JP2021114559A - 電子部品の放熱構造およびヒートシンク - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な冷却効果のある電子部品の放熱構造およびヒートシンクを提供する。【解決手段】電子部品が実装された基板と、電子部品において発生した熱を放熱するヒートシンクとを備え、ヒートシンクは、互いに表裏の関係にある第1の面と第2の面とを有し、第1の面が基板の一方の面に対して間隙を隔てて対向する板状部と、板状部から基板の他方の面側に突出し、基板の前記他方の面側に導入された風を板状部の第2の面側に導入する傾斜面とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の放熱構造およびヒートシンクに関する。
従来、例えば電源装置においては、基板が筐体の内部に設けられている。この基板には半導体素子等の電子部品が搭載され、電源装置としての機能を発揮するようになっている。
基板に搭載された電子部品の発熱に対して、放熱器(ヒートシンク)を設けることにより放熱対策が施されており、さらに冷却ファンを用いて強制空冷を行う構成のものもある(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−166777号公報 特開2013−89683号公報
ところで、従来の電子機器は、設置されるスペースの制約から高さの制限を受け、その筐体を十分な高さで構成することができない場合がある。すなわち、偏平な筐体形状とせざるを得ない場合がある。この場合、筐体内部に設けられる基板にあっては、その基板面に面した空間を十分に広くとることができないこととなる。
具体的には、図17および図18に示すように、電子機器のシャーシ2上に基板(PCB基板)3が設けられ、当該基板3上には、ヒートシンク5を介して半導体部品6が設けられている。ヒートシンク5は、全体がU字形状をなし、両側端部5A、5Bが基板3上に固定されることにより、基板3とヒートシンク5のU字底部5Cとの間に空間が形成されている。ヒートシンク5のU字底部5Cには発熱体である半導体部品6が設けられている。
基板3とヒートシンク5との間に形成された空間に冷却ファン50により空気を強制的に導入することにより、半導体部品6から発生した熱を、放熱する構成となっている。
このような構成において、電子機器の高さに制限があると、ヒートシンク5のU字底部5Cとの間の空間が狭くなることにより、この空間における空気の流れ(矢印b)が極端に少なくなる。
また、ヒートシンク5の上部には電子機器の天板7が設けられており、ヒートシンク5と天板7との間においても冷却ファンによる空気の流れ(矢印a)を発生させて半導体部品6から発生する熱を放熱するように構成されているが、ヒートシンク5と天板7との間が狭くなると、当該空間においても空気の流れ(矢印a)が極端に少なくなる。
このように、基板3とヒートシンク5との間、およびヒートシンク5と天板7との間が高さ制限により狭く構成される場合には、ヒートシンク5の上下を流れる空気の量を十分に確保し得なくなることにより、半導体部品6の熱を十分に放熱することが困難になり、冷却効果が大きく損なわれる問題があった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、狭いスペースにおいても冷却効果を確保し得る電子部品の放熱構造およびヒートシンクを提供することを目的とするものである。
本発明の電子部品の放熱構造は、電子部品が実装された基板と、前記電子部品において発生した熱を放熱するヒートシンクとを備え、前記ヒートシンクは、互いに表裏の関係にある第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面が前記基板の一方の面に対して間隙を隔てて対向する板状部と、前記板状部から前記基板の他方の面側に突出し、前記基板の前記他方の面側に導入された風を前記板状部の前記第2の面側に導入する傾斜面とを有することを特徴とする。
また、本発明のヒートシンクは、電子部品を実装した基板に固定されるとともに、前記電子部品において発生した熱を放熱するヒートシンクであって、互いに表裏の関係にある第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面が前記基板の一方の面に対して間隙を隔てて対向する板状部と、前記板状部から前記基板の他方の面側に突出し、前記基板の前記他方の面側に導入された風を前記板状部の前記第2の面側に導入する傾斜面とを有することを特徴とする。
