JP2021085438A - 栓部材 - Google Patents

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Kazutaka Okuda
和孝 奥田
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【課題】着脱時のトルクに対して高い強度を有する栓部材を提供することを課題とする。【解決手段】少なくとも一対の操作用突起を有する頭部およびねじが切られた軸部を備える栓部材であって、軸部の根元に軸部の中心軸線の方向において所定の寸法を有する肉厚部を有しており、中心軸線上に肉厚部まで延びる少なくとも1つの凹部が形成されている、栓部材。【選択図】図1

Description

本発明は、栓部材に関する。
例えば、液体を搬送するポンプでは、設置時等で初めて運転する時に羽根車を収容するポンプケーシング内を搬送液で満たす呼び水を行う。そのため、ポンプや配管にはポンプケーシングに連通する開口(呼水注入口)が設けられ、運転開始前に作業者が呼水注入口から搬送液をポンプケーシング内に注入する。また、ポンプ運転中にケーシング内の液が呼水注入口から外部に漏れないようにポンプケーシングを密閉する必要があるので、呼水注入口には呼水栓が取り付けられる。
また、呼水注入口以外にも、ポンプには、ポンプケーシング内の空気を抜くためや、搬送液の圧力を計測する圧力センサーを追加する等の目的のため、その流路に各種開口が設けられ、当該開口は必要に応じて着脱可能な栓にて封止されている。
特許文献1のポンプ装置に示すように、ポンプケーシングに設けられた栓(呼水栓)は開口(呼水注入口)に螺合される。これにより、ポンプ装置をコンパクトにできる。また、ポンプの吐出し側に設けられた栓(呼水栓)には、搬送液の圧力が作用するので、ポンプケーシングに設けられる栓(呼水栓)を開口(呼水注入口)に螺合して搬送液が当該開口から外部に漏れるのを防止する。
特開2000−297791号公報
ポンプやその配管の開口に設けられた栓は、一般的に、数カ月〜数年毎に実施される定期的なメンテナンス等のときに着脱されるので、例えば、経年劣化によって開口と栓との間でシール部材が固着したり、螺合部に錆が発生している場合がある。この場合、栓を取り外すためには大きな力が必要になり、最悪の場合、栓が破損し着脱できなくなる、等の不具合が生じるおそれがある。また、特に、ポンプの吐出し側に設けられた栓(呼水栓)が開口(呼水注入口)に正しく螺合できないと、ポンプ運転によって加圧された液が噴き出してしまうので、ポンプが運転できず断水や排水不可となる。よって、液体を搬送するポンプの流路の開口には正しく螺合できる栓が所望される。
本発明の一実施形態は、着脱時のトルクに対して高い強度を有する栓部材を提供することを課題とする。本発明の一実施形態は、安価で耐食性に優れており、かつ強度に優れた栓部材を提供することを課題とする。本発明の一実施形態は、成形が容易でかつ強度に優れた栓部材を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも一対の操作用突起を有する頭部およびねじが切られた軸部を備える栓部材であって、軸部の根元に軸部の中心軸線の方向において所定の寸法を有する肉厚部を有しており、中心軸線上に、肉厚部まで延びる少なくとも1つの凹部が形成されている、栓部材が提供される。
本発明の一実施形態による栓部材の全体斜視図である。 図1に示す栓部材の上面図である。 図1に示す栓部材の下面図である。 図1に示す栓部材のA−A断面図である。 本発明の一実施形態についての試験結果を説明する図である。 本発明の他の実施形態による栓部材の上面図である。 本発明の他の実施形態による栓部材の下面図である。 本発明が適用可能な従来の栓部材の例を示す図である。 栓部材の使用例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明はあくまでも一例を示すものであって、本発明の技術的範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の一実施形態による栓部材10を示す概略斜視図である。図2A、図2Bは、それぞれ、栓部材10の上面図、下面図である。図3は、図1のA−A断面図である。
