JP2021079578A - 複合材製造装置及び方法 - Google Patents

複合材製造装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021079578A
JP2021079578A JP2019207372A JP2019207372A JP2021079578A JP 2021079578 A JP2021079578 A JP 2021079578A JP 2019207372 A JP2019207372 A JP 2019207372A JP 2019207372 A JP2019207372 A JP 2019207372A JP 2021079578 A JP2021079578 A JP 2021079578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
mold
lower mold
composite material
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019207372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6676209B1 (ja
Inventor
高清 尾上
Takakiyo Ogami
高清 尾上
大久保 謙一
Kenichi Okubo
謙一 大久保
川越 崇史
Takashi Kawagoe
崇史 川越
元仁 黒瀧
Genjin Kurotaki
元仁 黒瀧
杉田 修一
Shuichi Sugita
修一 杉田
秀次 光永
Shuji Mitsunaga
秀次 光永
強 中根
Tsuyoshi Takane
強 中根
孝好 山川
Takayoshi Yamakawa
孝好 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Polymer Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Polymer Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd, Polymer Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to JP2019207372A priority Critical patent/JP6676209B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6676209B1 publication Critical patent/JP6676209B1/ja
Publication of JP2021079578A publication Critical patent/JP2021079578A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】限られた設置スペースであってもより多くの複合材を製造できる複合材製造装置及び方法を提供する。【解決手段】本発明による複合材製造装置は、下型310Lと下型310Lの上方に配置された上型310Uとをそれぞれ有し、上下方向に並べて設けられた複数の金型310を備え、各金型310において、下型310Lが、上型310Uの直下位置と、上型310Uの直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられており、各金型310の下型310Lが突出位置に位置している時、下型310Lに表基材2が載せられるとともに、表基材2の凹部内に樹脂剤40が注入可能であり、各金型310の下型310Lが直下位置に位置している時、下型310Lと上型310Uとの間で樹脂剤40が発泡されることにより、表基材2と裏基材3との間の空間に芯材4が充填可能とされている。【選択図】図6

Description

本発明は、複合材を製造するための複合材製造装置及び方法に関する。
本発明者らは、下記の特許文献1に示されているような複合材、すなわち金属板を素材とする表基材、表基材の裏側に配置された裏基材、及び表基材と裏基材との間に充填された発泡樹脂からなる芯材を備えた複合材の実用化を試みている。表基材と裏基材との間の芯材が充填される充填空間は、複合材の幅方向及び奥行方向に広く、かつ複合材の高さ方向に薄いという特徴を有している。
