JP2021110300A - 流体発電装置及び発電装置の設置構造 - Google Patents

流体発電装置及び発電装置の設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】流体のエネルギを電気エネルギに変換して大きな発電量を得ることができる流体発電装置及び発電装置の設置構造を提供する。【解決手段】流体発電装置は第1〜第4の回転体2A,2B,3,4と第1及び第2の無端ベルト3A,3Bと第1の抵抗部材30と発電機6とを備える。第1及び第2の回転体2A,2Bとは支持体10に取り付けられ、第1の無端ベルト3Aが第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとに巻き付けられている。そして、複数の第1の抵抗部材30が第1の無端ベルト3Aの表面に立設されたている。第4の回転体4は第2の回転体2Bに組み付けられている。第4の回転体4の径は第1及び第2の回転体2A,2Bの径よりも大径に設定されている。第2の無端ベルト3Bが第3の回転体5と第4の回転体4とに巻き付けられ、第3の回転体5が発電機6に連結されている。【選択図】図1

Description

この発明は、水力等の流体エネルギを効率的に電気エネルギに変換して発電効率を高めることができる流体発電装置及び発電装置の設置構造に関するものである。
近年、化石燃料の枯渇に加えて地球温暖化等の地球環境問題が深刻化していることから、自然エネルギを利用した発電装置、及び発電方法が注目されている。特に、CO2の排出権問題やRPS(Renewable Portfolio Standard)制度の導入により、今後さらにその重要性が増すことが予想される。
例えぼ、自然エネルギ源である太陽光を利用する太陽光発電装置は、その設置が容易であるとともに発電コストも比較的安いことから、住宅や農業ハウスの屋根発電からメガソーラー発電所のような大規模設備までその普及が急速に進んでいる。
また、従来の固定式の太陽光発電装置に加えて、設置工事等が不要であり、運搬や設置場所の変更を容易に行える携帯型の太陽光発電装置も注目されている。例えば特訴文献1には、電源のない野外等の任意の場所に設置して利用することができる携帯型の太陽光発電装置が開示されている。
具体的には、電気的に接続した多数のシート状、又はフィルム状の太陽光発電シートを収納ケース内に引き伸ばし自在に収納した状態で持ち運び可能とし、使用者は任意の場所にて収納ケースから太陽光発電シートを引き出すことで、電源のない野外においても太陽光を効率的に利用して発電することで電気機器を利用することが可能となっている。
また、風力や水力といった流体を作業体として駆動装置を駆動させることで発電機を発電させる流体駆動装置も数多く提案されている。例えば特許文献2には、河川や農業用水路等の水路に設置して、自然エネルギ源としての水を利用する水力発電装置が開示されている。
具体的には、対向配置された2枚の円盤部と、円盤部の中心軸部から放射状に等間隔で取り付けられたパドル部からなる本体部を備え、水中のパドル部が水流圧を受けることにより、パドル部が接続される水軸が得られる回転力を利用して発電装置を駆動する構成となっている。
特開2006−86203 号公報 特開2012−92750 号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示の太陽光発電装置においては、発電量が天候や日射量に左右されてしまい、特に晴れた日の昼間の日射量が比較的大きな時間帯でしか安定的な発電ができないという問題がある。
一方、上記した特許文献2に開示の水力発電装置が設置される河川や農業用水路等では、季節ごとに所定の流量が維持されるように水量調整がされるため、継続的に一定の流量を確保ずることが可能である。そのため、太陽光発電装置のように日射量等の外部要因により発電量が不安定となることがなく、一年を通して安定的な発電が可能である。
しかしながら、特許文献2に開示の水力発電装置は、その直径が最大で約1,4m程度と大型であり、例えぼ水深の浅い河川や、流速の遅い河川に設置した場合に、パドル部が水車を回転させるだけの十分な水圧を受けることができず、目論見通りの発電量が得られないことが凝念される。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、水力等の流体エネルギを効率的に電気エネルギに変換して高発電効率と大きな発電量を得ることができる流体発電装置及び発電装置の設置構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、第1の回転体と、第1の回転体と所定間隔を保ち且つその回転中心軸が第1の回転体の回転中心軸と平行な第2の回転体と、第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた第1の無端ベルトと、各抵抗部材が流体圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、入力軸の回転に応じて発電動作を行う発電機と、発電機の入力軸に連結された第3の回転体と、第2の回転体の径よりも大径で且つ当該第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体と、第3の回転体と第4の回転体とに巻き付けられた第2の無端ベルトと、を備える構成とした。
かかる構成により、第1の無端ベルトに設けられた複数の第1の抵抗部材が、流体中で流体圧を受けると、第1の無端ベルトが巻き付けられた第1の回転体と第2の回転体とが流体圧方向に回転する。そして、第2の回転体の回転に伴って、第4の回転体が第2の回転体と一体に回転し、第2の無端ベルトが巻き付けられた第3の回転体が、第4の回転体の回転に従って回転する。これにより、第3の回転体の回転が発電機の入力軸に伝達され、発電機が発電動作を行う。
ところで、この発明では、第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体の径が、第2の回転体の径よりも大径に設定されている。このため、第4の回転体の回転エネルギは、径の差に対応した分だけ、第2の回転体の回転エネルギよりも高くなる。そして、この第4の回転体の回転エネルギは、第2の無端ベルトを介して第3の回転体に伝達され、発電機に入力される。つまり、この発明によれば、発電機を第2の回転体に直接連結して得る発電量よりも大きな発電量を、第4の回転体と第3の回転体とを通じて得ることができる。
第2の発明は、第1の発明に係る流体発電装置において、第4の回転体は、慣性モーメントが上記第2の回転体の慣性モーメントのほぼ2倍以上に設定されたフライホイールである構成とした。
かかる構成により、第4の回転体の慣性モーメントが、第2の回転体の慣性モーメントのほぼ2倍以上に設定されているので、第2の回転体の回転によって、第4の回転体は、第2の回転体の回転エネルギの2倍以上の回転エネルギを発生させる。この結果、第2の回転体の回転エネルギの2倍以上の回転エネルギが、第3の回転体を通じて発電機に入力され、大きな発電量を発電機から得ることができる。
また、第4の回転体が、重量のあるフライホイールであるので、第2の回転体の回転を安定化させると共に、第4の回転体の回転エネルギを第3の回転体に安定的に伝達することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る流体発電装置において、各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第2の抵抗部材を、第4の回転体の円周面に所定の間隔で立設した構成とする。
かかる構成により、第2の抵抗部材が流体圧を受け、第4の回転体が水車のように回転するので、その分、第4の回転体の回転エネルギが増大し、発電機の発電量も増加する。
第4の発明は、第1ないし第3の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第3の抵抗部材が円周面に所定間隔で立設された第5の回転体を、第1の回転体の回転中心軸又は第2の回転体の回転中心軸の少なくとも一方の端部側に連結した構成とする。
かかる構成により、第3の抵抗部材が流体圧を受けて、第5の回転体が回転するので、第5の回転体が連結されている第1又は第2の回転体に、第5の回転体の回転力が加わり、この増加した回転力が、第2の回転体、第4の回転体、第3の回転体を通じて、発電機に伝達されるので、発電量のさらなる増大を図ることができる。
第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、その回転中心軸が第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な複数の補助回転体を、第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトとの間に並設すると共に、第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを、上下動自在に支持した構成とする。
かかる構成により、第1の無端ベルトが流体面近傍で流体面とほぼ平行に位置するように、第1の回転体と第2の回転体とを移動させて、流体面側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、当該流体内に完没させるように、流体発電装置を設置することができる。これにより、流体内の第1の抵抗部材が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体が第1の無端ベルトと共に回転する。この際、複数の補助回転体は、第1及び第2の回転体と同じ水平位置に配置されていても、第1及び第2の回転体は、何ら支障なく回転する。
ここで、第1の無端ベルトに弛みやずれが生じている場合には、所定の補助回転体を適宜上方に移動させて、第1の無端ベルトの張りを維持することができる。この結果、第1の無端ベルトの弛み防止やずれ防止を図ることができるだけでなく、第1の抵抗部材の安定化をも図ることができる。
また、複数の補助回転体のうちの1つの補助回転体を流体内に移動させて、流体面側の無端ベルト部分を三角形状に湾曲させることで、流体中にある無端ベルト部分の長さを通常の水平な形状にあるときよりも長くすることができる。この結果、流体中の多くの第1の抵抗部材によって流体圧を受けることができ、回転力のさらなる向上を図ることができる。
第6の発明は、第1ないし第5の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、第2の無端ベルトの両面を挟んだローラ対を、独立に水平動可能に配設した構成とする。
かかる構成により、第2の無端ベルトが弛んだときに、ローラ対を水平に移動させることで、第2の無端ベルトを一定の張りの状態に保つことができる。
第7の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、第1の抵抗部材を、可撓性素材で形成された受圧面部と、当該受圧面部を第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した構成とする。
かかる構成により、第1の抵抗部材は、流れに対向する受圧面部で流体圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。そして、流体の流れ方向が変わった場合には、可撓性素材で形成された受圧面部が流れ方向に撓む。この結果、受圧面部が流れに対向するように変化し、流体圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。
つまり、この発明によれば、流体の流れの向きの変化に応じて、第1の抵抗部材の受圧面部の向きが変わるので、流体の流れの向きが変わった場合に、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第8の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、複数の第1の抵抗部材を、受圧面部が交互に逆向きになるように、第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設した構成とする。
かかる構成により、流体の流れが変わっても、流れの方向に対向する受圧面部を有する第1の抵抗部材が、流体を捉えるので、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第9の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、第1の抵抗部材を、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部と、これら1対の受圧面部を第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した構成とする。
かかる構成により、流体の流れが変わっても、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部のうち、流れの方向に対向する受圧面部が流体を捉えるので、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第10の発明は、第1ないし第9の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置において、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分の少なくとも周囲を、複数の第1の抵抗部材に非接触状態で囲み、波風から当該機構部分を保護する枠状のカバー体を設けた構成としてある。
かかる構成により、暴風や増水等が生じ、波風が起こっても、カバー体が、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分を保護する。
第11の発明は、第10の発明に係る流体発電装置において、カバー体は、機構部分を上方から覆う上面部を有する構成とした。
かかる構成により、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分が、カバー体によって周囲だけでなく上方からの保護される。
第12の発明は、第5ないし第11の発明のいずれかの発明に係る流体発電装置を流体上に設置するための発電装置の設置構造であって、流体中に固定した支持体によって、第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを上下動自在に支持することにより、第1の無端ベルトが流体面近傍で流体面とほぼ平行に位置するように、第1の回転体と第2の回転体とを位置させると共に、流体面側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、当該流体内に完没させた構成とする。
かかる構成により、流体内の第1の抵抗部材が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトとが回転する。この際、複数の補助回転体は、第1及び第2の回転体と同じ水平位置に配置されていても、第1及び第2の回転体は、何ら支障なく回転する。
第13の発明は、第12の発明に係る発電装置の設置構造であって、複数の補助回転体のうちの1つ以上の補助回転体を、流体内に位置させることにより、流体面側の無端ベルト部分と当該無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、流体内に完没させた構成とする。
