JP2004270674A - 流水エネルギー回収装置 - Google Patents

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Toshimitsu Araki
敏光 荒木
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Jeitekkusu:Kk
株式会社ジェイテックス
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Abstract

【課題】潮流、河川等の流れから、エネルギーを効率よく回収することができ、かつその構造がシンプルであり、全体として装置を小型・軽量化でき、土木工事なしに簡単に設置することができる流水エネルギー回収装置を提供する。
【解決手段】流水の流れ1に抗して係留された浮体10と、浮体に取付けられ流れに沿って移動する複数の受圧羽根12を有するエネルギー回収装置20とを備え、受圧羽根12の移動によりエネルギーを回収する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潮流や河川等の流れからエネルギーを回収する流水エネルギー回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、自然エネルギー利用の促進が政府主導で計画されている。自然エネルギーは、低レベルではあるが、地球環境保護の立場からすると、かけがえのないエネルギー源である。自然エネルギーを利用したエネルギー回収装置としては、風力発電、太陽熱(光)発電、バイオ利用発電などがあるが、水力発電もその1つである。
【0003】
従来、水力発電はダム建設による発電が主であり、確かに、ダムなどによって貯水して大量の水を、落差をつけて流し込めば、効率の良い発電ができる。また海洋設備では潮汐発電も知られている。しかし、いずれも大規模な土木工事を必要とする点で、環境保護の立場からは好ましくない。また今や、ダム建設は立地場所選定の困難さなどもあり、その時代は終わろうとしている。
【0004】
しかし、それにもかかわらず依然として川は流れて海に注ぎ込み、潮汐は規則正しく1日2回無限に繰返されている。陸地の河川は大河あり中小河川あり様々であるが、確実に流水エネルギーを持っている。従ってエネルギーのレベルは低いが利用すべきである。この利用手段の1つが、流水発電装置である。
【0005】
流水発電装置の1つとして従来から水車が用いられてきたが、効率を少しでも高くするために、水車入口への水路を河川とは別に設備することが多かった。これとても、多少の土木工事抜きでは実現できず、少し大規模になると環境の悪化にもつながりかねない。
【0006】
潮の干満の差(潮差)による流れ(潮流)や、河川等の流れを利用する装置として、特許文献1、特許文献2、特許文献3、等が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−281049号公報
【特許文献2】
特開平11−62802号公報
【特許文献3】
特開2002−310054号公報
【0008】
[特許文献1]の「流水に依る動力発生装置」は、図12に示すように、水流に抗して係留できるようにした浮体51の中央部に、流水の圧力で回転する動力用水車Mを所要台数並列状に配設し、動力用水車Mの回転が、揚水用ポンプまたは発電機のような動力用機器52に伝えられるように構成したものである。
【0009】
[特許文献2]の「水流発電設備」は、図13に示すように、水流によって回転する羽根車53の回転軸54の一端を河川の一方の岸の近くに浮かべた主浮体55上に載置固設した発電機の入力軸に連結し、他端を河川の他方の岸の近くに浮かべた副浮体上に設けた軸受により支承するとともに、主浮体55および副浮体を羽根車の回転軸が水流の方向と直交するように係留し、かつ発生した電力および周波数等を調整したる後、供給先に送電するものである。
【0010】
[特許文献3]の「潮流発電装置」は、図14に示すように、互いに間隔を隔てて連結されその間に水路56を有する1対のバージ57と、バージに両端が支持された水平な回転軸と回転軸から放射状に延びる複数の羽根とを有する水車58と、回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機59と、増速された回転軸に連結された発電機60とを備えたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の装置(以下、「流水エネルギー回収装置」と呼ぶ)では、水車M、53、58が水平な回転軸から放射状に延びる複数の羽根を有し、1枚の羽根が流水中で流れの方向に直角になった時、最大の面積で流れを受け止めることができ、最も大きな動力を回収できる。
【0012】
