JP2021093527A - 実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押さえプレートが傾いたままウエーハシートを引き伸ばしてしまった状態で、チップをピックアップしてしまうことを防止したウエーハシートのエキスパンド機構を有する実装装置を提供する。【解決手段】実装装置において、押さえプレート22は、円環形状を有し、ウエーハシート102を保持するウエーハリング103を押さえ込みながら、中心孔221に円筒体24を通すように、円筒体24の一端部を超えて移動する。傾き検査部は、ウエーハシート102が伸張された後、円筒体24に対する押さえプレート22の傾きを検査する。そして、傾き検査部の検査結果に応じて、チップ101を移す実装動作を実行又は中止する。【選択図】図8

Description

本発明は、ウエーハシートのエキスパンド機構を有する実装装置に関する。
リードフレームや回路基板等の基板にウエーハから個片化されたチップを実装する実装装置は、ウエーハシートを引き伸ばすエキスパンド機構を備えている。ここで、ウエーハシートは、チップ毎に個片化されたウエーハが貼着され、ウエーハリングに保持されたものである。以下、チップの集合体であるウエーハ、ウエーハシート及びウエーハリングにより成る一体品をウエーハホルダと呼ぶ。
エキスパンド機構は、ウエーハシートを引き伸ばすことによって、チップ間に十分なギャップを生成する。このエキスパンド機構は、円環形状の押さえプレートと円筒体を同軸配置して備えている。ウエーハホルダは、押さえプレートと円筒体の一端部との間に、ウエーハリングが押さえプレートとオーバーラップした状態で同軸配置される。そして、押さえプレートは、円筒体の一端部を超えて中心孔に円筒体を通すように移動可能となっている。
従って、押さえプレートが移動すると、ウエーハリングも押さえプレートに押さえ込まれて、ウエーハリングの中心孔に円筒体を通すように、円筒体の一端部を超えて移動する。但し、ウエーハシートは円筒体の一端部に着地して移動が規制されている。その結果、ウエーハリングとウエーハシートとの高さが相違し、ウエーハシートは引き伸ばされる。
特開平10−270532号公報 特開2004−327714号公報 特開2004−235474号公報
押さえプレートを動作させる典型的な駆動機構は、押さえプレートの円周等配位置に配置された複数の送りねじ機構と、複数の送りねじ機構に架け渡されたタイミングベルトを備えており、タイミングベルトを通じて送りねじ機構を同期して同量駆動させる。同量駆動は、押さえプレートと円筒体の一端部との平行を精度良く保ったまま、押さえプレートを移動させることを目的としている。この目的が達成されることで、ウエーハシートは各放射方向に等量引き伸ばされる。
しかしながら、このような駆動機構を有するエキスパンド機構では、タイミングベルトに発生する歯面損傷又は歯飛び等、各種駆動部品に発生する各種原因により、押さえプレートの各所が同期して同量だけ移動することができず、押さえプレートが傾いてしまう虞がある。押さえプレートが傾いてしまうと、ウエーハシートの引き伸ばし量が放射方向ごとにばらばらになり、隣接チップとの間に十分なギャップが得られないチップが生じる虞がある。
十分なギャップが得られないまま、実装装置を稼働させ、チップをピックアップすると、ピックアップしようとしたチップが隣のチップに引っ掛かってしまい、チップが脱落する虞がある。最悪の場合、チップ同士の引っ掛かりによって、チップに欠け等の損傷を与える虞もある。
押さえプレートの傾きは、このような駆動機構に限らず生じ得る。例えば、押さえプレートの各所にエアシリンダを接続して、空気圧によって押さえプレートを移動させる態様も提案されている。しかし、同一の空気圧を各所同時に与える制御が非常に難しく、押さえプレートが傾き易い。
押さえプレートの内周面と円筒体の外周面との間に周方向に連通する密閉された隙間を形成し、この隙間に押さえプレートに設けた開口部を通じて真空吸引力を作用させることで、押さえプレートを移動させる態様も提案されている。しかし、開口から真空装置までの経路長の相違に起因する圧損や、開口に近い領域と遠い領域が発生することによって、押さえプレートの傾きが生じる可能性がある。
また、押さえプレートの下面に電磁石を配置し、電磁石の励磁により押さえプレートを移動させる態様も提案されている。しかし、電磁石の磁気特性が経時的に変化してしまうと、押さえプレートの傾きが生じる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、押さえプレートが傾いたままウエーハシートを引き伸ばしてしまった状態で、チップをピックアップしてしまうことを防止する実装装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る実装装置は、エキスパンド機構によって伸張されたウエーハシートからチップをピックアップして基板へ実装する実装動作を行う実装装置であって、前記ウエーハシートを一端部で支持する円筒体と、円環形状を有し、前記ウエーハシートを保持するウエーハリングを押さえ込みながら、中心孔に前記円筒体を通すように、前記円筒体の前記一端部を超えて移動する押さえプレートと、前記押さえプレートと前記円筒体によって前記ウエーハシートが伸張された後、前記円筒体に対する前記押さえプレートの傾きを検査する傾き検査部と、を備え、前記傾き検査部の検査結果に応じて前記実装動作を実行又は中止すること、を特徴とする。