一例として、栓部材10は、ポンプケーシング内に呼び水を注入するための開口を形成する呼水注入口35(図4参照)に着脱可能な呼水栓として使用される。栓部材10は、栓部材10の着脱時に回転操作するための頭部12と呼水注入口35と螺合するためのねじが切られたねじ部14を有し、当該ねじが呼水注入口35と螺合することで呼水注入口35が形成する開口を閉止する。なお、以下の説明では、栓部材10について、軸部14の回転の中心点を通る中心軸線Cの方向において頭部12側を「上」、軸部14側を「下」と称する。
頭部12は、頭部12の呼水注入口35と接する平面を形成する座面16と、座面16の反対側に位置する上面18と、上面18と座面16との間に周方向に延在する周面19とを有する。座面16と上面18と周面19とで、略円盤状のベース25が形成される。また、図3に示すように、上面18は、実質的に平坦であり、その外周部でわずかに湾曲して周面19と繋がっている。当該湾曲により、形成時に型から取外すのが容易となる。
さらに、頭部12は、ベース25の上面18から上方に延在する一対の操作用突起20を有する。図2Aおよび図3に示すように、操作用突起20は、栓部材10を呼水注入口35から容易に着脱できるように、作業者がその間に棒状の工具dを差し込んでねじ部14の中心点C1を中心にして矢印N1またはN2の方向に回転させるための、幅r3を有する溝22aを形成する。具体的には、操作用突起20は、中心点C1を通る中心軸線Cに垂直な方向(以下、水平方向)に延びる溝22aを形成するために互いに離間しており、操作用突起20の互いに対向する内面が、工具dが当接する当接面22を形成する。なお、棒状の工具dは、例えば、プラスまたはマイナスドライバーであって、当該ドライバーの長手方向を溝22aと並行するように持って用いる。本実施形態では、このように汎用的な工具にて栓を着脱できる。
そして、作業者は、溝22aに沿って棒状の工具dを差し込んで、中心点C1から溝22aの長手方向に延びて突出する棒状の工具dの端d1および/またはd2を持って栓部材10を回転させる。これにより、作業者は、栓部材10を直接持って回転するよりも少ない力で回転できる。ここで、操作用突起20の形状は、それらの間に工具dを差し込んで、栓部材10を回転させることができるものである限り、図示のものに限られない。ま
た、操作用突起20の数も特に限られない。1対または複数対の操作用突起20を設けることができる。
また、図1および図2Aに示すように、各操作用突起20から栓部材10の外周側に向けてリブ24が延びている。リブ24によって、操作用突起20に工具dから加えられるトルクに対して操作用突起20を補強することができる。しかし、補強用のリブ24は、必ずしも設けられていなくてよい。
また、図2Bおよび図3に示すように、頭部12の呼水注入口35と接する平面を形成する座面16には、呼水注入口35と栓部材10の間をシールするためのOリング15用の溝17が形成されるとよい。
図3は、軸部14の中心点C1を通る中心軸線Cを含む断面で見た栓部材10を示す。図3に示されるように、軸部14は、その端面14aから頭部12に向けて凹む凹部26を含んでいる。
一般に、栓部材10の材料として、金属または樹脂が用いられる。樹脂は、金属よりも安価で耐食性に優れる点で好ましい。また、樹脂や鋳物製の呼水栓は、成形時のひけの発生が懸念される。当該ひけは型に流し込んだ材料の冷却速度が極端に遅い部位があると発生しやすくなる。そのため、ひけによる形成不良を防止するために、少なくとも水平方向および垂直方向の何れかにおいて外気からの距離が略同一となるよう肉盗み部が設けられるとよい。軸部14に設けられた凹部26は、この肉盗み部として機能する。
