JP2021077800A - 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置 - Google Patents

吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021077800A
JP2021077800A JP2019204775A JP2019204775A JP2021077800A JP 2021077800 A JP2021077800 A JP 2021077800A JP 2019204775 A JP2019204775 A JP 2019204775A JP 2019204775 A JP2019204775 A JP 2019204775A JP 2021077800 A JP2021077800 A JP 2021077800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
pressure
discharge device
pressure cleaning
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019204775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7358206B2 (ja
Inventor
細川 尊広
Takahiro Hosokawa
尊広 細川
永 難波
Hisashi Nanba
永 難波
正幸 田邉
Masayuki Tanabe
正幸 田邉
敬恭 長谷川
Takayasu Hasegawa
敬恭 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019204775A priority Critical patent/JP7358206B2/ja
Publication of JP2021077800A publication Critical patent/JP2021077800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7358206B2 publication Critical patent/JP7358206B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】加圧クリーニングの強度を適切に制御すること。【解決手段】吐出装置10は、インプリント装置101に用いられる吐出材114を吐出する吐出ヘッド3と、可撓性膜8によって吐出材114を収容する第1収容空間21と作動液11を収容する第2収容空間22とに分離された収容容器7と、第2収容空間22と連通し、第2収容空間22内の圧力を制御する圧力制御部306と、を備え、圧力制御部306で第2収容空間22を加圧して吐出ヘッド3の加圧クリーニングをする。吐出装置10は、加圧クリーニングの強度を、複数の設定の中から切り替えて設定する制御部106を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置に関する。
インプリント装置では、レジストを基板上に塗布するためのインクジェット方式の吐出装置が用いられている。特許文献1には、液体を吐出するヘッドと、ヘッドが取り付けられる筐体ユニットとを備える液体吐出装置が開示されている。特許文献1に記載の筐体ユニットは、ヘッドと連通する第1の収容空間と、可撓性部材を用いて第1の収容空間と隔てられた第2の収容空間とを含む。第1の収容空間は、吐出する液体を収容する。第2の収容空間には液状充填剤が充填される。第2の収容空間と連通する圧力制御手段によって、ヘッドの圧力が調整される。また、特許文献1には、ヘッド内の圧力を上げて吐出口から液体を排出させる加圧クリーニングを行うことが記載されている。
特開2015−92549号公報
しかしながら、特許文献1では、加圧クリーニングの強度をどのように制御するかが開示されていない。
本発明の一態様に係る吐出装置は、液状の吐出材を吐出する吐出ヘッドと、可撓性膜によって吐出材を収容する第1収容空間と作動液を収容する第2収容空間とに分離された収容容器と、前記第2収容空間と連通し、前記第2収容空間の圧力を制御する圧力制御部と、を備え、前記圧力制御部で前記第2収容空間を加圧して前記吐出ヘッドの加圧クリーニングをする吐出装置であって、前記加圧クリーニングの強度を、複数の設定の中から切り替えて設定する設定手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、インプリント装置に用いられる吐出装置において、適切に加圧クリーニングを制御することができる。
インプリント装置の概略図。 吐出装置の概要を示す図。 インプリント装置の制御系に関するブロックを示す図。 加圧クリーニングの制御処理の例を示すフローチャート。 加圧クリーニングの制御処理の例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状などは、あくまで例示である。
<<第1実施形態>>
第1実施形態では、インプリント装置に適用される吐出材を吐出する吐出材吐出装置(以下、単に「吐出装置」ともいう)を説明する。そして、吐出装置において加圧クリーニング処理を行う構成を説明する。以下では、まずインプリント装置の全体構成を説明し、その後に吐出装置の全体構成を説明する。
<インプリント装置>
図1は、本実施形態に適用可能なインプリント装置101の構成を示す概略図である。インプリント装置101は、半導体デバイスなどの各種のデバイスの製造に使用される。インプリント装置101は、吐出装置10を備える。吐出装置10は、吐出材114(レジスト)を基板111上に吐出する。吐出材114は、紫外線108を受光することにより硬化する性質を有する光硬化性の樹脂である。吐出材114は、半導体デバイス製造工程などの各種条件により適宜選択される。光硬化性の他にも例えば、熱硬化性のレジストである吐出材を用いてもよく、インプリント装置は、熱でレジストを硬化させてインプリント処理を行う装置でもよい。吐出材114のことをインプリント材と呼んでもよい。
インプリント装置101は、次の一連の処理を含むインプリント処理を行う。即ち、インプリント装置101は、吐出装置10に吐出材114を基板111上に吐出させる。そして、基板上に吐出された吐出材114に、成型用のパターンを有するモールド107を押し付け、その状態において、光(紫外線)の照射によって吐出材114を硬化させる。その後、硬化後の吐出材114からモールド107を引き離すことによって、モールド107のパターンを基板111上に転写する。
