JP2021091474A - 瓶口用キャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で摘み部を摘持可能とすることにより開栓作業を容易にできるようにした瓶口用キャップ付き容器を創出することを課題とする。【解決手段】 瓶口部21を備えた容器本体20と、上蓋部2の外周縁に垂下設されると共に上蓋部2に対して分離可能に設けられた封緘筒部3及び瓶口部21に対して着脱可能に嵌合する栓体部4を備える瓶口用キャップ1と、を有して構成される瓶口用キャップ付き容器であって、封緘筒部3には、上蓋部2と封緘部材3とを分離可能に連結する分離部と、分離部に破断を生じさせる起点となる摘み部8とが設けられ、瓶口用キャップ1を容器本体20の瓶口部21に打栓したときに、瓶口部21と摘み部8との間に設けられた隆起部Pによって摘み部8が径方向外側に撓み変形する構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体の瓶口部に装着される瓶口用キャップ付き容器に関する。
瓶口用キャップ付き容器に関連する先行技術として、以下の特許文献1には容器本体(瓶体)の瓶口部に装着される内栓と瓶口部を覆う側部とを備える瓶用栓が記載されている。
特許文献1に記載の瓶用栓は、側部20に、下端部から上方に向けて設けられる切込部21と、側部20の外周に沿って周回する周回部23a及びこの周回部23aから上方へ向けて形成される傾斜部23bとが交互に連続的に形成される薄肉部23と、頭部12と側部20の境界に側部20の外周に沿って周回する分離薄肉部15と、側部20の内側面に設けられて瓶Aの環状係合部A2に係止するよう係合部24と、薄肉部23が設けられる位置に対応して係合部24に設けられる間隙部25とを備えてなり、頭部12における縁部14の外形が瓶口部A1の外形より大きく形成されている。そして、側部20の上方の内側面には内径方向へ突出する係合部24が一体に突設されており、瓶Aに内容液を充填した後に内栓10を瓶口部A1に装着すると、係合部24が瓶口部A1の外周面に設けられた環状係合部A2に係合するため、瓶Aが閉栓できるようになっている。
また瓶用栓の開栓においては、摘み片22を指で摘んで周方向に引き上げること、切込部21から連続して形成される薄肉部23及び分離薄肉部15が破断し、内栓10と側部20とを分離して内栓10が露呈され、内栓10のみが瓶Aに装着された状態となることから、内栓10の開栓及び再閉栓(リキャップ)を容易に行うことが可能となっている。
特開2017−197196号公報
しかし、特許文献1に記載の瓶口用キャップでは、摘み片22が周方向に沿って瓶口部A1の外周面に倣うように接触又は近接配置されている。このため、摘み部22を摘むためには、指先を摘み部22の端部に引っ掛け、又は爪を摘み部22と瓶口部A1の外周面との間に挿入して引っ掛け、一度摘み部22を引き起こした状態にしなければならず、開栓し難いという問題があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、簡単な構成で摘み部を摘持可能とすることにより開栓作業を容易にできるようにした瓶口用キャップ付き容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
瓶口部を備えた容器本体と、上蓋部の外周縁に垂下設されると共に上蓋部に対して分離可能に設けられた封緘筒部及び瓶口部に対して着脱可能に嵌合する栓体部を備える瓶口用キャップと、を有して構成される瓶口用キャップ付き容器であって、
封緘筒部には、上蓋部と封緘部材とを分離可能に連結する分離部と、分離部に破断を生じさせる起点となる摘み部とが設けられ、
瓶口用キャップを容器本体の瓶口部に打栓したときに、瓶口部と摘み部との間に設けられた隆起部によって摘み部が径方向外側に撓み変形することを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、隆起部によって瓶口部と摘み部との間に隙間を形成することができるため、摘み部を容易に摘持することができる。
本発明の他の手段は、本発明の主たる手段に、隆起部が、摘み部の内周面に径方向内側に向かって突出する突部である、との手段を加えたものである。
上記手段では、隙間を形成する突部を摘み部側に形成することができる。
本発明の他の手段は、本発明の主たる手段に、隆起部が、瓶口部の外周面の全周に渡って凸環状に形成され又は周方向に間隔をおいて複数形成された突部である、との手段を加えたものである。
