JP2021082670A - 電気機器用ケース及び蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性を維持しつつ、水が浸入しにくく排出され易い電気機器用ケース及び蓄電装置を提供する。【解決手段】電気機器を収容する電気機器用ケースは、本体部と、カバー部とを備える。本体部は、電気機器が挿入される開口を有する。カバー部は、本体部の開口を覆うカバー前面及び本体部の左右の側面の少なくとも一方の少なくとも一部を覆うカバー側面を有する。本体部及びカバー部の少なくとも一方の底部は、本体部及びカバー部の少なくとも一方の内部の水が排出される孔を有する。孔の周囲の少なくとも一部は壁状部分を有する。【選択図】図10

Description

本開示は、電気機器用ケース及び蓄電装置に関する。
例えば太陽電池から供給される電力又は電力系統から買電した電力などを充電したり、充電した電力を負荷機器などに出力したりすることができる蓄電装置が、徐々に普及しつつある。このような蓄電装置は、例えば安全性などの観点から、電気機器用ケースに収容されることが多い。また、太陽電池に接続されて太陽電池からの直流電力を交流電力に変換する機能を備えた電気機器をケースに収容したパワーコンディショナ(電力変換装置)等の電力制御装置も、家庭用を中心に普及してきている。このような電力制御装置も、例えば安全性などの観点から、電気機器用ケースに収容されることが多い。また、このような電気機器用ケースとして、本体ケースと、本体ケースの開口を覆う前面カバーとを備えたケースがある。
例えば、特許文献1には、開口を有する本体ケースと、本体ケースの開口を覆う前面カバーとを備えたケースにおいて、前面カバーを、本体ケースの開口を覆う前面カバー正面に加えて本体ケースの天面を覆う前面カバー天面が一体に設けられた構成とすることで、ケースの上側を前面カバー天面と本体ケースの天面とが重なる二重構造とした構成が開示されている。
特開2018−60828号公報
近年、電気機器用ケースには、上記のように電気機器を収容するなどの機能性だけでなく、より高いデザイン性(意匠性)も求められている。また、電気機器用ケースは、電気機器が収容される内部に水が浸入しにくい構造であるのみならず、内部に浸入した水が排出され易い構造であることが望ましい。
本開示の目的は、デザイン性を維持しつつ、水が浸入しにくく排出され易い電気機器用ケース及び蓄電装置を提供することにある。
一実施形態に係る電気機器用ケースは、
電気機器を収容する電気機器用ケースであって、
前記電気機器が挿入される開口を有する本体部と、
前記本体部の前記開口を覆うカバー前面及び前記本体部の左右の側面の少なくとも一方の少なくとも一部を覆うカバー側面を有するカバー部と、
を備える。
前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方の底部は、前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方の内部の水が排出される孔を有する。
前記孔の周囲の少なくとも一部は壁状部分を有する。
また、一実施形態に係る蓄電装置は、
上述のような電気機器用ケースと、
前記電気機器用ケースに収容される蓄電池と、
を備える。
一実施形態によれば、デザイン性を維持しつつ、水が浸入しにくく排出され易い電気機器用ケース及び蓄電装置を提供することができる。
一実施形態に係る電気機器用ケースの正面図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの斜視図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの分解斜視図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースのカバー部の斜視図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースのカバー部の部分拡大図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの本体部の斜視図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースから電気機器を取り外した状態の本体部を示す斜視図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの脚部の周辺を示す断面図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの脚部の周辺を示す断面図である。 一実施形態に係る電気機器用ケースの壁状部分の周辺を示す断面図である。 他の実施形態に係る電気機器用ケースのガード部材を示す斜視図である。 他の実施形態に係る電気機器用ケースのガード部材を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の一実施形態を詳細に例示説明する。
図1は、一実施形態に係る電気機器用ケース1を示す図である。
図1に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、内部に電気機器100を収容することができる。図1において、電気機器用ケース1の内部に収容される電気機器100は、破線により示してある。ここで、電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、例えば蓄電池などとすることができる。また、電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、蓄電池などに限定されず、例えばパワーコンディショナのような電力制御機器としてもよい。電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、電気機器用ケース1に収容可能な機器であれば、任意の電気機器としてもよい。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1と、電気機器用ケース1に収容された電気機器100としての蓄電池とを含めて、一実施形態に係る蓄電装置としてもよい。
