JP2021083169A - ケーブル用締結部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで実施でき、回転方向へのがたつきを確実に防ぐことが可能なケーブル用締結部材の取付構造を提供する。【解決手段】ケーブルグランド1は、ケーブル挿通部5と、締結部31と、フランジ部26とを有する。被取付部材2は、フランジ部26が収容される凹部7と、凹部7の開口部の一部を構成するロック機構13とを備える。凹部7は、フランジ部26の一つの側面26aと対接する内壁面11を有する。ロック機構13は、被取付部材2に形成された傾斜面12と、フランジ部26の他の側面26dと対接する第1の側面35を有し、傾斜面12に接する押圧部材33と、押圧部材33を傾斜面12に押し付けるとともに押圧部材33の第1の側面35をフランジ部26の他の側面26dに押し付けた状態で固定する固定構造34とを備える。傾斜面12は、凹部7の開口側から底7cに向かうにしたがって次第にフランジ部26に接近するように傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブル用締結部材の被取付部材に対する回転を規制するケーブル用締結部材の取付構造に関する。
従来、配電盤や制御盤などの外装ケースにケーブルを通すためには、例えば特許文献1に記載されているようなケーブル用締結部材が用いられている。特許文献1に記載されているケーブル用締結部材は、被取付部材の貫通孔に通されて被取付部材に固定された筒状の本体と、多角形の板状に形成されて本体に設けられたフランジと、本体の先端部に螺着されたケーブル締結用のナットなどを備えている。
被取付部材は、フランジの互いに平行な二つの側面と対接する一対のストッパーを備えている。これらのストッパーは、被取付部材に溶接あるいは接着されている。これらのストッパーどうしの間にフランジが係合することにより、被取付部材に対するケーブル用締結部材の回転が規制される。特許文献1においては、ケーブル用締結部材のフランジと、被取付部材の一対のストッパーとによってケーブル用締結部材の取付構造が構成されている。
特開2001−268767号公報
特許文献1に記載されているケーブル用締結部材の取付構造では、フランジを2つのストッパー間に正しく挿入する為に、ストッパー間のクリアランスはフランジ幅より大きい寸法を必要とする。このクリアランスはストッパーの取付位置精度によって大きさが変動する。精度が良くなればなるほど必要なクリアランスはフランジ幅と同一寸法に近づくが、精度をゼロにすることは出来ない為、クリアランスをフランジ幅と同一寸法にすることは出来ない。なぜならストッパーの取付位置精度内のバラツキやフランジ幅の寸法公差内のバラツキによっては挿入できなくなる場合も出てくる為である。よって、フランジを挿入するとフランジとストッパーとの間に隙間が生じてしまう。ケーブル締結用のナットを締める時、この隙間の分だけケーブル用締結部材が被取付部材に対して回ってしまう。
また、ストッパーの取付位置における寸法精度内でのバラツキが原因で上述したクリアランスが狭くなったり、広くなったりすることもあり、ストッパーを例えば変形させてクリアランスを調整する手段を取る場合は作業に手間がかかるようになる。
なお、ストッパーを溶接で被取付部材に組み付ける場合は、ストッパー及び被取付部材を金属で製作する必要があり、樹脂部品で製作するよりもコストが高くなる問題がある。ストッパー及び被取付部材を樹脂で製作する場合は接着で組み付けることになるが、
ナットの回転トルクの大きさによっては剥がれ若しくは変形等の強度不足が懸念されるという問題がある。
本発明の目的は、ケーブル用締結部材の被取付部材に対する回転を規制するにあたって、従来技術と比べて低いコストで実施でき、回転方向へのがたつきを確実に防ぐことが可能なケーブル用締結部材の取付構造を提供することである。
この目的を達成するために本発明に係るケーブル用締結部材の取付構造は、被取付部材の貫通孔に挿通される筒状のケーブル挿通部と、ケーブルを前記ケーブル挿通部に締め付けて固定する締結部と、前記ケーブル挿通部に設けられた多角形のフランジ部とを有するケーブル用締結部材の前記被取付部材に対する回転を規制するケーブル用締結部材の取付構造であって、前記被取付部材は、前記フランジ部が収容される凹部と、前記凹部の開口部の一部を構成するロック機構とを備え、前記凹部は、前記フランジ部の一つの側面と対接する内壁面を有し、前記ロック機構は、前記被取付部材における、前記フランジ部を挟んで前記内壁面と対向する位置に形成された傾斜面と、前記フランジ部の前記側面とは反対側に位置する他の側面と対接する側面を有し、前記傾斜面に接する押圧部材と、前記押圧部材を前記傾斜面に押し付けるとともに前記押圧部材の前記側面を前記フランジ部の前記他の側面に押し付けた状態で固定する固定構造とを備え、前記傾斜面は、前記凹部の開口側から底に向かうにしたがって次第に前記フランジ部に接近するように傾斜しているものである。