この構成によれば、基板の他方の面側に導入された風を、傾斜面を介してヒートシンクの第2の面側に導入することにより、ヒートシンクに対する冷却風の風量を確保することができる。
また本発明の電子部品の放熱構造は、上記構成において、ヒートシンクは、板状部の第1の面と第2の面との間を連通するヒートシンク連通部と、基板の一方の面と他方の面との間を連通する基板連通部と、をさらに有し、傾斜面は、基板の他方の面側に導入された風を、基板連通部とヒートシンク連通部とを介して、板状部の第2の面側に導入することを特徴とする。
この構成によれば、基板の他方の面側に導入された冷却風を、ヒートシンクに設けられた連通部と基板に設けられた連通部とを介して、ヒートシンクの第2の面側に導入することにより、基板上の空間高さに制約がある場合であっても基板上のヒートシンクの位置を制限することなく、基板の他方の面側の風をヒートシンクの第2の面側に導入することができる。ここで、ヒートシンク連通部が第1の面と第2の面との間を貫通するヒートシンク開口部であってもよいし、板状部の端縁が切り欠かれたヒートシンク切欠き部であってもよい。
また本発明の電子部品の放熱構造は、上記構成において、傾斜面は、基板の一方の面と板状部の第1の面との間隙において、表裏に貫通する傾斜面開口部を有することを特徴とする。
この構成によれば、傾斜面の風下側における冷却風の風量を確保することができる。
本発明によると、狭いスペースにおいても冷却効果を確保し得る電子部品の放熱構造およびヒートシンクを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る放熱構造を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る放熱構造を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るヒートシンクを展開した状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷却効果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る放熱構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る放熱構造を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るヒートシンクを展開した状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る放熱構造を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る放熱構造を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係るヒートシンクを展開した状態を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る放熱構造を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る放熱構造を示す側面図である。 本発明の第4実施形態に係るヒートシンクを展開した状態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るヒートシンクを展開した状態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る基板を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る放熱構造を示す側面図である。 従来の放熱構造を示す斜視図である。 従来の放熱構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る放熱構造は、電源装置のシャーシ32上には間隙を隔てて基板(PCB基板)33が設けられ、当該基板33上には、ヒートシンク35を介して半導体部品36が実装されている。具体的には、半導体部品36の電極リード端子が基板33上の配線パターン(図示せず)にはんだ付けされるとともに、半導体部品36の放熱部がヒートシンク35に密着して取り付けられている。ヒートシンク35は、すべての角がほぼ直角であるU字形状をなし、基板33と略平行に配置されたU字底部35C(本発明の「板状部」に相当)とU字底部35Cの両端から基板33に対して垂下した両側端部35A、35Bが基板33の上面33S(本発明の「一方の面」に相当)上に固定されることにより、基板33の上面33Sに対してヒートシンク35のU字底部35Cが所定の間隙を隔てて対向することにより、基板33とヒートシンク35のU字底部35Cの内面35R(本発明の「第1の面」に相当)との間に空間が形成されている。ヒートシンク35のU字底部35Cの内面35Rと外面35Sとは互いに表裏の関係にあり、ヒートシンク35のU字底部35Cの外面35S(本発明の「第2の面」に相当)には発熱体である半導体部品36が装着されている。
