JP2021096628A - Icカード及び治具 - Google Patents
Icカード及び治具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021096628A JP2021096628A JP2019227248A JP2019227248A JP2021096628A JP 2021096628 A JP2021096628 A JP 2021096628A JP 2019227248 A JP2019227248 A JP 2019227248A JP 2019227248 A JP2019227248 A JP 2019227248A JP 2021096628 A JP2021096628 A JP 2021096628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- base material
- guide
- hollow portion
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】分別対象物を避けて裁断できるとともに、分別対象物を分別できるICカード及び治具を提供すること。【解決手段】実施形態によれば、ICカードは、カード基材と、分別対象物と、ガイドと、を備える。カード基材は、中空部を有する。分別対象物は、前記中空部に配置される。ガイドは、前記カード基材に設けられ、裁断面に前記中空部が位置し、且つ、裁断面の前記中空部の開口から前記分別対象物を取り出せる裁断位置を案内する。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、ICカード及び治具に関する。
昨今、ICカードとして、ICチップ、MPU、コンデンサ、指紋センサ等の電子デバイスや電池等が搭載されたフィルム状の基板を内部に実装した高機能のICカードが知られている。
このようなICカードを破棄する場合に、ICカードの内部に搭載された部品のうち廃棄方法の異なる部品は、ICカードから分別することを要する。例えば、ICカードから分別対象物を分別するために、ICカードを裁断することが考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、分別対象物を避けて裁断できるとともに、分別対象物を分別できるICカード及び治具を提供することである。
実施形態によれば、ICカードは、カード基材と、分別対象物と、ガイドと、を備える。カード基材は、中空部を有する。分別対象物は、前記中空部に配置される。ガイドは、前記カード基材に設けられ、裁断面に前記中空部が位置し、且つ、裁断面の前記中空部の開口から前記分別対象物を取り出せる裁断位置を案内する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るICカード1を、図1乃至図7を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係るICカード1の構成を示す平面図である。図2は、ICカード1をガイド60に沿って裁断した構成であって、一部を省略して模式的に示す斜視図である。図3は、ICカード1をガイド60に沿って裁断した構成を模式的に示す断面図である。図4は、ICカード1のガイド60の他の例の構成を示す平面図、図5は、ICカード1のガイド60の他の例の構成を示す平面図である。図6及び図7は、ICカード1の破棄時の分別対象物50の分別方法の一例を示す説明図である。なお、図1乃至図7において、説明の便宜上、各構成の形状を簡略し、又は、寸法を拡大若しくは縮小して示す。
以下、第1の実施形態に係るICカード1を、図1乃至図7を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係るICカード1の構成を示す平面図である。図2は、ICカード1をガイド60に沿って裁断した構成であって、一部を省略して模式的に示す斜視図である。図3は、ICカード1をガイド60に沿って裁断した構成を模式的に示す断面図である。図4は、ICカード1のガイド60の他の例の構成を示す平面図、図5は、ICカード1のガイド60の他の例の構成を示す平面図である。図6及び図7は、ICカード1の破棄時の分別対象物50の分別方法の一例を示す説明図である。なお、図1乃至図7において、説明の便宜上、各構成の形状を簡略し、又は、寸法を拡大若しくは縮小して示す。
図1に示すように、ICカード1は、一方向に長い矩形状に形成される。ICカード1は、ユーザに携帯されることを想定した携帯可能電子装置である。また、ICカードは、スマートカード等と呼ばれることもある。