前記傾き検査部は、前記押さえプレート上の複数箇所の高さを測定し、複数箇所の高さの差に基づき、前記押さえプレートの傾きを検査するようにしてもよい。
前記実装動作で、前記チップをピックアップする保持部と、前記実装動作で、前記保持部を前記チップに向けて移動させるピックアップ移動機構と、を備え、前記傾き検査部は、前記保持部及び前記ピックアップ移動機構を含み、前記保持部を前記押さえプレートの複数箇所において接触するまで移動させ、複数箇所での前記保持部の移動量に基づき、複数箇所の高さを測定するようにしてもよい。
前記傾き検査部は、前記保持部に設けられ、当該保持部の接触を検出するセンサと、前記センサが接触を検出するまで、前記保持部の移動量を検出する移動量検出部と、を更に備えるようにしてもよい。
測定用のコレットが収容されたコレットチェンジャを備え、前記保持部は、前記押さえプレートの複数箇所に接触する際、前記測定用のコレットを装着しているようにしてもよい。
本発明によれば、実装動作前に押さえプレートの傾きが検出できるため、押さえプレートが傾くことで、実装動作によってチップを台無しにすることを防止できる。
実装装置の全体構成を示す上面図である。 ウエーハステージの構成を示す側面図である。 ウエーハステージの構成を示す上面図である。 移載部の構成を示す模式図である。 実装装置の制御構成を示す模式図である。 傾き検査動作におけるコレットチェンジャの位置合わせを示す模式図である。 傾き検査動作における押さえプレートの位置合わせを示す模式図である。 傾き検査動作における押さえプレートの高さ測定を示す模式図である。 傾き検査動作及び実装動作を示すフローチャートである。 傾き検査動作を示すフローチャートである。 傾き検査動作における押さえプレートの位置合わせの他の例を示し、ウエーハステージと保持部の両方が動くケースの遷移図である。 傾き検査動作におけるコレットチェンジャと保持部の位置合わせの例を示し、ウエーハステージと保持部の両方が動くケースの遷移図である。 傾き検査動作における押さえプレートの位置合わせの他の例を示し、ウエーハステージと共にバックアップ体も動くケースの遷移図である。 傾き検査動作におけるコレットチェンジャと保持部の位置合わせの例を示し、ウエーハステージと共にバックアップ体も動くケースの遷移図である。 傾き検査動作における押さえプレートの位置合わせの更に別の例を示す模式図である。
(全体構成)
本発明に係る実装装置の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、実装装置1は、ウエーハホルダ100上のチップ101をピックアップして、基板200に向けて搬送し、基板200に実装する。この実装装置1は、ウエーハステージ2、移載部3、実装部4及び基板ステージ5を備えている。
また、実装装置1内には、規定のピックアップポジション81、規定の実装ポジション82及び規定の受渡しポジション83が設定されている。以下、ピックアップポジション81と受渡しポジション83とを結ぶ線分の方向をY軸方向とも呼ぶ。また、Y軸方向と直交し、水平面に平行な方向をX軸方向とも呼び、X軸とY軸の両方に直交する鉛直方向をZ軸方向とも呼ぶ。
移載部3は、チップ101の保持部33を有し、保持部33をZ軸方向に移動させてピックアップポジション81でチップ101をピックアップさせ、保持部33をY軸方向に移動させて受渡しポジション83で実装部4に受け渡す。実装部4は、チップ101の保持部41を有し、受渡しポジション83で移載部3からチップ101を受け取った保持部41をY軸方向に移動させ、実装ポジション82で保持部41をZ軸方向に移動させてチップ101を基板200に実装させる。
ウエーハステージ2はウエーハホルダ100を保持する。そして、ウエーハステージ2は、ウエーハホルダ100をXY平面に沿って水平移動させ、移載部3にチップ101を渡すために、ピックアップポジション81に各チップ101を順番に位置合わせする。基板ステージ5は基板200を保持する。基板200には、チップ101が実装される実装領域(不図示)が並んでいる。この基板200は、例えばリードフレーム、回路基板又は疑似ウエーハを形成するための支持基板等である。基板ステージ5は、この基板200をXY平面に沿って水平移動させ、実装部4からチップ101を受け取るために、実装ポジション82に各実装領域を順番に位置合わせしておく。
(ウエーハステージ)
このような実装装置1において、図2に示すように、ウエーハステージ2は、エキスパンド機構21を備える。エキスパンド機構21は、隣接するチップ101間にギャップを生成する。このエキスパンド機構21は、押さえプレート22、押さえプレート22の駆動機構23及び円筒体24を備える。押さえプレート22は、中心孔221を有する円環状の板である。押さえプレート22の内径及び外径は、ウエーハリング103と同心円状の位置関係にあるとき、押さえプレート22とウエーハリング103とがオーバーラップする領域を有するように設定されている。円筒体24の外径は、押さえプレート22の中心孔221よりも小さく、ウエーハリング103の内径よりも小さい。この押さえプレート22と円筒体24は同軸配置される。
