JP2021088152A - 射出成形装置および成形品 - Google Patents

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一明 青木
Kazuaki Aoki
一明 青木
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Abstract

【課題】リサイクル材をほぼ出さずに、成形品の寸法精度、強度の向上を図ることができる射出成形装置の提供。【解決手段】固定プレートは、円形のゲート33と、ゲートピン41と、ゲートピン駆動部と、製品キャビティ3の周りを冷却する固定側冷却通路63と、を有し、可動プレート2は、内部に挿入されたゲートピンの先端が軸線O1方向に往復動作可能な伸退部22と、製品キャビティの周りを冷却する可動側冷却通路23と、を有し、ゲートピンは、軸線方向に外周面が径方向に縮径された注入溝42を有する。【選択図】図5

Description

本発明は射出成形装置および成形品に関する。
射出成形においては、環境保全の観点からも、樹脂製品のリサイクルと同時に成形時の廃棄物を減らすことが要求されている。
一般的に、成形された製品に対してランナーと称される不要部分が発生し、これをリサイクルすることがおこなわれている。
射出成形金型には、製品形状を転写する製品キャビティにランナー、ゲート、スプルーを介して溶融樹脂を射出する射出機が接続されている。
製品キャビティに対して樹脂を流し込む位置によって、製品の強度、寸法精度等が変化するため、この配置は配慮が必要である。
特に、軸対称な形状を有する製品においては、その中心付近から樹脂注入し径方向の外側に向けて樹脂を拡げるようにすることが知られている。
特許文献1には、例えば歯車などの貫通孔を有する製品として、製品キャビティを貫いて反対側の可動プレートの孔の内に挿入されるバルブピンを用いて成形することが記載されている。
特開昭60−257214号公報
しかし、特許文献1の技術では、寸法精度、あるいは、強度が所定の基準を満たさない場合がある、という不具合があった。特に、形状の複雑な製品において、その傾向があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、リサイクル材をほぼ出さずに、製品の寸法精度、強度の向上を図る、という目的を達成しようとするものであった。
本発明の射出成形装置は、
射出成形金型と、前記射出成形金型に射出ノズルから溶融樹脂材料を射出する射出成形機と、を有し、
前記射出成形金型は、
固定プレートと、
前記固定プレートに対向して前記固定プレートとの間に製品キャビティを形成する可動プレートと、
を有し、
前記固定プレートは、
前記射出成形機から射出された溶融樹脂材料が流れる材料通路の最下流位置で前記製品キャビティの中心に開口する円形のゲートと、
前記ゲートから前記製品キャビティを貫通するとともに、前記ゲートから前記可動プレートに向かう軸線方向に往復動作して、前記ゲートを開閉するゲートピンと、
前記ゲートピンを前記軸線方向に往復動作するゲートピン駆動部と、
前記製品キャビティの周りを冷却する固定側冷却通路と、
を有し、
前記可動プレートは、
前記ゲートピンの軸線に沿って形成されその内部に挿入された前記ゲートピンの先端が前記軸線方向に往復動作可能な伸退部と、
前記製品キャビティの周りを冷却する可動側冷却通路と、
を有し、
前記ゲートピンは、前記軸線方向に外周面が径方向に縮径された注入溝
を有し、
前記注入溝は、
前記ゲートピンの軸線方向の動作によって、前記軸線方向において前記ゲートに対して前記固定プレート側となる閉塞位置と、前記軸線方向において前記ゲートに対して前記可動プレート側となる注入位置と、の間で移動して、前記製品キャビティに対する溶融樹脂の閉塞および注入を切り替える軸線方向長さを有し、
前記ゲートピン駆動部は、
前記閉塞位置において、前記ゲートピンの外周面が前記固定プレートと前記可動プレートとの間となる前記製品キャビティに最内周摺動面部として前記製品キャビティに露出する閉塞状態と、
前記注入位置において、前記注入溝が前記ゲートを跨いで前記材料通路側と前記製品キャビティ側とを繋いで溶融樹脂を前記製品キャビティ内に注入する注入状態と、
の間で前記ゲートピンを前記軸線方向に往復動作し、
前記製品キャビティは、前記ゲートピンの前記軸線に対称な形状を有し、
前記固定側冷却通路は、前記ゲートの径方向外側に配置され、
前記可動側冷却通路は、前記伸退部の径方向外側に配置され、かつ、前記固定側冷却通路よりも径方向内側で前記軸線方向において前記製品キャビティに近接する位置に配置される
ことにより上記課題を解決した。
本発明の射出成形装置において、
前記可動側冷却通路は、前記伸退部の周りを囲んで配置される
ことができる。
本発明の射出成形装置において、
前記ゲートピン駆動部は、
前記注入位置において前記可動側冷却通路によって冷却される前記ゲートピンの部分を、前記注入位置において前記ゲートよりも前記材料通路側となる前記軸線方向の位置まで、前記ゲートピンを前記軸線方向に移動する
ことができる。
本発明で上記のいずれかに記載の射出成形装置において、
前記製品キャビティは、
前記可動プレートに形成された、
前記ゲートの内周位置から径方向外側に向かう略平面の裏側最内周拡径面部と、
前記裏側最内周拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である裏側内摺動内周面部と、
前記裏側内摺動内周面部において前記裏側最内周拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう裏側内摺動端面部と、
前記裏側内摺動端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である裏側小段差面部と、
前記裏側小段差面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中拡径面部と、
前記裏側中拡径面部の外周端から前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である裏側中摺動内周面部と、
前記裏側中摺動内周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中端面部と、
前記裏側中端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である裏側中外周面部と、
前記裏側中外周面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側外拡径面部と、
前記裏側外拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう略円筒面の裏側縁内周面部と、
前記裏側縁内周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう最裏側縁端面部と、
前記最裏側縁端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する大歯車部と、
を有する
ことができる。
本発明の射出成形装置において、
前記製品キャビティは、
前記固定プレートに形成された、
前記ゲートの内周位置から径方向外側に向かう略平面の表側最内周拡径面部と、
前記表側最内周拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である表側内内周面部と、
前記表側内内周面部において前記表側最内周拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側内端面部と、
前記表側内端面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する小歯車部と、
前記小歯車部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側中拡径面部と、
