JP2021105232A - 使い捨てマスク - Google Patents

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Yoshiori Furuya
芳織 古屋
柴田 彰
Akira Shibata
彰 柴田
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Abstract

【課題】プリーツを有するマスクにおいて、マスク本体の立体的な空間が引き伸ばされ過ぎずに、かつ、その全体的な位置が適度な位置になるように調整することが可能な使い捨てマスクを提供できる。【解決手段】使い捨てマスク1は、マスク本体3と、マスク本体の横方向の両側縁から延びる一対の耳掛け部5,5と、を具備する。マスク本体は、横方向に沿って延び、上下方向に間隔を空けて並んだ複数の襞部を備える。複数の襞部は、上下方向の上側に位置し、前記上下方向の上側に向いた少なくとも一つの上側襞部15a、15bと、上下方向の下側に位置し、上下方向の下側に向いた少なくとも一つの下側襞部17a、17bと、を含む。少なくとも一つの上側襞部及び前記少なくとも一つの下側襞部のうちのいずれか一方の襞部は、前記上下方向の寸法が最も長い最長襞部である。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨てマスクに関する。
プリーツを有する使い捨てマスクが知られている。その使い捨てマスクでは、マスクを構成するマスク本体が、横方向に沿って延び、上下方向に間隔を空けて並んだ複数の襞部(プリーツ)を有している。それら複数の襞部が上下方向に開くことにより、マスク本体の中央部分が口や鼻やその周辺を覆うように立体的な空間を形成すると共に、マスク本体の周縁部分が口や鼻の周囲に密着し易くなる。それにより、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感が抑制されると共に、マスク本体の中央部分が形成する空間への菌や花粉の侵入や、くしゃみ等による周囲への菌の放出などが抑制される。そのような使い捨てマスクとして、例えば、特許文献1にマスクが開示されている。このマスクでは、プリーツが、マスク本体の上半分のみに施されている、あるいは、上半分に下半分より密集して施されている。
実用新案登録第3176038号公報
着用者は、プリーツを有する使い捨てマスクを着用するとき、複数の襞部を開くために、例えば、マスク本体のうちの横方向の中心付近における上下方向の両端部において、上側の端部を鼻に当て、上側の端部が動かないように指で押さえて固定し、下側の端部を下方に引っ張る。それにより、複数の襞部が上下方向に開き、マスク本体の中央部分が立体的な空間を形成し、マスク本体の周縁部分が口や鼻の周囲に密着し易くなる。ここで、マスク本体は、着用時には、菌や花粉の侵入の抑制の観点から、上下方向では、顎の下側の位置から鼻梁の中ほどまでの広い範囲を覆う。それゆえ、マスクの着用の仕方によっては、マスク本体の中央部分の立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎて、マスク本体が口や鼻に接触し易くなるおそれがある。そうなると、上下方向に少しずれるだけで、マスク本体が口や鼻の周囲の閉塞感や不快感が生じるおそれがある。
本発明の目的は、プリーツを有するマスクにおいて、マスク本体の立体的な空間が引き伸ばされ過ぎずに、かつ、その全体的な位置が適度な位置になるように調整することが可能な使い捨てマスクを提供することにある。
本発明の使い捨てマスクは、(1)上下方向、横方向及び厚さ方向を有し、マスク本体と、前記マスク本体の前記横方向の両側部から延びる一対の耳掛け部と、を具備する使い捨てマスクであって、前記マスク本体は、前記横方向に沿って延び、前記上下方向に間隔を空けて並んだ複数の襞部を備え、前記複数の襞部は、前記上下方向の上側に位置し、前記上下方向の上側に向いた少なくとも一つの上側襞部と、前記上下方向の下側に位置し、前記上下方向の下側に向いた少なくとも一つの下側襞部と、を含み、前記少なくとも一つの上側襞部及び前記少なくとも一つの下側襞部のうちのいずれか一方の襞部は、前記上下方向の寸法が最も長い最長襞部である、使い捨てマスク、である。
この使い捨てマスクは、複数の襞部を備え(プリーツ構造)、複数の襞部は、上側に向いた上側襞部と下側に向いた下側襞部とを含み(Ω型構造)、少なくとも一つの上側襞部及び少なくとも一つの下側襞部のうちのいずれか一方の襞部は最長襞部である。ここで、少なくとも一つの上側襞部が最長襞部を含む場合、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられると、上下方向の寸法(幅)が最も長い上側襞部が、下側襞部等よりも開きが遅くなる。すなわち、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられると、下側襞部が概ね開いた状態になっても、上側襞部はあまり開いていない状態となる。その結果、着用者が複数の襞部を開くための通常の動作を行ったとき、自然に、上下方向の寸法が最も長い上側襞部をあまり開かないようにしつつ、下側襞部を概ね開くようにすることができる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に上側に調整することができる。同様にして、少なくとも一つの下側襞部が最長襞部を含む場合、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に下側に調整することができる。また、少なくとも一つの下側襞部が最長襞部を含む場合、下側襞部が開き難いので、上側襞部が先に開き、その後に下側襞部の開き方を調整できる。それにより、使い捨てマスクの顎側のフィット感を調整できる。例えば、顎側のフィット感の好みにより、下側襞部の開き方を浅くすることで、マスク本体の下側の端部を顎の浅いところに軽くフィットさせることができ、軽いフィット感を得ることができる。一方、下側襞部の開き方を深くすることで、マスク本体の下側の端部を顎の深いところにまで当たるようにでき、しっかりしたフィット感を得ることができる。(なお、上側襞部及び下側襞部のどちらを最長襞部にするかは使い捨てマスクの製品の特徴などに基づいて予め決定され得る。)
したがって、プリーツを有するマスクにおいて、上側襞部及び下側襞部の上下方向の寸法を調整することで、マスク本体の立体的な空間が引き伸ばされ過ぎることを抑制しつつ、立体的な空間の位置を上下方向に適度に調整することが可能となる。