しかし、水車の場合は水車軸の周りに羽根が固定されており、流れの力で回転することから、羽根が常に流れの方向に直角には位置しない。また、複数(例えば2〜3枚)の羽根が同時に水流を受けるように羽根枚数を増やすと、羽根の間隔が狭くなり、各羽根が十分な水流を受けられなくなる。そのため、1台の水車が回収できるエネルギーは、羽根の1枚分、或いは多くても2〜3枚分にすぎず、それ以上のエネルギーを単一の水車で回収することはできなかった。
【0013】
また、[特許文献1]のように水車を複数台設置することにより、回収エネルギーを増やすことができるが、この場合、複数の水車の回転をポンプ、発電機のような動力用機器52に伝達するのが困難であり、構造が複雑化し、装置が高価になる問題点があった。
【0014】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、潮流、河川等の流れから、エネルギーを効率よく回収することができ、かつその構造がシンプルであり、全体として装置を小型・軽量化でき、土木工事なしに簡単に設置することができる流水エネルギー回収装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、流水の流れ(1)に抗して係留された浮体(10)と、該浮体に取付けられ前記流れに沿って移動する複数の受圧羽根(12)を有するエネルギー回収装置(20)とを備え、受圧羽根の移動によりエネルギーを回収することを特徴とする流水エネルギー回収装置が提供される。
【0016】
上記本発明の構成によれば、流水の流れ(1)に沿って移動する複数(例えば3枚以上)の受圧羽根(12)により、同時に流水の流れを受けるので、従来以上のエネルギーを単一のエネルギー回収装置(20)で効率よく回収することができる。
またこの構成では、複数の受圧羽根の移動エネルギーを単一の出力軸から回収できるので、構造がシンプルとなり、全体として装置を小型・軽量化できる。
さらに、エネルギー回収装置(20)が浮体(10)に取り付けられており、浮体(10)を流水の流れ(1)に抗して係留するだけで設置できるので、土木工事なしに簡単に設置することができる。
【0017】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記エネルギー回収装置(20)は、水平軸を中心に回転可能に支持された上流側及び下流側のスプロケット(14a、14b)と、該スプロケット間に架け渡されたエンドレスチェーン(16)と、上流側又は下流側のスプロケットの回転エネルギーを回収する動力装置(18)とを備え、前記複数の受圧羽根(12)は、エンドレスチェーンに沿って間隔を隔てて取付けられる。
【0018】
この構成により、複数の受圧羽根(12)を流れに沿って移動させることができ、かつその移動エネルギーを上流側又は下流側のスプロケットの回転軸から動力装置(18)で容易に回収できる。
【0019】
前記受圧羽根(12)は、流水の流れ(1)に直交するように延び、かつ流入した流れが上流側に流出するように受圧面が凹状に形成されている。
【0020】
この構成により、受圧羽根(12)を常に流れ方向と直角に維持でき、かつ流入した流れが上流側に流出するので、流水のエネルギーを最大限に回収できる。
【0021】
また本発明の好ましい別の実施形態によれば、前記受圧羽根(12)は、エンドレスチェーン(16)の下側において流水の流れ(1)に直交し、エンドレスチェーンの上側においてエンドレスチェーンに沿って横転するように、自重で揺動可能にエンドレスチェーンに枢着されている。
【0022】
この構成により、エンドレスチェーンの上側においてエンドレスチェーンに沿って横転するので、浮体上面において受圧羽根に作用する風圧を低減し、その影響を受けにくくできる。
【0023】
また前記受圧羽根(12)は、エンドレスチェーンに取り付けられたアタッチメント(13a)と、該アタッチメントに高さ調整可能に取付けられた枠部材(13b)と、該枠部材に外周部が固定されたシート部材(13c)とからなる。
【0024】
この構成により、シート部材(13c)として柔軟性のある帆布等を使用して軽量化でき、かつ枠部材(13b)の高さを調整して流水の流れ(1)を最適深さで受けることができる。
【0025】
前記浮体(10)は、流水の流れ(1)により受圧羽根(12)が流水の流れに直交して位置するように、1点係留されており、該1点係留は、浮体(10)に一端が固定された係留ライン(22)と、該係留ラインの他端を水域の底に固定するアンカー(24)とからなる。
【0026】
この1点係留により、流水の流れ(1)の方向が変わっても常に受圧羽根(12)が流水の流れに直交して位置するように浮体(10)を位置決めすることができ、かつ土木工事なしに簡単に設置することができる。
【0027】