前記表側中拡径面部の外周端から前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である表側小段差面部と、
前記表側小段差面部において前記表側中拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側中端面部と、
前記表側中端面部の外周端から前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である表側中外周面部と、
前記表側中外周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側外拡径面部と、
前記表側外拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう略円筒面の表側縁内周面部と、
前記表側縁内周面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側縁端面部と、
を有する
ことができる。
本発明の成形品は、上記のいずれかに記載の射出成形装置によって成形された成形品であって、
中心に表裏を貫通する貫通孔を有し外周に小歯車の形成された内円筒部と、
前記内円筒部と同心状で前記内円筒部よりも拡径された中円筒部と、
前記中円筒部と同心状で前記中円筒部よりも拡径されて外周に大歯車の形成された縁円筒部と、
前記内円筒部の裏側端部と前記中円筒部の表側端部とを結んで径方向に沿って延びる中拡径部と、
前記中円筒部の裏側端部と前記縁円筒部の軸線方向の中心とを結んで径方向に沿って延びる外拡径部と、
を有し、
前記内円筒部は、
その内周面から径方向内側に向かう板状とされて内周端面に最内周摺動面の形成された内拡径部と、
前記内周面の前記内拡径部よりも裏側に形成された裏側内摺動内周面と、
前記内拡径部とは離間する裏側の端部に形成された裏側内摺動端面と、
を有し、
前記中円筒部は、内周面に形成された裏側中摺動内周面と、
を有し、
前記外拡径部は、厚みを増して周方向に互いに離間するように分割して形成されたスポーク部を
有する
ことができる。
本発明によれば、リサイクル材をほぼ出さずに、製品となる成形品の寸法精度、強度の向上を図ることができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る成形品の実施形態を示す表面図である。 本発明に係る成形品の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る成形品の実施形態を示す裏面図である。 本発明に係る射出成形装置の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る射出成形装置の実施形態を示す拡大断面図である。 本発明に係る射出成形装置の実施形態を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る射出成形装置および成形品の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における成形品を示す表面図であり、図2は、本実施形態における成形品を示す軸方向の断面図であり、図3は、本実施形態における成形品を示す裏面図であり、図において、符号Gは、製品となる成形品である。
本実施形態に係る成形品(ウォームホイールギア)Gは、図1〜図3に示すように、内拡径部G1と、内円筒部G2と、中拡径部G3と、中円筒部G4と、外拡径部G5と、縁円筒部G6と、を有する。
ウォームホイールギアGは、その中心Oに表裏を貫通する貫通孔G0を有する。ウォームホイールギアGは、中心Oを通る軸線O1に対して、軸対称な形状とされる。
ウォームホイールギアGは、それぞれ径寸法の異なる3つの円筒である内円筒部G2と、中円筒部G4と、縁円筒部G6と、が同心状に3重の円筒として形成される。内円筒部G2と中円筒部G4とは、中拡径部G3により接続されている。中円筒部G4と縁円筒部G6とは、外拡径部G5により接続されている。
内円筒部G2は、貫通孔G0の周囲を囲み、表側と裏側とを結ぶ方向の軸線O1軸線とする円筒形状とされる。
内円筒部G2は、表側から裏側に向かう軸線O1に沿った外周に、小歯車G26、裏側小段差面G25が順に形成されている。内円筒部G2の外周には、小歯車G26と裏側小段差面G25との間に、中拡径部G3が接続される。
内円筒部G2において、小歯車G26の表側は、表側内端面G24に隣接する。
内円筒部G2において、裏側小段差面G25の裏側は、裏側内摺動端面G23に隣接する。
小歯車G26は、軸線O1を中心に他の歯車等と噛み合って回転する。
内円筒部G2の内周側には、径方向内側に向かう板状の内拡径部G1が形成される。内拡径部G1は、円環状の板体とされ、外周縁部が内円筒部G2に接続される。内拡径部G1の内周側は円形の貫通孔とされる。
内円筒部G2の内周側は、軸線O1方向で内拡径部G1よりも表側が表側内内周面G22とされ、裏側が裏側内摺動内周面G21とされる。
内拡径部G1の最内周端面には、最内周摺動面G11が形成される。
最内周摺動面G11は、ウォームホイールギアGが回転する際にウォームホイールギアGを支持する支持軸等と摺動する面とされる。最内周摺動面G11は、軸線O1と平行な円筒面として形成される。最内周摺動面G11は、ウォームホイールギアGの支持軸との摩擦が少なく、またウォームホイールギアGの回転を安定させるために、寸法精度がφ8.1mm〜φ8.2mm、あるいは、表面粗さがRz10μmとなるように形成される。
内円筒部G2の内周には、内拡径部G1よりも軸線O1方向で裏側に裏側内摺動内周面G21が形成される。
裏側内摺動内周面G21は、図2において、内拡径部G1よりも右側となる内円筒部G2の内周面に形成される。裏側内摺動内周面G21は、最内周摺動面G11よりも径寸法が大きく、軸線O1と平行な円筒面として形成される。裏側内摺動内周面G21は、最内周摺動面G11と同様に、ウォームホイールギアGが回転する際にウォームホイールギアGを支持する支持軸等と摺動する面とされる。
裏側内摺動内周面G21は、最内周摺動面G11と同様に、ウォームホイールギアGの支持軸との摩擦が少なく、またウォームホイールギアGの回転を安定させるために、寸法精度がφ10.75mm〜φ10.80mm、あるいは、表面粗さがRz10μmとなるように形成される。
内円筒部G2には、内拡径部G1とは離間する裏側の端部に裏側内摺動端面G23が形成される。裏側内摺動端面G23は、裏側内摺動内周面G21と隣接する。裏側内摺動端面G23と裏側内摺動内周面G21との境界部分は面取りされていることが好ましい。裏側内摺動端面G23は、内円筒部G2の裏側端部全域に形成される。裏側内摺動端面G23は、円環状の平面として形成される。裏側内摺動端面G23は、軸線O1と直交する平面とされる。裏側内摺動端面G23は、中円筒部G4によって囲まれた内部側に配置される。
裏側内摺動端面G23は、最内周摺動面G11および裏側内摺動内周面G21と同様に、ウォームホイールギアGが回転する際にウォームホイールギアGを支持する支持軸等と摺動する面とされる。裏側内摺動端面G23は、最内周摺動面G11および裏側内摺動内周面G21と同様に、ウォームホイールギアGの支持軸との摩擦が少なく、またウォームホイールギアGの回転を安定させるために、表面粗さがRz10μmとなるように形成される。
内円筒部G2の裏側内摺動端面G23に近接する外周側位置には、裏側小段差面G25が形成される。裏側小段差面G25は、軸線O1の周りに円筒面状に形成される。
内円筒部G2の裏側小段差面G25に近接する外周側位置には、径方向外側に向けて拡径する中拡径部G3が接続される。内円筒部G2の外周において、裏側内摺動端面G23と中拡径部G3との間に裏側小段差面G25が配置される。
中拡径部G3は、円環状の平板とされる。中拡径部G3は、内円筒部G2の裏側となる端部付近と、中円筒部G4の表側となる端部付近と、を結ぶ。中拡径部G3は、その内周縁が内円筒部G2の外周に接続される。
中拡径部G3は、円環状の平板とされる。中拡径部G3は、軸線O1に直交する平面と略直交する方向に延在する。中拡径部G3の裏側面である裏側中拡径面G33は、裏側内摺動端面G23に略平行な平面とされる。中拡径部G3の裏側中拡径面G33は、軸線O1方向で裏側内摺動端面G23より表側に位置する。