本発明は、前記ケーブル用締結部材の取付構造において、前記固定構造は、前記押圧部材を貫通して前記被取付部材に螺着されたねじ部材を備え、前記ねじ部材を締め込むにつれて前記押圧部材が前記傾斜面に押し付けられ、前記フランジ部に向かってスライドするように構成されていてもよい。
本発明は、前記ケーブル用締結部材の取付構造において、前記押圧部材の前記傾斜面に重なる部分は、前記傾斜面に倣って傾斜する傾斜面によって形成されていてもよい。
本発明は、前記ケーブル用締結部材の取付構造において、前記貫通孔の前記凹部内の開口縁部には、前記凹部の中に突出する状態で前記貫通孔の開口縁に沿って延びる突条が設けられていてもよい。
本発明においては、押圧部材が傾斜面に押し付けられるとフランジ部に向けてスライドし、それにより押圧部材の側面がこれと対向するフランジ部の一つの側面を押す。これに伴ってフランジ部の反対側の側面が凹部の内壁面に押し付けられる。このため、押圧部材を傾斜面に押し付けて固定するという簡単な取付作業でケーブル用締結部材のフランジ部を凹部の内壁面と押圧部材の側面とに密着させることができる。
したがって、本発明によれば、ケーブル用締結部材の被取付部材に対する回転を規制するにあたって、低いコストで実施できるとともに、簡単な取付作業で回転方向へのがたつきを防ぐことが可能なケーブル用締結部材の取付構造を提供することができる。
本発明に係るケーブル用締結部材の取付構造を示す斜視図である。 ケーブル用締結部材の取付構造の平面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 ケーブル用締結部材およびケーブル用締結部材の取付構造の分解斜視図である。 被取付部材の要部の平面図である。 図5におけるVI−VI線断面図である。 ロック機構を説明するための斜視図である。 ケーブル用締結部材にキャップを取付ける工程を示す斜視図である。 押圧部材の変形例を示す断面図である。 フランジ部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係るケーブル用締結部材の取付構造の一実施の形態を図1〜図8を参照して詳細に説明する。この実施の形態においては、ケーブル用締結部材の一つであるケーブルグランドの取付構造について説明する。
<被取付部材の説明>
図1に示すケーブルグランド1は、被取付部材2のケーブル貫通部3に設けられ、ケーブル4を被取付部材2に固定する機能と、ケーブル貫通部3をシールする機能とを有している。被取付部材2は、例えば配電盤や制御盤などのケーブル4が接続されるケースや、電子機器の筐体である。被取付部材2を形成する材料は、プラスチック材料や金属などを用いることができる。以下においては、配電盤や制御盤あるいは電子機器の筐体の外面となる被取付部材2の表面を仮に前面とし、この前面が指向する方向を仮に前方として説明する。
ケーブルグランド1は、ケーブル貫通部3に固定される筒状のケーブル挿通部5(図4参照)を有している。
被取付部材2のケーブル貫通部3は、図4に示すように、後述するケーブル挿通部5の後側に形成された雄ねじ5aを通すための貫通孔6と、被取付部材2の前面2aに開口する凹部7とを有している。
貫通孔6は、開口形状が円形の孔で、凹部7の中で被取付部材2を前後方向(厚み方向)に貫通している。なお、貫通孔6の開口形状は真円に限定されることはなく、以下の条件を満たす形状であれば適宜変更可能である。条件は二つあり、第1の条件は、雄ねじ28を通した状態でケーブル挿通部5の後述するフランジ部26が通ることができないことである。第2の条件は、後述するロック機構13によるフランジ部26の回転規制が実施されるときに雄ねじ28が貫通孔6の孔壁面に当接することがないことである。
この実施の形態による貫通孔6の凹部7内の開口縁部には、凹部7の中に突出する状態で貫通孔6の開口縁に沿って延びる突条8が設けられている。
凹部7は、被取付部材2の前面2aを部分的に凹ませるようにして形成されており、図5に示すように、被取付部材2における、貫通孔6および突条8を含む範囲に設けられている。この実施の形態による凹部7は、貫通孔6および突条8が中央部に位置する長円部7aと、この長円部7aの中央部分から長円部7aの長手方向とは直交する方向に延びる平面視長方形状の矩形部7bとによって構成されている。
