JP2021088751A - 転動部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転動部品において、水素侵入下での使用で生成する白色組織を抑制し、長寿命化を達成する。【解決手段】質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下を含み、残部Fe及び不純物の鋼材からなる転動部品において、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が7.0μm以下であり、残留オーステナイト量が体積率で20.0%以下であり、表層硬さが750HV以上であることを特徴とする転動部品。【選択図】図3

Description

本発明は、浸炭焼入れを施し、続いて、高周波加熱と急冷による焼入れ、及び、焼き戻しを行うことで、転動負荷時の白色組織生成を抑制し、水素侵入下における寿命を高めた転動部品とその製造方法に関する。
近年、自動車用部品をはじめとする動力伝達部品は環境負荷軽減を目指して小型軽量化が求められている。さらに、これらの部品には、使用環境の過酷化と長寿命化に対応できる特性も同時に要求されている。
特に、軸受を代表とする転動部品においては、例えば、潤滑油中に水が侵入することや、使用中に潤滑油が分解することによって発生した水素が転動部品中に侵入した場合、使用中に、鋼のマルテンサイト組織が白色組織と呼ばれる組織へと変化し、短期間で転動部品の表面に剥離が発生することが知られている。したがって、転動部品の長寿命化を図るためには、白色組織変化を抑制することが重要である。
この課題に対して、特許文献1には、2回の焼入れ工程によって旧オーステナイト結晶粒の粒度番号を12番以上にするとともに、Crを含有する0.03〜1μmの炭化物又は炭窒化物を少なくとも15個/100μm2以上形成して、水素環境下での寿命を向上させる技術が開示されている。しかし、特許文献1の技術は、通常の油焼入れを行っているため、残留オーステナイト量が特段低減することはなく、白色組織が生成する恐れがある。
また、特許文献2には、平均粒径が20nm以下のTi炭化物及びTi炭窒化物の少なくとも一方が、少なくとも、表面近傍に面積率で0.5〜20.1%分散析出し、残留オーステナイト量が20%以下の転がり軸受が提案されている。しかし、特許文献2の技術は、鋼材を高温で溶体化するため、焼きならしを施しても、旧オーステナイト結晶粒の粒径が十分微細化せず、白色組織が生成する恐れがある。
特開2010−043320号公報 特許第3728887号公報
本発明は、従来技術の課題を踏まえ、転動部品において、水素侵入下での使用で生成する白色組織を抑制することを課題とし、該課題を解決する転動部品(例えば、軸受部品)と、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決する手法について鋭意検討した。その結果、鋼のミクロ組織において、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径、及び、残留オーステナイト量を所要の範囲内に維持すれば、白色組織の生成を抑制できることを見いだした。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は次のとおりである。
(1)質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下を含み、残部Fe及び不純物からなり、
旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が7.0μm以下であり、
残留オーステナイト量が体積率で20.0%以下であり、
表層硬さが750HV以上である
ことを特徴とする転動部品。
(2)さらに、質量%で、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする前記(1)に記載の転動部品。
(3)前記(1)又は(2)に記載の転動部品を製造する製造方法であって、
質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下と、
