JP7391596B2 - インプリント装置 - Google Patents

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本発明は、吐出液を吐出する液体吐出装置を備えたインプリント装置に関する。
液体吐出装置を備えたインプリント装置では、吐出口から吐出液を吐出する吐出ヘッド内の圧力を圧力制御装置によって制御することで吐出が行われる。しかし、圧力制御装置と吐出ヘッドとを連通する流路内に泡が混入することにより、吐出ヘッド内の吐出液に異常圧力が生じて、吐出口から吐出液が漏液することがある。
特許文献1には、液体収容袋であるインクパックを液体収容体に納め、液体収容体内におけるインクパックの外の空気圧を圧力センサで計測することで、インクパックと接続されたノズルからのインクの漏出を防止することが記載されている。
特開2005-41048号公報
しかし、特許文献1の方法は、インクパックの外の空気圧を検知しており、吐出液の圧力異常を検知することができない。その結果、吐出口から吐出液が漏出する虞がある。
よって本発明は、吐出液の漏出を抑制することができるインプリント装置を提供することを目的とする。
そのため本発明のインプリント装置は、第1液体を吐出する吐出口を有するヘッドと、第1液体を収容し前記吐出口に第1液体を供給する第1液室と、前記第1液室と隣接し、第2液体を収容する第2液室と、を備えたインプリント装置であって、前記第1液室は、前記第1液室内の第1液体の圧力を検知する圧力検知手段を有し、前記圧力検知手段は、前記第1液室を形成する壁の一部に形成され且つ前記第1液室内の第1液体の圧力変化に伴い変形する変形部を有し、前記変形部の変形量を検知し、前記第1液室と前記第2液室とは、可撓性膜によって仕切られており、前記第2液室内の前記第2液体の圧力を制御する圧力制御手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば吐出液の漏出を抑制することができるインプリント装置を提供することができる。
インプリント装置を示した模式図である。 インプリント装置が備える液体吐出装置を示した図である。 圧力検知手段の校正方法を模式的に示した図である。 圧力制御処理を示したフローチャートである。 圧力検知手段を示した図である。 圧力検知手段を示した模式図である。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のインプリント装置101を示した模式図である。インプリント装置101は、光照射部102と、モールド保持機構103と、基板ステージ104と、液体吐出装置105と、制御手段106と、取得手段122と、筺体123とを備える。
光照射部102は、インプリント処理の際に、モールド107に対して紫外線108を照射する。この光照射部102は、光源109と、光源109から照射された紫外線108をインプリント処理に適切な光に補正する光学素子110と、を備える。モールド保持機構103は、真空吸着力や静電力によりモールド107を引き付けて保持するモールドチャック115と、このモールドチャック115を保持し、モールドチャック115に保持されたモールド107を移動させるモールド駆動機構116とを有する。モールドチャック115およびモールド駆動機構116は、光照射部102の光源109から照射された紫外線108が基板111に向けて照射されるように、中心部に開口領域117を有する。
モールド駆動機構116は、モールド107の、基板111上の吐出液114への押し付けまたは引き離しを選択的に行うように、モールド107をZ軸方向に移動させる。基板111は、例えば、単結晶シリコン基板やSOI(Silicon on Insulator)基板であり、基板111の被処理面には、モールド107に形成されたパターン部107aにより成形される紫外線硬化する吐出液114が塗布される。
基板ステージ104は、基板111を保持し、モールド107と基板111上の塗布された吐出液114との押し付けに際し、モールド107と吐出液114との位置合わせを実施する。基板ステージ104は、基板111を、真空吸着により保持する基板チャック119と、基板チャック119を機械的手段により保持し、XY平面内で移動可能とする基板ステージ筐体120とを有する。更に、基板ステージ104は、基板チャック119の表面上にモールド107をアライメントする際に利用するステージ基準マーク121を有する。基板ステージ筐体120は、アクチュエータとして、例えばリニアモータを採用し得る。
