JP2021090659A - 湿式ワイピングシート - Google Patents

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Abstract

【課題】液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を高いレベルで兼ね備えた湿式ワイピングシートを提供すること。【解決手段】本発明の湿式ワイピングシート1は、親水性繊維11を含む第1繊維層L1と、第1繊維層L1に隣接し且つ繊維径が30μm以上の太径繊維12を含む第2繊維層L2と、第2繊維層L2における第1繊維層L1が配されていない側に隣接し且つ繊維径が2μm以下の細径繊維13を含む第3繊維層L3とを有する。湿式ワイピングシート1は、坪量が110g/m2以上であり、洗浄液が担持されてなる。【選択図】図3

Description

本発明は、湿式ワイピングシートに関する。
セルロース繊維や、熱可塑性樹脂を原料とする繊維を融着又は交絡させた繊維集合体は、様々な用途に用いられている。本出願人は、第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有し、少なくとも2種の繊維径の異なる繊維の繊維集合体からなり、ワイピング液が、少なくとも前記第2面側の繊維集合体に担持されている湿式ワイピングシートを提案した(特許文献1)。このシートは、繊維どうしが交絡しており、繊維径の細い繊維が存在する割合が第2面側より第1面側に多く、繊維径の太い繊維が存在する割合が第1面側より第2面側に多く、かつ第1面側の毛管圧が第2面側より高くなっているものである。
また特許文献2には、親水性繊維を50重量%以上含有する親水性繊維層の少なくとも一方の面に、分割型複合繊維を50重量%以上含有する極細繊維層を配し、三次元的絡合により一体化されてなる複合不織布からなる清拭用不織布が開示されている。この清拭用不織布は、親水性繊維層を構成する繊維の平均繊維長が20mm未満であり、かつ極細繊維層を構成する繊維の平均繊維長が30〜100mmであることも同文献に開示されている。
特許文献3には、第1方向及びそれに交差する第2方向と、平均繊維径が10μm以下の吸湿性を有する長繊維から主として構成された表面層と、平均繊維径が10μm超の短繊維から主として構成された裏面層とを有する拭き取りシートが開示されている。この拭き取りシートは、表面層において、長繊維が不規則に弧を画いて網目状に一様に拡がっており、裏面層には第1方向へ並ぶ複数の開孔が形成され、長繊維が前記開孔のうちの少なくとも一部を跨いでいることも同文献に開示されている。
特開2018−89348号公報 特開2001−190469号公報 国際公開第2016/132790号パンフレット
特許文献1に記載のワイピングシートは、軽く拭いて汚れが落とせ、かつ拭き面積が広くても交換する回数が少ないものであるが、液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を兼ね備えることについて更なる改善の余地があった。また特許文献2及び3の不織布及びシートは、液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を高いレベルで兼ね備えたものとはなっていない。
したがって、本発明の課題は、液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を高いレベルで兼ね備えた湿式ワイピングシートを提供することにある。
本発明は、親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し且つ繊維径が30μm以上の太径繊維を含む第2繊維層と、該第2繊維層における第1繊維層が配されていない側に隣接し且つ繊維径が2μm以下の細径繊維を含む第3繊維層とを有し、
坪量が110g/m以上であり、洗浄液が担持されてなる湿式ワイピングシートを提供するものである。
本発明によれば、液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を高いレベルで兼ね備えた湿式ワイピングシートが提供される。
図1は、本発明の湿式ワイピングシートの一実施形態を示す斜視模式図である。 図2は、図1に示す湿式ワイピングシートのI−I面での断面模式図である。 図3は、湿式ワイピングシートの厚み方向に沿う断面の走査型電子顕微鏡による観察像である。 図4(a)は、湿式ワイピングシートの厚み方向に沿う断面の走査型電子顕微鏡による別の観察像であり、図4(b)は、湿式ワイピングシートの第1面の走査型電子顕微鏡による観察像である。 図5は、本発明の湿式ワイピングシートの別の実施形態を示す斜視模式図である。 図6(a)は、図5に示す湿式ワイピングシートのII−II面での断面模式図の一実施形態であり、図6(b)は、同II−II面での断面模式図の別の実施形態である。 図7は、本発明の湿式ワイピングシートの製造に好適に用いられる製造装置の一実施形態を示す模式図である。 図8は、本発明の湿式ワイピングシートの製造に好適に用いられる製造装置の別の実施形態を示す模式図である。 図9(a)は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを使用したときの、洗浄液の保持量と放出量との関係を示すグラフであり、図9(b)は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを使用したときの、第3繊維層の坪量と洗浄液の使用効率との関係を示すグラフである。 図10(a)は、実施例の湿式ワイピングシートを使用したときの、洗浄液の保持量と放出量との関係を示すグラフであり、図10(b)は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを使用したときの、洗浄液の使用効率を示すグラフである。 図11は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを使用したときの抵抗値を示すグラフである。 図12は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを用いてワイピングしたあとの清掃対象面の状態と、シートの状態とを示す写真である。
以下、本発明の湿式ワイピングシートをその好ましい実施形態に基づき説明する。本発明において「ワイピング」とは、清掃及び清拭の両方の意味を含むものであり、例えば、床面、壁面、天井及び柱等の建物の清掃、建具や備品の清掃、物品の拭き取り、身体及び身体に係る器具の清拭等が含まれる。また本発明において「湿式」とは、該シートを構成する繊維集合体に洗浄液が担持されているものを指す。