かかる構成により、複数の補助回転体のうちの1つ以上の補助回転体を流体内に位置させているので、流体面側の無端ベルト部分が多角形状に湾曲して、流体中にある無端ベルト部分の長さが、通常の水平な形状にあるときよりも長くなる。この結果、流体中に完没している多くの第1の抵抗部材が、流体圧を受け、回転力をさらに高めることができる。
また、第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトとを流体面よりも上にあるように設定し、上記1つ以上の補助回転体を流体内に位置させるように設定することで、流体面上にある第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトの部分とが、流体による抵抗を受けないので、第1の回転体と第2の回転体との回転効率を高めることができる。
以上詳しく説明したように、この発明によれば、第4の回転体と第3の回転体との機能によって、高発電効率と大きな発電力を得ることができるという、優れた効果がある。
また、第3〜第5及び第13の発明によれば、発電量のさらなる増大を図ることができる、という効果がある。
特に、第7〜第9の発明によれば、流体の流れの向きが変わった場合においても、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる、という効果がある。
また、第10及び第11の発明によれば、装置を暴風や増水等から保護することができる、という効果がある。
この発明の第1実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の平面図である。 図2の矢視A−A断面図である。 第1の抵抗部材を示す斜視図である。 図4の矢視B−B断面図である。 流体発電装置が示す動作を説明するための模式図である。 この発明の第2実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の模式図である。 この発明の第3実施例に係る流体発電装置を示す平面図である。 第3実施例の変形例を示す平面図である。 この発明の第4実施例に係る流体発電装置の要部を示す断面図である。 流体発電装置の動作を示す模式図であり、図12の(a)は、流水方向が図の右方向の場合の動作を示し、図12の(b)は、流水方向が図の左方向の場合の動作を示す。 この発明の第5実施例に係る流体発電装置の要部を示す概略断面図である。 この発明の第6実施例に係る流体発電装置の要部を示す斜視図である。 要部を示す概略断面図である。 第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 変形例の分解斜視図である。 変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。 変形例の第1の抵抗部材が示す動作を説明するための側面図である。 第4実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 第6実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 変形例の分解斜視図である。 変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。 この発明の第7実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 この実施例の流体発電装置の設置状態を示す模式図である。 第1の無端ベルトの弛み等を防止した設置構造を示す模式図である。 この実施例の流体発電装置の回転力を増大させる設置構造を示す模式図である。 流体発電装置の上昇状態を示す模式図である。 1つの補助回転体のみを水中に沈めた状態を示す模式図である。 この発明の第8実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 図中右方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。 図中左方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。 この発明の第9実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の平面図である。 図34の矢視C−C断面図である。 この発明の第10実施例に係る流体発電装置を示す断面図である。 下流側の補助脚部とストッパとのみを有する第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、この発明の第1実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図2は、流体発電装置の平面図であり、図3は、図2の矢視A−A断面図である。
図1に示すように、この実施例の流体発電装置1Aは、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30と第4の回転体4と第3の回転体5と第2の無端ベルト3Bと発電機6とを備えており、これらの部材は支持体10に組み付けられている。
具体的には、支持体10において、同高さの支柱11A,12Aが第1の無端ベルト3Aの長さ方向に並設されている。そして、支柱12Aと同高さの支柱12B,12Cが、支柱12Aと対向するように第1の無端ベルト3Aの幅方向に並設され、支柱11Aより高い支柱11B,11Cが、支柱11Aと対向するように第1の無端ベルト3Aの幅方向に並設されている。
第1の回転体2Aは、回転中心軸としてのシャフト部20を有し、このシャフト部20の両端部が支柱11A,11Bに回転自在に取り付けられている。
第2の回転体2Bは、第1の回転体2Aと同形であり、第1の回転体2Aと同様に回転中心軸としてのシャフト部21を有している。そして、このシャフト部21の両端部が支柱12A,12B,12Cに回転自在に取り付けられている。
つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとは、シャフト部20,21を平行にした状態で一定の間隔を保っており、第1の無端ベルト3Aは、このような第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとに巻き付けられている。
第1の無端ベルト3Aは、幅広の帯状体であり、多層構造のゴム部材、合成樹脂、金属製チェーンベルト等で形成することができる。
複数の第1の抵抗部材30は、第1の無端ベルト3Aの表面上に立設されている。
図4は、第1の抵抗部材を示す斜視図であり、図5は、図4の矢視B−B断面図である。
これらの図に示すように、各第1の抵抗部材30は、受圧面部31と、この受圧面部31を保持する支持部材32とによって構成されている。
受圧面部31は、流体圧を受けるための部分であり、断面弧状に凹んでいる。受圧面部31の長さは、第1の無端ベルト3Aの幅にほぼ等しく設定されている。受圧面部31の材質は任意であるが、この実施例では、凹状に湾曲された金属板を適用した。
支持部材32は、枠部32aと、この枠部32aの両端に形成された固定部32b,32bとを有している。枠部32aは、第1の無端ベルト3Aの幅方向に沿って配置され、固定部32b,32bは、第1の無端ベルト3Aにビス等により固定されている。
そして、受圧面部31が枠部32a内に嵌められ、その上端31aと下端31bとが、枠部32aに固着されている。
つまり、凹状の受圧面部31を第1の無端ベルト3Aの長さ方向に向けた状態で、複数の第1の抵抗部材30が、一定間隔で第1の無端ベルト3Aの表面に立設されている。
第4の回転体4は、図1〜図3に示すように、支持体10の支柱12B,12C間に配置され、第2の回転体2Bのシャフト部21に取り付けられている。つまり、第4の回転体4は、第2の回転体2Bと一体に回転するように、組み付けられている。
このような第4の回転体4の径は、第2の回転体2Bの径よりも大径に設定されている。具体的には、第4の回転体4はフライホイールであり、その慣性モーメントは、第2の回転体2Bの慣性モーメントのほぼ2倍に設定されている。
第3の回転体5は、支柱11B,11C間に回転自在に取り付けられており、そのシャフト部53は、発電機6の入力軸に連結されている。
そして、第2の無端ベルト3Bが、この第3の回転体5と第4の回転体4とに巻き付けられており、これにより、第4の回転体4の回転を第2の無端ベルト3Bと第3の回転体5とを通じて発電機6に伝達することができるようになっている。
次に、この実施例の流体発電装置1Aが示す動作について説明する。
図6は、流体発電装置が示す動作を説明するための模式図である。
図6に示すように、流体発電装置1Aの第1の無端ベルト3Aの下側部が水面Sより若干下側になるように、そして、水中Wにある第1の抵抗部材30の凹状の受圧面部31が上流側を向くように、支持体10を水中Wに沈めて固定する。
すると、水中Wにある複数の第1の抵抗部材30の受圧面部31が流水圧を受けて、下流側への力を受ける。この結果、水中Wの第1の抵抗部材30が、下流側に移動し、第1の無端ベルト3A全体が矢印で示すように動き始める。これにより、第1の無端ベルト3Aの移動力が第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとに伝達され、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとが矢印方向に同時に回転する。
そして、第1の無端ベルト3Aの移動速度が上がるにつれて、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとの回転数も上昇し、第2の回転体2Bのシャフト部21に連結された第4の回転体4の回転数も上昇する。この第4の回転体4の回転は、第2の無端ベルト3Bを通じて第3の回転体5に伝達される。この結果、第3の回転体5の回転がシャフト部53を通じて発電機6の入力軸に伝達され、発電機6による発電が行われる。
ところで、この実施例の流体発電装置1Aでは、第2の回転体2Bと一体に回転する第4の回転体4の径が、第2の回転体2Bの径よりも大径に設定されている。このため、第4の回転体4の回転エネルギは、径の差に対応した分だけ、第2の回転体2Bの回転エネルギよりも高くなる。そして、この第4の回転体4の回転エネルギは、第3の回転体5に伝達され、発電機6に入力される。つまり、この実施例の流体発電装置1Aによれば、発電機6を第2の回転体2Bのシャフト部21に直接連結して得る発電量よりも大きな発電量を、第4の回転体4と第3の回転体5とを通じて得ることができるのである。
具体的には、第4の回転体4の慣性モーメントが、第2の回転体2Bの慣性モーメントの2倍に設定されているので、第2の回転体2Bの回転によって、第4の回転体4は、第2の回転体2Bの回転エネルギの2倍の回転エネルギを発生する。このため、第2の回転体2Bの回転エネルギの2倍の回転エネルギが、第3の回転体5を通じて発電機6に入力され、発電機6による大きな発電量の発電が行われることになる。
さらに、第4の回転体4が、重量のあるフライホイールであるので、第2の回転体2Bの回転を安定化させると共に、第4の回転体4の回転エネルギを第3の回転体5に安定的に伝達することができる。
なお、この実施例では、受圧面部31の長さを、第1の無端ベルト3Aの幅にほぼ等しく設定した例を説明したが、受圧面部31の長さを、第1の無端ベルト3Aの幅よりも若干短く設定しても良い。かかる設定により、第1の無端ベルト3Aが第1及び第2の回転体2A,2Bから外れる等の事態を防止して、第1の無端ベルト3Aの安定した回転を得ることができる。
(実施例2)
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図7は、この発明の第2実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図8は、流体発電装置の模式図である。
この実施例の流体発電装置1Bは、第4の回転体4の構造が上記第1実施例の流体発電装置1Aと異なる。
すなわち、図7に示すように、複数の第2の抵抗部材40が、第4の回転体4の円周面4aに一定間隔で立設されている。具体的には、第4の回転体4の円周面4aが幅広に設定され、複数の第2の抵抗部材40が、第2の無端ベルト3Bが巻き付けられている面の隣の面に立設されている。各第2の抵抗部材40は、平板状の部材であり、その両面が流体圧を受けるための受圧面部として機能する。
この実施例の流体発電装置1Bが、かかる構成をとっているので、図8に示すように、流体発電装置1Bを水の中に設置すると、複数の第1の抵抗部材30だけでなく、複数の第2の抵抗部材40も流水圧を受ける。この結果、第4の回転体4は、第2の回転体2Bによる回転力だけでなく、第2の抵抗部材40を通じて流体圧による回転力をも得ることができる。つまり、第2の抵抗部材40を通じて流体圧による回転力による回転エネルギ分だけ、第4の回転体4の回転エネルギが増大し、発電機6の発電量も増加することとなる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例3)
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図9は、この発明の第3実施例に係る流体発電装置を示す平面図である。
この実施例の流体発電装置1Cは、第5の回転体4Aを追加設置した点が、上記第1及び第2実施例の流体発電装置1A,1Bと異なる。
第5の回転体4Aは、第1実施例の第4の回転体4と同形同質のフライホイールと、このフライホイールの円周面に所定間隔で立設された複数の第3の抵抗部材41とで構成されている。第3の抵抗部材41は、第2の実施例の第2の抵抗部材40と同形の平板状の部材であり、その両面が流体圧を受けるための受圧面部として機能する。
この第5の回転体4Aは、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21aに取り付けられている。具体的には、シャフト部21の一方端部21aを長めに設定して、第5の回転体4Aをこの一方端部21aに取り付けると共に、一方端部21aの先端部を支柱12Dで回転自在に保持した。
この実施例の流体発電装置1Cが、かかる構成をとっているので、第5の回転体4Aの第3の抵抗部材41が流水圧を受けて、第5の回転体4Aが回転する。この回転エネルギが、第2の回転体2Bと第4の回転体4と第3の回転体5とを通じて、発電機6に伝達され、発電量がさらに増大する。
なお、この実施例では、第5の回転体4Aを第2の回転体2Bのシャフト部21に連結した例を示したが、1つの第5の回転体4Aを第2の回転体2Bのシャフト部21ではなく、第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a又は他方端部20bのいずれかに連結しても良い。又は、2つの第5の回転体4Aを、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21a,第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a又は他方端部20bのいずれか2つにそれぞれ連結しても良い。さらに、図10に示すように、3つの第5の回転体4Aを、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21a,第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a,他方端部20bのすべてにそれぞれ連結しても良い。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例4)