また、U字底部35Cは、電源装置の天板37から間隙を隔てて配置されている。すなわち、基板33およびヒートシンク35(半導体部品36)は、電源装置のシャーシ32と天板37との間にこれらと所定の間隔を隔てた状態で設けられた構成となっている。
ヒートシンク35のU字底部35Cの一部には、内面35Rと外面35Sとを貫通する開口部35D(本発明の「ヒートシンク連通部」に相当)が形成され、ヒートシンク35のU字底部35Cの内面35Rに接する空間(基板33とU字底部35Cとの間に形成される空間(以下、ヒートシンク35の下側空間SP2と呼ぶ))と、外面35Sに接する空間(U字底部35Cと天板37との間に形成される空間(以下、ヒートシンク35の上側空間SP1と呼ぶ))とが開口部35Dを介して連通した状態となっている。
また、基板33においては、ヒートシンク35の開口部35Dに対向する位置において、基板33の上面33Sと下面33R(本発明の「他方の面」に相当)とを貫通する開口部33D(本発明の「基板連通部」に相当)が形成され、基板33の下面33Rに接する空間(基板33とシャーシ32との間に形成される空間(以下、基板33の下側空間SP3と呼ぶ))と、上面33Sに接する空間(ヒートシンク35のU字底部35Cと基板33との間に形成される空間(以下、基板33の上側空間と呼ぶ)とが連通した状態となっている。なお、基板33上のヒートシンク35が設けられている領域においては、基板33の上側空間とヒートシンク35の下側空間SP2とは同じ空間を意味することになる。
基板33の開口部33Dおよびヒートシンク35の開口部35Dを介して、基板33の下側空間SP3と基板33の上側空間(ヒートシンク35の下側空間SP2)とヒートシンク35の上側空間SP1とが連通した状態となる。
ヒートシンク35の前縁部35Xに対向して冷却ファン50が設けられており、当該冷却ファン50からの風がヒートシンク35の上側空間SP1、ヒートシンク35の下側空間SP2(基板33の上側空間)、基板33の下側空間SP3にそれぞれ導入され、各空間内を流通してヒートシンク35の後縁部35Y側から排出されるようになっている(図2において矢印a、b、cで示す)。
ヒートシンク35(U字底部35C)の開口部35Dには、その開口縁部のうち、風下側の開口縁部35Eからヒートシンク35の下側空間SP2方向かつ風上方向に傾斜する傾斜面35Fが設けられている。この傾斜面35Fは、ヒートシンク35のU字底部35Cに開口部35Dを形成する工程において、U字底部35Cの一部に切込みを形成して折曲げることにより形成することができる。
図3は、ヒートシンク35を展開した平面図である。図3に示すように、ヒートシンク35は、1枚の金属板を折曲げ部35Gおよび35Hにおいて直角に折曲げることにより、全体としてU字形状に形成されるものである。開口部35Dは、U字底部35Cの前縁部35X(冷却ファン50(図1)からの冷却風が導入される側の端部)の近傍であって、半導体部品36が搭載される領域AR1の風上側に形成されている。開口部35Dを形成する方法としては、U字底部35Cに切込み35Kを形成し、開口部35の開口縁部35Eを折曲げ部として傾斜面35Fを折曲げることにより開口状態とすることができる。
ヒートシンク35の下側空間SP2方向に折曲げられた傾斜面35Fの先端部は、さらに基板33の開口部33Dを介して基板33の下面33R側(下側空間SP3)へ突出している。基板33の開口部33Dに挿入された傾斜面35Fの風上側には、開口部33Dの一部が残るように構成されていることにより、基板33の下側空間SP3を流通する風の一部は、傾斜面35Fに導かれながら、基板33の開口部33Dおよびヒートシンク35の開口部35Dを介して、ヒートシンク35の上側空間SP1へ流れるようになっている(図2において矢印dで示す)。すなわち、基板33の下側空間SP3を流れる風の一部は、ヒートシンク35の上側空間SP1へ移動することで、ヒートシンク35および半導体部品36の冷却に寄与することができる構成となっている。
