JP2021116092A - 包装供給装置および包装供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にパウチに好適であるとともに、包装の安定供給を実現可能な包装供給装置および包装供給方法の提供。【解決手段】本開示に係る包装供給装置は、積層された状態の複数の包装からなる包装群を包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送することにより、包装群の各包装を取り出し位置に供給する装置であって、包装群を支持する支持部と、前方へ移動することで包装群を押圧する押圧部と、支持部および押圧部の少なくとも支持部を取り出し位置に対して後退させることにより包装の過圧を緩和する後退機構と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、例えばパウチ等の包装からなる包装群から各包装を供給する装置およびその方法に関する。
例えばパウチ(パウチ包装)や、袋体等の包装入り製品の製造に際しては、積層された状態に複数の包装が集積されてなる包装群をコンベヤにより搬送し、包装群の先頭の包装を所定位置で吸盤等により取り出している(特許文献1)。取り出された包装は、充填の処理を行う装置等に向けて移送される。
特許文献1では、袋体の厚みがある箇所を横方向に向けた状態で袋体群をコンベヤに積載し、袋体群をサイドレール等によりガイドしつつ、袋体群の後方に配置されて錘および滑車により一定の荷重が加えられた押し板により袋体群を前方に押している。押し板と、コンベヤの間欠運動とにより、先頭の袋体の一部がストッパに押圧され、吸盤を有した取り出し装置により先頭の袋体が後続の包体群から取り出される。
パウチや袋体と同様に概ね平坦な形状である組立前のカートンも、積層された状態でコンベヤを用いて搬送されている(特許文献2)。
特許文献2に記載されたカートン用の集積装置は、コンベヤと、コンベヤに連結された複数の仕切体と、仕切体間にそれぞれ収容された複数のカートン群を支持するプレートと、取り出し位置にカートンを位置決めするための押圧爪および支持部材とを備えている。取り出し位置で起立した支持部材には、仕切体を通過させる切り欠きが形成されている。
カートン群は、コンベヤに連動する仕切体の移動によりプレート上を搬送される。そして、上方からカートン間に挿入された押圧爪により、押圧爪よりも前方のカートンと支持部材との間に挟み込まれた先頭のカートンが、先頭カートンの上端部に吸着した吸引ヘッドにより、カートン群から上方に引き抜かれる。コンベヤに備わるサーボモータの駆動制御により、吸引ヘッドに先頭のカートンが取り出されてから、取り出し位置に設置されたセンサにより次のカートンが検知されるまでの間に亘り、コンベヤが間欠的に駆動される。
特公昭60−28731号公報 特開平9−240621号公報
特許文献1では、一定の荷重が加えられた押し板により袋体群を後方から押しているため、コンベヤ上の袋体の積載量に応じて、先頭の袋体への圧力が変化する。袋体の積載量は、後工程への袋体の供給に伴い減少する。積載量にかかわらず適度な圧力を先頭の袋体に得ることは難しい。
また、特許文献2の記載によれば、先頭カートンを挟み込む支持部材と背面側のカートンとにより、先頭カートンをガイドしつつ、上方に引き抜くことが可能であるとしても、カートンと比べて剛性が低いパウチには、同様の取り出し方法を適用することが難しい。押圧爪によりパウチの上端部が押圧されることで、パウチの支持部材から上方に突出した領域が変形すると、先頭パウチの取り出しが安定しない場合がある。
加えて、袋体やカートン、パウチ等の包装の寸法形状の公差による摩擦や反力のばらつきにより、先頭の包装に一定の圧力を得ることが難しいため、包装の取り出しを安定させることが難しい。
以上より、本開示は、特にパウチに好適であるとともに、包装の安定供給を実現可能な包装供給装置および包装供給方法を提供することを目的とする。
本開示に係る包装供給装置は、積層された状態の複数の包装からなる包装群を包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送することにより、包装群から各包装を取り出し位置に供給する装置であって、包装群を支持する支持部と、前方へ移動することで包装群を押圧する押圧部と、支持部および押圧部の少なくとも支持部を取り出し位置に対して後退させることにより包装の過圧を緩和する後退機構と、を備える。
本開示においては、包装が積層方向に沿って後方から前方へ搬送される方向(搬送方向)を基準として、搬送方向における前側のことを「前」と定義し、搬送方向における後側のことを「後」と定義する。
本開示に係る包装供給方法は、積層された状態の複数の包装からなる包装群を包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送し、包装群から各包装を取り出し位置で繰り返し取り出しながら、包装が基準に対して過度に押圧されていることが検知された場合には、包装群を支持する支持部、および前方へ移動することで包装群を押圧する押圧部の少なくとも支持部を取り出し位置に対して後退させる後退処理を行う。
また、本開示に係る包装供給方法は、積層された状態の複数の包装からなる包装群を包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送し、包装群の各包装を取り出し位置で繰り返し取り出しながら、包装群を支持する支持部、および前方へ移動することで包装群を押圧する押圧部の少なくとも支持部を取り出し位置に対して後退させる後退処理を定期的に行う。
本開示によれば、包装群を支持する支持部、および前方へ移動することで包装群を押圧する押圧部の少なくとも支持部を取り出し位置に対して適時に後退させることにより、包装群における包装の配列状態に変化を生じさせて、少なくとも先頭の包装の過圧を緩和することができる。そうすると、包装の過圧に起因する取り出しの不具合発生を抑えて、包装を安定して供給することができる。
本開示の実施形態に係る包装供給装置の要部を示す側面図である。 図8のII-II線矢視図である。 平パウチの平面図である。 スタンディングパウチの平面図およびIV-IV線断面図である。 移動部材(押圧部)による加圧により前方へ押圧された状態のパウチ群、および取り出し装置の吸引ヘッドを示す模式図である。 パウチを支持する支持部を取り出し位置に対して後退させることによる先頭パウチ群の各パウチの状態変化を説明するための模式図である。 パウチを前方へ押圧する押圧部を取り出し位置に対して後退させることによる先頭パウチ群の各パウチの状態変化を説明するための模式図である。 第1コンベヤの前端部の側面図である。 押圧部によりストッパ爪に対して押圧されるパウチ群と、取り出し装置とを側方から示す図である。 図9のX線矢視図である。 パウチの過圧が検知された場合にパウチ群を支持する支持部や押圧部を後退させるステップを含む包装搬送方法の手順の第1の例を示すフロー図である。 包装搬送方法の手順の第2の例を示すフロー図である。 パウチ群から順次、先頭のパウチが取り出し位置で取り出される過程を説明するための図である。 図13に続いて、パウチ群の状態および移動部材の挙動を示す図である。 図14に続いて、パウチ群の状態および移動部材の挙動を示す図である。 図15に続いて、パウチ群の状態および移動部材の挙動を示す図である。 本開示の変形例に係る包装供給装置を示す側面図である。 本開示の他の変形例に係る包装供給装置を模式的に示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態について説明する。
図1および図2に示す包装供給装置1は、積層された状態に複数のパウチ2が集積されてなるパウチ群20をパウチ2の積層方向(搬送方向D1)に沿って搬送することにより、パウチ群20から各パウチ2を所定の取り出し位置Xに供給する。
本実施形態では、パウチ2の搬送路上に与えられる複数の収容区画100にそれぞれ、所定単位数のパウチ2からなるパウチ群20が積載される。
〔パウチ等の包装の説明〕
パウチ2は、樹脂や金属材料が用いられた柔軟なフィルムから形成され、適宜な形状が与えられている。パウチに使用されるフィルムは、材料が異なる複数の層から構成されていてもよい。
典型的なパウチ2としては、例えば、図3に示す平パウチ2−1や、図4に示すスタンディングパウチ2−2、図2および図10に示すサイドガゼットパウチ2−3である。包装供給装置1は、こうした異なる種類のいずれのパウチ2にも適用可能である。例えば、包装供給装置1は、スタンディングパウチ2−2からなるパウチ群20と、サイドガゼットパウチ2―3からなるパウチ群20とに兼用することができる。
平パウチ2−1(図3)は、重ね合わせられる2枚のフィルムからなり、全体的に平坦な形状である。2枚のフィルム間に内容物が充填される前は、三辺に沿って、図3に示す破線の外側の領域が加熱により溶着されており、残りの一辺からフィルム間に内容物を充填可能である。
スタンディングパウチ2−2(図4)は、底部2Aにマチがあり、自立可能である。マチを形成するために内部空間に向けてフィルムが折り込まれているため、底部2Aの近傍の厚さは、スタンディングパウチ2−2の他の部分の厚さと比べて厚い。
サイドガゼットパウチ2−3(図2および図10)は、底部2Aから開口部2Bまでの高さ方向の全体に亘り、両サイドに相当する部分が内側に折り込まれている。サイドがゼットパウチの厚さは、高さ方向には略均一である。
サイドガゼットパウチ2−3およびスタンディングパウチ2−2の開口部には、図示しない筒体(スパウト)が挿入される場合もある。
