JP2019119461A - 中栓付きボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】 中栓の嵌合筒部の外周面にねじ部を形成することができる中栓付きボトルを提供すること。【解決手段】 ボトル本体Aと、ボトル本体Aに装着される中栓Bと、中栓Bに螺合されるキャップCとを備える中栓付きボトルであって、ボトル本体Aは、口筒部1の外周に形成された上部アンダーカット部4および下部アンダーカット部5と、上部アンダーカット部4と下部アンダーカット部5との間に形成されたストレート部6とを有し、中栓Bは、ボトル本体Aの口筒部1に装着され、上部アンダーカット部4および下部アンダーカット部5に嵌合する嵌合筒部10と、嵌合筒部10の外周面に形成されたねじ部27と、嵌合筒部10の内方に設けられた注出部15とを有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、中栓付きボトルに関し、とくに、ボトル本体と、ボトル本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとを備える中栓付きボトルに関するものである。
ボトル本体の口筒部に装着され、注出口を形成して内容物を案内する注出筒を有する中栓と、該中栓に螺合して着脱自在に装着されるキャップとからなる中栓付きボトルは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1記載の中栓付きボトルは、プルリングを用いずにキャップのねじを回動することにより中栓の栓体を開栓することができるものである。
特開2015−163525号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の中栓付きボトルでは、中栓の上部にキャップを螺合するためのねじ壁部を形成する必要があり、中栓の嵌合筒部外周面にねじ部を形成しないと、キャップの高さがボトル本体の口筒部の天面から必要以上に高くなるという問題があった。
とくに、ボトル本体としてガラスボトルを使用する場合には、ガラスボトルの口筒部は、湾曲形状が多く、成形のバラツキも大きいために、中栓をガラスボトルの口筒部に打栓する際に、中栓の嵌合筒部が膨らんでしまい、嵌合筒部外周面にねじ部を形成しても変形してしまうおそれがあるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ボトル本体と、ボトル本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとを備える中栓付きボトルにおいて、中栓の嵌合筒部の外周面にねじ部を形成することができる中栓付きボトルを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、中栓付きボトルとして、ボトル本体と、ボトル本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとを備える中栓付きボトルであって、ボトル本体は、口筒部の外周に形成された上部アンダーカット部および下部アンダーカット部と、上部アンダーカット部と下部アンダーカット部との間に形成されたストレート部とを有し、中栓は、ボトル本体の口筒部に装着され、上部アンダーカット部および下部アンダーカット部に嵌合する嵌合筒部と、嵌合筒部の外周面に形成されたねじ部と、嵌合筒部の内方に設けられた注出部とを有することを特徴とする構成を採用する。
中栓付きボトルの具体的実施形態として、嵌合筒部は、外周側の外筒と、内周側の内筒と、口筒部の天面側に位置する上壁とを有し、外筒は、内周面に、口筒部の上部アンダーカット部および下部アンダーカット部に係合する上部係止縮径部および下部係止縮径部とを有することを特徴とする構成を採用する。
中栓付きボトルの分別機構の具体的実施形態として、嵌合筒部の外筒は、下部係止縮径部の上部から周方向所定範囲にわたって形成された切欠き部と、切欠き部から連続し、上部係止縮径部まで延びる傾斜方向破断部とからなり、中栓をボトル本体から分離して分別廃棄可能とする分別機構を有することを特徴とする構成を採用し、さらに、傾斜方向破断部は、ねじ部に沿って螺旋状に形成されることを特徴とする構成を採用する。
また、中栓付きボトルのボトル本体の具体的実施形態として、ボトル本体は、下部アンダーカット部の下方に形成されたネックリングを有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の中栓付きボトルは、ボトル本体の口筒部に装着される中栓の嵌合筒部の外周面にねじ部を形成しても、中栓の打栓時に、ねじ部の変形を抑制できるので、キャップを中栓の外周面に形成されたねじ部と螺合することができる。