例えば、図1に示す電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、例えば住宅の屋外又は屋内に設置された太陽電池及び/又は電力系統などに接続されて、供給される電力を蓄電したり、蓄電した電力を放電したりする機能を備えたものとしてよい。すなわち、一実施形態に係る電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、例えば家庭用とすることができる蓄電池(二次電池)として構成されてよい。上述の蓄電池としては、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池などを用いることができる。
また、図1に示す電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、例えば住宅の屋根等に設置された太陽電池に接続されて、太陽電池が発電した直流電力を交流電力に変換して住宅の電気系統に出力する電力変換機能を備えたものとしてもよい。すなわち、一実施形態に係る電気機器用ケース1に収容される電気機器100は、例えば家庭用のパワーコンディショナ(電力変換装置)として構成されてもよい。
電気機器100は、例えば上述のような機器に限定されず、燃料電池及び/又は換気用ファンなどの、機能ないし構成の異なる複数種類の電気機器により構成されるものとしてもよい。また、電気機器用ケース1には、電気機器100のみならず、例えば断熱材及び/又は緩衝材等の部材を収容してもよい。
電気機器用ケース1は、屋外に設置してもよい。一実施形態において、電気機器用ケース1は、例えば住宅の外壁に、取付け金具、及び/又は架台等を用いて設置されてよい。また、電気機器用ケース1は、屋外に限らず、屋内などの他の場所に設置されるものとしてもよい。
図2は、図1に示した一実施形態に係る電気機器用ケース1を、電気機器用ケース1の右上から見た斜視図である。以下の説明において、上下、左右、及び前後のような、電気機器用ケース1の方向を示す用語は、図2に示す矢印の方向に対応するものとする。
一実施形態に係る電気機器用ケース1は、図2に示すように、上下方向、左右方向、及び前後方向に、それぞれ面を有する直方体をベースとするような形状の箱型としてよい。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、直方体をベースとするような形状に限定されない。一実施形態に係る電気機器用ケース1は、電気機器100を収容することができる各種の形状としてもよい。後述のように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、デザイン性を高めるため、種々の意匠的な装飾を施したものとしてもよい。
図2に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、電気機器100を収容する。図2においても、電気機器用ケース1の内部に収容される電気機器100は、破線により示してある。また、図2に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、本体部10と、カバー部20と、を備える。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、図2に示すように、脚部30を備えてもよい。図2においては、電気機器用ケース1は、右脚部30A及び左脚部30Bを備えている。以下、右脚部30A及び左脚部30Bのような複数の脚部を特に区別しない場合、単に「脚部30」と記すことがある。
一実施形態に係る電気機器用ケース1は、内部に収容する電気機器100の重量を支持するように、右脚部30A及び左脚部30Bのように、2つの脚部を備えてよい。ここで、脚部30は、本体部10の底面側に2つ取り付けられてよい。また、他の実施形態に係る電気機器用ケース1は、右脚部30A及び左脚部30Bのような脚部30を2つよりも多く備えてもよい。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、脚部30は、本体部10の底面側に2つ以上取り付けられてもよい。
図2に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は、本体部10の前面及び左右の側面を覆うものとしてよい。また、図2に示すように、カバー部20は、本体部10の左右の側面において、ネジ40によって、本体部10に固定されてよい。図2においては、カバー部20は、右上のネジ40A1及び右下のネジ40A2によって、本体部10の右側面に固定されてよい。以下、右上のネジ40A1及び右下のネジ40A2のような複数のネジを特に区別しない場合、単に「ネジ40A」と記すことがある。また、図2において外観視できないが、カバー部20は、左上のネジ40B1及び左下のネジ40B2によって、本体部10の左側面に固定されてよい。以下、左上のネジ40B1及び左下のネジ40B2のような複数のネジを特に区別しない場合、単に「ネジ40B」と記すことがある。また、ネジ40A及びネジ40Bのような複数のネジを特に区別しない場合、単に「ネジ40」と記すことがある。
図3は、一実施形態に係る電気機器用ケース1の分解斜視図である。図3は、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20を、本体部10から取り外した状態を示す斜視図である。
一実施形態に係る電気機器用ケース1において、図2に示したネジ40を全て(4つ)外すことによって、図3に示すように、カバー部20は、本体部10から取り外され得る。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、図3に示すように、カバー部20は、例えば図に示す矢印に沿って、本体部10に取り付けられ得る。
図3に示すように、本体部10は、電気機器100が挿入される開口11を有する。図3は、本体部10の開口11において、すでに電気機器100が挿入されている状態を示している。本体部10については、さらに後述する。
