JP2021099762A - シフト装置 - Google Patents

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一平 槙尾
Ippei Makio
一平 槙尾
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Abstract

【課題】磁石の組付性を向上すると共に、磁石の組付状態を良好に維持する。【解決手段】シフトレバー装置10では、第1磁石100が、第1スライダ60の第1磁石収容部63に収容されており、第1スライダ60はケース50のスライダ収容部51にスライド可能に収容されている。ここで、第1スライダ60は、弾性変形可能に構成された係合爪66を備えており、係合爪66が第1磁石100と係合して、第1磁石100の第1磁石収容部63からの脱落が防止される。したがって、第1磁石100を第1スライダ60の容易に組付けることができる。また、ケース50には、第1規制部51Aが形成されており、係合爪66における第1磁石100との係合が解除される方向への変形が第1規制部51Aによって規制される。これにより、係合爪66と第1磁石100との係合状態を良好に維持することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、シフト装置に関する。
シフト装置は、シフト部材の操作位置を検出するための位置検出機構を備えている。例えば、下記特許文献1に記載のシフト装置では、シフト部材に連動する可動部材(移動部材)に磁石が設けられており、磁石を検出するためのセンサが基板に設けられている。
特開2003−327002号公報
ところで、上記シフト部材では、磁石の可動部材への組付については特に記載されていないが、一般に、磁石が可動部材に接着剤等によって固定して、磁石の可動部材への組付状態を維持するように構成されている。しかしながら、磁石を可動部材に接着剤等を用いて組付ける場合には、磁石の可動部材への組付性が低下する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、磁石の組付性を向上できると共に、磁石の組付状態を良好に維持することができるシフト装置を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、操作可能に構成されたシフト部材と、前記シフト部材の操作位置を検出する位置検出機構と、を備え、前記位置検出機構は、基板と、前記基板と前記シフト部材との間に設けられ、前記基板側へ開放された凹状の収容部を有すると共に、前記シフト部材と連動して前記基板の板厚方向に直交する面に沿って移動する移動部材と、前記移動部材を移動可能に支持する支持部材と、前記収容部の内部に収容された磁石と、前記基板における前記移動部材側の一側面に設けられ、前記磁石を検出するセンサと、を含んで構成され、前記移動部材は、弾性変形可能に構成され且つ前記磁石と係合して前記磁石の前記収容部からの脱落を防止する係合爪を有しており、前記支持部材には、規制部が形成されており、前記係合爪における前記磁石との係合が解除される方向への変形が前記規制部によって規制されるシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記係合爪は、前記基板の板厚方向から見て、前記移動部材の移動方向に直交する方向に弾性変形可能に構成されており、前記規制部が、前記移動部材の移動方向に沿って延在されているシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記移動部材が前記支持部材にスライド可能に連結されており、前記係合爪が、前記磁石に対して、前記移動部材の移動方向に直交する方向の両側にそれぞれ設けられているシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記移動部材は、長尺状に形成され、前記移動部材の長手方向中間部が前記支持部材に回動可能に支持されており、前記収容部が、前記移動部材の長手方向一端部に形成され、前記係合爪が、前記収容部に対して前記移動部材の長手方向一方側に配置されて前記磁石の一端部に係合され、前記移動部材には、前記収容部における前記移動部材の長手方向他方側の開口部に対して前記基板側に配置された磁石止部が形成されており、前記磁石止部が前記磁石の他端部と前記基板の板厚方向に対向して配置されているシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記磁石の一端部及び他端部における前記基板とは反対の角部には、磁石側面取部が形成されているシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記収容部における前記移動部材の長手方向他方側の開口縁部には、収容部側面取部が形成されているシフト装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、磁石の組付性を向上できると共に、磁石の組付状態を良好に維持することができる。
本実施の形態に係るシフトレバー装置を示す右側から見た側面図である。 図1に示される位置検出機構をシフトベースから取外した状態を示す左斜め前方から見た分解斜視図である。 図2に示されるシフトベースの内部に収容されたロアベース、レバーホルダ、及びシフトレバーを示す左斜め前方から見た斜視図である。 図3に示されるシフトレバーのシフト位置を示す平面図である。 図1に示されるシフトレバー装置において位置検出機構のケースカバー及び基板をケースから取外した状態を示す左斜め前方から見た斜視図である。 図5に示される第1スライダ及びリンクのケースへの組付状態を示す前側から見た正面図である。 (A)は、図6に示される第1スライダのケースへの組付状態を示す上側から見た拡大した断面図(図6の7A―7A線断面図)であり、(B)は、図6に示される第1スライダのケースへの組付状態を示す左側から見た拡大した断面図(図6の7B―7B線断面図)である。 