包装供給装置1は、パウチ2の他、例えば、開閉用のチャックテープを備えたチャック袋等の袋体、あるいは、段ボールや厚紙、樹脂製シート等から形成されたカートン等、少なくとも展開されていない状態では概ね平坦な形状であって積層可能な種々の包装に適用可能である。
〔包装供給装置の説明〕
包装供給装置1(図1および図2)は、個々のパウチ2が、搬送方向D1に対して直交する姿勢で積層された状態を維持しながらパウチ群20を取り出し位置Xまで搬送し、取り出し位置Xで後方から前方へストッパ15に対して押圧されている先頭のパウチ2Xを取り出し装置50に供給する。取り出し装置50により、パウチ群20のパウチ2が1枚ずつ、取り出し位置Xから前方に取り出される。
取り出し位置Xは、取り出されるパウチ2が位置決めされる位置を言う。
本明細書における「前」は、搬送方向D1における前側、つまり包装供給装置1により搬送中のパウチ2に対する取り出し位置X側に相当する。同様に、「後」は、搬送方向D1における後側である。
図2に示す例では、パウチ2(サイドガゼットパウチ)が底部2Aを上方に向けて第2コンベヤ12に積載されているが、パウチ2の積載の向きは、これに限らない。底部2Aを下方あるいは側方に向けてパウチ2を積載することもできる。
包装供給装置1は、図1および図2に示すように、搬送中のパウチ2の姿勢を維持する2以上の移動部材3と、移動部材3を移動させる移動機構としての第1コンベヤ11と、パウチ群20を支持する支持部であって、かつ包装搬送路としての第2コンベヤ12と、第1コンベヤ11および第2コンベヤ12を支持する架台13とを備えている。
架台13は、ベース19に立設される複数の支柱131と、支柱131により支持されるビーム132とを含んでいる。ビーム132に設置された第2コンベヤ12の下側に、支持台14により支持された第1コンベヤ11が配置される。
図2に示すように、包装供給装置1により、パウチ群20は、複数列(図2に示す例では4列)をなした状態で搬送される。パウチ群20の各列は、同じ高さに配置され、水平方向に隣接している。パウチ群20の各列が狭いピッチで配置されるならば、スペース利用効率および生産能力増大の観点から好ましい。
包装供給装置1は、パウチ群20の各列に個別に対応する第1コンベヤ11および第2コンベヤ12を備えている。包装供給装置1の複数の第1コンベヤ11は、同一の電動機により駆動することもできるし、それぞれに対応する電動機により個別に駆動することもできる。複数の第2コンベヤ12も同様である。
(パウチの押圧状態および後退機構)
図5は、前方に向けて先頭のパウチ群20Xが押圧された状態を模式的に示している。パウチ群20Xは、前方へ移動する移動部材3(3X)により加圧されることで、取り出し位置Xにあるストッパ15に対して押圧される。
図5には、移動部材3がパウチ群20Xに対して加圧する力F1と、パウチ群20Xがストッパ15を押す力F2とを白抜き矢印で模式的に示している。
パウチ群20Xを支持する支持部121Aは、実線の矢印で示すように搬送方向D1に駆動される。パウチ2を押しながら移動する移動部材3も、実線の矢印で示すように搬送方向D1に駆動される。
前方へ押圧されている少なくとも先頭のパウチ2Xの押圧状態が安定していると、先頭パウチ2Xを安定して取り出して供給先に供給することができる。
パウチ2が過度に押圧されていることに起因してパウチ2の取り出しに不具合が発生するのを避けるため、包装供給装置1は、パウチ群20Xを支持する支持部121A、および前方へ移動することでパウチ群20Xを押圧する押圧部3Xの少なくとも一方を取り出し位置Xに対して後退させることによりパウチ2の過圧を緩和する後退機構Bを備えている。本実施形態において後退機構Bにより後退させる対象は、少なくとも支持部121Aである。
第1コンベヤ11がなす環状軌道Cを循環する移動部材3のうち、第2コンベヤ12上に起立し、かつ、最も前方に位置する移動部材3は、先頭のパウチ群20Xをストッパ15に対して押圧する。つまり、複数の移動部材3の一つが、パウチ群20Xを押圧する押圧部3Xとして機能する。
パウチ2の寸法形状の公差、第2コンベヤ12に積載されたパウチ2の配列の状態等により、第2コンベヤ12やガイドに対するパウチ2の摩擦や、パウチ2の反力がばらつく。摩擦や反力のばらつきは、パウチ群20Xの後端のパウチ2から先頭のパウチ2Xまで累積する。例えば、各パウチ2の基準値よりも摩擦が小さいことの前方への累積によれば、パウチ2Xがストッパ15に対して過度に押圧されかねない。
しかも、各パウチ2の摩擦や配列の状態は、搬送中のパウチ2の姿勢やパウチ2間の隙間等の僅かな変化によって変化しうる。
そうすると、第1コンベヤ11の制御により、押圧部3Xからパウチ群20Xに加えられる圧力が一定あるいは可変に制御されたとしても、それだけでは、パウチ2Xに適度な圧力を得ることが難しい。
パウチ2Xが過度に押圧されていると、取り出し装置50によるパウチ2Xの取り出しに失敗したり、パウチ2Xがストッパ15を前方に乗り越えて落下したりする不具合が頻回に発生しうる。こうした不具合発生の都度、包装供給装置1および取り出し装置50の運転を停止し、パウチ群20Xから取り出し位置Xの近傍のパウチ2を抜き取るといった作業を行うことは避けたい。
そこで、包装供給装置1は、パウチ2が基準に対して過度に押圧されていることが検知された場合には、後退機構Bにより、パウチ2の押圧状態に関係する要素を取り出し位置Xに対して後退させることで、パウチ群20Xの少なくとも先頭のパウチ2Xにおける圧力を低減させる。後退の変位量は、先頭パウチ2Xからストッパ15への圧力が不足しない程度に留める。当該圧力が小さ過ぎることもまた、パウチ2の取り出しの不具合発生の要因となりうるためである。後退の変位量は、例えば、1〜10mmである。
後退機構Bは、パウチ2の押圧状態に主に関係する要素として、第2コンベヤ12においてパウチ群20Xを支持している支持部121A、および押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを後退させる。つまり、後退機構Bとして、パウチ2を後方にも駆動可能な第2コンベヤ12と、押圧部3Xを後方にも駆動可能な第1コンベヤ11との少なくとも第2コンベヤ12を用いることができる。
支持部121Aは、第2コンベヤ12の無端ベルト121においてパウチ2を支持している領域に相当する。
第2コンベヤ12における支持部121A、あるいは押圧部3Xを取り出し位置Xに対して後退させることで、パウチ群20Xの少なくとも取り出し位置X側におけるパウチ2の姿勢やパウチ2のピッチ等の配列状態が変化し、パウチ群20の少なくとも取り出し位置X側における過圧が緩和されるため、先頭パウチ2Xの安定した取り出しに寄与できる。
図6は、支持部121Aをストッパ15から離れる向き(破線矢印で示す向き)に後退させた際に、瞬時に行われるパウチ2の挙動の一例を示している。
図6のS01に示すように、支持部121Aが破線矢印で示すように後方へ駆動されることで、図6のS02に示すように、支持部121Aとの摩擦によりパウチ2が支持部121Aの後退変位に追従すると、ストッパ15からパウチ2が離れることでパウチ2の押圧状態が変化し、パウチ2の前後方向への反力により、ストッパ15に向けて1以上のパウチ2が変位する。パウチ2の変位により、先頭のパウチ2Xとストッパ15との間のスペースに1以上のパウチ2が配置されることとなる(図6のS03)。S03に示す状態にパウチ2が変位し終えた時、あるいは、パウチ2が変位し終わるよりも前、つまりパウチ2のストッパ15への到達に先行して、取り出し装置50によりパウチ2を取り出すとよい。
ストッパ15に向けてパウチ2が変位するとき、パウチ2の姿勢やパウチ2のピッチ等の配列状態も変化する。そうすると、パウチ群20Xの前端に近づくほど累積公差等により過大になりがちな圧力分布を先頭パウチ2Xの取り出しの安定に必要な限度で後方にシフトさせて、少なくとも先頭のパウチ2Xにおける圧力を低減させることができる。
また、パウチ2が支持部121Aの後退変位に十分には追従しないとしても、ストッパ15と先頭パウチ2Xとの間や、パウチ2間の隙間が僅かでも拡大することで、パウチ2の押圧状態が変化し、パウチ2の配列状態も変化する。そのため、やはり、少なくとも先頭のパウチ2Xにおける圧力を低減させることができる。
図7は、押圧部3Xを取り出し位置Xに対して後退させた際のパウチ2の挙動の一例を示している。
図7のS01に示すように、第1索体111が破線矢印で示すように後方へ駆動されると、第1索体111の後退変位に伴い押圧部3Xが後退し、図7のS02に示すように、押圧部3Xとストッパ15との間のパウチ2の収容スペースが搬送方向D1に拡大する。そうすると、パウチ2の押圧状態が変化し、パウチ2の前後方向への反力により、押圧部3Xとストッパ15との間に、パウチ2が配列の状態を改めて再配置される(図7のS03)。
したがって、押圧部3Xを後退させた場合も、支持部121Aを後退させた場合とほぼ同様に、パウチ2の配列状態が変化することで、パウチ群20Xの圧力分布を先頭パウチ2Xの取り出しの安定に必要な限度で後方にシフトさせて、少なくとも先頭のパウチ2Xにおける圧力を低減させることができる。
以上より、支持部121Aおよび押圧部3Xのいずれを後退させるとしても、パウチ2の過圧を緩和して、パウチ2の安定した取り出しを実現可能である。
図6に示すように支持部121Aを後退させることによれば、パウチ2がストッパ15から直ちに離れることで、パウチ群20Xにおける取り出し位置X側のパウチ2が配列状態を改めて再配置されるまでに要する時間が押圧部3Xを後退させる場合と比べて短い。
