JP2021072331A - トレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法 - Google Patents

トレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】等価直列抵抗の低下を図ることが可能なトレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法を提供する。【解決手段】トレンチキャパシタ1は、上下方向に沿って上面10aから延びるトレンチ11を有する基材10と、複数の導電層(下部電極層22及び上部電極層23)及び複数の導電層に挟まれた誘電体層21を有するMIM構造体20と、を備え、複数の導電層のそれぞれは、トレンチ11外に位置すると共に上面10aに沿って延びる第1部分22R1,23R1と、トレンチ11内に位置すると共にトレンチ11の壁面13に沿って延びる第2部分22R2,23R2と、を有し、上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、当該上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2より大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、トレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法に関する。
キャパシタの一種として、薄膜プロセスにより形成されたMIM構造体を備え、このMIM構造体により容量を発生させる薄膜キャパシタが知られている。薄膜キャパシタにおいては、小型化又は高容量化のために、単位面積あたりの発生容量を向上させることが求められている。
単位面積あたりの発生容量を向上させることが可能な薄膜キャパシタとして、トレンチキャパシタが知られている。トレンチキャパシタは、トレンチと呼ばれる凹凸構造が多数形成された基材と、その一部がトレンチに沿って延伸するように設けられたMIM構造体と、を備えている。トレンチキャパシタにおいては、基材の厚さ方向に延びるトレンチ内にもMIM構造体が設けられるため、単位面積当たりの容量を向上させることができる。従来のトレンチキャパシタは、例えば、特許文献1及び2に開示されている。
特開2008−251724号公報 特開2008−251725号公報
トレンチキャパシタにおいては、MIM構造体が基材の厚さ方向にも延伸しているので、一般的な薄膜キャパシタに比べてMIM構造体の導電層における電流経路が長くなる。その結果、トレンチキャパシタでは、等価直列抵抗(ESR)が大きくなりやすいという問題がある。
本発明の目的の一つは、等価直列抵抗の低下を図ることが可能なトレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法を提供することである。本発明のこれ以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るトレンチキャパシタは、上面、上面とは反対側の下面、及び上下方向に沿って上面から延びるトレンチを有する基材と、複数の導電層及び複数の導電層に挟まれた誘電体層を有するMIM構造体と、を備え、複数の導電層のそれぞれは、トレンチ外に位置すると共に上面に沿って延びる第1部分と、トレンチ内に位置すると共にトレンチの壁面に沿って延びる第2部分と、を有し、複数の導電層のうち、少なくとも一の導電層の第1部分の厚さは、当該一の導電層の第2部分の厚さより大きい。
本発明者は、トレンチキャパシタのMIM構造体の導電層においては、トレンチの内部(すなわち、導電層の第2部分)に流れる電流量が少なく、基材の表面に沿った部分(すなわち、導電層の第1部分)に流れる電流量が多いことを見出した。上記のトレンチキャパシタでは、複数の導電層のうち、少なくとも一の導電層の第1部分の厚さは、当該一の導電層の第2部分の厚さより大きい。このように、多くの電流が流れる第1部分の厚さが大きくなっていることにより、効果的に等価直列抵抗の低下を図ることができる。
本発明の一実施形態において、複数の導電層は、誘電体層の上に位置する第1導電層を含み、第1導電層の第1部分の厚さは、第1導電層の第2部分の厚さより大きくてもよい。
本発明の一実施形態において、第1導電層の第1部分の厚さは、第1導電層の第2部分の厚さの2倍以上且つ50倍以下であってもよい。
本発明の一実施形態において、第1導電層の第1部分は、第1層と、第1層の上に設けられた第2層と、を含む多層構造を有してもよい。この構成によれば、第1導電層の第1層及び第2層を互いに異なる材料によって構成することができる。
本発明の一実施形態において、複数の導電層は、誘電体層の下に位置する第2導電層を含み、第2導電層の第1部分の厚さは、第2導電層の前記第2部分の厚さより大きくてもよい。
本発明の一実施形態において、第2導電層の第1部分の厚さは、第2導電層の第2部分の厚さの2倍以上且つ50倍以下であってもよい。
