JP2014080989A - 貫通孔の密閉構造及び方法 - Google Patents

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Yukihiro Otani
幸広 大谷
Hisakuni Watanabe
久訓 渡辺
Yoichi Iwamoto
洋一 岩本
Yasutaka Fukuya
康隆 福家
Itaru Muroya
格 室屋
Yukihiro Sakaguchi
幸浩 阪口
Tomokazu Iwata
知和 岩田
Yuji Kondo
祐司 近藤
Yasuhiro Tsumura
康裕 津村
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Abstract

【課題】貫通孔の密閉構造及び方法において、外圧を利用してシール面の剥離を抑制することでシール性能の向上を可能とする。
【解決手段】建屋の縦壁11に形成された貫通孔12にスリーブ14を固定し、スリーブ14内に挿通された配管13との空間部15を密閉する貫通孔の密閉構造であって、スリーブ14と配管13との空間部15にシール材16を配置し、建屋の外側に位置するシール材16の端面に凹部21を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、建屋構造物の壁などにて、配管が挿通された貫通孔を密閉する貫通孔の密閉構造及び方法に関するものである。
例えば、発電プラントなどでは、各種の設備が設置された建屋内に外部から配管を布設する必要があり、建物の縦壁に貫通孔を形成し、この貫通孔に配管を挿通した後、貫通孔と配管との空隙部にシール材を充填して密閉している。
このような貫通孔の密閉構造としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された貫通孔密閉構造は、貫通部内に円筒型で柔軟性を有する成型品を固定し、その上部空間にシール材を充填することにより、貫通孔と貫通物との空間を密閉するものである。
特開昭62−046078号公報
貫通孔と貫通物との空間を密閉するシール材は、一般的に弾性部材により構成されている。そのため、津波や河川の氾濫により建物に対して水圧が作用すると、貫通孔を密閉したシール材に対しても水圧が作用し、シール材が水圧を受けて弾性変形する。この場合、シール材は、建屋の外面側に水圧が作用して凹むように変形することから、この弾性変形によるポアソン効果のため、シール材の外面と貫通孔の内面、シール材の内面と配管の外面との各接着部で剥離が発生する。貫通孔の内面、シール材、配管との各接着部で剥離が発生すると、この剥離部にも水が浸入して界面に水圧が作用することから、この剥離が進行する悪循環となり、建屋内への浸水に至るおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、外圧を利用してシール面の剥離を抑制することでシール性能の向上を可能とする貫通孔の密閉構造及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の貫通孔の密閉構造は、構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉構造であって、前記空間部にシール材が配置され、前記シール材における前記構造物の外側側に凹部が設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、シール材の外面に外圧が作用すると、シール材が弾性変形してポアソン比により貫通孔及び配管に対して剥離するような内圧が発生する。ところが、シール材の外面に凹部が設けられることで、外圧が凹部を押し広げるように作用することから、このシール材が貫通孔及び配管から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この外圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。また、積極的にシール面の面圧を上昇させることもできるので、よりシール性を高める効果が期待できる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、矩形断面形状に形成されることを特徴としている。
従って、凹部が矩形断面形状をなすことで、外圧が凹部を押し広げるように作用したとき、シール材が貫通孔の内面及び配管の外面に対してほぼ直交する方向に押圧されることとなり、シール材と貫通孔及び配管との剥離を効果的に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、湾曲断面形状を有することを特徴としている。
従って、凹部が湾曲断面形状をなすことで、外圧が凹部を押し広げるように作用したとき、シール材が貫通孔の内面及び配管の外面に適性に押圧されることとなり、シール材と貫通孔及び配管との剥離を効果的に抑制することができると共に、凹部に角部がないことから外圧に対する亀裂の発生を防止することができ、耐久性を向上することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記シール材は、前記貫通孔または前記配管に平行な平行部を有することを特徴としている。
