JP2021098398A - 制御装置 - Google Patents

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郁子 山野
Ikuko YAMANO
郁子 山野
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Abstract

【課題】照明機器の点灯状態に起因する測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置1は、ユーザの操作を受け付ける操作パネル10に関わる照明を行う少なくとも1つの照明機器の点灯状態と補正値とを関連付けた補正テーブル180に基づいてサーミスタ3によって測定された温度を補正する制御部19を備えて概略構成されている。この制御部19は、測定された温度が実際の車室の温度に近づくように補正する。【選択図】図6

Description

本発明は、制御装置に関する。
従来の技術として、内気温度センサ自体及び該内気温度センサ周りの少なくとも何れかの発熱状況に基づいて、内気温度センサの検出温度を補正する制御装置を備えた車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
内気温度センサは、電子基板に配置されている。この電子基板には、複数の電子部品が配置されている。内気温度センサ周りの発熱は、内気温度センサを含む複数の電子部品及び電子基板への通電によって生じる。従って車両用空調装置の制御装置は、内気温度センサへの通電開始時からの通電時間をセンサ周り発熱状況の指標値として第2補正値を定め、検出温度の補正に使用する。
特開2016−210382号公報
この電子基板には、発熱源となるバックライトなどの照明機器が操作パネルの照明のために配置されている。従来の車両用空調装置は、第2補正値が通電時間に応じて決定されるように、実験により設定されている。しかし従来の車両用空調装置は、照明機器が車両用空調装置の動作やユーザの操作パネルに対する操作に応じて点灯及び消灯することで点灯状況が変化するので、通電時間のみでは第2補正値にずれが生じる可能性がある。
従って本発明の目的は、照明機器の点灯状態に起因する測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる制御装置を提供することにある。
本発明の一態様は、ユーザの操作を受け付ける操作パネルに関わる照明を行う少なくとも1つの照明機器の点灯状態と補正値とを関連付けた補正テーブルに基づいて温度測定部によって測定された温度を補正する制御部を備えた制御装置を提供する。
本発明によれば、照明機器の点灯状態に起因する測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる。
図1(a)は、実施の形態に係る制御装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、制御装置の基板の一例である。 図2は、実施の形態に係る制御装置のブロック図の一例である。 図3(a)は、実施の形態に係る制御装置の側面図の一例であり、図3(b)は、内部空間の温度の時間変化の一例を示すグラフである。 図4(a)〜図4(c)は、実施の形態に係る内部空間の温度が飽和するまでの過渡状態に対応する第1の補正テーブルの一例を示す概略図である。 図5(a)は、実施の形態に係る内部空間の温度が飽和した後の定常状態に対応する第2の補正テーブルの一例を示す概略図であり、図5(b)は、バッテリー電圧と補正値を関連付けた第3の補正テーブルの一例を示す概略図である。 図6は、実施の形態に係る制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る制御装置は、ユーザの操作を受け付ける操作パネルに関わる照明を行う少なくとも1つの照明機器の点灯状態と補正値とを関連付けた補正テーブルに基づいて温度測定部によって測定された温度を補正する制御部を備えて概略構成されている。
この制御装置は、照明機器の点灯状態に基づいて、測定された温度を補正するので、この構成を採用しない場合と比べて、測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる。
[実施の形態]
(制御装置1の概要)
図1(a)は、制御装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、制御装置の基板の一例である。図2は、制御装置のブロック図の一例である。図3(a)は、制御装置の側面図の一例であり、図3(b)は、内部空間の温度の時間変化の一例を示すグラフである。図3(b)では、縦軸が温度、横軸が時間である。また図3(b)は、測定された時間に応じて使用する補正テーブルの一例を図示している。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
