JP2021104937A - 義歯洗浄剤組成物並びに義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤 - Google Patents

義歯洗浄剤組成物並びに義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤 Download PDF

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Abstract

【課題】口腔内常在菌であるカンジダ菌のバイオフィルムに対する殺菌効果と前記バイオフィルムの形成抑制効果に優れ、かつステイン汚れに対する除去効果に優れる、義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤並びにこれを含有する義歯洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】(A)過酸化水素、(B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上、及び(C)キレート剤を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8である義歯洗浄剤組成物、並びに(A)、(B)及び(C)成分を含有し、25℃におけるpHが上記範囲である義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤。【選択図】なし

Description

本発明は、真菌であるカンジダ菌のデンチャーバイオフィルム(カンジダバイオフィルム)に対する殺菌効果及び前記バイオフィルムの形成抑制効果とステイン汚れに対する除去効果とに優れる、義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、形成抑制及びステイン汚れ除去剤及びこれを含有する義歯洗浄剤組成物に関する。
義歯装着者にとって、義歯の衛生管理は口腔健康を保つ上で重要である。
義歯の汚れの一つとしてデンチャーバイオフィルム(デンチャープラーク、以後はバイオフィルムと略記)が挙げられる。口腔内には、口臭原因菌(F.nucleatum等)、歯周病菌(P.gingivalis、V.parvula等)、う蝕原因菌(S.mutans等)、真菌(C.albicans等)といった様々な細菌が存在しているが、義歯性ロ内炎やロ角炎への関与が知られているカンジダ菌(C.albicans(カンジダアルビカンス))等の真菌は殺菌され難い課題があった。
そこで、上記課題を解決する技術として、口腔カンジダ菌殺菌剤として両性界面活性剤であるアルキルアミンオキシドを用い、更にベタイン両性界面活性剤を組み合わせることで、義歯洗浄剤組成物で真菌のカンジダ菌の浮遊菌に対する高い殺菌力とタンニン鉄ステイン汚れに対する洗浄力が両立可能であることが提案されている(特許文献1;特開2019−43848号公報)が、バイオフィルムを形成して存在しているカンジダ菌に対する殺菌効果は十分でなく、バイオフィルムに対する作用は改善の余地があるものであった。
更に、特許文献2(国際公開第2018/101392号)には、アルキルアミンオキシド、ヒドロキシエタンジホスホン酸等を含有する液体義歯洗浄剤組成物がカンジダ菌殺菌力及びステイン除去力に優れることが提案されているが、バイオフィルムを形成したカンジダ菌に対する殺菌力は十分でなく、それが形成されるのを抑制することもできなかった。また、特許文献3(特開2011−241167号公報)に提案された水で希釈して使用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物は特定のノニオン性界面活性剤とプロテアーゼを併用し、カンジダアルビカンス等の複数種細菌で形成されたデンチャーバイオフィルム除去力に優れるが、バイオフィルムの形成抑制能は認められない。
このように従来の技術では、バイオフィルムを形成して存在しているカンジダ菌に対する殺菌力及び前記バイオフィルムの形成抑制力とステイン汚れ等のタンパク汚れに対する洗浄力とを両立させ、これら全てが優れる義歯洗浄剤組成物を得ることは困難であった。
特開2019−43848号公報 国際公開第2018/101392号 特開2011−241167号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内細菌であるカンジダ菌のバイオフィルムに対する殺菌効果及び前記バイオフィルムの形成抑制効果に優れ、かつステイン汚れに対する除去効果に優れる、義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤及びこれを含有する義歯洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)過酸化水素と、(B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上と、(C)キレート剤とを組み合わせると、特定pH領域において、口腔内細菌であるカンジダ菌(カンジダアルビカンス、C.albicans)のデンチャーバイオフィルム(カンジダバイオフィルム、又は以下ではC.BFと略すことがある)に対する殺菌効果に優れると共に前記バイオフィルムの形成を抑制する効果に優れ、かつステイン汚れに対する除去効果に優れ、これら(A)、(B)及び(C)成分を組み合わせて配合し、組成物のpHが特定範囲である義歯洗浄剤組成物が、前記効果に優れ、また、(A)成分が経時においても安定であることを知見し、本発明をなすに至った。
