JP2021092723A - 現像カートリッジ - Google Patents

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板橋 奈緒
Nao Itabashi
奈緒 板橋
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Abstract

【課題】サイドシールの表層とロアシールとの間に段差ができるのを抑制することができる現像カートリッジを提供する。【解決手段】現像カートリッジ10は、筐体11と、現像ローラ12と、表層110を有するサイドシール17と、現像ローラ12の外周面と接触するロアシール15とを備える。表層110は、表面111に、表面111の現像ローラ12の外周面と接触する部分における現像ローラ12の外周面の移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜する複数の溝G10を有する。ロアシール15は、現像ローラ12の外周面と接触する傾斜部152を有する。傾斜部152は、溝G10に沿って傾斜しており、現像ローラ12の外周面と接触している状態において複数の溝G10の少なくとも1つと重なる位置に位置するとともに、内側端154が、表層110の内側端114よりも第1方向の内側の位置に位置する。【選択図】図3

Description

本開示は、現像カートリッジに関する。
従来、現像カートリッジとして、トナーを収容する筐体と、現像ローラと、現像ローラの外周面の一端と接触する表層を有するサイドシールと、現像ローラの軸方向に延び、現像ローラの外周面と接触するロアシールとを備えるものが知られている(特許文献1)。表層は、現像ローラの外周面と接触する表面に、表面での現像ローラの移動方向における上流側から下流側にいくにつれて現像ローラの軸方向の内側に位置するように傾斜する複数の溝を有している。また、ロアシールは、現像ローラの軸方向の端部がサイドシールと重なる。
特開2016−161854号公報
ところで、サイドシールの表層とロアシールとの間に段差ができると、段差と現像ローラの外周面とにより形成される隙間にトナーが入り込む可能性があった。
そこで、本開示は、サイドシールの表層とロアシールとの間に段差ができるのを抑制することができる現像カートリッジを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための現像カートリッジは、トナーを収容可能な筐体と、第1方向に延びる回転軸について回転可能な現像ローラと、第1方向における現像ローラの外周面の一端と接触する表層を有するサイドシールと、第1方向に延びるロアシールであって、現像ローラの外周面と接触するロアシールであり、サイドシールと重なるロアシールと、を備える。
表層は、第1方向における現像ローラの外周面の一端と接触する表面と、表面に位置する複数の溝であって、表面の現像ローラの外周面と接触する部分における現像ローラの外周面の移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜する複数の溝と、を有する。
ロアシールは、ロアシールの第1方向の端部に位置する傾斜部であって、前記移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜する傾斜部であり、現像ローラの外周面と接触する傾斜部を有する。
傾斜部は、溝に沿って傾斜しており、現像ローラの外周面と接触している状態において複数の溝の少なくとも1つと重なる位置に位置する。
さらに、傾斜部は、傾斜部の第1方向の内側に位置する内側端が、表層の第1方向の内側に位置する内側端と第1方向において同じ位置、または、表層の第1方向の内側に位置する内側端よりも第1方向の内側の位置に位置する。
この構成によれば、ロアシールが現像ローラによってサイドシールの表層に押し当てられた場合に、傾斜部が、表層の溝内に、第1方向において表層の内側端よりも外側の位置から表層の内側端の位置までにわたって入り込むことができるので、表層とロアシールとの間に段差ができるのを抑制することができる。
前記した現像カートリッジは、溝が第1方向に対してなす角度をθ1、傾斜部が第1方向に対してなす角度をθ2として、
θ2=θ1±15°
を満たす構成とすることができる。
前記した現像カートリッジにおいて、傾斜部は、現像ローラの外周面と接触している状態において複数の溝のうちの1つの溝内に位置する構成とすることができる。
これによれば、傾斜部が1つの溝に嵌るように入り込むことができるので、サイドシールの表層とロアシールとの間に段差ができるのをより抑制することができる。
前記した現像カートリッジにおいて、ロアシールの第1方向の外側に位置する外側端は、表層の第1方向の外側に位置する外側端よりも第1方向の内側に位置する構成とすることができる。
