JP2009137163A - 液体噴射システム、液体噴射装置、液体供給系の異常判定方法 - Google Patents

液体噴射システム、液体噴射装置、液体供給系の異常判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射装置に液体を供給する液体供給系の異常の有無を詳細に判定する。
【解決手段】液体噴射装置20の制御回路22は、第1の駆動信号を圧電型センサ35に印加し、圧電型センサ35が応答する出力信号の振幅Am1を検出し、振幅Am1が所定値以内であれば、液体収容容器10の状態が「正常」と判定し、振幅Am1が所定値を超えていれば、「検出不良」と判定する。そして、「検出不良」と判定した場合には、第2の駆動信号を圧電型センサ35に印加し、圧電型センサ35が応答する出力信号の振幅Am2を検出する。その結果、振幅Am2が振幅Am1よりも大きければ、「検出不良」の原因が「気泡混入」であると判定し、振幅Am2が振幅Am1以下であれば、移動板16の「動作不良」であると判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を対象物に噴射する液体噴射装置を備えた液体噴射システムに関し、さらに詳しくは、液体供給系の異常判定技術に関する。
インクジェット式プリンタでは、インクカートリッジなどのインク収容容器に収容されたインクを噴射ヘッドから紙などの記録媒体上に吐出して、印刷を行う。このようなインクジェット式プリンタでは、インク収容容器のインクを使い果たし、インクが供給されない状態で噴射ヘッドを作動させると、いわゆる空打ちとなって、噴射ヘッドが損傷を受ける。このような損傷を避けるため、例えば、下記特許文献1の技術が知られている。
特開2004−351871号公報
特許文献1では、インク収容容器のインク貯留室と、噴射ヘッドへのインク供給口との間にセンサ室を設けたプリンタを開示している。かかるプリンタは、インク貯留室内へ加圧空気を供給し、インクをインク貯留室からセンサ室に流入させると、センサ室の容積が大きくなる。逆に、加圧空気の供給を停止すると、センサ室の外側に設けられた圧縮バネにより、センサ室の容積は小さくなる。このように、センサ室の容積変化を、インク貯留室内の加圧時と非加圧時とに検出することで、インク収容容器が「インク残量あり」、「インク残量なし」、「検出手段の動作不良」のいずれに該当するかを判定する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1の技術では、「検出手段の動作不良」と判定した場合であっても、不良の詳細が不明であるため、不良回復のためにどのような措置を取ればよいかの判断が困難であった。かかる問題は、インクジェット式プリンタに限らず、類似の判定技術を用いる種々の液体消費装置に共通する問題であった。
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、液体噴射装置に液体を供給する液体供給系の異常の有無を詳細に判定することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体を対象物に噴射する液体噴射装置を備えた液体噴射システムであって、
液体を収容する液体収容部と、
加圧することにより、液体収容部と連通する液体貯蔵部に、液体収容部に収容された液体を供給する加圧手段と、
液体貯蔵部内に設けられ、液体噴射装置からの信号により自由振動を励起する振動部と、
液体貯蔵部内に設けられ、液体貯蔵部における液体の収容量に応動して移動可能であると共に、振動部の方向に付勢され加圧手段が非加圧の状態において振動部に近接する移動部と、
振動部に励起された自由振動の状態の検出を、加圧手段が非加圧の状態である第1の検出動作及び第1の検出動作とは自由振動を励起する条件が異なる第2の検出動作として実行する検出手段と、
検出した自由振動の状態に基づいて、液体噴射装置へ液体を供給する液体供給系の異常を判定する判定手段と
を備えた液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、加圧手段が非加圧の状態では、振動部と移動部とが近接する位置関係となる。振動部と移動部とが近接しているか否かにより、励起される振動部の自由振動の状態は変化するので、非加圧の状態で検出動作を実行することにより、振動部と移動部との位置関係、すなわち、液体供給系の異常の有無を判定することができる。また、2種類の検出動作を実行可能であるので、異常の状態を詳細に判定することができ、異常に対する回復措置も行いやすい。
[適用例2]適用例1記載の液体噴射システムであって、第1の検出動作及び第2の検出動作で検出する自由振動の状態は、自由振動の振幅である液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、自由振動の振幅の大きさに基づいて、簡単に液体供給系の異常の有無を判定することができる。
