JP2021116183A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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孝之 奥村
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【課題】用紙の破れや折り曲げ等の空所に対するステープルの空打ち等を抑制する。【解決手段】後処理装置3は、所定枚数の用紙をまとめて、用紙の所定の綴じ位置にステープル処理を行うステープル部46と、用紙を読み取って取得した画像データに基づいて用紙の綴じ位置の空所を検出する異常検出部63と、を備える。制御部60(ステープル制御部64)の制御によって、ステープル部46は、異常検出部63が用紙の綴じ位置の空所を検出した場合、綴じ位置のステープル処理を中止する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置から排出された用紙に後処理を行う後処理装置及びこの後処理装置を備える画像形成システムに関する。
複合機やプリンター等の画像形成装置は、用紙に画像を形成して排出し、後処理装置は、画像形成装置から排出された用紙を導入し、この用紙に対してパンチ処理やステープル処理等の後処理を行う。
例えば、特許文献1に記載のシート後処理装置(後処理装置)は、シート(用紙)を収納する収納ビンと、収納ビンへシートを排出するシート排出手段と、収納ビンへ排出されたシートを収納ビンへ収納した状態でステープルするステープラと、収納ビン上でのシートの有無を検知するシート有無検知手段と、ステープルモードを選択するステープルモード選択手段とを備える。後処理装置は、シート有無検知手段により収納ビン上にシートが有ることを確認して、ステープラによるシートのステープル動作(ステープル処理)を行い、収納ビン上にシートが無い場合にはステープル動作を行わないように構成されている。
特開平5−238628号公報
後処理装置では、ステープルの空打ちが生じると、ステープルの供給路が詰まってしまい、また、空打ちのステープルがステープラの中に残っていると、次回のステープル処理でステープル不良が生じてしまい、更に、空打ちのステープルが他の部材の間に挟まると、その部材の動作に障害が生じてしまうという問題がある。また、ステープルの空打ちは、ステープルが無駄になり、ステープル処理に余分な電力を消費するという問題がある。これに対して、上記のような従来の後処理装置では、収納ビンに用紙が無い場合に、ステープル処理を行わないことで、ステープルの空打ちを抑制している。しかしながら、従来の後処理装置では、破れや折り曲げ等の空所のある用紙が収納ビンに存在する場合には、ステープル処理が続行されてしまう。そして、空所でステープル処理が行われると、ステープルの空打ちが生じて上記のような問題が発生したり、用紙に不適切に打たれたステープルによる用紙の損傷等の不具合が生じたりするおそれがある。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、用紙の破れや折り曲げ等の空所に対するステープルの空打ち等を抑制することを目的とする。
本発明の後処理装置は、所定枚数の用紙をまとめて、前記用紙の所定の綴じ位置にステープル処理を行うステープル部と、前記用紙を読み取って取得した画像データに基づいて前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出する異常検出部と、を備え、前記ステープル部は、前記異常検出部が前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出した場合、前記綴じ位置の前記ステープル処理を中止することを特徴とする。
上記の後処理装置において、前記ステープル部は、前記用紙の複数の所定の綴じ位置のそれぞれにステープル処理を行う場合、前記異常検出部によって空所を検出した前記綴じ位置については、前記ステープル処理を中止する一方、前記異常検出部によって空所を検出しない前記綴じ位置については、前記ステープル処理を実行する。
上記の後処理装置は、前記綴じ位置の前記ステープル処理の中止をユーザーに通知する。
上記の後処理装置は、前記異常検出部が前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出した場合、前記綴じ位置の前記ステープル処理を中止するか否かをユーザーに問い合わせて、前記ユーザーの指示に応じてステープル処理を中止又は実行する。
