JP2021119914A - ボディタオル - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚表面を素手で洗うように優しく洗うことができ、皮膚表面を洗いすぎることで、皮膚表面を傷つけたり、皮膚表面の善玉菌を落としたりするのを抑制することができるボディタオルを提供する。【解決手段】タオル地1が、少なくとも外表面3の全域又は略全域がシリコーンゴムにて構成されるとともに、多数の貫通孔2が平面的に分散配置されて多孔状に構成される。【選択図】図2
Description
本発明は、浴室等で身体を洗うのに用いられるボディタオルに関する。
この種のボディタオルとしては、タオル地の外表面が糸の織り組織にて構成されるものが主流となっている(例えば、特許文献1参照)。このような織り物構造のボディタオルは、ボディソープ等を含ませて泡立たせた状態で皮膚表面に擦り付けることで、ボディーソープ等による洗浄作用に加えて、タオル地の表面の織り組織による強い掻き落し作用を皮膚表面に作用させることにより皮膚表面をしっかりと洗うことができる。
しかしながら、上記のように身体の皮膚表面をしっかりと洗うと、皮膚表面が傷ついたり、皮膚表面のバリア機能を維持する働きをしている表皮ブドウ球菌等の善玉菌まで根こそぎ落としたりすることになり、肌荒れ、乾燥肌、体臭増加等の弊害を招くことが指摘されている。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、皮膚表面を素手で洗うように優しく洗うことができ、皮膚表面を洗いすぎることで、皮膚表面を傷つけたり、皮膚表面の善玉菌を落としたりするのを抑制することができるボディタオルを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、タオル地が、少なくとも外表面の全域又は略全域がシリコーンゴムにて構成されるとともに、多数の貫通孔が平面的に分散配置されて多孔状に構成される点にある。
本構成によれば、使用者の肌に触れるタオル地の外表面が適度なゴム弾性を有するシリコーンゴムで構成されるので、身体洗浄時における皮膚表面に対する掻き落し作用を低く抑える又は無くすことができる。よって、皮膚表面を素手で洗うように優しく洗うことができ、皮膚表面を洗いすぎることで、皮膚表面を傷つけたり、皮膚表面の善玉菌を落としたりするのを抑制することができる。
しかも、タオル地は、多数の貫通孔が平面的に分散配置されて多孔状に構成されるので、タオル地の外表面をシリコーンゴムで構成しながらも、泡立ち性や泡持ち性を付与することができる。
更に、シリコーンゴムは耐久性が高くて水を含まないので、タオル地の高い耐久性と使用後の良好な水切り性も得ることができ、使い勝手の良いボディタオルとすることができる。
しかも、タオル地は、多数の貫通孔が平面的に分散配置されて多孔状に構成されるので、タオル地の外表面をシリコーンゴムで構成しながらも、泡立ち性や泡持ち性を付与することができる。
更に、シリコーンゴムは耐久性が高くて水を含まないので、タオル地の高い耐久性と使用後の良好な水切り性も得ることができ、使い勝手の良いボディタオルとすることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記タオル地が、前記シリコーンゴムよりも引っ張り強さの大きな糸状体を内部に配置して構成される点にある。
本構成によれば、タオル地の内部に配置される糸状体により、タオル地の引っ張り強さを高めることができ、身体洗浄時の使用者の引っ張り操作力等でタオル地が破断したりするのを防止することができる。
本発明の第3特徴構成は、多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.035〜1.720mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が18〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜45%に設定される点にある。
多数の前記貫通孔の密度が18〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜45%に設定される点にある。
本構成によれば、多数の貫通孔の開口面積、多数の貫通孔の密度、タオル地の開口率を上述の範囲とすることで、良好な泡立ち性や泡持ち性を付与することができ、ボディーソープ等による洗浄作用も良好に作用させて皮膚表面を優しく洗うことができるボディタオルを実現することができる。
本発明の第4特徴構成は、 多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.926〜1.720mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が18〜34個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が24〜45%に設定される点にある。
多数の前記貫通孔の密度が18〜34個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が24〜45%に設定される点にある。