[適用例3]適用例2記載の液体噴射システムであって、第1の検出動作で印加する信号は、液体貯蔵部に液体が充填されている場合に、自由振動の振幅が大きくなる信号であり、第2の検出動作で印加する信号は、液体貯蔵部に空気が充填されている場合に、自由振動の振幅が大きくなる信号である液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、液体貯蔵部に気泡が混入している場合には、第1の検出手段により、自由振動の振幅が比較的小さく、第2の検出手段により、自由振動の振幅が比較的大きく検出される。したがって、自由振動の振幅に基づいて、液体供給系の異常が液体貯蔵部への気泡の混入であるか否かを簡単に判定することができる。
[適用例4]適用例1記載の液体噴射システムであって、第1の検出動作で検出する自由振動の状態は、自由振動の振幅であり、第2の検出動作で検出する自由振動の状態は、自由振動の周波数である液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、自由振動の振幅の大きさと周波数とに基づいて、簡単に液体供給系の異常の有無を判定することができる。
[適用例5]適用例4記載の液体噴射システムであって、第2の検出動作で印加する信号は、液体貯蔵部に空気が充填されている場合に、自由振動の周波数が大きくなる信号である液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、液体貯蔵部に気泡が混入している場合には、第2の検出手段により、自由振動の周波数が比較的大きく検出される。したがって、自由振動の周波数に基づいて、液体供給系の異常が液体貯蔵部への気泡の混入であるか否かを簡単に判定することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか記載の液体噴射システムであって、判定手段は、第1の検出動作により検出した自由振動の状態に基づいて、液体供給系に異常が生じているか否かを判定する液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、第1の検出動作により、簡単に液体供給系の異常の有無について判定することができる。
[適用例7]適用例6記載の液体噴射システムであって、判定手段は、第1の検出動作により検出した自由振動の状態に基づいて、液体供給系に異常が生じていると判定した場合に、更に、第2の検出動作により検出した自由振動の状態に基づいて、液体供給系の異常が気泡の混入であるか否かを判定する液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、第1の検出動作により液体供給系に異常があると判定した場合に、更に、第2の検出動作により液体供給系の異常が気泡の混入であるか否かを判定するので、液体供給系の異常を効率的かつ詳細に判定することができる。
[適用例8]適用例7記載の液体噴射システムであって、更に、判定手段が、液体供給系の異常が気泡の混入であると判定した場合、液体供給系への気泡の混入を解消するメンテナンス動作を実行するメンテナンス手段を備えた液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、液体供給系の異常が気泡の混入である場合に、その異常を簡単に解消することができる。
[適用例9]適用例8記載の液体噴射システムであって、検出手段は、メンテナンス手段がメンテナンス動作を実行した後、再度、検出を行い、判定手段は、再度の検出の結果に基づいて、液体供給系の異常を判定する液体噴射システム。
かかる構成の液体噴射システムは、液体供給系のメンテナンス動作の実行後に、再度、異常の判定を行うので、液体供給系の異常が解消されたか否かを確実に判断できる。
なお、本発明は、液体噴射システムとしての構成のほか、液体噴射装置、液体供給系の異常判定方法としても実現することができる。
A.実施例:
本発明の実施例について説明する。
A−1.液体噴射システムの概略構成:
図1は、液体噴射システム100の概略構成を示す説明図である。液体噴射システム100は、液体噴射装置20に液体収容容器10が装着されて構成される。以下に、これらの概略構成について説明する。
(1)液体噴射装置の概略構成:
本実施例の液体噴射装置20は、記録ヘッド21から記録用紙にインクを吐出(噴射)して画像や文字を印刷するインクジェット式の記録装置である。この液体噴射装置20には、インクが収容された液体収容容器10が装着される。液体収容容器10は、液体噴射装置20の記録ヘッド21に対してインクの供給を行う着脱自在なカートリッジ式の容器であり、その構成については、「(2)液体収容容器の構成」で後述する。