そのため、パウチ2の過圧が検知された場合に支持部121Aを後退させるならば、パウチ2の過圧を迅速に緩和して、パウチ2の取り出しを早期に安定させることができる。
一方、図7に示すように押圧部3Xを後退させることによれば、パウチ2を傾斜させないで、極力、パウチ2の姿勢を支持部121Aに対して垂直に維持することができる。そのため、パウチ2が均一に適度な圧力でストッパ15に押圧されることによって、パウチ2の取り出しの安定に寄与することができる。
以上より、本実施形態では、パウチ2の過圧が検知されたならば、支持部121Aおよび押圧部3Xの両方を後退させる。パウチ2の過圧を検知しつつ、支持部121Aや押圧部3Xを後退させて繰り返し行われるパウチ2の取り出しの手順は後述する。
(第2コンベヤ(支持部、包装搬送路))
パウチ2の包装搬送路としての第2コンベヤ12(図1および図2)は、取り出し位置Xに搬送されるパウチ群20の進路に相当する。
第2コンベヤ12上に積載されたパウチ群20は、第2コンベヤ12により、搬送方向D1に沿って搬送される。第2コンベヤ12上のパウチ群20は、第2コンベヤ12の幅方向両側に、搬送方向D1に沿って設けられているガイド部材12G(図1および図9)により整列される。
第2コンベヤ12は、ベルトコンベヤに相当し、図1および図9に示すように、索体としての無端ベルト121と、無端ベルトに係合する駆動プーリ122および従動プーリ123と、駆動プーリ122を駆動する第2電動機124とを備えている。
第2電動機124からベルト124Aを介して駆動プーリ122に出力されるトルクにより、無端ベルト121を連続的にあるいは間欠的に、一定の送り量で駆動することができる。間欠的に送る場合は、パウチ2の取り出しと同期して、例えば、パウチ2の厚さよりも若干大きい送り量で無端ベルト121を駆動することができる。第2電動機124は、サーボモータであってもよい。
第2電動機124は、軸周りに正転および逆転が可能に構成されている。そのため、無端ベルト121における支持部121Aをパウチ2の搬送の向きと同じ前方にも、逆向きである後方にも、いずれの向きにも移動させることができる。
したがって、第2電動機124を備えた第2コンベヤ12は、支持部121Aを取り出し位置Xに対して後退させることができるから、後退機構Bとして機能する。
第2コンベヤ12は、ベルトコンベヤに限らず、チェーンコンベヤ等の他の形式のコンベヤであってもよい。
図9に示すように、前進する無端ベルト121によりパウチ2を支持可能な前限121Fは、取り出し位置Xに対して後方の位置に留まっている。そのため、前限121Fから取り出し位置Xまでパウチ2を支持する延長板125が、無端ベルト121の前方に設置されている。延長板125は、前限121Fから、取り出し位置Xを若干超える位置まで延びている。
図9に示す例では、無端ベルト121と、延長板125とによりパウチ群20Xが支持されている。この場合において、無端ベルト121の支持部121Aを後退させることにより、パウチ群20Xのうち支持部121Aに支持されているパウチ2が、支持部121Aの後退に追従して延長板125上のパウチ2から離れる向きに変位することで、パウチ群20Xの先頭側におけるパウチ2の圧力をより十分に緩和することができる。
但し、本開示は、図9に示す例に限られるものではなく、第2コンベヤ12の前限121Fが、取り出し位置Xに位置していたり、図18に示すように取り出し位置Xよりも前方に位置していたりしてもよい。その場合、延長板125は必要なく、無端ベルト121の支持部121Aはパウチ群20Xの全体を支持する。
支持部121Aがパウチ群20Xの全体を支持する場合でも一部を支持する場合でも、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも一方を後退させることにより、上述したように、パウチ2の圧力を緩和することができる。
図9および図10に示すように、第2コンベヤ12の前端には、パウチ群20の上端に対応する位置に配置されてパウチ群20の位置を高さ方向に規制する上側ガイド16と、先頭パウチ2Xを取り出し位置Xに位置決めするストッパ15(受け部)とが設けられている。上側ガイド16およびストッパ15は、パウチ群20を幅方向の両側から挟むようにガイド部材12Gに取り付けられている一対の先頭側ガイド18に設置されている。
供給するパウチ2の幅および高さに応じて、ガイド部材12Gの幅や、先頭側ガイド18の高さの調整が可能である。
先頭側ガイド18の上端部には、パウチ2の有無を検知するための近接センサ181が取り付けられていてもよい。近接センサ181よりも前方には、取り出し位置Xでパウチ2の下端との近接によりパウチ2の有無を検知する近接センサ182も配置されている。
パウチ2を受け止めるストッパ15は、図9および図10に示すように、取り出し位置Xまで延びた先頭側ガイド18の前端18Aに取り付けられた複数の爪151からなる。これらの爪151がそれぞれ、前端18Aから先頭側ガイド18の内側に突出して先頭パウチ2Xの端部を係止することにより、パウチ2Xが取り出し位置に位置決めされる。
先頭側ガイド18への爪151の取り付け位置が搬送方向D1に調整可能である場合は、爪151の取り付け位置を変更することで取り出し位置Xを調整可能である。
図10に示す例では、爪151は、パウチ2Xの上端および左右の側端における合計で8箇所に配置される。
これらの爪151は、パウチ2Xの端部のみに接触するので、パウチ2Xの前面のほぼ全域が開放される。そのため、パウチ2の前面の適宜な領域を取り出し装置50により把持することができる。
上述の第2コンベヤ12および延長板125に代えて、レールやプレート等、パウチ群20を積載可能であってパウチ群20に駆動力を与えない長尺状の支持部材を採用することも可能である。その場合は、第1コンベヤ11に連動する移動部材3によりパウチ群20が押されることによってレールやプレート上を搬送される。また、レールやプレートの前端にストッパ15を設けることができる。
(第1コンベヤ)
第1コンベヤ11(図1および図2)は、第2コンベヤ12に一部が並行する環状軌道Cを循環するように移動部材3を移動させる。
第1コンベヤ11は、移動部材3が設けられる環状の第1索体111と、第1駆動車112と、第1従動車113と、第1電動機114とを含んでいる。本実施形態の第1コンベヤ11は、チェーンコンベヤに相当する。この場合、第1索体111は、チェーン111Aおよびチェーン111Aに設けられる搬送部材111Bに相当する。第1駆動車112および第1従動車113は、スプロケットに相当する。
図2に示すように、チェーン111Aは、搬送方向D1に対して直交する幅方向の両側に配置されている。これらのチェーン111Aにより、搬送部材111Bの両端が支持されている。
第1駆動車112は、環状軌道Cの前側で第1索体111に係合する。第1従動車113は、環状軌道Cの後側で第1索体111に係合する。第1電動機114は、第1駆動車112を回転駆動する。
第1電動機114から索114Aを介して第1駆動車112に出力されるトルクにより第1索体111が駆動される。第1索体111の搬送部材111Bには、複数の移動部材3が、搬送部材111Bの長さ方向において等間隔に連結されている。
第1電動機114は、軸周りに正転および逆転が可能に構成されている。そのため、第1索体111に連結された移動部材3をパウチ2の搬送の向きと同じ前方にも、逆向きである後方にも、いずれの向きにも移動させることができる。
したがって、第1電動機114を備えた第1コンベヤ11は、移動部材3の一つである押圧部3Xを後退させることができるから、後退機構Bとして機能する。
第1電動機114としては、位置、速度、およびトルクの制御が可能なサーボモータ等を採用することができる。
サーボモータとしての第1電動機114により第1索体111を駆動しつつ、第1電動機114に接続される駆動制御装置(図示しない)により第1電動機114の出力トルクを一定に制御することが好ましい。そうすることにより第1電動機114に掛かる負荷を一定にすることができるので、第1索体111に連動する押圧部3Xによりパウチ群20Xに加えられる圧力を一定に調整することができる。
第2コンベヤ12上へのパウチ2の補充、および先頭パウチ2Xの取り出しにより、第2コンベヤ12に積載されたパウチ2の数が増減すると、パウチ2とガイド部材12G等との摩擦が変化する。第1電動機114の出力トルクが一定であっても、摩擦の変化がパウチ2の押圧状態に影響する。
第2コンベヤ12上のパウチ2の数の増減は、図1に示す距離センサ5により検知可能である。第2コンベヤ12よりも後方に設置された距離センサ5により測定された、距離センサ5からパウチ2までの距離Lが増加すると、パウチ2の積載数の減少に基づいてガイド部材12G等とパウチ2との摩擦が減少し、逆に、距離Lが減少すると、パウチ2の積載数の増加に基づいてガイド部材12G等とパウチ2との摩擦が増加する。そのため、距離センサ5により測定された距離Lに基づいて、第1電動機114の出力トルクの目標値を増減させる制御を行うことにより、パウチ2の押圧状態の安定化に寄与できる。
環状軌道Cをなす第1索体111は、図1および図8に示すように、第2コンベヤ12の下側で第2コンベヤ12に並行する往路C1と、往路C1の下側で往路C1に並行する復路C3と、環状軌道Cの前側で往路C1および復路C3を繋ぐ前側転回路C2と、環状軌道Cの後側で往路C1および復路C3を繋ぐ後側転回路C4とを含んでいる。
(移動部材)
複数の移動部材3(図1、図2、および図8)は、第1コンベヤ11の第1索体111に連動し、往路C1では後方から前方に向けて移動する向きで、環状軌道Cを循環する。
