JP2021094356A - 介護用補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、高齢者や身障者の移動に際して、介護者の労力を軽減することができると共に、作業を安全に行なうことができる介護用補助装置を提供する。【解決手段】身障者、高齢者を着座から起立状態にて方向転換させる介護用補助装置であって、床面Fに載置されベース板3とステップ板4とよりなる起立部材2を備え、前記ベース板3の上方に前記ステップ板4を回動可能に設置し、前記ステップ板4に第1支柱7aと第2支柱7bよりなる伸縮支柱7を固定し、前記伸縮支柱7の前記第2支柱7bの先端にコの字状のグリップ部材9を連結し、このグリップ部材9を前記ステップ板4の外周縁4Aより外方向に突出させる。【選択図】図2
Description
この発明は、高齢者や身障者の移動に際して、介護者の労力を軽減することができると共に、介護作業を安全に行なうことができる介護用補助装置を提供する。
近年、自力で歩行が困難な高齢者や身障者に対して、ベッドと車椅子との間、またトイレや浴室などへ、介護者が容易に移動させることができるようにした介護用リフトが種々、商品化されている(特許文献1参照)。このような介護用リフトのうち、高齢者や身障者を動力的に着座から立ち上がらせる機構のものがあり、この介護リフトを用いれば、非力な介護者であっても、難なく高齢者や身障者を立ち上がらせることができ、介護者を大変な重労働から開放することができるという効果をもたらしている。
しかしながら、高齢者や身障者を立ち上げる際、高齢者や身障者の身体をスリングシートによって包んで、このスリングシートをモータ駆動の機構を起動して所定のスピードで持ち上げるため、スリングシートにずれがある場合、スリングシートによって圧迫され、高齢者や身障者に苦痛を与えることの問題があった。
この発明は、かかる不都合を改善するために提案されたものであって、高齢者や身障者を、狭いスペースで車椅子やトイレに座った状態から、介護者による手動操作によって負担なく立ち上がらせ、高齢者や身障者を回転移動することができるようにした介護用補助装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、高齢者や身障者を着座から起立状態にして方向転換させる介護用補助装置であって、床面に載置されベース板とステップ板とよりなる起立部材を備え、前記ベース板の上方に前記ステップ板を回動可能に設置し、前記ステップ板に第1支柱と第2支柱よりなる伸縮支柱を固定し、前記伸縮支柱の前記第2支柱の先端にコの字状のグリップ部材を連結し、このグリップ部材を前記ステップ板の外周縁より外方向に突出させることを特徴とする介護用補助装置である。
請求項2に記載の発明は、前記ベース板に対し前記ステップ板の回動を規制し、かつ解除するロック機構を前記起立部材に設けることを特徴とする請求項1に記載の介護用補助装置である。。
請求項3に記載の発明は、前記伸縮支柱の前記第2支柱を着脱可能に挿入する前記第1支柱に膝当て部材を装着するとともに、前記ロック機構が前記膝当て部材により保持されることを特徴とする請求項2に記載の介護用補助装置である。
前記の構成により、この発明は以下の効果を有する。
請求項1に記載の発明では、高齢者や身障者を着座から起立状態にして方向転換させる介護用補助装置であって、床面に載置されベース板とステップ板とよりなる起立部材を備え、前記ベース板の上方に前記ステップ板を回動可能に設置し、前記ステップ板に第1支柱と第2支柱よりなる伸縮支柱を固定し、前記伸縮支柱の前記第2支柱の先端にコの字状のグリップ部材を連結し、このグリップ部材を前記ステップ板の外周縁より外方向に突出させるので、前記起立部材の前記ステップ板が回転しても、前記グリップ部材が邪魔にならず、前記ステップ板を高齢者や身障者が座る場所に近接させることができ、短い移動で前記ステップ板に高齢者や身障者を介護者が手助けして立たせて乗せ、同時に高齢者や身障者には前記グリップ部材を握らせておくことができる。
また、前記ステップ板上に立たせて載せていた高齢者や身障者を介護者が前記ステップ板を手動で操作して回動させ、介護者が手助けをして座らせるので、前記ステップ板の回転させる簡単な操作で、ほとんど介護者に負荷をかけることなく、高齢者や身障者を迅速に移動させることができる。
請求項2に記載の発明では、前記ベース板に対し前記ステップ板の回動を規制・解除するロック機構を前記起立部材に設けるので、高齢者や身障者が前記ステップ板4に乗り上げる際や、乗り上げて前記ステップ板に起立しても姿勢が不安定になることがない。
請求項3に記載の発明では、前記伸縮支柱の前記第2支柱を着脱可能に挿入する前記第1支柱に膝当て部材を装着するので、高齢者や身障者の膝を膝当て部材に当てた状態で、前記膝当て部材を支点として上半身が持ち上がって、起立した状態とすることができ、しかも、前記グリップ部材が連結された前記第2支柱が前記第1支柱から簡単に分離ででき、前記前記起立部材の持ち運びが容易になる。また、前記ロック機構が前記膝当て部材により保持されるので、前記ロック機構の取付け部品点数が削減できて構造が簡単になる。
以下、この発明の介護用補助装置の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は発明の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