インプリント装置101は、光照射部102と、モールド保持機構103と、基板ステージ104と、吐出装置10と、制御部106と、計測部122と、筺体123と、を有する。
光照射部102は、光源109と、光源109から照射された紫外線108を補正するための光学素子110とを有する。光源109は、例えばi線またはg線を発生するハロゲンランプである。紫外線108は、モールド(型)107を介して吐出材114に照射される。紫外線108の波長は、硬化させる吐出材114に応じた波長である。尚、レジストとして熱硬化性レジストを用いるインプリント装置の場合は、光照射部102に代えて、熱硬化性レジストを硬化させるための熱源部が設置される。
モールド保持機構103は、モールドチャック115と、モールド駆動機構116とを有する。モールド保持機構103によって保持されるモールド107は、外周形状が矩形であり、基板111に対向する面には転写すべき回路パターンなどの凹凸パターンが3次元で形成されたパターン部107aを有する。本実施形態におけるモールド107の材質は、紫外線108が透過することができる材質であり、例えば石英が用いられる。
モールドチャック115は、真空吸着または静電力によりモールド107を保持する。モールド駆動機構116は、モールドチャック115を保持して移動することによりモールド107を移動させる。モールド駆動機構116は、モールド107を−Z方向に移動させてモールド107を吐出材114に押し付けることができる。また、モールド駆動機構116は、モールド107を+Z方向に移動させてモールド107を吐出材114から引き離すことができる。モールド駆動機構116に採用可能なアクチュエータとしては、例えばリニアモータまたはエアシリンダがある。
モールドチャック115およびモールド駆動機構116は、中心部に開口領域117を有する。また、モールド107は、紫外線108が照射される面に、凹型の形状をしているキャビティ107bを有する。モールド駆動機構116の開口領域117には、光透過部材113が設置されており、光透過部材113とキャビティ107bと開口領域117とで囲まれる密閉の空間112が形成されている。空間112内の圧力は圧力補正装置(不図示)によって制御される。圧力補正装置が空間112内の圧力を外部よりも高く設定することにより、パターン部107aは基板111に向けて凸形に撓む。これにより、パターン部107aの中心部が吐出材114に接触するようになる。よって、モールド107が吐出材114に押し付ける際に、パターン部107aと吐出材114との間に気体(空気)が閉じ込められることが抑制され、パターン部107aの凹凸部の隅々まで吐出材114を充填させることができる。空間112の大きさを決めるキャビティ107bの深さは、モールド107の大きさまたは材質に応じて適宜変更される。
基板ステージ104は、基板チャック119と、基板ステージ筐体120と、ステージ基準マーク121とを有する。基板ステージに保持される基板111は、単結晶シリコン基板またはSOI(Silicon on Insulator)基板であり、基板111の被処理面には、吐出材114が吐出されパターンが成形される。
基板チャック119は、基板111を真空吸着により保持する。基板ステージ筐体120は、基板チャック119を機械的手段により保持しながらX方向およびY方向に移動することで基板111を移動させる。ステージ基準マーク121は、基板111とモールド107とのアライメントにおいて、基板111の基準位置を設定するために使用される。
基板ステージ筐体120のアクチュエータには、例えばリニアモータが用いられる。他にも、基板ステージ筐体120のアクチュエータは、粗動駆動系または微動駆動系などの複数の駆動系を含む構成でもよい。
吐出装置10は、未硬化の吐出材114を液体の状態でノズルから吐出して基板111上に塗布する。本実施形態では、ピエゾ素子の圧電効果を利用して吐出材114を吐出口から押し出す方式を採用する。後述する制御部106が、ピエゾ素子を駆動させる駆動波形を生成してピエゾ素子に印加し、ピエゾ素子が吐出に適した形状に変形するように駆動させる。ノズルは複数設けられており、それぞれが独立に制御出来るようになっている。吐出装置10のノズルから吐出される吐出材114の量は、基板111上に形成される吐出材114の所望の厚さ、または、形成されるパターンの密度などにより適宜決定される。
計測部122は、アライメント計測器127と、観察用計測器128と、を有する。アライメント計測器127は、基板111上に形成されたアライメントマークと、モールド107に形成されたアライメントマークとのX方向およびY方向の位置ずれを計測する。観察用計測器128は、例えばCCDカメラなどの撮像装置であり、基板111に吐出された吐出材114のパターンを撮像して、画像情報として制御部106に出力する。
制御部106は、インプリント装置101の各構成要素の動作などを制御する。制御部106は、例えば、CPU、ROM、およびRAMを有するコンピュータで構成される。制御部106は、インプリント装置101の各構成要素に回線を介して接続され、CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに従って各構成要素の制御をする。また、制御部106は、表示部を有し、各種の表示を行うことができる。
制御部106は、計測部122の計測情報を基に、モールド保持機構103、基板ステージ104、および吐出装置10の動作を制御する。尚、制御部106は、インプリント装置101の他の部分と一体で構成してもよいし、インプリント装置とは別の他の装置として実現されてもよい。また、制御部106は、1台のコンピュータではなく複数台のコンピュータで構成されていてもよい。
筺体123は、基板ステージ104を載置するベース定盤124と、モールド保持機構103を固定するブリッジ定盤125と、ベース定盤124から延設されブリッジ定盤125を支持する支柱126と、を備える。
インプリント装置101は、モールド107を装置外部からモールド保持機構103へ搬送するモールド搬送機構(不図示)と、基板111を装置外部から基板ステージ104へ搬送する基板搬送機構(不図示)と、を備える。