移動部材3は、往路C1の移動中は、チェーン111Aに支持されていることで第2コンベヤ12上に起立している。第2コンベヤ12上において搬送方向D1に隣接した移動部材3間が、収容区画100に相当する。
本実施形態では、第2コンベヤ12上に少なくとも1つの収容区画100が形成される必要がある。収容区画100が1つのみで足りる場合は、移動部材3は2つで足りる。
本実施形態では、例えば図1に示すように、第2コンベヤ12上の空間が複数の移動部材3により仕切られることで、複数の収容区画100が形成される。各収容区画100は、開放されている上方からパウチ群20を収容可能である。
なお、先頭側ガイド18が第2コンベヤ12から取り外されるならば、第2コンベヤ12に並行した往路C1に位置する移動部材3のうち最も前方の移動部材3と、取り出し位置Xのストッパ15との間にもパウチ群20を上方から収容可能である。
収容区画100内のパウチ2は、第2コンベヤ12上に起立した移動部材3間に挟まれているため、搬送方向D1に対してほぼ垂直な姿勢に維持される。
各収容区画100に収容されているパウチ群20のパウチ2は、パウチ2の厚さおよび枚数、可撓性等に応じて粗密の度合が変わるものの、収容区画100内で倒れることなく互いに支え合う。収容区画100内のパウチ2は、隣接するパウチ2が接触する、あるいは微小な隙間をおいて並ぶように、収容区画100内に分布する。
搬送方向D1に隣接する移動部材3間の寸法は、パウチ2の納入単位数等を考慮して適宜に設定することができる。
各収容区画100にそれぞれ収容されるパウチ2の数は、厳密に同一である必要はない。
移動部材3の前進に伴い、収容区画100も取り出し位置Xに向けて前進する。先頭パウチ2が順次取り出されることに伴い、第2コンベヤ12上に積載されたパウチ2の数が減少する。そして、復路C3から往路C1に移動して第2コンベヤ12上に起立した移動部材3間に、空の収容区画100が形成される。それらの収容区画100にパウチ2を補充可能である。
第1コンベヤ11に連動して移動部材3が前進するとき、第2コンベヤ12によりパウチ2も前進するので、移動部材3間のパウチ2は、移動部材3により基本的には押圧されない。
しかし、第2コンベヤ12上に起立しており、かつ前方にパウチ2が存在している移動部材3のうち、先頭の移動部材3は、前端CFよりも前方に位置している取り出し位置Xのストッパ15に対して、先頭のパウチ群20を押圧する。この移動部材3は、上述したように、パウチ群20Xをストッパ15に対して押圧する押圧部3Xとして機能する。
第2コンベヤ12上の空間が複数の移動部材3により仕切られることで複数の収容区画100が形成されていると、仕切られていない場合と比べ、移動部材3がストッパ15に対して押すパウチ2の数が少ない。そのため、先頭パウチ2Xが順次取り出されることに伴い移動部材3により押されるパウチ2の数が減少したことで、ガイド部材12G等とパウチ2の摩擦が減少し、先頭パウチ2Xへの圧力が変化するとしても、一定の限度内に当該圧力の変動幅を留めることができる。そのため、押圧部3Xにより適度な圧力で先頭のパウチ群20Xを押すことに寄与できる。
また、第2コンベヤ12上の空間が複数の移動部材3により仕切られていると、仕切られていない場合にスタンディングパウチ2−2(図4)のパウチ群20に起こり得る、第2コンベヤ12上における扇形状のせり上がりを防いで、スタンディングパウチ2−2の安定供給を実現できる。
なお、扇形状のせり上がりは、積載空間が仕切られていない場合に、第2コンベヤ12の後端から取り出し位置Xまで、底部2Aを上方あるいは下方に向けた状態で積層されたスタンディングパウチ2−2を最後端から押圧部3Xにより押そうとした場合に、パウチ2の高さ方向における厚さの偏りに起因して起こり得る。
移動部材3により複数の収容区画100に仕切られているため、スタンディングパウチ2−2のせり上がりを回避するために、スタンディングパウチ2−2の底部2Aを水平方向に向けて積載する必要はない。そのため、平パウチ2−1やサイドガゼットパウチ2−3を積載する場合と、スタンディングパウチ2−2を積載する場合とで、パウチ2の向きを変える必要がなく、パウチ2の種類を問わず、底部を下方あるいは上方に向けて、同じ向きに積載することができる。
パウチ2は大抵、底部と開口部とを結ぶ方向の寸法が幅方向に比べて長いため、スタンディングパウチ2−2の底部2Aを水平方向に向けた置き方を回避できることは、スペース効率向上にも寄与する。
随時、収容区画にパウチ2を補充できるように、移動部材3が環状軌道Cを循環している間に亘り、第2コンベヤ12上に起立した移動部材3間に収容区画が用意されていることが好ましい。そのため、移動部材3の循環中、常時、往路C1に2以上の移動部材3が分布し、復路C3にも2以上の移動部材3が分布していることが好ましい。
本実施形態では、合計13個の移動部材3が環状軌道Cの全周に亘り等間隔に分布しており、常時、5つまたは6つの移動部材3が第2コンベヤ12上に起立している。
第2コンベヤ12に積載可能なパウチ2の最大数は、第2コンベヤ12の長さに依存する。つまり、より長い第2コンベヤ12を採用し、それに伴い、より長い第1コンベヤ11を採用し、必要に応じて移動部材3の数を増やすことにより、パウチ2の積載数を増やすことができる。積載数が増えることで、パウチ2を補充する頻度が下がるため、オペレータによる補充作業の負荷を軽減することができる。押圧部3Xが先頭のパウチ群20Xを押す圧力は、収容区画100が増えても変わらない。そのため、パウチ2の積載数に制約はない。
図2に示すように、パウチ2は、搬送部材111Bの幅方向の両側から上方に突出した一対の移動部材3により、起立した姿勢(搬送方向D1に対して直交した姿勢)に維持される。上述の第2コンベヤ12は、一対の移動部材3の間に配置されている。
移動部材3は、第2コンベヤ12よりも下側の搬送部材111Bの位置から、第2コンベヤ12の無端ベルト121を超えて上方に突出している。移動部材3によりパウチ2を起立した姿勢に安定してガイドするため、移動部材3はパウチ2の高さの1/2以上の高さまで突出していることが好ましい。
移動部材3は、図8に示すように、パウチ2に作用するパウチ作用部31と、第1駆動車112の軸心位置を中心とする所定の外形を有したカム115に係合するカム係合部32とを含み、第1索体111の搬送部材111Bに対して、回転支点33を中心に回転可能に連結されている。
移動部材3は、回転支点33の位置で屈曲しており、側面視において、全体としてL字状に形成されている。カム係合部32の先端にはローラ34が、回転支点33の軸に対して平行な軸線周りを回転可能に設けられている。
カム115は、第1駆動車112を支持する支持台14に回転不能に固定されている。移動部材3は、カム115の外周部にローラ34を沿わせながら、カム115と、移動部材3および搬送部材111Bを含むリンク機構とによって姿勢が決められる。
移動部材3は、環状軌道Cの往路C1においては、チェーン111Aに支持されることで、第1索体111に対して回転することなく垂直に起立した姿勢に保たれる。なお、復路C3では、移動部材3は第1索体111から垂下し、後側転回路C4では、移動部材3は第1索体111から放射状に突出する(図1)。
(カムおよびリンクによる作用)
移動部材3の回転支点33は、第1索体111の移動に連動して、往路C1から、環状軌道Cの前端CFの近傍である前側転回路C2に移動し、前端CFへと向かう。回転支点33が前側転回路C2に入るときにローラ34がカム115の始点115Aに位置している。
図8に二点鎖線で示す移動部材3(押圧部3X)は、実線で示す移動部材3Aが第1索体111に連動して刻々と変位する様子を示している。
回転支点33が前側転回路C2を前端CFへと向かう間、移動部材3のパウチ作用部31は、前後方向(搬送方向D1)両側からパウチ2により支持されている。そのため、移動部材3は、時計回り方向D2へ倒れることなく、ローラ34をカム115に沿わせながら全体的に下方へと移動しつつ、二点鎖線で示す姿勢P1〜P4の如く、前側転回路C2に沿って湾曲した第1索体111に対して相対的に反時計回り方向D3へと回転する。姿勢P1〜P4を経るうち、移動部材3は第2コンベヤ12に対して下方に逸れる。そして、回転支点33が前端CFを超えると、パウチ作用部31がパウチ2から離脱する。回転支点33が図8に実線で示す移動部材3Bの位置まで至ったとき、パウチ作用部31は既にパウチ2から離脱している。
移動部材3は、第2コンベヤ12に対して逸れ、パウチ2からパウチ作用部31が離脱するまでの間に亘り、搬送方向D1に対してほぼ直交した姿勢P1〜P4(押圧姿勢)に維持される。
移動部材3のパウチ作用部31が押圧姿勢P1〜P4に維持されていると、パウチ2の姿勢を搬送方向D1に対して垂直に維持しつつ、移動部材3がパウチ2から離脱するまでの間に亘り、適度な大きさの圧力で少なくとも先頭のパウチ2Xを後方から前方へ爪151に対して押し続けることができるので、先頭パウチ2Xを取り出し位置Xから安定して取り出すことに寄与できる。
パウチ2から離脱した直後の移動部材3が、図8における時計回り方向D2に倒れるのを防ぐため、パウチ作用部31に対して前方から干渉する回転規制部17(図8および図1)が配置されている。回転規制部17は、例えば支柱131に設置することができる。
回転規制部17の設置により、パウチ作用部31が前側転回路C2から前方へと突出しない。その分、取り出し装置50等の他の装置を環状軌道Cの前端CFに近接して配置することができる。
回転支点33が前端CFを超え、パウチ作用部31が回転規制部17から離脱すると、移動部材3は、ローラ34をカム115に沿わせて時計回り方向D2に回転する。カム115の終点115Bで、移動部材3は時計回り方向D2にほぼ90度回転して第1索体111から垂下する。