本発明の一実施形態において、第2導電層の第1部分は、第1層と、第1層の上に設けられた第2層と、を含む多層構造を有してもよい。この構成によれば、第2導電層の第1層及び第2層を互いに異なる材料によって構成することができる。
本発明の一実施形態において、第2層を構成する材料の導電率は、第1層を構成する材料の導電率より高くてもよい。この構成によれば、トレンチキャパシタの等価直列抵抗を更に低下させることができる。
本発明の一実施形態において、第1導電層の第1部分の厚さは、第2導電層の第1部分の厚さより大きくてもよい。
本発明の一実施形態は、上記の何れかのトレンチキャパシタを備える回路基板に関する。また、本発明の一実施形態は、上記の回路基板を備える電子機器に関する。
本発明の一実施形態に係るトレンチキャパシタの製造方法は、上面、上面とは反対側の下面、及び上下方向に沿って上面から延びるトレンチを有する基材を準備する工程と、上面及びトレンチを画定する壁面に沿ってMIM構造体の導電層を形成する工程と、を備え、導電層を形成する工程は、化学気相成長を行う工程と、物理気相成長を行う工程とを含む。
このトレンチキャパシタの製造方法の導電層を形成する工程は、化学気相成長を行う工程と、物理気相成長を行う工程と、を含む。化学気相成長を行う工程では、基材の上面及びトレンチの壁面に沿って導電層が形成される。一方、物理気相成長を行う工程では、基材の上面にのみ導電層が形成される。これにより、上面に沿って延びる導電層の第1部分の厚さは、トレンチ内に位置すると共にトレンチの壁面に沿って延びる導電層の第2部分の厚さより大きくすることができる。したがって、電流経路の断面積を大きくすることができ、等価直列抵抗の低下を図ることができる。
本発明によれば、等価直列抵抗の低下を図ることが可能なトレンチキャパシタ及びトレンチキャパシタの製造方法が提供される。
一実施形態に係るトレンチキャパシタの模式的な平面図である。 図1のトレンチキャパシタをI−I線で切断した断面を模式的に示す断面図である。 図1のトレンチキャパシタのトレンチ部分を拡大して示す断面図である。 他の実施形態に係るトレンチキャパシタのトレンチ部分を拡大して示す断面図である。 他の実施形態に係るトレンチキャパシタのトレンチ部分を拡大して示す断面図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付される。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。特に、後述する電極層や誘電体層は、実際には非常に薄い膜であるが、各図面においては、説明の便宜のために視認できる程度の厚さを有するように記載されている。
図1〜図3を参照して、一実施形態によるトレンチキャパシタ1について説明する。これらの図に示されているトレンチキャパシタ1は、薄膜プロセスにより作製されたMIM構造体を有する薄膜キャパシタである。図1は、トレンチキャパシタ1の模式的な平面図であり、図2は、トレンチキャパシタ1をI−I線で切断した断面を模式的に示す断面図である。図3は、トレンチキャパシタのトレンチ部分を拡大して示す断面図である。
図示のように、一実施形態によるトレンチキャパシタ1は、基材10と、基材10に設けられたMIM構造体20と、MIM構造体20を覆うように設けられた保護層40と、を備える。保護層40の外側には、外部電極2及び外部電極3が設けられる。外部電極2及び外部電極3は、詳しくは後述するように、MIM構造体20を構成する電極層と電気的に接続される。
トレンチキャパシタ1は、外部電極2及び外部電極3を回路基板に設けられたランドに接合することにより、当該回路基板に実装される。この回路基板は、様々な電子機器に搭載され得る。トレンチキャパシタ1が実装された回路基板を備える電子機器には、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲームコンソール、及びこれら以外のトレンチキャパシタ1が実装された回路基板を備えることができる任意の電子機器が含まれる。
図1及び図2においては、互い直交するX方向、Y方向、及びZ方向が示されている。本明細書においては、これらの図に示されているX方向、Y方向、及びZ方向を基準としてトレンチキャパシタ1の構成部材の向きや配置を説明することがある。具体的には、文脈上別に解される場合を除き、薄膜キャパシタ1の「幅」方向、「長さ」方向、及び「厚さ」方向はそれぞれ、図1のX軸に沿う方向、Y軸に沿う方向、及びZ軸に沿う方向とする。本明細書においてトレンチキャパシタ1及びその構成部材の上下方向に言及する際には、文脈上別に解される場合を除き、Z軸の正方向がトレンチキャパシタ1の上方向とされ、Z軸の負方向がトレンチキャパシタ1の下方向とされる。
一実施形態において、基材10は、Si等の絶縁材料から成る。一実施形態において、基材10は、概ね直方体の形状に形成されており、その幅方向(X軸方向)の寸法は例えば50μm〜5000μmとされ、その長さ方向(Y軸方向)の寸法は例えば50μm〜5000μmとされ、その厚さ方向(Z軸方向)の寸法は例えば5μm〜500μmとされる。本明細書において具体的に示される基材10の寸法は例示に過ぎず、基材10は任意の寸法をとることができる。