次に、上記の構成を有するインプリント装置101によるインプリント処理を説明する。制御部106は、基板搬送機構(不図示)により基板ステージ104上の基板チャック119に基板111を載置および固定させ、基板ステージ104を吐出装置10の吐出位置へ移動させる。次に、吐出装置10は、吐出工程として、制御部106によって生成された駆動波形を基に、基板111の所定の被処理領域であるパターン形成領域に、吐出材114を吐出する。次に、制御部106は、基板111上のパターン形成領域がモールド107のパターン部107aの直下に位置するように、基板ステージ104を移動させる。次に、制御部106は押型工程として、モールド駆動機構116を駆動させ、基板111上の吐出材114にモールド107を押し付ける。この押型工程により、吐出材114は、パターン部107aの凹凸部に充填される。この状態で、制御部106は、硬化工程として、光照射部102にモールド107の上面から紫外線108を照射させ、モールド107を透過した紫外線108により吐出材114を硬化させる。そして離型工程として、吐出材114が硬化した後に、制御部106は、モールド駆動機構116を再駆動させ、モールド107を吐出材114から引き離す。
これにより、基板111上のパターン形成領域の表面には、パターン部107aの凹凸部に倣った3次元形状の吐出材114のパターンが形成される。このような一連のインプリント動作を、基板ステージ104の駆動によってパターン形成領域を変更しつつ複数回実施することで、1枚の基板111上に複数の吐出材114のパターンを形成することができる。
<吐出装置>
図2は、吐出装置10の概要を示す図である。吐出装置10は、筐体ユニット74と圧力制御部306とを有する。圧力制御部306は、サブタンク12と、メインタンク19とを有する。筐体ユニット74は、着脱可能であり、筐体ユニット74内の吐出材114が消費された場合、継手71で取り外して、吐出材114が充填された筐体ユニット74が、新たに吐出装置10に取り付けられて設置される。取り外しされた筐体ユニット74には、吐出材114を再充填することが可能であり、吐出材114を再充填することで繰り返し使用することが可能である。
筐体ユニット74は、密閉された収容容器7と、収容容器7の内部に設けられた可撓性膜8と、吐出材114を吐出する吐出ヘッド3と、吐出ヘッド3を制御する制御基板75とを含む。制御基板75は、インプリント装置101の制御部106により制御される。制御基板75は、記憶部77を有しており、記憶されている情報の1つとして吐出材114の残量がある。また、記憶部77には、その筐体ユニット74の再充填回数など、後述するように吐出に関連する情報が記憶される。
圧力制御部306は、サブタンク12と、メインタンク19と、収容容器7内とサブタンク12とを連通する第1流路13と、サブタンク12とメインタンク19とを連通する第2流路17と、を有する。第1流路13には、ポンプ72が配されている。第2流路17には、ポンプ18が配されている。
吐出ヘッド3においては、吐出口31および吐出機構が、1インチ当たり500から1000個の密度で配置されている。吐出機構は、例えばピエゾ素子により構成され、吐出材114に圧力または振動などのエネルギを加えることで、吐出ヘッド3に設けられた吐出口31から吐出材114が吐出される。吐出機構は、吐出材を微細液滴、例えば1pLなどの液滴として吐出可能なエネルギを発生することができるものであればよい。吐出ヘッド3は、収容容器7との間に制御弁を持たない。そのため、収容容器7の内圧は、吐出ヘッド3の吐出口31の外部の大気圧(外気圧)よりも若干負圧であるように制御される。この負圧制御により、吐出口31内の吐出材は、外気との界面でメニスカスを形成し、意図しないタイミングでの吐出口からの吐出材の漏出(滴下)が防止される。本例では、収容容器7の内圧は、外気圧よりも0.40±0.04kPaだけ負圧になるように制御される。収容容器内の圧力を、大気圧に対して負圧に設定することで、メニスカスの凹形状の度合いを深くして、メニスカスの状態が崩れにくくしている。
収容容器7の内部は、可撓性部材で構成されている可撓性膜8によって分離された密閉空間となっており、吐出材114と作動液11とが、分離された2つの液室にそれぞれ充填されている。より詳細には、収容容器7は、可撓性膜8により第1収容空間21側と第2収容空間22側とに分かれている。吐出材114が充填されている第1収容空間21は、吐出ヘッド3と連通している。作動液11が充填されている第2収容空間22は、吐出ヘッド3と連通していない。可撓性膜8は、収容容器7の第1収容空間21側の部材と第2収容空間22側の部材とで挟み込むように締結されており、内部の液体が漏れないようにOリング9でシールされている。
作動液11は、気体に比べて、外的な温度および圧力による密度(体積)の変化が無視できるほど小さい、非圧縮性を有する物質である。作動液11として、例えば、水のような液体またはゲル状物質から選択される物質を用いることができる。
第2収容空間22は、チューブなどで構成される第1流路13を介してサブタンク12と接続されている。第1流路13に配置されているポンプ72は、通常はオープンになっており、圧力が伝わるようになっている。
サブタンク12には、サブタンク大気連通孔16が設けられて大気開放されており、サブタンク12内の作動液11の液面は、大気圧となる。また、吐出ヘッド3よりサブタンク12内の作動液11の液面は低い。そのため、鉛直方向におけるサブタンク12内の作動液11の液面と吐出ヘッド3との高さの差による負圧が吐出ヘッド3にかかる。例えば、サブタンク12内の作動液11の液面を吐出ヘッド3に対して4cm低くすると、吐出ヘッドには−0.4KPaの圧力がかかる。このように、サブタンク12内の作動液11の液面の位置を制御することで筐体ユニット74内の吐出ヘッド3にかかる圧力を制御可能に構成されている。
また、作動液11の液面の位置から、可撓性膜8にかかる圧力を特定することができる。制御部106は、作動液11の液面の位置から可撓性膜8にかかる圧力を計算し、制御基板75の記憶部77に計算した圧力を書き込む。尚、作動液11の液面の位置は、サブタンク液面位置検知センサー14によって求められる。
前述したように、第1収容空間21と第2収容空間22とは、可撓性膜8によって分離されている。ここで、第1収容空間21と第2収容空間22との間において内圧の差が生じると、可撓性膜8は、内圧の低い側へと移動し、内圧差が無くなった時点で移動を停止する動きを繰り返す。そのため、第1収容空間21および第2収容空間22の内圧を相互に等しい状態に保つことができる。作動液11が収容された空間は、サブタンク12内と連通状態にあり、サブタンク12内の液面は、吐出ヘッド3の吐出面よりも低い位置に設定されている。そのため、吐出材114は吐出ヘッド3から漏れ出すことが抑制されている。