〔取り出し装置〕
取り出し装置50(図1、図9、および図10)は、取り出し位置Xから先頭パウチ2Xを吸着して前方に取り出し、スパウトの取付や充填処理等の後工程に供給する。
取り出し装置50は、図9および図10に示すように、吸引ヘッド51と、吸引ヘッド51を駆動する駆動装置52とを備えている。
吸引ヘッド51は、複数の吸着パッド511と、エアチャンバ512と、押し返し部としての複数のプッシャ513とを有している。吸着パッド511は、先頭パウチ2Xの表面に対して、図10に二点鎖線で示す位置に分散して配置される。プッシャ513(図9および図5)も、先頭パウチ2Xの表面に対して分散して配置される。
先頭パウチ群20Xのパウチ2が押圧部3Xにより搬送方向D1に対して垂直に維持され、かつ先頭パウチ2Xが適度な圧力でストッパ15に押圧されていると、先頭パウチ2Xの前面を複数の吸着パッド511により安定して吸着することができる。
駆動装置52は、吸引ヘッド51を回転動作させる第1駆動部52Aと、吸引ヘッド51を前後方向に進退させる第2駆動部52Bとを備えている。
第1駆動部52Aは、吸引ヘッド51をアーム521Aにより支持する支持体521と、サーボモータ等の電動機523とを備えている。アーム521Aは支持体521に対して回転軸521B周りに回転可能に支持されている。図9に矢印で示すように、第1駆動部52Aにより、吸引ヘッド51の回転軸521Bを中心とする回転動作が可能である。
第2駆動部52Bは、サーボモータ等の電動機を備えた適宜な直動機構522により、第1駆動部52Aの支持体521を前後方向に駆動する。第2駆動部52Bの詳しい図示は省略する。
プッシャ513は、先頭パウチ2Xを取り出す直前に、押圧部3Xにより前方に向けて押圧された状態のパウチ群20Xを後方へ押し返す。先頭パウチ2Xを後続のパウチ2に対して取り出し易くするため、吸引ヘッド51がプッシャ513を備えていることが好ましい。吸引ヘッド51が第2駆動部52Bの電動機により後方に向けて駆動されることで、プッシャ513によって先頭パウチ2Xが後方に向けて押圧される。第2駆動部52Bの電動機の位置制御により、プッシャ513は一定変位量で後方に駆動される。
プッシャ513によりパウチ群20Xを押し返した直後に、エアチャンバ512内が吸引用の図示しない配管を通じて真空吸引されることにより負圧となり、吸着パッド511が、爪151に対して押圧されている先頭パウチ2Xの前面を吸着する。そのため、図9に吸引ヘッド51を一点鎖線で示すように、第2駆動部52Bにより吸引ヘッド51を前進させて、複数の爪151の間から先頭パウチ2Xを引き抜いて後続のパウチ2に対して分離させることができる。爪151はパウチ2Xの端部のみに配置されているため、パウチ2Xを複数の爪151の間から容易に引き抜くことができる。その後、アーム521Aの回転により吸引ヘッド51を上方に向けて転回させる。転回させた吸引ヘッド51からパウチ2Xが後工程へと移送される。このとき、エアチャンバ512内の吸引を停止して、他の図示しない吸引ヘッドにパウチ2Xを供給したり、図示しないグリッパにパウチ2Xを供給したりすることができる。その後、次の先頭パウチ2Xを吸着するため、吸引ヘッド51は図9における矢印の向きとは逆向きに回転し、かつ、後退して取り出し位置Xに復帰する。
取り出し位置Xでパウチ2が取り出される向きは、取り出し位置Xに対して前方には限らない。例えば、先頭パウチ2Xの前面を吸着し、上側ガイド16や、爪151のうちパウチ2の引き抜きの妨げとなる位置にある爪151を一時的に退避させた状態で、先頭パウチ2Xを上方に取り出すことが可能である。
〔パウチの過圧の検知〕
パウチ2が過度に押圧されていること(過圧)は、パウチ2の押圧状態を示す押圧情報、および、パウチ2の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報の少なくとも一方を用いて検知することができる。
パウチ2が過度に押圧されていると、吸引ヘッド51のプッシャ513によりパウチ2が逆向きに加圧されたときの吸引ヘッド51の受ける反力が大きくなる。したがって、プッシャ513を備えた吸引ヘッド51を駆動する第2駆動部52Bの電動機(サーボモータ)の出力トルクやコイルを流れる電流、つまり、プッシャ513からパウチ2への押し返し状態を示す物理量が、所定の基準値を超えることに基づいて、パウチ2の過圧を検知することができる。プッシャ513からパウチ2への押し返し状態を示す物理量は、パウチ2の押圧状態を示す押圧情報に該当する。
また、パウチ2が過度に押圧されているとき、パウチ2から押圧部3Xへの反力により、パウチ2を加圧する押圧部3Xが殆ど前進しない。したがって、押圧部3Xを駆動する第1コンベヤ11の第1電動機114(図1)の出力トルクや電流、つまり、押圧部3Xからパウチ群20Xへの加圧状態を示す物理量が、所定の基準値を超えることに基づいて、パウチ2の過圧を検知することもできる。押圧部3Xからパウチ群20Xへの加圧状態を示す物理量は、パウチ2の押圧状態を示す押圧情報に該当する。
さらに、ストッパ15の爪151や、押圧部3Xに設けられたセンサにより検知された圧力、荷重、変位等の物理量に基づいてパウチ2の過圧を検知することもでき、かかる物理量も、パウチ2の押圧状態を示す押圧情報に該当する。
その他、例えば、超音波センサによりパウチ群20Xを前後方向に走査した距離データや、カメラによりパウチ群20Xを撮像した画像データ等の押圧情報に基づいてパウチ2の過圧を検知可能である。
そして、パウチ2の過圧に起因してパウチ2の取り出しの不具合が発生し易いため、不具合情報を用いてパウチ2の過圧を検知することができる。先頭のパウチ2Xが過度に押圧されていると、パウチ2Xに吸着パッド511を吸着させ、吸引ヘッド51を爪151に対して前方に移動させた際に、パウチ2Xから吸着パッド511が外れてしまい、爪151から前方にパウチ2Xを引き抜けない場合がある。
そうした場合は、エアチャンバ512の内部の真空度が所定の真空度に対して絶対値において低いことに基づいて、パウチ2の取り出しに不具合が発生したことを検知することができる。
包装供給装置1の制御部から発せられる指令に従い、プッシャ513がパウチ群20Xを後方へ押し返し、その直後に吸着パッド511によりパウチ2Xを吸着した後、吸引ヘッド51が前方へ移動する。吸引ヘッド51を前方へ駆動する指令が発せられた後、エアチャンバ512内の真空度に基づいてパウチ2の取り出しに不具合が発生したことを検知するとよい。
あるいは、吸着されたパウチ2Xをカメラにより撮像した画像データに基づいてパウチ2Xの取り出しに不具合が発生したことを検知することもできる。
包装供給装置1の制御部は、真空度や画像データを用いて取り出しの不具合発生が検知された回数をカウントし、不具合発生の回数を不具合情報として記憶部に保持することができる。
以上より、取り出し装置50の第2駆動部52Bの電動機や第1コンベヤ11の第1電動機114の出力トルク等の押圧情報、および、パウチ2の取り出しに失敗した回数等の不具合情報の少なくとも一方を用いて、パウチ2が基準に対して過圧の状態にあることを検知することができる。パウチ2が過圧の状態にあることが検知されたならば、制御部は、第1コンベヤ11の第1電動機114には押圧部3Xを後退させる指令を送り、第2コンベヤ12の第2電動機124には支持部121Aを後退させる指令を送る。
〔パウチを取り出す処理〕
次に、パウチ2の過圧を検知しつつ、後退機構Bにより支持部121Aや押圧部3Xを適時に後退させてパウチ群20Xからパウチ2Xを繰り返し取り出す処理の手順を説明する。
まず、図11を参照し、プッシャ513からパウチ2への押し返し状態を示す物理量、ここでは第2駆動部52Bの電動機の出力トルクに基づいてパウチ2の過圧を検知する場合の制御例を説明する。当該電動機の出力トルクに代えて、第1電動機114の出力トルクや、パウチ群20Xからストッパ15の爪151や押圧部3Xへの圧力等に基づいて、パウチ2の過圧を検知することも可能である。
第1コンベヤ11の第1電動機114の出力トルクを一定に制御しながら、下記に述べる処理を行う。ステップS12が、パウチ2の過圧を検知するステップに相当する。
吸引ヘッド51が取り出し位置Xに復帰した状態から、吸引ヘッド51を後方へ駆動してプッシャ513によりパウチ群20Xを押し返す(ステップS11)。このとき第2駆動部52Bの電動機の出力トルクが所定の閾値以下である場合は(ステップS12でYes)、直ちにエアチャンバ512内を吸引して先頭のパウチ2Xを吸着した後、吸引ヘッド51を速やかに前方へ駆動してパウチ2Xをストッパ15の爪151から引き抜く(取り出しステップS13)。
さらに、吸引ヘッド51を転回させ、下流の工程へパウチ2Xを供給した後、吸引ヘッド51を逆向きに転回させ、かつ、取り出し位置Xに復帰させる(ステップS14)。
近接センサ181あるいは近接センサ182により、取り出し位置Xにパウチ2が存在することが検知されたならば(ステップS15でYes)、プッシャ513によりパウチ群20Xを押すステップS11に戻る。
上述のステップS11〜S15を含む処理を所定のサイクルタイムで繰り返しながらパウチ群20Xから先頭のパウチ2を順次取り出す。
第2駆動部52Bの電動機の出力トルクが閾値以下ではあっても(ステップS12でYes)、パウチ2の取り出し(ステップS13)を行った結果、取り出しに失敗することがあり得る。