従って、シール材に平行部が形成されることで、外圧が凹部を押し広げるように作用したとき、シール材の平行部が貫通孔の内面及び配管の外面に対してほぼ直交する方向に押圧されることとなり、シール材と貫通孔及び配管との剥離を効果的に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、径方向の1/2長さ以上の深さを有することを特徴としている。
従って、凹部の深さを十分に確保することで、シール材が貫通孔及び配管から剥離する内力に対して、効果的な反力を確保することができ、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部が形成された前記シール材の端面に、該シール材より伸縮性の高いシール層が設けられることを特徴としている。
従って、凹部が形成された端面にシール層が設けられることで、貫通孔と配管との相対変位に対して、シール材と貫通孔及び配管との剥離を効果的に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記シール層は、前記貫通孔との接着部及び前記配管の接着部が他の位置より厚く形成されることを特徴としている。
従って、シール材と貫通孔との界面、シール材と配管との界面の剥離を効果的に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間の中間位置で、周方向に連続して設けられることを特徴としている。
従って、凹部を周方向に連続して設けることで、外力によりシール材を全周にわたって貫通孔及び配管に押し付けることができ、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間で、周方向に断続的に設けられることを特徴としている。
従って、凹部を周方向に断続的に設けることで、シール材と貫通孔との界面、シール材と配管との界面の剥離を抑制することができると共に、シール材の耐久性を工事要することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造では、前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間で、径方向に複数設けられることを特徴としている。
従って、凹部を径方向に複数設けることで、外力によりシール材が確実に貫通孔及び配管に押し付けられることとなり、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
また、本発明の貫通孔の密閉方法は、構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉方法であって、前記空間部における一方側に第1蓋を取付ける工程と、前記空間部における他方側に突起部及び充填孔が設けられた第2蓋を取付ける工程と、前記充填孔から前記空間部にシール材を充填する工程と、前記シール材が硬化した後に前記第1蓋及び前記第2蓋を取外す工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、第2蓋に突起部及び充填孔を設けることで、空間部へのシール材の充填を容易に行うことができると共に、突起部により硬化したシール材に対して容易に凹部を形成することができる。
また、本発明の貫通孔の密閉方法は、構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉方法であって、前記空間部における一方側に第1蓋を取付ける工程と、前記空間部における他方側に充填孔が設けられた第2蓋を取付ける工程と、前記充填孔から前記空間部にシール材を充填する工程と、前記シール材が初期硬化した後に前記第2蓋を取外す工程と、初期硬化した前記シール材の端面に押し型を押圧して凹部を形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、空間部にシール材を充填した後、初期硬化したシール材の端面に押し型を押圧して凹部を形成することで、第2蓋の形状を簡素化して低コスト化を可能とすることができると共に、シール材に対して容易に凹部を形成することができる。
本発明の貫通孔の密閉構造によれば、貫通孔と配管との空間部に配置されたシール材の端面に凹部を設けるので、外圧が凹部を押し広げるように作用することから、このシール材が貫通孔及び配管から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この外圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。
本発明の貫通孔の密閉方法によれば、第2蓋に突起部及び充填孔を設けるので、空間部へのシール材の充填を容易に行うことができると共に、突起部により硬化したシール材に対して容易に凹部を形成することができる。また、本発明の貫通孔の密閉方法によれば、初期硬化したシール材の端面に押し型を押圧して凹部を形成するので、第2蓋の形状を簡素化して低コスト化を可能とすることができるとともに、シール材に対して容易に凹部を形成することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。 図2は、実施例1の貫通孔の密閉構造を表す正面図である。 図3は、本発明の実施例2に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。 図4は、本発明の実施例3に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。 