JP2021110651A - 油性状検出装置 - Google Patents

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純臣 岡崎
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Abstract

【課題】配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる油性状検出装置を提供する。【解決手段】エンジンの燃料油又は潤滑油を含むエンジン用油の性状を検出するように構成された油性状検出装置であって、基板と、エンジン用油の性状を検出する検出部を有する少なくとも一つのセンサであって、基板上に配設される少なくとも一つのセンサと、少なくとも一つのセンサから送られるセンサ信号を検出する検出回路であって、基板上に配設される検出回路と、少なくとも一つのセンサおよび検出回路に電気的に接続されて少なくとも一つのセンサから検出回路にセンサ信号を送る配線であって、基板にプリントされた配線と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、エンジンの燃料油又は潤滑油を含むエンジン用油の性状を検出するように構成された油性状検出装置に関する。
エンジンオイル(エンジンの潤滑油)の粘度、温度および静電容量などを、センサを用いて計測することにより、エンジンオイルの性状(劣化状態)を把握することが行われている(特許文献1参照)。
特許文献1には、エンジンに装着されるセンサと、センサから送られるセンサ信号を検出する検出回路と、センサと検出回路とを電気的に接続するリード線と、を備えるオイル評価装置が開示されている。
特開平5−5720号公報
ところで、エンジンの燃料油又は潤滑油を含むエンジン用油の性状を検出するセンサの中には、エンジン用油の貯留する貯留部の壁面からの影響を避けるために、上記壁面から所定以上離れた位置に配置する必要があるものがある。この場合には、貯留部の内部にセンサとリード線が挿入されることとなるが、貯留部の内部はエンジン用油が流動しているため、リード線が振動する。リード線が振動すると、リード線のインピーダンスが変化し、リード線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗る虞がある。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる油性状検出装置を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかる油性状検出装置は、
エンジンの燃料油又は潤滑油を含むエンジン用油の性状を検出するように構成された油性状検出装置であって、
基板と、
上記エンジン用油の性状を検出する検出部を有する少なくとも一つのセンサであって、上記基板上に配設される少なくとも一つのセンサと、
上記少なくとも一つのセンサから送られるセンサ信号を検出する検出回路であって、上記基板上に配設される検出回路と、
上記少なくとも一つのセンサおよび上記検出回路に電気的に接続されて上記少なくとも一つのセンサから上記検出回路に上記センサ信号を送る配線であって、上記基板にプリントされた配線と、を備える。
上記(1)の構成によれば、油性状検出装置は、基板と、上記基板上に配設される少なくとも一つのセンサと、上記基板上に配設される検出回路と、上記基板にプリントされた配線と、を備える。つまり、上記油性状検出装置は、一つの基板にセンサ、検出回路および配線が搭載される一体構成となっており、センサおよび検出回路に電気的に接続される配線を、上記基板に固定することができる。上記配線を動かないように固定することにより、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。
また、上記油性状検出装置は、一つの基板にセンサ、検出回路および配線が搭載される一体構成となっているので、基板やセンサなどの個々の部品が別々に設けられる場合に比べて、油性状検出装置の製造コストを削減することができる。また、上記油性状検出装置は、一つの基板にセンサ、検出回路および配線が搭載される一体構成となっているので、基板やセンサなどの個々の部品が別々に設けられる場合に比べて、油性状検出装置の組立性、取付け性および保守性を向上させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の油性状検出装置であって、上記基板は、複数層が積層された多層基板からなり、上記配線は、上記基板に内層される信号層と、上記基板に内層されるとともに上記信号層に積層されるグランド層と、を含む。
上記(2)の構成によれば、配線は、基板(多層基板)に内層される信号層およびグランド層を含む。つまり、上記配線は多層基板に内層されるので、多層基板の外部から配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、基板を多層基板にすることで、基板の積層方向における厚さを薄いものにできるため、これによっても、多層基板の外部から配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の油性状検出装置であって、上記基板は、上記信号層および上記グランド層を挟み込むように積層される一対のシールド層を含む。