また、栓部材10を着脱する時の回転によって最も力が加わるのは軸部の根元である。上述したように、本実施形態の栓部材10は棒状の工具dを用いることで、手で操作するよりも大きな力が加えられる。よって、肉盗み部によって軸部14の根元が肉薄になると、着脱時に軸部14の根元が破断し、当該破断部を通してポンプ内の液体が外部に噴出する等の不具合が発生するおそれがある。
そこで、本実施形態の凹部26は、軸部14の下端から頭部12に向かって中心軸線Cに沿って延び、軸部14の根元に到達しない深さで終端する。図3において、栓部材10を着脱する時の回転によって最も力が加わる根元の位置は、頭部12と軸部14の境界を示す仮想線B−Bで示される。本実施形態において、軸部14は、栓部材10が、呼水注入口35に螺合される際、当該呼水注入口35内に収容される部分(図4参照)であり、「軸部14の根元」は、栓部材10が呼水注入口35に正しく取り付けられた状態で呼水注入口35の螺合部の外端35a(図4参照)と同一の平面内にある軸部14の部分である。本実施形態では、「軸部14の根元」は、頭部12の座面16と実質的に同一の平面内にある軸部14の部分を意味する。
凹部26は、仮想線B−Bから離間距離d3の位置(図3の下側の位置)で終端する。例えば、円錐形の底面等、凹部26が、深さの異なる部分を有する場合には、凹部26の最深部26aが、仮想線B−Bから離間距離d3の位置(図3の下側の位置)で終端する。
図2Aおよび図3に示すように、頭部12は、その上面18から軸部14に向けて凹む中心C1の円形の凹部28を含んでいる。凹部28は、形成時の変形を防止する肉盗み部として機能し、操作用突起20の間で、中心軸線Cに沿って延びている。従って、凹部26と凹部28は、形成時に最も冷却が遅くなる中心軸線C上で互いに整列する位置に形成されている。凹部28は、封止する搬送液の圧力に耐え得るように軸部14の根元に到達しない深さで終端する。なお、頭部12では、上記したOリング15用の溝17もまた、肉盗み部として機能し得る。
図3において、凹部28は、仮想線B−Bから離間距離d4の位置(図3の上側の位置)で終端する。例えば、円錐形の底面等、凹部28が、深さの異なる部分を有する場合には、凹部28の最深部が、仮想線B−Bから離間距離d4の位置(図3の上側の位置)で終端する。
離間距離d3+d4を含む軸部14の根元は、成形不良を防ぐために成形時の冷却が速やかに行われ、且つ、栓部材10を着脱する時に加わる回転方向の力に耐え得る程度の肉厚を有することが必要である。具体的には、例えば、栓部材10を着脱する時に作業者が加える最大の回転力をシミュレーション等にて算出し、当該回転力においても軸部14の根元が変形しない最薄の肉厚を基に離間距離d3、d4を決定する。
凹部26が形成されることにより、軸部14は、その内周側に水平方向に肉厚t1を有する円筒状の壁部14bを有する。肉厚t1は、離間距離d3、d4を含む軸部14の根元を含む肉厚と略同一であることが好ましい。これにより、冷却速度を略均一にでき形成時のひけを防止できる。なお、軸部14の半径方向の肉厚t1に関して、軸部14のねじの寸法は、実質的に無視してもよい。
このように、凹部26と凹部28は、それぞれ、軸部14の根元に到達しない深さで終端する。このように、軸部14の根元から離れた位置で終端する凹部26と凹部28によって、凹部26と凹部28との間に、中心軸線Cの方向において所定の寸法(換言すれば、厚さ)h1(h1=d3+d4)を有する肉厚部30を形成することができる。換言すれば、頭部12は、肉厚部30まで延びる凹部26を有し、軸部14は、肉厚部30まで延びる凹部28を有する。図3に示すように、軸部14の根元の位置を示す仮想線B−Bは、肉厚部30の内部に位置する。これにより、トルクが加わった際に応力が集中する軸部14の根元に、大きな肉厚h1を有する肉厚部30を設けることができる。従って、栓部材10に高い強度を付与することができる。