基材10は、上面10aと、当該上面10aとは反対側の下面10bと、上面10aと下面10bとを接続する側面10cと、後述のトレンチ11を画定する壁部12とを有する。図1の実施形態において基材10は略直方体状であり、本明細書中では、当該基材10の上面10aと下面10bとを接続する4つの面をまとめて側面10cという。基材10には、その上面10aからZ軸方向に沿って延伸する複数のトレンチ11が形成されている。複数のトレンチ11の各々は、Z軸方向に所定の深さを有するように形成される。本明細書においては、Z軸方向をトレンチ11の深さ方向と呼ぶことがある。図1に示されているように、複数のトレンチ11の各々は、その平面視の形状が、X軸方向に沿って延びる辺とY軸方向に沿って延びる辺とで画定される略長方形となるように形成されている。図示の実施形態において、複数のトレンチ11の各々は、平面視において、X軸方向に沿って延びる辺がY軸方向に沿って延びる辺よりも短くなるように形成されている。
一実施形態において、複数のトレンチ11の各々は、単位面積あたりの高容量化を実現するために、高アスペクト比を有するように形成される。つまり、複数のトレンチ11の各々は、その幅(例えば、X軸方向の辺の長さ)に対する深さ(Z軸方向の寸法)の比が大きくなるように形成される。複数のトレンチ11の各々の幅(X軸方向における寸法)は例えば0.1μm〜5μmとされ、その深さ(Z軸方向における寸法)は例えば1μm〜100μmとされる。本明細書において具体的に示されるトレンチ11の寸法は例示に過ぎず、トレンチ11は任意の寸法をとることができる。また、トレンチ11の平面視における形状は長方形形状に限られず、トレンチ11は任意の形状をとることができる。一実施形態において、トレンチ11は、その深さ(Z軸方向における寸法)が30μmであり、その幅(X軸方向における寸法)が1.0μmとなるように構成される。
トレンチ11は、例えばSi基板の表面にトレンチ11のパターンに対応する開口が形成されたマスクを形成した後、エッチングにより当該Si基板をエッチングすることで形成され得る。トレンチ11のエッチング加工は、ボッシュプロセスを用いた深掘りRIE(深掘り反応性エッチング)等の反応性イオンエッチング法により行われ得る。
複数のトレンチ11のうち隣接するトレンチ11同士は壁部12によって隔てられている。言い換えると、壁部12は、基材10の一部であり、隣接するトレンチ11を互いから離隔させるように構成される。壁部12の表面である壁面13は、トレンチ11を画定している。壁面13は、上下方向(すなわち、Z軸方向)に沿って延びる側面13Aと、上面10aに沿った方向(すなわち、X軸方向又はY軸方向)に延びる底面13Bと、を含む。
続いて、MIM構造体20について説明する。前述のように、基材10には、MIM構造体20が設けられる。図示のように、MIM構造体20は、その一部がトレンチ11の各々に埋め込まれるように、基材10に設けられている。
MIM構造体20は、基材10の上面10a及びトレンチ11に追従する形状を有するように構成される。MIM構造体20は、複数の導電層と、当該複数の導電層に挟まれた誘電体層とを有する。一実施形態では、MIM構造体20は、第1導電層と、第2導電層と、第1導電層と第2導電層とに挟まれた誘電体層とを有する。すなわち、MIM構造体20は、導電層と誘電体層とが交互に積層された積層体である。図示の実施形態におけるMIM構造体20は、下部電極層22(第2導電層)と、当該下部電極層22の上に設けられた誘電体層21と、当該誘電体層21の上に設けられた上部電極層23(第1導電層)と、を有する。本明細書においてMIM構造体20における上下方向に言及する場合には、下部電極及び上部電極という慣用されている名称と整合性をとるために、Z軸方向に沿う上下方向ではなく、基材10により近い側を「下」とし、基材10からより遠い側を「上」として説明がなされることがある。MIM構造体20は、2層以上のMIM層を含んでもよい。例えば、MIM構造体20が2層のMIM層を有する場合には、下部電極層22、誘電体層21、及び上部電極層23から構成される第1層目のMIM層の上に第2層目のMIM層が形成される。例えば、第2層目のMIM層は、上部電極層23の上に設けられた誘電体層と、この誘電体層の上に設けられた電極層と、を備えることができる。この場合、上部電極層23は、第1層目のMIM層の上側の電極層としての機能と、第2層目のMIM層の下側の電極層としての機能を兼ねる。
誘電体層21の材料として、BST(チタン酸バリウムストロンチウム)、BTO(チタン酸バリウム)、チタン酸ストロンチウム(STO)、ジルコニア(ZrO2)、アルミナ(Al23)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化チタン(TiO2)、及びこれら以外の誘電体材料を用いることができる。誘電体層21の材料は、本明細書で明示的に説明されたものには限定されない。