吐出ヘッド3から吐出材114が吐出されると、その吐出された吐出材の分だけ、第1収容空間21内の吐出材114の容積が減って、第1収容空間21の内圧が下がる。このとき、第2収容空間22の内圧は、相対的に、第1収容空間21の内圧よりも高くなる。すると、可撓性膜8は、吐出材114が充填されている第1収容空間21側へ移動する。それと同時に、サブタンク12から、第1流路13を介して作動液11が第2収容空間22内に吸い上げられる。これにより、収容容器7の第1収容空間21および第2収容空間22の内圧は、再び等しくなって平衡状態となる。
尚、吐出装置10が吐出動作を行うと、当然のことながら吐出材を消費する。筐体ユニット74内の吐出材114が消費されると、消費された体積分だけ、サブタンク12から作動液11が汲み上げられて、サブタンク12内の液面が下降する。サブタンク12の液面が下降すると、サブタンク12の液面と吐出ヘッド3との水頭差が大きくなって、収容容器7の内圧が負圧になりすぎて、吐出口31から外気を吸引することになる。このような事態を防止するため、サブタンク12内の液面を、サブタンク液面位置検知センサー14で検知する。そして、液面が目標値よりも低いことが検知されると、ポンプ18によってメインタンク19から第2流路17を介してサブタンク12に作動液11を送液する制御が行われる。このような制御により、サブタンク12の液面位置の制御が行われる。
<ブロック図>
図3は、インプリント装置101の制御系に関するブロックを示す図である。図3では、本実施形態で説明する加圧クリーニングに関連するブロックの例を示している。インプリント装置101は、筐体ユニット74と制御部106とを有する。筐体ユニット74は、制御基板75を有する。制御基板75は、記憶部77を有する。記憶部77には、筐体ユニット74における吐出に関連する情報が記憶されている。図3に示す記憶部77は、吐出が適切に行われなかった数(以下、不吐数という)、吐出材残液量、可撓性膜にかかる圧力(以下、可撓性膜圧力という)、および筐体ユニットへの再充填回数が記憶されている。
制御部106は、記憶部78と処理部79とを有する。記憶部78は、メインタンク19の作動液残量を記憶する。処理部79は、記憶部78または不図示の記憶装置などに記憶されているプログラムに従って、後述する制御フローを実行する。
<加圧クリーニング>
次に、加圧クリーニングの概要を説明する。その後に、制御基板75内の記憶部77および制御部106内の記憶部78に記憶される情報の取得例を説明し、これらの情報に基づいて加圧クリーニングを制御する例を説明する。まず、図2を用いて加圧クリーニングの概要を説明する。
加圧による吐出ヘッド3のクリーニングは、ポンプ72が作動液11を第2収容空間22側に送り込んで、第2収容空間22を加圧状態にすることで行われる。第2収容空間22が加圧状態になると、可撓性膜8を通じて第1収容空間21側も加圧状態になり、吐出ヘッド3内が加圧される。加圧された吐出ヘッド3内の吐出材114は、吐出ヘッド3の吐出口31から排出されて、吐出ヘッド3の流路内がクリーニングされる。
ここで、筐体ユニット74における可撓性膜8は、吐出材114の充填量に応じて形状が変化する。具体的には、使用前の筐体ユニット74では、吐出材114が充填されている第1収容空間21の容積は、使用期間を通じて最大の状態となっている。一方、作動液11が充填されている第2収容空間22の容積は、使用期間を通じて最小の状態になっている。このように、使用前の筐体ユニット74内の可撓性膜8は、作動液11側に凸形状になっている。
そして、第1収容空間21内の吐出材114が消費されることに応じて、吐出材114を収容する第1収容空間21の容積が減少し、作動液11を収容する第2収容空間22の容積が増大するように可撓性膜8が変化する。図2は、吐出材114が消費され、可撓性膜8が、吐出材114側に凸形状に変形移動している例を示している。第1収容空間21の吐出材114の残量が残り僅かになると、凸形状の可撓性膜8に張力が発生する。その状態で、上述したような加圧クリーニングを行うと、作動液11の第2収容空間22の容積が増大し、可撓性膜8に無理な力がかかり、可撓性膜8が破れて液漏れし、装置が汚染される虞がある。また、筐体ユニット74は、吐出材114を再充填して繰り返し使用することが可能である。このため、再充填回数(使用回数)の増加に伴い、可撓性膜8にダメージが蓄積され、可撓性膜8が破れる可能性も高まる。本実施形態では、記憶部77および記憶部78に記憶されている吐出に関連する情報に基づいて加圧クリーニングの程度(強度)を調整する制御を行う例を説明する。
制御基板75内の記憶部77および制御部106内の記憶部78に記憶される情報は、次のように得ることができる。制御部106内の記憶部78に記憶されるメインタンク19の作動液残量は、メインタンク液面検知センサー76で計測することで得られたデータが記憶される。
制御基板75内の記憶部77に記憶される吐出材残液量は、収容容器7内に存在する吐出材114の残液量であり、次のようにして計測される。まず、使用前の筐体ユニット74においては、制御基板75の記憶部77には、吐出材残液量として出荷時の吐出材114の初期充填量が記憶されている。そして、吐出材114が消費されると、前述したように、制御部106は、ポンプ18を制御し、メインタンク19からサブタンク12に作動液11を汲み上げる。制御部106は、このときのポンプ18が組み上げた作動液11の量をカウントしている。作動液11の汲み上げ量と吐出材114の消費量とは概略等しい。そこで、制御部106は、制御基板75の吐出材114の初期充填量と作動液11の汲み上げ量とから、吐出材残液量を計算し、制御基板75の記憶部77に吐出材114の残液量を書き込む。尚、筐体ユニット74を交換すると、新規に設置された筐体ユニット74の制御基板75の記憶部77の吐出材残液量は、初期充填量の状態となる。また、新しい筐体ユニット74が装着されると、メインタンク19内の作動液11が充填され、初期の作動液11の充填量に戻され、記憶部78に記憶されるメインタンク19の作動液残量もリセットされる。
制御基板75内の記憶部77に記憶される不吐数は、不吐を検出する不吐検出手段によって検出された不吐数が記憶される。不吐の検出は、様々な方法で行い得る。例えば、吐出装置10をメンテナンス用の位置に移動させて、各ノズルから吐出材114を吐出させ、吐出方向と交差する方向から光学的に不吐を検出する方法がある。吐出口面を撮像して得られた画像に基づいて不吐を検出してもよい。吐出が行われた基板111の面を撮像して得られた画像に基づいて不吐を検出してもよい。ノズル内の圧力を検知して異常を検知した場合に、当該ノズルに不吐があると検出してもよい。制御部106は、このように検出された不吐数を、制御基板75内の記憶部77に書き込む。
