JP2021115935A - ブリーザカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を抑え、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入作業を容易に行う。【解決手段】カバー本体部12のカバー内周面24は、前板部16の後面25と外板部18の車幅方向内側面と後板部20の前面27とによって構成され、内部空間14を区画する。前板部16の後面25と後板部20の前面27とは、上端開口22から下端開口23まで延びて相対向し、下方へ向かうほど互いに近接する。下端開口23における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離L3は、ブリーザホース8の外径Dよりも短い。ブリーザホース8の他端8bは、所定の高さ位置28で前板部16の後面25と後板部20の前面27とに当接する。内部空間14は、ブリーザホース8が挿入されるホース挿入空間14aと、ブリーザホース8が挿入されないホース非挿入空間14bとを有する。【選択図】図4

Description

本開示は、ブリーザホースの先端を覆うブリーザカバーに関する。
特許文献1には、燃料タンクのブリーザ装置が記載されている。燃料タンクは、シャシフレームの側面に前後一対のタンクステーを介して支持され且つ固定バンドにより拘束されて保持されており、燃料タンクの上面の前後方向に距離を隔てた二箇所に通気口が夫々設けられ、該各通気口にエルボ管を介してブリーザホースが夫々接続されている。各ブリーザホースは、タンクステーの上端部の取付孔に対し枝管を介して嵌合装着される。枝管の基端部はクリップ構造を成しており、取付孔に差し込むだけで簡便に嵌着できるようになっている。タンクステーの上端部における枝管の基端部が開口している側には、その上方と下方を覆うカバー(側方については開放)が備えられており、枝管の基端部への雨水等の吸い込みが回避されるようにしてある。
特開2019−1435号公報
特許文献1に記載のブリーザ装置では、ブリーザホースをタンクステーの取付孔に対して取り付けるために、ブリーザホースとタンクステーの取付孔との間に枝管を設ける必要があり、部品点数が増大してしまう可能性がある。部品点数を低減するためには、ブリーザホースをタンクステーの取付孔に直接的に挿入することが考えられるが、この場合、ブリーザホースをタンクステーの取付孔に深く挿入してしまうと、ブリーザホースの先端がカバー(ブリーザカバー)に当接してブリーザホースの先端開口がブリーザカバーによって塞がれてしまうおそれがあるので、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入長さを適切に設定する必要がある。このため、例えば、ブリーザホースの所定の位置に印をつけて、その印の位置までブリーザホースをブリーザカバー側へ挿入するなど、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入作業が煩雑になってしまう可能性がある。
そこで、本開示は、部品点数を抑え、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入作業を容易に行うことが可能なブリーザカバーの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車体側に固定されて、車両の燃料タンクから延びるブリーザホースの先端側を覆うブリーザカバーであって、ホース挿入口とカバー内周面と通気開口とを備える。ホース挿入口は、所定方向の一側へ開口し、ブリーザホースの挿入を許容する。カバー内周面は、ホース挿入口から連続して上記所定方向の他側へ延びて内部空間を区画する。通気開口は、内部空間を下方へ開放する。カバー内周面は、ホース挿入口から上記他側へ直線状に延びて上記他側へ向かうほど互いに近接する2つの対向面を有する。2つの対向面の上記他側の端部の離間距離は、ブリーザホースの外径よりも短く設定される。内部空間は、ホース挿入口から挿入されたブリーザホースの先端が2つの対向面に当接するホース当接位置よりも上記一側のホース挿入空間と、ホース当接位置よりも上記他側のホース非挿入空間とを有する。通気開口は、内部空間のホース非挿入空間と下方の外部空間とを連通する。
上記構成では、ホース挿入口から連続して所定方向の他側へ延びるカバー内周面が、ホース挿入口から上記他側へ直線状に延びて上記他側へ向かうほど互いに近接する2つの対向面を有し、2つの対向面の上記他側の端部の離間距離は、ブリーザホースの外径よりも短く設定されるので、ブリーザホースをホース挿入口から内部空間へ挿入すると、ブリーザホースの先端が所定の位置(ホース当接位置)で2つの対向面に当接する。このように、ブリーザホースの先端とブリーザカバーの2つの対向面との当接によってブリーザホースの挿入長さが規定されるので、例えば、ブリーザホースの所定の位置に印をつけて、その印の位置までブリーザホースをブリーザカバー側へ挿入する場合とは異なり、ブリーザホースの先端がブリーザカバーの2つの対向面に当接する位置までブリーザホースを挿入するだけでよく、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入作業を容易に行うことができる。