図6に示されるリンクとケースとの組付状態を示すリンクの幅方向一方側から見た拡大した断面図(図6の8−8線断面図)である。 (A)は、図2に示される第1スライダを拡大して示す斜視図であり、(B)は、(A)の第1スライダを示す前側から見た正面図である。 (A)は、図2に示されるリンクを拡大して示す斜視図であり、(B)は、(A)のリンクを示す前側から見た正面図である。 図6に示される第2磁石のリンクへの取付手順を説明するための説明図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る「シフト装置」としてのシフトレバー装置10について説明する。なお、図面において、適宜示される矢印UP、矢印FR,矢印RHは、それぞれシフトレバー装置10の上側、前側、右側を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、シフトレバー装置10の上下、前後、左右として説明する。
図1〜図3に示されるように、シフトレバー装置10は、シフトベース20と、ロアベース24と、レバーホルダ30と、「シフト部材」としてのシフトレバー34と、位置検出機構40と、を含んで構成されている。また、本実施の形態のシフトレバー装置10は、一例として、所謂バイワイヤ式のシフトレバー装置として構成されている。そして、シフトレバー34が、前後方向(シフト方向ともいう)及び左右方向(セレクト方向ともいう)に操作可能に構成されており、所定のシフト位置に配置される構成になっている。
具体的には、図4に示されるように、シフトレバー34が、H位置(ホーム位置)に配置されており、H位置から右側へ操作されることで、N位置(ニュートラル位置)に配置され、H位置からN位置を経由し前側へ操作されることで、R位置(リバース位置)に配置され、H位置からN位置を経由し後側へ操作されることで、D位置(ドライブ位置)に配置されるようになっている。また、シフトレバー34が、H位置から前側へ操作されることで、+位置(プラス位置)に配置され、H位置から後側へ操作されることで、−位置(マイナス位置)に配置される設定になっている。以下、シフトレバー装置10の各構成について説明する。
(シフトベース20について)
図1及び図2に示されるように、シフトベース20は、上下方向を軸方向とした略矩形筒状に形成されている。シフトベース20の左右の側壁の下端部には、固定フランジ20Aが、それぞれ形成されており、固定フランジ20Aは、シフトベース20の側壁からシフトベース20から左右方向外側へ突出している。固定フランジ20Aには、それぞれ前後一対の固定孔20Bが貫通形成されている。そして、ボルト等の締結部材が固定孔20B内に挿入されて、固定フランジ20A(シフトベース20)が、車両のセンタコンソール等において車両に固定されている。
シフトベース20の前壁には、後述する第1スライダ60及び第2スライダ70を配置するための配置孔20Cが貫通形成されている。さらに、シフトベース20の上端部には、ベースカバー22が固定されており、シフトベース20の上側の開口部がベースカバー22によって閉塞されている。ベースカバー22には、後述するシフトレバー34を挿通させる、カバー側挿通孔22Aが貫通形成されている。
(ロアベース24について)
図3に示されるように、ロアベース24は、上下方向を厚み方向とする略矩形プレート状に形成されている。ロアベース24の後端部には、左右一対の係止部24Aが形成されている。係止部24Aは、ロアベース24から上側へ延出されており、係止部24Aの上端部が後側へ突出している。そして、ロアベース24が、シフトベース20の下側の開口部を閉塞するように、シフトベース20に固定されている。具体的には、係止部24Aの上端部が、シフトベース20の後壁に形成された係止孔(図示省略)内に配置され、当該係止孔に係止されると共に、ロアベース24の前端部が、シフトベース20の左右の側壁に架け渡された固定ピン26(図1及び図2参照)によって固定されている。
ロアベース24の左部には、ガイド溝24Bが形成されている。ガイド溝24Bは、上側へ開放されると共に、平面視で略H形状に形成されている。具体的には、ガイド溝24Bは、前後方向に延在された第1シフト溝24B1と、第1シフト溝24B1の左側において前後方向に延在された第2シフト溝24B2と、左右方向に延在され且つ第1シフト溝24B1及び第2シフト溝24B2の前後方向中間部を接続するセレクト溝24B3と、を有している。
また、ロアベース24の右部には、ディテント部24Cが形成されている。ディテント部24Cは、左右方向から見て、上側へ開放された略V字形溝状に形成されている。
(レバーホルダ30について)
レバーホルダ30は、左右方向を長手方向とする略矩形ブロック状に形成されている。レバーホルダ30の左右方向両端部には、ホルダ回動軸30Aがそれぞれ形成されており、ホルダ回動軸30Aは、左右方向を軸方向とする略円筒状に形成されている。そして、ホルダ回動軸30Aが、シフトベース20における左右の側壁の上端部に回動可能に支持されている。また、レバーホルダ30の左部には、後述するシフトレバー34を挿通させるためのレバー挿通部30Bが上下方向に貫通形成されており、レバー挿通部30Bは、平面視で略矩形状に形成されている。
レバー挿通部30Bの前後の側壁には、前後方向を軸方向とする支持ピン32が架け渡されている。支持ピン32は、略円柱状に形成されており、支持ピン32の軸線が、ホルダ回動軸30Aの軸線を通過している。
レバーホルダ30の右部には、第1伝達軸30Cが形成されている。第1伝達軸30Cは、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、レバーホルダ30から前側へ突出している。また、第1伝達軸30Cの軸線が、ホルダ回動軸30Aの軸線を通過している。これにより、レバーホルダ30が、ホルダ回動軸30Aの軸回りに回動すると、第1伝達軸30Cの先端部が上下方向に変位するようになっている。
(シフトレバー34について)
