JP2021084701A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】底上げ部における内層体の外層体からの剥離を抑制することが可能な積層剥離容器を提供する。【解決手段】口部11、胴部12及び底部13を有する外層体10と、外層体10の内側に配置された内層体20とを有し、外層体10と内層体20との間に連通する外気導入口14を備えるとともに、内層体20の少なくとも一部が外層体10に剥離可能に積層されている積層剥離容器1であって、底部13が、環状の接地部17と、接地部17の内側に一体に連なり、口部11の側に向けて凹む底上げ部18と、を有し、底上げ部18に、底上げ部18の軸心Oを中心として放射状に並ぶ複数の細リブ30が全周に亘って一体に設けられていることを特徴とする積層剥離容器1。【選択図】図2

Description

本発明は、積層剥離容器に関する。
醤油等の食品調味料、飲料、化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸などを内容物として収納する容器として、口部、胴部及び底部を有するポリエチレンテレフタレート樹脂製の外層体と、外層体の内側に配置されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の内層体とを備えた二重構造を有し、外層体と内層体との間に連通する外気導入口を備えるとともに、内層体の少なくとも一部が外層体に剥離可能に積層された構成の積層剥離容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
デラミネーション容器とも呼ばれる上記積層剥離容器は、例えば、逆止弁を備えた注出キャップと組み合わされたスクイズ式の注出容器、あるいはポンプと組み合わされたポンプ付き容器として使用され、外層体の胴部をスクイズ(圧搾)したりポンプを操作したりすることで内容物を外部に注出することができる。一方、内容物の注出後には、外気導入口から外層体と内層体との間に外気が導入されることにより、外層体を元の形状に復元ないし維持したまま、内層体を、少なくとも一部を外層体から剥離させて減容変形させることができる。したがって、積層剥離容器によれば、内層体に収容されている内容物を外気と置換することなく外部に注出させて、内層体に収容されている内容物への外気の接触を減らし、当該内容物の劣化や変質等を抑制することができる。
特開2019−177908号公報
上記構成の積層剥離容器では、耐熱性や剥離挙動等を考慮して、底部が、円環状の接地部と、接地部の内側に一体に連なり、口部の側に向けて凹む底上げ部とを備えた構成とされるのが一般的である。このような底部を有する積層剥離容器は、左右分割型に加えて、底部を成形するための底型を備えた3分割のブロー成形型を用いたブロー成形により成形される。
しかし、上記従来の積層剥離容器では、底部の底上げ部の表面には、凹凸のない滑らかな形状の部分が多く、そのためブロー成形後に底上げ部の表面が底型の内面に密着して貼り付いてしまい、ブロー成形後、底型を下方に移動させて底部を底型から離型する際に、底上げ部が底型から剥がれて衝撃を生じ、当該衝撃により底上げ部において内層体が外層体から剥離してしまうおそれがある、という問題があった。
底上げ部において内層体が外層体から剥離してしまうと、使用時に、内容物の注出に伴って内層体の底上げ部に対応する部分が口部の側に向けて移動し、胴部の高さ方向中央付近において内層体の内面同士が接触してしまい、これにより内容物の流路が狭くなったり閉じたりして、内容物を最後まで注出させることが困難になるという問題が生じる虞がある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、底上げ部における内層体の外層体からの剥離を抑制することが可能な積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、口部、胴部及び底部を有する外層体と、前記外層体の内側に配置された内層体とを有し、前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口を備えるとともに、前記内層体の少なくとも一部が前記外層体に剥離可能に積層されている積層剥離容器であって、前記底部が、環状の接地部と、前記接地部の内側に一体に連なり、前記口部の側に向けて凹む底上げ部と、を有し、前記底上げ部に、前記底上げ部の軸心を中心として放射状に並ぶ複数の細リブが全周に亘って一体に設けられていることを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記底上げ部が設けられた部分を除いて、前記外層体と前記内層体との間に剥離促進部が設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、複数の前記細リブの幅が、0.5mm〜1.2mmであるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記底上げ部が、前記底上げ部の軸心を含む円板状部と、前記円板状部と前記接地部との間に設けられた傾斜面部と、を有し、複数の前記細リブが、前記傾斜面部にのみ設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記傾斜面部に、周方向に等間隔に並べて凹状または凸状の複数の剥離抑制部が設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、複数の前記剥離抑制部が、全て凹状であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体および前記内層体が、ポリエチレンテレフタレート樹脂製であるのが好ましい。
本発明によれば、底上げ部における内層体の外層体からの剥離を抑制することが可能な積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る積層剥離容器の、その一部を切り欠いた正面図である。 図1に示す積層剥離容器の底面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2におけるB−B線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る積層剥離容器1は、デラミネーション容器(デラミ容器)とも呼ばれるものであり、外層体10と、外層体10の内側に配置された内層体20とを有する二重構造となっている。
外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。外層体10及び内層体20が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とされることで、積層剥離容器1は軽量で透明性の高い容器となっている。
積層剥離容器1は、外層体10を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の外プリフォームと、外プリフォームの内側に位置するポリエチレンテレフタレート樹脂製の内プリフォームとを有する積層プリフォームをブロー成形することにより形成することができる。
以下では、積層剥離容器1を、食品調味料などを内容物として収容するスクイズ式の注出容器として用いられるものとした場合について説明する。
なお、本明細書においては、上下方向は、図1に示すように積層剥離容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、積層剥離容器1の軸心Oを通り、軸心Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
外層体10は積層剥離容器1の外殻を構成する部分であり、口部11と、口部11の下端に一体に連なる筒状の胴部12と、胴部12の下端を閉塞する底部13とを有するボトル形状となっている。
口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。口部11には、雄ねじ11aにねじ結合させて注出口を備えた注出キャップ(不図示)を装着することができる。
なお、口部11は、雄ねじ11aに替えて円環状の突起を備え、注出キャップが打栓によって当該突起にアンダーカット状に係合して装着される構成とすることもできる。この場合、口部11は、円筒状に限らず、筒状であれば、例えば角筒状や楕円筒状であってもよい。
口部11には外気導入口14が設けられている。本実施の形態では、外気導入口14は、外層体10の口部11を径方向に貫通するとともに周方向に延びる長孔形状の貫通孔となっている。外気導入口14は、外層体10と内層体20との間に連通しており、外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。図1においては、1つの外気導入口14のみを示すが、口部11の軸心Oを挟んだ両側に、互いに対称に一対の外気導入口14が設けられている。
なお、外気導入口14は、外層体10と内層体20との間に連通して外層体10と内層体20との間に外気を導入可能な構成であれば、例えば、口部11の上端において外層体10と内層体20との隙間を外部に開放する隙間状の構成とし、あるいは胴部12に設けるなど、その構成や配置、個数は種々変更可能である。
口部11の外気導入口14よりも下方側にはネックリング15が一体に設けられている。ネックリング15は口部11の全周に亘って円環状に延びており、口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
胴部12は、肩部12a及び胴本体部12bを有している。
肩部12aは口部11の下端に一体に連なり、下方に向けて徐々に拡径して口部11に対して径方向外側に向けて張り出している。