本発明では、義歯洗浄剤組成物において、特定pH領域で、(A)成分を(B)成分に併用することで、(B)成分によるカンジダ菌への殺菌作用が改善し、強固なバイオフィルムが形成されていても浸透してカンジダ菌を殺菌する高い殺菌効果が発揮され、しかも、カンジダバイオフィルムが形成されるのを抑制する効果も発揮された。更に、(C)成分を組み合わせて配合することで、上記(A)及び(B)成分の併用系によるカンジダバイオフィルムに対する両効果を維持しつつ、義歯表面のステイン汚れに対して優れた除去効果が発揮され、また、中性のpH領域で、高温保存後も(A)成分が高率で残存し、液体洗浄剤に配合すると分解し易い(A)成分を経時において安定に配合することができた。
後述の比較例にも示すように、(A)成分を欠くと、カンジダバイオフィルム形成抑制効果(C.BF形成抑制効果)及びステイン汚れの除去効果(ステイン除去効果)が低く(比較例1)、(B)成分を欠くと、カンジダバイオフィルム殺菌効果(C.BF殺菌効果)及びC.BF形成抑制効果が低く、ステイン除去効果も低く(比較例2)、(A)及び(B)成分を含有していても(C)成分を欠くと、ステイン除去効果が悪く、(A)成分の高温保存後の安定性(過酸化水素の安定性)も悪かった(比較例3)。また、(A)、(B)及び(C)成分を含有していても、組成物のpHが低く不適切であると、C.BF殺菌効果及びC.BF形成抑制効果が悪く、ステイン除去効果も十分ではなかった(比較例4)。これに対して、実施例に示す本発明の(A)、(B)及び(C)成分が配合され、pHが特定領域である義歯洗浄剤組成物は、C.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果及びステイン除去効果が全て優れ、過酸化水素の安定性も良好であった。
従って、本発明は、下記の義歯洗浄剤組成物並びに義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤を提供する。
〔1〕
(A)過酸化水素、
(B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
及び
(C)キレート剤
を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8であることを特徴とする義歯洗浄剤組成物。
〔2〕
(A)成分の含有量が0.025〜3.5質量%、(B)成分の含有量が0.005〜10質量%、(C)成分の含有量が0.005〜10質量%である〔1〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔3〕
(B)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルアミンオキシド及びアルキルアミノ酢酸ベタインから選ばれる〔1〕又は〔2〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔4〕
(B)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔5〕
(C)キレート剤が、ヒドロキシエタンジホスホン酸である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔6〕
更に、(D)p−メトキシフェノールを0.0025〜3質量%含有する〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔7〕
液体である〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔8〕
水で希釈して使用される濃縮型の義歯洗浄剤であり、前記希釈の倍率が、希釈洗浄剤中の(A)成分の濃度が0.025〜0.2質量%、(B)成分の濃度が0.005〜0.5質量%、(C)成分の濃度が0.005〜0.5質量%となるよう設定されている〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔9〕
カンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去用である〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔10〕
(A)過酸化水素、
(B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
及び
(C)キレート剤
を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8である義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤。
本発明によれば、口腔内細菌であるカンジダ菌のバイオフィルムに対する殺菌効果及び前記バイオフィルムの形成抑制効果に優れ、かつステイン汚れに対する除去効果に優れる、義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤並びにこれを含有する義歯洗浄剤組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の義歯洗浄剤組成物は、(A)過酸化水素、(B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上、及び(C)キレート剤を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8であることを特徴とする。