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図11は、この発明の第4実施例に係る流体発電装置の要部を示す断面図であり、図12は、流体発電装置の動作を示す模式図であり、図12の(a)は、流水方向が図の右方向の場合の動作を示し、図12の(b)は、流水方向が図の左方向の場合の動作を示す。
この実施例の流体発電装置1Eでは、第1の抵抗部材30の構造が上記第1〜第3実施例と異なる。
図11に示すように、この実施例に適用される第1の抵抗部材30は、可撓性素材で形成された受圧面部31Aと、受圧面部31Aを支持する支持部材32とで構成されている。
受圧面部31Aは、可撓性素材で形成されていれば良く、布製、合成繊維製、合成樹脂性等、その種類は任意である。この実施例では、受圧面部31Aとして、布製のものを適用した。
流水圧が一点鎖線で示す矢印方向から実線で示す受圧面部31Aに加わると、受圧面部31Aは、流水圧により一点鎖線で示すように撓んで、ヨットの帆のように、流水圧を受ける。また、流水圧の方向が、二点鎖線で示す方向に変化すると、一点鎖線状態の受圧面部31Aが、二点鎖線で示すように、流水圧方向に撓み、ヨットの帆のように、流水圧を受ける。
この実施例の流体発電装置1Eの第1の抵抗部材30が、上記構成をとっているので、図12の(a)に示すように、流水方向が右方向の場合には、第1の抵抗部材30の受圧面部31Aが、流水圧を受けて、右方に撓み、第1の抵抗部材30に加わる流水圧によって、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aとが反時計回りに回転する。
そして、図12の(b)に示すように、流水方向が左方向に変わった場合には、第1の抵抗部材30の受圧面部31Aが、その流水圧を受けて、左方に撓む。この結果、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aとが時計回りに回転するようになる。
つまり、この実施例の流体発電装置1Eによれば、流れが変化するような場所で使用する場合において、流体発電装置1E全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させる必要がない。流体発電装置1Eの動作を、流水方向を考慮することなく、継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例5)
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図13は、この発明の第5実施例に係る流体発電装置の要部を示す概略断面図である。
この実施例の流体発電装置1Fでは、第1の抵抗部材30の取付構造が上記第1〜第4実施例と異なる。
図13に示すように、この実施例の流体発電装置1Fでは、複数の第1の抵抗部材30が、交互に逆向きになるように、第1の無端ベルト3Aの表面に一定の間隔で立設されている。具体的には、受圧面部31が逆向きになるように、複数の第1の抵抗部材30を交互に配置している。
これにより、実線矢印で示す方向の流水圧を、左向きの受圧面部31を有した第1の抵抗部材30が受け、二点鎖線矢印で示す方向の流水圧を、右向きの受圧面部31を有した第1の抵抗部材30が受けることができる。
この実施例の流体発電装置1Fの第1の抵抗部材30が、上記のように配設されているので、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1F全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させることなく、動作を継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例6)
次に、この発明の第6実施例について説明する。
図14は、この発明の第6実施例に係る流体発電装置の要部を示す斜視図であり、図15は、要部を示す概略断面図である。
この実施例の流体発電装置1Gでは、第1の抵抗部材30’の構造が上記第1〜第5実施例と異なる。
図14に示すように、この実施例の第1の抵抗部材30’は、上記第1実施例で適用された第1の抵抗部材30と同構造の抵抗部材30A,30Bが背中合わせで接合された構造になっている。具体的には、図左向きの抵抗部材30Aの受圧面部31と図右向きの抵抗部材30Bの受圧面部31とを中間部材33を介して背中合わせに接合した構造になっている。
この実施例の流体発電装置1Gの第1の抵抗部材30’が、上記のような構造になっているので、図15の実線矢印で示すように、右方向の流水圧を第1の抵抗部材30’の抵抗部材30Bの受圧面部31で受け、そして、二点鎖線矢印で示すように、左方向の流水圧を第1の抵抗部材30’の抵抗部材30Aの受圧面部31で受けることができる。
これにより、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1G全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させることなく、動作を継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第5実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例1)
ここで、上記第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例について説明する。
図16は、第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例を示す斜視図であり、図17は、本変形例の分解斜視図であり、図18は、本変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
第1の抵抗部材には、設置場所によって、大きな水圧が加わることがあり、その耐久性に留意する必要がある。特に、第1の抵抗部材を大型にした場合には、この傾向が顕著である。
そこで、この変形例では、図16に示すように、第1の抵抗部材30Cの構造を、第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30に比べて強固なものにした。
支持部材32は、図17に示すように、枠部32aと長尺状の固定部32bと4つのストッパ34とで構成され、固定部32bが第1の無端ベルト3Aに固定され、枠部32aがこの固定部32bに回転自在に取り付けている。そして、4つのストッパ34が第1の無端ベルト3Aの縁部であって枠部32aの両側にそれぞれ配設されている。
具体的には、枠部32aは、水平な補強部32cを枠内に有し、脚部32d,32dを枠部32aの両下端に有している。
固定部32bは、第1の無端ベルト3Aの幅方向を向くように配設され、回転軸32b1がこの固定部32bに回転自在に挿通されている。
枠部32aの脚部32d,32dが、この回転軸32b1の両側の露出部分に固着されている。
つまり、枠部32aは、図18の矢印で示すように、固定部32bの回転軸32b1を中心に左右に回転できるようになっている。
4つのストッパ34は、このような枠部32aの両側にそれぞれ配設されている。各ストッパ34は、開口34aを枠部32aの脚部32d側に向けた状態で、第1の無端ベルト3Aの縁部に固定されている。
枠部32aには、このようなストッパ34に先端部が挿入可能な4本の補助脚部32eが設けられている。すなわち、1対の補助脚部32e,32eが、枠部32aの側部であって補強部32cとの接合位置32a1の近傍両側に逆向き状態で突設されている。各脚部32dは、補強部32cとの接合位置32a1近傍からストッパ34側に向かって傾斜し、その先端部をストッパ34の開口34a内に位置させている。
なお、各補助脚部32eの長さは、図18に示すように、枠部32aが第1の無端ベルト3Aに対して垂直状態のときに、補助脚部32eの先端が第1の無端ベルト3Aから上方に所定高さ浮いた状態になるような長さに設定されている。
一方、受圧面部31は、補強部32cと接合部32fとを介して枠部32aに接合されている。
具体的には、3本の接合部32fが、枠部32aの上部と下部とに所定間隔で突設されている。各接合部32fは、枠部32aの上部(下部)から水平に突設されている。そして、受圧面部31の裏面の上部が、枠部32aの上部の3本の接合部32fに接合され、受圧面部31の裏面の下部が、枠部32aの下部の3本の接合部32fに接合され、受圧面部31の裏面のほぼ中央部が、枠部32aの補強部32cに接合されている。
次に、第1の抵抗部材30Cの動作について説明する。
図19は、変形例の第1の抵抗部材30Cが示す動作を説明するための側面図である。
図19に示すように、第1の抵抗部材30Cの受圧面部31が、矢印A方向の水流を受けると、支持部材32の枠部32aが下流側に傾いて、下流側の補助脚部32eの先端部がストッパ34内に進入し、補助脚部32eの先端部がストッパ34によって係止されて、枠部32aのさらなる傾斜が阻止される。これにより、受圧面部31が受けた水圧が、補助脚部32eを通じてストッパ34に伝達され、ストッパ34に加わった力Fによって、第1の無端ベルト3Aが力Fの方向に移動し、第1の無端ベルト3Aが反時計回りに回転することとなる。
ところで、図4及び図5に示したように、上記第1実施例等で適用された第1の抵抗部材30では、支持部材32の枠部32aが固定部32bに接合されているので、受圧面部31が水流を受けると、受圧面部31で受けた水圧による力が、固定部32bに集中的に加わることとなる。このため、長期間使用すると、固定部32bが損傷したり、第1の無端ベルト3Aから剥がれたりするおそれがある。特に、第1の抵抗部材30を高流速の水中で使用する場合や、第1の抵抗部材30自体を大型にした場合に、このような問題が生じるおそれがある。
これに対して、この変形例の第1の抵抗部材30Cでは、受圧面部31が水圧を受けると、支持部材32の枠部32aが固定部32bを中心に下流側に回転し、補助脚部32eがストッパ34に突き当たる構造になっているので、受圧面部31で受けた水圧による力が、ストッパ34と固定部32bとに分散される。この結果、固定部32bへ加わる力が小さくなるので、固定部32bが損傷したり、第1の無端ベルト3Aから剥がれたりするおそれはほとんどない。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例及び第5実施例の第1の抵抗部材30と同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例2)
次に、上記第4実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例について説明する。
図20は、第4実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例を示す斜視図である。
図20に示すように、この変形例の第1の抵抗部材30Dは、可撓性素材で形成された受圧面部31Aを上記変形例の第1の抵抗部材30Cの枠部32aに取り付けた構造になっている。
但し、受圧面部31Aの枠部32aへの取り付け構造が、上記変形例の第1の抵抗部材30Cと異なる。すなわち、この変形例の第1の抵抗部材30Dでは、枠状の受圧面取付部35が枠部32aの内側に配置され、複数の接合部32gによって枠部32aに接合されている。そして、受圧面部31Aがこの枠状の受圧面取付部35に取り付けられている。
その他の構成、作用及び効果は、上記第4実施例の第1の抵抗部材30及び上記変形例の第1の抵抗部材30Cと同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例3)
さらに、上記第6実施例に適用された第1の抵抗部材30’の変形例について説明する。
図21は、第6実施例に適用された第1の抵抗部材30’の変形例を示す斜視図であり、図22は、本変形例の分解斜視図であり、図23は、本変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
図21〜図23に示すように、この変形例の第1の抵抗部材30Eは、受圧面部31B,31Cを上記変形例の第1の抵抗部材30Cの枠部32aの両側に取り付けた構造になっている。
具体的には、受圧面部31Bの裏面を枠部32aの一方面の複数の接合部32fと補強部32cとに接合し、受圧面部31Cをこの受圧面部31Bと背中合わせにした状態で、その裏面を、枠部32aの他方面に突設された複数の接合部32f’と補強部32cとに接合した。
その他の構成、作用及び効果は、上記第6実施例の第1の抵抗部材30’及び上記変形例の第1の抵抗部材30Cと同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例7)
次に、この発明の第7実施例について説明する。
図24は、この発明の第7実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。
図24に示すように、この実施例の流体発電装置1Hは、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第4の回転体4と複数の補助回転体2C,2Dが、支持体10によって上下動自在にそれぞれ支持された構造を有している。
具体的には、長孔22,22が、支持体10の支柱11A,11Bにそれぞれ形成され、第1の回転体2Aのシャフト部20の両端部が、長孔22,22にそれぞれ回転自在に嵌め込まれている。そして、摘み23,23が、シャフト部20の両端部のそれぞれの先端部に取り付けられている。摘み23,23は、第1の回転体2Aのシャフト部20を所定の高さに回転可能に位置決めするための部材である。
上記のような長孔22,22は、支柱12A,12B,12Cにも設けられており、長孔22,22に嵌められた第2の回転体2Bのシャフト部21の先端部にも、摘み23,23が取り付けられている。
補助回転体2C,2Dは、第1及び第2の回転体2A,2Bと同形の回転体であり、中心軸としてのシャフト部25,26を平行にした状態で、第1及び第2の回転体2A,2Bと第1の無端ベルト3Aの間に並設されている。
具体的には、長孔22,22よりも下方に長い長孔24,24が、支持体10の支柱13A,13Bにそれぞれ形成され、補助回転体2Cのシャフト部25の両端部が、長孔24,24にそれぞれ回転自在に嵌め込まれている。そして、摘み23,23が、シャフト部25の両先端部にそれぞれ取り付けられている。同様に、長孔24,24は、支柱14A,14Bにも設けられており、長孔24,24に嵌められた補助回転体2Dのシャフト部21の先端部にも、摘み23,23が取り付けられている。
このような流体発電装置1Hには、さらに、第2の無端ベルト3Bの張りを維持するための2対のローラ対50A,50Bが設けられている。
各ローラ対50A(50B)は、ローラ51,52とで構成されており、ローラ51,52が、第2の無端ベルト3Bの両面を挟んでいる。
ローラ対50A,50Bは、横並びになるように、第2の無端ベルト3Bに取り付けられている。これらのローラ対50A,50Bは、それぞれが独立に水平移動することができるようになっている。
次に、この実施例の流体発電装置の使用例について説明する。
図25は、この実施例の流体発電装置の設置状態を示す模式図である。
なお、この設置構造は、第12の発明に係る発電装置の設置構造を具体的に実現する構造でもある。
図25に示すように、流体発電装置1Hの第1の無端ベルト3Aの下側部が水面Sより若干下側になるように、そして、水中Wにある第1の抵抗部材30の凹状の受圧面部31が上流側を向くように、支持体10を水中Wに沈めて固定する。
このとき、第1,第2の回転体2A,2Bと補助回転体2C,2Dとが横一列になるように、摘み23を用いて位置決めしておく。