上記の後処理装置は、前記用紙を搬送する搬送路と、前記搬送路の前記用紙の搬送方向において前記ステープル部よりも上流側で前記搬送路に設けられ、前記用紙を読み取って前記画像データを取得する画像読取装置と、を更に備える。
上記の後処理装置は、前記搬送路を挟んで前記画像読取装置の反対側に暗色部を更に備える。
上記の後処理装置は、画像形成装置から排出された前記用紙を給紙し、前記画像形成装置において前記用紙を読み取って取得した前記画像データを、前記画像形成装置との通信によって入力する。
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、上記の後処理装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、用紙の破れや折り曲げ等の空所に対するステープルの空打ちを抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムを概要的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムにおけるステープル処理動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る後処理装置の操作部及びその周辺部を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムにおいてステープル処理される用紙の例を示す概要図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成システムを概要的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係る画像形成システム1の全体の構成について図1を参照しながら説明する。画像形成システム1は、画像形成装置としての複合機2と後処理装置3とを備える。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側を複合機2の前側とする。各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、それぞれ複合機2の左側、右側、上側、下側を示す。後処理装置3は、例えば、複合機2の左側に取り付けられる。
複合機2について図1を参照しながら説明する。複合機2は、略箱型状の複合機本体10を備える。複合機本体10内の下部には、用紙を収納する複数の給紙カセット11が設けられる。複合機本体10の上部には、胴内排紙空間が設けられ、胴内排紙空間を構成する下面には、画像が形成された用紙が排紙される排紙トレイ12が設けられる。また、胴内排紙空間には、複合機2と後処理装置3との間で用紙を搬送するための中継ユニット13が設けられる。複合機本体10の上方には、画像読取部や原稿供給部を備えていて、原稿を読み取って画像データを取得する原稿読取装置14が設けられる。
複合機本体10の中央部には、像担持体としての中間転写ベルト16が複数のローラー間に架設される。中間転写ベルト16の下側には、画像を形成する4つの画像形成部17がトナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられる。4つの画像形成部17の下方には、露光部18が設けられる。中間転写ベルト16の右端には、二次転写部19が設けられ、中間転写ベルト16の左端には、中間転写ベルト16を清掃するクリーニングユニット20が設けられる。二次転写部19は、中間転写ベルト16の右端側の一部と二次転写ローラーとで構成される。
各画像形成部17には、像担持体としての感光体ドラムが回転可能に設けられ、感光体ドラムの周囲には、帯電部と、現像部と、一次転写部と、除電部と、クリーニング部とが、電子写真のプロセス順に配置される。現像部の上方には、各画像形成部17と対応するトナーコンテナが、トナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられ、各トナーコンテナは、各色のトナーを収容する。
複合機本体10の右部には、用紙の搬送経路として複合機経路21が設けられ、複合機経路21に沿って複数の搬送ローラーが設けられる。複合機経路21の用紙の搬送方向が用紙の長さ方向であり、搬送方向に直交する方向(前後方向)が用紙の幅方向である。複合機経路21の上流部には、複数の複合機給紙部22が複数の給紙カセット11毎に設けられる。複合機経路21の中流部には、上記の二次転写部19が設けられる。複合機経路21の下流部には、定着部23が設けられ、複合機経路21の下流端には複合機排紙部24が設けられる。なお、複合機排紙部24は、胴内排紙空間を構成する右面に開口を有する。