液体吐出装置105は、未硬化の吐出液114を吐出口から吐出して基板111上に塗布する。本実施形態では、ピエゾ素子の圧電効果を利用して吐出液114を吐出口から押し出す方式を採用している。後述する制御手段106が、ピエゾ素子を駆動させる駆動波形を生成して、ピエゾ素子を吐出に適した形状に変形するように駆動させる。吐出口は複数設けられており、吐出に関してそれぞれが独立に制御することができる。吐出液114は、紫外線108を受光することにより硬化する性質を有する光硬化性樹脂であり、半導体デバイス製造工程などの各種条件により適宜選択される。また、液体吐出装置105の吐出口から吐出される吐出液114の量は、基板111上に形成される吐出液114の所望の厚さや、形成されるパターンの密度などにより適宜決定される。
取得手段122としては、代表的な計測器としてアライメント計測器127と観察用計測器128とを備えている。アライメント計測器127は、基板111上に形成されたアライメントマークと、モールド107に形成されたアライメントマークとのX軸およびY軸の各方向への位置ずれを計測する。観察用計測器128は、例えばCCDカメラなどの撮像装置であり、基板111に吐出された吐出液114のパターンを画像情報として取得する。
制御手段106は、インプリント装置101の各構成要素の動作および補正などを制御し得る。制御手段106は、例えば、コンピュータなどで構成され、インプリント装置101の各構成要素に回線を介して接続され、プログラムなどにしたがって各構成要素の制御を実行し得る。本実施形態の制御手段106は、取得手段122の計測情報を基に、モールド保持機構103および基板ステージ104および液体吐出装置105の動作を制御する。なお、制御手段106は、インプリント装置101の他の部分と一体で構成してもよいし、インプリント装置101の他の部分とは別体で構成してもよい。また、制御手段106は、1台のコンピュータではなく複数台のコンピュータで構成されていてもよい。
筺体123は、基板ステージ104を載置するベース定盤124と、モールド保持機構103を固定するブリッジ定盤125と、ベース定盤124から延設され、ブリッジ定盤125を支持する支柱126とを備える。インプリント装置101は、モールド107を装置外部からモールド保持機構103へ搬送する不図示のモールド搬送機構と、基板111を装置外部から基板ステージ104へ搬送する不図示の基板搬送機構とを備える。
次に、インプリント装置101によるインプリント処理について説明する。
制御手段106は、基板搬送機構により基板ステージ104上の基板チャック119に基板111を載置および固定させ、基板ステージ104を液体吐出装置105の塗布位置へ移動させる。次に、液体吐出装置105は塗布工程として、制御手段106によって生成された駆動波形を基に、基板111の所定の被処理領域であるパターン形成領域に吐出液114を塗布する。次に、制御手段106は、基板111上のパターン形成領域がモールド107に形成されたパターン部107aの直下に位置するように基板ステージ104を移動させる。次に、制御手段106は押型工程として、モールド駆動機構116を駆動させ、基板111上の吐出液114にモールド107を押し付ける。この押型工程により、吐出液114の押し付けられた箇所は、パターン部107aの形に形成される。
この状態で制御手段106は、硬化工程として、光照射部102にモールド107の上面から紫外線108を照射させ、モールド107を透過した紫外線108により吐出液114を硬化させる。そして離型工程として、吐出液114が硬化した後に、制御手段106は、モールド駆動機構116を再駆動させ、モールド107を吐出液114から引き離す。
以上の工程を経ることにより、基板111上のパターン形成領域の表面には、パターン部107aの凹凸部に倣った3次元形状の吐出液114のパターンが成形される。このような一連のインプリント動作を、基板ステージ104の駆動によりパターン形成領域を変更しつつ複数回実施することで、1枚の基板111上に複数の吐出液114のパターンを成形することができる。
図2は、本実施形態のインプリント装置101が備える液体吐出装置105を示した図である。液体吐出装置105は、筐体ユニット74とサブタンク12とメインタンク19と制御基板75とを備える。液体吐出装置105に対して筐体ユニット74は着脱可能であり、筐体ユニット74内の吐出液114がなくなった場合、継手71を取り外して、吐出液114が充填された筐体ユニット74を新たに設置することが可能である。
