JP2021075694A - 非イオン性界面活性剤組成物及び洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低濃度でも皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が高く、低泡性に優れる非イオン性界面活性剤を提供することを目的とする。【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する非イオン性界面活性剤組成物であって、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるpの1分子あたりの数平均pAが9〜12であり、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるqの1分子あたりの数平均qAが1.0〜1.9である非イオン性界面活性剤組成物。R1O−(EO)p−(BO)q−H (1)[式中、R1は炭素数12〜15のアルキル基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、BOはブチレンオキシ基を表し、pは0〜100の整数を表し、qは0〜100の整数を表す。]【選択図】 なし

Description

本発明は、非イオン性界面活性剤組成物及び洗浄剤組成物に関する。
近年の環境配慮への意識の高まりからCO排出量を削減する動きが各業界で盛んである。例えば、欧州においてはエネルギー消費量削減によるCO排出量削減を目的に、欧州石鹸洗剤工業会(AISE)が衣類の洗浄温度の低温化を推奨している。洗浄温度が低温となることで従来の界面活性剤では洗浄性が低下し、かつ泡が立ちやすくなるため洗浄機器から泡が流出する懸念もあり、更なる低泡性の改良が要望されている。
洗浄性と泡切れ性の両立が可能な非イオン性界面活性剤として、分岐鎖を有する第1級飽和アルコールにエチレンオキサイドを付加後、エチレンオキサイド/アルキレンオキサイドをランダム付加した非イオン性界面活性剤(特許文献1)などが提案されている。
しかしながら、特許文献1の非イオン性界面活性剤は、臨界ミセル濃度が高く低濃度での洗浄性が不十分である。また、エチレンオキサイド/アルキレンオキサイドをランダム付加しているため、低泡性も不十分である。
特許第3610434号公報
本発明は、低濃度でも皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が高く、低泡性に優れる非イオン性界面活性剤を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する非イオン性界面活性剤組成物であって、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるpの1分子あたりの数平均pが9〜12であり、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるqの1分子あたりの数平均qが1.0〜1.9である非イオン性界面活性剤組成物;及び該非イオン性界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物である。
O−(EO)−(BO)−H (1)
[式中、Rは炭素数12〜15のアルキル基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、BOはブチレンオキシ基を表し、pは0〜100の整数を表し、qは0〜100の整数を表す。]
本発明の非イオン性界面活性剤は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性に優れ、かつ低泡性に優れる。
本発明の非イオン性界面活性剤組成物は、下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する非イオン性界面活性剤組成物であって、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるpの1分子あたりの数平均pが9〜12であり、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるqの1分子あたりの数平均qが1.0〜1.9である非イオン性界面活性剤組成物である。
O−(EO)−(BO)−H (1)
一般式(1)におけるRは、炭素数12〜15のアルキル基を表す。
が炭素数12未満又は炭素数15を超えるアルキル基であると低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が不十分である。
非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるRの平均炭素数は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性の観点から、12〜15が好ましい。
炭素数12〜15のアルキル基としては、メチル基を1個有するアルキル基(r1)、メチル基を2個有するアルキル基(r2)、メチル基を3個以上有するアルキル基(r3)等が挙げられる。
前記のメチル基を1個有するアルキル基(r1)としては、ドデカン−1−イル基、トリデカン−1−イル基、テトラデカン−1−イル基及びペンタデカン−1−イル基等が挙げられる。
前記のメチル基を2個有するアルキル基(r2)としては、例えば、2−メチルウンデカン−1−イル基、2−メチルドデカン−1−イル基、2−メチルトリデカン−1−イル基及び炭素数12〜15のn−パラフィンの自動酸化反応によって得られる第2級アルコールから水酸基を除いた残基であるアルキル基等が挙げられる。
前記のメチル基を3個以上有するアルキル基(r3)としては、例えば、3−メチルドデカン−3−イル基、3,5−ジメチルドデカン−1−イル基、2−メチルドデカン−3−イル基、2−メチルドデカン−2−イル基及びポリオレフィン{オレフィン(例えばエチレン、プロピレン及びブテン等)を重合することで得られた不飽和基を1つ有する炭素数11〜14のポリオレフィン}からオキソ法によって製造された炭素数12〜15のアルコールの水酸基を除いた残基等が挙げられる。
のメチル基の1分子あたりの数平均個数は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性の観点から、1.0〜2.0であることが好ましい。
の平均炭素数及びメチル基の数平均個数は、例えば、(A)を合成する際(合成方法については後に詳述)に用いた原料のRに水酸基が結合したアルコールについて、H−NMR及びガスクロマトグラフィーを測定することにより、算出することができる。
は低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性の観点から、ドデカン−1−イル基、テトラデカン−1−イル基及びメチル基を2個有するアルキル基(r2)が好ましい。