図4は、一実施形態に係る電気機器用ケース1のカバー部20の斜視図である。図4は、カバー部20のみを、図3に示した視点とは異なる視点で示す斜視図である。図4は、図3に示すカバー部20を後側からの視点で示す図、すなわち図3に示すカバー部20の裏側を示す図である。
図3及び図4に示すように、カバー部20は、カバー前面22と、右カバー側面24Aと、左カバー側面24Bとを備えている。ここで、カバー前面22は、本体部10の開口11を覆うものとしてよい。また、右カバー側面24Aは、本体部10の右側面を覆うものとしてよい。また、左カバー側面24Bは、本体部10の左側面を覆うものとしてよい。以下、右カバー側面24A及び左カバー側面24Bのような複数のカバー側面を特に区別しない場合、単に「カバー側面24」と記すことがある。
また、他の実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は、右カバー側面24A及び左カバー側面24Bの一方のみを有するものとしてもよい。この場合、カバー部20のカバー側面24は、本体部10の左右の側面の少なくとも一方を覆うものとしてよい。図2に示す例では、カバー部20のカバー側面24は、本体部10の左右の側面を全体的に覆っている。これに対し、他の実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20のカバー側面24は、本体部10の左右の側面の全体ではなく部分的に覆ってもよい。
このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は、本体部10の開口11を覆うカバー前面22及び本体部10の左右の側面の少なくとも一方の少なくとも一部を覆うカバー側面24を有してよい。
カバー部20は、例えば、鉄鋼、アルミニウム合金、又はステンレス鋼等の金属製の1枚の板材を板金加工して形成されてよい。この構成により、単純な曲げ加工により形成できることから、上記形状を有するカバー部20を容易かつ低コストで形成することができる。カバー部20の板厚は任意に設定することができ、例えば、0.3mm〜3.5mmとしてもよい。
また、カバー部20は、1枚の板材を板金加工して形成したものに限らず、互いに別体に形成されたカバー前面22、右カバー側面24A、及び左カバー側面24Bを、溶接、接着、又は締結等の手段によって互いに一体的に連結した構成としてもよい。また、カバー部20は、金属製に限らず、例えば合成樹脂材料の射出成形品とするなど、他の材質で形成されたものとしてもよい。
カバー前面22は、図3及び図4に示すように、電気機器100が収容される開口11を覆う。このため、カバー前面22は、例えば図4に示すように、開口11を覆う際に本体部10に密着するパッキン又はクッション素材などを適宜備えてもよい。このような構成により、カバー部20が本体部10に取り付けられた状態で、開口11内に浸入する水分又は入り込む塵などは低減される。
例えば図3に示すように、カバー部20の右カバー側面24Aにおけるネジ穴26A1及びネジ穴26A2は、本体部10の右側面におけるネジ穴12A1及びネジ穴12A2にそれぞれ対応する。また、カバー部20の左カバー側面24Bにおけるネジ穴26B1及びネジ穴26B2は、本体部10の左側面におけるネジ穴12B1及びネジ穴12B2にそれぞれ対応する。以下、ネジ穴12A1、ネジ穴12A2、ネジ穴12B1、ネジ穴12B2のような複数のネジ穴を特に区別しない場合、単に「ネジ穴12」と記すことがある。また、ネジ穴26A1、ネジ穴26A2、ネジ穴26B1、ネジ穴26B2のような複数のネジ穴を特に区別しない場合、単に「ネジ穴26」と記すことがある。
カバー部20を本体部10に取り付ける際には、図2に示すネジ40を、図3に示すカバー部20のネジ穴26及び本体部10のネジ穴12に通すことにより、カバー部20が本体部10に固定されるようにしてよい。
図3などに示すように、電気機器用ケース1において、カバー部20は、本体部10に取り付けられた状態で、本体部10の開口11に収容された電気機器100を覆う。したがって、カバー部20は、電気機器100を電気機器用ケース1から露出させないことにより、周囲環境を安全にする効果を有するとともに、電気機器100が周囲環境から保護される効果も有する。
また、図2に示すように、カバー部20を本体部10に取り付けるネジ40は、カバー部20の側面のみにおいて存在する。したがって、カバー部20を本体部10に取り付ける機構又は部材は、カバー部20の前面(カバー前面22)において外観視できない(又は目立たない)。このため、一実施形態において、電気機器用ケース1のカバー部20は、すっきりとしたミニマルなデザインにすることができる。また、一実施形態において、電気機器用ケース1のカバー部20は、平面的な要素を大きく確保することができる。このため、電気機器用ケース1は、カバー部20に種々の意匠的な装飾を施すことにより、デザイン性を高めることもできる。また、カバー部20のカバー前面22とカバー側面24との接合箇所は、意匠的な装飾として、図3に示すように丸い面取り(R面取り)のような形状としてもよいし、又は通常の面取り(C面取り)などのような形状としてもよい。
近年の電気機器用ケースは、高いデザイン性が求められるなどの観点から、カバーを本体に取り付けるネジなどを極力少ない数にすることが望まれる。また、ネジを用いる場合でも、極力目立たない場所において用いることが望まれる。一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、カバー部20を本体部10に取り付けるためのネジは、カバー側面24のみに存在する。このため、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、カバー部20を本体部10に取り付けるネジを目立たなくし得る。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、カバー部20を本体部10に取り付けるためのネジを少なくすることができる。このため、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、カバー部20の取り外し/取り付けが容易になる。したがって、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、収容される電気機器100のメンテナンスを容易にする効果も期待できる。
このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1のカバー部20は、カバー側面24において本体部10にネジ止めされてもよい。
図3及び図4に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は、右ガード部材51A及び左ガード部材51Bを備えてよい。以下、右ガード部材51A及び左ガード部材51Bのような複数のガード部材を特に区別しない場合、単に「ガード部材51」と記すことがある。図3及び図4に示すように、ガード部材51は、カバー部20の底部に設けられてよい。特に、ガード部材51は、カバー部20の(裏面側ではなく)表面側の底部に設けられてもよい。また、図3及び図4に示すように、ガード部材51は、カバー部20のカバー前面22に設けられてもよい。
図3及び図4において、ガード部材51は、それぞれ、2枚の板状の部材がカバー前面22から下方向に突出しているものとして示してある。また、図3及び図4において、ガード部材51は、左右方向にほぼ平行に並列する2つの板状部分として示してある。一実施形態において、ガード部材51の少なくとも1つは、カバー部20から脚部30に向けて下方向に突出しているものとしてよい。ガード部材51の構成は、2枚の板状の部材に限定されず、1枚以上の任意の枚数の板状の部材などとしてもよい。
図3及び図4においては、カバー部20は、カバー前面22に2つのガード部材51(右ガード部材51A及び左ガード部材51B)を備える例を示してある。一実施形態において、カバー部20は、少なくとも1つの任意の数のガード部材51を備えてよい。また、一実施形態において、例えば、カバー部20は、脚部30の数と同じ数だけ設置してもよい。
ガード部材51も、カバー部20と同様に、例えば、鉄鋼、アルミニウム合金、又はステンレス鋼等の金属製の1枚の板材を板金加工して形成されてよい。すなわち、ガード部材51は、一の板金を折り曲げることにより形成されてもよい。ガード部材51の板厚は任意に設定することができ、例えば、0.3mm〜3.5mmとしてもよい。また、ガード部材51は、1枚の板材を板金加工して形成したものに限らず、互いに別体に形成されたいくつかの部材を、溶接、接着、又は締結等の手段によって互いに一体的に連結した構成としてもよい。また、ガード部材51は、金属製に限らず、例えば合成樹脂材料の射出成形品とするなど、他の材質で形成されたものとしてもよい。
このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は、ガード部材51を備えてもよい。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、ガード部材51は、カバー部20の表面側の底部に設けられてもよい。
図5は、一実施形態に係る電気機器用ケース1のカバー部20の部分拡大図である。図5は、図4に示したカバー部20の一部分、すなわち主に右部分を拡大して示す図である。
図5に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20の底部は、孔28を有してよい。孔28は、カバー部20の内部から外部に貫通する孔としてよい。一実施形態において、孔28は、本体部10の内部の水が排出される孔としてよい。また、孔28は、カバー部20の内部の水が排出される孔としてもよい。ここで、本体部10の内部又はカバー部20の内部の水とは、例えば、本体部10の内部又はカバー部20の内部に浸入した水(例えば水滴など)としてよい。
孔28は、図5に示すように、カバー部20(又はカバー前面22)の底部に設けられてよい。カバー部20の内部に水分が存在する場合、当該水分は、重力によって、カバー部20の内側の底部に移動し易い。また、カバー部20の内側の底部が、本体部10の内側の底部よりも低く(下側に)なるように構成すれば、本体部10の内部に存在する水分も、重力によって、カバー部20の内側の底部に移動し易い。カバー部20の内側の底部に移動した水分は、重力によって、カバー部20の底部に設けられた孔28を経て、電気機器用ケース1の外部に排出され得る。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、孔28は、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部の水が排出されるように構成してよい。
また、図5に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、ガード部材51は、カバー部20の底部又はカバー前面22の底部に取り付けられてよい。ガード部材51は、図5に示すように、板状部分52,54を有してよい。図5に示すように、ガード部材51は、板状部分52,54のような2つの板状部材を有してよい。しかしながら、ガード部材51は、板状部分52及び54のうち片方のみを有するようにしてもよい。
ガード部材51において、板状部分52及び54の少なくとも一方は、図5に示すように、当該ガード部材51が取り付けられる面にほぼ垂直に配置されてよい。すなわち、ガード部材51の板状部分52及び54の少なくとも一方は、孔28から水が重力に従って排出される側に突出していてもよい。また、ガード部材51において、板状部分52及び54の少なくとも一方は、図5に示す板状部分52及び54よりもやや斜めに配置されてもよい。板状部分52及び54は、図5に示すように、それぞれ互いにほぼ平行に並列するように配置されてよい。また、板状部分52及び54は、互いにほぼ平行に並列しないように配置されてもよい。