図5は、本発明の実施例4に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。 図6は、本発明の実施例5に係る貫通孔の密閉方法を表す概略図である。 図7は、実施例5の貫通孔の密閉方法におけるシール充填状態を表す断面図である。 図8は、本発明の実施例6に係る貫通孔の密閉方法を表す断面図である。 図9は、実施例6の貫通孔の密閉方法における凹部の形成方法を表す断面図である。 図10−1は、凹部の形成する中子を表す斜視図である。 図10−2は、凹部の形成する別の中子を表す斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る貫通孔の密閉構造及び方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図、図2は、実施例1の貫通孔の密閉構造を表す正面図である。
実施例1の貫通孔の密閉構造において、図1及び図2に示すように、構造物としての建屋の縦壁11は、貫通孔12が形成されており、この貫通孔12に配管13が挿通されている。この場合、貫通孔12は、水平方向に沿って形成された丸孔であり、内面12aにスリーブ14が固定されている。なお、貫通孔12の内面12aにスリーブ14を固定する場合には、貫通孔12に含めるものとして扱う。このスリーブ14は、円筒形状をなし、貫通孔12の長さより少し長く形成され、貫通孔12を所定量だけ外側に突出している。一方、配管13は、貫通孔12(スリーブ14)内に水平方向に沿って配置された円筒配管であり、別途、図示しない支持部材により支持されており、内部に流体を流通可能となっている。そして、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間に、リング形状をなす空間部15が形成されている。そして、この空間部15は、リング形状をなして弾性変形可能なシール材16が配置されて密閉されている。
シール材16は、スリーブ14と配管13との空間部15を型枠で囲い、液状のシール材を充填後に硬化させ、型枠を取外して形成したものであり、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aに接着されている。なお、この場合、空間部15に液状のシール材を充填する前に、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aに接着剤からなる下塗り材を塗布しておくことで、シール材16とスリーブ14の内面14a、シール材16と配管13の外面13aとの接着力を高くするようにしてもよい。
このシール材16は、建屋の縦壁11における外側(図1にて、左側)に位置する端面に凹部21が設けられている。この凹部21は、スリーブ14の内面14aから配管13の外面13aとの間のほぼ中間位置で、周方向に連続して設けられている。また、この凹部21は、矩形断面形状に形成されることで、スリーブ14の内面14aにほぼ平行な第1平行面(平行部)22と、配管13の外面13aにほぼ平行な第2平行面(平行部)23と、第1平行面22と第2平行面23との間でスリーブ14の内面14a及び配管13の外面13aにほぼ垂直な垂直面(垂直部)24とから構成されている。即ち、シール材16は、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間に接着される本体環状部25と、凹部21に対してスリーブ14の内面14aに接着される第1環状部26と、凹部21に対して配管13の外面13aに接着される第2環状部27とを有し、第1環状部26及び第2環状部27は、建屋の縦壁11における外側に位置している。
この場合、シール材16の製造時に、型枠に突起部を形成しておくことで凹部21を形成してもよいし、端面を機械加工により削除することで凹部21を形成してもよい。
従って、津波や河川の氾濫により、建屋の縦壁11における外側からシール材16の端面に対して水圧(外圧)が作用すると、シール材16が弾性変形し、ポアソン比によりスリーブ14及び配管13に対して剥離するような内圧が発生する。即ち、水圧がシール材16の端面に作用することで、このシール材16が圧縮するように弾性変形することから、外周部がスリーブ14の内面14aから剥離するように変形すると共に、内周部が配管13の外面13aから剥離するように変形してしまう。
ところが、実施例1では、シール材16の端面に凹部21が設けられているため、水圧がこの凹部21内に作用することで、凹部21が押し広げられるように変形する。即ち、シール材16は、第1環状部26がスリーブ14の内面14aを押圧することで密着すると共に、第2環状部27が配管13の外面13aを押圧することで密着する。このようにシール材16は、スリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して、凹部21により反力が作用することとなり、スリーブ14の内面14aからの第1環状部26の剥離と、配管13の外面13aからの第2環状部27の剥離が抑制される。
このように実施例1の貫通孔の密閉構造にあっては、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12にスリーブ14を固定し、スリーブ14内に挿通された配管13との空間部15を密閉する貫通孔の密閉構造であって、スリーブ14と配管13との空間部15にシール材16を配置し、建屋の外側に位置するシール材16の端面に凹部21を設けている。