Mo:0〜0.50%、V:0〜0.50%、Nb:0〜0.10%、Ni:0〜1.00%、B:0〜0.005%、Ti:0〜0.10%を含み、残部Fe及び不純物からなる鋼材に、熱間加工又は冷間加工を施して、部品形状に成形する工程、
成形した部品に浸炭焼入れを施す工程、
浸炭焼入れを施した部品を、高周波で加熱し、次いで、水噴射又は気水噴射で冷却する工程を含む
ことを特徴とする転動部品の製造方法。
(4)前記鋼材は、更に、質量%で、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする(3)に記載の転動部品。
本発明によれば、水素侵入下の使用においても、白色組織が生成せず、長寿命の転動部品(例えば、軸受部品)を提供することができる。
粗形状の小ローラー試験片の側面図であって、試験片つかみ部の部分断面を示す。 粗形状の小ローラー試験片に施す熱処理を示す図である。(a)は、浸炭・油焼入れの熱履歴を示し、(b)は、浸炭・油焼入れ後の焼戻しの熱履歴を示す。 粗形状の小ローラー試験片の浸炭後の熱処理(高周波焼入れ、焼戻し)を示す図である。(a)は、浸炭後の焼入れの熱履歴を示し、(b)は、焼入れ後の焼戻しの熱履歴を示す。 大ローラーの熱処理(球状化焼鈍,焼入れ、焼戻し)を示す図である。(a)は、粗加工前の大ローラー素材の球状化焼鈍の熱履歴を示し、(b)は、粗形状の大ローラー試験片に施す油焼入れの熱履歴を示し,(c)は粗形状の大ローラー試験片の焼入れ後の焼戻しの熱履歴を示す。 仕上げ加工後の小ローラー試験片の側面図であって、試験片つかみ部の部分断面を示す。 粗形状の大ローラー試験片の側面断面図である。 仕上げ加工後の大ローラー試験片の側面断面図である。
本発明の転動部品(以下「本発明転動部品」ということがある。)は、
質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下を含み、残部Fe及び不純物からなる転動部品において、
旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が7.0μm以下であり、
残留オーステナイト量が体積率で20.0%以下であり、
表層硬さが750HV以上である
ことを特徴とする。
本発明転動部品は、さらに、質量%で、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする。
本発明の転動部品の製造方法(以下「本発明製造方法」ということがある。)は、本発明転動部品を製造する製造方法であって、
本発明転動部品の素材である鋼材に、熱間加工又は冷間加工を施して、部品形状に成形する工程、
成形した部品に浸炭焼入れを施す工程、
浸炭焼入れを施した部品を、高周波で加熱し、次いで、水噴射又は気水噴射で冷却する工程を含む
ことを特徴とする。
以下、本発明転動部品及び本発明製造方法について説明する。
まず、本発明転動部品の素材である鋼材(以下「本発明鋼材」ということがある。)の成分組成の限定理由について説明する。以下、成分組成に係る%は質量%を意味する。
(A)成分組成
C:0.10〜0.30%
Cは、転動部品の焼入れ性を確保するとともに、焼入れ後の芯部強度や靭性を確保するために必須の元素である。
0.10%未満では、焼入れ後の硬さと靭性を確保できないので、Cは0.10%以上とする。好ましくは0.15%以上、より好ましくは0.18%以上である。一方、0.30%を超えると、靭性が低下するので、Cは0.30%以下とする。Cが過剰になると、鋼材の硬さが上昇し、熱間鍛造や切削加工等の製造性が低下するので、Cは0.28%以下が好ましい。より好ましくは0.25%以下である。
Si:0.05〜0.80%
Siは、鋼の脱酸に必要な元素であり、鋼の強度や表面起点剥離寿命の向上に有効な元素である。また、鋼の焼戻し軟化抵抗を高め、部品が高温で使用される際の軟化を防ぐ作用をなす元素である。
0.05%未満では、添加効果が十分に得られないので、Siは0.05%以上とする。好ましくは0.07%以上、より好ましくは0.09%以上である。一方、0.80%を超えると、靭性が低下するので、Siは上限を0.80%とする。また、Si量が過剰になると、鋼材の硬さ増加が上昇し、切削加工等の製造性が低下するので、Siは0.75%以下が好ましい。より好ましくは0.70%以下である。
Mn:0.40〜1.00%
