JP2021097491A - ステータ製造ラインおよびステータ製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】工数を増やすことなく簡単に積層鋼板の枚数を正確に確認できる手段を提供する。【解決手段】本発明のステータ製造ラインは、複数の電磁鋼板を積層してステータブロック23Aとするブロック製造装置110と、ステータブロックを搬送する搬送装置120と、ステータブロックの重量を測定し電磁鋼板の枚数を確認する重量測定装置160と、重量測定装置の測定結果に基づいて電磁鋼板の枚数が正常なステータブロックを所定数ずつ転積させてステータスタックとする転積装置170と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ステータ製造ラインおよびステータ製造方法に関する。
一般に、モータのステータに用いられるステータコアは、プレス加工によって鋼板から所定形状に型抜きされたラミネーション(電磁鋼板)を複数枚積層して構成されている。
このようなステータを製造する場合には、まず、複数枚のラミネーションを積層してなるステータブロックを複数形成し、これら各ステータブロックを転積させることでステータコアを製造する技術が用いられている。すなわち、ステータブロックの転積作業では、ラミネーションの厚みのばらつきを考慮して、プレス金型から搬出されたステータブロックを、1ブロックごとに、周方向へ所定の角度ずつ回転させた状態で積み重ねを行っている。このように、積載するステータブロックの周方向における位置を各々異ならせることによってステータスタックとし、溶接後のステータコアの厚みを均一化することが可能である(例えば、特許文献1)。
このようなステータを製造する場合には、まず、複数枚のラミネーションを積層してなるステータブロックを複数形成し、これら各ステータブロックを転積させることでステータコアを製造する技術が用いられている。すなわち、ステータブロックの転積作業では、ラミネーションの厚みのばらつきを考慮して、プレス金型から搬出されたステータブロックを、1ブロックごとに、周方向へ所定の角度ずつ回転させた状態で積み重ねを行っている。このように、積載するステータブロックの周方向における位置を各々異ならせることによってステータスタックとし、溶接後のステータコアの厚みを均一化することが可能である(例えば、特許文献1)。
従来では、ステータスタックの高さを測定することで電磁鋼板の枚数を確認していた。しかしながら、積層鋼板のかしめ具合等によってステータブロックの高さにばらつきが生じてしまい、積層鋼板の枚数を正確に確認することができないことがある。
そこで、工数を増やすことなく簡単に積層鋼板の枚数を正確に確認できる手段が望まれている。
そこで、工数を増やすことなく簡単に積層鋼板の枚数を正確に確認できる手段が望まれている。
本発明のステータ製造ラインの一つの態様は、複数の電磁鋼板を積層してステータブロックとするブロック製造装置と、前記ステータブロックを搬送する搬送装置と、前記ステータブロックの重量を測定し前記電磁鋼板の枚数を確認する重量測定装置と、前記重量測定装置の測定結果に基づいて前記電磁鋼板の枚数が正常な前記ステータブロックを所定数ずつ転積させてステータスタックとする転積装置と、を備える。
本発明のステータ製造方法の一つの態様は、上述のステータ製造ラインを用いたステータ製造方法であって、複数の電気鋼板を加圧してステータブロックを形成するステータブロック製造工程と、前記ステータブロックの重量を測定し前記電磁鋼板の積層枚数を確認する重量測定工程と、前記重量測定装置の測定結果に基づいて前記電磁鋼板の枚数が正常な前記ステータブロックを所定数ずつ転積してステータスタックとする転積工程と、を有する。
本発明の一つの態様によれば、ステータブロックの転積作業の効率を高めることができるとともに歩留まりの向上を図ることができる、ステータ製造ラインおよびステータ製造方法が提供される。
図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。X方向は、Z方向と直交する方向とする。Y方向は、X方向とZ方向との両方と直交する方向とする。
<ステータ製造ライン>
図1は、本実施形態のステータ製造ライン100を示す図である。
以下の説明において、上下方向に平行な方向をZ方向とし、第1搬送装置120によるステータブロック23Aの搬送方向に平行な方向をX方向とし、第2搬送装置180によるステータスタック108の搬送方向をY方向とする。
図1は、本実施形態のステータ製造ライン100を示す図である。
以下の説明において、上下方向に平行な方向をZ方向とし、第1搬送装置120によるステータブロック23Aの搬送方向に平行な方向をX方向とし、第2搬送装置180によるステータスタック108の搬送方向をY方向とする。
図1に示すステータ製造ライン100は、モータ製造ラインの一部である。モータ製造ラインは、ステータ製造ライン100だけでなくロータ製造ラインも備えており、モータ製造ラインのうちそれぞれの製造ラインでステータ20(図2)およびロータ10(図2)を作製し、これらを組み合わせることによってモータ1(図2)を製造できる。
<モータ>
図2は、一般的なモータ1の構成を示す断面図である。図3は、一実施形態におけるステータコア23の構成を示す斜視図である。図4は、ステータコア23を構成する複数のステータブロック23Aのうちの2ブロックを示す図である。
図2は、一般的なモータ1の構成を示す断面図である。図3は、一実施形態におけるステータコア23の構成を示す斜視図である。図4は、ステータコア23を構成する複数のステータブロック23Aのうちの2ブロックを示す図である。
まず、本実施形態のステータ製造ライン100で製造されるステータ20を備えたモータ1の構成について述べる。
モータ1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。モータ1は、図2に示すように、ロータ10と、ロータ10を囲むステータ20と、ハウジング30と、を備える。
モータ1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。モータ1は、図2に示すように、ロータ10と、ロータ10を囲むステータ20と、ハウジング30と、を備える。