肩部12aには、上下方向に延びる複数(18本)の凹リブ16が周方向の全周に亘って等間隔に並べて設けられている。図1においては、便宜上、1つの凹リブ16にのみ符号を付している。肩部12aに複数の凹リブ16を設けることで、外気導入口14と胴本体部12bとの間の肩部12aの部分において、内層体20を外層体10から剥離し易くすることができる。なお、凹リブ16を設けない構成とすることもできる。
胴本体部12bは、断面略円形の筒状に形成されており、その上端において肩部12aの下端に一体に連なっている。胴本体部12bは可撓性を有しており、スクイズ(圧搾)されることで弾性変形して径方向内側に向けて凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。胴本体部12bをスクイズにより弾性変形可能な構成としたことにより、積層剥離容器1をスクイズ式の注出容器として用いる場合に、内容物の注出操作を容易に行い得るようにすることができるとともに、内容物の注出後に胴本体部12bが元の形状に容易に復元することで、外層体10と内層体20との間に外気導入口14を通して外気が確実に導入されるようにして、積層剥離容器1としての機能を確実に発揮させることができる。
底部13は、胴本体部12bの下端に一体に連なり、胴本体部12bの下端を閉塞している。
図1、図2及び図3に示すように、底部13は、環状の接地部17と、接地部17の内側に一体に連なり、口部11の側(容器内側)に向けて凹む底上げ部18とを有している。
本実施の形態では、接地部17は円環状であり、平坦な接地面を構成している。すなわち、接地部17を水平面に当接させることにより、積層剥離容器1を図1に示す正立姿勢で自立させて配置することができる。
内層体20は、外層体10の内面に沿って配置されており、少なくとも胴部12と接地部17とにおいて外層体10に剥離可能に積層されている。
内層体20は、外層体10の口部11の内周側に配置される内口部と、内口部に連なり、胴部12及び底部13の内側に配置される収容部とを有している。収容部の内部は内容物の収容空間Sとなっており、内口部を通して収容部に内容物を充填することができるとともに内口部を通して収容部に収容されている内容物を外部に注出することができるようになっている。
収容部は、内容物の注出に伴い、胴部12ないし接地部17の内面から剥離して減容変形(内容積を減少させるように変形)することができる。収容部の減容変形に伴い、外気導入口14から外層体10と内層体20との間に外気が導入されることで、胴本体部12bを元の形状に維持ないし復元させたまま、収容部のみが胴部12の内面から容易に剥離し、減容変形することができる。
なお、本実施の形態の積層剥離容器1では、それぞれ射出成形により形成された外プリフォームの口部と内プリフォームの内口部が、ブロー成形により延伸されずに射出成形された形状のままで維持されることにより、外プリフォームと内プリフォームとを有する積層プリフォームをブロー成形して形成される積層剥離容器1において、内層体20の収容部は、口部11(内口部)の側と底上げ部18の側の上下の両側において外層体10に拘束(密着)され、これらの間の胴部12及び接地部17の部分において外層体10に対して剥離可能な構成となっている。
図2、図3に示すように、本実施の形態に係る積層剥離容器1では、底上げ部18に、底上げ部18の軸心Oを中心として放射状に並ぶ複数の細リブ30を全周に亘って一体に設けるようにしている。
図4に示すように、それぞれの細リブ30は、横断面が略円弧状となるように突出しており、隣り合う細リブ30の間は横断面が略V字状となるように凹んだ溝状となっている。すなわち、底上げ部18の複数の細リブ30が設けられた部分は波状となっている。なお、図2、3においては、便宜上、1つの細リブ30にのみ符号を付してある。本実施の形態では、底型の表面に、横断面が略円弧状の溝を設けて細リブ30を形成するようにしたので、横断面が略円弧状の細リブ30の間に横断面が略V字状となる溝を備えた構成となっているが、底型の表面に、横断面が略V字状の溝を設けて細リブ30を形成することで、横断面が略V字状の細リブ30の間に横断面が略円弧状となるように凹む溝が設けられた構成とするようにしてもよい。
このように、本実施の形態に係る積層剥離容器1では、底上げ部18に、底上げ部18の軸心Oを中心として放射状に並ぶ複数の細リブ30を全周に亘って一体に設けるようにしたので、この積層剥離容器1を、左右分割型に加えて、底部13を成形するための底型を備えた3分割のブロー成形型を用いたブロー成形により成形した後、底上げ部18の表面が底型の内面に密着して貼り付いてしまうことを抑制することができる。すなわち、底上げ部18に複数の細リブ30を設けるために、底型の内面には複数の細リブ30を成形するための複数の凹凸部分が設けられることになるが、ブロー成形により延伸されて底型の内面に押し付けられたポリエチレンテレフタレート樹脂は、底型の内面に設けられた複数の凹凸部分に完全に入り込むことができず、凹凸部分において底型の内面との間に僅かに隙間を生じることになる。この隙間が生じることにより、成形後の積層剥離容器1において、底上げ部18の表面が底型の内面に密着して貼り付いてしまうことが抑制される。したがって、ブロー成形後、底型を下方に移動させて底部13を底型から離型する際に、底上げ部18に衝撃が生じることを抑制し、底上げ部18において内層体20が外層体10から剥離してしまうことを抑制することができる。
