JP2021094925A - 車体後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝突時に、リヤシートの下方のフロアパネルが下方に変形してフロアパネルの下側の部品に干渉するのを防止することができる車体後部構造を提供することを課題とする。【解決手段】車体後部構造1は、リヤシートと、リヤシートの下方に配置されたフロアパネル2と、リヤシートとフロアパネル2との間に配置された補強部材3と、補強部材3の前端側の下方で車幅方向に延設された前クロスメンバ41と、補強部材3の後端側の下方で車幅方向に延設された後クロスメンバ42と、を備えている。補強部材3は、車幅方向の中央、かつ、前クロスメンバ41と後クロスメンバ42との間の臀部がある位置で前後方向に架設されている。補強部材3とフロアパネル2との間には、隙間S1が設けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、車体後部構造に関する。
従来から、自動車の後部のフロアパネルの下方に、燃料タンク(例えば、特許文献1参照)や、バッテリ(例えば、特許文献2参照)等を搭載することが知られている。
特許文献1に記載の車体のフロアパネル(1)は、床下に設置された燃料タンクの付属機器取付部にアクセスするための点検口(4)を有している。点検口(4)は、ボルト(B1)を用いて着脱可能に蓋(5)で閉塞している。蓋(5)の上には、車幅方向に延設されたセンタクロスメンバ(8)を設けている。
特許文献2に記載のバッテリ搭載構造は、フロントシート(32F)下のフロアパネル(16)の下側に第1のバッテリ群(S1)を設け、リヤシート(32R)下のフロアパネル(16)の下側に第3のバッテリ群(S3)を設けている。第1のバッテリ群(S1)及び第3のバッテリ群(S3)には、ハーネス(34)、コネクタ、ジョイント等の高電圧部品(付属品)が設けられている。
例えば、リヤシートに着座してシートベルトに拘束されていた乗員を乗せた自動車が他車等と衝突した場合は、乗員に慣性力が作用して、臀部が下方向に応力を作用させる。その応力は、シートクッションを介してフロアパネルを下方向に打撃する。フロアパネルはクロスメンバやサイドシルなどフレームに接続する部位周辺は変形し難いが、離れるほど下方向に変形する。
このため、特許文献1に記載の車体のフロアパネル(1)や、特許文献2に記載のバッテリ搭載構造では、その打撃でフロアパネルが下方に変形し、床下の燃料タンクの付属品や、第3のバッテリ群(S3)の高電圧部品(付属品)に干渉するおそれがあった。特に、左右のサイドシルやリヤフレームから離れた車幅方向の中央、かつ、前後のクロスメンバの間の臀部がある位置ではフロアパネルが下方に変形する度合いが大きい。
そこで、本発明は、衝突時に、リヤシートの下方のフロアパネルが下方に変形してフロアパネルの下側の部品に干渉するのを防止することができる車体後部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の車体後部構造は、リヤシートと、前記リヤシートの下方に配置されたフロアパネルと、前記リヤシートと前記フロアパネルとの間に配置された補強部材と、前記補強部材の前端側の下方で車幅方向に延設された前クロスメンバと、前記補強部材の後端側の下方で車幅方向に延設された後クロスメンバと、を備え、前記補強部材は、車幅方向の中央、かつ、前記前クロスメンバと前記後クロスメンバとの間の臀部がある位置で前後方向に架設されており、前記補強部材と前記フロアパネルとの間には、隙間が設けられていることを特徴とする。
本発明は、衝突時に、リヤシートの下方のフロアパネルが下方に変形してフロアパネルの下側の部品に干渉するのを防止することができる車体後部構造を提供することができる。
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る車体後部構造1を説明する。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両Vのフロント側、「後」は車両Vのリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車両Vの車幅方向側とする。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両Vのフロント側、「後」は車両Vのリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車両Vの車幅方向側とする。
まず、図1に示す車体後部構造1を説明する前に、車体後部構造1が搭載される車両Vについて説明する。車両Vは、リヤシート(図示省略)と、リヤシートの下方に配置されたフロアパネル2と、フロアパネル2に配置された補強部材3と、を有するものであれば、車種、形状等は特に限定されない。
以下、車両Vの一例として、二次電池であるバッテリ62,63(図3参照)から供給される電力によって走行用の駆動モータM1(図5参照)を駆動させて走行する電動車両の場合を例に挙げて説明する。
以下、車両Vの一例として、二次電池であるバッテリ62,63(図3参照)から供給される電力によって走行用の駆動モータM1(図5参照)を駆動させて走行する電動車両の場合を例に挙げて説明する。
≪車両≫
図1に示す車体後部構造1が使用される車両Vは、電気自動車、ハイブリッド自動車等の電動車両から成る。図3に示すように、車両Vは、例えば、車体後部に駆動モータM1(図5参照)、高電圧部品61、フロアパネル2、クロスメンバ4、サイドシル11(図6参照)、リヤサイドフレーム12(図6参照)、電池パック6等を有する乗用車から成る。
図1に示す車体後部構造1が使用される車両Vは、電気自動車、ハイブリッド自動車等の電動車両から成る。図3に示すように、車両Vは、例えば、車体後部に駆動モータM1(図5参照)、高電圧部品61、フロアパネル2、クロスメンバ4、サイドシル11(図6参照)、リヤサイドフレーム12(図6参照)、電池パック6等を有する乗用車から成る。
≪車体後部構造≫
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車体後部構造1は、車両Vの後部に配置されるリヤシート(図示省略)と、リヤシートの下方に配置されたフロアパネル2(リヤフロアパネル21)との間に、補強部材3を配置してフロアパネル2を補強している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車体後部構造1は、車両Vの後部に配置されるリヤシート(図示省略)と、リヤシートの下方に配置されたフロアパネル2(リヤフロアパネル21)との間に、補強部材3を配置してフロアパネル2を補強している。