図1に示すように、液体噴射装置20は、空気を大気圧以上に加圧する加圧ポンプ23と、加圧された空気を液体収容容器10に供給する空気流路24とを備えている。また、液体噴射装置20は、液体収容容器10から供給されたインクを記録ヘッド21に導くインク流路25と、インクを記録媒体に吐出する記録ヘッド21とを備えている。更に、液体噴射装置20は、記録ヘッド21を制御して印刷を行う印刷処理や、後述する異常判定処理を実行する制御回路22を備えている。
加圧ポンプ23によって加圧された空気は、空気流路24を通って液体収容容器10に供給される。空気流路24には、圧力センサ26と大気開放弁27とが備えられている。圧力センサ26と大気開放弁27とは、制御回路22に接続されている。制御回路22は、圧力センサ26によって空気流路24内の空気の圧力を検出し、その圧力に応じて、加圧ポンプ23のフィードバック制御を行う。空気の圧力は、液体噴射装置20の記録ヘッド21からインクが最適な状態で吐出されるように調整される。なお、本実施例では、加圧流体として空気を加圧して使用することとしたが、他の気体あるいは液体を加圧して液体収容容器10に送り込むこととしてもよい。
液体収容容器10から供給されたインクは、インク流路25を通って記録ヘッド21に導かれる。インク流路25には、開閉弁28が備えられている。開閉弁28は、例えば、液体噴射装置20の電源がOFFにされる場合や、液体収容容器10が液体噴射装置20から取り外される場合に制御回路22によって閉弁される。なお、開閉弁28として、逆止弁を採用することも可能である。この場合、制御回路22による制御は不要となる。
記録ヘッド21の近傍には、ヘッドキャップ72が設けられている。液体噴射装置20は、電源OFF時に、記録ヘッド21を移動させてヘッドキャップ72を装着することにより、記録ヘッド21のノズルの詰まりを抑制する。また、ヘッドキャップ72には、吸引ポンプ73が接続しており、記録ヘッド21にヘッドキャップ72が装着された状態で吸引ポンプ73を起動することで、ノズル内のインクを吸引して詰まりを解消したり、インク流路25、記録ヘッド21などに進入した気泡を吸引したりすることができる。なお、吸引されたインクは、図示しない高分子吸着剤に吸着される。
制御回路22は、CPU60、ROM61、RAM62や、図示しないインタフェース部を備えている。CPU60は、ROM61に記録された制御プログラムをRAM62にロードして実行することで、図示する検出部64や判定部66として機能する。かかる機能部は、装着した液体収容容器10の異常の有無を判定するものであり、その詳細は、「A−2.異常判定処理」で後述する。
(2)液体収容容器の構成:
図1に示すように、液体収容容器10は、インクを収容する液体収容室2と、液体収容室2に収容されたインクの残量状態を検出する残量検出器3と、液体収容容器10と液体噴射装置20との電気的な接続を行うインタフェース基板7とを備えている。
液体収容容器10の筐体には、空気流入口9とインク供給口11とが備えられている。空気流入口9は、液体収容室2に連通しており、インク供給口11は、残量検出器3に連通している。液体収容容器10が液体噴射装置20に装着されると、空気流入口9は、空気流路24を介して液体噴射装置20内の加圧ポンプ23に接続され、インク供給口11は、インク流路25を介して液体噴射装置20内の記録ヘッド21に接続される。
液体収容室2は、空気流入口9から加圧空気が流入する加圧室5内に、インクの充填された可撓性のインクパック4を設けることで構成されている。インクパック4は、可撓性を有する樹脂フィルム層の上にアルミニウム層が積層形成されたアルミラミネートフィルムを2枚用意し、これらの周縁部を互いに貼り合わせることにより形成されている。インクパック4の一端は、残量検出器3を介してインク供給口11に連通している。
液体噴射装置20から空気流入口9を介して加圧室5に加圧空気が流入すると、その圧力によって、インクパック4が圧せられる。すると、インクパック4内からインクが押し出され、残量検出器3及びインク供給口11を通って液体噴射装置20の記録ヘッド21にインクが供給される。
残量検出器3は、液体収容容器10のインク残量を検出する機構である。残量検出器3は、インタフェース基板7に電気的に接続されている。液体収容容器10が液体噴射装置20に装着されると、このインタフェース基板7を介して、残量検出器3が液体噴射装置20内の制御回路22に電気的に接続される。これにより、制御回路22は、液体収容容器10のインク残量が「インク残量なし」になったことを検知することができる。なお、インタフェース基板7は、例えば、無線通信回路を備え、これにより、制御回路22と無線による通信を行うものとしてもよい。