筐体ユニット74は、密閉された筐体7と、筐体7の内部に設けられた可撓性膜8と、液滴を吐出するためのヘッド3と、ヘッド3を制御するための制御基板75とを備える。ヘッド3は、ピエゾ素子を有し、制御基板75がピエゾ素子に電圧を与えることにより、ヘッド3内の吐出液114を基板111上に塗布する。制御基板75は、インプリント装置101の制御手段106により制御される。また、制御基板75は、記憶部を有しており、記憶されている情報の1つとして、筐体ユニット74内の吐出液114の残液量を記憶している。
筐体7は、第1液室21と、第1液室21と隣接して設けられた第2液室22とを備えており、筐体7の内部で第1液室21と第2液室22とは、可撓性膜8によって仕切られている。可撓性膜8は、筐体7を形成する第1液室側部材と第2液室側部材とで挟まれており、第1液室21内の吐出液114が漏れないように、第1液室側部材と可撓性膜8との間は、Oリング6でシールされている。可撓性膜8は厚さ10~100μmの薄膜である。
第1液室21には吐出液114が充填されており、第2液室22には、作動液11が充填されている。第2液室22は、チューブ等で構成される第1供給路13を介してサブタンク12と接続されており、サブタンク12は、チューブ等で構成される第2供給路17を介してメインタンク19と接続されている。第1供給路13には、ポンプ72が配置されている。ポンプ72は、通常はオープンになっており、第2液室22とサブタンク12との間で圧力が伝わるようになっている。サブタンク12には、大気連通孔16が設けられており、サブタンク12内の作動液11の液面には常に大気圧がかかっている。そのため、サブタンク12内の作動液11の液面とヘッド3の高さとの差による圧力が第2液室22内の作動液11にかかる。
例えば、サブタンク12内の作動液11の液面をヘッド3に対して5cm低くすると、第2液室22内の作動液11には-0.5KPaの圧力がかかる。作動液11の液面の位置を制御することで第2液室22内の作動液11にかかる圧力を制御することができる。実際に第2液室22内の作動液11にかかる圧力は、-0.5kPa以上-0.3kPa以下の範囲内に制御されている。サブタンク12内の作動液11の液面の位置制御には、液面検知センサ14およびメインタンク19からサブタンク12に作動液11を送るための送液ポンプ18を用いる。液面検知センサ14の液面が目標値よりも低いことを検知すると、送液ポンプ18がサブタンク12に作動液11を送り込むことで、サブタンク12内の作動液11の液面位置の制御を行う。
インプリント装置に用いる樹脂は、異物(微小パーティクル)や金属イオンを極限まで低減しており、その性質を保つ必要がある。樹脂は樹脂の収容部の外部から隔離した状態で貯留する必要がある。従って、樹脂は外気との接触や圧力センサなどの機器類との接触ができないため、液体吐出装置の樹脂の圧力を直接検知できない。
そこで、本実施形態における第1液室21には、第1液室21を形成する壁の一部を薄くすることで設けられた薄壁50が形成されており、圧力検知手段30は、その薄壁50の変形を検知可能に設けられている。薄壁50は、第1液室21内の吐出液114の圧力変化によって変形する薄壁であり、圧力検知手段30は、薄壁50の変形を計測することで、第1液室21内の吐出液114の圧力を検知することができる。圧力検知手段30には、歪ゲージや光学式変位センサ、接触式変位センサ等が用いられる。第1液室21の薄壁50は、第1液室21が大気圧の時には変形しないが、第1液室21に負圧がかかると、第1液室21の内側に凹んだ状態になる。その際の薄壁50の凹みの変形量を計測することで、第1液室21内の吐出液114にかかる圧力を検知することができる。筐体ユニット74では、第2液室22内の作動液11の圧力を制御することで、可撓性膜8を介して第1液室21内の吐出液114にかかる圧力を制御することができる。
よって、圧力検知手段30の出力に基づいて、サブタンク12内の作動液11の液面高さを変えることで、吐出液114の圧力を制御することができる。また、サブタンク12を第2液室22に接続する換わりに、第2液室22に作動液11の供給源を接続し、その作動液の供給量を圧力検知手段30の出力を基に制御してもよい。更にまた、作動液11の換わりに気体を用いてもよく、第2液室22に気体の供給源を接続し、その気体の供給量を圧力検知手段30の出力を基に制御してもよい。
筐体ユニット74は、吐出液114を吐出する吐出位置と、待機する待機位置とに移動可能であり、筐体ユニット74は、筐体ユニット74を吐出位置と待機位置とに移動する駆動手段に搭載されている。待機位置では圧力調整手段により、作動液11を加圧することで吐出液114をヘッド3の吐出口から吐出させる加圧パージにより、吐出口に付着したごみや増粘した吐出液114を除去するクリーニングを行う。