上記手段では、摘み部と突部との周方向における位置決めを正確に行わなくても、瓶口部と摘み部との間に隙間を形成し得る。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、分離部が、上蓋部と封緘筒部との縦方向分離を可能とする縦方向分離部と、封緘筒部の周方向分割を可能とする周方向分離部とを備える、との手段を加えたものである。
上記手段では、摘み部を引っ張るだけで、瓶口用キャップを構成する上蓋部と封緘筒部との分離と、封緘筒部の周方向分割を一度に行うことができる。
本発明の他の手段は、上記手段に、封緘筒部に、横帯状に開口すると共に周方向に間隔をおいて形成された複数の窓孔が設けられ、周方向分離部が、縦方向分離部と窓孔の上縁部との間に配置された第1薄肉部及び窓孔の下縁部と封緘筒部の下端との間に配置された第2薄肉部により構成される、との手段を加えたものである。
上記手段では、第1薄肉部と第2薄肉部との間に大きく開口する横帯状の窓孔が配置されているため、封緘筒部を容易且つ迅速に分割することができる。
本発明の他の手段は、上記手段に、封緘筒部の一部の弾性変形部が、摘み部に対向する位置に、第2薄肉部を介して設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、第2薄肉部に連続して弾性変形部を形成することにより、瓶口用キャップの製造工程における金型離型時、あるいは容器本体への打栓時に、弱化部である第2薄肉部に加わる衝撃を緩衝することができ、第2薄肉部の破断を効果的に防止することができる。
本発明の他の手段は、上記手段に、弾性変形部は蛇腹部である、との手段を加えたものである。
上記手段では、弾性変形部を蛇腹部により形成することができる。
本発明の他の手段は、上記手段に、弾性変形部は外側に向けてアーチ状に突出した薄肉状の細板片である、との手段を加えたものである。
上記手段では、弾性変形部を、狭小化した封緘筒部の一部である、外側に向けて突出した薄肉状の細板片で形成することができる。
本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、摘み部に折り目部が形成され、摘み部は折り目部において径方向外側に向けて変形可能となっている、との手段を加えたものである。
上記手段では、折り目部を形成することにより、瓶口部の外周面と変形後の摘み部の内周面との間にさらに大きな隙間を形成することができ、摘み部をより摘み易くすることができる。
本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、栓体部が上蓋部の下面に一体に垂下設されている、との手段を加えたもの、あるいは栓体部が上蓋部とは別体で形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、瓶口用キャップを、上蓋部を備えた栓体部と封緘筒部とが一体成形された構成とするものであってもよいし、上蓋部及び封緘筒部の内部に別部材からなる栓体部が収容される構成とすることもできる。
本発明では、摘み部の内周面と瓶口部の外周面との間に隆起部(突部)を介在させて隙間を形成するという簡単な構成により、摘み部を確実に摘持することが可能となり、結果として開栓作業を容易に行うことができる。
本発明の第1実施例を示す瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図である。 図1において外周側IIの位置から容器軸Oに沿って切断した場合の半断面図である。 図1のIII−III線における横断面図である。 本発明の第2実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す半断面図である。 第2実施例の他の構成を示す半断面図である。 本発明の第3実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図である。 図7は図6の領域Aの拡大図である。 第3実施例の他の構成の主要部を示す正面図である。 (A)は本発明の第4実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図、(B)は図9(A)のA−A線における横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図、図2は図1において外周側IIの位置から容器軸Oに沿って切断した場合の半断面図、図3は図1のIII−III線における横断面図である。
尚、以下の説明では、図1において容器本体の中心を通る容器軸Oを回る周方向のうち、矢印αが示す方向を開栓方向と規定し、その逆方向を逆開栓方向とする。また容器軸Oに沿う方向を軸方向(又は縦方向)と規定し、この容器軸Oに対して直交する方向を径方向と規定する。