上記(3)の構成によれば、基板(多層基板)の一対のシールド層は、配線(信号層およぶグランド層)を挟み込むように積層されるので、配線を流れるセンサ信号に、一対のシールド層が積層された方向からの電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、上記の構成によれば、基板が一対のシールド層を含むので、油性状検出装置における他のノイズ抑制手段を無くす、又は減らすことができる。油性状検出装置におけるノイズ抑制手段を無くす、又は減らすことにより、油性状検出装置の生産性を向上させることができ、且つ、油性状検出装置の製造コストを削減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れかに記載の油性状検出装置であって、上記基板は、上記エンジン用油を貯留する貯留部の内部に挿入される挿入部と、上記挿入部以外の部分である非挿入部と、を含み、上記少なくとも一つのセンサは、上記挿入部に配設され、上記検出回路は、上記非挿入部に配設される。
上記(4)の構成によれば、少なくとも一つのセンサは、貯留部の内部に挿入される挿入部に配設されるので、貯留部の外部に配置される場合に比べて、貯留部の内部に貯留されたエンジン用油の性状を精度よく測定可能である。また、検出回路は、貯留部の内部に挿入されない非挿入部に配設されるので、貯留部の内部に貯留されたエンジン用油から受ける熱や振動の影響を少なくすることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の油性状検出装置は、上記基板および上記配線を収容するケーシングをさらに備え、上記ケーシングは、上記基板の上記挿入部を収容する挿入部側ケーシングと、上記基板の上記非挿入部を収容する非挿入部側ケーシングと、を含み、上記挿入部側ケーシングは、上記貯留部に貯留される上記エンジン用油を上記少なくとも一つのセンサの上記検出部に接触させるための少なくとも一つの開口部を有する。
上記(5)の構成によれば、ケーシングは、基板の挿入部を収容する挿入部側ケーシングと、基板の非挿入部を収容する非挿入部側ケーシングと、を含む。つまり、基板に設けられたセンサ、検出回路および配線は、ケーシングにより覆われるため、ケーシングの外部からの電気的なノイズを抑制することができる。また、基板の挿入部は、挿入部側ケーシングに収容されるので、貯留部に貯留されるエンジン用油の流動により加えられる力によって、基板が損傷することを防止することができ、且つ、基板が振動して基板に設けられる配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、挿入部側ケーシングは、開口部を有するので、貯留部に貯留されるエンジン用油をセンサの検出部に接触させることができる。つまり、上記開口部を有するケーシングは、センサによるエンジン用油の性状の検出を阻害しない。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載の油性状検出装置は、上記ケーシングを上記貯留部に取付るための取付部材をさらに備え、上記取付部材は、上記貯留部に形成された被螺合部に螺合されるように構成された螺合部を含む。
上記(6)の構成によれば、油性状検出装置は、取付部材の螺合部を貯留部に形成された被螺合部に螺合することで、ケーシングを貯留部に容易に取付けることができる。ケーシングを貯留部に取付けることで、ケーシングに収納された基板の振動を抑制することができる。上記油性状検出装置は、基板の振動を抑制することで、基板の振動によりセンサ信号に電気的なノイズが乗ること、つまり、基板の振動による配線のインピーダンスが変化することを防止することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載の油性状検出装置は、上記ケーシングを上記貯留部に取付るための取付部材をさらに備え、上記取付部材は、上記貯留部に締結部材により固定されるように構成されたフランジ部を含む。
上記(7)の構成によれば、油性状検出装置は、取付部材のフランジ部を締結部材により貯留部に固定することで、ケーシングを貯留部に容易に取付けることができる。ケーシングを貯留部に取付けることで、ケーシングに収納された基板の振動を抑制することができる。上記油性状検出装置は、基板の振動を抑制することで、基板の振動によりセンサ信号に電気的なノイズが乗ること、つまり、基板の振動による配線のインピーダンスが変化することを防止することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の何れかに記載の油性状検出装置であって、上記少なくとも一つのセンサは、上記エンジン用油の粘度を検出するように構成された粘度センサを含む。