従って、シール材16の端面に水圧が作用すると、シール材16が弾性変形してポアソン比によりスリーブ14及び配管13に対して剥離するような内圧が発生する。ところが、シール材16の端面に凹部21が設けられることで、水圧が凹部21を押し広げるように作用することから、このシール材16がスリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この水圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。また、凹部21により積極的にシール材16とスリーブ14及び配管13とのシール面の面圧を上昇させることができることから、よりシール性を高める効果が期待できる。
実施例1の貫通孔の密閉構造では、凹部21を第1平行面22と第2平行面23と垂直面24とからなる矩形断面形状に形成している。従って、水圧が凹部21を押し広げるように作用したとき、シール材16の第1環状部26及び第2環状部27がスリーブ14の内面14a及び配管13の外面13aに対してほぼ直交する方向に押圧されることとなり、シール材16とスリーブ14及び配管13との剥離を効果的に抑制することができる。
実施例1の貫通孔の密閉構造では、凹部21にスリーブ14及び配管13に平行な第1環状部26及び第2環状部27を設けている。従って、水圧が凹部21を押し広げるように作用したとき、シール材15の第1環状部26及び第2環状部27がスリーブ14の内面14a及び配管13の外面13aに対してほぼ直交する方向に押圧されることとなり、シール材15とスリーブ14及び配管13との剥離を効果的に抑制することができる。
実施例1の貫通孔の密閉構造では、凹部21をスリーブ14の内面14aから配管13の外面13aとの間の中間位置で、周方向に連続して設けている。従って、水力によりシール材16を全周にわたってスリーブ14及び配管13に押し付けることができ、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
図3は、本発明の実施例2に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2の貫通孔の密閉構造において、図3に示すように、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12は、内面12aにスリーブ14が固定されており、このスリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間にリング形状をなす空間部15が形成され、この空間部15にリング形状をなして弾性変形可能なシール材30が配置されている。
シール材30は、建屋の縦壁11における外側(図3にて、左側)に位置する端面に凹部31が設けられている。この凹部31は、スリーブ14の内面14aから配管13の外面13aとの間のほぼ中間位置で、周方向に連続して設けられている。また、この凹部31は、砲弾断面形状に形成されることで、スリーブ14の内面14aにほぼ平行な第1平行面(平行部)32と、配管13の外面13aにほぼ平行な第2平行面(平行部)33と、第1平行面32と第2平行面33との間で湾曲する湾曲面(湾曲部)34とから構成されている。即ち、シール材30は、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間に接着される本体環状部35と、凹部31に対してスリーブ14の内面14aに接着される第1環状部36と、凹部31に対して配管13の外面13aに接着される第2環状部37とを有し、第1環状部36及び第2環状部37は、建屋の縦壁11における外側に位置している。
従って、津波や河川の氾濫により、建屋の縦壁11における外側からシール材30の端面に対して水圧が作用すると、シール材30が弾性変形し、ポアソン比によりスリーブ14及び配管13に対して剥離するような内圧が発生する。ところが、実施例2では、シール材30の端面に凹部31が設けられているため、水圧がこの凹部31内に作用することで、凹部31が押し広げられるように変形する。即ち、シール材30は、第1環状部36がスリーブ14の内面14aを押圧することで密着すると共に、第2環状部37が配管13の外面13aを押圧することで密着する。このようにシール材30は、スリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して、凹部31により反力が作用することとなり、スリーブ14の内面14aからの第1環状部36の剥離と、配管13の外面13aからの第2環状部37の剥離が抑制される。
このように実施例2の貫通孔の密閉構造にあっては、貫通孔12に固定されたスリーブ14と配管13との空間部15にシール材30を配置し、建屋の外側に位置するシール材30の端面に凹部31を設けている。
従って、シール材30の端面に水圧が作用すると、水圧が凹部31を押し広げるように作用することから、このシール材30がスリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この水圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。