中拡径部G3は、内円筒部G2の外周において、その接続位置よりも軸線O1方向で裏側に形成された裏側小段差面G25に隣接する。中拡径部G3は、内円筒部G2の外周において、その接続位置よりも軸線O1方向で表側に形成された小歯車G26に隣接している。
中拡径部G3は、その外周縁が中円筒部G4の内周面である裏側中摺動内周面G41に接続される。中拡径部G3の外周は、中円筒部G4の表側中端面G44付近に接続される。中拡径部G3は、中円筒部G4の表側中端面G44よりも軸線O1方向でやや裏側に中拡径部G3の表側面である表側中拡径面G34が位置する。中拡径部G3の表側面である表側中拡径面G34は、表側小段差面G42に隣接する。表側小段差面G42は、軸線O1の周りに円筒面状に形成される。
中円筒部G4は、表側小段差面G42が表側の表側中端面G44に隣接する。中拡径部G3は、表側小段差面G42により、中円筒部G4の表側中端面G44よりも軸線O1方向でやや裏側となる位置に接続される。
中円筒部G4は、前記表側中端面G44の径方向外側の端から軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒面である表側中外周面G46を有する。中円筒部G4は、中円筒部G4との接続位置より裏側となる内周に裏側中摺動内周面G41が形成される。
裏側中摺動内周面G41は、略円筒状とされる。裏側中摺動内周面G41は、裏側内摺動端面G23、最内周摺動面G11および裏側内摺動内周面G21と同様に、ウォームホイールギアGが回転する際にウォームホイールギアGを支持する支持軸等と摺動する面とされる。裏側中摺動内周面G41は、裏側内摺動端面G23、最内周摺動面G11および裏側内摺動内周面G21と同様に、ウォームホイールギアGの支持軸との摩擦が少なく、またウォームホイールギアGの回転を安定させるために、寸法精度がφ21.93mm〜φ21.97mmとなるように形成される。
中円筒部G4は、裏側中摺動内周面G41に隣接する裏側端部に裏側中端面G43が形成される。裏側中端面G43は、円環状で軸線O1と直交する平面とされる。裏側中摺動内周面G41と裏側中端面G43との境界は面取りされていることができる。裏側中端面G43は、摺動面とはされなくてもよい。
中円筒部G4は、裏側中端面G43に隣接する外周が裏側中外周面G45とされる。
中円筒部G4において、表側中外周面G46と裏側中外周面G45とは、略面一の円筒面とされる。表側中外周面G46と裏側中外周面G45とは、裏側中摺動内周面G41と同心で裏側中摺動内周面G41よりも大きな径寸法を有する円筒面とされる。
中円筒部G4の外周には、外拡径部G5が接続される。
外拡径部G5は、中円筒部G4の径方向外側に拡径する平板状とされる。外拡径部G5は、軸線O1に直交する平面と略直交する方向に延在する。
外拡径部G5には、厚さを増した凸部であるスポーク部G59が形成される。
スポーク部G59は、中円筒部G4の径方向外向きに延在する棒状に形成される。スポーク部G59は、中円筒部G4の周方向に分割されて互いに間隔を有して離間するように配置される。スポーク部G59は、外拡径部G5の裏側面である裏側外拡径面G53と、外拡径部G5の表側面である表側外拡径面G54と、にそれぞれ形成される。裏側外拡径面G53と表側外拡径面G54とに形成されたスポーク部G59は、中円筒部G4の周方向において、互いにずれた位置に形成される。
スポーク部G59は、裏側外拡径面G53に6本、表側外拡径面G54に6本、互いに中心角がずれて形成されることができる。さらに、同方向に延びるスポーク部G59が、中円筒部G4の周方向に分割形成されることもできる。例えば、同方向に延びるスポーク部G59が、同じ長さの2本に分割されていてもよい。
外拡径部G5の裏側面である裏側外拡径面G53は、裏側内摺動端面G23および裏側中端面G43に略平行な平面とされる。外拡径部G5の裏側外拡径面G53は、軸線O1方向で裏側中端面G43より表側に位置する。
外拡径部G5の内周には、軸線O1方向で表側中外周面G46と裏側中外周面G45との間となる中円筒部G4の外周が接続される。
軸線O1方向における表側中外周面G46の寸法は、軸線O1方向における裏側中外周面G45の寸法よりも大きく設定される。つまり外拡径部G5は、軸線O1方向で裏側中端面G43に近接する位置で中円筒部G4に接続される。
外拡径部G5の外周には、縁円筒部G6が接続される。
縁円筒部G6は、軸線O1を中心軸とする円筒状とされる。軸線O1方向における縁円筒部G6の長さ寸法は、軸線O1方向における中円筒部G4の長さ寸法より小さく設定される。
縁円筒部G6は、表側外拡径面G54の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう略円筒面の表側縁内周面G62を有する。縁円筒部G6は、裏側外拡径面G53の外周端から、軸線O1方向で表側から裏側に向かう略円筒面の裏側縁内周面G61を有する。裏側縁内周面G61と表側縁内周面G62とは面一として形成される。
裏側縁内周面G61と表側縁内周面G62とは、スポーク部G59を有する外拡径部G5を挟んで連続した円筒面とされる。裏側縁内周面G61の軸線O1方向における長さ寸法と、表側縁内周面G62の軸線O1方向における長さ寸法とは略等しく設定される。
縁円筒部G6は、表側縁内周面G62における軸線O1方向で表側の端部から径方向外側に向かう表側縁端面G64を有する。縁円筒部G6は、裏側縁内周面G61における軸線O1方向で裏側の端部から径方向外側に向かう最裏側縁端面G63を有する。
縁円筒部G6の外周には、略円筒状であり周方向に凹凸を有する大歯車G65が形成される。大歯車G65は、表側の端部が表側縁端面G64に隣接する。大歯車G65は、裏側の端部が最裏側縁端面G63に隣接する。大歯車G65における軸線O1方向の長さ寸法は、縁円筒部G6における軸線O1方向の長さ寸法とほぼ等しく設定される。
最裏側縁端面G63と裏側中端面G43とは、軸線O1に直交する同一平面上に形成されている。
縁円筒部G6には、表側縁端面G64に凹溝G68が形成される。凹溝G68は、縁円筒部G6と同軸状に周方向に設けられる。凹溝G68は、表側縁内周面G62から径方向に等距離となるように設けられる。凹溝G68の深さ寸法は、表側縁内周面G62における軸線O1方向の長さ寸法とほぼ等しく設定される。
縁円筒部G6には、最裏側縁端面G63に凹溝G69が形成される。凹溝G69は、縁円筒部G6と同軸状に周方向に設けられる。凹溝G69は、裏側縁内周面G61から径方向に等距離となるように設けられる。凹溝G69の深さ寸法は、裏側縁内周面G61における軸線O1方向の長さ寸法とほぼ等しく設定される。
本実施形態におけるウォームホイールギアGは、図1〜図3に示すように、中心Oから裏側に、最内周摺動面G11から径方向外側に向かう略平面の裏側最内周拡径面G13と、裏側最内周拡径面G13の外周端から、軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒面である裏側内摺動内周面G21と、裏側内摺動内周面G21において裏側最内周拡径面G13とは逆側の端部から径方向外側に向かう裏側内摺動端面G23と、裏側内摺動端部の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう方向の略円筒面である裏側小段差面G25と、裏側小段差面G25における軸線O1方向で表側に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中拡径面G33と、が形成される。
ウォームホイールギアGは、裏側中拡径面G33の外周端から軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒面である裏側中摺動内周面G41と、裏側中摺動内周面G41における軸線O1方向で裏側に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中端面G43と、裏側中端面G43の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう方向の略円筒面である裏側中外周面G45と、裏側中外周面G45における軸線O1方向で表側に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側外拡径面G53と、が形成される。