エンジン用油の粘度を検出する粘度センサは、エンジン用油の貯留する貯留部の壁面からの影響を避けるために、上記壁面から一定以上離れた位置に配置する必要がある。この際に、粘度センサと検出回路を電気的に接続する配線は、長さが長いものとなるので、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗り易くなる。上記(8)の構成によれば、油性状検出装置は、配線を動かないように固定し、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができるので、エンジン用油の粘度を精度よく検出可能である。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の何れかに記載の油性状検出装置であって、上記少なくとも一つのセンサは、上記エンジン用油の静電容量を検出するように構成された静電容量センサを含む。
エンジン用油の静電容量を検出する静電容量センサは、センサ信号が微弱であるので、電気的なノイズの影響を受けやすい。上記(9)の構成によれば、油性状検出装置は、配線を動かないように固定し、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができるので、エンジン用油の静電容量を精度よく検出可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる油性状検出装置が提供される。
本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の軸線を含む概略断面図であって、油性状検出装置が貯留部に取付けられた状態を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の概略電気回路図である。 本発明の一実施形態における基板の概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の概略斜視図である。 本発明の他の一実施形態にかかる油性状検出装置の軸線を含む概略断面図であって、油性状検出装置が貯留部に取付けられた状態を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の取付け位置を説明するためのエンジンシステムの概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の軸線を含む概略断面図であって、油性状検出装置が貯留部に取付けられた状態を示す概略断面図である。
幾つかの実施形態にかかる油性状検出装置1は、エンジン用油の性状を検出するように構成されている。上記エンジン用油としては、例えば、エンジンオイルなどのエンジンの潤滑油や、エンジンの燃料油などが挙げられる。
油性状検出装置1は、図1に示されるように、基板2と、基板2上に配設される少なくとも一つのセンサ3と、基板2上に配設される検出回路4と、基板2にプリントされた配線5と、を備える。「プリントされた」とは、絶縁体を材料とする絶縁板(絶縁層)の上や内部に、銅箔(金属箔)などの伝導体により配線が施されたことを意味する。基板2にプリントされた配線5は、基板2に機械的に接合しており、基板2と配線5との接触面が離れないように固着している。
図示される実施形態では、油性状検出装置1は、基板2および配線5を収容するケーシング6と、ケーシング6を貯留部11に取付ける取付部材7と、を備える。
基板2は、図1に示されるように、基板2の厚さ方向Zにおける一方側Z1(図中上側)に設けられる表面21(一面)と、基板2の厚さ方向Zにおける上記一方側Z1とは反対側である他方側Z2(図中下側)に設けられる裏面22(他面)と、を有する平板状に形成されている。
図示される実施形態では、図1に示されるように、基板2は一部が、エンジン用油を貯留する貯留部11の内部に挿入されている。貯留部11は、その内部にエンジン用油を貯留するための内部空間110を画定している。基板2は、エンジン用油を貯留する貯留部11の内部(内部空間110)に挿入される挿入部側基板2A(挿入部)と、挿入部側基板2A以外の部分である非挿入部側基板2B(非挿入部)と、を含む。非挿入部側基板2Bは、基板2における内部空間110の外側(貯留部11の外部)に位置する部分である。挿入部側基板2Aは、基板2の延在方向X(長手方向)における一方側X1(図中右側)に設けられ、非挿入部側基板2Bは、基板2の延在方向Xにおける上記一方側X1とは反対側である他方側X2(図中左側)に設けられる。
少なくとも一つのセンサ3は、図1に示されるように、エンジン用油の性状を検出する検出部32を有する。検出部32は、エンジン用油の性状に関する情報を含む検出結果をセンサ信号として出力するように構成されている。
図示される実施形態では、図1に示されるように、少なくとも一つのセンサ3は、中央に上述した検出部32が設けられるセンサチップ31を含む。図示される実施形態では、センサチップ31は、挿入部側基板2A(基板2)の表面21A上に配置される。なお、他の幾つかの実施形態では、センサチップ31は、挿入部側基板2A(基板2)の裏面22A上に配置されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の概略電気回路図である。図3は、本発明の一実施形態における基板の概略断面図である。
配線5は、図2に示されるように、少なくとも一つのセンサ3および検出回路4に電気的に接続され、少なくとも一つのセンサ3から検出回路4にセンサ信号を送る信号配線51を含む。図2中の二点鎖線は、挿入部側基板2Aと非挿入部側基板2Bとの境界線Bを示すものであり、図2に示されるように、配線5は、挿入部側基板2Aから境界線Bを越えて非挿入部側基板2Bまでに亘り設けられる。
