JP2021092315A - シール構造及びシール構造の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁に対して配管が相対変位した際におけるシール性の確保と、シール部材に圧力が作用した際における当該シール部材の変形量を低減可能なシール構造及びシール構造の施工方法を提供する。【解決手段】シール構造1は、配管200の外周面200s及び内周面104sの少なくとも一方に固定された芯部材10と、弾性材料からなり、芯部材10を覆うとともに配管200と内周面104sとの隙間をシールするシール部材20と、を備える。芯部材10は、シール部材20の剛性よりも高い剛性を有する。【選択図】図1
Description
この発明は、シール構造及びシール構造の施工方法に関する。
プラント等の建屋の壁には、配管を挿通させるための貫通孔が形成されていることがあり、また、その壁と配管との隙間のシールが求められることがある。例えば、特開2013−204699号公報には、壁の貫通孔を形成するスリーブの内周面とスリーブに挿通された配管の外周面とに密着して壁の外部と内部とを隔離する隔離板と、外部から圧力を受けた際に変形する隔離板を押止する押止板と、を備える止水構造が開示されている。押止板は、隔離板から間隔を置いて設けられている。
この止水構造では、地震等によって壁に対して配管が相対変位した場合、隔離板が変形することによってシール性が確保され、また、地震に起因する津波等によって隔離板に水圧が作用した場合、押止板が隔離板を押し止めることによって隔離板の破損が抑制されるため、シール性が確保される。
特開2013−204699号公報に記載された止水構造では、隔離板と押止板との隙間の管理が困難である。例えば、前記隙間が大きすぎると、地震に起因する津波等によって隔離板に水圧が作用した際、隔離板の変形量が大きくなる。そうすると、隔離板の内周面が配管の外周面から剥離したり、隔離板の外周面がスリーブの内周面から剥離したりするため、シール性が損なわれる。
本発明の目的は、壁に対して配管が相対変位した際におけるシール性の確保と、シール部材に圧力が作用した際における当該シール部材の変形量を低減可能なシール構造及びシール構造の施工方法を提供することである。
この発明の一局面に従ったシール構造は、貫通孔を規定する内周面を有する壁と前記内周面から離間した状態で前記貫通孔に挿通された配管の外周面との隙間をシールするシール構造であって、前記配管の前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に固定された芯部材と、弾性材料からなり、前記芯部材を覆うとともに前記配管と前記内周面との隙間をシールするシール部材と、を備え、前記芯部材は、前記シール部材の剛性よりも高い剛性を有する。
このシール構造では、シール部材が弾性材料からなることにより、地震等によって壁に対して配管が相対変位した際に、その変位に追従するようにシール部材が変形するため、シール性が確保される。しかも、シール部材に覆われた芯部材の剛性がシール部材の剛性よりも高いため、地震に起因する津波等によってシール部材に圧力が作用した際、シール部材の変形に対して芯部材が抵抗として作用する。このため、シール部材に圧力が作用した際におけるシール部材の変形量が低減される。
また、前記芯部材は、前記配管に着脱可能な少なくとも一つのクランプを有することが好ましい。
このようにすれば、当該シール構造を施工する現場での配管への芯部材の取付けが容易になる。
また、前記芯部材は、前記クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する突出部をさらに有することが好ましい。
このようにすれば、シール部材に圧力が作用した際におけるシール部材の変形量がより低減される。
この場合において、前記少なくとも一つのクランプは、前記配管に取り付けられた第1クランプと、前記第1クランプから前記配管の軸方向に離間するように、あるいは、前記第1クランプに接触するように前記配管に取り付けられた第2クランプと、を有し、前記突出部は、前記第1クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する第1突出部と、前記第2クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する第2突出部と、を有することが好ましい。
このようにすれば、シール部材に圧力が作用した際におけるシール部材の変形量がさらに低減される。
また、前記第2突出部は、前記配管の前記軸方向に前記第1突出部と重ならない部位を含むことが好ましい。
このようにすれば、シール部材に圧力が作用した際におけるシール部材の変形量が一層低減される。
また、前記第1突出部は、前記配管の周囲のうち前記配管の周方向における一部の領域に形成されており、前記第2突出部は、前記配管の周囲のうち前記配管の前記周方向における前記一部の領域以外の領域に形成されており、前記第2突出部は、前記配管の前記軸方向から見たときに前記第1突出部とともに前記配管の前記周方向に環状につながる形状を有することが好ましい。
また、前記芯部材は、前記内周面に固定された外側芯部をさらに有し、前記外側芯部は、前記内周面のうち前記少なくとも一つのクランプから前記配管の軸方向に離間した部位に固定されていることが好ましい。
このようにすれば、シール部材に圧力が作用した際におけるシール部材の変形量がより低減される。
