JP3181735U - トイレ用身体方向変換具 - Google Patents
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Abstract
【課題】下肢身体障害者が介護者によってトイレに移送され、その後トイレで用を足す場合において、トイレの便座に向かって対面上に位置している身体を便座に座れるよう介添え人によって180度回動変換させるとき、障害者を容易に回動変換させるためのトイレ用方向変換補助装置を提供する。
【解決手段】トイレ用方向変換補助装置は、回転ロック装置6を有し回転装置上部板11を有する回転テーブル3に支柱により支承された手すりを固設した踏み板を接合して固設し、その回転部内部は結合軸8を中心に結合構成した回転装置架台7に、リテーナー9ローラー10によって回転装置上部板11を回転可能ならしめるよう構成し、回転テーブル3の側面には回転ロック装置6を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】トイレ用方向変換補助装置は、回転ロック装置6を有し回転装置上部板11を有する回転テーブル3に支柱により支承された手すりを固設した踏み板を接合して固設し、その回転部内部は結合軸8を中心に結合構成した回転装置架台7に、リテーナー9ローラー10によって回転装置上部板11を回転可能ならしめるよう構成し、回転テーブル3の側面には回転ロック装置6を設ける。
【選択図】図2
Description
本考案は下肢障害による歩行困難者が車椅子による生活を余儀なくされている状況において、該障害者がトイレの使用を望んだ時出来うる限り介護者の負担を軽減するために考案した、下肢障害者のトイレ使用時におけるトイレ用身体方向変換具に関するものである。
従来下半身の機能に何らかの要因によって下肢に障害を有した下肢障害者がトイレを使用して用を達したいときは、介護者に車椅子を用いてトイレの便器近くまで搬送してもらい、そこで障害者は介護者の手を借りつつ壁面等の支え棒又は支え用取って等につかまり車椅子から降車し静止する。
そこで介護者は一旦車椅子をその場から便器と反対側に移設する。そののち介護者は障害者の体をトイレの洋式便座に腰かけることが出来る方向に体を支えつつ180度回転変換する。その後障害者は自分独自か又は介護者の手を借りつつ下半身の衣服を下部に下ろし便座に腰かけて用をたす。用が済めば障害者は介護人の補助を受けつつ又は独自で衣服を整え立ち上がり、壁面の支え棒又は取ってを持ちつつ介護人の手を借り身体を180度旋回して向きを変える。
そこで介護者は再び車椅子を障害者に近ずけ障害者を車椅子に腰かけさせる。しかしこれら一連の作業は、障害者の障害の程度が重い場合や障害者の体重が重い場合等介護者にとっては大変な重労働であり、場合によっては一人では介添え出来ない場合もあり二人がかりという場合もあった。この介護作業は介護人にとって介護作業の中でも最も大変な重労働の一つであった。又この作業は一日又は二日に一度という頻度の入浴と異なり一日何回もの回数を行わなければならなかった。
しかし下半身の障害以外は通常の健常者と何ら変わらない人の場合は簡易トイレで済ますとか、オムツを当てるとかの行為は障害者にとって受け入れがたいものであった。またプライバシーにも係わる問題でもあった。
上記に記するごとく従来の下肢身体障害者を介護者が車椅子によってトイレに搬送し、トイレで用を済まさせるに作業において、車椅子より降車させ便座に座らせる場合介護者は大変な重労働を強いられてきた。本考案においてはその介護者の重労働を著しく軽減しようとするものである。
介護者が一番苦労し労力を使うのは下肢身体障害者を車椅子より降車させ、便座に向き合っていた下肢身体障害者をその後便座に腰かけることが出来るよう便座に向かって背を向ける状態にするため、下肢身体障害者の身体を180度回転させて体の向きを変える作業を行う時である。しかし前記したごとく重篤な下肢身体障害者や体重の重い人等を対象とするこれらの作業における介護者の苦労と労力は大変大きいものであった。
本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり介護者が容易に下肢身体障害者のトイレ使用時の介護を行いうることが出来る介護補助器具を提供し、介護者の作業の軽減と下肢身体障害者の介護時の精神的、肉体的な苦痛を軽減ならしめ、介護福祉大国ならんとする国にとって少しでもその問題の軽減が図れることを目的とするものである。
介護者の一番の苦労と労力は前記したごとく、下肢身体障害者をトイレの便座近傍に車椅子によって搬送し降車させた時、便座に向かって対面状態にある下肢身体障害者を、180度回転させて便座に対して背を向けて腰を下ろすと便座に御尻が乗る状態に体勢を整えることにある。この時下肢身体障害者を180度方向変換させるのに、介添えや支えによって動く下肢身体障害者の動き等をバランスよく行う必要がある。
この介護者の介添えを極端に軽減するためには車椅子より降車させた下肢身体障害者がその場において容易にその身体の向きを180度回転し向きを変換させることが出来れば可能となる。
本考案においてはその目的を達成するために下肢身体障害者のトイレ内におけるその身体を、180度変換する作業を容易に執り行いうるためのトイレ用補助具を提供する。
而して本考案において用いられる器具の特徴は、回転抵抗を任意に変換できる回転テーブル上面に下肢身体障害者が乗り、且つ障害者が身体を支えるための手で把持出来うる手すりを固設した踏み板を設けたことを特徴とする。該テーブルは所望する位置に停止させた時回転を停止させる回転ロック機構を有している。
また下半身身体障害者の身長に応じて手で把持出来うる手すりの高さも調節出来うる構成としている。
本考案において用いられる装置の一実施例を図面と共に説明する。
図において説明する。図1は本考案の側面図、図2は本考案の一部断面上面図である。図3は本考案の組み付け状況を示す説明図である。図4は本考案の使用状態を示す説明図である。本考案は回転ロック装置6を有し回転装置上部板11を有する回転テーブル3に支柱4により支承された手すり5を固設した踏み板2を接合して固設し、その回転部内部は結合軸8を中心に結合構成した回転装置架台7に、リテーナー9ローラー10によって回転装置上部板11を回転可能ならしめるよう構成し、回転テーブル3の側面には回転ロック装置6を設ける。