図1から図3において符号1で示されるものは介護用補助装置で、狭いスペースで身障者、高齢者を着座から起立状にて方向転換を可能にする介護用補助装置1である。
介護用補助装置1は床面Fに載置され、ベース板3とステップ板4とよりなる起立部材2を備え、前記ベース板3の上方に前記ステップ板4を回動可能に設置する。前記ベース板3と前記ステップ板4との間にはボールよりなる軸受5が介在される。
前記ステップ板4には、一対のボス6が立設され、このボス6に第1支柱7aと第2支柱7bよりなる伸縮支柱7の前記第1支柱7aを固定する。なお、前記ステップ板4の表面に滑り止め塗装をし、高齢者や身障者が前記ステップ板4に乗り上げる際や、乗り上げて前記ステップ板4に起立しても姿勢が不安定になることがない。
前記伸縮支柱7の前記第1支柱7aには、前記第2支柱7bが着脱可能に挿入され、この第2支柱7bを前記第1支柱7aより摺動させることにより、前記伸縮支柱7の高さを変更して身障者や高齢者の身長に合わせる。なお、符号8は止めネジで、前記第1支柱7aに対して前記第2支柱7bの位置を設定する。
前記伸縮支柱7の前記第2支柱7bの先端には平面視にてコの字状のグリップ部材9が連結され、このグリップ部材9を前記ステップ板4の外周縁より外方向に突出させる。これにより、前記起立部材2の前記ステップ板4が回転しても、前記グリップ部材9が邪魔にならず、前記ステップ板9を高齢者や身障者が座る場所に近接させることができ、短い移動で前記ステップ板9に高齢者や身障者を介護者が手助けして立たせて乗せることになる。
前記起立部材2の前記ベース板3に対し前記ステップ板4の回動を規制するとともに、前記ステップ板4の回転の規制が解除できるロック機構10を前記起立部材2に設ける。
前記ロック機構10には、前記ベース板3の外周に複数の穿設された係止孔11と、前記ステップ板4を貫通するように穿設された支持孔12とを備え、前記支持孔12と前記係止孔11に上下動可能な規制ロッド13を挿通する。なお、符号13aは前記規制ロッドに設ける操作部13aで、この操作部13aを操作して前記規制ロッド13を上下動させる。
前記規制ロッド13の前記操作部13aによって前記規制ロッド13を下動させ、前記規制ロッド13の先端を前記ベース板3の前記係止孔11に挿入し、前記ベース板3に前記ステップ板4を接続し、回動自在な前記ステップ板4の回動を規制しする。
前記規制ロッド13の上動により前記係止孔11より前記規制ロッド13を抜き出し、前記ベース板3と前記プテップ板4との接続が解除され前記ステップ板4の回動自在になる。
前記規制ロッド13は前記ベース板3に固定されるガイド筒14に挿通され、このガイド筒14には前記規制ロッド13の前記操作部13aが突出するスリット14aを穿設する。
前記ガイド筒14内の上部にはバネ15を収納され、このバネ15により前記規制ロッド13を常時に前記係止孔11に挿入し、前記ステップ板4が前記ベース板3に接続されている。なお、符号16は前記ガイド筒14の上端に嵌合した蓋16で、前記バネ15の脱落を防止する。
前記伸縮支柱7の前記第1支柱7aにクッション材17aでカバーした膝当て部材17を装着し、この膝当て部材17の前面によって高齢者や身障者が膝を前記膝当て部材17に当てた状態で、前記膝当て部材17を支点として上半身が持ち上がって起立した状態となる。
前記膝当て部材17の後面に前記ガイド筒14をブラケット18により固定し、前記膝当て部材17に前記ガイド筒14を保持するので、前記ガイド筒14の取付け精度が高く、前記ロック機構10の前記規制ロッド13の上下の摺動に片当たりなどが生じることなく円滑に作動する。
前記膝当て部材17は左右の前記第1支柱7aを互いに連結することになり、コの字状の前記グリップ部材9で連結される左右の前記第2支柱の間隔と前記第1支柱7aの左右の間隔とが一致し易くなり、前記第1支柱7aに対して前記第2支柱7bの着脱が円滑になり、前記グリップ部材9が連結された前記第2支柱7aが前記第1支柱から簡単に分離でできて前記前記起立部材2の持ち運びが容易になる。
以上の構成による介護用補助装置では、車椅子からトイレへ高齢者や身障者を移乗させる場合、先ず高齢者や身障者を車椅子の端に座らせ、その状態で前記起立部材2に設置した前記ステップ板4に高齢者や身障者を介護者が手助けして立たせて乗せ、同時に高齢者や身障者は前かがみになって前記グリップ部材9を握らせておく。
次に、高齢者や身障者の背中や腰を介護者が支えた状態で前記ロック機構10を前記ステップ板4の規制を解除して前記ステップ板4を回転させて、車椅子の横に用意したトイレに向き合わせ、前記ステップ板4上に立たせて載せていた高齢者や身障者をトイレに腰掛けさせれば、車椅子からトイレへの移動作業が完了する。このとき、前記ステップ板4は前記ベース板3に前記ロック機構10を介して規制されてけられており、高齢者や身障者が移動時にステップ板4が回転する心配がない。
この発明による介護用補助装置においては、床面Fに載置され前記ベース板3と前記ステップ板4とよりなる前記起立部材2を備え、前記ベース板3の上方に前記ステップ板4を回動可能に設置し、前記ステップ板4に前記第1支柱7aと前記第2支柱7bよりなる前記伸縮支柱7を固定し、前記伸縮支柱7の前記第2支柱7bの先端にコの字状の前記グリップ部材9を連結し、この前記グリップ部材9を前記ステップ板4の前記外周縁4aより外方向に突出させるので、前記起立部材2の前記ステップ板4が回転しても、前記グリップ部材9が邪魔にならず、前記ステップ板4を高齢者や身障者が座る場所に近接させることができ、短い移動で前記ステップ板4に高齢者や身障者を介護者が手助けして立たせて乗せ、同時に高齢者や身障者には前記グリップ部材を握らせておくことができる。