図3は、圧力検知手段30の校正方法を模式的に示した図である。以下、図3を用いて圧力検知手段30の校正方法について説明する。圧力検知手段30の校正では、筐体ユニット74の第2液室22に第1供給路13を介して、加圧ポンプ39を接続する。次に、筐体ユニット74の第1液室21に、圧力計測チューブ40を介して圧力計38を接続する。この時、筐体ユニット74内は、空の状態であり、第1液室21にも第2液室22にも液体は入っていない。次に、筐体ユニット74の内部を密閉状態に保つために、ヘッド3に吐出口を覆うようにヘッドキャップ10を取り付ける。そして、加圧ポンプ39を駆動させて、第1供給路13を通して、第2液室22内に空気を所定の圧で送り込んだ後に、第1供給路13のバルブ1を閉じて、筐体ユニット74の圧力を一定に保つ。
その時の第1液室21に接続されている圧力計38で、圧力を計測する一方、圧力検知手段30により、第1液室21の薄壁50の変形量を計測する。これにより、第1液室21内の実測された圧力と薄壁50の変形量との関係を求めて、圧力検知手段30の校正を行う。
なお、本実施形態では、筐体ユニット74内に空気を入れて加圧して、圧力検知手段30の校正を行ったが、筐体ユニット74に液体を入れて加圧して、圧力検知手段30の校正を行ってもよい。
前述のとおり、インプリント装置101に用いる第1液室内の吐出液114は、異物(微小パーティクル)や金属イオン含有量を極限まで低減して、その性質を保つ必要がある。校正に液体を用いた場合、第1液室21内にその液体が残留する虞があるため、本実施形態では、空気で筐体ユニット74内を加圧して圧力検知手段30の校正を行う。
また、筐体ユニット74に不図示の高さ調整手段と高さを測定する測定手段を設け、筐体ユニット74の高さを所定量変えることで、サブタンク12内の作動液11の液面高さとヘッド3の高さを変化させ、圧力検知手段30の校正を行ってもよい。
圧力検知手段30の校正後は、筐体ユニット74に接続されている加圧ポンプ39、ヘッドキャップ10、圧力計38を取り外し、筐体ユニット74内に作動液11と吐出液114との充填を行う。そして、筐体ユニット74に作動液11の圧力を調整するサブタンク12とメインタンク19とを接続する。
前述の通り筐体ユニット74は、継手71を介してサブタンク12と接続される。継手71を第1供給路13に接続する場合、継手71内に空気があると第1供給路13内に気泡が入る。また、第1供給路13が樹脂チューブである場合、ガスが樹脂チューブ自体を少なからず透過する。そのため、樹脂チューブからも第1供給路13内に気泡が入ることがある。このように第1供給路13内に気泡がある場合、サブタンク12と第2液室22との間の作動液11が気泡によって不連続になる。その場合、サブタンク12内の液面位置調整を行っても、第1液室21における吐出液114の圧力には正常に反映されなくなり、吐出液114の正常な圧力制御ができなくなる。
そのため、サブタンク12における作動液11の液面位置が正常位置であっても、第1液室21における吐出液114の圧力は正常な圧力よりも高くなっていることがあり、その場合、吐出液114は吐出口から漏出して装置を汚染する。
本実施形態の液体吐出装置105では、圧力検知手段30を用いて、第1液室21の吐出液114の圧力異常を検知し、その検知結果に基づいてエラーを表示するとともに、筐体ユニット74を待機位置へ移動させる。これによって、ヘッド3からの吐出液114の漏れによる装置汚染を抑止することができる。
図4は、本実施形態における圧力制御処理を示したフローチャートである。以下、このフローチャートを用いて本実施形態の圧力制御処理を説明する。なお、本フローチャートが示す処理は、制御手段106が備えるCPUが、プログラムをROMや不図示の外部記憶装置から読みだしてRAMにロードし、ロードしたプログラムを実行することにより実現される。
圧力制御処理が開始されると、CPUはS401で、圧力検知手段30を用いて第1液室21内の吐出液114の圧力を取得する。その後、CPUはS402で、取得した圧力の値が規定値か否かを判定する。本実施形態では吐出液114の圧力の規定値を-0.5kPaから-0.3kPaの範囲内とする。規定値であればS403に移行して、液体吐出装置105を使用可能として処理を終了する。吐出液114の圧力が規定値でなければS404に移行する。CPUはS404で、第2液室22の作動液11の液面位置を制御して、第1液室21内の吐出液114の圧力が規定値になるよう調整する。