長円部7aには、長円部7aの長手側の内壁面11が形成されている。矩形部7bにおける、長円部7aの内壁面11とは突条8を挟んで対向する部分には、長円部7aの長手方向に沿って傾斜面12が形成されている。傾斜面12は、図6に示すように、凹部7の開口側から底7cに向かうにしたがって次第に長円部7aの内壁面11に接近するように傾斜している。傾斜面12は、後述するロック機構13(図1〜図3参照)の一部を構成するものである。ロック機構13の説明は後述する。
矩形部7bの中央部分にはねじ孔14が形成されている。ねじ孔14は、被取付部材2がプラスチック材料によって形成される場合には被取付部材2に埋設されたナット部材(図示せず)によって形成してもよい。
<ケーブルグランドの説明>
ケーブルグランド1は、図4に示すように、筒状のケーブル挿通部5を含むジョイント21と、ケーブル挿通部5に挿入される筒状のシール部材22および爪部材23と、ケーブル挿通部の前側の雄ねじ5bに螺着されるキャップ24と、ケーブル挿通部5の後側の雄ねじ5aに螺着されるロックナット25などを備えている。
ケーブル挿通部5の長手方向の中央部には、ケーブル挿通部5と協働してジョイント21を構成するフランジ部26が設けられている。フランジ部26を前方から見た形状は多角形である。この実施の形態によるフランジ部26は、図2に示すように、正6角形の板状に形成されている。なお、フランジ部26の形状は正6角形である必要はなく、4角形でも8角形でもよい。
ケーブル挿通部5の後端部を貫通孔6に通した状態においては、フランジ部26の六つの側面26a〜26fのうちいずれの側面であっても、凹部7の内壁面11に当接することができる。言い換えれば、凹部7の内壁面11は、フランジ部26の側面26a〜26fのうちの一つの側面と対接する。また、フランジ部26は、ケーブル挿通部5の後端部が被取付部材2の貫通孔6に挿入されることにより、被取付部材2の貫通孔6の周囲に設けられている突条8に重ねられる(図3参照)。
シール部材22は、図4に示すように、ゴム材料やエラストマーなどの弾性材によって円筒状に形成されている。
爪部材23は、弾性変形が容易なプラスチック材料によって形成されており、前方に突出する複数の爪部23aを有している。
キャップ24は、ジョイント21の前側の雄ねじ5bにねじ込まれることにより、爪部材23の爪部23aを径方向の内側に押す。これに伴い、爪部23aがシール部材22を外側から緊縛してケーブル4に押し付ける。この結果、ケーブル4がジョイント21に締結される。この実施の形態においては、シール部材22と、爪部材23と、キャップ24とによって、ケーブルグランド1の締結部31が構成されている。
ケーブル4をケーブルグランド1によって被取付部材2に対して固定するためには、先ず、ジョイント21の後側の雄ねじ5aを貫通孔6に挿入し、この雄ねじ5aにロックナット25を螺着させてジョイント21を被取付部材2に固定する。そして、図7に示すように、後述するロック機構13を有する取付構造32によってケーブルグランド1の被取付部材2に対する回転を規制する。ここで、ロック機構13について説明する。
<ロック機構の説明>
ロック機構13は、図1および図2に示すように、上述した凹部7の開口部の一部を構成している。この実施の形態によるロック機構13は、図3および図4に示すように、被取付部材2に形成された傾斜面12と、傾斜面12に接する押圧部材33と、押圧部材33を傾斜面12に押し付けるとともに押圧部材33の後述する側面35をフランジ部26の後述する側面26dに押し付けた状態で固定する固定構造34とを備えている。
押圧部材33は、図2に示すように、凹部7の矩形部7bに嵌合する長方形の板状に形成されている。この押圧部材33を形成する材料は、プラスチック材料あるいは金属である。
押圧部材33の長手側の二つの側面35,36のうち、第1の側面35は、図2に示すように、フランジ部26の側面26a〜26fのうちの側面26dと対接するように形成されている。側面26dは、凹部7の内壁面11に対接する側面26aとは反対側に位置する側面である。以下においては、図2に示すフランジ部26の側面26aを「一つの側面26a」といい、側面26dを「他の側面26d」という。
押圧部材33の長手側の第2の側面36は、凹部7の傾斜面12に倣って傾斜する傾斜面36a(図3参照)を含んでいる。この押圧部材33は、第1の側面35がフランジ部26の他の側面26dに対接するとともに、傾斜面36aが凹部7の傾斜面12に接した状態で矩形部7bに収容されている。すなわち、押圧部材33における、被取付部材2の傾斜面12に接する部分は、被取付部材2の傾斜面12に倣って傾斜する傾斜面36aによって形成されている。