芯材を形成する方法として、クローズ注入方式とオープン注入方式とが考えられる。クローズ注入方式は、下型及び上型により表基材及び裏基材を挟み込んだ状態で、表基材と裏基材との隙間から充填空間に樹脂剤を注入する方法である。しかしながら、上述のように充填空間が広くかつ薄い空間であるため、表基材と裏基材との隙間から充填空間に樹脂剤を注入しても、充填空間に発泡樹脂を満遍なく充填させることが難しい。一方、オープン注入方式は、下型に表基材を載せた後、表基材に裏基材を載せられていない状態で、表基材の凹部内に樹脂剤を注入する方法である。表基材の凹部内に樹脂剤が注入された後、表基材の上に裏基材が載せられて充填空間が形成されるとともに、下型及び上型により表基材及び裏基材を挟み込んだ状態で樹脂剤が発泡される。オープン注入方式では、クローズ注入方式と比較して樹脂剤を幅広く注入できるため、充填空間に発泡樹脂を満遍なく充填させることが可能となる。
従来用いられているオープン注入方式の装置としては、例えば下記の特許文献2等に示される構成を挙げることができる。従来構成では、下型の上方に上型が配置されている。上型は、一端に設けられた軸部を中心に回動可能に設けられている。上型が上方に向けて回動されることにより下型が開放され、下型に表基材等の部材を載せることが可能となる。
特許第5864015号公報 特開2005−138380号公報
限られた時間でより多くの複合材を製造できるようにすることが必要となる。一方、発泡樹脂からなる芯材の形状が安定するまで、下型及び上型により表基材及び裏基材を挟み込んだ状態を継続する必要がある。このため、複数組の上型及び下型を設けて、複数の複合材を並行して製造できるようにすることが必要となる。
上記のような特許文献2に記載されたような従来装置では、上型の回動により下型の開閉が行われるので、上型が回動できるように上型の上方にスペースを確保する必要がある。このため、複数組の上型及び下型を上下方向に重ねて配置することが難しく、広い設置スペースが無ければ、従来装置を複合材の製造に適用することが難しい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、限られた設置スペースであってもより多くの複合材を製造できる複合材製造装置及び方法を提供することである。
本発明に係る複合材製造装置は、金属板を素材とする表基材、表基材の裏側に配置された裏基材、及び表基材と裏基材との間に充填された発泡樹脂からなる芯材を有する複合材を製造するための複合材製造装置であって、下型と下型の上方に配置された上型とをそれぞれ有し、上下方向に並べて設けられた複数の金型を備え、各金型において、下型が、上型の直下位置と、上型の直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられており、各金型の下型が突出位置に位置している時、下型に表基材が載せられるとともに、表基材の凹部内に樹脂剤が注入可能であり、各金型の下型が直下位置に位置している時、下型と上型との間で樹脂剤が発泡されることにより、表基材と裏基材との間の空間に芯材が充填可能とされている。
本発明に係る複合材製造方法は、上述の複合材製造装置を用いて複合材を製造することを含む。
本発明の複合材製造装置及び方法によれば、下型と下型の上方に配置された上型とをそれぞれ有する複数の金型が上下方向に並べて設けられており、各金型において、下型が、上型の直下位置と、上型の直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられているので、限られた設置スペースであってもより多くの複合材を製造できる。
本発明の実施の形態による複合材製造装置によって製造される複合材を示す平面図である。 図1の複合材を示す底面図である。 図1の線III−IIIに沿う複合材の断面図である。 本発明の実施の形態による複合材製造装置を示す斜視図である。 図4の複合材製造装置を示す平面図である。 図4の金型スタンドを示す斜視図である。 図6の金型スタンドを示す側面図である。 図6の金型スタンドを示す平面図である。 図6の下型及び上型を示す説明図である。 図4の制御装置による複合材の製造制御動作を示すフロチャートである。 図10の選定工程で使用されるスケジュールデータの一例を示す説明図である。 図10の準備動作を示すフロチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の実施の形態による複合材製造装置100によって製造される複合材1を示す平面図であり、図2は図1の複合材1を示す底面図であり、図3は図1の線III−IIIに沿う複合材1の断面図である。
図1〜図3に示す複合材1は、幅方向1W(長手方向)及び奥行方向1D(短手方向)を有する平面視矩形の部材である。複合材1は、限定はされないが、家屋等の建物の屋根下地又は壁下地の表面上に他の複合材とともに配置される部材として使用することができる。複合材1を屋根上に配置する場合、複合材1は、幅方向1Wが屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向1Dが屋根の軒棟方向に延在するように配置され得る。また、複合材1は、屋根の軒棟方向に関して軒側の複合材に重ねて配置され得る。複合材1は、例えばビス又は釘等の緊結部材が打ち込まれることで屋根下地に緊結され得る。