ほぼ同一の速度で前記複数の受圧羽根(12)に流水の流れを導入する導水板(19)を備え、該導水板は、流入口が最も広く、緩やかに狭くなるように形成されている。
【0028】
この構成により、複数の受圧羽根(12)に流水の流れをほぼ同一の速度で導入することができ、従来以上のエネルギーを単一のエネルギー回収装置(20)で効率よく回収することができる。
【0029】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記浮体(10)は、互いに間隔を隔てて連結されその間に水路を有する1対のバージ(10a)であり、前記動力装置(18)は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機(18a)と、増速された回転軸に連結された発電機(18b)とからなる。
【0030】
この構成により、1対のバージ(10a)の間の水路を流れる流水のエネルギーをスプロケットの回転力に変換して効率よく発電できる。
【0031】
本発明の好ましい別の実施形態によれば、前記浮体(10)は、単一のバージ(10a)であり、前記上流側及び下流側のスプロケット(14a、14b)、エンドレスチェーン(16)、及び複数の受圧羽根(12)は、単一のバージ(10a)の両側面に設置され、前記動力装置(18)は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機(18a)と、増速された回転軸に連結された発電機(18b)とからなる。
【0032】
この構成により、単一のバージ(10a)の両側面に設置された2組の受圧羽根(12)により、両側面を流れる流水のエネルギーを2組のスプロケットの回転力に変換して効率よく発電できる。
【0033】
前記動力装置(18)は、正逆回転可能であり、受圧羽根の正転及び逆転において発電可能な発電機を備える。
この構成により、潮流などの方向が反転して、羽根が反対に回転し、発電機の回転方向が反対になっても発電することができる。
【0034】
前記動力装置(18)は、エネルギー効率を最大にするために受圧羽根の速度を流水速度のほぼ1/3に保持する、ことが好ましい。
この構成により、エネルギー効率を最大に維持し発電出力を高めることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0036】
図1は、本発明の第1実施形態を示す全体斜視図である。この図において、本発明の流水エネルギー回収装置は、流水の流れ1に抗して係留された浮体10と、浮体10に取付けられ、流れ1に沿って移動する複数の受圧羽根12を有するエネルギー回収装置20とを備える。
【0037】
流水の流れ1は、潮流や河川等の流れであり、流れの方向が変動するものでもよい。浮体10は、この例では、互いに間隔を隔てて連結されその間に水路を有する1対のバージ10aであり、例えば双胴船又は双胴船型のポンツーンである。浮体10は、流水の流れ1により受圧羽根12が流水の流れに直交して位置するように、係留ライン22とアンカー24により、1点係留されている。この1点係留は、図1と図4に示すように、浮体10に一端が固定された係留ライン22と、係留ライン22の他端を水域の底に固定するアンカー24とからなる。アンカー24に対し係留ライン22の他端は、鉛直軸を中心に自由に回転可能に取り付けられている。
【0038】
この構成により、流水の流れ1の方向が変化すると、流れから受ける浮体10の抵抗により、浮体10が流れの下流側に移動し、受圧羽根12が流水の流れに直交して位置する。従って、この1点係留により、流水の流れ1の方向が変わっても常に受圧羽根12が流水の流れに直交して位置するように浮体10を位置決めすることができ、かつ土木工事なしに簡単に設置することができる。
【0039】
図2は、図1のエネルギー回収装置20の側面図である。この図に示すように、エネルギー回収装置20は、水平軸を中心に回転可能に支持された上流側及び下流側のスプロケット14a、14bと、このスプロケット間に架け渡されたエンドレスチェーン16と、上流側又は下流側のスプロケットの回転エネルギーを回収する動力装置18とを備える。
【0040】
複数の受圧羽根12は、流水の流れ1に直交するように延び、図示しないアッタチメントを介してエンドレスチェーン16に、これに沿って間隔を隔てて取付けられる。また、下側のエンドレスチェーン16には、受圧羽根12のアッタチメントを案内するチェーンガイド17が、上下に設けられ、水流を受ける受圧羽根12が垂直位置から傾かないようにガイドしている。なお、下側のエンドレスチェーン16の位置は、水面より高く、受圧羽根12のみが水中に位置するように設定するのがよい。
この構成により、受圧羽根12を常に流れ方向と直角に維持できる。
【0041】