図5に示すガード部材51は、例えばボルト及びナット又はビスなどのようなネジ281,282によって、カバー部20(又はカバー前面22)の底部に取り付けられてよい。
また、ガード部材51は、ボルト及びナット又はビスなどのようなネジ281,282を用いずに、例えば溶接などによって、カバー部20(又はカバー前面22)の底部に取り付けられてもよい。ガード部材51をカバー部20(又はカバー前面22)の底部に取り付ける態様は限定されず、任意の手段によるものとしてよい。
図5に示すように、ガード部材51は、孔58を有してよい。ガード部材51が有する孔58は、図5に示すように、カバー部20の底部が有する孔28に連通するように位置付けてよい。ガード部材51が孔58を有することにより、カバー部20の孔28を経て電気機器用ケース1の外部に排出される水の通路は塞がれない。すなわち、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部の水は、カバー部20の孔28及びガード部材51の孔58を経て排出され得る。
このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、ガード部材51は、孔28の周囲の少なくとも一部に配置されてよい。すなわち、孔28の周囲の少なくとも一部は、ガード部材51を有してよい。また、ガード部材51は、図5に示すように、孔28の周囲において互いにほぼ平行に並列する2つの板状部分52及び54を含んでもよい。
図3乃至図5に示した実施形態において、ガード部材51は、カバー部20の表面側の底部に設けられている。他の実施形態において、ガード部材51は、本体部10の表面側の底部に設けられてもよい。このように、ガード部材51は、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の表面側の底部に設けられてもよい。この場合、孔28は、本体部10の底部に設けられてもよい。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の底部は、孔28を有してよい。
本体部10の底部に設けられた孔28は、本体部10の内部から外部に貫通する孔としてよい。この場合、孔28は、本体部10の内部の水が排出される孔としてもよいし、カバー部20の内部の水が排出される孔としてもよい。本体部10の内部に水分が存在する場合、当該水分は、重力によって、本体部10の内側の底部に移動し易い。また、本体部10の内側の底部が、カバー部20の内側の底部よりも低く(下側に)なるように構成すれば、カバー部20の内部に存在する水分も、重力によって、本体部10の内側の底部に移動し易い。本体部10の内側の底部に移動した水分は、重力によって、本体部10の底部に設けられた孔28を経て、電気機器用ケース1の外部に排出され得る。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部の水が排出される孔28を有してよい。
上述のガード部材51は、図3乃至図5に示すように、カバー部20又は本体部10とは別体として形成され、カバー部20又は本体部10の表面側の底部に取り付けられる部材を想定して説明した。他の実施形態において、ガード部材51がカバー部20又は本体部10に取り付けられる代わりに、例えばガード部材51の板状部分52及び/又は板状部分54のような形状が、カバー部20又は本体部の一部として形成されてもよい。この場合、例えば、例えば板状部分52及び/又は板状部分54のような形状が、カバー部20又は本体部10と一体形成されてもよい。
要するに、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20又は本体部10の一部は、例えば板状部分52及び/又は板状部分54のような形状を有するようにしてよい。以下、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の一部を成す例えば板状部分52及び/又は板状部分54のような形状を、「壁状部分50」と記すことがある。図3乃至図5に示すガード部材51は、壁状部分50を具体的に実現する1つの実施態様としてよい。すなわち、上述のガード部材51は、壁状部分50を有するものとしてもよい。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方は、壁状部分50を有するガード部材51を備えてもよい。
したがって、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、例えばカバー部20及び本体部10の少なくとも一方の底部は、壁状部分50を有してもよい。この場合、壁状部分50は、例えば図3乃至図5に示すように、カバー部20(又は本体部10)の孔28の周囲の少なくとも一部に位置付けられるようにしてよい。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、孔28の周囲の少なくとも一部は、壁状部分50を有してよい。また、壁状部分50は、例えば図3乃至図5に示すように、孔28から水が排出される側に突出していてもよい。また、壁状部分50は、例えば板状部分52及び54のように、孔28の周囲において互いにほぼ平行に並列する2つの板状部分を含んでもよい。以下、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20及び本体部10の少なくとも一方の一部はガード部材51を備えるものとして説明するが、このガード部材51は壁状部分50としてもよい。
図6及び図7は、一実施形態に係る電気機器用ケース1の本体部10の斜視図である。図6は、本体部10のみを、図3に示した視点とは異なる視点で示す斜視図である。図7は、本体部10のみを、図3及び図6に示した視点とは異なる視点で示す斜視図である。図6及び図7は、図3に示す本体部10を、右前の上方からの視点で示している。
図6は、図3と同様に、本体部10の開口11において、すでに電気機器100が挿入されている状態を示している。一方、図7は、図3とは異なり、本体部10の開口11において、電気機器100が挿入されていない状態、又は電気機器100が取り外された状態を示している。