更に、複合機本体10の上部には、操作表示部25が正面側に取り付けられる。操作表示部25は、例えば、テンキー、スタートキー、システムメニューキー、送信キー、コピーキー等の操作キーと、タッチパネル等の表示器とを備え、ユーザーからの操作入力を受け付ける。
操作表示部25は、画像形成動作後の用紙に対する後処理装置3の後処理(例えば、パンチ部45のパンチ処理やステープル部46のステープル処理)の設定を受け付ける。例えば、操作表示部25は、ステープル処理のオン又はオフの設定を受け付ける。また、操作表示部25は、ステープル処理について1冊当たりの用紙枚数や冊数の設定を受け付け、用紙に対するステープルの綴じ数や綴じ位置の設定を受け付ける。なお、これらのステープル処理の設定は、予め初期値が定められるが、印刷やコピー等の画像形成動作の前に、操作表示部25を介したユーザーの操作に応じて任意に変更されてよい。
中継ユニット13について説明する。中継ユニット13は、右端側に開口を有する中継給紙部13aと、左端側に開口を有する中継排紙部13bとを備える。中継ユニット13の内部には、中継給紙部13aから中継排紙部13bへ用紙を搬送する搬送経路として中継経路13cが設けられ、中継経路13cに沿って複数の搬送ローラーが設けられる。中継ユニット13が複合機本体10に取り付けられる際に、中継給紙部13aは、複合機本体10の複合機排紙部24に対応する位置に設けられ、中継排紙部13bは、複合機本体10の左側面に位置する。
複合機2の画像形成動作について説明する。複合機2では、原稿読取装置14や外部コンピューター等から画像データが入力される。各画像形成部17では、感光体ドラムが、帯電部によって帯電された後、露光部18によって画像データに基づいて露光されて、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。感光体ドラム上の静電潜像は、現像部によって各色のトナー像に現像される。感光体ドラム上のトナー像は、一次転写部によって中間転写ベルト16の表面に一次転写される。以上の動作を4つの画像形成部17が順次行うことによって、中間転写ベルト16上にフルカラーのトナー像が形成される。トナー像は、中間転写ベルト16の回転によって、所定の二次転写タイミングで二次転写部19へ供給される。
他方、給紙カセット11に収納された用紙は、複合機給紙部22によって取り出されて複合機経路21へ給紙され、複合機経路21上を搬送される。そして、複合機経路21上の用紙は、上記の所定の二次転写タイミングで二次転写部19へ搬送される。二次転写部19では、中間転写ベルト16上のトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、複合機経路21を下流側へ搬送されて、定着部23によってトナー像が用紙に定着された後、複合機排紙部24から胴内排紙空間へ排紙される。
このとき、胴内排紙空間に中継ユニット13が設けられている場合、用紙は中継ユニット13に向けて排出され、胴内排紙空間に中継ユニット13が設けられていない場合、用紙は排紙トレイ12へ排出される。中継ユニット13に向けて排出された用紙は、中継給紙部13aによって中継ユニット13の内部に給紙(導入)され、中継経路13c上を搬送される。更に、用紙は、中継経路13cに沿って中継排紙部13bへ搬送され、中継排紙部13bから中継ユニット13の左側へ排紙され、即ち、複合機2の左側に設けられた後処理装置3に向けて排出される。
複合機2の電気的な構成について図2を参照しながら説明する。複合機2は、CPU等からなる制御部30と、ROMやRAM等からなる記憶部31とを複合機本体10の内部に備える。
制御部30は、記憶部31に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部30に接続された各部を制御する。例えば、制御部30は、中継ユニット13、原稿読取装置14、画像形成部17、露光部18、複合機給紙部22、定着部23、操作表示部25及び各搬送ローラーの駆動源(図示せず)等の複合機2の各部に接続されている。そして、制御部30は、上記した画像形成動作等を制御する。
また、制御部30は、外部機器と通信するためのインターフェースである通信部32に接続されている。通信部32が、後処理装置3に接続されることで、複合機2と後処理装置3とが通信可能となる。
