JP2021076071A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラの仕切り板によって発生する固定スクロールの歪を抑制し、性能、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供する。【解決手段】固定スクロール135とマフラ138とを間にガスケット153を介在させて固定するとともに、前記マフラ138の固定スクロール背面への締結面150と仕切り板端面149aとの間に段差hを設けて、仕切り板149がガスケット153を介して固定スクロール135を過剰に押し付けることがない構成としてある。これにより、仕切り板がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付けることがないので、固定スクロールの歪を低減でき、固定スクロールと旋回スクロールのラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を抑制して、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機を提供できる。【選択図】図6B

Description

本発明は、インジェクション機構を有するスクロール圧縮機に関するものである。
特許文献1はインジェクション機能を持つスクロール圧縮機を開示する。このスクロール圧縮機は、固定スクロールの背面上に中間圧室を形成するマフラを固定し、中間圧のインジェクション冷媒が圧縮機の側面から固定スクロールの背面とマフラによって形成された中間圧室を通過し、固定スクロールに設けられたインジェクションポートを介して圧縮工程中の圧縮室内に流入する。
また、固定スクロールの鏡板の中心部に、圧縮室で圧縮した冷媒を吐出する吐出ポートと、圧縮室が吐出ポートと連通する前に吐出圧に達した冷媒を吐出する吐出バイパスポートが設けられており、吐出ポートおよび吐出バイパスポートから吐出された冷媒が、固定スクロールの背面とマフラによって形成された吐出圧室を介し密閉容器内の吐出空間へと排出される。
すなわち、固定スクロール背面とマフラとの間でインジェクション冷媒を取り込む中間圧室と圧縮後の冷媒を吐出させる吐出圧室とを形成して、前記中間圧室に取り込んだインジェクション冷媒を圧縮室で圧縮した冷媒とともに吐出圧室を介し吐出する構成となっており、マフラには、中間圧室と吐出圧室を隔てるための仕切り板が形成されている。
国際公開第2018/150540号
本開示は、上記マフラの仕切り板によって発生する固定スクロールの歪を抑制して、性能、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供する。
本開示におけるスクロール圧縮機は、固定スクロールとマフラとを間にガスケットを介在させて固定するとともに、前記マフラはその固定スクロール背面への締結面と仕切り板端面との間に段差を設けて、仕切り板がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付けることがない構成、
或いは、前記固定スクロールは、固定スクロール背面の締結部とマフラの仕切り板端面に対向する背面の中央部との間に段差を設けて、仕切り板がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付けることがない構成、
或いは、ガスケットの厚みを変えて、マフラの締結面に対向する部分よりマフラの仕切り板と対向する部分の厚みの方が薄くなる構成として、仕切り板がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付けることがない構成としてある。
本開示におけるスクロール圧縮機は、マフラの仕切り板がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付けることがないので、固定スクロールの歪を低減でき、固定スクロールと旋回スクロールのラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を抑制して、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機を提供できる。
実施の形態1によるスクロール圧縮機を備えた冷凍サイクル図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮要素を示す拡大断面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機のマフラを示す正面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機のガスケットを示す正面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図4のa−a線で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図4のa−a線で切断しボルト締結時の場合を示す断面図 実施の形態1におけるスクロール圧縮機のガスケットの厚みに対する仕切り板と締結面との段差の割合と、冷媒の漏れ量及び、固定スクロールに生じる歪量の関係を示す図 実施の形態2におけるスクロール圧縮機のマフラを示す正面図 実施の形態2におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図 