本発明では、(A)、(B)及び(C)成分の組み合わせが、特定pH領域において、義歯のカンジダバイオフィルムの殺菌作用及びその形成抑制作用とステイン汚れの除去作用とを奏し、これら全ての作用効果に優れ、上記の三成分が前記作用のための有効成分である。本発明の義歯洗浄剤組成物は、(A)、(B)及び(C)成分を配合し、組成物のpHを特定領域に調整することで得ることができる。
(A)過酸化水素
過酸化水素は、例えば市販の過酸化水素を用いることができる。
(A)過酸化水素の含有量は、組成物全体の0.025〜3.5%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは0.1〜3%である。含有量が0.025%以上であると、カンジダバイオフィルム殺菌(以下、C.BF殺菌と略記。)効果と共に十分なカンジダバイオフィルム形成抑制(以下、C.BF形成抑制と略記。)効果及びステイン汚れの除去(以下、ステイン除去と略記。)効果が得られる。3.5%以下であると、それ自身の経時における安定性が十分に維持される。
(B)アルキルアミンオキシド、ベタイン型両性界面活性剤
(B)成分は、両性界面活性剤のアルキルアミンオキシド及び/又はベタイン型両性界面活性剤であり、特にアルキルアミンオキシドが好ましい。(B)成分は、(A)成分と併用することで、C.BF殺菌作用が高まると共にC.BF形成抑制作用を発揮する。
アルキルアミンオキシドは、特にC.BF殺菌及びC.BF形成抑制の点で、アルキル基の炭素数が12〜18、特に12〜16であるものが好ましく、これを満たすアルキルジメチルアミンオキシドがより好ましく、中でもラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシドが好ましい。
このようなアルキルアミンオキシドとしては、市販品、例えば、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のラウリルジメチルアミンオキシド、商品名:カデナテックスDM12D−W等を用いることができる。
ベタイン型両性界面活性剤は、例えば2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。中でも、アルキル基の炭素数が12〜18、特に12〜16であるアルキルアミノ酢酸ベタインが好ましく、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタインがより好ましい。
このようなベタイン型両性界面活性剤としては、市販品、例えば日光ケミカルズ(株)製のラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、商品名:NIKKOL−AM301等を用いることができる。
(B)成分は、1種単独で又は効果発現の点で2種以上を組み合わせて用いることができる。
(B)成分の含有量は、特に制限されないが、組成物全体の0.005〜10%が好ましく、より好ましくは0.01〜8%である。含有量が0.005%以上であると、C.BF殺菌効果及びC.BF形成抑制効果が十分に得られ、ステイン除去効果を十分に得ることもできる。10%以下であると、(A)成分の経時での安定性が十分に得られる。
本発明では、(A)成分と(B)成分との量比を示す(A)/(B)が、質量比として好ましくは0.05〜35、より好ましくは0.3〜15である。(A)/(B)の質量比が上記範囲内であると、C.BF殺菌効果及びC.BF形成抑制効果がより優れ、ステイン除去効果及び(A)成分の経時での安定性をより高めることもできる。
(C)キレート剤は、(A)及び(B)成分の併用系と組み合わせると、この併用系によるC.BF殺菌効果を高め、このC.BF殺菌効果及びC.BF形成抑制効果を維持しながら、顕著に高いステイン除去効果を与える作用を奏し、また、(A)成分を経時でも安定化する作用を奏する。
キレート剤としては、義歯の洗浄に通常用いられるキレート作用を有する物質を用いることができ、例えばポリリン酸又はその塩、ホスホン酸又はその塩、エデト酸又はその塩等が挙げられ、特にポリリン酸又はその塩、ホスホン酸又はその塩が好ましい。塩はナトリム塩等のアルカリ金属塩がよい。
ポリリン酸又はその塩は、具体的にピロリン酸、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸、トリポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。ホスホン酸又はその塩としては、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)等が挙げられる。エデト酸又はその塩は、具体的にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)等が挙げられる。中でもホスホン酸又はその塩、とりわけヒドロキシエタンジホスホン酸が好ましい。