本発明の湿式ワイピングシートは、3つの繊維層を含む繊維集合体を備えている。詳細には、湿式ワイピングシートは、親水性繊維を含む第1繊維層と、繊維径が好ましくは30μm以上の太径繊維(以下、この繊維を単に「太径繊維」ともいう。)を含む第2繊維層と、繊維径が好ましくは2μm以下の細径繊維(以下、この繊維を単に「細径繊維」ともいう。)を含む第3繊維層とを備えている。これらの繊維は、融着及び交絡の少なくとも一方の態様によって一体化されて、前記の繊維集合体を形成している。湿式ワイピングシートは、繊維集合体のみから構成されていてもよく、あるいは繊維集合体に加えて、他のシート材料若しくは他の部材、又はその両方を備えていてもよい。
図1ないし図4には、本発明の湿式ワイピングシートに備えられた繊維集合体の一実施形態が示されている。図1に示す湿式ワイピングシート1(以下、これを単に「ワイピングシート1」ともいう。)は、平面視して略矩形状のものである。同図に示すように、ワイピングシート1における繊維集合体1Aは、親水性繊維11、太径繊維12及び細径繊維13を含んで構成されている。またワイピングシート1は、第1面1Fと、第1面1Fの反対側に位置している第2面1Rとを有する。第1面1Fは、ワイピングシート1の使用時において、清掃対象面と当接して用いられるワイピング面である。
図1ないし図3に示すように、ワイピングシート1は、親水性繊維11を含む第1繊維層L1と、太径繊維12を含み、第1繊維層L1に隣接して配された第2繊維層L2と、細径繊維13を含み、第2繊維層L2における第1繊維層L1が配されていない側に隣接して配された第3繊維層L3とを有している。これらの繊維層L1,L2,L3が一体となって、繊維集合体1Aを構成している。本実施形態における各繊維層L1,L2,L3はそれぞれ、ワイピングシート1の平面視の全域に配されている。
図1に示すように、ワイピングシート1は、第3繊維層L3における第1繊維層L1及び第2繊維層L2が配されていない側の面である第1面1Fには、他の繊維層が配されていない。同様に、第1繊維層L1における第2繊維層L2及び第3繊維層L3が配されていない側の面である第2面1Rには、他の繊維層が配されていない。したがって、第1面1Fには細径繊維13が主に存在しており、第2面1Rには親水性繊維11が主に存在している。「主に存在している」とは、ワイピングシート1を厚み方向Zに沿って縦断面視したときに、上述した面における繊維の存在割合が最も高いことをいう。
ワイピングシート1を構成する各繊維層L1,L2,L3は、図1及び図2に示すように、各繊維層の境界面が明瞭となって存在していてもよく、図3に示すように各繊維層の境界面が不明瞭となって存在していてもよい。いずれの場合であっても、ワイピングシート1を厚み方向Zに沿って見たときに、各繊維層における構成繊維の存在割合が階段状に、連続的に、又はその組み合わせで変化していることが好ましい。
各繊維層の境界面が不明瞭となっている場合、一方の繊維層を構成する繊維が隣接する層の境界面を越えて他方の繊維層に侵入していることも好ましい。このような構成になっていることによって、担持されている洗浄液を、各繊維層を介して清掃対象面に供給しやすくすることができるので、液徐放性及び汚れの捕集性が向上したものとなる。
上述した態様の具体例としては、図2及び図3に示すように、親水性繊維11が第1繊維層L1と第2繊維層L2との境界面を越えて第2繊維層L2側に侵入している態様、図4(a)に示すように、太径繊維12が第2繊維層L2と第3繊維層L3との境界面を越えて第3繊維層L3側に侵入している態様、及びこれらの組み合わせ等が挙げられる。なお、第1繊維層L1を構成する親水性繊維11が第2繊維層L2を越えて第3繊維層L3側に更に侵入していたり、第3繊維層L3を構成する細径繊維13が第2繊維層L2を越えて第1繊維層L1側に更に侵入していたり、あるいは他の繊維層に侵入した繊維がシート外面に露出したりすることは妨げられない。
特に、ワイピングシート1は、図4(a)及び(b)に示すように、太径繊維12が第2繊維層L2と第3繊維層L3との境界面を越えて第3繊維層L3側に侵入しているとともに、第3繊維層L3における第1繊維層L1及び第2繊維層L2が配されていない側の表面、すなわち、ワイピングシート1における第3繊維層L3が配置されている側の第1面1Fに、細径繊維13と、太径繊維12の少なくとも先端部がともに存在していることが好ましい。このような構成となっていることによって、剛性の高い太径繊維12で清掃対象面に付着した汚れをかき取って汚れを浮かすとともに、細径繊維で構成された第3繊維層L3の緻密且つ低空隙率の構造で、汚れを効率よく捕集及び保持することができる。その結果、汚れの捕集性が更に向上する。
清掃対象面に存在する汚れに対する十分なかき取り性を発現する観点から、ワイピングシート1を構成する第3繊維層L3の表面である第1面1Fに存在している太径繊維12の本数は、好ましくは400本/cm以上、更に好ましくは500本/cm以上であり、また、好ましくは3200本/cm以下、更に好ましくは3000本/cm以下である。第1面1Fに存在している太径繊維12の本数は、ワイピングシート1の第1面1Fにおける単位面積当たりの総質量(g/cm)を、1本当たりの太径繊維12の質量(g)で除した値とすることができる。
ワイピングシートを構成する繊維集合体1Aの坪量は、繊維集合体の乾燥状態において、好ましくは110g/m以上、より好ましくは115g/m以上、更に好ましくは120g/m以上であり、また、好ましくは360g/m以下、より好ましくは355g/m以下、更に好ましくは350g/m以下である。このような構成を有していることによって、洗浄液の担持量を多くして、液徐放性、使用時の操作性及び汚れの捕集性を兼ね備えたものとなる。これに加えて、ワイピングシートの実使用に耐える強度を発現できるという利点もある。乾燥状態とは、繊維集合体に含まれる水分量が3質量%以下であることをいう。洗浄液が担持されたワイピングシートの坪量を測定する場合には、公知の乾燥機や遠心分離機等を用いて、担持されている水分を上述した水分量となるまで除去すればよい。
ワイピングシートを構成する第1繊維層L1の坪量は、繊維集合体の乾燥状態において、好ましくは50g/m以上、より好ましくは55g/m以上、更に好ましくは60g/m以上であり、また、好ましくは160g/m以下、より好ましくは155g/m以下、更に好ましくは150g/m以下である。このような構成となっていることによって、洗浄液の保持性及び徐放性が更に向上する。
ワイピングシートを構成する第2繊維層L2の坪量は、繊維集合体の乾燥状態において、好ましくは35g/m以上、より好ましくは40g/m以上、更に好ましくは45g/m以上であり、また、好ましくは115g/m以下、より好ましくは110g/m以下、更に好ましくは105g/m以下である。このような構成となっていることによって、太径繊維が有する高い剛性に起因する汚れのかき取り性が高くなり、汚れの捕集性が更に向上する。