そのため、図11に示す例では、パウチ2の取り出しに連続して規定回数失敗した場合には、包装供給装置1および取り出し装置50の運転を停止させている(ステップS17)。具体的には、パウチ2を取り出した後、エアチャンバ512内の真空度に基づいてパウチ2の取り出しの成功/失敗を判定し(ステップS171)、失敗した場合は(ステップS171でNo)、失敗回数(連続失敗回数)iをカウントアップする(ステップS172)。次のサイクルで取り出しに成功したならば、失敗回数iを0にリセットする(ステップS173)。失敗回数iが停止規定回数n(例えば5)に達したならば(ステップS174でNo)、包装供給装置1の運転を停止させる。
さて、プッシャ513によりパウチ群20Xを押した際に第2駆動部52Bの電動機の出力トルクが閾値を超えた場合は(ステップS12でNo)、パウチ群20Xが過圧であることを意味する。この場合は、後退機構Bに備わる電動機114,124に後退指令を送り、パウチ2を支持している第2コンベヤ12の支持部121Aを所定量だけ取り出し位置Xに対して後退させるとともに、パウチ2を押圧している押圧部3Xも所定量だけ取り出し位置Xに対して後退させる(後退ステップS16)。
支持部121Aの後退および押圧部3Xの後退に伴い、図6および図7を参照して説明したように、パウチ2の配列状態に変化を生じさせてパウチ群20Xの少なくとも前側におけるパウチ2の過圧を緩和することができる。
図11に示す例では、後退ステップS16が行われる間、あるいはその後、エアチャンバ512内の吸引を停止した状態で吸引ヘッド51を初期位置に待機させた後、ステップS11に戻る。
この例に限らず、後退ステップS16を行う間、あるいはその後、エアチャンバ512内の吸引を停止した状態で、吸引ヘッド51を前進させる取り出しステップS13、およびアーム521Aの転回等の処理を行うステップS14を行った後、ステップS11に戻るようにしてもよい。
あるいは、後退ステップS16を終えた後、あるいは後退ステップS16を行いつつ、エアチャンバ512内を吸引して取り出しステップS13を行い、ステップS14を経てステップS11に戻るようにしてもよい。
但し、後退ステップS16の直後に取り出しステップS13を行う場合は、取り出しステップS13を行う時点で、パウチ2の配列状態の変化が不十分な場合がある。支持部121Aの後退により、取り出しの時点では吸着パッド511と先頭パウチ2Xとの間が離間していたり、取り出しの時点では押圧部3Xの後退による過圧の緩和効果がパウチ群20Xの前側に波及していなかったりすると、パウチ2の取り出しに失敗する可能性がある。
後退ステップS16により支持部121Aおよび押圧部3Xを一旦後退させることを経てステップS11に戻り、第1電動機114の出力トルクが閾値以下に低下した場合は(ステップS12でYes)、パウチ2の過圧が緩和されているので、後退ステップS16を行わないで、取り出しステップS13に進む。
依然として第1電動機114の出力トルクが閾値を超えている場合は(ステップS12でNo)、再度、後退ステップS16を行う。
パウチ2Xの取り出しに成功するまで、あるいは停止規定回数n分の取り出しを試行し終えるまでの間に亘り、後退ステップS16と、取り出しステップS13とを繰り返す。
次に、図12を参照し、パウチ2Xの取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報に基づいて、パウチ2の過圧を検知する場合の制御例を説明する。
図12に示す制御例は、過圧の検知に不具合情報を用いる点(ステップS22)を除いて、上述した図11の制御例と同様である。
ステップS22では、後退ステップS16を行う前に、パウチ2の取り出しの失敗回数iが後退規定回数m以上であるか否かに基づいて、パウチ2が基準に対して過圧の状態にあるか否かを判定する。後退規定回数mは、例えば2であり、1以上に設定することができる。
失敗回数iが後退規定回数m以上であるならば(ステップS22でNo)、後退ステップS16を行い、失敗回数iが後退規定回数m未満であるならば(ステップS22でYes)、取り出しステップS13に進む。
なお、ステップS22において、不具合情報と押圧情報との双方に基づいてパウチ2の過圧を判定してもよい。
後退ステップS16では、失敗回数iに応じて、支持部121Aおよび押圧部3Xをそれぞれ後退させる変位量を変更することができる。例えば、取り出しに連続して失敗した回数iが多くなるにつれて、後退変位量を増加させることができる。
図11に示す制御例においても同様に、前方へ押圧されているパウチ2の押圧状態を示す物理量(例えば、第2駆動部52Bの電動機の出力トルク)に応じた変位量にて、支持部121Aおよび押圧部3Xを後退させることができる。
図11および図12に制御例を示したように、後退機構Bにより支持部121Aおよび押圧部3Xを適時に後退させ、パウチ2Xの取り出しを試行することにより、取り出しに失敗する頻度を減らしてパウチ2を安定して供給することが可能となる。取り出しに失敗する頻度が減少すると、包装供給装置1の運転を停止する頻度も減少するので、生産効率が向上する。
〔パウチ供給過程〕
次に、図13〜図16を参照し、包装供給装置1により搬送方向D1に前進するパウチ群20から順次、先頭のパウチ2が取り出し位置Xで取り出される過程を説明する。
かかる供給過程は、支持部121Aおよび押圧部3Xを適時に後退させる処理を伴いながら行われる。
以下に示す例では、第2コンベヤ12が、パウチ2の厚さよりも大きい一定の送り量で間欠的に駆動される。先頭のパウチ2Xの前進が取り出し位置Xのストッパ15により規制されるため、パウチ2は、無端ベルト121上で滑りつつ、搬送される。
また、第1コンベヤ11の駆動源は、サーボモータとしての第1電動機114であり、第1電動機114により第1索体111および移動部材3が連続的に駆動されるとともに、第1電動機114の出力トルクが一定に制御される。
図13は、既に第2コンベヤ12に積載されたパウチ群20が、第2コンベヤ12により前進した状態を示している。例えば、図13に示す状態と同様に6つの移動部材3が第2コンベヤ12上に起立しており、それらの移動部材3間に5つの収容区画100が形成されている時に、各収容区画100にパウチ群20を挿入することで、積載可能な最大量を一度に積載することができる。
図13に示す状態では、積載時から、ほぼ1区画分、パウチ群20が前進し、先頭のパウチ2が取り出し位置Xに到達している。第2コンベヤ12および延長板125上の先頭のパウチ群20Xは、環状軌道Cの前端CFに向かう移動部材3A(押圧部3X)により、矢印で示すように、移動部材3のパウチ作用部31に対して直交した搬送方向D1に、取り出し位置Xに向けて適度な力で押されている。
図14は、図13で往路C1と前側転回路C2との境界付近に位置していた移動部材3Aが前側転回路C2に移動した状態を示している。図13に対して、最後尾の収容区画100にパウチ群20が補充されている。
図14に続いて図15、さらに図16に移動部材3Aの挙動を示しているように、移動部材3Aは、カム115との係合により、搬送方向D1に対してほぼ直交した押圧姿勢を維持しつつ第2コンベヤ12に対して次第に下方へと逸れ、図16に示すようにパウチ2から離脱する。
パウチ2からの移動部材3Aの離脱により、図16に示すように、移動部材3Aの後方に位置していたパウチ群20が先頭パウチ群20Xに連なる。これら一群のパウチ群20が、次に前端CFへと向かう移動部材3Cにより、取り出し位置Xに向けて押圧されることとなる。
図14〜図16に示すように、先頭パウチ群20Xを取り出し位置Xに向けて押している移動部材3Aがパウチ2から離脱するまでの間に亘り、往路C1に移動部材3Aが位置しているときと同様に、パウチ2を搬送方向D1に押す押圧姿勢が維持される。このことにより、パウチ2Xをストッパ15に押し付ける圧力を適度な値に安定させることができる。また、支持部121Aおよび押圧部3Xを後退させる処理により、パウチ2の過圧を緩和させることによっても、パウチ2Xをストッパ15に押し付ける圧力を安定させることができる。したがって、パウチ2の取り出しを安定して行うことができるので、包装供給装置1によりパウチ2を供給する速度を増加させることが可能となる。
図16以降も、パウチ2を漸次前進させつつ、図13〜図16と同様に、カム115による移動部材3(押圧部3X)の姿勢制御を伴いながら、移動部材3により適切な圧力が与えられたパウチ2が取り出し位置Xから順次取り出される。パウチ2の取り出しにより、第2コンベヤ12上のパウチ2の積載数は漸次減少する。パウチ群20が収容された収容区画100の数も減少する。
本実施形態では、環状軌道Cの全周に亘り複数の移動部材3が分布しているため、第2コンベヤ12上の最後尾のパウチ2よりも後方には、復路C3から後側転回路C4を経て往路C1に戻された移動部材3により、空の収容区画100が形成される。
そのため、収容区画100にパウチ2を補充する作業を随時行うことができる。補充作業の際に、第1コンベヤ11および第2コンベヤ12を停止させる必要はない。
パウチ2の補充作業は、単に、収容区画100にそれぞれパウチ群20を挿入するだけで足り、錘を用いて押し板によりパウチ群を押す従来装置とは異なり、押し板を後方へ戻すといった作業が必要ないので、簡便に実施することができる。
また、複数の収容区画100に、全体として多数のパウチ2を一度に積載できるため、パウチ2を補充する作業頻度を下げて、パウチ補充の作業負荷を軽減することができる。
〔変形例〕
パウチ2の押圧情報や取り出しの不具合情報等に基づく過圧の検知を必ずしも行うことなく、定期的に、つまり、所定の頻度で支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも一方を後退させる後退処理を行うこともできる。本変形例において後退させる対象は、少なくとも支持部121Aである。
