JP2021074032A - 炊飯器 - Google Patents

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下澤 雅規
Masaki Shimozawa
雅規 下澤
武田 大輔
Daisuke Takeda
大輔 武田
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【課題】炊飯器を長期間使用せずに保管するような使い方をされた場合にバックアップ用電源の消費を抑制し、製品寿命を延ばす。【解決手段】本体1に収納される内釜2と、内釜2を加熱する加熱手段4と、内釜2の温度を検出する温度検出手段6と、温度検出手段6の温度情報に基づいて加熱手段4に供給する電力を制御する制御部5aと、各種設定内容を表示するための表示部8と、供給されている電源周波数に応じた短形波を生成して制御部5aに入力する電源周波数信号生成手段12と、電源コンセントに接続されていない非給電状態において制御部5aや表示部8に電源を供給するバックアップ用電源10とを備え、制御部5aは、電源周波数信号生成手段12からの短形波の入力が途絶えると、計時手段を動作して計時した時間が所定の時間を越えたら、表示部8の全ての表示内容を消灯して電力消費抑制モードへ移行するものである。【選択図】 図3

Description

本発明は炊飯器に係り、特に、時計機能を備え時刻の表示を行うのに好適な炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器においては、時計機能を備え、設定した時刻にご飯を炊き上げるための予約機能を有したものが一般的であり、また停電などの不測の事態に備えて時計機能や設定された予約機能を確保するようにバックアップ用の電源を備えたものが主流となっている。また、製品出荷時に時刻は事前に入力され、使用者は購入時の入力の手間も無く、停電ごとの時刻の訂正などの煩わしさからも解放されている。さらに、この種の炊飯器においては、本体に備えた表示部で常に現在時刻を表示することで、ごはん支度を行っている使用者にとって時間を確認するのに利便性は高いものである。
しかし、特許文献1では、バックアップ用の電池の消費電力を低減するため、商用電源の停電を検知する停電検知手段を備え、制御手段は、停電検知手段の出力により停電と判断したときに、液晶表示手段の表示を非表示とし、液晶電源回路遮断手段により液晶電源回路を遮断するので、停電時に液晶電源回路に流れ続ける不要な消費電流を無くすことができ、バックアップ電源である電池の無駄な消費電力を抑え、電池の寿命を延ばすことができる炊飯器が公開されている。
特開2008−272143号公報
しかしながら、炊飯器の表示部に表示する例えば時刻は使用者がごはん支度時に例えば時間を確認するのにとって便利なものである。また、近年は停電の発生は少なく、発生しても短時間に復旧する環境が整っている。
そこで、使用者の使用していない間は、表示を消すことでバックアップ用の電源の消費電力を低減する必要がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本体と、該本体に収納される内釜と、該内釜の上部開口を覆う蓋と、前記内釜を加熱する加熱手段と、前記内釜の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の温度情報に基づいて前記加熱手段に供給する電力を制御する制御部と、炊飯機能の設定や予約時刻の設定などを前記制御部に入力するための操作部と、各種設定内容を表示するための表示部と、供給されている電源周波数に応じた短形波を生成して前記制御部に入力する電源周波数信号生成手段と、電源コンセントに接続されていない非給電状態において前記制御部や表示部に電源を供給するバックアップ用電源とを備え、前記制御部は、前記電源周波数信号生成手段からの短形波の入力が途絶えると、計時手段を動作して計時した時間が所定の時間を越えたら、前記表示部の全ての表示内容を消灯して電力消費抑制モードへ移行するものである。
本発明によれば、使用者が長時間不要として、コンセントへの接続が長時間無いときに、表示を消すことで電源の消費を抑制し、製品寿命を延ばしながら使い勝手を向上するものである。
一実施例における炊飯器の断面を示す図である。 一実施例における炊飯器の操作部を示す図である。 一実施例における炊飯器の制御手段を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施例について添付図面を用いて詳細に説明する。