ワイピングシートを構成する第3繊維層L3の坪量は、繊維集合体の乾燥状態において、好ましくは20g/m以上、より好ましくは22g/m以上、更に好ましくは25g/m以上であり、また、好ましくは50g/m以下、より好ましくは48g/m以下、更に好ましくは45g/m以下である。このような構成となっていることによって、細径繊維の集合体は空隙率が低い構造となるので、汚れを効率よく捕集及び保持することができ、汚れの捕集性が更に向上する。
親水性繊維11としては、例えば、パルプ、コットン等の天然セルロース繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維、リヨセル等の精製セルロース繊維などのセルロース繊維、並びに、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル繊維、PE及びPETや、PP及びPET等のポリオレフィン及びポリエステルの混合繊維、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド繊維、ポリ塩化ビニルやポリスチレン等のビニル系繊維、ポリアクリロニトリル等のアクリル繊維、ポリパーフルオロエチレン等のフッ素樹脂等の合成繊維に対して親水化処理を施した繊維等が挙げられ、これらのうちパルプやレーヨンが好ましく用いられる。これらは単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。親水性繊維とは、25℃の環境下において繊維上に純水の液滴を滴下したときに、繊維表面と水との接触角が90度未満である繊維をいう。接触角の測定は、例えば特開2015−142721号公報の記載の方法に従って行うことができる。
洗浄液の保持性及び徐放性を更に向上させる観点から、親水性繊維11の繊維径D1は、太径繊維12の繊維径D2よりも小さいことが好ましい。詳細には、親水性繊維11の繊維径D1は、好ましくは5μm以上、更に好ましくは8μm以上であり、また、好ましくは53μm以下、更に好ましくは50μm以下である。親水性繊維11の繊維径D1は、例えば繊維長さ方向に直交する繊維断面における最長の長さを、走査型電子顕微鏡等を用いて測定することができる。このような親水性繊維11は、例えばパルプ板紙をハンマーミルなどで機械解繊する等の方法で得ることができ、当該方法で得られた繊維は一般的に短繊維である。
太径繊維12としては、例えば、上述した合成繊維や、収縮率の異なる2種類の熱可塑性樹脂を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維等の複合繊維が挙げられ、複合繊維を好ましく用いることができる。複合繊維の構成成分としては、PE、PP、PET、co−PET及びポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステルや、ポリアミド、又はこれらの組み合わせ等が挙げられ、好ましくは二種以上のポリエステルを含む複合繊維である。その他の例としては、特開平9−296325号公報等に記載のものが挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性樹脂の例としては、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体とポリプロピレンとの組み合わせが挙げられる。
ワイピングシート使用時における使用感の向上と、汚れのかきとり性の向上とを両立させる観点から、太径繊維12の繊維径D2は、好ましくは30μm以上、更に好ましくは35μm以上であり、また、好ましくは105μm以下、更に好ましくは100μm以下である。太径繊維12の繊維径D2は、例えば上述した方法で測定することができる。このような太径繊維12は、例えば連続したトウ繊維をロータリー式ステープルカッターで所定の長さにカッティングする等の方法で得ることができ、当該方法で得られた繊維は一般的に短繊維である。
細径繊維13としては、上述した合成繊維が挙げられ、特にポリオレフィン繊維及びポリエステル繊維のうち少なくとも一つが好ましく用いられる。
汚れの捕集性を更に高める観点から、細径繊維13の繊維径D3は、好ましくは2μm以下、更に好ましくは1.8μm以下であり、0.1μm以上が現実的である。細径繊維13の繊維径D3は、例えば上述した方法で測定することができる。このような細径繊維13は、例えばメルトブローン法や電界紡糸法等の方法で得ることができ、当該方法で得られた繊維は一般的に長繊維である。
摩擦抵抗の低減と液保持性とを両立する観点から、親水性繊維11の繊維径D1に対する太径繊維12の繊維径D2の比(D2/D1)は、好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.2以上であり、好ましくは12以下、更に好ましくは10以下である。また、第1繊維層L1に存在する洗浄液を毛管力によって第3繊維層側に引き込みやすくして、担持された洗浄液の使用効率を高める観点から、親水性繊維11の繊維径D1に対する細径繊維13の繊維径D3の比(D3/D1)は、好ましくは0.008以上、更に好ましくは0.010以上であり、好ましくは0.08以下、更に好ましくは0.06以下である。
上述のとおり、ワイピングシート1は、水を主体とする洗浄液が繊維集合体に担持された湿式の態様であり、好ましくは少なくとも第1繊維層L1に洗浄液が担持されている。洗浄液に含まれる水の含有量は、洗浄液の全質量に対して、80.0質量%以上であることが好ましく、90.0質量%以上であることが更に好ましく、また100質量%以下であることが好ましく、99.0質量%以下であることが更に好ましい。
ワイピングシートに担持される洗浄液としては、水単独や、添加剤を含む水溶液など、湿式のワイピングシートに用いられる一般的な組成のものを用いることができる。洗浄液に用いられる添加剤としては、界面活性剤、殺菌剤、香料、芳香剤、消臭剤、pH調整剤、アルコール、光沢付与剤及び増粘剤からなる群から選ばれる少なくとも一種が挙げられる。
以上の構成を有するワイピングシートは、シート全体として所定の坪量を有するとともに、親水性繊維11を含む第1繊維層L1を有しているので、洗浄液を多量に保持することができ、その結果、ワイピングシートの使用時において湿潤状態を長く保つことができる。また、第2繊維層L2に含まれる太径繊維12によって、シートの清掃対象面への押し付けによって生じる押圧力に反発しやすい部分と反発しづらい部分とをシート面方向に微視的に形成して、ワイピングシートと清掃対象面との接触面積を少なくできる。その結果、ワイピングシートと清掃対象面との摩擦抵抗を小さくして、使用時の操作性を向上させることができる。