シフトレバー34は、シフトベース20の内部に収容されている。シフトレバー34は、シャフト部34Aを有しており、シャフト部34Aは、上下方向に延在された略円柱状に形成されている。シャフト部34Aは、レバーホルダ30のレバー挿通部30B内を挿通しており、シャフト部34Aの上下方向中間部が、支持ピン32によって回動可能に支持されている。また、シャフト部34Aの上端部は、ベースカバー22のカバー側挿通孔22A内を挿通して、ベースカバー22から上側へ操作可能に突出している(図2参照)。さらに、シャフト部34Aの上端部には、操作者が把持するシフトノブ(図示省略)が設けられている。これにより、シフトノブを把持した操作者がシフトレバー34をシフト方向に操作することで、シャフト部34A(シフトレバー34)がレバーホルダ30と共にホルダ回動軸30Aの軸回りを回動し、シフトレバー34をセレクト方向に操作することで、シャフト部34A(シフトレバー34)が支持ピン32の軸回りを回動して、シフトレバー34が各シフト位置に配置される設定になっている。
また、シャフト部34Aの下端部は、ロアベース24のガイド溝24B内に挿入されている。具体的には、シフトレバー34のH位置において、シャフト部34Aがセレクト溝24B3の右端部に配置されている。そして、シフトレバー34が各シフト位置に操作されるときには、シャフト部34Aがガイド溝24Bに沿ってシフト方向又はセレクト方向に移動するようになっている。
また、シフトレバー34の下端側の部分には、シャフト部34Aから略右斜め下方へ突出されたピン保持部34Bが設けられており、ピン保持部34Bは、下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。このピン保持部34B内には、略丸棒状の節度ピン36及び付勢バネ(図示省略)が挿入されており、節度ピン36が付勢バネによって先端側へ付勢されている。また、節度ピン36の先端部は、略半球状に形成されて、ロアベース24のディテント部24Cに当接している。そして、シフトレバー34は、ディテント部24C及び節度ピン36によってH位置に保持されており、シフトレバー34が各シフト位置に操作されたときには、シフトレバー34がH位置に復帰するように、ディテント部24Cの形状が設定されている。
また、シフトレバー34の下端側の部分には、支持ピン32よりも下側において、第2伝達軸34Cが形成されている。第2伝達軸34Cは、前後方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、シャフト部34Aから前側へ突出している。これにより、シフトレバー34が支持ピン32の軸回りに回動すると、第2伝達軸34Cの先端部が左右方向に変位するように構成されている。
(位置検出機構40について)
図1、図2、図5、及び図6に示されるように、位置検出機構40は、シフトベース20の前側に隣接して配置されて、シフトレバー34のシフト位置(操作位置)を検出する機構として構成されている。位置検出機構40は、「支持部材」としてのケース50と、「移動部材」としての第1スライダ60と、第2スライダ70と、「移動部材」としてのリンク80と、「磁石」としての第1磁石100及び第2磁石102と、基板110と、ケースカバー120と、を含んで構成されている。
(ケース50について)
ケース50は、前側へ開放された略矩形箱状に形成されている。そして、ケース50が、シフトベース20の前壁に、複数のネジSC1によって締結固定されている。
図7(A)及び(B)にも示されるように、ケース50の上端部には、レバーホルダ30の第1伝達軸30Cと対応する位置において、後述する第1スライダ60を収容するためのスライダ収容部51が形成されている。スライダ収容部51は、上下方向を長手方向とし且つ左右方向を幅方向とする略矩形筒状に形成されており、ケース50の底壁から後側へ突出している。また、スライダ収容部51の内部は、前後方向に貫通しており、スライダ収容部51は、上側へ開放されている。そして、スライダ収容部51の左右の側壁が、「規制部」としての第1規制部51Aとして構成されており、第1規制部51Aが上下方向に延在されている。
図2及び図7に示されるように、ケース50の上端部における底壁には、スライダ収容部51の後側において、左右一対の第1スライダ支持部52が形成されている。一対の第1スライダ支持部52は、第1規制部51Aの後側において、ケース50の底壁から後側へ突出すると共に、上下方向に延在されている。また、一対の第1スライダ支持部52は、シフトベース20の配置孔20C内に配置されている。一対の第1スライダ支持部52には、左右方向に対向する側面において、第1スライド溝52Aがそれぞれ形成されている。第1スライド溝52Aは、スライダ収容部51の幅方向(左右方向)内側へ開放されると共に、上下方向に延在されており、第1スライド溝52Aの上端部が、上側へ開放されている。
図2及び図8に示されるように、ケース50の底壁には、シフトレバー34の第2伝達軸34Cと対応する位置において、後述する第2スライダ70を組付けるための上下一対の第2スライダ支持部53が形成されている。第2スライダ支持部53は、上下方向を板厚方向とする略矩形板状に形成され、ケース50から後側へ突出して、シフトベース20の配置孔20C内に配置されている。一対の第2スライダ支持部53には、上下方向に対向する面において、左右方向に延在された第2スライド溝53Aが、各々形成されている。第2スライド溝53Aは、第2スライダ支持部53が対向する方向及び左側へ開放されている。
ケース50の底壁には、一対の第2スライダ支持部53の間において、後述するリンク80を支持するためのリンク用支持軸54が形成されている。リンク用支持軸54は、前後方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、ケース50の底壁から前側へ突出している。また、図5及び図6にも示されるように、ケース50の底壁には、リンク用支持軸54の下側において、リンク用挿通孔55が貫通形成されている。リンク用挿通孔55は、リンク用支持軸54の周方向に沿って延在された長孔状に形成されている。