また、ブリーザホースをブリーザカバー側へ直接的に挿入するので、ブリーザカバーとブリーザホースとの間に他の部材を設ける必要がない。このため、部品点数を抑えることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のブリーザカバーであって、固定板部と第1板部と第2板部と第3板部とを備える。固定板部は、車体側の起立する被取付面に対して固定される。第1板部は、被取付面に沿って上下方向に延びる固定板部の端縁から曲折して被取付面から離間する方向へ延びる。第2板部は、被取付面から離間する方向の第1板部の端縁から固定板部とは逆方向へ曲折して被取付面に対向する。第3板部は、第1板部とは反対側の第2板部の端縁から被取付面側へ曲折して被取付面に近接又は接触する。第1板部、第2板部、及び第3板部は、被取付面との間に内部空間を区画する。ホース挿入口は、第1板部、第2板部、及び第3板部の上端縁によって被取付面との間に形成される。通気開口は、第1板部、第2板部、及び第3板部の下端縁によって被取付面との間に形成される。2つの対向面は、第1板部及び第3板部の互いに対向する内面であって、ホース挿入口から通気開口まで連続して延びる。
上記構成では、第1板部が被取付面から離間する方向へ延び、第2板部が第1板部の端縁から曲折して被取付面に対向し、第3板部が第2板部の端縁から被取付面側へ曲折する。すなわち、第1板部、第2板部、及び第3板部は、上下方向に延びる断面U状に形成され、断面U状の開放側は、車体側の被取付面によって塞がれる。このように、内部空間の一面側は、車体側の被取付面によって区画するので、ブリーザカバーを筒状に形成する場合(第2板部に対向する第4板部等をブリーザカバーに設ける場合)に比べ、ブリーザカバーの材料コストを低減することができる。
また、一枚の板体を曲折して形成することができるので、簡単にブリーザカバーを形成することができる。
本開示によれば、部品点数を抑え、ブリーザカバー側へのブリーザホースの挿入作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るブリーザカバーを適用する車両の側面図である。 図1の燃料タンク平面図である。 サイドメンバに固定されたブリーザカバーの車幅方向外側からの外観図である。 図3のIVの拡大図である。 ブリーザカバーの斜視図である。 ブリーザカバーの外観図であって、(a)は車幅方向外側から視た状態を、(b)は上方から視た状態を、(c)は後方から視た状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るブリーザカバー10を適用する車両1は、車体フレーム2の車幅方向外側に燃料タンク3を有する。車体フレーム2は、車両1の車幅方向両側で前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ4と、左右のサイドメンバ4間で車幅方向に延びて左右のサイドメンバ4同士を連結する複数のクロスメンバ(図示省略)とを有する。左右のサイドメンバ4の車幅方向外側面(被取付面)4aは、車体フレーム2の車幅方向外側で起立している。
燃料タンク3は、本実施形態では、左側のサイドメンバ4の車幅方向外側に配置されて、前後一対のL型のブラケット5及び前後一対のバンド6を介して左側のサイドメンバ4(以下、単に「サイドメンバ4」という。)に支持される。燃料タンク3は、略箱型に形成され、その上面3aには、燃料タンク3内の内圧を一定に調節するためのブリーザ装置7が取り付けられる。
図1〜図3に示すように、ブリーザ装置7には、燃料タンク3の内部空間と外部空間とを連通するブリーザホース8の一端8aが接続される。ブリーザホース8の他端(先端)8bは、サイドメンバ4(車体側)の車幅方向外側面4aに固定されるブリーザカバー10の内部に挿入される。ブリーザホース8は、その他端8bがブリーザカバー10の内部に挿入された状態でサイドメンバ4の車幅方向外側面4aに対してバンドクリップ9によって固定される。ブリーザホース8の他端8bの開口は、ブリーザカバー10の内部に挿入された状態で下方へ向かって開放されている。