図3に特に表れているように、複合材1は、表基材2、裏基材3及び芯材4を有している。
表基材2は、金属板を素材とするものであり、複合材1が屋根下地の上に配置された際に屋根の外面に表れる部材である。表基材2の素材である金属板としては、溶融Zn系めっき鋼板、溶融Alめっき鋼板、溶融Zn系めっきステンレス鋼板、溶融Alめっきステンレス鋼板、ステンレス鋼板、Al板、Ti板、塗装溶融Zn系めっき鋼板、塗装溶融Alめっき鋼板、塗装溶融Zn系めっきステンレス鋼板、塗装溶融Alめっきステンレス鋼板、塗装ステンレス鋼板、塗装Al板又は塗装Ti板を用いることができる。
表基材2には、天板50及び周壁51を有する箱形の本体部5が設けられている。本体部5は、絞り加工又は張り出し加工を含む成形加工を平板状の金属板に施すことで形成されることができる。天板50は、表基材2の表面に現れる板部であり、幅方向1W及び奥行方向1Dに延在する略矩形の外形を有している。周壁51は、天板50の外縁から複合材1の裏面側に向けて延出された壁である。本実施の形態の周壁51は、表基材2の周方向に連続されている。表基材2の周囲は、裏基材3を抱え込むように折り返されている。
裏基材3は、本体部5の開口を塞ぐように表基材2の裏側に配置された部材である。裏基材3としては、アルミ箔、アルミ蒸着紙、水酸化アルミ紙、炭酸カルシウム紙、樹脂フィルム又はガラス繊維紙等の軽量な素材を用いることができる。これらの軽量な素材を裏基材3に用いることで、複合材1の重量が増大することを回避することができる。裏基材3として表基材2と同様の金属板を用いてもよい。
芯材4は、発泡樹脂により構成されるものであり、表基材2の本体部5と裏基材3との間の充填空間に充填されている。芯材4の素材としては、特に制限が無く、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、イソシアヌレートフォーム等を用いることができる。ただし、屋根材においては不燃認定材料を使用することが必須となる。不燃材料認定試験は、ISO5660−1コーンカロリーメーター試験法に準拠した発熱性試験が実施される。
芯材4が充填される充填空間の高さは、2mm以上かつ20mm以下であり得る。また、充填空間の高さは、3mm以上かつ15mm以下であり得る。さらに、充填空間の高さは、4mm以上かつ7mm以下であり得る。
次に、図4は本発明の実施の形態による複合材製造装置100を示す斜視図であり、図5は図4の複合材製造装置100を示す平面図である。また、図6は図4の金型スタンド300を示す斜視図であり、図7は図6の金型スタンド300を示す側面図であり、図8は図6の金型スタンド300を示す平面図である。
図4に示す複合材製造装置100は、図1〜図3に示す複合材1を製造するための装置である。より具体的には、複合材製造装置100は、表基材2と裏基材3との間の充填空間に芯材4を充填させるための装置である。本実施の形態の複合材製造装置100は、ターンテーブル200、複数の金型スタンド300、第1載置装置410、樹脂注入装置500、第2載置装置420、取出装置600及び制御装置700を有している。
ターンテーブル200は、テーブルベース210及び駆動装置220を有している。
テーブルベース210は、センタシャフト211を中心に回転可能に設けられた円板状基台である。図示はしないが、テーブルベース210の下部には円環状のレールが設けられており、レールに案内されてテーブルベース210が回転可能とされている。テーブルベース210の上面は水平に延在されている。
駆動装置220は、テーブルベース210を回転駆動するための装置である。本実施の形態の駆動装置220は、テーブルベース210の外周に配置されている。本実施の形態の駆動装置220には、テーブルベース210の外周面に接するように配置された駆動ロール(図示せず)が設けられている。例えば回転電機等のアクチュエータの駆動力を受けて駆動ロールがテーブルベース210の外周面上で転動されることにより、テーブルベース210が回転駆動される。
テーブルベース210上には、テーブルベース210の周方向に互いに間隔を置いて複数の金型スタンド300が配置されている。本実施の形態の複合材製造装置100では、8つの金型スタンド300が等間隔に配置されている。また、テーブルベース210の外周には、テーブルベース210の周方向に互いに間隔を置いて第1載置装置410、樹脂注入装置500、第2載置装置420及び取出装置600が配置されている。各金型スタンド300は、テーブルベース210上に配置されていることにより、第1載置装置410、樹脂注入装置500、第2載置装置420及び取出装置600の前を通過するように円軌道に沿って移動可能に設けられている。