図1(a)は、車両用の空調装置7を制御するための制御装置1を示している。この制御装置1は、運転席と助手席の間のセンターコンソールなどに配置される。空調装置7は、車両内の空調(暖房、冷房、除湿及び換気)を行うものであって、主に吹き出し口の切り替え、送出する空気の温度の調整、風量の調整などを行う。制御装置1は、ユーザの操作に基づいて吹き出し口の切り替え、空気の温度の設定、及び風量の設定などを空調装置7に指示することができる。
この制御装置1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両の空調装置7の制御に関する操作を受け付ける操作パネル10と、操作パネル10と対向する基板2と、操作パネル10及び基板2の少なくとも一方に配置された少なくとも1つの照明機器と、基板2に配置されたサーミスタ3と、後述する制御部19と、を備えて概略構成されている。
ユーザは、制御装置1の操作パネル10の2点スイッチ11、2点スイッチ12、スイッチ13a〜スイッチ13f、及びスイッチ14a〜スイッチ14cを単独で操作したり、組み合わせて操作したりすることにより、送出される空気の温度の設定、風量の設定、吹き出し口の選択などを指示することができる。この制御装置1は、ディスプレイ16を有している。このディスプレイ16には、吹き出し口や設定された温度などが表示されている。
このスイッチ13a〜スイッチ13fは、図1(b)に示すように、発光素子40a〜発光素子40fによって操作受付後に照明される。またスイッチ13a〜スイッチ13fは、光を透過するようにレーザによってマークが形成されている。従ってスイッチ13a〜スイッチ13fは、マーク部分が照明される。
スイッチ14a〜スイッチ14cは、インジケータ15a〜インジケータ15cを有している。このスイッチ14a〜スイッチ14cは、図1(b)に示すように、発光素子41a〜発光素子41cによって操作受付後にインジケータ15a〜インジケータ15cが照明される。
ディスプレイ16は、図1(b)に示すように、複数の発光素子42によって照明されている。複数の発光素子42は、車両のバッテリー電圧の変動に応じてディスプレイ16の輝度が変化しないように、制御部19によって制御されている。従って複数の発光素子42は、電圧の変化に応じて発生する熱量が変化する。
制御装置1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、車室の温度を測定する温度測定部としてサーミスタ3を備えている。このサーミスタ3は、操作パネル10に設けられたスリット17を介して車室の温度を測定する。しかし制御装置1は、照明の際、上述の発光素子や発光素子と共に配置される抵抗などから発生する熱量により制御装置1内の温度が変化する。サーミスタ3は、この温度に影響されて測定される温度が実際の車室の温度とのずれが生じる。
そこで制御装置1は、図2に示すように、ユーザの操作を受け付ける操作パネル10に関わる照明を行う少なくとも1つの照明機器の点灯状態と補正値とを関連付けた補正テーブル180に基づいてサーミスタ3によって測定された温度を補正する制御部19を備えて概略構成されている。この制御部19は、測定された温度が実際の車室の温度に近づくように補正する。
本実施の形態の照明機器は、一例として、発光素子40a〜発光素子40f、発光素子41a〜発光素子41c、及び複数の発光素子42である。本実施の形態の制御装置1は、ディスプレイ16のバックライトとして3つの発光素子42を備えている。
(基板2の構成)
基板2は、プリント配線基板である。この基板2は、図3(a)に示すように、ホルダ5に保持され、操作パネル10と対向して一体とされている。
この基板2には、主に、上述の発光素子と、サーミスタ3と、固定電極21a、固定電極21b、固定電極22a、固定電極22b、固定電極23a〜固定電極23f、固定電極24a〜固定電極24cと、コネクタ25と、制御部19と、が配置されている。
(サーミスタ3の構成)
サーミスタ3は、温度の上昇に対してゆるやかに抵抗が減少するNTC(negative temperature coefficient)サーミスタである。サーミスタ3は、図1(b)に示すように、測定部30と、測定部30から延びる2本のリード31と、を備えている。サーミスタ3は、基板2に取り付けたリード31をL字形状に折り曲げ、基板2の切欠20から突出するホルダ5の筒部52内に挿入されている。