さらに、本発明の中栓付きボトルは、使用後の廃棄時に、中栓とボトル本体との分別を容易にすることができる。
本発明の第1実施例の中栓付きボトルにキャップを装着した状態を示す図であり、(a)は図(b)におけるX−X断面上面図、(b)は側面半断面図である。 本発明の実施例のボトル本体を示す図であり、(a)はガラスボトルの半断面図、(b)はPETボトルの半断面図である。 本発明の第1実施例の中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は一部断面図である。 本発明の第1実施例の中栓を示す図であり、(a)は図3(a)のY方向矢視図、(b)は(a)の下面図である。 本発明の第1実施例のキャップを示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。 図1(b)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例の中栓付きボトルを示す半断面図である。
次に、本発明の中栓付きボトルについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、上下方向を「軸線方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aはボトル本体、Bはボトル本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bが装着されたボトル本体Aに開閉自在に装着されるキャップである。
図2(a)に示すガラスボトルであるボトル本体Aは、円筒状の口筒部1と、口筒部1の下端から連設され、段状に形成される肩部2と、肩部2の下端から連設される胴部3とを備えている。
口筒部1は、内周面1aの上端部から、わずかに縮径するようにテーパ面が形成され、外周には、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する上部アンダーカット部4および下部アンダーカット部5と、上部アンダーカット部4と下部アンダーカット部5との間に形成され、軸線を中心とする円筒状のストレート部6とが設けられている。
上部アンダーカット部4は、口筒部1の天面から丸みを帯びて外方へ膨らんだ嵌合突部4aと、嵌合突部4aの下方に形成され、丸みを帯びたくびれ部4bと、くびれ部4bからストレート部6に滑らかに接続された傾斜部4cとを有する。
ストレート部6は、外周面が嵌合突部4aよりも大径に形成され、外周面の下端部から急激にくびれて下部アンダーカット部5が形成されている。
また、図2(b)に示す合成樹脂(例えばPET)ボトルであるボトル本体Aaは、円筒状の口筒部1と、口筒部1の下端から連設され、緩やかな斜面状に形成される肩部7と、肩部7の下端から連設される胴部3とを備えている。
図1(a)に示すボトル本体Aと同様に、口筒部1には、外周に、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する上部アンダーカット部4および下部アンダーカット部5と、上部アンダーカット部4と下部アンダーカット部5との間に形成されるストレート部6とが設けられ、さらに、下部アンダーカット部5の下方には、リング状に形成されるネックリング8が設けられている。
図3および4に示すように、中栓Bは、外周側の外筒11、内周側の内筒12および口筒部1の天面側に位置するリング状の上壁13からなり、口筒部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部10と、嵌合筒部10の内縁上部から斜め上方に傾斜して延設されるテーパ壁14と、テーパ壁14の内縁から立設される注出筒15とを備える。
なお、本実施例では、嵌合筒部10の内縁上部から延設されるテーパ壁14の内縁から注出筒15が立設されているが、注出筒15として具体化している注出部は、嵌合筒部10の内方に設けられていれば、どのような形状のものでも構わない。
注出筒15は、ボトル本体A内に収容された内容物を注出する注出口を形成し、円筒状の基部16と、基部16の上部に拡径して外側に湾曲するリップ部17とを有する。
注出筒15の基部16の内周面には、全周にわたって形成される薄肉弱化部18を介して栓体20が一体に連設されている。
栓体20は、上部に円筒状の筒状壁21が立設され、下部は底壁22が薄肉弱化部18とともに注出口を封鎖している。