図6〜図8に示すように、金型スタンド300は、複数の金型310を有している。各金型310は、1つの下型310Lと、その下型310Lの上方に配置された1つの上型310Uとによってそれぞれ構成されている。複数の金型310は、上下方向に並べて配置されている。各下型310Lは、各上型310Uの直下位置と、各上型310Uの直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられている。図6〜図8では、上段の下型310Lが突出位置に位置している状態を示している。図4及び図5に表れているように、金型スタンド300は、上型310Uの直下からテーブルベース210の径方向外方に向かって下型310Lが突出するように配置されている。図6及び図8に表れているように、下型310Lには表基材2の本体部5の外形に適合した枠体311Lが設けられている。
図4及び図5に表れている第1載置装置410は、下型310Lが突出位置に位置している時、その下型310Lに複合材1の表基材2を載せるための装置である。但し、第1載置装置410が下型310Lに載せる表基材2は、本体部5の周囲に平板部が形成されたものであり、図3に示すように裏基材3を抱え込むように折り返されてはいない。第1載置装置410が下型310Lに載せる表基材2は、表基材2の中間体である表基材素体と呼ぶこともできる。
図示はしないが、第1載置装置410の近傍には、表基材2が集められた材料プールが設けられている。第1載置装置410は、材料プールの表基材2を保持し、第1載置装置410の前を通過する下型310Lに表基材2を載せる。この時、天板50を下側に位置させるとともに本体部5の開口を上方に向けた状態で表基材2の本体部5が下型310Lの枠体311Lに嵌められる。本体部5は、表基材2の凹部を構成する。第1載置装置410は、負圧又は磁力等により表基材2を保持することができる。本実施の形態の第1載置装置410は、ロボットアーム等により構成され得る。
樹脂注入装置500は、下型310Lが突出位置に位置している時、その下型310Lに載せられた表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40(図9参照)を注入するための装置である。樹脂剤40は、少なくとも2種類の樹脂剤原液の混合体であり、表基材2の凹部内で発泡可能なものである。後に詳しく説明するように、下型310L及び上型310Uにより表基材2及び裏基材3が挟みこまれた状態で表基材2と裏基材3との間の充填空間で樹脂剤40が発泡されることにより、表基材2と裏基材3との間の充填空間に芯材4が充填される。樹脂注入装置500は、各金型スタンド300の移動と同期して円軌道に沿って変位しながら表基材2の凹部内に樹脂剤を注入することができる。すなわち、樹脂注入装置500は、複合材1の幅方向1Wに延びる直線に沿って表基材2の凹部内に樹脂剤を注入することができる。また、樹脂注入装置500は、複合材1の幅方向1Wに延びる直線に限らず、他の任意の軌道に沿って、又は任意のパターンに従って表基材2の凹部内に樹脂剤を注入してもよい。本実施の形態の樹脂注入装置500は、ロボットアーム等により構成され得る。
第2載置装置420は、樹脂注入装置500により表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40(図9参照)が注入された後に表基材2に裏基材3を載せるための装置である。本実施の形態の第2載置装置420は、樹脂注入装置500と取出装置600との間に配置されている。図示はしないが、第2載置装置420の近傍には、裏基材3が集められた材料プールが設けられている。第2載置装置420は、材料プールの裏基材3を保持し、第2載置装置420の前を通過する下型310Lに表基材2を載せる。第2載置装置420は、負圧又は磁力等により裏基材3を保持することができる。本実施の形態の第2載置装置420は、ロボットアーム等により構成され得る。なお、第2載置装置420を設ける代わりに、裏基材3を保持する部分を樹脂注入装置500に設け、樹脂注入装置500が表基材2の凹部内に樹脂剤を注入した際に、その樹脂注入装置500が表基材2に裏基材3を載せてもよい。
なお、以上の説明では、第1載置装置410が下型310Lに表基材2を載せ、表基材2の凹部内に樹脂剤40が注入された後に第2載置装置420が表基材2に裏基材3を載せるように説明している。しかしながら、上型310Uに裏基材3を保持する装置を設ければ、第2載置装置420を省略し、第1載置装置410が表基材2及び裏基材3を下型310Lに載せてもよい。第1載置装置410が表基材2及び裏基材3を下型310Lに載せた後であって、表基材2の凹部内に樹脂剤40が注入される前に、裏基材3が上型310Uに保持されることにより、表基材2の凹部内への樹脂剤40の注入に裏基材3が支障となることを回避することができる。