≪フロアパネル≫
フロアパネル2は、車室Rの床面を形成する金属製パネル材である。フロアパネル2は、電池パック6(図3参照)の上方に敷設されている。車体後部構造1において、フロアパネル2は、例えば、リヤフロアパネル21と、フロントフロアパネル22と、を備えて構成されている。
なお、リヤフロアパネル21とフロントフロアパネル22とは、連結した1枚の金属製板材で形成しても構わない。以下、フロアパネル2の一例として、リヤフロアパネル21と、フロントフロアパネル22と、を備えたフロアパネル2を例に挙げて説明する。
フロアパネル2は、車室Rの床面を形成する金属製パネル材である。フロアパネル2は、電池パック6(図3参照)の上方に敷設されている。車体後部構造1において、フロアパネル2は、例えば、リヤフロアパネル21と、フロントフロアパネル22と、を備えて構成されている。
なお、リヤフロアパネル21とフロントフロアパネル22とは、連結した1枚の金属製板材で形成しても構わない。以下、フロアパネル2の一例として、リヤフロアパネル21と、フロントフロアパネル22と、を備えたフロアパネル2を例に挙げて説明する。
<リヤフロアパネル>
図1に示すように、リヤフロアパネル21は、フロントフロアパネル22の後側に連続して配置されている。リヤフロアパネル21には、例えば、点検口2aと、フロア隆起部2bと、座面搭載部2cと、荷室フロア部2dと、リヤアッパカバー部2eと、開口2fと、クロスメンバ前部2gと、クロスメンバ後部2hと、が形成されている。
図1に示すように、リヤフロアパネル21は、フロントフロアパネル22の後側に連続して配置されている。リヤフロアパネル21には、例えば、点検口2aと、フロア隆起部2bと、座面搭載部2cと、荷室フロア部2dと、リヤアッパカバー部2eと、開口2fと、クロスメンバ前部2gと、クロスメンバ後部2hと、が形成されている。
点検口2aは、フロアパネル2(リヤフロアパネル21)の下方に配置された電池パック6(図3参照)の高電圧部品61等の部品を点検するために形成された作業孔である。点検口2aは、座面搭載部2cの中央部からやや右側に寄った位置に形成された四角形の孔から成る(図2(a)参照)。点検口2aは、ボルトB1によってメンテナンスリッド5を締結することで、開閉可能な状態に閉塞されている。
フロア隆起部2bは、フロントフロアパネル22の床面に対して隆起した隆起部分である。フロア隆起部2bには、リヤシート(図示省略)を載設する座面搭載部2cが形成されている。つまり、フロア隆起部2bは、リヤシートのシートクッション(座面、図示省略)を支持するためフロントフロアパネル22よりも高い位置に配置するために、リヤシートのシートクッション(座面、図示省略)に沿ってフロントフロアパネル22から隆起して形成されている。このため、フロア隆起部2bの下側には、電池パック6(図3参照)の高電圧部品61等を配置するための設置スペースが二次電池であるバッテリ63の上方に形成できる。
座面搭載部2cは、リヤシート(図示省略)のシートクッションが載置される箇所である。座面搭載部2cは、フロア隆起部2bの上面に、やや前上りに斜めに形成された緩やかな斜面から成る。なお、座面搭載部2cは、搭載するリヤシートのシートクッション(図示省略)に合わせて形成すればよく、平坦な面で形成してもよい。座面搭載部2cの中央部には、前後方向に延設された補強部材3が固定されている。
荷室フロア部2dは、荷室のフロア面を形成する箇所である。荷室フロア部2dは、例えば、座面搭載部2cの後方に、座面搭載部2cからさらに高い位置に形成されている。荷室フロア部2dには、駆動モータM1、荷物や、工具類等を収容するための収容部の開口縁を形成する開口2fが形成されている。
リヤアッパカバー部2eは、リヤサイドフレーム12(図5及び図6参照)の上側を覆う箇所である。
図3に示すように、クロスメンバ前部2gは、乗員の臀部の前方でリヤフロアパネル21の下面に結合する前クロスメンバ41により車幅方向に延設する中空断面を形成する箇所である。クロスメンバ前部2gは、断面視して略L字形状の金属部材から成る前クロスメンバ41をリヤフロアパネル21の下面を閉塞するように配置して接合されている。
クロスメンバ後部2hは、乗員の臀部の後方でリヤフロアパネル21の下面に結合する後クロスメンバ42により車幅方向に延設する中空断面を形成する箇所である。クロスメンバ後部2hは、断面視して略U字形状の金属部材から成る後クロスメンバ42の上端側を閉塞するように配置して接合されている。なお、リヤフロアパネル21、前クロスメンバ41、後クロスメンバ42の車幅方向の端部は左右のサイドシル11、またはリヤサイドフレーム12に結合する。
図3に示すように、クロスメンバ前部2gは、乗員の臀部の前方でリヤフロアパネル21の下面に結合する前クロスメンバ41により車幅方向に延設する中空断面を形成する箇所である。クロスメンバ前部2gは、断面視して略L字形状の金属部材から成る前クロスメンバ41をリヤフロアパネル21の下面を閉塞するように配置して接合されている。
クロスメンバ後部2hは、乗員の臀部の後方でリヤフロアパネル21の下面に結合する後クロスメンバ42により車幅方向に延設する中空断面を形成する箇所である。クロスメンバ後部2hは、断面視して略U字形状の金属部材から成る後クロスメンバ42の上端側を閉塞するように配置して接合されている。なお、リヤフロアパネル21、前クロスメンバ41、後クロスメンバ42の車幅方向の端部は左右のサイドシル11、またはリヤサイドフレーム12に結合する。
<フロントフロアパネル>
図3に示すように、フロントフロアパネル22は、フロントシート(図示省略)が載置される底面を形成する金属製パネル材である。フロントフロアパネル22は、ダッシュボードロア(図示省略)からリヤフロアパネル21の前端部に亘って配置されて、リヤフロアパネル21とともに車室Rの床面を形成している。
図3に示すように、フロントフロアパネル22は、フロントシート(図示省略)が載置される底面を形成する金属製パネル材である。フロントフロアパネル22は、ダッシュボードロア(図示省略)からリヤフロアパネル21の前端部に亘って配置されて、リヤフロアパネル21とともに車室Rの床面を形成している。
≪補強部材≫