本発明の使い捨てマスクは、(2)前記少なくとも一つの上側襞部は、前記最長襞部を含む、上記(1)に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、少なくとも一つの上側襞部は、最長襞部を含んでいる。言い換えると、少なくとも一つの上側襞部は、下側襞部よりも、上下方向の寸法が最も長い襞部を含んでいる。その場合、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられるときに、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に上側に調整することができる。そして、上側に調整することで、立体的な空間のうち、鼻及び口の両方の前方に位置する領域が相対的に広くなるので、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本発明の使い捨てマスクは、(3)前記最長襞部は、前記少なくとも一つの上側襞部のうち、前記上下方向の最も上側の上側襞部である、上記(2)に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、最長襞部は、少なくとも一つの上側襞部のうち、最も上側の上側襞部である。言い換えると、少なくとも一つの上側襞部のうち、最も上側の上側襞部が、上下方向の寸法が最も長くなっている。そのため、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられると、最も上側の上側襞部が、他の上側襞部や下側襞部よりも開きが遅くなる。すなわち、他の上側襞部や下側襞部が概ね開いた状態になっても、最も上側の上側襞部があまり開いていない状態となる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
また、近年、マスクを日常的に長時間着用する着用者が増えている。このような着用者は、マスクをしているという安心感や自己の個性の表現などのためにマスクを着用するため、菌や花粉の防止性能の向上よりも、長時間着用時の不快感の改善がより重要となる。そこで、本使い捨てマスクでは、上記のように最も上側の上側襞部があまり開かないことで、マスク本体の周縁部分のうち、その上側襞部に近い鼻の周囲、特に両目の下側の部分と対向する部分の剛性が高くなるため、その対抗する部分がその両目の下側の部分に接触し難くなり、肌とその対向する部分との密着性が低くなる。それゆえ、マスク本体の周縁部分が長時間、顔に密着することによる不快感を抑制できる。
本発明の使い捨てマスクは、(4)前記上下方向において、前記少なくとも一つの上側襞部と前記少なくとも一つの下側襞部との中間の位置は、前記マスク本体の中間の位置よりも上側にある、上記(2)又は(3)に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、上下方向において、上側に位置する少なくとも一つの上側襞部と、下側に位置する少なくとも一つの下側襞部との中間の位置は、マスク本体の中間の位置よりも上側にある。そのため、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられると、上側襞部が、下側襞部よりもより開きが遅くなる。すなわち、下側襞部が概ね開いた状態になっても、上側襞部がほとんど開いていない状態となる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本発明の使い捨てマスクは、(5)前記マスク本体のうち、前記少なくとも一つの上側襞部よりも前記上下方向の上側の領域であって、前記少なくとも一つの上側襞部に前記厚さ方向の非肌側を覆われていない領域である領域の面積は、前記マスク本体のうち、前記少なくとも一つの下側襞部よりも前記上下方向の下側の領域であって、前記少なくとも一つの下側襞部に前記厚さ方向の非肌側を覆われていない領域である領域面積よりも小さい、上記(2)乃至(4)のいずれか一項に記載の使い捨てマスク、でもよい。
この使い捨てマスクでは、マスク本体における上側襞部よりも上側の領域であって、上側襞部に非肌側を覆われていない領域の面積は、マスク本体における下側襞部よりも下側の領域であって、下側襞部に非肌側を覆われていない領域の面積よりも小さい。すなわち、指でつまみ得る領域としては、上側の領域の方が下側の領域の方よりも狭い。
そのため、着用者が上下方向の両端部を引っ張ろうとすると、自然に、指でつまみ得る領域が広い下側の領域を強く引っ張り易くなり、したがって上側襞部が、下側襞部よりも開きが遅くなる。すなわち、他の上側襞部や下側襞部が概ね開いた状態になっても、最も上側の上側襞部があまり開いていない状態になり易くなる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本発明の使い捨てマスクは、(6)前記マスク本体は、前記横方向の両端部の各々に、前記上下方向に沿って配置され、前記複数の襞部の各々を、隣接する襞部、又は、襞部以外の隣接する部分に、前記厚さ方向に接合する複数の接合部を更に有する、上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、複数の襞部の各々が、隣接する襞部、又は、襞部以外の隣接する部分に、厚さ方向に複数の接合部で接合されている。そのため、装着時にマスク本体が上下方向に拡げられるとき、複数の襞部の各々が上下方向に開く程度が抑制される。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できる。
本発明の使い捨てマスクは、(7)前記複数の接合部のうちの、前記最長襞部の前記横方向の両端部に位置する接合部の間の距離は、前記複数の接合部のうちの、前記最長襞部以外の襞部の前記横方向の両端部に位置する接合部の間の距離よりも短い、上記(6)に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、最長襞部の横方向の両端部に位置する接合部の間の距離が、最長襞部以外の襞部の横方向の両端部に位置する接合部の間の距離より短くなっている。
それゆえ、例えば、上側襞部が最長襞部を含む場合、上側襞部の横方向の接合部間の距離が短いので、横方向の接合部間の距離が長い下側襞部と比較して、上側襞部の上下方向の動きの自由度が低くなる。その結果、装着時にマスク本体が普通に上下方向に拡げられるときに、下側襞部が概ね開いた状態になっても、上側襞部があまり開いていない状態となる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的により上側に調整することができる。同様にして、下側襞部が最長襞部を含む場合、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に下側に調整することができる。
本発明の使い捨てマスクは、(8)前記複数の接合部は、前記上下方向において、前記マスク本体における前記最長襞部を含む領域とは反対側の領域に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する、上記(6)又は(7)に記載の使い捨てマスク、でもよい。
この使い捨てマスクでは、上下方向における最長襞部を含む領域とは反対側の領域に、複数の接合部が、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する。言い換えると、最長襞部が上側襞部ならマスク本体における最長襞部を含む領域とは反対側の領域、すなわち、最長襞部である上側襞部よりも下側の領域に、最長襞部が下側襞部なら最長襞部を含む領域とは反対側の領域、すなわち最長襞部である下側襞部よりも上側の領域に、それぞれ接合部が所定距離だけ存在しない部分が存在する。