例えば、制御部30は、複合機2が画像形成動作を行う際に、画像形成動作後の用紙に対して後処理装置3が後処理(例えば、パンチ部45のパンチ処理やステープル部46のステープル処理)を行うように、後処理指示(例えば、パンチ指示やステープル指示)を、通信部32を介して後処理装置3へ送信する。なお、ステープル指示は、ステープル処理のオン又はオフの情報を含み、また、ステープル処理対象の用紙の用紙サイズの情報を含む。また、ステープル指示は、ステープル処理について設定された1冊当たりの用紙枚数や冊数、用紙に対するステープルの綴じ数や綴じ位置の情報を含む。なお、綴じ位置とは、用紙を平面視した場合のステープルの外形で定められる。
次に、後処理装置3について図1を参照しながら説明する。後処理装置3は、略箱型形状の装置本体40を備える。装置本体40は、右面に開口を有する後処理給紙部41と、左面に開口を有する後処理排紙部42とを備える。
装置本体40の内部には、後処理給紙部41から後処理排紙部42へ用紙を搬送する搬送経路として後処理経路43(搬送路)が設けられ、後処理経路43に沿って複数の搬送ローラーが設けられる。後処理経路43の用紙の搬送方向が用紙の長さ方向であり、搬送方向に直交する方向(前後方向)が用紙の幅方向である。後処理装置3が複合機本体10の左側に取り付けられる際に、後処理給紙部41は、複合機本体10の胴内排紙空間に設けられた中継ユニット13の中継排紙部13bに対応する位置に設けられる。
装置本体40の外側には、後処理排紙部42から排出された用紙を積載する積載トレイ44が装置本体40の左側面から外側に突出して備えられる。
装置本体40の内部には、後処理経路43に沿って、用紙にパンチ穴を穿孔するパンチ処理を行うパンチ部45と、用紙を所定枚数毎に綴じるステープル処理を行うステープル部46とが備えられる。なお、装置本体40は、用紙の折り処理を行う用紙折り部やその他の後処理機能を有する機構を備えてもよい。また、装置本体40の内部には、後処理経路43に沿って後処理給紙部41の近傍に一対の排紙ローラー47が備えられる。更に、装置本体40の内部には、後処理経路43を搬送される用紙を読み取って画像データを取得する画像読取装置48と、後処理経路43を挟んで画像読取装置48の反対側に配置される暗色部49とが備えられる。
ステープル部46は、処理トレイ50と、ステープル本体51と、移動機構52とを備える。
処理トレイ50は、後処理経路43の途中に設けられ、ステープル部46でステープル処理される所定枚数の用紙を一時的に載置する。処理トレイ50は、後処理経路43の用紙の搬送方向において上流側から下流側に向かって上方に傾斜し、即ち、左肩上がりに傾斜している。後処理経路43から処理トレイ50へ用紙が載置されると、用紙の先端が処理トレイ50の上端側に位置し、用紙の後端が処理トレイ50の下端側で揃えられる。
ステープル本体51は、処理トレイ50の下端側(右下側)に設けられ、用紙の後端の綴じ位置にステープル処理を行う。ステープル本体51は、移動機構52によって処理トレイ50に対して移動可能である。例えば、ステープル本体51は、用紙の搬送方向に直交する方向(前後方向)、即ち、用紙の幅方向に移動することで幅方向の綴じ位置を変えることができ、また、用紙の搬送方向、即ち、用紙の長さ方向に移動することで、用紙の長さ方向の綴じ位置を変えることができる。
移動機構52は、例えば、用紙の幅方向や長さ方向に延在するレールと、このレール上を幅方向や長さ方向に駆動する駆動部とから構成され、この駆動部にステープル本体51が支持される。駆動部は、後処理装置3の制御部60に制御されてレールを駆動することで、ステープル本体51を綴じ位置へ移動させる。また、駆動部は、ステープル本体51を回動可能に支持していて、後処理装置3の制御部60に制御されてステープル本体51を回動することで、用紙に対する綴じ角度を変えることができる。
一対の排紙ローラー47は、処理トレイ50の上端側に配置され、処理トレイ50に載置された用紙を1枚毎又は所定枚数からなる1冊(1束)毎に排出する。一対の排紙ローラー47は、例えば、一方の排紙ローラー47を他方の排紙ローラー47に対して離間又は接近するように構成されていて、用紙を処理トレイ50に載置する際に離間し、処理トレイ50に載置された用紙を排出する際に用紙を挟み込むように近接する。
画像読取装置48は、CCD(Charge Coupled Device)や
Contact Image Sensor等の撮像装置で構成され、後処理経路43を搬送される用紙を撮像することで画像データを取得する。画像読取装置48は、後処理経路43の用紙の搬送方向においてステープル部46よりも上流側で後処理経路43に設けられ、なお、画像読取装置48は、被写体となる用紙を照らすために照明装置を備えていてよい。暗色部49は、画像読取装置48が画像読み取り、即ち撮像を行うときの背景を構成する黒色等の暗色で反射率の低い部材で構成される。なお、暗色部49は、装置本体40の内壁の一部を利用して構成されていてもよい。