また、本発明の一局面に従ったシール構造の施工方法は、貫通孔を規定する内周面を有する壁と前記内周面から離間した状態で前記貫通孔に挿通された配管の外周面との隙間をシールするシール構造の施工方法であって、前記配管の前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に芯部材を固定する固定工程と、前記芯部材を覆うとともに前記配管の前記外周面と前記内周面との隙間を満たすように流動性を有する弾性材料を供給する供給工程と、前記弾性材料を硬化させることにより、弾性を有し、かつ、前記芯部材を覆うとともに前記配管と前記内周面との隙間をシールするシール部材を形成するシール部材形成工程と、を含み、前記固定工程で用いられる前記芯部材は、前記シール部材の剛性よりも高い剛性を有する。
また、前記シール構造の施工方法において、前記配管の軸方向に前記芯部材を挟んだ位置に一対のせき止め部材を配置する配置工程をさらに備え、前記供給工程では、前記一対のせき止め部材間に前記弾性材料を供給することが好ましい。
以上に説明したように、この発明によれば、壁に対して配管が相対変位した際におけるシール性の確保と、シール部材に圧力が作用した際における当該シール部材の変形量を低減可能なシール構造及びシール構造の施工方法を提供することができる。
この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のシール構造を概略的に示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線での断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態のシール構造を概略的に示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線での断面図である。
シール構造1は、壁100と配管200との隙間をシールする構造である。壁100には貫通孔100hが設けられており、配管200は、その貫通孔100hを規定する内周面104sから離間した状態で貫通孔100hに挿通されている。シール構造1は、壁100の内周面104sと、その内周面104sから離間した状態で貫通孔100hに挿通された配管200の外周面200sと、の隙間をシールする構造である。なお、壁100の一例として、タービン建屋と原子炉建屋とを仕切る壁が挙げられる。
壁100は、貫通孔100hが設けられた壁本体102と、貫通孔100h内に固定されたスリーブ104と、を有している。スリーブ104は、金属からなり、筒状に形成されている。本実施形態では、スリーブ104は、円筒状に形成されている。このスリーブ104の内周面が、貫通孔100hを規定する内周面104sを構成している。なお、スリーブ104が省略され、壁本体102のうち貫通孔100hを取り囲む面が前記内周面104sを構成してもよい。
図1に示されるように、シール構造1は、芯部材10と、シール部材20と、を備えている。
芯部材10は、配管200の外周面200s及び壁100の内周面104sの少なくとも一方に固定される。本実施形態では、芯部材10は、配管200の外周面200sに固定されている。芯部材10は、クランプ12と、突出部14と、を有している。
クランプ12は、配管200に着脱可能である。クランプ12は、一対のクランプ要素を有している。各クランプ要素は、円筒を半割にした形状を有している。一対のクランプ要素は、ボルト等の締結部材によって配管200に固定される。このため、配管200に対するクランプ12の固定位置は、調整可能である。クランプ12は、例えば、金属からなる。
突出部14は、クランプ12から内周面104sに向かって突出する形状を有している。図2に示されるように、クランプ12には、一対の突出部14が接続されている。各突出部14は、配管200の中心を挟む位置に設けられている。本実施形態では、突出部14は、扇形に形成されている。ただし、突出部14は、配管200の周方向に円環状につながるように形成されてもよい。突出部14は、例えば、金属からなる。突出部14は、クランプ12に溶接等によって接続されている。
配管200の径方向における突出部14の寸法は、地震等によって壁100に対して配管200が相対変位した際に突出部14が内周面104sに接触しない程度に設計される。このことは、配管200の中心が貫通孔100hの中心に対して偏心している場合においても同様である。
シール部材20は、芯部材10を覆うとともに、壁100の内周面104sと配管200の外周面200sとの隙間をシールする部材である。シール部材20の内周面は、芯部材10及び配管200の外周面200sに密着しており、シール部材20の外周面は、内周面104sに密着している。シール部材20は、弾性材料からなる。シール部材20は、流動性を有する弾性材料(例えば、ジエン系ゴム)が硬化することによって形成されている。シール部材20の硬度(タイプC硬度計での計測値)は、5度から20度程度である。芯部材10の剛性は、シール部材20の剛性よりも高い。配管200の軸方向におけるシール部材20の寸法は、同方向における芯部材10の寸法の3倍〜100倍程度に設定される。例えば、配管200の軸方向におけるシール部材20の寸法は、30mm〜1000mm程度に設定されることが好ましい。
次に、シール構造1の施工方法について説明する。この施工方法は、固定工程と、配置工程と、供給工程と、シール部材形成工程と、を含んでいる。
固定工程では、配管200の外周面200sに芯部材10が固定される。具体的には、配管200のうち貫通孔100h内に位置する部位にクランプ12が固定される。なお、この状態では、配管200の径方向における突出部14の外端部は、内周面104sから離間している。