それゆえ、例えば、上側襞部が最長襞部を含む場合、装着時にマスク本体が普通に上下方向に拡げられるときに、接合部が存在しない下側の領域、すなわち、下側襞部が動き易くなる。したがって、下側襞部が開き易くなり、最長襞部が開き難くなる。それゆえ、下側襞部が概ね開いた状態になっても、上側襞部があまり開いていない状態となる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的により上側に調整することができる。同様にして、下側襞部が最長襞部を含む場合、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的に下側に調整することができる。
本発明の使い捨てマスクは、(9)前記マスク本体は、前記少なくとも一つの上側襞部のうちの前記厚さ方向の最も非肌側の最上側襞部における非肌側の面と、前記少なくとも一つの下側襞部のうちの前記厚さ方向の最も非肌側の最下側襞部における非肌側の面とが連結された頂面を有しており、前記複数の接合部は、前記頂面に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する、上記(8)に記載の使い捨てマスク、であってもよい。
この使い捨てマスクでは、最上側襞部における非肌側の面と、最下側襞部における非肌側の面とが連結された頂面を有しており、複数の接合部が、頂面に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する。言い換えると、Ω型構造の頂部を含む面において、接合部が所定距離だけ存在しない部分が存在する。
それゆえ、装着時にマスク本体が普通に上下方向に拡げられるときに、複数の襞部のうちの頂面を含む領域が開き易くなり、よってΩ型構造の形態となり易くなる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的により上側又は下側に調整することができる。
本発明の使い捨てマスクは、(10)前記複数の襞部の各々は、前記厚さ方向の非肌側の第1面と、前記厚さ方向の肌側の第2面と、を含み、前記第1面の前記上下方向の一端部と、前記第2面の前記上下方向の一端部とが連結されて襞部を形成し、前記複数の襞部のうち、前記厚さ方向に重なり合い且つ隣り合う襞部は、前記隣り合う襞部のうちの前記厚さ方向の非肌側に位置する第1襞部における前記第2面の前記上下方向の他端部と、前記厚さ方向の肌側に位置する第2襞部における前記第1面の前記上下方向の他端部とが連結され、前記第2襞部の前記第1面における、前記第2襞部の前記第1面が前記第1襞部の前記第2面及び前記第2襞部の前記第2面と前記厚さ方向に重ならない領域の前記上下方向の長さは、前記第2襞部が前記最長襞部のとき最小である、上記(1)乃至(9)のいずれか一項に記載の使い捨てマスク、でもよい。
この使い捨てマスクでは、第2襞部の第1面における、第2襞部の第1面が第1襞部の第2面及び第2襞部の第2面と重ならない領域、すなわち厚さ方向の非肌側から見てマスク本体が一層である領域の上下方向の長さは、第2襞部が最長襞部のとき最小(≧0)である。言い換えると、最長襞部の第1面の概ね全面に、他の面(最長襞部の第2面や隣接する襞部の第2面)が重なっている。
そのため、装着時にマスク本体を普通に上下方向に拡げるときに、最長襞部を開こうとすると、最長襞部の第1面に重なった他の面に抑えられて、他の襞部と比較して最長襞部を開き難くなる。それにより、上下方向の中央部分に形成される立体的な空間が、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間の位置を全体的により上側又は下側に調整することができる。また、最長襞部が上側襞部の場合には、マスク本体が一層である領域が上側襞部で狭いことで、マスクの装着時の顔の動きによる皺が当該領域で発生し難く、マスク本体が顔の上側にフィットし易い。一方、マスク本体が一層である領域が下側襞部で広いことで、マスクの装着時に、顎のラインに沿ってマスク本体が湾曲し易くなり、顔の下側にフィットし易い。
本発明によれば、プリーツを有するマスクにおいて、マスク本体の立体的な空間が引き伸ばされ過ぎずに、かつ、その全体的な位置が適度な位置になるように調整することが可能な使い捨てマスクを提供できる。
実施形態に係る使い捨てマスクの構成例を示す正面図である。 図1におけるII−II線に沿った断面図である。 実施形態に係る使い捨てマスクの使用例を示す模式図である。 従来の使い捨てマスクの使用例を示す模式図である。
以下、実施形態に係る使い捨てマスクについて図面を参照しながら説明する。
図1〜図2は実施形態に係る使い捨てマスク1(以下、単に「マスク1」ともいう。)の構成例を示す図である。ただし、図1はマスク1の構成例を示す正面図である。図2は図1におけるIII−III線に沿った断面図である。マスク1は、互いに直交する上下方向Vと横方向Hと厚さ方向Tとを有している。また、マスク1は、横方向Hの中心を通り、上下方向Vに延びる中心軸線CVと、上下方向Vの中心を通り、横方向Hに延びる中心軸線CHを更に有している。マスク1を厚さ方向Tの上方(非肌側)から見ることを「平面視」といい、平面視で把握される形状を「平面形状」といい、上下方向V及び横方向Hを含む平面内の任意方向を「面内方向」という。「肌側」及び「非肌側」とはマスク1の装着時に、マスク1の厚さ方向Tにおいて相対的に着用者の肌面に近い側及び遠い側をそれぞれ意味する。上下方向V又は横方向Hに「沿う」とは、上下方向V又は横方向Hに対して±30°の範囲の方向を含むものとする。なお、ある部材等の、ある方向(例示:上下方向V、横方向H)の端部とは、その部材等の、その方向の端縁からその方向での全体の長さの1/4(好ましくは1/8)の寸法の範囲をいう。例えば、マスク本体3の横方向Hの端部とは、マスク本体3の横方向Hの端縁から、マスク本体3の横方向Hの最大長さの1/4の幅の範囲をいう。また、「上下方向Vの上側/下側に位置する」とは、それぞれ中心軸線CHにおける上下方向Vの上側/下側に位置することをいう。
マスク1は、マスク本体3と、マスク本体3の横方向の両側縁から延びる一対の耳掛け部5とを備えている。
マスク本体3は、非肌側の面である外面S1と肌側の面である内面S2とを有するシート部材7で形成され、本実施形態では、平面視で、中心軸線CVに対して線対称であり、上下方向Vに短く、横方向Hに長い略矩形の形状を有している。ただし、マスク本体3の形状は、鼻や口を覆うことが可能ならばこの例に限定されず、例えば、略楕円の形状、略逆三角の形状、略多角形の形状、それらの組み合わせなどが挙げられる。
マスク本体3は、横方向Hに沿って延び、上下方向Vに間隔を空けて並んだ複数の襞部を含んでいる。したがって、マスク本体3は複数の襞部が並んだプリーツ型構造を有している。そして、複数の襞部は、上下方向Vの上側に位置し、上下方向Vの上側に向いた少なくとも一つの上側襞部と、上下方向Vの下側に位置し、上下方向Vの下側に向いた少なくとも一つの下側襞部と、を含んでいる。したがって、マスク本体3は、横方向Hから見て概ね「Ω」状の形状を示すΩ型構造を有している。それにより、マスク1の装着時に、少なくとも一つの上側襞部と少なくとも一つの下側襞部とが、上下方向Vに蛇腹状に変形してマスク本体3と着用者との間に所定の口元空間を形成できる。ただし、「上下方向Vの上側/下側に位置する」とは、中心軸線CHにおける上下方向Vの上側/下側に位置することをいう。