実施例2の貫通孔の密閉構造では、凹部31を第1平行面32と第2平行面33と湾曲面34とからなる砲弾断面形状に形成している。従って、水圧が凹部31を押し広げるように作用したとき、シール材30の第1環状部36及び第2環状部37がスリーブ14の内面14a及び配管13の外面13aに対してほぼ直交する方向に押圧されることとなり、シール材30とスリーブ14及び配管13との剥離を効果的に抑制することができる。また、凹部31に湾曲面34が設けられることで、凹部31に角部がなくなり、水圧に対する亀裂の発生を防止することができ、シール材30の耐久性を向上することができる。
図4は、本発明の実施例3に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3の貫通孔の密閉構造において、図4に示すように、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12は、内面12aにスリーブ14が固定されており、このスリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間にリング形状をなす空間部15が形成され、この空間部15にリング形状をなして弾性変形可能なシール材16が配置されている。
シール材16は、建屋の縦壁11における外側(図4にて、左側)に位置する端面に凹部21が設けられている。この凹部21は、矩形断面形状に形成されることで、第1平行面22と第2平行面23と垂直面24とから構成されている。即ち、シール材16は、本体環状部25と第1環状部26と第2環状部27とを有している。
また、シール材16は、凹部21が形成された端面に、このシール材16より伸縮性の高いシール層41が設けられている。このシール層41は、高伸縮材料であるシーラントにより構成され、シール材16の端面(凹部21)に塗布されている。そして、シール層41は、第1平行面22と第2平行面23と垂直面24に設けられる凹部シール層42と、シール材16の外周側端面28に設けられる外周側シール層43と、シール材16の内周側端面28に設けられる内周側シール層44が連続して設けられて構成されている。そして、外周側シール層43及び内周側シール層44は、スリーブ14との接着部側及び配管13との接着部側が他の位置より厚く形成されている。即ち、外周側シール層43及び内周側シール層44は、スリーブ14との接着部側及び配管13との接着部側に向けて徐々に厚く形成されている。
従って、津波や河川の氾濫により、建屋の縦壁11における外側からシール材16の端面に対して水圧が作用すると、シール材16が弾性変形し、ポアソン比によりスリーブ14及び配管13に対して剥離するような内圧が発生する。ところが、実施例3では、シール材16の端面に凹部16が設けられているため、水圧がこの凹部16内に作用することで、凹部21が押し広げられるように変形する。即ち、シール材16は、第1環状部26がスリーブ14の内面14aを押圧することで密着すると共に、第2環状部27が配管13の外面13aを押圧することで密着する。このようにシール材16は、スリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して、凹部31により反力が作用することとなり、スリーブ14の内面14aからの第1環状部36の剥離と、配管13の外面13aからの第2環状部37の剥離が抑制される。
また、実施例3では、シール材16は、凹部21が形成された端面に、このシール材16より伸縮性の高いシール層41が設けられている。そのため、地震などにより貫通孔12(スリーブ14)と配管13との相対変位が生じて、シール材16とスリーブ14、シール材16と配管13との間に隙間が発生しても、シール層41が伸縮することで、この隙間への浸水が防止される。
このように実施例3の貫通孔の密閉構造にあっては、貫通孔12に固定されたスリーブ14と配管13との空間部15にシール材16を配置し、建屋の外側に位置するシール材30の端面に凹部21を設け、凹部21が形成されたシール材16の端面に伸縮性の高いシール層41を設けている。
従って、シール材16の端面に水圧が作用すると、水圧が凹部21を押し広げるように作用することから、このシール材16がスリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この水圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。また、シール材16の端面にシール層41が設けられることで、貫通孔12(スリーブ14)と配管13との相対変位が生じ、シール材16とスリーブ14、シール材16と配管13との間に隙間が発生しても、シール層41が伸縮することでこの隙間への浸水を防止することができ、シール材16とスリーブ14及び配管13との剥離を効果的に抑制することができる。
実施例3の貫通孔の密閉構造では、シール層41は、スリーブ14との接着部及び配管13の接着部を他の位置より厚く形成している。従って、シール材16とスリーブ14との界面、シール材16と配管13との界面の剥離を効果的に抑制することができる。
図5は、本発明の実施例4に係る貫通孔の密閉構造を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例4の貫通孔の密閉構造において、図5に示すように、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12は、内面12aにスリーブ14が固定されており、このスリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間にリング形状をなす空間部15が形成され、この空間部15にリング形状をなして弾性変形可能なシール材50が配置されている。