筒状壁21は、外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起23が周方向6個所に突設され、内周上部には第1係合突部24が環状に突設されている。
係合突起23は、後述するキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面25と、その周方向反対側に形成され筒状壁21外周面から螺着方向に傾斜した非係合面26とを有し、その平面視形状は、筒状壁21外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
また、本実施例では、係合突起23は、周方向6個所に設けているが、6個所に限らず栓体20の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができ、必ずしも台形状である必要はなく直角三角形状でもよい。
外筒11の外周面には、後述するキャップCの雌ねじ55と螺合する雄ねじ27が設けられ、雄ねじ27は、上端部が120°間隔で始まる3条ねじとして形成されている。
外筒11の内周面には、中間部よりも上部に、ボトル本体Aの上部アンダーカット部4に係合して口筒部1を抜け止めする上部係止縮径部28と、同様に、内周面の下部に、ボトル本体Aの下部アンダーカット部5に係合する下部係止縮径部29とが設けられている。
上部係止縮径部28は、内筒12と協働して径方向の締め付け力として作用し、また、下部係止縮径部29は、上壁13と協働して軸線方向の締め付け力として作用する。
外筒11には、中栓Bをボトル本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構が設けられている。
図4(b)に示すように、外筒11の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸線方向に形成されたスリット30を介して把持部31が設けられ、把持部31は、縦切断部32によって外筒11から切り離され外方に展開可能になっている。
図3(b)に示すように、把持部31の縦切断部32の上部には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け部33が形成され、図4(b)に示すように、縦切断部32から離れた側の把持部31の内周面には、手指で把持する把持凹凸部34が波状に形成されている。
スリット30は、縦切断部32から把持部31と反対方向の始端部30aまで延び、他方の端部である終端部30bで把持部31が外筒11と一体となっている。
なお、本実施例では、スリット30は、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
スリット30の終端部30bに隣接する外筒11の下部係止縮径部29を含めた下部は、図4に示すように、周方向に微小幅だけ把持部31を残して径方向に切り欠かれており、外筒11と把持部31の間に破断可能な薄肉始断部36が把持部31の上端に一致して終端部に形成されている。
薄肉始断部36の端部から把持部31の縦切断部32側に向かって、図4(a)に示すように、薄肉始断部36の上面の高さに一致して、外筒11の周方向所定範囲にわたって外周面から径方向に切欠き部35が設けられ、図3(b)に示すように、切欠き部35は、縦切断部32の先の切り欠き始端部35aまで延び、切り欠き始端部35aは、スリット30の始端部30aに対応する。
図4(a)に示すように、薄肉始断部36に隣接する破断始端部37aからは、周方向斜め上方に向けて傾斜方向破断部37が形成され、傾斜方向破断部37は、外筒11の外周面に形成された雄ねじ27に沿ってねじ山の直下を雄ねじ27の上端部に対応する破断終端部37bまで螺旋状に形成されている。
傾斜方向破断部37は、少なくとも上部係止縮径部28の高さに達するまで形成されることが好ましく、本実施例では、雄ねじ27の上端部に達する破断終端部37bまで形成されている。
なお、本実施例では、中栓Bをボトル本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構が設けられているが、中栓Bには、分別機構を設けなくても構わない。
テーパ壁14の下面には、軸線方向に延びる直角三角形状の補強リブ39が複数配設されている。
テーパ壁14の上面には、内周側に隆起する段部40が設けられ、段部40の外周には、120°間隔で3個所に音出し突部41が配設されている。
図1および5に示すように、キャップCは、天板部に設けられた頂壁43と、頂壁43の外周縁から垂設された外周壁44とを有している。
