JP2005016693A - 自動排水弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】従来の球形弁が単純な球形を呈しておりその形状が弁体の自転を生み出す欠点を除去し、弁体が弁座に作用する場合の方向性を定め、弁座に穿設していた圧力流体漏洩用の開口を弁体に穿設することにより加工の困難性を除去し、安定した作動と迅速な排水を達成する。
【選択図】 図3
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、一定範囲の管路に満たされた流体を自動的に排出するための自動排水弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種目的のための送水管の管路において、送水口に外部水源からの圧力水を接続供給し、水の使用現場までの距離が長い場合には、管路に何箇所かの逆止弁を設置することが行われている。
【0003】
図1は送水口Sから第一の逆止弁Gにいたる管路Pを概念的に示したものであるが、この状態で送水先Uで行われていた水の使用が終了し、送水口Sからの送水が停止されても、送水口Sと逆止弁Gの間の管路Pには高圧の流体が封じ込められたままになる。
【0004】
図1の状況では、例えばビル、トンネル等の連結送水管設備等において、使用終了後に送水口と外部水源の接続を解除すると、管路Pに残留している高圧の残留水が送水口から噴出することになり、安全対策上誠に望ましくない。必要に応じて送水を行った後、水の使用が終了した時点で、管路P内の高圧残留水は自動的且つ迅速に排出されるのが望ましい。これはどのような管路に関しても共通する問題で、水の使用が終了した時点で、送水口Sと逆止弁Gの間の管路P内の高圧水は、迅速且つ自動的に排出されることが要求される。
【0005】
そのような問題を解決するために、従来から、図2に示すごとく管路Pに設置される自動排水弁Vが提案されており、その構造は図5に示す通りである。図5において、自動排水弁Vは相互に螺着された中空の第一ケーシングa及び第二ケーシングb内に球形弁cを収容し、第二ケーシングb内に突設した弁座dに球形弁cが圧接する事によって第一ケーシングaから第二ケーシングbへの流体の移動が制止される構造になっている。図中、第二ケーシングb内の下方には軸支函eが内装されており、軸支函e内に収容された突杆fの上端がスプリングgの作用によって球形弁cを弁座dから乖離させる方向に押圧している。従って第一ケーシングa内に供給される流体の圧力が球形弁cに作用しているスプリングgの圧力を超えた場合に、球形弁cがスプリングgの作用に抗して図中で下降して弁座dに圧接し、自動排水弁Vを「閉」として、流体の移動を制止する働きをする。
【0006】
図5に示した従来例においては、自動排水弁Vが「閉」の状態にあって排水を遮断しているときに、第一ケーシングa内の圧力流体を定常的に滴下或いは漏洩させるための開口hが弁座dに穿設されている。この開口hは第一ケーシングa(すなわち管路P)内の圧力流体を常に外部へ漏洩させることによって、流体の使用が終了し管路P内に圧力流体が滞留した際に、管路P内の圧力を急激に低下させる働きをし、球形弁cに作用しているスプリングgの圧力が管路P内の流体圧力にまさると、球形弁cは弁座dから乖離せしめられて、自動排水弁Vは「開」の状態となり、管路P内の圧力流体は第一ケーシングa、弁座d、第二ケーシングb、軸支函eを経て大気中へ瞬時に放出される。
【0007】
このような自動排水弁Vの作動圧力の仕様の一例をあげるなら、標準的な閉止圧力は0.25MPa、標準的な開放圧力は0.15MPa、使用に耐えうる最高圧力は1.77MPaであり、管路Pに高圧の流体が供給され続けている限り開口hからの漏洩は管路P内圧力の低下に大きな問題は与えないが、供給が停止されると管路P内の圧力を急激に低下させて球形弁cの迅速な移動を促し、自動排水弁Vによる管路P内の排水が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記に一例を挙げて具体的に説明を施した自動排水弁Vのみに限らずこの種の弁装置は図示のごとき球形の弁体を使用する例が多い。その材質としては、球形弁の精度に対する要求がある場合には金属が、精度を犠牲にしても価格を引き下げる必要がある場合には合成樹脂などが使用される。一般的傾向として価格低減のために型仕上げした合成樹脂の部品が多用される現在、金属製の球形弁は合成樹脂製のものに置き換えられてゆく傾向にある。しかしながら型により大量生産される球形弁は、合割り型の合わせ目のバリが球形の表面を一周している場合が多く、合成樹脂製の真球を得るためには価格面で折り合わない状況が見受けられる。しかしながらそのような球形弁を使用した場合、球形弁が作動により自転することによりバリ部分が微妙に弁座の閉鎖に影響を及ぼし、自動排水弁としての精度を保ち得ない問題が出てくる。
【0009】
更に、弁座に圧力流体を漏洩させるための開口を穿設する加工工程は煩雑であり、高い加工精度が要求されるためそれが製造コストを引き上げる結果ともなる。また図示の従来例によると、軸支函及び突杆等の部品が全体の部品点数を増加させ、その点でも安価な製品を供給することが難しい。
【0010】
【課題を解決するための手段】
従来の球形弁が単純な球形を呈しておりその形状が弁体の自転を生み出す欠点を除去し、弁体が弁座に作用する場合の方向性を定め、弁座に穿設していた圧力流体漏洩用の開口を弁体に穿設することにより加工の困難性を除去し、また従来必要とされていた突杆と軸支函を除去して部品点数を減らす。
【0011】
【発明の実施の形態】
図3に従って本発明の実施の形態を説明すると、図中1は第一のケーシング、2は第二のケーシングで、両者とも流体の流通を許すべく中空にされており、両者は相互に螺着されて一体のケーシングを形成する。3は一部が第一のケーシング1内にあり一部が第二のケーシング2内にあるべくケーシング内部に収容された弁体、4は第二のケーシング2内にあって弁体3を第一のケーシング1方向に押圧すべく作用するスプリングである。また、第一のケーシング1内にある第二のケーシング2の端部は弁座2aを形成して弁体3に対面している。弁体3は栓部3aと延長部3bにより構成されており、図示例の場合、栓部3aと延長部3bを連続的に貫通する導通孔3cが穿設されている。図中1aは管路(図示せず)に接続される第一のケーシング1の開口、また、2bは排水弁内の圧力流体を大気中に排出するための排出孔である。