前記した現像カートリッジにおいて、表層は、織物からなる構成とすることができる。
前記した現像カートリッジにおいて、表層は、基材の表面に毛が植毛された植毛材からなる構成とすることができる。
前記した現像カートリッジにおいて、表層は、基材の表面に第1の毛が植毛されてなる帯状の第1植毛群であって、複数の第1植毛群と、基材の表面に第1の毛よりも短い第2の毛が植毛されてなる帯状の第2植毛群であって、隣り合う2つの第1植毛群の間に位置する複数の第2植毛群と、を有し、溝は、隣り合う2つの第1植毛群と、2つの第1植毛群の間に位置する第2植毛群により形成されている構成とすることができる。
また、前記した現像カートリッジにおいて、表層は、ゴムからなる構成とすることができる。
前記した現像カートリッジにおいて、ロアシールは、ポリエチレンテレフタレートからなる構成とすることができる。
本開示によれば、サイドシールの表層とロアシールとの間に段差ができるのを抑制することができる。
実施形態に係る現像カートリッジの断面図である。 現像カートリッジのサイドシール周りの構造を示す斜視図である。 現像カートリッジのサイドシール周りの構造を簡略的に示す正面図である。 サイドシールの分解斜視図(a)と、表層の表面の拡大図(b)である。 実施形態のロアシールとサイドシールの正面図(a)と、(a)のX−X断面図(b)である。 比較例のロアシールとサイドシールの正面図(a)と、(a)のW−W断面図(b)である。 変形例に係る現像カートリッジのロアシールとサイドシールを示す正面図である。 植毛材からなる表層の斜視図(a)と、ゴムからなる表層の斜視図(b)である。
次に、実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、以下では、まず、現像カートリッジの全体構成について簡単に説明した後、発明の特徴部分について説明する。
図1に示すように、現像カートリッジ10は、レーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置で使用される現像カートリッジである。現像カートリッジ10は、画像形成装置に着脱可能に装着される。現像カートリッジ10は、筐体11と、現像ローラ12と、供給ローラ13と、層厚規制ブレード14と、ロアシール15と、アジテータ16とを備えている。
筐体11は、現像ローラ12、供給ローラ13、層厚規制ブレード14、ロアシール15およびアジテータ16を支持する部材である。筐体11は、現像ローラ12、供給ローラ13およびアジテータ16を回転可能に支持している。また、筐体11は、トナーを収容可能である。具体的には、筐体11は、トナーを収容する収容室11Aを有している。
現像ローラ12は、トナーを担持する部材である。現像ローラ12は、第1方向(図2参照)に延びる回転軸12Xについて回転可能である。現像ローラ12は、筐体11に回転可能に支持される金属製の現像ローラシャフト12Aと、現像ローラシャフト12Aを覆う現像ローラ本体12Bとを有している。現像ローラ本体12Bは、導電性を有するゴムなどからなる。
供給ローラ13は、現像ローラ12にトナーを供給する部材である。供給ローラ13は、第1方向に延びる回転軸13Xについて回転可能である。供給ローラ13は、筐体11に回転可能に支持される供給ローラシャフト13Aと、供給ローラシャフト13Aを覆う供給ローラ本体13Bとを有している。供給ローラ本体13Bは、スポンジなどからなる。
層厚規制ブレード14は、現像ローラ12に供給されたトナーを一定の厚さの薄層に規制する部材である。層厚規制ブレード14は、第1方向に長く延びている。層厚規制ブレード14は、ブレード板金14Aと、ゴムなどからなる接触部14Bとを有している。層厚規制ブレード14のブレード板金14Aの第2方向の一端部は、筐体11に固定されている。接触部14Bは、ブレード板金14Aの第2方向の他端部に固定されている。接触部14Bは、現像ローラ12の現像ローラ本体12Bの外周面(以下、単に「現像ローラ12の外周面」という。)と接触している。
第2方向は、第1方向と交差する方向である。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。また、第2方向は、ブレード板金14Aの短手方向である。
ロアシール15は、現像ローラ12の外周面と筐体11との間からのトナーの漏れを抑制する部材である。ロアシール15は、第1方向に長く延びている。ロアシール15は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂からなるシート状に形成されている。ロアシール15の第2方向の一端部は、筐体11に固定されている。ロアシール15の第2方向の他端部は、現像ローラ12の外周面と接触している。