取出装置600は、表基材2と裏基材3との間の充填空間に芯材4が充填された後、突出位置に位置している下型310Lから複合材1(表基材2、裏基材3及び芯材4)を取り出すための装置である。取出装置600は、負圧又は磁力等により複合材1を保持することができる。本実施の形態の取出装置600は、ロボットアーム等により構成され得る。但し、下型310Lから複合材1が取り出される段階では、表基材2の周囲は裏基材3を抱え込むように折り返されてはいない。この段階の複合材1は、複合材1の中間体である複合材素体と呼ぶこともできる。なお、この段階の複合材1では、表基材2及び裏基材3が芯材4にそれぞれ接着されており、芯材4を介して表基材2及び裏基材3が互いに固定されている。取出装置600により取り出された複合材1は、取出装置600の近傍に設けられた複合材プールに貯められるか、又は図示しないコンベアに載せられて次工程に送られる。
制御装置700は、複合材製造装置100の各部の動作を制御するための装置である。制御装置700は、例えばプログラムに基づき演算処理を行うコンピューター又は専用回路等によって構成することができる。制御装置700の制御動作については、後に図を用いて説明する。
次に、図9は、図6の下型310L及び上型310Uを示す説明図である。図9では、下型310Lに載せられた表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入された後に、下型310Lが直下位置に戻された状態を示している。
下型310Lには、下型本体312L、昇降装置313L及び下型加熱装置314Lが設けられている。
下型本体312Lは、直下位置と突出位置との間を進退可能に設けられた平板体である。上述の枠体311Lは下型本体312Lの上面に固定されている。下型本体312Lの下方に昇降装置313L及び下型加熱装置314Lが配置されている。
昇降装置313Lは、下型加熱装置314Lを昇降させるための装置である。また、昇降装置313Lは、下型加熱装置314Lを介して下型本体312Lを昇降させることができる。昇降装置313Lにより下型本体312Lが押し上げられることで、下型310L及び上型310Uが表基材2及び裏基材3を挟みこむことができる。また、昇降装置313Lにより下型本体312Lが押し上げられることで、表基材2及び裏基材3に圧力を加えながら樹脂剤40を発泡させることができる。昇降装置313Lは、油圧プランジャ、電動機器又はエアバッグ等の任意の機器により構成することができる。
下型加熱装置314Lは、下型本体312Lを介して表基材2又は樹脂剤40を加熱するための装置である。下型加熱装置314Lは、昇降装置313Lにより下型本体312Lに押し当てられることにより下型本体312Lを介して表基材2又は樹脂剤40を加熱することができる。本実施の形態の下型加熱装置314Lは、電熱線が内蔵された板体によって構成されている。しかしながら、下型加熱装置314Lの構成は任意であり、例えば温調水又は温調油を循環する装置等の他の装置を下型加熱装置314Lとして採用してもよい。
上型310Uには、上型本体311U及び上型加熱装置313Uが設けられている。
上型本体311Uは、下型310Lの枠体311Lとの間に表基材2及び裏基材3を挟み込むための構成である。
上型加熱装置313Uは、上型本体311Uを介して裏基材3又は樹脂剤40を加熱するための装置である。上型加熱装置313Uは、上型本体311Uが下型310Lの枠体311Lとの間に表基材2及び裏基材3を挟み込んでいるとき、上型本体311Uを介して裏基材3又は樹脂剤40を加熱することができる。本実施の形態の上型加熱装置313Uは、電熱線が内蔵された板体によって構成されている。しかしながら、上型加熱装置313Uの構成は任意であり、例えば温調水又は温調油を循環する装置等の他の装置を上型加熱装置313Uとして採用してもよい。
次に、図10は図4の制御装置700による複合材1の製造制御動作を示すフロチャートであり、図11は図10の選定工程で使用されるスケジュールデータの一例を示す説明図である。図10に示す製造制御動作は、制御装置700に開始指令が入力された際に開始される。開始指令は、オペレーターによる制御盤の操作等に応じて制御装置700に入力され得る。
制御装置700は、製造制御動作を開始すると選定工程を行う(ステップS1)。選定動作では、複数の下型310Lの中から1つの下型310Lが選定される。制御装置700は、図11に示すようなスケジュールデータを保持している。スケジュールデータには各下型310Lを選定する順番を示す情報が含まれており、制御装置700は、スケジュールデータに基づいて下型310Lを順に選定する。制御装置700は、1つの下型310Lを選定した後、別の下型310Lを順に選定する(ステップS2,S3)。