ウエーハホルダ100は、押さえプレート22と円筒体24との間に距離が作出された状態で、押さえプレート22と円筒体24との間に、押さえプレート22及び円筒体24と中心を合わせて配置される。ウエーハホルダ100が配置された状態で、押さえプレート22は、円筒体24を中心孔221に通すように、円筒体24の一端部を超えて移動(下降)する。そのため、ウエーハリング103は押さえプレート22に押さえ込まれ、ウエーハリング103の中心孔を円筒体24に通すように、円筒体24の一端部を超えて移動する。一方でウエーハホルダ100のうちの、ウエーハリング103に保持されたウエーハシート102は円筒体24に着地(接触)して、円筒体24の一端部の位置に固定される。その結果、ウエーハシート102は引き伸ばされる。
駆動機構23はナット231、ネジ軸232、軸受け233、プーリ234、タイミングベルト235、駆動プーリ236及び回転モータ237を備える。ナット231は、押さえプレート22の中心孔221に沿って円周等配位置にそれぞれ埋設されている。本実施形態では、ナット231は円周上の4箇所に埋設されている。ナット231のネジ孔は、押さえプレート22の板面と直交する。ネジ軸232はナット231と螺合し、また軸受け233によって、ネジ軸232の軸方向及び半径方向の変位を規制されつつ、軸回転可能となっている。プーリ234は、各ネジ軸232に一個ずつ装着され、同一のタイミングベルト235が架け渡されている。タイミングベルト235は、更に、回転モータ237の駆動プーリ236に架け渡されている。尚、プーリ234と駆動プーリ236は、タイミングベルト235の歯に対応する歯を備えた、所謂、タイミングプーリである。
回転モータ237の駆動により、タイミングベルト235は駆動プーリ236を介して走行する。タイミングベルト235の走行により、全てのプーリ234を介して全てのネジ軸232が同期して同量回転する。軸受け233によってネジ軸232の軸方向移動は規制されており、ナット231側がネジ軸232に沿って移動する。そのため、ナット231が埋設された押さえプレート22も円筒体24の一端部を超えて移動する。
このようなエキスパンド機構21は水平移動する。即ち、図3に示すように、ウエーハステージ2は、直交2軸の直動機構25x、25yを備えている。直動機構25xは、エキスパンド機構21を摺動可能に支持して、X軸方向に、エキスパンド機構21を移動させる。直動機構25yは、直動機構25xを摺動可能に支持して、Y軸方向に、直動機構25xを移動させる。
この直動機構25x、25yの各々は、例えば送りねじ機構であり、ガイドレール251及びネジ軸252を備えている。直動機構25x及び直動機構25yのガイドレール251及びネジ軸252は、少なくとも押さえプレート22の直径分以上の長さを有する。即ち、直動機構25x及び直動機構25yは、各チップ101に加えて、押さえプレート22の上面各所についてもピックアップポジション81に位置合わせ可能にしている。
(移載部)
次に、移載部3について更に詳細に説明する。図4に示すように、移載部3は、チップ101をピックアップする保持部33、中継移動機構31及びピックアップ移動機構32を備えている。中継移動機構31にピックアップ移動機構32が取り付けられ、ピックアップ移動機構32にアーム34を介して保持部33が取り付けられている。
中継移動機構31は、保持部33をY軸方向に沿って受渡しポジション83へ移動させる直動機構であり、例えば送りねじ機構を備える。ピックアップ移動機構32は、保持部33をZ軸方向に沿って移動させる。
ピックアップ移動機構32は、例えば送りねじ機構であり、ガイドレール321、ネジ軸322、ガイドレール321を摺動可能に把持すると共にネジ軸232に螺合したスライダ323、及びネジ軸322の回転モータ324を備えている。回転モータ324は、例えばステッピングモータ等のパルスモータである。従って、回転モータ324に入力されるパルス数によって、保持部33の降下量が検出可能となっている。尚、回転モータ324はサーボモータであってもよく、回転モータ324がサーボモータである場合には、エンコーダを備え、保持部33の降下量を検出可能にしておく。
アーム34は、一端がピックアップ移動機構32のスライダ323に固定され、スライダ323から突き出すように延びる。アーム34には、ガイドレール341が設置されている。ガイドレール341は、アーム34からZ軸方向下方に延設されている。保持部33は、アーム34のガイドレール341に対し摺動可能に取り付けられている。
保持部33にはコレット331が着脱自在に装着される。この保持部33は、コレット331を用いたチップ101のピックアップと、コレット331への負圧供給路の終端部等を担う。コレット331は、円筒形状を有し、両端面に開口する貫通孔を有する。コレット331には、保持部33を通じて負圧が供給される。従って、コレット331をチップ101に接触させると、負圧の作用によってチップ101がコレット331に吸着される。
移載部3には、更に保持部33(コレット331)の先端(下端)の接触を検知するためのセンサとして、タッチセンサ35が設置されている。タッチセンサ35は、例えば渦電流式等のギャップセンサである。タッチセンサ35は、検出用ドグ35a、センサコイル35b及び付勢体35cを備える。センサコイル35bがアーム34に設置される。検出用ドグ35aは保持部33に設置される。付勢体35cは、例えばバネ体、シリンダ又はボイスコイルモータ等であり、保持部33をZ軸方向に沿ってピックアップポジション81側へ付勢する。検出用ドグ35aとセンサコイル35bは、付勢体35cにより保持部33が押し出された状態で接触するように設置してある。