ウォームホイールギアGは、裏側外拡径面G53の外周端から、軸線O1方向で表側から裏側に向かう略円筒面の裏側縁内周面G61と、裏側縁内周面G61における軸線O1方向で裏側に近接する側の端部から径方向外側に向かう最裏側縁端面G63と、最裏側縁端面G63の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する大歯車G65と、が形成される。
本実施形態におけるウォームホイールギアGは、図1〜図3に示すように、中心Oから表側に、最内周摺動面G11から径方向外側に向かう略平面の表側最内周拡径面G14と、表側最内周拡径面G14の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう方向の略円筒面である表側内内周面G22と、表側内内周面G22において表側最内周拡径面G14とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側内端面G24と、表側内端面G24の外周端から、軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する小歯車G26と、が形成される。
ウォームホイールギアGは、小歯車G26における軸線O1方向で裏側に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側中拡径部と、表側中拡径面G34の外周端から軸線O1方向で裏側から表側に向かう方向の略円筒面である表側小段差面G42と、表側小段差面G42において表側中拡径面G34とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側中端面G44と、表側中端面G44の外周端から軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒面である表側中外周面G46と、が形成される。
ウォームホイールギアGは、表側中外周面G46における軸線O1方向で裏側に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側外拡径面G54と、表側外拡径面G54の外周端から、軸線O1方向で裏側から表側に向かう略円筒面の表側縁内周面G62と、表側縁内周面G62における軸線O1方向で表側に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側縁端面G64と、が形成される。
本実施形態におけるウォームホイールギアGは、図1〜図3に示すように、最内周摺動面G11と、裏側内摺動内周面G21と、裏側内摺動端面G23と、裏側中摺動内周面G41と、が図示しないギアフレーム等に支持される。ウォームホイールギアGは、最内周摺動面G11と、裏側内摺動内周面G21と、裏側内摺動端面G23と、裏側中摺動内周面G41と、が図示しないギアフレーム等に対して摺動することで軸線O1を回転中心軸として回転する。
ウォームホイールギアGは、大歯車G65が他の平歯車(ギア)あるいはウオームギアと噛み合い、また、小歯車G26が他の平歯車(ギア)あるいはウオームギアと噛み合って、駆動力を伝達する。
ウォームホイールギアGは、一体として樹脂成形される。
本実施形態におけるウォームホイールギアGを射出成形する射出成形装置について説明する。
図4は、本実施形態における射出成形装置を示す断面図であり、図において、符号100は、射出成形装置である。
本実施形態の射出成形装置は、図4に示すように、射出成形金型110と、射出成形機103とを有する。
射出成形金型110は、固定プレート1と、固定プレート1に対して接触・離間可能に設けられた可動プレート2と、を備えている。固定プレート1および可動プレート2は、互いに図示上下方向(型開閉方向)に移動して開閉し、型閉時に成形品(製品)であるウォームホイールギアGを形成する製品キャビティ3を相互間に形成する。
固定プレート1は、基体としての固定側型板6と、この固定側型板6における可動プレート2と反対側の面(図示上側の面)に固定された基体としての固定側受け板7と、この固定側受け板7における可動プレート2と反対側の面にスペーサブロック8を介して固定された固定側取り付け板9とを備えている。この固定側取り付け板9は、射出成形機103の固定側プラテンに取り付けられるものである。また、固定側受け板7、スペーサブロック8および固定側取り付け板9間の空間部にはマニホールド11が配設されている。このマニホールド11と固定側受け板7および固定側取り付け板9との間には支持パッド12が介在させてある。
マニホールド11における固定側取り付け板9側の面には筒状のホットスプルーブッシュ(スプルーブッシュ)13が固定されている。このホットスプルーブッシュ13は、固定側取り付け板9を貫通しており、射出成形機103の射出ノズル103aが接続されるものである。そして、ホットスプルーブッシュ13の内部は、材料通路の入口部であるホットスプルー14をなしている。また、ホットスプルーブッシュ13の外周には、加熱手段であるヒータ15が設けられている。ヒータ15の外周には、ヒータ15を覆う筒状のヒータカバーが設けられていてもよい。さらに、固定側取り付け板9の外面には、ホットスプルーブッシュ13を囲んでロケートリング17が固定されている。
マニホールド11は、材料通路の分岐路であるランナー21を内部に形成したものである。つまり、このランナー21は、ホットスプルー14に連通する一つの入口部21aから分岐し、複数の製品キャビティ3にそれぞれ対応する出口部21bを固定型受け板7側の面に有している。また、マニホールド11には、ランナー21を加熱する加熱手段としての図示しないヒータが設けられている。
マニホールド11におけるランナー21の出口部21b付近にはゲートボディ30が接続されている。より詳しく説明すると、ゲートボディ30の一端部に形成されたフランジ部32がマニホールド11と固定側受け板7とにより挟まれて固定されており、ゲートボディ30は、固定側受け板7の凹部27および固定側型板6のヒータカバー内に挿入されている。
固定側受け板7には、製品キャビティ3に対応させてゲートボディ30が固定されている。ゲートボディ30は、マニホールド11側にフランジ部32を有し、このフランジ部32が固定側受け板7におけるマニホールド11側の面に形成された凹部27内に嵌合している。ゲートボディ30は、固定側型板6側に筒状の突出部31を有している。突出部31は、固定側受け板7からさらに固定側型板6を貫通している。
また、ゲートボディ30の固定側型板6側の突出部31内には、マニホールド11側から突出部31の先端面に至る材料通路40が形成されている。
この材料通路40は、製品キャビティ3に連通する。材料通路40は、ゲートボディ30の先端に形成されたゲート33まで連通する。ゲート33は、製品キャビティ3に向かって開口している。さらに、ゲートボディ30の周囲には、材料通路40を加熱する加熱手段であるヒータ35が設けられているとともに、このヒータ35を覆う筒状のヒータカバーが設けられていてもよい。
固定側型板6は、固定側受け板7における可動プレート2側の面に固定された位置決め板61と、位置決め板の可動プレート2側の面に固定されたキャビティ形成部材としてのキャビティブロック62とからなっている。キャビティブロック62は、製品キャビティ3を形成するものである。また、キャビティブロック62を貫通する筒状の内周押え内にはゲートブッシュ34が嵌合され、このゲートブッシュ34内にゲートボディ30の突出部31が嵌合している。キャビティブロック62内には、冷却水などの温調用流体を通すための固定側冷却通路63が形成されている。
ゲートブッシュ34は、製品キャビティ3に向けて突出する突出部34aを有する。ぜーと33は、突出部34aの先端にリング状に形成される。