(ロータ)
ロータ10は、一方向に延びる中心軸J1を中心として回転する。ロータ10は、中心軸J1に沿って延びるシャフト21と、ロータコア12と、ロータマグネットとを有する。
ロータ10は、一方向に延びる中心軸J1を中心として回転する。ロータ10は、中心軸J1に沿って延びるシャフト21と、ロータコア12と、ロータマグネットとを有する。
ロータコア12は、軸方向に積み重ねられた複数のロータブロックにより構成されている。各ロータブロックは、軸方向に積層された複数のロータラミネーション(電磁鋼板)を有している。ロータラミネーションは、磁性を有する薄板の鋼板を所定形状に打ち抜くことによって形成される。
(ステータ20)
図2に示したように、ステータ20は、ロータ10の径方向外側に配置され、ロータ10と径方向に対向する。ステータ20は、ステータコア23と、複数のインシュレータと、インシュレータに装着された巻き線24と、を有する。ステータ20は、ロータ10を環状に囲み、ハウジング30の内側に固定される。
図2に示したように、ステータ20は、ロータ10の径方向外側に配置され、ロータ10と径方向に対向する。ステータ20は、ステータコア23と、複数のインシュレータと、インシュレータに装着された巻き線24と、を有する。ステータ20は、ロータ10を環状に囲み、ハウジング30の内側に固定される。
ステータコア23は、図2および図3に示すように、外周面23aから径方向外側に突出する複数のボルト締結部23bを有している。本実施形態では、4つのボルト締結部23bがステータコア23の周方向に等間隔で配置されている。ステータコア23は、ボルト締結部23bに形成された貫通孔23cに挿入されるボルト92を介してハウジング30に固定されている。
ステータコア23は、図3および図4に示すように、軸方向に積み重ねられた複数のステータブロック23Aにより構成されている。各ステータブロック23Aは、軸方向に積層された複数のステータラミネーション23B(電磁鋼板)を有している。ステータラミネーション23Bは、磁性を有する薄板の鋼板を所定形状に打ち抜くことによって形成される。
ステータコア23は、2種類のステータブロック23A1,23A2により構成されている。第2のステータブロック23A2は、第1のステータブロックA1上に積載されている。ステータブロック23A1,23A2は、ステータラミネーション23Bの積層数が異なる。第1のステータブロック23A1は、例えば、35枚のステータラミネーション23Bを積層して構成したブロックである。一方、第2のステータブロック23A2は、第1のステータブロック23A1よりも少ない数(35枚未満)のステータラミネーション23Bで構成されている。
モータ1の機種ごとにステータコア23を構成するステータラミネーション23Bの積層数は異なるが、本例では例えば、第1のステータブロック23A1を14ブロック、第2のステータブロック23A2を2ブロック、全部で16ブロック積み重ねて図3に示すようなステータコア23としている。
<ステータ製造ライン100>
次に、ステータ製造ライン100の概略構成および動作について説明する。
図1に示すように、ステータ製造ライン100は、プレス加工機(ステータブロック製造装置)110と、搬送装置120と、切り離し装置130と、反転装置140と、移載装置150と、重量測定装置160と、転積装置170と、を備える。
次に、ステータ製造ライン100の概略構成および動作について説明する。
図1に示すように、ステータ製造ライン100は、プレス加工機(ステータブロック製造装置)110と、搬送装置120と、切り離し装置130と、反転装置140と、移載装置150と、重量測定装置160と、転積装置170と、を備える。
(プレス加工機)
プレス加工機110は、複数の電磁鋼板を積層してステータブロックとする。すなわち、プレス加工機110は、磁性を有する薄板の鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bをプレス金型を用いて打ち抜いた後、プレス金型内で所定数のステータラミネーション23Bを積み重ねてカシメることによりブロックにしている。
プレス加工機110は、複数の電磁鋼板を積層してステータブロックとする。すなわち、プレス加工機110は、磁性を有する薄板の鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bをプレス金型を用いて打ち抜いた後、プレス金型内で所定数のステータラミネーション23Bを積み重ねてカシメることによりブロックにしている。
本実施形態のプレス加工機110では、例えば、第1のステータブロック23A1および第2のステータブロック23A2をそれぞれ2ブロックずつ製造し、種類ごとに2ブロックずつ積み重ねた状態で搬出する。具体的には、まず、第1のステータブロック23A1を7組、全14ブロック製造し、その後、第2のステータブロック23A2を1組、全2ブロック製造する。本実施形態のプレス加工機110では、この製造順を1クールとする。
(搬送装置)
搬送装置120は、搬送方向上流側の一端がプレス加工機110に接続される。搬送装置120は搬送方向下流側の他端が反転装置140に接続された搬送コンベア121を備える。搬送装置120は、搬送コンベア121により、プレス加工機110において製造されたステータブロック23Aを種類ごとにそれぞれ2ブロックずつ搬送する。
搬送装置120は、搬送方向上流側の一端がプレス加工機110に接続される。搬送装置120は搬送方向下流側の他端が反転装置140に接続された搬送コンベア121を備える。搬送装置120は、搬送コンベア121により、プレス加工機110において製造されたステータブロック23Aを種類ごとにそれぞれ2ブロックずつ搬送する。
搬送コンベア121は、ステータブロック23Aの直径よりも小さい幅を有する。搬送コンベア121は、ステータブロック23Aの一部を外側にはみ出させた状態で、ステータブロック23Aを搬送する。すなわち搬送コンベア121の幅方向中央位置にステータブロック23Aの中心が一致した状態で、ステータブロック23Aの搬送方向に交差する両側の端部がそれぞれ搬送コンベア121からはみ出るようになっている。
なお、本実施形態では、搬送装置120として搬送コンベア121を備えているが、ローラコンベア、ローダー、ハンドロボットでもよいし、これらを組み合わせた構成であってもよい。