ケース50の底壁には、リンク用支持軸54の下側において、下側ケースリブ56が形成されている。下側ケースリブ56は、前側から見て、リンク用支持軸54の軸心を中心とする略円弧状に延在されており、ケース50の底壁から前側へ突出している。また、下側ケースリブ56の先端部には、リンク用支持軸54の下側において、「規制部」としての第2規制部57が形成されている。第2規制部57は、下側ケースリブ56の先端部から下側ケースリブ56の径方向内側(上側)へ延出すると共に、前側へ屈曲されている(図8参照)。また、第2規制部57は、下側ケースリブ56と同様に、前側から見て、リンク用支持軸54の軸心を中心とする略円弧状に延在されている。これにより、第2規制部57が、ケース50の底壁に対して前側に離間して配置されている。
ケース50の底壁には、リンク用支持軸54の上側において、上側ケースリブ58が形成されている。上側ケースリブ58は、前側から見て、リンク用支持軸54の軸心を中心とする略円弧状に延在されており、ケース50の底壁から前側へ突出している。上側ケースリブ58の先端部には、リンク用支持軸54の上側において、規制片59が形成されている。規制片59は、上側ケースリブ58の先端部から上側ケースリブ58の径方向内側(下側)へ延出しており、上側ケースリブ58と同様に、前側から見て、リンク用支持軸54の軸心を中心とする略円弧状に延在されている。これにより、規制片59が、ケース50の底壁に対して前側に離間して配置されている。
(第1スライダ60について)
図5〜図7、及び図9に示されるように、第1スライダ60は、樹脂製とされると共に、上下方向を長手方向とし且つ左右方向を幅方向とする略矩形ブロック状に形成されている。第1スライダ60の後部における左右の側面には、左右一対の第1スライドレール61が形成されており、第1スライドレール61は、上下方向に延在されている。そして、第1スライダ60が、ケース50のスライダ収容部51内に上側から収容されると共に、左右一対の第1スライドレール61が、ケース50の第1スライド溝52A内に上下方向にスライド可能に挿入されている。これにより、第1スライダ60がケース50に上下方向にスライド可能に連結されている。
第1スライダ60の上部には、連結凹部62(図7(B)参照)が形成されており、連結凹部62は後側へ開放された凹状に形成されている。そして、レバーホルダ30の第1伝達軸30Cの先端部が、連結凹部62内に後側から挿入されて、上下方向において連結凹部62の内周面と係合している。これにより、シフトレバー34のシフト方向への操作時に、レバーホルダ30がホルダ回動軸30Aの軸回りに回動すると、第1伝達軸30Cによって第1スライダ60がシフトレバー34の操作に連動して上下方向にスライドする構成になっている。
また、連結凹部62内には、圧縮コイルスプリングとして構成されたスライダ付勢バネ90(図7(B)参照)が収容されている。スライダ付勢バネ90は、連結凹部62の底面と第1伝達軸30Cの先端部との間に配置されて、第1スライダ60を前側へ付勢している。これにより、第1スライドレール61が、ケース50の第1スライド溝52Aの前面に当接して、ケース50に対する第1スライダ60の前後方向の位置が決まる構成になっている。
第1スライダ60の下部には、「収容部」としての第1磁石収容部63が形成されており、第1磁石収容部63は、前側へ開放された凹状に形成されると共に、前側から見て上下方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。また、第1磁石収容部63の底壁の上下方向中間部には、前後方向に貫通された貫通部64が形成されている。
さらに、第1磁石収容部63の左右の側壁には、貫通部64に対して幅方向外側において、上下一対のスリット65が形成されている。スリット65は、前側へ開放され且つ左右方向に貫通しており、スリット65の底部が第1磁石収容部63の底面よりも後側に配置されている。これにより、第1磁石収容部63の左右の側壁には、一対のスリット65の間において、係合爪66が、各々形成されており、係合爪66が左右方向に弾性変形可能に構成されている。すなわち、係合爪66が、前側から見て、第1スライダ60の移動方向に対して直交する方向に弾性変形可能に構成されている。
係合爪66は、ケース50の第1規制部51Aに対してスライダ収容部51の幅方向内側に隣接して配置されている。すなわち、係合爪66及び第1規制部51Aが、第1スライダ60の移動方向に対して直交する方向に対向して配置されている。これにより、第1スライダ60のスライダ収容部51への収容状態では、係合爪66の左右方向外側(スライダ収容部51の外部側)への変形を第1規制部51Aによって規制する構成になっている。また、係合爪66の先端部には、第1スライダ60の幅方向内側へ突出したフック部66Aが形成されている。
さらに、第1スライダ60の左右の側面には、第1スライドレール61の前側において、上下一対の摺動突起67がそれぞれ形成されている。摺動突起67は、第1スライダ60から幅方向外側へ突出しており、前側から見て、略半円状に形成されている。そして、摺動突起67が、ケース50の第1規制部51Aに当接している。これにより、摺動突起67及び第1規制部51Aによって、ケース50に対する第1スライダ60の左右方向の位置が決定される構成になっている。また、第1スライダ60が上下方向にスライドするときには、摺動突起67が第1規制部51Aの内周面上を摺動する設定になっている。すなわち、第1規制部51Aが、第1スライダ60のスライドをガイドする部位として構成されている。
(第2スライダ70について)
図2及び図8に示されるように、第2スライダ70は、略矩形ブロック状に形成されて、ケース50における上下一対の第2スライダ支持部53の間に配置されている。第2スライダ70の上面及び下面には、第2スライドレール71がそれぞれ形成されており、第2スライドレール71は、左右方向に延在されている。そして、第2スライドレール71が、ケース50の第2スライド溝53A内に左右方向にスライド可能に挿入されている。これにより、第2スライダ70が、ケース50に左右方向にスライド可能に連結されている。