Mnは、焼入れ性を高める元素である。0.40%未満では、添加効果が十分に得られないので、Mnは0.40%以上とする。好ましくは0.45%以上、より好ましくは0.50%以上である。一方、Mnが1.00%を超えると、鋼材の硬さが上昇し、切削加工等の製造性が低下するので、Mnは1.00%以下とする。好ましく0.80%以下、より好ましくは0.75%以下である。
P:0.020%以下
Pは、粒界に偏析して靭性及び疲労強度を阻害し部品強度を低下させる元素である。Pが0.020%を超えると、部品強度の低下が著しくなるので、Pは0.020%以下とする。好ましくは0.015%以下、より好ましくは0.010%以下である。
S:0.015%以下
Sは、被削性に有効であるが、一方で、冷間加工性及び靭性を阻害するMnSを形成する元素である。Sが0.015%を超えると、冷間加工性及び靭性の低下が著しくなるので、Sは0.015%以下とする。好ましくは0.010%以下、より好ましくは0.007%以下である。
Cr:0.60〜1.50%
Crは、鋼の焼入れ性を高め、また、浸炭処理時に微細な析出物を形成する重要な元素である。この微細な析出物は、水素のトラップサイトとして有効に機能するとともに、旧オーステナイト結晶粒の微細化に有効に機能する。
0.60%未満では、添加効果が十分に得られないので、Crは0.60%以上とする。好ましく0.62%以上、より好ましくは0.65%以上である。一方、1.50%超では、鋼材の硬さが上昇し、切削加工等の製造性が低下するので、Crは1.50%とする。好ましくは1.45%以下、より好ましくは1.40%以下である。
Al:0.005〜0.100%
Alは、精錬工程で脱酸を行うために使用する元素である。0.005%未満では、添加効果が十分に得られないので、Alは0.005%以上とする。好ましくは0.010%以上、より好ましくは0.015%以上である。
一方、0.100を超えると、粗大な酸化物が残存し易くなり、表面起点剥離寿命の低下を招くので、Alは0.100%以下とする。好ましくは0.075%以下、より好ましくは0.050%以下である。
N:0.003〜0.025%
Nは、Nbと炭窒化物を形成し、結晶粒微細化及び拡散性水素の無害化に寄与する元素である。0.003%未満では、添加効果が十分に得られないので、Nは0.003%以上とする。好ましくは0.007%以上、より好ましくは0.010%以上である。
一方、0.0250%を超えると、熱間変形能の低下をきたすので、Nは0.025%以下とする。好ましくは0.022%以下、より好ましくは0.019%以下である。
O:0.0015%以下
Oは、鋼中に不純物として存在して酸化物を形成し、機械特性、なかでも、転動疲労寿命を阻害する元素である。0.0015%を超えると、酸化物が多くなり、転動疲労寿命が著しく低下するので、Oは0.0015%以下とする。好ましくは0.0013%以下、より好ましくは0.0010%以下である。
本発明鋼材は、上記元素の他、転動部品の特性向上のため、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を任意添加元素として含有してもよい。これらの元素の添加による作用効果を得るための添加量の下限値は、以下に説明する。但し、本発明鋼材は、前記任意添加元素をその作用効果が得られる下限量を下回る範囲で含有していても良い。以下、これらの任意添加元素の作用効果と、成分組成の限定理由について説明する。
Mo:0〜0.50%
Moは、鋼の焼入れ性及び靭性の向上に有効な元素である。さらに、Moは、浸炭処理時、微細な析出物を形成し、高周波焼入れ後の旧オーステナイト結晶粒の微細化に寄与する元素である。そして、Moの微細な析出物は、水素のトラップサイトとして機能する。
0.10%未満では、添加効果が十分に得られないので、Moは0.10%以上とすることが好ましい。より好ましくは0.20%以上である。一方、0.50%を超えると、鋼材コストの上昇を招くとともに、熱間加工性や切削性が低下するので、Moは0.50%以下とする。好ましくは0.45%以下である。
V:0〜0.50%
Vは、鋼の焼入れ性を高め、浸炭処理時に微細な析出物を形成する元素である。そして、Vの微細な析出物は、水素のトラップサイトとして機能する。0.10%未満では、添加効果が十分に得られないので、Vは0.10%以上とすることが好ましい。より好ましくは0.15%以上である。