ゲートボディ30には、その内部にゲートピン41が同軸状に配置される。ゲートピン41は、ゲートボディ30内で、軸方向、つまり、円形のゲート33の中心Oを通り直交する軸線O1に鉛直な方向に往復動作可能とされる。ゲートピン41は、ゲートピン駆動部140によって、軸線O1に沿った方向に往復駆動される。
ゲートピン駆動部140は、後述するように、ゲートピン41を閉塞位置と注入位置との間で往復動作する。
ゲートピン41は、円形のゲート33と同じ径寸法を有する棒状に形成される。
ゲートピン41は、外周面が径方向に縮径された注入溝42を有する。注入溝42は、軸線O1方向の長さが、製品キャビティ3と材料通路40とを連通可能なように設定される。
可動プレート2は、射出成形機103の固定側プラテンに取り付けられる可動側取り付け板と、可動側取り付け板における固定プレート1側の面に固定された可動側受け板と、この可動側受け板における固定プレート1側の面に固定された可動側型板とを備えている。この可動側型板は、可動側受け板における固定プレート側の面に固定された位置決め枠とこの位置決め枠の内側に嵌合されたキャビティ形成部材としてのコアブロックとからなっている。これらコアブロックは、製品キャビティ3をそれぞれ形成するものである。また、位置決め枠は、固定プレート1の位置決め枠にテーパー嵌合するものである。
可動プレート2のコアブロック内には、冷却水などの温調用流体を通すための可動側冷却通路23が形成されている。
可動プレート2には、ゲートピン41の軸線O1に沿って形成されその内部に挿入されたゲートピン41の先端が軸線O1方向に沿って往復動作可能な伸退部22が形成されている。
伸退部22は、ゲートピン41の先端が軸線O1方向に沿って往復動作可能であれば、凹部であっても貫通孔であっても構わない。
図5は、本実施形態における射出成形装置における閉型状態のゲートおよび製品キャビティ付近を示す拡大断面図であり、図6は、本実施形態における射出成形装置における離型状態のゲートおよび製品キャビティ付近を示す拡大断面図である。
本実施形態における製品キャビティ3は、固定プレート1となるキャビティブロック62と、可動プレート2のコアブロック面と、に形成される。
製品キャビティ3は、図5および図6に示すように、キャビティブロック62の可動プレート2に対向する離型面62aに、ゲート33の中心Oから軸線O1に対して軸対称に形成される。
製品キャビティ3は、キャビティブロック62に、ゲート33から径方向外側に向かう略平面の表側最内周拡径面部K14と、表側最内周拡径面部K14の外周端から、軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう方向の略円筒面である表側内内周面部K22と、表側内内周面部K22において表側最内周拡径面部K14とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側内端面部K24と、表側内端面部K24の外周端から、軸線O1方向で表側から可動プレート2に向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する小歯車部K26と、小歯車部K26における軸線O1方向で裏側に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側中拡径面部K34と、が形成される。
製品キャビティ3は、表側中拡径面部K34の外周端から軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう方向の略円筒面である表側小段差面部K42と、表側小段差面部K42において表側中拡径面部K34とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側中端面部K44と、表側中端面部K44の外周端から軸線O1方向で表側から裏側に向かう方向の略円筒面である表側中外周面部K46と、表側中外周面部K46における軸線O1方向で可動プレート2に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側外拡径面部K54と、が形成される。
表側外拡径面部K54には、スポーク部G59に対応する凹部(不図示)が形成される。
製品キャビティ3は、表側外拡径面部K54の外周端から、軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう略円筒面の表側縁内周面部K62と、表側縁内周面部K62における軸線O1方向で固定プレート1に近接する側の端部から径方向外側に向かう表側縁端面部K64と、表側縁端面部K64の可動プレート2に近接する側の端部から径方向外側に向かう平面である離型面62aが形成される。
また、表側縁端面部K64には、凹溝G68に対応する突条部K68が円環状に周設される。
製品キャビティ3は、図5および図6に示すように、可動プレート2のコアブロックの固定プレート1に対向する離型面2aに、ゲート33に対向するリング状の中心Oから軸線O1に対して軸対称に形成される。
製品キャビティ3は、可動プレート2のコアブロックに、ゲート33に対向する位置から径方向外側に向かう略平面の裏側最内周拡径面部K13と、裏側最内周拡径面部K13の外周端から、軸線O1方向で固定プレート1から可動プレート2に向かう方向の略円筒面である裏側内摺動内周面部K21と、裏側内摺動内周面部K21において裏側最内周拡径面部K13とは逆側の端部から径方向外側に向かう裏側内摺動端面部K23と、が形成される。
製品キャビティ3は、裏側内摺動端面部K23の外周端から、軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう方向の略円筒面である裏側小段差面面部K25と、裏側小段差面面部K25における軸線O1方向で固定プレート1に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中拡径面部K33と、が形成される。
製品キャビティ3は、裏側中拡径面部K33の外周端から軸線O1方向で固定プレート1から可動プレート2に向かう方向の略円筒面である裏側中摺動内周面部K41と、裏側中摺動内周面部K41における軸線O1方向で可動プレート2に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中端面部K43と、裏側中端面部K43の外周端から、軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう方向の略円筒面である裏側中外周面部K45と、が形成される。
製品キャビティ3は、裏側中外周面部K45における軸線O1方向で固定プレート1に近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側外拡径面部K53と、裏側外拡径面部K53の外周端から、軸線O1方向で固定プレート1から可動プレート2に向かう略円筒面の裏側縁内周面部K61と、が形成される。
裏側外拡径面部K53には、スポーク部G59に対応する凹部(不図示)が形成される。
製品キャビティ3は、裏側縁内周面部K61における軸線O1方向で可動プレート2に近接する側の端部から径方向外側に向かう最裏側縁端面部K63と、最裏側縁端面部K63の外周端から、軸線O1方向で可動プレート2から固定プレート1に向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する大歯車部K65と、大歯車部K65の軸線O1方向で固定プレート1に近接する側の端部から径方向外側に向かう平面である離型面2aが形成される。
また、最裏側縁端面部K63には、凹溝G69に対応する突条部K69が円環状に周設される。
製品キャビティ3において、表側最内周拡径面部K14は、ウォームホイールギアGの表側最内周拡径面G14に対応し、表側内内周面部K22は、ウォームホイールギアGの表側内内周面G22に対応し、表側内端面部K24は、ウォームホイールギアGの表側内端面G24に対応し、小歯車部K26は、ウォームホイールギアGの小歯車G26に対応し、表側中拡径面部K34は、ウォームホイールギアGの表側中拡径面G34に対応する。