制御装置1内の内部空間100の温度の影響を抑制するため、測定部30は、図3(a)に示すように、操作パネル10の近くに位置し、スリット17を介して車室の温度を測定するように構成されている。サーミスタ3は、測定した温度の情報である温度情報Sを制御部19に出力する。
(操作パネル10の構成)
操作パネル10は、樹脂材料を用いて板状に形成されている。この操作パネル10には、2点スイッチ11、2点スイッチ12、スイッチ13a〜スイッチ13f、スイッチ14a〜スイッチ14c、及びディスプレイ16が取り付けられている。
(2点スイッチ11及び2点スイッチ12の構成)
2点スイッチ11及び2点スイッチ12は、図1(a)に示すように、細長い形状を有し、一方端部には「+」のマークが、他方端部には「−」のマークが付されている。
ユーザは、「+」側の端部に対してプッシュ操作を行うと、対象となる設定値を増加させることができる。またユーザは、「−」側の端部に対してプッシュ操作を行うと、対象となる設定値を減少させることができる。
2点スイッチ11は、「+」側に可動電極11a、及び「−」側に可動電極11bを有している。この可動電極11a及び可動電極11bは、導電性を有する金属材料や樹脂材料によって形成されている。基板2には、図1(b)に示すように、可動電極11aに対応して固定電極21a、可動電極11bに対応して固定電極21bが配置されている。固定電極21a及び固定電極21bは、中央に溝が形成されて左右で非導通となっている。
2点スイッチ11の「+」側に対するプッシュ操作により、可動電極11aと固定電極21aとが接触して固定電極21aが非導通状態から導通状態となる。また2点スイッチ11の「−」側に対するプッシュ操作により、可動電極11bと固定電極21bとが接触して固定電極21bが非導通状態から導通状態となる。2点スイッチ11は、制御部19と電気的に接続されている。2点スイッチ11は、非導通状態の際に「Lo」、導通状態の際に「Hi」となるスイッチ信号Sを制御部19に出力する。このスイッチ信号Sは、「+」側と「−」側の「Hi」と「Lo」が識別できる信号となっている。
2点スイッチ12は、「+」側に可動電極12a、及び「−」側に可動電極12bを有している。この可動電極12a及び可動電極12bは、導電性を有する金属材料や樹脂材料によって形成されている。基板2には、図1(b)に示すように、可動電極12aに対応して固定電極22a、可動電極12bに対応して固定電極22bが配置されている。固定電極22a及び固定電極22bは、中央に溝が形成されて左右で非導通となっている。
2点スイッチ12の「+」側に対するプッシュ操作により、可動電極12aと固定電極22aとが接触して固定電極22aが非導通状態から導通状態となる。また2点スイッチ12の「−」側に対するプッシュ操作により、可動電極12bと固定電極22bとが接触して固定電極22bが非導通状態から導通状態となる。2点スイッチ12は、制御部19と電気的に接続されている。2点スイッチ12は、非導通状態の際に「Lo」、導通状態の際に「Hi」となるスイッチ信号Sを制御部19に出力する。このスイッチ信号Sは、「+」側と「−」側の「Hi」と「Lo」が識別できる信号となっている。
(スイッチ13a〜スイッチ13fの構成)
スイッチ13a〜スイッチ13fは、図1(a)に示すように、矩形状を有している。ユーザは、スイッチ13a〜スイッチ13fに対してプッシュ操作を行うと対象となる機能の実行を指示することができる。そしてスイッチ13a〜スイッチ13fは、プッシュ操作が受け付けられた場合、対応する発光素子40a〜発光素子40fによってマーク部分が照明される。
スイッチ13a〜スイッチ13fは、可動電極130a〜可動電極130fを有している。この可動電極130a〜可動電極130fは、導電性を有する金属材料や樹脂材料によって形成されている。基板2には、図1(b)に示すように、可動電極130a〜可動電極130fに応じて固定電極23a〜固定電極23fが配置されている。固定電極23a〜固定電極23fは、中央に溝が形成されて左右で非導通となっている。
スイッチ13a〜スイッチ13fに対するプッシュ操作により、可動電極130a〜可動電極130fと固定電極23a〜固定電極23fとが接触して固定電極23a〜固定電極23fが非導通状態から導通状態となる。固定電極23a〜固定電極23fは、制御部19と電気的に接続されている。スイッチ13a〜スイッチ13fは、非導通状態の際に「Lo」、導通状態の際に「Hi」となるスイッチ信号S4a〜スイッチ信号S4fを制御部19に出力する。
(スイッチ14a〜スイッチ14cの構成)