実施の形態2におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線で切断しボルト締結時の場合を示す断面図 実施の形態2におけるスクロール圧縮機のガスケットの厚みに対する固定スクロールの背面の締結部と中央部との段差の割合と、冷媒の漏れ量及び、固定スクロールに生じる歪量の関係を示す図 実施の形態3におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線と同じ場所で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図 実施の形態3におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線と同じ場所で切断しボルト締結時の場合を示す断面図 実施の形態3におけるスクロール圧縮機のガスケットの厚みと冷媒の漏れ量及び固定スクロールに生じる歪量の関係を示す図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、特許文献1に示すインジェクション機構付きのスクロール圧縮機が知られていた。このスクロール圧縮機は、固定スクロール背面に固定されたマフラに中間圧室と吐出圧室とを隔てる仕切り板が形成されているため、固定スクロールとマフラの仕切り板との隙間が十分にシール出来ていないと吐出圧室および密閉容器内の高圧冷媒が中間圧室を通して圧縮室に流入し、過圧縮損失や再圧縮損失を発生してしまう。
そのため、固定スクロールとマフラ及びその仕切り板との間にガスケットを介在させて隙間をシールするようになっている。
しかしながら、この場合、中間圧室と吐出圧室とを仕切るマフラの仕切り板端面がガスケットを介して固定スクロールを過剰に押し付け、固定スクロールに歪が生じる。その結果、固定スクロールと旋回スクロールのラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化、干渉が生じ、性能、信頼性がともに低下してしまうという課題が発生する。
発明者らはこのような課題を発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、上記マフラの仕切り板によって発生する固定スクロールの歪を抑制することによって、性能、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1によるスクロール圧縮機100を備えた冷凍サイクル図である。
図1に示すように、冷凍サイクル装置は、スクロール圧縮機100、凝縮器101、膨張弁102a、102b、気液分離器103、蒸発器104、および、インジェクション管105から構成されている。
凝縮器101を出た高圧の冷媒は、上流側に設けられた膨張弁102aで減圧されて中間圧の冷媒となり、気液分離器103において気体冷媒と液体冷媒に分離される。気液分離器103によって分離された中間圧の液体冷媒は、下流側の膨張弁102bを通り、更に減圧され、低圧の液体冷媒となって、蒸発器104に流入する。
低圧の液体冷媒は、蒸発器104において蒸発し、気体冷媒もしくは、一部液体冷媒が混じった気体冷媒として流出し、スクロール圧縮機100に取り込まれる。
スクロール圧縮機100は、蒸発器104から流入してくる低圧の冷媒を圧縮し、加えて、圧縮過程において、前述の気液分離器103で分離された中間圧の気体冷媒をインジェクション管105を介して圧縮室にインジェクションさせて圧縮し、高圧の冷媒を凝縮器101へと送り出す。
図2は、同実施の形態におけるスクロール圧縮機100の縦断面図、図3は、同実施の形態におけるスクロール圧縮機の圧縮要素を示す拡大断面図、図4は同スクロール圧縮機のマフラを示す正面図、図5は同スクロール圧縮機のガスケットを示す正面図、図6Aは同スクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図4のa−a線で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図、図6Bは同ボルト締結時の場合を示す断面図である。
図2において、スクロール圧縮機100は、圧縮機本体110と、圧縮機本体110を収容する密閉容器112とを備えている。密閉容器112の底部にはオイル114が貯留されている。圧縮機本体110はモータ要素120とモータ要素120によって駆動される圧縮要素130とからなる。
モータ要素120は、密閉容器112に、溶接や焼き嵌めによって固定した固定子121と、固定子121の内周側に配置された永久磁石を内蔵した回転子122とを備えている。
圧縮要素130は、モータ要素120の上方に配置される。
クランクシャフト132は、回転子122を圧入固定した主軸部132aと主軸部132aに対し偏心して形成された偏心軸部132bとからなる。
また、クランクシャフト132は、内部に給油穴132cが軸方向に貫通して設けられており、下端にオイルポンプ133を備えている。オイルポンプ133は、吸い込み口が確実にオイル114内に入る位置に配置されている。
クランクシャフト132は、密閉容器112に溶接や焼き嵌めによって固定した主軸受部材134で軸支される。
主軸受部材134上には、主軸受部材134にボルト止めされた固定スクロール135と、固定スクロール135と噛み合う旋回スクロール136と、固定スクロール135の背面に配置され内部に吐出圧室145とともに中間圧室147を形成しているマフラ138が備えられている。