誘電体層21は、例えば、ALD(原子層堆積)法、スパッタ法、CVD法、蒸着法、めっき法、又はこれら以外の公知の方法により形成される。誘電体層21は、その膜厚が例えば1nm〜500nmとなるように形成される。一実施形態において、誘電体層21の膜厚は、100nmとされる。
下部電極22及び上部電極23の材料として、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、ルテニウム(Ru)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、導電性シリコン、これらの金属元素の一又は複数を含む合金材料、及び前記金属元素の化合物、もしくはこれら以外の金属材料を用いることができる。一実施形態においては、下部電極層22及び上部電極層23の材料として、白金(Pt)が用いられる。下部電極層22及び上部電極層23の材料として窒化チタン(TiN)が用いられてもよい。下部電極層22及び上部電極層23の材料は、本明細書で明示的に説明されたものには限定されない。
下部電極層22及び上部電極層23は、例えば、ALD(原子層堆積)法、スパッタ法、蒸着法、めっき法、又はこれら以外の公知の方法により形成される。一実施形態において、下部電極層22は、その膜厚が例えば1nm〜500nmとなるように形成される。一実施形態において、上部電極23は、その膜厚が例えば1nm〜500nmとなるように形成される。下部電極層22及び上部電極層23の詳細な構造については、後述する。
続いて、保護層40について説明する。保護層40は、外部環境からMIM構造体20を保護するために、MIM構造体20及び基材10を覆うように設けられる。保護層40は、例えば、外部から受ける衝撃等の機械的ダメージからMIM構造体20を保護するように設けられる。保護層40の材料として、ポリイミド等の樹脂材料、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)、及びこれら以外の絶縁材料を用いることができる。保護層40は、例えば、スピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、この塗布されたポリイミドを露光、現像、及びキュアすることにより形成される。保護層40は、その膜厚が例えば200nm〜5000nmとなるように形成される。一実施形態において、保護層40の膜厚は3000nmとされる。保護層40の材料及び膜厚は、本明細書で明示的に説明されたものには限定されない。
保護層40とMIM構造体20(又は基材10)との間には、不図示のバリア層が設けられていてもよい。バリア層は、トレンチキャパシタ1の耐候性を向上させるために、主にMIM構造体20の上に設けられる。一実施形態において、バリア層は、保護層40から放出される水分や大気中の水分がMIM構造体20に到達しないように、MIM構造体20と保護層40との間に設けられる。バリア層は、水素ガスバリア性に優れた薄膜であってもよい。バリア層の材料として、アルミナ(Al23)、酸化シリコン(SiO2)、酸窒化シリコン(SiON)、ジルコニア(ZrO2)、及びこれら以外の絶縁材料を用いることができる。バリア層は、例えば、スパッタ法、CVD法、又はこれら以外の公知の方法により形成される。バリア層は、その膜厚が例えば5nm〜500nmとなるように形成される。一実施形態において、バリア層の膜厚は50nmとされる。バリア層の材料及び膜厚は、本明細書で明示的に説明されたものには限定されない。
続いて、外部電極2及び外部電極3について説明する。外部電極2及び外部電極3は、保護層40の上側に、Y軸方向において互いから離間するように設けられる。外部電極2及び外部電極3は、保護層40の外側に金属材料を含む導体ペーストを塗布することにより形成される。外部電極2及び外部電極3の材料として、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、もしくはこれら以外の金属材料、又は、これらの金属元素の一又は複数を含む合金材料を用いることができる。外部電極2及び外部電極3には、必要に応じて、半田バリア層及び半田漏れ層の少なくとも一方が形成されてもよい。
保護層40のY軸負方向の端の近くには溝41が設けられており、Y軸正方向の端の近くには溝42が設けられている。溝41及び溝42はいずれも、X軸方向に沿って延伸すると共に保護層40をZ軸方向に貫通する用に設けられている。溝41には引出電極2aが設けられ、溝42には引出電極3aが設けられている。
引出電極2aの上端は外部電極2に接続され、引出電極2aの下端はMIM構造体20の下部電極層22に接続される。引出電極3aの上端は外部電極3に接続され、引出電極3aの下端はMIM構造体20の上部電極23に接続される。
引出電極2a、3aの材料として、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、もしくはこれら以外の金属材料、又は、これらの金属元素の一又は複数を含む合金材料を用いることができる。引出電極2a、3aは、蒸着法、スパッタ法、メッキ法、又はこれら以外の公知の方法により形成される。