図1及び図2に示すように、本発明の瓶口用キャップ付き容器は、上蓋部2と、この上蓋部2に連設された封緘筒部3と、上蓋部2の下面に設けられた栓体部4とを有して合成樹脂製材料で一体形成された瓶口用キャップ1と、この瓶口用キャップ1が装着される容器本体20とを有して構成される。
上蓋部2の外周縁には外周壁5が垂下設されている。この外周壁5には複数の縦溝からなり、特に周方向における滑り止め効果を発揮するローレット5aが形成されている。
上蓋部2を構成する外周壁5の下方には、側壁部6を円筒状に形成して成る封緘筒部3が連設されている。上蓋部2側の外周壁5と封緘筒部3側の側壁部6との間には、凹設した溝底を肉薄化して成る薄肉部11aを介して破断可能に形成された縦方向分離部11が水平に周設されている。縦方向分離部11を破断させることにより、上蓋部2と封緘筒部3とを縦方向に分離することが可能となっている。
封緘筒部3の軸方向の中央の位置には、径方向に貫通する窓孔7が穿設されている。この窓孔7は、横帯状(周方向に長辺を有する長方形状)に開口しており、周方向に所定の間隔を有して複数形成されている。
そして、封緘筒部3には、任意の一ヵ所の窓孔7の、上縁部7aの周方向の一端側の角部と縦方向分離部11との間に傾斜状に配設されて成る第1薄肉部12(周方向分離部Q)が形成されている。また封緘筒部3の下端には横U字形状に画成されて成る摘み部8が形成され、摘み部8と逆開栓方向において対向する封緘筒部3との間には切欠部10が形成されている。そして、任意の窓孔7の下縁部7bの周方向の一端側の角部と切欠部10との間には、円弧状に配設されて成る第2薄肉部13(周方向分離部Q)が摘み部8に沿って形成されている。
第1薄肉部12及び第2薄肉部13は、縦方向分離部11同様に側壁部6に凹設された溝底を薄肉化することにより破断可能に形成されており、両者は封緘筒部3を略縦方向に破断して周方向に分割する周方向分離部Qを形成している。尚、縦方向分離部11と周方向分離部Qとを合わせて分離部と称する。
第2薄肉部13の端部13aと切欠部10との間にはスリット状の切り込み部14が形成されており、摘み部8は第2薄肉部13の端部13aを起点として径方向外側に向かって容易に撓み変形できるようになっている。更に摘み部8の内周面には径方向内側に向かって突出する突部8a(隆起部P)が形成され、摘み部8の外周面には開栓方向を示す矢印αが刻設されている。
また各窓孔7の上縁部7aには、径方向外側に向けて凸曲面状に突出する係止部9が、弾性変形可能に形成された連結部9aを介して連設され、封緘筒部3を形成する側壁部6の内周面に向けて折り返し可能に配設されている。図2に示すように、係止部9は封緘筒部3の内周面に向けて折り返され、この状態で瓶口部21の外周面に凹曲面状に周設された被係止部22に係止されることにより、瓶口部21に対する瓶口用キャップ1の容器軸Oに沿った軸方向への移動が規制されている。尚、凸曲面状の係止部9と凹曲面状の被係止部22とは互いに同じ曲率半径で形成されている。
図2に破線で示すように、折り返し前において径方向内側を向いていた係止部9の内周面は、折り返し後においては径方向外側を向いた状態で側壁部6の内周面に密接する。そして、折り返し前において連結部9aよりも軸方向下方に位置していた係止部9の端部9bは、折り返し後は連結部9aよりも軸方向上方の位置にあって、側壁部6のうち縦方向分離部11下端近傍の内周面に設けられた段差部6bに対して当接可能であり、更なる軸方向上方へ移動が規制されている。
栓体部4は内部に空洞が形成された円筒状の部材であり、その内周面は段差なく形成されているが、外周面は上蓋部2の下面から下端にかけて径寸法が異なる径寸法を有して形成されている。すなわち、上蓋部2の下面から軸方向の略中間位置までの上端部4Aは、略中間位置から下端までの下端部4Bよりも太い径寸法で形成されている。そして、上端部4Aの外周面には、補強用の縦リブ4aが周方向に所定の間隔を有して複数形成されている。縦リブ4aの軸方向の長さ寸法は、上端部4Aの軸方向の長さ寸法よりも短く形成されており、縦リブ4aの下端は容器本体20の瓶口部21の上端に当接可能である。上端部4Aのうち、上端部4Aの下部(縦リブ4aの下端よりも下方に位置する部分)は、瓶口部21の内周面よりも僅かに大きな寸法で形成されており、瓶口部21の上部内周面に密嵌合することで封止を行うシール部15として機能する。
上記構成からなる瓶口用キャップ1を容器本体20の瓶口部21に装着するには、まず、治具などを用いて、連結部9aにおいて弾性変形させながら係止部9を、封緘筒部3を構成する側壁部6の内側に向けて押し返す。これにより、係止部9が径方向内側に向くと共に、端部9bが連結部9aよりも上方に位置する状態に設定される(図2参照)。