図1に示すように、補強部材3は、リヤフロアパネル21の座面搭載部2cを補強するための部材である。左右のサイドシル11や、リヤフレームから離れた車幅方向の中央、かつ、クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hの間の臀部がある位置ではフロアパネル2が下方に変形する度合いが大きい。そこで、補強部材3は、車幅方向の中央、かつ、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hの間の臀部がある位置で前後方向に架設されている。補強部材3は、平面視して前後方向に長い矩形の金属製板部材から成る。補強部材3は、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hに対して車幅方向の中央部に前後端をスポット溶接で固定されている。補強部材3のセンター(中心線L1)は車体10の車幅方向中心にあって、図2(b)、(c)に示すように、点検口2a(メンテナンスリッド5)のセンター(中心線L2)は、車幅方向に長さW1オフセットして配置されている。このため、補強部材3とメンテナンスリッド5は、補強部材3の右側の半分が、点検口2a及びメンテナンスリッド5の左側半分の上に重なるように配置されて、点検口2a上のメンテナンスリッド5のみを開放して点検作業が行えるようになっている。このように、メンテナンスリッド5は、補強部材3に対して、右側半分が露出した状態に配置されている。補強部材3は、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hにスポット溶接以外にボルト締結してもよい。
図1に示すように、補強部材3は、リヤフロアパネル21の座面搭載部2cを補強するための部材である。左右のサイドシル11や、リヤフレームから離れた車幅方向の中央、かつ、クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hの間の臀部がある位置ではフロアパネル2が下方に変形する度合いが大きい。そこで、補強部材3は、車幅方向の中央、かつ、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hの間の臀部がある位置で前後方向に架設されている。補強部材3は、平面視して前後方向に長い矩形の金属製板部材から成る。補強部材3は、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hに対して車幅方向の中央部に前後端をスポット溶接で固定されている。補強部材3のセンター(中心線L1)は車体10の車幅方向中心にあって、図2(b)、(c)に示すように、点検口2a(メンテナンスリッド5)のセンター(中心線L2)は、車幅方向に長さW1オフセットして配置されている。このため、補強部材3とメンテナンスリッド5は、補強部材3の右側の半分が、点検口2a及びメンテナンスリッド5の左側半分の上に重なるように配置されて、点検口2a上のメンテナンスリッド5のみを開放して点検作業が行えるようになっている。このように、メンテナンスリッド5は、補強部材3に対して、右側半分が露出した状態に配置されている。補強部材3は、前記クロスメンバ前部2gとクロスメンバ後部2hにスポット溶接以外にボルト締結してもよい。
図3に示すように、補強部材3は、前後端から中央が上方に隆起し、フロアパネル2(リヤフロアパネル21)との間には、乗員の臀部による変形を許容する隙間S1を形成するように、前後のクロスメンバ4(前クロスメンバ41、後クロスメンバ42)に架設されている。補強部材3は、リヤフロアパネル21に接合する連結部3c以外は、フロアパネル2から上方向に浮いた状態に配置されている。このように補強部材3がフロアパネル2から浮くように配置された補強部材3と、フロアパネル2との間に隙間S1があることで、メンテナンスリッド5を補強部材3とフロアパネル2との間に挿入して配置したり、抜き取ったりすることが可能になっている。また、補強部材3は、上方からの荷重を受けた際に、下方向に撓むように弾性変形して緩衝する機能を備えている。
図4に示すように、補強部材3は、ビード形状部3a,3bと、連結部3cと、折曲部3d,3eと、凹溝部3fと、フランジ部3gと、を有している。
図4に示すように、補強部材3は、ビード形状部3a,3bと、連結部3cと、折曲部3d,3eと、凹溝部3fと、フランジ部3gと、を有している。
<ビード形状部>
ビード形状部3a,3bは、前後方向に延びる複数の補強用凸部である。ビード形状部3a,3bは、前後方向に延設されたフランジ部3gと凹溝部3fとの間に、上方向に膨らんだ形状に形成されている。ビード形状部3a,3bは、フランジ部3g及び凹溝部3fに沿って平行に延設されている。
ビード形状部3a,3bは、前後方向に延びる複数の補強用凸部である。ビード形状部3a,3bは、前後方向に延設されたフランジ部3gと凹溝部3fとの間に、上方向に膨らんだ形状に形成されている。ビード形状部3a,3bは、フランジ部3g及び凹溝部3fに沿って平行に延設されている。
<連結部>
図3に示すように、連結部3cは、補強部材3をリヤフロアパネル21に溶接手段、ボルト締結等によって固定する箇所である。連結部3cは、左右のビード形状部3a,3bの前端部及び後端部にそれぞれ形成されている。連結部3cは、リヤフロアパネル21に当接して配置されるように、ビード形状部3a,3bから下側に窪んだ形状に凹設されている。前側の連結部3cは、前クロスメンバ41を構成するクロスメンバ前部2g上に連結されている。後側の連結部3cは、後クロスメンバ42を構成するクロスメンバ後部2h上に連結されている。
図3に示すように、連結部3cは、補強部材3をリヤフロアパネル21に溶接手段、ボルト締結等によって固定する箇所である。連結部3cは、左右のビード形状部3a,3bの前端部及び後端部にそれぞれ形成されている。連結部3cは、リヤフロアパネル21に当接して配置されるように、ビード形状部3a,3bから下側に窪んだ形状に凹設されている。前側の連結部3cは、前クロスメンバ41を構成するクロスメンバ前部2g上に連結されている。後側の連結部3cは、後クロスメンバ42を構成するクロスメンバ後部2h上に連結されている。
<折曲部>
図3に示すように、折曲部3d,3eは、補強部材3の前端部寄りの位置と、補強部材3の後端部寄りの位置と、にそれぞれ斜めに曲げて形成されている。前側の折曲部3dは、補強部材3の前端部を下方に折り曲げて、前クロスメンバ41に連結されている。後側の折曲部3eは、補強部材3の後端部を上方に折り曲げて、後クロスメンバ42に連結されている。折曲部3d,3eは、乗員の臀部の外形に沿って折り曲げて形成したことで、着座姿勢を快適にしつつ稜線が形成されて強度が向上されている。