また、底上げ部18の複数の細リブ30が設けられた部分が波状となっていることからも、当該部分において、内層体20は外層体10から剥離し難くなっている。
このように、本実施の形態に係る積層剥離容器1では、底上げ部18に、底上げ部18の軸心Oを中心として放射状に並ぶ複数の細リブ30を全周に亘って一体に設けるようにしたので、底上げ部18における内層体20の外層体10からの剥離を抑制することができる。したがって、使用時に、内容物の注出に伴い、内層体20が、胴部12の側方から径方向に向けて扁平形状となるように規則的に減容変形するようにして、この積層剥離容器1の使用後における内容物の残留量を低減させることができる。
本実施の形態に係る積層剥離容器1において、複数の細リブ30は、それぞれ幅(延在方向に垂直な方向の幅)が、0.5mm〜1.2mmとするのが好ましい。また、複数の細リブ30は、それぞれ深さが0.05〜0.30mmとするのが好ましい。本実施の形態では、複数の細リブ30は、それぞれ幅が0.8mm、深さが0.1mmの、横断面形状が半径1.0mmの円弧状となっている。
このような構成とすることで、ブロー成形時に、底型の内面に押し付けられたポリエチレンテレフタレート樹脂と底型の凹凸が設けられた部分における内面との間に、隙間を生じ易くすることができる。これにより、成形後の積層剥離容器1において、底上げ部18の表面が底型の内面に密着して貼り付いてしまうことをさらに確実に抑制して、底上げ部18において内層体20が外層体10から剥離してしまうことをさらに確実に抑制することができる。
本実施の形態に係る積層剥離容器1では、底上げ部18を、底上げ部18の軸心Oを含む円板状部18aと、円板状部18aと接地部17との間に設けられた傾斜面部18bと、を有する構成とし、複数の細リブ30を傾斜面部18bにのみ設けるようにしている。この場合、それぞれの細リブ30は、底上げ部18の軸心Oを中心として、傾斜面部18bの内周縁と外周縁との間で放射状に延びている。
底上げ部18に複数の剥離抑制部19を設けた構成とすることもできる。本実施の形態では、傾斜面部18bに、周方向に等間隔に並べて5つの剥離抑制部19を設けるようにしている。5つの剥離抑制部19は、全て容器内方に向けて凹む凹状となっている。これら5つの剥離抑制部19の部分において、内層体20は外層体10と同様に凹状となって外層体10に積層されている。なお、剥離抑制部19は、凹状に限らず、凸状としてもよい。
このような剥離抑制部19を底上げ部18に設けることにより、底上げ部18において内層体20の外層体10からの剥離をさらに効果的に抑制することができる。これにより、内容物の注出に伴い、さらに確実に、内層体20が、胴部12の側方から径方向に向けて扁平形状となるように規則的に減容変形するようにして、内容物の残留量を低減させることができる。
本実施の形態に係る積層剥離容器1は、底上げ部18が設けられた部分を除いて、外層体10と内層体20の間に、内層体20の外層体10からの剥離を促進する剥離促進部を設けた構成とすることもできる。本実施の形態では、胴部12と接地部17とに剥離促進部を設けるようにしている。
剥離促進部は、例えば、外層体10と内層体20との間に剥離剤を塗布することで形成することができる。ここで、剥離剤は、外層体10に対する内層体20剥離抵抗を低減させることができる塗布剤である。このような剥離剤としては、例えばシリコンオイルを採用することができるが、これに限られない。
また、剥離促進部は、例えば、外層体10の内層体20に対向する内面及び内層体20の外層体10に対向する外面の、少なくとも何れか一方を、所定の粗さの粗面に構成することで形成することもできる。当該粗面を形成する方法として、例えばブラスト加工などを用いることができる。
このように、底上げ部18が設けられた部分を除いた外層体10と内層体20の間に剥離促進部を設けることにより、底上げ部18を除いた部分において内層体20が外層体10から容易に剥離することができるようにして、積層剥離容器1としての機能を確実に発揮させつつ、底上げ部18において内層体20が外層体10から剥離することを抑制して、内容物の残留量を低減させることができる。
上記構成を有する本実施の形態の積層剥離容器1は、口部11に注出キャップを装着することでスクイズ容器に構成することができる。この場合、注出キャップとしては、例えば、外気導入口14への外気の導入を許容するとともに外気導入口14から外部に向けた外気の流出を阻止する外気用逆止弁と、内口部を通した内容物の外部への注出を許容するとともに収容部の内部への外気の逆流を阻止する内容物用逆止弁とを備えた構成のものを用いることができる。