本実施形態では、マスク本体3には、少なくとも一つの上側襞部として、上側襞部15a、15bが設けられ、少なくとも一つの下側襞部として、下側襞部17a、17bが設けられている。具体的には、マスク本体3は、上下方向Vの上側の端部3aに位置する上側基部11と、下側の端部3bに位置する下側基部13と、を含でいる。そして、複数の襞部、すなわち上側襞部15a、15b及び下側襞部17a、17bは、上側基部11と下側基部13との間において、シート部材7が上下方向Vにずれつつ厚さ方向Tに折り重ねられるようにして形成されている。
本実施形態では、詳細には、各襞部は以下のような構成を有する。
上側襞部15aは、厚さ方向Tの非肌側の第1面21と、厚さ方向Tの肌側の第2面22とを含んでいる。上側襞部15aは、第1面21の上下方向Vの一端部E2と、第2面22の上下方向Vの一端部E2とが連結されて形成されている。したがって、両面が連結された端部E2は、上側襞部15aの頂部となる。ここで、頂部が向く方向、すなわち上下方向Vの上側に向かう方向を、上側襞部15aが向く方向とする。上側襞部15bについても同様とする。厚さ方向Tに重なり合い且つ隣り合う上側襞部15aと上側襞部15bとは、厚さ方向Tの非肌側に位置する上側襞部15b(第1襞部)における第2面22の上下方向Vの他端部E3と、厚さ方向Tの肌側に位置する上側襞部15a(第2襞部)における第1面21の上下方向Vの他端部E3とが連結されている。上側襞部15a(第2襞部)における第2面22の上下方向Vの他端部E1と、上側基部11の上下方向Vの他端部E1とは連結されている。
下側襞部17aは、上側襞部15aと同様に、厚さ方向Tの非肌側の第1面と、厚さ方向Tの肌側の第2面とを含んでいる。下側襞部17aは、第1面の上下方向Vの一端部と、第2面の上下方向Vの一端部とが連結されて形成されている。したがって、両面が連結された端部は、下側襞部17aの頂部となる。ここで、頂部が向く方向、すなわち上下方向Vの下側に向かう方向を、下側襞部17aが向く方向とする。下側襞部17bについても同様とする。厚さ方向Tに重なり合い且つ隣り合う下側襞部17aと下側襞部17bとは、厚さ方向Tの非肌側に位置する下側襞部17b(第1襞部)における第2面の上下方向Vの他端部と、厚さ方向Tの肌側に位置する下側襞部17a(第2襞部)における第1面の上下方向Vの他端部とが連結されている。下側襞部17a(第2襞部)における第2面の上下方向Vの他端部と、下側基部13の上下方向Vの他端部とは連結されている。
上側襞部15bは、厚さ方向Tの非肌側の第1面21と、厚さ方向Tの肌側の第2面22とを含んでいる。上側襞部15bは、第1面21の上下方向Vの一端部E4と、第2面22の上下方向Vの一端部E4とが連結されて形成されている。
下側襞部17bは、厚さ方向Tの非肌側の第1面と、厚さ方向Tの肌側の第2面とを含んでいる。下側襞部17bは、第1面の上下方向Vの一端部と、第2面の上下方向Vの一端部とが連結されて形成されている。
上側襞部15bにおける第1面21の上下方向Vの他端部と、下側襞部17bにおける第1面の上下方向Vの他端部とは連結されている。それにより、上側襞部15bの第1面21と下側襞部17bの第1面とが一体となった頂面STが形成されている。言い換えると、マスク本体3は、少なくとも一つの上側襞部のうちの厚さ方向Tの最も非肌側の上側襞部15b(最上側襞部)における非肌側の面(第1面21)と、少なくとも一つの下側襞部のうちの厚さ方向Tの最も非肌側の下側襞部17b(最下側襞部)における非肌側の面(第1面)とが連結された頂面STを有している。したがって、頂面STは、少なくとも一つの上側襞部と少なくとも一つの下側襞部との間、すなわち、上下方向Vの概ね中央に位置している。
なお、第1面及び第2面における「面」とは、シート部材7の一方又は他方の表面ではなく、シート部材7と同じ厚さを有するシート部材7の部分である。
本実施形態では、マスク本体3は、着用時に鼻に対応する部分にノーズフィット部材41を更に備えている。ノーズフィット部材41は、マスク本体3における上下方向Vの上側の端部3aにおいて、非肌側のシート部材7と肌側のシート部材7とに挟持され、周囲を接合部45、43(後述)で囲まれて保持されている。
一対の耳掛け部5、5の各々は、本実施形態では、マスク本体3における横方向Hの両端部3c、3cの各々、かつ、上下方向Vの両端部3a、3bの外面S1に融着部47、47で融着されている。融着部47は、例えば、耳掛け部5とマスク本体3とを熱又は超音波で融着する方法などで形成されている。なお、別の実施形態では、一対の耳掛け部5、5の各々は、マスク本体3の横方向Hの両側部の各々、かつ、上下方向Vの両端部の内面S2に融着部47、47で融着されている。
マスク本体3における複数の襞部の各々における上下方向Vの寸法(幅)とは、第1面と第2面とが厚さ方向Tに折り重なって形成された襞部において、第1面と第2面とが重複する領域における上下方向Vの最大の長さとする。すなわち、第1面及び第2面のうちの面積の大きい面に対する面積の小さい面の射影の形状における上下方向Vの最大の長さとする。ただし、寸法はシート部材7の厚さも含むものとする(図2(b)のD15a参照)。したがって、上側襞部15aの上下方向Vの寸法は、面積の大きい、上側襞部15aの非肌側の面(第1面21)に対する、面積の小さい、上側襞部15aの肌側の面(第2面22)の射影の形状における上下方向Vの長さD15aである。上側襞部15bの上下方向Vの寸法は、面積の大きい、上側襞部15bの非肌側の面(第1面)に対する、面積の小さい、上側襞部15bの肌側の面(第2面)の射影の形状における上下方向Vの長さD15bである。同様に、下側襞部17aの上下方向Vの寸法は、面積の大きい、下側襞部17aの非肌側の面(第1面)に対する、面積の小さい、下側襞部17bの肌側の面(第2面)の射影の形状における上下方向Vの長さD17aである。下側襞部17bの上下方向Vの寸法は、面積の大きい、下側襞部17bの非肌側の面(第1面)に対する、面積の小さい、下側襞部17bの肌側の面(第2面)の射影の形状における上下方向Vの長さD17bである。
本実施形態では、このような複数の襞部の各々における上下方向の寸法に関しては、少なくとも一つの上側襞部及び少なくとも一つの下側襞部のうちのいずれか一方の襞部が、上下方向の寸法が最も長い最長襞部である。具体例としては、最長襞部は、上側襞部15a、15bにのみ含まれているか、又は、下側襞部17a、17bにのみ含まれていて、上側襞部15a、15b及び下側襞部17a、17bの両方に含まれていることはない。なお、本実施形態では、上側襞部15aが最長襞部である。
図3は、実施形態に係る使い捨てマスク1の使用例を示す模式図である。このマスク1は、複数の襞部を有し(プリーツ構造)、複数の襞部は、上側に向いた上側襞部15a、15bと下側に向いた下側襞部17a、17bとを有している(Ω型構造)。そして、上側襞部15a、15b及び下側襞部17a、17bのうちのいずれか一方である上側襞部15aが最長襞部である。