図3に示すように、折曲部3d,3eは、補強部材3の前端部寄りの位置と、補強部材3の後端部寄りの位置と、にそれぞれ斜めに曲げて形成されている。前側の折曲部3dは、補強部材3の前端部を下方に折り曲げて、前クロスメンバ41に連結されている。後側の折曲部3eは、補強部材3の後端部を上方に折り曲げて、後クロスメンバ42に連結されている。折曲部3d,3eは、乗員の臀部の外形に沿って折り曲げて形成したことで、着座姿勢を快適にしつつ稜線が形成されて強度が向上されている。
<凹溝部及びフランジ部>
図4に示すように、凹溝部3fは、補強部材3の中央部の中心線L1に沿って前後方向に延設された補強用溝部である。
フランジ部3gは、補強部材3の左右端部にそれぞれ前後方向に延設された鍔状部分である。
ビード形状部3a,3b、凹溝部3f及びフランジ部3gは、フロアパネル2から上方向に離間して配置されて、その間に隙間S1がある。
図4に示すように、凹溝部3fは、補強部材3の中央部の中心線L1に沿って前後方向に延設された補強用溝部である。
フランジ部3gは、補強部材3の左右端部にそれぞれ前後方向に延設された鍔状部分である。
ビード形状部3a,3b、凹溝部3f及びフランジ部3gは、フロアパネル2から上方向に離間して配置されて、その間に隙間S1がある。
<メンテナンスリッド>
メンテナンスリッド5は、点検口2aを4本のボルトB1によって開閉可能に閉塞する蓋体である。メンテナンスリッド5は、例えば、四角形の点検口2aに合わせて四角形の金属製板部材から成る。メンテナンスリッド5の周縁部の四つ角には、点検口2aの周縁部に形成されたねじ孔2jに螺合されるボルトB1が挿通されるボルト挿通孔5aが形成されている。
メンテナンスリッド5は、点検口2aを4本のボルトB1によって開閉可能に閉塞する蓋体である。メンテナンスリッド5は、例えば、四角形の点検口2aに合わせて四角形の金属製板部材から成る。メンテナンスリッド5の周縁部の四つ角には、点検口2aの周縁部に形成されたねじ孔2jに螺合されるボルトB1が挿通されるボルト挿通孔5aが形成されている。
≪電池パック≫
図3に示すように、電池パック6は、バッテリ62,63、高電圧部品61等を、バッテリトレー69(図5参照)と、バッテリカバー60と、から成るケース体内に収納したバッテリユニットである。電池パック6は、フロアパネル2の床下に配置されている。電池パック6は、締結ボルト(図示省略)によって、サイドシル11(図6参照)、リヤフレーム13等の車体10に固定されている。電池パック6は、バッテリトレー69(図5参照)と、バッテリカバー60と、高電圧部品61と、バッテリ62,63と、バッテリクロスメンバ64,65,66と、縦骨67(図5参照)と、ビーム68(図5参照)と、を備えて成る。バッテリクロスメンバ64,65,66、縦骨67をサイドシル11(図6参照)、リヤフレーム13等の車体10に固定する。
図3に示すように、電池パック6は、バッテリ62,63、高電圧部品61等を、バッテリトレー69(図5参照)と、バッテリカバー60と、から成るケース体内に収納したバッテリユニットである。電池パック6は、フロアパネル2の床下に配置されている。電池パック6は、締結ボルト(図示省略)によって、サイドシル11(図6参照)、リヤフレーム13等の車体10に固定されている。電池パック6は、バッテリトレー69(図5参照)と、バッテリカバー60と、高電圧部品61と、バッテリ62,63と、バッテリクロスメンバ64,65,66と、縦骨67(図5参照)と、ビーム68(図5参照)と、を備えて成る。バッテリクロスメンバ64,65,66、縦骨67をサイドシル11(図6参照)、リヤフレーム13等の車体10に固定する。
<バッテリ>
図3に示すように、バッテリ62,63は、例えば、通常の12ボルトの蓄電池とは別に、高出力のモータから成る走行モータを駆動させる200ボルトを超える高電圧用の蓄電池である。バッテリ62,63は、複数の単電池が接続された組電池から成る。
図3に示すように、バッテリ62,63は、例えば、通常の12ボルトの蓄電池とは別に、高出力のモータから成る走行モータを駆動させる200ボルトを超える高電圧用の蓄電池である。バッテリ62,63は、複数の単電池が接続された組電池から成る。
<バッテリトレー>
バッテリトレー69(図5参照)は、高電圧部品61と、バッテリ62,63と、バッテリクロスメンバ64,65,66と、を収容する収容体の下側を形成する下ケース半体である。
バッテリトレー69(図5参照)は、高電圧部品61と、バッテリ62,63と、バッテリクロスメンバ64,65,66と、を収容する収容体の下側を形成する下ケース半体である。
<バッテリカバー>
バッテリカバー60は、その収容体の上側を形成する上ケース半体である。バッテリカバー60は、バッテリ62,63と、バッテリ63の上方に配置された高電圧部品61と、の上部形状に沿って隆起して凹凸形状に形成されている。バッテリカバー60は、バッテリ被覆部60aと、高電圧部品被覆部60bと、段差部60cと、フランジ部60dと、補強用凸部60eと、を有している。
バッテリカバー60は、その収容体の上側を形成する上ケース半体である。バッテリカバー60は、バッテリ62,63と、バッテリ63の上方に配置された高電圧部品61と、の上部形状に沿って隆起して凹凸形状に形成されている。バッテリカバー60は、バッテリ被覆部60aと、高電圧部品被覆部60bと、段差部60cと、フランジ部60dと、補強用凸部60eと、を有している。
バッテリ被覆部60aは、車幅方向に長い直方体形状に形成されたバッテリ62と、車幅方向に延設されたバッテリクロスメンバ64と、の上方を覆う箇所である。バッテリ被覆部60aは、フロントフロアパネル22の床面の下方に配置されている。
高電圧部品被覆部60bは、車幅方向に長い直方体形状のバッテリ63と、バッテリ63の上方向に配置された高電圧部品61と、車幅方向に延設されたバッテリクロスメンバ65,66と、を覆う箇所である。高電圧部品被覆部60bは、バッテリ被覆部60aの後端部から上方向に膨らんだ状態に形成されて、座面搭載部2cの下側に配置されている。高電圧部品被覆部60bは、座面搭載部2cの下側に第2隙間S2を介して配置されている。
段差部60cは、後クロスメンバ42の下側形状に合わせて段差状に凹ませて形成された箇所である。段差部60cは、バッテリカバー60の上側後端部に、後クロスメンバ42に沿って車幅方向に延設されている。
フランジ部60dは、リヤフレーム13の前端部上面にボルト締めされる箇所である。フランジ部60dは、リヤフレーム13の前端部に沿って車幅方向に延設されている。