残量検出器3については、図2を用いて、更に詳しく説明する。図2は、残量検出器3の詳細な構成を示す断面図である。図示するように、残量検出器3は、内部に凹空間が形成された検出部ケース19と、凹空間の開口部を封止する可撓性フィルム17とを備えている。可撓性フィルム17と凹空間とによって形成された空間のことを、以下、センサ室18という。なお、センサ室18は、請求項の液体貯蔵部に該当する。センサ室18の底部には、センサ室18内に流入したインクの量を検出するための振動機構15が備えられている。可撓性フィルム17の中央部には、振動機構15と対向するように移動板16が固着されている。移動板16及び可撓性フィルム17は、コイルばね29によってセンサ室18の容積が縮小する方向に付勢されている。なお、本実施例においては、付勢手段として、コイルばね29を用いたが、付勢手段は、これに限られるものではなく、例えば、板バネ、皿バネなどの他の弾性体を用いてもよいし、磁力や移動板16の自重(重力)であってもよい。
検出部ケース19の側壁には、液体収容室2内のインクパック4に連通するインク流入路13と、インク供給口11とが対向して設けられている。インクパック4が接続されるインク流入路13には、インクがインクパック4内に逆流することを抑制する逆止弁37が設けられている。また、図示していないが、インク供給口11には、液体収容容器10が液体噴射装置20に装着された際に、液体噴射装置20に備えられたインク供給針が挿入されることにより流路が開く弁機構が備えられている。なお、逆止弁37は、インクの逆流を完全に防止するものではなく、数十分から数時間かけて、センサ室18内からインクパック4内にインクが逆流する程度の液密性能を有するものとしている。
振動機構15は、移動板16が当接可能な底板31と、底板31を貫通するU字状のインク誘導路33と、インタフェース基板7を介して液体噴射装置20の制御回路22に電気的に接続される圧電型センサ35とから構成される。なお、振動機構15は、請求項の振動部に該当し、移動板16は請求項の移動部に該当する。
液体噴射装置20から供給された加圧空気が加圧室5に流入すると、インクパック4が力を受けて圧縮され、センサ室18にインクが流入する。すると、このインクの圧力によって、可撓性フィルム17が上方に変位する。この可撓性フィルム17の変位により、移動板16が上方に移動して、底板31から離間する。すると、インク誘導路33がセンサ室18に連通する。この状態で、液体噴射装置20の制御回路22がインタフェース基板7を介して圧電型センサ35に所定の駆動信号を印加すると、圧電型センサ35は、アクチュエータとして所定時間励起された後に、圧電型センサ35の振動板が自由振動を開始する。こうして振動板が自由振動すると、圧電型センサ35には逆起電力が発生することになる。そうすると、この逆起電力を表す波形が出力信号として、インタフェース基板7を通じ、制御回路22に送信される。つまり、制御回路22が、圧電型センサ35に所定の駆動信号を印加することにより、圧電型センサ35から所定の波形の信号が出力された場合には、制御回路22は、液体収容容器10から「インク有り」を表す信号(以下、「インク有り信号」という)が出力されたと判断することができる。
一方、インクパック4内に残存するインクの量が少なくなると、インクパック4が加圧されても、インクパック4からセンサ室18に流入するインクの量が減り、センサ室18内の圧力が低い状態となる。そうすると、移動板16が底板31に当接し、インク誘導路33が閉塞される。このような状況において、制御回路22が圧電型センサ35に所定の駆動信号を供給しても、インク誘導路33内は殆ど振動せず、振幅の小さい波形が出力されることになる。つまり、出力信号として、振幅の小さい波形が出力された場合には、制御回路22は、液体収容容器10から「インク無し」を表す信号(以下、「インク無し信号」という)が出力されたと判断することができる。なお、「インク無し」とは、インクパック4内のインクの残量が所定量以下の状態になったことをいい、インクの残量が厳密にゼロになった状態を表すわけではない。この「所定量」は、コイルばね29のバネ力を調整することで、適宜変更することが可能である。以下の説明では、「インク有り信号」と「インク無し信号」とを、まとめて、「残量信号」という。
図3は、加圧ポンプ23の駆動状態に応じて液体収容容器10から出力される残量信号の類型を示す表である。図示するように、液体噴射装置20の加圧ポンプ23が停止している場合(以下、「非加圧状態」という)には、液体収容容器10は、インクパック4内のインクの有無に関わらず、インク無し信号を出力する。加圧空気が供給されない場合には、インクパック4から残量検出器3にインクが流入しないからである。これに対し、加圧ポンプ23が作動している状態(以下、「加圧状態」という)で、インクパック4内にインクが所定量以上残存していれば、インク有り信号が出力される。また、加圧状態で、インクの残量が所定量未満であれば、インク無し信号が出力される。つまり、液体収容容器10は、加圧ポンプ23からの加圧空気の送り込みの有無に応じて、異なる態様で残量信号を出力することになる。