ここで、栓部材10の径が小さい場合や、形成時のひけが発生しにくい材料を用いる場合等は、肉盗み部は、凹部26および凹部28の何れか一方のみでもよい。その場合、「軸部14の根元」の厚さh1は離間距離d3、d4の何れかのみで形成される。その場合でも、所定の厚さh1を有する肉厚部である「軸部14の根元」には、仮想線B−Bが含まれる。
ここで、特許文献1は、頭部と、ねじが切られた軸部とを有し、軸部の端面から頭部に向けて軸部14の根元まで凹む肉盗み部を有する樹脂製の呼水栓を記載している。これに比べて、本実施形態では、軸部14の根元に大きな肉厚h1を有する肉厚部30を設けているので、金属に比べて強度的に劣る樹脂製の栓部材10でも、工具等を用いてより大きな力を加えて着脱することができる。
図示の例では、凹部26と凹部28は、軸部14の根元から互いに同じ距離だけ離間している(d3=d4)。しかし、凹部26の軸部14の根元からの離間距離d3と凹部28の軸部14の根元からの離間距離d4とは、互いに異なっていてもよい。
図2Aおよび図2Bに示すように、本実施形態では、凹部26および凹部28は、水平方向に実質的に円形の平面視形状を有する。しかし、他の実施形態では、凹部26および凹部28の平面視形状は、例えば矩形、楕円形等であってもよい。
図3の断面において、凹部26は、水平方向に所定の寸法r1を有する。また、凹部28は、水平方向に所定の寸法r2を有する。図示の例では、寸法r1と寸法r2は同じで
ある(r1=r2)。しかし、凹部26と凹部28は、中心軸線C上で互いに整列する位置に形成されていればよく、寸法r1と寸法r2は、互いに異なっていてもよい。
栓部材10を樹脂で成形する場合、金属に比べて厚さの大きい部分と厚さの小さい部分とで許容される強度にばらつきが生じる。従って、栓部材10の各部の肉厚を均一に設定することにより、成形後の各部の強度を略均一にすることができ、脆弱部分が損傷するのを防止できる。例えば、頭部12の操作用突起20の外側における、中心軸線Cに沿う方向の肉厚(図示のように頭部12の下面16にOリング15用の溝17が形成されている場合には、溝17の底面17aと頭部12の上面18との間の距離)h2を、肉厚部30の肉厚h1(図示の例では、d3+d4)と実質的に同じにすることが好ましい(h1=h2)。これにより、肉厚部30と頭部12(具体的には、ベース25)の冷却速度を均一化して強度のばらつき及びひけの発生を防止することができる。また、栓部材10に過剰なトルクが加えられた場合に破断し得る脆弱部の位置を調整する(例えば、亀裂が、後述する図4に示す位置に生じるように調整する)ことができる。また、軸部14の肉厚t1と、操作用突起20の水平方向の肉厚t2とが実質的に同じであることが好ましい(t1=t2)。これにより、軸部14と操作用突起20の冷却速度を均一化して強度のばらつき及びひけの発生を防止することができる。栓部材10の肉厚部30の肉厚h1、頭部12の肉厚h2、軸部14の肉厚t1および操作用突起20の肉厚t2の全てが実質的に同じであることが最も好ましい。
なお、本実施形態の説明において、栓部材10の複数部分の寸法が実質的に同じであると言うとき、それは、−20%〜+20%の範囲内の寸法誤差が存在する場合も含む。
本実施形態の栓部材10を呼水注入口35に螺合し、着脱時の過大なトルクによる破壊試験を行った。試験結果を図4に示す。破壊試験では、過大なトルクによって、軸部14の根元の外周側から最も近い凹部28に向けて、つまり軸部14の根元の外周側から頭部12側の中心軸線Cの方向へ、図4に破線で示すような少なくともひとつの亀裂が生じることが分かった。これは、本実施形態の栓部材10は、円形の凹部28を設けることで、頭部12の破線に示す部分が着脱時の力に対して最も脆弱となることを意味する。従って、呼水注入口35と固着した栓部材10を取り外そうとして、作業者が栓部材10に許容値よりも過大な力を加えてしまうと、栓部材10は破線で示す亀裂に沿って破壊される。しかしながら、栓部材10が亀裂に沿って完全に破壊されたとしても、頭部12と軸部14とが境界線B−B(図3参照)で完全に分離することがなく、呼水注入口35に螺合されたままの軸部14と共に頭部12の一部を含む肉厚部30が残る。従って、その状態でポンプを運転してもポンプの搬送液が、外部に噴き出す虞がない。また、ドライバー等の工具を栓部材10の凹部28に差して肉厚部30を回転させることで、栓部材10を完全に呼水注入口から取り除くことができる。
