JP2021074457A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定変更可能状態において実設定情報が変更されたか否かを副制御手段で確実に判断できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機の主制御基板のRAMには、大当たり確率を示す複数の設定値のいずれかを実設定値として記憶するメイン設定値記憶エリアと、実設定値を変更可能な設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断のために使用される参照エリアとが設けられる。主制御基板のCPUは、設定変更可能状態が終了された場合に(S25:YES)、メイン設定値記憶エリアと参照エリアを参照することで、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断し、判断結果を示す設定通知コマンドをサブ制御基板に送信する(S26A)。サブ制御基板のCPUは設定通知コマンドが示す判断結果を参照する。【選択図】図17

Description

本発明は、遊技機に関する。
例えば特許文献1に記載の遊技機は、大当たり判定の当選確率を複数段階有し、主制御手段のRAMの設定情報記憶領域に予め設定されている値(以下、「実設定情報」という。)に応じた一の当選確率で大当たり判定を実行する、いわゆる設定機能付きの遊技機である。この遊技機の主制御手段では、キー回転検出スイッチから検出信号が入力された場合、実設定情報を変更可能な状態(以下、「設定変更可能状態」という。)となる。設定変更可能状態において設定値選択スイッチから検出信号が入力された場合、実設定情報が変更される。その後、キー回転検出スイッチから検出信号が入力された場合、設定変更可能状態が終了し、現在の実設定情報を示す制御コマンドが副制御手段に送信される。
特開2019−17838号公報
上記遊技機では、副制御手段は、主制御手段から送信された制御コマンドによって、現在の実設定情報を判断できる一方で、設定変更可能状態において実設定情報が変更されたか否かを把握することは困難であった。
本発明の目的は、設定変更可能状態において実設定情報が変更されたか否かを副制御手段で確実に判断できる遊技機を提供することである。
本発明の一態様に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からの制御コマンドに基づいた制御を行う副制御手段とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、当たり判定の当選確率に対応する複数の設定情報のうちいずれかを、操作部の操作に応じて記憶する第一記憶エリアと、前記第一記憶エリアに記憶された前記設定情報である実設定情報を変更可能な設定変更可能状態において前記実設定情報が前記操作部の操作によって変更されたか否かを判断するために使用される第二記憶エリアとが設けられた記憶手段と、判定条件が成立した場合に、前記実設定情報に対応する前記当選確率で前記当たり判定を行う判定手段とを備え、前記遊技機は、さらに、前記遊技機に供給される電源電圧が所定電圧未満となった場合に、前記記憶手段にバックアップ電源を供給することで、前記実設定情報を保持するバックアップ手段を備え、前記主制御手段は、さらに、前記電源電圧が前記所定電圧以上となったことを少なくとも1つの条件として、前記設定変更可能状態を生起する生起手段と、前記設定変更可能状態が終了した場合に、前記第一記憶エリアおよび前記第二記憶エリアを参照することで、前記設定変更可能状態において前記実設定情報が前記操作部の操作によって変更されたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果を示す前記制御コマンドである特定コマンドを前記副制御手段に送信する送信手段とを備え、前記副制御手段は、前記送信手段によって送信された前記特定コマンドが示す前記判断結果を参照する参照手段を備えたことを特徴とする。
上記態様によれば、遊技機は、設定変更可能状態において実設定情報が変更されたか否かを副制御手段で確実に判断できる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記副制御手段は、前記参照手段によって参照された前記判断結果に応じて異なる特定演出を実行する特定演出実行手段を備えてもよい。この場合、遊技者は、設定変更可能状態において実設定情報が変更されたか否かを、実行された特定演出によって判断できる。よって、遊技機は、遊技者の注目を演出に集めることができる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記特定演出実行手段は、前記設定変更可能状態が終了した後、所定回数目の前記当たり判定が前記判定手段によって実行された場合に、前記特定演出を実行してもよい。この場合、遊技者は、所定回数目の当たり判定が実行された場合、特定演出を確認しようとする。結果として、遊技機の稼働率が向上する。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 第一実施形態の主制御基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。 主制御基板41のRAM52に設けられている大当たり関係情報記憶エリア525の概念図である。 主制御基板41のROM53に記憶されている大当たり判定テーブル531の概念図である。 第一実施形態の主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 第一実施形態のメイン処理の中において行われる復電時処理のフローチャートである。 第一実施形態のメイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 第一実施形態のメイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 第一実施形態のメイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 第一実施形態のサブ制御基板60において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 第一実施形態のサブ制御基板60において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 第一実施形態のサブ制御基板60のRAM62の記憶エリアを示す概念図である。 設定変更中画面281および設定変更完了画面282を説明するための図である。 第二実施形態の主制御基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。 第二実施形態のメイン処理の中において行われる復電時処理のフローチャートである。 第二実施形態のサブ制御基板60において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の第一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、および右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、および右側とする。
まず、図1および図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠11によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、発射装置37(図3参照)に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上面には操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。前面枠11の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行する演出装置8が設けられている。演出装置8の左方には普通図柄作動ゲート13が設けられている。演出装置8の下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14の下方には、第二始動口15が設けられている。第二始動口15の下方には、大入賞口17が設けられている。第一始動口14は、遊技球が入賞可能に構成される。第二始動口15は、開閉部材151を備え、開閉部材151が開放された場合にのみ、遊技球は第二始動口15に入賞できる。なお、第二始動口15は、開閉部材151が閉鎖されているときも遊技球が入賞可能な構成でもよい。大入賞口17は、開閉部材171を備え、開閉部材171が開放された場合にのみ、遊技球は大入賞口17に入賞できる。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口19、一般入賞口20、風車、遊技くぎ、各種電飾ランプ35等が設けられている。アウト口19は、遊技領域4の下部に設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口14、第二始動口15、大入賞口17、およびその他の一般入賞口20のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
また、演出装置8は、LCDからなる表示画面28を中央に備える。表示画面28には様々な映像が表示されるが、特に大当たり判定の結果を遊技者に報知するための演出用の複数(第一実施形態では、3つ)の演出図柄81が表示される。パチンコ機1は、演出図柄81を変動させた後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄81の組み合わせを停止表示(確定表示)させる報知演出を行うことで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。第一実施形態では、複数の演出図柄81のすべてが同じ図柄を示す組み合わせが大当たり判定の結果が大当たりであることを示し、複数の演出図柄81の少なくとも1つが他と異なる図柄を示す組み合わせが大当たり判定の結果がはずれであることを示す。大当たり判定では、後述する大当たり遊技を実行するか否かの判定が行われる。
また、表示画面28の右方には可動役物31が設けられている。可動役物31は、可動部を可動させることで各種演出を行う。可動役物31の下方には、大当たり判定の結果および保留数を表示する図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、特別図柄表示部、普通図柄表示部、特別図柄記憶数表示LED、および普通図柄記憶数表示LEDを備える。特別図柄表示部は、7セグメントLEDからなり、大当たり判定の結果を示す特別図柄を表示する。なお、第一実施形態では、1つの特別図柄のみが設けられているが、複数の特別図柄が設けられてもよい。普通図柄表示部は、LEDの点灯および消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。特別図柄記憶数表示LEDは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(いわゆる「特別図柄保留球数」)を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(いわゆる「普通図柄保留数」)を表示する。また、遊技盤2の背面側には、遊技の主制御、各種演出等を制御する制御部40(図3参照)が設けられている。
パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技および普通当たり遊技が設けられている。第一実施形態では、第一始動口14または第二始動口15へ遊技球が入賞すると、大当たり判定が行われ、図柄表示部24の特別図柄表示部において特別図柄の変動表示が開始される。図柄表示部24の特別図柄表示部は、特別図柄を所定の変動時間の間変動表示した後に、大当たり判定の結果を示す特別図柄を表示する。大当たり判定では、大当たりおよびはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す特別図柄が図柄表示部24の特別図柄表示部に確定表示されて、大入賞口17の開閉部材171が、所定の回数開放状態にされる大当たり遊技が実行される。
また、第一実施形態では、普通図柄作動ゲート13を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われ、図柄表示部24の普通図柄表示部において普通図柄の変動表示が開始される。図柄表示部24の普通図柄表示部は、普通図柄を所定の変動時間の間変動表示した後に、普通当たり判定の結果を示す普通図柄を表示する。普通当たり判定では、普通当たりおよびはずれのいずれであるかが、普通当たり乱数に基づいて判定される。普通当たり判定によって普通当たりであると判定されると、判定結果が普通当たりであることを示す普通図柄が図柄表示部24の普通図柄表示部に確定表示されて、第二始動口15の開閉部材151が所定回数開放状態にされる普通当たり遊技が実行される。
また、パチンコ機1は、非確率変動状態(以下、「非確変状態」という。)または確率変動状態(以下、「確変状態」という。)を設定できる。非確変状態は、大当たり判定において大当たりであると判定される大当たり確率が通常の確率である遊技状態である。確変状態は、大当たり確率が非確変状態よりも高い確率に変動している遊技状態である。
さらに、パチンコ機1は、非時短状態または時短状態を設定できる。非時短状態は、第二始動口15の開閉部材151が開放状態にされる割合が通常の割合である遊技状態である。時短状態は、第二始動口15の開閉部材151が開放状態にされる割合が非時短状態よりも高くなる遊技状態である。また、普通当たり遊技中の第二始動口15の開閉部材151の最大開放時間は、非時短状態よりも時短状態の方が長い。さらに、非時短状態における普通図柄の変動時間よりも、時短状態における普通図柄の変動時間の方が短い。よって、遊技者は、時短状態において、非時短状態よりも第二始動口15に容易に遊技球を入賞させることができる。このため、時短状態では、大当たり判定の実行頻度が非時短状態よりも多くなる。
パチンコ機1は、確変状態および非確変状態のいずれかと、時短状態および非時短状態のいずれかとを組み合わせて、複数種類の遊技状態を設定できる。第一実施形態では、非確変状態と非時短状態との組合せによる「非確変非時短状態(通常状態)」、確変状態と時短状態との組合せによる「確変時短状態」、非確変状態と時短状態との組合せによる「非確変時短状態」のいずれかが設定される。この他、パチンコ機1は、確変状態と非時短状態との組合せによる「確変非時短状態」等を含めた4種類以上の遊技状態を備えてもよいし、1または2つの遊技状態のみを備えてもよい。
第一実施形態のパチンコ機1は、大当たり遊技の終了後、所定の割合で確変時短状態および非確変時短状態のいずれかを生起する。確変時短状態が生起された場合には、次回の大当たり遊技が開始されるまで確変時短状態が継続する。一方、非確変時短状態が生起された場合には、大当たり遊技終了後の大当たり判定の実行回数が所定の時短回数に達した場合、または次回の大当たり遊技が開始された場合に、時短状態が終了し、遊技状態は通常状態へ移行する。なお、確変状態および時短状態の終了条件は、第一実施形態に限定されず、本発明は、いわゆるST機、転落抽選機等の種々の遊技仕様にも適用できる。
また、パチンコ機1は、遊技者にとって有利な状態(例えば大当たり遊技状態)への移行のしやすさを示す複数の設定値のうち、いずれか1つを実設定値として設定できる。実設定値は、複数の設定値のうち大当たり判定に使用される設定値である。第一実施形態のパチンコ機1では、大当たり確率が設定値に応じて異なる。第一実施形態の設定値には、「設定1」〜「設定6」の6段階の値が設けられている。設定値が高いほど有利な状態に移行しやすく、設定値が低いほど有利な状態に移行しにくい。なお、複数の設定値は、6段階に限定されず、2〜5段階でもよいし、7段階以上でもよい。設定値が低いほど有利な状態に移行しやすく、設定値が高いほど有利な状態に移行しにくくてもよい。設定値は連番(1、2、3、4、5、6)でなくてもよく、飛び番号(例えば1、3、5)であってもよい。
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、電源基板42を備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主制御ユニット50には、CPU51、RAM52、ROM53が設けられる。CPU51は、各種の演算処理を行い、遊技の進行を制御する。RAM52は、データを一時的に記憶する。ROM53は、後述のメイン処理(図7参照)を実行するためのメインプログラムを含む制御プログラム等を記憶する。主制御ユニット50には、割込信号発生回路57と設定変更装置56が接続される。割込信号発生回路57は、例えば4ms毎に割込信号を発生し、主制御ユニット50に出力する。主制御基板41は、割込信号の入力を契機にメインプログラムに従って後述のメイン処理を実行する。
設定変更装置56は、上述した「実設定値」を変更するための装置であり、設定キースイッチ562とRAMクリアスイッチ563とを備える。設定キースイッチ562は、RAMクリアスイッチ563の操作に応じて実設定値の変更(以下、「設定変更」という。)が可能な設定変更可能状態を生起するためのスイッチである。RAMクリアスイッチ563は、RAM52の初期化(RAMクリア)を行う際に操作されるスイッチとして機能し、設定変更可能状態において設定変更を行うために操作されるスイッチとしても機能する。RAMクリアが行われると、RAM52の各記憶エリアのうちメイン設定値記憶エリア529を除くすべての記憶エリアが初期化される。第一実施形態では、RAMクリアスイッチ563が上記の二つの機能を兼用するが、例えば、RAMクリアを行うためのスイッチと、実設定値を変更するためのスイッチとが、別個に設けられていてもよい。
主制御ユニット50は、I/Oインタフェイス54を介し、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一始動スイッチ67、第二始動スイッチ68と電気的に接続する。パチンコ機1は、出力ポート55を介して、遊技場管理用コンピュータ59にパチンコ機1の情報を出力する。第一始動スイッチ67は第一始動口14に設けられ、第一始動口14に入賞した遊技球を検出する。第二始動スイッチ68は第二始動口15に設けられ、第二始動口15に入賞した遊技球を検出する。
サブ制御基板60は、CPU61、RAM62、ROM63を備える。CPU61は、主制御基板41から送信される各種の制御コマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。RAM62は、CPU61による演算処理で得られたデータを一時的に記憶する。ROM63は、各種プログラム、プログラムで使用する各種フラグやデータの初期値等を記憶する。
サブ制御基板60は、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9、スピーカ48に接続する。ランプドライバ基板46は、可動役物31、電飾ランプ35、操作ボタン9に接続する。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板60から受信する各種の制御コマンドに従い、前面枠11の電飾ランプ35、センター飾り8の各種照明、操作ボタン9に内蔵するLED等の発光動作、可動役物31の動作等を制御する。
演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板60から受信する各種の制御コマンドに従って表示画面28の表示を制御する。CGROM432は、各種演出に用いるための動画および静止画の画像データを記憶する。操作ボタン9は、遊技者の操作に応じた操作信号をサブ制御基板60に出力する。スピーカ48は、サブ制御基板60から送信される音声データに基づく音声を出力する。
払出制御基板45は、CPU451等を備える。CPU451は、主制御基板41から送信される各種の制御コマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞品球として払い出させる。
中継基板47は、普通電動役物ソレノイド69、大入賞口ソレノイド70、ゲートスイッチ72、大入賞口スイッチ73、一般入賞口スイッチ76、図柄表示部24に接続する。普通電動役物ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第二始動口15の開閉部材151を開閉する。大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に大入賞口17の開閉部材171を開閉する。ゲートスイッチ72は、普通図柄作動ゲート13に設けられ、普通図柄作動ゲート13を通過した遊技球を検出する。大入賞口スイッチ73は、大入賞口17に設けられ、大入賞口17に入賞した遊技球を検出する。一般入賞口スイッチ76は、一般入賞口20に設けられ、一般入賞口20に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主制御基板41および発射装置37に接続され、各基板および発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。発射装置37は、一定間隔(第一実施形態では、0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。電源基板42には、電源回路421、監視回路422、およびバックアップ電池423が設けられている。
電源回路421には交流の24Vが供給されている。電源回路421は、シリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており(図示略)、安定化された直流の12Vおよび5V等を生成して各基板へ供給する。監視回路422は、電源回路421に供給されている電源電圧が所定電圧(第一実施形態では、12V)未満となったことを検出可能な回路である。
監視回路422は、パチンコ機1の電源がOFFにされた場合等、電源回路421に供給されている電源電圧が所定電圧未満に降下すると、主制御基板41への電圧低下信号の出力を開始する。一方、監視回路422は、パチンコ機1の電源がONにされた場合等、電源回路421に供給されている電源電圧が所定電圧以上に上昇すると、主制御基板41への電圧低下信号の出力を停止する。以下、電源回路421に供給されている電源電圧が所定電圧未満になることを、「電源電圧低下」といい、電源回路421に供給されている電源電圧が所定電圧以上になることを、「復電」という。
バックアップ電池423は、コンデンサからなり、電源回路421で生成された直流の5Vを充電し、監視回路422により電源電圧低下が検出された場合に、主制御基板41のRAM52にバックアップ電源(5V)を供給する。これにより、パチンコ機1は電源電圧低下の発生時のRAM52の種々の記憶内容をバックアップ情報として記憶保持しておくことができる。なお、バックアップ電池423は、ボタン電池等で構成されてもよい。