ICカード1は、破棄するときに、分別して廃棄することを要する分別対象物50を含む。ICカード1は、分別対象物50を分別するために、ICカード1を裁断するガイド60を含む。
具体例として、図1乃至図3に示すように、ICカード1は、カード基材11と、カード基材11内に設けられた基板12と、基板12に実装された複数の電子デバイス13と、アンテナ14と、分別対象物50である電池15と、ガイド60と、を備えている。
図1に示すように、カード基材11は、ICカード1の外形状と略同じ外形状に形成される。カード基材11は、例えば、複数のシートを積層し、一体に接合することで構成される。図2、図3に示すように、カード基材11は、基板12、複数の電子デバイス13、アンテナ14及び電池15を配置する中空部11aを有する。また、図1に示すように、カード基材11は、電子デバイス13の周囲の強度を向上可能な金属板等の補強部材11bを有していてもよい。
具体例として、図3に示すように、カード基材11は、第1シート21と、第1シート21に積層される第2シート22と、を含む。なお、カード基材11は、第1シート21及び第2シート22の二枚のシートにより形成される構成に限られず、例えば、さらに複数のシートを有していても良い。
例えば、カード基材11は、電子デバイス13、アンテナ14及び電池15が搭載された基板12を第1シート21及び第2シート22の間に配置し、第1シート21及び第2シート22を接合することで構成される。第1シート21及び第2シート22は、外周縁よりも内側であって、且つ、第1シート21及び第2シート22の対向する面によって、中空部11aを構成する。カード基材11は、第1シート21及び第2シート22をホットラミネート加工することで成形される。
第1シート21は、一方向に長い矩形状に形成される。第1シート21は、樹脂材料で形成される。
図3に示すように、第2シート22は、例えば、第1シート21と同じ材料で形成される。第2シート22は、第1シート21の外形と同形状である。例えば、第2シート22は、複数の電子デバイス13のうち、カード基材11内に配置する基板12、電子デバイス13及び電池15を配置可能な中空部11aを第1シート21と形成する。
第2シート22は、開口22aを有する。開口22aは、例えば、基板12に搭載された複数の電子デバイス13のうち、外部に露出させる電子デバイス13を配置する。開口22aは、ICカード1に搭載する電子デバイス13の数に応じて、適宜その数及び形状が設定される。
基板12は、フィルム状の基板である。基板12は、例えば、矩形状に構成される。基板12は、実装された複数の電子デバイス13を電気的に接続する複数のプリント配線(配線)12aを含む。基板12は、外周縁より内側に、実装品である電子デバイス13を実装する。基板12は、第1シート21及び第2シート22の間に配置される。例えば、基板12は、第1シート21及び第2シート22の外周縁よりも内側に形成される中空部11aに配置される。例えば、基板12は、第1シート21及び第2シート22に保持されるが、第1シート21及び第2シート22には非接合である。なお、基板12は、一部が第1シート21及び第2シート22に接合される。本実施形態において、基板12は、ICカード1の長手方向において、裁断位置であるガイド60を挟んで分別対象物50側の領域が少なくとも第1シート21及び第2シート22に非接合である。
プリント配線12aは、実装される電子デバイス13の数や種類等に応じて、その数や形状が適宜設定される。本実施形態において、プリント配線12aは、基板12のアンテナ14から内側に配置され、各電子デバイス13、アンテナ14及び電池15を接続可能な数及び形状に設定される。
電子デバイス13は、基板12に実装され、そして、プリント配線12aに接続される。電子デバイス13は、例えば、セキュアICチップ31と、画像処理用ICチップ32と、接触端子33と、指紋センサ34と、を備える。なお、電子デバイス13は、他のICチップ、MPU(Micro Processing Unit)及びMCU(Micro Controller Unit)等であってもよい。
セキュアICチップ31及び画像処理用ICチップ32は、カード基材11内に配置される。具体例として、セキュアICチップ31及び画像処理用ICチップ32は、カード基材11の中空部11aに配置される。接触端子33及び指紋センサ34は、それぞれ開口22aに配置され、その一部がカード基材11の外部に露出する。
セキュアICチップ31は、マスターICチップとして動作する。セキュアICチップ31は、例えば、アンテナ14を制御し、外部端末のカードリーダライタとの通信を制御する。また、セキュアICチップ31は、指紋認証処理等を実行する。セキュアICチップ31は、画像処理用ICチップ32に接続される。また、セキュアICチップ31は接触端子33に接続される。また、セキュアICチップ31は、アンテナ14に接続される。例えば、セキュアICチップ31は、接触端子33を介してアンテナ14に接続される。
