は、食品名の入力を受け付ける。続いて、S148において、情報処理部40は、受け付けた食品名および生成した制御情報を対応付けて、制御情報記憶部78に設定する。例えば、情報処理部40は、図14に示すテーブルに、受け付けた食品および生成した制御情報を登録する。そして、S148の処理を終えると、情報処理部40は、本フローを終了する。
以上のように、第1変形例に係る調理装置10は、複数の食品の中から加熱対象となる1つの食品を選択させ、選択させた食品の調理を適切に進行させることができる。さらに、第1変形例に係る調理装置10は、新たな制御情報を登録して、新たな食品についても調理を適切に進行させることができる。
(第2変形例)
つぎに、第2変形例に係る調理装置10について説明する。
図16は、第2変形例に係る調理装置10を示す図である。第2変形例に係る調理装置10は、本体部150と、遠隔操作部160とを備える。
本体部150は、操作入力部14、加熱室22および加熱部24等の機能を含む。遠隔操作部160は、情報処理部40の機能を含む。
遠隔操作部160は、データ処理機能、無線通信機能および表示機能を有するコンピュータである。例えば、遠隔操作部160は、本体部150と別体であり、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話またはノート型パソコン等であってよい。遠隔操作部160は、無線通信または有線通信により本体部150と情報の送受信をする。なお、遠隔操作部160は、情報処理部40の一部の機能を含み、残りの機能は本体部150に含まれていてもよい。
例えば、遠隔操作部160は、調理制御部80の一部の機能を有していてもよい。これにより、調理制御部80の一部の機能は、本体部150および遠隔操作部160の両方に備えられる。従って、本体部150が単体で調理装置10として動作することも可能であるし、本体部150および遠隔操作部160が通信により連携して調理装置10として動作することも可能である。本体部150および遠隔操作部160が連携して動作する場合、遠隔操作部160は、調理装置10の本体部150を遠隔から制御する。そして、遠隔操作部160に備えられる調理制御部80は、センサユニット30から出力された複数の検出信号に基づき判定された匂いの判定結果を、本体部150から連続して取得し、食品に対する加熱を開始した後に食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する。例えば、遠隔操作部160に備えられる調理制御部80は、遠隔操作部160の表示部にメッセージを表示する。また、例えば、遠隔操作部160に備えられる調理制御部80は、本体部150に備えられる調理制御部80と連携して、加熱を停止させる。
このような第2変形例に係る調理装置10は、本体部150を遠隔から操作することができる。また、第2変形例に係る調理装置10は、本体部150から離れた位置のユーザに、例えば調理終了メッセージ等を通知することができる。
(情報処理装置200のハードウェア構成)
図17は、情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。
情報処理部40および遠隔操作部160は、例えば、図17に示すような情報処理装置200により実現される。情報処理装置200は、一例として、一般のコンピュータと同様のハードウェア構成であってよい。情報処理装置200は、CPU(Central Processing Unit)201と、操作装置202と、表示装置203と、ROM(Read Only Memory)205と、RAM(Random Access Memory)206と、記憶装置207と、通信装置208と、バス209とを備える。各部は、バス209により接続される。
CPU201は、RAM206の所定領域を作業領域としてROM205または記憶装置207に予め記憶された各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、情報処理装置200を構成する各部の動作を統括的に制御する。また、CPU201は、ROM205または記憶装置207に予め記憶されたプログラムとの協働により、操作装置202、表示装置203および通信装置208等を動作させる。
操作装置202は、タッチパネル、マウスやキーボード等の入力デバイスであって、ユーザから操作入力された情報を指示信号として受け付け、その指示信号をCPU201に出力する。表示装置203は、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、CPU201からの表示信号に基づいて、各種情報を表示する。
ROM205は、情報処理装置200の制御に用いられるプログラムおよび各種設定情報等を書き換え不可能に記憶する。RAM206は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体である。RAM206は、CPU201の作業領域として機能する。
記憶装置207は、フラッシュメモリ等の半導体による記憶媒体、磁気的または光学的に記録可能な記憶媒体等の書き換え可能な記録装置である。記憶装置207は、情報処理装置200の制御に用いられるプログラムを記憶する。
通信装置208は、センサユニット30とデータの送受信をする。また、通信装置208は、ネットワークを介してサーバ等とデータの送受信をしてもよい。
本実施形態の情報処理装置200で実行されるプログラムは、例えば、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供される。また、本実施形態の情報処理装置200で実行されるプログラムは、持ち運び可能な記憶媒体等に予め組み込んで提供されてもよい。
本実施形態の情報処理装置200で実行されるプログラムは、信号処理モジュールと、判定モジュールと、調理制御モジュールとを含むモジュール構成となっている。CPU201(プロセッサ)は、記憶媒体等からこのようなプログラムを読み出して、上記各モジュールをRAM206(主記憶装置)にロードする。そして、CPU201(プロセッサ)は、このようなプログラムを実行することにより、信号処理部70、判定部74および調理制御部80として機能する。なお、信号処理部70、判定部74および調理制御部80の一部または全部がハードウェアにより構成されていてもよい。また、記憶装置207またはRAM206は、匂いパターン記憶部72および制御情報記憶部78として機能する。また、判定モジュールは、匂いの判定に用いる閾値を更新する等のため、適宜アップデートされてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、種々の変更を行うことができる。
10 調理装置
12 表示部
14 操作入力部
22 加熱室
24 加熱部
30 センサユニット
32 温度センサ
34 湿度センサ
40 情報処理部
42 第1匂いセンサ
44 フィルタ
46 第2匂いセンサ
48 通信部
50 制御部
70 信号処理部
72 匂いパターン記憶部
74 判定部
78 制御情報記憶部
80 調理制御部
84 第1出力信号取得部
86 第2出力信号取得部
88 温度信号取得部
90 湿度信号取得部
92 差分算出部
94 補正部