更に、細径繊維13を含む第3繊維層L3は他の繊維層と比較して毛管力が高いので、第1繊維層L1に保持された洗浄液を第3繊維層L3側に引き込みやすくなる。その結果、汚れを除去するのに十分な量の洗浄液を清掃対象面に連続的且つ持続的に供給することができ、液の徐放性に優れる。これに加えて、緻密且つ低空隙率の構造を有する第3繊維層L3を清掃対象面に当接させてワイピングすることによって、汚れの捕集性能及び保持性能を高めることができるので、汚れの捕集性が向上する。また、シート全体として所定の坪量を有し、且つ繊維構成がそれぞれ異なる繊維層を3層設けていることによって、構成繊維の剥がれやほつれを低減して、ワイピングシートの使用時における強度を十分に発現できるという利点もある。
特に、本発明の好適な態様によれば、太径繊維12及び細径繊維13がともにワイピング面である第1面1Fに露出して存在しているので、剛性が高い太径繊維12が清掃対象面に存在する汚れをかき取りつつ、かき取った汚れを第3繊維層L3によって汚れを捕集及び保持できるので、汚れの捕集性、特に塵や砂ほこりなどの微粒子汚れの捕集性がより一層向上する。また、細径繊維のみが清掃対象面と当接する場合と比較して、ワイピングシートと清掃対象面との摩擦抵抗を更に小さくすることができるので、使用時の操作性をより一層向上させることができる。
図5並びに図6(a)及び(b)には、ワイピングシート1の別の実施形態が示されている。以下に説明する実施形態は、上述した実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については上述した実施形態についての説明が適宜適用される。上述した実施形態と同様の点については同じ符号を付して説明を省略する。
図5並びに図6(a)及び(b)に示す実施形態では、第1繊維層L1と第3繊維層L3との間に存在する第2繊維層L2の配置形態が異なっている。詳細には、図5並びに図6(a)及び(b)に示すように、シート面方向において、第1繊維層L1と第3繊維層L3との間に第2繊維層L2が存在する領域R1(以下、これを「存在領域R1」ともいう。)と、第1繊維層L1と第3繊維層L3との間に第2繊維層L2が存在しない領域R2(以下、これを「非存在領域R2」ともいう。)とが形成されていることが好ましい。同図に示す非存在領域R2は、存在領域R1と非存在領域R2とが一方向に延びるように交互に形成された帯状の領域となって複数形成されている。これに代えて、非存在領域R2は、シート面方向に散点状に形成されていてもよい。図5に示すように、第1繊維層L1及び第3繊維層L3はそれぞれ、シート面方向全域に配されている。
特に、非存在領域R2においては、親水性繊維11等の第1繊維層L1を構成する繊維と、細径繊維13等の第3繊維層L3を構成する繊維とが直接融着又は交絡していることも好ましい。図5並びに図6(a)及び(b)に示す実施形態では、非存在領域R2において、第1繊維層L1を構成する親水性繊維11と、第3繊維層L3を構成する細径繊維13とが直接融着又は交絡している態様となっている。このような構成となっていることによって、存在領域R1では使用時の操作性と汚れの捕集性とを両立して向上させることができる。また、第1繊維層L1に保持された洗浄液を第3繊維層L3側へ直接引き込むことができるので、洗浄液を清掃対象面に連続的且つ持続的に供給して、液の徐放性により一層優れる。更に、担持された洗浄液の利用効率を更に高めることができるので、一枚のワイピングシートでより広い面積をワイピングすることが可能となる。
汚れのかき取り性及び絡め取り性を向上させて、汚れの捕集性を更に高める観点から、第2繊維層L2に含まれる太径繊維12は、図4(a)及び(b)並びに図6(b)に示すように捲縮繊維であることが好ましく、また太径繊維12が第1面1F側に露出していることも好ましい。捲縮繊維は、捲縮の形態が螺旋状、ジグザグ状、U字状又はこれらの組み合わせの形態を有している繊維である。太径繊維12が捲縮繊維である場合、太径繊維12として、上述した複合繊維や、熱の付与によって螺旋状の捲縮が発現可能な繊維(以下、これを潜在捲縮繊維ともいう。)を好ましく用いることができる。太径繊維12が捲縮繊維であることによって、ワイピングシート1を清掃対象面に押し当てたときに、第2繊維層L2がバネのような役割を担うので、第1繊維層L1に保持された洗浄液を第3繊維層L3側に更に供給しやすくして、液の利用効率及び液徐放性がより一層向上するという利点もある。
太径繊維12が捲縮繊維である場合、汚れの捕集性能を一層高める観点から、捲縮繊維の捲縮数は、1以上であることが好ましく、2以上であることが更に好ましく、またその上限は10以下であることが好ましく、8以下であることが更に好ましい。捲縮繊維の捲縮数は、JIS L 1015に記載の方法に準じて測定することができる。
太径繊維12の構成成分として、上述した成分等を含む合成繊維や、偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維が好ましく用いられるところ、液の徐放性を更に高める観点から、太径繊維12は、PETとco−PETとの複合繊維又はPETとPEとの複合繊維であることが好ましく、PETとPEとの複合繊維であることが更に好ましい。偏心芯鞘型複合繊維とする場合、PETを芯とし、co−PET又はPEを鞘とすることも好ましい。特にこのような成分から構成された複合繊維は、太径繊維12に捲縮を発現させて、清掃対象面から汚れをかき取ったり、絡め取ったりして、汚れの捕集性能を一層高める観点で有利である。
本発明の効果が奏される限りにおいて、ワイピングシート1を構成する第1繊維層L1は、親水性繊維11のみから構成されていてもよく、これに加えて、上述した合成繊維などの他の繊維を更に含んでいてもよい。同様に、第2繊維層L2は、太径繊維12のみから構成されていてもよく、これに加えて、上述したセルロース繊維や合成繊維などの他の繊維を更に含んでいてもよい。また同様に、第3繊維層L3は、細径繊維13のみから構成されていてもよく、これに加えて、上述したセルロース繊維や合成繊維などの他の繊維を更に含んでいてもよい。これらは単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。各繊維層に含まれ得る他の繊維は、その横断面が円形(非異形)であってもよく、非円形(異形)であってもよい。他の繊維は、各繊維層中に好ましくは50質量%以下の割合で含有され、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下の割合で含有される。特に、他の繊維として熱融着性樹脂を含む合成繊維を用いることによって、熱の付与によって構成繊維どうしを融着させることができ、シート全体の強度を高く発現できる点で好ましい。
ワイピングシート1の使用時における強度を十分なものとする観点から、ワイピングシート1の厚みは、乾燥状態且つ40N/m荷重下において0.5mm以上であることが好ましく、0.8mm以上であることが更に好ましく、また、同荷重下において11.0mm以下であることが好ましく、10.0mm以下であることが更に好ましい。