一般式(1)中、pは0〜100の整数であり、本発明の非イオン性界面活性剤組成物が含有するすべての(A)におけるpの1分子あたりの数平均pは9〜12である。
数平均pが9未満であると低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が不十分であり、12を超えると洗浄性及び低泡性が不十分である。
一般式(1)中、qは0〜100の整数であり、本発明の非イオン性界面活性剤組成物が含有するすべての(A)におけるqの1分子あたりの数平均qは1.0〜1.9である。qは低泡性の観点から1.2〜1.9が好ましい。
数平均qが1.0未満であると低泡性が不十分であり、1.9を超えると低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が不十分である。
一般式(1)中のEOはエチレンオキシ基を示し、BOはブチレンオキシ基(好ましくは1,2−ブチレンオキシ基)を示す。
本発明の非イオン性界面活性剤組成物が化合物(A)を95重量%以上含有している場合、非イオン性界面活性剤組成物の1重量%水溶液の曇点は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性の観点から40〜60℃が好ましく、50〜60℃が更に好ましい。
曇点は、JIS K 3211「界面活性剤用語」にて、「界面活性剤水溶液の温度を上昇させたとき、白濁し始める温度」である、と定義されており、以下の方法で測定する。非イオン性界面活性剤組成物の1質量%水溶液を試験管に約40mmの高さまで入れた後、温度計をこの中に入れ、曇りを生ずる温度より約2〜3℃高い温度まで温度計でよく撹拌しなから加温し、再びよく撹拌しながら空冷し、透明になったときの温度を、曇点として測定することができる。また、室温で水溶液が曇りを生じている時は、水溶液が透明になるまでよく撹拌しながら冷却し、再びよく撹拌しながら濁りを生ずる温度まで徐々に加温し、次に徐々に撹拌しながら冷却し、透明になった時の温度を、曇点として測定することができる
本発明における化合物(A)は、例えば、前記のRに水酸基が結合したアルコールに、アルカリ触媒(水酸化カリウム等)又は酸触媒(三フッ化ホウ素等)を加え窒素雰囲気下にてエチレンオキサイドを付加反応させた後、ブチレンオキサイド(好ましくは1,2−ブチレンオキサイド)を付加反応させて製造することができる。
なお、前記のRに水酸基が結合したアルコールとしては、1−ドデカノール(製品名「カルコール2098」、花王株式会社製)、1−テトラデカノール(製品名「カルコール4098」、花王株式会社製)、炭素数12〜13の第1級アルコール(製品名「ネオドール23」、シェルケミカルズ社製)、炭素数14〜15の第1級アルコール(製品名「ネオドール45」、シェルケミカルズ社製)等として市場から入手することができる。また、前記のRに水酸基が結合したアルコールは1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の非イオン性界面活性剤組成物には、化合物(A)以外の非イオン性界面活性剤を含有してもよく、例えば、化合物(A)以外の炭素数12〜18のアルコール(ドデカノール及びオクタデカノール等)への炭素数2〜4のアルキレンオキサイド1〜40モル付加物、アルキルフェノール(オクチルフェノール及びノニルフェノール等)への炭素数2〜4のアルキレンオキサイド1〜40モル付加物及び炭素数12〜18の脂肪酸(ラウリン酸、オレイン酸及びステアリン酸等)への炭素数2〜4のアルキレンオキサイド1〜40モル付加物等が挙げられる。低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性及び低泡性の観点から、非イオン性界面活性剤として化合物(A)のみを含有していることが好ましい。
本発明の非イオン性界面活性剤には、非イオン性界面活性剤以外にも、水、有機溶剤(エタノール等)及び化合物(A)の製造で生じる副生成物、その他の添加剤(分散剤及び酵素等)等を含有していても良い。
本発明の非イオン性界面活性剤において、化合物(A)の重量割合は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性、低泡性及び輸送コストを抑える観点から、非イオン性界面活性剤組成物の重量を基準として、15〜100重量%であることが好ましい。
本発明の非イオン性界面活性剤組成物は、低濃度でも皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が高く、低泡性に優れているので、家庭用、業務用及び工業用洗浄剤用の非イオン性界面活性剤組成物として好適に使用できる。例えば、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、繊維精練剤、金属脱脂剤、金属部品洗浄剤、電子部品洗浄剤、脱ピッチ剤、脱墨剤等に好適に使用できる。
本発明の洗浄剤組成物は、前記本発明の非イオン性界面活性剤組成物を含有する。
本発明の洗浄剤組成物は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性の観点から、一般式(1)で表される化合物(A)を5〜60重量%含有することが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物において、溶媒としては、水及び有機溶剤等を使用しても良い。有機溶剤は特に限定されないが、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテルのようなエーテル系溶剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールのようなグリコール系溶剤、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ヘキサノール、3−メチル−3−メトキシブタノールのようなアルコール系溶剤等が挙げられる。これらの溶剤は、単独で使用されてもよく、混合して使用されてもよい。
本発明の洗浄剤組成物の溶媒の含有量は、使用時のハンドリングのし易さの観点から40〜95重量%が好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の非イオン性界面活性剤組成物、溶媒、必要に応じてその他の添加剤を投入し、混合することで製造することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、低濃度でも皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性が高く、低泡性に優れているので、家庭用、業務用及び工業用の洗浄剤組成物として好適に使用できる。例えば、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、繊維精練剤、金属脱脂剤、金属部品洗浄剤、電子部品洗浄剤、脱ピッチ剤、脱墨剤等に好適に使用できる。