本構成によれば、多数の貫通孔の開口面積、多数の貫通孔の密度、タオル地の開口率を上述の範囲とすることで、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、低い範囲で適度な掻き落し作用を有するボディタオルを実現することができる。
本発明の第5特徴構成は、多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.035〜0.178mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が160〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜26%に設定される点にある。
多数の前記貫通孔の密度が160〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜26%に設定される点にある。
本構成によれば、多数の貫通孔の開口面積、多数の貫通孔の密度、タオル地の開口率を上述の範囲とすることで、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、掻き落し作用が極めて低くてきめ細かな泡が形成されるボディタオルを実現することができる。
本発明のボディタオルの実施形態を図面に基づいて説明する。
このボディタオルは、浴室等で身体を洗浄するのに好適に用いられるもので、図1に示すように、平面視で長辺と短辺を有する薄い帯状で可撓性のある柔軟なタオル地1から構成される。
このボディタオルは、浴室等で身体を洗浄するのに好適に用いられるもので、図1に示すように、平面視で長辺と短辺を有する薄い帯状で可撓性のある柔軟なタオル地1から構成される。
タオル地1は、図2に示すように、少なくとも外表面3の全域又は略全域がシリコーンゴムにて構成される。本実施形態では、タオル地1における表面と裏面と貫通孔2の内面を含む外表面3の全域がシリコーンゴムにて構成される。
このように、使用者の肌に触れるタオル地1の外表面3が適度なゴム弾性を有するシリコーンゴムから構成することで、身体洗浄時における皮膚表面に対する掻き落し作用を低く抑える又は無くすことができ、皮膚表面を素手で洗うように優しく洗うことができる。
更に、シリコーンゴムは耐久性が高くて水を含まないので、タオル地1の高い耐久性と使用後の良好な水切り性も得ることができ、使い勝手の良いボディタオルとなる。
更に、シリコーンゴムは耐久性が高くて水を含まないので、タオル地1の高い耐久性と使用後の良好な水切り性も得ることができ、使い勝手の良いボディタオルとなる。
タオル地1は、それを厚み方向で貫通する多数の貫通孔2が平面的に分散配置されて多孔状に構成される。本実施形態では、タオル地1は、多数の貫通孔2の夫々の開口面積(孔面積)が0.035〜1.720mm2に設定され、多数の貫通孔2の密度が18〜300個/cm2に設定され、タオル地1の開口率が14〜45%に設定される。
そのため、使用者の肌に触れるタオル地1の外表面3にシリコーンゴムを採用しながらも、良好な泡立ち性や泡持ち性を付与することができ、ボディーソープ等による洗浄作用も良好に作用させて皮膚表面を優しく洗うことができる。
更に、タオル地1は、シリコーンゴムよりも引っ張り強さの大きな糸状体4を内部に配置して構成される。換言すれば、タオル地1は、シリコーンゴムよりも引っ張り強さの大きな糸状体4をシリコーンゴムの層でコーティングして構成される。
糸状体4は、天然繊維や化学繊維等から構成することができる。この糸状体4は、タオル地1の短辺方向及び長辺方向の両方の引っ張り強度を向上させるべく、タオル地1の短辺方向に沿う縦糸部4aやタオル地1の長辺方向に沿う横糸部4bを有するように格子状や網状に配置される。例えば、多数本の糸状体4は、織り物や編み物等として構成することができる。
このように構成されるボディタオルは、例えば、多数の糸状体4からなる格子状や網状の補強基材を、シリコーンゴム形成液に浸漬したのちに加熱して糸状体4の周囲に付着しているシリコーンゴム形成液を硬化させるディップコート等のコーティング方法を使用し、多数の糸状体4の周囲をシリコーンゴムでコーティングして製造することができる。
次に、図3〜図5を参照して本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1のボディタオルは、図4に示すように、多数の貫通孔2が略同一の大きさ・形状に構成され、多数の貫通孔2がタオル地1の長辺方向及び短辺方向に沿って直線状に並ぶ状態で配置される。
そして、図3に示すように、多数の貫通孔2の夫々の開口面積が0.926〜1.720mm2に設定され、多数の貫通孔2の密度が18〜34個/cm2に設定され、タオル地1の開口率が24〜45%に設定される。
(実施例1)
実施例1のボディタオルは、図4に示すように、多数の貫通孔2が略同一の大きさ・形状に構成され、多数の貫通孔2がタオル地1の長辺方向及び短辺方向に沿って直線状に並ぶ状態で配置される。
そして、図3に示すように、多数の貫通孔2の夫々の開口面積が0.926〜1.720mm2に設定され、多数の貫通孔2の密度が18〜34個/cm2に設定され、タオル地1の開口率が24〜45%に設定される。
貫通孔2の開口面積は、その計測例の一例として1.323mm2を挙げることができ、総じて0.926〜1.720mm2の範囲である。
また、貫通孔2の密度は、その計測例の一例として26個/cm2を挙げることができ、総じて18〜34個/cm2の範囲である。