制御基板75内の記憶部77に記憶される可撓性膜圧力は、前述したように、サブタンク12内の作動液11の液面の位置から決定される、可撓性膜8にかかる圧力が記憶される。即ち、制御部106は、サブタンク12内の作動液11の液面の位置から可撓性膜8にかかる圧力を計算し、制御基板75の記憶部77に計算した圧力を書き込む。
制御基板75内の記憶部77に記憶される再充填回数は、再充填が行われるたびに加算して更新される。記憶部77に記憶される再充填回数は、再充填を行う装置(不図示)によって書き込まれてもよいし、筐体ユニット74が吐出装置10に装着されるたびに、制御部106が再充填回数を書き込んでもよい。
図4は、本実施形態における加圧クリーニングの制御処理の例を示すフローチャートである。図4に示す処理は、制御部106内の処理部79によって行われる。処理部79は、加圧クリーニングの強度を設定可能な設定部として機能する。
S41において処理部79は、制御基板75の記憶部77を参照して不吐数の増加を検出したかを確認する。例えば、第1収容空間21の吐出材114の残量が残り僅かになると、凸形状の可撓性膜8に張力が発生し、吐出ヘッド3にかかる負圧が大きくなり、吐出ヘッド3での吐出材114の吐出性能が変動して、不吐が発生することがある。また、吐出ヘッド3内の気泡の混入、吐出材114の増粘、または異物の付着等の様々な要因で不吐が発生することがある。これらの不吐は、上述した不吐検出手段によって検知され、記憶部77に不吐数が記憶される。S41において処理部79は、不吐数が所定の閾値より増加したことを検出すると、S42に進む。そうでない場合、不吐数の増加を検知するまで、待機する。尚、閾値は、任意の値を適宜設定することができる。このように、本実施形態では、不吐を検知した場合に加圧クリーニングが実施されることになる。
S42において処理部79は、制御基板75内の記憶部77に記憶されている吐出材残液量、可撓性膜圧力、および筐体ユニット74の再充填回数の情報を取得する。S43において処理部79は、S42において取得した情報に基づいて、所定の条件を満たすかを判定する。例えば、処理部79は、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数から求まる値が規定値を満たすかを判定する。規定値は、可撓性膜8が破損する虞があることを示す警告を出力する値に対応する。規定値は、制御基板75の記憶部77に記憶されてもよいし、制御部106の記憶部78に記憶されてもよい。規定値を満たさない場合、S44に進み、処理部79は、可撓性膜8が破損する虞があることを示す警告を出力する。例えば、制御部106は、不図示の表示装置に警告を表示する。制御部106は、音声または警告灯などの、他の方法で警告を出力してもよい。そして、処理が終了する。この警告を受けて、ユーザーは、筐体ユニット74を継手71部で取り外して、吐出材114が充填された筐体ユニット74を新たに設置することになる。
ここで、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数から求まる値は、所定の関数によって求めてもよいし、記憶部78に各項目と値とを対応付けた所定のテーブルを用意しておき、テーブルを参照して求めてもよい。
可撓性膜圧力が第一値よりも大きい場合には、可撓性膜圧力が第一値より小さい場合に比べて警告が出力されやすい値が求まる。加圧クリーニングによって可撓性膜8にかかる圧力が高くなるからである。
吐出材残液量が第二値よりも少ない場合には、吐出材残液量が第二値より多い場合に比べて警告が出力されやすい値が求まる。吐出材残液量が少ない場合には、第1収容空間21側に凸形状の可撓性膜8に張力が発生している。その状態で加圧クリーニングを行うと、作動液11の第2収容空間22の容積が増大し、可撓性膜8に無理な力がかかり、可撓性膜8が破損する虞があるからである。
再充填回数が第三値よりも多い場合には、再充填回数が第三値よりも少ない場合に比べて警告が出力されやすい値が求まる。可撓性膜8の使用頻度が高いので、破損する虞があるからである。
処理部79は、これらの求められた値を総合的に評価して、規定値を満たすかを判定する。例えば、所定の関数による演算または対応テーブルの参照によって評価を行うことができる。尚、ここでは、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数から値を求める例を説明したが、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数のうちの少なくとも1つに基づいて値を求めてもよい。
吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数から求まる値が規定値を満たす場合、即ち、可撓性膜8の破損の可能性が小さい場合、S45に進む。S45において処理部79は、吐出ヘッド3のクリーニングにおける圧力および圧力回復時間を設定する。圧力は、ポンプ72が作動液11を第2収容空間22側に送り込む量を調整することで設定される。圧力回復時間は、ポンプ72が作動液11を第2収容空間22側に送り込む時間を調整することで設定される。S45において処理部79は、S42で取得した吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数に応じて、吐出ヘッド3のクリーニングにおける圧力および圧力回復時間等の加圧クリーニング条件を設定する。
例えば可撓性膜圧力が第四値よりも大きい場合には、可撓性膜圧力が第四値より小さい場合に比べて加圧クリーニングの強度を弱める制御が行われる。吐出材残液量が第五値よりも少ない場合には、吐出材残液量が第五値より多い場合に比べて加圧クリーニングの強度を弱める制御が行われる。再充填回数が第六値よりも多い場合には、再充填回数が第六値よりも少ない場合に比べて加圧クリーニングの強度を弱める制御が行われる。尚、第一値と第四値は同じであっても異なっていてもよい。第二値と第五値、および、第三値と第六値も同様である。