画像処理用ICチップ32は、例えば、スレーブICチップとして動作する。画像処理用ICチップ32は、指紋センサ34から出力される読取指紋画像を取得する画像取得処理を行う。また、画像処理用ICチップ32は、読取指紋画像から複数の特徴点を抽出し、複数の特徴点に基づき読取指紋画像テンプレートを生成する画像処理を実行する。画像処理用ICチップ32は、指紋センサ34に接続される。
接触端子33は、セキュアICチップ31に接続される。接触端子33は、アンテナ14に接続される。接触端子33は、カード端末機のリーダ・ライタ端子と接触するモジュール端子である。なお、接触端子33は、例えば、セキュアICチップ31と重ねて配置され、セキュアICチップ31とワイヤーボンディングや、フリップチップ実装で結合された態様で、セキュアICチップ31を介して、基板12に実装される構成でもよい。接触端子33は、その表面が第2シート22の開口22aからカード基材11の外部に露出して配置される。
指紋センサ34は、基板12に実装された半導体デバイスである。例えば、指紋センサ34は、基板12に実装される各ICチップ31、32や接触端子33に比べて、カード基材11の主面方向で大きい形状を有する。指紋センサ34は、例えば矩形のシート状に構成される。指紋センサ34は、指紋センサ34に置かれた指から指紋を読み取り、読取り結果である指紋画像を画像処理用ICチップ32へ出力する。なお、指紋センサ34のセンシング方式は、例えば静電容量方式、光学式又は超音波式であるが、これらの方式に限定されない。例えば、指紋センサ34の周囲には、補強部材11bが配置される。
アンテナ14は、例えば、基板12の外周縁近傍に設けられた矩形環状のコイル式アンテナである。アンテナ14は、基板12に実装されるか、又は、基板12形成されたプリント配線によってアンテナパターンが形成される。アンテナ14は、例えば、外部端末のカードリーダライタのアンテナの通信エリア、例えば、カードリーダライタのアンテナの磁界エリアに入ると電磁誘導により起電する。
電池15は、セキュアICチップ31及び画像処理用ICチップ32に電力を供給する。電池15は、放電可能な一次電池であってもよく、また、充放電可能な二次電池であってもよい。電池15が二次電池である場合には、電池15は、例えば、接触端子33がカード端末機のリーダ・ライタ端子と接触したときに、カード端末機によって充電されてもよく、アンテナ14の起電により生じる電流により充電されてもよい。
具体例として、電池15は、例えば、図2に示すように、フィルムにより形成される外装体15aと、外装体15aに設けられた二つの電極端子15bと、を含む。電池15は、薄肉に形成される。例えば、電池15は、外装体15a内に収容された電極体や電解液等を含む。電池15は、カード基材11の厚さより薄い。カード基材11の厚さは、0.76mm程度であり、電池15は、例えば、厚さが0.3〜0.5mm程度である。電池15の容量は、実装する電子デバイス13やアンテナ14等に基づいて適宜設定される。
二つの電極端子15bは、正極及び負極である。電極端子15bは、例えば、シート状である。電極端子15bは、基板12に固定される。例えば、電極端子15bは、導電性の接着剤や接着フィルム等の接着層15cを介して基板12に接着される。
ガイド60は、カード基材11の中空部11aを含む部位を裁断できるとともに、且つ、カード基材11の中空部11aから分別対象物50を取り出すことができる裁断位置を案内する。即ち、裁断位置は、裁断面に中空部11aが位置し、且つ、裁断面の中空部11aの開口から分別対象物50を取り出し可能な位置である。ガイド60は、例えば、カード基材11に設けられる。
具体例として、ガイド60は、分別対象物50である電池15に隣接する位置であって、且つ、中空部11aが裁断面から開口するカード基材11の裁断位置を案内する。また、ガイド60は、裁断が困難な部材がカード基材11に設けられる場合に、当該部材を避ける位置に配置される。裁断が困難な部材とは、例えば、カード基材11内に設けられる補強部材11b、セキュアICチップ31及び画像処理用ICチップ32等である。
ガイド60は、例えば、カード基材11に印刷された印刷部や、カード基材11の表面に設けられた凹凸である。また、ガイド60は、カード基材11に貼付や接着されるシートやシールであってもよい。