アジテータ16は、回転することで収容室11A内のトナーを攪拌する部材である。アジテータ16は、第1方向に延びる回転軸16Xについて回転可能である。アジテータ16は、筐体11に回転可能に支持されるアジテータシャフト16Aと、可撓性を有する攪拌シート16Bとを有している。
アジテータ16は、収容室11A内のトナーを攪拌し、供給ローラ13は、アジテータ16によって攪拌されたトナーを現像ローラ12の外周面に供給する。現像ローラ12の外周面に供給されたトナーは、現像ローラ12の回転に伴って層厚規制ブレード14の接触部14Bと現像ローラ12の外周面との間に進入し、一定の厚さの薄層に規制されて現像ローラ12の外周面に担持される。
図2および図3に示すように、現像カートリッジ10は、さらに、現像ローラ12の第1方向の両側にそれぞれ位置するサイドシール17を備えている。なお、現像カートリッジ10は、第1方向において略対称の構造を有している。そのため、以下では、現像カートリッジ10の第1方向の一方側の構造のみを図示して、現像カートリッジ10の構成を説明する。
筐体11は、側壁11Bと、供給口11Cと、ロアシール支持部11Dと、サイドシール支持面11Eとを有している。
側壁11Bは、現像ローラ12の第1方向の両側にそれぞれ位置している。側壁11Bは、現像ローラシャフト12A(図1参照)を図示しない軸受を介して回転可能に支持している。
供給口11Cは、収容室11A(図1参照)内のトナーを現像ローラ12に供給するための開口である。
サイドシール支持面11Eは、サイドシール17を支持する略円弧状の面である。サイドシール支持面11Eは、供給口11Cの第1方向の両側に位置している。
ロアシール支持部11Dは、ロアシール15を支持する部分である。ロアシール支持部11Dは、供給口11Cに沿って第1方向に延びている。サイドシール支持面11Eは、側壁11Bとロアシール支持部11Dとの間に位置している。
サイドシール17は、第1方向における現像ローラ12の外周面の端部と筐体11との間からのトナーの漏れを抑制する部材である。サイドシール17は、第1方向における現像ローラ12の外周面の一端と筐体11のサイドシール支持面11Eとの間に位置している。図4(a)に示すように、サイドシール17は、表層110と、基層120とを有している。
表層110は、第1方向における現像ローラ12の外周面の一端と接触する層である。表層110は、複数の縦糸と複数の横糸とを織ってなる織物からなる。一例として、表層110は、図4(b)に示すように、第1方向に延びる複数の第1の糸W1と、移動方向に延びる複数の第2の糸W2とを交差するように織ってなる織物である。
移動方向は、表層110の表面111の現像ローラ12の外周面と接触する部分における現像ローラ12の外周面の移動方向である。移動方向は、筐体11に固定された状態のサイドシール17に沿った湾曲する方向である。
糸W1,W2の織り方としては、例えば、綾織、朱子織などが好ましい。本実施形態では、表層110は、第2の糸W2が、隣り合う2本の第1の糸W1を乗り越えた後に、次の隣り合う2本の第1の糸W1をくぐるように綾織で織られた織物として構成されている。第1の糸W1は、移動方向に複数が隣接している。また、第1の糸W1は、サイドシール17の、表層110と基層120が重なる方向である厚さ方向にも複数が隣接している。また、第2の糸W2は、第1方向に複数が隣接している。また、第2の糸W2は、サイドシール17の厚さ方向にも複数が隣接している。
表層110は、第1方向における現像ローラ12の外周面の一端と接触する表面111と、表面111に位置する複数の溝G10とを有している。
表層110は、表面111において、第2の糸W2が第1の糸W1を乗り越える部分(以下、「第1部分W21」という。)が、第2の糸W2が第1の糸W1をくぐる部分(以下、「第2部分W22」という。)よりも現像ローラ12に向けて突出するように織られている。表層110の第1部分W21は、現像ローラ12の外周面と接触する部分となっている。
第1方向に隣接する複数の第1部分W21は、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して並んでいる。また、このため、移動方向に隣接する複数の第2部分W22も、第1部分W21と同様に、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して並んでいる。
そして、移動方向に並ぶ2つの第1部分W21と、2つの第1部分W21に挟まれた第2部分W22により、現像ローラ12から離れる方向に凹む溝G10が形成されている。溝G10は、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように、図4(b)に示す矢印Yの方向に傾斜して延びている。溝G10は、表層110の表面111に、移動方向に並んで複数形成されている。