また、図2に示すように、受圧羽根12は、かつ流入した流れが上流側に流出するように受圧面が凹状に形成されている。すなわち図3に示すように受圧羽根12の両側から流入した流れは、この凹面で受圧羽根12の上部又は下部から流れを上流側に流出させて、流水のエネルギーを最大限に回収するようになっている。
【0042】
図1において、動力装置18は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機18aと、増速された回転軸に連結された発電機18bとからなる。増速機18aは、スプロケットの回転速度を発電機に適した回転速度まで増速する。発電機18bは、増速機18aの出力軸(増速軸)に連結され、その回転力により電力を発電する。なお、発電した電力はそのままバージ上で浮標灯等の電源として用いてもよく、或いは、図示しない電力ケーブルを介して隣接する陸地に設置したバッテリー等に充電してもよい。
【0043】
図3は、図1の複数の受圧羽根12の作用説明図である。この図に示すように、本発明の装置は、さらに導水板19を備える。この導水板19は、流入口が最も広く、緩やかに狭くなるように形成されており、複数(この例では8枚)の受圧羽根12に流水の流れ1をほぼ同一の速度で導入する機能を有する。
【0044】
この構成により、複数(例えば3枚以上)の受圧羽根12に流水の流れをほぼ同一の速度で導入することができ、従来以上のエネルギーを単一のエネルギー回収装置20で効率よく回収することができる。
【0045】
図5は、本発明の第2実施形態を示す全体斜視図であり、図6は図5の複数の受圧羽根12の作用説明図である。
【0046】
図5、6の例において、浮体10は、単一のバージ10aである。また、上流側及び下流側のスプロケット14a、14b、エンドレスチェーン16、及び複数の受圧羽根12は、単一のバージ10aの両側面に設置されている。さらに、動力装置18は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機18aと、増速された回転軸に連結された発電機18bとからなる。
その他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
【0047】
この構成により、単一のバージ10aの両側面に設置された2組の受圧羽根12により、両側面を流れる流水のエネルギーを2組のスプロケットの回転力に変換して効率よく発電できる。
【0048】
また、この例において、図6に示すようにバージ10aが片側の導水板の役割を果たし、もう一方の導水板19との間の受圧羽根12の両側から流入した流れは、この凹面で受圧羽根12の上部又は下部から流れを上流側に流出させて、流水のエネルギーを最大限に回収するようになっている。
【0049】
上述した実施形態において、流水の流れ1が狭く浮体10を1点係留できないような場合には、浮体10を2点係留により位置決めするのがよい。この場合、正逆回転可能な増速機18a(例えば歯車増速機)と正逆回転で発電可能な発電機18b(例えば直流発電機)を用いて、潮流などの方向が反転して、羽根が反対に回転し、発電機の回転方向が反対になっても発電するように構成するのがよい。
【0050】
図7は、本発明の第3実施形態を示す全体斜視図であり、図8は図7のエネルギー回収装置20の側面図である。また、図9は図7の受圧羽根12の斜視図である。
【0051】
図8において、受圧羽根12は、エンドレスチェーン16にアタッチメント13aを介して取り付けられ、かつアタッチメント13aにピンで揺動可能に枢着されている。
この構成により、エンドレスチェーン16の下側では、受圧羽根12の自重で受圧羽根12が流水の流れ1に直交し、受圧羽根が水圧を受けてエネルギーを回収する。また、エンドレスチェーン16の図で左端では、受圧羽根12の自重で受圧羽根12が矢印で示すように横転するので、上側では受圧羽根12がエンドレスチェーンに沿って位置し浮体上面における受圧羽根に作用する風圧を低減し、その影響を低減するようになっている。さらに、図で右端では、受圧羽根12の自重で受圧羽根12が矢印で示すように横転するので、受圧羽根12が流水の流れ1に直交する向きに自重で戻るようになっている。
【0052】
また図9に示すように、この受圧羽根12は、アタッチメント13aに高さ調整可能に取付けられた枠部材13bと、この枠部材に外周部が固定されたシート部材13cを備える。枠部材13bのアタッチメント13aからの位置はスライドして自由に調整でき、かつボルト等の締結部材で固定できるようになっている。
この構成により、シート部材13cとして柔軟性のある帆布等を使用して軽量化ができる。また、枠部材13bの高さを調整して流水の水位の変動や岩等の障害物を避けて、受圧羽根12を最適深さに設定することができる。
【0053】
その他の構成は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。なお、この第3実施形態では、浮体10を1点係留しない場合でも、正逆回転可能な増速機18aや発電機18bを用いず、正回転のみで発電するように構成するのがよい。