配置工程では、配管200の軸方向に芯部材10を挟んだ位置に一対のせき止め部材(図示略)が配置される。一対のせき止め部材における一方の部材は、グラスウール等からなり、配管200の外周面200sと内周面104sとの隙間を閉塞する形状(円板状)を有している。この一方の部材は、いわゆるバックアップ材として機能する。一対のせき止め部材における他方の部材は、木等からなり、前記一方の部材と同様の形状を有している。配置工程では、前記一方の部材が、貫通孔100h内でかつ配管200の軸方向における芯部材10の一方側に配置され、前記他方の部材が、配管200の軸方向における芯部材10の他方側に配置される。なお、前記一方の部材の配置は、配管200への芯部材10の固定よりも先に行われてもよい。
供給工程では、芯部材10を覆うとともに配管200の外周面200sと壁100の内周面104sとの隙間を満たすように、流動性を有する弾性材料が供給される。具体的に、この工程では、前記他方の部材側から一対のせき止め部材間に前記弾性材料が充填される。
シール部材形成工程では、前記弾性材料を硬化させることにより、弾性を有し、かつ、芯部材10を覆うとともに配管200と内周面104sとの隙間をシールするシール部材20が形成される。
その後、一対のせき止め部材のうち前記他方の部材が取り除かれる。なお、一対のせき止め部材のうち前記一方の部材は、取り除かれなくてもよい。
以上に説明したように、本実施形態のシール構造1では、シール部材20が弾性材料からなることにより、地震等によって壁100に対して配管200が相対変位した際に、その変位に追従するようにシール部材20が変形するため、シール性が確保される。しかも、シール部材20に覆われた芯部材10の剛性がシール部材20の剛性よりも高いため、地震に起因する津波等によってシール部材20に圧力(水圧)が作用した際、シール部材20の変形に対して芯部材10が抵抗として作用する。このため、シール部材20に圧力が作用した際におけるシール部材20の変形量が低減される。
また、芯部材10は、クランプ12を有しているため、配管200に対する芯部材10の固定位置の調整や、当該シール構造1を施工する現場での配管200への芯部材10の取付けが容易になる。
さらに、芯部材10は突出部14を有しているため、シール部材20に圧力が作用した際におけるシール部材20の変形量がより低減される。
(第2実施形態)
次に、図3及び図4を参照しながら、本発明の第2実施形態のシール構造1について説明する。なお、図4では、シール部材20の図示は省略されている。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
次に、図3及び図4を参照しながら、本発明の第2実施形態のシール構造1について説明する。なお、図4では、シール部材20の図示は省略されている。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、芯部材10は、第1クランプ12aと第2クランプ12bとを有しており、突出部14は、第1突出部14aと第2突出部14bとを有している。
図3に示されるように、第1クランプ12aは、配管200に取り付けられている。第2クランプ12bは、第1クランプ12aから配管200の軸方向に離間するように配管200に取り付けられている。ただし、第2クランプ12bは、第1クランプ12aに接触するように配管200に取り付けられてもよい。第1クランプ12a及び第2クランプ12bは、互いに同じ構造を有している。
第1突出部14aは、第1クランプ12aから内周面104sに向かって突出する形状を有している。第1クランプ12aには、一対の第1突出部14aが接続されている。各第1突出部14aは、配管200の中心を挟む位置に設けられている。各第1突出部14aは、配管200の周囲のうち配管200の周方向における一部の領域に形成されている。
第2突出部14bは、第2クランプ12bから内周面104sに向かって突出する形状を有している。第2クランプ12bには、一対の第2突出部14bが接続されている。各第2突出部14bは、配管200の中心を挟む位置に設けられている。図4に示されるように、各第2突出部14bは、配管200の周囲のうち配管200の周方向における前記一部の領域以外の領域に形成されている。各第2突出部14bは、配管200の軸方向に第1突出部14aと重ならない部位を含んでいる。本実施形態では、配管200の周方向に第1突出部14aと第2突出部14bとが交互に並ぶように配置されている。図4に示されるように、第2突出部14bは、配管200の軸方向から見たときに第1突出部14aとともに配管200の周方向に環状につながる形状を有している。なお、各第2突出部14bは、配管200の軸方向に第1突出部14aと互いに重なり合う部位を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、各第2突出部14bは、配管200の軸方向から見たときに第1突出部14aから配管200の周方向に離間していてもよい。
以上に説明したように、本実施形態におけるシール構造1では、シール部材20に圧力が作用した際におけるシール部材20の変形量が一層低減される。
(第3実施形態)
続いて、図5を参照しながら、本発明の第3実施形態のシール構造1について説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