図示される実施形態では、図2に示されるように、配線5は、上記信号配線51と、少なくとも一つのセンサ3および検出回路4に電気的に接続されるグランド配線52と、を含む。
図示される実施形態では、図3に示されるように、配線5は、基板2の内部にプリントされている。なお、他の幾つかの実施形態では、配線5は、図1に示されるような、基板2の表面21や裏面22にプリントされていてもよい。
検出回路4(コントローラ)は、配線5を介して少なくとも一つのセンサ3から検出回路4に送られるセンサ信号を検出するように構成されている。
図示される実施形態では、検出回路4は、図1に示されるように、非挿入部側基板2Bの裏面22B上に配設されている。なお、他の幾つかの実施形態では、検出回路4は、非挿入部側基板2Bの表面21B上に配設されていてもよい。
図示される実施形態では、検出回路4は、図2に示されるように、配線5を介して少なくとも一つのセンサ3に電源(直流電源又は交流電源)を供給する電源供給部41と、センサ信号を制御信号に変換する信号変換部42と、を含む。或る実施形態では、信号変換部42は、アナログ信号である上記センサ信号を増幅するアンプ43と、アンプ43により増幅されたセンサ信号をデジタル信号である上記制御信号に変換するADコンバータ44と、を含む。
検出回路4は、図2に示されるように、有線回線接続および無線回転接続の少なくとも一方を介して、制御装置12に電気的に接続され、制御装置12に上記制御信号を送る。或る実施形態では、制御装置12は、エンジン本体10(後述する図6参照)を制御するための電子制御ユニット(ECU装置)からなる。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる油性状検出装置1は、図1に示されるように、上述した基板2と、基板2上に配設される上述した少なくとも一つのセンサ3と、基板2上に配設される上述した検出回路4と、基板2にプリントされた上述した配線5と、を備える。つまり、油性状検出装置1は、一つの基板2にセンサ3、検出回路4および配線5が搭載される一体構成となっており、センサ3および検出回路4に電気的に接続される配線5を、基板2に固定することができる。配線5を動かないように固定することにより、配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。
また、上記油性状検出装置1は、一つの基板2にセンサ3、検出回路4および配線5が搭載される一体構成となっているので、基板2やセンサ3などの個々の部品が別々に設けられる場合に比べて、油性状検出装置1の製造コストを削減することができ、且つ、油性状検出装置1の組立性、取付け性および保守性を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、上述した基板2は、柔軟性のない絶縁体を材料とする剛性を有するリジット基板からなる。この場合には、基板2は、剛性を有するので、貯留部11に貯留されるエンジン用油の流動により加えられる力によって、基板2が弾性変形することを抑制することができる。上記油性状検出装置1は、基板2の弾性変形を抑制し、基板2に固定された配線5が動くことを抑制することで、配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した基板2は、複数層が積層された多層基板20からなる。上述した配線5は、上述した基板2に内層される信号層51Aと、上述した基板2に内層されるとともに信号層51Aに積層されるグランド層52Aと、を含む。信号層51Aには、上述した信号配線51がプリントされており、グランド層52Aには、上述したグランド配線52がプリントされている。
図示される実施形態では、基板2は、厚さ方向Z(積層方向)において、信号層51Aとグランド層52Aとの間に配置されて、信号層51Aとグランド層52Aとに固着される中央絶縁層24Aと、信号層51Aの一方側Z1に積層されて信号層51Aに固着される一方側絶縁層24Bと、グランド層52Aの他方側Z2に積層されてグランド層52Aに固着される他方側絶縁層24Cと、を含む。中央絶縁層24A、一方側絶縁層24Bおよび他方側絶縁層24Cの夫々は、絶縁体である樹脂材を材料としている。
上記の構成によれば、配線5は、基板2(多層基板20)に内層される信号層51Aおよびグランド層52Aを含む。つまり、配線5は多層基板20に内層されるので、多層基板20の外部から配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、基板2を多層基板20にすることで、基板2の積層方向における厚さを薄いものにできるため、これによっても、多層基板20の外部から配線を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した基板2は、信号層51Aおよびグランド層52Aを挟み込むように積層される一対のシールド層25を含む。