図1の炊飯器の断面図において、本体1に着脱自在に内釜2が収納され、本体1には本体1と内釜2の上部開口を閉塞する蓋3が開閉自在に設けられている。
また、本体1の内部には内釜2の底部の温度を検出する温度検出手段6と、内釜2を加熱する加熱手段4と、加熱手段4へ供給する電力を制御する制御手段5とが設けられ、本体1もしくは蓋3に操作部7が設けられている。ここでは本体1に操作部7を設けている例を示している。
図2に示す操作部7には、炊飯の開始や、メニューの選択、予約の設定などを指示するための操作ボタン群9と、設定した内容や現在時刻などを表示する表示部8が設けられている。待機状態においては表示部8には、常に現在時刻が表示されている。
図2において、表示部8には「時刻」として18:00が表示され、「炊飯/再加熱/保温」として炊飯が表示されているところ、他に、「予約」ボタン、「お米」ボタン、「メニュー」ボタン、「保温」ボタン、「炊飯」ボタンの動作に基づき、「お米表示」「炊き方表示」等が表示可能になっている。
図3に示す制御手段のブロック図を用いて、炊飯器が電源コンセントに接続および切断した場合の動作について説明する。
初めに、制御手段5のブロック図について説明する。
5aは制御部で、事前に組み込まれたプログラムによって動作するマイコンから成る。その動作は、以下説明する各種入力手段による入力に応じてプログラムが動作し、その出力として以下説明する各種出力手段を制御するものである。
20は電源コンセントで、商用電源の供給を受けられるもので、図3のブロック図は炊飯器が電源コンセント20に接続されている状態を示す。
11は電源回路で、制御手段5を動作させるための電源を生成するもので、商用電源から供給された電力を制御手段5で必要な電力に変換して供給するものである。
12は電源周波数信号生成手段で、接続されている電源コンセント20から供給される商用電源の電源周波数に応じた矩形波を生成し制御部5aに入力するものである。そのため、電源コンセント20への接続が途絶えると電源周波数信号生成手段12からの短形波の入力が無くなる。停電時も同様に短形波の入力は無くなる。
10はバックアップ用電源で、電源回路11から供給される電力が途絶えると自動的に電力を供給する電源であり、該電源として電池を備えている。
9は操作ボタン群、8は表示部、6は温度検出手段、4は加熱手段については、すでに前述しているので詳細の説明を省略する。
次に動作につい説明する。
初めに電源コンセント20に接続されていない時の動作について説明する。
この状態では、制御部5aへの電力の供給は、電源回路11からの電力の供給は途絶え、バックアップ電源10から電力の供給を受けている状態である。同様に、表示部8はバックアップ電源10から電力の供給を受ける。
また、電源周波数信号生成手段12から生成される短形波の制御部5aへの入力は途絶えることで、制御部5aは電源コンセント20の接続が切断もしくは停電したと判断し、通常の動作を停止するとともに動作モードを消費電力が少ないスリープモードに切替えて、バックアップ電源10の消費電力を抑制する。
スリープモードでは、制御部5aは内部のタイマーを用いて時計機能を動作させ、時刻が1分進むたびに、スリープモードを解除して表示部8に表示している現在時刻を更新した後、再度スリープモードに戻るという動作を繰り返している。
制御部5aは表示部8に表示を指令する機能を有している。表示部8は制御部5aのスリープモードに関わらず動作を継続する。すなわち、表示部8は、スリープモード前に表示部8に対してなされた制御部5aの表示指令に基づいて表示を維持する。
ここで、制御部5aのスリープモードの継続表示では、制御部5aの指令により、表示部8には「時刻」のみが例えば18:00と表示され、他の「炊飯/再加熱/保温」「お米表示」「炊き方表示」等は表示されない。
また、制御部5aは電源コンセント20に接続されていない時間をカウントするための計時手段を起動する。この計時手段が、使用者が長時間使用しないと考えられる所定時間(例えば、30時間)をカウントした後は、制御部5aは表示部8の現在時刻を含む全ての表示を消灯するとともに(「炊飯/再加熱/保温」「お米表示」「炊き方表示」等が表示されないのはもちろん、さらに、例えば18:00「時刻」も表示されない。)、1分毎に時計を更新するために行っていたスリープモードの解除も行わないで電力の消費を更に低減する電力消費抑制モードへ移行する。
前記計時手段の所定時間のカウントは、電源コンセント20への接続が切断されるたびに前記カウント時間は初期化した上で前記計時手段のカウントを起動する。