頂壁43の下面には、中央の係着部45から外側へ向けて順に、密封筒46、中筒部47、ねじ筒部48が垂設され、また、密封筒46と中筒部47との間に、音出し部材49が同心円状の120°間隔で3個所に配設されている。
係着部45には、中栓Bの第1係合突部24を乗り越えて筒状壁21の内周面に緊密に嵌合する環状の第2係合突部50が先端外周に形成されている。
密封筒46は、閉蓋時に、外周が注出筒15の内周面に当接して注出口を密封する径で形成され、内周に、第1歯部を構成する係合突起23に係合する第2歯部を構成する係合腕51が係合突起23と同数の周方向6個所に設けられている。
係合腕51は、開栓時にキャップCをねじ解放方向に回動させたとき、係合突起23の第1係合面25に係合する略径方向の第2係合面52を有する先端係合部53と、密封筒46の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部53より薄肉で変形可能な腕部54を備えている。
ねじ筒部48は、内周に中栓Bの雄ねじ27に螺合する雌ねじ55が形成されている。
音出し部材49は、頂壁43の下面から垂設された剛直な棒状の基部57と、基部57の下端面から垂設され、周方向の厚さが弾性変形可能な薄肉に形成される振動片58とを備えている。
音出し部材49は、キャップCの締め込み終了直前に振動片58の先端が中栓Bの音出し突部41に当接し、振動片58を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片58が音出し突部41を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の中栓付きボトルは、内容物が充填されたボトル本体Aの口筒部1に中栓Bを打栓して装着した後、ボトル本体Aに装着された中栓BにキャップCを螺合することにより、作業が完了する。
打栓工程は、中栓Bの外筒11と内筒12と上壁13とで形成される嵌合筒部10にボトル本体Aの口筒部1を当てがい、中栓Bの上壁13の上から押圧力を加えることによって、図6に示すように、中栓Bは、外筒11の内周、内筒12の外周および上壁13とによって口筒部1を挟持することで嵌着する。
打栓の際に、口筒部1の内周面1aは、わずかに縮径してテーパ面が形成されていることにより、内筒12が嵌入し易くなり、かつ、口筒部1の嵌合突部4aよりもストレート部6の外径の方が大きいために、下部係止縮径部29が上部アンダーカット部4を乗り越え易くなっている。
本実施例では、図2(a)に示すボトル本体Aがガラスボトルの場合に、口筒部1の外周面にストレート部6が形成されていることにより、中栓Bを打栓する際に、外筒11が膨らみ、雄ねじ27が変形することを防止できる。
さらに、ガラスボトルの場合には、中栓Bが口筒部1に対して空回りするおそれがあるが、本実施例では、上部係止縮径部28は、内筒12と協働して径方向の締め付け力を発揮し、また、下部係止縮径部29は、上壁13と協働して軸線方向の締め付け力を発揮することにより、中栓Bの嵌合強度を向上させることができ、口筒部1の外周面にリブ等を設けることなく、中栓Bの空回りを防止することができる。
また、図2(b)に示すボトル本体Aaが合成樹脂ボトルの場合に、口筒部1の外周面にネックリング8を形成することにより、中栓Bを打栓する際に、ボトル本体Aaの肩部7や胴部3が変形しないように、ネックリング8を治具(フォルダ)等により保持して口筒部1に打栓して装着することができる。
螺合工程では、キャップCのねじ筒部48の雌ねじ55を中栓Bの外筒11の雄ねじ27に螺合して締め込む際には、キャップCが回動し、キャップCの密封筒46の係合腕51は、中栓Bの栓体20の係合突起23の非係合面26に乗り上げ、係合突起23を乗り越えて、キャップCの回動を許容する。
さらにキャップCが下降することにより、キャップCの係着部45の第2係合突部50が中栓Bの栓体20の第1係合突部24を乗り越えて、筒状壁21の内周面に嵌合するようになる。
雄ねじ27と雌ねじ55の締結が完了する前には、図1(b)に示すように、キャップCの回動および下降により、キャップCのそれぞれの音出し部材49の振動片58先端が、中栓Bのテーパ壁14のそれぞれの音出し突部41に当接し、さらに回動が進むと、振動片58が湾曲変形しながら進み、最後は、振動片58の先端が音出し突部41を乗り越える。
振動片58の先端が音出し突部41を乗り越えると、湾曲変形した振動片58が復元しようとし、振動し、音が発せられるので、この音により、本発明の利用者は、感覚的にキャップCの閉蓋終了を知ることができる。
次に、本実施例の中栓付きボトルを使用するには、キャップCを中栓Bが装着されたボトル本体Aに対して螺脱方向に回動する。