(切り離し装置)
図5Aは、一実施形態のステータ製造ライン100における切り離し装置130の構成を示す図である。
切り離し装置130は、プレス加工機110から上下に積み重なって搬出された複数のステータブロック23Aをそれぞれ1ブロックずつに分ける機能を有する。切り離し装置130は、図5Aに示すように、搬送コンベア121上に配置されたストッパー131および電磁チャック部(第1の保持部)132と、搬送コンベア121の外側に配置された接触検出部133と、を備える。切り離し装置130は、ステータブロック23Aの搬送経路上に位置する。すなわち、切り離し装置130は、図1に示す搬送コンベア121の長手方向中央付近であって、プレス加工機110と後述する反転装置140との間に位置する。
図5Aは、一実施形態のステータ製造ライン100における切り離し装置130の構成を示す図である。
切り離し装置130は、プレス加工機110から上下に積み重なって搬出された複数のステータブロック23Aをそれぞれ1ブロックずつに分ける機能を有する。切り離し装置130は、図5Aに示すように、搬送コンベア121上に配置されたストッパー131および電磁チャック部(第1の保持部)132と、搬送コンベア121の外側に配置された接触検出部133と、を備える。切り離し装置130は、ステータブロック23Aの搬送経路上に位置する。すなわち、切り離し装置130は、図1に示す搬送コンベア121の長手方向中央付近であって、プレス加工機110と後述する反転装置140との間に位置する。
ストッパー131は、プレス加工機110から上下に積み重なって搬出された複数のステータブロック23Aに接触する。ストッパー131は、搬送コンベア121によって搬送されてきたステータブロック23Aが接触可能な接触面131aを有する。ストッパー131は、断面L字形状をなす鋼板より構成される。接触面131aは、搬送方向上流側(プレス加工機110側)を向く面である。接触面131aは、搬送コンベア121の搬送面121aに対して上下方向に垂直であるとともに搬送方向に対しても垂直をなす面である。ストッパー131は、少なくとも上下方向に移動可能である。
接触検出部133は、レーザー光の光軸Oが搬送方向に交差するとともに、その光軸O上にストッパー131の接触面131aが位置するように設置される。接触検出部133は、ストッパー131の接触面131aに沿って照射したレーザー光の反射によって、ストッパー131にステータブロック23Aが接触したことを検出する。
電磁チャック部132は、エアシリンダーと、当該エアシリンダーに取り付けられた複数の電磁石132Bとを備える。複数の電磁石132Bは、上段側のステータブロック23Aの上面23dに対向する。電磁チャック部132は、接触検出部133の検出結果に基づいて、2段重ねのステータブロック23Aのうち上段側のステータブロック23Aのみを吸着し、下段側のステータブロック23Aから分離する機能を有する。
(反転装置)
図6および図7は、一実施形態のステータ製造ラインにおける反転装置140の構成および動作を示す図である。
反転装置140は、搬送コンベア121の下流側端部に位置し、プレス加工機110(図1)によって製造されたステータブロック23Aの表裏面を反転させる機能を有する。反転装置140は、図6および図7に示すように昇降部141と反転部142とを備える。
図6および図7は、一実施形態のステータ製造ラインにおける反転装置140の構成および動作を示す図である。
反転装置140は、搬送コンベア121の下流側端部に位置し、プレス加工機110(図1)によって製造されたステータブロック23Aの表裏面を反転させる機能を有する。反転装置140は、図6および図7に示すように昇降部141と反転部142とを備える。
昇降部141は、図6に示すように、搬送コンベア121の裏面側下方に設置されたエアシリンダ141Aと、搬送コンベア121の幅方向両側に位置する一対の昇降支持部141Bとを備える。昇降部141は、搬送装置120からステータブロック23Aを持ち上げる。一対の昇降支持部141Bは、エアシリンダ141Aに接続されており、搬送コンベア121の搬送面121a側においてエアシリンダ141Aの動きに応じて上下移動する。昇降支持部141Bは、ステータブロック23Aの裏面23Abを支持する第1面141Bbと、ステータブロック23Aの外周面23aを支持する第2面141Bcとを有する。このため、ステータブロック23Aを径方向両側から挟み込みながら支持する構成のため、径方向への位置ずれを防止しつつ水平な状態でステータブロック23Aを上昇させることが可能である。
反転部142は、図7に示すように、搬送コンベア121の上方に位置し、搬送方向に交差するとともに搬送コンベア121の幅方向に延びる回転軸部142Aと、回転軸部142Aに交差した状態で接続された支持軸部142Bと、支持軸部142Bの両端に配置された一対のエアチャック部(第2の把持部)142Cと、回転軸部142Aに接続され当該回転軸部142Aを回転軸J2の回りに回転させるロータリーシリンダと、を備える。
反転部142は、回転軸部142Aの回転に伴って、支持軸部142Bを介して回転軸部142Aに接続された一対のエアチャック部142Cを、交互に搬送コンベア121に対向させることができる。反転部142は、昇降部141によって持ち上げられたステータブロック23Aの表裏面を反転させることができる。
本実施形態のエアチャック部142Cは、3つの爪部143を有した平行開閉型のエアチャック機構であってステータブロック23Aを内径側から保持する。各エアチャック部142Cの開閉動作は、互いに連動していてもよいし、個別に駆動できるものであってもよい。なお、エアチャック部142Cの構成は上述したものに限られず、ステータブロック23Aを径方向外側から保持する構成であってもよい。
支持軸部142Bの両端に接続された一対のエアチャック部142Cは、一方のエアチャック部142Cの爪部143の位置と、他方のエアチャック部142Cの爪部143の位置とが、支持軸部142Bの回転軸J3の軸回りにずれている。反転部142を上方から見たとき、上位のエアチャック部142Cにおいて突起を上方に向けた各爪部143の間から、下位のエアチャック部142Cの爪部143の裏面側が確認できる構成となっている。