第2スライダ70の後部には、左右方向中央部において、後側へ開放された連結溝72が形成されており、連結溝72は、上下方向に延在されている。そして、シフトレバー34の第2伝達軸34Cが、連結溝72内に挿入されて、左右方向において連結溝72の内周面と係合している。これにより、シフトレバー34のセレクト方向の操作時に、シフトレバー34が支持ピン32の軸回りに回動すると、第2伝達軸34Cによって第2スライダ70がシフトレバー34の操作に連動して左右方向にスライドする構成になっている。
第2スライダ70の前部には、左右方向中央部において、連結筒部73が形成されている。連結筒部73は、前後方向を軸方向とし且つ上下方向を長手方向とする略矩形筒状に形成されており、連結筒部73の内部が、連結溝72の内部に連通されている。
(リンク80について)
図5、図6、図8、及び図10に示されるように、リンク80は、樹脂製とされると共に、略長尺矩形ブロック状に形成されている。リンク80の長手方向中間部には、リンク回動軸81が形成されている。リンク回動軸81は、後側へ開放された略有底円筒状に形成されており、リンク回動軸81の前端部が、リンク80から前側へ突出している。そして、ケース50のリンク用支持軸54がリンク回動軸81の内部に嵌入されて、リンク回動軸81がリンク用支持軸54に回動可能に支持されている。
また、リンク80の長手方向両端部には、リンク80の長手方向外側へ突出した一対のストッパ部82A,82Bが形成されている。そして、リンク80の長手方向一端部のストッパ部82Aが、ケース50の第2規制部57の後側に隣接して配置され、リンク80の長手方向他端部のストッパ部82Bが、ケース50の規制片59の後側に隣接して配置されている(図6及び図8参照)。これにより、リンク80の前側への移動が制限されている。
さらに、ケース50のリンク用支持軸54の内部には、圧縮コイルスプリングとして構成されたリンク付勢バネ92(図8参照)が収容されている。また、リンク用支持軸54の内部には、球状のボール94(図8参照)が収容されており、ボール94は、リンク80におけるリンク回動軸81の頂壁とリンク付勢バネ92との間に配置されている。そして、リンク付勢バネ92の付勢力によって、ボール94がリンク回動軸81の頂壁に圧接されている。これにより、リンク付勢バネ92によってリンク80が前側へ付勢されて、リンク80のストッパ部82A,82Bが、ケース50の第2規制部57及び規制片59に当接している。すなわち、ケース50に対するリンク80の前後方向の位置が決まる構成になっている。
また、リンク80の長手方向中間部には、作動軸83が形成されている。作動軸83は、前後方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、リンク80から後側へ突出している。さらに、作動軸83は、リンク回動軸81よりもリンク80の一端側に配置されている。そして、作動軸83が、ケース50のリンク用挿通孔55内を挿通し、第2スライダ70の連結筒部73内に挿入されて、連結筒部73の内周面に左右方向に係合している。このため、第2スライダ70が左右方向にスライドすると、リンク80が、リンク回動軸81の軸回りに回動するように構成されている。具体的には、シフトレバー34のH位置では、リンク80が初期位置(図6に示される位置)に配置されており、シフトレバー34がH位置からN位置側へ操作されると、リンク80が、前側から見て、初期位置から反時計回りに回動するように構成されている。
リンク80の長手方向一端部には、「収容部」としての第2磁石収容部84が形成されている。第2磁石収容部84は、前側へ開放された凹状に形成されると共に、前側から見て略台形状に形成されている。さらに、第2磁石収容部84におけるリンク80の長手方向一方側の側壁には、一対のスリット85が形成されており、スリット85は、リンク80の幅方向に離間して配置されている。スリット85は、前側へ開放されると共に、リンク80の長手方向に貫通している。これにより、第2磁石収容部84の側壁には、一対のスリット85の間において、係合爪86が形成されており、係合爪86は、リンク80の幅方向中央部に配置されると共に、リンク80の長手方向に弾性変形可能に構成されている。すなわち、前側から見て、係合爪86がリンク80の移動方向(回動方向)に対して直交する方向に弾性変形可能に構成されている。
また、係合爪86は、ケース50の第2規制部57に対して第2規制部57の径方向内側に隣接して配置されている。すなわち、前側から見て、係合爪86及び第2規制部57が、リンク80の移動方向(回動方向)に対して直交する方向(リンク80の長手方向)において、対向して配置されている。これにより、リンク80のケース50への連結状態では、係合爪86のリンク80の長手方向一方側(第2磁石収容部84の外部側)への変形を第2規制部57によって規制する構成になっている。また、係合爪86の先端部には、フック部86Aが形成されており、フック部86Aは、リンク80の長手方向他方側(第2磁石収容部84の内部側)へ突出している。
また、リンク80には、第2磁石収容部84におけるリンク80の他端側の開口部の前側において、磁石止部87が形成されている。磁石止部87は、リンク80の幅方向に延在されており、磁石止部87の長手方向両端部が、第2磁石収容部84の幅方向の側壁に接続されている。これにより、磁石止部87が、第2磁石収容部84の開口部の一部を塞ぐように形成されている。
さらに、第2磁石収容部84におけるリンク80の他端側の開口縁部には、収容部側面取部84A(図8参照)が形成されている。
(第1磁石100について)