さらに、前記ステップ板4上に立たせて載せていた高齢者や身障者を介護者が前記ロック機構10を解除し、前記ステップ板4を手動で操作して高齢者や身障者の座る場所まで回動させ、介護者が手助けをして座らせるので、前記ステップ板4を回転させる簡単な操作で、ほとんど介護者に負荷をかけることなく、高齢者や身障者を迅速に移動させることができる。
また、前記ベース板3に対し前記ステップ板4の回動を規制し、かつ解除する前記ロック機構10を前記起立部材2に設けるので、高齢者や身障者が前記ステップ板4に乗り上げる際や、乗り上げて前記ステップ板4に起立しても姿勢が不安定になることがない。
しかも、前記伸縮支柱7の前記第2支柱7aを着脱可能に挿入する前記第1支柱7aに前記膝当て部材17を装着するので、高齢者や身障者は、前記膝を膝当て部材17に当てた状態により、この膝当て部材17を支点として上半身が持ち上がって、起立した状態とすることができ、そして、前記グリップ部材9が連結された前記第2支柱7aが前記第1支柱から簡単に分離でできて前記前記起立部材2の持ち運びが容易になる。また、前記ロック機構10が前記膝当て部材17により保持されるので、前記ロック機構10の取付け部品点数が削減でき、構造が簡単になる。
この発明は、高齢者や身障者の移動に際して、介護者の負担を軽減することができるとともに、介護作業を安全に行なうことができる介護用補助装置を提供する。
1 介護用補助装置
2 起立部材
3 ベース板
4 ステップ板
4a 外周縁
5 軸受
6 ボス
7 伸縮支柱
7a 第1支柱
7b 第2支柱
8 止めネジ
9 グリップ部材
10 ロック機構
11 係止孔
12 支持孔
13 規制ロッド
13a 操作部
14 ガイド筒
14a スリット
15 バネ
16 蓋
17 膝当て部材
17a クッション材
18 ブラケット
2 起立部材
3 ベース板
4 ステップ板
4a 外周縁
5 軸受
6 ボス
7 伸縮支柱
7a 第1支柱
7b 第2支柱
8 止めネジ
9 グリップ部材
10 ロック機構
11 係止孔
12 支持孔
13 規制ロッド
13a 操作部
14 ガイド筒
14a スリット
15 バネ
16 蓋
17 膝当て部材
17a クッション材
18 ブラケット
Claims (3)
- 身障者、高齢者を着座から起立状態にて方向転換させる介護用補助装置であって、床面に載置されベース板とステップ板とよりなる起立部材を備え、前記ベース板の上方に前記ステップ板を回動可能に設置し、前記ステップ板に第1支柱と第2支柱よりなる伸縮支柱を固定し、前記伸縮支柱の前記第2支柱の先端にコの字状のグリップ部材を連結し、このグリップ部材を前記ステップ板の外周縁より外方向に突出させることを特徴とする介護用補助装置。
- 前記ベース板に対し前記ステップ板の回動を規制し、かつ解除するロック機構を前記起立部材に設けることを特徴とする請求項1に記載の介護用補助装置。
- 前記伸縮支柱の前記第2支柱を着脱可能に挿入する前記第1支柱に膝当て部材を装着するとともに、前記ロック機構が前記膝当て部材により保持されることを特徴とする請求項2に記載の介護用補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019239716A JP2021094356A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 介護用補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019239716A JP2021094356A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 介護用補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021094356A true JP2021094356A (ja) | 2021-06-24 |
Family
ID=76429982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019239716A Pending JP2021094356A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 介護用補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021094356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114179692A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-15 | 东风越野车有限公司 | 一种带限位功能的车载辅助人员站立装置 |
-
2019
- 2019-12-12 JP JP2019239716A patent/JP2021094356A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114179692A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-15 | 东风越野车有限公司 | 一种带限位功能的车载辅助人员站立装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200303 |