次に、瓶口用キャップ1を打栓し、栓体部4を瓶口部21内に嵌合させる。この際、栓体部4側の縦リブ4aの下端が瓶口部21の上端に当接するため、瓶口部21に対する瓶口用キャップ1のこれ以上の下方への移動が規制される。同時に、係止部9が、瓶口部21の外周面を摺動しながら被係止部22に侵入して係止が完了し、瓶口部21に対する瓶口用キャップ1の上方への移動が規制される。
またこの際には、摘み部8の内周面に突設されている突部8aが瓶口部21の外周面に当接する。これにより、図2に示すように、摘み部8は第2薄肉部13の端部13a側を起点として突部8aを有する先端側が径方向外側に向かって撓み変形し、瓶口部21の外周面と変形後の摘み部8の内周面との間に隙間Sを形成する。更に栓体部4側のシール部15が瓶口部21内に押入して瓶口部21の内周面に密嵌合するため、容器本体20を密封状態に設定することができる。このような瓶口用キャップ1の瓶口部21への装着作業は、図示しない打栓機を用いて行われる。
次に、上記構成からなる瓶口用キャップの瓶口部からの開栓方法について説明する。
まず摘み部8を摘持すると共に、摘持した摘み部8を引っ張りながら矢印αで示される開栓方向に周回させることにより第2薄肉部13を破断させる。この際、瓶口部21の外周面と変形後の摘み部8の内周面との間には隙間Sが形成されているため、この隙間S内に指先又は爪等を挿入することで摘み部8を容易に摘持することができる。
第2薄肉部13の破断は窓孔7の下縁部7bに達し、続けて摘み部8を開栓方向に周回させると、窓孔7の上縁部7aを介して傾斜状に延びる第1薄肉部12が破断し、その破断が縦方向分離部11に到達する。周方向分離部Qを構成する第2薄肉部13及び第1薄肉部12がこの順に略縦方向上方に向かって破断することにより、封緘筒部3が周方向に分割される。
更に続けて、摘み部8を摘持した指を封緘筒部3の周囲に開栓方向に周回させながら引っ張る。すると、縦方向分離部11が全周に渡って破断し、上蓋部2と封緘筒部3とが縦方向に分離するため、封緘筒部3を瓶口部21から取り外すことができる。
封緘筒部3を取り外した後においても栓体部4は瓶口部21内に密嵌合して強固にシールし、且つ上蓋部2は瓶口部21の上に露出した状態にある。よって、上蓋部2の外周壁5に形成されているローレット5aを把持しながら栓体部4を引き抜いて開栓することにより、瓶口部21を通じて容器本体20内の内容液を注出させることが可能となる。
また開栓後は、栓体部4を瓶口部21内に密嵌合させることにより再閉栓(リキャップ)することが可能である。
図4は本発明の第2実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す半断面図、図5は第2実施例の他の構成を示す半断面図である。
第2実施例に示す瓶口用キャップが上記第1実施例と異なる点は、摘み部8を径方向外側に向かって撓み変形させる構成にあり、その他の構成及び効果は上記第1実施例と同様であるため、以下においては上記1実施例と異なる点を中心に、同一の部材については同一の符号を付して説明する。
図4に示す第2実施例は、上記第1実施例の摘み部8の内周面に突部8aを設ける代わりに、容器本体20の瓶口部21の外周面に隆起部Pとして突部24を設けた構成である。突部24は、瓶口部21の外周面に径方向外側に向かって突出しており、このような突部24は瓶口部21の外周面の全周に渡って凸環状に形成される構成でもよいし、又は半球状の突部24が周方向に所定の間隔をおいて複数形成される構成であってもよい。
また図5に示す第2実施例の他の構成は、新たに瓶口部21の外周面に突部24を形成する第2実施例に代わり、隆起部Pとして容器本体20の瓶口部21に元々形成されている環状凸部23を利用する構成であり、瓶口用キャップ1を容器本体20の瓶口部21に装着した状態において摘み部8が環状凸部23に乗り上がるように封緘筒部3の軸方向に沿う長さ寸法(縦寸法)は第1実施例及び第2実施例よりも長めに形成している。
図4及び図5に示すように、瓶口用キャップ1を容器本体20の瓶口部21に打栓して装着すると、封緘筒部3に下端に設けられた摘み部8が、図4の第2実施例では突起8aに乗り上げ、また図5に示す第2実施例の他の構成では環状凸部23に乗り上げ、いずれの場合も摘み部8が径方向外側に向かって撓み変形させられる。よって、変形後の摘み部8の内周面と瓶口部21の外周面との間に隙間Sを形成することができる。よって、第1実施例同様に、隙間S内に指先又は爪等を挿入することにより、摘み部8を容易に摘持することができる。