図示される実施形態では、一対のシールド層25は、一方側絶縁層24Bの一方側Z1に積層される一方側シールド層25Aと、他方側絶縁層24Cの他方側Z2に積層される他方側シールド層25Bと、を含む。図3に示される実施形態では、一方側シールド層25Aおよび他方側シールド層25Bの夫々は、銅箔(金属箔)などの伝導体がベタ状に形成されたベタパターンからなる。
上記の構成によれば、基板2(多層基板20)の一対のシールド層25は、配線5(信号層51Aおよびグランド層52A)を挟み込むように積層されるので、配線5を流れるセンサ信号に、一対のシールド層25が積層された方向からの電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、上記の構成によれば、基板2が一対のシールド層25を含むので、油性状検出装置1における他のノイズ抑制手段を無くす、又は減らすことができる。油性状検出装置1におけるノイズ抑制手段を無くす、又は減らすことにより、油性状検出装置1の生産性を向上させることができ、且つ、油性状検出装置1の製造コストを削減することができる。
上述したように、幾つかの実施形態では、図1に示されるように、上述した基板2は、エンジン用油を貯留する貯留部11の内部に挿入される上述した挿入部側基板2Aと、挿入部側基板2A以外の部分である上述した非挿入部側基板2Bと、を含む。上述した少なくとも一つのセンサ3は、挿入部側基板2Aに配設される。上述した検出回路4は、非挿入部側基板2Bに配設される。
上記の構成によれば、少なくとも一つのセンサ3は、貯留部11の内部に挿入される挿入部側基板2Aに配設されるので、貯留部11の外部に配置される場合に比べて、貯留部11の内部に貯留されたエンジン用油の性状を精度よく測定可能である。また、検出回路4は、貯留部11の内部に挿入されない非挿入部側基板2Bに配設されるので、貯留部11の内部に貯留されたエンジン用油から受ける熱や振動の影響を少なくすることができる。
図4は、本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の概略斜視図である。
幾つかの実施形態では、図4に示されるように、上述した油性状検出装置1は、上述したケーシング6を備える。上述したケーシング6は、基板2の挿入部側基板2Aを収容する挿入部側ケーシング6Aと、基板2の非挿入部側基板2Bを収容する非挿入部側ケーシング6Bと、を含む。挿入部側ケーシング6Aは、貯留部11に貯留されるエンジン用油を少なくとも一つのセンサ3の検出部32に接触させるための少なくとも一つのケーシング側開口部61(開口部)を有する。
図示される実施形態では、ケーシング6は、導電体である金属を材料としている。他の幾つかの実施形態では、ケーシング6は、絶縁体である樹脂材を材料としていてもよい。挿入部側ケーシング6Aは、図4に示されるように、挿入部側基板2Aを収容可能な収容空間60Aと、挿入部側ケーシング6Aの厚さ方向一方側Z1に位置する表面62に形成された上記ケーシング側開口部61と、を有する。ケーシング側開口部61は、挿入部側ケーシング6Aの外部(厚さ方向Z外側)と収容空間60Aと連通している。
図4に示されるように、非挿入部側ケーシング6Bは、収容空間60Bを有する。図示される実施形態では、非挿入部側ケーシング6Bは、収容空間60Bを画定する凹状の溝部66を含み、溝部66は、収容空間60Bに非挿入部側基板2Bを収容している。
図示される実施形態では、基板2の非挿入部側基板2Bは、図4に示されるように、挿入部側基板2Aの幅狭部26よりも幅寸法(基板2の幅方向Yの長さ)が大きく構成された幅広部27を有するので、収容空間60Bは、収容空間60Aよりも幅寸法が大きく構成されている。なお、油性状検出装置1は、図1に示されるように、少なくとも一つのケーシング側開口部61よりも他方側X2においてケーシング6(図では挿入部側ケーシング6A)と基板2(図では挿入部側基板2A)との間をシールするシール部材8を備えていてもよい。この場合には、検出回路4がエンジン用油に接触することを抑制することができる。
上記の構成によれば、ケーシング6は、挿入部側基板2A(基板2の挿入部)を収容する挿入部側ケーシング6Aと、非挿入部側基板2B(基板2の非挿入部)を収容する非挿入部側ケーシング6Bと、を含む。つまり、基板2に設けられたセンサ3、検出回路4および配線5は、ケーシング6により覆われるため、ケーシング6の外部からの電気的なノイズを抑制することができる。また、基板2の挿入部側基板2Aは、挿入部側ケーシング6Aに収容されるので、貯留部11に貯留されるエンジン用油の流動により加えられる力によって、基板2が損傷することを防止することができ、且つ、基板2が振動して基板2に設けられる配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができる。また、挿入部側ケーシング6Aは、ケーシング側開口部61を有するので、貯留部11に貯留されるエンジン用油をセンサ3の検出部32に接触させることができる。つまり、ケーシング側開口部61を有するケーシング6は、センサ3によるエンジン用油の性状の検出を阻害しない。
幾つかの実施形態では、例えば図1に示されるように、上述した油性状検出装置1は、上述したケーシング6を上述した貯留部11に取付るための取付部材7A(7)を備える。取付部材7A(7)は、貯留部11にボルト13(締結部材)により固定されるように構成されたフランジ部71を含む。