以上は本発明のワイピングシートの一実施形態に関する説明であったところ、以下にワイピングシートの好適な製造方法を、図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8には、ワイピングシートの製造に好適に用いられる製造装置100が示されている。本製造方法は、親水性繊維11を含む繊維層の上面に太径繊維12を含む繊維層を積層して第1積層体S1を形成する工程(第1積層工程)と、太径繊維12を含む繊維層の上面に細径繊維13を含む繊維層を積層して第2積層体S2を形成する工程(第2積層工程)と、第2積層体S2を一体化させる工程(一体化工程)とに大別される。
図7及び図8に示す製造装置100は、無端ベルトからなる通気性の搬送ベルト110が備えられている。搬送ベルト110は、2つの搬送ロール111,111が設けられており、単一方向(搬送方向MD)に周回軌道を描くようになっている。
搬送ベルト110の上方には、親水性繊維11を含む第1繊維層L1を積層形成する第1繊維層形成部120と、太径繊維12を含む第2繊維層L2を第1繊維層L1の上面に積層形成する第2繊維層形成部130と、細径繊維13を含む第3繊維層L3を第2繊維層L2の上面に積層形成する第3繊維層形成部140とが備えられている。各形成部120,130,140をこの順で経ることによって、第1積層体S1の形成を経て、第2積層体S2を形成することができる。
また、各形成部120,130と対向する位置であって、第1積層体S1の下面側には、上述のウェブを搬送ベルト側へ吸引して第1積層体S1を形成するためのサクションボックス150が備えられている。このように、本製造装置は一般的なエアレイド法に用いられる製造装置と同様の構成となっている。
本実施形態における第3繊維層形成部140は、原反ロールの態様となっており、細径繊維13を含む第3繊維層L3を長尺帯状のシートとして繰り出して、第2繊維層L2の上面に積層できるようになっている。
各形成部120,130,140の搬送方向MDにおける下流側には、第2積層体S2における各繊維層を一体化するための一体化処理装置160が備えられている。図7に示す一体化処理装置160は、高圧水流の吹き付けによって積層体を一体化させる水流交絡装置の態様となっている。本実施形態では、一体化処理装置160と対向する位置に、一対の支持ロール162に架け渡された無端ベルトからなり、水が透過可能な支持ベルト161が備えられており、一体化処理装置160と支持ベルト161との間に導入された第2積層体S2の第3繊維層L3側に高圧水流を吹き付けて、構成繊維どうしを交絡させて一体化できるようになっている。
図8に示す一体化処理装置160は、第2積層体S2を加熱して一体化させる加熱装置の態様となっている。一体化処理装置160は、その内部に第2積層体S2を搬送して、第2積層体S2を加熱できるようになっている。一体化処理装置160における第2積層体S2の加熱の態様は、例えばヒーター、加熱気体の吹き付け又は赤外線照射などが挙げられ、好ましくは加熱気体の吹き付けである。本実施形態においては、太径繊維12として潜在捲縮繊維を用いる場合、加熱によって第2積層体S2を一体化させるとともに、熱の付与によって潜在捲縮繊維を捲縮させて、捲縮繊維からなる太径繊維12とすることができる。
図7及び8に示す製造装置100を用いたワイピングシートの好適な製造方法は以下のとおりである。まず、親水性繊維11を含む繊維層の上面に太径繊維12を含む繊維層を積層して、第1積層体S1を形成する(第1積層工程)。詳細には、第1繊維層形成部120から、親水性繊維11と、必要に応じて合成繊維等の他の繊維とを好ましくはベルト面方向に均一となるように供給して、第1繊維層L1を搬送ベルト110上に形成させる。その後、第2繊維層形成部130から、太径繊維12と、必要に応じて合成繊維等の他の繊維とを供給して、第2繊維層L2を第1繊維層L1上に積層して、第1積層体S1を形成する。
目的とするワイピングシート1のシート面方向全域に第2繊維層L2を形成する場合、第1繊維層L1の面方向全域に太径繊維12等の構成繊維を供給して、次の工程に供すればよい。また、目的とするワイピングシート1に非存在領域R2を形成するためには、例えば、第1繊維層L1の面方向において、太径繊維12等の構成繊維が供給される部位と、太径繊維12等の構成繊維が供給されない部位とをそれぞれ形成して、次の工程に供すればよい。この場合、太径繊維12等の構成繊維が供給された部位がワイピングシート1における存在領域R1となり、太径繊維12等の構成繊維が供給されない部位が非存在領域R2となる。
次いで、第3繊維層形成部140から、細径繊維13を含む繊維シートからなる第3繊維層L3を供給して、第3繊維層L3を第2繊維層L2上に積層して、第2積層体S2を形成する(第2積層工程)。
続いて、第2積層体S2における各繊維層を、水流交絡又は加熱によって一体化させる(一体化工程)。図7に示すように、一体化処理装置160が水流交絡装置の態様である場合、第2積層体S2が、支持ベルト161によってMD方向に搬送されながら、一体化処理装置160から噴出する高圧水流によって交絡処理される。この工程を経ることによって、第2積層体S2の繊維どうしが交絡して、繊維集合体1Aが形成される。
一体化処理装置160が水流交絡装置の態様である場合、第2積層体S2に対して吹き付ける水圧は、好ましくは30kg/cm以上、更に好ましくは40kg/cm以上であり、好ましくは80kg/cm以下、更に好ましくは60kg/cm以下である。また、第2積層体S2のMD方向における搬送速度は、好ましくは2m/min以上、更に好ましくは4m/min以上であり、好ましくは10m/min以下、更に好ましくは8m/min以下とすることで製造することができる。
図8に示すように、一体化処理装置160が加熱装置の態様である場合、第2積層体S2に対して好ましくは加熱気体を吹き付けることによって、第2繊維層L2及び第3繊維層L3を構成する繊維の一部を溶融させて、第2積層体S2を構成する繊維どうしを融着させて一体化する。これに加えて、第1繊維層L1に熱融着性樹脂を含む合成繊維等の他の繊維が含まれている場合、他の繊維に含まれる熱融着性樹脂が熱の付与によって溶融し、それに起因して、親水性繊維11どうしを更に融着させて一体化する。これとともに、太径繊維12として潜在捲縮繊維を用いる場合、熱の付与によって捲縮が発現して、捲縮繊維となる。
加熱装置における加熱温度は、構成繊維の原料や融点などによって適宜調節することができるが、好ましくは130℃以上、更に好ましくは140℃以上であり、また、好ましくは200℃以下、更に好ましくは180℃以下である。また、加熱工程における加熱処理の時間は、上述の温度範囲において、好ましくは10秒以上100秒以下とすることができる。加熱気体の吹き付けを行う場合、加熱気体の流量は、上述の温度及び加熱時間の範囲であることを条件として、好ましくは540m/min以上、更に好ましくは550m/min以上であり、また、好ましくは4600m/min以下、更に好ましくは4500m/min以下である。