上記構成によれば、主制御基板41のRAM52の記憶内容は、パチンコ機1において電源電圧低下が発生しても消えることなくバックアップ情報として記憶保持される。すなわち、先述したように、遊技中に電源電圧低下が発生したと監視回路422によって判断されると、主制御基板41のRAM52にバックアップ電池423からバックアップ電源が供給されて各記憶内容がバックアップ情報として記憶保持される。このように、RAM52の記憶内容がバックアップ情報として記憶保持されることで、パチンコ機1は、遊技中に電源電圧低下が発生した場合や、パチンコ機1の電源を切ることで電源電圧低下とした場合でも、復電後に、電源電圧低下の発生時の遊技状態から遊技を再開できる。第一実施形態のパチンコ機1は、実設定値等、電源電圧低下の発生時にRAM52に記憶されている全ての情報をバックアップ情報として記憶保持する。なお、パチンコ機1は、電源電圧低下の発生時にRAM52に記憶されている情報の一部(少なくとも実設定値)をバックアップ情報として記憶保持してもよい。
図4を参照して、主制御基板41のRAM52の記憶エリアについて説明する。RAM52には、カウンタ記憶エリア521、コマンド記憶エリア522、フラグ記憶エリア523、保留球数記憶エリア524、大当たり関係情報記憶エリア525、大当たり判定エリア526、普通当たり関係情報記憶エリア527、普通当たり判定エリア528、メイン設定値記憶エリア529等が設けられている。
カウンタ記憶エリア521には、各種のカウンタが記憶される。コマンド記憶エリア522には、主制御基板41からサブ制御基板60、払出制御基板45、ランプドライバ基板46、中継基板47等へ出力される制御コマンドが記憶される。フラグ記憶エリア523には、各種フラグが記憶される。保留球数記憶エリア524には、特別図柄保留球数および普通図柄保留球数が記憶される。
また、詳しくは後述するが、大当たり関係情報記憶エリア525には、第一始動口14または第二始動口15へ遊技球が入賞した時点に取得される大当たり乱数等が記憶される。大当たり判定エリア526には、大当たり判定の対判定象となる大当たり乱数等が記憶される。普通当たり関係情報記憶エリア527には、普通図柄作動ゲート13を遊技球が通過した時点に取得される普通当たり乱数等が記憶される。普通当たり判定エリア528には、普通当たり判定の判定対象となる普通当たり乱数等が記憶される。
また、メイン設定値記憶エリア529には、後述する大当たり判定テーブル531(図6参照)に定義されている複数の設定値(第一実施形態では、「設定1」〜「設定6」)のいずれかが実設定値として記憶される。すなわち、実設定値は、メイン設定値記憶エリア529に記憶(設定)されている設定値である。実設定値は、大当たり判定テーブル531に定義されている複数の設定値のうちのいずれか1つを示し、大当たり判定の際に使用される。CPU51は、メイン設定値記憶エリア529を参照することで、実設定値が「設定1」〜「設定6」のいずれであるかを特定できる。
メイン設定値記憶エリア529は、複数の設定値のうちいずれかをRAMクリアスイッチ563の操作に応じて記憶する。すなわち、メイン設定値記憶エリア529には、パチンコ機1の電源投入時(つまり、復電時)に行われる設定変更によって設定された設定値が実設定値として記憶される。つまり、設定変更は、メイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値を書き換える動作である。また、電源電圧低下時には実設定値が記憶保持されているので、電源電圧低下前に実設定値としてメイン設定値記憶エリア529に記憶されていた設定値が、実設定値として設定されている状態で復電する。
図5を参照して、主制御基板41のRAM52に設けられている大当たり関係情報記憶エリア525について説明する。大当たり関係情報記憶エリア525は、後述するメイン処理の特別図柄処理(図9〜図11参照)において使用される。大当たり関係情報記憶エリア525には、大当たり判定カウンタの値(大当たり判定乱数)が記憶される大当たり判定乱数欄、特別図柄決定カウンタの値(特別図柄決定乱数)が記憶される特別図柄決定乱数欄、変動パターン決定カウンタの値(変動パターン決定乱数)が記憶される変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一始動口14または第二始動口15に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が大当たり関係情報記憶エリア525の各欄に記憶される。
大当たり判定乱数は、大当たり判定のために用いられる。特別図柄決定乱数は特別図柄を決定するために用いられる。変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部または第二特別図柄表示部に表示される特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。大当たり判定乱数と、大当たり判定乱数とともに取得される特別図柄決定乱数、変動パターン決定乱数を含む複数の乱数を、総称して「判定情報」ともいう。
大当たり関係情報記憶エリア525には、複数の記憶エリアが設けられている。第一実施形態では、大当たり関係情報記憶エリア525に、No.1〜No.4の4つの記憶エリアが設けられている。第一始動口14または第二始動口15に遊技球が入賞した際に、特別図柄保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に判定情報が記憶される。
特別図柄保留球数は、第一始動口14または第二始動口15へ入賞した遊技球に対応する判定情報のうち、大当たり判定の実行、特別図柄の変動時間を示す変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている判定情報の個数である。第一実施形態において、記憶可能な特別図柄保留球数の上限である最大特別図柄保留球数は「4」である。CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの判定情報のうち、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている判定情報を、大当たり判定エリア526(図4参照)にシフトする。
大当たり判定エリア526は、大当たり判定を行う対象となる判定情報を格納するために、RAM52に設けられている記憶エリアである。CPU51は、大当たり判定エリア526にシフトされた判定情報について大当たり判定等の各種処理を行う。大当たり判定エリア526に記憶されている判定情報についての各種処理には、例えば、大当たり判定の結果を報知する報知演出の決定、および判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理が含まれる。なお、大当たり判定エリア526の判定情報は、大当たり判定等の各種処理が終了した後に消去される。
また、詳細な説明は省略するが、普通当たり関係情報記憶エリア527および普通当たり判定エリア528も、それぞれ、大当たり関係情報記憶エリア525および大当たり判定エリア526と同様に構成される。
図6を参照して、主制御基板41のROM53に記憶される大当たり判定テーブル531について説明する。大当たり判定テーブル531は、後述する特別図柄処理(図9〜図11参照)において大当たり判定時に使用される。大当たり判定テーブル531では、設定値および遊技状態(現時点において確変状態が生起されているか否か)に応じ、「大当たり」および「はずれ」に対応する大当たり乱数の値(0〜65535)が定義される。すなわち、大当たり判定テーブル531では、大当たり確率が、設定値および遊技状態に応じて定義される。
第一実施形態の大当たり判定テーブル531には、「設定1」〜「設定6」の、6段階の設定値が定義されている。6段階の設定値において、「設定1」が最も遊技者にとって不利であり、「設定1」〜「設定6」の順に数字が大きくなるほど遊技者にとって有利になるように、大当たり確率が設定されている。すなわち、大当たり判定テーブル531では、大当たり確率が「設定1」〜「設定6」の順に高くなるように定義されている。
非確変状態時において、「設定1」〜「設定6」の大当たり確率は、順に、1/319.7(205/65536)、1/312.1(210/65536)、1/304.8(215/65536)、1/297.9(220/65536)、1/291.3(225/65536)、1/284.9(230/65536)である。確変状態時において、「設定1」〜「設定6」の大当たり確率は、順に、1/32.0(2050/65536)、1/31.2(2100/65536)、1/30.5(2150/65536)、1/29.8(2200/65536)、1/29.1(2250/65536)、1/28.5(2300/65536)である。このため、非確変状態および確変状態のそれぞれにおいて、「設定1」〜「設定6」の順に、大当たり判定において大当たりの判定結果が生じやすくなる。
CPU51は、大当たり判定時に上述したメイン設定値記憶エリア529を参照することで、実設定値を特定し、且つ後述する確変フラグの状態を参照することで、確変状態が生起されているか否かを特定する。そして、CPU51は、大当たり判定テーブル531のうち特定した実設定値および遊技状態に応じたテーブルを参照することで、大当たり判定の結果が大当たりおよびはずれのいずれであるかを決定する。なお、第一実施形態の大当たり判定テーブル531には、大当たり判定の結果が「大当たり」となる大当たり乱数の値と、「はずれ」となる大当たり乱数の値とが定義されているが、「小当たり」となる大当たり乱数の値が定義されてもよい。
図7〜図11を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されるメインプログラムによって行われる。メイン処理(図7参照)は、割込信号発生回路57(図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図7に示すように、パチンコ機1の電源が投入されて復電すると、メイン処理が開始される。メイン処理では、稼働中フラグの状態によって、パチンコ機1が稼働中か否かが判断される(S1)。稼働中フラグは、パチンコ機1が稼働中であるかを示すフラグであり、RAM52のフラグ記憶エリア523(図4参照)に記憶される。稼働中フラグは、電源スイッチの操作によってパチンコ機1の電源が「OFF」にされて電源電圧低下が発生したときに「OFF」になり、パチンコ機1の電源が「ON」にされて復電したときに実行される後述する復電時処理(S2)の実行に伴って「ON」になる。よって、パチンコ機1の電源が「ON」にされた直後(つまり、復電した直後)、稼働中フラグは「OFF」である。稼働中フラグが「OFF」の場合、パチンコ機1は稼働中でないと判断され(S1:NO)、復電時処理が実行されて(S2)、メイン処理が終了する。
図8を参照して、復電時処理(S2、図7参照)の詳細について説明する。復電時処理が開始されると、まず、パチンコ機1の電源投入時におけるRAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562の操作状況が判断される。すなわち、RAMクリアスイッチ563からの検出信号に基づいて、RAMクリアスイッチ563が「ON」になっているか否かが判断される(S11)。RAMクリアスイッチ563が押下されずに「OFF」状態でパチンコ機1の電源が投入された場合には(S11:NO)、設定キースイッチ562からの検出信号に基づいて、設定キースイッチ562が「ON」になっているか否かが判断される(S12)。