(移載装置)
図8は、一実施形態のステータ製造ライン100における移載装置150および重量測定装置160の周辺の構成を示す図である。
図8に示すように、移載装置150は、反転装置140から重量測定装置160へステータブロック23Aを移載させる機能を有する。移載装置150は、反転装置140よりも上方に位置し、スライド部151と、スライド部151に接続された第3の保持部152と、を備える。
図8は、一実施形態のステータ製造ライン100における移載装置150および重量測定装置160の周辺の構成を示す図である。
図8に示すように、移載装置150は、反転装置140から重量測定装置160へステータブロック23Aを移載させる機能を有する。移載装置150は、反転装置140よりも上方に位置し、スライド部151と、スライド部151に接続された第3の保持部152と、を備える。
スライド部151は、ガイドレール151Aと、ガイドレール151Aに沿って移動する移動部151Bとを有する。ガイドレール151Aは、反転装置140から重量測定装置160にかけて延びる。ガイドレール151Aは、搬送コンベア121に交差する方向に延びる。移動部151Bの前方下端側に第3の保持部152が接続されている。
第3の保持部152は、例えば、上述したエアチャック部142Cと同様の構成をなす。第3の保持部152は、例えば、3つの爪部153を有した平行開閉型のエアチャック装置である。
第3の保持部152は、例えば、上述したエアチャック部142Cと同様の構成をなす。第3の保持部152は、例えば、3つの爪部153を有した平行開閉型のエアチャック装置である。
第3の保持部152は、スライド部151に対して各爪部153の突起を下方に向けた状態で取り付けられている。このため、反転装置140の真上に位置するとき、第3の保持部152側の爪部153の突起が、反転装置140における上位側のエアチャック部142Cの爪部143の突起と対向する。
本実施形態では、第3の保持部152の爪部153の位置と、反転装置140の上位側のエアチャック部142Cの爪部143の位置とが、上下に延びる軸J3、J4の軸回りにそれぞれずれている。これにより、反転装置140のエアチャック部142Cがチャックしているステータブロック23Aのチャック位置と、第3の保持部152によるステータブロック23Aのチャック位置とが異なり、互いの爪部143、153が干渉するのを阻止した構成となっている。
(重量測定装置)
図9は、一実施形態におけるステータ製造ライン100における重量測定装置160の構成を示す図である。
図8および図9に示すように、重量測定装置160は、各ステータブロック23Aの重量を種類ごとに測定し、各ステータブロック23Aを構成しているステータラミネーション23Bの枚数を確認する。
図9は、一実施形態におけるステータ製造ライン100における重量測定装置160の構成を示す図である。
図8および図9に示すように、重量測定装置160は、各ステータブロック23Aの重量を種類ごとに測定し、各ステータブロック23Aを構成しているステータラミネーション23Bの枚数を確認する。
重量測定装置160は、反転装置140の近傍であって搬送コンベア121の幅方向一方側に配置されている。重量測定装置160は、ステータブロック23Aを載置させる載置台161と、載置台161に接続されたエアシリンダー162と、載置台161の下方に位置するロードセル163と、を備える。載置台161上にステータブロック23Aが載置されると、エアシリンダー162により載置台161が降下し、ロードセル163によってステータブロック23Aの重量を測定できる。
(転積装置)
図10は、一実施形態におけるステータ製造ライン100における転積装置170の周辺を示す図である。図11Aは、ステータブロック23Aの切欠き23Adを示す図である。図11Bは、図11Aに示す切欠き23Adの拡大図である。
図10は、一実施形態におけるステータ製造ライン100における転積装置170の周辺を示す図である。図11Aは、ステータブロック23Aの切欠き23Adを示す図である。図11Bは、図11Aに示す切欠き23Adの拡大図である。
図10に示すように、転積装置170は、多関節ロボットアーム(ロボットアーム)171と、切欠き検出部172と、積み上げ部173と、仮置き台174と、排出コンベア(排出部)175と、を備える。
転積装置170は、ステータラミネーション(電磁鋼板)23Bの枚数が正しいと確認できたステータブロック23Aと、枚数に異常のあったステータブロック23Aとを振り分けるとともに、枚数OKのステータブロック23Aを所定数積み重ねる機能を有する。すなわち、転積装置170は、重量測定装置160の測定結果に基づいて電磁鋼板23Bの枚数が正常なステータブロック23Aを所定数ずつ転積させてステータスタック108とする。
排出コンベア175は、一端側が多関節ロボットアーム171の可動域内に位置するように設置され、重量測定装置160において既定重量外でNGとなったステータブロック23Aを排出する。すなわち、排出コンベア(排出部)175は、ステータラミネーション(電磁鋼板)23Bの枚数に異常があった第2のステータブロック23A2を排出する。
仮置き台174は、重量測定装置160において重量NGと判断されたステータブロック23Aの後から搬送されてくる他のステータブロック23Aを一時的に退避させておく台である。本例では、例えば、重量測定装置160において重量がNGと判断され排出された第1のステータブロック23A1の後から搬送されてくる第2のステータブロック23A2を一時的に退避させておくよう機能する。本例の仮置き台174では、例えば、第3A2のステータブロック23A2を2つまで仮置しておくことが可能である。
多関節ロボットアーム171は、複数のアーム部材171aが複数の関節171bを介して連結されたアーム部171Aと、アーム部171Aの先端に接続された第2の保持部171Bを備える。多関節ロボットアーム171は、第2の保持部171Bによって重量測定後のステータブロック23Aを保持し、ステータブロック23Aを所定の場所へ移載させる機能を有する。
アーム部171Aは、上下方向に延びる回転軸J4の軸回りに回転可能であるとともに、多軸制御による屈伸動作の自由度が高い多関節構成とされている。