旋回スクロール136と主軸受部材134との間には、旋回スクロール136の自転を防止するオルダムリングのような自転拘束機構137が設けられている。
固定スクロール135と旋回スクロール136との間には、圧縮室139が形成される。
固定スクロール135は、外周に吸入ポート140を、中央に吐出ポート141を設けている。
吸入管142と吐出管143とインジェクション管105とは、密閉容器112外の冷凍サイクルに通じている。
吸入管142は、吸入ポート140を経由して、圧縮室139と連通している。
圧縮室139は、吐出リード弁144が設けられている吐出ポート141を経由してマフラ138内の吐出圧室145と連通している。
インジェクション管105は、マフラ138内の中間圧室147と接続され、逆止弁148を備えたインジェクションポート146を経由して、閉じ込み後の圧縮室139に連通している。
固定スクロール135とマフラ138は、図3、図6A、図6Bに示す如くシール性を高めるために、間にガスケット153を介在させて締結されている。
吐出圧室145および中間圧室147は、既述の通り固定スクロール135の背面とマフラ138に囲まれることで形成されている。
マフラ138には、図4に示すように、吐出圧室145と中間圧室147とを区切るための仕切り板149が設けられている。
ガスケット153は、図5に示すように、マフラ138の仕切り板149および固定スクロール135の背面における中央部151(図6A、図6B参照)と接触する仕切り部154と、マフラ138外周部分の締結面150(図4、図6A、図6B参照)および固定スクロール135の背面外周部分の締結部152(図6A、図6B参照)と接触するリング状の外周部155と、によって形成されている。
外周部155には、貫通穴156が設けられており、この貫通穴156にボルトを挿入することで、固定スクロール135とマフラ138とガスケット153とが密着した状態で固定される。
ここで、上記マフラ138は、図6Aに示すように、当該マフラ138の固定スクロール背面の中央部151に対向する仕切り板149の端面149aを窪ませて、マフラ138の固定スクロール背面への締結面150と固定スクロール背面の中央部151に対向する仕切り板149の端面149aとの間に段差hを設けた構成としてあり、ガスケット153を介して固定スクロール135とマフラ138とを固定した際、図6B図に示すように、ガスケット153の外周部分は強く圧縮されるが、マフラ138に設けた仕切り板149の端面149aでの圧縮は比較的弱くなるようにしてある。
なお、ガスケット153は、ニトリル系発泡ゴム(NBR)などのゴムで冷間圧延鋼板(SPCC)のような金属板を挟んだ薄板を用いることが好ましい。さらに望ましくは、0.2mm〜0.8mm程度の薄板とすると、シール性と固定スクロール135の歪の抑制の観点から良い。
また、ガスケット153は、中間圧室147と固定スクロール135との間にも介在する形状(図示せず)にしておくのが好ましい。これにより、固定スクロール135と中間圧室147内の冷媒との熱交換を抑制することができ、インジェクション管105から中間圧室147内に流入した冷媒が、固定スクロール135との熱交換により加熱されることを抑制することができる。
[1−2.動作]
以上のように構成されたスクロール圧縮機100について、以下その動作、作用を説明する。
モータ要素120に通電されると、固定子121に発生する磁界により回転子122はクランクシャフト132とともに回転する。
クランクシャフト132の回転に伴い、オイルポンプ133が駆動し、密閉容器112の底部に貯留されているオイル114が圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げられる。これによって、オイル切れの心配が解消される。オイルポンプ133によって吸い上げられたオイル114は、給油穴132cを通じて、圧縮要素130に供給される。なお、オイルポンプ133でオイル114を吸い上げる前後に、オイルフィルタ等でオイル114から異物を除去すると、圧縮要素130に異物が混入することを防ぐことができ、信頼性の向上を図ることができる。
圧縮要素130に供給されるオイル114は、スクロール圧縮機100から吐出される冷媒の圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール136に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール136は、固定スクロール135から離れたり、片当たりすることなく、所定の位置で旋回することができ、安定して圧縮機能を発揮することができる。
また、クランクシャフト132の回転に伴い、クランクシャフト132の偏心軸部132bは偏心回転する。
旋回スクロール136は、偏心軸部132bにより偏心駆動し、自転拘束機構137によって円軌道運動することで、圧縮室139の容積を変化させる。
吸入管142から吸入される冷媒は、吸入ポート140を経由して、圧縮室139に導かれる。圧縮室139に吸入された冷媒は、外周側から中央に向かって容積を減じながら移動し、所定の圧力に達すると、吐出ポート141に設けられている吐出リード弁144を押し開いて、マフラ138と固定スクロール135の背面とで囲まれた吐出圧室145に吐出される。吐出圧室145に吐出された冷媒は、吐出管143から密閉容器112外に吐出される。