これにより、ヒートシンク35の上側空間SP1を流れる風は、ヒートシンク35の前縁部35Xから流入した風(矢印a)と、傾斜面35Fによって基板33の下側空間SP3から導入された風(矢印d)とを合わせたものとなることにより、前縁部35Xから導入された風量が少ない場合であっても、基板33の下側空間SP3を流れる風を合流させることにより、ヒートシンク35の上側空間SP1において十分な風量を得ることができる。基板33の下側空間SP3は、冷却対象となる部品が少ないため、多くの風量を必要としていないのに対して、基板33の上側空間(ヒートシンク35の下側空間SP2およびヒートシンク35の上側空間SP1)は、ヒートシンク35(放熱面として機能する外面35S)や半導体部品36といった冷却対象となる構成が多く配置されていることにより、この部分の風量を多くすることにより、半導体部品36を含む冷却を必要とする構成部品を効率よく冷却することができる。
このような構成とすることにより、基板33の上部空間(すなわち、ヒートシンク35の上下空間)を十分に確保し得ない構成においても、当該制約のなかで、これらの空間を流れる風量を確保することが可能になる。
すなわち、電源装置の高さを十分に確保し得ずヒートシンク35の上下に放熱効果を得るための十分な空間を確保し得ない場合であっても、冷却ファン50からの風をヒートシンク35の上側空間SP1に十分な風量で導入することができ、その分、ヒートシンク35を介した放熱効果、すなわち半導体部品36の冷却効果と、半導体部品36に対する直接の冷却効果を十分に得ることが可能となる。
なお、基板33の上側空間(すなわちヒートシンク35の下側空間SP2および上側空間SP1)においては、ヒートシンク35およびこれに固定された半導体部品36が配置されており、基板33の下側空間SP3に比べて、多くの発熱体(電子部品)が配置されている。このような空間に基板33の下側空間SP3から風を流入させることにより、効率的な冷却を可能としている。そして、これに加えて、ヒートシンク35の上面に半導体部品36が固定されていることに対応して、基板33の下側空間SP3からの風を傾斜面35Fを介してヒートシンク35の上側空間SP1へ導入する構成としたことにより、ヒートシンク35の冷却に加えて、半導体部品36を直接冷却する効果を得ることができる。
また、基板33に開口部33Dを形成し、この開口部33Dに傾斜面35Fの先端部を挿入する構成としたことにより、基板33上のヒートシンク35の位置に合わせて開口部33Dを形成すればよく、ヒートシンク35の位置を制限することなく、放熱構造を構成することができる。
図4は、従来例(図17、図18)および本実施形態の構成(図1〜図3)において冷却ファン50からの風速を0.25(m/s)、0.5(m/s)、1.0(m/s)とした場合の半導体部品6、36の表面温度の測定結果を示す図である。実線Aは、従来の構成における各風速での半導体部品6の温度変化を示すグラフであり、破線Bは、本実施形態の構成における各風速での半導体部品36の温度変化を示すグラフである。ここで、ΔT(K)は、温度上昇後の半導体部品の温度から周囲温度(20℃)を引いた温度を示す。
このグラフから分かるように、流速が遅くなるほど、半導体部品6(従来技術)に対する半導体部品36(本発明)の温度低減効果が大きくなっている。すなわち、流速が比較的小さい状況(冷却ファン50を用いた強制空冷効果が小さい状況)ほど、本発明にかかるヒートシンク35による放熱効果が発揮できることが分かる。そのため、本発明によれば、冷却ファン50による強制空冷がさほど期待できない状況(風量が小さい状況)でも放熱効果を発揮することができる。
(第2実施形態)
図5、図6および図7は、第2実施形態に係る放熱構造を示す図である。図5〜図7おいて、図1〜図3との対応部分に同一符号を付し、重複した説明は省略する。
第2実施形態に係る放熱構造は、第1実施形態の放熱構造に対して、傾斜面35Fに本発明の「傾斜面開口部」に相当する冷却風の導入口51を備えている点が異なる。
具体的には、ヒートシンク35の傾斜面35Fの一部に導入口51が形成されている。この導入口51は、ヒートシンク35の下側空間SP2において、冷却ファン50からの風の一部が風下に向かって通り抜ける位置に形成されている。
第2実施形態に示す構成例では、ヒートシンク35の下側空間SP2において、傾斜面35Fの一部に導入口51が形成されていることにより、冷却ファン50からの風の一部は、当該導入口51を介して、そのままヒートシンク35の下側空間SP2を流れることになる。すなわち、冷却ファン50からの風の一部は、傾斜面35Fによって進路が変更されることなく、ヒートシンク35(U字底部35C)の下側空間SP2を流れる。
これにより、ヒートシンク35(U字底部35C)の下側空間SP2における風量が不足することを回避することができる。