以上説明したように、液体噴射装置20の制御回路22は、液体収容容器10から出力された残量信号と、図3に示す残量信号の類型とを対比することで、液体収容容器10に異常が生じているか否かを判定することが可能になる。例えば、非加圧状態においてインク有り信号が出力される場合には、液体収容容器10に異常が生じていると判断できる。これは、非加圧状態においては底板31と当接しているべき移動板16が、底板31と離間しているために異常と判断されたものであり、その原因としては、コイルばね29の不具合(組み込み不良や付勢不良)などによる移動板16の動作不良が考えられる。また、インク誘導路33に気泡が混入している場合は、底板31と移動板16が当接している場合でも気泡のコンプライアンスによってインク有り信号と同等の信号が出力される場合がある。インク誘導路33及びセンサ室18共に気泡が混入している場合も同様にインク有り信号と同等の信号が出力される場合がある。よって、異常と判断された場合の原因には大別して動作不良と気泡の混入とがある。
A−2.異常判定処理:
液体噴射装置20の異常判定処理について、図4を用いて説明する。異常判定処理とは、液体噴射装置20が、装着された液体収容容器10の異常を判定する処理であり、ここでは、非加圧状態を利用して、残量検出器3の異常の有無と異常の種類とを判定するものである。
本実施例においては、異常判定処理は、液体噴射装置20の電源ON時に開始される。この処理が開始されると、制御回路22のCPU60は、検出部64の処理として、第1の駆動信号を圧電型センサ35に印加し、圧電型センサ35の振動板を自由振動させる(ステップS200)。本実施例においては、第1の駆動信号の周波数は30kHzとした。この周波数は、インク誘導路33及びセンサ室18にインクが充填されている場合に、自由振動の振幅が大きくなる周波数である。
第1の駆動信号が印加されると、圧電型センサ35は、自由振動に伴う逆起電力を表す波形を出力信号として制御回路22に出力する。そこで、CPU60は、検出部64の処理として、この出力信号の振幅Am1を検出する(ステップS210)。このステップS200及びS210の検出動作を、以降、「第1の検出動作」という。
振幅Am1を検出すると、CPU60は、判定部66の処理として、振幅Am1が所定値以内であるか否かを判断する(ステップS220)。その結果、振幅Am1が所定値以内であれば(ステップS220:YES)、振幅Am1が小さいことから、液体収容容器10の移動板16は、底板31と当接していると判断できる。このとき、加圧ポンプ23は非加圧状態にあるので、この当接状態は、移動板16の正常な動作に基づくものであるといえる。そこで、CPU60は、液体収容容器10の状態が「正常」であると判定し(ステップS230)、異常判定処理を終了する。
一方、振幅Am1が所定値を超えていれば(ステップS220:NO)、振幅Am1が大きいことから、液体収容容器10の移動板16は、底板31と当接していないと判断できる。このことは、加圧ポンプ23が非加圧状態にあることと矛盾する。そこで、CPU60は、液体収容容器10の状態が「検出不良」であると判定する(ステップS240)。
なお、この「検出不良」の原因としては、上述の通り、インク誘導路33(及びセンサ室18)に気泡が混入している場合と、移動板16の動作不良が生じている場合とが考えられる。以下のステップは、「検出不良」が上述のいずれの原因により生じているのかを判定するものである。
「検出不良」の判定を行うと、CPU60は、検出部64の処理として、第2の駆動信号を圧電型センサ35に印加し、圧電型センサ35の振動板を自由振動させる(ステップS250)。本実施例においては、第2の駆動信号の周波数は100kHzとした。この周波数は、インク誘導路33及びセンサ室18に空気が充填されている場合に、自由振動の振幅が大きくなる周波数である。
第2の駆動信号が印加されると、圧電型センサ35は、自由振動に伴う逆起電力を表す波形を出力信号として制御回路22に出力する。そこで、CPU60は、検出部64の処理として、この出力信号の振幅Am2を検出する(ステップS260)。このステップS250及びS260の検出動作を、以降、「第2の検出動作」という。
振幅Am2を検出すると、CPU60は、判定部66の処理として、振幅Am2と、上記ステップS210で検出した振幅Am1とを比較する(ステップS270)。その結果、振幅Am2がAm1よりも大きければ(ステップS270:NO)、振幅Am2は、インク誘導路33及びセンサ室18に空気が充填されている場合に、自由振動の振幅が大きくなる第2の駆動信号に対する出力信号であることから、CPU60は、判定部66の処理として、「検出不良」の原因が「気泡混入」であると判定する(ステップS290)。
「気泡混入」と判定すると、制御回路22は、気泡混入を解消するために、所定のメンテナンス動作を実行する(ステップS300)。具体的には、制御回路22は、記録ヘッド21を移動させて、記録ヘッド21にヘッドキャップ72を装着する。そして、吸引ポンプ73を起動させて、センサ室18、インク流路25及び記録ヘッド21のインクや空気を吸引することで、センサ室18に進入した気泡を吸引する。なお、このメンテナンス動作は、異常判定処理に必須ではない。