押圧部材33の中央部には、押圧部材33を前後方向に貫通する貫通孔37が形成されている。この貫通孔37には、固定構造34の一部を構成するねじ部材38が挿入されている。貫通孔37の孔径は、ねじ部材38のねじ部38aの外径より大きい。ねじ部材38は、被取付部材2のねじ孔14に螺着されている。ねじ部材38が被取付部材2のねじ孔14にねじ込まれることにより、ねじ部材38の頭部38bが押圧部材33を被取付部材2に向けて押す。この実施の形態においては、ねじ部材38と被取付部材2のねじ孔14とからなるねじ構造が固定構造34に相当する。
押圧部材33におけるねじ部材38の頭部38bによって押される前面33a(図3参照)は、押圧部材33の傾斜面36aが被取付部材2の傾斜面12に接するとともに、押圧部材33の第1の側面35がフランジ部26の側面26dに対接する状態において、ねじ孔14の軸線に対して垂直になるように形成されている。
ねじ部材38が被取付部材2に向けて押されると、押圧部材33の傾斜面36aと被取付部材2の傾斜面12とによって押圧力の作用する方向が二つの成分に分かれる。被取付部材2の傾斜面12は、凹部7の開口側から底7cに向かうにしたがって次第にフランジ部26に接近するように傾斜している。このため、この押圧力の作用する方向は、二つの成分へ分かれ、その内一つは、押圧部材33がフランジ部26に向かう方向となる。すなわち、押圧部材33が被取付部材2の傾斜面12に押し付けられることによって、押圧部材33が傾斜面12に沿ってフランジ部26に向かってスライドするようになり、押圧部材33の第1の側面35がフランジ部26の他の側面26dを押し、これに伴ってフランジ部26の上述した一つの側面26aが凹部7の内壁面11に押し付けられる。このようにフランジ部26が内壁面11と押圧部材33の第1の側面35とよって挟まれることにより、ケーブル挿通部5の被取付部材2に対する回転が規制される。
<実施の形態による効果>
この実施の形態によるロック機構13を有する取付構造32によれば、押圧部材33を被取付部材2の傾斜面12に押し付けて固定するという簡単な取付作業でケーブルグランド1のフランジ部26を凹部7の内壁面11と押圧部材33の第1の側面35とに密着させることができる。押圧部材33を被取付部材2に取付けるにあたって、溶接作業は不要である。
したがって、この実施の形態によれば、ケーブルグランド1の被取付部材2に対する回転を規制するにあたって、低いコストで実施できるとともに、ケーブルグランド1の回転方向へのがたつきを確実に防ぐことが可能なケーブルグランドの取付構造を提供することができる。
この実施の形態においては、押圧部材33を貫通して被取付部材2に螺着されるねじ部材38を備えている。ねじ部材38は、被取付部材2にねじ込まれることにより押圧部材33を傾斜面12に押し付けてフランジ部26に向けてスライドさせる。このため、押圧部材33を被取付部材2の傾斜面12に簡単にかつ強固に押し付けることができる。また、フランジ部26に回転トルクが作用して押圧部材33がフランジ部26によって傾斜面12に向けて押された場合は、押圧力の作用する方向が傾斜面12,36aによって二つの成分へ分かれる。その内の一つの成分として、ねじ部材38を被取付部材2から引き抜く方向へ作用する力が押圧部材33へ働く。ねじの締結力を利用していることから、上述のねじ部材38を被取付部材2から引き抜く方向への押圧力に対する耐力が大きい。この結果、作業で想定されるケーブル締結トルクに十分耐えることが可能な強度を有することができ、回転防止の信頼性が高いケーブルグランドの取付構造を実現できる。
この実施の形態による押圧部材33の傾斜面12に接する部分は、傾斜面12に倣って傾斜する傾斜面36aによって形成されている。このため、押圧部材33を樹脂材料によって容易に形成できるから、更なるコストダウンを図ることが可能になる。
この実施の形態による貫通孔6の凹部7内の開口縁部には、凹部7の中に突出する状態で貫通孔6の開口縁に沿って延びる突条8が設けられている。これは、フランジ部26の側面26dの全域が押圧部材33の第1の側面35に接するように、ケーブルグランド1の取付け高さを突条8によって調整する役割を果たしている。
<押圧部材の変形例>
押圧部材は図9に示すように構成することができる。図9において、図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図9に示す押圧部材41は、図3に示す押圧部材33より厚みが厚くなるように形成されている。この押圧部材41は、第1の側面35よりケーブル4側に突出するストッパー片42を有している。このストッパー片42は、ケーブルグランド1のキャップ24が適正な位置までねじ込まれたときにキャップ24の後面24aが当接するように構成されている。