アーム部171Aは、上下方向に延びる回転軸J4の軸回りに回転可能であるとともに、多軸制御による屈伸動作の自由度が高い多関節構成とされている。
切欠き検出部172は、ステータブロック23Aを照らすバックライト172Aと、ステータブロック23Aを撮像するカメラ172Bと、を備える。切欠き検出部172は、上下に離間して配置されたバックライト172Aとカメラ172Bとの間に、多関節ロボットアーム171により搬入したステータブロック23Aをカメラ172Bにて撮像する。これにより、切欠き検出部172は、ステータブロック23Aの外周に形成された切欠き23Adを検出する。切欠き検出部172は、図11A,図11Bに示すステータブロック23Aの切欠き23Adの位置を確認できる。
積み上げ部173は、平面視矩形状のテーブル173Aと、テーブル173Aの下方に配置された円柱形状のセンターガイド173Bと、テーブル173Aの幅方向両外側に配置された一対の軸回りガイド173Cと、を備える。テーブル173Aには、第1のステータブロック23A1および第2のステータブロック23A2が所定の順で転積される。一対の軸回りガイド173Cは、上下に移動可能なセンターガイド173Bに接続されており、センターガイド173Bに同期して上下に移動する。
ステータブロック23Aが載置されるテーブル173Aの中央には、センターガイド173Bを挿通させるための円形の貫通孔が形成されている。センターガイド173Bは、テーブル173Aの上記貫通孔を通じてテーブル173A上に載置されたステータブロック23Aの内径孔23Aa(図11A)に挿入される。センターガイド173Bは、テーブル173A上に積載されたステータブロック23Aの数に応じて段階的に上昇し、最終的にテーブル173A上に載置された全てのステータブロック23Aの内径孔23Aa内に進入するよう構成されている。これにより、各ステータブロック23Aの径方向の位置ずれを抑制できる。
一対の軸回りガイド173Cは、テーブル173A上に複数積載されたステータブロック23Aの軸回りの位置を揃える機能を有する。本実施形態のステータブロック23Aは、径方向外側に突出するボルト締結部23bを4つ有しており、一対の軸回りガイド173Cは、周方向に等間隔で位置する上記複数のボルト締結部23bのうちの2つを把持する構成とされている。これにより、上下で隣り合うステータブロック23Aのボルト締結部23bの位置を揃えることができる。
このようにして、本実施形態のステータ製造ライン100は構成されている。
<ステータ製造方法>
次に、上述した本実施形態のステータ製造ライン100を用いてステータコア23を製造する方法について述べる。以下の説明において、図1〜図11Bを適宜参照する。
次に、上述した本実施形態のステータ製造ライン100を用いてステータコア23を製造する方法について述べる。以下の説明において、図1〜図11Bを適宜参照する。
(1.ステータブロック製造工程)
初めに、図1に示したステータ製造ライン100のプレス加工機110において、金型により、平板鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bを多数型抜きし、複数枚ずつ積層したステータラミネーション23Bどうしをカシメることで、一度に2つのステータブロック23Aを作製する。
初めに、図1に示したステータ製造ライン100のプレス加工機110において、金型により、平板鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bを多数型抜きし、複数枚ずつ積層したステータラミネーション23Bどうしをカシメることで、一度に2つのステータブロック23Aを作製する。
このとき、35枚ずつ積層したステータラミネーション23Bにより第1のステータブロック23A1を作製し、一度に2ブロックずつ、全14ブロックを連続して作製する。
続けて、第1のステータブロック23A1よりも少ない数(35枚未満)のステータラミネーション23Bにより第2のステータブロック23A2を、一度のカシメ加工により2ブロック作製する。このようにして、1つのステータコアを製造するのに必要なステータブロック23Aを全16ブロックずつ作製する。
プレス加工機110において作製されたステータブロック23Aを、搬送装置120の搬送コンベア121により、種類ごとに2ブロックずつ上下に積み重ねられた状態で搬出する。
(2.切り離し工程)
図5A、図5Bおよび図5Cは、切り離し装置130の動作を説明するための図である。
次に、搬送コンベア121上に配置された切り離し装置130により、上下に積み重ねられた2ブロックのステータブロック23Aを1ブロックずつ切り離す。
具体的には、まず、図5Aに示すように、搬送コンベア121上にストッパー131を下ろし、搬送コンベア121によって搬送される一対のステータブロック23Aがストッパー131に接触したことを接触検出部133において検出すると、電磁チャック部132が上位のステータブロック23Aを電磁的に吸着して持ち上げる(図5B)。その間に、ストッパー131を退避させ、搬送コンベア121により下位のステータブロック23Aを先に搬送し、その後方、すなわち搬送コンベア121上の下位側のステータブロック23Aとは異なる位置に上位側のステータブロック23Aを載置する(図5C)。このようにして、上下に積み重ねられた2ブロックのステータブロック23Aを1ブロックずつ切り離す。
図5A、図5Bおよび図5Cは、切り離し装置130の動作を説明するための図である。
次に、搬送コンベア121上に配置された切り離し装置130により、上下に積み重ねられた2ブロックのステータブロック23Aを1ブロックずつ切り離す。
具体的には、まず、図5Aに示すように、搬送コンベア121上にストッパー131を下ろし、搬送コンベア121によって搬送される一対のステータブロック23Aがストッパー131に接触したことを接触検出部133において検出すると、電磁チャック部132が上位のステータブロック23Aを電磁的に吸着して持ち上げる(図5B)。その間に、ストッパー131を退避させ、搬送コンベア121により下位のステータブロック23Aを先に搬送し、その後方、すなわち搬送コンベア121上の下位側のステータブロック23Aとは異なる位置に上位側のステータブロック23Aを載置する(図5C)。このようにして、上下に積み重ねられた2ブロックのステータブロック23Aを1ブロックずつ切り離す。