一方、0.50%を超えると、未固溶の粗大な炭化物や炭窒化物が残存し、靭性、熱間加工性、切削性が低下するので、Vは0.50%以下とする。好ましくは0.40%以下である。
Nb:0〜0.10%
Nbは、浸炭処理時に微細な析出物を形成し、浸炭時のオーステナイト結晶粒の粗大化の抑制し、さらに、高周波焼入れ後の旧オーステナイト結晶粒の微細化に寄与する元素である。そして、Nbの微細な析出物は、水素のトラップサイトとして機能する。
0.01%未満では、添加効果が十分に得られないので、Nbは0.01%以上とすることが好ましい。より好ましくは0.02%以上である。一方、0.10%を超えると、切削性が低下する恐れがあるので、Nbは0.10%以下とする。好ましくは0.08%以下である。
Ni:0〜1.00%
Niは、焼入れ性を向上させ、かつ、焼入れ材の靭性を向上させる元素である。1.00%を超えると、添加効果が飽和し、コストが嵩むので、Niは1.00%以下とする。好ましくは0.85%以下である。添加効果を確保する点で、Niは0.05%以上が好ましい。
B:0〜0.005%
Bは、焼入れ性を向上させる元素であり、また、焼入れ時のオーステナイト粒界におけるPやSの偏析を抑制する作用をなす元素でもある。0.005%を超えると、BNが生成して靭性が低下する場合があるので、Bは0.005%以下とする。好ましくは0.003%以下である。添加効果を得る点で、Bは0.0003%以上が好ましい。
Ti:0〜0.10%
Tiは、微細な析出物を形成して、浸炭時の結晶粒粗大化を抑制し、さらに高周波焼入れ後の旧オーステナイト結晶粒の微細化に寄与する元素である。そして、Tiの微細な析出物は、水素のトラップサイトとして機能する。
0.10%を超えると、靭性が低下するので、Tiは0.10%以下とする。より好ましくは0.08%以下である。添加効果を得る点で、Tiは0.005%以上が好ましい。
本発明鋼材において、上記元素以外の残部は、Fe及び不純物である。不純物は、鋼原料(鉱石、スクラップ等)から及び/又は鋼製造工程で不可避的に混入し、本発明鋼材、本発明転動部品、及び、本発明製造方法の実施に悪影響を与えない範囲で許容される元素である。
次に、本発明転動部品のミクロ組織について説明する。
(B)ミクロ組織
旧オーステナイト結晶粒の平均粒径:7.0μm以下
完成した転動部品の組織は、焼戻したマルテンサイトと残留オーステナイトで構成されるが、転動負荷のもとで白色組織が生成する。白色組織は、水素侵入下で、塑性変形が繰り返されることで生成するので、白色組織の発生を抑制するためには、水素侵入下での繰り返し塑性変形を抑制することが重要である。
旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が7.0μmを超えると、局所的な塑性変形が大きくなり、白色組織の生成抑制が困難になるので、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径は7.0μm以下とする。好ましくは6.5μm以下である。
残留オーステナイト量:体積率で20.0%以下
残留オーステナイトは、水素の固溶限が高いので、鋼材に侵入してきた水素のトラップサイトとして機能する。しかし、部品の使用中、残留オーステナイトが加工誘起変態してマルテンサイトになると、残留オーステナイトがトラップしていた水素が放出される。
放出された水素は、局所的な塑性変形を助長するので、白色組織が生成し易くなる。残留オーステナイト量が体積率で20.0%を超えると、局所的な塑性変形が大きくなり、白色組織の生成抑制が困難になるので、残留オーステナイト量は体積率で20.0%以下とする。好ましくは体積率で15.0%以下である。なお、残留オーステナイト量は、X線回折で得られたbcc構造の(211)面とfcc構造の(220)面の回折ピークの積分強度比から算出することができる。
次に、本発明転動部品の機械特性について説明する。
(C)表層硬さ
表層硬さ:750HV以上
白色組織は、水素侵入下で塑性変形が繰り返されることにより生成するので、白色組織の生成を抑制するためには、水素侵入下での繰り返し塑性変形を抑制することが重要である。