図4(a)に示すように、表層110は、さらに、第1方向の外側に位置する外側端113と、第1方向の内側に位置する内側端114とを有している。
基層120は、表層110を支持する層である。基層120は、表層110よりも現像ローラ12から離れて位置する。言い換えると、表層110は、現像ローラ12と基層120の間に位置している。基層120は、ウレタンスポンジなどの弾性体からなる。基層120は、弾性変形可能である。基層120は、表層110を現像ローラ12の外周面に押し当てる機能を有する。
表層110と基層120は、両面テープなどにより接着されている。サイドシール17は、筐体11のサイドシール支持面11Eに両面テープなどにより接着されている。サイドシール17は、筐体11のサイドシール支持面11Eに両面テープなどにより固定されている。
図5(a)に示すように、ロアシール15は、ロアシール15の第1方向の端部であるロアシール端部151を有している。ロアシール端部151の一部は、第1方向においてサイドシール17と重なる位置に位置している。このため、ロアシール端部151の一部は、第1方向における現像ローラ12の外周面の一端と表層110の間に位置している。ロアシール15は、さらに、ロアシール端部151に位置する傾斜部152と、ロアシール端部151に位置する外側端153であって、第1方向の外側に位置する外側端153とを有している。
傾斜部152は、ロアシール端部151の移動方向の下流側の端に位置している。傾斜部152は、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して延びている。詳しくは、傾斜部152は、表層110の表面111に位置する溝G10に沿って傾斜している。本実施形態において、傾斜部152が溝G10に沿っているとは、溝G10が第1方向に対してなす角度をθ1、傾斜部152が第1方向に対してなす角度をθ2として、角度θ2が、下記の式(1)を満たすことである。
θ2=θ1±15° ・・・(1)
ロアシール端部151の一部が第1方向における現像ローラ12の外周面の一端と表層110の間に位置していることで、傾斜部152は、現像ローラ12の外周面と接触する。傾斜部152は、現像ローラ12の外周面と接触している状態において、複数の溝G10の少なくとも1つと重なる位置に位置する。本実施形態においては、傾斜部152は、現像ローラ12の外周面と接触している状態において、複数の溝G10のうちの1つの溝G10内に位置する。言い換えると、傾斜部152は、現像ローラ12の外周面と接触している状態において、1つの溝G10内に入り込んでいる。
傾斜部152は、第1方向の内側に位置する内側端154を有している。傾斜部152の内側端154は、表層110の内側端114よりも第1方向の内側の位置に位置している。詳しくは、内側端154は、表層110の、ロアシール端部151と重なる部分の第1方向の内側の端(内側端114)よりも第1方向の内側の位置に位置している。また、傾斜部152の第1方向の外側に位置する端(外側端153)は、表層110の内側端114よりも第1方向の外側の位置に位置している。このため、傾斜部152は、表層110の内側端114と交差している。なお、傾斜部152と外側端153は、連続している。
ロアシール15の外側端153は、表層110の外側端113よりも第1方向の内側に位置している。ロアシール15の外側端153は、表層110の内側端114よりも第1方向の外側の位置に位置しているため、ロアシール15の外側端153は、第1方向において、表層110の外側端113と内側端114の間に位置している。
次に、実施形態に係る現像カートリッジ10の作用効果について説明する。
供給口11Cから供給されたトナーは、現像ローラ12が駆動することなどによって、現像ローラ12の外周面とサイドシール17の表層110との間に入り込むことがある。図4(b)に示すように、現像ローラ12の外周面と表層110との間に入り込んだトナーTは、現像ローラ12の回転に伴って、第1部分W21を構成する第2の糸W2を伝って移動し、溝G10に入り込む。その後、トナーTは、現像ローラ12の回転に伴い、溝G10に沿って第1方向の内側に向けて移動していき、最終的には溝G10の第1方向の内側の端から排出され、サイドシール17の第1方向の内側に戻される。