図示される実施形態では、取付部材7A(7)は、図1に示されるように、円板状に形成され、中央に形成される貫通孔72と、取付部材7A(7)の外周縁部に位置するフランジ部71に周方向に沿って互いに離れた位置に形成される複数の貫通孔73と、を有する。貫通孔72および複数の貫通孔73は、取付部材7A(7)の厚さ方向に沿って貫通している。
取付部材7A(7)およびシール部材9は、図1に示されるように、収容空間60Aと収容空間60Bとを貫通孔72、91が連通するように、基板2の延在方向Xにおける挿入部側ケーシング6Aと非挿入部側ケーシング6Bとの間に配置されて、挿入部側ケーシング6Aと非挿入部側ケーシング6Bに固定される。シール部材9は、取付部材7A(7)よりも基板2の延在方向Xにおける他方側X2に配置される。貫通孔72および貫通孔91には、基板2が挿通される。
図示される実施形態では、図1に示されるように、貯留部11は、油性状検出装置1を挿通させる挿通孔111であって、貯留部11の外部と内部空間110とを連通する挿通孔111を有する。貯留部11は、挿通孔111が形成された開口縁部の外周から、基板2の延在方向他方側X2に向かって突出する突出部112と、突出部112の延在方向他方側X2に位置する端部の外周から挿通孔111の軸線に交差(直交)する方向に沿って延在するフランジ部113と、を含む。フランジ部113は、周方向に沿って互いに離れた位置に形成される複数の貫通孔114を有する。複数の貫通孔114は、フランジ部113の厚さ方向に沿って貫通している。
ボルト13は、少なくとも外周面の一部にねじ部133(螺合部)が形成された軸部132と、軸部132の基端部において軸部132よりも大径に形成された頭部131と、を備える。ボルト13は、フランジ部71およびフランジ部113に形成された貫通孔73、114に軸部132に挿通され、軸部132の先端が、ナット15に螺合されることで、貯留部11にケーシング6を固定する。ボルト13の頭部131とフランジ部71との間にワッシャ14などを設けてもよい。
上記の構成によれば、油性状検出装置1は、取付部材7A(7)のフランジ部71をボルト13(締結部材)により貯留部11に固定することで、ケーシング6を貯留部11に容易に取付けることができる。ケーシング6を貯留部11に取付けることで、ケーシング6に収納された基板2の振動を抑制することができる。油性状検出装置1は、基板2の振動を抑制することで、基板2の振動によりセンサ信号に電気的なノイズが乗ること、つまり、基板2の振動による配線5のインピーダンスが変化することを防止することができる。
図5は、本発明の他の一実施形態にかかる油性状検出装置の軸線を含む概略断面図であって、油性状検出装置が貯留部に取付けられた状態を示す概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、上述した油性状検出装置1は、上述したケーシング6を貯留部11に取付けるための取付部材7B(7)を備える。取付部材7B(7)は、貯留部11に形成された被螺合部115に螺合されるように構成された螺合部74を含む。
図示される実施形態では、取付部材7B(7)は、図5に示されるように、円板状に形成され、中央に形成される上記貫通孔72と、取付部材7B(7)の外周縁部に位置するフランジ部71の外周縁に形成される上記螺合部74(雄ネジ部)と、を含む。
取付部材7B(7)およびシール部材9は、収容空間60Aと収容空間60Bとを貫通孔72、91が連通するように、基板2の延在方向Xにおける挿入部側ケーシング6Aと非挿入部側ケーシング6Bとの間に配置されて、挿入部側ケーシング6Aと非挿入部側ケーシング6Bに固定される。シール部材9は、取付部材7A(7)よりも基板2の延在方向Xにおける他方側X2に配置される。貫通孔72および貫通孔91には、基板2が挿通される。
図示される実施形態では、図5に示されるように、貯留部11は、上述した挿通孔111と、上述した突出部112と、突出部112の内面(挿通孔111又は挿通孔111に連なる面)に形成される上述した被螺合部115(雌ネジ部)と、を含む。取付部材7B(7)は、螺合部74が貯留部11の被螺合部115に螺合されることで、貯留部11にケーシング6を固定する。
上記の構成によれば、油性状検出装置1は、取付部材7B(7)の螺合部74を貯留部11に形成された被螺合部115に螺合することで、ケーシング6を貯留部11に容易に取付けることができる。ケーシング6を貯留部11に取付けることで、ケーシング6に収納された基板2の振動を抑制することができる。油性状検出装置1は、基板2の振動を抑制することで、基板2の振動によりセンサ信号に電気的なノイズが乗ること、つまり、基板2の振動による配線5のインピーダンスが変化することを防止することができる。
幾つかの実施形態では、上述した少なくとも一つのセンサ3は、エンジン用油の粘度を検出するように構成された粘度センサを含む。粘度センサの検出部32は、エンジン用油に接触して、エンジン用油の粘度をセンサ信号として出力するように構成されている。制御装置12は、検出回路4により制御信号に変換された粘度センサのセンサ信号からエンジン用油の粘度を取得する。制御装置12は、取得したエンジン用油の粘度からエンジン用油の性状(劣化状態)を把握することができる。