加圧クリーニングの強度を弱める制御には、例えば、吐出ヘッド3のクリーニングの圧力値を下げること、加圧の速度を遅くすること、加圧状態の時間を短くすること等が含まれる。これらの制御のうちの複数が組み合わされた制御としてもよい。また、加圧クリーニングの強度は、複数段階で設定することができる。このため、処理部79は、S42で取得した吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数に応じて、複数段階の中から加圧クリーニングの強度を設定することができる。尚、ここでは、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数から加圧クリーニング条件を設定する例を説明したが、吐出材残液量、可撓性膜圧力、および再充填回数のうちの少なくとも1つに基づいて加圧クリーニング条件を設定してもよい。
S46において、処理部79は、S45で設定された加圧クリーニング条件に従って加圧クリーニングを行う。即ち、制御部106は、S45で設定された加圧クリーニング条件に応じてポンプ72を駆動制御して吐出ヘッド3内の加圧を行う。
尚、本実施形態では、吐出材114の残液量を、吐出材114の初期充填量と作動液11の汲み上げ量とから計算することで測定する例を説明したが、これに限られない。例えば、Gapセンサーを設置することで可撓性膜8の位置を検知することによって、吐出材114の残液量を測定してもよい。また、本実施形態では、サブタンク12内の作動液11の液面の位置から可撓性膜圧力を計算する例を説明したが、これに限られない。吐出材114で満たされた第1収容空間21に圧力センサーを配置して、可撓性膜圧力を検知してもよい。その他、任意の方法で測定された吐出材114の残液量および可撓性膜圧力を用いることができる。
また、本実施形態では、ノズルの不吐数は、加圧クリーニングを実施する際のトリガー情報として用いられる例を説明したが、加圧クリーニングの強度の設定の際に考慮されてもよい。例えば、ノズルの不吐数が所定値を超える場合、加圧クリーニングの強度を強めるように設定されてもよい。ただし、前述したように、可撓性膜8が破損する虞がある場合には、加圧する圧力を弱くして、回復時間を長めに設定するなどして、加圧クリーニングの強度を調整すればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、加圧クリーニングの強度を制御する。このため、インプリント装置101に用いられる吐出装置10において、適切に加圧クリーニングを制御することができる。また、本実施形態では、加圧クリーニングによる可撓性膜8への影響を考慮して、加圧クリーニングの強度が設定される。このため、可撓性膜8への負荷が高くなるような場合には、加圧クリーニングの強度を弱める設定にすることで、加圧クリーニングによって可撓性膜8が破損することを抑制することができる。さらには、可撓性膜8が破損する可能性が高い条件においては、加圧クリーニングの命令があった場合であっても加圧クリーニングを実行せずに、警告を出力することで、加圧クリーニングによって可撓性膜8が破損することを抑制することができる。
<<第2実施形態>>
第1実施形態では、不吐数が増加した場合、即ち、実際に不吐が生じた場合に加圧クリーニングを行う例を説明した。本実施形態では、ノズルの詰まりを予め抑制するために、周期的に加圧クリーニングを実施する例を説明する。周期的とは、固定期間および可変期間の両方を含むものとする。尚、インプリント装置101の構成は、第1実施形態と同様とすることができる。あるいは、可撓性膜8を用いずにヘッド内の圧力を制御する吐出装置10を用いることもできる。可撓性膜8を用いない構成としては、例えば吐出材が充填された収容袋が、作動液で充填された収容容器に配され、密閉された収容容器の外部の圧力制御部によって収容容器内の圧力が制御される吐出装置であってもよい。
図5は、本実施形態の加圧クリーニングの制御処理の例を示すフローチャートの例を示す図である。以下、図5を用いて本実施形態の加圧クリーニング条件の設定例を説明する。S52で制御部106は、筐体ユニット74の使用状態を確認する。たとえば使用期間が短いかまたは長いかを確認する。あるいは、使用回数が多いか少ないかを確認してもよい。使用状態が短い場合、S52に進み、長い場合、S53に進む。
例えば、使い始めのノズルではノズルの詰まりが発生しにくい。このため、使い始めのノズルの場合、S52に進み、制御部106は、所定期間使用している筐体ユニット74に比べて加圧クリーニングの強度を弱くする設定をする。例えば、通常の加圧クリーニングよりも弱い圧力で加圧クリーニングを実施する設定をする。一方、筐体ユニット74の再充填回数(使用回数)の増加に伴い、コンタミ等の蓄積またはピエゾの劣化等によりノズルが詰まりを発生しやすくなる。このため、再充填回数(使用回数)が所定の回数を超える場合などのように使用状態が長い場合、S53において制御部106は、加圧クリーニングの強度を強くする設定をする。例えば、通常の加圧クリーニングよりも強めの圧力で加圧クリーニングを行う設定をする。または、通常の加圧クリーニングよりも弱い圧力で、かつ、通常の加圧クリーニングよりも長い時間、加圧クリーニングを行う設定をする。段階的に圧力を高めることに応じて、加圧クリーニング実行時間を段階的に短くするように設定してもよい。
S54において制御部106は、S52またはS53の設定に従って加圧クリーニングを実施する。
このような制御によれば、ノズル詰まりを抑制することができる。尚、第1実施形態で説明したように、残液量または可撓性膜圧力に応じて、加圧クリーニングの強度を設定する制御と併用してもよい。
本実施形態によれば、適切に加圧クリーニングを制御することができる。これにより、レジストに代表されるように高価な吐出材の使用量を抑制することもできる。即ち、加圧クリーニングを制御することによって、レジストの使用量を抑制できる。
3 吐出ヘッド
10 吐出装置
106 制御部
114 吐出材
306 圧力制御部

Claims (20)

  1. 液状の吐出材を吐出する吐出ヘッドと、
    可撓性膜によって吐出材を収容する第1収容空間と作動液を収容する第2収容空間とに分離された収容容器と、
    前記第2収容空間と連通し、前記第2収容空間の圧力を制御する圧力制御部と、を備え、
    前記圧力制御部で前記第2収容空間を加圧して前記吐出ヘッドの加圧クリーニングをする吐出装置であって、
    前記加圧クリーニングの強度を、複数の設定の中から切り替えて設定する設定手段を有することを特徴とする吐出装置。
  2. 前記圧力制御部は、前記第2収容空間の圧力を調整することで前記第1収容空間の圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記圧力制御部は、