この状態では、第1の無端ベルト3Aの下側の部分に位置する複数の第1の抵抗部材30が、水中W内に完没しているので、これらの第1の抵抗部材30が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体2Bが第1の無端ベルト3Aと共に支障なく回転する。
この設置状態で使用し続けることもできるが、弛みやずれが第1の無端ベルト3Aに生じている場合には、第1の無端ベルト3Aの弛み等を解消しておかなければならない。
図26は、第1の無端ベルトの弛み等を防止した設置構造を示す模式図である。
弛み等が第1の無端ベルト3Aに生じている場合には、図26に示すように、支柱13A,13Bの摘み23,23を緩めて、補助回転体2Cを長孔24,24に沿って上昇させ、第1の無端ベルト3Aに弛みがなくなった位置で、補助回転体2Cを摘み23,23によってその位置に位置決めする。
これにより、第1の無端ベルト3Aの張りを維持することができると共に、第1の抵抗部材30の安定した動きを確保することができる。
このような設置構造の流体発電装置1Hは、補助回転体2C,2Dのいずれかを下降させることで、より大きな回転力を得ることができる。
図27は、この実施例の流体発電装置の回転力を増大させる設置構造を示す模式図である。
なお、この設置構造は、第13の発明に係る発電装置の設置構造を具体的に実現する構造でもある。
図27に示すように、補助回転体2Dを水中W内に位置させることで、流体発電装置1Hの回転力を増大させることができる。
具体的には、図25に示す設置状態において、支柱14A,14Bの摘み23,23を緩めて、図27に示すように、補助回転体2Dを長孔24,24(図24参照)に沿って下降させ、第1の無端ベルト3Aの水中W内の部分が、逆三角形に湾曲したときに、補助回転体2Dを摘み23,23によってその位置に位置決めする。
これにより、水中Wにある第1の無端ベルト3Aの長さが、通常の水平な形状にあるとき(図25参照)よりも長くなる。つまり、通常よりも多くの第1の抵抗部材30が水中Wに完没した状態になり、多くの第1の抵抗部材30が、流体圧を受け、回転力がさらに増加する。
ところで、増水等によって、水面Sが高くなった場合には、第1の無端ベルト3A等を、水面Sの上昇度に応じて上昇させる必要がある。
図28は、流体発電装置の上昇状態を示す模式図である。
図28に示すように、水面Sが破線から実線の位置に上昇した場合には、流体発電装置1Hの主要部材を上昇移動させて、第1の無端ベルト3Aの下側部が上昇した水面Sより若干下側になるように変更する必要がある。
具体的には、第1の回転体2A,第2の回転体2B,補助回転体2C,2D,第4の回転体4のそれぞれの摘み23を緩めて、これらの部材を長孔24,24(図24参照)に沿って上昇させ、所望の位置に来たときに、第1の回転体2A,第2の回転体2B,補助回転体2C,2D,第4の回転体4をそれぞれ摘み23によってその位置に位置決めする。
このとき、第3の回転体5と発電機6は、上昇移動させないので、上記主要部材の上昇によって、第3の回転体5と第4の回転体4とに巻き付けられた第2の無端ベルト3Bが弛んでしまうおそれがある。
しかし、この実施例では、ローラ対50A,50Bが設けられているので、ローラ対50A,50Bを離れる方向に水平移動させることで、第2の無端ベルト3Bが張る方向に引っ張られ、弛みがなくなる。
つまり、主要部材の上昇時においても、第2の無端ベルト3Bの張りをローラ対50A,50Bによって一定に保持することができる。
ところで、人がひざ下まで水に浸かっただけで全く走れなくなることから判るように、水中にある物体に対する水の抵抗は、陸と比べて大きい。
このため、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとの一部や全部を水中に沈めておくと、これらの回転体が大きな水抵抗を受け、回転効率が下がるおそれがある。
そこで、図29に示すように、例えば、補助回転体2Dのみを水中Wに沈め、その他の第1の回転体2Aや第2の回転体2B等は、水面Sより上に位置させておくとが考えられる。
これにより、補助回転体2Dによって水中Wにある複数の第1の抵抗部材30が、水の抵抗を受けて、第1の無端ベルト3Aを下流に移動させる。この第1の無端ベルト3Aの移動によって第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとが回転して、発電を可能にする。このとき、第1の回転体2Aや第2の回転体2Bは、水面Sよりも上に位置しているので、水の抵抗を全く受けずに、スムーズに回転する。この結果、第1の回転体2Aや第2の回転体2Bの回転効率が向上し、発電能力も高くなる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第6実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例8)
次に、この発明の第8実施例について説明する。
図30は、この発明の第8実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。
図30に示すように、この実施例の流体発電装置1Iは、実施例5の第1の抵抗部材30の取付構造が適用されている点が、上記第7実施例と異なる。
すなわち、複数の第1の抵抗部材30が、交互に逆向きになるように、第1の無端ベルト3Aの表面に一定の間隔で立設されている。具体的には、受圧面部31が逆向きになるように、複数の第1の抵抗部材30を交互に配置している。
図31は、図中右方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図であり、図32は、図中左方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。
図31の矢印で示すように、流水方向が右方向の場合には、補助回転体2Dを水中Wに沈めた構造にすることで、第1の抵抗部材30の左向きの受圧面部31が、流水圧を受ける。これにより、第1の無端ベルト3Aと第2の無端ベルト3Bとが反時計回りに回転し、発電機6が発電動作を開始する。
そして、図32に示すように、流水方向が左方向に変化した場合には、補助回転体2Dを水面S上に上昇させると共に、補助回転体2Cを水中Wに沈めた構造にすることができる。これにより、第1の抵抗部材30の右向きの受圧面部31が、流水圧を受けて、第1の無端ベルト3Aと第2の無端ベルト3Bとが時計回りに回転して、発電機6が発電動作を継続する。
つまり、この実施例の流体発電装置1Iによれば、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1I全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させる必要がない。
その他の構成、作用及び効果は、上記第5及び第7実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例9)
次に、この発明の第9実施例について説明する。
図33は、この発明の第9実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図34は、流体発電装置の平面図であり、図35は、図34の矢視C−C断面図である。
図33に示すように、この実施例の流体発電装置1Jは、カバー体7を備えている点が、上記第7及び第8実施例と異なる。
カバー体7は、上下に開口した枠状体であり、図34に示すように、複数の第1の抵抗部材30のいずれにも接触しないように、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とを周囲から囲んでいる。そして、かかる状態で、カバー体7が支持体10に固定されている。
具体的には、カバー体7は、支持体10の支柱11A〜14A,11B〜14Bの外側に嵌め込まれている。そして、図示しない円孔が、カバー体7の側面であって且つ第1の回転体2Aのシャフト部20の両端部と第2の回転体2Bのシャフト部21の両端部と補助回転体2C,2Dのシャフト部25,26の両端部とに対応する位置に、それぞれ開けられている。シャフト部20,21,25,26の両端部は、これらの円孔に挿通され、摘み23が各端部に締め付けられて、カバー体7が支持体10に固定されている。
また、このカバー体7は、図35に示すように、カバー体7の下縁7aが水面Sの近傍に位置するように設定されている。つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分であって且つ水面S上に位置される機構部分を、周囲から完全に囲むように、カバー体7の取り付け位置が設定されている。
ところで、水の流れが全体的に一方向に流れ、局所的な複雑な流れを有しない水中で、流体発電装置1Jを使用する場合には、カバー体7は、上記のように、カバー体7の下縁7aが水面Sの近傍に位置するように設定すれば十分である。しかし、この流体発電装置1Jを局所的に複雑な流れを有する水中で使用すると、第1の抵抗部材30等が横揺れ等を起こし、第1の無端ベルト3Aが第1及び第2の回転体2A,2Bから外れるおそれがある。
したがって、流体発電装置1Jをこのような水中で使用する場合には、図35の二点鎖線で示すように、下縁7aが水中W内の第1の抵抗部材30の下端よりも低くなるように設定する。
つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分全体を、周囲から完全に囲むように、カバー体7の取り付け位置が設定することで、カバー体7自体は多少大きくなるが、上記のような局所的な複雑な流れによる影響を防止することができる。この結果、第1の無端ベルト3Aの安定した回転とずれ防止とを図ることができる。
流体発電装置1Jがかかる構成をとることにより、暴風や増水等が生じ、波風が起こっても、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分であって且つ水面S上に位置される機構部分を、カバー体7が保護する。
なお、この実施例では、浸水の完全防止を図るために、円孔をカバー体7の側面に開けて、そこに第1の回転体2Aのシャフト部20等の両端を挿通して、摘み23によって固定する構成を例示した。
しかし、円孔の代わりに、支柱11Aや支柱13A等に形成されている長孔22,24(図33参照)と同形の長孔を、長孔22,24に対応したカバー体7の側面位置に開けることで、カバー体7を上下動自在に支持体10に取り付けることができる。この場合、若干の浸水は免れないが、カバー体7を支持体10から取り外すことなく、カバー体7自体や補助回転体2C,2D等を上下動させることができるので、非常に便利である。
その他の構成、作用及び効果は、上記第7及び第8実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例10)
次に、この発明の第10実施例について説明する。
図36は、この発明の第10実施例に係る流体発電装置を示す断面図である。
図36に示すように、この実施例の流体発電装置1Kでは、カバー体7が上面部70を有している点が、上記第9実施例と異なる。
具体的には、カバー体7の上縁7b上にドーム状の上面部70を形成した。これにより、カバー体7の上開口は、上面部70によって完全に塞がれるので、流体発電装置1Kの上記機構部分は、カバー体7によって周囲と上方から完全に覆われ、波風から完全に保護される。
その他の構成、作用及び効果は、上記第9実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、流体発電装置として、水を利用した発電装置1A〜1Kを例示したが、流体発電装置は、水を利用したものに限定されるものではない。例えば、大気中に設置し、風圧から得たエネルギを電気エネルギに変換する風力発電装置として適用することも可能である。
また、上記変形例1の第1の抵抗部材30Cでは、図18に示すように、1対の補助脚部32e,32eを枠部32aの両側に逆向き状態で突設し、これらの補助脚部32e,32eが進入可能な1対のストッパ34,34を第1の無端ベルト3Aの縁部に配設した構造になっているが、第1の抵抗部材30Cの構造を、図37に示すように、下流側に位置する補助脚部32eとストッパ34とのみを設け、上流側に位置する補助脚部32eとストッパ34とを除いた構造にしても良い。変形例2の第1の抵抗部材30Dについても同様である。
1A〜1K…流体発電装置、 2A…第1の回転体、 2B…第2の回転体、 2C,2D…補助回転体、 3A…第1の無端ベルト、 3B…第2の無端ベルト、 4…第4の回転体、 4A…第5の回転体、 4a…円周面、 5…第3の回転体、 6…発電機、 7…カバー体、 7a…下縁、 7b…上縁、 10…支持体、 11A〜14A,11B〜14B,11C,12C,12D…支柱、 20,21,25,26,53…シャフト部、 20a,21a,…一方端部、 20b…他方端部、 22,24…長孔、 23…摘み、 30,30’,30C,30D,30E…第1の抵抗部材、 30A,30B…抵抗部材、 31,31A,31B,31C…受圧面部、 31a…上端、 31b…下端、 32…支持部材、 32a…枠部、 32a1…接合位置、 32b…固定部、 32b1…回転軸、 32c…補強部、 32d…脚部、 32e…補助脚部、 32f,32f’,32g…接合部、 33…中間部材、 34…ストッパ、 34a…開口、 35…受圧面取付部、 40…第2の抵抗部材、 41…第3の抵抗部材、 50A,50B…ローラ対、 51,52ローラ、 70…上面部、 S…水面、 W…水中。
この発明は、水力等の流体エネルギを効率的に電気エネルギに変換して発電効率を高めることができる流体発電装置及び発電装置の設置構造に関するものである。
近年、化石燃料の枯渇に加えて地球温暖化等の地球環境問題が深刻化していることから、自然エネルギを利用した発電装置、及び発電方法が注目されている。特に、CO2の排出権問題やRPS(Renewable Portfolio Standard)制度の導入により、今後さらにその重要性が増すことが予想される。
例えぼ、自然エネルギ源である太陽光を利用する太陽光発電装置は、その設置が容易であるとともに発電コストも比較的安いことから、住宅や農業ハウスの屋根発電からメガソーラー発電所のような大規模設備までその普及が急速に進んでいる。
また、従来の固定式の太陽光発電装置に加えて、設置工事等が不要であり、運搬や設置場所の変更を容易に行える携帯型の太陽光発電装置も注目されている。例えば特訴文献1には、電源のない野外等の任意の場所に設置して利用することができる携帯型の太陽光発電装置が開示されている。
具体的には、電気的に接続した多数のシート状、又はフィルム状の太陽光発電シートを収納ケース内に引き伸ばし自在に収納した状態で持ち運び可能とし、使用者は任意の場所にて収納ケースから太陽光発電シートを引き出すことで、電源のない野外においても太陽光を効率的に利用して発電することで電気機器を利用することが可能となっている。
また、風力や水力といった流体を作業体として駆動装置を駆動させることで発電機を発電させる流体駆動装置も数多く提案されている。例えば特許文献2には、河川や農業用水路等の水路に設置して、自然エネルギ源としての水を利用する水力発電装置が開示されている。
具体的には、対向配置された2枚の円盤部と、円盤部の中心軸部から放射状に等間隔で取り付けられたパドル部からなる本体部を備え、水中のパドル部が水流圧を受けることにより、パドル部が接続される水軸が得られる回転力を利用して発電装置を駆動する構成となっている。