表層硬さが750HV未満であると、繰り返し塑性変形量が増大し、白色組織の生成抑制が困難になり、また、所要の耐摩耗性が得られないので、表層硬さは750HV以上とする。好ましくは770HV以上である。
(D)内部硬さ
本発明転動部品は、その用途上、内部硬さが260HV以上であることが好ましい。
以上のミクロ組織及び機械特性を有する転動部品を製造するためには、例えば、浸炭焼入れ後に高周波焼入れを行い、焼戻しを行う。高周波による短時間加熱後、水噴射による急冷を行うことが効果的である。
次に、本発明製造方法について説明する。
(D)製造方法
本発明転動部品を製造する本発明製造方法は、
本発明鋼材に、熱間加工又は冷間加工を施して、部品形状に成形する工程、
成形した部品に浸炭焼入れを施す工程、
浸炭焼入れを施した部品を、高周波で加熱し、次いで、水噴射又は気水噴射で冷却する工程を含む
ことを特徴とする。
以下、工程条件について説明する。
本発明鋼材の製造
本発明鋼材の製造方法は、特に特定の製造方法に限定されない。常法で、鋼を溶製し、連続鋳造し、得られた鋼片を熱間圧延して製造する。鋼片には、必要に応じ、均熱拡散処理や分塊圧延を施す。本発明鋼材は、例えば、棒鋼であり、必要に応じて、熱間鍛伸、焼準、球状化焼鈍を施してもよい。
本発明鋼材は、切削加工性を確保するため、硬さが270HV以下となることが好ましい。例えば、直径30mm〜140mmの棒鋼を、925℃〜930℃に加熱し、1〜3時間保持した後、空冷する焼準を行い、焼準後硬さを270HV以下とすることができる。
成形:熱間加工又は冷間加工
本発明鋼材に、熱間加工又は冷間加工を施して転動部品に成形する。成形後、切削加工や仕上げ加工を施してもよい。熱間加工及び冷間加工の加工条件は、転動部品を成形できる条件であればよく、特に特定の加工条件に限定されない。
浸炭焼入れ
浸炭焼入れは、通常の方法で行えばよい。例えば、920〜1000℃の温度域で浸炭を行い、浸炭後、油焼入れ又は水焼入れをする。その後、焼戻しを行ってもよい。
高周波加熱と冷却
浸炭焼入れを施した部品を、さらに、高周波で加熱し、加熱後、水噴射又は気水噴射で冷却する。高周波加熱は、A3点以上、A3点+150℃以下の温度に、30秒以下加熱するのが好ましい。
高周波で加熱した後は、水の強噴射による水冷、又は、気水の強噴射による気水冷却を行い、7.0μm以下の旧オーステナイト結晶粒の平均粒径と、20%以下の残留オーステナイト体積率を有するミクロ組織、及び、750HV以上の表層硬さを実現する。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
表1に示す成分組成を有する溶鋼を連続鋳造し、必要に応じ、均熱拡散処理、分塊圧延を施して160mm角の圧延素材とした。続いて、熱間棒鋼圧延で、直径60mm(以下、「Φ60mm」という。)の棒鋼を製造した。
直径60mmの棒鋼(以下「Φ60mm棒鋼」という。)の一部は、切断後、熱間鍛伸を施して、直径30mmの棒鋼(以下「Φ30mm棒鋼」という。)に仕上げ、さらに、Φ30mm棒鋼を、925℃に加熱し、1時間保持した後、空冷する焼き準しを行った。
表1において、実施例の鋼1〜19は、成分組成が、本発明の範囲内にある鋼であり、比較例の鋼20〜27は、成分組成が、本発明の範囲外にある鋼である。
Figure 2021088751
[焼準後の硬さの評価]
前記焼準後のΦ30mm棒鋼を、長手方向に直交する面で切断し、切断面が観察面となるように樹脂に埋め込んで研磨し、観察面を鏡面仕上げした。鏡面仕上げ後、試験片の表層部において、2.94Nの試験力でビッカース硬さを測定した。
焼準後のビッカース硬さの測定は、試験片中心および中心から8mmの位置を45度間隔で8点,合計9点実施し、その平均値を焼準後の硬さの測定値とした。ビッカース硬さ≦270HVの場合は「○」、ビッカース硬さ>270HVの場合は「×」と判定した。
[小ローラー試験片の加工]
前記焼準後のΦ30mmの棒鋼を、図1に示す小ローラー試験片の粗形状に加工した。粗形状の小ローラー試験片に、図2に示す熱処理(表面C濃度0.8〜1.2質量%を狙っての浸炭、油焼入れ、焼戻し)を施し、次いで、図3に示す熱処理(a:高周波焼入れ、b:焼戻し)を施した。その後、図5に示す小ローラー試験片の形状に加工した。
[大ローラー試験片の加工]