ガイド60は、カード基材11の主面に設けられていてもよく、外周面の複数個所、例えば二か所に設けられていてもよく、また、カード基材11の主面及び外周面の複数個所に設けられていてもよい。ガイド60は、人や裁断用の裁断機によって裁断位置を判定でき、ICカード1をガイド60に沿って裁断できれば、可視であってもよく、不可視であってもよい。例えば、ガイド60は、裁断位置に沿った直線である。また、例えば、ガイド60は、裁断位置上に複数が設けられる構成であってもよい。
例えば、ICカード1を人が鋏200等の裁断器具で裁断する場合には、カード基材11に可視のガイド60が設けられる。例えば、ICカード1を裁断機が裁断する場合には、裁断機に設けられたセンサ等が認識可能なガイド60が設けられる。なお、裁断機がセンサ可能なガイド60は、人が不可視であってもよい。
例えば、図1の例においては、ガイド60は、カード基材11の主面に印刷により設けられる。図1の例においては、ガイド60は、カード基材11の主面に印刷された直線の印刷部である。図1に示すように、ガイド60が、カード基材11の主面に設けられた直線の印刷部である場合には、ガイド60が裁断位置となる。なお、直線のガイド60は、印刷部ではなく、カード基材11の主面に設けられた窪み又は突起であってもよい。
また、例えば、図4の例においては、ガイド60がカード基材11の外周面の二か所に設けられる窪み例を示す。図4に示すように、ガイド60がカード基材の外周面の二か所に設けられる窪みである場合には、この二か所のガイド60を結ぶ位置が裁断位置となる。
また、例えば、図5に示すように、ガイド60は、カード基材11の主面の二か所に設けられた点状の印刷部や窪みや突起とし、主面の二か所のガイド60を結ぶ位置を裁断位置としてもよい。
このようなガイド60は、カード基材11を成形するときに設けてもよく、また、カード基材11を成形後、カード基材11表面にICカード1の識別や意匠等のために印刷を施すときに設けてもよい。このため、ガイド60は、ICカード1を製造する製造者が設ける構成であっても、製造されたICカード1を購入した購入者が、購入したICカード1に設ける構成であってもよい。例えば、ICカード1の製造時にガイド60を設ける場合には、カード基材11の成形時に凹凸のガイド60を成形してもよく、また、ICカード1の製造時にガイド60を印刷する工程を設けてもよい。また、ICカード1を購入した購入者がガイド60を設ける場合には、購入者がICカード1に意匠や識別情報等を印刷等するときに、併せてガイド60を印刷等によって設けてもよい。
このように構成されたICカード1は、カード基材11に分別対象物50を収容する中空部11aを設けるとともに、この中空部11aから分別対象物50を取り出せる位置を案内するガイド60を有する。そして、分別対象物50をICカード1から分別させる場合には、図6に示すように鋏200や裁断機等でガイド60に案内される裁断位置に沿ってICカード1を裁断すると、カード基材11に加えて、基板12も裁断される。裁断位置に分別対象物50に隣接する中空部11aが位置することから、例えば、図2及び図3に示すように、カード基材11の裁断面に中空部11aの開口が生じる。よって、ICカード1は、裁断面の中空部11aの開口から分別対象物50を取り出すことができる。
本実施形態においては、分別対象物50は電池15であり、電池15は基板12に接合されていることから、例えば、図7に示すように、ICカード1から電池15及び裁断された電池15が実装される側の基板12の片を取り出すことができる。
ガイド60が分別対象物50に隣接する位置に設けられることから、ICカード1は、分別対象物50が電池15である場合に、電池15を裁断して電池15から液漏れが生じることを回避できる。ガイド60に沿って裁断したICカード1の裁断面に中空部11aにより形成される開口が生じることから、ICカード1は、この開口から容易に分別対象物50を取り出すことができる。また、ガイド60に沿って裁断することで、ICカード1は、裁断が困難な部材11b、31、32を避けて裁断できる。よって、ICカード1は、分別のために容易に裁断することができる。
上述の効果によって、カードIC1は、分別対象物50の分別が容易であることから、分別対象物50の分別が必要であっても、破棄が容易となる。
また、図1に示すようにガイド60を直線とすると、裁断位置が明確となることから、ICカード1は、裁断が容易となる。また、図4及び図5に示すように、ガイド60を複数個所に設ける構成とすると、ICカード1に印刷された意匠や情報等の印刷部にガイド60が存することを防止できるか、又は、ガイド60が存する領域を低減できる。よって、ICカード1は、ガイド60を設けても外観性が低下することを抑制できる。また、不可視のガイド60とすることでも、ICカード1は、外観性が低下することを抑制できる。