フランジ部60dは、リヤフレーム13の前端部上面にボルト締めされる箇所である。フランジ部60dは、リヤフレーム13の前端部に沿って車幅方向に延設されている。
<高電圧部品>
図3に示すように、高電圧部品61は、電池パック6及びバッテリ62,63に設けられた電装部品である。高電圧部品61は、電池パック6に設けられた高電圧ハーネス61a、コネクタ61b、ジョイント61c、電圧制御装置61d等である。
図3に示すように、高電圧部品61は、電池パック6及びバッテリ62,63に設けられた電装部品である。高電圧部品61は、電池パック6に設けられた高電圧ハーネス61a、コネクタ61b、ジョイント61c、電圧制御装置61d等である。
高電圧ハーネス61aは、電池パック6及びバッテリ62,63に配線された複数の電線である。図5に示すように、電池パック6の後部に配置された高電圧ハーネス61aは、高電圧部品61のジョイント61cから後方に配置された駆動モータM1に取り廻して配線されている。
コネクタ61bは、電圧制御装置61dに形成されたカプラ(図示省略)に着脱可能に取り付けられている。
ジョイント61cは、バッテリカバー60内に配線された高電圧ハーネス61aと、バッテリカバー60の外側に配線された高電圧ハーネス61aと、を接続する中継部品である。
コネクタ61bは、電圧制御装置61dに形成されたカプラ(図示省略)に着脱可能に取り付けられている。
ジョイント61cは、バッテリカバー60内に配線された高電圧ハーネス61aと、バッテリカバー60の外側に配線された高電圧ハーネス61aと、を接続する中継部品である。
<バッテリクロスメンバ>
図3に示すバッテリクロスメンバ64,65,66は、バッテリトレー69(図5参照)上に車幅方向に適宜な間隔で延設されたバッテリクロスメンバ設置部(図示省略)にそれぞれ載設されるフレーム部材である。
図3に示すバッテリクロスメンバ64,65,66は、バッテリトレー69(図5参照)上に車幅方向に適宜な間隔で延設されたバッテリクロスメンバ設置部(図示省略)にそれぞれ載設されるフレーム部材である。
<縦骨及びビーム>
図5に示すように、縦骨67は、バッテリトレー69を左右方向から保持する左右一対の骨格部材である。左右一対の縦骨67は、前後方向に平行に配置されている。
ビーム68は、左右の縦骨67に架設された縦断面視してハット断面形状の複数の金属製板部材である。
図5に示すように、縦骨67は、バッテリトレー69を左右方向から保持する左右一対の骨格部材である。左右一対の縦骨67は、前後方向に平行に配置されている。
ビーム68は、左右の縦骨67に架設された縦断面視してハット断面形状の複数の金属製板部材である。
≪車体≫
図6に示すように、車体10は、車両Vの外形を形成するパネル部材や骨格から成る。車体10は、例えば、フロントサイドフレーム(図示省略)と、サイドシル11と、リヤサイドフレーム12と、クロスメンバ4と、リヤフレーム13と、フロアパネル2等を備えている。車体10は、このような種々の金属製車体フレームと、フロアパネル2等の金属製車体パネルと、をそれぞれ略左右対称に設置して構成されている。
図6に示すように、車体10は、車両Vの外形を形成するパネル部材や骨格から成る。車体10は、例えば、フロントサイドフレーム(図示省略)と、サイドシル11と、リヤサイドフレーム12と、クロスメンバ4と、リヤフレーム13と、フロアパネル2等を備えている。車体10は、このような種々の金属製車体フレームと、フロアパネル2等の金属製車体パネルと、をそれぞれ略左右対称に設置して構成されている。
<サイドシル>
図6に示すように、サイドシル11は、フロントフロアパネル22の左右前端部から左右後端部(リヤフロアパネル21のフロア隆起部2bの後端部)に亘って前後方向に延設された左右一対のフレーム部材である。サイドシル11は、車内側に配置されたサイドシルインナ11aと、車外側に配置されたサイドシルアウタ(図示省略)と、サイドシルインナ11aとサイドシルアウタとの間に介在されたスチフナ(図示省略)を備えて構成されている。
図6に示すように、サイドシル11は、フロントフロアパネル22の左右前端部から左右後端部(リヤフロアパネル21のフロア隆起部2bの後端部)に亘って前後方向に延設された左右一対のフレーム部材である。サイドシル11は、車内側に配置されたサイドシルインナ11aと、車外側に配置されたサイドシルアウタ(図示省略)と、サイドシルインナ11aとサイドシルアウタとの間に介在されたスチフナ(図示省略)を備えて構成されている。
サイドシルインナ11aは、車内側に凸である略ハット断面形状の高張力鋼板から成る。サイドシルアウタ(図示省略)は、車外側方向に凸である略ハット断面形状の高張力鋼板から成る。スチフナ(図示省略)は、車外側に凸である略ハット断面形状の高張力鋼板から成る補強用の部材である。
<クロスメンバ>
前記したリヤフロアパネル21の下面には、車幅方向に延設された複数のクロスメンバ4が設けられている。クロスメンバ4は、リヤフロアパネル21を補強するための部材である。クロスメンバ4は、フロア隆起部2b(座面搭載部2c)の前端部に配置された前クロスメンバ41と、フロア隆起部2b(座面搭載部2c)の後端部に配置された後クロスメンバ42と、を備えて成る。
前記したリヤフロアパネル21の下面には、車幅方向に延設された複数のクロスメンバ4が設けられている。クロスメンバ4は、リヤフロアパネル21を補強するための部材である。クロスメンバ4は、フロア隆起部2b(座面搭載部2c)の前端部に配置された前クロスメンバ41と、フロア隆起部2b(座面搭載部2c)の後端部に配置された後クロスメンバ42と、を備えて成る。
図3に示すように、前クロスメンバ41は、乗員の臀部の前方でクロスメンバ前部2gを形成する車幅方向に延びる縦断面視して略四角形の閉断面を形成している。前クロスメンバ41は、リヤフロアパネル21の下面に配置されて、車体前後方向に延設されたサイドシル11(図6参照)の後端部寄りの位置に架設するように接合されている。
後クロスメンバ42は、乗員の臀部の後方でクロスメンバ後部2hを形成する車幅方向に延びる縦断面視して略台形の閉断面を形成している。図6に示すように、後クロスメンバ42は、リヤフロアパネル21の下面に左右のサイドシル11の後端部に架設されている。
<リヤサイドフレーム>
左右一対のリヤサイドフレーム12は、左右のサイドシル11の車内側の後端部に配置された後クロスメンバ42の両端部から後方に延設されて、リヤクロスメンバ14の左右両端部に連結されている。