スイッチ14a〜スイッチ14cは、図1(a)に示すように、矩形状を有している。ユーザは、スイッチ14a〜スイッチ14cに対してプッシュ操作を行うと対象となる機能の実行を指示することができる。そしてスイッチ14a〜スイッチ14cは、プッシュ操作が受け付けられた場合、対応する発光素子41a〜発光素子41cによってインジケータ15a〜インジケータ15cが照明される。
スイッチ14a〜スイッチ14cは、可動電極140a〜可動電極140cを有している。この可動電極140a〜可動電極140cは、導電性を有する金属材料や樹脂材料によって形成されている。基板2には、図1(b)に示すように、可動電極140a〜可動電極140cに応じて固定電極24a〜固定電極24cが配置されている。固定電極24a〜固定電極24cは、中央に溝が形成されて左右で非導通となっている。
スイッチ14a〜スイッチ14cに対するプッシュ操作により、可動電極140a〜可動電極140cと固定電極24a〜固定電極24cとが接触して固定電極24a〜固定電極24cが非導通状態から導通状態となる。固定電極24a〜固定電極24cは、制御部19と電気的に接続されている。スイッチ14a〜スイッチ14cは、非導通状態の際に「Lo」、導通状態の際に「Hi」となるスイッチ信号S5a〜スイッチ信号S5cを制御部19に出力する。
(ディスプレイ16の構成)
ディスプレイ16は、例えば、表示画面が矩形の液晶ディスプレイである。このディスプレイ16は、上述のように、バックライトとして複数の発光素子42を有している。この複数の発光素子42は、ディスプレイ16を背面側から照明するものである。
ディスプレイ16は、制御部19と電気的に接続されている。そしてディスプレイ16は、制御部19から出力される表示制御信号Sに基づいて画像を表示する。
(発光素子40a〜発光素子40fの構成)
発光素子40a〜発光素子40fは、例えば、発光ダイオードである。この発光素子40a〜発光素子40fは、図1(b)に示すように、対応するスイッチ13a〜スイッチ13fの固定電極23a〜固定電極23fの近くに配置されている。
発光素子40a〜発光素子40fは、制御部19と電気的に接続されている。制御部19は、駆動信号S7a〜駆動信号S7fによって発光素子40a〜発光素子40fを駆動して対応するスイッチ13a〜スイッチ13fを照明する。
(発光素子41a〜発光素子41cの構成)
発光素子41a〜発光素子41cは、例えば、発光ダイオードである。この発光素子41a〜発光素子41cは、図1(b)に示すように、対応するスイッチ14a〜スイッチ14cの固定電極24a〜固定電極24cの近くに配置されている。
発光素子41a〜発光素子41cは、制御部19と電気的に接続されている。制御部19は、駆動信号S8a〜駆動信号S8cによって発光素子41a〜発光素子41cを駆動して対応するインジケータ15a〜インジケータ15cを照明する。
(複数の発光素子42の構成)
複数の発光素子42は、例えば、発光ダイオードである。この複数の発光素子42は、図1(a)及び図1(b)に示すように、ディスプレイ16の背面側に配置されている。
複数の発光素子42は、制御部19と電気的に接続されている。制御部19は、後述する電圧モニタ190によって車両のバッテリー電圧を監視し、このバッテリー電圧に応じた駆動信号Sを生成して複数の発光素子42を駆動する。
(制御部19の構成)
図4(a)〜図4(c)は、内部空間の温度が飽和するまでの過渡状態に対応する第1の補正テーブルの一例を示す概略図である。図5(a)は、内部空間の温度が飽和した後の定常状態に対応する第2の補正テーブルの一例を示す概略図であり、図5(b)は、バッテリー電圧と補正値を関連付けた第3の補正テーブルの一例を示す概略図である。
制御部19は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部19が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部19は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行うと共に時間の測定を行う。
制御部19は、電圧モニタ190を有している。この電圧モニタ190は、車両のバッテリー電圧を測定する。制御部19は、電圧モニタ190によって測定されたバッテリー電圧に基づいてディスプレイ16の輝度の変化を抑制するように複数の発光素子42を制御する。
また制御部19は、記憶部18と電気的に接続されている。この記憶部18には、補正テーブル180が記憶されている。この記憶部18は、基板2に配置された半導体メモリであるがこれに限定されない。
制御部19は、測定された温度から補正値に基づいた補正温度を減算して測定された温度を補正する。