一方、インジェクション管105から導かれた中間圧の冷媒は、マフラ138と固定スクロール135の背面とで囲まれた中間圧室147に流入し、インジェクションポート146に設けられている逆止弁148を押し開き、閉じ込み後の圧縮室139にインジェクションされる。インジェクションされた冷媒は、吸入ポート140から吸入された冷媒と共に圧縮され、吐出管143から密閉容器112外に吐出される。
以上のように動作する本実施の形態のスクロール圧縮機において、中間圧室147に流入したインジェクション冷媒と吐出圧室145に吐出された高圧の冷媒とはマフラ138に設けた仕切り板149とガスケット153によってシールされているが、先行文献の課題で述べたように上記仕切り板149によって固定スクロール135が過剰に押し付けられ歪が生じることが懸念される。
しかしながら、本実施の形態のスクロール圧縮機では上記マフラ138に設けた仕切り板149による固定スクロール135の過剰な押し付けを抑制でき、固定スクロール135の歪発生は防止できる。
詳述すると、本実施の形態のスクロール圧縮機は、既述したように、固定スクロール背面に配置したマフラ138の仕切り板149の端面149aを窪ませて、前記マフラ138の固定スクロール背面への締結面150と固定スクロール背面の中央部151に対向する仕切り板149の端面149aとの間に段差hを設けているから、図6Bに示すように、ガスケット153を介して固定スクロール135とマフラ138とを固定した際、ガスケット153の外周部155は強く圧縮されるが、マフラ138に設けた仕切り板149の端面149aと対向するガスケット153中央部分のの仕切り部154の圧縮は比較的弱くなる。
つまり、マフラ138の仕切り板149の端面149aと締結面150との間に段差hが設けられていないと、ガスケット153の変形量は、仕切り部154と外周部155とで同程度となるが、段差hが設けられていると、マフラ138の仕切り板149に対向する固定スクロール135の中央部151の仕切り部154の変形量は、外周部155における変形量に比較して小さくなる。
これによって、仕切り部154におけるガスケット153の弾発力が小さくなって、固定スクロール135の中央部151にかかる押付力が小さくなる。よって、固定スクロール135の歪を抑制することが出来る。
ここで、ガスケット153によりシール性を確保しつつ固定スクロール135の歪を抑制する適切な段差量について説明する。図7は、ガスケット153の厚みに対する仕切り板149の端面149aと締結面150との段差hの割合と、冷媒の漏れ量及び、固定スクロール135に生じる歪量の関係を示す図である。図7の横軸は、ガスケット153の厚みに対する仕切り板149と締結面150との段差の割合であり、縦軸は、密閉容器112及び吐出圧室145から中間圧室147への冷媒の漏れ量と、固定スクロールに135に生じる歪量である。
図7に示すように、仕切り板149と締結面150との段差hが、ガスケット153の厚みに対して3%未満の場合、固定スクロール135とマフラ138との隙間が十分にシールされ、冷媒の漏れ量が抑制されていることがわかる。しかしながら、仕切り板149が、ガスケット153を介して固定スクロール135の中央部151を過剰に押し付けてしまい、固定スクロール135の歪量が増加していることがわかる。そのため、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を招いてしまう。
一方で、仕切り板149と締結面150との段差hが、ガスケット153の厚みに対して30%を超える場合、仕切り板149が、ガスケット153を介して固定スクロール135の中央部151を過剰に押し付けることがない。そのため、図7に示すように、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。しかしながら、固定スクロール135とマフラ138との隙間を十分にシールすることができなくなるため、冷媒の漏れ量が増加していることがわかる。
よって、本実施の形態においては、仕切り板149と締結面150との段差hは、仕切り板149の端面149aを、ガスケット153の厚みに対して3%以上かつ30%以下の範囲で窪ませることで形成、より好ましくは、5%以上かつ20%以下の範囲で形成するのが良い。
また、本実施の形態では、さらに、仕切り板149と締結面150との段差hを勾配Xによって繋ぐ構成とすれば、マフラ138の仕切り板149とガスケット153との隙間がなだらかに変化するので、厚みの均一なガスケット153でも固定スクロール135とガスケット153とマフラ138とを十分にシールすることができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態におけるスクロール圧縮機は、鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール135及び旋回スクロール136を備え、前記固定スクロール135と旋回スクロール136のラップを噛み合わせることで、固定スクロール135と旋回スクロール136の間に圧縮室139を形成し、前記固定スクロール135の背面上には、吐出圧室145と中間圧室147を仕切り板149で区画したマフラ138を配置し、前記中間圧室147には前記圧縮室139へ冷媒をインジェクションするインジェクションポート146を備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロールとマフラとは間にガスケットを介在させて固定するとともに、前記マフラ138はその固定スクロール背面への締結面150と仕切り板端面149aとの間に段差hを設けた構成としてある。