上述したように本実施形態に係るカードIC1によれば、ガイド60を設けることで、分別対象物50を避けて裁断できるとともに、分別対象物50を分別できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るICカード1Aを裁断するための治具101を、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係るICカード1A及びICカード1Aを裁断するための治具101を示す斜視図である。図9は、治具101を用いたICカード1Aの裁断の一例を示す斜視図である。なお、図8乃至図9において、説明の便宜上、各構成の形状を簡略し、又は、寸法を拡大若しくは縮小して示す。
次に、第2の実施形態に係るICカード1Aを裁断するための治具101を、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係るICカード1A及びICカード1Aを裁断するための治具101を示す斜視図である。図9は、治具101を用いたICカード1Aの裁断の一例を示す斜視図である。なお、図8乃至図9において、説明の便宜上、各構成の形状を簡略し、又は、寸法を拡大若しくは縮小して示す。
図8に示すように、ICカード1Aは、第1の実施形態のICカード1の構成のうち、ガイド60を有さない構成であり、他の構成は同様の構成である。
治具101は、基材110と、基材110に設けられたガイド120を有する。基材110は、ICカード1Aに固定できる。また、基材110は、ICカード1Aに固定した状態で、ICカード1Aとともに裁断できる材料で形成される。例えば、基材110は、紙材又は樹脂材料で形成される。基材110は、紙材で形成された台紙や、ICカード1Aに貼付される樹脂シートで形成されたシールである。
例えば、治具101は、ICカード1Aをユーザに送付又は配布するときに、ユーザに送付又は配布されるか、又は、ICカード1Aの破棄用にユーザに販売や配布される。なお、治具101は、ICカード1Aを廃棄する業者が用いる構成でもよい。
例えば、基材110が台紙である場合には、基材110に両面テープ等でICカード1Aを貼付する。
例えば、基材110がシールである場合には、図8に示すように、基材110は、主面の一方に接着層110aが設けられる。具体例として、基材110をシールとする場合に、基材110を所謂個人情報保護シールや目隠しシールとしてもよい。シールである基材110は、例えば、樹脂シートの一面に接着層110aが設けられ、図9に示すように基材110がICカード1Aに貼付されると、治具101は、ICカード1A表面に設けられた情報を覆う。また、例えば、接着層110aは、有色で非透過性に形成され、基材110をICカード1Aに貼付後、基材110をICカード1Aから剥がしたときに、ICカード1Aの表面に残存する構成であってもよい。
基材110は、ICカード1Aの所定の位置に固定できる形状又は案内を有する。例えば、基材110は、ICカード1Aの主面と同じ形状に形成される。なお、基材110は、他の例としては、ICカード1Aの主面形状より若干大きく形成され、ICカード1Aを固定する主面に、ICカード1Aを位置合わせするための案内が印刷されていてもよい。
ガイド120は、基材110をICカード1Aに固定したときに、ICカード1Aの中空部11aを含むカード基材11を裁断できる位置であって、且つ、カード基材11の中空部11aから分別対象物50を取り出すことができる位置を案内する。ガイド120は、例えば、基材110のICカード1Aが固定される主面とは反対の主面に設けられる。
具体例として、ガイド120は、分別対象物50である電池15に隣接する位置であって、且つ、中空部11aが裁断面から開口するカード基材11の位置を案内する。また、ガイド120は、裁断が困難な部材がカード基材11に設けられる場合に、当該部材を避ける位置に配置される。例えば、裁断が困難な部材とは、例えば、カード基材11内に設けられる補強部材11b、セキュアICチップ31及び画像処理用ICチップ32等である。
ガイド120は、例えば、基材110の主面に印刷された印刷部である。例えば、本実施形態において、ガイド120は、基材110の主面に印刷された、裁断位置に沿った直線である。なお、ガイド120は、裁断位置上の複数箇所に設けられた点や鎖線等や凹凸であってもよい。また、ガイド120は、基材110の主面又は外周面に設けられていてもよい。
このように構成された治具101は、ICカード1Aを破棄するときにICカード1Aに固定することで、ICカード1Aにガイド120を生じさせることができる。よって、上述した第1実施形態に係るICカード1のガイド60と同じ効果を生じる。