製品キャビティ3において、表側小段差面部K42は、ウォームホイールギアGの表側小段差面G42に対応し、表側中端面部K44は、ウォームホイールギアGの表側中端面G44に対応し、表側中外周面部K46は、ウォームホイールギアGの表側中外周面G46に対応し、表側外拡径面部K54は、ウォームホイールギアGの表側外拡径面G54に対応し、表側縁内周面部K62は、ウォームホイールギアGの表側縁内周面G62に対応し、表側縁端面部K64は、ウォームホイールギアGの表側縁端面G64に対応し、突条部K68は、ウォームホイールギアGの凹溝G68に対応する。
製品キャビティ3において、裏側最内周拡径面部K13は、ウォームホイールギアGの裏側最内周拡径面G13に対応し、裏側内摺動内周面部K21は、ウォームホイールギアGの裏側内摺動内周面G21に対応し、裏側内摺動端面部K23は、ウォームホイールギアGの裏側内摺動端面G23に対応し、裏側小段差面面部K25は、ウォームホイールギアGの裏側小段差面G25に対応し、裏側中拡径面部K33は、ウォームホイールギアGの裏側中拡径面G33に対応し、裏側中摺動内周面部K41は、ウォームホイールギアGの裏側中摺動内周面G41に対応する。
製品キャビティ3において、裏側中端面部K43は、ウォームホイールギアGの裏側中端面G43に対応し、裏側中外周面部K45は、ウォームホイールギアGの裏側中外周面G45に対応し、裏側外拡径面部K53は、ウォームホイールギアGの裏側外拡径面G53に対応し、裏側縁内周面部K61は、ウォームホイールギアGの裏側縁内周面G61に対応し、最裏側縁端面部K63は、ウォームホイールギアGの最裏側縁端面G63に対応し、大歯車部K65は、ウォームホイールギアGの大歯車G65に対応し、突条部K69は、ウォームホイールギアGの凹溝G69に対応する。
固定プレート1には、製品キャビティ3の周りを冷却する固定側冷却通路63が設けられる。
固定側冷却通路63は、キャビティブロック62において、製品キャビティ3の周りに、ゲート33の中心Oから軸線O1に対して軸対称に形成される。具体的には、図4〜図6に示すように、固定側冷却通路63は、軸線O1に沿った方向において、表側中拡径面部K34と同じ位置で、軸線O1に直交する平面を含む位置に形成される。言い換えると、固定側冷却通路63は、軸線O1に沿った方向において、ゲート33と同じかやや可動プレート2に近接する位置で、ゲート33の周囲を囲むように配置される。
固定側冷却通路63は、軸線O1に対する径方向において、表側中外周面部K46よりも外側で、裏側縁内周面部K61よりも内側となる位置に配置される。
このように配置された固定側冷却通路63によって、ゲート33付近の製品キャビティ3に充填された溶融樹脂およびその周辺のキャビティブロック62を冷却することが可能である。
固定側冷却通路63は、上記の配置を満たしていれば、周方向あるいは軸方向に、複数部分からなる構成として分割されていてもよい。また、冷却用媒体を連通する流路、あるいは、熱交換器の配線等を外部に接続するための通路を有することもできる。
可動側冷却通路23は、可動プレート2のコアブロックにおいて、製品キャビティ3の周りに、ゲート33の中心Oから軸線O1に対して軸対称に形成される。具体的には、図4〜図6に示すように、可動側冷却通路23は、軸線O1に沿った方向において、裏側内摺動端面部K23よりも可動プレート2側に位置し、表側外拡径面部K54よりも固定プレート1側に位置する。言い換えると、可動側冷却通路23は、裏側中摺動内周面部K41の軸方向となる長さに含まれる範囲に形成される。
可動側冷却通路23は、軸線O1周りにおいて、裏側小段差面面部K25を軸方向に延ばした円筒面を含む位置に形成される。つまり、可動側冷却通路23は、軸線O1に対する径方向において、裏側小段差面面部K25と伸退部22との間に配置される。
可動側冷却通路23は、伸退部22内のゲートピン41の周囲に同心状に周設される。つまり、可動側冷却通路23は、伸退部22を囲んでその周囲に同心状に周設される。
可動側冷却通路23は、伸退部22の径方向外側に配置され、かつ、固定側冷却通路63よりも径方向内側で軸線O1に沿った方向において製品キャビティ3に近接する位置に配置される。
このように配置された可動側冷却通路23によって、ゲート33付近の製品キャビティ3に充填された溶融樹脂およびその周辺の可動プレート2のコアブロック、さらに、伸退部22内のゲートピン41を冷却することが可能である。
可動側冷却通路23は、上記の配置を満たしていれば、周方向あるいは軸方向に、複数部分からなる構成として分割されていてもよい。また、冷却用媒体を連通する流路、あるいは、熱交換器の配線等を外部に接続するための通路を有することもできる。
ゲートピン41における注入溝42は、円筒状のゲートピン41表面から径方向に縮径するように形成される。注入溝42は、軸線O1方向に所定の長さを有する。
注入溝42は、ゲートピン41の周方向に複数本設けられる。これにより、軸線O1周りにおいて、溶融樹脂材料の注入を周方向に均等化することができる。
さらに、本実施形態の注入溝42は、断面積の比:5.294mm、深さ:1mm、本数:3、キャビティへの露出する面積比:5.1975mmの条件を有することができる。
ゲートピン41は、軸線O1方向に閉塞位置と注入位置との間で移動する。ゲートピン41は、ゲートピン駆動部140によって軸線O1方向に移動する。
ここで、閉塞位置とは、ゲートピン41が、軸線O1方向においてゲート33に対して軸線O1方向の固定プレート1側となり、材料通路40側と製品キャビティ3側との間を遮断する状態を意味する。
また、注入位置とは、ゲートピン41が、軸線O1方向においてゲート33に対して軸線O1方向の可動プレート2側となり、材料通路40側と製品キャビティ3側との間を連通する状態を意味する。
閉塞位置におけるゲートピン41では、注入溝42が、ゲート33に対して軸線O1方向の固定プレート1側に位置し、注入溝42は製品キャビティ3に対して閉塞される。このとき、注入溝42における軸線O1方向の固定プレート1側は、材料通路40側に連通する。また、ゲートピン41の外周面が製品キャビティ3に対して露出しており、ゲートピン41の外周面が製品キャビティ3を閉塞する。同時に、ゲートピン41の外周面が、ウォームホイールギアGの最内周摺動面G11に対応する製品キャビティ3の最内周摺動面部K11として作用する。
注入位置におけるゲートピン41では、注入溝42における軸線O1方向の固定プレート1側が、材料通路40側に連通する。また、注入溝42における軸線O1方向の可動プレート2側が、製品キャビティ3側に連通する。これにより、注入溝42は、ゲート33を跨いで材料通路40側と製品キャビティ3側との間を連通することができる。
また、注入位置におけるゲートピン41では、閉塞位置においてゲート33付近に位置する部分が、可動側冷却通路23によって冷却された状態を維持する。
本実施形態における射出成形装置100は、ゲートピン駆動部140によって、ゲートピン41の閉塞位置において、ゲートピン41の外周面が、固定プレート1と可動プレート2との間に形成された製品キャビティ3において、最内周摺動面部K11として製品キャビティ3に露出する閉塞状態と、ゲートピン41の注入位置において、注入溝42がゲート33を跨いで材料通路40側と製品キャビティ3側とを繋ぎ、溶融樹脂を材料通路40から製品キャビティ3内に注入する注入状態と、の間でゲートピン41を軸線方向に往復動作させる。
これにより、射出成形装置100における閉塞状態と注入状態とを切り替えることができる。
次に、本実施形態における射出成形装置を用いた製品の成形方法について説明する。
成形時には、まず固定プレート1と可動プレート2とを型閉して、離型面62aと離型面2aとを接触させて、これら固定プレート1および可動プレート2間に製品キャビティ3を形成する。なお、このように型閉した状態で、可動プレート2および固定プレート1の位置決め枠が相互に嵌合する。そして、射出成形機103の射出ノズル103aからホットスプルー14へ熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。