次に、図3を参照して、MIM構造体20の下部電極層22及び上部電極層23について詳細に説明する。図3に示されるように、下部電極層22及び上部電極層23のそれぞれは、トレンチ11の外に位置すると共に上面10aに沿って延びる第1部分22R1,23R1と、トレンチ11内に位置すると共にトレンチ11の壁面13に沿って延びる第2部分22R2,23R2と、を有している。上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、上部電極23の第2部分23R2の厚さ23T2より大きい。本明細書において、第1部分22R1,23R1の厚さ22T1,23T1とは、それぞれ、Z軸方向における下部電極層22又は上部電極層23の寸法をいう。第2部分22R2,23R2の厚さ22T2,23T2とは、それぞれ、壁部12の壁面13に対して垂直な方向における下部電極層22又は上部電極層23の寸法をいう。具体的に、第2部分22R2,23R2のうちトレンチ11の底面13Bに沿った部分の厚さは、Z軸方向の下部電極層22又は上部電極層23の寸法をいい、第2部分22R2,23R2のうちトレンチ11の側面13Aに沿った部分の厚さは、X軸又はY軸方向の下部電極層22又は上部電極層23の寸法をいう。トレンチ11内が埋まって上部電極層23同士の間に隙間がない場合(すなわち、第2部23R2のうち、側面13Aに沿った部分と底面13Bに沿った部分とを明確に区別できない場合)には、X軸方向又はY軸方向における誘電体層21同士の間の間隔の半分を第2部分23R2の厚さ23T2とする。上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、例えば、第2部分の厚さ23T2の2倍以上且つ50倍以とすることができる。特に、上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2の2.5倍以上であることが好ましい。一例として、上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は200nmであり、上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2は50nmである。
上部電極層23の第1部分23R1は、第1層23Aと、第1層23Aの上に設けられた第2層23Bと、を含む多層構造を有する。上部電極層23の第1部分23R1を構成する層の数は特に限定されず、第1部分23R1は3層以上の多層構造を有していてもよい。図示の実施形態では、上部電極層23の第1部分23R1は第1層23A及び第2層23Bの2層によって構成され、第2部分23R2は第1層23Aのみによって構成されている。上部電極層23の第1層23Aは誘電体層21と接し、上部電極層23の第2層23Bは保護層40と接触する。第1層23Aの厚さは、第2部分23R2の厚さT2と略同一である。第1層23Aの厚さは、例えば50nmであり、第2層23Bの厚さは、例えば150nmである。第1層23Aと第2層23Bとは、互いに同一の材料によって構成されてもよいし、互いに異なる材料によって構成されてもよい。図示の実施形態では、第1層23Aと第2層23Bとは互いに異なる材料によって構成され、第2層23Bを構成する材料の導電率は、第1層23Aを構成する材料の導電率より高くなっている。第1層23Aと第2層23Bとは互いに異なる材料によって構成される場合、第1層23Aと第2層23Bとの密着性を向上させるために、第1層23Aと第2層23Bとの間に密着層を設けてもよい。密着層を構成する材料としては、例えばTi、又はTiN、Ta、TaN等が挙げられる。一例として、第1層23AはPtによって構成され、第2層23BはCuによって構成される。この場合、第1層23Aと第2層23Bとの間の密着層は、Tiによって構成される。
下部電極層22の第1部分22R1の厚さと、当該下部電極層22の第2部分22R2の厚さとは、略同一である。図示の実施形態では、下部電極層22の第1部分22R1は多層構造を有しておらず、1層のみから構成されている。上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1より大きくなっている。一例として、下部電極層22の厚さは、50nmである。下部電極層22及び上部電極層23の膜厚は、本明細書で明示的に説明されたものに限定されない。
次に、トレンチキャパシタ1の製造方法について説明する。まず、上面10a、上面10aとは反対側の下面、及び上下方向に沿って上面10aから延びるトレンチ11を有する基材を準備する。具体的には、基材10となるウェハを準備し、トレンチ11のパターンに対応したマスクをウェハの上面に形成する。次に、ウェハをエッチングすることにより、複数のトレンチ11を形成する。これにより、壁部12及びトレンチ11を画定する壁面13が形成される。ウェハのエッチングは、例えばボッシュプロセス等を用いたドライエッチングによってなされる。