これにより、仕切り板149がガスケット153を介して固定スクロール135を過剰に押し付けることがなくなるので、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止でき、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機を提供できる。
また、上記スクロール圧縮機において、段差hは、仕切り板149を、ガスケットの厚みに対して3%以上かつ30%以下の範囲で窪ませることで形成している。
これにより、固定スクロール135とマフラ138との隙間を十分にシールして性能を維持したまま、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を効率よく防止できる。
更に、上記スクロール圧縮機において、マフラ138の締結面と仕切り板149との段差は、勾配Xで繋いでいる。
これにより、マフラ138の仕切り板149とガスケット153との隙間がなだらかに変化するので、厚みの均一なガスケット153でも固定スクロール135とガスケット153とマフラ138とを十分にシールすることができる。
(実施の形態2)
図8は実施の形態2におけるスクロール圧縮機のマフラを示す正面図、図9Aは実施の形態2におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図、図9Bは同ボルト締結時の場合を示す断面図、図10は実施の形態2におけるスクロール圧縮機のガスケットの厚みに対する固定スクロールの背面の締結部と中央部との段差の割合と、冷媒の漏れ量及び、固定スクロールに生じる歪量の関係を示す図である。
[2−1.構成]
本実施の形態の基本的な構成は、図1から図3と同一であるので説明を省略する。また、図1から図3で説明した構成と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
本実施の形態2では、固定スクロール235とマフラ238の断面形状が実施の形態1と異なり、それ以外の構成、作用及び効果は実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
すなわち、本実施の形態2では、図9Aに示すように、マフラ238のガスケット153と接する側の面はフラットにするとともに、固定スクロール235のガスケット153と接する側の面はマフラ238に設けた仕切り板249の端面249aと対向する中央部251を窪ませて薄くしてある。つまりこの実施の形態では、固定スクロール235の背面外周部の締結部252と前記固定スクロール235背面の締結部252を除く中央部251との間に段差hを設けた構成としてある。
[2−2.動作]
上記構成により、固定スクロール235とマフラ238とを、ガスケット153を介して固定した際、図9Bに示すように、ガスケット153の外周部155は強く圧縮されるが、マフラ238の仕切り板249の端面249aと対向するガスケット153の仕切り部154の圧縮は比較的弱くなる。
つまり、固定スクロール235背面の外周部の締結部252と当該締結部252を除く中央部251との間に段差hが設けられていない場合、ガスケット153の変形量は、仕切り部154と外周部155とで同程度であるが、段差hが設けられていると、ガスケット153の仕切り部154の変形量は、外周部155と比較して小さくなる。
これによって、仕切り部154におけるガスケット153の弾性力が小さくなって、固定スクロール235背面の中央部251にかかる押付力が小さくなり、固定スクロール235の歪を抑制することが出来る。
ここで、ガスケット153によりシール性を確保しつつ固定スクロール235の歪を抑制する適切な段差量について説明する。図10は、ガスケット153の厚みに対する固定スクロール235の背面の締結部252と中央部251との段差の割合と、冷媒の漏れ量及び、固定スクロール235に生じる歪量の関係を示す図である。図10の横軸は、ガスケット153の厚みに対する仕切り板249と締結面250との段差の割合であり、縦軸は、密閉容器112及び吐出圧室245から中間圧室247への冷媒の漏れ量と、固定スクロール235に生じる歪量である。
図10に示すように、締結部252と中央部251との段差hが、ガスケット153の厚みに対して3%未満の場合、固定スクロール235とマフラ238との隙間が十分にシールされ、冷媒の漏れ量が抑制されていることがわかる。しかしながら、仕切り板249が、ガスケット153を介して固定スクロール235の中央部251を過剰に押し付けてしまい、固定スクロール235の歪量が増加していることがわかる。そのため、固定スクロール235と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を招いてしまう。
一方で、締結部252と中央部251との段差hが、ガスケット153の厚みに対して30%を超える場合、仕切り板249が、ガスケット153を介して固定スクロール235の中央部251を過剰に押し付けることがない。そのため、図10に示すように、固定スクロール235の歪が抑制され、固定スクロール235と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。しかしながら、固定スクロール235とマフラ238との隙間を十分にシールすることができないため、冷媒の漏れ量が増加していることがわかる。