図3(a)に示すように、基板2と操作パネル10とに挟まれた内部空間100は、上述のように、発光素子や発光素子と電気的に接続された抵抗などの熱源によって操作パネル10の外、つまり車室の温度よりも高くなる。サーミスタ3は、少なからず内部空間100の温度に影響を受け、車室の温度よりも高い温度を測定するからである。上述の補正温度は、測定された温度を車室の実際の温度に近づけるために設けられている。
ここで内部空間100の温度は、図3(b)に示すように、照明が開始された時間から上昇し、十分時間が経つと飽和するので、内部空間100の温度から定められた補正値が飽和する。内部空間100の温度の時間変化を考慮しないで測定された温度を補正した場合、実際の車室の温度とのずれの抑制効果が小さくなる可能性がある。そこで制御部19は、内部空間100の温度の時間変化を考慮して複数の補正テーブルを切り替えて使用する。
具体的には、補正テーブル180は、図4(a)〜図5(a)に示すように、起動時から補正値が飽和するまでの第1の補正テーブル180aと、補正値が飽和した後の第2の補正テーブル180bと、を有している。制御部19は、起動時からの時間を測定して第1の補正テーブル180aと第2の補正テーブル180bとを切り替えて測定された温度を補正するように構成されている。
また第1の補正テーブル180aは、さらに起動時からの時間に応じて複数の補正テーブルから構成されても良い。図4(a)〜図4(c)に示す第1の補正テーブル181a〜第1の補正テーブル183aは、起動時からの時間に応じて異なる補正テーブルとなっている。
さらに制御部19は、ディスプレイ16の点灯状態に応じて補正値を変える必要があるので、第1の補正テーブル180a及び第2の補正テーブル180bとは別の補正テーブルを用いて測定された温度を補正する。
具体的には、補正テーブル180は、図5(b)に示すように、さらに対象となる照明機器に印加される電圧と補正値とを関連付けた第3の補正テーブル180cを有している。制御部19は、第1の補正テーブル180a、第2の補正テーブル180b及び第3の補正テーブル180cを用いて測定された温度を補正するように構成されている。なお対象となる照明機器は、ディスプレイ16を照明する複数の発光素子42である。
第1の補正テーブル181a〜第1の補正テーブル183aは、図4(a)〜図4(c)に示すように、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに対するOFF時の補正値、非減光時の補正値、及び減光時の補正値を備えている。なお非減光とは、例えば、スイッチが操作により選択されたことを示すように、明るく照明された状態である。減光とは、例えば、非減光よりも暗く、スイッチの照明のみを行っている状態である。
同様に、第2の補正テーブル180bは、図5(a)に示すように、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに対するOFF時の補正値、非減光時の補正値、及び減光時の補正値を備えている。
ここで図3(b)に示すように、内部空間100の温度は、起動時(=T)からおよそ時間Tまでは、ほぼ線形に変化し、時間T以降では、ほぼ飽和する。図4(a)に示す第1の補正テーブル181aは、過渡状態にある時間Tまで使用する補正テーブルである。また図4(b)に示す第1の補正テーブル182aは、過渡状態にある時間Tから時間Tまで使用する補正テーブルである。さらに図4(c)に示す第1の補正テーブル183aは、過渡状態にある時間Tから時間Tまで使用する補正テーブルである。この時間Tは、一例として、およそ20分である。また時間Tは、一例として、40分である。また時間Tは、一例として、およそ60分である。
図4(a)に示す第1の補正テーブル181aは、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに応じて、OFF時の補正値としてゼロ、非減光時の補正値として補正値A〜補正値I、及び減光時の補正値として補正値A〜補正値Iを備えている。この補正値は、減光時よりも非減光時の補正値の方が大きい。例えば、非減光時の発光素子40aの補正値Aは、減光時の補正値Aより大きい。
また図4(b)に示す第1の補正テーブル182aは、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに応じて、OFF時の補正値としてゼロ、非減光時の補正値として補正値A〜補正値I、及び減光時の補正値として補正値A〜補正値Iを備えている。この補正値は、減光時よりも非減光時の補正値の方が大きい。例えば、非減光時の発光素子40bの補正値Bは、減光時の補正値Bより大きい。