これらキレート剤は、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)、商品名:フェリオックス115−A等の市販品を使用し得る。
キレート剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、2種以上使用する場合は、少なくともポリリン酸又はその塩、あるいはホスホン酸又はその塩を含むことが、C.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果、ステイン除去効果及び(A)成分の安定性の点から好ましい。
(C)成分の含有量は、特に制限されないが、組成物全体の0.005〜10%が好ましく、より好ましくは0.005〜8%である。0.005%以上であると、C.BF殺菌効果及びC.BF形成抑制効果が十分に得られ、十分なステイン除去効果及び(A)成分の経時での安定性が得られる。10%以下であると、C.BF形成抑制効果を十分に確保することができる。
本発明では、(A)成分と(C)成分との量比を示す(A)/(C)が、質量比として好ましくは0.1〜35、より好ましくは0.3〜3.5である。(A)/(C)の質量比が上記範囲内であると、C.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果、ステイン除去効果及び(A)成分の経時での安定性がより優れる。
本発明では、更に(D)p−メトキシフェノールを配合することが好ましい。(A)、(B)及び(C)成分に加えて、(D)成分を配合すると、(A)成分の経時での安定性が更に向上し、高温保存後も(A)成分の分解によって発生するガスによる容器膨れを防止でき、低温保存後の析出も防止できる。
p−メトキシフェノールは、例えば川口化学工業(株)製の商品名:MQ−F等の市販品を使用し得る。
(D)p−メトキシフェノールの含有量は特に制限されないが、組成物全体の0.0025〜3%が好ましく、0.005〜0.6%がより好ましい。含有量が上記範囲内であると、(A)成分の経時での安定性がより高まり、高温保存時の容器膨れを十分に防止し、低温保存時の析出も十分に防ぐことができる。
本発明の義歯洗浄剤組成物は、pH(25℃)が6.2〜7.8であり、好ましくは6.5〜7.5である。pHが上記範囲内において、優れたC.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果、ステイン除去効果を付与でき、かつ(A)成分の経時での安定性も優れる。pHが6.2未満であると、C.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果及びステイン除去効果が劣る。pHが高いほど前記C.BF殺菌効果、C.BF形成抑制効果及びステイン除去効果が高くなり好ましいが、7.8を超えると、(A)成分の経時での安定性(保存安定性)が悪くなる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、オルトリン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸又はその塩等が挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤組成物には、上記成分に加えて、これら以外にも、義歯洗浄剤組成物に通常使用される公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて配合できる。具体的には、香料、溶剤、着色剤、殺菌剤等が挙げられる。
香料としては、スペアミント油、ペパーミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、シナモンバーク油等の天然香料、及び、メントール、メントン、カルボン、エチルブチレート、バニリン、エチルマルトール、アネトール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シネオール、オイゲノール、エチルバニリン、マルトール、リモネン、シトロネロール、リナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、ジンジャーオレオレジン、クレオソール、dl−カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料、天然香料、これらを含む各種調合香料等、口腔用製剤に用いられる公知の香料を通常量で使用することができる。
溶剤としては、通常、水(精製水)が用いられるが、グリセリン等の多価アルコールを組成物全体に対して5〜20%添加することもできる。
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、カラメル色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤組成物は、特に液体状の組成物に調製することが好ましい。また、この義歯洗浄剤組成物は、通常の方法で使用して義歯洗浄することができ、義歯洗浄剤組成物をそのまま使用し、義歯を浸漬させて洗浄処理してもよいが、義歯洗浄剤組成物を水に分散、溶解させて希釈し、この希釈液に義歯を浸漬させて洗浄処理することが好ましい。このように希釈して使用するタイプの義歯洗浄剤として使用すると、効果発現の点、更には製品のハンドリング性の点から好ましい。洗浄処理後の義歯は必要に応じて水で漱いで再使用することが好ましい。なお、この場合、義歯の洗浄処理に使用時の(A)、(B)、(C)成分、更には(D)成分の濃度(義歯の処理濃度)は、それぞれ上記の組成物全体に対する含有量の範囲内とすることができる。