例えば、パウチ2を規定回数n(例えば100回)取り出す毎に、パウチ2の押圧状態、あるいはパウチ2の取り出しの成否にかかわらず、後退処理を行うとよい。
こうした定期的な後退処理と、過圧の判定による後退処理とを併せて行うことも可能である。押圧状態あるいは取り出しの成否状況に応じて、定期的に後退処理を行う頻度を調整することができる。
また、パウチ2を取り出す毎に後退処理を行ってもよい。つまり、規定回数nは1以上の任意の回数であってよい。
図17に示す変形例は、特にスタンディングパウチ2−2に好適である。この変形例では、包装供給装置1の全体が支持装置60により、水平方向に対して傾斜した状態に支持されている。
支持装置60は、水平に設置される水平ベース61と、水平ベース61から鉛直方向に起立し、包装供給装置1が設置される複数の支柱62とを備えている。
第2コンベヤ12は、水平方向に対して傾斜して配置されている。第2コンベヤ12の前端12Aは、第2コンベヤ12の後端12Bと比べて下方に位置している。
上記構成によれば、パウチ2が厚さの不均一なスタンディングパウチ2−2であったとしても、各パウチ2が第2コンベヤ12上で自重により前方へ倒れることで、パウチ2を搬送方向D1に対して垂直な姿勢に保つことができる。そのため、均一に、適度な圧力で押圧された先頭パウチ2Xを取り出し位置Xに供給することができる。
図18に示す変形例に係る包装供給装置4は、パウチ群20を支持する支持部121Aを有した第2コンベヤ12と、前方へ移動することでパウチ群20を押圧する押圧部3Xと、押圧部3Xを前方へ移動させる第1コンベヤ11と、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを取り出し位置Xに対して後退させることによりパウチ群20Xの過圧を緩和する後退機構Bとを備えている。
後退機構Bは、第1コンベヤ11および第2コンベヤ12の少なくとも第2コンベヤ12に相当する。
支持部121A上には、押圧部3Xからストッパ15までに亘る一つの収容区画100が形成される。この収容区画100にパウチ群20Xが収容される。
押圧部3Xは、第1コンベヤ11の第1索体111に連結されており、第1索体111に追従して前方へ移動することでパウチ群20Xを押圧する。
なお、第1コンベヤ11に代えて、例えば、ラックおよびピニオンを含む適宜な直動機構を採用することができる。
図18に示す例において、無端ベルト121によりパウチ2を支持可能な前限121Fは、取り出し位置Xよりも前方に位置している。
また、第1索体111は、取り出し位置Xよりも前方の位置まで搬送方向D1に対して平行に延びている。そのため、パウチ群20Xからのパウチ2Xの取り出しによって押圧部3Xが取り出し位置Xに近接したとしても、押圧部3Xは、搬送方向D1に対して垂直であって、パウチ2に対して平行な姿勢を維持したまま、パウチ群20Xを前方へ押圧する。
上記実施形態と同様に、後退機構Bにより、取り出し位置Xに対して支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを後退させることにより、パウチ2の配列状態に変化を生じさせてパウチ2の過圧を緩和することができる。そうすると、パウチ2の過圧に起因する取り出しの不具合発生を抑えて、パウチ2を安定して供給することができる。
図18に示すように押圧部3Xよりも後方に設置された距離センサ5により測定された、距離センサ5からパウチ2までの距離Lの増加に伴い、押圧部3Xにより押圧されるパウチ2の数は減少する。押圧部3Xにより押圧されるパウチ2の数が減少すると、図示しないガイド部材12G等とパウチ2との摩擦が減少する。そのため、距離センサ5により測定された距離Lに基づいて、押圧部3Xがストッパ15に近づくにつれて第1電動機114の出力トルクの目標値を下げることにより、パウチ2の押圧状態の安定化に寄与できる。
上記以外にも、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
第1コンベヤ11および第2コンベヤ12の配置は、上記実施形態には限らない。例えば、第1コンベヤ11の駆動車112および従動車113の軸が鉛直方向に設定されており、上面視において第1索体111が環状を呈する向きに第1コンベヤ11が配置されていてもよい。その場合、押圧部3Xを含む複数の移動部材3は、無端ベルト121に対して並行した第1索体111から、パウチ群20Xの側方に向けて水平に突出している。
第1コンベヤ11はパウチ群20Xの左右方向の両側に配置されることが好ましい。そうすると、各第1コンベヤ11の第1索体111から延びた押圧部3Xによりパウチ群20Xを安定して押圧することができる。
上記の構成によっても、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも一方を後退させることにより、パウチ2の安定供給を実現可能である。
押圧部3Xを移動させる移動機構としては、コンベヤに限らず、例えば、リニアモータの原理による搬送機構を採用することが可能である。かかる搬送機構は、固定子が設けられた環状の搬送路と、1以上の可動子とを備えており、固定子と可動子との電磁的作用によって可動子が搬送路を循環する。可動子に押圧部3Xを設けることができる。
上記実施形態では、第1コンベヤの第1索体111の移動と、カム115およびリンクの作用とによって、押圧部3Xを押圧姿勢に維持しつつ、パウチ2から次第に離脱させるが、押圧部3Xの姿勢を維持する機構、および押圧部3Xをパウチ2から離脱させる機構には、必ずしもカムやリンク、コンベヤが用いられていなくてもよい。
例えば、押圧部3Xが取り出し位置Xに向けてパウチ2を押している適宜なタイミングで、第1コンベヤ11とは別の機構、例えば、圧縮空気により作動するエアシリンダ等を用いることで、押圧部3Xを瞬時にパウチ2から離脱させるようにしてもよい。エアシリンダを作動させたならば、押圧部3Xが瞬時に第2コンベヤ12を逸れてパウチ2から離脱することとなるから、押圧部3Xは、押しているパウチ群20Xのパウチ2から離脱するまでの間に亘り、押圧姿勢に保たれる。押圧部3Xをパウチ2から離脱させる方向は、下方に限らず、側方であってもよい。
〔付記〕
以上で説明した包装供給装置および包装供給方法は、以下のように把握される。
(1)本開示の包装供給装置1,4は、積層された状態の複数の包装2からなる包装群20を包装2の積層方向(D1)に沿って後方から前方へと搬送することにより、包装群20の各包装2を取り出し位置Xに供給する装置であって、包装群20を支持する支持部121Aと、前方へ移動することで包装群20を押圧する押圧部3Xと、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを取り出し位置Xに対して後退させることにより包装2の過圧を緩和する後退機構Bと、を備える。
(2)本開示の包装供給装置は、押圧部3Xを移動可能な移動機構(11)を備え、移動機構(11)は、出力トルクが一定に制御される電動機114を含む。
(3)後退機構Bは、包装2の押圧状態を示す押圧情報に基づいて、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを後退させる。
(4)押圧情報は、前方へ押圧された状態の包装群20を後方へ押し返す押し返し部513から包装2への押し返し状態を示す物理量、または、押圧部3Xから包装群20への加圧状態を示す物理量に相当する。
(5)後退機構Bは、包装群20からの包装2の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報に基づいて、支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを後退させる。
(6)後退機構Bは、包装2の押圧状態を示す押圧情報、および、包装2の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報の少なくとも一方に応じた変位量にて支持部121Aおよび押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを後退させる。
(7)包装2は、パウチに相当する。
(8)また、本開示の包装供給装置は、後方から前方へと搬送される包装群20を支持する支持部121Aとしての包装搬送路(12)と、包装搬送路に並行する往路C1、および復路C3が連続した環状軌道Cを含む移動機構(11)と、移動機構(11)により環状軌道Cを循環する2以上の移動部材3と、を備える。包装搬送路(12)上には、包装群20が収容される少なくとも1つの収容区画100が、包装搬送路(12)上に起立した移動部材3間に形成される。包装搬送路(12)上に起立した移動部材3の一つが、押圧部3Xとして機能する。押圧部3Xは、環状軌道Cの前端CF近傍において、包装搬送路(12)を逸れて包装2から離脱するまでの間に亘り、包装2を前方に向けて押圧する押圧姿勢を維持する。
(9)本開示の包装供給方法は、積層された状態の複数の包装2からなる包装群20を包装の積層方向(D1)に沿って後方から前方へと搬送し、包装群20の各包装2を取り出し位置で繰り返し取り出しながら、包装2が基準に対して過度に押圧されていることが検知された場合には、包装群20を支持する支持部121A、および前方へ移動することで包装群20を押圧する押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを取り出し位置Xに対して後退させる後退処理を行う。