スクイズ容器に構成された積層剥離容器1では、外層体10の胴本体部12bがスクイズ(圧搾)されると、収容部が減容変形し、内容物が注出キャップから押し出されて外部に注出される。内容物が注出された後、胴本体部12bのスクイズが解除されると、胴本体部12bが元の形状に復元しようとするが、このとき、外気導入口14から外層体10と内層体20との間に外気が導入されつつ内層体20の収容部が胴部12の内面から剥離することで、収容部が減容変形したまま胴本体部12bのみが元の形状に復元する。これにより、収容部に収容された内容物を外気と置換させることなく注出させて、収容部に収容された内容物への外気の接触を減らし、その劣化や変質を抑制することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、底上げ部18に複数の剥離抑制部19を設けるようにしているが、底上げ部18に剥離抑制部19を設けない構成とすることもできる。
また、口部11はネックリング15を備えない構成としてもよく、また、肩部12a、胴本体部12b及び底部13の形状も種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態では、積層剥離容器1を、注出口を備えた注出キャップが口部11に装着され、胴部12がスクイズされることで内容物を注出するスクイズ式の注出容器に用いられるものとした場合を示したが、胴部12が容易にスクイズ変形しない程度の所定の剛性を有し、ポンプ式注出具が口部11に装着されるポンプ付き容器に用いられるものとすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、外層体10及び内層体20を、ポリエチレンテレフタレート樹脂製としたが、これに限らず、ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の合成樹脂製とすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、底上げ部18の複数の細リブ30が設けられた部分は、横断面が略円弧状となる細リブ30と横断面が略V字状となるように凹んだ溝状部分により波状となっているが、例えば溝状部分を略円弧状とするなど、細リブ30の形状および溝状部分の形状は限定されない。
1 積層剥離容器
10 外層体
11 口部
11a 雄ねじ
12 胴部
12a 肩部
12b 胴本体部
13 底部
14 外気導入口
15 ネックリング
16 凹リブ
17 接地部
18 底上げ部
18a 円板状部
18b 傾斜面部
19 剥離抑制部
20 内層体
30 細リブ
O 軸心

Claims (7)

  1. 口部、胴部及び底部を有する外層体と、前記外層体の内側に配置された内層体とを有し、前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口を備えるとともに、前記内層体の少なくとも一部が前記外層体に剥離可能に積層されている積層剥離容器であって、
    前記底部が、
    環状の接地部と、
    前記接地部の内側に一体に連なり、前記口部の側に向けて凹む底上げ部と、を有し、
    前記底上げ部に、前記底上げ部の軸心を中心として放射状に並ぶ複数の細リブが全周に亘って一体に設けられていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記底上げ部が設けられた部分を除いて、前記外層体と前記内層体との間に剥離促進部が設けられている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 複数の前記細リブの幅が、それぞれ0.5mm〜1.2mmである、請求項1または2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記底上げ部が、
    前記底上げ部の軸心を含む円板状部と、
    前記円板状部と前記接地部との間に設けられた傾斜面部と、を有し、
    複数の前記細リブが、前記傾斜面部にのみ設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記傾斜面部に、周方向に等間隔に並べて凹状または凸状の複数の剥離抑制部が設けられている、請求項4に記載の積層剥離容器。
  6. 複数の前記剥離抑制部が、全て凹状である、請求項5に記載の積層剥離容器。
  7. 前記外層体および前記内層体が、ポリエチレンテレフタレート樹脂製である、請求項1〜6の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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