特開2006−86203 号公報 特開2012−92750 号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示の太陽光発電装置においては、発電量が天候や日射量に左右されてしまい、特に晴れた日の昼間の日射量が比較的大きな時間帯でしか安定的な発電ができないという問題がある。
一方、上記した特許文献2に開示の水力発電装置が設置される河川や農業用水路等では、季節ごとに所定の流量が維持されるように水量調整がされるため、継続的に一定の流量を確保ずることが可能である。そのため、太陽光発電装置のように日射量等の外部要因により発電量が不安定となることがなく、一年を通して安定的な発電が可能である。
しかしながら、特許文献2に開示の水力発電装置は、その直径が最大で約1,4m程度と大型であり、例えぼ水深の浅い河川や、流速の遅い河川に設置した場合に、パドル部が水車を回転させるだけの十分な水圧を受けることができず、目論見通りの発電量が得られないことが凝念される。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、水力等の流体エネルギを効率的に電気エネルギに変換して高発電効率と大きな発電量を得ることができる流体発電装置及び発電装置の設置構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、第1の回転体と、第1の回転体と所定間隔を保ち且つその回転中心軸が第1の回転体の回転中心軸と平行な第2の回転体と、第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた第1の無端ベルトと、各抵抗部材が流体圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、入力軸の回転に応じて発電動作を行う発電機と、発電機の入力軸に連結された第3の回転体と、第2の回転体の径よりも大径で且つ当該第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体と、第3の回転体と第4の回転体とに巻き付けられた第2の無端ベルトとを備える流体発電装置であって、各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第2の抵抗部材を、第4の回転体の円周面に所定の間隔で立設した構成とする。
かかる構成により、第1の無端ベルトに設けられた複数の第1の抵抗部材が、流体中で流体圧を受けると、第1の無端ベルトが巻き付けられた第1の回転体と第2の回転体とが流体圧方向に回転する。そして、第2の回転体の回転に伴って、第4の回転体が第2の回転体と一体に回転し、第2の無端ベルトが巻き付けられた第3の回転体が、第4の回転体の回転に従って回転する。これにより、第3の回転体の回転が発電機の入力軸に伝達され、発電機が発電動作を行う。
ところで、この発明では、第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体の径が、第2の回転体の径よりも大径に設定されている。このため、第4の回転体の回転エネルギは、径の差に対応した分だけ、第2の回転体の回転エネルギよりも高くなる。そして、この第4の回転体の回転エネルギは、第2の無端ベルトを介して第3の回転体に伝達され、発電機に入力される。つまり、この発明によれば、発電機を第2の回転体に直接連結して得る発電量よりも大きな発電量を、第4の回転体と第3の回転体とを通じて得ることができる。
さらに、かかる構成により、第2の抵抗部材が流体圧を受け、第4の回転体が水車のように回転するので、その分、第4の回転体の回転エネルギが増大し、発電機の発電量も増加する。
第2の発明は、第1の回転体と、第1の回転体と所定間隔を保ち且つその回転中心軸が第1の回転体の回転中心軸と平行な第2の回転体と、第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた第1の無端ベルトと、各抵抗部材が流体圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、入力軸の回転に応じて発電動作を行う発電機と、発電機の入力軸に連結された第3の回転体と、第2の回転体の径よりも大径で且つ当該第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体と、第3の回転体と第4の回転体とに巻き付けられた第2の無端ベルトとを備える流体発電装置であって、複数の第1の抵抗部材を、受圧面部が交互に逆向きになるように、第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設した構成とする。
かかる構成により、流体の流れが変わっても、流れの方向に対向する受圧面部を有する第1の抵抗部材が、流体を捉えるので、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第3の発明は、第1の回転体と、第1の回転体と所定間隔を保ち且つその回転中心軸が第1の回転体の回転中心軸と平行な第2の回転体と、第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた第1の無端ベルトと、各抵抗部材が流体圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、入力軸の回転に応じて発電動作を行う発電機と、発電機の入力軸に連結された第3の回転体と、第2の回転体の径よりも大径で且つ当該第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体と、第3の回転体と第4の回転体とに巻き付けられた第2の無端ベルトとを備える流体発電装置であって、第1の抵抗部材を、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部と、これら1対の受圧面部を第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した構成とする。
かかる構成により、流体の流れが変わっても、互いに背中合わせに接合された1対の受圧面部のうち、流れの方向に対向する受圧面部が流体を捉えるので、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第4の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに係る流体発電装置において、第4の回転体は、慣性モーメントが第2の回転体の慣性モーメントのほぼ2倍以上に設定されたフライホイールである構成とした。
かかる構成により、第4の回転体の慣性モーメントが、第2の回転体の慣性モーメントのほぼ2倍以上に設定されているので、第2の回転体の回転によって、第4の回転体は、第2の回転体の回転エネルギの2倍以上の回転エネルギを発生させる。この結果、第2の回転体の回転エネルギの2倍以上の回転エネルギが、第3の回転体を通じて発電機に入力され、大きな発電量を発電機から得ることができる。
また、第4の回転体が、重量のあるフライホイールであるので、第2の回転体の回転を安定化させると共に、第4の回転体の回転エネルギを第3の回転体に安定的に伝達することができる。
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに係る流体発電装置において、各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第3の抵抗部材が円周面に所定間隔で立設された第5の回転体を、第1の回転体の回転中心軸又は第2の回転体の回転中心軸の少なくとも一方の端部側に連結した構成とする。
かかる構成により、第3の抵抗部材が流体圧を受けて、第5の回転体が回転するので、第5の回転体が連結されている第1又は第2の回転体に、第5の回転体の回転力が加わり、この増加した回転力が、第2の回転体、第4の回転体、第3の回転体を通じて、発電機に伝達されるので、発電量のさらなる増大を図ることができる。
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに係る流体発電装置において、その回転中心軸が第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な複数の補助回転体を、第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトとの間に並設すると共に、第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを、上下動自在に支持した構成とする。
かかる構成により、第1の無端ベルトが流体面近傍で流体面とほぼ平行に位置するように、第1の回転体と第2の回転体とを移動させて、流体面側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、当該流体内に完没させるように、流体発電装置を設置することができる。これにより、流体内の第1の抵抗部材が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体が第1の無端ベルトと共に回転する。この際、複数の補助回転体は、第1及び第2の回転体と同じ水平位置に配置されていても、第1及び第2の回転体は、何ら支障なく回転する。
ここで、第1の無端ベルトに弛みやずれが生じている場合には、所定の補助回転体を適宜上方に移動させて、第1の無端ベルトの張りを維持することができる。この結果、第1の無端ベルトの弛み防止やずれ防止を図ることができるだけでなく、第1の抵抗部材の安定化をも図ることができる。
また、複数の補助回転体のうちの1つの補助回転体を流体内に移動させて、流体面側の無端ベルト部分を三角形状に湾曲させることで、流体中にある無端ベルト部分の長さを通常の水平な形状にあるときよりも長くすることができる。この結果、流体中の多くの第1の抵抗部材によって流体圧を受けることができ、回転力のさらなる向上を図ることができる。
第7の発明は、第1の発明ないし第6の発明のいずれかに係る流体発電装置において、第2の無端ベルトの両面を挟んだローラ対を、水平動可能に配設した構成とする。
かかる構成により、第2の無端ベルトが弛んだときに、ローラ対を水平に移動させることで、第2の無端ベルトを一定の張りの状態に保つことができる。
第8の発明は、第1の発明に係る請求項1に記載の流体発電装置において、第1の抵抗部材を、可撓性素材で形成された受圧面部と、当該受圧面部を第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した構成とする。
かかる構成により、第1の抵抗部材は、流れに対向する受圧面部で流体圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。そして、流体の流れ方向が変わった場合には、可撓性素材で形成された受圧面部が流れ方向に撓む。この結果、受圧面部が流れに対向するように変化し、流体圧を受けて、第1の回転体及び第2の回転体を回転させる。
つまり、この発明によれば、流体の流れの向きの変化に応じて、第1の抵抗部材の受圧面部の向きが変わるので、流体の流れの向きが変わった場合に、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる。
第9の発明は、第1の発明ないし第8の発明のいずれかに係る流体発電装置において、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分の少なくとも周囲を、複数の第1の抵抗部材に非接触状態で囲み、波風から当該機構部分を保護する枠状のカバー体を設けた構成とする。
かかる構成により、暴風や増水等が生じ、波風が起こっても、カバー体が、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分を保護する。
第10の発明は、第9の発明に係る流体発電装置において、カバー体は、機構部分を上方から覆う上面部を有する構成とした。
かかる構成により、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分が、カバー体によって周囲だけでなく上方からの保護される。
第11の発明は、第6の発明、第7の発明、第9の発明または第10のいずれかに係る流体発電装置を流体上に設置するための発電装置の設置構造であって、流体中に固定した支持体によって、第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを上下動自在に支持することにより、第1の無端ベルトが流体面近傍で流体面とほぼ平行に位置するように、第1の回転体と第2の回転体とを位置させると共に、流体面側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、当該流体内に完没させた構成とする。
かかる構成により、流体内の第1の抵抗部材が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトとが回転する。この際、複数の補助回転体は、第1及び第2の回転体と同じ水平位置に配置されていても、第1及び第2の回転体は、何ら支障なく回転する。
第12の発明は、第11の発明に係る発電装置の設置構造であって、複数の補助回転体のうちの1つ以上の補助回転体を、流体内に位置させることにより、流体面側の無端ベルト部分と当該無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、流体内に完没させた構成とする。
かかる構成により、複数の補助回転体のうちの1つ以上の補助回転体を流体内に位置させているので、流体面側の無端ベルト部分が多角形状に湾曲して、流体中にある無端ベルト部分の長さが、通常の水平な形状にあるときよりも長くなる。この結果、流体中に完没している多くの第1の抵抗部材が、流体圧を受け、回転力をさらに高めることができる。
また、第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトとを流体面よりも上にあるように設定し、上記1つ以上の補助回転体を流体内に位置させるように設定することで、流体面上にある第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトの部分とが、流体による抵抗を受けないので、第1の回転体と第2の回転体との回転効率を高めることができる。
以上詳しく説明したように、この発明によれば、第4の回転体と第3の回転体との機能によって、高発電効率と大きな発電力を得ることができるという、優れた効果がある。また、発電量のさらなる増大を図ることができる、という効果がある。
特に、第2の発明,第3の発明及び第8の発明によれば、流体の流れの向きが変わった場合においても、流体発電装置を流れの向きに対応させて動かすことなく、流体発電装置の動作を継続させることができる、という効果がある。
また、第9及び第10の発明によれば、装置を暴風や増水等から保護することができる、という効果がある。