図2〜図6に示すように、ブリーザカバー10は、ブリーザホース8の他端8bを覆い、ブリーザホース8の他端8bから燃料タンク3内への雨水の浸入を防止するためのカバーであって、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに面接触した状態で固定される固定板部11と、固定板部11と一体成型される断面U状のカバー本体部12とを備える。固定板部11は、車幅方向と交叉する板部であって、上下に並ぶ2つのボルト挿通孔31を有し、係るボルト挿通孔31を挿通するボルト13によってサイドメンバ4に対して固定される。固定板部11の後端縁15は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに沿って上下方向(本実施形態では、鉛直方向)に延びる。カバー本体部12は、車幅方向内側へ開放された上下方向に延びる断面U状に形成され、上下方向に延びる内部空間14を区画する。カバー本体部12は、固定板部11の後端縁15から曲折して車幅方向外側へ延びる前板部(第1板部)16と、前板部16の車幅方向の外端縁17から曲折して後方へ延びる外板部(第2板部)18と、外板部18の後端縁19から曲折して車幅方向内側へ延びる後板部(第3板部)20とによって構成される。前板部16は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに対して直行した状態で鉛直方向に沿って直線状に延びる。外板部18は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aと略平行に配置され、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aから車幅方向外側へ離間した位置でサイドメンバ4の車幅方向外側面4aに対向する。外板部18の後端縁19は、上方から下前方向へ向かって、鉛直方向に対して傾斜した状態で直線状に延びる。後板部20は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに対して直行し、且つ鉛直方向に対して傾斜した状態で、上方から下前方向へ向かって直線状に延びる。後板部20の車幅方向の内端縁21は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに沿って上方から下前方向へ向かって、鉛直方向に対して傾斜した状態で直線状に延びる。すなわち、カバー本体部12の断面U状の開放側(車幅方向内側)は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aによって塞がれ、カバー本体部12のカバー内周面24は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aとの間に内部空間14を区画する。カバー本体部12のカバー内周面24は、前板部16の後面(対向面)25と、外板部18の車幅方向内側面26と、後板部20の前面(対向面)27とによって構成される。カバー本体部12の内部空間14は、上方から下方へ向かうほど前後方向に縮径し、カバー本体部12の上端開口(ホース挿入口)22によって上方へ開放され、カバー本体部12の下端開口(通気開口)23によって下方へ開放される。すなわち、カバー本体部12の上端縁(前板部16、外板部18,及び後板部20の上端縁)は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aとの間に上端開口22を区画し、カバー本体部12の下端縁(前板部16、外板部18,及び後板部20の下端縁)は、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aとの間に下端開口23を区画する。外板部18の車幅方向内側面26とサイドメンバ4の車幅方向外側面4aとの離間距離L1(図6(c)参照)は、ブリーザホース8の外径D(図4参照)よりも長い。前板部16の後面25と後板部20の前面27とは、上端開口22から下端開口23まで連続して延びて相対向し、上方から下方へ向かうほど互いに近接している。カバー本体部12の上端開口22における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離L2(図4参照)は、ブリーザホース8の外径Dよりも長く、カバー本体部12の下端開口23における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離L3(図4参照)は、ブリーザホース8の外径Dよりも短い。外板部18の車幅方向内側面26とサイドメンバ4の車幅方向外側面4aとの離間距離L1が、ブリーザホース8の外径Dよりも長く、且つカバー本体部12の上端開口22における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離L2が、ブリーザホース8の外径Dよりも長いので、カバー本体部12の上端開口22は、内部空間14へのブリーザホース8の挿入を許容する。