キャップCを回動すると、まず、キャップCの音出し部材49の振動片58先端が、中栓Bのテーパ壁14の音出し突部41に当接し、さらに回動が進むと、振動片58が湾曲変形しながら進み、振動片58の先端が音出し突部41を乗り越え、湾曲変形した振動片58が復元して振動し、音が発せられる。
さらに回動すると、図1(a)に示すように、キャップCの密封筒46の内周面から延びる係合腕51が回動して、その先端係合部53の第2係合面52が中栓Bの栓体20の係合突起23の第1係合面25に当接するようになり、キャップCの回転力がラチェット機構を介して栓体20に加わるようになる。
係合腕51の先端係合部53は、腕部54より厚肉に形成されているので、第2係合面52は第1係合面25に広い面積でしっかり当接係合するとともに回転力に負けない強度を有する。
このとき、係着部45の第2係合突部50が筒状壁21の内周面に緊密に嵌合しているので、筒状壁21を内側から補強してキャップCの回転力がラチェット機構を介して栓体20に伝わりやすくなっているとともに、ねじの回動に伴って栓体20を上方に引き上げる力を発生させる。
キャップCの回転が進むと、栓体20に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部18が破断して注出筒15内に注出口が開栓され、注出筒15の基部16から分離された栓体20は、筒状壁21に係合する係着部45によって引き上げられてキャップCとともに上昇していく。
さらに、キャップCの雌ねじ55が中栓Bの雄ねじ27から螺脱して、キャップCを中栓Bから離脱させれば、キャップCとともに栓体20が除去された注出筒15の注出口からボトル本体A内の内容物を注出することができる。
本発明の中栓付きボトルは、開蓋時に、振動片58が振動して音が発せられるので、中栓付きボトルの利用者は、より感覚的にキャップCの開蓋の状況を知ることができる。
また、振動片58および音出し突部41は、キャップCと中栓Bに、それぞれ3個所に設けられ、ほぼ3個所が同時に音を発するので、より一層音を大きくすることができる。
ボトル本体Aから内容物を注出した後、再度キャップCを中栓Bに螺合する際には、キャップCの密封筒46の外周が注出筒15内周に密着してボトル本体A内を密封することができる。
また、雄ねじ27と雌ねじ55の締結が完了する際には、再度、音出し部材49の振動片58先端が、音出し突部41に当接して振動し、音が発せられるので、中栓付きボトルの利用者は、感覚的にキャップCの閉蓋終了を知ることができる。
中栓付きボトルの利用者は、キャップCの閉蓋終了を感覚的に知ることができるので、キャップCを中栓Bに対して、無理に回動しすぎて、螺合が強くなりすぎ、開蓋するのに苦労することがない。
本実施例の中栓付きボトルは、使用した後に廃棄する際に、中栓Bが簡単な操作でボトル本体Aから分離して、分別廃棄することができる。
まず、図3および4に示す縦切断部32付近の引っ掛け部33に手指を掛けて把持部31を手前に引っ張ると、縦切断部32が破断し、把持部31は、外方に展開する。
把持凹凸部34を指で把持しながら、さらに把持部31を引っ張ると、スリット30の終端部30bに隣接して設けられた薄肉始断部36が破断し、さらに薄肉始断部36に連続する傾斜方向破断部37へと破断が進んでいく。
薄肉始断部36が破断したところでは、下部係止縮径部29による下部アンダーカット部5との係合が解除されるが、上部係止縮径部28による上部アンダーカット部4との係合が持続しているので、さらに把持部31を引っ張ると、図4(a)に示すように、雄ねじ27に沿って形成された傾斜方向破断部37は、雄ねじ27の1ピッチ強の長さで破断終端部37aまで破断されていくので、上部係止縮径部28による上部アンダーカット部4との係合が解除されることになり、中栓Bは、上部係止縮径部28および下部係止縮径部29による口筒部1への拘束が解除され、把持部31を引き上げると、中栓Bをボトル本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
以上のように、本実施例の中栓付きボトルは、ボトル本体の口筒部に装着される中栓の嵌合筒部の外周面にねじ部を形成することができるとともに、使用後の廃棄時に、中栓とボトル本体との分別を容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
次に、抜栓機構および音出し機構を省略し、中栓およびキャップの構造をシンプルにした第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図7において、Aはボトル本体、Baはボトル本体Aに装着される中栓、Caは中栓Baが装着されたボトル本体Aに開閉自在に装着されるキャップである。