122 選択受付部
124 記録部
126 生成部
128 設定部
150 本体部
200 情報処理装置

Claims (15)

  1. 食品を加熱する調理装置であって、
    前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットと、
    前記センサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する判定部と、
    連続して前記食品の匂いの判定結果を取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御部と、
    を備える調理装置。
  2. 前記センサユニットは、
    空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含む第1匂いセンサと、
    空気中に存在する匂いの原因物質を除去するフィルタと、
    前記フィルタを通過した空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含む第2匂いセンサと、
    を有し、
    前記調理装置は、前記第1匂いセンサに含まれる複数の検出素子により検出された複数の第1出力信号と、前記第2匂いセンサに含まれる複数の検出素子により検出された複数の第2出力信号との差を算出して、前記複数の検出信号を生成する差分算出部をさらに備え、
    前記判定部は、前記差分算出部により生成された前記複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する
    請求項1に記載の調理装置。
  3. 前記第1匂いセンサおよび前記第2匂いセンサの周囲の温度を検出する温度センサと、
    前記温度に基づき、前記複数の検出信号を補正する補正部と、
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記補正部により補正された前記複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する
    請求項2に記載の調理装置。
  4. 前記第1匂いセンサおよび前記第2匂いセンサの周囲の湿度を検出する湿度センサと、
    前記湿度に基づき、前記複数の検出信号を補正する補正部と、
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記補正部により補正された前記複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する
    請求項2に記載の調理装置。
  5. 前記調理制御部は、予め定められた第1の調理臭を検出した後に、予め定められた第2の調理臭を検出した場合、調理の終了を示すメッセージを出力させる
    請求項1から4の何れか1項に記載の調理装置。
  6. 前記調理制御部は、予め定められた第1の調理臭を検出した後に、前記食品が焦げたコゲ臭を検出した場合、調理の終了を示すメッセージを出力させる
    請求項1から4の何れか1項に記載の調理装置。
  7. 前記調理制御部は、予め定められた強さ以上の前記食品が焦げたコゲ臭を検出した場合、前記食品の加熱を停止させる
    請求項1から6の何れか1項に記載の調理装置。
  8. 前記調理制御部は、前記食品に対する加熱を開始して所定時間経過後に、第1の調理臭を検出せずに、前記食品の周囲が所定温度以下である場合、異常を示すメッセージを出力させる
    請求項1から7の何れか1項に記載の調理装置。
  9. 前記調理制御部は、前記食品を加熱していないタイミングにおいて、前記センサユニットを動作させ、前記判定部に、前記食品が載置される位置の周囲の匂いを判定させ、前記食品が載置される位置の周囲が予め定められた匂いである場合、清掃をすべきことを示すメッセージを出力させる
    請求項1から8の何れか1項に記載の調理装置。
  10. 複数の食品のそれぞれについて、前記食品から発生する匂いを含む状態の遷移パターンと制御内容とを示す制御情報を記憶する制御情報記憶部と、
    ユーザによる加熱対象食品の選択を受け付ける選択受付部と、
    を備え、
    前記調理制御部は、
    前記ユーザにより選択された前記加熱対象食品に対応する前記制御情報を前記制御情報記憶部から取得し、
    前記状態が前記制御情報に示された遷移パターンで遷移した場合、前記制御情報に示された制御を実行する
    請求項1に記載の調理装置。
  11. 前記食品の加熱中に所定の操作を受け付けたタイミングにおける、前記食品から発生される匂いの判定結果を取得して記憶する記録部と、
    前記ユーザによる調理終了指示を受け付けた場合、記録された前記判定結果の時系列パターンに基づき前記制御情報を生成する生成部と、
    前記ユーザによる前記食品の入力を受け付け、受け付けた前記食品および生成した前記制御情報を対応付けて、前記制御情報記憶部に設定する設定部と、
    をさらに備える請求項10に記載の調理装置。
  12. 食品を加熱する調理装置を制御する情報処理装置であって、
    前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する判定部と、
    連続して前記食品の匂いの判定結果を取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御部と、
    を備える情報処理装置。
  13. 食品を加熱する調理装置の本体部を遠隔から制御する情報処理装置であって、
    前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットから出力された複数の検出信号に基づき判定された匂いの判定結果を連続して取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御部
    を備える情報処理装置。
  14. 情報処理装置に、食品を加熱する調理装置を制御させるためのプログラムであって、
    情報処理装置に、
    前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定する判定ステップと、
    連続して前記食品の匂いの判定結果を取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する調理制御ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  15. 食品を加熱する調理装置を制御する制御方法であって、
    情報処理装置が、前記食品の周囲の空気中に存在する匂いの原因物質の量を検出する複数の検出素子を含むセンサユニットから出力された複数の検出信号に基づき、前記食品から発生される匂いを判定し、
    前記情報処理装置が、連続して前記食品の匂いの判定結果を取得し、前記食品に対する加熱を開始した後に前記食品から発生した匂いが予め登録されたパターンで遷移した場合、予め定められた制御を実行する
    制御方法。
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