図3のマスク1は、上側襞部15a、15bが最長襞部(上側襞部15a)を含む場合、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられると、上下方向Vの寸法(幅)が最も長い最長襞部である上側襞部15aが、上側襞部15b、下側襞部17a、17bよりも開きが遅くなる。すなわち、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられると、上側襞部15b、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、上側襞部15aはあまり開いていない状態となる。その結果、着用者が複数の襞部を開くための通常の動作を行ったとき、自然に、上下方向Vの寸法が最も長い上側襞部15aをあまり開かないようにしつつ、上側襞部15b、下側襞部17a、17bを概ね開くようにすることができる。このとき、あまり開いていない上側襞部15aの非肌側の面は、襞部の形状により、鼻梁の先端から口元にかけて顔からやや離れ、その後、開いている上側襞部15b、下側襞部17a、17bの各面は、口元から顎にかけて顔に徐々に近づく。その結果、マスク本体3の上下方向Vの概ね中央部分の位置と口元との距離Rを相対的に長くでき、顔の上に形成される、マスク本体3で囲まれた立体的な空間Qを相対的に広くできる。そして、上側襞部15aの開きを抑制することで、マスク本体3の立体的な空間Qが上下方向Vに引き伸ばされ過ぎることを抑制することができ、立体的な空間Qの位置を全体的に最長襞部のある側、すなわち上側に調整することができる。
同様にして、下側襞部17a、17bが最長襞部(下側襞部17a)を含む場合、下側襞部17aの開きを抑制することで、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に最長襞部のある側、すなわち下側に調整することができる。また、下側襞部17a、17bが最長襞部を含む場合、下側襞部17aが開き難いので、下側襞部17b、上側襞部15a、15bが先に開き、その後に、下側襞部17aの開き方を調整できる。それにより、マスク1の顎側のフィット感を調整できる。例えば、顎側のフィット感の好みにより、下側襞部17aの開き方を浅くすることで、マスク本体3の下側の端部を顎の浅いところに軽くフィットさせることができ、軽いフィット感を得ることができる。一方、下側襞部17aの開き方を深くすることで、マスク本体3の下側の端部を顎の深いところにまで当たるようにでき、しっかりしたフィット感を得ることができる。
一方、図4は、従来の使い捨てマスク101の使用例を示す模式図である。このマスク101は、複数の襞部を有し(プリーツ構造)、複数の襞部は上側に向いた上側襞部と下側に向いた下側襞部とを有している(Ω型構造)。ただし、このマスク101は最長襞部を有さず、すべての上側襞部及び下側襞部において、襞部の上下方向の寸法は同じである。このマスク101は、複数の襞部に最長襞部を備えていないので、上下方向に全体的に引き伸ばされ易い。それゆえ、装着時にマスク本体103が上下方向Vに拡げられると、上側襞部及び下側襞部が概ね同じように相対的に広く開き易くなる。その結果、開いている上側襞部及び下側襞部の各面は、鼻梁の先端から口元を介し顎にかけて、顔に近づき易くなる。その結果、マスク本体の上下方向Vの概ね中央部分の位置と口元との距離Rは相対的に短くなるので、顔の上に形成される、マスク本体で囲まれた立体的な空間Qも相対的に狭くなる。それゆえ、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎると、立体的な空間Qがより小さくなり、マスク本体が口や鼻に接触し易くなる。
このように、本実施形態における襞部(プリーツ)を有するマスク1では、上側襞部15a(、15b)及び下側襞部17a(、17b)の上下方向Vの寸法を調整することで、マスク本体3の立体的な空間Qが引き伸ばされ過ぎることを抑制しつつ、立体的な空間Qの位置を上下方向Vに適度に調整することが可能である。なお、上側襞部15a(、15b)及び下側襞部17a(、17b)のどちらを最長襞部にするかは使い捨てマスク1の製品の特徴などに基づいて予め決定され得る。
本実施形態の好ましい態様としては、少なくとも一つの上側襞部は、最長襞部を含んでいる。言い換えると、最長襞部は一つ又は複数の上側襞部にのみ含まれ、一つ又は複数の下側襞部に含まれていない。具体例としては、最長襞部は上側襞部15a又は15bのみに含まれていて、下側襞部17a及び17bに含まれていない。したがって、D15a又はD15bは、D17a及びD17bよりも長い。
その場合、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられるときに、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に上側に調整することができる。そして、上側に調整することで、立体的な空間Qのうち、鼻及び口の両方の前方に位置する領域が相対的に広くなるので、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本実施形態の好ましい態様としては、最長襞部は、少なくとも一つの上側襞部のうち、上下方向の最も上側の上側襞部である。具体例としては、最長襞部は、上側襞部15a、15bのうち、上下方向Vの最も上側の上側襞部15aである。したがって、D15aは、D15b、D17a及びD17bよりも長い。
その場合、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられると、最も上側の上側襞部15aが、他の上側襞部15b、下側襞部17a、17bよりも開きが遅くなる。すなわち、他の上側襞部15b、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、最も上側の上側襞部15aがあまり開いていない状態となる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
また、近年、マスクを日常的に長時間着用する着用者が増えている。このような着用者は、マスクをしているという安心感や自己の個性の表現などのためにマスクを着用するため、菌や花粉の防止性能の向上よりも、長時間着用時の不快感の改善がより重要となる。そこで、このマスク1では、上記のように最も上側の上側襞部15aがあまり開かないことで、マスク本体3の周縁部分のうち、上側襞部15aに近い鼻の周囲、特に両目の下側の部分と対向する部分(端部3aなど)の剛性が高くなるため、その対抗する部分が、両目の下側の部分に接触し難くなり、肌とその対向する部分との密着性が低くなる。それゆえ、マスク本体3の周縁部分が長時間、顔に密着することによる不快感を抑制できる。
本実施形態の好ましい態様として、上下方向において、少なくとも一つの上側襞部と少なくとも一つの下側襞部との中間の位置は、マスク本体の中間の位置よりも上側にある。具体例としては、上下方向Vにおいて、上側襞部15a、15bと下側襞部17a、17bとの中間の位置は横方向Hに延びる軸線CCの位置であり、マスク本体3の中間の位置は中心軸線CHの位置である。