この発明の第1実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の平面図である。 図2の矢視A−A断面図である。 第1の抵抗部材を示す斜視図である。 図4の矢視B−B断面図である。 流体発電装置が示す動作を説明するための模式図である。 この発明の第2実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の模式図である。 この発明の第3実施例に係る流体発電装置を示す平面図である。 第3実施例の変形例を示す平面図である。 この発明の第4実施例に係る流体発電装置の要部を示す断面図である。 流体発電装置の動作を示す模式図であり、図12の(a)は、流水方向が図の右方向の場合の動作を示し、図12の(b)は、流水方向が図の左方向の場合の動作を示す。 この発明の第5実施例に係る流体発電装置の要部を示す概略断面図である。 この発明の第6実施例に係る流体発電装置の要部を示す斜視図である。 要部を示す概略断面図である。 第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 変形例の分解斜視図である。 変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。 変形例の第1の抵抗部材が示す動作を説明するための側面図である。 第4実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 第6実施例に適用された第1の抵抗部材の変形例を示す斜視図である。 変形例の分解斜視図である。 変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。 この発明の第7実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 この実施例の流体発電装置の設置状態を示す模式図である。 第1の無端ベルトの弛み等を防止した設置構造を示す模式図である。 この実施例の流体発電装置の回転力を増大させる設置構造を示す模式図である。 流体発電装置の上昇状態を示す模式図である。 1つの補助回転体のみを水中に沈めた状態を示す模式図である。 この発明の第8実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 図中右方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。 図中左方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。 この発明の第9実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。 流体発電装置の平面図である。 図34の矢視C−C断面図である。 この発明の第10実施例に係る流体発電装置を示す断面図である。 下流側の補助脚部とストッパとのみを有する第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、この発明の第1実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図2は、流体発電装置の平面図であり、図3は、図2の矢視A−A断面図である。
図1に示すように、この実施例の流体発電装置1Aは、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30と第4の回転体4と第3の回転体5と第2の無端ベルト3Bと発電機6とを備えており、これらの部材は支持体10に組み付けられている。
具体的には、支持体10において、同高さの支柱11A,12Aが第1の無端ベルト3Aの長さ方向に並設されている。そして、支柱12Aと同高さの支柱12B,12Cが、支柱12Aと対向するように第1の無端ベルト3Aの幅方向に並設され、支柱11Aより高い支柱11B,11Cが、支柱11Aと対向するように第1の無端ベルト3Aの幅方向に並設されている。
第1の回転体2Aは、回転中心軸としてのシャフト部20を有し、このシャフト部20の両端部が支柱11A,11Bに回転自在に取り付けられている。
第2の回転体2Bは、第1の回転体2Aと同形であり、第1の回転体2Aと同様に回転中心軸としてのシャフト部21を有している。そして、このシャフト部21の両端部が支柱12A,12B,12Cに回転自在に取り付けられている。
つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとは、シャフト部20,21を平行にした状態で一定の間隔を保っており、第1の無端ベルト3Aは、このような第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとに巻き付けられている。
第1の無端ベルト3Aは、幅広の帯状体であり、多層構造のゴム部材、合成樹脂、金属製チェーンベルト等で形成することができる。
複数の第1の抵抗部材30は、第1の無端ベルト3Aの表面上に立設されている。
図4は、第1の抵抗部材を示す斜視図であり、図5は、図4の矢視B−B断面図である。
これらの図に示すように、各第1の抵抗部材30は、受圧面部31と、この受圧面部31を保持する支持部材32とによって構成されている。
受圧面部31は、流体圧を受けるための部分であり、断面弧状に凹んでいる。受圧面部31の長さは、第1の無端ベルト3Aの幅にほぼ等しく設定されている。受圧面部31の材質は任意であるが、この実施例では、凹状に湾曲された金属板を適用した。
支持部材32は、枠部32aと、この枠部32aの両端に形成された固定部32b,32bとを有している。枠部32aは、第1の無端ベルト3Aの幅方向に沿って配置され、固定部32b,32bは、第1の無端ベルト3Aにビス等により固定されている。
そして、受圧面部31が枠部32a内に嵌められ、その上端31aと下端31bとが、枠部32aに固着されている。
つまり、凹状の受圧面部31を第1の無端ベルト3Aの長さ方向に向けた状態で、複数の第1の抵抗部材30が、一定間隔で第1の無端ベルト3Aの表面に立設されている。
第4の回転体4は、図1〜図3に示すように、支持体10の支柱12B,12C間に配置され、第2の回転体2Bのシャフト部21に取り付けられている。つまり、第4の回転体4は、第2の回転体2Bと一体に回転するように、組み付けられている。
このような第4の回転体4の径は、第2の回転体2Bの径よりも大径に設定されている。具体的には、第4の回転体4はフライホイールであり、その慣性モーメントは、第2の回転体2Bの慣性モーメントのほぼ2倍に設定されている。
第3の回転体5は、支柱11B,11C間に回転自在に取り付けられており、そのシャフト部53は、発電機6の入力軸に連結されている。
そして、第2の無端ベルト3Bが、この第3の回転体5と第4の回転体4とに巻き付けられており、これにより、第4の回転体4の回転を第2の無端ベルト3Bと第3の回転体5とを通じて発電機6に伝達することができるようになっている。
次に、この実施例の流体発電装置1Aが示す動作について説明する。
図6は、流体発電装置が示す動作を説明するための模式図である。
図6に示すように、流体発電装置1Aの第1の無端ベルト3Aの下側部が水面Sより若干下側になるように、そして、水中Wにある第1の抵抗部材30の凹状の受圧面部31が上流側を向くように、支持体10を水中Wに沈めて固定する。
すると、水中Wにある複数の第1の抵抗部材30の受圧面部31が流水圧を受けて、下流側への力を受ける。この結果、水中Wの第1の抵抗部材30が、下流側に移動し、第1の無端ベルト3A全体が矢印で示すように動き始める。これにより、第1の無端ベルト3Aの移動力が第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとに伝達され、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとが矢印方向に同時に回転する。
そして、第1の無端ベルト3Aの移動速度が上がるにつれて、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとの回転数も上昇し、第2の回転体2Bのシャフト部21に連結された第4の回転体4の回転数も上昇する。この第4の回転体4の回転は、第2の無端ベルト3Bを通じて第3の回転体5に伝達される。この結果、第3の回転体5の回転がシャフト部53を通じて発電機6の入力軸に伝達され、発電機6による発電が行われる。
ところで、この実施例の流体発電装置1Aでは、第2の回転体2Bと一体に回転する第4の回転体4の径が、第2の回転体2Bの径よりも大径に設定されている。このため、第4の回転体4の回転エネルギは、径の差に対応した分だけ、第2の回転体2Bの回転エネルギよりも高くなる。そして、この第4の回転体4の回転エネルギは、第3の回転体5に伝達され、発電機6に入力される。つまり、この実施例の流体発電装置1Aによれば、発電機6を第2の回転体2Bのシャフト部21に直接連結して得る発電量よりも大きな発電量を、第4の回転体4と第3の回転体5とを通じて得ることができるのである。
具体的には、第4の回転体4の慣性モーメントが、第2の回転体2Bの慣性モーメントの2倍に設定されているので、第2の回転体2Bの回転によって、第4の回転体4は、第2の回転体2Bの回転エネルギの2倍の回転エネルギを発生する。このため、第2の回転体2Bの回転エネルギの2倍の回転エネルギが、第3の回転体5を通じて発電機6に入力され、発電機6による大きな発電量の発電が行われることになる。
さらに、第4の回転体4が、重量のあるフライホイールであるので、第2の回転体2Bの回転を安定化させると共に、第4の回転体4の回転エネルギを第3の回転体5に安定的に伝達することができる。
なお、この実施例では、受圧面部31の長さを、第1の無端ベルト3Aの幅にほぼ等しく設定した例を説明したが、受圧面部31の長さを、第1の無端ベルト3Aの幅よりも若干短く設定しても良い。かかる設定により、第1の無端ベルト3Aが第1及び第2の回転体2A,2Bから外れる等の事態を防止して、第1の無端ベルト3Aの安定した回転を得ることができる。
(実施例2)
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図7は、この発明の第2実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図8は、流体発電装置の模式図である。
この実施例の流体発電装置1Bは、第4の回転体4の構造が上記第1実施例の流体発電装置1Aと異なる。
すなわち、図7に示すように、複数の第2の抵抗部材40が、第4の回転体4の円周面4aに一定間隔で立設されている。具体的には、第4の回転体4の円周面4aが幅広に設定され、複数の第2の抵抗部材40が、第2の無端ベルト3Bが巻き付けられている面の隣の面に立設されている。各第2の抵抗部材40は、平板状の部材であり、その両面が流体圧を受けるための受圧面部として機能する。
この実施例の流体発電装置1Bが、かかる構成をとっているので、図8に示すように、流体発電装置1Bを水の中に設置すると、複数の第1の抵抗部材30だけでなく、複数の第2の抵抗部材40も流水圧を受ける。この結果、第4の回転体4は、第2の回転体2Bによる回転力だけでなく、第2の抵抗部材40を通じて流体圧による回転力をも得ることができる。つまり、第2の抵抗部材40を通じて流体圧による回転力による回転エネルギ分だけ、第4の回転体4の回転エネルギが増大し、発電機6の発電量も増加することとなる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例3)
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図9は、この発明の第3実施例に係る流体発電装置を示す平面図である。
この実施例の流体発電装置1Cは、第5の回転体4Aを追加設置した点が、上記第1及び第2実施例の流体発電装置1A,1Bと異なる。
第5の回転体4Aは、第1実施例の第4の回転体4と同形同質のフライホイールと、このフライホイールの円周面に所定間隔で立設された複数の第3の抵抗部材41とで構成されている。第3の抵抗部材41は、第2の実施例の第2の抵抗部材40と同形の平板状の部材であり、その両面が流体圧を受けるための受圧面部として機能する。
この第5の回転体4Aは、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21aに取り付けられている。具体的には、シャフト部21の一方端部21aを長めに設定して、第5の回転体4Aをこの一方端部21aに取り付けると共に、一方端部21aの先端部を支柱12Dで回転自在に保持した。
この実施例の流体発電装置1Cが、かかる構成をとっているので、第5の回転体4Aの第3の抵抗部材41が流水圧を受けて、第5の回転体4Aが回転する。この回転エネルギが、第2の回転体2Bと第4の回転体4と第3の回転体5とを通じて、発電機6に伝達され、発電量がさらに増大する。
なお、この実施例では、第5の回転体4Aを第2の回転体2Bのシャフト部21に連結した例を示したが、1つの第5の回転体4Aを第2の回転体2Bのシャフト部21ではなく、第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a又は他方端部20bのいずれかに連結しても良い。又は、2つの第5の回転体4Aを、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21a,第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a又は他方端部20bのいずれか2つにそれぞれ連結しても良い。さらに、図10に示すように、3つの第5の回転体4Aを、第2の回転体2Bのシャフト部21の一方端部21a,第1の回転体2Aのシャフト部20の一方端部20a,他方端部20bのすべてにそれぞれ連結しても良い。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例4)
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図11は、この発明の第4実施例に係る流体発電装置の要部を示す断面図であり、図12は、流体発電装置の動作を示す模式図であり、図12の(a)は、流水方向が図の右方向の場合の動作を示し、図12の(b)は、流水方向が図の左方向の場合の動作を示す。
この実施例の流体発電装置1Eでは、第1の抵抗部材30の構造が上記第1〜第3実施例と異なる。
図11に示すように、この実施例に適用される第1の抵抗部材30は、可撓性素材で形成された受圧面部31Aと、受圧面部31Aを支持する支持部材32とで構成されている。
受圧面部31Aは、可撓性素材で形成されていれば良く、布製、合成繊維製、合成樹脂性等、その種類は任意である。この実施例では、受圧面部31Aとして、布製のものを適用した。
流水圧が一点鎖線で示す矢印方向から実線で示す受圧面部31Aに加わると、受圧面部31Aは、流水圧により一点鎖線で示すように撓んで、ヨットの帆のように、流水圧を受ける。また、流水圧の方向が、二点鎖線で示す方向に変化すると、一点鎖線状態の受圧面部31Aが、二点鎖線で示すように、流水圧方向に撓み、ヨットの帆のように、流水圧を受ける。
この実施例の流体発電装置1Eの第1の抵抗部材30が、上記構成をとっているので、図12の(a)に示すように、流水方向が右方向の場合には、第1の抵抗部材30の受圧面部31Aが、流水圧を受けて、右方に撓み、第1の抵抗部材30に加わる流水圧によって、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aとが反時計回りに回転する。
そして、図12の(b)に示すように、流水方向が左方向に変わった場合には、第1の抵抗部材30の受圧面部31Aが、その流水圧を受けて、左方に撓む。この結果、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第1の無端ベルト3Aとが時計回りに回転するようになる。
つまり、この実施例の流体発電装置1Eによれば、流れが変化するような場所で使用する場合において、流体発電装置1E全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させる必要がない。流体発電装置1Eの動作を、流水方向を考慮することなく、継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例5)