左右一対のリヤサイドフレーム12は、左右のサイドシル11の車内側の後端部に配置された後クロスメンバ42の両端部から後方に延設されて、リヤクロスメンバ14の左右両端部に連結されている。
≪車体後部構造の作用≫
次に、図1〜図6を参照して本発明の実施形態に係る車体後部構造1の作用を説明する。
次に、図1〜図6を参照して本発明の実施形態に係る車体後部構造1の作用を説明する。
例えば、図1に示す車両Vが他車等と前面衝突したとき、リヤシート(図示省略)に着座してシートベルトに拘束された乗員に慣性力が作用して、臀部が下方向に応力を作用させる。その応力は、シートクッション(図示省略)を介してフロアパネル2のフロア隆起部2b(座面搭載部2c)を下方向に打撃する。
図3に示すように、フロア隆起部2bは、下面の前後に前クロスメンバ41、後クロスメンバ42が設けられて補強され、さらに、前クロスメンバ41上と、後クロスメンバ42上とに架設された補強部材3で保護されている。このため、フロア隆起部2bは、衝突時の乗員の慣性力で、下方に変形することが抑制される。
フロア隆起部2b上の補強部材3は、衝突時の乗員の慣性力で下方に変形したとしても、補強部材3とフロア隆起部2bとの間に隙間S1があることで、補強部材3が座面搭載部2cに当接するのを抑制することができる。
また、フロア隆起部2bと、バッテリカバー60の高電圧部品被覆部60bとの間には、第2隙間S2が形成されている。このため、フロア隆起部2bの下方の高電圧部品被覆部60bは、衝突時の乗員の慣性力で下方に変形したとしても、第2隙間S2があることで、高電圧部品61に干渉するのを抑制することができる。
このように、本発明の実施形態に係る車体後部構造1は、図1〜図3に示すように、リヤシートのシートクッション(図示省略)と、シートクッションの下方に配置されたフロアパネル2と、シートクッションとフロアパネル2との間に配置された補強部材3と、補強部材3の前端側の下方で車幅方向に延設された前クロスメンバ41と、補強部材3の後端側の下方で車幅方向に延設された後クロスメンバ42と、を備え、補強部材3は、車幅方向の中央、かつ、前クロスメンバ41と後クロスメンバ42との間の臀部がある位置で前後方向に架設されており、補強部材3とフロアパネル2との間には、隙間S1が設けられている。
かかる構成によれば、例えば、リヤシート(図示省略)に着座してシートベルトに拘束された乗員が乗った自車が他車等と前面衝突したとき、乗員に慣性が作用し、臀部が下方向に応力を作用させ、シートクッション(図示省略)を介してフロアパネル2を打撃する。このとき、フロアパネル2に設けられた補強部材3は、フロアパネル2と補強部材3との間に隙間S1があるので、隙間S1だけ下方向に変形して打撃を吸収する。このため、フロアパネル2が下方に変形して、フロアパネル2の下方の高電圧部品61(高電圧ハーネス61a、コネクタ61b、ジョイント61c等)等の部品に干渉するのを抑制することができる。
また、図1及び図2(b)、(c)に示すように、補強部材3は、リヤシート(図示省略)に対して車幅方向の中央部に配置されている。
かかる構成によれば、補強部材3は、リヤシート(図示省略)の車幅方向の中央部に配置されていることで、フロアパネル2の座面搭載部2cおいて、左右のサイドシル11やリヤサイドフレーム12から遠い、最も湾曲変形する箇所に配置されている。このため、補強部材3は、薄い金属製平板部材で形成されて変形し易いフロアパネル2を効率よく補強(保護)することができる。
かかる構成によれば、補強部材3は、リヤシート(図示省略)の車幅方向の中央部に配置されていることで、フロアパネル2の座面搭載部2cおいて、左右のサイドシル11やリヤサイドフレーム12から遠い、最も湾曲変形する箇所に配置されている。このため、補強部材3は、薄い金属製平板部材で形成されて変形し易いフロアパネル2を効率よく補強(保護)することができる。
また、図4に示すように、補強部材3は、前後方向に延びる複数のビード形状部3a,3bを有している。
かかる構成によれば、補強部材3は、前後方向に延びる複数のビード形状部3a,3bを有していることで、上下に低く設定しても、複数のビード形状部3a,3bによって上下方向の荷重に対する強度を有している。
かかる構成によれば、補強部材3は、前後方向に延びる複数のビード形状部3a,3bを有していることで、上下に低く設定しても、複数のビード形状部3a,3bによって上下方向の荷重に対する強度を有している。
また、図3に示すように、補強部材3は、ビード形状部3a,3bの端部で、前クロスメンバ41及び後クロスメンバ42に連結されている。
かかる構成によれば、補強部材3は、ビード形状部3a,3bによって補強されている。補強部材3は、そのビード形状部3a,3bの前後端部を、前クロスメンバ41と後クロスメンバ42とに連結しているので、しっかりと車体10に固定することができる。このため、補強部材3を上下の幅を薄く設定したとしても、複数のビード形状部3a,3bによって上下方向の荷重に対する強度を強くすることができる。
かかる構成によれば、補強部材3は、ビード形状部3a,3bによって補強されている。補強部材3は、そのビード形状部3a,3bの前後端部を、前クロスメンバ41と後クロスメンバ42とに連結しているので、しっかりと車体10に固定することができる。このため、補強部材3を上下の幅を薄く設定したとしても、複数のビード形状部3a,3bによって上下方向の荷重に対する強度を強くすることができる。
また、補強部材3は、前端部を下方に折り曲げて前クロスメンバ41に連結し、後端部を上方に折り曲げて前記後クロスメンバ42に連結している。
かかる構成によれば、補強部材3は、前端部を下方に折り曲げ、後端部を上方に折り曲げていることで、乗員の臀部の外形を沿ったリヤシート(図示省略)のシートクッション、及び、フロアパネル2の座面搭載部2cの表面に沿って配置することができる。このため、補強部材3は、フロアパネル2のフロア隆起部2bに設置しても、乗員の着座姿勢を阻害することがない。
また、補強部材3は、折り曲げて稜線が形成されることで補強された前端部を前クロスメンバ41に連結し、折り曲げて稜線が形成されることで補強された後端部を後クロスメンバ42に連結しことで、車体10にしっかりと固定することができる。
かかる構成によれば、補強部材3は、前端部を下方に折り曲げ、後端部を上方に折り曲げていることで、乗員の臀部の外形を沿ったリヤシート(図示省略)のシートクッション、及び、フロアパネル2の座面搭載部2cの表面に沿って配置することができる。このため、補強部材3は、フロアパネル2のフロア隆起部2bに設置しても、乗員の着座姿勢を阻害することがない。