また、RAMクリアスイッチ563が押下された「ON」状態でパチンコ機1の電源が投入された場合にも(S11:YES)、設定キースイッチ562からの検出信号に基づいて、設定キースイッチ562が「ON」になっているか否かが判断される(S13)。
RAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562がいずれも「OFF」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電した場合には(S11:NO、S12:NO)、処理はそのままS26へ移行する。先述したように、パチンコ機1はバックアップ電池423を搭載しているので、この場合には、パチンコ機1は電源が「OFF」となって電源電圧低下となる直前の状態で復電する。すなわち、例えばメイン設定値記憶エリア529(図4参照)は、パチンコ機1の電源電圧低下となる直前に記憶されていた設定値と同じ値が記憶された状態で復電する。換言すれば、この場合には、電源電圧低下直前と復電直後で実設定値の変更はない。
RAMクリアスイッチ563が「OFF」状態、且つ設定キースイッチ562が「ON」状態でパチンコ機1の電源が投入された場合(S11:NO、S12:YES)、設定確認処理が行われる(S14)。設定確認処理では、メイン設定値記憶エリア529が参照されて、実設定値が設定値表示装置(図示略)に表示される。これにより、パチンコ機1の管理者は実設定値を確認できる。次いで、設定キースイッチ562からの検出信号に基づいて、設定キースイッチ562が「OFF」状態にされたか否かが判断される(S15)。設定キースイッチ562が「OFF」状態でない場合(S15:NO)、設定キースイッチ562が「OFF」状態にされるまでS15の判断が繰り返される。設定キースイッチ562が「OFF」状態にされた場合には(S15:YES)、処理はS26へ移行する。この場合も、RAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562がいずれも「OFF」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電した場合と同様に、電源電圧低下直前と復電直後で実設定値の変更はない。
RAMクリアスイッチ563が「ON」状態、且つ設定キースイッチ562が「OFF」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電した場合(S11:YES、S13:NO)、RAM52の初期化(RAMクリア)が行われる(S16)。第一実施形態では、RAMクリアが行われると、後述する各フラグに「0」が記憶され、各カウンタの値には初期値がセットされる。なお、先述したように、RAMクリアが行われてもメイン設定値記憶エリア529は初期化されないので、メイン設定値記憶エリア529には実設定値として電源電圧低下時に記憶されていた設定値が保持される。つまり、この場合も、上記と同様に、電源電圧低下直前と復電直後で実設定値の変更はない。処理はS26へ移行する。
RAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562がいずれも「ON」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電した場合には(S11:YES、S13:YES)、まず、RAMクリアが行われる(S17)。この場合も、この時点では、上記と同様に、電源電圧低下直前と復電直後で実設定値の変更はない。
次いで、パチンコ機1は設定変更可能状態となり、実設定値に基づく識別情報(第一実施形態では、実設定値自体)を示す設定変更開始コマンドがサブ制御基板60に送信される(S21)。識別情報は、メイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値を識別可能な情報である。設定変更開始コマンドが示す識別情報は、復電時にメイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値を示す。サブ制御基板60は、設定変更開始コマンドを受信すると、復電時の実設定値を判断できるとともに、設定変更可能状態が生起されたことを判断できる。処理はS22の判断へ移行する。
次いで、RAMクリアスイッチ563からの検出信号に基づいて、RAMクリアスイッチ563が押下されたか否かが判断される(S22)。RAMクリアスイッチ563が押下されていない場合(S22:NO)、処理はS25の判断へ移行する。
RAMクリアスイッチ563が押下された場合には(S22:YES)、RAM52のメイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値が変更されて記憶される(S23)。第一実施形態では、RAMクリアスイッチ563が押下される毎に、設定値に「1」が加算され、メイン設定値記憶エリア529に記憶される。なお、メイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値が「設定6」の状態でRAMクリアスイッチ563が押下された場合には、変更後の設定値は「設定1」となる。
次いで、実設定値に基づく識別情報を示す設定変更中コマンドがサブ制御基板60に送信される(S24)。設定変更中コマンドが示す識別情報は、設定変更可能状態において変更された実設定値を示す。サブ制御基板60は、設定変更中コマンドを受信すると、現在の実設定値を判断できるとともに、設定変更可能状態において実設定値が変更されたことを判断できる。処理はS25の判断へ移行する。
次いで、設定キースイッチ562からの検出信号に基づいて、設定キースイッチ562が「OFF」状態にされたか否かが判断される(S25)。設定キースイッチ562が「ON」状態のままの場合には(S25:NO)、処理はS22の判断へ戻り、設定キースイッチ562が「OFF」状態にされるまで、設定変更に関する処理が繰り返される。これにより、設定変更可能状態において、RAMクリアスイッチ563の操作に応じて実設定値が変更される毎に、S24の処理で設定変更中コマンドがサブ制御基板60に送信される。設定キースイッチ562が「OFF」状態にされた場合には(S25:YES)、処理はS26へ移行する。これにより、設定変更が終了し、メイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値が、遊技において使用される実設定値として確定する。
次いで、実設定値に基づく識別情報を示す設定変更終了コマンドがサブ制御基板60に送信される(S26)。設定変更終了コマンドが示す識別情報は、設定変更可能状態の終了時点でメイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値(つまり、直前の設定変更中コマンドが示す設定値と同じ設定値)を示す。サブ制御基板60は、設定変更終了コマンドを受信すると、現在の実設定値を判断できるとともに、設定変更可能状態が終了されたことを判断できる。つまり、サブ制御基板60は、設定変更可能状態が終了することで確定された実設定値(遊技において使用される実設定値)を判断できる。次いで、稼働中フラグが「ON」になり(S27)、処理はメイン処理(図7参照)に戻る。
図7に示すように、復電時処理が終了した場合には、稼働中フラグが「ON」となっており、パチンコ機1は稼働中となる(S1:YES)。この場合、まず、コマンド出力処理が行われる(S31)。コマンド出力処理では、各種の制御コマンドが、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実行されたメイン処理においてRAM52のコマンド記憶エリア522(図4参照)に記憶された制御コマンドである。コマンド記憶エリア522には、メイン処理における個々の処理で生成された各種の制御コマンドが、生成順に記憶される。コマンド出力処理では、各種の制御コマンドがコマンド記憶エリア522への記憶順に出力される。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S32)。スイッチ読込処理では、第一始動スイッチ67、第二始動スイッチ68、ゲートスイッチ72、大入賞口スイッチ73、一般入賞口スイッチ76の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S33)。カウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリア521(図4参照)に記憶されている乱数取得カウンタの値が更新(例えば「1」加算)される。また、特別図柄と普通図柄の変動時間や停止時間を計数するカウンタ等、RAM52のカウンタ記憶エリア521に記憶されている各種タイマカウンタの値が「1」減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S34)。特別電動役物処理では、大当たり遊技の動作(主に大入賞口17の開閉部材171の開閉動作)を制御するための処理が行われる。大入賞口17の開閉部材171は、一旦開放されると、最大開放時間が経過するか、所定個数の遊技球が入賞すると閉鎖される。また、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理が行われる。具体的には、大当たりAの特別図柄が決定された場合には、大当たり遊技終了後に、後述する時短フラグのみが「ON」となり、非確変時短状態が生起される。大当たりBの特別図柄が決定された場合には、大当たり遊技終了後に、後述の確変フラグおよび時短フラグが「ON」となり、確変時短状態が生起される。また、大当たり遊技の終了後には、後述する大当たり遊技状態フラグが「OFF」となり、大当たり遊技状態が終了する。
次いで、特別図柄処理が行われる(S35)。詳細については後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定、遊技状態の移行処理等が行われる(図9〜図11参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S36)。普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に普通当たり遊技の動作(主に第二始動口15の開閉部材151の開閉動作)を制御するための処理が行われる。時短状態が生起されていれば、非時短状態中よりも長く開閉部材151が開放される。
次いで、普通図柄処理が行われる(S37)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ72が遊技球を検出することを契機に普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するための制御コマンドの記憶等の処理が行われる。普通当たり判定では、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの確率で普通当たりか否かが判定される。
次いで、払出処理(S38)、エラーチェック(S39)、情報出力処理(S40)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28、スピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ59に各種の情報が出力される。情報出力処理が終わると、メイン処理を終了する。