更に、タオル地1の開口率は、その計測例として34.5%を挙げることができ、総じて24〜45%の範囲である。
この実施例1のボディタオルは、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、低い範囲で適度な掻き落し作用を有するボディタオルとなっている。
また、貫通孔2の密度は、その計測例の一例として26個/cm2を挙げることができ、総じて18〜34個/cm2の範囲である。
更に、タオル地1の開口率は、その計測例として34.5%を挙げることができ、総じて24〜45%の範囲である。
この実施例1のボディタオルは、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、低い範囲で適度な掻き落し作用を有するボディタオルとなっている。
(実施例2)
実施例2のボディタオルは、図5に示すように、多数の貫通孔2が複数の大きさ・形状に構成され、多数の貫通孔2がタオル地1の長辺方向又は短辺方向に沿って波状に蛇行する線等に沿って並ぶ状態で配置される。
そして、図3に示すように、多数の貫通孔2の夫々の開口面積が0.035〜0.178mm2に設定され、多数の貫通孔2の密度が160〜300個/cm2に設定され、タオル地1の開口率が14〜26%に設定される。
実施例2のボディタオルは、図5に示すように、多数の貫通孔2が複数の大きさ・形状に構成され、多数の貫通孔2がタオル地1の長辺方向又は短辺方向に沿って波状に蛇行する線等に沿って並ぶ状態で配置される。
そして、図3に示すように、多数の貫通孔2の夫々の開口面積が0.035〜0.178mm2に設定され、多数の貫通孔2の密度が160〜300個/cm2に設定され、タオル地1の開口率が14〜26%に設定される。
貫通孔2の開口面積は、その計測例の一例として、比較的小さいもので0.0533mm2、中程度のもので0.0817mm2、比較的大きいもので0.1367mm2を挙げることができ、総じて0.035〜0.178mm2の範囲である。
また、貫通孔2の密度は、その計測例の一例として230個/cm2を挙げることができ、総じて160〜300個/cm2の範囲である。
更に、タオル地1の開口率は、その計測例として20%を挙げることができ、総じて14〜26%の範囲である。
この実施例2のボディタオルは、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、掻き落し作用が極めて低くてきめ細かな泡が形成されるボディタオルとなっている。
また、貫通孔2の密度は、その計測例の一例として230個/cm2を挙げることができ、総じて160〜300個/cm2の範囲である。
更に、タオル地1の開口率は、その計測例として20%を挙げることができ、総じて14〜26%の範囲である。
この実施例2のボディタオルは、良好な泡立ち性や泡持ち性を有し、更に、掻き落し作用が極めて低くてきめ細かな泡が形成されるボディタオルとなっている。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
上記実施形態では、タオル地1が、シリコーンゴムよりも引っ張り強さの大きな糸状体4を内部に配置して構成される場合を例に示したが、このような糸状体4を設けずにタオル地1の全体がシリコーンゴムにて構成されてもよい。
1 タオル地
2 貫通孔
3 外表面
4 糸状体
2 貫通孔
3 外表面
4 糸状体
Claims (5)
- タオル地が、少なくとも外表面の全域又は略全域がシリコーンゴムにて構成されるとともに、多数の貫通孔が平面的に分散配置されて多孔状に構成されるボディタオル。
- 前記タオル地が、前記シリコーンゴムよりも引っ張り強さの大きな糸状体を内部に配置して構成される請求項1記載のボディタオル。
- 多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.035〜1.720mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が18〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜45%に設定される請求項1又は2記載のボディタオル。 - 多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.926〜1.720mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が18〜34個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が24〜45%に設定される請求項3記載のボディタオル。 - 多数の前記貫通孔の夫々の開口面積が0.035〜0.178mm2に設定され、
多数の前記貫通孔の密度が160〜300個/cm2に設定され、
前記タオル地の開口率が14〜26%に設定される請求項3記載のボディタオル。
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2020
- 2020-01-31 JP JP2020014281A patent/JP2021119914A/ja active Pending
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