(10)包装2の押圧状態を示す押圧情報、および、包装群20からの包装2の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報の少なくとも一方を用いて、包装2が基準に対して過度に押圧されていることを検知する。
(11)押圧情報は、前方へ押圧された状態の包装群20を後方へ押し返す押し返し部513から包装2への押し返し状態を示す物理量、または、押圧部3Xから包装群20への加圧状態を示す物理量に相当する。
(12)不具合情報は、包装2の取り出しに1回、あるいは連続して2回以上不具合が発生したことを示す。
(13)包装2の取り出しに成功するまであるいは規定回数の取り出しを試行し終えるまでの間に亘り、後退処理と、包装2の取り出し処理とを繰り返す。
(14)また、本開示の包装供給方法は、積層された状態の複数の包装2からなる包装群20を包装2の積層方向(D1)に沿って後方から前方へと搬送し、包装群20の各包装2を取り出し位置Xで繰り返し取り出しながら、包装群20を支持する支持部121A、および前方へ移動することで包装群20を押圧する押圧部3Xの少なくとも支持部121Aを取り出し位置Xに対して後退させる後退処理を定期的に行う。
(15)後方から前方へ搬送される包装群20を支持する支持部121Aとしての包装搬送路(12)と、包装搬送路(12)に並行する往路C1、および復路C3が連続した環状軌道Cを含む移動機構(11)と、移動機構(11)により環状軌道Cを循環する2以上の移動部材3と、を用いて、包装搬送路(12)上に起立した移動部材3間に収容される包装群20を包装搬送路(12)の後方から前方の取り出し位置Xに向けて移動させ、かつ、移動部材3の一つである押圧部3Xにより包装群20を押圧しながら、環状軌道Cの前端CF近傍において、押圧部3Xが包装搬送路(12)を逸れて包装2から離脱するまでの間に亘り、前方に向けて包装2を押圧しているように押圧部3Xの姿勢を維持する。
1,4 包装供給装置
2 パウチ(包装)
2−1 平パウチ
2−2 スタンディングパウチ
2−3 サイドガゼットパウチ
2A 底部
2B 開口部
2X 先頭パウチ
3,3A,3B 移動部材
3X 押圧部
5 距離センサ
11 第1コンベヤ(移動機構)
12 第2コンベヤ(包装搬送路)
12G ガイド部材
13 架台
14 支持台
15 ストッパ
16 上側ガイド
17 回転規制部
18 先頭側ガイド
19 ベース
18A 前端
20 パウチ群(包装群)
20X 先頭パウチ群
31 パウチ作用部
32 カム係合部
33 回転支点
34 ローラ
50 取り出し装置
51 吸引ヘッド
52 駆動装置
52A 第1駆動部
52B 第2駆動部
100 収容区画
111 第1索体
111A チェーン
111B 搬送部材
112 第1駆動車
113 第1従動車
114 第1電動機
114A 索
115 カム
115A 始点
115B 終点
121 無端ベルト
121A 支持部
121F 前限
122 駆動プーリ
123 従動プーリ
124 第2電動機
124A ベルト
125 延長板
131 支柱
132 ビーム
151 爪
181,182 近接センサ
511 吸着パッド
512 エアチャンバ
513 プッシャ(押し返し部)
521 支持体
521A アーム
521B 回転軸
522 直動機構
523 電動機
B 後退機構
C 環状軌道
C1 往路
C2 前側転回路
C3 復路
C4 後側転回路
CF 前端
D1 搬送方向
D2 時計回り方向
D3 反時計回り方向
P1〜P4 姿勢(押圧姿勢)
X 取り出し位置

Claims (15)

  1. 積層された状態の複数の包装からなる包装群を前記包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送することにより、前記包装群の各包装を取り出し位置に供給する装置であって、
    前記包装群を支持する支持部と、
    前方へ移動することで前記包装群を押圧する押圧部と、
    前記支持部および前記押圧部の少なくとも前記支持部を前記取り出し位置に対して後退させることにより前記包装の過圧を緩和する後退機構と、を備える、包装供給装置。
  2. 前記押圧部を移動可能な移動機構を備え、
    前記移動機構は、出力トルクが一定に制御される電動機を含む、
    請求項1に記載の包装供給装置。
  3. 前記後退機構は、
    前記包装の押圧状態を示す押圧情報に基づいて、前記支持部および前記押圧部の少なくとも前記支持部を後退させる、
    請求項1または2に記載の包装供給装置。
  4. 前記押圧情報は、
    前方へ押圧された状態の前記包装群を後方へ押し返す押し返し部から前記包装への押し返し状態を示す物理量、または、前記押圧部から前記包装群への加圧状態を示す物理量に相当する、
    請求項3に記載の包装供給装置。
  5. 前記後退機構は、
    前記包装群からの前記包装の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報に基づいて、前記支持部および前記押圧部の少なくとも前記支持部を後退させる、
    請求項1または2に記載の包装供給装置。
  6. 前記後退機構は、
    前記包装の押圧状態を示す押圧情報、および、前記包装の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報の少なくとも一方に応じた変位量にて前記支持部および前記押圧部の少なくとも前記支持部を後退させる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の包装供給装置。
  7. 前記包装は、パウチに相当する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の包装供給装置。
  8. 後方から前方へと搬送される前記包装群を支持する前記支持部としての包装搬送路と、
    前記包装搬送路に並行する往路、および復路が連続した環状軌道を含む移動機構と、
    前記移動機構により前記環状軌道を循環する2以上の移動部材と、を備え、
    前記包装搬送路上には、前記包装群が収容される少なくとも1つの収容区画が、前記包装搬送路上に起立した前記移動部材間に形成され、
    前記包装搬送路上に起立した前記移動部材の一つが、前記押圧部として機能し、
    前記押圧部は、
    前記環状軌道の前端近傍において、前記包装搬送路を逸れて前記包装から離脱するまでの間に亘り、前記包装を前方に向けて押圧する押圧姿勢を維持する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の包装供給装置。
  9. 積層された状態の複数の包装からなる包装群を前記包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送し、前記包装群の各包装を取り出し位置で繰り返し取り出しながら、
    前記包装が基準に対して過度に押圧されていることが検知された場合には、
    前記包装群を支持する支持部、および前方へ移動することで前記包装群を押圧する押圧部の少なくとも前記支持部を前記取り出し位置に対して後退させる後退処理を行う、
    包装供給方法。
  10. 前記包装の押圧状態を示す押圧情報、および、前記包装群からの前記包装の取り出しに不具合が発生したことを示す不具合情報の少なくとも一方を用いて、前記包装が基準に対して過度に押圧されていることを検知する、
    請求項9に記載の包装供給方法。
  11. 前記押圧情報は、
    前方へ押圧された状態の前記包装群を後方へ押し返す押し返し部から前記包装への押し返し状態を示す物理量、または、前記押圧部から前記包装群への加圧状態を示す物理量に相当する、
    請求項10に記載の包装供給方法。
  12. 前記不具合情報は、
    前記包装の取り出しに1回、あるいは連続して2回以上不具合が発生したことを示す、
    請求項10または11に記載の包装供給方法。
  13. 前記包装の取り出しに成功するまであるいは規定回数の前記取り出しを試行し終えるまでの間に亘り、
    前記後退処理と、前記包装の取り出し処理とを繰り返す、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の包装供給方法。
  14. 積層された状態の複数の包装からなる包装群を前記包装の積層方向に沿って後方から前方へと搬送し、前記包装群の各包装を取り出し位置で繰り返し取り出しながら、
    前記包装群を支持する支持部、および前方へ移動することで前記包装群を押圧する押圧部の少なくとも前記支持部を前記取り出し位置に対して後退させる後退処理を定期的に行う、
    包装供給方法。
  15. 後方から前方へ搬送される前記包装群を支持する前記支持部としての包装搬送路と、前記包装搬送路に並行する往路、および復路が連続した環状軌道を含む移動機構と、前記移動機構により前記環状軌道を循環する2以上の移動部材と、を用いて、
    前記包装搬送路上に起立した前記移動部材間に収容される前記包装群を前記包装搬送路の後方から前方の前記取り出し位置に向けて移動させ、かつ、前記移動部材の一つである前記押圧部により前記包装群を押圧しながら、
    前記環状軌道の前端近傍において、前記押圧部が前記包装搬送路を逸れて前記包装から離脱するまでの間に亘り、前方に向けて前記包装を押圧しているように前記押圧部の姿勢を維持する、
    請求項9から14のいずれか一項に記載の包装供給方法。
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