このように、本実施形態の栓部材10では、トルクが加わった際に応力が集中する軸部14の根元に、大きな肉厚h1を有する肉厚部30を形成することができる。従って、樹脂製の栓部材10に高い強度を付与することができる。
また、例えば、特許文献1に示すように、頭部と、ねじが切られた軸部とを有し、軸部の端面から頭部に向けて軸部14の根元まで凹む肉盗み部を有すると、着脱時の力に対して最も脆弱となる部分は、境界線B−Bに相当する軸部の端面から頭部の接合面となり、過大なトルクが加わると頭部12が完全に分離されて破壊される。それに比して、本実施形態では、仮にトルクによって栓部材10が破壊された場合でも、凹部26の上部の肉厚部30の少なくとも一部が注入口に残るので、液体が外部に噴出するおそれがない。また、肉厚部30を回転させることによって、栓部材10を完全に注入口から取り出すことができる。
また、栓部材10の各部の寸法h1、h2、t1、t2を実質的に均一にすることによって、形成時のひけを防止すると共に栓部材10の各部の強度を均一にすることができる。
上記実施形態では、栓部材10は樹脂製であるので、比較的安価で耐食性に優れる。また、操作用突起20に補強用のリブ24が形成されているので、大きなトルクに対して操作用突起20の強度を補強することができる。しかし、栓部材10は、金属製であってもよい。
図5Aおよび図5Bは、本発明の他の実施形態による栓部材40を示す図であり、それぞれ、図2Aおよび図2Bに対応する上面図および下面図である。この実施形態でも、中心軸線C上の頭部42の上面48の中央部で、操作用突起50の間に凹部58が形成されている。この実施形態では、2対の操作用突起50が形成されており、各操作用突起50は、工具のための当接面52を有し、略L字状の平面視形状を有している。上面48は、周面49を介して下面46に繋がっている。下面46には、Oリング45用の溝47が形成されている。この実施形態では、栓部材40の軸部44の端面に、複数の肉盗み部として機能する凹部56が形成されている。具体的には、凹部56は、中心軸線C上に配置される第1の凹部56aと、中心軸線Cの周囲に放射状に等間隔で配置される複数(図示の例では8つ)の第2の凹部56bとで形成されている。この実施形態でも、凹部58と中央の第1の凹部56aが中心軸線C上に整列し、凹部56が軸部44の根元に到達しない位置(離間距離d3)で終端し、および/または、凹部58が軸部44の根元に到達しない位置(離間距離d4)で終端することによって、栓部材40は、軸部44の根元に、中心軸線Cの方向に所定の厚さh(h=離間距離d3+d4)を有する肉厚部を形成することができる。
図6は、操作用突起の形状の他の例を示す図である。図6の栓部材60では、頭部62の上面68に一対の操作用突起70が配置される。各操作用突起70は、頭部62の外周に近い一対の外周側凸部70aと、外周側凸部70aから栓部材60の中心軸線Cに向けて延びる一対の辺部70bを有している。本発明の肉盗み部である凹部26、28は、図6の形態の栓部材60にも適用可能である。その場合、一対の辺部70bが交わる中心側凸部70cの間に、中心軸線C上で軸部64に向けて凹む凹部を形成することができる。また、中心軸線C上で頭部62の凹部に対応する位置で軸部64に肉盗み部としての凹部を形成することができる。