尚、第2実施例のように、突部24を瓶口部21の外周面の全周に渡って凸環状に形成し、又は半球状の突部24が周方向に所定の間隔をおいて複数形成する構成を採用する構成では、瓶口用キャップ1の周方向における位置決めを行うことなく打栓しても、必ず摘み部8が突部24に乗り上がって撓み変形することが可能となる。
図6は本発明の第3実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図、図7は図6の領域Aの拡大図である。
第3実施例に示す瓶口用キャップ1が上記第1実施例と異なる主要な点は、封緘筒部3に弾性変形部として蛇腹部16が形成されている構成にあり、その他の構成及び機能は上記第1実施例とほぼ同様であるため、以下においては第1実施例と異なる点を中心に、同一の部材については同一の符号を付して説明する。
図6及び図7に示す第3実施例では、封緘筒部3の一部を狭小化した弾性変形可能な弾性変形部として、蛇腹部16が、摘み部8に対向する対向する位置に、第2薄肉部13を介して設けられている。
蛇腹部16は、封緘筒部3の一部を細板状に狭小化したV字状の構成であり、封緘筒部3を周方向に縮める(すなわち縮径する)方向(図7の2点鎖線で示す蛇腹部16を参照)、及び周方向に拡大する(すなわち拡径する)方向(図7の実線で示す蛇腹部16を参照)に弾性変形可能となっている。そのため、瓶口用キャップ1の製造工程における金型離型時、あるいは瓶口用キャップ1の瓶口部21への打栓時に、弱化部である第2薄肉部13に加わる衝撃を緩衝することができる。これにより、第2薄肉部13が破断することを効果的に防止することができる。
また、第3実施例に係る瓶口用キャップ1では、摘み部8に折り目部17が形成されている。折り目部17は、本実施例においては摘み部8の切欠部10側の端部から水平方向(開栓方向)に形成された第1折り目部17aと、第1折り目部17aに連続して窓孔7の下端部7bに至るまで縦方向(軸方向)に形成された第2折り目部17bと、第2折り目部17bの上端部に連続して摘み部8の下端部に向けて斜め方向に形成された第3折り目部17cの3つの折り目により構成されている。
摘み部8の内周面に突設されている突部8aにより摘み部8が径方向外側に撓み変形する際に、摘み部8が折り目部17に沿って変形または折れ曲がり易くなっている。そのため、瓶口部21の外周面と変形後の摘み部8の内周面との間にさらに大きな隙間Sを形成することができ、摘み部8をより摘み易くすることができる。
なお、本実施形態においては折り目部17は上述した第1折り目部17a、第2折り目部17b、及び第3折り目部17cの3つの連続する折り目により構成されているが、本発明においてはこれに限らず、摘み部8を径方向外側に向けて変形または折り返し易い形状であれば、任意の形態の折り目部17を採用することができる。また、折り目17は変形可能な薄肉形状となっており、第1〜第3折り目(17a、17b、17c)の構成は摘み部8の引っ張り方向を示す目印(矢印)となっている。
また、図8に示す第3実施例の他の構成は、V字状の蛇腹部16を設ける代わりに、W字状の蛇腹部16を設けた構成である。このW字状の蛇腹部16も、封緘筒部3を縮径する方向、及び拡径する方向に弾性変形可能となっている。そのため、金型離型時や瓶口部21への打栓時に、弱化部である第2薄肉部13に加わる衝撃を緩衝することができ、第2薄肉部13が破断することをより効果的に防止することができる。
図9(A)は本発明の第4実施例としての瓶口用キャップ付き容器の主要部を示す正面図、図9(B)は図9(A)のA−A線における横断面図である。
第4実施例に示す瓶口用キャップ1が上記第3実施例と異なる主な点は、封緘筒部3に弾性変形部として細板片18が形成されている構成にあり、その他の構成及び機能は上記第3実施例と同様であるため、以下においては第3実施例と異なる点を中心に、同一の部材については同一の符号を付して説明する。
図9(A)及び図9(B)に示す第4実施例では、弾性変形部として、封緘筒部3の一部を薄肉化した細板片18が、摘み部8に対向する位置に、第2薄肉部13を介して設けられている。
細板片18は、外側に向けてアーチ状に突出した薄肉状の細板であり、封緘筒部3を縮径する方向、または拡径する方向に弾性変形可能となっている。そのため、瓶口用キャップ1の金型離型時、あるいは瓶口部21への打栓時に、弱化部である第2薄肉部13に加わる衝撃を緩衝することができる。これにより、第2薄肉部13が破断することを効果的に防止することができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、上蓋部2及び封緘筒部3と栓体部4とが合成樹脂により一体で構成される構成を示して説明したが、上蓋部2と封緘筒部3のみを一体に形成し、栓体部4を別部材とする構成であっても良い。例えば、上蓋部2及び封緘筒部3をアルミなどの金属で形成し、栓体部4を合成樹脂又はコルクで形成しても良い。