具体的には、親水性繊維11としてパルプ繊維と、他の繊維としてPET繊維とを含む第1繊維層L1と、太径繊維12として、PETが芯であり、co−PETが鞘である偏心芯鞘型複合繊維である潜在捲縮繊維を含む第2繊維層L2と、細径繊維13としてポリプロピレン繊維を含む第3繊維層L3とを用いて、加熱気体の吹き付けを行う場合、150℃以上170℃以下の加熱気体を2000m/min以上2500m/min以下の流量で、加熱処理の時間を20秒以上80秒以下として吹き付けることができる。
以上の工程を経て、各繊維層L1,L2,L3が積層一体化された繊維集合体1Aが製造される。各層の一体化を更に強化させたい場合には、ヒートエンボスや超音波エンボスによる融着処理を更に行うこともできる。また、水流交絡を経た繊維集合体1Aに対して、上述した加熱処理や融着処理を更に行ってもよい。
ワイピングシート1の製造工程において、太径繊維12は、捲縮が発現していない繊維を用いてもよく、予め捲縮を発現させた捲縮繊維を用いてもよく、あるいは潜在捲縮繊維を用いてもよい。特に、太径繊維12として捲縮繊維を含むワイピングシートを製造するために、水流交絡によって一体化処理を行う場合には、予め捲縮を発現させた捲縮繊維を用いることができる。
以上のように製造された繊維集合体1Aは、例えば矩形状等の所定の形状に成形したあと、繊維集合体1Aに洗浄液を担持させて、湿式のワイピングシートとする(担持工程、図示せず)。担持工程における洗浄液の担持方法としては、例えば繊維集合体1Aを洗浄液に浸漬させたり、繊維集合体1Aに洗浄液を噴霧したりすればよい。少なくとも第1繊維層L1に洗浄液を担持させるためには、例えば、繊維集合体1Aにおける第1繊維層L1側に洗浄液を噴霧又は接触させればよい。
担持工程において、繊維集合体1Aに担持させる洗浄液の担持量は、960g/m以上が好ましく、1120g/m以上が更に好ましく、1760g/m以下が好ましく、1600g/m以下が更に好ましい。換言すれば、乾燥状態の繊維集合体1Aの質量に対する洗浄液の担持割合は、質量百分率として、好ましくは300質量%以上、更に好ましくは350質量%以上であり、好ましくは550質量%以下、更に好ましくは500質量%以下である。
このようにして製造されたワイピングシートは、該ワイピングシート単体で、又はワイパーなどの清掃用具に装着させて、屋外及び屋内を問わず、床面、壁面等の建物、戸棚、窓ガラス、鏡、ドア、ドアノブ等の建具、ラグ、カーペット、机食卓等の家具、キッチン、トイレ、身体の清拭や、衛生用品、包装などにも使用できる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、製造方法において用いられる第3繊維層L3は、細径繊維13を含む繊維シートの態様として説明したが、この形態に限られない。例えば、細径繊維13を、メルトブローン法や電界紡糸法等によって第1積層体S1上に直接紡糸して第3繊維層L3を形成してもよい。その後、一体化工程及び担持工程を行うことによって、湿式のワイピングシートを製造することができる。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下の湿式ワイピングシートを開示する。
<1>
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し且つ繊維径が30μm以上の太径繊維を含む第2繊維層と、該第2繊維層における前記第1繊維層が配されていない側に隣接し且つ繊維径が2μm以下の細径繊維を含む第3繊維層とを有し、
坪量が110g/m以上であり、洗浄液が担持されてなる湿式ワイピングシート。
<2>
前記太径繊維が、前記第2繊維層と前記第3繊維層との境界面を越えて前記第3繊維層側に侵入しており、
前記第3繊維層における前記第1繊維層及び前記第2繊維層が配されていない側の表面に前記太径繊維及び前記細径繊維が存在している、前記<1>に記載の湿式ワイピングシート。
<3>
第1面と、該第1面の反対側に位置している第2面とを有し、
前記第3繊維層の前記表面は、前記第1面を構成している、前記<2>に記載の湿式ワイピングシート。
<4>
前記第1面は、使用時において、清掃対象面と当接して用いられるワイピング面である、前記<3>に記載の湿式ワイピングシート。
<5>
前記第3繊維層の表面に存在している前記太径繊維の本数は、好ましくは400本/cm以上、更に好ましくは500本/cm以上であり、また、好ましくは3200本/cm以下、更に好ましくは3000本/cm以下である、前記<2>ないし<4>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<6>
前記第1繊維層と前記第3繊維層との間に前記第2繊維層が存在しない領域が形成されており、
前記領域は、前記第1繊維層を構成する繊維と前記第3繊維層を構成する繊維とが直接融着又は交絡している、前記<1>ないし<5>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<7>
前記第1繊維層と前記第3繊維層との間に前記第2繊維層が存在する領域と、前記第1繊維層と前記第3繊維層との間に前記第2繊維層が存在しない領域とが、一方向に延びるように交互に形成された帯状の領域となって複数形成されている、前記<1>ないし<6>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<8>
前記太径繊維は捲縮繊維である、前記<1>ないし<7>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<9>
前記捲縮繊維の捲縮数は、1以上であることが好ましく、2以上であることが更に好ましく、またその上限は10以下であることが好ましく、8以下であることが更に好ましい、前記<8>に記載の湿式ワイピングシート。
<10>
前記太径繊維は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンとの複合繊維である、前記<1>ないし<9>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<11>
前記坪量が、好ましくは110g/m以上、より好ましくは115g/m以上、更に好ましくは120g/m以上であり、また、好ましくは360g/m以下、より好ましくは355g/m以下、更に好ましくは350g/m以下である、前記<1>ないし<10>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<12>
前記第1繊維層の坪量は、好ましくは50g/m以上、より好ましくは55g/m以上、更に好ましくは60g/m以上であり、また、好ましくは160g/m以下、より好ましくは155g/m以下、更に好ましくは150g/m以下である、前記<1>ないし<11>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<13>