その後、CPUはS405で、改めて圧力検知手段30を用いて第1液室21内の吐出液114の圧力を取得する。その後、CPUはS406で、取得した圧力の値が規定値か否かを判定する。規定値であればS407に移行して、液体吐出装置105を使用可能として処理を終了する。規定値でなければS408に移行する。CPUはS408で、第1液室21内の圧力が規定値から外れているため、圧力異常のエラーを表示して、液体吐出装置105の使用を中止させる。
図5(a)から(c)は、本実施形態における圧力検知手段30を示した図である。図5(a)のように、本実施形態における圧力検知手段30は、第1液室21の側壁の一部を直径40mmの円形であり厚さ2mmの薄壁化した薄壁50とし、その薄壁50に歪ゲージ31を取り付けている。薄壁50の第1液室21と反対側は大気開放されている。そのため薄壁50は、第1液室21の吐出液114の圧力と大気圧との圧力差により、圧力の低い側に凸状に変形する。
なお、本実施形態では圧力検知手段30を第1液室21の側壁の一部に設けたが、これに限定するものではなく、スペースが許せば、天井壁や底壁に設けてもよい。
歪ゲージ31は、歪を電気抵抗によって計測するようになっており、歪ゲージ31の出力は、信号線を介して増幅回路に伝達される。そして、歪ゲージ31により薄壁50の歪を計測することで、第1液室21内の吐出液114の圧力を算出することができる。なお、第1液室21の壁の材質は、吐出液114に対して耐性のあるフッ素樹脂が好ましく、例えば、PTFE(Poly Tetra Fluoro Etylene)を用いてもよい。
本実施形態では、第2液室22内の作動液11にかかる圧力を、-0.5kPa以上-0.3kPa以下の範囲内に制御する。そのため、本実施形態の圧力検知手段30の検知できる圧力の分解能を100Pa以下にする必要がある。そこで本発明者は、本実施形態の圧力検知手段30の薄壁50の厚さと歪ゲージ31との関係を、実験やシミュレーションで確認した結果、圧力検知手段30を設ける薄壁50の厚みを6mm以下にすることで100Pa以下の分解能が得られることを確認した。
一方で、筐体ユニット74の厚みは、吐出液114のリークを抑えるために、極力変形を抑制する必要が有る。そのため薄壁50の部分を除き、厚みを薄壁50よりも厚く6mm以上、好ましくは8mm以上、より好ましくは10mm以上とする。
(第1の変形例)
以下、図面を参照して本実施形態の第1の変形例を説明する。本変形例では薄壁50の変位を光学式変位センサ33で計測する。図5(b)のように、本変形例における圧力検知手段30は、光学式変位センサ33を備えており、光学式変位センサ33は、薄壁50に光を照射して、その反射光を受光することで、薄壁50の変位を検知することができる。
(第2の変形例)
以下、図面を参照して本実施形態の第2の変形例を説明する。本変形例では薄壁50の変位を接触式変位センサ34で計測する。図5(c)のように、本変形例における圧力検知手段30は、接触式変位センサ34を備えており、接触式変位センサ34は、接触子35を直接薄壁50に当接させることで、薄壁50の変位を検知することができる。
このように、第1液室21に、第1液室21内の吐出液114の圧力を検知可能な圧力検知手段を設け、圧力検知手段は、第1液室21内の吐出液114の圧力変化に伴い変形する変形部を有し、その変形部の変形量を検知する。これによって、吐出液114の漏出を抑制することができるインプリント装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成について説明する。
図6は、本実施形態の圧力検知手段30を示した模式図である。本実施形態の圧力検知手段30は、第1の実施形態の第1液室21の薄壁化した薄壁50の換わりに、第1液室21の壁以外の薄膜、例えば厚さ500μmのフィルム37を用いており、そのフィルム37に歪ゲージ31が取り付けられている。筐体7の第1液室21の側壁を直径40mmの円形であり厚さ500μmの薄膜とし、そのフィルム37に歪ゲージ31を取り付けている。フィルム37の材質は、例えば、フッ素樹脂であるPTFEである。フィルム37に取りけられている歪ゲージ31により、そのフィルム37の歪を計測することで、第1液室21内の吐出液114の圧力を算出する。
加圧によるヘッド3のクリーニングの際は、第1液室21の中は、通常の微負圧に比べ、30kPaと高圧状態となり、加圧されたヘッド3内の吐出液114はヘッド3の吐出口から排出されて、ヘッド3の流路内がクリーニングされる。この時、圧力検知手段30のフィルム37にも、高圧(30kPa)がかかり、フィルム37が大きく変形し塑性変形してしまう。