ブリーザホース8を、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに固定したブリーザカバー10の上端開口22から下方の内部空間14に挿入すると、ブリーザホース8の他端8bは、ブリーザカバー10の上端開口22と下端開口23との間の所定の高さ位置28(以下、「ホース当接位置28」という。図4に一点鎖線28で示す位置)で、前板部16の後面25と後板部20の前面27とに当接し、下方への挿入がホース当接位置28までに規制される。すなわち、ブリーザカバー10の内部空間14は、ブリーザホース8が挿入されるホース挿入空間14aと、ブリーザホース8が挿入されないホース非挿入空間14bとを有する。ホース当接位置28における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離は、ブリーザホース8の外径Dと略同じ長さとなっている。ホース挿入空間14aは、ブリーザカバー10の内部空間14のうちホース当接位置28よりも上側(一側)の空間であり、ホース非挿入空間14bは、ホース当接位置28よりも下側(他側)の空間である。カバー本体部12の下端開口23は、ブリーザカバー10のホース非挿入空間14bと下方の外部空間30とを連通し、ホース非挿入空間14bを下方へ開放する。本実施形態では、ブリーザホース8をブリーザカバー10に挿入した状態で、カバー本体部12の前板部16の後面25が、ブリーザホース8の外周面29に線状に接触し、カバー本体部12の後板部20の前面27が、ブリーザホース8の外周面29にブリーザホース8の他端8bで接触する。
上記のように構成されたブリーザカバー10では、前板部16の後面25と後板部20の前面27とが、上方から下方へ向かうほど互いに近接し、カバー本体部12の下端開口23における前板部16の後面25と後板部20の前面27との離間距離L3が、ブリーザホース8の外径Dよりも短い。このため、ブリーザホース8をカバー本体部12の上端開口22から内部空間14へ挿入すると、ブリーザホース8の先端8bがホース当接位置28で前板部16の後面25と後板部20の前面27とに当接する。このように、ブリーザホース8の先端8bとブリーザカバー10の2つの対向面(前板部16の後面25及び後板部20の前面27)との当接によってブリーザカバー10へのブリーザホース8の挿入長さL4(図4参照)が規定されるので、例えば、ブリーザホース8の所定の位置(上端開口22に対応する位置)に印をつけて、その印の位置までブリーザホース8をブリーザカバー10側へ挿入する場合とは異なり、ブリーザホース8の先端8bがブリーザカバー10の前板部16の後面25及び後板部20の前面27に当接する位置(ホース当接位置28)までブリーザホース8を挿入するだけでよく、ブリーザカバー10側へのブリーザホース8の挿入作業を容易に行うことができる。
また、ブリーザホース8をブリーザカバー10側へ直接的に挿入するので、ブリーザカバー10とブリーザホース8との間に他の部材(例えば、位置決めのための他の部材)を設ける必要がない。このため、部品点数を抑えることができる。
また、ブリーザカバー10は、断面U状のカバー本体部12を有し、断面U状の開放側をサイドメンバ4の車幅方向外側面4aを利用して塞いでいる。このように、ブリーザカバー10の内部空間14の一側(本実施形態では、車幅方向内側)を、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aによって区画するので、カバー本体部12を筒状に形成する場合(外板部18に対向する内板部等をブリーザカバー10に設ける場合)に比べ、ブリーザカバー10の材料コストを低減することができる。
また、一枚の板体を曲折して形成することができるので、簡単にブリーザカバー10を形成することができる。
従って、本実施形態によれば、部品点数を抑え、ブリーザカバー10側へのブリーザホース8の挿入作業を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、ブリーザカバー10の前板部16の後面25と後板部20の前面27とを、上端開口22から下端開口23まで互いに近接するように配置したが、これに限定されるものではない。例えば、前板部16の後面25と後板部20の前面27とを、上端開口22からホース当接位置28よりも下方且つ下端開口23より上方の所定の中間位置まで互いに近接するように配置し、上記所定の中間位置から下端開口23までは、略平行に、または下方へ向かうほど離間するように配置してもよい。この場合、本発明の「2つの対向面」は、前板部16の後面25及び後板部20の前面27の双方の上記所定の中間位置よりも上方の領域となる。
また、本実施形態では、ブリーザカバー10の前板部16の後面25をブリーザホース8の挿入方向(以下、「ホース挿入方向」という。本実施形態では、鉛直方向)に沿って延ばし、後板部20の前面27をホース挿入方向に対して傾斜させたが、これに限定されるものではなく、前板部16の後面25をホース挿入方向に対して傾斜させて、後板部20の前面27をホース挿入方向に沿って延ばしてもよい。或いは、前板部16の後面25及び後板部20の前面27の双方をホース挿入方向に対して傾斜させてもよい。