前記第2繊維層の坪量は、好ましくは35g/m以上、より好ましくは40g/m以上、更に好ましくは45g/m以上であり、また、好ましくは115g/m以下、より好ましくは110g/m以下、更に好ましくは105g/m以下である、前記<1>ないし<12>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<14>
前記第3繊維層の坪量が20g/m以上50g/m以下である、前記<1>ないし<13>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<15>
前記第3繊維層の坪量は、より好ましくは22g/m以上、更に好ましくは25g/m以上であり、より好ましくは48g/m以下、更に好ましくは45g/m以下である、前記<1>ないし<14>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<16>
前記親水性繊維の繊維径は、好ましくは5μm以上、更に好ましくは8μm以上であり、また、好ましくは53μm以下、更に好ましくは50μm以下である、前記<1>ないし<15>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<17>
前記太径繊維の繊維径は、好ましくは30μm以上、更に好ましくは35μm以上であり、また、好ましくは105μm以下、更に好ましくは100μm以下である、前記<1>ないし<16>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<18>
前記細径繊維の繊維径は、好ましくは2μm以下、更に好ましくは1.8μm以下であり、0.1μm以上である、前記<1>ないし<17>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<19>
前記親水性繊維の繊維径D1に対する前記太径繊維の繊維径の比(D2/D1)は、好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.2以上であり、好ましくは12以下、更に好ましくは10以下である、前記<1>ないし<18>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<20>
前記親水性繊維の繊維径D1に対する前記細径繊維の繊維径D3の比(D3/D1)は、好ましくは0.008以上、更に好ましくは0.010以上であり、好ましくは0.08以下、更に好ましくは0.06以下である、前記<1>ないし<19>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
<21>
乾燥状態且つ40N/m荷重下における厚みが、0.5mm以上であることが好ましく、0.8mm以上であることが更に好ましく、11.0mm以下であることが好ましく、10.0mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<20>のいずれか一に記載の湿式ワイピングシート。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
親水性繊維11として平均繊維径12μmのパルプを用いた。太径繊維12として、PETが芯であり、co−PETが鞘である平均繊維径44μmの偏心芯鞘型繊維を用いた。細径繊維13として平均繊維径1μmのPP繊維を用いた。親水性繊維11(パルプ):PET繊維=4.0:6.0の質量割合で含み、構成繊維の平均繊維径が11.4μmである混綿体からなる第1繊維層L1と、太径繊維12からなる第2繊維層L2と、細径繊維13からなる不織布である第3繊維層L3とを用いた。第1繊維層L1の坪量は110g/mとした。第2繊維層L2の坪量は75g/mとした。第3繊維層L3の坪量は30g/mとした。これらの繊維層をエアレイド法およびスパンレース法によって一体化させて、坪量が215g/mである繊維集合体1Aを得た。
本実施例における各繊維層L1,L2,L3は、図1に示すようにシート面方向全域に形成されており、非存在領域R2が形成されていないものであった。また、太径繊維12は捲縮繊維であり、太径繊維12が第2繊維層L2と第3繊維層L3との境界面を越えて第3繊維層L3側に侵入し、第3繊維層L3の表面に太径繊維12と細径繊維13とがともに存在しているものであった。
次いで、上述の繊維集合体1Aに洗浄液を含浸させて、湿式のワイピングシートを製造した。洗浄液は、第1繊維層L1に少なくとも担持させるように含浸した。洗浄液の含浸量は、乾燥状態の繊維集合体1Aの質量に対する質量割合として、400質量%とした。洗浄液の組成は、ポリオキシエチレンラウリルエーテルを0.3質量%含む水溶液であった。ワイピングシートは矩形のものであり、その寸法は285mm×205mmであった。
〔実施例2〜4〕
第3繊維層L3の坪量を7g/m、15g/m、又は45g/mにそれぞれ変更して繊維集合体1Aを製造したほかは、実施例1と同様に湿式のワイピングシートを製造した。
〔実施例5〕
太径繊維12として、PETを芯とし、PEを鞘とした平均繊維径50μmの偏心芯鞘型繊維を用い、該繊維からなる第2繊維層L2を用いたほかは、実施例1と同様に湿式のワイピングシートを製造した。本実施例における太径繊維12は捲縮繊維であり、第3繊維層L3の表面に太径繊維12と細径繊維13とがともに存在しているものであった。
〔実施例6〕
図5に示すように、存在領域R1と非存在領域R2とが交互に且つ帯状に複数存在するように第2繊維層L2を形成して、繊維集合体1Aを製造したほかは、実施例1と同様に湿式のワイピングシートを製造した。
〔実施例7〕
含浸させる洗浄液をイオン交換水のみに変更したほかは、実施例1と同様に湿式のワイピングシートを製造した。
〔比較例1〕
特開2007−154359号公報に記載の方法に従い、繊維ウェブ及び網状シートからなる繊維集合体を備える湿式ワイピングシートを製造した。繊維ウェブは、レーヨン:アクリル繊維:PET繊維=25:25:50の質量割合で含むものであり、坪量が60g/mであった。また、網状シートはPP製であり、坪量が5g/mであった。繊維集合体の坪量は、65g/mであった。この繊維集合体に、乾燥状態の繊維集合体の質量に対する質量割合として、400質量%の洗浄液を含浸させた。洗浄液の組成はポリオキシエチレンラウリルエーテル0.3質量%水溶液とした。ワイピングシートは矩形のものであり、その寸法は285mm×205mmであった。
〔比較例2〕
第3繊維層L3を設けずに繊維集合体を製造した他は、実施例1と同様に湿式のワイピングシートを製造した。本比較例の湿式ワイピングシートは、繊維集合体の坪量が60g/mであり、第1繊維層L1及び第2繊維層L2からなる二層構造のシートである。
〔比較例3〕
洗浄液としてイオン交換水のみを含浸させたほかは、比較例1と同様に湿式ワイピングシートを製造した。