【0054】
【実施例】
図10は、本発明のエネルギー回収装置の原理図である。この図を用いて以下、本発明の装置の特性を検討する。
【0055】
(最適羽根速度)
羽根の受ける力Fは(1)式で表される。
F=0.5ρ(v−v)・Cd・S・・・(1)
ここで、ρは水の密度、vは周囲流水速度、vは羽根速度、Cdは羽根の抵抗係数、Sは羽根の受圧面積である。
【0056】
羽根に与えられる動力Wは、(2)式となる。
W=F・v=0.5ρ(v−v)・Cd・S・v・・・(2)
(2)式を変形すると、
W=0.5ρ・Cd・S{(1−v/v(v/v)}・v ・・・(3)
となる。
【0057】
図11は、本発明のエネルギー回収装置の特性図である。この図において、横軸はv/v、縦軸はW/0.5ρ・v ・Cd・Sであり、(3)式の関係を示している。
(3)式及び図11からv/vを変数として、v/v=1/3のとき動力Wが最大となることがわかる。従って、最適羽根速度は、v=(1/3)・v・・・(4)である。
【0058】
(動力の試算)
羽根1枚によるトルクTは(5)式で表される。
=F・r=0.5ρ(v−v)・Cd・S・r・・・(5)
ここで、Tは羽根1枚のトルク[kg・m]、rは回転軸中心から羽根中心までの距離[m]である。ρ=102kg・S/m、v=2m/s、Cd=1.0、S=1.0m、r=1mとすると、
式(4)(5)から、
=0.5ρ((2/3)・v・Cd・S・r=0.5×102×((2/3)×2)×1×1×1=90.67kg・mとなる。
【0059】
ここで、羽根の間隔を、羽根の後流の影響を受けない程度に離して設置するものとして、水中で流水により力を受ける有効な羽根枚数をN=4とすれば、全体のトルクTは、
T=T・N=90.67×4=362.7kg・mとなる。
【0060】
一方、羽根の回転軸の回転数をn[rpm]とすると、v=2πnrであり、(4)式から、
n=v/(2πr)=(1/3)・v/(2πr)=(1/3)×2/(2π×1)=0.106rps
従って、得られる動力は、機械効率η=0.8とすると
W=T・2πn・η=362.7×(1/3)×2×0.8=193kg・m/s=1.93KWを得ることができる。
【0061】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】
上述したように、水車の技術を原点に創案したのが本装置である。すなわち、水車の羽根は流水をとらえて水車軸にトルクを与えることでエネルギーを取り出すことから、効率良く水車の羽根を配置することが必要となる。このために、羽根を多数取付けて、2つの水車軸の周囲を回転させることとした。
【0063】
羽根は、流水中では流水方向に直角になるように保持する必要がある。2つの水車軸の外周に設けたエンドレスのチェーンに多数の羽根を装着させ、水車軸から増速ギヤを介して発電機を駆動する。この手段によって、多数の羽根の約半数弱の羽根が水中で流水のエネルギーを受け止め、発電に供される。しかも、これらの装置は船型のバージ上に設置されることで、水位変動や流水方向変化にも無理なく対応できる。河川に設置する際には、係留ポイントの確保だけで、その他の土木工事は不要となる。この点からも環境保護は十分に達成できる。
【0064】
上述した本発明の構成によれば、流水の流れ1に沿って移動する複数(例えば3枚以上)の受圧羽根12により、同時に流水の流れを受けるので、従来以上のエネルギーを単一のエネルギー回収装置20で効率よく回収することができる。またこの構成では、複数の受圧羽根の移動エネルギーを単一の出力軸から回収できるので、構造がシンプルとなり、全体として装置を小型・軽量化できる。
さらに、エネルギー回収装置20が浮体10に取り付けられており、浮体10を流水の流れ1に抗して係留するだけで設置できるので、土木工事なしに簡単に設置することができる。
【0065】
従って、本発明の流水エネルギー回収装置は、潮流、河川等の流れから、エネルギーを効率よく回収することができ、かつその構造がシンプルであり、全体として装置を小型・軽量化でき、土木工事なしに簡単に設置することができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1のエネルギー回収装置20の側面図である。
【図3】図1の複数の受圧羽根12の作用説明図である。
【図4】1点係留の模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す全体斜視図である。
【図6】図5の複数の受圧羽根12の作用説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す全体斜視図である。
【図8】図7のエネルギー回収装置20の側面図である。