【0012】
本発明による自動排水弁を管路に接続すると、管路の流体圧が自動排水弁の作動圧力を下回る場合には、管路内の流体は自動排水弁の開口1a、弁座2aと栓部3aの間隙並びに導通孔3c、排出孔2bの経路で流出し、管路の流体圧が自動排水弁の作動圧力を上回ると、弁座2aと栓部3aの間隙は閉鎖され、圧力流体は開口1a、導通孔3c、排出孔2bの経路で漏洩する。管路への圧力流体の供給が停止され管路内の圧力が自動排水弁の作動圧力をはるかに上回った状態で待機状態に入ると、導通孔3cからの流出によって管路内の圧力は急激に低下し自動排水弁の作動圧力を下回る状態に移行するため、弁体3は弁座2aから乖離し、管路内の圧力流体は一気に排出孔2bから排出される。
【0013】
弁体3は栓部3aと延長部3bにより構成され、延長部3bが第二のケーシング2内に収容されたスプリング4の内部に挿入されているので、弁体3の移動は延長部3bによって図中上下方向にほぼ直線的に誘導されるため、弁体3と弁座2aの位置関係は常に一定に維持され、作動を繰り返しても弁体3と弁座2aの当りの悪さなどが発生する可能性は無い。
【0014】
また、図示例においては、延長部3bの先端がスプリング4を貫通して排出孔2b内に挿入された状態で示されているが、このような構造は前項に記載した弁体3の安定的な動作を補助することに加えて、第一のケーシング1の内腔内にある圧力流体を、弁座2aと栓部3a間の空隙からより迅速に排出孔2bへ流出させる作用を促すものでもある。
【0015】
【第二の実施例】
図4に示された第二の実施例においては弁体3の栓部3aの断面形状が球形ではなく多角形を呈するものが示されている。このような多角形の断面形状が選択できるのは、前述のごとく弁体3の有する延長部3bに起因するもので、延長部3bによる誘導によって弁体3と弁座2aの位置関係が一定に維持される結果である。尚図4に示されている3dは、弁体3の栓部3aに設置されたシールである。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると圧力流体を常時漏洩させるための導通孔を弁体に穿設するため加工が極めて容易であり、弁体が延長部を有しているため弁体の動作がそれによって誘導され弁座との位置関係が常に一定に保たれると共に、弁体の栓部の形状と材質を任意に選択でき、きわめて少ない部品点数で作動の確実な自動排水弁を得ることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動排水弁の設置されていない管路の概念図である。
【図2】自動排水弁の設置された管路の概念図である。
【図3】本発明の第一の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す断面図である。
【図5】従来品の断面図である。
【符号の説明】
1 第一のケーシング
1a 開口
2 第二のケーシング
2a 弁座
2b 排出孔
3 弁体
3a 栓部
3b 延長部
3c 導通孔
4 スプリング
Claims (3)
- 弁体と弁座とからなる自動排水弁において、スプリングの作用下に流体圧によって移動せしめられて弁座を開放もしくは閉鎖して該流体の流通を促進させあるいは流通を遮断もしくは低減させる弁体に、少なくとも弁座が該弁体により閉鎖されている場合に流体を定常的に放出する導通孔を設置したことを特徴とする自動排水弁。
- 弁体が栓部及び延長部からなることを特徴とする請求項1記載の自動排水弁。
- 弁体が栓部及び延長部からなり、延長部が弁座を貫通して設置されていることを特徴とする請求項1記載の自動排水弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003185985A JP2005016693A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 自動排水弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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---|---|
JP2005016693A true JP2005016693A (ja) | 2005-01-20 |
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ID=34185231
Family Applications (1)
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JP2003185985A Pending JP2005016693A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 自動排水弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005016693A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010099281A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Nohmi Bosai Ltd | スプリンクラ消火設備および自動排水弁 |
JP2011087773A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Nohmi Bosai Ltd | スプリンクラ消火設備 |
KR101134344B1 (ko) | 2009-10-15 | 2012-04-09 | 주식회사 서원기술 | 자동 배수 밸브 |
KR101715805B1 (ko) * | 2016-06-09 | 2017-03-15 | (주)파워레인 | 스프링클러 배관용 퇴수밸브 |
KR102580494B1 (ko) * | 2023-01-27 | 2023-09-22 | 주식회사 더존 | 자동 배수 밸브 시스템 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003185985A patent/JP2005016693A/ja active Pending
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