図9〜図11を参照して、特別図柄処理(S35、図7参照)の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52に設けられているフラグ記憶エリア523(図4参照)には、先述した稼働中フラグに加え、大当たり遊技状態フラグ、表示状態フラグ、確変フラグ、時短フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。表示状態フラグは、図柄表示部24の特別図柄が変動している場合に「1」、停止表示されている場合に「2」、変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。確変フラグは、確変状態中であるか否かを示すフラグであり、確変状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非確変状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。時短フラグは、時短状態中であるか否かを示すフラグであり、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非時短状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図9に示すように、特別図柄処理が開始されると、遊技球が第一始動口14または第二始動口15に入賞しているか否かが判断される(S41)。第一始動スイッチ67または第二始動スイッチ68が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S32、図7参照)において、第一始動スイッチ67または第二始動スイッチ68に対応するフラグが「ON」となる。このフラグのいずれともが「ON」でない場合には、遊技球が入賞していないと判断されて(S41:NO)、処理はS61(図10参照)の判断へ移行する。第一始動口14または第二始動口15に遊技球が入賞していれば(S41:YES)、RAM52の保留球数記憶エリア524(図4参照)に記憶されている特別図柄保留球数が「4」であるか否かが判断される(S42)。特別図柄保留球数が「4」であれば(S42:YES)、記憶可能な特別図柄保留球数が上限に達しているため、処理はS61の判断へ移行する。
特別図柄保留球数が「4」でない場合には(S42:NO)、RAM52の保留球数記憶エリア524(図4参照)に記憶されている特別図柄保留球数に「1」が加算される(S43)。次いで、判定情報が取得され(S46)、取得された判定情報が大当たり関係情報記憶エリア525(図5参照)に記憶される(S47)。処理はS61の判断へ移行する。
次いで、図10に示すように、大当たり遊技状態フラグの状態によって、大当たり遊技状態であるか否かが判断される(S61)。大当たり遊技状態フラグが「ON」となっていれば、大当たり遊技状態中と判断されて(S61:YES)、処理はメイン処理(図7参照)へ戻る。大当たり稼働中フラグが「OFF」となっており、大当たり遊技状態中でなければ(S61:NO)、表示状態フラグの状態によって、特別図柄が変動表示中であるか否かが判断される(S62)。表示状態フラグに「1」が記憶されていない場合、特別図柄は変動表示中でないと判断され(S62:NO)、表示状態フラグの状態によって、特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S63)。表示状態フラグに「2」が記憶されていない場合は、特別図柄は停止表示中でないと判断されて(S63:NO)、処理はS81(図11参照)へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。
次いで、図11に示すように、RAM52の保留球数記憶エリア524(図4参照)に記憶されている特別図柄保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S91)。特別図柄保留球数が「0」であれば(S81:NO)、大当たり判定が行われず、処理はメイン処理(図7参照)へ戻る。
特別図柄保留球数が「1」以上である場合には(S81:YES)、RAM52の保留球数記憶エリア524(図4参照)に記憶されている特別図柄保留球数が「1」減算される(S82)。大当たり関係情報記憶エリア525(図5参照)のNo.1の記憶エリアに記憶されている判定情報が大当たり判定エリア526にシフトされる(S83)。そして、次の番号以下の記憶エリアの判定情報が、1つ小さな番号の記憶エリアにシフトされる。
次いで、大当たり判定が行われる(S84)。S84では、メイン設定値記憶エリア529(図4参照)が参照されて実設定値が特定され、確変フラグの状態によって現時点で確変状態が生起されているか否かが特定される。そして、大当たり判定テーブル531(図6参照)が参照され、特定された実設定値(「設定1」〜「設定6」のいずれか)および遊技状態(現時点において確変状態が生起されているか否か)に応じて、S83で大当たり判定エリア526(図4参照)に記憶された大当たり乱数が「大当たり」および「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、実設定値および遊技状態に応じた大当たり確率で大当たり判定が行われる。未判定の大当たり乱数に基づく大当たり判定は、判定情報の記憶された順に行われる。
次いで、特別図柄決定処理が行われる(S91)。特別図柄決定処理では、主制御基板41のROM53に記憶されている特別図柄決定テーブル(図示略)が参照されて、大当たり種別を示す特別図柄が決定される。大当たり種別は、大当たりを示す特別図柄の種別を示す。具体的には、特別図柄決定テーブルでは、複数の大当たり種別のそれぞれについて特別図柄決定乱数の値(0〜99)が定義される。大当たり判定の結果が大当たりの場合、特別図柄決定乱数の値に応じて複数の大当たり種別のいずれかが決定される。なお、第一実施形態では、はずれを示す特別図柄は1種類のみ設けられており、はずれの場合には、はずれを示す特別図柄が決定される。
次いで、変動パターン決定処理が行われる(S92)。変動パターン決定処理では、主制御基板41のROM53に記憶されている変動パターン決定テーブル(図示略)が参照されて、変動パターンが決定される。変動パターン決定テーブルには、大当たり判定時の遊技状態、および大当たり判定の結果に応じ、複数のテーブルが設けられる。各テーブルにはそれぞれ複数種類の変動パターンが割り当てられ、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられる。大当たり判定が行われると、その時点の遊技状態と判定結果とに応じたテーブルが参照され、大当たり乱数とともに取得される変動パターン決定乱数の値によって変動パターンが1つ決定される。
次いで、決定された変動パターンを指定するための変動パターン指定コマンドがRAM52のコマンド記憶エリア522(図4参照)に記憶される(S93)。変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S31、図7参照)において中継基板47とサブ制御基板60に送信される。これにより、図柄表示部24の特別図柄表示部において特別図柄の変動表示が開始され、表示画面28等において報知演出の実行が開始される。
次いで、変動パターンに応じて決められる特別図柄の変動時間が、変動時間カウンタにセットされる(S94)。特別図柄が変動表示中であることを示す「1」が表示状態フラグに記憶されて(S95)、処理はメイン処理(図7参照)へ戻る。
また、図10に示すように、S62の判断において、表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、特別図柄が変動表示中であると判断され(S62:YES)、変動時間が経過したか否かが判断される(S101)。S94でセットされた変動時間カウンタのカウント値が「0」でない場合、変動時間がまだ経過していないと判断され(S101:NO)、処理はメイン処理(図7参照)へ戻る。一方、変動時間カウンタのカウント値が「0」である場合には、変動時間が経過したと判断され(S101:YES)、特別図柄の変動停止および報知演出の終了を示す図柄停止コマンドがRAM52のコマンド記憶エリア522(図4参照)に記憶される(S102)。図柄停止コマンドは、次回実行されるコマンド出力処理(S31、図9参照)によって中継基板47とサブ制御基板60に送信される。これにより、図柄表示部24の特別図柄表示部において特別図柄の変動表示が終了し、表示画面28等において報知演出が終了する。つまり、パチンコ機1において、特別図柄の変動時間は、大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。なお、特別図柄は変動時間が経過すると、所定の停止時間(第一実施形態では0.8秒)、停止表示される。
次いで、所定の停止時間が停止時間カウンタに記憶される(S103)。特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が表示状態フラグに記憶され(S104)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S63の判断において、表示状態フラグに「2」が記憶されている場合、特別図柄が停止表示中であると判断され(S63:YES)、S103においてセットされた停止時間カウンタのカウント値によって、停止時間が経過したか否かが判断される(S111)。停止時間カウンタのカウント値が「0」でない場合には、停止時間がまだ経過していないと判断され(S111:NO)、処理はメイン処理へ戻る。停止時間が経過した場合には(S111:YES)、特別図柄が変動表示中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、表示状態フラグに記憶される(S112)。次いで、遊技状態移行処理が行われて(S113)、処理はメイン処理へ戻る。
遊技状態移行処理では、大当たりと判定された場合に大当たり遊技状態へ移行させるためのフラグの制御と、所定の終了条件が成立した場合に時短状態および確変状態を終了させるためのフラグの制御とが行われる。具体的には、大当たり判定の結果が大当たりとなると、大当たり遊技状態フラグが「ON」となって大当たり遊技状態が生起される。この場合、確変時短状態が生起されており、時短フラグおよび確変フラグが「ON」となっていれば、「OFF」となって遊技状態は通常状態に移行する。つまり、大当たり遊技は、通常状態において行われる。また、非確変時短状態が生起されている場合、時短状態は、大当たり遊技の終了後の大当たり判定の実行回数が時短回数に達した場合、時短フラグが「OFF」となって終了し、遊技状態は通常状態に移行する。
図12、図13を参照して、サブ制御基板60が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理は、ROM63に記憶されているプログラムに従って、CPU61によって実行される。サブ制御基板処理では、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、スピーカ48等による演出を制御する処理が行われる。
図12に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主制御基板41から設定変更開始コマンドを受信したか否かが判断される(S201)。設定変更開始コマンドを受信していない場合(S201:NO)、処理はS211の判断へ移行する。設定変更開始コマンドを受信している場合(S201:YES)、設定変更開始コマンドによって通知された設定値(識別情報)が第一設定値記憶エリア621(図14参照)に記憶される(S202)。図14に示すように、第一設定値記憶エリア621は、RAM62に設けられ、設定変更開始コマンドによって通知された設定値(識別情報)を記憶する。設定変更開始コマンドによって通知された設定値は、復電時の実設定値である。