    液面が前記吐出ヘッドより低くなるように吐出材を収容するタンクと、
    前記タンクと前記収容容器とを接続する流路と、
    前記流路に設けられたポンプと、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の吐出装置。
  4. 前記設定手段は、前記可撓性膜にかかっている圧力に応じて、前記加圧クリーニングの強度を切り替えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の吐出装置。
  5. 前記設定手段は、前記可撓性膜にかかっている圧力が第一値より大きい場合、前記可撓性膜にかかっている圧力が前記第一値より小さい場合に比べて前記加圧クリーニングの強度を弱めることを特徴とする請求項4に記載の吐出装置。
  6. 前記設定手段は、前記吐出ヘッドの各ノズルの不吐数に応じて、前記加圧クリーニングの強度を切り替えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の吐出装置。
  7. 前記設定手段は、前記不吐数が所定値より多い場合、前記不吐数が前記所定値より少ない場合に比べて前記加圧クリーニングの強度を強めることを特徴とする請求項6に記載の吐出装置。
  8. 前記設定手段は、前記収容容器内の吐出材の残液量に応じて、前記加圧クリーニングの強度を切り替えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の吐出装置。
  9. 前記設定手段は、前記残液量が第二値より少ない場合、前記残液量が前記第二値より多い場合に比べて前記加圧クリーニングの強度を弱めることを特徴とする請求項8に記載の吐出装置。
  10. 前記設定手段は、前記収容容器内の吐出材の再充填の回数に応じて、前記加圧クリーニングの強度を切り替えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の吐出装置。
  11. 前記設定手段は、前記再充填の回数が第三値よりも多い場合、前記再充填の回数が前記第三値よりも少ない場合に比べて前記加圧クリーニングの強度を弱めることを特徴とする請求項10に記載の吐出装置。
  12. 前記設定手段は、前記加圧クリーニングの強度を弱める場合、前記強度を弱めることに応じて、加圧する時間を長くすることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の吐出装置。
  13. 前記可撓性膜にかかっている圧力、収容容器内の吐出材の残液量、および前記収容容器内の吐出材の再充填の回数のうちの少なくとも1つに基づいて、警告を出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の吐出装置。
  14. 前記出力手段は、前記可撓性膜にかかっている圧力が第一値より大きいこと、前記残液量が第二値よりも少ないこと、および前記再充填の回数が第三値よりも多いこと、のうちの少なくとも1つを満たす場合、前記警告を出力することを特徴とする請求項13に記載の吐出装置。
  15. 前記出力手段は、前記可撓性膜が破損することを示す警告を表示部に出力することを特徴とする請求項13または14に記載の吐出装置。
  16. 前記加圧クリーニングは、前記吐出ヘッドの各ノズルの不吐数が所定の閾値を超えている場合に行われることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の吐出装置。
  17. 前記設定手段は、前記吐出ヘッドの使用状態に応じて、前記加圧クリーニングの強度を段階的に強めることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の吐出装置。
  18. 前記設定手段は、前記加圧クリーニングの強度を段階的に強めることに応じて、加圧する時間を段階的に短くすることを特徴とする請求項17に記載の吐出装置。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の吐出装置を備え、
    前記吐出装置によって基板に吐出材を吐出することを特徴とするインプリント装置。
  20. 液状の吐出材を吐出する吐出ヘッドと、
    可撓性膜によって吐出材を収容する第1収容空間と作動液を収容する第2収容空間とに分離された収容容器と、前記第2収容空間と連通し、前記第2収容空間の圧力を制御する圧力制御部と、を備え、前記圧力制御部で前記第2収容空間を加圧して前記吐出ヘッドの加圧クリーニングをする吐出装置の制御方法であって、
    前記加圧クリーニングの強度を、複数の設定の中から切り替えて設定する工程と、
    前記設定に従って前記加圧クリーニングを実施する工程と、
    を有することを特徴とする吐出装置の制御方法。
JP2019204775A 2019-11-12 2019-11-12 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置 Active JP7358206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204775A JP7358206B2 (ja) 2019-11-12 2019-11-12 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204775A JP7358206B2 (ja) 2019-11-12 2019-11-12 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021077800A true JP2021077800A (ja) 2021-05-20
JP7358206B2 JP7358206B2 (ja) 2023-10-10

Family

ID=75899707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019204775A Active JP7358206B2 (ja) 2019-11-12 2019-11-12 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7358206B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997023352A1 (fr) * 1995-12-25 1997-07-03 Seiko Epson Corporation Appareil d'enregistrement a jet d'encre pour cartouche d'encre
