JP2021108333A - 積層コア、電流検出器及び接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、構造体としての積層コアを提供する。積層コアは、絶縁層と磁性材料の層が交互に複数積層されてコアの形状に構成されたものである。このような層構成の積層コアは、最外層の表面において部分的に絶縁層が除去された領域を有し、この領域に導電性材料を用いた端子が接合されている。特に本発明の構造体では、導電性材料と磁性材料(いずれも金属材料)との合金層を介した接合となっている。
また、上記と関連して絶縁層が除去された領域は、端子の幅内に収まる大きさに設定されることも好ましい。これにより、構造体として磁性材料が表出した状態となる領域の面積を最小限に抑え、経年劣化への耐性を高めることができる。
本発明は、構造体としての積層コアを用いた電流検出器を提供する。この場合、積層コアは被検出電流の導通により発生する磁界を収束可能な形態を有し、エアギャップが形成されている。電流検出器は電流検出回路を備え、回路は、エアギャップ内に配置した検出素子からの出力信号に基づいて被検出電流の大きさに応じた検出信号を出力する。このとき構造体としての積層コアは、上記の端子を通じて電流検出回路のグランドに接地されている。
本発明は、接合方法を提供する。接合方法は、以下の工程から構成される。
〔除去工程〕
この工程では、絶縁層と磁性材料の層が交互に複数積層された積層コアの最外層において、絶縁層を部分的に除去して磁性材料の層を表出させた領域を形成する。
〔接合工程〕
この工程では、磁性材料の層が表出した領域に導電性材料を用いた端子の一部を接触させた状態で端子と磁性材料の層とを通じて電流を印加し、接触させた箇所に導電性材料と磁性材料との合金層を形成して端子と積層コアとを接合する。
〔積層コア〕
電流センサ100は、積層コア104を備える。図示の例では積層コア104が矩形環状となっているが、円環状であってもよいし、その他の環形状であってもよい。積層コア104は、その内側に一次導体BUを挿通させた状態で、一次電流Ip(被検出電流)の導通により発生する磁界を収束可能である。
積層コア104には、周方向の少なくとも一箇所にエアギャップ104aが形成されている。エアギャップ104a内にはホール素子110等の磁気検出素子(感磁素子、磁電変換素子等)が配置されており、ホール素子110は、積層コア104で収束させた磁界強度に応じた検出信号を出力する。
電流センサ100は、電流検出回路を備える。電流検出回路はオペアンプ113を備えており、オペアンプ113はホール素子110からの検出信号を入力し、設定したオフセット電圧Voftと負帰還電圧とを用いて検出電圧Vout(出力信号)を出力する。検出電圧Voutは、一次電流Ipの検出値(電流値)に応じた大きさに設定される。
電流センサ100において、一次導体BUでの電圧のステップ状変化が出力信号(検出電圧Vout)の変化に影響を及ぼすことが分かっている。具体的には、一次電流Ipの急峻な電圧変化は、出力信号に対するノイズとして大きく影響することが分かっており、これを電流センサ100や出力信号のdV/dt特性と称する。このようなdV/dt特性は、一次導体BUと積層コア104や電流検出回路との間に存在する浮遊容量を介してノイズが伝わるためであると考えられる。
〔除去領域〕
図2中(A):ニッケル端子120は、積層コア104の最外層における表面(外周面104c)に接合される。本実施形態で用いる積層コア104は、外周面104cや端面104b、内周面104dを含む表面がワニス等の絶縁被膜に覆われており(例として外周面104cの絶縁被膜を灰色に着色して示す)、そのままでは金属接合に適さない。このためニッケル端子120の接合前において、積層コア104の外周面104cには除去領域105が形成されている。除去領域105は、外周面104cにおいて絶縁皮膜となっている層を剥離して形成されたものであり、除去領域105内では積層コア104の磁性材料(珪素鋼鈑の層)が表出している。本実施形態では、例えば積層コア104の厚み方向で2箇所に除去領域105が形成されており、それぞれの大きさはニッケル端子120の幅内に収まっている。例えば、円形である除去領域105の直径をDとし、ニッケル端子120の幅をWとすると、D≦Wの関係が成り立つ。なお、本実施形態では積層コア104の端面104bは接合箇所として採用しない。ただし、内周面104dに除去領域105を設けてニッケル端子120を接合することとしてもよい。
また、接合前においてニッケル端子120には、例えば長手方向の2箇所に凸状部120a(プロジェクション)が形成されている。これら凸状部120aは、幅方向でニッケル端子120の中央部に位置し、接合前においてニッケル端子120の外面から積層コア104に対向して数mm程度に突出する形状となっている。除去領域105は、凸状部120aと正対する位置に形成されている。