そして、メンテナンス動作を実行すると、制御回路22は、処理を上記ステップS200に戻し、再度、液体収容容器10の異常判定処理を行う。この場合、上記ステップS300におけるメンテナンス動作により気泡混入が解消されていれば、ステップS200〜S230を経て、液体収容容器10は「正常」と判定されることとなる。一方、気泡混入が解消されていなければ、再度、上記ステップS240〜S290の処理を経て、「動作不良」または「気泡混入」と判定されることとなる。なお、上記ステップS300のメンテナンス動作を行った後、上記ステップS220において、振幅Am1が所定値を超えていれば、「検出不良」と判定して、再度のステップS240〜S290の処理は行わない構成としてもよい。こうすれば、検出不良の原因が液体噴射装置20側にあるような場合などに、メンテナンス動作を何度も繰り返し行って、インクを大量に消費することがない。
一方、振幅Am2が振幅Am1以下であれば(ステップS270:YES)、「検出不良」の原因が「気泡混入」ではないということであり、CPU60は、「検出不良」の原因を移動板16の「動作不良」であると判定し(ステップS280)、異常判定処理を終了する。
かかる構成の液体噴射システム100は、加圧ポンプ23が非加圧の状態では、液体収容容器10に異常が生じていなければ、残量検出器3が備える底板31と移動板16とが当接した状態となる。底板31と移動板16とが当接している場合と、当接していない場合とでは、制御回路22により励起される圧電型センサ35の自由振動の状態が変化するので、非加圧の状態で検出動作を実行することにより、底板31と移動板16との位置関係を判定することができる。すなわち、液体収容容器10に異常が生じているか否かを判定することができる。また、第1の検出動作により「検出不良」と判定された場合に、第2の検出動作を実行して、「検出不良」の原因が「気泡混入」または「動作不良」のいずれに該当するかを判定するので、液体収容容器10の異常判定を効率的かつ詳細に行うことができる。また、「気泡混入」と判定された場合にはメンテナンス動作を実行し、「動作不良」と判定された場合には修理に出すといった回復措置をとりやすい。また、第1及び第2の検出動作は、制御回路22が周波数の異なる駆動信号を発して、それに応答する振動機構15の出力信号の振幅を検出するのみであるので、簡単に液体収容容器10の異常判定を行うことができる。
B.変形例:
上述した実施例の変形例について説明する。
B−1.変形例1:
本実施例においては、上述の異常判定処理は、液体噴射装置20の電源ON時に実行するものとしたが、このような態様に限られるものではない。例えば、液体収容容器10の交換を行い、新たな液体収容容器10が液体噴射装置20に装着され、液体収容容器10のインタフェース基板7と液体噴射装置20の制御回路22とが新たに電気的に接続された際に実行するものとしてもよい。こうすれば、印刷途中に液体収容容器10のインク残量が無くなり、新たな液体収容容器10が装着された場合にも、液体収容容器10の異常の有無を速やかに判定することができる。
あるいは、液体噴射システム100の印刷実行中(加圧ポンプ23は起動状態)において、制御回路22が液体噴射装置20の印刷量から推算するインク残量が所定量に達した際に、印刷を一時停止し、起動中の加圧ポンプ23を停止してから、異常判定処理を実行するものとしてもよい。こうすれば、液体収容容器10がインク切れとなる前に、残量検出器3の異常を確実に判定できるため、空打ちにより記録ヘッド21が損傷することを回避することができる。
B−2.変形例2:
本実施例においては、第1の検出動作、第2の検出動作ともに、制御回路22の駆動信号に対する圧電型センサ35の出力信号の振幅を検出し、これらの振幅に基づいて、液体収容容器10の状態を判定したが、このような態様に限られるものではない。例えば、振幅に代えて、出力信号の周波数を検出してもよい。
ただし、移動板16が底板31に当接した状態と、当接していない状態とでは、出力信号の周波数は、当接した状態の方が大きくなるものの、その差異は大きいものではない。一方、センサ室18及びインク誘導路33にインクが充填された状態と、空気が充填された状態とでは、出力信号の周波数は、大きく異なることが分かっている。そこで、このような現象を利用した異常判定処理の変形例について図5を用いて説明する。
図5は、変形例としての異常判定処理の流れを示すフローチャートである。本変形例は、第1の検出動作において圧電型センサ35の出力信号の振幅を検出する点で図4に示した実施例と共通しているが、第2の検出動作において出力信号の周波数を検出する点で実施例と異なっている。図5には、実施例と異なる点についてのみ示しており、この点について以下に説明する。ステップS250において第2の駆動信号が印加されると、圧電型センサ35は、自由振動に伴う逆起電力を表す波形を出力信号として制御回路22に出力する。そこで、CPU60は、検出部64の処理として、この出力信号の周波数Fr2を検出する(ステップS360)。