このとき、ゲートピン41は、ゲートピン駆動部140によって、注入位置とされる。つまり、ゲートピン41は、注入溝42がゲート33を跨いで材料通路40側と製品キャビティ3側とを繋ぎ、溶融樹脂を材料通路40から製品キャビティ3内に注入する注入状態を同様の状態にされて、溶融樹脂材料の注入を待つ準備状態とされる。
このとき、注入位置とされたゲートピン41では、閉塞位置においてゲート33付近に位置する注入溝42よりも先端側に近接する部分が、可動側冷却通路23によって冷却された状態を維持する。
この樹脂は、スプルーブッシュ13におけるホットスプルー14からマニホールド11のランナー21に流入し、このランナー21で分岐する。さらに、樹脂は、ランナー21から材料通路40を順次通って、ヒータ35によって加熱されたゲートボディ30から製品キャビティ3内にそれぞれ流入する。
このとき、樹脂は、材料通路40から注入溝42を通ってゲート33を通過し、注入溝42から製品キャビティ3内にそれぞれ流入する。
注入された樹脂材料は、注入溝42からゲート33を通過した後、表側最内周拡径面部K14と裏側最内周拡径面部K13との間を径方向に拡大しながら流れる。さらに、樹脂材料は、表側内内周面部K22と小歯車部K26との間を、表側内端面G24まで流れる。
同時に、流入体積を増大しながら小歯車部K26と裏側内摺動内周面G21との間を裏側内摺動端面部K23および裏側小段差面面部K25まで流入する。
さらに、樹脂材料は、表側中拡径面部K34と裏側中拡径面部K33との間を径方向に拡大しながら流れる。さらに、表側小段差面部K42と裏側中摺動内周面部K41との間を、表側中端面部K44まで流れる。また、裏側中摺動内周面部K41と表側中外周面部K46および裏側中外周面部K45との間を、裏側中端面部K43まで流れる。
さらに、樹脂材料は、裏側外拡径面部K53と表側外拡径面部K54との間を流れる。そして、拡がった樹脂材料は、表側縁端面部K64と最裏側縁端面部K63との間を、突条部K68と突条部K69とに対応しながら大歯車G65まで流れる。
これにより、樹脂材料が製品キャビティ3の全体に充填される。
そして、製品キャビティ3内に樹脂が充填された後、樹脂の射出を停止する。製品キャビティ3内の樹脂が冷却する前に、ゲートピン駆動部140によってゲートピン41を軸線O1方向で固定プレート1に向かう方向に駆動し、注入溝42がゲート33から離間した閉塞位置とする。
これにより、ゲートピン41による閉塞状態となり、ゲートピン41の外周面が、製品キャビティ3において最内周摺動面部K11として製品キャビティ3内にリング状に露出する。
同時に、閉塞位置とされたゲートピン41では、注入位置において可動側冷却通路23によって冷却されていた注入溝42よりも先端側に近接する部分が、ゲート33付近に移動する。
これにより、ゲート33付近で、ゲートピン41の外周面に接触する溶融樹脂材料を効果的に冷却し、固化を促進することができる。
同時に、ゲートピン41の外周面が、最内周摺動面部K11として作用する。
製品キャビティ3内の樹脂が冷却して固化した後、固定プレート1および可動プレート2が型開されて、成形されたウォームホイールギアGを取り出す。
本実施形態における射出成形装置100においては、ホットランナーバルブの前進・後退動作によりゲート部開閉及びゲートカットを行うことにより、コールドランナーレスとすることができ、リサイクル材あるいは廃材が発生しない。
また、ゲートピン41の外周面が最内周摺動面部K11として作用することで、摺動面となる最内周摺動面G11を所定の状態で成形することができる。また、閉塞位置のゲートピン41により、摺動面となる最内周摺動面G11を効果的に冷却して、冷却時間を短縮することができる。
さらに、ウォームホイールギアGの摺動面である裏側内摺動内周面G21、裏側内摺動端面G23、裏側中摺動内周面G41も、所定の状態で成形することができる。
このように、スリーブゲート方式でのダイレクトホットランナーとすること、および、上記の摺動面となる最内周摺動面部K11、裏側内摺動内周面部K21、裏側内摺動端面部K23、裏側中摺動内周面部K41の近傍に配置される固定側冷却通路63と可動側冷却通路23とによって、短時間で効果的に冷却・固化が可能であることにより、冷却効率をよりいっそう向上して、ギア精度の向上、強度の向上、および、歩留まりの向上を図ることができる。
同時に、軸線O1周りに対称なウォームホイールギアGに対して、中心Oから径方向の外側となる大歯車G65に向けて樹脂を注入することができるため、製品キャビティ3における樹脂材料の流入状態を所望の状態に制御して、転写性を向上し、成形した製品における強度・寸法精度を所望の状態に維持することができる。
同時に、ゲート痕がない状態で、ウエルドを防止して、簡単な構成で必要な溶融樹脂材料を削減し、排棄材を削減して、製造コストを削減して、成形された製品を容易に取り出せる。
さらに、本実施形態においては、圧力損失が少ない状態で樹脂を流し込むことができるので後収縮による変形を抑えるという効果を奏することができる。
1…固定プレート
2…可動プレート
2a…離型面
3…製品キャビティ
6…固定側型板
7…固定側受け板
9…固定側取り付け板
11…マニホールド
13…ホットスプルーブッシュ(スプルーブッシュ)
21…ランナー
22…伸退部
23…可動側冷却通路
30…ゲートボディ
33…ゲート
34…ゲートブッシュ
34a…突出部
35…ヒータ
40…材料通路
41…ゲートピン
42…注入溝
61…位置決め板
62…キャビティブロック
62a…離型面
63…固定側冷却通路
100…符号
100…射出成形装置
103…射出成形機
103a…射出ノズル
110…射出成形金型
140…ゲートピン駆動部
G…成形品(ウォームホイールギア)
G0…貫通孔
G1…内拡径部
G2…内円筒部
G3…中拡径部
G4…中円筒部
G5…外拡径部
G6…縁円筒部
G11…最内周摺動面
G13…裏側最内周拡径面
G14…表側最内周拡径面
G21…裏側内摺動内周面
G22…表側内内周面
G23…裏側内摺動端面
G24…表側内端面
G25…裏側小段差面
G26…小歯車
G33…裏側中拡径面
G34…表側中拡径面
G41…裏側中摺動内周面
G42…表側小段差面
G43…裏側中端面
G44…表側中端面
G45…裏側中外周面
G46…表側中外周面
G53…裏側外拡径面
G54…表側外拡径面
G59…スポーク部
G61…裏側縁内周面
G62…表側縁内周面
G63…最裏側縁端面
G64…表側縁端面
G65…大歯車
G68…凹溝
G69…凹溝
K11…最内周摺動面部
K13…裏側最内周拡径面部
K14…表側最内周拡径面部
K21…裏側内摺動内周面部
K22…表側内内周面部
K23…裏側内摺動端面部
K24…表側内端面部
K25…裏側小段差面面部
K26…小歯車部
K33…裏側中拡径面部
K34…表側中拡径面部
K41…裏側中摺動内周面部
K42…表側小段差面部
K43…裏側中端面部
K44…表側中端面部
K45…裏側中外周面部
K46…表側中外周面部
K53…裏側外拡径面部
K54…表側外拡径面部
K61…裏側縁内周面部
K62…表側縁内周面部
K63…最裏側縁端面部
K64…表側縁端面部
K65…大歯車部
K68…突条部
K69…突条部
O…中心
O1…軸線

Claims (6)

  1. 射出成形金型と、前記射出成形金型に射出ノズルから溶融樹脂材料を射出する射出成形機と、を有し、
    前記射出成形金型は、
    固定プレートと、
    前記固定プレートに対向して前記固定プレートとの間に製品キャビティを形成する可動プレートと、
    を有し、
    前記固定プレートは、
    前記射出成形機から射出された溶融樹脂材料が流れる材料通路の最下流位置で前記製品キャビティの中心に開口する円形のゲートと、
    前記ゲートから前記製品キャビティを貫通するとともに、前記ゲートから前記可動プレートに向かう軸線方向に往復動作して、前記ゲートを開閉するゲートピンと、
    前記ゲートピンを前記軸線方向に往復動作するゲートピン駆動部と、
    前記製品キャビティの周りを冷却する固定側冷却通路と、