図2中(B):ニッケル端子120は、2箇所の凸状部120aにて積層コア104に接合された状態となる。このとき、本実施形態で用いる接合方法により、ニッケル端子120と積層コア104とは、合金層を介して接合されることになる。なお、この点についはさらに後述する。
図3は、積層コア104の層構成を模式的に示した断面図(図2中III−III線に沿う断面図)である。本実施形態で用いる積層コア104は、例えば薄板帯状の珪素鋼鈑を複重に巻いて環形状に成形し、ワニスで固めて全体の形状を保持したものであり、所望の位置を切削加工してエアギャップ104aを形成している。また、素材である珪素鋼鈑はそれ自体が絶縁皮膜を有していることから、積層コア104の外側の表面は、最外層の珪素鋼鈑PL1(層厚数百μm)が絶縁皮膜CS1(層厚数μm)に覆われ、その上にワニス層WS(層厚数十μm)が形成されるとともに、さらに切削液層LQ(層厚数μm)が形成されている。切削液層LQは、上記のエアギャップ104aを切削加工する工程での必要性から付着しているものであり、加工後は積層コア104の防錆剤としての機能も兼ねる。
図4は、積層コア104とニッケル端子120との接合方法を含む積層コア104の生産管理手順を示した工程図である。
ステップS10:積層コア104の最外層の表面において、上記の絶縁層SFを部分的に剥離して除去領域105を形成する。ここで、除去領域105のように局所的に絶縁層SFを剥離するには、レーザー剥離の手法を好適に用いることができる。レーザー剥離を用いることにより、剥離深さを最薄化(必要最小限に)して除去される部分を絶縁層SFの層厚までに留め、最外層の珪素鋼鈑PL1の板厚を損なうことがない。また、絶縁層SFを除去した箇所は錆びやすくなるが、そのような箇所の面積を必要最小限に抑えることができる。
ステップS20:ニッケル端子120と積層コア104を接合する。本実施形態では、抵抗溶接の手法を好適に用いることができる。抵抗溶接は、除去領域105で珪素鋼鈑PL1と凸状部120aとを接触させて電気的に導通状態とし、加圧力を付加しつつ溶接電流を印加して接触抵抗での発熱により溶接を行うものである。抵抗溶接による接合は、ニッケル端子120及び珪素鋼鈑PL1の両材料が溶融し、間に合金層を形成してニッケル端子120と珪素鋼鈑PL1との接合をなすものとなる。
ステップS30:ここでは、接合状態の検査を行う。検査手法には、外観目視検査の他、測定数値による判定等を用いることができる。測定数値は、例えば接合箇所の引張強度を挙げることができ、本実施形態では20N以上(又は30N〜40N)を合格範囲としている。なお、引張強度の上限値としては、例えば150Nを想定することができる。20N以上150N以下の範囲内であれば、積層コア104の使用形態においてニッケル端子120が分離することなく、充分に接続性能を発揮し続けることができる。
〔接合前〕
図5中(A):上記のように、積層コア104の最外層の表面において、除去領域105にニッケル端子120の凸状部120aを接触させ、最外層の珪素鋼鈑PL1と電気的に導通可能な状態とする。
図5中(B):2本の電極170(一方が+で他方が−)をニッケル端子120に圧着させ、溶接電流を印加する。電流の流れる経路を矢印で示したように、溶接電流は陽電極170からニッケル端子120を通って陰電極170に流れるものと、凸状部120aから最外層の珪素鋼鈑PL1を通って凸状部120a、そして陰電極170に流れるものに分流される。
図5中(C):抵抗溶接中の等価回路を示す。電極170は定電流源PSに接続されており、陽電極170と陰電極170との間には、ニッケル端子120の抵抗Rtmに流れる電流路と、凸状部120aから珪素鋼鈑PL1の抵抗Rcoに流れる電流路とに分かれ、凸状部120aと珪素鋼鈑PL1との接触箇所(2箇所)には、それぞれ接触抵抗Rp1,Rp2が存在する。上記のように抵抗溶接は、これら接触抵抗Rp1,Rp2での発熱により両材料が溶融し、合金層を形成して接合状態とするものである。
(1)抵抗溶接では、最外層の珪素鋼鈑PL1(1層目)だけに溶接電流が流れることになる(2層目の珪素鋼鈑PL2とは絶縁皮膜CS2で絶縁されている)が、絶縁層SFを除去した後の珪素鋼鈑PL1の板厚(層厚)が溶接電流に影響する。すなわち、板厚が抵抗Rcoに影響するため、板厚が安定していないと、定電流源PSから流れてくる溶接電流にばらつきが生じ、溶接の完成度が不安定となるからである。このような板厚の不安定は、絶縁層SFを機械的な手法で剥離(例えば、ベルトサンダー等を用いた研磨剥離)する場合に起こり得る。
図6は、本実施形態の接合方法による合金層の形成を示す図である。
〔溶接中〕