さらに、第2実施形態に示す構成例では、導入口51は、傾斜面35Fのうち、ヒートシンク35のU字底部35Cに近接する位置であって、半導体部品36の風上となる位置に形成されている。これにより、冷却ファン50からの風の一部は、導入口51を介して直進することにより(図6において矢印e)、ヒートシンク35のU字底部35Cに沿って進むことになる。これにより、半導体部品36下のU字底部35Cの内面35Rの放熱効果を高め、ヒートシンク35の冷却効果を十分に得る風の流れをつくることが可能となる。また、当該導入口51を介して直進した風の風下側には、ヒートシンク35のU字底部35Cの外面35Sに半導体部品36が設けられていることにより、半導体部品36の発熱によって特に温度が上昇する領域を効率良く冷却することが可能となる。
このように、傾斜面35Fが冷却風の流路の風上側に設けられると、導入口51が形成されていない場合には、冷却風の多くが傾斜面35Fによってヒートシンク35(U字底部35C)の下側空間SP2から上側空間SP1へ流れるため、ヒートシンク35の下側空間SP2では、傾斜面35Fが形成されている箇所から風下側において風量が不足することになり、逆に、冷却風の流路の風下側に傾斜面35Fが設けられると、傾斜面35Fよりも風上側ではヒートシンク35(U字底部35C)の下側空間SP2の風量は確保できるものの、ヒートシンク35(U字底部35C)の上側空間SP1では十分な風量を確保し難くなる。
従って、第2実施形態においては、傾斜面35Fを設けることによる風量の配分の調整を、導入口51によって行うことができ、ヒートシンク35の上側空間SP1および下側空間SP2において冷却効果を得るための効率的な風の流れをつくることができる。
以上の構成によれば、傾斜面35Fの一部に導入口51を形成することにより、ヒートシンク35(U字底部35C)の上側空間SP1および下側空間SP2において十分な風量をつくることが可能となり、この結果、半導体部品36を効率良く冷却することができる。
(第3実施形態)
図8、図9および図10は、第3実施形態に係る放熱構造を示す図である。図8〜図10において、図1〜図3との対応部分に同一符号を付し、重複した説明は省略する。
第3実施形態に係る放熱構造は、第1実施形態および第2実施形態の放熱構造に対して、ヒートシンク35に形成された傾斜面35Fの位置が異なる。具体的には、第3実施形態の放熱構造では、ヒートシンク35のU字底部35Cの端縁(前縁部35X)の一部が切り欠かれることで、ヒートシンク35のU字底部35Cの角隅部に傾斜面35Fを設けている。このような位置に傾斜面35Fを設けることにより、第1実施形態の構成に比べて、U字底部35C内に開口部35Dを形成することなく、1つの切込み35K(図10)を形成するだけで、簡単に傾斜面35Fを得ることができる。具体的には、第1実施形態の場合、図3に示すように切込み35Kを3箇所形成し傾斜面35Fを折曲げることにより、開口部35Dを形成する必要があるが、第3実施形態の構成では、図10に示すように、切込み35Kを1箇所形成して傾斜面35Fを折曲げればよく、この分、ヒートシンク35の製造を容易にすることができる。
また、導入口51を形成する場合についても(第3実施形態において導入口51を形成することは必須ではない)、一部を開放した切欠き形状(図10)に形成すればよく、第2実施形態の導入口51(図7)を形成する場合に比べて、一段と容易に製造することが可能になる。
(第4実施形態)
図11、図12および図13は、第4実施形態に係る放熱構造を示す図である。図11〜図13において、図1〜図3との対応部分に同一符号を付し、重複した説明は省略する。
第4実施形態に係る放熱構造は、第1実施形態〜第3実施形態の放熱構造に対して、傾斜面35Fの位置が異なる。具体的には、第4実施形態の放熱構造においては、ヒートシンク35の前縁部35Xから風上方向に傾斜面35Fが突出するように設けられている。
このような構成とすることにより、ヒートシンク35のU字底部35Cの長さL1を確保することができる。すなわち、U字底部35Cの一部に傾斜面35Fを設ける場合に比べて、放熱面積を大きくすることができるとともに、ヒートシンク35(U字底部35C)の下側空間SP2を有効活用することができることにより、例えば、基板33に搭載される部品の配置の自由度を高めることができる。なお、この第4実施形態においても、導入口51を形成することは必須ではない。
(他の実施形態)