(3.ステータブロック反転工程)
次に、反転装置140により各ステータブロック23Aの表裏を反転させる。
まず、図6に示すように、搬送コンベア121により1ブロックずつ搬送されてきたステータブロック23Aが昇降支持部141Bの位置に達すると、エアシリンダ141Aを動作させて昇降支持部141Bを上昇させ、搬送コンベア121上のステータブロック23Aを昇降支持部141Bでリフトアップする。
次に、反転装置140により各ステータブロック23Aの表裏を反転させる。
まず、図6に示すように、搬送コンベア121により1ブロックずつ搬送されてきたステータブロック23Aが昇降支持部141Bの位置に達すると、エアシリンダ141Aを動作させて昇降支持部141Bを上昇させ、搬送コンベア121上のステータブロック23Aを昇降支持部141Bでリフトアップする。
その後、昇降部141によって持ち上げたステータブロック23Aの内径孔23Aa内に、その上方側から、反転部142における一方のエアチャック部142Cを挿入し、3つの爪部143を開くことでステータブロック23Aをその内径孔23Aa側から保持する。
次に、反転部142のロータシリンダにより回転軸部142Aを水平方向に延びる回転軸J2の軸回りに回転させることで、ステータブロック23Aを保持した一方側のエアチャック部142Cを上側に移動させる。このようにして、ステータブロック23Aの表裏面を反転させ、搬送コンベア121に接触していた裏面23Abを上側に向ける。回転軸部142Aの回転により、ステータブロック23Aを保持していない他方のエアチャック部142Cは搬送コンベア121側へ移動する。
プレス加工機110において型抜きされたステータブロック23Aには、打ち抜き方向下側の裏面23Ab側にバリが生じる。本実施例では、後の巻き線工程を鑑みて、ステータコア製作工程の段階でステータブロック23Aのプレス抜き方向下側となる裏面23Abを上向きにしておく。
(4.ステータブロック移載工程)
次に、図8に示した移載装置150により、反転装置140において反転させたステータブロック23Aを、反転装置140からピックアップして重量測定装置160へ移載する。
次に、図8に示した移載装置150により、反転装置140において反転させたステータブロック23Aを、反転装置140からピックアップして重量測定装置160へ移載する。
具体的に、反転装置140のエアチャック部142Cによって保持されているステータブロック23Aのうち、エアチャック部142Cが保持する部位とは異なる部位を、移載装置150の第3の保持部152により保持する。ステータブロック23Aを保持した第3の保持部152をスライド部151に沿って移動させ、重量測定装置160の載置台161上に載置させる。
(5.重量測定工程)
次に、重量測定装置160によりステータブロック23Aの重量を測定する。
図8および図9に示すように、載置台161上にステータブロック23Aを載置した後、エアシリンダー162により載置台161を降下させて、ロードセル163によってステータブロック23Aの重量を測定する。測定結果をブロックの種類ごとに既定の重量と比較し、第1のステータブロック23A1、第2のステータブロック23A2をそれぞれ構成するステータラミネーション23Bの枚数を確認する。
次に、重量測定装置160によりステータブロック23Aの重量を測定する。
図8および図9に示すように、載置台161上にステータブロック23Aを載置した後、エアシリンダー162により載置台161を降下させて、ロードセル163によってステータブロック23Aの重量を測定する。測定結果をブロックの種類ごとに既定の重量と比較し、第1のステータブロック23A1、第2のステータブロック23A2をそれぞれ構成するステータラミネーション23Bの枚数を確認する。
第1のステータブロック23A1の場合、その測定結果が、ステータラミネーション23Bの枚数が35枚の重量に相当するかどうかを確認し、第1のステータブロック23A1としてラミネーションの構成枚数が正しいかどうかを判断する。
また、第2のステータブロック23A2の場合、その測定結果が、ステータラミネーション23Bの枚数が35枚以下の既定枚数の重量に相当するうかどうかを確認し、第2のステータブロック23A2としてラミネーションの構成枚数が正しいかどうかを判断する。
本例では、まず、続けて搬送されてくる14個の第1のステータブロック23A1の重量を測定した後、2個の第2のステータブロック23A2の重量を測定する。
(6.転積工程)
次に、重量を測定することでステータラミネーション23Bの枚数が正しいことが確認できたステータブロック23Aを、図9に示す多関節ロボットアーム171により、切欠き検出部172へと移動させる。
次に、重量を測定することでステータラミネーション23Bの枚数が正しいことが確認できたステータブロック23Aを、図9に示す多関節ロボットアーム171により、切欠き検出部172へと移動させる。
切欠き検出部172においてステータブロック23Aの外周側に形成された切欠き23Adの位置を確認した後、積み上げ部173のテーブル173A上に移載させる。本例では、切欠き23Adの位置に基づいて、多関節ロボットアーム171は、第2の保持部171Bにて保持する各ステータブロック23Aを、90度ずつ回転させて積み上げを行う。
テーブル173A上にステータブロック23Aを載置した後、テーブル173Aの中央に形成された貫通孔173aからセンターガイド173Bを上昇させ、テーブル173A上のステータブロック23Aの内径孔23Aa内に進入させる。このとき、センターガイド173Bの先端位置がステータブロック23Aの上面よりも突出しないようにすることで、次のステータブロック23Aの積み重ねを行いやすい。
本例では、テーブル173A上にステータブロック23Aを積み重ねる度に、センターガイド173Bを1段ずつ上昇させる。これにより、積み重ねるステータブロック23Aの径方向への位置ずれをなくし、下段側のステータブロック23Aとの位置を揃えながら上下方向(+Z方向)に積み重ねることができる。
このようにして、第1のステータブロック23A1を14段転載した後、第2のステータブロック23A2を2段転載し、全16段のステータブロック23Aを積み上げてステータスタック108とする。