図2、図5〜図7に示されるように、第1磁石100は、第1スライダ60の第1磁石収容部63に対応して、上下方向を長手方向とする略直方体状に形成されている。そして、第1磁石100が、第1スライダ60の第1磁石収容部63内に収容(嵌入)されて、第1スライダ60に保持されている。これにより、第1磁石100が第1スライダ60と一体に上下方向に移動(スライド)する構成になっている。また、第1磁石100の第1磁石収容部63への収容状態では、係合爪66のフック部66Aが第1磁石100における左右の前角部に係合して、フック部66Aによって第1磁石100の第1磁石収容部63からの脱落を防止する構成になっている(図7(A)及び(B)参照)。すなわち、所謂スナップ嵌合によって、第1磁石100が、第1スライダ60に保持されている。
(第2磁石102について)
図2、図5、図6、及び図8に示されるように、第2磁石102は、前側から見て、リンク80の第2磁石収容部84に対応した略台形ブロック状に形成されている。具体的には、第2磁石102の一端部(下端部)の幅方向の長さが、第2磁石102の他端部(上端部)の幅方向に長さよりも長く設定されている。また、第2磁石102の一端部及び他端部における後側の角部には、それぞれ磁石側面取部102A(図8参照)が形成されている。そして、第2磁石102が、リンク80の第2磁石収容部84内に収容(嵌入)されて、リンク80に保持されている。これにより、第2磁石102がリンク80と一体に回動するように構成されている。
第2磁石102の第2磁石収容部84への収容状態では、係合爪86のフック部86Aが第2磁石102の一端部における前側の角部に係合しており、磁石止部87が、第2磁石102の他端部の前側に隣接して配置されている(図8参照)。これにより、第2磁石102の第2磁石収容部84からの脱落を、フック部86A及び磁石止部87によって防止する構成になっている。
また、リンク80の第2磁石収容部84は、リンク80の作動軸83よりもリンク80の一端側に配置されている。すなわち、第2磁石102が、作動軸83よりもリンク80の一端側に配置されている。このため、リンク80が回動するときには、第2磁石102の回動量が、作動軸83の回動量よりも大きくなる設定になっている。つまり、リンク80は、第2磁石102の移動量をシフトレバー34の移動量に対して増幅させる部材として構成されている。
(基板110について)
図2に示されるように、基板110は、前後方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されている。そして、基板110が、リンク80及び第1スライダ60に対して前側において、ケース50内に収容されると共に、ネジSC2によってケース50に締結固定されている。基板110の前面には、左側の部分において、コネクタ112が設けられている。そして、コネクタ112には、車両のコネクタが接続されており、基板110が、車両の制御部(図示省略)に電気的に接続されている。
図7(A)及び(B)に示されるように、基板110の後面(一側面)には、第1磁石100の前側において、「センサ」としての第1ホールIC114が設けられている。また、図6及び図8に示されるように、基板110の後面には、「センサ」としての4箇所の第2ホールIC116が設けられている。2箇所の第2ホールIC116は、第2磁石102の前側に配置されており、シフトレバー34がN位置側へ操作されたときには、他の2箇所の第2ホールIC116が、第2磁石102の前側に配置される設定になっている。第1ホールIC114(第2ホールIC116)は、第1磁石100(第2磁石102)の磁束密度を検出し、検出した磁束密度に応じた出力値(電圧値)を制御部へ出力するようになっている。そして、制御部が、第1ホールIC114及び第2ホールIC116からの出力値に基づいて、シフトレバー34のシフト位置を検出するようになっている。
図2に示されるように、基板110の前側には、シールド板118が設けられている。シールド板118は、金属の板材によって構成されて、前後方向を板厚方向として配置され、所定の形状に形成されている。そして、シールド板118が、ネジSC2によって基板110と共にケース50に固定されている。
(ケースカバー120について)
ケースカバー120は、後側へ開放された略矩形箱状に形成されている。そして、ケースカバー120が、ケース50の開口部を覆うように、ツメ嵌合によってケース50に固定されている。
(シフトレバー34の操作について)
上記のように構成されたシフトレバー装置10では、シフトレバー34がシフト方向(前後方向)に操作されると、シフトレバー34が、レバーホルダ30と共にレバーホルダ30のホルダ回動軸30Aの軸回りを回動する。これにより、レバーホルダ30の第1伝達軸30Cの先端部が上下方向に変位する。
第1伝達軸30Cが上下方向に変位すると、第1伝達軸30Cに連結された第1スライダ60が上下方向にスライドする。これにより、第1磁石100が第1スライダ60と共に上下方向に変位する。その結果、第1ホールIC114が、第1磁石100の磁束密度を検出し、検出した磁束密度に応じた出力値を制御部へ出力する。
また、シフトレバー34がセレクト方向(左右方向)に操作されると、シフトレバー34が、支持ピン32の軸回りを回動する。これにより、シフトレバー34の第2伝達軸34Cの先端部が左右方向に変位する。
第2伝達軸34Cが左右方向に変位すると、第2伝達軸34Cに連結された第2スライダ70が左右方向にスライドする。これにより、第2スライダ70に連結されたリンク80が、リンク回動軸81の軸回りを回動する。よって、第2磁石102がリンク80と共にリンク回動軸81の軸回りに回動する。その結果、第2ホールIC116が、第2磁石102の磁束密度を検出し、検出した磁束密度に応じた出力値を制御部へ出力する。そして、制御部が、第1ホールIC114及び第2ホールIC116からの出力値に基づいて、シフトレバー34のシフト位置を検出する。
(作用効果)
次に、第1磁石100を第1スライダ60に組付けるときの組付手順、及び、第2磁石102をリンク80に組付けるときの組付手順を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