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図13は、この発明の第5実施例に係る流体発電装置の要部を示す概略断面図である。
この実施例の流体発電装置1Fでは、第1の抵抗部材30の取付構造が上記第1〜第4実施例と異なる。
図13に示すように、この実施例の流体発電装置1Fでは、複数の第1の抵抗部材30が、交互に逆向きになるように、第1の無端ベルト3Aの表面に一定の間隔で立設されている。具体的には、受圧面部31が逆向きになるように、複数の第1の抵抗部材30を交互に配置している。
これにより、実線矢印で示す方向の流水圧を、左向きの受圧面部31を有した第1の抵抗部材30が受け、二点鎖線矢印で示す方向の流水圧を、右向きの受圧面部31を有した第1の抵抗部材30が受けることができる。
この実施例の流体発電装置1Fの第1の抵抗部材30が、上記のように配設されているので、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1F全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させることなく、動作を継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例6)
次に、この発明の第6実施例について説明する。
図14は、この発明の第6実施例に係る流体発電装置の要部を示す斜視図であり、図15は、要部を示す概略断面図である。
この実施例の流体発電装置1Gでは、第1の抵抗部材30’の構造が上記第1〜第5実施例と異なる。
図14に示すように、この実施例の第1の抵抗部材30’は、上記第1実施例で適用された第1の抵抗部材30と同構造の抵抗部材30A,30Bが背中合わせで接合された構造になっている。具体的には、図左向きの抵抗部材30Aの受圧面部31と図右向きの抵抗部材30Bの受圧面部31とを中間部材33を介して背中合わせに接合した構造になっている。
この実施例の流体発電装置1Gの第1の抵抗部材30’が、上記のような構造になっているので、図15の実線矢印で示すように、右方向の流水圧を第1の抵抗部材30’の抵抗部材30Bの受圧面部31で受け、そして、二点鎖線矢印で示すように、左方向の流水圧を第1の抵抗部材30’の抵抗部材30Aの受圧面部31で受けることができる。
これにより、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1G全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させることなく、動作を継続させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第5実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例1)
ここで、上記第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例について説明する。
図16は、第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例を示す斜視図であり、図17は、本変形例の分解斜視図であり、図18は、本変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
第1の抵抗部材には、設置場所によって、大きな水圧が加わることがあり、その耐久性に留意する必要がある。特に、第1の抵抗部材を大型にした場合には、この傾向が顕著である。
そこで、この変形例では、図16に示すように、第1の抵抗部材30Cの構造を、第1ないし第3実施例及び第5実施例に適用された第1の抵抗部材30に比べて強固なものにした。
支持部材32は、図17に示すように、枠部32aと長尺状の固定部32bと4つのストッパ34とで構成され、固定部32bが第1の無端ベルト3Aに固定され、枠部32aがこの固定部32bに回転自在に取り付けている。そして、4つのストッパ34が第1の無端ベルト3Aの縁部であって枠部32aの両側にそれぞれ配設されている。
具体的には、枠部32aは、水平な補強部32cを枠内に有し、脚部32d,32dを枠部32aの両下端に有している。
固定部32bは、第1の無端ベルト3Aの幅方向を向くように配設され、回転軸32b1がこの固定部32bに回転自在に挿通されている。
枠部32aの脚部32d,32dが、この回転軸32b1の両側の露出部分に固着されている。
つまり、枠部32aは、図18の矢印で示すように、固定部32bの回転軸32b1を中心に左右に回転できるようになっている。
4つのストッパ34は、このような枠部32aの両側にそれぞれ配設されている。各ストッパ34は、開口34aを枠部32aの脚部32d側に向けた状態で、第1の無端ベルト3Aの縁部に固定されている。
枠部32aには、このようなストッパ34に先端部が挿入可能な4本の補助脚部32eが設けられている。すなわち、1対の補助脚部32e,32eが、枠部32aの側部であって補強部32cとの接合位置32a1の近傍両側に逆向き状態で突設されている。各脚部32dは、補強部32cとの接合位置32a1近傍からストッパ34側に向かって傾斜し、その先端部をストッパ34の開口34a内に位置させている。
なお、各補助脚部32eの長さは、図18に示すように、枠部32aが第1の無端ベルト3Aに対して垂直状態のときに、補助脚部32eの先端が第1の無端ベルト3Aから上方に所定高さ浮いた状態になるような長さに設定されている。
一方、受圧面部31は、補強部32cと接合部32fとを介して枠部32aに接合されている。
具体的には、3本の接合部32fが、枠部32aの上部と下部とに所定間隔で突設されている。各接合部32fは、枠部32aの上部(下部)から水平に突設されている。そして、受圧面部31の裏面の上部が、枠部32aの上部の3本の接合部32fに接合され、受圧面部31の裏面の下部が、枠部32aの下部の3本の接合部32fに接合され、受圧面部31の裏面のほぼ中央部が、枠部32aの補強部32cに接合されている。
次に、第1の抵抗部材30Cの動作について説明する。
図19は、変形例の第1の抵抗部材30Cが示す動作を説明するための側面図である。
図19に示すように、第1の抵抗部材30Cの受圧面部31が、矢印A方向の水流を受けると、支持部材32の枠部32aが下流側に傾いて、下流側の補助脚部32eの先端部がストッパ34内に進入し、補助脚部32eの先端部がストッパ34によって係止されて、枠部32aのさらなる傾斜が阻止される。これにより、受圧面部31が受けた水圧が、補助脚部32eを通じてストッパ34に伝達され、ストッパ34に加わった力Fによって、第1の無端ベルト3Aが力Fの方向に移動し、第1の無端ベルト3Aが反時計回りに回転することとなる。
ところで、図4及び図5に示したように、上記第1実施例等で適用された第1の抵抗部材30では、支持部材32の枠部32aが固定部32bに接合されているので、受圧面部31が水流を受けると、受圧面部31で受けた水圧による力が、固定部32bに集中的に加わることとなる。このため、長期間使用すると、固定部32bが損傷したり、第1の無端ベルト3Aから剥がれたりするおそれがある。特に、第1の抵抗部材30を高流速の水中で使用する場合や、第1の抵抗部材30自体を大型にした場合に、このような問題が生じるおそれがある。
これに対して、この変形例の第1の抵抗部材30Cでは、受圧面部31が水圧を受けると、支持部材32の枠部32aが固定部32bを中心に下流側に回転し、補助脚部32eがストッパ34に突き当たる構造になっているので、受圧面部31で受けた水圧による力が、ストッパ34と固定部32bとに分散される。この結果、固定部32bへ加わる力が小さくなるので、固定部32bが損傷したり、第1の無端ベルト3Aから剥がれたりするおそれはほとんどない。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例及び第5実施例の第1の抵抗部材30と同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例2)
次に、上記第4実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例について説明する。
図20は、第4実施例に適用された第1の抵抗部材30の変形例を示す斜視図である。
図20に示すように、この変形例の第1の抵抗部材30Dは、可撓性素材で形成された受圧面部31Aを上記変形例の第1の抵抗部材30Cの枠部32aに取り付けた構造になっている。
但し、受圧面部31Aの枠部32aへの取り付け構造が、上記変形例の第1の抵抗部材30Cと異なる。すなわち、この変形例の第1の抵抗部材30Dでは、枠状の受圧面取付部35が枠部32aの内側に配置され、複数の接合部32gによって枠部32aに接合されている。そして、受圧面部31Aがこの枠状の受圧面取付部35に取り付けられている。
その他の構成、作用及び効果は、上記第4実施例の第1の抵抗部材30及び上記変形例の第1の抵抗部材30Cと同様であるので、それらの記載は省略する。
(変形例3)
さらに、上記第6実施例に適用された第1の抵抗部材30’の変形例について説明する。
図21は、第6実施例に適用された第1の抵抗部材30’の変形例を示す斜視図であり、図22は、本変形例の分解斜視図であり、図23は、本変形例の第1の抵抗部材を一部破断して示す側面図である。
図21〜図23に示すように、この変形例の第1の抵抗部材30Eは、受圧面部31B,31Cを上記変形例の第1の抵抗部材30Cの枠部32aの両側に取り付けた構造になっている。
具体的には、受圧面部31Bの裏面を枠部32aの一方面の複数の接合部32fと補強部32cとに接合し、受圧面部31Cをこの受圧面部31Bと背中合わせにした状態で、その裏面を、枠部32aの他方面に突設された複数の接合部32f’と補強部32cとに接合した。
その他の構成、作用及び効果は、上記第6実施例の第1の抵抗部材30’及び上記変形例の第1の抵抗部材30Cと同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例7)
次に、この発明の第7実施例について説明する。
図24は、この発明の第7実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。
図24に示すように、この実施例の流体発電装置1Hは、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと第4の回転体4と複数の補助回転体2C,2Dが、支持体10によって上下動自在にそれぞれ支持された構造を有している。
具体的には、長孔22,22が、支持体10の支柱11A,11Bにそれぞれ形成され、第1の回転体2Aのシャフト部20の両端部が、長孔22,22にそれぞれ回転自在に嵌め込まれている。そして、摘み23,23が、シャフト部20の両端部のそれぞれの先端部に取り付けられている。摘み23,23は、第1の回転体2Aのシャフト部20を所定の高さに回転可能に位置決めするための部材である。
上記のような長孔22,22は、支柱12A,12B,12Cにも設けられており、長孔22,22に嵌められた第2の回転体2Bのシャフト部21の先端部にも、摘み23,23が取り付けられている。
補助回転体2C,2Dは、第1及び第2の回転体2A,2Bと同形の回転体であり、中心軸としてのシャフト部25,26を平行にした状態で、第1及び第2の回転体2A,2Bと第1の無端ベルト3Aの間に並設されている。
具体的には、長孔22,22よりも下方に長い長孔24,24が、支持体10の支柱13A,13Bにそれぞれ形成され、補助回転体2Cのシャフト部25の両端部が、長孔24,24にそれぞれ回転自在に嵌め込まれている。そして、摘み23,23が、シャフト部25の両先端部にそれぞれ取り付けられている。同様に、長孔24,24は、支柱14A,14Bにも設けられており、長孔24,24に嵌められた補助回転体2Dのシャフト部21の先端部にも、摘み23,23が取り付けられている。
このような流体発電装置1Hには、さらに、第2の無端ベルト3Bの張りを維持するための2対のローラ対50A,50Bが設けられている。
各ローラ対50A(50B)は、ローラ51,52とで構成されており、ローラ51,52が、第2の無端ベルト3Bの両面を挟んでいる。
ローラ対50A,50Bは、横並びになるように、第2の無端ベルト3Bに取り付けられている。これらのローラ対50A,50Bは、それぞれが独立に水平移動することができるようになっている。
次に、この実施例の流体発電装置の使用例について説明する。
図25は、この実施例の流体発電装置の設置状態を示す模式図である。
なお、この設置構造は、第12の発明に係る発電装置の設置構造を具体的に実現する構造でもある。
図25に示すように、流体発電装置1Hの第1の無端ベルト3Aの下側部が水面Sより若干下側になるように、そして、水中Wにある第1の抵抗部材30の凹状の受圧面部31が上流側を向くように、支持体10を水中Wに沈めて固定する。
このとき、第1,第2の回転体2A,2Bと補助回転体2C,2Dとが横一列になるように、摘み23を用いて位置決めしておく。
この状態では、第1の無端ベルト3Aの下側の部分に位置する複数の第1の抵抗部材30が、水中W内に完没しているので、これらの第1の抵抗部材30が、流体圧を受けて、第1及び第2の回転体2Bが第1の無端ベルト3Aと共に支障なく回転する。
この設置状態で使用し続けることもできるが、弛みやずれが第1の無端ベルト3Aに生じている場合には、第1の無端ベルト3Aの弛み等を解消しておかなければならない。
図26は、第1の無端ベルトの弛み等を防止した設置構造を示す模式図である。
弛み等が第1の無端ベルト3Aに生じている場合には、図26に示すように、支柱13A,13Bの摘み23,23を緩めて、補助回転体2Cを長孔24,24に沿って上昇させ、第1の無端ベルト3Aに弛みがなくなった位置で、補助回転体2Cを摘み23,23によってその位置に位置決めする。
これにより、第1の無端ベルト3Aの張りを維持することができると共に、第1の抵抗部材30の安定した動きを確保することができる。
このような設置構造の流体発電装置1Hは、補助回転体2C,2Dのいずれかを下降させることで、より大きな回転力を得ることができる。
図27は、この実施例の流体発電装置の回転力を増大させる設置構造を示す模式図である。
なお、この設置構造は、第13の発明に係る発電装置の設置構造を具体的に実現する構造でもある。
図27に示すように、補助回転体2Dを水中W内に位置させることで、流体発電装置1Hの回転力を増大させることができる。
具体的には、図25に示す設置状態において、支柱14A,14Bの摘み23,23を緩めて、図27に示すように、補助回転体2Dを長孔24,24(図24参照)に沿って下降させ、第1の無端ベルト3Aの水中W内の部分が、逆三角形に湾曲したときに、補助回転体2Dを摘み23,23によってその位置に位置決めする。
これにより、水中Wにある第1の無端ベルト3Aの長さが、通常の水平な形状にあるとき(図25参照)よりも長くなる。つまり、通常よりも多くの第1の抵抗部材30が水中Wに完没した状態になり、多くの第1の抵抗部材30が、流体圧を受け、回転力がさらに増加する。
ところで、増水等によって、水面Sが高くなった場合には、第1の無端ベルト3A等を、水面Sの上昇度に応じて上昇させる必要がある。
図28は、流体発電装置の上昇状態を示す模式図である。
図28に示すように、水面Sが破線から実線の位置に上昇した場合には、流体発電装置1Hの主要部材を上昇移動させて、第1の無端ベルト3Aの下側部が上昇した水面Sより若干下側になるように変更する必要がある。