図6中(A):抵抗溶接中は、電極170で凸状部120aと最外層の珪素鋼鈑PL1との接触箇所を接触方向に加圧する。これにより、等価回路(図5中(C))における接触抵抗Rp1,Rp2を安定させることができる。
図6中(B):抵抗溶接中に両材料の溶融が進むとともに、加圧によって凸状部120aがつぶれ変形する。したがって、溶接後の検査工程において、凸状部120aがある程度つぶれ変形していることを目視できれば、それによって溶接強度が充分であると判定することができる。
図6中(C):接合部の拡大断面を示す。抵抗溶接によりニッケル端子120の材料と珪素鋼鈑PL1の材料との合金層ALが形成される。これにより、最外層の珪素鋼鈑PL1とニッケル端子120とが合金層ALを介して接合された状態となる。
次に、本実施形態の有用性を比較例との対比をもって説明する。
図7は、比較例として挙げられる積層コア204の構造例を説明する図である。比較例の積層コア204も、外周面204cに除去領域105が形成されていない点を除いて本実施形態で用いる積層コア104と同等のものであり、エアギャップ204aが形成されている。また、端面204cはグランド接地の対象としない。
図7中(A):比較例では、絶縁層SFを機械的な手法(例えば、ベルトサンダーによる研磨加工)を用いて除去している。この場合、本実施形態のように局所的な除去とはならず、除去領域GLは、加工器具のサイズに応じてある程度の大きさにならざるを得ない(図示の例では、エアギャップ204aの近傍から周方向にみて最初の角部分の手前まで。)。
図7中(B):除去領域GLにグランド配線HNが半田付けされる。
図7中(C):このとき、半田SDは珪素鋼鈑の表面に付着しているだけであり、本実施形態のような合金層を介した接合とはならない。
(1)機械的な手法を用いた絶縁層SFの除去工程に要する時間が長い。
(2)除去工程を作業者による手作業に頼らざるを得ず、自動化が難しい。
(3)半田接合は、溶接接合と比較して引張強度が大きく劣る。
(4)半田接合する範囲を大きく超えて除去領域GLが形成されるため、積層コア204の錆びやすくなる表面積が大きくなる。
図8は、積層コア104を用いた電流センサ100の構成を示す分解斜視図である。電流センサ100は、例えば樹脂製のケース体102を備え、このケース体102は、内部に電流センサ100の各種構成部品を収容している。構成部品としては、積層コア104、回路基板106、ホール素子110等がある。なお、図1には主要な構成要素のみを図示しており、その他の構成要素は適宜省略している。
ホール素子110は、電流センサ100の組み立て状態で磁性体コア104のエアギャップ104a内に配置される。ホール素子110は、その感磁面をエアギャップ104aの端面(磁気回路断面)に対向させることで、磁性体コア104に発生(収束)する磁界の強度に応じた電圧信号(磁気検出信号)を出力する。
回路基板106は、収容部102eの形状に合わせて横向きU字形状をなしている。回路基板106には、上記のホール素子110が実装されている他、図示しない各種の電子部品やICチップ等が実装されることで、上記の電流検出回路が形成されている。電流検出回路は、例えばホール素子110から出力される電圧信号を増幅し、また、各種の電気的処理を行って検出電圧Voutを出力する。回路基板106には外部コネクタ106aが実装されており、外部コネクタ106aは、電流センサ100の組み立て状態においてケース体102から突出(露出)している。電流センサ100は、外部コネクタ106aを通じて出力回路への電源供給を行ったり、電流検出回路から検出電圧を出力したりすることができる。
積層コア104は、ニッケル端子120を通じて電流検出回路のグランドに接地されている。回路基板106には、ニッケル端子120を挿通可能なスルーホール106bが形成されており、電流センサ100の組み立て状態において、ニッケル端子120は回路基板110のグランド電極に半田付けされるものとなっている。
図9は、電流センサ100のdV/dt特性の評価結果を示す図である。dV/dt特性の評価は、一次導体BUにステップ状の電圧変化を生じさせたとき、電流検出回路から得られる出力電圧波形を観察することで行った。また、評価は積層コア104を接地しない場合との対比により行った。
図9中(A):積層コア104をグランドに接続していない試料モデルの場合、入力電圧波形にステップ状の変化が生じたタイミング(時刻t1,t2,t3)で、出力電圧波形に過大な乱れが生じている。これがdV/dtノイズによる誤動作を顕著に表している。
図9中(B):本実施形態の積層コア104を用いた電流センサ100では、入力電圧波形にステップ状の変化が生じたタイミング(時刻t1,t2,t3)で、出力電圧波形にはほとんど目立たない程度の誤動作しか生じなかった。これは、積層コア104をグランド接続したことによる顕著な効果を示している。観測値で見ると、接地なしのモデルから約1/20の誤動作量の低減効果が得られている。