第1磁石100を第1スライダ60に組付けるときには、第1磁石100を、第1スライダ60の第1磁石収容部63の前側に配置する。そして、第1磁石100を、後側へ移動させて、第1磁石収容部63内に収容(嵌入)させる。また、このときには、第1スライダ60における係合爪66のフック部66Aが第1磁石100の左右の角部によって押圧されて、係合爪66が左右方向外側(第1磁石収容部63の外部側)へ弾性変形する。そして、第1磁石100が第1磁石収容部63内に収容(嵌入)されたときには、係合爪66が左右方向内側(第1磁石収容部63の内部側)へ弾性変形して、フック部66Aが第1磁石100の前側の角部に係合する。以上により、第1磁石100を第1スライダ60に容易に組付けることができる。
そして、第1磁石100を組付けた第1スライダ60を、ケース50にスライド可能に連結する。具体的には、第1スライダ60をケース50のスライダ収容部51内に上側から挿入すると共に、第1スライダ60の第1スライドレール61をケース50の第1スライド溝52A内に挿入する。これにより、スライダ収容部51の第1規制部51Aが、第1スライダ60の係合爪66に対して、第1スライダ60の幅方向外側に隣接して配置される。したがって、例えば、仮に、環境温度の変化等によって、係合爪66が第1スライダ60の幅方向外側へ変形した場合には、係合爪66が第1規制部51Aに当接する。すなわち、係合爪66における第1磁石100との係合が解除される方向への変形を第1規制部51Aによって規制することができる。これにより、係合爪66と第1磁石100との係合状態を良好に維持することができる。以上により、本実施の形態のシフトレバー装置10によれば、第1磁石100の第1スライダ60への組付性を向上することができると共に、第1磁石100の第1スライダ60への組付状態を良好に維持することができる。
一方、第2磁石102をリンク80に組付けるときには、第2磁石102を、リンク80の第2磁石収容部84の前側に配置する。また、このときには、図11に示されるように、リンク80の幅方向から見て、第2磁石102の他端部を第2磁石収容部84側へ傾けた状態にする。そして、第2磁石102の他端部を、リンク80の磁石止部87の後側へ潜り込ませるように第2磁石収容部84内に挿入する。第2磁石102の他端部の第2磁石収容部84への挿入後、第2磁石102を回動させるように、第2磁石102の一端部を第2磁石収容部84側へ押し込む。これにより、第2磁石102の一端側の磁石側面取部102Aが、係合爪86のフック部86Aを押圧して、係合爪86が、リンク80の長手方向一方側(第2磁石収容部84の外部側)へ弾性変形する(図11における2点鎖線にて示される係合爪86を参照)。そして、第2磁石102が第2磁石収容部84内に収容されると、係合爪86がリンク80の長手方向他方側(第2磁石収容部84の内部側)へ弾性変形して、フック部86Aが第2磁石102の一端部の角部に係合する(図8参照)。以上により、第2磁石102がリンク80に組付けられる。
そして、第2磁石102を組付けたリンク80を、ケース50に回動可能に連結する。具体的には、前側から見て、リンク80のストッパ部82A,82Bと、ケース50の第2規制部57及び規制片59と、が重ならないように、リンク80をケース50の前側に配置して、リンク80のリンク回動軸81の内部にケース50のリンク用支持軸54を挿入する。そして、リンク用支持軸54のリンク回動軸81への挿入後に、リンク80を反時計回りに回転させて初期位置に配置する。これにより、ストッパ部82Aが第2規制部57の後側に配置され、ストッパ部82Bが規制片59の後側に配置される。また、この状態では、第2規制部57が、リンク80の係合爪86に対して、リンク80の長手方向一方側に隣接して配置される。したがって、例えば、仮に環境温度の変化等によって、係合爪86がリンク80の長手方向一方側へ変形した場合には、係合爪86が第2規制部57に当接する。すなわち、係合爪86における第2磁石102との係合が解除される方向への変形を第2規制部57によって規制することができる。これにより、係合爪86と第2磁石102との係合状態を良好に維持することができる。以上により、本実施の形態のシフトレバー装置10によれば、第2磁石102のリンク80への組付性を向上することができると共に、第2磁石102のリンク80への組付状態を良好に維持することができる。
また、第1スライダ60の係合爪66は、前側から見て、左右方向(第1スライダ60の移動方向に直交する方向)に弾性変形可能に構成されている。さらに、ケース50の第1規制部51Aと係合爪66とが、左右方向に対向して配置されており、第1規制部51Aが上下方向(第1スライダ60の移動方向)に延在されている。このため、第1スライダ60の移動領域の全範囲において、係合爪66と第1規制部51Aとの対向状態を維持することができると共に、係合爪66における第1スライダ60の幅方向外側への変位を規制することができる。したがって、係合爪66と第1磁石100との係合状態を一層良好に維持することができる。
また、リンク80の係合爪86は、前側から見て、リンク80の長手方向(リンク80の回動方向に直交する方向)に弾性変形可能に構成されている。さらに、ケース50の第2規制部57と係合爪86とが、リンク80の長手方向に対向して配置されており、第2規制部57が、リンク用支持軸54の軸心を中心とした円弧状に延在されている。すなわち、第2規制部57が、リンク80の回動方向に沿って延在されている。このため、リンク80の回動領域の全範囲において、係合爪86と第2規制部57との対向状態を維持することができると共に、係合爪86におけるリンク80の長手方向一方側への変位を規制することができる。したがって、係合爪86と第2磁石102との係合状態を一層良好に維持することができる。
また、第1スライダ60には、一対の係合爪66が設けられており、一対の係合爪66は、第1磁石100に対して、左右方向外側にそれぞれ配置されている。このため、第1磁石100の幅方向両側部を、一対の係合爪66に係合させることができる。これにより、第1スライダ60における第1磁石100に対する保持状態を安定化させることができる。