そこで本実施形態では、ヘッド3の加圧クリーニング時のフィルム37の塑性変形を防止するため、フィルム37が一定量以上に変形しないように、フィルム37の外側に500μmの隙間を開けて変位規制部材36を設けている。また、変位規制部材36には、歪ゲージ31の取り付けてあるフィルム37の面を大気開放するために、大気連通孔が設けられている。本実施形態における変位規制部材36には、30kPaの高圧がかかっても変形しないように、例えば、厚さ2mmのステンレス鋼の板を用いる。変位規制部材36の材質は、金属系の材料に限らず、硬いプラスチック材料を用いて、厚さを厚くしてもよい。これによって、第1液室21内の吐出液114が高圧時でも、圧力検知手段30のフィルム37は、500μm以上に撓むことなく、フィルム37の変位が規制されて、フィルム37の塑性変形を防止する。フィルム37に取りけられている歪ゲージ31により、そのフィルム37の歪を計測することで、第1液室21内の吐出液114の圧力を算出する。
なお、本実施形態では、フィルム37に歪ゲージ31を取り付けた例を説明したが、光学式変位センサや接触式変位センサを用いてもよい。
11 作動液
12 サブタンク
13 第1供給路
21 第1液室
22 第2液室
30 圧力検知手段
31 歪ゲージ
36 変位規制部材
50 薄壁
101 インプリント装置
105 液体吐出装置
114 吐出液

Claims (12)

  1. 第1液体を吐出する吐出口を有するヘッドと、
    第1液体を収容し前記吐出口に第1液体を供給する第1液室と、
    前記第1液室と隣接し、第2液体を収容する第2液室と、を備えたインプリント装置であって、
    前記第1液室は、前記第1液室内の第1液体の圧力を検知する圧力検知手段を有し、
    前記圧力検知手段は、前記第1液室を形成する壁の一部に形成され且つ前記第1液室内の第1液体の圧力変化に伴い変形する変形部を有し、前記変形部の変形量を検知し、
    前記第1液室と前記第2液室とは、可撓性膜によって仕切られており、
    前記第2液室内の前記第2液体の圧力を制御する圧力制御手段を備えていることを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記変形部は、前記第1液室を形成する前記壁の他の部分よりも厚さが薄い薄壁である請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記変形部は、前記壁の一部に形成された前記壁以外の薄膜である請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記圧力検知手段は、歪ゲージによって、前記変形部の変形量を検知する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記圧力検知手段は、光学式変位センサによって、前記変形部の変形量を検知する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記圧力検知手段は、接触式変位センサによって、前記変形部の変形量を検知する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記圧力制御手段によって、前記第1液室内の前記第1液体の圧力を制御する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記壁は、樹脂で成形されており、その厚みが6mm以下である請求項2に記載のインプリント装置。
  9. 前記圧力検知手段の検知結果に基づいて、前記圧力制御手段によって、前記第1液室内の前記第1液体の圧力を制御する請求項7に記載のインプリント装置。
  10. 前記薄膜の変形を規制する規制部材を備えている請求項3に記載のインプリント装置。
  11. 前記ヘッドと、前記第1液室と、前記第2液室とを備えた筐体ユニットは、前記第1液体を吐出する吐出位置と、待機する待機位置と、に移動可能であり、
    前記圧力検知手段の検知結果に基づいて行われた、前記圧力制御手段による前記第1液体の圧力制御の後に、前記第1液体の圧力が所定の圧力でない場合に、前記待機位置に移動する請求項9に記載のインプリント装置。
  12. 前記第1液体は、所定のパターンを有したモールドが押しあてられることで、前記パターンを再現するインプリント材であり、前記第2液体は、前記インプリント材の圧力制御に用いられる作動液であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のインプリント装置。
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