次に、ウェハからマスクを除去し、ウェハの上面及び壁部12に沿ってMIM構造体20を形成する。MIM構造体20を形成する工程は、導電層を形成する工程と、誘電体層を形成する工程とを含む。MIM構造体20を形成する工程では、まず、下部電極層22を形成する。下部電極層22は、例えばPtによって形成される。次に、下部電極層22の上に誘電体層21を形成する。誘電体層21は、例えばジルコニアから形成される。下部電極層22及び誘電体層21は、例えばALD法又はCVD法等の化学気相成長法によって形成され得る。次に、誘電体層21の上に、上部電極層23を形成する。上部電極層23を形成する工程は、化学気相成長を行う工程と、物理気相成長を行う工程と、を含む。上部電極層23を行う際には、まずALD法又はCVD法等の化学気相成長を行うことにより第1層23Aを形成する。次に、スパッタ法又は真空蒸着法等の物理気相成長を行うことにより、第2層23Bを形成する。物理気相成長法では、トレンチ11内に第2層23Bの材料が供給されにくいので、第2層23Bはトレンチ11内に成膜されにくく、ウェハの上面に成膜される。このため、基材10の上面10aに沿った第1部分23R1の厚さは、トレンチ11の壁面13に沿って延びる第2部分23R2の厚さよりも大きくなる。以上の工程により、MIM構造体20が形成される。
次に、MIM構造体20の上に保護層40を形成する。このとき、保護層40のうちMIM構造体20の上側に設けられている部分のY軸方向の両端の各々の近くに、それぞれ溝を設ける。次に、めっき法などにより、溝の内部に引出電極2a,3aを形成すると共に、保護層40の表面に外部電極2及び外部電極3を形成する。最後に、ウェハを個片化する。以上の工程により、複数のトレンチキャパシタ1が得られる。
次に、トレンチキャパシタ1の作用効果について説明する。以上説明したように、トレンチキャパシタ1の下部電極層22及び上部電極層23(すなわち、複数の導電層)のそれぞれは、トレンチ11の外に位置すると共に上面10aに沿って延びる第1部分22R1,23R1と、トレンチ11内に位置すると共にトレンチ11の壁面13に沿って延びる第2部分22R2,23R1と、を有し、上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、当該上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2より大きい。
一般的なトレンチキャパシタにおいては、単位面積当たりの発生容量を向上させるためにトレンチパターンの微細化が求められている。しかしながら、トレンチパターンを微細化すると、トレンチ11内においては基材10の表面10aに沿った方向(すなわち、X軸方向及びY軸方向)における寸法の制限が厳しくなるので、MIM構造体20の下部電極層及び上部電極層の厚さを薄くする必要がある。その結果、一般的なキャパシタでは電流経路の断面積が小さくなり、等価直列抵抗(ESR)が大きくなりやすいという問題がある。
本発明者は、トレンチキャパシタのMIM構造体の導電層(すなわち、下部電極層及び上部電極層)においては、トレンチの内部(すなわち、第2部分22R2,23R2)に流れる電流量が少なく、基板の表面に沿った部分(すなわち、第1部分22R1,23R1)に流れる電流量が多いことを見出した。そこで、トレンチキャパシタ1では、下部電極層22及び上部電極層23のうち、少なくとも一の導電層(図示の実施形態では、上部電極層23)の第1部分23R1の厚さ23T1を、当該一の導電層(すなわち、上部電極層23)の第2部分23R2の厚さ23T2より大きくしている。このように、多くの電流が流れる第1部分23R1の厚さ23T1が大きくなっていることにより、等価直列抵抗(ESR)への影響が大きい部分において電流経路の断面積を大きくすることができる。したがって、等価直列抵抗の低下を図ることができる。
また、第1部分23R1の厚さ23T1のみが相対的に大きくなっていることにより、上面10aに沿った方向におけるトレンチ11の寸法を大きくすることなく電流経路の断面積を大きくすることができる。したがって、単位面積当たりの発生容量を保ちつつ、等価直列抵抗の低下を図ることができる。
上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2の2倍以上且つ50倍以下である。第1部分23R1の厚さ23T1を第2部分23R2の厚さ23T2の50倍以下とすることにより、効果的に等価直列抵抗の低下を図ることができる。また、第1部分23R1の厚さ23T1を第2部分23R2の厚さ23T2の50倍以下とすることにより、製造過程で物理気相成長法によって第2層23Bを形成する工程においてトレンチ11が塞がれてしまうことを抑制できる。