保持部33がピックアップ移動機構32によってZ軸方向に沿って下降し、コレット331が物体に接触すると、保持部33は、付勢体35cの付勢力に抗して、ガイドレール341を摺動する。このとき保持部33は、アーム34に対して相対的に持ち上がる。そうすると、センサコイル35bと検出用ドグ35aとは離間し、タッチセンサ35は離間を検知する。即ち、タッチセンサ35は、コレット331が物体に接触したことを感知できる。
尚、コレット331は、コレットチェンジャ36に保管されている(図3参照)。コレットチェンジャ36は、保持部33が到達可能な場所に設置されている。例えば、コレットチェンジャ36は、ウエーハステージ2上に設置され、直動機構25x及び直動機構25yによってピックアップポジション81に移動可能となっている。コレットチェンジャ36には、外径、内径及び材質が異なる各種のコレット331が収容されている。コレットチェンジャ36には、チップ101を吸着保持するためのゴム製のコレット331の他、接触で荷重がかかっても撓みが生じ難い測定用のコレット331が収容されている。測定用のコレット331は例えば金属製又は樹脂製等の硬質材により成る。
コレット331は、保持部33をコレットチェンジャ36に近づけることにより装着される。例えば、保持部33に磁石を設け、コレット331に金属部を設ける。また、例えばコレット331とコレットチェンジャ36の両方に鍔部を設け、鍔部同士を引っ掛けることで、コレット331を保持部33から引き剥がす。ここで、測定用のコレット331は、チップ101を吸着保持するためのコレット331と同様に鍔部を備えた円柱形状の部材である。測定用のコレット331は、押さえプレート22の傾きの検出に用いられるだけで、チップ101を吸着する必要は無いので、吸着用の孔を設けておく必要は無い。
(制御部)
以上のウエーハステージ2及び移載部3は、押さえプレート22の傾き検出に利用される。図5は、実装装置1の制御構成を示すブロック図である。図5に示すように、実装装置1は、ウエーハステージ2、移載部3、実装部4及び基板ステージ5の動作を制御する制御部6を備えている。制御部6は、所謂コンピュータにより構成され、制御プログラム及び各種データが記憶されている。制御プログラムは、二つのプログラム部により成る。第1のプログラム部は、チップ101を基板200に実装する実装動作の制御内容が記述されている。第2のプログラム部は、ウエーハホルダ100が実装装置1内に搬入されたときに実装動作に先立って行われる傾き検査動作が記述されている。
第2のプログラム部が実行されることにより、制御部6は、ウエーハステージ2の直動機構25x及び25y、並びに移載部3のピックアップ移動機構32、保持部33及びタッチセンサ35を高さ測定部71の要素として機能させる。また、この制御部6は、高さ測定部71の他の要素として、ピックアップ移動機構32の駆動量を検出する駆動量検出部61を備える。この駆動量検出部61は、ピックアップ移動機構32による保持部33の下降量を示すパルス数をカウントする。つまり、駆動量検出部61は、保持部33の下降量(移動量)を検出する移動量検出部として機能する。更に、制御部6は、高さ比較部72を備える。高さ比較部72は、高さ測定部71の検出結果から押さえプレート22の傾きを測定する。即ち、この実装装置1は、押さえプレート22の傾きを検査する傾き検査部7を備えている。
(傾き検査動作)
制御部6の制御に従った傾き検査部7の動作について説明する。図6に示すように、直動機構25x及び25yは、高さ測定部71の一要素として、コレットチェンジャ36をピックアップポジション81に位置合わせする。この位置合わせは、押さえプレート22がウエーハリング103を押し下げる最中又はその前後に行われる。ピックアップ移動機構32は、高さ測定部71の一要素として、保持部33をコレットチェンジャ36に近づけ、保持部33に測定用のコレット331を装着させる。測定用のコレット331は硬質材のため、ゴム製のコレット331とは異なり、押さえプレート22への接触によっても歪まず、高さが精度良く検出でき、傾き検査用に好適である。
次に、押さえプレート22の傾きを検査するために、押さえプレート22の高さを測定する位置である押さえプレート22上に設定される高さ測定ポイント73に、測定用のコレット331を装着した保持部33を位置付ける。例えば、実装装置1における押さえプレート22の高さを検出する位置をピックアップポジション81とした場合、保持部33と押さえプレート上の高さ測定ポイント73とをピックアップポジション81に位置付ける。
図7は、傾き検査動作における押さえプレート22の位置合わせを示す模式図であり、押さえプレート22とピックアップポジション81との相対的な変位が押さえプレート22を基準にして描かれている。図7に示すように、押さえプレート22がウエーハリング103を押さえ込んだ状態で、直動機構25x及び25yは、高さ測定部71の一要素として、押さえプレート22上に設定された複数の高さ測定ポイント73を順番にピックアップポジション81に位置合わせする。高さ測定ポイント73は、押さえプレート22上に例えば4点設定される。