その場合、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられると、上側襞部15aが、上側襞部15b、下側襞部17a、17bよりも、より開き難くなる。すなわち、上側襞部15b、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、上側襞部15aがほとんど開いていない状態となる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本実施形態の好ましい態様として、マスク本体3のうち、少なくとも一つの上側襞部よりも上下方向の上側の領域であって、少なくとも一つの上側襞部に記厚さ方向の非肌側を覆われていない領域の面積は、マスク本体のうち、少なくとも一つの下側襞部よりも上下方向の下側の領域であって、少なくとも一つの下側襞部に厚さ方向の非肌側を覆われていない領域の面積よりも小さい。具体例としては、マスク本体3のうち、上側襞部15aよりも上下方向Vの上側の領域A1であって、上側襞部15aに厚さ方向Tの非肌側を覆われていない領域A1の面積は、マスク本体3のうち、下側襞部17aよりも上下方向Vの下側の領域A2であって、下側襞部17aに厚さ方向Tの非肌側を覆われていない領域A2の面積よりも小さくなっている。すなわち、マスク1の着用時に、着用者が指でつまみ得る領域としては、上側の領域A1の方が下側の領域A2の方よりも狭い。
その場合、着用者が上下方向Vの端部を引っ張ろうとすると、自然に、指でつまみ得る領域が広い下側の領域A2を引っ張り易くなり、したがって上側襞部15aが、上側襞部15b、下側襞部17a、17bよりも開きが遅くなる。すなわち、他の上側襞部15b、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、最も上側の上側襞部15aがあまり開いていない状態になり易くなる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に、より上側に調整することができる。そして、口や鼻の周囲の閉塞感や不快感をより抑制できる。
本実施の好ましい態様として、マスク本体3の上下方向Vの上側及び下側の端部は折り返され、それにより、領域A1及び領域A2において、平面視で、マスク本体3が二層重なった積層部分と一層しかない単層部分とが形成されている。このとき、領域A1における単層部分の上下方向Vの幅は、領域A2における単層部分の上下方向Vの幅よりも狭くなっている。ここで、マスク本体3の層数の相違から、単層部分は積層部分よりも低剛性であり、柔らかいので、皺になり易い。したがって、領域A1の低剛性の単層部分が狭いことで、マスク1の装着時の顔の動きによる皺が領域A1で発生し難く、マスク本体3が顔の上側にフィットし易い。一方、領域A2の低剛性の単層部分が広いことで、マスク1の装着時に、マスク本体3が顎のラインに沿って折れ曲がれ易くなり、顔の下側にフィットし易い。なお、マスク本体3が一層や複数層であるという場合、厚さ方向Tの非肌側から見て、マスク本体3のシート部材7一枚や複数枚である場合を示し、シート部材7そのものが一層又は複数層のシートから成ることを示すわけではない。
本実施形態において、上側襞部15a(第2襞部)の第1面21における、上側襞部15aの第1面21が上側襞部15b(第1襞部)の第2面及び上側襞部15aの第2面22と厚さ方向Tに重ならない領域をk1とし、領域k1の上下方向Vの長さをDk1とする。一方、下側襞部17a(第2襞部)の第1面における、下側襞部17aの第1面が下側襞部17b(第1襞部)の第2面及び下側襞部17aの第2面と厚さ方向Tに重ならない領域をk2とし、領域k2の上下方向Vの長さをDk2とする。すなわち、厚さ方向Tの非肌側から見てマスク本体3が一層である領域k1、k2の上下方向Vの長さを、それぞれDk1、Dk2とする。このとき、本実施形態では、上側襞部15a及び下側襞部17aのうち、最長襞部である上側襞部15aに対応する領域k1の長さDk1を最小にしている(Dk1<Dk2)。言い換えると、最長襞部(上側襞部15a)の第1面21の概ね全面に、他の面(上側襞部15aの第2面22や隣接する上側襞部15bの第2面22)が重なっている。ただし、Dk1の最小値は0以上が好ましい。なお、別の実施形態としては、下側襞部17aが最長襞部であれば、下側襞部17aに対応する領域k2の長さDk2を最小にする(Dk2<Dk1)。
その場合、装着時にマスク本体3を普通に上下方向Vに拡げるとき、最長襞部(例示:上側襞部15a)を開こうとすると、最長襞部の第1面に重なった他の面(例示:上側襞部15aの第2面、上側襞部15bの第1面)に抑えられ、他の襞部と比較して最長襞部を開き難くなる。それゆえ、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的により上側又は下側に調整することができる。なお、マスク本体3が「一層」とは、厚さ方向Tの非肌側から見て、マスク本体3が折り重なって二層以上になる場合を除くことをいい、マスク本体3そのものが複数層のシートから成ることを除くわけではない。また、特に最長襞部が上側襞部15aの場合には、Dk1が短い、すなわち層数が少なく一層である領域k1が狭いことで、マスク1の装着時の顔の動きによる皺が領域k1で発生し難く、マスク本体3が顔の上側にフィットし易い。一方、Dk2が長い、すなわち層数が少なく一層である領域k2が広いことで、マスク1の装着時に、顎のラインに沿ってマスク本体3が湾曲し易くなり、顔の下側にフィットし易い。
本実施形態では、マスク本体3は、シート部材7を折り畳んで形成されている。シート部材7は、図示されないが、着用時に顔面側、すなわち内面S2側に位置する内側シートと、着用時に外側、すなわち外面S1に位置する外側シートと、内側シートと外側シートとの間に位置するフィルタシートとを備えている。なお、別の実施形態では、マスク本体3は、2枚以上のフィルタシートを備えている。更に別の実施形態では、マスク本体3は、全体として1枚又は2枚のシートで形成されている。
それら内側シートとフィルタシートと外側シートとは、マスク本体3の上下方向Vの両端部に位置し、横方向Hに沿って配置された複数の接合部43で互いに融着されている。接合部43の形状は、小さい楕円状である。ただし、接合部43の形状は、特に限定されるものではなく、ドット状、円状、多角形状、図柄状、それらの組み合わせなどが挙げられる。接合部43は、内側シートとフィルタシートと外側シートとを、熱又は超音波で融着することにより形成されている。
本実施形態では好ましい態様として、マスク本体が、更に、横方向の両端部の各々に、上下方向に沿って配置され、複数の襞部の各々を、隣接する襞部、又は、襞部以外の隣接する部分に、厚さ方向に接合する複数の接合部を更に有している。具体例としては、マスク本体3は、横方向Hの両端部3c、3cの各々に、上下方向Vに沿って配置された、上側襞部15aを上側基部11に接合する接合部31、上側襞部15bを上側襞部15aに接合する接合部31、下側襞部17bを下側襞部17aに接合する接合部31、及び、下側襞部17aを下側基部13に接合する接合部31を有している。接合部31(31a、31pを含む)の形状は、四つの菱形を菱形状に配置した形状又は円状である。ただし、接合部31の形状は、特に限定されるものではなく、ドット状、円状、楕円状、多角形状、図柄状、それらの組み合わせなどが挙げられる。接合部31は、隣接する襞部同士、又は、襞部と襞部以外の部分とを、熱又は超音波で融着することにより形成されている。
その場合、複数の襞部の各々が、隣接する襞部、又は、襞部以外の隣接する部分(基部)に、厚さ方向Tに複数の接合部31で接合されている。そのため、装着時にマスク本体3が上下方向Vに拡げられるとき、複数の襞部の各々が上下方向Vに開く程度が抑制される。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向に全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できる。