上部電極層23の第1部分23R1は、第1層23Aと、第1層23Aの上に設けられた第2層23Bと、を含む多層構造を有している。これにより、第1層23A及び第2層23Bを互いに異なる材料によって構成することができる。また、第1層23Aと第2層23Bとを互いに異なる方法によって形成することができるので、相対的に厚さが大きい第2層23Bを成膜レートの高い方法で形成することができる。
トレンチキャパシタ1では、第2層23Bを構成する材料の導電率は、第1層23Aを構成する材料の導電率より高くなっている。これにより、トレンチキャパシタ1の等価直列抵抗を更に低減することができる。
また、トレンチキャパシタ1の製造方法において、上部電極23を形成する工程は、化学気相成長を行う工程と、物理気相成長を行う工程と、を含む。化学気相成長を行う工程では、基材10の上面10a及びトレンチ11の壁面に沿って上部電極23の第1層23Aが形成される。一方、物理気相成長を行う工程では、トレンチ11内に第2層23Bの材料が供給されにくいので、基材10の上面10aに第2層23Bが形成される。これにより、トレンチ11の外に位置すると共に上面10aに沿って延びる上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1は、トレンチ11内に位置すると共にトレンチ11の壁面13に沿って延びる上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2より大きくすることができる。したがって、上面10aに沿った方向(すなわち、上下方向に直交する方向)におけるトレンチ11の寸法を拡大することなく電流経路の断面積を大きくすることができ、単位面積当たりの発生容量を保ちつつ、等価直列抵抗の低下を図ることができる。
次に、図4を参照して、他の実施形態に係るトレンチキャパシタ100について説明する。図4に示されるように、他の実施形態に係るトレンチキャパシタ100は、トレンチキャパシタ1と同様に、上面10aから延びるトレンチ11を有する基材10と、複数の導電層(すなわち、上部電極層23及び下部電極22)と、複数の導電層に挟まれた誘電体層21とを有し、上面10a及びトレンチ11を画定する壁面13に沿って設けられたMIM構造体20と、を備えている。トレンチキャパシタ100がトレンチキャパシタ1と相違する点は、上部電極層23ではなく、下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1が、当該下部電極層22の第2部分22R2の厚さ22T2より大きくなっている点である。トレンチキャパシタ100の下部電極層22の第1部分22R1は多層構造を有しており、第1層22A及び第2層22Bを含んでいる。下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1は、下部電極層22の第2部分22R2の厚さ22T2の2倍以上50倍以下の範囲内に設定される。特に、第1部分22R1の厚さ22T1は、第2部分22R2の厚さ22T2の2.5倍以上であることが好ましい。一例として、第1部分22R1の厚さ22T1は200nm、第2部分22R2の厚さ22T2は50nmである。トレンチキャパシタ100の上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1と、上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T1とは、略同一である。
トレンチキャパシタ100は、上記で説明されたトレンチキャパシタ1の製造方法と略同様の方法によって製造され得るが、下部電極層22を形成する工程において、化学気相成長法によって下部電極層22の第1層22Aを形成した後、物理気相成長法によって下部電極層22の第2層22Bを形成する点で異なる。上部電極層23は、ALD法又はCVD法等の化学気相成長法によって形成される。
上記のトレンチキャパシタ100においては、下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1が当該下部電極層22の第2部分22R2の厚さ22T2よりも厚くなっている。したがって、トレンチキャパシタ1と同様の理由により、単位面積当たりの発生容量を保ちつつ、等価直列抵抗の低下を図ることができる。
次に、図5を参照して、他の実施形態に係るトレンチキャパシタ200について説明する。図5に示されるように、トレンチキャパシタ200は、トレンチキャパシタ1と同様に、上面10aから延びるトレンチ11を有する基材10と、複数の導電層(すなわち、上部電極層23及び下部電極22)と、複数の導電層に挟まれた誘電体層21とを有し、上面10a及びトレンチ11を画定する壁面に沿って設けられたMIM構造体20と、を備えている。トレンチキャパシタ200がトレンチキャパシタ1と相違する点は、上部電極層23及び下部電極層22の両方において、第1部分22R1,23R1の厚さ22T1,23T1が第2部分22R2,23R2の厚さ22T2,23T2より大きくなっている点である。トレンチキャパシタ200の下部電極層22の第1部分22R1は多層構造を有しており、第1層22A及び第2層22Bを含んでいる。