上述のように、本実施の形態の複合材製造装置100には8つの金型スタンド300が設けられており、各金型スタンド300に3つの金型310(下型310L)が設けられている。すなわち、本実施の形態の複合材製造装置100には24個の下型310Lが設けられている。図10では下型310Lの選定を3回行うように示しているが、24回等のより多くの回数の下型310Lの選定が順次行われる。
図11に示すスケジュールデータは、各金型スタンド300の第1段目の下型310Lを順に選定し、第1段目のすべての下型310Lを選定した後に各金型スタンド300の第2段の下型310Lを順に選定し、第2段目のすべての下型310Lを選定した後に各金型スタンド300の第3段の下型310Lを順に選定する順番を示している。第3段目のすべての下型310Lを選定した後は、第1段目の下型310Lから改めて順に選定する。図11における第1〜第8スタンドは、テーブルベース210の周方向に順に位置する8つの金型スタンド300である。また、図11における第1〜第3段目は、例えば金型スタンド300の上段、中段及び下段等の金型スタンド300の各段を意味する。図11のスケジュールデータは、スパイラル状に下型310Lを選定することを示している。但し、図11のスケジュールデータが示す順番は例示であり、他の順番に従って下型310Lを選定してもよい。
制御装置700は、下型310Lを選定した後、選定した各下型310Lに関して準備工程(ステップS4〜S6)、発泡工程(ステップS7〜S9)及び取出工程(ステップS10〜S12)を順次行う。
準備工程(ステップS4〜S6)は、第1載置装置410、樹脂注入装置500及び第2載置装置420等により、表基材2と裏基材3との間の充填空間で樹脂剤40を発泡させるための準備を行う動作である。準備工程(ステップS4〜S6)については後に図を用いて説明する。
発泡工程(ステップS7〜S9)は、表基材2と裏基材3との間の充填空間で樹脂剤40を発泡させるための工程である。発泡工程では、制御装置700は、図9に示す昇降装置313Lにより下型本体312Lを上型310Uに向けて押し上げることにより圧力を加えながら樹脂剤40を発泡させる。また、制御装置700は、下型加熱装置314L及び上型加熱装置313Uにより表基材2、裏基材3及び樹脂剤40を加熱する。
取出工程(ステップS10〜S12)は、樹脂剤40の発泡が完了した金型310から複合材1(表基材2、裏基材3及び芯材4)を取出装置600により取り出すための工程である。制御装置700は、樹脂剤40の発泡が完了した金型310において、下型310Lを突出位置に位置させてその下型310Lから複合材1を取出装置600により取り出す。
次に、図12は、図10の準備工程(ステップS4〜S6)を示すフロチャートである。制御装置700は、下型310Lを選定した後、その下型310Lを突出位置に突出させる(ステップS20)。その次に、制御装置700は、突出させた下型310Lが第1載置装置410の前を通過する時に、第1載置装置410により表基材2をその下型310Lに載せる(ステップS21)。
その次に、制御装置700は、その下型310Lが樹脂注入装置500の前を通過する時に、樹脂注入装置500により表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40を注入する(ステップS22)。また、制御装置700は、その下型310Lが第2載置装置420の前を通過する時に、第2載置装置420により表基材2に裏基材3を載せる(ステップS23)。
その次に、制御装置700は、下型310Lを直下位置に戻すとともに(ステップS24)、下型310L及び上型310Uにより表基材2及び裏基材3を挟み込む(ステップS25)。
制御装置700は、下型310Lに表基材2が載せられた後であって、表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入される前に、下型加熱装置314Lにより表基材2を加熱することができる。また、制御装置700は、表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入された後であって、図10の発泡工程(ステップS7〜S9)を開始する前に、下型加熱装置314Lにより表基材2を介して樹脂剤40を加熱することができる。
本実施の形態の複合材製造方法は、上述の複合材製造装置100を用いて複合材1を製造することを含む。本実施の形態の複合材製造方法は、図10及び図11に示す工程を含む。
このような複合材製造装置100及び複合材製造方法では、下型310Lと下型310Lの上方に配置された上型310Uとをそれぞれ有する複数の金型310が上下方向に並べて設けられており、各金型310において、下型310Lが、上型310Uの直下位置と、上型310Uの直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられているので、限られた設置スペースであってもより多くの複合材を製造できる。