JISに規定の成分組成を有するSUJ2を連続鋳造し、分塊圧延工程を経て、160mm角の圧延素材とした。続いて、熱間鍛伸によって、直径140mmの棒鋼(以下、「Φ140mm棒鋼」という。)を製造した。
Φ140mm棒鋼を、930℃に加熱し、3時間保持した後、空冷した。空冷したΦ140mm棒鋼を、図4(a)に示す球状化焼鈍した後,図6に示す大ローラー試験片の粗形状に加工した。粗形状の大ローラー試験片に、図4(b,c)に示す熱処理(b:焼入れ、c:焼戻し)を施した後、図7に示す大ローラー試験片の形状に加工した。
[表層硬さ及び内部硬さの評価]
小ローラー試験片の直径26.0mm部を横断するように切断し、小ローラー試験片の長手方向と直交する切断面が観察面となるように、試験片を樹脂に埋め込み、研磨し、観察面を鏡面仕上げした。
鏡面仕上げ後、試験片の表層部及び内部において、2.94Nの試験力でビッカース硬さを測定した。表層硬さは,試験片表面から50μm深さ位置を9点測定し,その平均値を測定値とした。内部硬さは、試験片中心および中心から8mmの位置を45度間隔で8点,合計9点測定し、その平均を測定値とした。表層硬さは、表層硬さ≧750HVの場合は「○」、表層硬さ<750HVの場合は「×」と判定した。内部硬さは、内部硬さ≧260HVの場合は「○」、内部硬さ<260HVの場合は「×」と判定した。
[旧オーステナイト結晶粒の平均粒径の評価]
小ローラー試験片の直径26.0mm部を横断するように切断し、試験片の長手方向と直交する切断面が観察面となるように、試験片を樹脂に埋め込み、研磨し、観察面を鏡面仕上げした。
鏡面仕上げ後、表層部を、オーステナイト粒界腐食液で腐食し、光学顕微鏡で1000倍の写真を撮影し、JIS0551(2013:鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法 付属書C)に記載の直線試験線による切断方法により、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径を算出した。旧オーステナイト結晶粒の平均粒径≦7.0μmの場合は「○」、旧オーステナイト粒の平均粒径>7.0μmの場合は「×」と判定した。
[残留オーステナイト量の評価]
小ローラー試験片の直径26.0mm部の外周面を、外周面から200μmの深さまで電解研磨した後、X線を照射し、bcc構造の(211)面と、fcc構造の(220)面の回折ピークの積分強度比から、残留オーステナイト量を算出した。残留オーステナイト量≦20%の場合は「○」、残留オーステナイト量>20.0%の場合は「×」と判定した。
[白色組織抑制特性の評価]
白色組織抑制特性は、小ローラー試験片と大ローラー試験片を用いて、2円筒転がり疲労試験を行って評価した。2円筒転がり疲労試験は、潤滑環境下で、面圧2.5GPa、すべり率40%、回転数1500rpmの条件で、繰返し数1.0×107回まで実施した。
試験後、小ローラー試験片の直径26.0mm部の摺動部を横断するように切断し、小ローラー試験片の長手方向と直交する切断面が観察面となるように、試験片を樹脂に埋め込み、研磨し、観察面を鏡面仕上げした。鏡面仕上げ後、観察面をナイタール腐食液で腐食し、光学顕微鏡を用いて、白色組織の有無を観察した。白色組織が観察されなかった場合は「○」、白色組織が観察された場合は「×」と判定した。
表2に、焼準後硬さ、表層硬さ、内部硬さ、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径、残留オーステナイト量、及び、白色組織抑制特性の評価結果を示す。
Figure 2021088751
表2に示すように、成分組成、ミクロ組織、硬さ、及び、表面硬化処理方法が本発明の範囲内にある試験番号1〜19においては、白色組織抑制特性が優れ、評価は「○」である。
これに対して、試験番号20〜30は、鋼の成分組成、ミクロ組織、表層硬さ、又は、表面硬化処理方法が、本発明範囲外であるため、製造性,内部硬さ,もしくは白色組織抑制特性が劣位で、総合的な評価は「×」である。