図6及び図7に示すように、本体部10は、上面、背面、右側面、左側面、及び底面を有する箱型としてよい。一実施形態では、本体部10は、アルミニウム合金の鋳造品としてよく、前述の各面は一体に連ねて設けられてよい。このような構成により、上記形状を有する本体部10を、容易かつ生産性よく製造することができる。
本体部10は、上記したアルミニウム合金の鋳造品に限らず、鋳鉄等の他の金属の鋳造品としてもよい。また、本体部10は、金属の鋳造品に限らず、例えば合成樹脂材料の射出成形品とするなど、他の材質で形成されたものとすることもできる。さらに、本体部10は、前述の各面が互いに別体に形成されたものを、溶接、接着、又は締結等の手段によって互いに一体的に連結した構成としてもよい。
図3及び図6に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1の本体部10の底部、すなわち本体部10の下側の面(底面)には、上述のように、脚部30が取り付けられてもよい。脚部30は、本体部10を支持する。このため、脚部30は、図3及び図6に示すように、本体部10から下方向に突出するような凸形状32を有するように形成されてもよい。図3及び図6において、電気機器用ケース1は、右脚部30Aの凸形状32A及び左脚部30Bの凸形状32Bを備えている。以下、凸形状32A及び凸形状32Bのような複数の凸形状を特に区別しない場合、単に「凸形状32」と記すことがある。
脚部30は、例えば、鉄鋼、アルミニウム合金、又はステンレス鋼等の金属製の1枚の板材を板金加工して形成されてよい。このような構成により、単純な曲げ加工により形成できることから、上記形状を有するカバー部20を容易かつ低コストで形成することができる。脚部30の板厚は任意に設定することができ、例えば、0.3mm〜3.5mmとしてもよい。
また、脚部30は、1枚の板材を板金加工して形成したものに限らず、凸形状32を構成する各面が互いに別体に形成されたものを、溶接、接着、又は締結等の手段によって互いに一体的に連結した構成としてもよい。また、脚部30は、金属製に限らず、例えば合成樹脂材料の射出成形品とするなど、他の材質で形成されたものとしてもよい。
また、図3及び図6に示すように、一実施形態において、脚部30の少なくとも1つは、凹部34を備えてよい。図3及び図6において、右脚部30Aは凹部34Aを備え、左脚部30Bは凹部34Bを備えている。他の実施形態において、右脚部30A及び左脚部30Bの一方のみが、凹部34A又は凹部34Bを備えてもよい。以下、凹部34A及び凹部34Bのような複数の凹部を特に区別しない場合、単に「凹部34」と記すことがある。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、脚部30は凹部34を備えてよい。
一実施形態において、脚部30の凹部34は、脚部30の凸形状32が形成された結果として、当該凸形状32の裏側に形成されるものとしてもよい。例えば、1枚の板材を板金加工などにより折り曲げて脚部30を形成する場合、脚部30の外観として凸形状32を形成すると、当該凸形状32の裏側には凹部34が形成される。このように、一実施形態において、脚部30は、本体部10から突出する凸形状32のように形成され、脚部30の凹部34は当該凸形状32の裏側に形成されてもよい。また、一実施形態において、脚部30は、板金を折り曲げることにより形成されてよい。
以上説明したように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20は壁状部分50を備えてよく、脚部30は凹部34を備えてよい。また、図3乃至図5に示すように、壁状部分50(例えばガード部材51)は、脚部30の凹部34に嵌合されるように、凸状部分を有してもよい。そこで、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20が本体部10に取り付けられる際に、カバー部20の壁状部分50(例えばガード部材51)が、脚部30の凹部34に嵌合されるように構成してよい。このような構成により、カバー部20は、本体部10に取り付けられた状態において、本体部10に対して左右方向にずれる動きが制限される。
図8及び図9は、カバー部20の右ガード部材51Aが右脚部30Aの凹部34Aに嵌合される構成を説明する図である。図8及び図9は、一実施形態に係る電気機器用ケース1を、前後方向に垂直な平面で切断した様子を示す図である。図8及び図9は、一実施形態に係る電気機器用ケース1の右脚部30Aの周辺を示す断面図である。図8は、カバー部20が本体部10に取り付けられる前の状態、すなわち、カバー部20の右ガード部材51Aが脚部30の凹部34Aに嵌合される前の状態を示す図である。図9は、カバー部20が本体部10に取り付けられた後の状態、すなわち、カバー部20の右ガード部材51Aが右脚部30Aの凹部34Aに嵌合された後の状態を示す図である。
図8は、カバー部20が本体部10に取り付けられる前の状態の開口11の縁部付近において、電気機器用ケース1を切断した様子を示す断面図である。図8は、右脚部30Aを構成する板金が、ネジ341,342によって、本体部10の底面に固定されている様子を示している。図8に示す状態において、カバー部20は、本体部10に取り付けられていない。したがって、右脚部30Aの凹部34Aには、カバー部20の右ガード部材51Aが嵌合していない。
図9は、カバー部20が本体部10に取り付けられた後の状態のカバー前面22の縁部付近において、電気機器用ケース1を切断した様子を示す断面図である。図9に示す状態において、カバー部20は、本体部10に取り付けられている。したがって、カバー部20の右ガード部材51Aは、右脚部30Aの凹部34Aに嵌合している。したがって、カバー部20の右ガード部材51Aは、右脚部30Aの凹部34A内において、図に示す左右方向の動きが制限される。図9は、カバー部20の右ガード部材51Aを構成する部品が、ネジ281,282によって、カバー部20のカバー前面22に固定されている様子を示している。このように、カバー部20の右ガード部材51Aがカバー前面22及びカバー部20に固定されることにより、カバー部20は、本体部10に対する左右方向の動きが制限される。