〔評価1:洗浄液の徐放性の評価〕
実施例1〜6及び比較例1〜2の湿式ワイピングシートに、0.16kN/mの荷重をかけて、一枚あたり0.6m×0.6mの寸法を有する矩形状のタイル床(リクシル社製、シャーロットII)の36枚分(12.96m相当)を清掃対象面として、ワイピングした。ワイピングは、ワイピング速度1m/sで、半畳相当の面積(0.9m×0.9m)の範囲を4往復するようにシートを移動させて、清掃対象面全域を対象として行った。用いたワイピングシートにおける洗浄液の初期担持量(g)を基準として、ワイピングによってタイル床に放出される洗浄液放出量(g)と、ワイピングシートに残存している洗浄液残存量(g)とを、一畳相当の面積(1.8m×0.9m)をワイピングするごとに測定し、洗浄液の徐放性を評価した。また、洗浄液の初期担持量(g)に対するワイピング終了後(タイル床36枚をワイピングした後)の洗浄液残存量(g)の百分率を算出し、洗浄液の利用効率を評価した。結果を図9(a)及び(b)並びに図10(a)及び(b)に示す。図9(a)及び図10(a)に示すグラフでは、横軸の左側がワイピング開始を示し、横軸の右側がワイピング終了を示している。
図9(a)及び(b)に示すように、実施例の湿式ワイピングシートは、比較例の湿式ワイピングシートと比較して、いずれも洗浄液の担持量が高く、ワイピングシートの湿潤状態が長く維持されるとともに、洗浄液の徐放性が良好であることが判る。特に、第3繊維層L3の坪量を好適な範囲に設定した実施例1及び実施例4は、洗浄液の担持量が更に高くなるとともに、ワイピング初期において洗浄液が多量且つ持続的に放出されやすく、洗浄液の使用効率が高くなっているので、ワイピング開始から終了までの洗浄液の徐放性に特に優れ、一枚のワイピングシートで広い面積をワイピング可能であることも判る。
また、図10(a)及び(b)に示すように、第2繊維層L2における太径繊維12の構成樹脂を好適なものに変更した実施例5や、第2繊維層L2の非存在領域R2を形成した実施例6は、洗浄液の担持量が更に高くなるとともに、洗浄液の使用効率がより高くなるので、ワイピング開始から終了までの洗浄液の徐放性に特に優れ、一枚のワイピングシートで広い面積をワイピング可能であることも判る。
〔評価2:操作性の評価〕
実施例7及び比較例3のワイピングシートを用いて、ワイピング抵抗値による操作性を評価した。評価対象の湿式ワイピングシートに、質量1kg、平面寸法75mm×80mmの重り(荷重:1.63kN/m相当)を載せて、表面が粗い玄関タイル床(ニッタイ工業社製、ロマーニII)を清掃対象面としたときの抵抗力(N)を測定した。抵抗力の測定は、プッシュプルゲージ(RX−20、アイコーエンジニアリング社製)の先端にフック状のクリップを付け、当該クリップに評価対象のワイピングシートが装着された専用治具を取り付ける。この専用治具を、タイル床上で、300mm/minの速度で20mm走査させたときの、プッシュプルゲージに記録される最大荷重を抵抗力(N)とした。計測は5回行い、その算術平均値を算出した。抵抗力が低いほど、使用時の操作性が高いものである。結果を図11に示す。
図11に示すように、実施例の湿式ワイピングシートは、比較例の湿式ワイピングシートと比較して、摩擦抵抗が低く、使用時の操作性が高いものであることが判る。また、測定後における実施例の湿式ワイピングシートは、構成繊維の剥がれやほつれなどの不具合が観察されず、表面が粗い清掃対象面をワイピングした場合でも十分な強度を有していることも判る。
〔評価3:汚れの捕集性の評価〕
実施例7及び比較例3のワイピングシートを用いて、塵や砂ほこりが付着している屋外のコンクリート床を清掃対象面としてワイピングして、汚れの捕集性能を評価した。本評価におけるワイピングは、ワイピングシート上に質量1.5kg、平面寸法50mm×80mmの重り(荷重:3.75kN/m相当)を載せて、15cmの範囲を前後方向に3往復させることで行った。結果を図12に示す。図12の清掃対象面の画像において、黒色及び灰色部分は汚れが残存している部分であり、白色部分は汚れが除去された部分である。
図12に示すように、実施例のワイピングシートは、ワイピング後の繊維のほつれや破断が生じることなくワイピングすることができ、清掃対象面に付着した汚れをかき取って、シートに汚れを捕集及び保持できていることが判る。一方、比較例のワイピングシートは、繊維の剥がれがワイピング終了後に観察され、また、汚れの捕集性能が十分でなかった。
1 湿式ワイピングシート
1A 繊維集合体
1F 第1面
1R 第2面
11 親水性繊維
12 太径繊維
13 細径繊維
L1 第1繊維層
L2 第2繊維層
L3 第3繊維層
Z 厚み方向
100 製造装置

Claims (6)

  1. 親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し且つ繊維径が30μm以上の太径繊維を含む第2繊維層と、該第2繊維層における前記第1繊維層が配されていない側に隣接し且つ繊維径が2μm以下の細径繊維を含む第3繊維層とを有し、
    坪量が110g/m以上であり、洗浄液が担持されてなる湿式ワイピングシート。
  2. 前記太径繊維が、前記第2繊維層と前記第3繊維層との境界面を越えて前記第3繊維層側に侵入しており、
    前記第3繊維層における前記第1繊維層及び前記第2繊維層が配されていない側の表面に前記太径繊維及び前記細径繊維が存在している、請求項1に記載の湿式ワイピングシート。
  3. 前記第1繊維層と前記第3繊維層との間に前記第2繊維層が存在しない領域が形成されており、
    前記領域は、前記第1繊維層を構成する繊維と前記第3繊維層を構成する繊維とが直接融着又は交絡している、請求項1又は2に記載の湿式ワイピングシート。
  4. 前記太径繊維は捲縮繊維である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の湿式ワイピングシート。
  5. 前記太径繊維は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンとの複合繊維である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の湿式ワイピングシート。
  6. 前記第3繊維層の坪量が20g/m以上50g/m以下である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の湿式ワイピングシート。
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JP2016116851A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 花王株式会社 清掃用シート
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