試験番号20は、Cが少ないため、内部硬さが低い。試験番号21は、Cが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号22は、Siが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号23は、Mnが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号24は、Crが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号25は、Moが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。
試験番号26は、Vが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号27は、Nbが多いため、焼準後の硬さが高く、切削性に劣る。試験番号28は、鋼1の成分組成は本発明範囲であるが,浸炭焼入れ・焼戻し後、高周波焼入れ・焼戻しをしていないため、表層硬さが本発明範囲より低く、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が本発明範囲より高く、残留オーステナイト量が本発明範囲よりも高くなり、白色組織が生成した。
試験番号29は、鋼11の成分組成は本発明範囲であるが,浸炭焼入れ・焼戻し後、高周波焼入れ・焼戻しをしていないため、表層硬さが本発明範囲より低く、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が本発明範囲より高く、残留オーステナイト量が本発明範囲より高くなり、白色組織が生成した。
試験番号30は、鋼17の成分組成は本発明範囲であるが,浸炭焼入れ・焼戻し後、高周波焼入れ・焼戻しをしていないため、表層硬さが本発明範囲より低く、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が本発明範囲より高く、残留オーステナイト量が本発明範囲より高くなり、白色組織が生成した。
前述したように、本発明によれば、水素侵入下の使用においても、白色組織が生成せず、長寿命の転動部品(例えば、軸受部品)を提供することができる。よって、本発明は、機械部品製造及び利用産業において利用可能性が高いものである。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下を含み、残部Fe及び不純物からなり、
    旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が7.0μm以下であり、
    残留オーステナイト量が体積率で20.0%以下であり、
    表層硬さが750HV以上である
    ことを特徴とする転動部品。
  2. さらに、質量%で、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の転動部品。
  3. 請求項1又は2に記載の転動部品を製造する製造方法であって、
    質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.40〜1.00%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、Cr:0.60〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.003〜0.025%、O:0.0015%以下と、
    Mo:0〜0.50%、V:0〜0.50%、Nb:0〜0.10%、Ni:0〜1.00%、B:0〜0.005%、Ti:0〜0.10%を含み、残部Fe及び不純物からなる鋼材に、熱間加工又は冷間加工を施して、部品形状に成形する工程、
    成形した部品に浸炭焼入れを施す工程、
    浸炭焼入れを施した部品を、高周波で加熱し、次いで、水噴射又は気水噴射で冷却する工程を含む
    ことを特徴とする転動部品の製造方法。
  4. 前記鋼材は、更に、質量%で、Mo:0.10〜0.50%、V:0.10〜0.50%、Nb:0.01〜0.10%、Ni:1.00%以下、B:0.005%以下、Ti:0.10%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項3に記載の転動部品。
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