また、補強部材3は、折り曲げて稜線が形成されることで補強された前端部を前クロスメンバ41に連結し、折り曲げて稜線が形成されることで補強された後端部を後クロスメンバ42に連結しことで、車体10にしっかりと固定することができる。
また、図3に示すように、フロアパネル2(リヤフロアパネル21)には、メンテナンスリッド5によって開閉される点検口2aが形成され、該点検口2aの下方には、電池パック6の高電圧部品61を配置している。
かかる構成によれば、フロアパネル2は、メンテナンスリッド5によって開閉できる点検口2aを有しているので、メンテナンスリッド5を開放することで、高電圧部品61や、バッテリ63を適宜点検することができる。
かかる構成によれば、フロアパネル2は、メンテナンスリッド5によって開閉できる点検口2aを有しているので、メンテナンスリッド5を開放することで、高電圧部品61や、バッテリ63を適宜点検することができる。
また、図2(b)、(c)及び図3に示すように、点検口2aのセンター(中心線L2)と、補強部材3のセンター(中心線L1)とは、車幅方向にオフセットして配置されている。
かかる構成によれば、点検口2aは、補強部材3が車幅方向にオフセットして配置されているので、補強部材3をフロアパネル2に溶接して着脱不能にしても、メンテナンスリッド5を開放することができる。このため、点検口2aからフロアパネル2の床下に配置した高電圧部品61等の部品の点検をすることができる。
かかる構成によれば、点検口2aは、補強部材3が車幅方向にオフセットして配置されているので、補強部材3をフロアパネル2に溶接して着脱不能にしても、メンテナンスリッド5を開放することができる。このため、点検口2aからフロアパネル2の床下に配置した高電圧部品61等の部品の点検をすることができる。
また、図5に示すように、高電圧部品61に接続された高電圧ハーネス61aは、高電圧部品61から後方に配置された駆動モータM1に取り廻して配線されている。
かかる構成によれば、高電圧ハーネス61aは、高電圧部品61から駆動モータM1に配線されていることで、高電圧ハーネス61aを最短化して配線することができる。
かかる構成によれば、高電圧ハーネス61aは、高電圧部品61から駆動モータM1に配線されていることで、高電圧ハーネス61aを最短化して配線することができる。
また、図6に示すように、フロアパネル2(リヤフロアパネル21)は、リヤシート(図示省略)を載設するフロア隆起部2bを有し、前クロスメンバ41は、フロア隆起部2bの前端部に配置され、後クロスメンバ42は、車体10の車幅方向外側に車体前後方向に延設されたサイドシル11の後端部に配置されている。
かかる構成によれば、フロアパネル2は、フロア隆起部2bを有していることで、リヤシート(図示省略)のクッションを適宜な高さの位置で支持することができる。
また、フロアパネル2は、フロア隆起部2bがフロア面から隆起していることで、フロア隆起部2bの下方に高電圧部品61とバッテリ63とを上下に重ねて配置できるため、電池パック6を効率よく配置することができる。また、また、フロアパネル2は、フロア隆起部2bがあることで、上下方向の設置スペースを確保することができるため、電池パック6を大型化してバッテリ容量を増大させることができる。
かかる構成によれば、フロアパネル2は、フロア隆起部2bを有していることで、リヤシート(図示省略)のクッションを適宜な高さの位置で支持することができる。
また、フロアパネル2は、フロア隆起部2bがフロア面から隆起していることで、フロア隆起部2bの下方に高電圧部品61とバッテリ63とを上下に重ねて配置できるため、電池パック6を効率よく配置することができる。また、また、フロアパネル2は、フロア隆起部2bがあることで、上下方向の設置スペースを確保することができるため、電池パック6を大型化してバッテリ容量を増大させることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態に係る車体後部構造1Aの変形例を示す要部平面図であり、リヤフロアパネル21に取り付けられた補強部材3Aの設置状態を示す。図8は、本発明の実施形態に係る車体後部構造1Aの変形例を示す図であり、補強部材3Aの設置状態を示す要部拡大分解斜視図である。
前記実施形態では、補強部材3及びメンテナンスリッド5の一例として、補強部材3と、メンテナンスリッド5とを別体に成形した場合を説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図7及び図8に示すように、補強部材3Aは、前クロスメンバ41及び後クロスメンバ42に着脱自在に固定し、フロアパネル2(リヤフロアパネル21)に形成されてた点検口2aを閉塞するメンテナンスリッド32Aを一体に有するものであってもよい。
かかる構成によれば、補強部材3Aは、補強用の補強部31Aと、メンテナンスリッド32Aと、が一体に形成されているので、部品点数及び組付工数を削減してコストダウンを図ることができる。また、補強部材3Aは、高電圧部品61を点検するための部品と、衝突時に高電圧部品61を保護するためのフロア隆起部2bを補強するための補強部品と、両方の役目を達成することができる。
かかる構成によれば、補強部材3Aは、補強用の補強部31Aと、メンテナンスリッド32Aと、が一体に形成されているので、部品点数及び組付工数を削減してコストダウンを図ることができる。また、補強部材3Aは、高電圧部品61を点検するための部品と、衝突時に高電圧部品61を保護するためのフロア隆起部2bを補強するための補強部品と、両方の役目を達成することができる。
この場合も、点検口2aと補強部材3Aの補強部31Aとは、車幅方向にオフセットして配置されている。補強部31Aの中心線L3は、座面搭載部2cの車幅方向の中央部に配置される。メンテナンスリッド32Aの左端部は、座面搭載部2cの車幅方向の中心線L3上に配置される。
ボルト挿通孔3Aaは、補強部31Aの左右のフランジ部31Agの前後端部と、補強部31Aの凹溝部31Afの前後端部と、メンテナンスリッド32Aの右側前端部及び右側後端部と、にそれぞれ形成されている。
ねじ孔2jは、四角形の点検口2aの四つ角と、クロスメンバ前部2g及びクロスメンバ後部2hの左右二か所にそれぞれ形成されている。
ねじ孔2jは、四角形の点検口2aの四つ角と、クロスメンバ前部2g及びクロスメンバ後部2hの左右二か所にそれぞれ形成されている。
補強部31Aは、ボルトB3によって前クロスメンバ41(クロスメンバ前部2g)と後クロスメンバ42(クロスメンバ後部2h)に着脱可能に締結されると共に、ボルトB2によって点検口2aの左側の縁部に着脱可能に締結される。