高さ測定ポイント73は、最低3点あればよく、また押さえプレート22上の何れの箇所に設定されてもよい。但し、ネジ軸232及びナット231が設置された力点箇所を高さ測定ポイント73に設定すれば、各高さ測定ポイント73の高低差が最も顕著に表れる。従って、高さ測定ポイント73は、ネジ軸232及びナット231が設置された力点箇所近傍が望ましい。本実施形態では、ネジ軸232を4箇所に配置しているので、それぞれの近傍位置である4箇所を高さ測定ポイント73としている。
また、中継移動機構31は、高さ測定部71の一要素として、保持部33をピックアップポジション81に位置合わせする。図8は、傾き検査動作における押さえプレートの高さ測定を示す模式図であり、押さえプレート22と保持部33との相対的な関係が押さえプレート22を基準にして描かれている。図8に示すように、各高さ測定ポイント73をピックアップポジション81に位置合わせする毎に、ピックアップ移動機構32は、高さ測定部71の一要素として、保持部33を同一の基準高さ84から降下させる。コレット331が押さえプレート22に接触すると、タッチセンサ35は、高さ測定部71の一要素として、接触のタイミングを示す感知信号を制御部6へ出力する。
制御部6は、高さ測定部71の一要素として、基準高さ84から下降を開始してから、タッチセンサ35からの感知信号が入力されるまで、ピックアップ移動機構32の回転モータ324に与えたパルス数をカウントする。このパルス数は、基準高さ84から押さえプレート22に接触するまでの高さを示す。尚、回転モータ324がサーボモータであれば、エンコーダからエンコーダ値を受け取ればよい。全ての高さ測定ポイント73においてパルス数を受け取ると、制御部6は、高さ比較部72として、各パルス数のうちの最大値と最小値を選択し、最大値と最小値の差を演算する。そして、制御部6は、高さ比較部72として、予め記憶している閾値と演算結果とを比較する。
閾値は、押さえプレート22の傾きの許容限界値である。閾値は、チップ101の脱落や欠け等の損傷の発生頻度の実測若しくはシミュレーション、又はチップ101間のギャップの均一さの実測若しくはシミュレーションによって決定されればよい。比較の結果、演算結果が閾値以下であれば、押さえプレート22の傾きは許容内であると判定でき、演算結果が閾値超であれば、押さえプレート22の傾きは不良であると判定できる。
(全体動作)
図9は、この制御部6による傾き検査動作及び実装動作を示すフローチャートである。図10は、傾き検査の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、制御部6は、ウエーハホルダ100が交換等によってウエーハステージ2に装着されたことを検知する(ステップS01)。例えば、ウエーハステージ2にウエーハホルダ100を装着するロボットアームを実装装置1に備え付けるようにしてもよい。ロボットアームがウエーハホルダ100をウエーハステージ2に装着し、制御部6に対して装着の完了信号を出力する。また、制御部6はシーケンス制御にて、ウエーハホルダ100がウエーハステージ2に装着されたと判断するようにしてもよい。
ウエーハホルダ100が装着されると、制御部6は、エキスパンド機構21を制御して、ウエーハシート102を伸張させる(ステップS02)。ウエーハシート102を伸張させると(ステップS02)、制御部6は傾き検査を行う(ステップS03)。
ステップS03の傾き検査では、図10に示すように、まず、保持部33は、測定用のコレット331を装着する(ステップS11)。次に、ウエーハステージ2は、押さえプレート22上の高さ測定ポイント73をピックアップポジション81に位置合わせし、移載部3は、保持部33をピックアップポジション81に位置合わせする(ステップS12)。そして、保持部33を基準高さ84から高さ測定ポイント73に向けて降ろして、基準高さ84から保持部33が高さ測定ポイント73に接触するまでの降下量を測定する(ステップS13)。
未測定の高さ測定ポイント73があれば(ステップS14,No)、ステップS12に戻り、次の高さ測定ポイント73の高さ測定を行う。尚、ウエーハステージ2は、次の高さ測定ポイント73をピックアップポジション81に位置合わせする。一方、保持部33は、一度ピックアップポジション81に位置合わせされると、ピックアップポジション81に留まり続け、各高さ測定ポイント73が順次ピックアップポジション81に送られてくる度に、基準高さ84から高さ測定ポイント73に接触するまで降下を繰り返していればよい。
一方、全ての高さ測定ポイント73への降下量の測定が終了していれば(ステップS14,Yes)、制御部6は、各高さ測定ポイント73に対する降下量の最大値と最小値を検索し(ステップS15)、該当の最大値と最小値の差を演算し(ステップS16)、閾値と比較する(ステップS17)。
図9に戻り、傾き検査の結果、押さえプレート22の傾きが許容限界値以内であれば(ステップS04,Yes)、換言すると、降下量の最大値と最小値との差が閾値以内であれば、制御部6は実装動作に移行させる(ステップS05)。実装動作では、制御部6は、ウエーハステージ2、移載部3、実装部4及び基板ステージ5を制御し、チップ101をピックアップして基板200に実装させる。一方、傾き検査の結果、押さえプレート22の傾きが許容限界値を超えていれば(ステップS04,No)、制御部6は、実装動作を中止させる(ステップS06)。