シール材50は、建屋の縦壁11における外側(図5にて、左側)に位置する端面に凹部51が設けられている。この凹部51は、スリーブ14の内面14aから配管13の外面13aとの間のほぼ中間位置で、周方向に連続して設けられている。また、この凹部51は、半球断面形状に形成されている。この場合、半球断面形状をなす凹部51は、径方向の1/2長さと同じ深さと設定されている。即ち、球断面形状をなす凹部51は、径方向の長さRに対して、軸方向の長さ(深さ)がR/2に設定されている。なお、凹部51を径方向の1/2長さより長い深さに設定することが望ましい。
従って、津波や河川の氾濫により、建屋の縦壁11における外側からシール材30の端面に対して水圧が作用すると、シール材50が弾性変形し、ポアソン比によりスリーブ14及び配管13に対して剥離するような内圧が発生する。ところが、実施例4では、シール材50の端面に凹部51が設けられているため、水圧がこの凹部51内に作用することで、凹部51が押し広げられるように変形し、スリーブ14の内面14aを押圧することで密着すると共に、配管13の外面13aを押圧することで密着する。このようにシール材50は、スリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して、凹部51により反力が作用することとなり、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aからの剥離が抑制される。
このように実施例4の貫通孔の密閉構造にあっては、貫通孔12に固定されたスリーブ14と配管13との空間部15にシール材50を配置し、建屋の外側に位置するシール材50の端面に凹部51を設けている。
従って、シール材50の端面に水圧が作用すると、水圧が凹部51を押し広げるように作用することから、このシール材50がスリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して外圧による反力が作用することとなり、この水圧を利用してシール面の剥離を抑制してシール性能を向上することができる。
実施例2の貫通孔の密閉構造では、凹部51を半球断面形状に形成している。従って、凹部51に角部がなくなり、水圧に対する亀裂の発生を防止することができ、シール材50の耐久性を向上することができる。また、この場合、凹部51を径方向の1/2長さより長い深さに設定することで、凹部51の深さを十分に確保することができ、シール材50がスリーブ14及び配管13から剥離する内力に対して、効果的な反力を確保することができ、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
図6は、本発明の実施例5に係る貫通孔の密閉方法を表す概略図、図7は、実施例5の貫通孔の密閉方法におけるシール充填状態を表す断面図である。なお、本実施例の貫通孔の密閉構造は、上述した実施例1とほぼ同様の構成であり、図1を用いて説明すると共に、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例5の貫通孔の密閉構造において、図1に示すように、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12は、内面12aにスリーブ14が固定されており、このスリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間にリング形状をなす空間部15が形成され、この空間部15にリング形状をなして弾性変形可能なシール材16が配置されている。
そして、実施例5の貫通孔の密閉方法は、図6及び図7に示すように、スリーブ14と配管13との間の空間部15における一方側に第1蓋61を取付ける工程と、空間部15における他方側に突起部62及び充填孔63が設けられた第2蓋64を取付ける工程と、充填孔63から空間部15に液状のシール材を充填する工程と、液状のシール材が硬化した後に第1蓋61及び第2蓋64を取外す工程とを有している。
即ち、第1蓋61は、スリーブ14における一方側の端部に嵌合し、図示しないボルトなどにより固定可能となっている。第2蓋64は、スリーブ14における他方側の端部に嵌合し、図示しないボルトなどにより固定可能となっている。また、第2蓋64は、リング形状をなす突起部62が空間部15側に向けて突出するように形成されると共に、複数(本実施例では、2個)の充填孔63が形成されている。なお、第1蓋61及び第2蓋64は、配管13を上下または左右から挟持するように2分割されている。
従って、まず、スリーブ14の一方側に第1蓋61を取付けると共に、他方側に第2蓋64を取付けることで、ほぼ密閉状態となる空間部15を形成する。次に、第2蓋64の各充填孔63からこの空間部15に液状のシール材を充填する。ここで、所定時間放置することで液状のシール材を固化させる。液状のシール材が硬化したら、スリーブ14の一方側から第1蓋61を取外すと共に、他方側から第2蓋64を取外す。すると、図1に示すように、スリーブ14と配管13との空間部15に、建屋の外側の端面に凹部21が形成されたシール材16が設けられる。