具体的には、第1の回転体2A,第2の回転体2B,補助回転体2C,2D,第4の回転体4のそれぞれの摘み23を緩めて、これらの部材を長孔24,24(図24参照)に沿って上昇させ、所望の位置に来たときに、第1の回転体2A,第2の回転体2B,補助回転体2C,2D,第4の回転体4をそれぞれ摘み23によってその位置に位置決めする。
このとき、第3の回転体5と発電機6は、上昇移動させないので、上記主要部材の上昇によって、第3の回転体5と第4の回転体4とに巻き付けられた第2の無端ベルト3Bが弛んでしまうおそれがある。
しかし、この実施例では、ローラ対50A,50Bが設けられているので、ローラ対50A,50Bを離れる方向に水平移動させることで、第2の無端ベルト3Bが張る方向に引っ張られ、弛みがなくなる。
つまり、主要部材の上昇時においても、第2の無端ベルト3Bの張りをローラ対50A,50Bによって一定に保持することができる。
ところで、人がひざ下まで水に浸かっただけで全く走れなくなることから判るように、水中にある物体に対する水の抵抗は、陸と比べて大きい。
このため、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとの一部や全部を水中に沈めておくと、これらの回転体が大きな水抵抗を受け、回転効率が下がるおそれがある。
そこで、図29に示すように、例えば、補助回転体2Dのみを水中Wに沈め、その他の第1の回転体2Aや第2の回転体2B等は、水面Sより上に位置させておくとが考えられる。
これにより、補助回転体2Dによって水中Wにある複数の第1の抵抗部材30が、水の抵抗を受けて、第1の無端ベルト3Aを下流に移動させる。この第1の無端ベルト3Aの移動によって第1の回転体2Aと第2の回転体2Bとが回転して、発電を可能にする。このとき、第1の回転体2Aや第2の回転体2Bは、水面Sよりも上に位置しているので、水の抵抗を全く受けずに、スムーズに回転する。この結果、第1の回転体2Aや第2の回転体2Bの回転効率が向上し、発電能力も高くなる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第6実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例8)
次に、この発明の第8実施例について説明する。
図30は、この発明の第8実施例に係る流体発電装置を示す斜視図である。
図30に示すように、この実施例の流体発電装置1Iは、実施例5の第1の抵抗部材30の取付構造が適用されている点が、上記第7実施例と異なる。
すなわち、複数の第1の抵抗部材30が、交互に逆向きになるように、第1の無端ベルト3Aの表面に一定の間隔で立設されている。具体的には、受圧面部31が逆向きになるように、複数の第1の抵抗部材30を交互に配置している。
図31は、図中右方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図であり、図32は、図中左方向への流水に対する流体発電装置の設置構造を示す模式図である。
図31の矢印で示すように、流水方向が右方向の場合には、補助回転体2Dを水中Wに沈めた構造にすることで、第1の抵抗部材30の左向きの受圧面部31が、流水圧を受ける。これにより、第1の無端ベルト3Aと第2の無端ベルト3Bとが反時計回りに回転し、発電機6が発電動作を開始する。
そして、図32に示すように、流水方向が左方向に変化した場合には、補助回転体2Dを水面S上に上昇させると共に、補助回転体2Cを水中Wに沈めた構造にすることができる。これにより、第1の抵抗部材30の右向きの受圧面部31が、流水圧を受けて、第1の無端ベルト3Aと第2の無端ベルト3Bとが時計回りに回転して、発電機6が発電動作を継続する。
つまり、この実施例の流体発電装置1Iによれば、流れが変化するような場所で使用する場合においても、流体発電装置1I全体の向きを流水方向の変化に合わせて移動させる必要がない。
その他の構成、作用及び効果は、上記第5及び第7実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例9)
次に、この発明の第9実施例について説明する。
図33は、この発明の第9実施例に係る流体発電装置を示す斜視図であり、図34は、流体発電装置の平面図であり、図35は、図34の矢視C−C断面図である。
図33に示すように、この実施例の流体発電装置1Jは、カバー体7を備えている点が、上記第7及び第8実施例と異なる。
カバー体7は、上下に開口した枠状体であり、図34に示すように、複数の第1の抵抗部材30のいずれにも接触しないように、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とを周囲から囲んでいる。そして、かかる状態で、カバー体7が支持体10に固定されている。
具体的には、カバー体7は、支持体10の支柱11A〜14A,11B〜14Bの外側に嵌め込まれている。そして、図示しない円孔が、カバー体7の側面であって且つ第1の回転体2Aのシャフト部20の両端部と第2の回転体2Bのシャフト部21の両端部と補助回転体2C,2Dのシャフト部25,26の両端部とに対応する位置に、それぞれ開けられている。シャフト部20,21,25,26の両端部は、これらの円孔に挿通され、摘み23が各端部に締め付けられて、カバー体7が支持体10に固定されている。
また、このカバー体7は、図35に示すように、カバー体7の下縁7aが水面Sの近傍に位置するように設定されている。つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分であって且つ水面S上に位置される機構部分を、周囲から完全に囲むように、カバー体7の取り付け位置が設定されている。
ところで、水の流れが全体的に一方向に流れ、局所的な複雑な流れを有しない水中で、流体発電装置1Jを使用する場合には、カバー体7は、上記のように、カバー体7の下縁7aが水面Sの近傍に位置するように設定すれば十分である。しかし、この流体発電装置1Jを局所的に複雑な流れを有する水中で使用すると、第1の抵抗部材30等が横揺れ等を起こし、第1の無端ベルト3Aが第1及び第2の回転体2A,2Bから外れるおそれがある。
したがって、流体発電装置1Jをこのような水中で使用する場合には、図35の二点鎖線で示すように、下縁7aが水中W内の第1の抵抗部材30の下端よりも低くなるように設定する。
つまり、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分全体を、周囲から完全に囲むように、カバー体7の取り付け位置が設定することで、カバー体7自体は多少大きくなるが、上記のような局所的な複雑な流れによる影響を防止することができる。この結果、第1の無端ベルト3Aの安定した回転とずれ防止とを図ることができる。
流体発電装置1Jがかかる構成をとることにより、暴風や増水等が生じ、波風が起こっても、第1の回転体2Aと第2の回転体2Bと補助回転体2C,2Dと第1の無端ベルト3Aと複数の第1の抵抗部材30とで構成される機構部分であって且つ水面S上に位置される機構部分を、カバー体7が保護する。
なお、この実施例では、浸水の完全防止を図るために、円孔をカバー体7の側面に開けて、そこに第1の回転体2Aのシャフト部20等の両端を挿通して、摘み23によって固定する構成を例示した。
しかし、円孔の代わりに、支柱11Aや支柱13A等に形成されている長孔22,24(図33参照)と同形の長孔を、長孔22,24に対応したカバー体7の側面位置に開けることで、カバー体7を上下動自在に支持体10に取り付けることができる。この場合、若干の浸水は免れないが、カバー体7を支持体10から取り外すことなく、カバー体7自体や補助回転体2C,2D等を上下動させることができるので、非常に便利である。
その他の構成、作用及び効果は、上記第7及び第8実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例10)
次に、この発明の第10実施例について説明する。
図36は、この発明の第10実施例に係る流体発電装置を示す断面図である。
図36に示すように、この実施例の流体発電装置1Kでは、カバー体7が上面部70を有している点が、上記第9実施例と異なる。
具体的には、カバー体7の上縁7b上にドーム状の上面部70を形成した。これにより、カバー体7の上開口は、上面部70によって完全に塞がれるので、流体発電装置1Kの上記機構部分は、カバー体7によって周囲と上方から完全に覆われ、波風から完全に保護される。
その他の構成、作用及び効果は、上記第9実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、流体発電装置として、水を利用した発電装置1A〜1Kを例示したが、流体発電装置は、水を利用したものに限定されるものではない。例えば、大気中に設置し、風圧から得たエネルギを電気エネルギに変換する風力発電装置として適用することも可能である。
また、上記変形例1の第1の抵抗部材30Cでは、図18に示すように、1対の補助脚部32e,32eを枠部32aの両側に逆向き状態で突設し、これらの補助脚部32e,32eが進入可能な1対のストッパ34,34を第1の無端ベルト3Aの縁部に配設した構造になっているが、第1の抵抗部材30Cの構造を、図37に示すように、下流側に位置する補助脚部32eとストッパ34とのみを設け、上流側に位置する補助脚部32eとストッパ34とを除いた構造にしても良い。変形例2の第1の抵抗部材30Dについても同様である。
1A〜1K…流体発電装置、 2A…第1の回転体、 2B…第2の回転体、 2C,2D…補助回転体、 3A…第1の無端ベルト、 3B…第2の無端ベルト、 4…第4の回転体、 4A…第5の回転体、 4a…円周面、 5…第3の回転体、 6…発電機、 7…カバー体、 7a…下縁、 7b…上縁、 10…支持体、 11A〜14A,11B〜14B,11C,12C,12D…支柱、 20,21,25,26,53…シャフト部、 20a,21a,…一方端部、 20b…他方端部、 22,24…長孔、 23…摘み、 30,30’,30C,30D,30E…第1の抵抗部材、 30A,30B…抵抗部材、 31,31A,31B,31C…受圧面部、 31a…上端、 31b…下端、 32…支持部材、 32a…枠部、 32a1…接合位置、 32b…固定部、 32b1…回転軸、 32c…補強部、 32d…脚部、 32e…補助脚部、 32f,32f’,32g…接合部、 33…中間部材、 34…ストッパ、 34a…開口、 35…受圧面取付部、 40…第2の抵抗部材、 41…第3の抵抗部材、 50A,50B…ローラ対、 51,52ローラ、 70…上面部、 S…水面、 W…水中。

Claims (13)

  1. 第1の回転体と、
    上記第1の回転体と所定間隔を保ち且つその回転中心軸が上記第1の回転体の回転中心軸と平行な第2の回転体と、
    上記第1の回転体と第2の回転体とに巻き付けられた第1の無端ベルトと、
    各抵抗部材が流体圧を受けるための凹状の受圧面部を有し且つ上記第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設された複数の第1の抵抗部材と、
    入力軸の回転に応じて発電動作を行う発電機と、
    上記発電機の入力軸に連結された第3の回転体と、
    上記第2の回転体の径よりも大径で且つ当該第2の回転体と一体に回転可能な第4の回転体と、
    上記第3の回転体と上記第4の回転体とに巻き付けられた第2の無端ベルトと、
    を備えることを特徴とする流体発電装置。
  2. 請求項1に記載の流体発電装置において、
    上記第4の回転体は、慣性モーメントが上記第2の回転体の慣性モーメントのほぼ2倍以上に設定されたフライホイールである、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の流体発電装置において、
    各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第2の抵抗部材を、上記第4の回転体の円周面に所定の間隔で立設した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の流体発電装置において、
    各抵抗部材が流体圧を受けるための受圧面部を有する複数の第3の抵抗部材が円周面に所定間隔で立設された第5の回転体を、上記第1の回転体の回転中心軸又は第2の回転体の回転中心軸の少なくとも一方の端部側に連結した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の流体発電装置において、
    その回転中心軸が上記第1及び第2の回転体の回転中心軸と平行な複数の補助回転体を、上記第1の回転体と第2の回転体と第1の無端ベルトとの間に並設すると共に、
    上記第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを、上下動自在に支持した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の流体発電装置において、
    上記第2の無端ベルトの両面を挟んだローラ対を、水平動可能に配設した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の流体発電装置において、
    上記第1の抵抗部材を、可撓性素材で形成された上記受圧面部と、当該受圧面部を上記第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の流体発電装置において、
    複数の上記第1の抵抗部材を、上記受圧面部が交互に逆向きになるように、上記第1の無端ベルトの表面に所定の間隔で立設した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の流体発電装置において、
    第1の抵抗部材を、互いに背中合わせに接合された1対の上記受圧面部と、これら1対の受圧面部を上記第1の無端ベルトの表面に起立させて支持する支持部材とで形成した、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の流体発電装置において、
    第1及び第2の回転体と第1の無端ベルトと複数の第1の抵抗部材とで構成される機構部分の少なくとも周囲を、複数の第1の抵抗部材に非接触状態で囲み、波風から当該機構部分を保護する枠状のカバー体を設けた、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  11. 請求項10に記載の流体発電装置において、
    上記カバー体は、上記機構部分を上方から覆う上面部を有する、
    ことを特徴とする流体発電装置。
  12. 請求項5ないし請求項11のいずれかに記載の流体発電装置を流体上に設置するための発電装置の設置構造であって、
    流体中に固定した支持体によって、上記第1,第2及び第4の回転体と複数の補助回転体のそれぞれを上下動自在に支持することにより、
    上記第1の無端ベルトが流体面近傍で流体面とほぼ平行に位置するように、上記第1の回転体と第2の回転体とを位置させると共に、
    流体面側の無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、当該流体内に完没させた、
    ことを特徴とする発電装置の設置構造。
  13. 請求項12に記載の発電装置の設置構造であって、
    複数の補助回転体のうちの1つ以上の補助回転体を、流体内に位置させることにより、流体面側の無端ベルト部分と当該無端ベルト部分に位置する複数の第1の抵抗部材を、流体内に完没させた、
    ことを特徴とする発電装置の設置構造。
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