具体的に説明すると、図8に示すICカード1Aとは別体の治具101を、図9に示すように、ICカード1Aに固定する。次に、図9に示すように、鋏200等でICカード1Aに固定された治具101のガイド120に案内される裁断位置に沿ってICカード1Aを裁断すると、カード基材11に加えて、基板12も裁断される。裁断位置に分別対象物50に隣接する中空部11aが位置することから、ICカード1Aの裁断面の中空部11aから分別対象物50を取り出すことができる。本実施形態においては、分別対象物50は電池15であり、電池15は基板12に接合されていることから、例えば、ICカード1Aから電池15及び電池15が実装され、裁断された基板12の片を取り出すことができる。このように、ICカード1Aに固定された治具101のガイド120に沿ってICカード1A及び治具101を裁断することで、分別対象物50をICカード1Aから分別することができる。
ガイド120は、分別対象物50に隣接する位置に設けられることから、分別対象物50が電池15である場合に、電池を裁断して液漏れが生じることを回避できる。ガイド120に沿って裁断したICカード1Aの裁断面に中空部11aにより形成される開口が生じることから、この開口から容易に分別対象物50を取り出すことができる。また、ガイド60に沿って裁断することで、裁断が困難な部材11b、31、32を避けてICカード1Aを裁断できる。よって、ICカード1Aを容易に裁断することができる。
加えて、治具101は、ICカード1Aに固定するまでは、ICカード1Aと別体であり、ICカード1Aの破棄時にICカード1Aに貼付することから、ICカード1Aの外観性を低下することを防止できる。
また、治具101の基材110を個人情報保護シールや目隠しシールとすれば、裁断したICカード1Aの表面を覆うことができることから、破棄時にICカード1Aの表面から情報を保護できる。
上述したように本実施形態に係るICカード1A用の治具101は、ICカード1Aに固定することで、ICカード1Aにガイド120を設けることができ、分別対象物50を避けて裁断できるとともに、分別対象物50を分別できる。
なお、上述した複数の実施形態は例として提示したものであり、上記構成に限定されない。例えば、上述した例では、電池15は、基板12に接着され、裁断したICカード1、1Aから裁断された基板12及び基板12に実装された電池15を取り出す例を説明したがこれに限定されない。例えば、電池15は基板12に接合されるが、例えば、取り出すときに取り出す力によって電池15が基板12から剥離する構成としてもよい。
また、例えば、基板12は、分別対象物50の周囲が破断しやすい脆弱部を有し、分別対象物50を取り出す力によって、分別対象物50の周囲の脆弱部から破断し、破断部内の基板12の片及び分別対象物50が取り出せる構成としてもよい。このような構成とする場合には、基板12の脆弱部内を除く部位を第1シート21又は第2シート22に接着剤又は熱により接合することができる。
また、電池15等の分別対象物50は、図10に示すように、ICカード1、1Aの裁断面の中空部11aの開口から外部に位置する引張部材50aを有していても良い。引張部材50aは、カード基材11の中空部11aに収容されており、ガイド60、120に沿ってカード基材11を裁断したときに裁断面の中空部11aの開口から外部に位置する。例えば、引張部材50aは、分別対象物50を取り出すときに分別対象物50を引っ張るための糸や帯等である。
例えば、引張部材50aは、裁断面から分別対象物50までの距離よりも長い構成とし、折りたたむか、又は、固めて裁断面と電池15との間に収容しておいてもよい。また、引張部材50aは、裁断用の鋏200では裁断されにくい材料、例えば、超高分子量ポリエチレン(UHPE:Ultra High Molecular Weight Polyethylene)等の繊維で形成した糸や帯としてもよい。UHPE等の裁断されにくい材料で形成された引張部材50aとすることで、裁断位置に引張部材50aが存しても、ICカード1、1Aを裁断したときに、引張部材50aが裁断されることを抑制できる。よって、裁断後のICカード1、1Aの裁断面から引張部材50aが外部に位置することから、分別対象物50を取り出すことが容易となる。
また、上述した中空部11aは、裁断面に開口を生じさせて、ICカード1、1Aの裁断後に分別対象物50が取り出すことが可能であれば、その形状や範囲は適宜設定できる。
また、上述した例では、ガイド60、120は、直線又は結ぶと直線となる二箇所に設ける構成を説明したがこれに限定されず、例えば、ガイド60、120は、図11に示すように、90°曲折する二つの直線としてもよく、また、結ぶと二つの直線となる三箇所に配置される構成としてもよい。また、他の形状であってもよい。