ここで、図6(a),(b)に示す、比較例のロアシール25について説明する。ロアシール25は、第1方向に長く延びる略矩形状であり、傾斜部152(図5参照)を備えていない。ロアシール25は、第1方向の端部であるロアシール端部251を有している。ロアシール25は、ロアシール端部251が第1方向においてサイドシール17と重なる位置に位置している。ロアシール25は、移動方向の下流側に位置する下流端252を有している。ロアシール25の下流端252は、溝G10に沿っておらず、複数の溝G10と交差している。このような構成では、サイドシール17の表層110とロアシール25の下流端252との間に段差Dができるため、段差Dと現像ローラ12の外周面とにより形成される隙間にトナーが入り込む可能性がある。
一方、図5(a),(b)に示すように、本実施形態のロアシール15は、傾斜部152を有し、傾斜部152は、溝G10に沿って傾斜しているとともに、内側端154が表層110の内側端114よりも第1方向の内側の位置に位置している。このような構成により、ロアシール15が現像ローラ12によってサイドシール17の表層110に押し当てられた場合、傾斜部152が、表層110の溝G10内に、第1方向において表層110の内側端114よりも外側の位置から表層110の内側端114の位置までにわたって入り込むことができる。その結果、表層110とロアシール15の傾斜部152との間に段差ができるのを抑制することができる。
特に本実施形態では、傾斜部152が現像ローラ12の外周面と接触している状態において1つの溝G10内に位置しているので、傾斜部152が1つの溝G10に嵌るように入り込むことができる。これにより、例えば、傾斜部152の一部が隣り合う溝G10の間の凸となる部分(第1部分W21)を跨ぐ場合と比較して、サイドシール17の表層110とロアシール15との間に段差ができるのをより抑制することができる。
以上に実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。
例えば、前記実施形態では、傾斜部152の内側端154が表層110の内側端114よりも第1方向の内側の位置に位置していたが、これに限定されない。図7に示すように、傾斜部152の内側端154は、表層110の内側端114と第1方向において同じ位置に位置していてもよい。
また、前記実施形態では、ロアシール15の外側端153が表層110の外側端113よりも第1方向の内側に位置していたが、これに限定されない。ロアシールの外側端は、表層の外側端よりも第1方向の外側に位置していてもよい。
また、前記実施形態では、傾斜部152が現像ローラ12の外周面と接触している状態において複数の溝G10のうちの1つの溝G10内に位置していたが、これに限定されない。傾斜部は、現像ローラの外周面と接触している状態において複数の溝と重なる位置に位置していてもよい。例えば、傾斜部は、隣り合う2つの溝と重なる位置に位置していてもよい。すなわち、傾斜部は、隣り合う2つの溝の間の凸となる部分を跨ぐように位置していてもよい。
また、前記実施形態では、表層110が織物からなる構成であったが、これに限定されない。例えば、図8(a)に示すように、表層410は、植毛材からなる構成であってもよい。詳しくは、表層410は、基材としての基布415を有し、基布415の表面に複数の毛416,417が植毛された部材からなる。表層410は、現像ローラ12の外周面の一端と接触する表面411と、表面411に位置する溝G11とを有している。溝G11は、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して延びている。
詳しくは、毛416,417は、第1の毛416と、第1の毛416よりも短い第2の毛417とを有している。表層410は、基布415の表面に第1の毛416が植毛されてなる第1植毛群416Aと、基布415の表面に第2の毛417が植毛されてなる第2植毛群417Aとを有している。表層410は、複数の第1植毛群416Aと、複数の第2植毛群417Aとを有している。第1植毛群416Aおよび第2植毛群417Aは、所定の幅を有する帯状である。第2植毛群417Aは、隣り合う2つの第1植毛群416Aの間に位置している。第1植毛群416Aおよび第2植毛群417Aは、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して延びている。溝G11は、隣り合う2つの第1植毛群416Aと、2つの第1植毛群416Aの間に位置する第2植毛群417Aにより溝G11が形成されている。溝G11は、現像ローラ12から離れる方向に凹む形状を有している。
なお、表層410は、第2の毛417が植毛されていない構成であってもよい。すなわち、溝は、隣り合う2つの第1植毛群416Aと、基布415の表面(毛が植毛されていない部分)のうちの2つの第1植毛群416Aの間に位置する部分により形成されていてもよい。