エンジン用油の粘度を検出する粘度センサ3(センサ3)は、エンジン用油の貯留する貯留部11の壁面からの影響を避けるために、上記壁面から一定以上離れた位置に配置する必要がある。この際に、粘度センサ(センサ3)と検出回路4を電気的に接続する配線5は、長さが長いものとなるので、配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗り易くなる。上記の構成によれば、油性状検出装置1は、配線5を動かないように固定し、配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができるので、エンジン用油の粘度を精度よく検出可能である。
幾つかの実施形態では、上述した少なくとも一つのセンサ3は、エンジン用油の温度を検出するように構成された温度センサを含む。温度センサの検出部32は、エンジン用油に接触して、エンジン用油の温度をセンサ信号として出力するように構成されている。制御装置12は、検出回路4により制御信号に変換された温度センサのセンサ信号からエンジン用油の温度を取得する。制御装置12は、取得したエンジン用油の温度からエンジン用油の性状(劣化状態)を把握することができる。
幾つかの実施形態では、上述した少なくとも一つのセンサ3は、エンジン用油の静電容量を検出するように構成された静電容量センサを含む。静電容量センサの検出部32は、エンジン用油に接触して、エンジン用油の静電容量(具体的には電圧値や電流値)をセンサ信号として出力するように構成されている。制御装置12は、検出回路4により制御信号に変換された静電容量のセンサ信号からエンジン用油の静電容量を取得する。制御装置12は、取得したエンジン用油の静電容量からエンジン用油の性状(劣化状態)を把握することができる。
エンジン用油の静電容量を検出する静電容量センサは、センサ信号が微弱であるので、電気的なノイズの影響を受けやすい。上記の構成によれば、油性状検出装置1は、配線5を動かないように固定し、配線5を流れるセンサ信号に電気的なノイズが乗ることを抑制することができるので、エンジン用油の静電容量を精度よく検出可能である。
幾つかの実施形態では、上述した少なくとも一つのセンサ3は、例えば図5に示されるように、一つの基板2上に配設される複数のセンサ3を含んでいてもよい。複数のセンサ3は、互いに検出するものが異なっていてもよい。例えば、複数のセンサ3は、粘度センサ、温度センサおよび静電容量センサのうちの二つ又は三つ全てを含んでいてもよい。これらの場合には、一つのセンサ3を用いる場合に比べて、エンジン用油の性状(劣化状態)をより精度良く把握することが可能となる。なお、上述した少なくとも一つのセンサ3は、エンジン用油の性状(劣化状態)を把握可能な情報をセンサ信号に変換できるものであればよく、上述した粘度センサ、温度センサおよび静電容量センサに限定されるものではない。
図6は、本発明の一実施形態にかかる油性状検出装置の取付け位置を説明するためのエンジンシステムの概略構成図である。
エンジンシステム100は、図6に示されるように、エンジン本体10(エンジン)と、オイルパン101と、オイルパン101に貯留されたエンジンオイルを循環させる循環ライン104、105と、燃料タンク201と、エンジン本体10の燃焼室にエンジン燃料を噴射するように構成されたインジェクタ202と、燃料タンク201からインジェクタ202にエンジン燃料を送る燃料供給ライン203と、を備える。
循環ライン104は、エンジン本体10を経由する循環ラインである。循環ライン104には、循環ポンプ102と、オイルフィルタ103と、が設けられている。
循環ライン105は、エンジン本体10を経由しない循環ライン104とは異なる循環ラインである。循環ライン105には、開閉バルブ106Aと、開閉バルブ106Bと、循環ポンプ107と、が設けられている。
燃料供給ライン203には、燃料供給ポンプ204と、コモンレール205と、が設けられている。
幾つかの実施形態では、上述した貯留部11は、オイルパン101を含み、上述した油性状検出装置1は、オイルパン101に貯留されたエンジンオイル(潤滑油)の性状を検出するように構成されている。
幾つかの実施形態では、上述した貯留部11は、循環ライン104を含み、上述した油性状検出装置1は、循環ライン104に貯留されたエンジンオイル(潤滑油)の性状を検出するように構成されている。
幾つかの実施形態では、上述した貯留部11は、循環ライン105を含み、上述した油性状検出装置1は、循環ライン105に貯留されたエンジンオイル(潤滑油)の性状を検出するように構成されている。或る実施形態では、上述した貯留部11は、循環ライン105における開閉バルブ106Aと開閉バルブ106Bとの間の流路105Aを含む。上記の構成によれば、エンジンオイルの循環を油性状検出装置1が阻害しないため、エンジンシステム100に悪影響を与えることを防止することができる。
幾つかの実施形態では、上述した貯留部11は、燃料タンク201を含み、上述した油性状検出装置1は、燃料タンク201に貯留されたエンジン燃料油の性状を検出するように構成されている。