また、下型310Lが直下位置に位置している時、下型310Lを上型310Uに向けて押し上げる昇降装置313Lが設けられているので、上型310Uから離した状態で下型310Lを水平方向に進退させることができ、下型310Lの進退をより円滑に行うことができる。また、樹脂剤40を発泡させる際の型締め圧力を調整することができる。
また、下型310Lに表基材2が載せられた後であって、表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入される前に、下型加熱装置314Lが表基材2を加熱するので、樹脂剤40をより円滑に発泡させることができる。
また、各金型スタンド300が樹脂注入装置500の前を通過するように所定軌道に沿って移動可能に設けられているので、1つの樹脂注入装置500によりすべての下型310Lに載せられている表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入することができ、設備コストを抑えることができる。
また、所定軌道が円軌道であるので、1方向に金型スタンド300を移動させることですべての金型スタンド300が樹脂注入装置500の前を通過することができる。金型スタンド300を往復動させる態様と比較して、設備に不具合が生じる虞を低減できる。
また、樹脂注入装置500は、各金型スタンド300の移動と同期して所定軌道に沿って変位しながら表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40を注入するので、複合材1の幅方向1Wに延びる直線に沿って表基材2の凹部内に樹脂剤40を注入でき、樹脂剤40をより満遍なく発泡させることができる。
なお、実施の形態では、下型310Lに表基材2が載せられた後であって、表基材2の凹部内(本体部5の内側)に樹脂剤40が注入される前に、下型加熱装置314Lが表基材2を加熱するように説明している。しかしながら、上型加熱装置313U等の他の加熱装置により表基材2を加熱してもよい。
また、実施の形態では、テーブルベース210上に複数の金型スタンド300を配置することにより各金型スタンド300が樹脂注入装置500の前を通過するように円軌道に沿って移動可能に設けられているように説明している。しかしながら、例えば直線状のレールの上に金型スタンド300を配置して、直線状に金型スタンド300を移動可能にする等、金型スタンド300の軌道は他の態様を採ってもよい。
1 複合材
2 表基材
3 裏基材
4 芯材
40 樹脂剤
100 複合材製造装置
300 金型スタンド
310 金型
310L 下型
314L 下型加熱装置(加熱装置)
310U 上型
500 樹脂注入装置

Claims (7)

  1. 金属板を素材とする表基材、前記表基材の裏側に配置された裏基材、及び前記表基材と前記裏基材との間に充填された発泡樹脂からなる芯材を有する複合材を製造するための複合材製造装置であって、
    下型と前記下型の上方に配置された上型とをそれぞれ有し、上下方向に並べて設けられた複数の金型
    を備え、
    各金型において、前記下型が、前記上型の直下位置と、前記上型の直下から突き出た突出位置との間を水平方向に進退可能に設けられており、
    各金型の前記下型が前記突出位置に位置している時、前記下型に前記表基材が載せられるとともに、前記表基材の凹部内に樹脂剤が注入可能であり、
    各金型の前記下型が前記直下位置に位置している時、前記下型と前記上型との間で前記樹脂剤が発泡されることにより、前記表基材と前記裏基材との間の空間に前記芯材が充填可能とされている、
    複合材製造装置。
  2. 前記下型が前記直下位置に位置している時、前記下型を前記上型に向けて押し上げる昇降装置
    をさらに備えている、
    請求項1記載の複合材製造装置。
  3. 前記下型に前記表基材が載せられた後であって、前記表基材の凹部内に前記樹脂剤が注入される前に、前記表基材を加熱する加熱装置
    をさらに備える
    請求項1又は請求項2に記載の複合材製造装置。
  4. 前記複数の金型をそれぞれ有する複数の金型スタンドと、
    前記下型に載せられた前記表基材の凹部内に前記樹脂剤を注入する樹脂注入装置と
    を備え、
    各金型スタンドは、前記樹脂注入装置の前を通過するように所定軌道に沿って移動可能に設けられている、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の複合材製造装置。
  5. 前記所定軌道は円軌道である、