ニッケル端子120の溶接形態について、先に説明した例(図5、図6)は、通電方式からするとシリーズ溶接とプロジェクション溶接とを組み合わせたものに該当する。ここで、シリーズ溶接とは、1回の溶接で同時に複数箇所(例えば2箇所)を溶接するものであり、2本の電極170を同一の溶接対象(ニッケル端子120)に接触させて溶接を行う方式である。また、プロジェクション溶接は、溶接対象に設けた突起部(凸状部120a)に大電流を集中して通電させるもので、温度分布のバランスを取りやすくなるメリットがある。
〔溶接形態例1〕
図10は、ニッケル端子120の他の溶接形態例1を示す図である。溶接形態例1は、通電方式としてインダイレクト溶接とプロジェクション溶接とを組み合わせたものに該当する。
図12は、ニッケル端子120の溶接形態例2を示す図である。この溶接形態例2は、通電方式でいえば溶接形態例1と同様であるが、溶接箇所を2箇所としている点が異なる。
(1)ニッケル端子120のような導電体を接合した積層コア104の構造及びこのような構造を得る場合において、導電体が積層コア104の最外層の珪素鋼鈑との合金層を介して接合(溶接)されているため、確実な接合強度で長期間にわたり構造を維持することができる。
(2)絶縁層SFが最小限度に除去されているため、経年によって錆びが進行しやすくなる領域の面積を最小限にすることができる。
(3)接合方法の使用に際し、溶接電流の印加時における等価回路(図5中(C))を安定的に確保することができるため、定電流源PSに繊細な制御を導入する必要がない。
(4)接合方法の使用に際し、レーザー剥離の手法を用いることで時間工数を削減し、安定的に信頼性の高い結果製品を得ることができる。
(5)電流センサ100の誤動作量を低減し、検出出力の安定化と高信頼性を保証することができる。
ニッケル端子120の形状、大きさ、長さ、幅、板厚等には特に限定がない。また、グランド用の端子であれば、導電性材料としてニッケル以外を用いてもよい。「端子」は「電極」等と言い換えてもよい。
積層コア104は、周方向に複数に分割されていてもよい。この場合、分割数に応じた数のエアギャップ104aが形成され、個々にニッケル端子120が接合されることになる。
102 ケース体
104 積層コア
110 ホール素子
120 ニッケル端子
Claims (8)
- 絶縁層と磁性材料の層が交互に複数積層された積層コアであって、
最外層の表面において部分的に前記絶縁層が除去された領域に、導電性材料と前記磁性材料との合金層を介して前記導電性材料を用いた端子が接合されている積層コア。 - 請求項1に記載の積層コアにおいて、
前記端子が所定の幅を有した板状をなしており、幅方向の中央部にて接合されていることを特徴とする積層コア。 - 請求項1又は2に記載の積層コアにおいて、
前記絶縁層が除去された領域は、前記端子の幅内に収まる大きさに設定されていることを特徴とする積層コア。 - 請求項1から3のいずれかに記載の積層コアにおいて、
前記端子と前記最外層とは、接合状態で20N以上の引張強度を有することを特徴とする積層コア。 - 被検出電流の導通により発生する磁界を収束可能な請求項1から4のいずれかに記載の積層コアと、
前記積層コアに形成されたエアギャップ内に配置された検出素子と、
前記検出素子からの出力信号に基づいて被検出電流の大きさに応じた検出信号を出力する電流検出回路とを備え、
前記積層コアは、
前記端子を通じて前記電流検出回路のグランドに接地されていることを特徴とする電流検出器。 - 絶縁層と磁性材料の層が交互に複数積層された積層コアの最外層において、前記絶縁層を部分的に除去して前記磁性材料の層を表出させた領域を形成する除去工程と、
前記磁性材料の層が表出した領域に導電性材料を用いた端子の一部を接触させた状態で前記端子と前記磁性材料の層とを通じて電流を印加し、前記接触させた箇所に前記導電性材料と前記磁性材料との合金層を形成して前記端子と前記積層コアとを接合する接合工程と
を備えた接合方法。 - 請求項6に記載の接合方法において、
前記除去工程では、
前記端子が有する幅内に収まる大きさの領域で前記絶縁層を除去し、
前記接合工程では、
前記端子の幅方向の中央部に形成した凸状部にて前記端子と前記磁性材料の層とを接触させて電流を印加し、前記端子の凸状部と前記磁性材料の層とを抵抗溶接することを特徴とする接合方法。 - 請求項7に記載の接合方法において、
前記接合工程では、
1回の電流印加で前記端子の複数の凸状部と前記磁性材料の層とを抵抗溶接することを特徴とする接合方法。
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