(作用効果)
以上のように、この実装装置1は傾き検査部7を備えるようにした。この傾き検査部7は、エキスパンド機構21によってウエーハシート102が伸張された後、押さえプレート22の傾きを検査する。そして、この実装装置1は、傾き検査部7の検査結果に応じて、ウエーハリング103に張設されたウエーハシート102に貼着されたウエーハから基板200へチップ101を移す実装動作を実行又は中止する。これにより、実装動作前に押さえプレート22の傾きが検出できるため、押さえプレート22が傾くことで、実装動作によってチップ101を脱落や損傷等によって台無し(無駄)にすることを防止できる。
本実施形態では、実装動作でチップ101をピックアップする保持部33と、実装動作で保持部33をチップ101に向けて下降させるピックアップ移動機構32とを含み傾き検査部7を構成するようにした。即ち、傾き検査部7は、保持部33を押さえプレート22の複数の高さ測定ポイント73に接触するまで下降させ、複数の高さ測定ポイント73での保持部33の下降量に基づき、高さ測定ポイント73の高さを測定するようにした。保持部33とピックアップ移動機構32を傾き検査部7として用いることで、傾き検査のために別途機器を用意する必要はなく、実装装置1のコスト高を抑制することができる。
また、この実装装置1は、測定用のコレット331が収容されたコレットチェンジャ36を備えるようにした。そして、この実装装置1は、保持部33とピックアップ移動機構32を含み構成される傾き検査部7において、保持部33は、押さえプレート22の高さ測定ポイント73に接触する際、測定用のコレット331を装着しているようにした。これにより、高さ測定のためにコレット331を押さえプレート22に接触させても、コレット331が撓んで測定値に誤差が生じることを抑制でき、押さえプレート22の傾きを精度良く検査することができる。また、仮に押さえプレート22の高さ測定ポイント73に塵埃等の異物が付着しており、その異物が測定用のコレット331に転写されたとして、測定用のコレット331によってチップ101が保持されることはない。そのため、チップ101に異物が付着することによる品質低下等の不具合を防止することができ、品質の向上を図ることができる。
測定用のコレット331の形状は、実装用のコレット331と異なっていてもよく、例えば高さ測定時に周囲の部材との干渉を避けるような形状とすることもできる。これにより、高さ測定時における他との干渉による誤差が生じることや、部材の破損を抑制することができる。
ここで、図11及び図12に示すように、実装装置1は、チップ101のピックアップを補助するために、バックアップ体26を備えることができる。このバックアップ体26は、円筒体24内に配置されており、ピックアップポジション81で固定される。このバックアップ体26は、ピックアップポジション81に位置合わせされたチップ101をウエーハシート102の下から支える。バックアップ体26としては、チップ101を下から突き上げる突き上げ機構を有してもよい。
このバックアップ体26が存在する場合、ウエーハステージ2の可動範囲は、バックアップ体26が円筒体24の内周面に干渉しない範囲に限定される。即ち、バックアップ体26が存在すると、円筒体24の外に配置される高さ測定ポイント73やコレットチェンジャ36をピックアップポジション81に位置づけることができない。
この場合には、図11及び図12の太点線矢印が示すように、ウエーハステージ2を直動機構25x及び25yを用いて移動させるのみならず、同図の太実線矢印が示すように、保持部33もY軸方向に加えてX軸方向にも可動とし、ウエーハステージ2と保持部33を協働させるようにしてもよい。保持部33も協働させることで、ウエーハステージ2の可動範囲を超えて、保持部33とウエーハステージ2とを相対的に変位させることができる。
そのため、図11に示すように、実装装置1がバックアップ体26を備えていても、ウエーハステージ2は、バックアップ体26と円筒体24の内周面とが干渉しない程度に移動し、残りの距離を保持部33がX軸方向及びY軸方向に移動して埋め、保持部33を高さ測定ポイント73に接触させることができる。また、図12に示すように、ウエーハステージ2は、バックアップ体26と円筒体24の内周面とが干渉しない程度に移動し、残りの距離を保持部33がX軸方向及びY軸方向に移動して埋め、保持部33をコレットチェンジャ36に位置させることができる。
または、図13及び図14に示すように、バックアップ体26もウエーハステージ2と共に、あるいは相対的に可動であってもよい。図中、二点鎖線の矢印はバックアップ体26の移動を示し、太点線の矢印はウエーハステージ2の移動を示す。例えば、バックアップ体26をX軸方向及びY軸方向に延びるレール上に摺動可能とし、傾き検査の際にのみ、ウエーハステージ2とバックアップ体26を機械的に接続することで、直動機構25x及び直動機構25yを用いてバックアップ体26を移動させてもよい。または、バックアップ体26をX軸及びY軸方向に移動させる、直動機構25x及び直動機構25yとは独立した駆動機構を備えるようにしてもよい。