周波数Fr2を検出すると、CPU60は、判定部66の処理として、受け取った出力信号の周波数Fr2が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS370)。その結果、周波数Fr2が所定値よりも大きければ(ステップS370:NO)、所定値はインク誘導路33及びセンサ室18に空気が充填されている場合に出力される信号の周波数より小さい値に設定されているので、CPU60は、「検出不良」の原因が「気泡混入」であると判定する(ステップS290)。一方、周波数Fr2が所定値以下であれば(ステップS370:YES)、「検出不良」の原因が「気泡混入」ではないということであり、CPU60は、「検出不良」の原因を「動作不良」と判定する。かかる態様であっても、好適に液体収容容器10に生じている異常を判定することができる。
B−3.変形例3:
実施例においては、インク誘導路33を備えた振動機構15を用いた残量検出器3の構成について示したが、これは例示に過ぎない。残量検出器3の構成としては、振動機構15と移動板16とが少なくとも非加圧時に当接し、センサ室18のインク量の増加に応じて、移動板16が底板31と当接しない方向に移動する構成であればよく、種々の構成が可能である。例えば、図6に示すように、振動機構15は、インク誘導路33を有しておらず、振動板として機能する凹部34を有する圧電型センサ35と、貫通穴36を有する底板31とが当接した構成であってもよい。
B−4.変形例4:
実施例においては、残量検出器3は、液体収容容器10が備えるものとしたが、液体噴射装置20が備える構成であってもよい。その場合には、上述した異常判定処理は、液体収容容器10や残量検出器3などの液体供給系の異常判定処理として実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明の液体噴射システムは、実施例に示したインクジェット式プリンタとしての構成のほか、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体以外の流体(流体として噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置としての構成も可能である。具体的には、例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料の液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。また、本発明は、実施例に示した液体噴射システムとしての構成の他に、液体収容容器が未装着の液体噴射装置、液体収容容器の異常判定方法やコンピュータプログラム等の形態でも実現することができる。
液体噴射システム100の概略構成を示す説明図である。 残量検出器3の概略構成を示す説明図である。 加圧ポンプ23の駆動状態に応じて液体収容容器10から出力される残量信号の類型を示す説明図である。 実施例としての異常判定処理の流れを示すフローチャートである。 変形例としての異常判定処理の流れを示すフローチャートである。 変形例としての残量検出器3の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
2…液体収容室
3…残量検出器
4…インクパック
5…加圧室
7…インタフェース基板
9…空気流入口
10…液体収容容器
11…インク供給口
13…インク流入路
15…振動機構
16…移動板
17…可撓性フィルム
18…センサ室
19…検出部ケース
20…液体噴射装置
21…記録ヘッド
22…制御回路
23…加圧ポンプ
24…空気流路
25…インク流路
26…圧力センサ
27…大気開放弁
28…開閉弁
29…コイルばね
31…底板
33…インク誘導路
34…凹部
35…圧電型センサ
36…貫通穴
37…逆止弁
60…CPU
61…ROM
62…RAM
64…検出部
66…判定部
72…ヘッドキャップ
73…吸引ポンプ
100…液体噴射システム

Claims (11)

  1. 液体を対象物に噴射する液体噴射装置を備えた液体噴射システムであって、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    加圧することにより、該液体収容部と連通する液体貯蔵部に、前記液体収容部に収容された前記液体を供給する加圧手段と、
    該液体貯蔵部内に設けられ、前記液体噴射装置からの信号により自由振動を励起する振動部と、
    該液体貯蔵部内に設けられ、該液体貯蔵部における前記液体の収容量に応動して移動可能であると共に、前記振動部の方向に付勢され前記加圧手段が非加圧の状態において前記振動部に近接する移動部と、