    請求項4記載の複合材製造装置。
  6. 前記樹脂注入装置は、各金型スタンドの移動と同期して前記所定軌道に沿って変位しながら前記表基材の凹部内に前記樹脂剤を注入する
    請求項4又は請求項5に記載の複合材製造装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の複合材製造装置を用いて前記複合材を製造することを含む、複合材製造方法。
JP2019207372A 2019-11-15 2019-11-15 複合材製造装置及び方法 Active JP6676209B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019207372A JP6676209B1 (ja) 2019-11-15 2019-11-15 複合材製造装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019207372A JP6676209B1 (ja) 2019-11-15 2019-11-15 複合材製造装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6676209B1 JP6676209B1 (ja) 2020-04-08
JP2021079578A true JP2021079578A (ja) 2021-05-27

Family

ID=70057988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019207372A Active JP6676209B1 (ja) 2019-11-15 2019-11-15 複合材製造装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6676209B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6676209B1 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3112115B1 (en) Method and apparatus for conveying and foaming objects
EP3190582A1 (en) Curved display manufacturing device and curved display manufacturing method
JP5745595B2 (ja) 真空断熱材芯材の製造システム(systemformanufacturingcoreofvacuuminsulationpanel)
CN105711023B (zh) 用于发泡物体的方法与装置
JP2017217791A (ja) 三次元造形装置
JPH07137124A (ja) 積層合成樹脂成形品を製造する方法及び装置
CN101126000B (zh) 热熔接方法
JP2021079578A (ja) 複合材製造装置及び方法
JP2020142467A (ja) 射出成形品成形用の金型装置、射出成形品の製造方法
JP4954726B2 (ja) 射出成形機
JP2007021947A (ja) 成形装置
JPWO2018154641A1 (ja) 打抜型製造装置及び打抜型製造方法
CN104229459B (zh) 车门柱板工件供应装置及其台板装置
JPH08290438A (ja) 二層射出成形機
CN207359661U (zh) 多媒体导航面板的热熔系统
JP4533345B2 (ja) 射出成形機の成形品突出し方法
JP2007045062A (ja) 射出成形機
JP2008114532A (ja) 射出成形機
JP4815283B2 (ja) 成形・成膜システム
JP5661971B1 (ja) サンドイッチパネル製造装置およびサンドイッチパネル製造方法
JP2001334573A (ja) 植物繊維と熱可塑性樹脂からなる積層材の製造装置及び製造方法
JP5131880B1 (ja) 圧縮成形装置
KR102642390B1 (ko) 복합 업셋 단조장치 및 이를 이용한 단조가공방법
JPH0313970B2 (ja)
CN102581874B (zh) 一种印刷用模切机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191212

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191212

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6676209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250