メンテナンスリッド32Aは、ボルトB1によって点検口2aの右側の縁部に着脱可能に締結される。
メンテナンスリッド32Aは、ボルトB1によって点検口2aの右側の縁部に着脱可能に締結される。
[その他の変形例]
前記実施形態で説明した補強部材3は、図1に示すように、フロアパネル2のフロア隆起部2bの中央部に1つ設置した場合を説明したが、これに限定されるものではない。補強部材3は、座面搭載部2cの横幅等に応じて、クロスメンバ前部2gの上と、クロスメンバ後部2hとの上に、適宜な間隔で複数架設しても構わない。
前記実施形態で説明した補強部材3は、図1に示すように、フロアパネル2のフロア隆起部2bの中央部に1つ設置した場合を説明したが、これに限定されるものではない。補強部材3は、座面搭載部2cの横幅等に応じて、クロスメンバ前部2gの上と、クロスメンバ後部2hとの上に、適宜な間隔で複数架設しても構わない。
また、図4に示す点検口2a及びメンテナンスリッド5は、略正方形に限定されず、前後方向または車幅方向に長い長方形等の多角形や、前後方向または車幅方向に長い長円形、楕円形等であってもよい。
電池パック6は、二つのバッテリ62,63を配置した場合を説明したが、その数は限定されず、さらに、分割して多数配置したものであってもよい。
また、フロアパネル2の下方に配置される電池パック6及び高電圧部品61は、燃料タンクや、電池パック6及び高電圧部品61以外の部品であっても構わない。
なお、リヤフロアパネル21は、前クロスメンバ41、後クロスメンバ42を上面側に配置してクロスメンバ前部2gと、クロスメンバ後部2hとしてもよい。
また、フロアパネル2の下方に配置される電池パック6及び高電圧部品61は、燃料タンクや、電池パック6及び高電圧部品61以外の部品であっても構わない。
なお、リヤフロアパネル21は、前クロスメンバ41、後クロスメンバ42を上面側に配置してクロスメンバ前部2gと、クロスメンバ後部2hとしてもよい。
1,1A 車体後部構造
2 フロアパネル
2a 点検口
2b フロア隆起部
3,3A 補強部材
3a,3b ビード形状部
4 クロスメンバ
5 メンテナンスリッド
6 電池パック
10 車体
11 サイドシル
21 リヤフロアパネル
22 フロントフロアパネル
31A 補強部
32A メンテナンスリッド
41 前クロスメンバ
42 後クロスメンバ
61 高電圧部品
61a 高電圧ハーネス
M1 駆動モータ
S1 隙間
S2 第2隙間
2 フロアパネル
2a 点検口
2b フロア隆起部
3,3A 補強部材
3a,3b ビード形状部
4 クロスメンバ
5 メンテナンスリッド
6 電池パック
10 車体
11 サイドシル
21 リヤフロアパネル
22 フロントフロアパネル
31A 補強部
32A メンテナンスリッド
41 前クロスメンバ
42 後クロスメンバ
61 高電圧部品
61a 高電圧ハーネス
M1 駆動モータ
S1 隙間
S2 第2隙間
Claims (10)
- リヤシートと、
前記リヤシートの下方に配置されたフロアパネルと、
前記リヤシートと前記フロアパネルとの間に配置された補強部材と、
前記補強部材の前端側の下方で車幅方向に延設された前クロスメンバと、
前記補強部材の後端側の下方で車幅方向に延設された後クロスメンバと、を備え、
前記補強部材は、車幅方向の中央、かつ、前記前クロスメンバと前記後クロスメンバとの間の臀部がある位置で前後方向に架設されており、
前記補強部材と前記フロアパネルとの間には、隙間が設けられていること
を特徴とする車体後部構造。 - 前記補強部材は、前記リヤシートに対して車幅方向の中央部に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記補強部材は、前後方向に延びる複数のビード形状部を有していること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体後部構造。 - 前記補強部材は、前記ビード形状部の端部で、前記前クロスメンバ及び前記後クロスメンバに連結されていること
を特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。 - 前記補強部材は、前端部を下方に折り曲げて前記前クロスメンバに連結し、後端部を上方に折り曲げて前記後クロスメンバに連結していること
を特徴とする請求項4に記載の車体後部構造。 - 前記補強部材は、前記前クロスメンバ及び前記後クロスメンバに着脱自在に固定し、前記フロアパネルに形成された点検口を閉塞するメンテナンスリッドを一体に有していること
を特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記フロアパネルには、メンテナンスリッドによって開閉される点検口が形成され、
該点検口の下方には、電池パックの高電圧部品を配置していること
を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車体後部構造。 - 前記点検口のセンターと、前記補強部材のセンターとは、車幅方向にオフセットして配置されていること
を特徴とする請求項7に記載の車体後部構造。 - 前記高電圧部品に接続された高電圧ハーネスは、前記高電圧部品から後方に配置された駆動モータに取り廻して配線されていること
を特徴とする請求項7に記載の車体後部構造。 - 前記フロアパネルは、前記リヤシートを載設するフロア隆起部を有し、
前記前クロスメンバは、前記フロア隆起部の前端部に配置され、
前記後クロスメンバは、車体の車幅方向外側に車体前後方向に延設されたサイドシルの後端部に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
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Cited By (1)
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2020
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR3140854A1 (fr) * | 2022-10-17 | 2024-04-19 | Psa Automobiles Sa | Support multi-empattement pour bac batterie de véhicule automobile |
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