このように実施例5の貫通孔の密閉方法にあっては、スリーブ14と配管13との間の空間部15における一方側に第1蓋61を取付ける工程と、空間部15における他方側に突起部62及び充填孔63が設けられた第2蓋64を取付ける工程と、充填孔63から空間部15に液状のシール材を充填する工程と、液状のシール材が硬化した後に第1蓋61及び第2蓋64を取外す工程とを有している。この場合、液状のシール材を充填する工程の前に、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aに接着剤からなる下塗り材を塗布する工程を含めてもよい。
従って、第2蓋64に充填孔63を設けることで、空間部15へのシール材の充填を容易に行うことができ、第2蓋64に突起部62を設けることで、この突起部62によりシール材16に容易に凹部21を形成することができ、作業性を向上することができる。
図8は、本発明の実施例6に係る貫通孔の密閉方法を表す断面図、図9は、実施例6の貫通孔の密閉方法における凹部の形成方法を表す断面図、図10−1は、凹部の形成する中子を表す斜視図、図10−2は、凹部の形成する別の中子を表す斜視図である。なお、本実施例の貫通孔の密閉構造は、上述した実施例2とほぼ同様の構成であり、図3を用いて説明すると共に、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例6の貫通孔の密閉構造において、図3に示すように、建屋の縦壁11に形成された貫通孔12は、内面12aにスリーブ14が固定されており、このスリーブ14の内面14aと配管13の外面13aとの間にリング形状をなす空間部15が形成され、この空間部15にリング形状をなして弾性変形可能なシール材30が配置されている。
そして、実施例6の貫通孔の密閉方法は、図7及び図8に示すように、スリーブ14と配管13との間の空間部15における一方側に第1蓋71を取付ける工程と、空間部15における他方側に充填孔72が設けられた第2蓋73を取付ける工程と、充填孔72から空間部15に液状のシール材を充填する工程と、シール材が初期硬化した後に第2蓋73を取外す工程と、初期硬化したシール材の端面に押し型74を押圧して凹部31を形成する工程とを有している。
即ち、第1蓋71は、スリーブ14における一方側の端部に嵌合し、図示しないボルトなどにより固定可能となっている。第2蓋73は、スリーブ14における他方側の端部に嵌合し、図示しないボルトなどにより固定可能となっている。また、第2蓋73は、複数(本実施例では、2個)の充填孔72が形成されている。なお、第1蓋71及び第2蓋73は、配管13を上下または左右から挟持するように2分割されている。押し型74は、円環形状をなす2個のパイプを並べて固定した形状をなしており、2個のパイプの間に隙間が形成されることから、板やテープによりこの連結隙間を塞ぐことが好ましい。
従って、まず、スリーブ14の一方側に第1蓋71を取付けると共に、他方側に第2蓋73を取付けることで、ほぼ密閉状態となる空間部15を形成する。次に、第2蓋73の各充填孔72からこの空間部15に液状のシール材を充填する。ここで、所定時間放置することで液状のシール材を初期硬化させる。液状のシール材が初期硬化したら、スリーブ14の他方側から第2蓋73を取外す。そして、初期硬化したシール材30Aの端面に押し型74を押圧して凹部31Aを形成する。最後に、シール材30Aが完全に硬化したら、スリーブ14の一方側から第1蓋71を取外す。すると、図3に示すように、スリーブ14と配管13との空間部15に、建屋の外側の端面に凹部31が形成されたシール材30が設けられる。
実施例6の貫通孔の密閉方法にあっては、スリーブ14と配管13との間の空間部15における一方側に第1蓋71を取付ける工程と、空間部15における他方側に充填孔72が設けられた第2蓋73を取付ける工程と、充填孔72から空間部15に液状のシール材を充填する工程と、シール材が初期硬化した後に第2蓋73を取外す工程と、初期硬化したシール材の端面に押し型74を押圧して凹部31を形成する工程と、第1蓋71を取外す工程とを有している。
従って、空間部15にシール材を充填した後、初期硬化したシール材30Aの端面に押し型74を押圧して凹部31Aを形成することで、第1蓋71と第2蓋73の形状をほぼ同様として第2蓋73を簡素化し、低コスト化を可能とすることができると共に、シール材30Aに対して容易に凹部31Aを形成することができる。この場合、液状のシール材を充填する工程の前に、スリーブ14の内面14aと配管13の外面13aに接着剤からなる下塗り材を塗布する工程を含めてもよい。
なお、2個のパイプを並べて固定した押し型74を用いることで、実施例2のシール材30(図3参照)を形成することができるが、例えば、図10−1に示すように、リング形状で、且つ、矩形断面形状をなす押し型75を用いることで、実施例1のシール材16(図1参照)を形成することができる。また、図10−2に示すように、環状のパイプ形状をなす押し型76を用いることで、実施例4のシール材50(図4参照)を形成することができる。
即ち、上述した実施例では、凹部の形状を矩形断面形状、砲弾断面形状、半円断面形状としたが、これらの形状に限定されるものではなく、外側から圧力が作用したときに、シール材の一部が貫通孔12(スリーブ14)側と配管13側に押し付けられる凹部形状であればよい。そのため、突起部や押し型も、各凹部の形状に合わせた形状とすればよい。