上述の実施形態においては、半導体部品36に対して冷却ファン50からの風の風上側に設けられる場合について述べたが、これに限られず、例えば、図14に示すように、半導体部品36から見て、風の流れ(図14において矢印a)に対して、垂直横方向の位置において風上側に傾斜した傾斜面35Fを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、電源装置の天板37とシャーシ32との間に基板33およびヒートシンク35を配置する場合について述べたが、これに限られず、電源装置等の電子機器の側面間に設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、基板33に開口部33Dを形成する場合について述べたが、これに限られず、例えば図15に示すように、基板33の周囲から切り込まれた切欠き部33Kを形成するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、基板33の開口部33Dまたは切欠き部33Kに傾斜面35Fを挿入する構成としたが、これに限られず、例えば、図16に示すように、基板33に開口部33Dまたは切欠き部33Kを形成することなく、当該基板33の縁部33Xによって傾斜面35Fを支える構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、ヒートシンク35のU字底部35Cの上面側(第2の面側)に半導体部品36を設ける場合について述べたが、これに限られず、U字底部35Cの下面側(内面35R側)に設ける場合においても適用することができる。この場合、導入口51の大きさを半導体部品36の位置や大きさに応じて適宜設定すればよい。
また、上述の実施形態においては、本発明を電源装置の放熱構造に適用する場合について述べたが、適用対象はこれに限られず、他の電子機器に広く適用することができる。
2、32 シャーシ
3、33 基板
5、35 ヒートシンク
6、36 半導体部品
33D、35D 開口部
35C U字底部(板状部)
35E 開口縁部
35F 傾斜面
35K 切込み
35X 前縁部
35Y 後縁部
37 天板
50 冷却ファン
51 導入口

Claims (6)

  1. 電子部品が実装された基板と、前記電子部品において発生した熱を放熱するヒートシンクとを備え、
    前記ヒートシンクは、
    互いに表裏の関係にある第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面が前記基板の一方の面に対して間隙を隔てて対向する板状部と、
    前記板状部から前記基板の他方の面側に突出し、前記基板の前記他方の面側に導入された風を前記板状部の前記第2の面側に導入する傾斜面と
    を有することを特徴とする電子部品の放熱構造。
  2. 前記ヒートシンクは、
    前記板状部の前記第1の面と前記第2の面との間を連通するヒートシンク連通部と、
    前記基板の前記一方の面と前記他方の面との間を連通する基板連通部と、をさらに有し、
    前記傾斜面は、前記基板の前記他方の面側に導入された風を、前記基板連通部と前記ヒートシンク連通部とを介して、前記板状部の前記第2の面側に導入する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の放熱構造。
  3. 前記ヒートシンク連通部が前記第1の面と前記第2の面との間を貫通するヒートシンク開口部であることを特徴とする請求項2に記載の電子部品の放熱構造。
  4. 前記ヒートシンク連通部が前記板状部の端縁が切り欠かれたヒートシンク切欠き部であることを特徴とする請求項2に記載の電子部品の放熱構造。
  5. 前記傾斜面は、
    前記基板の一方の面と前記板状部の前記第1の面との間隙において、表裏に貫通する傾斜面開口部を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品の放熱構造。
  6. 電子部品を実装した基板に固定されるとともに、前記電子部品において発生した熱を放熱するヒートシンクであって、
    互いに表裏の関係にある第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面が前記基板の一方の面に対して間隙を隔てて対向する板状部と、
    前記板状部から前記基板の他方の面側に突出し、前記基板の前記他方の面側に導入された風を前記板状部の前記第2の面側に導入する傾斜面と
    を有することを特徴とするヒートシンク。
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