ボトル本体Aは、円筒状の口筒部1と、口筒部1の下端から連設され、段状に形成される肩部2と、肩部2の下端から連設される胴部3とを備えており、口筒部1には、外周に、中栓Baに嵌着して抜け止め保持する上部アンダーカット部4および下部アンダーカット部5と、上部アンダーカット部4と下部アンダーカット部5との間に形成されるストレート部6とが設けられている。
中栓Baは、外周側の外筒11、内周側の内筒12および口筒部1の天面側に位置するリング状の上壁13からなり、口筒部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部10と、嵌合筒部10の内縁上部から斜め上方に延設されるテーパ壁14と、テーパ壁14の内縁から立設される注出筒15とを備える。
キャップCaは、頂壁43と、頂壁43の外周縁から垂設された外周壁44とを有している。
頂壁43の下面には、中央から密封筒46、中筒部47、ねじ筒部48の順に、同心円状に垂設されている。
本実施例の中栓付きボトルは、抜栓機構および音出し機構を備えない点を除き、第1実施例と同様の効果を奏する。
本発明の中栓付きボトルは、ボトル本体の口筒部に装着される中栓の嵌合筒部の外周面にねじ部を形成することができるので、キャップなどをボトル本体の口筒部に装着される中栓の外周面に形成されたねじ部と螺合することができ、また、使用後の廃棄時に、中栓とボトル本体との分別を容易にすることができるので、飲食品や調味料などの容器として好適である。
A、Aa ボトル本体
B、Ba 中栓
C、Ca キャップ
1 口筒部
1a 内周面
2、7 肩部
3 胴部
4 上部アンダーカット部
4a 嵌合突部
4b くびれ部
4c 傾斜部
5 下部アンダーカット部
6 ストレート部
8 ネックリング
10 嵌合筒部
11 外筒
12 内筒
13 上壁
14 テーパ壁
15 注出筒(注出部)
16 基部
17 リップ部
18 薄肉弱化部
20 栓体
21 筒状壁
22 底壁
23 係合突起(第1歯部)
24 第1係合突部
25 第1係合面
26 非係合面
27 雄ねじ(ねじ部)
28 上部係止縮径部
29 下部係止縮径部
30 スリット
30a 始端部
30b 終端部
31 把持部
32 縦切断部
33 引っ掛け部
34 把持凹凸部
35 切欠き部
35a 切り欠き始端部
36 薄肉始断部
37 傾斜方向破断部
37a 破断始端部
37b 破断終端部
39 補強リブ
40 段部
41 音出し突部
43 頂壁
44 外周壁
45 係着部
46 密封筒
47 中筒部
48 ねじ筒部
49 音出し部材
50 第2係合突部
51 係合腕(第2歯部)
52 第2係合面
53 先端係合部
54 腕部
55 雌ねじ(ねじ部)
57 基部
58 振動片

Claims (5)

  1. ボトル本体と、ボトル本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとを備える中栓付きボトルであって、
    ボトル本体は、口筒部の外周に形成された上部アンダーカット部および下部アンダーカット部と、上部アンダーカット部と下部アンダーカット部との間に形成されたストレート部とを有し、
    中栓は、ボトル本体の口筒部に装着され、上部アンダーカット部および下部アンダーカット部に嵌合する嵌合筒部と、嵌合筒部の外周面に形成されたねじ部と、嵌合筒部の内方に設けられた注出部とを有することを特徴とする中栓付きボトル。
  2. 嵌合筒部は、外周側の外筒と、内周側の内筒と、口筒部の天面側に位置する上壁とを有し、
    外筒は、内周面に、口筒部の上部アンダーカット部および下部アンダーカット部に係合する上部係止縮径部および下部係止縮径部とを有することを特徴とする請求項1に記載の中栓付きボトル。
  3. 嵌合筒部の外筒は、下部係止縮径部の上部から周方向所定範囲にわたって形成された切欠き部と、切欠き部から連続し、上部係止縮径部まで延びる傾斜方向破断部とからなり、
    中栓をボトル本体から分離して分別廃棄可能とする分別機構を有することを特徴とする請求項2に記載の中栓付きボトル。
  4. 傾斜方向破断部は、ねじ部に沿って螺旋状に形成されることを特徴とする請求項3に記載の中栓付きボトル。
  5. ボトル本体は、下部アンダーカット部の下方に形成されたネックリングを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の中栓付きボトル。
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