よって、本実施の形態においては、固定スクロール235の背面の締結部252と中央部251との段差hは、中央部251を、ガスケット153の厚みに対して3%以上かつ30%以下の範囲で窪ませることで形成、より好ましくは、5%以上かつ20%以下の範囲で形成するのが良い。
また、本実施の形態においても、さらに、締結部252と中央部251との段差hを勾配Xによって繋ぐ構成とすれば、マフラ238の仕切り板249とガスケット153との隙間がなだらかに変化するので、厚みの均一なガスケット153でも固定スクロール235とガスケット153とマフラ238とを十分にシールすることができる。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態におけるスクロール圧縮機は、鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール235及び旋回スクロールを備え、前記固定スクロール235と旋回スクロールのラップを噛み合わせることで、前記固定スクロール235と旋回スクロールの間に圧縮室を形成し、前記固定スクロール235の背面上には、吐出圧室245と中間圧室247を仕切り板で区画したマフラ238を配置し、前記中間圧室247には前記圧縮室へ冷媒をインジェクションするインジェクションポートを備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロール235とマフラ238とは間にガスケット153を介在させて固定するとともに、前記固定スクロール背面のマフラ238への締結部252とマフラ238に設けた仕切り板249の端面249aに対向する固定スクロール背面の中央部251との間に段差hを設けて、仕切り板249がガスケット153の仕切り部154を介して固定スクロール235を過剰に押し付けることがない構成としてある。
これにより、仕切り板249がガスケット153を介して固定スクロール235を過剰に押し付けることがなくなるので、固定スクロール235の歪が抑制され、固定スクロール235と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。よって、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機を提供できる。
また、上記スクロール圧縮機において、段差hは、固定スクロール235の背面の締結部252を除く中央部251のみの鏡板の厚みをガスケットの厚みに対して、3%以上かつ30%以下の範囲で薄くすることで形成している。
これにより、固定スクロール235とマフラ238との隙間を十分にシールして性能を維持したまま、固定スクロール235の歪が抑制され、固定スクロール235と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。
更に、上記スクロール圧縮機において、固定スクロール235の背面の締結部252と中央部251との段差は、勾配Xで繋いでいる。
これにより、マフラ238の仕切り板249とガスケット153との隙間が減少するため、固定スクロール235とガスケット153とマフラ238とを確実に密着させることができる。
(実施の形態3)
図11Aは実施の形態3におけるスクロール圧縮機の固定スクロールとマフラとガスケットとを図8のb−b線で切断しボルト未締結時の場合を示す断面図、図11Bは同ボルト締結時の場合を示す断面図、図12は実施の形態3におけるスクロール圧縮機のガスケットの厚みと冷媒の漏れ量及び固定スクロールに生じる歪量の関係を示す図である。
[3−1.構成]
本実施の形態の基本的な構成も、図1から図3と同一であるので説明を省略する。また、図1から図3で説明した構成と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
本実施の形態2では、ガスケット353が実施の形態1と異なり、固定スクロール135は実施の形態1、マフラ238は実施の形態2と同様である。
即ち、図11Aに示すように、固定スクロール135及びマフラ238に設けた仕切り板249のガスケット353側端面は平面とするとともに、ガスケット353はその厚みが外周部355より中央の仕切り部354の方が薄い構成としてある。
[3−2.動作]
上記構成により、固定スクロール135とマフラ238とを、ガスケット153を介して固定した際、図11Bに示すように、ガスケット153の外周部分は大きく圧縮されるが、マフラ238に設けた仕切り板249と対向する中央の仕切り部354での圧縮は比較的弱くなる。
換言すると、ガスケット353の厚みが、一様である場合、ガスケット353の変形量は、中央の仕切り部354と外周部355とで同程度であるが、仕切り部354の厚みが薄いと、仕切り部354におけるガスケット353の変形量は、外周部355におけるガスケット353の変形量と比較して小さくなる。
これによって、仕切り部354に対向する固定スクロール135背面の中央部151にかかる押付力が小さくなり、固定スクロール135の歪を抑制して、固定スクロール235と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。