図13に示すように、バックアップ体26もウエーハステージ2と共に可動とすることにより、ウエーハステージ2を円筒体24の半径以上に動かすことができるので、高さ測定ポイント73をピックアップポジション81に位置させることができ、保持部33と高さ測定ポイント73とを接触させることができる。また、図14に示すように、バックアップ体26もウエーハステージ2と共に可動とすることにより、コレットチェンジャ36と保持部33とを位置合わせできる。
更に、バックアップ体26を円筒体24の下端よりも下方へ降ろす昇降機構を、バックアップ体26が備えるようにし、ウエーハステージ2を移動させても円筒体24とバックアップ体26との接触が起こらないようにしてもよい。また、バックアップ体26が円筒体24の下端よりも下方で横倒しになる回転機構を、バックアップ体26に備えるようにし、ウエーハステージ2を移動させても円筒体24とバックアップ体26との接触が起こらないようにしてもよい。
もっとも、高さ測定ポイント73やコレットチェンジャ36に対して保持部33を位置合わせすることができればよく、位置合わせ場所はピックアップポジション81に限られない。高さ測定ポイント73やコレットチェンジャ36が存在する位置に保持部33が到達できれば、傾き検査は可能である。換言すれば、保持部33が到達可能な範囲に移動可能な箇所を高さ測定ポイント73に選定し、保持部33が到達可能な範囲に移動可能な箇所にコレットチェンジャ36を設置すればよい。
例えば、図1に示すように保持部33がY軸方向とZ軸方向のみに可動な場合でも、図15に示すように、保持部33は、ピックアップポジション81と受渡しポジション83とを通る直線L1上の各点に移動可能である。ウエーハステージ2を移動させることで、この直線L1上に移動可能な押さえプレート22上の位置を高さ測定ポイント73に設定する。また、ウエーハステージ2を移動させることで、この直線L1上に移動可能な位置にコレットチェンジャ36を配置する。
具体的には、図15の(a)に示すように、円筒体24とバックアップ体26が接触しない限界まで、ウエーハステージ2をX軸正方向に移動させたものとする。このとき、押さえプレート22上の直線L1からX軸正方向の領域を領域R1とする。また、図15の(b)に示すように、円筒体24とバックアップ体26が接触しない限界まで、ウエーハステージ2をX軸負方向に移動させたものとする。このとき、押さえプレート22上の直線L1からX軸負方向の領域を領域R2とする。
この領域R1と領域R2とが重複する領域は、Y軸方向とZ軸方向のみに可動な保持部33が移動可能な領域である。押さえプレート22上の領域R1と領域R2とが重複する領域内に、高さ測定ポイント73を設定する。また、図15の(a)においてウエーハステージ2の直線L1からX軸正方向と、図15の(b)においてウエーハステージ2の直線L1からX軸負方向とに挟まる領域にコレットチェンジャ36を設置する。
そして、ウエーハステージ2を移動させて、この高さ測定ポイント73を、ピックアップポジション81と受渡しポジション83とを通る直線L1上に位置付ける。移載部3は、保持部33を、ピックアップポジション81と受渡しポジション83とを通る直線L1に沿って移動させ、高さ測定ポイント73上に位置付ける。これにより、ピックアップポジション81上ではなく、直線L1上で高さ測定ポイント73と保持部33は位置合わせされる。そして、保持部33は、規定位置で基準高さ84から高さ測定ポイント73に接触するまで降下できる。
また、傾き検査部7としては、押さえプレート22上の高さ測定ポイント73の高さ測定ができればよく、保持部33とピックアップ移動機構32とを備える態様に限定されない。例えば、保持部33に、高さ測定部71としてレーザ測定器を設け、レーザ測定器で各高さ測定ポイント73の高さを測定するようにしてもよい。更に、傾き検査部7としては、押さえプレート22上の高さ測定ポイント73の高さ測定に基づかなくともよい。例えば、押さえプレート22の各所に傾き検査部7として水平器を設置するようにしてもよい。
レーザ測定器や水平器を傾き検査部7とすることで、バックアップ体26の存在に影響されずに、高さ測定ポイント73の高さを測定したり、押さえプレート22の各所の傾きを検出することができる。また、保持部33、ピックアップ移動機構32及びウエーハステージ2が実装動作とは異なる傾き検査動作する必要がなくなるので、例えば実装動作中等のようにいつでも傾き検査を行うことができる。
また、押さえプレート22上の高さ測定ポイント73の高さ測定ができれば、測定用のコレット331を用いる態様に限定されない。例えば、チップ101を吸着保持するためのゴム製のコレット331、又は金属製や樹脂製等の硬質材により成るが、チップ101を吸着保持するために吸着用の孔が設けられたコレット331を用いるようにしてもよい。ゴム製のコレット331を用いる場合、押さえプレート22との接触によってゴム製のコレット331に撓みが生じ、この撓みが測定誤差となるのであれば、接触によるゴム製のコレット331の潰れ量を予め測定しておき、この潰れ量を補正値として高さの測定値に加味するようにしてもよい。
以上、この実装装置1の実施形態を説明したが、傾き検査部7を備える実装装置1は、押さえプレート22が傾く可能性があれば、何れの駆動機構23を用いようとも適用可能である。