また、第1スライダ60の左右の側面には、それぞれ上下一対の摺動突起67が形成されており、摺動突起67が、ケース50の第1規制部51Aに当接されている。そして、第1スライダ60が上下方向にスライドするときには、摺動突起67が第1規制部51Aの内周面上を摺動する。これにより、係合爪66における第1磁石100から離間する方向への変形を規制する第1規制部51Aを活用して、第1スライダ60のスライドをガイドすることができる。
また、リンク80は、長尺状に形成されており、リンク80の長手方向中間部に、ケース50に回動可能に支持されたリンク回動軸81が形成されている。また、第2磁石収容部84が、リンク80の長手方向一端部に形成されており、係合爪86が、第2磁石収容部84よりもリンク80の長手方向一方側に配置されている。さらに、リンク80には、第2磁石収容部84の開口部の一部を塞ぐ磁石止部87が形成されている。このため、回動可能に構成されたリンク80に第2磁石102を組付けた場合でも、係合爪86及び磁石止部87によって第2磁石102の第2磁石収容部84からの脱落を防止することができる。これにより、リンク80における第2磁石102に対する保持状態を安定化させることができる。
また、第2磁石102の一端部及び他端部の後角部には、磁石側面取部102Aが形成されている。このため、第2磁石102を第2磁石収容部84に収容するときに、第2磁石102が第2磁石収容部84の底面に干渉することを抑制できる。したがって、第2磁石102の組付性を一層向上することができる。
また、第2磁石収容部84におけるリンク80の他端側の開口縁部には、収容部側面取部84Aが形成されている。これにより、第2磁石102の第2磁石収容部84への組付性を効果的に向上することができる。すなわち、図11に示されるように、第2磁石102のリンク80への組付時に、第2磁石102の他端部を磁石止部87の下側に潜り込ませると、第2磁石102における他端部の前角部が、第2磁石収容部84における開口縁部に接近するようになる。このため、仮に、第2磁石収容部84において、収容部側面取部84Aを省略すると、第2磁石102における他端部の前角部が、第2磁石収容部84における開口縁部に干渉して、第2磁石102の第2磁石収容部84への組付性が低下する可能性がある。これに対して、本実施の形態では、第2磁石収容部84の開口縁部に、収容部側面取部84Aが形成されているため、第2磁石102における他端部の前角部と、第2磁石収容部84の開口縁部との干渉を抑制できる。また、このときには、リンク80の係合爪86が弾性変形しているため、係合爪86から第2磁石102へリンク80の他端側へ向かう押圧力Fが作用する。これにより、第2磁石102の他端部の前角部を収容部側面取部84Aによってガイドして、第2磁石102の他端部を前方側へ持ち上げながら、第2磁石102を第2磁石収容部84に収容することができる。したがって、第2磁石102の第2磁石収容部84への組付性を効果的に向上することができる。
10 シフトレバー装置(シフト装置)
34 シフトレバー(シフト部材)
40 位置検出機構
50 ケース(支持部材)
51A 第1規制部(規制部)
57 第2規制部(規制部)
60 第1スライダ(移動部材)
63 第1磁石収容部(収容部)
66 係合爪
80 リンク(移動部材)
84 第2磁石収容部(収容部)
84A 収容部側面取部
86 係合爪
87 磁石止部
100 第1磁石(磁石)
102 第2磁石(磁石)
102A 磁石側面取部
110 基板
114 第1ホールIC(センサ)
116 第2ホールIC(センサ)

Claims (6)

  1. 操作可能に構成されたシフト部材と、
    前記シフト部材の操作位置を検出する位置検出機構と、
    を備え、
    前記位置検出機構は、
    基板と、
    前記基板と前記シフト部材との間に設けられ、前記基板側へ開放された凹状の収容部を有すると共に、前記シフト部材と連動して前記基板の板厚方向に直交する面に沿って移動する移動部材と、
    前記移動部材を移動可能に支持する支持部材と、
    前記収容部の内部に収容された磁石と、
    前記基板における前記移動部材側の一側面に設けられ、前記磁石を検出するセンサと、
    を含んで構成され、
    前記移動部材は、弾性変形可能に構成され且つ前記磁石と係合して前記磁石の前記収容部からの脱落を防止する係合爪を有しており、
    前記支持部材には、規制部が形成されており、前記係合爪における前記磁石との係合が解除される方向への変形が前記規制部によって規制されるシフト装置。
  2. 前記係合爪は、前記基板の板厚方向から見て、前記移動部材の移動方向に直交する方向に弾性変形可能に構成されており、
    前記規制部が、前記移動部材の移動方向に沿って延在されている請求項1に記載のシフト装置。
  3. 前記移動部材が前記支持部材にスライド可能に連結されており、
    前記係合爪が、前記磁石に対して、前記移動部材の移動方向に直交する方向の両側にそれぞれ設けられている請求項1又は請求項2に記載のシフト装置。
  4. 前記移動部材は、長尺状に形成され、前記移動部材の長手方向中間部が前記支持部材に回動可能に支持されており、
    前記収容部が、前記移動部材の長手方向一端部に形成され、
    前記係合爪が、前記収容部に対して前記移動部材の長手方向一方側に配置されて前記磁石の一端部に係合され、
    前記移動部材には、前記収容部における前記移動部材の長手方向他方側の開口部に対して前記基板側に配置された磁石止部が形成されており、前記磁石止部が前記磁石の他端部と前記基板の板厚方向に対向して配置されている請求項1又は請求項2に記載のシフト装置。
  5. 前記磁石の一端部及び他端部における前記基板とは反対の角部には、磁石側面取部が形成されている請求項4に記載のシフト装置。
  6. 前記収容部における前記移動部材の長手方向他方側の開口縁部には、収容部側面取部が形成されている請求項4又は請求項5に記載のシフト装置。
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