    を有し、
    前記可動プレートは、
    前記ゲートピンの軸線に沿って形成されその内部に挿入された前記ゲートピンの先端が前記軸線方向に往復動作可能な伸退部と、
    前記製品キャビティの周りを冷却する可動側冷却通路と、
    を有し、
    前記ゲートピンは、前記軸線方向に外周面が径方向に縮径された注入溝と、
    を有し、
    前記注入溝は、
    前記ゲートピンの軸線方向の動作によって、前記軸線方向において前記ゲートに対して前記固定プレート側となる閉塞位置と、前記軸線方向において前記ゲートに対して前記可動プレート側となる注入位置と、の間で移動して、前記製品キャビティに対する溶融樹脂の閉塞および注入を切り替える軸線方向長さを有し、
    前記ゲートピン駆動部は、
    前記閉塞位置において、前記ゲートピンの外周面が前記固定プレートと前記可動プレートとの間となる前記製品キャビティに最内周摺動面部として前記製品キャビティに露出する閉塞状態と、
    前記注入位置において、前記注入溝が前記ゲートを跨いで前記材料通路側と前記製品キャビティ側とを繋いで溶融樹脂を前記製品キャビティ内に注入する注入状態と、
    の間で前記ゲートピンを前記軸線方向に往復動作し、
    前記製品キャビティは、前記ゲートピンの前記軸線に対称な形状を有し、
    前記固定側冷却通路は、前記ゲートの径方向外側に配置され、
    前記可動側冷却通路は、前記伸退部の径方向外側に配置され、かつ、前記固定側冷却通路よりも径方向内側で前記軸線方向において前記製品キャビティに近接する位置に配置される
    ことを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記可動側冷却通路は、前記伸退部の周りを囲んで配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 前記ゲートピン駆動部は、
    前記注入位置において前記可動側冷却通路によって冷却される前記ゲートピンの部分を、前記注入位置において前記ゲートよりも前記材料通路側となる前記軸線方向の位置まで、前記ゲートピンを前記軸線方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の射出成形装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の射出成形装置において、
    前記製品キャビティは、
    前記可動プレートに形成された、
    前記ゲートの内周位置から径方向外側に向かう略平面の裏側最内周拡径面部と、
    前記裏側最内周拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である裏側内摺動内周面部と、
    前記裏側内摺動内周面部において前記裏側最内周拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう裏側内摺動端面部と、
    前記裏側内摺動端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である裏側小段差面部と、
    前記裏側小段差面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中拡径面部と、
    前記裏側中拡径面部の外周端から前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である裏側中摺動内周面部と、
    前記裏側中摺動内周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側中端面部と、
    前記裏側中端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である裏側中外周面部と、
    前記裏側中外周面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう裏側外拡径面部と、
    前記裏側外拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう略円筒面の裏側縁内周面部と、
    前記裏側縁内周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう最裏側縁端面部と、
    前記最裏側縁端面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する大歯車部と、
    を有する
    ことを特徴とする射出成形装置。
  5. 請求項4に記載の射出成形装置において、
    前記製品キャビティは、
    前記固定プレートに形成された、
    前記ゲートの内周位置から径方向外側に向かう略平面の表側最内周拡径面部と、
    前記表側最内周拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である表側内内周面部と、
    前記表側内内周面部において前記表側最内周拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側内端面部と、
    前記表側内端面部の外周端から、前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒状であり周方向に凹凸を有する小歯車部と、
    前記小歯車部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側中拡径面部と、
    前記表側中拡径面部の外周端から前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう方向の略円筒面である表側小段差面部と、
    前記表側小段差面部において前記表側中拡径面部とは逆側の端部から径方向外側に向かう表側中端面部と、
    前記表側中端面部の外周端から前記軸線方向で前記固定プレートから前記可動プレートに向かう方向の略円筒面である表側中外周面部と、
    前記表側中外周面部における前記軸線方向で前記可動プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側外拡径面部と、
    前記表側外拡径面部の外周端から、前記軸線方向で前記可動プレートから前記固定プレートに向かう略円筒面の表側縁内周面部と、
    前記表側縁内周面部における前記軸線方向で前記固定プレートに近接する側の端部から径方向外側に向かう表側縁端面部と、
    を有する
    ことを特徴とする射出成形装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の射出成形装置によって成形された成形品であって、
    中心に表裏を貫通する貫通孔を有し外周に小歯車の形成された内円筒部と、
    前記内円筒部と同心状で前記内円筒部よりも拡径された中円筒部と、
    前記中円筒部と同心状で前記中円筒部よりも拡径されて外周に大歯車の形成された縁円筒部と、
    前記内円筒部の裏側端部と前記中円筒部の表側端部とを結んで径方向に沿って延びる中拡径部と、
    前記中円筒部の裏側端部と前記縁円筒部の軸線方向の中心とを結んで径方向に沿って延びる外拡径部と、
    を有し、
    前記内円筒部は、
    その内周面から径方向内側に向かう板状とされて内周端面に最内周摺動面の形成された内拡径部と、
    前記内周面の前記内拡径部よりも裏側に形成された裏側内摺動内周面と、
    前記内拡径部とは離間する裏側の端部に形成された裏側内摺動端面と、
    を有し、
    前記中円筒部は、内周面に形成された裏側中摺動内周面と、
    を有し、
    前記外拡径部は、厚みを増して周方向に互いに離間するように分割して形成されたスポーク部を
    有する
    ことを特徴とする成形品。
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