本実施形態では好ましい態様として、複数の接合部のうちの、最長襞部の横方向の両端部に位置する接合部の間の距離は、複数の接合部のうちの、最長襞部以外の襞部の横方向Hの両端部に位置する接合部の間の距離よりも短くなっている。具体例としては、複数の接合部31のうちの、最長襞部である上側襞部15aの横方向Hの両端部に位置する接合部31aの間の距離d1は、複数の接合部31のうちの、最長襞部以外の上側襞部15b、下側襞部17b、17aの横方向Hの両端部に位置する接合部31の間の距離d2よりも短くなっている(d1<d2)。
その場合、例えば、上側襞部15aが最長襞部である場合、上側襞部15aの横方向Hの接合部31a、31a間の距離d1が短いので、横方向Hの接合部31、31間の距離d2が長い上側襞部15b、下側襞部17a、17bと比較して、上側襞部15aの上下方向Vの動きの自由度が低くなる。その結果、装着時にマスク本体3が普通に上下方向Vに拡げられるときに、上側襞部15b、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、上側襞部15aがあまり開いていない状態となる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的により上側に調整することができる。同様にして、下側襞部17aが最長襞部である場合、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に下側に調整することができる。
本実施形態では好ましい態様として、複数の接合部は、上下方向において、マスク本体における最長襞部を含む領域とは反対側の領域に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有している。具体例としては、複数の接合部31は、上下方向Vにおいて、マスク本体3における、上側襞部15aを含む領域とは反対側の領域、すなわち上側襞部15aよりも下側の領域(上側襞部15b、下側襞部17b、17aを含む領域)に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部31p、31pを有している。すなわち、最長襞部が上側襞部15aならマスク本体3における最長襞部を含む領域とは反対側の領域、すなわち最長襞部である上側襞部15aよりも下側の領域に、最長襞部が下側襞部17aならマスク本体3における最長襞部を含む領域とは反対側の領域、すなわち最長襞部である下側襞部17aよりも上側の領域に、それぞれ接合部31が所定距離だけ存在しない部分33が存在する。
その場合、例えば、上側襞部15aが最長襞部である場合、装着時にマスク本体3が普通に上下方向Vに拡げられるときに、接合部31が存在しない下側の領域、すなわち、下側襞部17a、17bが動き易くなる。したがって、下側襞部17a、17bが開き易くなり、最長襞部(上側襞部15a)が開き難くなる。それゆえ、下側襞部17a、17bが概ね開いた状態になっても、上側襞部15aがあまり開いていない状態となる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qがが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的により上側に調整することができる。同様にして、下側襞部17aが最長襞部の場合、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることを抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的に下側に調整できる。
本実施形態では好ましい態様として、マスク本体は頂面を有しており、複数の接合部は、頂面に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有している。言い換えると、Ω型構造の頂面STにおいて、互いの距離が最長となる隣り合う接合部31p、31pが存在し、それら隣り合う接合部31p、31pの間に、接合部31が所定距離だけ存在しない部分が存在する。
その場合、装着時にマスク本体3が普通に上下方向Vに拡げられるときに、複数の襞部のうちの頂面STを含む領域(上側襞部15bと下側襞部17b)が開き易くなり、よってΩ型構造の形態となり易くなる。それにより、上下方向Vの中央部分に形成される立体的な空間Qが、上下方向Vに全体的に引き伸ばされ過ぎることをより抑制できると共に、立体的な空間Qの位置を全体的により上側又は下側に調整することができる。
本実施形態において、内側シート及び外側シートは、フィルタシートを厚さ方向の両側から保持し、マスク本体3の形状を維持する。内側シート及び外側シートは、その機能の観点から、フィルタシートと比較して、通気性能が高く、剛性が高いことが好ましい。内側シートについては更に肌触りが良いことが好ましい。内側シート及び外側シートの坪量としては、例えば10〜100g/mが挙げられる。一方、フィルタシートは、フィルタシート内を空気のような気体が流通するとき、気体と共にフィルタシート内を通り抜けようとするウィルス、細菌、埃、花粉、又は微小粒子状物質(PM2.5)のような物質(以下、単に「微小物質」ともいう。)を捕獲し、収集する。フィルタシートの坪量としては、例えば、10〜200g/mが挙げられる。
内側シート、外側シート及びフィルタシートの材料としては、例えば、不織布が挙げられる。不織布としては、例えば、スパンレース不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、メルトブローン不織布、フラッシュ紡糸不織布、サーマルボンド不織布、カーディング不織布、又はこれらのいくつかを組み合わせた不織布が挙げられる。不織布を構成する繊維としては、熱や超音波で溶融しフィルム状になり得る繊維であれば特に制限はない。そのような繊維としては、例えば、合成樹脂繊維(例示:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー樹脂等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタラート、ポリトリメチレンテレフタラート、ポリ乳酸等のポリエステル;ナイロン等のポリアミド等)などが挙げられる。なお、天然繊維(例示:羊毛、コットン)や再生繊維(例示:レーヨン、アセテート)が一部含まれてもよい。不織布を構成する繊維は、単一成分で構成されていてもよいし、芯・鞘型繊維、サイド・バイ・サイド型繊維、島/海型繊維等の複合繊維で構成されていてもよい。単層の不織布でも良いし、単層の不織布が積層された積層体(例示:SMS不織布)でもよい。
フィルタシートの材料としては、内側シート及び外側シートと比較して、微小物質の捕集性能が高いことが好ましい。本実施形態では、例えば、フィルタシートの材料として、エレクトレット化された不織布を用いることができる。エレクトレット化された不織布は気体中の微小物質を静電気の力で捕獲、収集することが可能である。そのような不織布は、エレクトレット処理を不織布に施すことで得られる。エレクトレット化される不織布の材料としては、無極性のポリマーが好ましく、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