また、後処理経路43の用紙の搬送方向において画像読取装置48よりも上流側には、用紙センサー53が設けられる。用紙センサー53は、画像読取装置48の画像読取位置(撮影位置)に進入する用紙を検出する。そして、用紙センサー53が用紙を検出したタイミングで画像読取装置48が起動して用紙を読み取って画像データを取得する。本実施形態では、画像読取装置48、暗色部49及び用紙センサー53が、後処理経路43の用紙の搬送方向において、パンチ部45とステープル部46との間に設けられる例を説明するが、他の実施形態では、画像読取装置48、暗色部49及び用紙センサー53は、後処理経路43の用紙の搬送方向において、パンチ部45よりも上流側に設けられてよく、用紙センサー53は、後処理給紙部41による用紙の検出を兼ねる機器でもよい。
更に、装置本体40の前面には、図4に示すように、操作部54及び操作カバー55が取り付けられる。操作部54は、後処理装置3を手動操作するためのステープル実行キー等の各種操作キーを装置本体40の前面の凹部40aに備える。操作カバー55は、操作部54の各種操作キーを露出及び格納できるように、装置本体40の前面の凹部40aを開閉可能に構成される。
後処理装置3の電気的な構成について図2を参照しながら説明する。後処理装置3は、CPU等からなる制御部60と、ROMやRAM等からなる記憶部61とを装置本体40の内部に備える。
制御部60は、記憶部61に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部60に接続された各部を制御する。例えば、制御部60は、パンチ部45、ステープル部46(ステープル本体51、移動機構52)、一対の排紙ローラー47、画像読取装置48、用紙センサー53、操作部54及び各搬送ローラーの駆動源(図示せず)等の後処理装置3の各部に接続されている。
また、制御部60は、外部機器と通信するためのインターフェースである通信部62に接続されている。通信部62が、複合機2に接続されることで、複合機2と後処理装置3とが通信可能となる。例えば、制御部60は、複合機2が画像形成動作を開始する際に、画像形成動作後の用紙に対する後処理指示(例えば、パンチ処理指示やステープル処理指示)を、通信部62を介して受信する。
制御部60は、記憶部61に記憶されるプログラムを実行することにより、用紙の異常を検出する異常検出部63や、ステープル部46のステープル処理を制御するステープル制御部64として機能する。
後処理装置3でのステープル部46によるステープル処理の実行動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
先ず、後処理装置3は、複合機2から送信されたステープル処理指示を、通信部62を介して受信し、ステープル処理指示に含まれる設定、即ち、ステープル処理のオン又はオフの情報、ステープル処理対象の用紙の用紙サイズの情報、ステープル処理の1冊当たりの用紙枚数や冊数、用紙に対するステープルの綴じ数や綴じ位置の情報を取得する。なお、これらのステープル処理指示に含まれる設定は、後処理装置3の操作部54を介したユーザーの操作に応じて任意に設定可能にしてもよい。ステープル制御部64は、ステープル処理指示がステープル処理のオンを示す場合に(ステップS1:Yes)、ステープル処理を実行するようにステープル部46を制御する。
また、ステープル処理指示がステープル処理のオンを示す場合、画像読取装置48は、複合機2から後処理装置3に導入されて後処理経路43を搬送される用紙を読み取って画像データを取得する(ステップS2)。
更に、異常検出部63は、後処理装置3に導入される用紙に異常があるか否かを検出し、特に、用紙の綴じ位置に破れや折り曲げ等の空所(図5参照)があるか否かを検出する。このとき、異常検出部63は、画像読取装置48が取得した画像データを入力して、この画像データに基づいて用紙の綴じ位置に空所があるか否かを検出する(ステップS3)。
例えば、異常検出部63は、画像データとステープル処理対象の用紙サイズの情報とに基づいて、画像データに示される用紙、即ち、用紙画像を特定する。異常検出部63は、用紙画像を所定の閾値(例えば、白色側の輝度値を255、黒色側の輝度値を0とした場合、80の閾値)で二値化して二値化画像を生成し、二値化画像と綴じ位置の情報とに基づいて、二値化画像における綴じ位置を特定する。異常検出部63は、二値化画像において特定した綴じ位置の画素からなる画素集合、又は綴じ位置及びその周囲の所定範囲内の画素からなる画素集合(以下、綴じ位置の画素集合と称する)を判定する。なお、二値化画像では、連続する黒画素の集合は、破れや折り曲げ等の空所であると判別できる。そこで、異常検出部63は、綴じ位置の画素集合が、連続する黒画素で構成されているかを判定することで、綴じ位置に空所があるか否かを判定する。なお、綴じ位置に空所があると判定する場合は、綴じ位置の画素集合の全てが黒画素である場合に限らず、綴じ位置の画素集合の所定数以上(例えば、過半数以上)が黒画素である場合でもよい。