さらに図4(c)に示す第1の補正テーブル183aは、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに応じて、OFF時の補正値としてゼロ、非減光時の補正値として補正値A〜補正値I、及び減光時の補正値として補正値A〜補正値Iを備えている。この補正値は、減光時よりも非減光時の補正値の方が大きい。例えば、非減光時の発光素子40cの補正値Cは、減光時の補正値Cより大きい。
またさらに図5(a)に示す第2の補正テーブル180bは、発光素子40a〜発光素子40f、及び発光素子41a〜発光素子41cに応じて、OFF時の補正値としてゼロ、非減光時の補正値として補正値A〜補正値I、及び減光時の補正値として補正値A〜補正値Iを備えている。この補正値は、減光時よりも非減光時の補正値の方が大きい。例えば、非減光時の発光素子40dの補正値Dは、減光時の補正値Dより大きい。
そして図5(b)に示す第3の補正テーブル180cは、電圧モニタ190が測定したバッテリー電圧Vに応じた補正値を備えている。本実施の形態の第3の補正テーブル180cは、一例として、バッテリー電圧Vの補正値として補正値J、バッテリー電圧Vの補正値として補正値J、及びバッテリー電圧Vの補正値として補正値Jを備えている。
なお第1の補正テーブル180a〜第3の補正テーブル180cの補正値は、温度の次元を有し、実際に測定した値を用いて定められるがこれに限定されず、近似的な関数によって定められても良い。
制御部19は、スイッチ14aが操作されて発光素子41aが選択され(=非減光状態)、測定された温度がTだった場合、内部空間100の温度が飽和するまでの車室の温度Tを次のように算出する。なお電圧モニタ190は、複数の発光素子42に印加されるバッテリー電圧としてバッテリー電圧Vを測定しているものとする。従って第3の補正テーブル180cに従ってさらに補正値Jが減算される。
時間Tから時間Tにおいて第1の補正テーブル181aを用いた場合
=T−(A+B+C+D+E+F+G+H+I+J)・・・(1)
時間Tから時間Tにおいて第1の補正テーブル182aを用いた場合
=T−(A+B+C+D+E+F+G+H+I+J)・・・(2)
時間Tから時間Tにおいて第1の補正テーブル183aを用いた場合
=T−(A+B+C+D+E+F+G+H+I+J)・・・(3)
また制御部19は、スイッチ14aが操作されて発光素子41aが選択され(=非減光状態)、測定された温度がTだった場合、内部空間100の温度が飽和した車室の温度Tを次のように算出する。なお電圧モニタ190は、複数の発光素子42に印加されるバッテリー電圧としてバッテリー電圧Vを測定しているものとする。従って第3の補正テーブル180cに従ってさらに補正値Jが減算される。
時間T以降に第2の補正テーブル180bを用いた場合
=T−(A+B+C+D+E+F+G+H+I+J)・・・(4)
制御部19は、上述の式(1)〜式(3)に示すように、時間の経過に従って線形補完を行う。また制御部19は、補正値を加算し、測定された温度Tから減算することにより、容易に車室の温度Tを求めることができる。
制御部19は、なされた操作と補正した温度Tの情報を含む制御情報S10を生成して空調装置7に出力する。
以下では、本実施の形態の制御装置1の動作の一例について図6のフローチャートに従って説明する。
(動作)
制御装置1の制御部19は、電源が投入されて起動すると(Step1)、時間の測定を開始する(Step2)。
次に制御部19は、サーミスタ3から出力される温度情報Sに基づいて測定された車室の温度を取得する(Step3)。この測定された車室の温度は、補正を行いながら周期的に取得される。
次に制御部19は、測定された車室の温度の補正を開始する(Step4)。この補正処理において制御部19は、起動から測定された時間に基づいて補正に使用する補正テーブルを補正テーブル180から選択する。制御部19は、測定された時間が、内部空間100の温度が飽和する前の時間、つまり第1の補正テーブル180aを使って補正を行う場合(Step5:Yes)、測定された温度を第1の補正テーブル180aを用いて補正する(Step6)。
そして制御部19は、補正された温度の情報として制御情報S10を生成して空調装置7に出力し(Step7)、ステップ3に処理を進めて次の温度の補正を行う。