一方で、多関節ロボットアーム171は、重量測定装置160において枚数NGと判断されたステータブロック23Aを排出コンベア175により排出させる。
本例では、重量測定装置160において重量NGと判断された第1のステータブロック23Aを排除した場合、その後から搬送されてくる第1のステータブロック23Aを順次積み重ねていく。積み重ね段数は、排出した第1のステータブロック23A1の数だけ少ない段数となる。
本例では、重量測定装置160において重量NGと判断された第1のステータブロック23Aを排除した場合、その後から搬送されてくる第1のステータブロック23Aを順次積み重ねていく。積み重ね段数は、排出した第1のステータブロック23A1の数だけ少ない段数となる。
このとき、積み重ねた第1のステータブロック23A1の数が14段に満たないため、続けて搬送されてきた第2のステータブロック23A2を仮置き台174へ一時的に退避させておく。
本実施形態のプレス加工機110では、第1のステータブロック23A1を14個連続して作製するとともに、第2のステータブロック23A2を2個連続して作製していることから、1つでも第1のステータブロック23A1に異常が見つかって排出してしまうと、ステータスタック108を作製するために必要な第1のステータブロック23A1の数が足りなくなってしまう。
排出した第1のステータブロック23A1が1つの場合、枚数OKの第1のステータブロック23A1を13段積み上げた後、その後に続く2個の第2のステータブロック23A2を仮置き台174へと移動させておき、次のクールから、足りない数だけ第1のステータブロック23A1を補填する。
枚数OKの第1のステータブロック23A1を14段積み重ねた後、仮置き台174上に退避させておいた高さ調整用の第2のステータブロック23A2をその上にさらに2段積み重ねることで、全16段のステータブロック23Aを積み上げる。このようにして、所定の高さを満たすステータスタック108を作製する。
(7.溶接工程)
次に、作製したステータスタック108に対して溶接工程を実施する。
不図示の溶接装置を用いて、前工程において積み重ねた全16段のステータブロック23Aどうしを接合し、ステータコアを作製する。
次に、作製したステータスタック108に対して溶接工程を実施する。
不図示の溶接装置を用いて、前工程において積み重ねた全16段のステータブロック23Aどうしを接合し、ステータコアを作製する。
上述したステータ製造ライン100では、ステータブロック23Aの重量を測定することでステータラミネーション23Bの枚数を確認する機能を備えている。これにより、ステータブロック23Aの高さを測定することによってステータラミネーション23Bの枚数を確認していた従来の方法に比べて、各ステータブロック23Aを構成するステータラミネーション23Bの枚数を簡単かつ精度よく確認することができる。すなわち、プレス加工機110におけるカシメ具合によって変化するブロック高さを測定するよりも、ブロック重量を測定する方がステータラミネーション23Bの枚数を正確に把握することができる。
また、例えば、高さ測定を作業者が行う場合には、測定誤差が生じたり測定時間がかかってしまうことが懸念されるが、測定を自動化することで測定精度が高まるとともに省人化が可能となり、ステータコアの製造にかかるコスト削減や製造時間の短縮が図れる。
また、例えば、高さ測定を作業者が行う場合には、測定誤差が生じたり測定時間がかかってしまうことが懸念されるが、測定を自動化することで測定精度が高まるとともに省人化が可能となり、ステータコアの製造にかかるコスト削減や製造時間の短縮が図れる。
さらに、ステータ製造ライン100では、ステータラミネーション23Bの枚数に異常のあるステータブロック23Aを排出コンベア175により排出することができる。ステータコアを製造するには、第1のステータブロック23A1を14段積み重ねた後、第2のステータブロック23A2を2段積み重ねる必要があるが、例えば、枚数異常のある第1のステータブロック23A1を取り除いたことで、第1のステータブロック23A1の積載数が14段に満たないうちに第2のステータブロック23A2が搬送されてきた場合、第2のステータブロック23A2を仮置き台174の方へ一時的に退避させておくことができる。これにより、第1のステータブロック23A1および第2のステータブロック23A2を所定の順番で積載させることができる。また、第2のステータブロック23A2を第1のステータブロック23A1よりも上段側に載置することで、ステータスタックを構成する積層鋼板の枚数の調整が容易である。
また、ステータ製造ライン100では、プレス加工機110においてステータブロック23Aを2ブロックずつ作製しており、上下に2ブロック積み重なった状態で搬送する構成となっている。そのため、搬送経路上に切り離し装置130を設置し、重量測定前に2つのステータブロック23Aを1ブロックずつ分離して搬送することによって、個々のステータブロック23Aの重量を正確に測定することができるとともに、後に続く転積作業が行いやすい。
また、ステータブロック23Aの下面側には打ち抜き加工時に生成されたバリが存在する。バリが存在する下面側を下に向けた状態でそのステータブロック23Aを重量測定装置160の載置台161上に載置させると、水平姿勢を維持できず、ステータブロック23Aが僅かに傾くおそれがある。この場合、次の工程で多関節ロボットアーム171によりステータブロック23Aを積載させる際に不具合が生じるおそれがある。ステータブロック23Aの転積工程をスムーズに行うためには、少なくとも転積工程の前に、バリが存在する下面を上側に向けるようにステータブロック23Aの表裏面を反転させておくことが好ましい。
さらに、ステータとして完成させる際に、後の巻き線工程でステータコア内に部品を挿入するが、その際にバリに引っかかることがなくなり部品の挿入を行いやすいという効果も得られる。
また、ステータ製造ライン100では、ステータブロック23Aをテーブル173A上に所定数積み重ねてステータスタック108とする際、転積装置170のテーブル173A上にステータブロック23Aが1つずつ積載するごとに、このステータブロック23Aの内径孔23Aa内にセンターガイド173Bを進入させることで、径方向の位置決めを行っている。つまり、テーブル173A上に載置される個々のステータブロック23Aの厚さに相当する分だけセンターガイド173Bを上昇させることで、積み重ねられたステータブロック23Aどうしの径方向の位置を揃えることができる。これにより、ステータブロック23Aの数が多くても精度良く積載させることができるため、軸方向に傾きのないステータスタック108とすることができる。