本発明の洗浄剤組成物の使用方法としては、一般的に用いられている洗浄剤と同様に用いることができる。本発明の洗浄剤組成物は、使用時の化合物(A)の濃度が低濃度(例えば50〜10000ppm、好ましくは100〜5000ppm)の場合でも皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する十分な洗浄性が得られるため、従来の洗浄剤に比べ使用量を低減することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、部は重量部を示す。
<実施例1>
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、1−ドデカノール(花王株式会社製、カルコール2098)186部(1モル部)及び水酸化ナトリウム0.8部を投入し、窒素置換後密閉し、130℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。エチレンオキサイド484部(11モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら6時間かけて滴下した後、130℃で2時間熟成した。次いで1,2−ブチレンオキサイド108部(1.5モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら6時間かけて滴下した後、130℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、酢酸0.7部を投入し、化合物(A−1)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(1)を得た。一般式(1)において、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A−1)におけるRの平均炭素数、R中のメチル基の個数、数平均p、数平均qは表1に示す通りである。以下の実施例2〜8及び比較例1〜6で得た非イオン性界面活性剤についても同様である。
<実施例2>
エチレンオキサイド484部を396部(9モル部)に、1,2−ブチレンオキサイド108部を79.2部(1.1モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−2)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(2)を得た。
<実施例3>
エチレンオキサイド484部を528部(12モル部)に、1,2−ブチレンオキサイド108部を136.8(1.9モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−3)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(3)を得た。
<実施例4>
エチレンオキサイド484部を440部(10モル部)に、1,2−ブチレンオキサイド108部を129.6(1.8モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−4)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(4)を得た。
<実施例5>
1−ドデカノール186部を炭素数12〜13の合成アルコール(シェルケミカルズ社製、ネオドール23)194部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−5)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(5)を得た。
<実施例6>
1−ドデカノール186部を炭素数12〜14の第2級アルコールにエチレンオキサイドを3モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル(株式会社日本触媒製、ソフタノール30)334部に変更し、エチレンオキサイド484部を396部(9モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を100.8部(1.4モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−6)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(6)を得た。
<実施例7>
1−ドデカノール186部を1−テトラデカノール(花王株式会社製、カルコール4098)214部(1モル部)に変更し、エチレンオキサイド484部を528部(12モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を79.2部(1.1モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−7)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(7)を得た。
<実施例8>
1−ドデカノール186部を炭素数14〜15の合成アルコール(シェルケミカルズ社製、ネオドール45)221部(1モル部)に変更し、エチレンオキサイド484部を528部(12モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を79.2部(1.1モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A−8)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(8)を得た。
<比較例1>
1−ドデカノール186部を1−ヘキサデカノール(花王株式会社製、カルコール6098)242部(1モル部)に変更し、エチレンオキサイド484部を528部(12モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を79.2部(1.1モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A’−1)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(1’)を得た。
<比較例2>