このように、一実施形態において、カバー部20は、本体部10に取り付けられた状態で、カバー部20のガード部材51が脚部30の凹部34に嵌合されてよい。これにより、カバー部20は、本体部10に取り付けられた状態で、本体部10に対する左右方向の動きが制限される。また、上述のように、ガード部材51は壁状部分50としてもよい。
図9に示すように、カバー部20(又はカバー前面22)は孔28を有してよく、ガード部材51は孔58を有してよい。図9は、カバー部20(又はカバー前面22)及びガード部材51を一部切り欠くことにより、カバー部20(又はカバー前面22)の孔28、及びガード部材51の孔58を示している。上述のように、ガード部材51の孔58はカバー部20(又はカバー前面22)の孔28に連通するように位置付けてよい。このような構成により、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部の水は、孔28及び孔58を経て、本体部10及びカバー部20の外部に排出され易くなる。
また、図9に示すように、カバー部20の右ガード部材51Aが右脚部30Aの凹部34Aに嵌合された状態において、孔28及び孔58は右脚部30Aによって覆われる。この状態において、図9に示すように、右ガード部材51Aの左右には、右脚部30Aの側面が突出している。したがって、このような構成において、右脚部30Aの側面から、孔58及び孔28を経て、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部に水が浸入するリスクは低減される。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1は、脚部30を備えることにより、電気機器用ケース1の外から内部に水が入りにくくすることができる。
図3、図5、及び図6に示すように、脚部30の底部は、1つ以上の孔を有してもよい。この孔は、本体部10又はカバー部20の内部から孔28及び孔58を経て凹部34Aに流れ出た水を、電気機器用ケース1の外部(例えば電気機器用ケース1が設置される地面など)に逃がす機能を有してもよい。
図10は、一実施形態に係る電気機器用ケース1の壁状部分50(具体的には右ガード部材51A)の周辺を示す断面図である。図10は、一実施形態に係る電気機器用ケース1を、左右方向に垂直な平面で切断した様子を示す図である。図10は、図8及び図9と同様に、一実施形態に係る電気機器用ケース1の右脚部30Aの周辺を示す断面図である。また、図10は、図9と同様に、カバー部20が本体部10に取り付けられた後の状態、すなわち、カバー部20の右ガード部材51Aが右脚部30Aの凹部34Aに嵌合された後の状態を示す図である。
図10に示すように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー部20の内側の底部は、本体部10の内側の底部よりも低く(下側に)なるように構成してよい。また、上述のように、カバー部20と本体部10との接合部分には、パッキン又はクッション素材などを適宜備えてもよい。このような構成によって、例えば電気機器用ケース1の内部に水分が浸入した場合、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部の水は、孔28及び孔58を経て、本体部10及びカバー部20の外部に排出され易くなる。
一方、図3、図6、及び図7などに示すように、脚部30は凹部34を有してもよい。この場合、脚部30の凹部34内には水が入り得る。このため、図10に示すように、カバー部20のカバー前面22を構成するフロントパネルを下方向に延長して、脚部30の凹部34の少なくとも一部が隠れるようにしてもよい。このように、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、カバー前面22は、脚部30の少なくとも一部を覆うようにしてもよい。
このような構成により、図10に示す矢印D2の方向から電気機器用ケース1に水がかかっても、矢印D1の方向からは、脚部30の凹部34内に水が入りにくくなる。また、このような構成においても、矢印D1の方向から脚部30の凹部34内に水が入り得ることが想定される。このような場合であっても、右ガード部材51A(又は壁状部分50)の板状部分52及び54の少なくとも一方によって、孔58及び孔28を経て、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部に水が浸入するリスクは低減される。
また、図10に示すような構成においても、図10に示す矢印D2の方向から電気機器用ケース1に水がかかると、脚部30の凹部34内に水が入り得ることが想定される。このような場合であっても、右ガード部材51A(又は壁状部分50)の板状部分52及び54の少なくとも一方によって、孔58及び孔28を経て、本体部10及びカバー部20の少なくとも一方の内部に水が浸入するリスクは低減される。
ここで、出願人が製品開発の過程において行った防水性能の試験の結果について述べる。出願人は、一実施形態に係る電気機器用ケース1の防水性能を検証するために、一実施形態に係る電気機器用ケース1において、ガード部材51(又は壁状部分50)を備えない構成との比較試験を行った。その結果、例えばJIS保護等級におけるIPX5のような防水性能の試験を行うと、ガード部材51(又は壁状部分50)を備えない場合、電気機器用ケース1の内部において水の浸入が確認された。一方、ガード部材51(又は壁状部分50)を備える場合、上述のような防水性能の試験を行うと、電気機器用ケース1の内部における水の浸入が著しく低減されることが確認された。
次に、他の実施形態に係るガード部材51(又は壁状部分50)について説明する。図11及び図12は、他の実施形態に係る電気機器用ケース1のガード部材51を例示する斜視図である。