また、図8(b)に示すように、表層510は、ゴムからなる構成であってもよい。表層510は、現像ローラ12の外周面の一端と接触する表面511と、表面511に位置する溝G12とを有している。溝G12は、移動方向の下流側にいくにつれて第1方向の内側に位置するように傾斜して延びている。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
また、以上の構成は、現像カートリッジ以外のカートリッジであって、現像ローラ以外のトナーを担持する回転体と、回転体を回転可能に支持する筐体と、回転体の外周面と接触するサイドシールとを備えるカートリッジにも適用することができる。一例として、感光ドラムを備えるドラムカートリッジなどに適用することができる。
10 現像カートリッジ
11 筐体
12 現像ローラ
12X 回転軸
15 ロアシール
17 サイドシール
110 表層
111 表面
113 外側端
114 内側端
151 ロアシール端部
152 傾斜部
153 外側端
154 内側端
G10 溝
T トナー

Claims (9)

  1. トナーを収容可能な筐体と、
    第1方向に延びる回転軸について回転可能な現像ローラと、
    前記第1方向における前記現像ローラの外周面の一端と接触する表層を有するサイドシールと、
    前記第1方向に延びるロアシールであって、前記現像ローラの前記外周面と接触するロアシールであり、前記サイドシールと重なるロアシールと、を備え、
    前記表層は、
    前記第1方向における前記現像ローラの前記外周面の一端と接触する表面と、
    前記表面に位置する複数の溝であって、前記表面の前記現像ローラの前記外周面と接触する部分における前記現像ローラの前記外周面の移動方向の下流側にいくにつれて前記第1方向の内側に位置するように傾斜する複数の溝と、を有し、
    前記ロアシールは、
    前記ロアシールの前記第1方向の端部に位置する傾斜部であって、前記移動方向の下流側にいくにつれて前記第1方向の内側に位置するように傾斜する傾斜部であり、前記現像ローラの前記外周面と接触する傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、
    前記溝に沿って傾斜しており、前記現像ローラの前記外周面と接触している状態において複数の前記溝の少なくとも1つと重なる位置に位置するとともに、
    前記傾斜部の前記第1方向の内側に位置する内側端が、前記表層の前記第1方向の内側に位置する内側端と前記第1方向において同じ位置、または、前記表層の前記第1方向の内側に位置する内側端よりも前記第1方向の内側の位置に位置することを特徴とする現像カートリッジ。
  2. 前記溝が前記第1方向に対してなす角度をθ1、前記傾斜部が前記第1方向に対してなす角度をθ2として、
    θ2=θ1±15°
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
  3. 前記傾斜部は、前記現像ローラの前記外周面と接触している状態において複数の前記溝のうちの1つの溝内に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像カートリッジ。
  4. 前記ロアシールの前記第1方向の外側に位置する外側端は、前記表層の前記第1方向の外側に位置する外側端よりも前記第1方向の内側に位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  5. 前記表層は、織物からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  6. 前記表層は、基材の表面に毛が植毛された植毛材からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  7. 前記表層は、
    前記基材の表面に第1の毛が植毛されてなる帯状の第1植毛群であって、複数の第1植毛群と、
    前記基材の表面に前記第1の毛よりも短い第2の毛が植毛されてなる帯状の第2植毛群であって、隣り合う2つの前記第1植毛群の間に位置する複数の第2植毛群と、を有し、
    前記溝は、隣り合う2つの前記第1植毛群と、2つの前記第1植毛群の間に位置する前記第2植毛群により形成されていることを特徴とする請求項6に記載の現像カートリッジ。
  8. 前記表層は、ゴムからなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  9. 前記ロアシールは、ポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
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