次に電源コンセント20に接続されているときの動作について説明する。
制御手段5は電源コンセント20に接続されているので、電源回路11には商用電源から電力が供給され電源回路11より制御手段5の動作に必要な電源電圧が作り出され、制御部5aなどに電力が供給される。電源回路11より電力が供給されることで、バックアップ電源10からの電力の供給は停止する。
また、商用電源から電力が供給されることで、電源周波数信号生成手段12により電源周波数に応じた矩形波が生成され制御部5aに入力される。制御部5aはこの矩形波が入力されることで、電源コンセント20が接続されたとしてスリープモードを解除し、電力消費抑制モードから通常動作へと移行する。
通常モードでは、制御部5aは表示部8に現在時刻の表示を行い、操作部7に設けられている操作ボタン群9からの指示により、予約動作や炊飯動作、保温動作などの制御を行う。
再び、電源コンセント20への接続が切断されると、電源周波数信号生成手段12で生成されていた矩形波が停止し、制御部5aはこの矩形波の入力が停止したことでスリープモードに切替わる。スリープモードでは、制御部5aは、操作ボタン群9からの入力を受け付けず、予約、炊飯、保温などの動作は行われない。また、電源周波数信号生成手段12からの矩形波が停止して、計時手段が所定時間(例えば、30時間)をカウントした後は、制御部5aは現在時刻を含む全ての表示を消灯するとともに、1分毎に時計を更新するために行っていたスリープモードの解除も行わないで電力の消費を更に低減する電力消費抑制モードへ移行する。
上記の所定時間として示した30時間の例について以下説明する。
例えば、炊飯器を使用する時のみ電源コンセント20に接続して一日に一度だけご飯を炊く人の場合、表示部は消灯することなく常に時刻表示を表示し、使用者は炊飯器の表示部を時計として重宝される。炊飯する時間は、例えば平日と休み多少異なることもあるので表示部の表示が消灯しないように前記所定時間を30時間としている。
そして、この使用者が三日間旅行等で家を空けたとすると、電源コンセント20の接続が切断されてから30時間後に表示が消灯し消費電力が低減される。そして、旅行から帰ってきてごはん炊くために電源コンセント20へ接続されると表示部での時計の表示を再開する。制御部5aはスリープモードでも時計機能を動作しているので表示された時刻を修正する必要はない。
また、炊飯器を工場で組み立てた後、現在時刻の入力、そして検査が終わった後に電源コンセント20の接続が切断され炊飯器が梱包され出荷される。その場合も、電源コンセント20の接続が切断されてから30時間後には表示が消灯し、炊飯器が梱包されて輸送や倉庫に保管されている間は消費電力が低減される。
以上説明した実施例によると、使用者が炊飯器を長期間使用せずに保管や旅行する時を想定し、使用者が確実に時計を見ないと想定できる状況になると自動的に表示を消灯することで、バックアップ用電源10の消費を抑制し、製品寿命を延ばすことができる。
1 本体
2 内釜
3 蓋
4 加熱手段
5 制御手段
5a 制御部
6 温度検出手段
7 操作部
8 表示部
9 操作ボタン群
10 バックアップ用電源
11 電源回路
12 電源周波数信号生成手段

Claims (2)

  1. 本体と、該本体に収納される内釜と、該内釜の上部開口を覆う蓋と、前記内釜を加熱する加熱手段と、前記内釜の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の温度情報に基づいて前記加熱手段に供給する電力を制御する制御部と、炊飯機能の設定や予約時刻の設定などを前記制御部に入力するための操作部と、各種設定内容を表示するための表示部と、供給されている電源周波数に応じた短形波を生成して前記制御部に入力する電源周波数信号生成手段と、電源コンセントに接続されていない非給電状態において前記制御部や表示部に電源を供給するバックアップ用電源とを備え、前記制御部は、前記電源周波数信号生成手段からの短形波の入力が途絶えると、計時手段を動作して計時した時間が所定の時間を越えたら、前記表示部の全ての表示内容を消灯して電力消費抑制モードへ移行することを特徴とする炊飯器。
  2. 前記制御部は、
    電力消費抑制モードで動作中に、
    前記電源周波数信号生成手段からの短形波の入力があった場合は、
    電力消費抑制モードから通常モードへ移行することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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