ステープル制御部64は、異常検出部63が、図5に示すように、用紙の所定の綴じ位置の空所を検出した場合(ステップS3:Yes)、その綴じ位置のステープル処理を中止する一方、異常検出部63が用紙の所定の綴じ位置の空所を検出しない場合には(ステップS3:No)、その綴じ位置のステープル処理を実行するようにステープル部46を制御する(ステップS4)。例えば、ステープル制御部64は、移動機構52を制御して綴じ位置へステープル本体51を移動し、処理トレイ50上の用紙に対してステープル処理を実行する。
また、ステープル制御部64は、異常検出部63によって用紙から空所を検出した綴じ位置についてステープル処理を中止する場合、操作表示部25や後処理装置3の表示器(図示せず)等を用いて、ステープル処理の中止をユーザーに通知してもよい(ステップS5)。なお、この通知は、ステープル処理の中止の決定時でもよく、ステープル処理対象の用紙の排出時でもよい。このとき、ステープル制御部64は、ステープル処理を中止した用紙束の順番(何冊目の用紙束か)を通知してよく、また、ステープル処理を中止した綴じ位置(例えば、用紙のプレビューにおける位置)を通知してよい。
なお、ステープル制御部64は、用紙の全ての綴じ位置についてステープル処理を中止する場合でも、処理トレイ50に所定枚数の用紙からなる1冊(1束)の用紙束が載置されてから、この用紙束を排出するように一対の排紙ローラー47を制御するとよい。
ステープル制御部64は、ステープル処理の綴じ数が2つ以上に設定されている場合、異常検出部63によって空所を検出した綴じ位置については、ステープル処理を中止する一方、異常検出部63によって空所を検出しない綴じ位置については、ステープル処理を実行するようにステープル部46を制御する。
ステープル制御部64は、1冊の用紙束に対して、未処理の綴じ位置が存在する限り(ステップS6:Yes)、このステープル処理を繰り返し、未処理の綴じ位置がなくなると(ステップS6:No)、ステープル処理を終了する。
また、ステープル制御部64は、異常検出部63によって用紙から空所を検出した綴じ位置について、自動的にステープル処理の中止を決定してもよく、あるいは、操作表示部25や操作部54を介したユーザーの操作に応じて任意に設定可能にしてもよい。この場合、ステープル制御部64は、異常検出部63によって用紙の綴じ位置に空所を検出したときに、操作表示部25や後処理装置3の表示器(図示せず)等を用いて、ステープル処理を中止するか否かを問い合わせる問合せ画面を表示するとよい。例えば、この問合せ画面では、用紙のプレビューを表示して、用紙における綴じ位置と空所とを確認可能に表示してもよい。
また、ステープル制御部64は、3枚以上の用紙からなる用紙束にステープル処理を行う場合、最初又は最後のページの用紙において空所を検出した綴じ位置については、ステープル処理を中止する一方、最初及び最後のページの用紙において空所を検出しない綴じ位置については、最初及び最後以外のページの用紙(以下、中間用紙と称する)において空所を検出した場合でも、ステープル処理を実行するようにステープル部46を制御してよい。なお、ステープル制御部64は、中間用紙のみに空所を検出した綴じ位置について、ステープル処理を中止するか否かを、予め設定していてよく、あるいは、操作表示部25や操作部54を介したユーザーの操作に応じて任意に設定可能にしてもよい。この場合、ステープル制御部64は、操作表示部25や後処理装置3の表示器(図示せず)等を用いて、ステープル処理を中止するか否かを問い合わせる問合せ画面を表示するとよい。
上記した実施形態では、後処理装置3は、用紙の後端を処理トレイ50の下端側に揃えて、用紙の後端にステープル処理を実行する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、後処理装置3は、用紙の先端、右端又は左端を処理トレイ50の下端側に揃えるように用紙を搬送し、用紙の先端、右端又は左端にステープル処理を実行するように構成されてもよい。