同様に、上部電極層23の第1部分23R1も多層構造を有しており、第1層23A及び第2層23Bを含んでいる。下部電極層22及び上部電極層23の第1部分22R1,23R1の厚さ22T1,23T1は、第2部分22R2,23R2の厚さ22T2,23T2の2倍以上50倍以下の範囲内に設定される。図5に示される実施形態では、下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1と上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1とは略同一であるが、下部電極層22の第1部分22R1の厚さ22T1と上部電極層23の第1部分23R1の厚さ23T1とは互いに異なっていてもよい。また、下部電極層22の第2部分22R2の厚さ22T2と上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2とは略同一であるが、下部電極層22の第2部分22R2の厚さ22T2と上部電極層23の第2部分23R2の厚さ23T2とは互いに異なっていてもよい。
上記のトレンチキャパシタ200においては、下部電極層22及び上部電極層23の両方において、第1部分22R1,23R1の厚さ22T1,23T1が第2部分22R2,23R2の厚さ22T2,23T2よりも厚くなっている。したがって、トレンチキャパシタ1と同様の理由により、単位面積当たりの発生容量を保ちつつ、等価直列抵抗の更なる低下を図ることができる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
本明細書において、一の物体が他の物体の「上」、「上面」、「下」、又は「下面」に設けられると説明される場合には、当該一の物体は当該他の物体と直接接していても良く、別の層や膜を介して間接的に接していても良い。
1…トレンチキャパシタ、10…基材、10a…上面、11…トレンチ、12…壁部、20…MIM構造体、21…誘電体層、22…下部電極層(第2導電層)、23…上部電極層(第1導電層)、22A,23A…第1層、22B,23B…第2層、22R1,23R1…第1部分、22R2,23R2…第2部分。

Claims (12)

  1. 上面、前記上面とは反対側の下面、及び上下方向に沿って前記上面から延びるトレンチを有する基材と、
    複数の導電層及び前記複数の導電層に挟まれた誘電体層を有するMIM構造体と、を備え、
    前記複数の導電層のそれぞれは、前記トレンチ外に位置すると共に前記上面に沿って延びる第1部分と、前記トレンチ内に位置すると共に前記トレンチの前記壁面に沿って延びる第2部分と、を有し、
    前記複数の導電層のうち、少なくとも一の導電層の前記第1部分の厚さは、当該一の導電層の前記第2部分の厚さより大きい、トレンチキャパシタ。
  2. 前記複数の導電層は、前記誘電体層の上に位置する第1導電層を含み、
    前記第1導電層の前記第1部分の厚さは、前記第1導電層の前記第2部分の厚さより大きい、請求項1に記載のトレンチキャパシタ。
  3. 前記第1導電層の前記第1部分の厚さは、前記第1導電層の前記第2部分の厚さの2倍以上且つ50倍以下である、請求項2に記載のトレンチキャパシタ。
  4. 前記第1導電層の前記第1部分は、第1層と、前記第1層の上に設けられた第2層と、を含む多層構造を有する、請求項2又は3に記載のトレンチキャパシタ。
  5. 前記複数の導電層は、前記誘電体層の下に位置する第2導電層を含み、
    前記第2導電層の前記第1部分の厚さは、前記第2導電層の前記第2部分の厚さより大きい、請求項1〜4の何れか一項に記載のトレンチキャパシタ。
  6. 前記第2導電層の前記第1部分の厚さは、前記第2導電層の前記第2部分の厚さの2倍以上且つ50倍以下である、請求項5に記載のトレンチキャパシタ。
  7. 前記第2導電層の前記第1部分は、第1層と、前記第1層の上に設けられた第2層と、を含む多層構造を有する、請求項5又は6に記載のトレンチキャパシタ。
  8. 前記第2層を構成する材料の導電率は、前記第1層を構成する材料の導電率より高い、請求項4又は7に記載のトレンチキャパシタ。
  9. 前記第1導電層の前記第1部分の厚さは、前記第2導電層の前記第1部分の厚さより大きい、請求項5〜8の何れか一項に記載のトレンチキャパシタ。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載のトレンチキャパシタを備える、回路基板。
  11. 請求項10に記載の回路基板を備える、電子機器。
  12. 上面、前記上面とは反対側の下面、及び上下方向に沿って前記上面から延びるトレンチを有する基材を準備する工程と、
    前記上面及び前記トレンチを画定する壁面に沿ってMIM構造体の導電層を形成する工程と、を備え、
    前記導電層を形成する工程は、化学気相成長を行う工程と、物理気相成長を行う工程とを含む、トレンチキャパシタの製造方法。
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