このようにして、本実施形態のステータ製造ライン100によれば、ステータブロック23Aの転積作業の効率を高めることができるとともに製造するステータコアの歩留まりの向上を図ることができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
100…ステータ製造ライン、20…ステータ、23A…ステータブロック、23A1…第1のステータブロック、23A2…第2のステータブロック、23Aa…内径孔、23Ab…裏面、23Ad…切欠き、23B…電磁鋼板、110…プレス加工機(ステータブロック製造装置)、120…搬送装置、130…切り離し装置、131…ストッパー、132…電磁チャック部(第1の保持部)、133…接触検出部、140…反転装置、141…昇降部、142…反転部、160…重量測定装置、170…転積装置、171…多関節ロボットアーム(ロボットアーム)172…切欠き検出部、173A…テーブル、173B…センターガイド、174…仮置き台、175…排出コンベア(排出部)、108…ステータスタック
Claims (9)
- 複数の電磁鋼板を積層してステータブロックとするステータブロック製造装置と、
前記ステータブロックを搬送する搬送装置と、
前記ステータブロックの重量を測定し前記電磁鋼板の枚数を確認する重量測定装置と、
前記重量測定装置の測定結果に基づいて前記電磁鋼板の枚数が正常な前記ステータブロックを所定数ずつ転積させてステータスタックとする転積装置と、を備える、
ステータ製造ライン。 - 前記ステータスタックは、積載された複数の第1の前記ステータブロックと、複数の前記第1のステータブロック上に積載された複数の第2の前記ステータブロックとからなり、前記第2のステータブロックは、前記第1のステータブロックよりも少ない数の前記電磁鋼板からなり、
前記電磁鋼板の枚数に異常があった前記第2のステータブロックを排出する排出部と、
排出された前記第2のステータブロックの後から搬送されてくる前記第2のステータブロックを仮置きする仮置き台と、
を備える、
請求項1に記載のステータ製造ライン。 - 前記ブロック製造装置から上下に積み重なって搬出された複数の前記ステータブロックを1ブロックずつに分ける切り離し装置を備え、
前記切り離し装置は、前記ステータブロックの搬送経路上に位置し、
前記ブロック製造装置から上下に積み重なって搬出された複数の前記ステータブロックに接触するストッパーと、
前記ストッパーに複数の前記ステータブロックが接触したことを検出する接触検出部と、
前記接触検出部の検出結果に基づいて上段側の前記ステータブロックのみを保持する第1の保持部と、を有する、
請求項1または2に記載のステータ製造ライン。 - 前記ステータブロック製造装置において製造された前記ステータブロックの表裏面を反転させる反転装置を備え、
前記反転装置は、
前記搬送装置から前記ステータブロックを持ち上げる昇降部と、
前記昇降部によって持ち上げられた前記ステータブロックの表裏面を反転させる反転部と、を備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載のステータ製造ライン。 - 前記転積装置は、前記ステータブロックの外周側に形成された切欠きの位置に基づいて、複数の前記ステータブロックの各々を周方向一方へ順次所定の角度ずつ回転させて積み重ねることで前記ステータスタックを形成するもので、
前記ステータブロックを保持する第2の保持部を有するロボットアームと、
前記ステータブロックの外周に形成された切欠きを検出する切欠き検出部と、
前記第1のステータブロックおよび前記第2のステータブロックが所定の順で転積されるテーブルと、
前記テーブル上に転積された複数の前記ステータブロックの内径孔に挿入されるセンターガイドと、を有し、
前記センターガイドは、前記テーブル上に前記ステータブロックが1つずつ積載されるごとに上昇する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のステータ製造ライン。 - 前記請求項1から5のいずれか1項に記載のステータ製造ラインを用いたステータ製造方法であって、
複数の電磁鋼板を加圧してステータブロックを形成するステータブロック製造工程と、
前記ステータブロックの重量を測定し前記電磁鋼板の積層枚数を確認する重量測定工程と、
前記重量測定装置の測定結果に基づいて前記電磁鋼板の枚数が正常な前記ステータブロックを所定数ずつ転積してステータスタックとする転積工程と、を有する、
ステータ製造方法。 - 前記ステータブロック製造工程では、所定数の前記電磁鋼板を積層した第1のステータブロックと、前記第1のステータブロックよりも少ない数の前記電磁鋼板を積層した第2のステータブロックと、をそれぞれ所定の数ずつ製造し、
前記転積工程では、
前記電磁鋼板の枚数に異常があった前記第2のステータブロックを排出し、
排出された前記第2のステータブロックより後から搬送された前記第2のステータブロックを仮置き台に一時的に退避させ、
前記電磁鋼板の枚数が正常な前記第1のステータブロックを所定数積載した後、前記仮置き台上の前記第2のステータブロックを所定数積載する、
請求項6に記載のステータ製造方法。 - 前記ブロック製造装置から上下に積み重なって搬出された複数の前記ステータブロックを1ブロックずつに分ける切り離し工程を有する、
請求項6または7に記載のステータ製造方法。 - 前記転積工程の前に、
前記ステータブロックの表裏面を反転させる反転工程と、を有する、
請求項6から8のいずれか1項に記載のステータ製造方法。
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CN112994373B (zh) | 2024-04-02 |
CN112994373A (zh) | 2021-06-18 |
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