続いて、図5を参照しながら、本発明の第3実施形態のシール構造1について説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、芯部材10は、外側芯部16をさらに有している。外側芯部16は、内周面104sのうちクランプ12及び突出部14から配管200の軸方向に離間した部位に固定されている。外側芯部16は、溶接等によって内周面104sに固定されている。外側芯部16は、内周面104sの周方向に沿って延びる形状を有している。外側芯部16は、内周面104sの周方向に沿って環状につながる形状(本実施形態では円環状)に形成されることが好ましい。ただし、外側芯部16の形状は、環状に限られない。外側芯部16の厚みは、突出部14の厚みと同程度に設計されてもよい。
配管200の径方向における外側芯部16の寸法は、地震等によって壁100に対して配管200が径方向に相対変位した際に外側芯部16が配管200に接触しない程度に設計される。このことは、配管200の中心が貫通孔100hの中心に対して偏心している場合においても同様である。
配管200の軸方向における突出部14及び外側芯部16間の距離は、地震等によって壁100に対して配管200が軸方向に相対変位した際に突出部14及び外側芯部16が互いに接触しない程度に設計される。
図6に示されるように、芯部材10は、第1クランプ12aと、第2クランプ12bと、第1突出部14aと、第2突出部14bと、外側芯部16と、を有していてもよい。なお、第1クランプ12a、第2クランプ12b、第1突出部14a及び第2突出部14bの構造は、第2実施形態のそれと同じである。この例において、外側芯部16は、配管200の軸方向に関し、第1クランプ12a及び第1突出部14aと、第2クランプ12b及び第2突出部14bと、の間に配置されてもよい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 シール構造、10 芯部材、12 クランプ、12a 第1クランプ、12b 第2クランプ、14 突出部、14a 第1突出部、14b 第2突出部、16 外側芯部、20 シール部材、100 壁、100h 貫通孔、102 壁本体、104 スリーブ、104s 内周面、200 配管、200s 外周面。
Claims (9)
- 貫通孔を規定する内周面を有する壁と前記内周面から離間した状態で前記貫通孔に挿通された配管の外周面との隙間をシールするシール構造であって、
前記配管の前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に固定された芯部材と、
弾性材料からなり、前記芯部材を覆うとともに前記配管と前記内周面との隙間をシールするシール部材と、を備え、
前記芯部材は、前記シール部材の剛性よりも高い剛性を有する、シール構造。 - 前記芯部材は、前記配管に着脱可能な少なくとも一つのクランプを有する、請求項1に記載のシール構造。
- 前記芯部材は、前記クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する突出部をさらに有する、請求項2に記載のシール構造。
- 前記少なくとも一つのクランプは、
前記配管に取り付けられた第1クランプと、
前記第1クランプから前記配管の軸方向に離間するように、あるいは、前記第1クランプに接触するように前記配管に取り付けられた第2クランプと、を有し、
前記突出部は、
前記第1クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する第1突出部と、
前記第2クランプから前記内周面に向かって突出する形状を有する第2突出部と、を有する、請求項3に記載のシール構造。 - 前記第2突出部は、前記配管の前記軸方向に前記第1突出部と重ならない部位を含む、請求項4に記載のシール構造。
- 前記第1突出部は、前記配管の周囲のうち前記配管の周方向における一部の領域に形成されており、
前記第2突出部は、前記配管の周囲のうち前記配管の前記周方向における前記一部の領域以外の領域に形成されており、
前記第2突出部は、前記配管の前記軸方向から見たときに前記第1突出部とともに前記配管の前記周方向に環状につながる形状を有する、請求項5に記載のシール構造。 - 前記芯部材は、前記内周面に固定された外側芯部をさらに有し、
前記外側芯部は、前記内周面のうち前記少なくとも一つのクランプから前記配管の軸方向に離間した部位に固定されている、請求項2から6のいずれかに記載のシール構造。 - 貫通孔を規定する内周面を有する壁と前記内周面から離間した状態で前記貫通孔に挿通された配管の外周面との隙間をシールするシール構造の施工方法であって、
前記配管の前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に芯部材を固定する固定工程と、
前記芯部材を覆うとともに前記配管の前記外周面と前記内周面との隙間を満たすように流動性を有する弾性材料を供給する供給工程と、
前記弾性材料を硬化させることにより、弾性を有し、かつ、前記芯部材を覆うとともに前記配管と前記内周面との隙間をシールするシール部材を形成するシール部材形成工程と、を含み、
前記固定工程で用いられる前記芯部材は、前記シール部材の剛性よりも高い剛性を有する、シール構造の施工方法。 - 前記配管の軸方向に前記芯部材を挟んだ位置に一対のせき止め部材を配置する配置工程をさらに備え、
前記供給工程では、前記一対のせき止め部材間に前記弾性材料を供給する、請求項8に記載のシール構造の施工方法。
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