この構成を採ることにより、ケーブルグランド1の回り止めを行う押圧部材41を利用してキャップ24が不必要に締め込まれることを防ぐことができる。
<フランジ部の変形例>
ケーブルグランドのフランジ部は、図10に示すように構成することができる。図10において、図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示す被取付部材2は、シール部材51を備えている。シール部材51は、フランジ部26の後面に密着してフランジ部26と被取付部材2との間をシールしている。シール部材51は、図10に示すようにOリングによって構成したり、図示してはいないがパッキンによって構成することができる。なお、突条8が設けられていない場合でも、同様の機能や構成を持たせることが可能である。
このようにシール部材51が被取付部材2に設けられることにより、ケーブルグランド1が防滴機能や防水機能を有するようになる。
上述した実施の形態においては、被取付部材2の貫通孔6の周囲に突条8が設けられている例を示した。しかし、この被取付部材2には突条8を設けなくてもよい。この構成を採る場合は、押圧部材33の第1の側面35に接触するフランジ部26の側面26a〜26fを広く形成するために、フランジ部26を相対的に厚く形成することが望ましい。
また、上述した実施の形態においては、押圧部材33,41を被取付部材2に固定するためにねじ部材38を用いる例を示した。しかし、押圧部材33,41を固定する固定構造34は、ねじ部材38を用いるねじ構造に限定されることはなく、接着剤(図示せず)で押圧部材33,41を被取付部材2に接着する接着構造でもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、ケーブル用締結部材としてケーブルグランドを使用する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、
、中央部に支持形状が設けられていて両側のネジ部で共にネジ締めされる構成のケーブル用締結部材であれば、どのようなものにも適用することができる。
1…ケーブルグランド、2…被取付部材、4…ケーブル、5…ケーブル挿通部、6…貫通孔、7…凹部、8…突条、13…ロック機構、11…内壁面、12,36a…傾斜面、26…フランジ部、26a…一つの側面、26d…他の側面、31…締結部、32…取付構造、33,41…押圧部材、34…固定構造、35…第1の側面、38…ねじ部材。

Claims (4)

  1. 被取付部材の貫通孔に挿通される筒状のケーブル挿通部と、ケーブルを前記ケーブル挿通部に締め付けて固定する締結部と、前記ケーブル挿通部に設けられた多角形のフランジ部とを有するケーブル用締結部材の前記被取付部材に対する回転を規制するケーブル用締結部材の取付構造であって、
    前記被取付部材は、前記フランジ部が収容される凹部と、前記凹部の開口部の一部を構成するロック機構とを備え、
    前記凹部は、前記フランジ部の一つの側面と対接する内壁面を有し、
    前記ロック機構は、
    前記被取付部材における、前記フランジ部を挟んで前記内壁面と対向する位置に形成された傾斜面と、
    前記フランジ部の前記側面とは反対側に位置する他の側面と対接する側面を有し、前記傾斜面に接する押圧部材と、
    前記押圧部材を前記傾斜面に押し付けるとともに前記押圧部材の前記側面を前記フランジ部の前記他の側面に押し付けた状態で固定する固定構造とを備え、
    前記傾斜面は、前記凹部の開口側から底に向かうにしたがって次第に前記フランジ部に接近するように傾斜していることを特徴とするケーブル用締結部材の取付構造。
  2. 請求項1記載のケーブル用締結部材の取付構造において、
    前記固定構造は、前記押圧部材を貫通して前記被取付部材に螺着されたねじ部材を備え、前記ねじ部材を締め込むにつれて前記押圧部材が前記傾斜面に押し付けられ、前記フランジ部に向かってスライドするように構成されていることを特徴とするケーブル用締結部材の取付構造。
  3. 請求項1または請求項2記載のケーブル用締結部材の取付構造において、
    前記押圧部材の前記傾斜面に重なる部分は、前記傾斜面に倣って傾斜する傾斜面によって形成されていることを特徴とするケーブル用締結部材の取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のケーブル用締結部材の取付構造において、
    前記貫通孔の前記凹部内の開口縁部には、前記凹部の中に突出する状態で前記貫通孔の開口縁に沿って延びる突条が設けられていることを特徴とするケーブル用締結部材の取付構造。
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