ここで、ガスケット353によるシール性を確保しつつ固定スクロール135の歪を抑制する適切なガスケット353の厚さについて説明する。図12は、ガスケット353の厚みと、冷媒の漏れ量及び、固定スクロール135に生じる歪量の関係を示す図である。図12の横軸は、外周部355におけるガスケット353の厚みに対する仕切り部354におけるガスケット353の厚みの割合であり、縦軸は、密閉容器112及び吐出圧室345から中間圧室347への冷媒の漏れ量と、固定スクロール135に生じる歪量である。
図12に示すように、外周部355におけるガスケット353の厚みに対する仕切り部354におけるガスケット353の厚みが、97%を超える場合、固定スクロール135とマフラ238との隙間が十分にシールされ、冷媒の漏れ量が抑制されていることがわかる。しかしながら、仕切り板249が、ガスケット353を介して固定スクロール135の中央部151を過剰に押し付けてしまい、固定スクロール135の歪量が増加していることがわかる。そのため、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を招いてしまう。
一方で、仕切り部354におけるガスケット353の厚みが、外周部355におけるガスケット353の厚みに対して70%未満の場合、仕切り板249が、ガスケット353を介して固定スクロール135の中央部151を過剰に押し付けることがない。そのため、図11に示されるように、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。しかしながら、固定スクロール135とマフラ238との隙間を十分にシールすることができないため、冷媒の漏れ量が増加していることがわかる。
よって、本実施の形態においては、仕切り部354におけるガスケット353の厚みは、外周部355におけるガスケット353の厚みに対して70%以上かつ97%以下の範囲で形成、より好ましくは、80%以上かつ95%以下の範囲で形成するのが良い。
[3−3.効果等]
以上のように、本実施の形態におけるスクロール圧縮機は、鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール135及び旋回スクロールを備え、前記固定スクロール135と旋回スクロールのラップを噛み合わせることで、固定スクロール135と旋回スクロールの間に圧縮室を形成し、前記固定スクロール135の背面上には、吐出圧室と中間圧室を仕切り板249で区画したマフラ238を配置し、前記中間圧室には圧縮室へ冷媒をインジェクションするインジェクションポートを備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロール135とマフラ238とは間にガスケット353を介在させて固定するとともに、前記ガスケット353はその厚みを変えて、マフラの締結面に対向する部分よりマフラの仕切り板と対向する部分の厚みの方が薄くなる構成としている。
これにより、仕切り板249がガスケット353を介して固定スクロール135を過剰に押し付けることがなくなるので、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロールのラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できて、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機を提供できる。
また、上記スクロール圧縮機において、ガスケット353は、仕切り板249と対向する部分の厚みが、固定スクロール135とマフラ238を締結固定する部分の厚みに対して70%以上かつ97%以下の範囲で形成されている。
これにより、固定スクロール135とマフラ238との隙間を十分にシールして性能を維持したまま、固定スクロール135の歪が抑制され、固定スクロール135と旋回スクロール136のラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を防止できる。
更に、上記各スクロール圧縮機において、ガスケット153,353は少なくとも固定スクロール135,235とマフラ138,238を締結固定する部分およびマフラ138,235に設けた仕切り板149,249の端面と接触する部分を備えた構成としてある。
これにより、固定スクロール135,235とマフラ138,238との隙間をシールし、吐出圧室と中間圧室とを確実に区切ることができる。
以上のように、本出願において幾つかの技術を例示したが、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記各実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そして、上述の各実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示にかかるスクロール圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールのラップの軸方向および径方向のクリアランスの変化および干渉を抑制して、高性能かつ信頼性の高いスクロール圧縮機とすることができる。よって、給湯機、温水暖房装置、空気調和装置や、冷凍機などの冷凍サイクル装置のスクロール圧縮機として有用である。