    前記振動部に励起された前記自由振動の状態の検出を、前記加圧手段が非加圧の状態である第1の検出動作及び該第1の検出動作とは前記自由振動を励起する条件が異なる第2の検出動作として実行する検出手段と、
    該検出した自由振動の状態に基づいて、前記液体噴射装置へ前記液体を供給する液体供給系の異常を判定する判定手段と
    を備えた液体噴射システム。
  2. 請求項1記載の液体噴射システムであって、
    前記第1の検出動作及び前記第2の検出動作で検出する前記自由振動の状態は、該自由振動の振幅である
    液体噴射システム。
  3. 請求項2記載の液体噴射システムであって、
    前記第1の検出動作で印加する信号は、前記液体貯蔵部に前記液体が充填されている場合に、前記自由振動の振幅が大きくなる信号であり、
    前記第2の検出動作で印加する信号は、前記液体貯蔵部に空気が充填されている場合に、前記自由振動の振幅が大きくなる信号である
    液体噴射システム。
  4. 請求項1記載の液体噴射システムであって、
    前記第1の検出動作で検出する前記自由振動の状態は、該自由振動の振幅であり、
    前記第2の検出動作で検出する前記自由振動の状態は、該自由振動の周波数である
    液体噴射システム。
  5. 請求項4記載の液体噴射システムであって、
    前記第2の検出動作で印加する信号は、前記液体貯蔵部に空気が充填されている場合に、前記自由振動の周波数が大きくなる信号である
    液体噴射システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の液体噴射システムであって、
    前記判定手段は、前記第1の検出動作により検出した前記自由振動の状態に基づいて、前記液体供給系に異常が生じているか否かを判定する
    液体噴射システム。
  7. 請求項6記載の液体噴射システムであって、
    前記判定手段は、前記第1の検出動作により検出した前記自由振動の状態に基づいて、前記液体供給系に異常が生じていると判定した場合に、更に、前記第2の検出動作により検出した前記自由振動の状態に基づいて、前記液体供給系の異常が気泡の混入であるか否かを判定する
    液体噴射システム。
  8. 請求項7記載の液体噴射システムであって、
    更に、前記判定手段が、前記液体供給系の異常が気泡の混入であると判定した場合、前記液体供給系への気泡の混入を解消するメンテナンス動作を実行するメンテナンス手段を備えた
    液体噴射システム。
  9. 請求項8記載の液体噴射システムであって、
    前記検出手段は、前記メンテナンス手段が前記メンテナンス動作を実行した後、再度、前記検出を行い、
    前記判定手段は、前記再度の検出の結果に基づいて、前記液体供給系の異常を判定する
    液体噴射システム。
  10. 前記液体を収容する液体収容部と、該液体収容部と連通した液体貯蔵部とを備えた液体供給系から、前記液体の供給を受けて、該液体を対象物に噴射する液体噴射装置であって、
    加圧することにより、前記液体貯蔵部に、前記液体収容部に収容された前記液体を供給する加圧手段と、
    該液体貯蔵部内に設けられ、所定の方向に付勢されると共に、該液体貯蔵部における前記液体の収容量に応動して移動可能な移動部に対して、該液体貯蔵部内の前記所定の方向側で、前記加圧手段が非加圧の状態において近接する位置に設けられた振動部に、自由振動を励起させ、該自由振動の状態の検出を、前記加圧手段が非加圧の状態である第1の検出動作及び該第1の検出動作とは前記自由振動を励起する条件が異なる第2の検出動作として実行する検出手段と、
    該検出した自由振動の状態に基づいて、前記液体供給系の異常を判定する判定手段と
    を備えた液体噴射装置。
  11. 液体を対象物に噴射する液体噴射装置に装着され、前記液体を収容する液体収容部と、該液体収容部と連通した液体貯蔵部とを備えた液体供給系の異常を判定する異常判定方法であって、
    前記液体貯蔵部内に設けられ、所定の方向に付勢されると共に、該液体貯蔵部における前記液体の収容量に応動して移動可能な移動部に対して、加圧することにより前記液体収容部に収容された前記液体を前記液体貯蔵部に供給する加圧手段が非加圧の状態において、前記液体貯蔵部内の前記所定の方向側で近接する位置に設けられた振動部に、前記非加圧の状態である第1の検出条件と、該第1の検出条件とは前記自由振動を励起する条件が異なる第2の検出条件とで、自由振動を励起させ、
    前記第1の検出条件と前記第2の検出条件とで、前記振動部に励起された前記自由振動の状態を検出し、
    該検出した自由振動の状態に基づいて、前記液体供給系の異常を判定する
    異常判定方法。
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