また、上記した実施形態では、複合機2は、定着部23で画像が定着された用紙を複合機排紙部24から排紙して中継ユニット13を経由して後処理装置3へ供給する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、複合機2は、複合機排紙部24を後処理装置3の後処理給紙部41に対応して配置して、定着部23で画像が定着された用紙を複合機排紙部24から排紙して直接的に後処理装置3へ供給するように構成されてもよい。
本実施形態によれば、上記のように、後処理装置3は、所定枚数の用紙をまとめて、用紙の所定の綴じ位置にステープル処理を行うステープル部46と、用紙を読み取って取得した画像データに基づいて用紙の綴じ位置の空所を検出する異常検出部63と、を備える。制御部60(ステープル制御部64)の制御によって、ステープル部46は、異常検出部63が用紙の綴じ位置の空所を検出した場合、綴じ位置のステープル処理を中止する。
これにより、用紙の綴じ位置に破れや折り曲げ等の空所のある場合、この綴じ位置のステープル処理を中止するので、ステープルの空打ちを抑制することができ、空打ちされたステープルに起因する不具合を抑制することができる。また、適切に綴じることができないステープル処理を中止することで、ステープルの無駄を省き、ステープル処理に係る電力を削減することができる。
また、本実施形態によれば、制御部60(ステープル制御部64)の制御によって、ステープル部46は、用紙の複数の所定の綴じ位置のそれぞれにステープル処理を行う場合、異常検出部63によって空所を検出した綴じ位置については、ステープル処理を中止する一方、異常検出部63によって空所を検出しない綴じ位置については、ステープル処理を実行する。これにより、綴じ位置毎に空所を判定してステープル処理の中止又は実行を判定するので、ステープル処理の必要最小限の実行が可能となる。
更に、本実施形態によれば、制御部60(ステープル制御部64)は、綴じ位置のステープル処理の中止をユーザーに通知する。これにより、ユーザーは、ステープル処理が中止されたことを把握することができ、後処理装置3からステープル処理されなかった用紙束が排出されることを予め把握しておくことができる。
また更に、本実施形態によれば、制御部60(ステープル制御部64)は、異常検出部63が用紙の綴じ位置の空所を検出した場合、綴じ位置のステープル処理を中止するか否かをユーザーに問い合わせて、ユーザーの指示に応じてステープル処理を中止又は実行する。これにより、用紙の綴じ位置に空所がある場合には、ユーザーの意図に応じてステープル処理を行うことができ、その結果、必要に応じた後処理を行うことができる。
また、本実施形態によれば、後処理装置3は、用紙を搬送する後処理経路43(搬送路)と、後処理経路43の用紙の搬送方向においてステープル部46よりも上流側で後処理経路43に設けられ、用紙を読み取って画像データを取得する画像読取装置48と、を更に備える。これにより、用紙に関するより新しい情報を、画像読取装置48を用いて把握することができる。
更に、本実施形態によれば、後処理装置3は、後処理経路43を挟んで画像読取装置48の反対側に暗色部49を更に備える。これにより、用紙に空所がある場合、画像読取装置48は空所の位置で暗色部49の画像を読み取ることになるため、画像データは空所の位置でより確実に暗色になり、画像データから空所をより確実に検出することができる。
なお、上記した実施形態では、画像読取装置48が後処理装置3に設けられる例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、図6に示すように、画像読取装置48は、暗色部49及び用紙センサー53と共に、複合機2に設けられてもよい。この場合、画像読取装置48は、画像形成動作の前、即ち、複合機経路21の用紙の搬送方向において二次転写部19よりも上流側で、複合機経路21の近傍に配置されてよく、あるいは、定着動作の後、即ち、複合機経路21の用紙の搬送方向において定着部23よりも下流側で、複合機経路21の近傍に配置されてもよい。複合機2の画像読取装置48によって用紙を読み取って取得した画像データは、複合機2の制御部30によって通信部32を介して後処理装置3の通信部62へ送信される。
このように、他の実施形態によれば、後処理装置3は、複合機2から排出された用紙を給紙し、また、複合機2において用紙を読み取って取得した画像データを、複合機2との通信によって入力する。これにより、後処理装置3は、複合機2等の画像形成装置で取得した用紙の画像データを用いても、用紙の破れや折り曲げ等の空所に対するステープルの空打ちを抑制することが可能となる。