また、上述した例では、治具101は、ICカード1Aが固定される主面とは反対の主面にガイド120を設ける構成を説明したがこれに限定されない。例えば、図12に示すように、基材110をICカード1Aの主面形状より若干大きく形成し、ICカード1Aを固定する主面に、ICカード1Aを位置合わせするための案内130と、ガイド120と、を印刷する構成であってもよい。このような治具101の場合には、ガイド120は、基材110の主面のうち、ICカード1Aから外方に存する領域に設けられる。
また、上述した例では、電池15は、外装体15a及び二つの電極端子15bを有する薄肉の構成を説明したがこれに限定されない。例えば、電池15は、ICカード1、1A内に収容可能であって、カード基材11よりも肉厚が薄い構成であれば、例えば、ボタン型であってもよく、また、他の構成であってもよい。
また、上述した例では、分別対象物50は、電池15である例を説明したが、これに限定されない。例えば、分別対象物50は、レアメタルを有する電子デバイス13であって、レアメタルを回収するために分別を要する構成であってもよくまた、セキュリティの観点から、例えばセキュアICチップ31を分別する構成であってもよい。即ち、分別対象物50は、ICカード1の破棄時に分別が要される部材であれば適宜設定できる。
また、分別対象物50は複数であってもよい。例えば、ICカード1、1Aが分別対象物50を複数有する場合には、裁断位置を一か所とすべく、基板12の一部の領域に複数の分別対象物50を近接して配置してもよく、裁断位置を挟んで両側にそれぞれ配置されてもよい。また、図13に示すように、分別対象物50が複数である場合には、複数の分別対象物50をそれぞれ取り出し可能な裁断位置とするガイド60、120としてもよい。例えば、ガイド60、120は、各分別対象物50を取り出し可能に、図13に示すような十字状としてもよく、又は、結ぶと十字状となる複数のガイド60、120としてもよく、また、十字状以外の形状であってもよい。即ち、ガイド60、120は、裁断面に中空部11aが位置し、且つ、裁断面の中空部11aの開口から分別対象物50を取り出し可能な裁断位置を案内可能であれば、適宜設定できる。また、中空部11aの形状は、裁断面から分別対象物50を取り出し可能であれば、適宜設定できる。
また、ICカード1、1Aは、上述の構成に限定されず、例えば、他の電子デバイス30を有してもよいし、また、分別対象物50を有するのであれば、上述した各部材のいずれかを有さない構成であってもよい。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のICカード又は治具によれば、分別対象物を避けて裁断できるとともに、分別対象物を分別できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1A…ICカード、11…カード基材、11a…中空部、11b…部材、11b…補強部材、12…基板、12a…プリント配線、13…電子デバイス、14…アンテナ、15…電池、15a…外装体、15b…電極端子、15c…接着層、21…第1シート、22…第2シート、22a…開口、30…電子デバイス、31…セキュアICチップ、32…画像処理用ICチップ、33…接触端子、34…指紋センサ、50…分別対象物、50a…引張部材、60…ガイド、101…治具、110…基材、110a…接着層、120…ガイド、200…鋏(裁断器具)。
Claims (8)
- 中空部を有するカード基材と、
前記中空部に配置される分別対象物と、
前記カード基材に設けられ、裁断面に前記中空部が位置し、且つ、前記裁断面の前記中空部の開口から前記分別対象物を取り出せる裁断位置を案内するガイドと、
を備えるICカード。 - 前記カード基材の前記中空部に配置される基板と、
前記基板に実装される電子デバイスと、
前記電子デバイスに接続され、前記基板に実装されるとともに、前記中空部に配置される、前記分別対象物である電池と、
を備える、請求項1に記載のICカード。 - 前記ガイドは、前記カード基材の外面に印刷される、請求項1に記載のICカード。
- 前記ガイドは、前記カード基材の外面に設けられた凹凸である、請求項1に記載のICカード。
- 前記ガイドは、前記裁断位置に沿った直線である、請求項3又は請求項4に記載のICカード。
- 前記ガイドは、前記裁断位置に複数配置される、請求項3又は請求項4に記載のICカード。
- 前記分別対象物は、前記裁断位置で裁断したときに、前記カード基材の前記裁断面の前記中空部の開口から外部に位置する引張部材を備える、請求項1に記載のICカード。
- ICカードの主面に固定される基材と、
前記基材に設けられ、分別対象物を配置する中空部を有する前記ICカードのカード基材の裁断面に前記中空部が位置し、且つ、裁断面の前記中空部の開口から前記分別対象物を取り出せる裁断位置を案内するガイドと、