本考案は以上の機構により構成されたものであり、その考案の目的は踏み板2上に乗った下肢身体障害者が、手すり5を把持しつつ起立した状態で静止したまま、下肢身体障害者の身体を介護者が手すり5等を持ち手動によりテーブルを180度回転させ、回転後回転テーブルが介護者の操作により安全に固定され、その後必要に応じて再度回転固定装置が解除されて回転テーブルが介護者の手動によって所望する角度回転するように成したものである。
また支柱4に伸縮調整機構を設けて障害者の身長に合わせて手すりの高さを調整できるように構成することによって、より使用における利便性がます。以上が本考案の構成であり以下に本考案の操作、使用方法を説明する。
介護者はまず本考案のトイレ用補助具1を回転ロック装置6を作動して回転テーブル3の回転をロックしてトイレの便座21の前面に設置する。次に車椅子20を使用して下肢身体障害者22を本器具1の前面に移設する。次いで介護者の補助により下肢身体障害者22を車椅子20より降車させて介助しつつ、障害者を本考案の補助具の踏み板2の上面に手すり5を利用しつつ起立させて図4の23のごとくの状態にする。その後介護者は回転ロック装置6を操作してロックを外し、手すり5を持ちつつ踏み板2を下肢身体障害者を乗せつつ共に180度回動する。
而してその時点で障害者は便座を背にして起立した状態となる。その後下部の衣服を下げて介添え者の補助のもと障害者は便座に腰かけて用をたす。介添え者は障害者の要求によって下半身の衣服を下げる時その場所より身体を外すよう要求された場合は、障害者が便座に腰かけた時の立ち位置を十分確認する。
その後障害者が用を済ませた後、介添え者は再び障害者を踏み板2に立たせ回転ロック機構6を解除してゆっくり障害者と共に踏み板2を180度回転させて、介添え者と向き合うように回動させ回転ロック装置6を作動させて回転をロックする。しかる後車椅子20を再びそば近くまで持ち込み障害者を車椅子20に座らせる。その後車椅子をトイレ内より引き出しその後本考案のトイレ用身体方向変換具を搬出する。
以上が本考案のトイレ用方向変換具1の実施例の構成とその操作作用の説明である。
本考案によれば本考案の簡単な構成によるトイレ用方向変換具を用いて下肢身体障害者を一人の介護者のみで多大な労力と多くの神経を使うことなく、簡単に障害者のトイレ使用を可能ならしめることが出来、且つ障害者はトイレの使用時簡単にトイレの便座に座ることが出来るため、介護者に多くの負担をかけるという精神的な苦痛より解放され、気軽にトイレの使用要求を介護者にすることが出来るため介護者にとっても下肢身体障害者にとっても非常に有益なものとなる。
1 トイレ用身体方向変換具
2 踏み板
3 回転テーブル
4 支柱
5 手すり
6 回転ロック装置
7 回転装置架台
8 結合軸
9 リテーナー
10 ローラー
11 回転装置上部板
12 締結ボルト
21 洋式便器
22 坐した下肢身体体障害者
23 起立した下肢身体障害者
2 踏み板
3 回転テーブル
4 支柱
5 手すり
6 回転ロック装置
7 回転装置架台
8 結合軸
9 リテーナー
10 ローラー
11 回転装置上部板
12 締結ボルト
21 洋式便器
22 坐した下肢身体体障害者
23 起立した下肢身体障害者
Claims (2)
- 回転可能に構成した回転テーブル上に複数本の支柱にて支承された手すりを設けた踏み板を固設し、該回転テーブルには回転抵抗調整装置、回転固定装置を設けたことにより構成されることを特徴とするトイレ用方向変換補助装置。
- 請求項1により構成される複数本の支柱の高さを任意に調整することが出来る支柱高調整機構、支柱着脱自在機構を有するトイレ用方向変換補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007598U JP3181735U (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | トイレ用身体方向変換具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007598U JP3181735U (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | トイレ用身体方向変換具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3181735U true JP3181735U (ja) | 2013-02-21 |
Family
ID=50425906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012007598U Expired - Fee Related JP3181735U (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | トイレ用身体方向変換具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3181735U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5894328B1 (ja) * | 2015-09-30 | 2016-03-30 | 清 堀江 | 介護補助装置 |
WO2018131131A1 (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | 株式会社Fuji | 介助装置 |
-
2012
- 2012-11-28 JP JP2012007598U patent/JP3181735U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5894328B1 (ja) * | 2015-09-30 | 2016-03-30 | 清 堀江 | 介護補助装置 |
WO2018131131A1 (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | 株式会社Fuji | 介助装置 |
JPWO2018131131A1 (ja) * | 2017-01-13 | 2019-11-07 | 株式会社Fuji | 介助装置 |
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