また、フィルタシートの繊維密度は、微小物質を捕獲する観点から、内側シート及び外側シートの繊維密度よりも高いことが好ましい。フィルタシートの繊維密度としては、例えば、0.03〜0.20g/cmが挙げられ、好ましくは0.05〜0.10g/cmである。フィルタシートの繊維密度が高過ぎると、エレクトレット処理によるフィルタシート内での電界の形成が繊維に妨げられるなどの理由により、フィルタシートの内部にエレクトレット処理が及ばなくなるおそれがある。また、フィルタシートの繊維密度が高過ぎると、気体の流通が妨げられて、フィルタシートを気体が通過し難くなり、その通気性能が低下するおそれがある。一方、繊維密度が低過ぎると、微小物質を捕獲する繊維が少な過ぎて捕集性能が低下するおそれがある。
耳掛け部5の材料としては、着用者の耳にかけられれば特に制限はなく、例えば断面が円形の丸ゴムや矩形の平ゴムのような弾性部材が挙げられる。弾性部材としては、例えば、合成樹脂繊維(伸縮性を有する繊維でも可)を織って又は編んで形成した織ゴム又は編ゴムが挙げられる。本実施形態では織ゴムを用いている。織ゴムは伸ばしても幅が変わらない。耳掛け部5が耳に掛けられるときに細くならないため、織ゴムが着用者の耳に当接する部分の面積を十分に確保することができ、マスク1の着け心地を向上できる。したがって、マスク1が本来の機能を正しく発揮できると共に、長時間の装着が可能となる。
なお、本明細書において、襞部の寸法、シートの坪量、厚さ及び繊維密度の値は以下の方法により測定されるものとする。
・襞部の寸法:測定対象の未使用のマスクを準備した。そのマスクの襞部の底(図2(b)のE1)に上下方向Vに沿うように定規を当てて、襞部の寸法(深さ:D15a)を測定した。測定箇所は、襞部の横方向Hの中央を含む3か所で測定し、その平均を取った(誤差は±1mm)。
・シートの坪量:測定対象のシートの任意の場所から、所定の大きさ(例示:2cm×2cm)の試料片を10個切り出した。次いで、各試料片について、質量を電子天秤を用いて測定した。次いで、測定した質量を試料片の面積で割り算して試料片の坪量を算出した。10個の試料片の坪量を平均した値をシートの坪量とした。
・シートの厚さ:15cmの測定子を備えた厚さ計:型式FS−60DS(株式会社大栄化学精器製作所製)を用い、3g/cmの測定荷重の条件でシートの厚さを測定した。測定対象のシートの任意の3か所の厚さを測定し、3か所の厚さの平均値をシートの厚さとした。
・シートの繊維密度:シートの繊維密度は、上記方法で求めたシートの秤量を、上記方法で求めたシートの厚みで割り算して算出した。
本発明の使い捨てマスクは、上述した各実施形態に制限されることなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、各実施形態の技術や当該技術分野の公知の技術を用いた組合せや置換等が可能である。
1 (使い捨て)マスク
3 マスク本体
5 耳掛け部
15a、15b 上側襞部
17a、17b 下側襞部

Claims (10)

  1. 上下方向、横方向及び厚さ方向を有し、マスク本体と、前記マスク本体の前記横方向の両側部から延びる一対の耳掛け部と、を具備する使い捨てマスクであって、
    前記マスク本体は、前記横方向に沿って延び、前記上下方向に間隔を空けて並んだ複数の襞部を備え、
    前記複数の襞部は、
    前記上下方向の上側に位置し、前記上下方向の上側に向いた少なくとも一つの上側襞部と、
    前記上下方向の下側に位置し、前記上下方向の下側に向いた少なくとも一つの下側襞部と、
    を含み、
    前記少なくとも一つの上側襞部及び前記少なくとも一つの下側襞部のうちのいずれか一方の襞部は、前記上下方向の寸法が最も長い最長襞部である、
    使い捨てマスク。
  2. 前記少なくとも一つの上側襞部は、前記最長襞部を含む、
    請求項1に記載の使い捨てマスク。
  3. 前記最長襞部は、前記少なくとも一つの上側襞部のうち、前記上下方向の最も上側の上側襞部である、
    請求項2に記載の使い捨てマスク。
  4. 前記上下方向において、前記少なくとも一つの上側襞部と前記少なくとも一つの下側襞部との中間の位置は、前記マスク本体の中間の位置よりも上側にある、
    請求項2又は3に記載の使い捨てマスク。
  5. 前記マスク本体のうち、前記少なくとも一つの上側襞部よりも前記上下方向の上側の領域であって、前記少なくとも一つの上側襞部に前記厚さ方向の非肌側を覆われていない領域の面積は、前記マスク本体のうち、前記少なくとも一つの下側襞部よりも前記上下方向の下側の領域であって、前記少なくとも一つの下側襞部に前記厚さ方向の非肌側を覆われていない領域の面積よりも小さい、
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載の使い捨てマスク。
  6. 前記マスク本体は、前記横方向の両端部の各々に、前記上下方向に沿って配置され、前記複数の襞部の各々を、隣接する襞部、又は、襞部以外の隣接する部分に、前記厚さ方向に接合する複数の接合部を更に有する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の使い捨てマスク。
  7. 前記複数の接合部のうちの、前記最長襞部の前記横方向の両端部に位置する接合部の間の距離は、前記複数の接合部のうちの、前記最長襞部以外の襞部の前記横方向の両端部に位置する接合部の間の距離よりも短い、
    請求項6に記載の使い捨てマスク。
  8. 前記複数の接合部は、前記上下方向において、前記マスク本体における前記最長襞部を含む領域とは反対側の領域に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する、
    請求項6又は7に記載の使い捨てマスク。
  9. 前記マスク本体は、前記少なくとも一つの上側襞部のうちの前記厚さ方向の最も非肌側の最上側襞部における非肌側の面と、前記少なくとも一つの下側襞部のうちの前記厚さ方向の最も非肌側の最下側襞部における非肌側の面とが連結された頂面を有しており、
    前記複数の接合部は、前記頂面に、互いの距離が最長となる隣り合う接合部を有する、
    請求項8に記載の使い捨てマスク。
  10. 前記複数の襞部の各々は、
    前記厚さ方向の非肌側の第1面と、
    前記厚さ方向の肌側の第2面と、
    を含み、
    前記第1面の前記上下方向の一端部と、前記第2面の前記上下方向の一端部とが連結されて襞部を形成し、
    前記複数の襞部のうち、前記厚さ方向に重なり合い且つ隣り合う襞部は、前記隣り合う襞部のうちの前記厚さ方向の非肌側に位置する第1襞部における前記第2面の前記上下方向の他端部と、前記厚さ方向の肌側に位置する第2襞部における前記第1面の前記上下方向の他端部とが連結され、
    前記第2襞部の前記第1面における、前記第2襞部の前記第1面が前記第1襞部の前記第2面及び前記第2襞部の前記第2面と前記厚さ方向に重ならない領域の前記上下方向の長さは、前記第2襞部が前記最長襞部のとき最小である、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の使い捨てマスク。
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