例えば図11に示すガード部材51’のように、水が排出される孔58の近傍において、板状部分52及び54の少なくとも一方が、長くなるように構成してもよい。このような構成によれば、電気機器用ケース1の内部における水の浸入を一層低減することができる。図11において、ネジ穴56は、ガード部材51’をカバー部20(又はカバー前面22)に取り付ける際に例えばビス止めするための孔としてよい。また、例えば図12に示すガード部材51”のように、水が排出される孔58の近傍において、板状部分52及び54の端部同士が近接又は接続されるように構成してもよい。このような構成によれば、電気機器用ケース1の内部における水の浸入をさらに一層低減することができる。図12においても、ネジ穴56は、ガード部材51’をカバー部20(又はカバー前面22)に取り付ける際に例えばビス止めするための孔としてよい。
このように、電気機器用ケース1の内部における水の浸入を低減するために、ガード部材51(又は壁状部分50)の板状部分52及び54の少なくとも一方の形状を、適宜変更してもよい。
以上説明したように、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、電気機器用ケース1の外部から内部に水分が浸入するリスクは低減される。また、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、水分が浸入してしまった場合であっても、電気機器用ケース1の内部から外部に水分が排出され易い。さらに、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、上述のような防水性能及び/又は排水性能を確保しつつ、さらに高いデザイン性を実現し得る。したがって、一実施形態に係る電気機器用ケース1によれば、デザイン性を維持しつつ、水が浸入しにくく排出され易い構成を実現することができる。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。つまり、本開示の内容は、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことができる。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれる。例えば、各実施形態において、各機能部、各手段、各ステップなどは論理的に矛盾しないように他の実施形態に追加し、若しくは、他の実施形態の各機能部、各手段、各ステップなどと置き換えることが可能である。また、各実施形態において、複数の各機能部、各手段、各ステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、上述した実施形態は、電気機器用ケース1としての実施に限定されるものではない。上述した実施形態は、例えば、蓄電装置として実施してもよい。この場合、前記蓄電装置は、上述した実施形態に係る電気機器用ケース1と、当該電気機器用ケース1に収容される蓄電池と、を備えるものとしてよい。
1 電気機器用ケース
10 本体部
11 開口
12 ネジ穴
20 カバー部
22 カバー前面
24 カバー側面
26 ネジ穴
28 孔
281,282 ネジ
30 脚部
32 凸形状
34 凹部
341,342 ネジ
40 ネジ
50 壁状部分
51 ガード部材
52,54 板状部分
56 ネジ孔
58 孔
100 電気機器

Claims (12)

  1. 電気機器を収容する電気機器用ケースであって、
    前記電気機器が挿入される開口を有する本体部と、
    前記本体部の前記開口を覆うカバー前面及び前記本体部の左右の側面の少なくとも一方の少なくとも一部を覆うカバー側面を有するカバー部と、
    を備え、
    前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方の底部は、前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方の内部の水が排出される孔を有し、
    前記孔の周囲の少なくとも一部は壁状部分を有する、電気機器用ケース。
  2. 前記壁状部分は、前記孔から水が排出される側に突出している、請求項1に記載の電気機器用ケース。
  3. 前記壁状部分は、前記孔の周囲において互いにほぼ平行に並列する2つの板状部分を含む、請求項1又は2に記載の電気機器用ケース。
  4. 前記壁状部分を有するガード部材を備える、請求項1から3のいずれかに記載の電気機器用ケース。
  5. 前記ガード部材は、前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方の表面側の底部に設けられる、請求項4に記載の電気機器用ケース。
  6. 前記ガード部材は、一の板金を折り曲げることにより形成される、請求項4又は5に記載の電気機器用ケース。
  7. 前記本体部を支持する脚部を備え、
    前記脚部は凹部を備え、
    前記カバー部の底部は前記壁状部分を有し、
    前記カバー部は、前記本体部に取り付けられた状態で前記壁状部分が前記凹部に嵌合されることにより、前記本体部に対する左右方向の動きが制限される、請求項1から6のいずれかに記載の電気機器用ケース。
  8. 前記脚部は前記本体部から突出する凸形状に形成され、前記脚部の前記凹部は前記凸形状の裏側に形成される、請求項7に記載の電気機器用ケース。
  9. 前記脚部は、板金を折り曲げることにより形成される、請求項7又は8に記載の電気機器用ケース。
  10. 前記カバー前面は、前記脚部の少なくとも一部を覆う、請求項7から9のいずれかに記載の電気機器用ケース。
  11. 前記カバー部は、前記カバー側面において前記本体部にネジ止めされる、請求項1から10のいずれかに記載の電気機器用ケース。
  12. 請求項1〜11に記載の電気機器用ケースと、
    前記電気機器用ケースに収容される蓄電池と、
    を備える蓄電装置。
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