幾つかの実施形態では、上述した貯留部11は、燃料供給ライン203を含み、上述した油性状検出装置1は、燃料供給ライン203に貯留されたエンジン燃料油の性状を検出するように構成されている。或る実施形態では、上述した貯留部11は、燃料供給ライン203における燃料タンク201と燃料供給ポンプ204との間の流路203Aを含む。上記の構成によれば、エンジン燃料油がインジェクタ202に供給されるのを油性状検出装置1が阻害しないため、エンジンシステム100に悪影響を与えることを防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 油性状検出装置
2 基板
2A 挿入部側基板
2B 非挿入部側基板
20 多層基板
21,21A,21B 表面
22,22A,22B 裏面
24A 中央絶縁層
24B 一方側絶縁層
24C 他方側絶縁層
25,25A,25B シールド層
26 幅狭部
27 幅広部
3 センサ
31 センサチップ
32 検出部
4 検出回路
41 電源供給部
42 信号変換部
43 アンプ
44 コンバータ
5 配線
51 信号配線
51A 信号層
52 グランド配線
52A グランド層
6 ケーシング
6A 挿入部側ケーシング
6B 非挿入部側ケーシング
60A,60B 収容空間
61 ケーシング側開口部
62 表面
66 溝部
7,7A,7B 取付部材
71 フランジ部
72,73 貫通孔
74 螺合部
8,9 シール部材
91 貫通孔
10 エンジン本体
11 貯留部
12 制御装置
13 ボルト
14 ワッシャ
15 ナット
100 エンジンシステム
101 オイルパン
102,107 循環ポンプ
103 オイルフィルタ
104,105 循環ライン
106A,106B 開閉バルブ
110 内部空間
111 挿通孔
112 突出部
113 フランジ部
114 貫通孔
115 被螺合部
201 燃料タンク
202 インジェクタ
203 燃料供給ライン
204 燃料供給ポンプ
205 コモンレール
B 境界線
X 基板の延在方向
Y 基板の幅方向
Z 基板の厚さ方向

Claims (9)

  1. エンジンの燃料油又は潤滑油を含むエンジン用油の性状を検出するように構成された油性状検出装置であって、
    基板と、
    前記エンジン用油の性状を検出する検出部を有する少なくとも一つのセンサであって、前記基板上に配設される少なくとも一つのセンサと、
    前記少なくとも一つのセンサから送られるセンサ信号を検出する検出回路であって、前記基板上に配設される検出回路と、
    前記少なくとも一つのセンサおよび前記検出回路に電気的に接続されて前記少なくとも一つのセンサから前記検出回路に前記センサ信号を送る配線であって、前記基板にプリントされた配線と、を備える
    油性状検出装置。
  2. 前記基板は、複数層が積層された多層基板からなり、
    前記配線は、前記基板に内層される信号層と、前記基板に内層されるとともに前記信号層に積層されるグランド層と、を含む
    請求項1に記載の油性状検出装置。
  3. 前記基板は、前記信号層および前記グランド層を挟み込むように積層される一対のシールド層を含む
    請求項2に記載の油性状検出装置。
  4. 前記基板は、
    前記エンジン用油を貯留する貯留部の内部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部以外の部分である非挿入部と、を含み、
    前記少なくとも一つのセンサは、前記挿入部に配設され、
    前記検出回路は、前記非挿入部に配設される
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の油性状検出装置。
  5. 前記基板および前記配線を収容するケーシングをさらに備え、
    前記ケーシングは、前記基板の前記挿入部を収容する挿入部側ケーシングと、前記基板の前記非挿入部を収容する非挿入部側ケーシングと、を含み、
    前記挿入部側ケーシングは、前記貯留部に貯留される前記エンジン用油を前記少なくとも一つのセンサの前記検出部に接触させるための少なくとも一つの開口部を有する
    請求項4に記載の油性状検出装置。
  6. 前記ケーシングを前記貯留部に取付るための取付部材をさらに備え、
    前記取付部材は、前記貯留部に形成された被螺合部に螺合されるように構成された螺合部を含む
    請求項5に記載の油性状検出装置。
  7. 前記ケーシングを前記貯留部に取付るための取付部材をさらに備え、
    前記取付部材は、前記貯留部に締結部材により固定されるように構成されたフランジ部を含む
    請求項5に記載の油性状検出装置。
  8. 前記少なくとも一つのセンサは、前記エンジン用油の粘度を検出するように構成された粘度センサを含む
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の油性状検出装置。
  9. 前記少なくとも一つのセンサは、前記エンジン用油の静電容量を検出するように構成された静電容量センサを含む
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の油性状検出装置。
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