また、上述した実施例では、凹部を周方向に連続して設けたが、所定間隔(均等間隔)で複数設けてもよいものであり、その形状も、矩形断面形状、砲弾断面形状、半円断面形状に限るものではない。即ち、凹部を貫通孔の内面から配管の外面との間で周方向に断続的に設けてもよく、この場合、シール材と貫通孔との界面、シール材と配管との界面の剥離を抑制することができると共に、シール材の耐久性を工事要することができる。
また、凹部を貫通孔の内面から配管の外面との間で径方向に複数(2層または3層以上)設けてもよく、この場合、外力によるシール材の変形量が大きくなり、確実に貫通孔及び配管に押し付けられることとなり、シール面の剥離を適正に抑制することができる。
また、上述した実施例では、貫通孔12の内面にスリーブ14を設け、このスリーブ14と配管13との間にシール材16,30,50を設けたが、この場合、スリーブ14の内側が本発明の貫通孔として機能する。上述した実施例では、貫通孔12の内面にスリーブ14を設けたが、スリーブ14を不要として貫通孔12と配管13との間の空間部にシール材を設けてもよい。
また、上述した実施例では、鉛直方向に沿った縦壁に対して水平方向に沿った貫通孔を設けて配管を挿通したが、水平方向に沿った横壁(天井)に対して鉛直方向に沿った貫通孔を設けて配管を挿通してもよい。
11 縦壁(構造物)
12 貫通孔
13 配管
14 スリーブ
15 空間部
16,30,50 シール材
21,31,51 凹部
22,32 第1平行面(平行部)
23,33 第2平行面(平行部)
24 垂直面(垂直部)
25,35 本体環状部
26,36 第1環状部
27,37 第2環状部
34 湾曲面(湾曲部)
41 シール層
42 凹部シール層
43 外周側シール層
44 内周側シール層
61,71 第1蓋
62 突起部
63,72 充填孔
64,73 第2蓋
74,75,76 押し型

Claims (12)

  1. 構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉構造であって、
    前記空間部にシール材が配置され、
    前記シール材における前記構造物の外面側に凹部が設けられる、
    ことを特徴とする貫通孔の密閉構造。
  2. 前記凹部は、矩形断面形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の貫通孔の密閉構造。
  3. 前記凹部は、湾曲断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の貫通孔の密閉構造。
  4. 前記シール材は、前記貫通孔または前記配管に平行な平行部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  5. 前記凹部は、径方向の1/2長さ以上の深さを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  6. 前記凹部が形成された前記シール材の端面に、該シール材より伸縮性の高いシール層が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  7. 前記シール層は、前記貫通孔との接着部及び前記配管の接着部が他の位置より厚く形成されることを特徴とする請求項6に記載の貫通孔の密閉構造。
  8. 前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間の中間位置で、周方向に連続して設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  9. 前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間で、周方向に断続的に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  10. 前記凹部は、前記貫通孔の内面から前記配管の外面との間で、径方向に複数設けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の貫通孔の密閉構造。
  11. 構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉方法であって、
    前記空間部における一方側に第1蓋を取付ける工程と、
    前記空間部における他方側に突起部及び充填孔が設けられた第2蓋を取付ける工程と、
    前記充填孔から前記空間部にシール材を充填する工程と、
    前記シール材が硬化した後に前記第1蓋及び前記第2蓋を取外す工程と、
    を有することを特徴とする貫通孔の密閉方法。
  12. 構造物に形成された貫通孔と該貫通孔に挿通された配管との空間部を密閉する貫通孔の密閉方法であって、
    前記空間部における一方側に第1蓋を取付ける工程と、
    前記空間部における他方側に充填孔が設けられた第2蓋を取付ける工程と、
    前記充填孔から前記空間部にシール材を充填する工程と、
    前記シール材が初期硬化した後に前記第2蓋を取外す工程と、
    初期硬化した前記シール材の端面に押し型を押圧して凹部を形成する工程と、
    を有することを特徴とする貫通孔の密閉方法。
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