【図9】図7の受圧羽根12の斜視図である。
【図10】本発明のエネルギー回収装置の原理図である。
【図11】本発明のエネルギー回収装置の特性図である。
【図12】従来の流水エネルギー回収装置の模式図である。
【図13】従来の別の流水エネルギー回収装置の模式図である。
【図14】従来の別の流水エネルギー回収装置の模式図である。
【符号の説明】
1流水の流れ、10 浮体、10a バージ、
12 受圧羽根、13a アタッチメント,13b 枠部材,
13c シート部材、14a、14b スプロケット、
16 エンドレスチェーン、17 チェーンガイド、
18 動力装置、18a 増速機、18b 発電機、
19 導水板、20 エネルギー回収装置、
22 係留ライン、24 アンカー

Claims (11)

  1. 流水の流れ(1)に抗して係留された浮体(10)と、該浮体に取付けられ前記流れに沿って移動する複数の受圧羽根(12)を有するエネルギー回収装置(20)とを備え、受圧羽根の移動によりエネルギーを回収することを特徴とする流水エネルギー回収装置。
  2. 前記エネルギー回収装置(20)は、水平軸を中心に回転可能に支持された上流側及び下流側のスプロケット(14a、14b)と、該スプロケット間に架け渡されたエンドレスチェーン(16)と、上流側又は下流側のスプロケットの回転エネルギーを回収する動力装置(18)とを備え、
    前記複数の受圧羽根(12)は、エンドレスチェーンに沿って間隔を隔てて取付けられる、ことを特徴とする流水エネルギー回収装置。
  3. 前記受圧羽根(12)は、流水の流れ(1)に直交するように延び、かつ流入した流れが上流側に流出するように受圧面が凹状に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  4. 前記受圧羽根(12)は、エンドレスチェーン(16)の下側において流水の流れ(1)に直交し、エンドレスチェーンの上側においてエンドレスチェーンに沿って横転するように、自重で揺動可能にエンドレスチェーンに枢着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  5. 前記受圧羽根(12)は、エンドレスチェーンに取り付けられたアタッチメント(13a)と、該アタッチメントに高さ調整可能に取付けられた枠部材(13b)と、該枠部材に外周部が固定されたシート部材(13c)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  6. 前記浮体(10)は、流水の流れ(1)により受圧羽根(12)が流水の流れに直交して位置するように、1点係留されており、
    該1点係留は、浮体(10)に一端が固定された係留ライン(22)と、該係留ラインの他端を水域の底に固定するアンカー(24)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  7. ほぼ同一の速度で前記複数の受圧羽根(12)に流水の流れを導入する導水板(19)を備え、該導水板は、流入口が最も広く、緩やかに狭くなるように形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  8. 前記浮体(10)は、互いに間隔を隔てて連結されその間に水路を有する1対のバージ(10a)であり、
    前記動力装置(18)は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機(18a)と、増速された回転軸に連結された発電機(18b)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  9. 前記浮体(10)は、単一のバージ(10a)であり、
    前記上流側及び下流側のスプロケット(14a、14b)、エンドレスチェーン(16)、及び複数の受圧羽根(12)は、単一のバージ(10a)の両側面に設置され、
    前記動力装置(18)は、上流側又は下流側のスプロケットの回転軸に連結されその回転速度を増速する増速機(18a)と、増速された回転軸に連結された発電機(18b)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  10. 前記動力装置(18)は、正逆回転可能であり、受圧羽根の正転及び逆転において発電可能な発電機を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
  11. 前記動力装置(18)は、エネルギー効率を最大にするために受圧羽根の速度を流水速度のほぼ1/3に保持する、ことを特徴とする請求項1に記載の流水エネルギー回収装置。
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