を備える治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019227248A JP2021096628A (ja) | 2019-12-17 | 2019-12-17 | Icカード及び治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019227248A JP2021096628A (ja) | 2019-12-17 | 2019-12-17 | Icカード及び治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021096628A true JP2021096628A (ja) | 2021-06-24 |
Family
ID=76431372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019227248A Pending JP2021096628A (ja) | 2019-12-17 | 2019-12-17 | Icカード及び治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021096628A (ja) |
-
2019
- 2019-12-17 JP JP2019227248A patent/JP2021096628A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8286873B2 (en) | Combi card and communication system using thereof | |
US20150269477A1 (en) | Dual-interface hybrid metal smartcard with a booster antenna or coupling frame | |
US10783426B2 (en) | Dual-interface metal hybrid smartcard | |
EP3089079B1 (en) | Carrier tape, method for manufacturing same, and method for manufacturing rfid tag | |
KR101035047B1 (ko) | 칩 카드 및 칩 카드 생성 방법 | |
CN109271835B (zh) | 具有指纹采集器的电子板及其制造方法 | |
US10275058B2 (en) | Touch pad antenna device and electronic apparatus | |
JP2001351084A (ja) | 非接触式データキャリア装置および補助アンテナ | |
JP2000506653A (ja) | チップカード | |
WO2014208532A1 (ja) | Icモジュール、デュアルicカード、およびicモジュールの製造方法 | |
JP2011501255A (ja) | 補強された無線周波数識別装置保持体およびその製造方法 | |
JP4176244B2 (ja) | チップカード | |
JP4592872B2 (ja) | 非接触式データキャリア装置および補助アンテナ | |
JP2021096628A (ja) | Icカード及び治具 | |
RU2671308C2 (ru) | Карта, сборка, способ сборки карты и способ вывода информации | |
KR200434239Y1 (ko) | 양면 알에프 안테나형 교통카드 | |
JP4184716B2 (ja) | 非接触式データキャリア装置用補助アンテナ部材を内蔵したカバンおよび非接触式データキャリア装置用補助アンテナ部材 | |
JPH11328344A (ja) | 非接触icカード | |
US20200006852A1 (en) | Booster antenna structure, communication apparatus, and case | |
JPH07146922A (ja) | 非接触型icモジュール、非接触型icカードおよびその製造方法 | |
KR100883829B1 (ko) | 알에프아이디 안테나의 제조방법 | |
KR20180068535A (ko) | 스티커 타입의 신용카드 및 이의 제조 방법 | |
JP4743369B2 (ja) | 非接触式データキャリア装置用補助アンテナ部材、および該補助用アンテナ部材を配設した物品 | |
JP4803205B2 (ja) | 非接触式データキャリア装置を収納したカバンと自動改札システム | |
WO2018092897A1 (ja) | 電磁結合デュアルicカード及びicモジュール |