図7は、本実施形態の栓部材(図7では符号104で示す)の具体的な使用例を示す概略図である。図7は、建築物に水道水等の生活用水を給水するための給水ユニット100の例である。給水ユニット100は、ポンプ101を備えるポンプ装置102と、複数のポンプ101の吐出し管108の集合管である吐出し集合管111と、圧力タンク120と、ポンプ101を制御する制御部130と、を備える。一対のポンプ装置102から吐出される水が、給水ユニット100から水供給先に移送される。栓部材104は、例えば、ポンプ装置102の呼水栓として、ポンプ101と、当該ポンプ101への逆流を防止する逆止弁110(吐出し集合管111に内蔵される)との間の配管、つまり、ポンプ101の搬送液を吐出部106に移送する配管の逆止弁110の一次側に取り付けられ得る。また、給水装置は吐出し圧力制御が行われるため、ユーザーが当該吐出し圧力を確認するために吐出し集合管111に圧力ゲージ等を追加できる開口112が設けられる場合がある。この開口112を封止するために栓部材104が用いられてもよい。
水道水や井戸水等の生活用水を搬送液として加圧送水する給水装置では、搬送液に混入するおそれがあるため、螺合部分の錆付きを解除するための潤滑油等の潤滑剤等を用いる
ことができない。そのため、給水装置においては、搬送液に接する開口に確実に着脱できる栓(呼水栓)が所望される。本発明の栓部材104は工具等を用いて確実に着脱できると共に、本発明の栓部材104が取り外し時の過トルクによって破損してもポンプ102の運転は継続できる。よって、給水装置に本発明の栓部材104を用いることで、栓部材104の破損等による断水を防止できる。
本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本発明は、以下の態様を含む。
1. 少なくとも一対の操作用突起を有する頭部およびねじが切られた軸部を備える栓部材であって、
軸部の根元に軸部の中心軸線の方向において所定の寸法を有する肉厚部を有しており、
中心軸線上に、肉厚部まで延びる少なくとも1つの凹部が形成されている、
栓部材。
2. 上記1.に記載の栓部材であって、
少なくとも1つの凹部は、
軸部における、軸部の端面から頭部に向けて凹む凹部と、
頭部における、一対の操作用突起の内側で軸部に向けて凹む凹部と、を含み、
軸部の凹部と頭部の凹部は、軸部の中心軸線上で互いに整列する位置に形成されている、栓部材。
3. 上記2.に記載の栓部材であって、
軸部の凹部と頭部の凹部は、中心軸線に直交する方向に互いに同じ寸法を有する、栓部材。
4. 上記2.または3.に記載の栓部材であって、
軸部の凹部と頭部の凹部とが軸部の根元から互いに同じ距離だけ離間した位置で終端することで、肉厚部が形成される、栓部材。
5. 上記2.〜4.のいずれかに記載の栓部材であって、
中心軸線に直交する方向において、軸部の凹部の周囲の軸部の壁部の寸法と、一対の操作用突起の各突起の寸法とが実質的に同じである、栓部材。
6. 上記1.〜5.のいずれかに記載の栓部材であって、
一対の操作用突起の外側で、頭部が、中心軸線の方向において肉厚部の寸法と実質的に同じ寸法を有する、栓部材。
7. 上記6.に記載の栓部材であって、
頭部の座面にOリング用の溝が形成されており、溝の底面と頭部の上面との間の距離が、肉厚部の寸法と実質的に同じである、栓部材。
8. 上記1.〜7.のいずれかに記載の栓部材であって、
栓部材は、樹脂材料で形成されている、栓部材。
9. 上記1.〜8.のいずれかに記載の栓部材であって、
一対の操作用突起に補強用リブが設けられている、栓部材。
10. 液体を搬送するポンプを備えるポンプ装置に設けられる上記1.〜9.のいずれかに記載の栓部材であって、
栓部材は、ポンプのポンプケーシングまたは配管に設けられた開口に螺合される栓である、栓部材。
11. 上記10.に記載の栓部材を備える給水装置。
本発明は、栓部材を備える流体機器に広く適用することができる。
C 中心軸線
C1 中心点
d 工具
d1、d2 工具端部