あるいは、画像読取装置48は、中継ユニット13の中継排紙部13bで搬送される用紙を読み取って画像データを取得するように中継ユニット13に設けられてもよい。
中継ユニット13の画像読取装置48によって用紙を読み取って取得した画像データは、中継ユニット13の制御部(図示せず)によって中継ユニット13の通信部(図示せず)を介して後処理装置3の通信部62へ送信される。
また、本実施形態によれば、画像形成システム1は、複合機2等の画像形成装置と、上記した何れかの後処理装置3とを備えて構成される。これにより、画像形成システム1において、用紙の破れや折り曲げ等の空所に対するステープルの空打ちを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の説明は、本発明に係る後処理装置3及び画像形成システム1の一例を示すものであって、本発明の技術範囲は、本実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、複合機2から用紙を導入する後処理装置3や、複合機2及び後処理装置3を備える画像形成システム1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、他の画像形成装置から用紙を導入する後処理装置3や、他の画像形成装置を備える他の画像形成システムに本発明の構成を適用することも可能である。
1 画像形成システム
2 複合機
3 後処理装置
13 中継ユニット
17 画像形成部
21 複合機経路
25 操作表示部
30 制御部
32 通信部
43 後処理経路
46 ステープル部
48 画像読取装置
49 暗色部
53 用紙センサー
54 操作部
60 制御部
62 通信部
63 異常検出部
64 ステープル制御部

Claims (8)

  1. 所定枚数の用紙をまとめて、前記用紙の所定の綴じ位置にステープル処理を行うステープル部と、
    前記用紙を読み取って取得した画像データに基づいて前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出する異常検出部と、を備え、
    前記ステープル部は、前記異常検出部が前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出した場合、前記綴じ位置の前記ステープル処理を中止することを特徴とする後処理装置。
  2. 前記ステープル部は、前記用紙の複数の所定の綴じ位置のそれぞれにステープル処理を行う場合、前記異常検出部によって空所を検出した前記綴じ位置については、前記ステープル処理を中止する一方、前記異常検出部によって空所を検出しない前記綴じ位置については、前記ステープル処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記綴じ位置の前記ステープル処理の中止をユーザーに通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の後処理装置。
  4. 前記異常検出部が前記用紙の前記綴じ位置の空所を検出した場合、前記綴じ位置の前記ステープル処理を中止するか否かをユーザーに問い合わせて、前記ユーザーの指示に応じてステープル処理を中止又は実行することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  5. 前記用紙を搬送する搬送路と、
    前記搬送路の前記用紙の搬送方向において前記ステープル部よりも上流側で前記搬送路に設けられ、前記用紙を読み取って前記画像データを取得する画像読取装置と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の後処理装置。
  6. 前記搬送路を挟んで前記画像読取装置の反対側に暗色部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の後処理装置。
  7. 画像形成装置から排出された前記用紙を給紙し、前記画像形成装置において前記用紙を読み取って取得した前記画像データを、前記画像形成装置との通信によって入力することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の後処理装置。
  8. 画像形成装置と、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の後処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
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