1−ドデカノール186部を炭素数10の合成アルコール(KHネオケム製、デカノール)158部(1モル部)に変更し、エチレンオキサイド484部を396部(9モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を129.6部(1.8モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A’−2)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(2’)を得た。
<比較例3>
エチレンオキサイド484部を308部(7モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を72部(1.0モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A’−3)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(3’)を得た。
<比較例4>
エチレンオキサイド484部を572部(13モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を72部(1.0モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A’−4)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(4’)を得た。
<比較例5>
エチレンオキサイド484部を396部(9モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を0部(0モル部)に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、化合物(A’−5)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(5’)を得た。
<比較例6>
エチレンオキサイド484部を396部(9モル部)に変更し、1,2−ブチレンオキサイド108部を144部(2.0モル部)に変更した以外は、製造例1と同様に製造し、化合物(A’−6)を95重量%以上含有する非イオン性界面活性剤組成物(6’)を得た。
Figure 2021075694
実施例1〜8及び比較例1〜6で得られた非イオン性界面活性剤組成物を用いて、下記の皮脂汚れに対する洗浄性試験、鉱物油汚れに対する洗浄性試験及び低泡性試験を実施した。評価結果を表1に示す。
<皮脂汚れに対する洗浄試験>
皮脂汚れに対する洗浄性評価としては湿式人工汚染布[一般財団法人洗濯科学協会製]を用いて、以下に示す試験方法で行った。
(1)非イオン性界面活性剤組成物(1)〜(8)又は(1’)〜(6’)をそれぞれ100ppm含む各水溶液1Lに、前記の湿式人工汚染布を5枚投入し、ターゴトメーター:TM−4[(株)大栄科学精器製作所製]を用いて温度25℃、回転速度120rpmで10分間撹拌して洗浄した。
(2)洗浄後の汚染布を水1Lに投入し、温度25℃、回転速度120rpmで1分間撹拌してすすぎ洗いをした。
(3)洗浄済みの布を取り出し、ギヤーオーブン:GPS−222[エスペック(株)製]を用いて50℃で60分間乾燥し、試験布を得た。
(4)分光式色差計:SpectroPhotometer SD5000[日本電色工業(株)製]を使用して、試験布の540nmの反射率を、試験布1枚ごとに表裏1個所ずつ計2個所(試験布5枚で合計10個所)測定した。
(5)合計10個所の反射率の平均値を求め、下記の数式(1)で洗浄率(%)を算出した。洗浄率が高いほど、洗浄性に優れることを示す。
洗浄率(%)=[(RW−RS)/(RI−RS)]×100 (1)
なお、式(1)中、RIは標準白布の反射率、RWは洗浄後の湿式人工汚染布の反射率、RSは洗浄前の湿式人工汚染布の反射率を示す。
皮脂汚れに対する洗浄性を、下記の判定基準でそれぞれ判定した。
◎:洗浄率50%超え
○:洗浄率45%超え50%以下
△:洗浄率35以上45%以下
×:洗浄率35%未満
<鉱物油汚れに対する洗浄試験>
鉱物油汚れに対する洗浄性評価は湿式人工汚染布の代わりにTESTFABRICS社製EMPA−106を用いて、皮脂汚れに対する洗浄試験と同様の方法で行った。洗浄率の算出も同様の方法で行い、鉱物油汚れに対する洗浄性を下記の判定基準でそれぞれ判定した。
○:洗浄率20%超え
△:洗浄率15以上20%以下
×:洗浄率15%未満
<低泡性試験>
非イオン性界面活性剤(1)〜(8)又は(1’)〜(6’)の500ppm水溶液20mlを共栓付き100mlメスシリンダーに投入し、手振りにて大きく30回振とうし、静置5分後の泡容量を測定し、下記の判定基準でそれぞれ判定した。
○:泡容量10ml未満
△:泡容量10以上20ml以下
×:泡容量20ml超え
表1から明らかなように、実施例1〜8の非イオン性界面活性剤組成物は、低濃度での皮脂汚れ及び鉱物油汚れに対する洗浄性に優れ、かつ低泡性に優れていた。
本発明の非イオン性界面活性剤組成物は、家庭用、業務用及び工業用洗浄剤用の非イオン性界面活性剤組成物として好適に使用できる。例えば、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、繊維精練剤、金属脱脂剤、金属部品洗浄剤、電子部品洗浄剤、脱ピッチ剤、脱墨剤等に好適に使用できる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する非イオン性界面活性剤組成物であって、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるpの1分子あたりの数平均pが9〜12であり、非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての化合物(A)におけるqの1分子あたりの数平均qが1.0〜1.9である非イオン性界面活性剤組成物。
    O−(EO)−(BO)−H (1)
    [式中、Rは炭素数12〜15のアルキル基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、BOはブチレンオキシ基を表し、pは0〜100の整数を表し、qは0〜100の整数を表す。]
  2. 非イオン性界面活性剤組成物が前記化合物(A)を95重量%以上含有し、非イオン性界面活性剤組成物の1重量%水溶液の曇点が40〜60℃である請求項1に記載の非イオン性界面活性剤組成物。
  3. 非イオン性界面活性剤組成物が含有する全ての前記化合物(A)におけるR中のメチル基の1分子あたりの数平均個数が1.0〜2.0である請求項1又は2に記載の非イオン性界面活性剤組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非イオン性界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物。
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