また、本実施形態では、ブリーザカバー10のカバー本体部12の内部空間14を上下方向に延ばし、ブリーザホース8をブリーザカバー10の上端開口22から内部空間14に挿入したが、これに限定されるものではない。例えば、ブリーザカバー10のカバー本体部12の内部空間14を前後方向(上下方向と交叉する方向)に延ばし、ブリーザホース8をブリーザカバー10の前後方向の一方側の開口(ホース挿入口)から内部空間14へ挿入してもよい。この場合、ブリーザカバー10のカバー本体部12の前後方向の他方側の開口(本実施形態に係る下端開口23に該当する開口)を塞ぎ、ホース非挿入空間14bを下方へ向かって開放する通気開口をカバー本体部12に設け、通気開口によってホース非挿入空間14bと下方の外部空間30とを連通してもよい。
また、本実施形態では、カバー本体部12を3つの板部16,18,20(前板部16、外板部18、及び後板部20)によって構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、上記3つの板部16,18,20に加えて外板部18に対向する内板部等を設け、4つの板部によって断面矩形の筒状に構成してもよい。或いは、カバー本体部12を下方へ向かうほど縮径するテーパ状の内周面(カバー内周面)を有する断面円形の筒状に形成してもよい。カバー本体部12を断面円形の筒状に形成した場合であっても、ホース挿入口から他側(本実施形態では、下方)へ延びて径方向に互いに対向する2つの対向面は、ホース挿入口から下方へ直線状に延びて、下方へ向かうほど互いに近接する。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、ブリーザカバー10を固定する部材は、サイドメンバ4に限定されるものではなく、ブリーザカバー10を、他の部材を固定するためのブラケット(燃料タンク3を固定するためのブラケット5等)に固定してもよい。
本開示に係るブリーザカバーは、様々な車両に広く適用することができる。
1:車両
3:燃料タンク
4:サイドメンバ
4a:サイドメンバの車幅方向外側面(被取付面)
8:ブリーザホース
8b:ブリーザホースの他端(先端)
10:ブリーザカバー
11:固定板部
14:内部空間
14a:ホース挿入空間
14b:ホース非挿入空間
16:前板部(第1板部)
18:外板部(第2板部)
20:後板部(第3板部)
22:上端開口(ホース挿入口)
23:下端開口(通気開口)
24:カバー内周面
25:前板部の後面(対向面)
27:後板部の前面(対向面)
30:外部空間

Claims (2)

  1. 車体側に固定されて、車両の燃料タンクから延びるブリーザホースの先端側を覆うブリーザカバーであって、
    所定方向の一側へ開口し、前記ブリーザホースの挿入を許容するホース挿入口と、
    前記ホース挿入口から連続して前記所定方向の他側へ延びて内部空間を区画するカバー内周面と、
    前記内部空間を下方へ開放する通気開口と、を備え、
    前記カバー内周面は、前記ホース挿入口から前記他側へ直線状に延びて前記他側へ向かうほど互いに近接する2つの対向面を有し、
    前記2つの対向面の前記他側の端部の離間距離は、前記ブリーザホースの外径よりも短く設定され、
    前記内部空間は、前記ホース挿入口から挿入された前記ブリーザホースの先端が前記2つの対向面に当接するホース当接位置よりも前記一側のホース挿入空間と、前記ホース当接位置よりも前記他側のホース非挿入空間とを有し、
    前記通気開口は、前記内部空間の前記ホース非挿入空間と下方の外部空間とを連通する
    ことを特徴とするブリーザカバー。
  2. 請求項1に記載のブリーザカバーであって、
    前記車体側の起立する被取付面に対して固定される固定板部と、
    前記被取付面に沿って上下方向に延びる前記固定板部の端縁から曲折して前記被取付面から離間する方向へ延びる第1板部と、
    前記被取付面から離間する方向の前記第1板部の端縁から前記固定板部とは逆方向へ曲折して前記被取付面に対向する第2板部と、
    前記第1板部とは反対側の前記第2板部の端縁から前記被取付面側へ曲折して前記被取付面に近接又は接触する第3板部とを備え、
    前記第1板部、前記第2板部、及び前記第3板部は、前記被取付面との間に前記内部空間を区画し、
    前記ホース挿入口は、前記第1板部、前記第2板部、及び前記第3板部の上端縁によって前記被取付面との間に形成され、
    前記通気開口は、前記第1板部、前記第2板部、及び前記第3板部の下端縁によって前記被取付面との間に形成され、
    前記2つの対向面は、前記第1板部及び前記第3板部の互いに対向する内面であって、前記ホース挿入口から前記通気開口まで連続して延びる
    ことを特徴とするブリーザカバー。
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