図12に示すように、次いで、設定変更中画面281(図15(A)参照)が表示画面28に表示される(S203)。図15(A)に示すように、設定変更中画面281は、設定変更可能状態中であることを示す画面である。管理者は設定変更中画面281を見ることで、設定変更可能状態中であることを把握できる。また、設定変更中画面281には現在の実設定値を表示する設定値表示領域281Aが設けられる。S203では、復電時の実設定値(つまり、第一設定値記憶エリア621に記憶されている設定値)が設定値表示領域281Aに表示される。例えば復電時の実設定値が「設定3」の場合、図15(A)に示すように、設定値表示領域281Aに「設定3」の表示が行われる。
図12に示すように、次いで、主制御基板41から設定変更中コマンドを受信したか否かが判断される(S211)。設定変更中コマンドを受信していない場合(S211:NO)、処理はS221の判断へ移行する。設定変更中コマンドを受信している場合(S211:YES)、設定変更中コマンドによって通知された設定値(識別情報)が第二設定値記憶エリア622(図14参照)に記憶される(S212)。図14に示すように、第二設定値記憶エリア622は、RAM62に設けられ、設定変更中コマンドおよび設定変更終了コマンドによって通知された設定値(識別情報)を記憶する。設定変更中コマンドによって通知された設定値は、設定変更可能状態において設定変更が行われたときの変更後の(つまり、現在の)実設定値である。設定変更終了コマンドによって通知された設定値は、設定変更可能状態の終了時に実設定値として記憶されている設定値であり、遊技に使用される実設定値である。
図12に示すように、次いで、設定値表示領域281A(図15(B)参照)に表示されている設定値が更新される(S213)。S213では、現在の実設定値(つまり、第二設定値記憶エリア622に記憶されている設定値)が設定値表示領域281Aに表示される。例えば復電時の実設定値が「設定3」であり、設定変更中コマンドによって「設定4」に変更されたことが通知された場合、図15(B)に示すように、設定値表示領域281Aに「設定4」の表示が行われる。
図12に示すように、次いで、設定変更可能状態中において実設定値が変更されたことを報知する設定変更SEが出力される(S214)。管理者は設定変更SEを聞くことで、実設定値が変更されたこと把握できる。よって、パチンコ機1は、いわゆるゴト師による設定変更に関する不正行為を抑制できるので、パチンコ機1のセキュリティが向上する。
次いで、主制御基板41から設定変更終了コマンドを受信したか否かが判断される(S221)。設定変更終了コマンドを受信していない場合(S221:NO)、処理はS231の判断へ移行する。設定変更終了コマンドを受信している場合(S221:YES)、設定変更終了コマンドによって通知された設定値が第二設定値記憶エリア622(図14参照)に記憶される(S222)。
次いで、第一設定値記憶エリア621と第二設定値記憶エリア622が参照される(S223)。第二設定値記憶エリア622に記憶された設定値は実設定値として確定した設定値であり、第一設定値記憶エリア621に記憶されている設定値と第二設定値記憶エリア622に記憶されている設定値が異なっていれば、設定変更可能状態において実設定値が変更されたこととなる。次いで、確定された実設定値と、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かとを示す設定関係情報が参照エリア623(図14参照)に記憶される(S224)。図14に示すように、参照エリア623は、RAM62に設けられ、設定関係情報を記憶する。第一実施形態の設定関係情報は、「設定1」〜「設定6」の6種類と「設定変更あり」および「設定変更なし」の2種類との組み合わせを示す情報であり、12種類(6種類×2種類)ある。復電時の実設定値が「設定3」であり、その後設定変更可能状態において実設定値が「設定4」に変更された場合、図14に示すように、設定関係情報は、「設定4_設定変更あり」となる。なお、「設定4」の部分は、確定した(つまり、設定変更可能状態の終了時の)実設定値を示し、「設定変更あり」の部分は、設定変更可能状態において設定変更があったか否かを示す。
次いで、設定変更完了画面282(図15(C)参照)が表示画面28に表示される(S225)。図15(C)に示すように、設定変更完了画面282は、設定変更可能状態が終了(つまり、設定変更が完了)したことを示す画面である。管理者は設定変更完了画面282を見ることで、設定変更可能状態が終了し、実設定値が確定したことを把握できる。また、設定変更完了画面282は確定した実設定値を表示する設定値表示領域282Aが設けられる。S225では、参照エリア623に記憶されている設定値が設定値表示領域282Aに表示される。例えば確定した実設定値が「設定4」の場合、図15(C)に示すように、設定値表示領域282Aに「設定4」の表示が行われる。
次いで、図13に示すように、主制御基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S231)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S231:NO)、処理はS241の判断へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信している場合(S231:YES)、変動回数計数カウンタの値に「1」が加算される(S232)。変動回数計数カウンタは、報知演出が実行された回数(つまり、大当たり判定の実行回数)である変動回数を計数し、RAM62に記憶される。変動回数計数カウンタの値は、パチンコ機1の起動(復電)時に「0」にリセットされる。これにより、変動回数カウンタは、パチンコ機1が起動(復電)してからの変動回数を計数できる。なお、変動回数計数カウンタの値は、パチンコ機1の電源オフ(電源電圧低下)時にリセットされてもよい。
次いで、変動回数計数カウンタの値によって、復電後1回目の変動であるか否かが判断される(S233)。変動回数計数カウンタの値が「1」でなければ(S233:NO)、処理はS235へ移行する。変動回数計数カウンタの値が「1」であれば(S233:YES)、特定演出が行われる(S234)。特定演出は、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かに応じて異なる態様で行われる。具体的には、参照エリア623の設定関係情報が参照されて、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かが特定される。すなわち、設定関係情報が「設定変更あり」を示していれば、設定変更可能状態において設定変更が行われたと特定され、「設定変更なし」を示していれば、設定変更可能状態において設定変更が行われなかったと特定される。特定結果に応じて異なる演出態様の特定演出が選択され、選択された特定演出が実行される。遊技者は、特定演出を見ることで設定変更があったか否かを確認できる。このため、遊技者は設定変更の有無を確認したい場合、パチンコ機1の起動時(遊技場の開店時)から遊技を開始する。よって、パチンコ機1は、パチンコ機1の稼働率の向上を図ることができる。
第一実施形態の特定演出は、演出図柄81(図2参照)が震えるように表示されることで行われる。なお、特定演出の演出態様は、これに限定されず、演出図柄81の背景に表示された背景画像を用いて行われてもよいし、可動役物31の動作、電飾ランプ35の発光、スピーカ48からの音声出力等によって行われてもよい。さらに、パチンコ機1は、操作ボタン9に振動部材を設け、振動部材を制御することで操作ボタン9を振動させて特定演出を行ってもよいし、操作ボタン9に発光部材を設け、発光部材を制御して操作ボタン9を発光させて特定演出を行ってもよい。さらに、特定演出は、1回目の変動において操作ボタン9が操作された場合にのみ実行されてもよい。なお、パチンコ機1は、これらの各種演出態様を組み合わせて特定演出を行ってもよい。
次いで、変動パターンに指定コマンドによって指定された変動パターンに基づく報知演出の実行が開始され(S235)、処理はS241の判断へ移行する。
次いで、主制御基板41から図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S241)。図柄停止コマンドを受信していない場合(S241:NO)、処理はS251の判断へ移行する。図柄停止コマンドを受信している場合(S241:YES)、演出図柄81の確定表示が行われる(S242)。これにより、報知演出が終了する。
次いで、主制御基板41から大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される(S251)。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合(S251:NO)、処理はS201(図12参照)の判断へ戻る。大当たり遊技開始コマンドを受信している場合(S251:YES)、大当たり遊技中であることを示す大当たり遊技演出の実行が開始される(S252)。処理はS201の判断へ戻る。
以上説明したように、第一実施形態によれば、設定変更可能状態が生起された場合に、実設定値に基づく識別情報を示す設定変更開始コマンドが主制御基板41からサブ制御基板60に送信される。また、設定変更可能状態が終了した場合に、実設定値に基づく識別情報を示す設定変更終了コマンドが主制御基板41からサブ制御基板60に送信される。そして、設定変更開始コマンドが示す識別情報と、設定変更終了コマンドが示す識別情報とに基づいて、設定変更可能状態において設定変更が行われた否かがサブ制御基板60で判断される。このため、サブ制御基板60は、設定変更可能状態の開始時の実設定値と、設定変更可能状態の終了時の実設定値を把握できる。よって、パチンコ機1は、設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かをサブ制御基板60で確実に判断できる。
さらに、パチンコ機1は、電源電圧低下時にサブ制御基板60のRAM62にバックアップ電源を供給するためのサブ用バックアップ電池がなくても設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かをサブ制御基板60で確実に判断できる。よって、パチンコ機1は、サブ用バックアップ電池の分、製造コストを削減できる。なお、パチンコ機1はサブ用バックアップ電池を備えてもよい。この場合、例えばサブ用バックアップ電池が消耗して容量がなくなった場合でも、パチンコ機1は設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かをサブ制御基板60で確実に判断できる。
また、サブ制御基板60では、設定変更開始コマンドを受信した場合、設定変更中画面281が表示される制御が行われ、設定変更終了コマンドを受信した場合、設定変更完了画面282が表示される制御が行われる。このため、パチンコ機1は、設定変更中画面281の表示によって設定変更可能状態となったことを報知でき、設定変更完了画面282の表示によって設定変更可能状態が終了したことを報知できる。
また、設定変更可能状態において、RAMクリアスイッチ563の操作に応じて実設定値が変更される毎に、実設定値に基づく識別情報を示す設定変更中コマンドが主制御基板41からサブ制御基板60に送信される。そして、サブ制御基板60では、設定変更中コマンドを受信した場合、設定値表示領域281Aの表示が更新されるとともに、設定変更SEが出力される制御が行われる。このため、パチンコ機1は、設定値表示領域281Aの表示の更新と、設定変更SEの出力によって設定変更可能状態において実設定値が変更されたことを報知できる。よって、パチンコ機1はセキュリティを向上できる。