d3、d4 離間距離
h1 軸線方向寸法(肉厚)
h2 軸線方向寸法(肉厚)
N1、N2 回転方向
r1、r2、r3 水平方向寸法
t1、t2 水平方向寸法(肉厚)
10 栓部材
12 頭部
14 軸部
14a 端面
14b 壁部
16 座面
15 Оリング
17 溝
17a 底面
18 上面
19 周面
20 操作用突起
22 当接面
22a 溝
24 補強用リブ
25 ベース
26 凹部
26a 最深部
28 凹部
30 肉厚部
35 呼水注入口
35a 外端
40 栓部材
42 頭部
44 軸部
45 Oリング
46 座面
47 溝
48 上面
49 周面
50 操作用突起
52 当接面
56、56a、56b 凹部
58 凹部
60 栓部材
62 頭部
64 軸部
68 上面
70 操作用突起
70a 外周側凸部
70b 辺部
70c 中心側凸部
100 給水ユニット
101 ポンプ
102 ポンプ装置
104 栓部材
106 吐出部
108 吐出し管
110 逆止弁
111 吐出し集合管
112 開口
120 圧力タンク
130 制御部

Claims (11)

  1. 少なくとも一対の操作用突起を有する頭部およびねじが切られた軸部を備える栓部材であって、
    前記軸部の根元に前記軸部の中心軸線の方向において所定の寸法を有する肉厚部を有しており、
    前記中心軸線上に、当該肉厚部まで延びる少なくとも1つの凹部が形成されている、
    栓部材。
  2. 請求項1に記載の栓部材であって、
    前記少なくとも1つの凹部は、
    前記軸部における、前記軸部の端面から前記頭部に向けて凹む凹部と、
    前記頭部における、前記一対の操作用突起の内側で前記軸部に向けて凹む凹部と、を含み、
    前記軸部の凹部と前記頭部の凹部は、前記軸部の中心軸線上で互いに整列する位置に形成されている、栓部材。
  3. 請求項2に記載の栓部材であって、
    前記軸部の凹部と前記頭部の凹部は、前記中心軸線に直交する方向に互いに同じ寸法を有する、栓部材。
  4. 請求項2または3に記載の栓部材であって、
    前記軸部の凹部と前記頭部の凹部とが前記軸部の根元から互いに同じ距離だけ離間した位置で終端することで、前記肉厚部が形成される、栓部材。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の栓部材であって、
    前記中心軸線に直交する方向において、前記軸部の凹部の周囲の前記軸部の壁部の寸法と、前記一対の操作用突起の各突起の寸法とが実質的に同じである、栓部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の栓部材であって、
    前記一対の操作用突起の外側で、前記頭部が、前記中心軸線の方向において前記肉厚部の寸法と実質的に同じ寸法を有する、栓部材。
  7. 請求項6に記載の栓部材であって、
    前記頭部の座面にOリング用の溝が形成されており、前記溝の底面と前記頭部の上面との間の距離が、前記肉厚部の寸法と実質的に同じである、栓部材。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の栓部材であって、
    前記栓部材は、樹脂材料で形成されている、栓部材。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の栓部材であって、
    前記一対の操作用突起に補強用リブが設けられている、栓部材。
  10. 液体を搬送するポンプを備えるポンプ装置に設けられる請求項1〜9のいずれか一項に記載の栓部材であって、
    前記栓部材は、前記ポンプのポンプケーシングまたは配管に設けられた開口に螺合される栓である、栓部材。
  11. 請求項10に記載の栓部材を備える給水装置。
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