100 スクロール圧縮機
101 凝縮器
102a、102b 膨張弁
103 気液分離器
104 蒸発器
105 インジェクション管
110 圧縮機本体
112 密閉容器
114 オイル
120 モータ要素
121 固定子
122 回転子
130 圧縮要素
132 クランクシャフト
132a 主軸部
132b 偏心軸部
132c 給油穴
133 オイルポンプ
134 主軸受部材
135、235 固定スクロール
136 旋回スクロール
137 自転拘束機構
138、238 マフラ
139 圧縮室
140 吸入ポート
141 吐出ポート
142 吸入管
143 吐出管
144 吐出リード弁
145、245、345 吐出圧室
146 インジェクションポート
147、247、347 中間圧室
148 逆止弁
149、249 仕切り板
150、250 締結面
151、251 中央部
152、252 締結部
153、353 ガスケット
154、354 仕切り部
155、355 外周部
156 貫通穴
h 段差
X 勾配

Claims (9)

  1. 鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール及び旋回スクロールを備え、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの前記ラップを噛み合わせることで、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの間に圧縮室を形成し、前記固定スクロールの背面上には、吐出圧室と中間圧室を仕切り板で区画したマフラを配置し、前記中間圧室には前記圧縮室へ冷媒をインジェクションするインジェクションポートを備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロールとマフラとは間にガスケットを介在させて固定するとともに、前記マフラはその固定スクロール背面への締結面と仕切り板端面との間に段差を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記段差は、前記仕切り板を、ガスケットの厚みに対して3%以上かつ30%以下の範囲で窪ませることで形成した請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記マフラの締結面と前記仕切り板の端面との間は、勾配で繋がれている請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール及び旋回スクロールを備え、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの前記ラップを噛み合わせることで、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの間に圧縮室を形成し、前記固定スクロールの背面上には、吐出圧室と中間圧室を仕切り板で区画したマフラを配置し、前記中間圧室には前記圧縮室へ冷媒をインジェクションするインジェクションポートを備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロールとマフラとは間にガスケットを介在させて固定するとともに、前記固定スクロールは、固定スクロール背面の締結部とマフラの仕切り板端面に対向する背面の中央部との間に段差を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 前記段差は、前記鏡板の厚みを、前記固定スクロールの締結部を除く中央部のみガスケットの厚みに対して3%以上かつ30%以下の範囲で薄くして形成した請求項4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記固定スクロールの背面の締結部と前記中央部との間は、勾配で繋がれている請求項5に記載のスクロール圧縮機。
  7. 鏡板から立ち上がる渦巻状のラップを有する固定スクロール及び旋回スクロールを備え、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの前記ラップを噛み合わせることで、前記固定スクロールと前記旋回スクロールの間に圧縮室を形成し、前記固定スクロールの背面上には、吐出圧室と中間圧室を仕切り板で区画したマフラを配置し、前記中間圧室には前記圧縮室へ冷媒をインジェクションするインジェクションポートを備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロールとマフラとは間にガスケットを介在させて固定するとともに、ガスケットの厚みを変えて、マフラの締結面に対向する部分よりマフラの仕切り板と対向する部分の厚みの方が薄くなる構成としたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 前記ガスケットは、前記仕切り板と対向する部分の厚みが、前記マフラの締結面に対向する部分の厚みに対して70%以上かつ97%以下の範囲とした請求項7に記載のスクロール圧縮機。
  9. 前記ガスケットは少なくとも前記締結面および前記仕切り板と接触する部分を備える請求項1から8のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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