希釈して使用するタイプの義歯洗浄剤では、原液が濃縮型の義歯洗浄剤組成物であり、この原液を水で適宜濃度になるように希釈した希釈液が義歯の処理に使用され、希釈は使用時に行うことができる。この場合、原液及びそれを希釈した希釈液の(A)、(B)及び(C)成分の濃度は、それぞれ後述の範囲であることが好ましい。希釈液の各成分の濃度を後述の範囲に設定し、義歯の洗浄処理に使用すると、本発明の作用効果が十分に得られる。
*原液の組成物全体に対する各成分の濃度
(A)成分の濃度;0.5〜3.5%、特に2〜3%
(B)成分の濃度;0.1〜10%、特に0.2〜8%
(C)成分の濃度;0.1〜10%、特に1〜8%
*希釈液の全量に対する各成分濃度
(A)成分の濃度;0.025〜0.2%、特に0.1〜2%
(B)成分の濃度;0.005〜0.5%、特に0.01〜0.4%
(C)成分の濃度;0.005〜0.5%、特に0.05〜0.4%
更に、希釈して使用するタイプの義歯洗浄剤に(D)成分を配合する場合、その濃度は、原液の組成物全体に対して好ましくは0.05〜3%、特に0.1〜0.6%であり、この範囲で原液の高温保存での安定性が特に優れる。原液を希釈した希釈液の全量に対して好ましくは0.0025〜0.15%、特に0.005〜0.03%である。
原液の希釈倍率は、原液の組成物中の濃度、希釈液中の濃度がそれぞれ上記範囲内となるように設定することができるが、好ましくは10〜30倍、より好ましくは20倍である。このような希釈倍率であると、製品のハンドリング性が良好である。
希釈して使用するタイプの義歯洗浄剤とする場合は、原液である濃縮型の義歯洗浄剤組成物のpH(25℃)が6.2〜7.8、好ましくは6.5〜7.5である。
義歯洗浄のために義歯を浸漬させるなどして処理する時間は、1分間以上とすることが好ましく、5分間以上がより好ましい。なお、義歯洗浄時に超音波処理を併用することもでき、超音波処理で処理効率を高めてもよい。
また、本発明の義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤は、上記(A)、(B)及び(C)成分を有効成分として含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8であり、義歯の洗浄用として好適である。この場合、各成分の種類や配合量、配合割合等に関しては上記と同様であり、pHに関しても上記と同様である。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。下記例中の%はいずれも質量百分率を示す。
[実施例、比較例]
表1〜4に示す組成の義歯洗浄剤組成物(濃縮型の液体義歯洗浄剤)を常法によって調製し、これらをサンプルとして用いて下記実験例1〜4に示す方法で評価した。表3に示す義歯洗浄剤組成物は、下記実験例5、6に示す方法での評価も行った。結果を表1〜4に併記した。
なお、表1〜4に示した各成分の配合量を示す数値は、義歯洗浄剤組成物(濃縮型の液体義歯洗浄剤)全体に対する配合量(原液製剤濃度)であり、20倍希釈濃度を示す数値は、義歯洗浄剤組成物の希釈液全量に対する濃度(義歯の処理濃度)である。
義歯洗浄剤組成物のpH(原液製剤pH)は、25℃における値である。
〔実験例1〕カンジダバイオフィルム殺菌効果(C.BF殺菌効果)
〈菌の前培養〉
カンジダ菌(C.albicans(ATCC10231))をDifco社製Potato Dextrose Agar培地(PDA培地)に白金耳にて植菌し、28℃好気条件にて前培養した。白金耳を用いて増殖したコロニーを採取してBMM液体培地に懸濁し、660nmでの濁度を2.0に調整した。
〈カンジダバイオフィルム殺菌効果の評価方法〉
10mm×10mmのアクリル板の表面を#1000の研磨紙で研磨し、次亜塩素酸で滅菌した後、アクリル板を唾液の上清希釈液に浸漬し、37℃で1時間静置した。唾液を水洗浄した後、C.albicansの前培養液に浸漬し、28℃好気条件にて24時間培養することで、アクリル板上にカンジダバイオフィルムを形成させた。
アクリル板上のカンジダバイオフィルムを生理食塩水で洗浄した後、サンプル(実施例、比較例の義歯洗浄剤組成物)を精製水で希釈した20倍希釈液100mL中で5分間超音波洗浄(周波数:42kHz、出力:17W)し、更に水で2回洗浄した。
同様の手順でカンジダバイオフィルムを水で5分間超音波洗浄したものを、コントロールとした。
洗浄したアクリル板をSCDLP培地(レシチン・ポリソルベート−80加ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト寒天培地)に移し、超音波とボルテックスで上記バイオフィルムを剥がして分散させた。分散液0.444mLをダイゴ社製、SCDLP液体培地4mLと混合し反応を不活化させた(この段階で101希釈)。続いて、不活化培地にて10倍希釈系列を作製し、101、103、105希釈液を50μLずつPDA培地(ポテトデキストロース寒天培地)に塗抹し、28℃にて培養後、生育したコロニー数(生菌数)をカウントした。
下記式にて殺菌力(Log10 CFU)を算出し、この値から下記の評価基準でカンジダバイオフィルム殺菌効果(C.BF殺菌効果)を評価した。
殺菌力:
ΔLog10 CFU=
{(コントロールの生菌数)−(試験群の生菌数)}/(コントロールの生菌数)×
100
C.BF殺菌効果の評価基準
★:4≦殺菌力
◎:3≦殺菌力<4
○:2≦殺菌力<3
×: 殺菌力<2
〔実験例2〕カンジダバイオフィルム形成抑制効果(C.BF形成抑制効果)
〈菌の前培養〉
実験例1と同様の手順でカンジダ菌の前培養液を調製し、白金耳を用いて増殖したコロニーを採取してBMM液体培地に懸濁し、660nmでの濁度を2.0に調整した。
〈カンジダバイオフィルム形成抑制効果の評価方法〉
殺菌力評価と同様の手順で処理して調製したアクリル板の唾液を水洗浄した後、アクリル板を、サンプル(実施例、比較例の義歯洗浄剤組成物)を精製水で希釈した20倍希釈液100mL中で5分間超音波洗浄(周波数:42kHz、出力:17W)し、更に水で2回洗浄した。同様の手順でアクリル板を水で5分間超音波洗浄したものを、コントロールとした。アクリル板をC.albicansの前培養液に浸漬し、28℃好気条件にて24時間培養することで、アクリル板上にカンジダバイオフィルムを形成させた。
アクリル板上のカンジダバイオフィルムを生理食塩水で洗浄した後、アクリル板をSCDLP培地に移し、超音波とボルテックスで上記バイオフィルムを剥がして分散させた。殺菌力評価方法と同様の手順でSCDLP培地に希釈した分散液をPDA培地に塗抹し、28℃にて培養後、生育したコロニー数(生菌数)をカウントした。
同様の手順でアクリル板を水で5分間超音波洗浄した後、C.albicansの前培養液に浸漬し、培養したものをコントロールとした。
下記式にて抗菌活性値を算出し、下記の評価基準でカンジダバイオフィルム形成抑制効果(C.BF形成抑制効果)を評価した。
抗菌活性値:
ΔLog10 CFU=
Log10(コントロールの生菌数)−Log10(試験群の生菌数)
C.BF形成抑制効果の評価基準
◎:3.0≦抗菌活性値
〇:2.0≦抗菌活性値<3.0
△:1.0≦抗菌活性値<2.0
×: 抗菌活性値<1.0
〔実験例3〕義歯のステイン汚れに対する除去効果(ステイン除去効果)
〈タンニン鉄ステイン付着アクリル板の作製方法〉
アクリル板表面((株)クラレ製、縦10mm×横10mm×厚さ5mm)をサンドブラストにて処理後、中性洗剤水溶液中でアクリル板を5分間超音波洗浄した。自然乾燥後、タンニン鉄ステイン付着前のアクリル板のLab値(L0)を測定した。
上記のアクリル板に対し、0.5%アルブミン水溶液→タンニン抽出液→0.6%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液で30分間ずつ繰り返し浸漬する操作を30回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して着色アクリル板を作製した。
なお、タンニン抽出液は、沸騰させたイオン交換水1,200mL中に、日本茶((株)伊藤園製)50g、紅茶(リプトン社製、リプトンブリスクティーバック)5袋、インスタントコーヒー(ネスレ社製、ネスカフェ)12gを入れ一晩放置し、日本茶及び紅茶をろ過にて取り除き作製した。
作製した着色アクリル板の表面の色を測定し、その値をLab値(L1)とした。
〈ステイン除去効果の評価方法〉
サンプル(実施例、比較例の義歯洗浄剤組成物)を精製水で希釈した20倍希釈液100mL中に、タンニン鉄ステイン付着アクリル板を5分間浸漬し、洗浄乾燥した後のアクリル板のLab値(L2)を測定した。
下記式にてタンニン鉄ステイン除去率を算出し、下記の評価基準でステイン除去効果を評価した。
タンニン鉄ステイン除去率(%)={(L1−L2)/(L1−L0)}×100
ステイン除去効果の評価基準
◎:70%≦タンニン鉄ステイン除去率
○:40%≦タンニン鉄ステイン除去率<70%
△:10%≦タンニン鉄ステイン除去率<40%
×: タンニン鉄ステイン除去率<10%
〔実験例4〕過酸化水素((A)成分)の安定性
高温保存後の過酸化水素残存率から、過酸化水素の経時における安定性を評価した。
サンプル(実施例、比較例の義歯洗浄剤組成物)80mLを縦63.0mm×横49.2mm×高さ136.0mm、厚み0.3mmのポリエチレンテレフタレート製の容器内に密閉し、50℃の高温条件で1ヶ月間静置して保管した。保管後のサンプル0.5gを採取し、水20gと33%酢酸10g、10%ヨウ化カリウム5gに加え、15分間攪拌した。その後、1%モリブデン酸アンモニウム溶液0.5mLを加え、遊離したヨウ素を1Nチオ硫酸ナトリウムで滴定し、濃褐色の液色が脱色したときを滴定の終点とした。これらの結果から、下記式にて有効酸素残存量を求めた。
上記と同様にして測定した高温保管前のサンプルの有効酸素残存量に対する高温保管後の有効酸素残存量の比率から過酸化水素残存率(%)を算出し、下記の評価基準で過酸化水素の安定性を評価した。
有効酸素残存量=
{(1Nチオ硫酸ナトリウム液滴定量(mL)×F×0.17007)/サンプル採取量(g)}
F:1Nチオ硫酸ナトリウム液の力価、1Nチオ硫酸ナトリウム液1mLに対応する酸
素量(g)
過酸化水素残存率(%)=
{(高温保管後の有効酸素残存量)/(高温保管前のサンプルの有効酸素残存量)}
×100
過酸化水素の安定性の評価基準
◎:93%≦過酸化水素残存率
〇:85%≦過酸化水素残存率<93%
×: 過酸化水素残存率<85%
〔実験例5〕高温保存時の容器膨れ(高温保存時の容器膨れ防止効果)