本発明は、瓶口用キャップ付き容器の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 : 瓶口用キャップ
2 : 上蓋部
3 : 封緘筒部
4 : 栓体部
4A : 上端部
4B : 下端部
4a : 縦リブ
5 : 外周壁
5a : ローレット
6 : 側壁部
6b : 段差部
7 : 窓孔
7a : 窓孔の上縁部
7b : 窓孔の下縁部
8 : 摘み部
8a : 突起(隆起部)
9 : 係止部
9a : 連結部
9b : 係止部の端部
10 : 切欠部
11 : 縦方向分離部(分離部)
11a: 薄肉部
12 : 第1薄肉部(周方向分離部)
13 : 第2薄肉部(周方向分離部)
13a: 第2薄肉部の端部
14 : 切り込み部
15 : シール部
16 : 蛇腹部
17 : 折り目部
17a: 第1折り目部
17b: 第2折り目部
17c: 第3折り目部
18 : 細板片
20 : 容器本体
21 : 瓶口部
22 : 被係止部
23 : 環状凸部(隆起部)
24 : 突部(隆起部)
O : 容器軸
P : 隆起部
Q : 周方向分離部(分離部)
α : 矢印
S : 隙間

Claims (11)

  1. 瓶口部(21)を備えた容器本体(20)と、上蓋部(2)の外周縁に垂下設されると共に前記上蓋部(2)に対して分離可能に設けられた封緘筒部(3)及び前記瓶口部(21)に対して着脱可能に嵌合する栓体部(4)を備える瓶口用キャップ(1)と、を有して構成される瓶口用キャップ付き容器であって、
    前記封緘筒部(3)には、前記上蓋部(2)と前記封緘筒部(3)とを分離可能に連結する分離部と、該分離部に破断を生じさせる起点となる摘み部(8)とが設けられ、
    前記瓶口用キャップ(1)を前記容器本体(20)の瓶口部(21)に打栓したときに、前記瓶口部(21)と摘み部(8)との間に設けられた隆起部(P)によって摘み部(8)が径方向外側に撓み変形することを特徴とする瓶口用キャップ付き容器。
  2. 隆起部(P)が、摘み部(8)の内周面に径方向内側に向かって突出する突部(8a)である請求項1記載の瓶口用キャップ付き容器。
  3. 隆起部(P)が、瓶口部(21)の外周面の全周に渡って凸環状に形成され又は周方向に間隔をおいて複数形成された突部(24)である請求項1記載の瓶口用キャップ付き容器。
  4. 分離部が、上蓋部(2)と封緘筒部(3)との縦方向分離を可能とする縦方向分離部(11)と、前記封緘筒部(3)の周方向分割を可能とする周方向分離部(Q)とを備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  5. 封緘筒部(3)に、横帯状に開口すると共に周方向に間隔をおいて形成された複数の窓孔(7)が設けられ、周方向分離部(Q)が、縦方向分離部(11)と前記窓孔(7)の上縁部(7a)との間に配置された第1薄肉部(12)及び前記窓孔(7)の下縁部(7b)と封緘筒部(3)の下端との間に配置された第2薄肉部(13)により構成される請求項4に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  6. 前記封緘筒部(3)の一部の弾性変形部が、前記摘み部(8)に対向する位置に、前記第2薄肉部(13)を介して設けられている請求項5に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  7. 前記弾性変形部は蛇腹部(16)である請求項6に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  8. 前記弾性変形部は外側に向けてアーチ状に突出した薄肉状の細板片(18)である請求項6に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  9. 前記摘み部(8)に折り目部(17)が形成され、該摘み部(8)は該折り目部(17)において径方向外側に向けて変形可能となっている請求項1乃至8のいずれか一項に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  10. 栓体部(4)が上蓋部(2)の下面に一体に垂下設されている請求項1乃至9のいずれか一項に記載の瓶口用キャップ付き容器。
  11. 栓体部(4)が上蓋部(2)とは別体で形成されている請求項1乃至9のいずれか一項に記載の瓶口用キャップ付き容器。
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