また、サブ制御基板60では、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果に応じて異なる特定演出を実行する制御が行われる。このため、遊技者は、設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かを、実行された特定演出によって判断できる。よって、パチンコ機1は、遊技者の注目を演出に集めることができる。
また、特定演出は、設定変更可能状態が終了した後、1回目の当たり判定が実行された場合に、実行される。このため、遊技者は、1回目の当たり判定が実行された場合、特定演出を確認しようとする。結果として、パチンコ機1の稼働率が向上する。
図16〜図18を参照して、第二実施形態のパチンコ機1について説明する。第二実施形態は、主制御基板41のRAM52の構成、図8に示す復電時処理(S2)に代えて図17に示す復電時処理が行われる点、および図12に示すサブ制御基板処理に代えて図18に示すサブ制御基板処理が行われる点が第一実施形態と異なる。以下では、第一実施形態と同一の構成については、第一実施形態と同一の符号を付し、また、第一実施形態と同一の処理については、第一実施形態と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図16を参照して、第二実施形態の主制御基板41のRAM52の構成について説明する。第二実施形態のRAM52には、カウンタ記憶エリア521、コマンド記憶エリア522、フラグ記憶エリア523、保留球数記憶エリア524、大当たり関係情報記憶エリア525、大当たり判定エリア526、普通当たり関係情報記憶エリア527、普通当たり判定エリア528、メイン設定値記憶エリア529に加えて、参照エリア530が設けられている。
参照エリア530には、パチンコ機1の電源投入時(つまり、復電時)に実設定値としてメイン設定値記憶エリア529に記憶されている設定値が参照用設定値として記憶される。参照用設定値は、復電時に設定変更が行われても、その後電源電圧低下および復電が行われなければ変更されることはない。このため、パチンコ機1は設定変更可能状態の終了時に実設定値と参照用設定値を比較することで、設定変更の有無を判断できる。このように、参照エリア530は、設定変更可能状態において実設定値がRAMクリアスイッチ563の操作によって変更されたか否かを判断するために使用される。
図17を参照して、第二実施形態の復電時処理について説明する。第二実施形態の復電時処理では、設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、設定変更終了コマンドの代わりに後述の設定通知コマンドを送信するための処理が行われる点が、第一実施形態と異なる。
具体的には、RAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562がいずれも「ON」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電し(S11:YES、S13:YES)、RAMクリアが行われた場合(S17)、参照用設定値がRAM52の参照エリア530に記憶される(S21A)。具体的には、復電時の実設定値、すなわち復電時にメイン設定値記憶エリア529に記憶されている設定値が参照エリア530にシフトされる。
次いで、RAMクリアスイッチ563が押下される毎に(S22:YES)、実設定値、すなわちメイン設定値記憶エリア529に記憶されている設定値が変更される(S23)。このとき、参照エリア530に参照用設定値として記憶されている設定値は変更されない。
次いで、設定キースイッチ562が「OFF」状態にされた場合には(S25:YES)、実設定値に基づく識別情報(第二実施形態では、実設定値自体)と、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果とを示す(つまり、設定関係情報を示す)設定通知コマンドがサブ制御基板60に送信される(S26A)。具体的には、S26Aでは、メイン設定値記憶エリア529および参照エリア530を参照することで、実設定値および参照用設定値が比較されて、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かが判断される。実設定値が参照用設定値と異なる設定値の場合、設定変更可能状態において設定変更が行われた旨の設定関係情報が設定通知コマンドに付与される。実設定値が参照用設定値と同じ設定値の場合、設定変更可能状態において設定変更が行われていない旨の設定関係情報が設定通知コマンドに付与される。設定通知コマンドが示す識別情報は、設定変更可能状態の終了時点でメイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値を示す。
サブ制御基板60は、設定通知コマンドを受信すると、設定変更可能状態が終了されたことを判断できるとともに、現在の実設定値を判断でき、さらに設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果を判断できる。次いで、稼働中フラグが「ON」となり(S27)、処理はメイン処理(図7参照)へ戻る。
図18を参照して、第二実施形態のサブ制御基板処理について説明する。第二実施形態のサブ制御基板処理では、S201〜S225(図12参照)の処理に代えて、S261、S262の処理が行われる点が第一実施形態と異なる。
具体的には、第二実施形態のサブ制御基板処理が開始される主制御基板41から設定通知コマンドを受信したか否かが判断される(S261)。設定通知コマンドを受信していない場合(S261:NO)、処理はS231(図13参照)の判断へ移行する。設定通知コマンドを受信している場合(S261:YES)、通知された設定関係情報がRAM62の参照エリア623(図14参照)に記憶される(S262)。処理はS231の判断へ移行する。
以上説明したように、第二実施形態によれば、主制御基板41では、設定変更可能状態が終了した場合に、メイン設定値記憶エリア529および参照エリア530を参照することで、設定変更可能状態において実設定値がRAMクリアスイッチ563の操作によって変更されたか否かが判断される。そして、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果を示す設定通知コマンドが、主制御基板41からサブ制御基板60に送信される。サブ制御基板60では、設定通知コマンドが示す判断結果が参照される。よって、パチンコ機1は、設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かをサブ制御基板60で確実に判断できる。また、この場合には、第一設定値記憶エリア621と第二設定値記憶エリア622が不要となる。よって、パチンコ機1は、サブ制御基板60のRAM62の記憶容量の増加を抑制できる。
さらに、パチンコ機1は、第一実施形態と同様にしてサブ用バックアップ電池の分、製造コストを削減できる。また、サブ用バックアップ電池を備える場合でも、第一実施形態と同様にして、パチンコ機1は設定変更可能状態において実設定値が変更されたか否かをサブ制御基板60で確実に判断できる。なお、その他第一実施形態と同じ構成(特定演出の実行等)による効果については、第一実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、第二実施形態において、主制御基板41のCPU51が、本発明の「主制御手段」に相当する。サブ制御基板60のCPU61が、本発明の「副制御手段」に相当する。RAMクリアスイッチ563が、本発明の「操作部」に相当する。「設定1」〜「設定6」が、本発明の「複数の設定情報」に相当する。主制御基板41のRAM52のメイン設定値記憶エリア529が、本発明の「第一記憶エリア」に相当する。主制御基板41のRAM52の参照エリア530が、本発明の「第二記憶エリア」に相当する。主制御基板41のRAM52が、本発明の「記憶手段」に相当する。図11のS84の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「判定手段」に相当する。バックアップ電池423が、本発明の「バックアップ手段」に相当する。図17のS11:YES、S13YESの場合に、設定変更可能状態を生起する主制御基板41のCPU51が、本発明の「生起手段」に相当する。
図17のS26Aの処理でメイン設定値記憶エリア529および参照エリア530を参照することで、実設定値および参照用設定値が比較されて、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断する主制御基板41のCPU51が、本発明の「判断手段」に相当する。設定通知コマンドが、本発明の「特定コマンド」に相当する。図17のS26Aの処理で設定通知コマンドを送信する主制御基板41のCPU51が、本発明の「送信手段」に相当する。図13のS234の処理でRAM62の参照エリア623を参照するサブ制御基板60のCPU61が、本発明の「参照手段」に相当する。図13のS325の処理を実行するサブ制御基板60のCPU61が、本発明の「特定演出実行手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態から種々の変更が可能である。例えば上記実施形態において、パチンコ機1は、いわゆる一種タイプの遊技機であるが、本発明は、いわゆる一種二種混合タイプ、二種タイプ(羽根物タイプ)、特別図柄を有さない一般電役タイプ等、様々なタイプの遊技機に適用できる。
また、上記実施形態において、サブ制御基板60では、設定変更開始コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態が生起されたことを報知する設定変更開始SEをスピーカ48から出力する制御が行われてもよい。また、設定変更終了コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態が終了したことを報知する設定変更終了SEをスピーカ48から出力する制御が行われてもよい。設定変更開始SEと設定変更終了SEは互いに異なるSEであってもよいし、互いに同じSEであってもよいし、設定変更SEと異なるSEであってもよいし、設定変更SEと同じSEであってもよい。各種SEを出力することで、パチンコ機1のセキュリティが向上する。また、設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、および設定変更終了コマンドに基づく報知は、表示画面28、スピーカ48による報知に限定されず、電飾ランプ35、可動役物31等によって行われてもよい。
また、第二実施形態では、第一実施形態のS21、S24、S26の処理が実行されない。これに対し、第二実施形態でもS21、S24、S26の処理の一部または全部が実行されてもよい。すなわち、第二実施形態でも設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、設定変更終了コマンドの一部または全部が主制御基板41からサブ制御基板60に送信されてもよい。設定変更終了コマンドと設定通知コマンドは共通のコマンドとして送信されてもよい。主制御基板41においてS21、S24、S26の処理が実行される場合、各処理に応じてサブ制御基板60においてS201〜S221の処理が実行されてもよい。