ここでステップ5において制御部19は、起動から測定された時間が、内部空間100の温度が飽和する時間を超えている場合、つまり第1の補正テーブル180aから第2の補正テーブル180bに切り替える必要がある場合(Step5:No)、第2の補正テーブル180bに切り替えて測定された温度を補正し(Step8)、補正された温度の情報として制御情報S10を生成して空調装置7に出力する(Step7)。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る制御装置1は、照明機器の点灯状態に起因する測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる。具体的には、制御装置1は、発光素子の点灯状態に基づいて作成された補正テーブル180を用いて測定された温度を補正するので、この構成を採用しない場合と比べて、測定された温度と実際の温度との差を補正する補正値のずれを抑制することができる。
制御装置1は、補正テーブル180を用いるので、複雑な計算が必要なく、簡易な制御により補正を行うことができる。
制御装置1は、内部空間100の温度が飽和する前と飽和した後で第1の補正テーブル180aから第2の補正テーブル180bに切り替えて補正を行うので、この構成を採用しない場合と比べて、補正値のずれがより抑制される。
制御装置1は、第1の補正テーブル180a及び第2の補正テーブル180bを用いた補正と共に、ディスプレイ16のバックライトである複数の発光素子42の点灯状態に基づいた第3の補正テーブル180cを用いて温度の補正を行うので、この構成を採用しない場合と比べて、さらに補正値のずれを抑制することができる。また制御装置1は、予め搭載されている電圧モニタ190を用いてバッテリー電圧を測定し、このバッテリー電圧に対応した補正値を使用できるので、新たに電子機器を追加したり、複雑なソフトウェアを実装したりしなくても良く、コストを抑制することができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…制御装置、2…基板、3…サーミスタ、5…ホルダ、7…空調装置、10…操作パネル、11…2点スイッチ、11a…可動電極、11b…可動電極、12…2点スイッチ、12a…可動電極、12b…可動電極、13a〜13f…スイッチ、14a〜14c…スイッチ、15a〜15c…インジケータ、16…ディスプレイ、17…スリット、18…記憶部、19…制御部、20…切欠、21a…固定電極、21b…固定電極、22a…固定電極、22b…固定電極、23a〜23f…固定電極、24a〜24c…固定電極、25…コネクタ、30…測定部、31…リード、40a〜40f…発光素子、41a〜41c…発光素子、42…発光素子、52…筒部、100…内部空間、130a〜130f…可動電極、140a〜140c…可動電極、180…補正テーブル、180a〜180c…第1の補正テーブル〜第3の補正テーブル、181a,182a,183a…第1の補正テーブル、190…電圧モニタ

Claims (5)

  1. ユーザの操作を受け付ける操作パネルに関わる照明を行う少なくとも1つの照明機器の点灯状態と補正値とを関連付けた補正テーブルに基づいて温度測定部によって測定された温度を補正する制御部を備えた制御装置。
  2. 前記制御部は、前記測定された温度から前記補正値に基づいた補正温度を減算して前記測定された温度を補正する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記補正テーブルは、起動時から前記補正値が飽和するまでの第1の補正テーブルと、前記補正値が飽和した後の第2の補正テーブルと、を有し、
    前記制御部は、起動時からの時間を測定して前記第1の補正テーブルと前記第2の補正テーブルとを切り替える、
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記補正テーブルは、さらに対象となる照明機器に印加される電圧と補正値とを関連付けた第3の補正テーブルを有し、
    前記制御部は、前記第1の補正テーブル乃至前記第3の補正テーブルを用いて前記測定された温度を補正する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 車両の空調装置の制御に関する操作を受け付ける前記操作パネルと、
    前記操作パネルと対向する基板と、
    前記操作パネル及び前記基板の少なくとも一方に配置された前記少なくとも1つの照明機器と、
    前記基板に配置された前記温度測定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記測定された温度が実際の車室の温度に近づくように補正する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載された制御装置。
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