例えば、押さえプレート22の各所にエアシリンダを接続して、空気圧によって押さえプレート22を移動させることもできる。しかしながら、この機構では、経時的な変化に関わらず、同一の空気圧を各所同時に与える制御が非常に難しく、押さえプレート22が傾き易い。従って、エアシリンダで押さえプレート22を移動させる態様であっても、傾き検査部7は有用である。
また、押さえプレート22の内周面と円筒体24の外周面との間に周方向に連通する密閉された隙間を形成し、この隙間に押さえプレート22に設けた開口部を通じて真空吸引力を作用させることで、押さえプレート22を移動させることもできる。しかしながら、開口から真空装置までの経路長の相違に起因する圧損や、開口に近い領域と遠い領域が発生することによって、押さえプレート22の傾きが生じる。従って、この態様で押さえプレート22を移動させる態様であっても、傾き検査部7は有用である。
また、押さえプレート22の下面に電磁石を配置し、電磁石の励磁により押さえプレート22を移動させることもできる。しかしながら、電磁石の磁気特性が経時的に変化してしまうと、押さえプレート22の傾きが生じる。従って、この態様で押さえプレート22を移動させる態様であっても、傾き検査部7は有用である。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
例えば、保持部33には、真空チャック方式に限らず、クランプ式又は静電チャック方式等を採用することができる。また、ピックアップポジション81と実装ポジション82との間を移載部3と実装部4で分担せず、移載部3のみでチップ101を基板200まで搬送して実装するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ウエーハステージ2等が水平に寝かされるように設置されたが、ウエーハステージ2を立てかけるように設置してもよい。この場合、ウエーハホルダ100はXZ平面に沿って垂直方向に移動するものであり、ピックアップ移動機構32は、保持部33をY軸方向に移動する。即ち、各種移動方向は各装置のレイアウトに応じるものである。
1 実装装置
2 ウエーハステージ
21 エキスパンド機構
22 押さえプレート
221 中心孔
23 駆動機構
231 ナット
232 ネジ軸
233 軸受け
234 プーリ
235 タイミングベルト
236 駆動プーリ
237 回転モータ
24 円筒体
25x 直動機構
25y 直動機構
251 ガイドレール
252 ネジ軸
26 バックアップ体
3 移載部
31 中継移動機構
32 ピックアップ移動機構
321 ガイドレール
322 ネジ軸
323 スライダ
324 回転モータ
33 保持部
331 コレット
34 アーム
341 ガイドレール
35 タッチセンサ
35a 検出用ドグ
35b センサコイル
35c 付勢体
36 コレットチェンジャ
4 実装部
41 保持部
5 基板ステージ
6 制御部
61 駆動量検出部
7 傾き検査部
71 高さ測定部
72 高さ比較部
73 高さ測定ポイント
81 ピックアップポジション
82 実装ポジション
83 受渡しポジション
84 基準高さ
100 ウエーハホルダ
101 チップ
102 ウエーハシート
103 ウエーハリング
200 基板

Claims (5)

  1. エキスパンド機構によって伸張されたウエーハシートからチップをピックアップして基板へ実装する実装動作を行う実装装置であって、
    前記ウエーハシートを一端部で支持する円筒体と、
    円環形状を有し、前記ウエーハシートを保持するウエーハリングを押さえ込みながら、中心孔に前記円筒体を通すように、前記円筒体の前記一端部を超えて移動する押さえプレートと、
    前記押さえプレートと前記円筒体によって前記ウエーハシートが伸張された後、前記円筒体に対する前記押さえプレートの傾きを検査する傾き検査部と、
    を備え、
    前記傾き検査部の検査結果に応じて前記実装動作を実行又は中止すること、
    を特徴とする実装装置。
  2. 前記傾き検査部は、前記押さえプレート上の複数箇所の高さを測定し、複数箇所の高さの差に基づき、前記押さえプレートの傾きを検査すること、
    を特徴とする請求項1記載の実装装置。
  3. 前記実装動作で、前記チップをピックアップする保持部と、
    前記実装動作で、前記保持部を前記チップに向けて移動させるピックアップ移動機構と、
    を備え、
    前記傾き検査部は、
    前記保持部及び前記ピックアップ移動機構を含み、
    前記保持部を前記押さえプレートの複数箇所において接触するまで移動させ、複数箇所での前記保持部の移動量に基づき、複数箇所の高さを測定すること、
    を特徴とする請求項2記載の実装装置。
  4. 前記傾き検査部は、
    前記保持部に設けられ、当該保持部の接触を検出するセンサと、
    前記センサが接触を検出するまで、前記保持部の移動量を検出する移動量検出部と、
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項3記載の実装装置。
  5. 測定用のコレットが収容されたコレットチェンジャを備え、
    前記保持部は、前記押さえプレートの複数箇所に接触する際、前記測定用のコレットを装着していること、
    を特徴とする請求項3又は4記載の実装装置。
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