また、設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、および設定変更終了コマンドは、それぞれ、必ずしも実設定値に基づく識別情報を示さなくてもよい。サブ制御基板60が設定変更開始コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態が開始されたことを判断可能であればよい。サブ制御基板60が設定変更中コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態において主制御基板41から送信されたことを判断可能であればよい。サブ制御基板60が設定変更終了コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態が終了されたことを判断可能であればよい。この場合、設定関係情報は例えば実設定値に基づく識別情報を示さなくてもよい。
上記変形例の場合、サブ制御基板60は、設定変更開始コマンドを受信してから設定変更終了コマンドを受信するまでに、設定変更中コマンドを受信したか否かに基づいて、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断できる。すなわち、サブ制御基板60は、設定変更開始コマンドを受信してから設定変更終了コマンドを受信するまでに、設定変更中コマンドを受信した場合に、設定変更可能状態において設定変更が行われたと判断する。サブ制御基板60は、設定変更開始コマンドを受信してから設定変更終了コマンドを受信するまでに、設定変更中コマンドを受信しなかった場合に、設定変更可能状態において設定変更が行われなかったと判断する。
サブ制御基板60は、S224の処理において上記判断結果に応じて設定関係情報を参照エリア623に記憶する。この場合、パチンコ機1は、設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、および設定変更終了コマンドに実設定値に基づく識別情報を付加する場合よりもコマンド容量を小さくできる。
また、第一実施形態において、設定変更開始コマンド、設定変更中コマンド、および設定変更終了コマンドのうち少なくとも設定変更開始コマンドと設定変更中コマンドが主制御基板41からサブ制御基板60に送信されればよい。この場合、サブ制御基板60は、設定変更開始コマンドが示す識別情報と設定変更終了コマンドが示す識別情報とを比較することで、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断すればよい。
また、上記実施形態において、変動回数計数カウンタは、設定変更が行われてからの変動回数を計数してもよい。この場合、例えばS224の後に、参照エリア623を参照し、設定変更の有無に応じて変動回数計数カウンタを「0」にリセットするか否かが判断されてもよい。
また、特定演出には複数の演出態様があってもよい。例えば設定変更可能状態において設定変更が行われた場合と、行われていない場合とで異なる確率で各演出態様の特定演出が行われるように構成されてもよい。特定演出は、サブ制御基板60が設定変更開始コマンドを受信したか否か(すなわち、設定変更可能状態が生起されたか否か)に応じて異なる演出態様で実行されてもよい。なお、設定変更可能状態の開始時の実設定値を第一実設定値とし、設定変更可能状態の終了時の実設定値を第二実設定値とした場合、設定変更とは、第一設定値から第一設定値とは異なる設定値に変更された後、第二設定値が第一設定値と同じ設定値となる場合を含んでもよいし、含まなくてもよい。つまり、第一設定値から第一設定値とは異なる設定値に変更された後、第二設定値が第一設定値と同じ設定値となった場合には、パチンコ機1は設定変更されていないと判断してもよい。また、パチンコ機1は、これらの場合を区別して異なる態様で特定演出を行ってもよい。
また、上記実施形態において、特定演出が実行されるタイミングは、変動回数が1回目のときに限定されず、2回目以降の所定回数目に実行されてもよいし、特定演出を実行するか否かの抽選を行い、抽選に当選した場合に特定演出が実行されてもよい。特定演出は、パチンコ機1が復電(起動)してから電源電圧低下(電源オフ)するまでの間に複数回行われてもよい。例えば変動回数計数カウンタは所定の条件が成立したときにリセットされるように構成されてもよい。所定の条件は、例えば変動回数が所定回数になった時、所定の時刻になった時、遊技状態の切り替わり時、大当たり遊技の開始または終了時、変動回数計数カウンタをリセットするか否かの抽選の当選時等である。例えばパチンコ機1の稼働率の低い時間帯に特定演出が実行されるように、変動回数計数カウンタをリセットすることが考えられる。この場合、パチンコ機1は、効率的にパチンコ機1の稼働率の向上を図ることができる。例えば遊技状態が確変状態から通常状態に移行したときや、大当たり遊技が終了した直後は、パチンコ機1の稼働率が低くなることが考えられる。遊技状態の切り替わり時や大当たり遊技の開始または終了時に変動回数計数カウンタがリセットされる場合、パチンコ機1は、パチンコ機1の稼働率の低下を抑制できる。
また、特定演出を実行するタイミングは、変動回数計数カウンタによって判断されなくてもよい。例えば確変フラグ、時短フラグ、大当たり遊技状態フラグ等の各種フラグの状態変化に基づいて特定演出を実行するタイミングが判断されてもよい。
また、上記実施形態では、第一設定値記憶エリア621に記憶されている設定値と第二設定値記憶エリア622に記憶されている設定値が異なっていれば、実設定値が変更されたこととされる。これに対し、第一設定値記憶エリア621に設定値が記憶されている場合(つまり、設定変更開始コマンドを受信している場合)、実設定値が変更された(つまり、設定変更あり)こととされてもよい。これによれば、パチンコ機1は、設定変更可能状態が生起された否かに応じて特定演出を実行できる。よって、遊技者は、特定演出が実行されると、実設定値が変更された可能性があることを把握できる。
また、上記実施形態では、RAMクリアスイッチ563および設定キースイッチ562がいずれも「ON」状態でパチンコ機1の電源が投入されて復電したことを条件として、設定変更可能状態が生起されるが、設定変更可能状態が生起される条件は上記実施形態に限定されない。例えば復電した場合に常に設定変更可能状態が生起されてもよいし、設定キースイッチ562が「ON」状態で復電した場合に、RAMクリアスイッチ563の状態によらず、設定変更可能状態が生起されてもよい。
また、上記実施形態のサブ制御基板60では、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果に応じて特定演出を実行する制御が行われた。これに対し、パチンコ機1は、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果を、他の用途に用いてもよい。例えばサブ制御基板60は、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かの判断結果に応じて、S235で実行する報知演出の演出内容を決定するためのテーブルを切り替えてもよいし、S243で実行する大当たり演出の演出内容を決定するためのテーブルを切り替えてもよい。この場合、遊技者は、報知演出の演出内容の傾向や大当たり演出の演出内容の傾向によって設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断し得る。よって、パチンコ機1は、報知演出や大当たり演出に遊技者の注目を集めることができる。
また、第二実施形態では、S23の処理でメイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値が、RAMクリアスイッチ563の操作に応じて変更される。これに対し、S23の処理では、参照エリア530に参照用設定値として記憶されている設定値がRAMクリアスイッチ563の操作に応じて変更されてもよい。すなわち、S23の処理では、メイン設定値記憶エリア529に実設定値として記憶されている設定値は、RAMクリアスイッチ563の操作に応じて変更されなくてもよい。この場合でも、主制御基板41のCPU51は、メイン設定値記憶エリア529および参照エリア530を参照することで、実設定値および参照用設定値が比較されて、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断できる。そして、CPU51は、設定変更可能状態において設定変更が行われたか否かを判断した後、参照用設定値として参照エリア530に記憶されている設定値を、メイン設定値記憶エリア529にシフトしてもよい。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素に付けた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「記憶手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
28 表示画面
41 主制御基板
42 電源基板
48 スピーカ
51 CPU
52 RAM
53 ROM
56 設定変更装置
60 サブ制御基板
61 CPU
62 RAM
64 ROM
421 電源回路
422 監視回路
423 バックアップ電池
562 設定キースイッチ
563 RAMクリアスイッチ

Claims (3)

  1. 遊技の進行を制御する主制御手段と、
    前記主制御手段からの制御コマンドに基づいた制御を行う副制御手段と
    を備えた遊技機において、
    前記主制御手段は、
    当たり判定の当選確率に対応する複数の設定情報のうちいずれかを、操作部の操作に応じて記憶する第一記憶エリアと、前記第一記憶エリアに記憶された前記設定情報である実設定情報を変更可能な設定変更可能状態において前記実設定情報が前記操作部の操作によって変更されたか否かを判断するために使用される第二記憶エリアとが設けられた記憶手段と、
    判定条件が成立した場合に、前記実設定情報に対応する前記当選確率で前記当たり判定を行う判定手段と
    を備え、
    前記遊技機は、さらに、前記遊技機に供給される電源電圧が所定電圧未満となった場合に、前記記憶手段にバックアップ電源を供給することで、前記実設定情報を保持するバックアップ手段を備え、
    前記主制御手段は、さらに、
    前記電源電圧が前記所定電圧以上となったことを少なくとも1つの条件として、前記設定変更可能状態を生起する生起手段と、
    前記設定変更可能状態が終了した場合に、前記第一記憶エリアおよび前記第二記憶エリアを参照することで、前記設定変更可能状態において前記実設定情報が前記操作部の操作によって変更されたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果を示す前記制御コマンドである特定コマンドを前記副制御手段に送信する送信手段と
    を備え、
    前記副制御手段は、
    前記送信手段によって送信された前記特定コマンドが示す前記判断結果を参照する参照手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記副制御手段は、前記参照手段によって参照された前記判断結果に応じて異なる特定演出を実行する特定演出実行手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特定演出実行手段は、前記設定変更可能状態が終了した後、所定回数目の前記当たり判定が前記判定手段によって実行された場合に、前記特定演出を実行することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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