サンプル(表3の実施例の義歯洗浄剤組成物)80mLを縦63.0mm×横49.2mm×高さ136.0mm、厚み0.3mmのポリエチレンテレフタレート製の容器内に密閉し、50℃で1ヶ月間静置して保管した。保管後、容器底面の膨らみと、水平台に置いた時の容器のがたつきの有無について目視で判定し、下記の評価基準で保存時の容器膨れ防止効果を評価した。
容器膨れは、(A)成分の分解が進んでガスが発生するほど容器が膨れることから、(A)成分の高温保存安定性の指標の一つとなる。
保存時の容器膨れ防止効果の評価基準
◎:底面に膨らみがなく、がたつきがない
〇:底面にわずかに膨らみがあるが、がたつきがない
×:底面に膨らみがあり、がたつきがある
〔実験例6〕低温保存時の析出防止効果
サンプル(表3の実施例の義歯洗浄剤組成物)80mLを縦63.0mm×横49.2mm×高さ136.0mm、厚み0.3mmのポリエチレンテレフタレート製の容器内に密閉し、−5℃で1ヶ月間静置した後、析出の有無を目視で判定し、下記の評価基準で低温保存時の析出防止効果を評価した。
低温保存時の析出防止効果の評価基準
◎:析出がない
〇:わずかに析出が認められるが、1〜5回転倒混和することで溶解する
×:析出が認められ、混和しても溶解しない
使用した主原料を下記に示す。
(A)成分
過酸化水素:(株)ADEKA製(商品名:35%過酸化水素)
表中の(A)成分の配合量、20倍希釈濃度を示す数値は純分量。
(B)成分
ラウリルジメチルアミンオキシド:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:カデナックスDM12
D−W)
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:
日光ケミカルズ(株)製(商品名:NIKKOL−AM301)
(C)成分
ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP):
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:フェリオックス115
−A)
(D)成分
p−メトキシフェノール:川口化学工業(株)製(商品名:MQ−F)
Figure 2021104937
Figure 2021104937
Figure 2021104937
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Claims (10)

  1. (A)過酸化水素、
    (B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
    及び
    (C)キレート剤
    を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8であることを特徴とする義歯洗浄剤組成物。
  2. (A)成分の含有量が0.025〜3.5質量%、(B)成分の含有量が0.005〜10質量%、(C)成分の含有量が0.005〜10質量%である請求項1記載の義歯洗浄剤組成物。
  3. (B)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルアミンオキシド及びアルキルアミノ酢酸ベタインから選ばれる請求項1又は2記載の義歯洗浄剤組成物。
  4. (B)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである請求項1〜3のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  5. (C)キレート剤が、ヒドロキシエタンジホスホン酸である請求項1〜4のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  6. 更に、(D)p−メトキシフェノールを0.0025〜3質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  7. 液体である請求項1〜6のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  8. 水で希釈して使用される濃縮型の義歯洗浄剤であり、前記希釈の倍率が、希釈洗浄剤中の(A)成分の濃度が0.025〜0.2質量%、(B)成分の濃度が0.005〜0.5質量%、(C)成分の濃度が0.005〜0.5質量%となるよう設定されている請求項1〜7のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  9. カンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去用である請求項1〜8のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。
  10. (A)過酸化水素、
    (B)アルキルアミンオキシド及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
    及び
    (C)キレート剤
    を含有し、25℃におけるpHが6.2〜7.8である義歯のカンジダバイオフィルム殺菌、カンジダバイオフィルム形成抑制及びステイン汚れ除去剤。
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