JP2006321075A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法
JP2010058463A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置およびプログラム並びに液体吐出装置の制御方法
JP2012218397A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Canon Inc 液体吐出装置および液体吐出装置の制御方法
JP2015066842A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 富士フイルム株式会社 圧力緩衝装置、液体流通装置、画像記録装置、及び液体流通装置の状態検出方法
JP2015092549A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 キヤノン株式会社 液体吐出装置、液漏れ抑制方法、インプリント装置および部品の製造方法
JP2016129956A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社Screenホールディングス 印刷装置、および吐出ヘッドのクリーニング方法
JP2019064061A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997023352A1 (fr) * 1995-12-25 1997-07-03 Seiko Epson Corporation Appareil d'enregistrement a jet d'encre pour cartouche d'encre
JP2006321075A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法
JP2010058463A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置およびプログラム並びに液体吐出装置の制御方法
JP2012218397A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Canon Inc 液体吐出装置および液体吐出装置の制御方法
JP2015066842A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 富士フイルム株式会社 圧力緩衝装置、液体流通装置、画像記録装置、及び液体流通装置の状態検出方法
JP2015092549A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 キヤノン株式会社 液体吐出装置、液漏れ抑制方法、インプリント装置および部品の製造方法
JP2016129956A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社Screenホールディングス 印刷装置、および吐出ヘッドのクリーニング方法
JP2019064061A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7358206B2 (ja) 2023-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6362109B2 (ja) インプリント装置および部品の製造方法
JP6594488B2 (ja) インプリント装置および部品の製造方法
US11267252B2 (en) Ejection apparatus and imprint apparatus
TWI614110B (zh) 壓印材料排出裝置及壓印設備
US11333972B2 (en) Ejection-material ejection device, information processing apparatus, and control method of ejection-material ejection device
JP6827713B2 (ja) 液体吐出装置、インプリント装置および部品の製造方法
KR102266118B1 (ko) 액체 토출 장치, 임프린트 장치 및 방법
JP2021077800A (ja) 吐出装置、吐出装置の制御方法、およびインプリント装置
US20220111634A1 (en) Liquid discharge device and imprint apparatus
KR102640538B1 (ko) 토출재 충전 장치, 압력 조정 장치 및 토출재 충전 방법
JP7374679B2 (ja) インプリント装置およびインプリント装置の制御方法
US20240083173A1 (en) Liquid ejection apparatus, imprint apparatus, and ejection method
JP7374680B2 (ja) 吐出材吐出装置、インプリント装置、及び検出方法
JP7391596B2 (ja) インプリント装置
JP2022064734A (ja) 液体吐出装置、インプリント装置及び回復処理方法
JP2004181834A (ja) 液滴吐出ヘッドへの機能液充填方法、機能液供給装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP2008221620A (ja) 流体噴射装置、及び流体噴射装置のクリーニング方法
JP6808426B2 (ja) 液体吐出装置、インプリント装置および方法
JP2023088699A (ja) 液体吐出装置、洗浄装置、インプリント装置及び洗浄方法
JP2009137163A (ja) 液体噴射システム、液体噴射装置、液体供給系の異常判定方法
KR20220049472A (ko) 액체 토출 장치, 임프린트 장치, 및 검출 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230927

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7358206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151